JPH0814521B2 - 半導体圧力センサの温度補償方法 - Google Patents

半導体圧力センサの温度補償方法

Info

Publication number
JPH0814521B2
JPH0814521B2 JP31050687A JP31050687A JPH0814521B2 JP H0814521 B2 JPH0814521 B2 JP H0814521B2 JP 31050687 A JP31050687 A JP 31050687A JP 31050687 A JP31050687 A JP 31050687A JP H0814521 B2 JPH0814521 B2 JP H0814521B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
output
compensation
pressure sensor
semiconductor pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP31050687A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01150831A (ja
Inventor
和之 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP31050687A priority Critical patent/JPH0814521B2/ja
Publication of JPH01150831A publication Critical patent/JPH01150831A/ja
Publication of JPH0814521B2 publication Critical patent/JPH0814521B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、半導体ダイヤフラムに形成された歪ゲージ
の圧力によるダイヤフラム変形の際の抵抗値変化を用い
た半導体圧力センサの零点温度特性あるいは感度温度特
性を外部回路で補償する半導体圧力センサの温度補償方
法に関する。
〔従来の技術〕
一般に半導体圧力センサの圧力−電気信号変換部、例
えば半導体歪ゲージは大きな温度依存性を有し、通常外
部回路による温度補償が必要である。第2図はごく一般
的な温度補償方法を示す。図において、横軸が温度、縦
軸がセンサ零点出力で、零点出力は測定圧P=0におけ
る出力の意とする。Tlがセンサの使用温度下限,Thが使
用温度上限である。
最初に温度T1におけるセンサ出力11、温度T2における
センサ出力12を測定により求める。次に回路計算,もし
くは補償用マップなどにより、T1,T2の出力が等しい値
の31,32になるように補償回路の調整値を求め、この補
償回路の調整により零点出力特性の温度補償を行う。感
度温度特性の温度補償も同様に行う。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この方式は、補償のための温度特性測定,計算が容易
であるという利点がり、もし補償前の零点出力の温度特
性曲線10が直線であるならば、すべての測定値が一定の
零点出力V0に簡単に補償される。しかし実際零点の温度
特性は直線である場合に少なく、第2図の10のように曲
がりのある場合が普通である。また装置上の制限や工程
を合理化する必要性から、使用温度範囲Tl〜Thに対して
測定温度範囲T1〜T2は第2図のように狭くなり、また高
温側,もしくは低温側に片寄らざるを得ない場合が多
い。この場合、温度特性は測定温度範囲T1〜T2より離れ
た温度、例えば第2の使用温度下限Tlにおいては誤差ε
が大きくなるという問題があった。
そこで本発明の目的は、上述した欠点を除去し、使用
温度範囲と比較して測定温度範囲を狭くあるいは片寄っ
て取らざるを得ない場合でも、使用温度範囲全体にわた
り良好な補償の精度を得る半導体圧力センサの温度補償
方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本発明の方法は、使用
温度範囲内の3点の温度における出力を測定し、各出力
を補償した値が極が使用温度範囲の中間点に位置する二
次曲線上にあるように補償回路の調整抵抗値を定めるも
のとする。
〔作用〕
使用温度範囲内の3点の測定値を用いることにより、
使用温度範囲の上限,下限および中間点において一定の
零点出力に対する誤差が等しくなる二次曲線を求めるこ
とが可能となり、任意の温度の測定値をその二次曲線上
にある出力値へ補償することができる。
〔実施例〕
以下、第1図の温度特性グラフおよび計算式により本
発明を零点温度特性の補償に適用した実施例を説明す
る。第2図と同様に横軸は温度、縦軸はセンサの零点出
力、Tlがセンサの使用温度下限、Thが使用温度上限であ
る。またTmはTlとThの中間の温度である。すなわち、 Tm=(Tl+Th)/2 ……(1) である。
動作温度範囲Tl〜Th内において、温度3点T1,T2,T3
おけるセンサの零点出力値V1,V2,V3を測定により求め、
温度特性上の点をそれぞれ11,12,13とする。ここでT1
T2<T3である。
一般に圧力センサ出力Vは以下の式で表わされる。
V=a(T)P+b(T) ……(2) Pは測定圧、Tは温度である。本例ではP=0である
ので次式となる。
V=b(T) ……(3) 圧力センサは温度補償回路を含んでおり、補償回路中
の調整抵抗が1箇所有り、それをRXとすると式(3)は
通常以下のような形になる。
V=f(RX,T)+g(T) ……(4) ここでf(RX,T)はRXを含む項,g(T)はRXを含まな
い項である。本実施例ではf(RX,T)を前もって定式化
する。g(T)は定式化しておく必要はない。測定で求
めた3点を式(4)に代入すると、 V1=f(RX0,T1)+g(T1) ……(5.1) V2=f(RX0,T2)+g(T2) ……(5.2) V3=f(RX0,T3)+g(T3) ……(5.3) ここでRX0はRXの調整前の値であり既知とする。上式
よりg(T1),g(T2),g(T3)は次の3式で求められ
る。
g(T1)=V1−f(RX0,T1) ……(6.1) g(T2)=V2−f(RX0,T2) ……(6.2) g(T3)=V3−f(RX0,T3) ……(6.3) 次にTm=(Tl−Th)/2が座標の原点(0)になるよう
に、温度Tの座標を変換する。すなわち、T′=T−Tm
とし、温度をT′で表わす。同様にT1′=T1−Tm,T2
=T2−Tm,T3′=T3−Tmである。その結果、式(4)は
次式で表わされる。
V=f(RX,T′)+g(T′) ……(7) 温度3点T1′,T2′,T3′における出力をV1′,V2′,
V3′とすると V1′=f(RX,T1′)+g(T1′) =f(RX,T1′)−f(RX0,T1′)+V1……(8.1) V2′=f(RX,T2′)+g(T2′) =f(RX,T2′)−f(RX0,T2′)+V2……(8.2) V3′=f(RX,T3′)+g(T3′) =f(RX,T3′)−f(RX0,T3′)+V3……(8.3) となり、V1′,V2′,V3′はRXの関数である。
本発明では温度特性上の3点21(T1′,V1′),22
(T2′,V2′),23(T3′,V3′)を通る二次曲線の極が
使用温度範囲の中点、すなわちT′座標の原点になるよ
うにRXの値を決定する。3点を通る二次曲線20は以下の
ようになる。
VT=d0+d1T′+d2T′ ……(9) ここで d0=V2−d1×V2−d2×V2 2 ……(12) 極がT′の座標の原点になるためには、次式の成立つ
ことを要する。
d1=0 ……(13) d1はRXの関数であるが、RX=…の形へ展開することは
通常困難である。従って例えばニュートン法などの収束
計算によって式(13)の解であるRXの調整値を求める。
最後に補償回路の抵抗RXをトリミングなどの奉納により
調整値に合わせる。
第1図に示す曲線20のように圧力センサの温度特性は
二次曲線でかなり良く近似できる。従って補償後の温度
特性は、使用温度範囲Tl〜Thと比較して測定温度範囲T1
〜T3が狭く、またTh側に片寄りがある場合でも、零点出
力V0に対するTl付近の誤差εはTh付近の誤差εとほ
ぼ等しくバランスを取ることができ、第2図の従来方式
最大誤差εと比較して、誤差を小さく押さえることがで
きる。
また、本発明は調整前の出力値をもとに調整値の計算
を行うため、式(6.1)〜(6.3)のような回路式の値を
定式化しなくとも正確に求めることが可能である。ある
いは、定式化した式(4)中のf(RX,T)に一定の誤差
があった場合、式(8.1)〜(8.3)において、第1項f
(RX,T1′)より第2項f(RX0,T1′)を引くことによ
り、誤差は相殺され計算精度が向上する。
次に本発明の適用される半導体圧力センサの回路につ
いて説明する。第3図が本発明の温度補償方法が適用可
能な回路の一実施例である。同図において、SG1〜SG4は
シリコンダイヤフラム上に形成された歪みゲージであ
り、ブリッジに構成される。加圧することにより、この
シリコンダイヤフラムが変形し、SG1〜SG4からなるブリ
ッジに差動出力電圧Viが発生する。この差動出力電圧Vi
は演算増幅器OP1,OP2及び抵抗R1,R8,R9により増幅され
る。また、センサ出力の零点は抵抗R2〜R7によって決め
られる。回路内の抵抗の内R6,R7,R9は温度依存性の大き
い抵抗であり、例えば拡散抵抗やサーミスタ,感温測温
体等が用いられる。
センサ出力Voutを式で表すと次のようになる。
Vout=Vcc/2×Rf×(1/R3−1/R2+1/(R5+R7)+1(R4+R6))+Vcc/2+(Rf
/R1+1)×Vi ……(14) Rf=R8×R9/(R8+R9) ……(15) ここで、R1はR2〜R7に対して十分小さいとみなし、ま
た差動出力電圧Viは加圧なしの状態で零であり、そのと
きの同相電位はVcc/2になるとみなす。
零点温度特性の補償は、補償回路中の1箇所即ち温度
依存性の大きい抵抗R6,R7のいずれかを調整抵抗Rxとし
て利用して行われる。R6,R7によりプラスマイナス両方
向の補償が可能である。R6,R7の温度特性への影響度は
それぞれR4,R5により調整される。また歪みゲージブリ
ッジの差動出力電圧Viの信号電圧は負の温度依存性を有
しており、抵抗R9に正の温度依存性を持たせることによ
り補償をしている。このR9の温度依存性は抵抗R8で調整
される。
本発明の補償方法を例えばこの回路の零点温度特性補
償に適用する場合、調整抵抗R6を含む項は f(R6,T)=Vcc/2×Rf×(1/R3−1/R2+1/(R5+R7)+1(R4+R6))+Vcc/2
……(16) である。
また、調整抵抗R6を含まない項は g(T)=(Rf/R1+1)×Vi ……(17) である。
これらの式,及び温度3点に於けるVout測定値を基に
して、前記実施例の補償方法に従って温度補償をするこ
とが可能である。
また感度温度特性の補償も、抵抗R8を調整抵抗Rxとし
て同様の方法で実施可能である。
この方法は零点温度特性の補償のみならず、温度3点
における測定圧に応じたスパン出力を測定で求めること
により、スパン温度特性の補償にも適用できることは明
らかである。さらに他の温度補償回路を有する装置の温
度補償にも適用することができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、半導体圧力センサの使用温度範囲内
の温度3点の測定値からその3点を通る出力値を通る極
が使用温度範囲の中間点の温度にあるような二次曲線を
補償回路の調整抵抗の調整によって求めることにより、
零点出力あるいは感度などの特性の温度補償を小さい誤
差で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による補償前後の零点出力の
温度特性を示す線図、第2図は従来の補償方法による補
償前後の零点出力の温度特性を示す線図、第3図は本発
明の実施例の適用される半導体圧力センサの回路構成図
である。 10:補償前、20:補償後、SG1〜SG4:歪みゲージ、R1〜R9:
抵抗、OP1,OP2:演算増幅器。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用温度範囲内の3点の温度の出力を測定
    し、該各出力を補償した値が極が使用温度範囲の中間点
    に位置する二次曲線上にあるように補償回路の調整抵抗
    値を定めることを特徴とする半導体圧力センサの温度補
    償方法。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の方法におい
    て、出力が零点出力であることを特徴とする半導体圧力
    センサの温度補償方法。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項記載の方法におい
    て、出力が所定の圧力に対する出力であることを特徴と
    する半導体圧力センサの温度補償方法。
JP31050687A 1987-12-08 1987-12-08 半導体圧力センサの温度補償方法 Expired - Lifetime JPH0814521B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31050687A JPH0814521B2 (ja) 1987-12-08 1987-12-08 半導体圧力センサの温度補償方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31050687A JPH0814521B2 (ja) 1987-12-08 1987-12-08 半導体圧力センサの温度補償方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01150831A JPH01150831A (ja) 1989-06-13
JPH0814521B2 true JPH0814521B2 (ja) 1996-02-14

Family

ID=18006044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31050687A Expired - Lifetime JPH0814521B2 (ja) 1987-12-08 1987-12-08 半導体圧力センサの温度補償方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0814521B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102519243A (zh) * 2011-11-14 2012-06-27 姚立猛 冲天炉的加料系统
JP2015212664A (ja) * 2014-05-06 2015-11-26 株式会社デンソー 圧力センサの製造方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10148590A (ja) * 1996-11-19 1998-06-02 Mitsubishi Electric Corp 圧力検出装置
JP5878883B2 (ja) * 2013-02-26 2016-03-08 旭化成エレクトロニクス株式会社 磁気センサの温度特性補正方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102519243A (zh) * 2011-11-14 2012-06-27 姚立猛 冲天炉的加料系统
JP2015212664A (ja) * 2014-05-06 2015-11-26 株式会社デンソー 圧力センサの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01150831A (ja) 1989-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR950005890B1 (ko) 카테테르 팁의 혈압용 트랜스듀서를 온도보상하는 장치 및 방법
US4798093A (en) Apparatus for sensor compensation
EP0697104B1 (en) Strain gage sensor with integral temperature signal
JPH0777266B2 (ja) 半導体歪み検出装置
WO1988006719A1 (en) Transducer signal conditioner
US4196382A (en) Physical quantities electric transducers temperature compensation circuit
US4611163A (en) Temperature compensated resistance bridge circuit
JPH0814521B2 (ja) 半導体圧力センサの温度補償方法
JPH0769232B2 (ja) ロ−ドセルの温度補償方法及びその装置
JP3084579B2 (ja) 温度センサのリニアライズ処理方法
JP2001183106A (ja) 温度補償付きギャップ検出装置
JP2536822B2 (ja) 計量装置用温度補償回路
US4001669A (en) Compensating bridge circuit
JPH03220402A (ja) 半導体歪検出回路
JPS60205328A (ja) 圧力センサ
JPH0531729B2 (ja)
JPS60201229A (ja) 圧力センサ
JPH042170A (ja) 半導体拡散抵抗形圧力センサにおけるスパン電圧温度補償方法
JPS60171416A (ja) 抵抗式変換装置
KR19980084452A (ko) 압력센서의 온도 보상 회로
JP2636404B2 (ja) 半導体差圧測定装置
JPS61243338A (ja) 半導体圧力センサの温度補償回路
JPS60216213A (ja) 抵抗ブリツジを用いた測定装置
JPS61246619A (ja) 抵抗式変換装置
JPH0676941B2 (ja) 圧力検出装置