JPH07113709A - 圧力差測定方法及び変位変換装置 - Google Patents

圧力差測定方法及び変位変換装置

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JPH07113709A
JPH07113709A JP5256198A JP25619893A JPH07113709A JP H07113709 A JPH07113709 A JP H07113709A JP 5256198 A JP5256198 A JP 5256198A JP 25619893 A JP25619893 A JP 25619893A JP H07113709 A JPH07113709 A JP H07113709A
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capacitance
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俊広 山本
Satoru Nakamura
悟 中村
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L9/00Measuring steady of quasi-steady pressure of fluid or fluent solid material by electric or magnetic pressure-sensitive elements; Transmitting or indicating the displacement of mechanical pressure-sensitive elements, used to measure the steady or quasi-steady pressure of a fluid or fluent solid material, by electric or magnetic means
    • G01L9/12Measuring steady of quasi-steady pressure of fluid or fluent solid material by electric or magnetic pressure-sensitive elements; Transmitting or indicating the displacement of mechanical pressure-sensitive elements, used to measure the steady or quasi-steady pressure of a fluid or fluent solid material, by electric or magnetic means by making use of variations in capacitance, i.e. electric circuits therefor
    • G01L9/125Measuring steady of quasi-steady pressure of fluid or fluent solid material by electric or magnetic pressure-sensitive elements; Transmitting or indicating the displacement of mechanical pressure-sensitive elements, used to measure the steady or quasi-steady pressure of a fluid or fluent solid material, by electric or magnetic means by making use of variations in capacitance, i.e. electric circuits therefor with temperature compensating means

Abstract

(57)【要約】 【目的】両面に圧力差を受け変位するダイヤフラム1
と、固定電極3,4間の静電容量C1,C2を検出して
圧力差を求め、V/I変換器209を介しプロセス統一
信号として出力する変位変換器にて、静電容量C1,C
2内のダイアフラム変位と無関係の浮遊容量を補償コン
デンサ等のハードを用いて補償する厄介な調整を省き、
調整(較正)を測定精度を損なわずに簡単化する。 【構成】予め較正モードにてマイコン205は複数の既
知圧力差のもとで、時定数測定器202,A/D変換器
203,タイマカウンタ206を介し静電容量C1,C
2を測定し、このデータから浮遊容量の補正や、圧力検
出に必要な定数を求めてメモリ204に記憶する。そし
て測定モードでは、測定した静電容量C1,C2とメモ
リ204に記憶した定数から被測定圧力差を演算にて求
め、D/A変換器207,V/I変換器209を介し変
換器出力とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧力差によるダイヤフ
ラムの微小変位をキャパシタンスの差動的な変化として
検出し、プロセス制御のための統一信号に変換する圧力
差測定方法及び変位変換装置に関する。なお、以下各図
において同一の符号は同一もしくは相当部分を示す。
【0002】
【従来の技術】図1はその両面間の圧力差P(=PH−
PL)に比例して、Δdだけ平行に変位する円板状のダ
イヤフラムを一つの可動電極とし、そのダイヤフラムの
両側に該ダイヤフラムの面に平行に対向して配置された
2つの固定電極と、前記可動電極とで一対のキャパシタ
を構成してなるいわゆる平行平板モデルのセンサの説明
図で、同図(A)は電極の配置を、同図(B)は等価回
路をそれぞれ示す。
【0003】図1において1(1A,1B)は、1枚の
変位位置の異なる状態のダイヤフラム(可動電極)、
3,4はこのダイヤフラム1の両側に、かつダイヤフラ
ム1の面に平行にそれぞれ配置された固定電極、PLと
PHはそれぞれ固定電極3,4に設けられた小孔3aと
4aを介してダイヤフラム1の左,右の面に加えられる
負圧と正圧である。また、2dは固定電極3,4間の距
離である。なお、1,3,4の電極面積は全て等しい。
【0004】1Aはダイヤフラム印加圧力PH=PL
(つまり圧力差P=0)のときのダイヤフラム1の位置
で、d1,d2はそれぞれこのときのダイヤフラム1と
固定電極3,4との電極間ギャップ、δは同じくこのと
きのダイヤフラム1の固定電極3,4間の中間からのず
れである。1Bはダイヤフラム両面間の印加圧力差P=
PH−PL>0のときのダイヤフラム1の位置で、Δd
はこのときのダイヤフラム1の変位である。
【0005】また、図1(B)においてCAはダイヤフ
ラム1と固定電極3との間の全静電容量C1のうち、ダ
イヤフラム1の変位によって変化する静電容量、CS1
同じくC1のうちダイヤフラム1の変位によって変化し
ない浮遊容量であり、同様にCBはダイヤフラム1と固
定電極4との間の全静電容量C2のうち、ダイヤフラム
1の変位によって変化する静電容量、CS2は同じくC2
のうちダイヤフラム1の変位によって変化しない浮遊容
量である。
【0006】図1のようにダイヤフラム1が固定電極
3,4に対し平行に変位すると見なしうるセンサでは、
前記の静電容量は次式で与えることができる。
【0007】
【数3】 C1=CA+CS1=ε・A/(d1−Δd)+CS1 ={COO/(1−Δd/d−δ/d)}+CS1・・・(3)
【数4】 C2=CB+CS2=ε・A/(d2+Δd)+CS2 ={COO/(1+Δd/d+δ/d)}+CS2・・・(4) 但し、
【数5】 COO=ε・A/d、d=(d1+d2)/2、δ=(d2−d1)/2 ・・・(5) また、 d1,d2:電極間のギャップ(圧力差P=0のと
き)、 Δd :ダイヤフラムの変位(∝圧力差P)、 ε :電極間を満たす誘電体の誘電率、 A :電極面積、 CS1,CS2:浮遊容量。
【0008】そして本出願人の先願になる、特願昭63
−273120号「線形性を改善した変位変換器」に示
すように従来のこの種の変位変換器では、さらに2つの
浮遊容量補償用のキャパシタを設け、その静電容量(あ
るいは抵抗器等との組み合わせによる等価静電容量)C
C1,CC2がCC1=CS1,CC2=CS2となるように調整
し、静電容量C1,C2,CC1,CC2にそれぞれ所定電
圧,所定周波数の電圧を印加してその充電電流から(C
1−CC1),(C2−CC2)の値を求め、この2つの括
弧の値の差を同じくこの2つの括弧値の和で割算するこ
とにより、
【0009】
【数6】 {C1−C2−(CC1−CC2)}/{C1+C2−(CC1+CC2)} =〔Δd/d+δ/d+〔{CS1−CS2−(CC1−CC2)}/2・COO〕 ×{1−(Δd/d+δ/d)2 }〕/ 〔1+〔{CS1+CS2−(CC1+CC2)}/2・COO〕 ×{1−(Δd/d+δ/d)2 }〕 =Δd/d+δ/d ・・・(6) なる演算を行うことによってダイヤフラムの微小変位Δ
d、従ってダイヤフラム1の両面間の圧力差Pを検出し
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の圧力差の検出方法には次のような問題がある。 CC1=CS1,CC2=CS2となるようにCC1及びCC2
調整するのであるが、この調整が極めて困難であった。
具体的な方法としては、適当なCC1,CC2を付けて変換
特性を測定して、その結果からCC1,CC2の値(または
組み合わせた抵抗器の値)を調整し再び変換特性を測定
して確認する。実際、この方法で調整して高精度の特性
を得るためには、何度か繰り返し試行錯誤しなければな
らなかった。そのため調整に非常に多くの時間と手間を
費やすことになった。
【0011】また、温度の変化により浮遊容量が変動
し、直線性が悪化してしまう。 ゼロ及びスパンの温度特性については、感温抵抗やサ
ーミスタ等を組み合わせて補正を行っていたが、計算通
りの補正はできず、これも何度か繰り返し試行錯誤しな
ければならなかった。 そこで本発明は、この問題を解消できる圧力差測定方法
及び変位変換装置を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1の圧力差測定方法では、圧力差Pによる
ダイヤフラム(1など)の微小変位Δdを、ダイヤフラ
ムとその両側に対向して設けられた2つの固定電極
(3,4など)との間の一対のキャパシタの差動的な静
電容量変化として検出する圧力差測定方法であって、こ
の一対のキャパシタの静電容量C1,C2を測定する静
電容量測定手段(時定数測定器202,A/D変換器2
03,タイマカウンタ206など)を設け、圧力差Pの
もとで前記静電容量測定手段により測定された、前記一
対のキャパシタの静電容量C1,C2の値としてのC1
(P),C2(P)と、前記一対の静電容量C1,C2
内の浮遊容量に基づく定数α,βとからなる前記(1)
式の関数値f(P)が、圧力差P=0の点の前記関数値
f(P)に相当する定数f(0)と、圧力差Pの正,負
の夫々の領域に対応する比例定数KP とを含む前記
(2)式に従って、圧力差Pに対し線形条件を満たすも
のとして、予め較正時において、圧力差Pの正の領域又
は(及び)負の領域におけるそれぞれ複数の既知の圧力
差Pの測定点での静電容量測定値C1(P),C2
(P)を用いて、(1),(2)式からその定数α,
β,f(0),KP を算出し、圧力差測定時において、
被測定圧力差Pのもとで前記静電容量測定手段により測
定された静電容量値C1(P),C2(P)と、前記較
正時に算出された定数とから(1),(2)式を用い
て、被測定圧力差Pを算出測定するようにする。
【0013】また請求項2の変位変換装置は、圧力差P
によるダイヤフラム(1など)の微小変位Δdを、ダイ
ヤフラムとその両側に対向して設けられた2つの固定電
極(3,4など)との間の一対のキャパシタの差動的な
静電容量変化として検出する変位変換システムであっ
て、前記一対のキャパシタの静電容量C1,C2を測定
する静電容量測定手段(時定数測定器202,A/D変
換器203,タイマカウンタ206など)と、予め当該
変位変換装置の較正時において、前記(1)式のC1
(P),C2(P)に既知の圧力差Pのもとで前記静電
容量測定手段により測定された、前記一対のキャパシタ
の静電容量C1,C2内の値を用い、この各静電容量C
1,C2の浮遊容量に基づく定数α,βを、前記(1)
式の関数値f(P)が、前記圧力差Pの正の領域又は
(及び)前記圧力差Pの負の領域において、それぞれ複
数の圧力差Pの測定点について、前記圧力差Pに対して
線形条件を満たしているとして、算出する第1の定数算
出手段(マイコン205又は外部コミュニケータ212
など)と、同じく較正時において、第1の定数算出手段
によって算出された定数α,β及び前記既知の複数の圧
力差Pのもとで、前記静電容量測定手段により測定され
た静電容量値C1(P),C2(P)を用いて圧力差P
ごとの前記(1)式の関数値f(P)を求め、この関数
値f(P)とこれに対応する既知圧力差Pとを用いてこ
の両者の線形条件を定める前記(2)式における、圧力
差Pが0の点の関数値f(P)に相当する定数f(0)
と、圧力差Pの正の領域の比例定数KP 又は(及び)圧
力差Pの負の領域における比例定数KP とを算出する第
2の定数算出手段(マイコン205など)と、圧力差測
定時において、第1の定数算出手段によって算出された
定数α,βと、被測定圧力差Pのもとで前記静電容量測
定手段により測定された静電容量値C1(P),C2
(P)とを用いて前記(1)式の関数値f(P)を求
め、さらにこの求められた関数値f(P)と、前記第2
の定数算出手段によって算出された定数f(0)及び比
例定数KP とを用いて、前記(2)式の関係から被測定
圧力差Pを算出測定する圧力差測定手段(マイコン20
5など)とを備えたものとする。
【0014】また請求項3の変位変換装置では、請求項
2に記載の変位変換装置において、前記静電容量測定手
段は、前記一対のキャパシタの静電容量の差及び和を測
定して、夫々のキャパシタの静電容量を求めるものであ
るようにする。また請求項4の変位変換装置では、請求
項2に記載の変位変換装置において、前記静電容量測定
手段は、前記一対のキャパシタの静電容量の差あるいは
和、及びいずれか一方のキャパシタの静電容量を測定し
て、他方のキャパシタの静電容量を求めるものであるよ
うにする。
【0015】また請求項5の変位変換装置は、請求項2
ないし請求項4のいずれかに記載の変位変換装置におい
て、温度を検出する手段(温度検出器214など)と、
この温度検出手段を介し検出された複数の温度ごとの前
記較正によって、前記第1の定数算出手段を介し算出さ
れた定数α,βを用いて、圧力差測定時に前記温度検出
手段を介し検出された温度に対する定数α,βを求め、
前記圧力差測定手段の関数値f(P)の算出用に与える
手段(マイコン205など)とを備えたものとする。
【0016】また請求項6の変位変換装置は、請求項2
ないし請求項4のいずれかに記載の変位変換装置におい
て、温度を検出する手段(温度検出器214など)と、
この温度検出手段を介し検出された複数の温度ごとの前
記較正によって、前記第2の定数算出手段を介し算出さ
れた定数f(0),KP を用いて、圧力差測定時に前記
温度検出手段を介し検出された温度に対する定数f
(0),KP を求め、前記圧力差測定手段の被測定圧力
差Pの算出用に与える手段(マイコン205など)とを
備えたものとする。
【0017】また請求項7の変位変換装置は、請求項2
ないし請求項4のいずれかに記載の変位変換装置におい
て、温度を検出する手段(温度検出器214など)と、
この温度検出手段を介し検出された複数の温度ごとの前
記較正によって、前記第1の定数算出手段を介し算出さ
れた定数α,βを用いて、圧力差測定時に前記温度検出
手段を介し検出された温度に対する定数α,βを求め、
前記圧力差測定手段の関数値f(P)の算出用に与える
手段(マイコン205など)と、前記温度検出手段を介
し検出された複数の温度ごとの前記較正によって、前記
第2の定数算出手段を介し算出された定数f(0),K
P を用いて、圧力差測定時に前記温度検出手段を介し検
出された温度に対する定数f(0),KP を求め、前記
圧力差測定手段の被測定圧力差Pの算出用に与える手段
(マイコン205など)とを備えたものとする。
【0018】また請求項8の変位変換装置では、請求項
2ないし請求項7のいずれかに記載の変位変換装置にお
いて、前記第1の定数算出手段を除く各手段は、一体の
装置(変位変換器200など)として組立てられこの装
置は前記第1の定数算出手段によって算出された定数
α,βを設定されるものであるようにする。
【0019】
【作用】本発明では下記手段を設ける。 1)演算・制御手段としてのマイコン205、 2)センサキャパシタの静電容量C1,C2の測定手段
としての時定数測定器202、 3)2)で得られた時定数をA/D変換するためのタイ
マカウンタ206、 4)検出された静電容量を記憶するメモリ204、 5)リニア補正定数α及びβを記憶するメモリ204、 6)メモリをリード・ライトする手段(マイコン20
5)。
【0020】さらに温度の変化により浮遊容量が変動し
直線性が悪化することを防ぐために、下記手段を設け
る。 7)温度を検出する手段(温度検出器214)、 8)α,βの温度補正係数を記憶するメモリ204。 また、ゼロ及びスパンの温度特性を補正するための手段
として次の手段を設ける。
【0021】9)ゼロ,スパンの温度補正係数を記憶す
るメモリ204。そして次のような原理で圧力差を測定
する。即ち、センサキャパシタの静電容量C1,C2に
含まれる浮遊容量を従来のようにハード的に補償する代
りに、予め較正時に複数の既知圧力差Pのもとで測定さ
れたセンサキャパシタの静電容量値C1(P),C2
(P)から浮遊容量(によって定まる定数)を演算によ
って求め、圧力差の測定時には演算によって(ソフト的
に)浮遊容量を補償する。
【0022】つまり、前記の式(1)において、
【0023】
【数7】 α=CS1−CS2,β=CS1+CS2 ・・・(7) と置くと、式(1)の関数値f(P)は前記の式(6)
において、CC1=CS1,CC2=CS2と置いたものに等し
くなり、
【0024】
【数8】 f(P)=Δd/d+δ/d ・・・(8) と表わされる。この式(8)でダイヤフラムの変位Δd
は印加圧力差Pに比例するので、比例定数をKP とすれ
ば(但し、この比例定数は圧力差Pが正の領域と負の領
域とでダイヤフラムの組立誤差のために一般には異な
る)、
【0025】
【数9】 Δd/d=KP ・P ・・・(9) のように表わされ、またδ/dは変位Δd=0(つまり
圧力差P=0)の時の関数値f(0)に他ならず、
【0026】
【数10】 δ/d=f(0) ・・・(10) と表わすことができるので、結局、関数値f(P)は、
【0027】
【数11】 f(P)=KP ・P+f(0) ・・・(2) の式(2)の線形関係を満たすことになる。そこで変位
変換器の較正時に、例えば圧力差Pが正の領域における
異なる3つの既知の圧力差P0 ,P1 ,P2 の測定点、
及び圧力差Pが負の領域における異なる3つの既知の圧
力差P3 ,P4 ,P5 の夫々センサキャパシタの静電容
量値C1(P),C2(P)を測定した場合を考える。
【0028】ここで2つの圧力差P0 ,P1 に対する関
数fの差をとると、式(2)から、
【0029】
【数12】 f(P1 )−f(P0 )=KP ・(P1 −P0 ) ・・・(11) 同様に圧力差P1 ,P2 に対する関数fの差をとると、
【0030】
【数13】 f(P2 )−f(P1 )=KP ・(P2 −P1 ) ・・・(12) この式(11),(12)から次の式(13)が得られ
る。
【0031】
【数14】 f(P2 )−f(P1 )={(P2 −P1 )/(P1 −P0 )}{f(P1 ) −f(P0 )} ・・・(13) 同様に圧力差P3 ,P4 ,P5 について、
【0032】
【数15】 f(P4 )−f(P3 )=KP ・(P4 −P3 ) ・・・(14)
【数16】 f(P5 )−f(P4 )=KP ・(P5 −P4 ) ・・・(15) の関係が得られるので、この式(14),(15)か
ら、
【0033】
【数17】 f(P5 )−f(P4 )={(P5 −P4 )/(P4 −P3 )}{f(P4 ) −f(P3 )} ・・・(16) 従って、圧力差P0 〜P5 に夫々対応するセンサキャパ
シタの静電容量C1,C2の差と和を得て、式(1
3),(16)の連立方程式を解くことにより、式
(8)(従って式(2))を満足する未知の定数α,β
を求めることができ、次はこの定数α,βと被測定圧力
差のもとで測定した静電容量値C1,C2とを用いて、
式(1)の演算を行うことにより、圧力差をリニアに検
出できる。
【0034】なお、以下の実施例ではセンサキャパシタ
の静電容量C1,C2を直接測定する代りに、この静電
容量に比例する値としてこのキャパシタを所定の回路条
件の下で、夫々充電する時間T1 ,T2 を測定する。そ
して式(1)の基準演算に代り、
【0035】
【数18】 f=(T1 −T2 −Td )/(T1 +T2 −Ta ) ・・・(17) の演算を行う。ここでTd 及びTa は夫々α及びβに対
応する定数であり、T 1 ,T2 内の圧力差Pに無関係の
項の差及び和で、浮遊容量や測定回路に基づく定数等に
よって形成される。
【0036】
【実施例】次に図2ないし図7を用いて本発明の実施例
を説明する。図2は本発明の実施例としての変位変換装
置の構成図である。同図において200は変位変換器、
201は図1で述べたダイヤフラム1及び固定電極3,
4からなるセンサ、205はこの変位変換器を制御する
演算制御手段としてのマイコン、202はこのセンサ2
01のダイヤフラム1と固定電極3及び4との間に、夫
々形成されるセンサキャパシタの静電容量C1,C2を
測定するための時定数測定器、203は時定数測定器2
02で測定された時定数をA/D変換してマイコン20
5に与えるA/D変換器、206はマイコン205の計
時動作などに用いられるタイマカウンタ、204はマイ
コン205に属するメモリで検出された静電容量値や、
各種の定数等を記憶するメモリである。207は測定さ
れた圧力差をアナログ電圧信号に変換するD/A変換
器、209は電圧信号を4〜20mA等の電流信号に変
換するV/I変換器、208はこの変位変換器が外部へ
デジタルデータを送信する際に、データの変調信号を作
るために用いられるモデムである。
【0037】次に210は変位変換器200の外部にあ
って、前記電流信号発生のための電源となる外部直流電
源、211は同じく電流信号を電圧信号として捕えるた
めの外部負荷抵抗(たとえば4〜20mAを1〜5Vと
して捕らえる場合は250Ωとなる)、212は同じく
この変位変換器200が外部へデータ送信する際の相手
となる外部コミュニケータ、231は同じくセンサ20
1に外部から既知の圧力等を印加する際などに、その圧
力を測定するために用いられる外部圧力測定器である。
また、214は変位変換器200の温度補正などのため
に変位変換器200に設けられる温度検出器である。
【0038】図3は本発明実施例の線型信号出力時(つ
まり圧力差Pの測定モード)におけるマイコン205の
演算フローで、301〜310はそのステップを示す。
即ち、ステップ302ではマイコン205は時定数測定
器202,A/D変換器203,タイマカウンタ206
を制御して、センサキャパシタ静電容量C1とC2に夫
々比例する時間T1 とT2 を検出する。
【0039】なお、この時間T1 ,T2 の検出方法とし
ては、例えば本出願人の先願(特開平4−257430
号)に示すように、センサキャパシタが所定の電源電圧
によって所定の抵抗を介し、所定のスレッシュホールド
レベルまで充電される際の時間を測定する方法を用いる
ことができる。また、時間T1 ,T2 を個別に検出する
代りに、本出願人の先願(特開平5−66168号)に
示すように(T1 −T2 )と(T1 +T2 )を検出した
り、T 1 またはT2 と(T1 +T2 )、あるいはT1
たはT2 と(T1 −T2 )を検出してT1 ,T2 を得る
方法を用いてもよい。
【0040】次のステップ303では、メモリ204に
ある時間定数Td ,Ta を用いて前記した式(17)
(以下に再掲)、
【0041】
【数19】 f=(T1 −T2 −Td )/(T1 +T2 −Ta ) ・・・(17) の基準演算を行う。次のステップ304ではメモリ20
4にある定数f(0)(圧力差0%時のf)を用いて、
fとf(0)の差をPNとする。次のステップ305で
はメモリ204にあるKs (スパン係数)とKZ (ゼロ
係数)を用いて、次式(18)により被測定圧力差に関
わるプロセス用の出力信号の演算を行い、ステップ30
6でその結果としての変換器出力Pout をD/A変換器
207に出力する。
【0042】
【数20】 Pout =Ks ・PN+KZ ・・・(18) なお、この式(18)の演算は、圧力差Pに線形な出力
信号Pout を得るための演算である。ここで例えば図2
に示す構成において圧力差Pの0〜100%に対応する
V/I変換器209の電流信号を4〜20mAとする
と、ゼロ係数KzはP=0%(すなわちf=f(0)で
PN=0)の時のV/I変換器209の電流信号を4m
Aとするために、D/A変換器207に出力する信号成
分であり、スパン係数Ksは圧力差P=100%の時と
P=0%の時のV/I変換器209の電流信号の差を1
6mAとするためにD/A変換器207に出力する信号
成分である。
【0043】次のステップ307では、外部のコミュニ
ケータ212からメモリ204のリード/ライト(例え
ばT1 ,T2 のリード、Td ,Ta のライト等)の要求
があった場合は、ステップ308でこのメモリのリード
/ライトを実行する。図4は変位変換器200の出力調
整(較正)の際のマイコン205の動作手順を示すフロ
ーチャートで、401〜413はそのステップを示す。
即ち、ステップ402〜405でリニア補正に必要な前
記の定数Td ,Ta の計算に必要なデータを収集する。
つまり、ステップ403でセンサ201への印加差圧P
X (但し、Xは測定点の番号を表わすパラメータ)を入
力し、ステップ404でこのときの時定数測定器202
による、センサキャパシタ静電容量C1,C2に夫々比
例する前記の時間検出値T1 (PX ),T2 (PX )を
読込むという、ステップ403,404の動作を測定点
番号X=0〜nの順に繰り返す。
【0044】なお、この測定点の種類としては、例えば
圧力差PX を−100,−50,0,50,100各
%の5種類とする方法、0,25,50,100各%
の4種類とする方法、〔作用〕の項で述べたように圧
力差の正負の各領域で、夫々3つ(従って計6種類)の
測定点を用いる方法等が考えられる。また、前記のステ
ップ404は、センサキャパシタ静電容量C1,C2の
和と差を検出する方式の変位変換器の場合、T
1 (PX )+T2 (PX )とT1 (P X )−T
2 (PX )のリードとなり、静電容量C1又はC2とそ
の和、あるいはC1又はC2とその差を検出する方式の
変位変換器の場合、T1 (PX )又はT 2 (PX )とT
1 (PX )+T2 (PX )のリード、あるいはT1 (P
X )又はT2 (PX )とT1 (PX )−T2 (PX )の
リードとなる。そして、ステップ406では前記の定数
a ,Td を計算し、ステップ407でこの計算値
a ,Td をメモリ204に書込む。
【0045】なお、このステップ406の計算のために
は、前記のように圧力差PX として−100,−5
0,0,50,100各%の5種類の測定点を用いた場
合、
【0046】
【数21】 f(+100)−f(+50)=f(+50)−f(0) ・・・(19)
【数22】 f(−100)−f(−50)=f(−50)−f(0) ・・・(20) の連立方程式を満足するTa ,Td を求めることにな
り、また、前記のように圧力差PX として0,25,
50,100各%の4種類の測定点を用いた場合、
【0047】
【数23】 f(100)−f(50)=f(50)−f(0) ・・・(21)
【数24】 f(50)−f(25)=f(25)−f(0) ・・・(22) の連立方程式を満足するTa ,Td を求めることにな
り、また、前記のように6種類の測定点を用いた場
合、式(13),(16)の連立方程式を解くことにな
る。
【0048】なお、ステップ406の定数Ta ,Td
計算をマイコン205に行わせる代りに変位変換器20
0の外部で行わせて、その計算の結果としてのTa ,T
d をマイコン205がステップ407で読み込み、メモ
リ204に書込むようにしてもよい。次にステップ40
8〜410でゼロ調整を行う。即ち、ステップ408で
差圧力0%を入力し、ステップ409でこのときの時間
検出値T1 (0),T2 (0)及びメモリ204に記憶
した定数Ta ,Td を用いて式(17)により、関数値
f(0)を求め定数としてメモリ204に書込む。これ
により、圧力差P=0%では式(18)のPN=f−f
(0)=0、従ってPout =KZ となるので、ステップ
410で、このときの変換器出力Pout が所望の値(例
えば4mA)となるようにゼロ係数KZ を定めてメモリ
204に書込む。
【0049】次にステップ411及び412でスパン調
整を行う。即ち、ステップ411で差圧力100%を入
力し、このときの時間検出値T1 (100),T2 (1
00)及びメモリ204に記憶した定数Ta ,Td を用
いて式(17)によりf(100)を求め、これにより
得られたPN=f(100)−f(0)及びメモリ24
0内の前記のゼロ係数KZ を用いて、このときの変換器
出力Pout =KS ・PN+KZ が所望の値(例えば20
mA)となるようにスパン係数KS を定め、ステップ4
12でメモリ204に書込む。
【0050】図5は変位変換器200が温度補正された
線型の変換器出力Pout を出力する際のマイコン205
の動作を示すフローチャートで、501〜514はその
ステップを示す。即ち、マイコン205はステップ50
2で時定数測定器202,A/D変換器203,タイマ
カウンタ206を制御して、センサ201のキャパシタ
静電容量C1とC2に比例する時間値T1 ,T2 を検出
し、ステップ503で温度検出器214を介してこのと
きの温度TT を測定する。そしてステップ504で、メ
モリ204に予め記憶した温度TTi別の定数Tdi,Tai
のデータテーブル(但し、ここでTTi,Tdi,Taiの添
字iは、データTT ,Td ,Ta の温度別の区分を示す
パラメータ(番号)である)を用いて、現に測定した温
度TT に対応する定数Td ,Ta を求める。
【0051】図7はこの温度補正の演算手順の例を示
し、701〜706はそのステップを示す。この例では
メモリ204のデータテーブルには、パラメータi=
1,2,3の3点の温度(TT1,TT2,TT3、但しTT1
<TT2<TT3)の夫々の定数データ(Td1,Td2,Td3
及びTa1,Ta2,Ta3)が存在するものとし、測定温度
T が測定温度TT2より大きいか小さいかに応じて(7
02)、温度TT3〜TT2の間、又は温度TT2〜TT1の間
を夫々直線近似して、定数Td ,Ta の近似した温度補
正値Td ′,Ta ′を求めるものとする(704,70
3)。
【0052】図5に戻りステップ505では、検出時間
値T1 ,T2 とステップ504で得られた定数Td ′,
a ′を用いて関数fを演算算出する。次のステップ5
07では、予めメモリ204に記憶した温度別の定数f
(0)(差圧力0%でのf値)のデータを用いて、現に
測定された温度TT に対応する定数f(0)の値として
のf(0)′を求める。
【0053】次のステップ507では、fとf(0)′
の差をPNとすることでゼロ点の温度補正をする。次の
ステップ508では、次式(23)によりPN値に対す
るスパンの温度補正を行う。
【0054】
【数25】 PN′=PN×PN100(TT1)/ 〔{PN100(TT2)−PN100(TT1)}(TT −TT1)/ (TT2−TT1)+PN100(TT1)〕 ・・・(23) 但し、PN100(TT1),PN100(TT2)は夫々
予め定めた温度TT1,TT2のときの入力100%におけ
るPNの値であり、かつ温度TT1はゼロ係数K Z ,スパ
ン係数KS の調整決定時の温度(基準温度という)であ
る。なおこの式はTT ≦T2 の場合の式である。TT
2 の場合は式(23)中のTT1をTT3に置き換えた式
となる。
【0055】次のステップ509では、次式(24)に
より温度補正された変換器出力Pou t の演算を行い、ス
テップ510でその結果Pout をD/A変換器207に
出力する。
【0056】
【数26】 Pout =KS ・PN′+KZ ・・・(24) また、ステップ511で外部コミュニケータ212のメ
モリリード/ライトの要求があった場合は、ステップ5
12でメモリ204のリード/ライト(例えばT1 ,T
2 のリード、Td ,Ta のライト等)を行う。
【0057】図6は変位変換器200を温度補正可能な
ように出力調整(較正)する際のマイコン205の動作
の実施例を示すフローチャートで、601〜620はそ
のステップを示す。この場合、温度TTiをある範囲内で
予め定めたいくつかの温度点(なお、TTiの添字iはこ
の点の順番を示すパラメータである)に変化させ、その
つど(つまりこの温度点ごとに)図6の手順で定数を求
めて記憶するようにする。
【0058】即ち、図6において温度が上記の温度点に
あるものとし、まず、ステップ602〜605でリニア
補正定数Tdi,Taiの計算に必要なデータを収集する。
次にステップ606で、その温度でのリニア補正定数T
di,Taiの計算を行う。なお、以上の各ステップ602
〜606の動作は、図4の各ステップ402〜406の
動作と同じである。
【0059】次にステップ607で温度検出器214を
介して、そのときの温度データTTiを測定する。次にス
テップ608でTdi,Tai,TTiをメモリ204にライ
トする。ステップ609で入力差圧を0%として、f
(0)i を測定し、ステップ610でメモリ204にラ
イトする。次に、温度が基準温度である場合のみ(ステ
ップ611,分岐Y)、ステップ612でゼロ係数KZ
をメモリ204にライトする。次は、ステップ614で
入力差圧を100%とする。そして基準温度の場合は
(ステップ615,分岐Y)、ステップ616でスパン
係数KS をメモリ204にライトする。他方、基準温度
でない場合は(ステップ615,分岐N)、ステップ6
17でこのときのPN値としてのPN100i の演算を
行い、ステップ618でPN100i をメモリ204に
ライトする。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、変位変換器のセンサキ
ャパシタ静電容量C1,C2に含まれる浮遊容量を従来
のようにハード的に補償する代りに、予め較正時におい
て複数の既知の圧力差Pの測定点で測定した静電容量値
C1(P),C2(P)を基に、所定の関数値f(P)
に表れる浮遊容量に関わる定数α,βを算出し、次にこ
の定数を用い被測定圧力差において測定された静電容量
値に基づく関数fを求めて、被測定圧力差を演算出力す
るようにし、いわば浮遊容量をソフト的に補償するよう
にしたので、変位変換器のリニア,ゼロ,スパンの各調
整が容易に、しかも正確に行うことができるようになっ
た。
【0061】また、前記の較正を予め定めた各温度点で
行って、定数をこの温度ごとに記憶し、被測定圧力差の
測定時点にセンサキャパシタ静電容量値の他に温度を測
定し、温度補正された定数を用いて圧力差を演算出力す
るようにしたので、変位変換器のリニア,ゼロ,スパン
の温度特性が良好となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる平行平板モデルのセンサの説明
【図2】本発明の実施例としての変位変換装置の構成図
【図3】同じく測定モードにおける変位変換装置の動作
を示すフローチャート
【図4】同じく較正モードにおける変位変換装置の動作
を示すフローチャート
【図5】同じく温度補正付測定モードにおける変位変換
装置の動作を示すフローチャート
【図6】同じく温度補正付較正モードにおける変位変換
装置の動作を示すフローチャート
【図7】同じく温度補正演算の処理を示すフローチャー
【符号の説明】
1(1A,1B) ダイヤフラム 3 固定電極 4 固定電極 200 変位変換器 201 センサ 202 時定数測定器 203 A/D変換器 204 メモリ 205 マイコン 206 タイマカウンタ 207 D/A変換器 208 モデム 209 V/I変換器 210 外部直流電源 211 外部負荷抵抗 212 外部コミュニケータ 213 外部圧力測定器 214 温度検出器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧力差によるダイヤフラムの微小変位を、
    ダイヤフラムとその両側に対向して設けられた2つの固
    定電極との間の一対のキャパシタの差動的な静電容量変
    化として検出する圧力差測定方法であって、 この一対のキャパシタの静電容量C1,C2を測定する
    静電容量測定手段を設け、 圧力差Pのもとで前記静電容量測定手段により測定され
    た、前記一対のキャパシタの静電容量C1,C2の値と
    してのC1(P),C2(P)と、前記一対の静電容量
    C1,C2内の浮遊容量に基づく定数α,βとからなる
    下記(1)式の関数値f(P)が、 圧力差P=0の点の前記関数値f(P)に相当する定数
    f(0)と、圧力差Pの正,負の夫々の領域に対応する
    比例定数KP とを含む下記(2)式に従って、圧力差P
    に対し線形条件を満たすものとして、 予め較正時において、圧力差Pの正の領域又は(及び)
    負の領域におけるそれぞれ複数の既知の圧力差Pの測定
    点での静電容量測定値C1(P),C2(P)を用い
    て、(1),(2)式からその定数α,β,f(0),
    P を算出し、 圧力差測定時において、被測定圧力差Pのもとで前記静
    電容量測定手段により測定された静電容量値C1
    (P),C2(P)と、前記較正時に算出された定数と
    から(1),(2)式を用いて被測定圧力差Pを算出測
    定することを特徴とする圧力差測定方法。
  2. 【請求項2】圧力差によるダイヤフラムの微小変位を、
    ダイヤフラムとその両側に対向して設けられた2つの固
    定電極との間の一対のキャパシタの差動的な静電容量変
    化として検出する変位変換装置であって、 前記一対のキャパシタの静電容量C1,C2を測定する
    静電容量測定手段と、 予め当該変位変換装置の較正時において、下記(1)式
    のC1(P),C2(P)に既知の圧力差Pのもとで前
    記静電容量測定手段により測定された、前記一対のキャ
    パシタの静電容量C1,C2の値を用い、この各静電容
    量C1,C2内の浮遊容量に基づく定数α,βを、下記
    (1)式の関数値f(P)が、前記圧力差Pの正の領域
    又は(及び)前記圧力差Pの負の領域において、それぞ
    れ複数の圧力差Pの測定点について、前記圧力差Pに対
    して線形条件を満たしているとして、算出する第1の定
    数算出手段と、 同じく較正時において、第1の定数算出手段によって算
    出された定数α,β及び前記既知の複数の圧力差Pのも
    とで、前記静電容量測定手段により測定された静電容量
    値C1(P),C2(P)を用いて圧力差Pごとの下記
    (1)式の関数値f(P)を求め、この関数値f(P)
    とこれに対応する既知圧力差Pとを用いて、この両者の
    線形条件を定める下記(2)式における、圧力差Pが0
    の点の関数値f(P)に相当する定数f(0)と、圧力
    差Pの正の領域の比例定数KP 又は(及び)圧力差Pの
    負の領域における比例定数KP とを算出する第2の定数
    算出手段と、 圧力差測定時において、第1の定数算出手段によって算
    出された定数α,βと、被測定圧力差Pのもとで前記静
    電容量測定手段により測定された静電容量値C1
    (P),C2(P)とを用いて下記(1)式の関数値f
    (P)を求め、 さらにこの求められた関数値f(P)と、前記第2の定
    数算出手段によって算出された定数f(0)及び比例定
    数KP とを用いて、下記(2)式の関係から被測定圧力
    差Pを算出測定する圧力差測定手段とを備えたことを特
    徴とする変位変換装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の変位変換装置において、
    前記静電容量測定手段は、前記一対のキャパシタの静電
    容量の差及び和を測定して、夫々のキャパシタの静電容
    量を求めるものであることを特徴とする変位変換システ
    ム。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の変位変換装置において、
    前記静電容量測定手段は、前記一対のキャパシタの静電
    容量の差あるいは和、及びいずれか一方のキャパシタの
    静電容量を測定して、他方のキャパシタの静電容量を求
    めるものであることを特徴とする変位変換装置。
  5. 【請求項5】請求項2ないし請求項4のいずれかに記載
    の変位変換装置において、 温度を検出する手段と、 この温度検出手段を介し検出された複数の温度ごとの前
    記較正によって、前記第1の定数算出手段を介し算出さ
    れた定数α,βを用いて、圧力差測定時に前記温度検出
    手段を介し検出された温度に対する定数α,βを求め、
    前記圧力差測定手段の関数値f(P)の算出用に与える
    手段とを備えたことを特徴とする変位変換システム。
  6. 【請求項6】請求項2ないし請求項4のいずれかに記載
    の変位変換装置において、 温度を検出する手段とこの温度検出手段を介し検出され
    た複数の温度ごとの前記較正によって、前記第2の定数
    算出手段を介し算出された定数f(0),KP を用い
    て、圧力差測定時に前記温度検出手段を介し検出された
    温度に対する定数f(0),KP を求め、前記圧力差測
    定手段の被測定圧力差Pの算出用に与える手段とを備え
    たことを特徴とする変位変換装置。
  7. 【請求項7】請求項2ないし請求項4のいずれかに記載
    の変位変換装置において、 温度を検出する手段と、 この温度検出手段を介し検出された複数の温度ごとの前
    記較正によって、前記第1の定数算出手段を介し算出さ
    れた定数α,βを用いて、圧力差測定時に前記温度検出
    手段を介し検出された温度に対する定数α,βを求め、
    前記圧力差測定手段の関数値f(P)の算出用に与える
    手段と、 前記温度検出手段を介し検出された複数の温度ごとの前
    記較正によって、前記第2の定数算出手段を介し算出さ
    れた定数f(0),KP を用いて、圧力測定時に前記温
    度検出手段を介し検出された温度に対する定数f
    (0),KP を求め、前記圧力差測定手段の被測定圧力
    差Pの算出用に与える手段とを備えたことを特徴とする
    変位変換装置。
  8. 【請求項8】請求項2ないし請求項7のいずれかに記載
    の変位変換装置において、前記第1の定数算出手段を除
    く各手段は一体の装置として組立てられ、この装置は前
    記第1の定数算出手段によって算出された定数α,βを
    設定されるものであることを特徴とする変位変換装置。 【数1】 f(P)={C1(P)−C2(P)−α}/{C1(P)+C2(P)−β} ・・・(1) 【数2】 f(P)=KP ・P+f(0) ・・・(2)
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