JPH08285464A - 溶融金属容器耐火壁中の地金検知方法及び装置 - Google Patents

溶融金属容器耐火壁中の地金検知方法及び装置

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JPH08285464A
JPH08285464A JP9365195A JP9365195A JPH08285464A JP H08285464 A JPH08285464 A JP H08285464A JP 9365195 A JP9365195 A JP 9365195A JP 9365195 A JP9365195 A JP 9365195A JP H08285464 A JPH08285464 A JP H08285464A
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JP
Japan
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metal
electromotive force
refractory wall
induced electromotive
sensor head
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Pending
Application number
JP9365195A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Takahashi
英幸 高橋
Eizo Maeda
栄造 前田
Shigeo Suezaki
重雄 末崎
Koji Fujiwara
弘次 藤原
Hajime Yamashita
元 山下
Toshiya Ori
俊哉 小里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Kobe Steel Ltd
JFE Engineering Corp
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Sumitomo Metal Industries Ltd
Kawasaki Steel Corp
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐火壁内に侵入した地金の有無、面積の他に
侵入深さ、厚さ、角度を測定できるようにする。 【構成】 溶融金属容器30の耐火壁12に沿ってセン
サヘッド18を走査しながら、該センサヘッドが有する
コイルに励磁電流を印加した時に検出される誘導起電力
に基づいて耐火壁内部に侵入している地金を検知する
際、センサヘッド18が、励磁電流の周波数を個別に設
定できる2つの渦流センサと、該センサヘッドから耐火
壁面迄の距離を測定するレーザ距離センサとを有し、該
距離センサによる測定距離に基づいて、耐火壁面から所
定距離保持しながらセンサヘッドを走査し、第1渦流セ
ンサでは周波数20〜100KHzの励磁電流を印加し
て地金Mの幅を特定し、該幅基づいて深さを特定し、且
つ第2渦流センサでは周波数1〜10KHzの励磁電流
を印加して厚さを特定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融金属容器耐火壁中
の地金検知方法及び装置、特に導電性材料からなる連続
的な平面状又は曲面状の外殻の内側に非導電性耐火物を
内張り(ライニング)して形成した溶融金属容器の耐火
壁に侵入した地金の検出に適用して好適な溶融金属容器
耐火壁中の地金検知方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄等の導電性材料からなる外殻に耐火物
を内張りしてなる窯炉容器(溶融金属容器)で溶融金属
を調製する作業を繰返している過程で、耐火壁内に侵入
した地金はしばしば窯炉容器の外殻まで成長し、湯漏れ
事故を誘発したり、あるいは地金と耐火物との熱膨張差
が原因で耐火物の脱落を起したりする。そのため、窯炉
容器の耐火壁内に地金(溶融金属)が侵入した場合に
は、その地金を早期に検出して除去し、その窯炉容器を
適切に補修整備することが、作業の安全性を確保する上
で極めて重要である。
【0003】従来、耐火物中に侵入した地金の検出方法
としては、特公平3−15111号公報に、回転可能な
一対のコイルを備え、一方のコイルに交流電圧を印加し
たときの他方のコイルの誘起電圧から侵入地金を検出す
るセンサヘッドを、外殻から一定の距離を保つと共に回
転させながら、耐火壁面に沿って移動させて地金を検出
する技術が開示されている。
【0004】又、特開昭63−53485号公報に、上
記公報に開示されている技術に加えて、ヘッドから壁面
までの距離を同時検出できるようにし、その距離と外殻
までの距離から耐火物の厚さをも検出できるようにした
技術が開示されている。
【0005】上記両公報に開示されている技術では、い
ずれも2個の電気コイルを間隔をおいて備えたセンサヘ
ッドと、該センサヘッドの一方のコイルに高周波電流を
通電する高周波付勢手段と、高周波電流の通電時にセン
サヘッドの他方のコイルの誘起電圧を地金情報信号に変
換する変換手段とを備えた基本構成の装置を用い、図2
0に示すように、外殻10にライニングされた耐火壁1
2中に侵入した地金Mを2つのコイル14を有するセン
サヘッドを耐火壁面に沿って移動させると共に、一方の
コイルを高周波発信用に、他方のコイルを受信用に用
い、受信用コイルに生じる誘導起電力(センサ出力)か
ら侵入地金を検知している。
【0006】ところで、耐火壁12に侵入した地金を検
知する際、図21に概念的に示すように、地金の幅寸法
(面積)W、耐火壁の内側表面からの深さD、地金の厚
さt、地金の傾きθ等を情報として得ることができるこ
とが望ましい。
【0007】これらの情報を知ることにより、耐火壁1
2中の侵入地金が更に成長し、外殻10迄達して湯漏れ
となる可能性があるか、その危険は小さいか等の判断が
得られるからである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報に開示されているいずれの侵入地金検出技術によって
も、得られる情報は侵入地金の有無と、その面積(幅)
等の少数に限られていた。
【0009】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、侵入地金の有無、その面積の他に、
侵入深さや厚さ等をも測定することができる溶融金属容
器耐火壁中の地金検知方法及び装置を提供することを課
題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、溶融
金属容器の耐火壁に沿ってセンサヘッドを走査しなが
ら、該センサヘッドが有するコイルに励磁電流を印加
し、その際に検出される導電体に起因する誘導起電力に
基づいて耐火壁内部に侵入している地金を検知する溶融
金属容器耐火壁中の地金検知方法において、検出された
誘導起電力が、所定の閾値を超えている走査範囲から地
金の幅を求め、予め求めてある該幅により特定される誘
導起電力と、センサヘッド・地金間距離との関係に、実
測される誘導起電力を適用して地金の侵入深さを求める
ことにより、前記課題を解決したものである。
【0011】請求項2の発明は、溶融金属容器の耐火壁
に沿ってセンサヘッドを走査しながら、該センサヘッド
が有するコイルに励磁電流を印加し、その際に検出され
る導電体に起因する誘導起電力に基づいて耐火壁内部に
侵入している地金を検知する溶融金属容器耐火壁中の地
金検知方法において、検出された誘導起電力が、所定の
閾値を超えている走査範囲から地金の幅を求め、予め求
めてある該幅により特定される励磁電流及び誘導起電力
の間の位相差と、地金の厚さとの関係に、実測される位
相差を適用して地金の厚さを求めることにより、同様に
前記課題を解決したものである。
【0012】請求項3の発明は、溶融金属容器の耐火壁
に沿ってセンサヘッドを走査しながら、該センサヘッド
が有するコイルに励磁電流を印加し、その際に検出され
る導電体に起因する誘導起電力に基づいて耐火壁内部に
侵入している地金を検知する溶融金属容器耐火壁中の地
金検知方法において、検出された誘導起電力が、所定の
閾値を超えている走査範囲から地金の幅を求め、予め求
めてある該幅により特定される誘導起電力と、センサヘ
ッド・地金間距離との関係に、実測される誘導起電力を
適用して地金の侵入深さを求めると共に、予め求めてあ
る同幅により特定される励磁電流及び誘導起電力の間の
位相差と、地金の厚さとの関係に、実測される位相差を
適用して地金の厚さを求めることにより、同様に前記課
題を解決したものである。
【0013】請求項4に発明は、請求項3の発明におい
て、地金の侵入深さを求める際には、コイルに周波数2
0〜100KHzの励磁電流を印加し、地金の厚さを求
める際には、コイルに周波数1〜10KHzの励磁電流
を印加するようにしたものである。
【0014】請求項5の発明は、前記溶融金属容器耐火
壁中の地金検知方法において、検出された誘導起電力
が、所定の閾値を超えている走査範囲から地金の幅を求
める際、誘導起電力が所定の閾値を超えている走査範囲
においてその最大値を求めると共に、該最大値に対して
所定割合の判定値を設定し、誘導起電力のピーク値が該
判定値を有している点の集合として閉じた曲線を描き、
その曲線形状から地金の幅を求めるようにしたものであ
る。
【0015】請求項6の発明は、溶融金属容器の耐火壁
に沿ってセンサヘッドを走査しながら、該センサヘッド
が有するコイルに励磁電流を印加し、その際に検出され
る導電体に起因する誘導起電力に基づいて耐火壁内部に
侵入している地金を検知する溶融金属容器耐火壁中の地
金検知方法において、予め求めてある誘導起電力の波形
と、地金の侵入角度との関係に、実測される誘導起電力
の波形を適用して地金の侵入角度を求めることにより、
同様に前記課題を解決したものである。
【0016】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、誘導起電力の波形を極座標表示するようにしたもの
である。
【0017】請求項8の発明は、溶融金属容器の耐火壁
に沿ってセンサヘッドを走査しながら、該センサヘッド
が有するコイルに励磁電流を印加し、その際に検出され
る導電体に起因する誘導起電力に基づいて耐火壁内部に
侵入している地金を検知する溶融金属容器耐火壁中の地
金検知装置において、センサヘッドが、励磁電流の周波
数をそれぞれ個別に設定できる2つの渦流センサと、該
センサヘッドから耐火壁面迄の距離を測定するレーザ距
離センサとを有していると共に、上記レーザ距離センサ
による測定距離に基づいて、センサヘッドを耐火壁面か
ら所定距離保持しながら走査する走査制御手段と、一方
の渦流センサでは周波数20〜100KHzの励磁電流
を、他方の渦流センサでは周波数1〜10KHzの励磁
電流を、それぞれ印加しながら誘導起電力を検出し、得
られる2つの検出信号を地金検知のために信号処理する
測定制御手段と、を備たことにより、同様に前記課題を
解決したものである。
【0018】
【作用】まず、本発明の根拠となった実験結果について
詳述する。
【0019】本発明は、いわゆる渦流探傷試験の原理を
採用して耐火壁内部に侵入した地金を検知する方法であ
り、後述する実施例に詳細に説明するような地金測定装
置を使用して地金を検知する方法である。
【0020】図1は、本発明の測定原理を概念的に示し
たもので、測定制御装置16が備えている、フェライト
コアに銅線が巻かれたプローブが内蔵されたセンサヘッ
ド18を、外殻10の内側に張られた耐火壁12の内面
に沿って移動させながら、図2に示すように、センサヘ
ッド18の有するプローブコイル20に、Aで示す高周
波の励磁電流を印加すると、耐火壁12の内部に地金M
が存在する場合には該地金Mに励磁電流によりBで示す
2次電流が誘起され、該2次電流はプローブコイル20
に起電力を与え、Cで示す3次電流(誘導起電力)が発
生する。そこで、励磁電流と地金Mにおける2次電流に
誘起される誘導起電力とを2点記録計(2chレコー
ダ)22により記録する。
【0021】図2の上段に示したAとCは、この2点記
録計22により記録された結果に相当する。以上の測定
原理を種々のテストピース(地金のサンプル:SUS3
04)について適用した結果について説明する。
【0022】測定には、図3(A)の縦断面図と同図
(B)の横断面図に示したプローブを備えたセンサヘッ
ドを使用した。即ち、上記プローブは、矩形の磁心24
と、その周囲を間隔をおいて取囲み、且つ磁心24の後
端に磁気的に接続されたヨーク26と、磁心24の先端
近傍に巻き付けられたプローブコイル20(図3(B)
には省略)とから構成され、測定時には磁心24の先端
方向を耐火壁12に向けて使用される。
【0023】そして、上記プローブコイル20は、図4
の回路図に示すように、同一のインピーダンスに設定さ
れたダミーコイル28と左右等価のブリッジ回路を構成
し、図示しない電源回路から電圧Vinの高周波の励磁電
流が端子c、dに印加されると、プローブコイル20と
ダミーコイル28のインピーダンスの差として端子a、
bから電圧Vout の誘導起電力が出力されるようになっ
ている。
【0024】そして、測定時には、図5に示すように、
金属が無いことが判っている、例えば検査対象の耐火壁
12と同種の耐火物12Aに近接させておき、プローブ
コイル20を対象の耐火壁12の面に沿って移動させた
際に出力される電圧Vout を、地金Mによりプローブコ
イル20に生じた誘導起電力として検出する。
【0025】従って、図6に示すように、測定制御装置
16に、上記プローブコイル20が内蔵されたセンサヘ
ッド18と、ダミーコイル28が内蔵されたダミー用セ
ンサヘッド29とが接続された検知装置を用いることに
より、前記図2に示したと同様にプローブコイル20に
印加される励磁電流と、該プローブコイル20に誘起さ
れる3次電流(誘導起電力)とを2点記録計22に記録
することができる。
【0026】図7(A)は、同図(B)に示すように内
部に地金Mが存在する耐火壁12の表面に沿って上記セ
ンサヘッド18を位置1〜4の方向に走査したときに生
じる誘導起電力の信号波形を極座標表示した一例を概念
的に示したものである。この図7(A)では、プローブ
コイル20とダミーコイル28との信号の差、即ち地金
Mによる前記図2に示した3次誘起電流である誘導起電
力の大きさは、極座標の動径の長さで、励磁電流との位
相差は反時計回りの角度として示される。
【0027】(1)地金の面積の特定方法。 図7(A)に極座標で示した信号を、X、Y座標で示し
たのが図8である。この図8は、周波数が32KHzの
励磁電流を使用し、耐火壁の表面から100mmの深さ
に水平に位置する幅50mm、厚さ1.8mmの地金M
に対してセンサヘッド18を地金Mに平行な矢印方向に
移動させたときに実測された図7に極座標表示した誘導
起電力のy方向成分とx方向成分とを示している。y方
向のデータは誘電起電力の成分を表わし、x方向のデー
タは位相の成分を表わしている。なお、図8に示したx
方向、y方向の数値はそれぞれ相対値である。
【0028】上記図8より、誘導起電力に対して適切な
閾値(Th)を設定し、該閾値を超える起電力が得られ
る移動距離(走査範囲)から地金Mの幅Wを決定するこ
とができる。従って、センサヘッド18を互いに直交す
る2方向に走査し、それぞれ幅を決定することにより、
地金Mの面積を求めることが可能となるなお、幅を決定
するために設定する閾値は、種々のサンプルについて実
測して得られた実験データに基づいて予め決定してお
く。
【0029】(2)地金の侵入深さの特定方法。 誘導起電力の最大値とセンサヘッド18から地金M迄の
距離との関係を、幅が異なる地金についてそれぞれ測定
したところ、表1の結果が得られた。但し、地金のサン
プルは、同一厚さのSUS304、使用した励磁電流の
周波数は32KHzであり、検出された誘導起電力は計
器表示のため[0.5V]を基準単位として表記してあ
る。
【0030】
【表1】
【0031】図9は、上記表1の結果を距離を横幅に、
起電力を縦軸にしてグラフ化したものであり、グラフ
A、B、C、Dはそれぞれ幅50mm、100mm、1
50mm、200mmの地金を測定した結果に対応す
る。この図9より、センサヘッド18から地金M迄の距
離、即ち耐火壁12における地金Mの侵入深さと、測定
される誘導起電力の対数表記との間には、略直線に近い
関係があり、しかもそれが地金Mの幅によって決まるこ
とが判る。
【0032】従って、請求項1の発明のにおいては、前
記(1)で詳述した如く、検出された誘導起電力が、予
め実験的に求めておいた所定の閾値Thを超えているセ
ンサヘッドの走査範囲(移動距離)から地金Mの幅を求
めると共に、予め求めてある図9に示すような地金の幅
により特定される誘導起電力とセンサヘッド・地金間距
離との関係に、実測される誘導起電力を適用することに
より地金の侵入深さを求めるようにしている。
【0033】(3)地金の厚さの特定方法。 励磁電流と測定される誘導起電力が最大値のときの位相
差と、地金の厚さの関係を、幅が異なる地金について測
定したところ、表2、表3の結果が得られた。測定対象
はいずれもSUS304であり、表2は周波数32KH
zで、表3は周波数7.4KHzで、それぞれ幅が50
mm、100mm、150mm、200mmの地金につ
いて測定した結果である。但し、センサヘッド・地金間
距離は表2の場合が50mmで、表3の場合が100m
mである。
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】図10は、上記表2の結果を、図11は、
上記表3の結果をそれぞれグラフにしたものである。上
記図10、11から明らかなように、使用する励磁電流
の周波数に関係なく、位相差と地金の厚さとの間には相
関関係があり、その関係が地金の幅が決まれば特定され
ることが判る。この関係は、センサヘッド18と地金M
との距離に関係なく成り立つことが実験的に確かめられ
ている。
【0037】従って、請求項2の発明においては、前記
(1)に詳述した如く、検出された誘導起電力が、予め
実験的に求めておいた所定の閾値Thを超えているセン
サヘッド18の走査範囲から地金Mの幅を求めると共
に、該幅により特定されるコイルに印加する励磁電流及
び受信(検出)される誘導起電力の間の位相差と地金の
厚さとの関係に、実測される位相差を適用さすることに
より、地金の厚さを求めるようにしている。
【0038】又、請求項3の発明においては、以上の原
理を適用して前記(1)により地金の幅を特定すると共
に、その幅に基づいて前記(2)による地金の侵入深さ
と、前記(3)による地金の厚さとを同時に測定するよ
うにしている。
【0039】図12は、センサヘッドから100mmの
位置にある地金を周波数が32KHzと7.4KHzの
励磁電流を、それぞれ50Wと150Wで印加したとき
の位相差と厚さとの関係を示した実験結果である。この
図12から明らかなように、周波数が7.4KHzの方
が32KHzの場合より、厚さの違いに対して位相差が
大きく変化しており、それも薄い程位相差が大きいこと
が判る。
【0040】従って、請求項4の発明においては、上記
請求項3の発明において、地金の侵入深さを求める際に
は、コイルに周波数20〜100KHzの励磁電流を印
加し、地金の厚さを求める際には、コイルに周波数1〜
10KHzの励磁電流を印加することにより、地金の侵
入深さ及び厚さを一段と正確に測定できるようにしてい
る。
【0041】上記周波数範囲は、本発明者等が詳細な検
討を通して決定したもので、深さの測定では、周波数2
0KHz未満の場合は面積を特定するために必要な十分
な大きさの誘導起電力が得られず、100KHzを超え
る場合はプローブコイルのインタクダンス増大等のため
に、用いる電源回路が大きくなりすぎて、コストがかか
りすぎ、又、厚さ測定では、周波数1KHz未満の場合
は、位相情報を得ることができず、10KHzを超える
場合は、厚さの差による位相差の変化量が十分でなくな
る。
【0042】図13は、同一のサンプルについて、周波
数が32KHzと7.4KHzの励磁電流を印加した場
合に得られる誘導起電力を極座標で表示した測定結果
を、前記図7の場合と同様に概念的に示したものであ
る。この図13より、32KHzの場合は、位相差は小
さいが、起電力が大きく、7.2KHzの場合は、起電
力は小さい代わりに位相差が非常に大きく現われている
ことが判る。
【0043】従って、以上詳述した(1)〜(3)の各
測定方法に適用する周波数としては、地金の有無や、幅
(面積)の寸法測定、侵入深さの測定には32KHzの
ような大きな周波数の方が有効で、厚さ測定には、上記
図12からも明らかなように、7.4KHzの様な小さ
な周波数の方が有効であることが判る。
【0044】実際に工業的に地金を検知することは比較
的困難であり、それ故に最適な検知システムを構築する
ことが重要であるが、以上の知見から、例えば、32K
Hz程度の周波数を使用するセンサと、7KHz程度の
周波数を使用するセンサとを同時に使用し、前者で地金
の有無、寸法及び深さの検知を、後者で地金の厚さの検
知をそれぞれ独立させて且つ同時に検出することができ
る地金検知システムが有効であることが判る。
【0045】(4)地金の侵入角度の特定方法。 図14〜図16は、前記図20に示した耐火壁内におけ
る地金Mの侵入角度、即ち前記図7に示したセンサヘッ
ド18の移動方向となす角度θと、極座標で表示した実
測誘導起電力との関係を、(長さ50mm、幅50m
m、厚さ1.8mm)、(長さ100mm、幅100m
m、厚さ3.7mm)及び(長さ150mm、幅200
mm、厚さ3.7mm)のSUS304について示した
もので、各図において(A)はθ=0°、(B)はθ=
30°、(C)はθ=60°、(D)はθ=90°のサ
ンプルを測定した結果に当る。
【0046】従って、請求項6の発明においては、予め
求めてある誘導起電力の波形と、地金の侵入角度との関
係に、実測された誘導起電力の波形を適用することによ
り、地金の侵入角度を求めるようにしている。具体的に
は、例えば種々のテストピースについて、上記図14〜
図16のような実測した標準データを採取しておき、実
際の地金測定時にはその標準データと測定データとを照
合することにより、その角度θを推定することができ
る。
【0047】又、他の方法としては、図15(C)を代
表例として説明すると、前記図7で説明したと同様にセ
ンサヘッド18を位置1から位置4の方向に移動させる
間に、誘導起電力にP1の他にP2の極大点が、各ケー
スともθ≒30°より出現し、θ=90°で最大となる
ため、長さ、幅及び厚さが特定された地金については、
予め求めておいた極大点P1点、P2の動径の比とθと
の関係を用いて角度を特定するようにしてもよい。その
際、θ=0°〜30°については直線から細い長円形状
に変化していくことから、その長円の幅をパラメータと
してその間の角度を求めるようにしてもよい。
【0048】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。
【0049】図17は、本発明に係る実施例の地金検知
装置の概略構成を示す要部断面図である。
【0050】本実施例の地金検知装置は、取鍋(溶融金
属容器)30の外殻である取鍋鉄皮32の内側にライニ
ングされた耐火壁12の内部に侵入した地金Mを検出す
るためのセンサヘッド18を備えている。
【0051】このセンサヘッド18は、走査アーム34
の先端に取付けられ、該走査アーム34の後端はシャフ
ト36に連結されていると共に、該走査アーム34はシ
ャフト36の軸方向と成す角度を調整可能になってい
る。
【0052】又、上記シャフト36は、上方に設けられ
た上下距離制御盤38により制御される上下駆動モータ
40により上下方向に移動され、又、センサ距離制御盤
42により制御される水平駆動モータ44によって駆動
される車輪46により、レール48上を水平方向にも移
動されるようになっている。
【0053】又、上記レール48は、旋回テーブル50
上に敷設されており、該旋回テーブル50は、旋回駆動
制御盤52により制御される旋回テーブル駆動モータ5
4によって車輪56を駆動することにより、デッキ58
の上部周縁部に敷設されている円形のレール60上を旋
回されるようになっている。
【0054】又、上記デッキ58は、その下部周縁部の
4個所で、取鍋30の外側に垂直に伸びる梁62で支持
され、該梁62の下端には車輪64が取付けられ、該車
輪64により装置全体を床の上に敷設されたレール66
上を移動させ、他の場所へ運ぶことが可能になってい
る。
【0055】又、前記センサヘッド18は、図18にそ
の正面から見た状態を拡大して示すように、第1、第2
の2つの渦流センサ18A、18Bと、レーザ距離セン
サ18Cとを備えている。このレーザ距離センサ18C
による計測は、旋回テーブル50の上部に取付けられて
いる計測装置収納盤68により制御され、入力される信
号は信号解析装置盤70により解析され、その結果は前
記上下距離制御盤38、センサ距離制御盤42及び旋回
駆動制御盤52に入力され、耐火壁12の内面に沿って
上方から下方に向って周方向に走査するセンサヘッド1
8と耐火壁12の内面との間の距離を常に一定に維持す
るようになっている。
【0056】又、上記第1渦流センサ18A、第2渦流
センサ18Bは、それぞれ励磁電流の周波数が32KH
z、7.4KHzに設定され、検出信号は、図18に示
す測定制御装置16に入力されるようになっている。
【0057】又、上記測定制御装置16では、第1、第
2渦流センサ18A、18Bの検出信号と共に、それぞ
れ対応する前述したダミー用センサヘッド29に内蔵さ
れているダミーコイル28からの信号が入力され、前記
図4に示したブリッジ回路が組み込まれている検出回路
72により検出された両信号の差が、直流成分のノイズ
を除去するための検波器74を介して信号演算処理装置
76に入力され、ここで演算処理が行われるようになっ
ており、その演算処理結果が表示装置(ディスプレイ)
に表示したり、前述した2点記録計22により、励磁電
流と誘導起電力を記録したりできるようになっている。
【0058】従って、本実施例の地金検知装置において
は、センサヘッド18を上下動させると同時に、任意の
半径で旋回させることができるので、図示されているよ
うに耐火壁12が傾斜している場合でも、該センサヘッ
ド18に内蔵されているレーザ距離センサ18Cにより
測定される耐火壁12の内面からの距離が一定に保持さ
れるように、該内面に沿ってセンサヘッド18を走査す
ることができるため、取鍋30にライニングされている
耐火壁12の全体について、前述した(1)〜(4)の
測定を確実に行い、その結果を表示・記録することがで
きる。
【0059】従って、本実施例によれば、溶鋼の取鍋3
0の耐火壁12内に侵入した地金Mを効果的に検知でき
るようになるため、従来は溶鋼を注入した回数を計数
し、所定回数になったことを以って修理をしたり、寿命
としたりしていた取鍋30の修理・寿命管理を、定量化
できるようになる。
【0060】なお、以上詳述した実施例においては、地
金の幅(面積)を、図8を用いて説明した前記「(1)
地金の面積の特定方法」を適用して求める場合について
説明したが、これに限られるものでなく、請求項5の発
明のようにして求めてもよい。これを図19を用いて説
明する。
【0061】図19(A)は、取鍋30を便宜上円筒と
みなし、その耐火壁内面をZ軸を中心とする半径aの円
筒座標系で表わすことを示し、同図(B)は、走査アー
ム34を旋回させて該耐火壁に沿ってセンサヘッド18
を走査した時に検出された誘導起電力のピーク値につい
て、請求項5に記載されている関係を、上記円筒座標を
2次元表記して示している。
【0062】即ち、検出された誘導起電力のピーク値
が、閾値Th′を超えている走査範囲(上記図19
(B)に示す破線TLの内側)においてその最大値Mx
を求める。ここでいう閾値Th′は、前記図8の場合の
Thとは異なり、例えば検知装置の電気的ノイズを排除
し、検出エラーを防止するために設定される。
【0063】上記最大値Mxが求まったら、該最大値M
xに対して所定割合の判定値Rを設定する。この判定値
Rは、例えば最大値の半値に設定できるが、適切な値は
実験的に予め求めておく。
【0064】検出された誘導起電力のピーク値が上記判
定値Rを有している点の集合として、実線で示した閉じ
た曲線RLを描き、その曲線形状から地金Mの幅(縦横
の幅、面積)を求める。
【0065】以上、本発明について具体的に説明した
が、本発明は、前記実施例に示したものに限られるもの
でなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であ
る。
【0066】例えば、励磁電流の周波数は、実施例では
高い方と低い方のそれぞれの周波数を32KHz、7.
4KHzとしたが、これに限定するものではない。
【0067】又、プローブの形状も、前記図3に示した
ものに限定されず、任意の形状にすることができ、又、
センサヘッドとしては発信用と受信用の2つのコイルを
備えたものを用いてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明したとおり、請求項1の発明に
よれば、地金の幅(面積)と共に、耐火壁への侵入深さ
を正確に測定することができる。
【0069】請求項2の発明によれば、地金の幅(面
積)と共に、厚さを正確に測定することができる。
【0070】請求項3の発明によれば、地金の幅と共
に、地金の侵入深さ及び厚さを正確に測定することがで
きる。
【0071】請求項4の発明によれば、地金の侵入深さ
と厚さとを一段と正確に測定することができる。
【0072】請求項5の発明によれば、地金の耐火壁へ
の侵入角度を正確に特定することができる。
【0073】請求項6の発明によれば、地金の耐火壁へ
の侵入角度の特徴を把握し易くなるため、侵入角度を正
確に測定することができる。
【0074】請求項7の発明によれば、請求項1〜6の
発明に適用するに好適な地金検知装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】地金の検知方法を概念的に示す説明図
【図2】地金の検知原理を概念的に示す説明図
【図3】地金の検知に用いるプローブの一例を示す概略
断面図
【図4】誘導起電力の検出に用いるブリッジ回路を示す
回路図
【図5】ブリッジ回路を用いる際の地金の検知方法を概
念的に示す説明図
【図6】地金検知に用いられる検知装置を概念的に示す
ブロック図
【図7】地金とセンサヘッドの位置関係と、測定される
誘導起電力の極座標表示例を概念的に説明図
【図8】地金とセンサヘッドの位置関係に対応する誘導
起電力とその位相差の変化を示す説明図
【図9】幅の異なる地金について周波数32KHzで測
定した最大誘導起電力と距離との関係を示す線図
【図10】幅の異なる地金について周波数32KHzで
測定された最大誘導起電力の位相差と厚さとの関係を示
す線図
【図11】幅の異なる地金について周波数7.4KHz
で測定された最大誘導起電力の位相差と厚さとの関係を
示す線図
【図12】同一幅の地金について周波数32KHzと
7.4KHzで測定された最大誘導起電力の位相差と厚
さとの関係を示す線図
【図13】同一の地金について周波数32KHzと7.
4KHzのそれぞれで測定された誘導起電力の極座標表
示例を示す線図
【図14】同一の地金を傾斜角度を変えて測定された誘
導起電力の極座標表示例を示す線図
【図15】同一の地金を傾斜角度を変えて測定された誘
導起電力の極座標表示例を示す他の線図
【図16】同一の地金を傾斜角度を変えて測定された誘
導起電力の極座標表示例を示す更に他の線図
【図17】本発明に係る一実施例の地金検知装置の概略
構成を示す断面図
【図18】センサヘッドの正面図と検知装置の測定制御
要部を示すブロック図
【図19】地金の面積を求める他の方法を示す説明図
【図20】従来の地金検知方法の一例を概念的に示す説
明図
【図21】地金を検知する際に対象となる測定項目を概
念的に示す説明図
【符号の説明】
10…外殻 12…耐火壁 14、18…センサヘッド 16…測定制御装置 18A…第1渦流センサ 18B…第2渦流センサ 18C…レーザ距離センサ 20…プローブコイル 22…2点記録計 24…磁心(鉄心) 26…ヨーク 28…ダミーコイル 29…ダミー用センサヘッド 30…取鍋 32…取鍋鉄皮 34…走査アーム 36…シャフト 38…上下距離制御盤 40…上下駆動モータ 42…センサ距離制御盤 44…水平駆動モータ 46…車輪 48…レール 50…旋回テーブル 52…旋回駆動制御盤 54…旋回テーブル駆動モータ 56…車輪 58…デッキ 60…レール 62…梁 64…車輪 66…レール 68…計測装置収納盤 70…信号解析装置盤 72…検出回路 74…検波器 76…信号演算処理装置 78…表示装置(デスプレイ) M…地金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01V 3/11 9406−2G G01V 3/11 C (71)出願人 000001199 株式会社神戸製鋼所 兵庫県神戸市中央区脇浜町1丁目3番18号 (72)発明者 高橋 英幸 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 前田 栄造 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 末崎 重雄 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 藤原 弘次 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 山下 元 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 小里 俊哉 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶融金属容器の耐火壁に沿ってセンサヘッ
    ドを走査しながら、該センサヘッドが有するコイルに励
    磁電流を印加し、その際に検出される導電体に起因する
    誘導起電力に基づいて耐火壁内部に侵入している地金を
    検知する溶融金属容器耐火壁中の地金検知方法におい
    て、 検出された誘導起電力が、所定の閾値を超えている走査
    範囲から地金の幅を求め、予め求めてある該幅により特
    定される誘導起電力と、センサヘッド・地金間距離との
    関係に、実測される誘導起電力を適用して地金の侵入深
    さを求めることを特徴とする溶融金属容器耐火壁中の地
    金検知方法。
  2. 【請求項2】溶融金属容器の耐火壁に沿ってセンサヘッ
    ドを走査しながら、該センサヘッドが有するコイルに励
    磁電流を印加し、その際に検出される導電体に起因する
    誘導起電力に基づいて耐火壁内部に侵入している地金を
    検知する溶融金属容器耐火壁中の地金検知方法におい
    て、 検出された誘導起電力が、所定の閾値を超えている走査
    範囲から地金の幅を求め、予め求めてある該幅により特
    定される励磁電流及び誘導起電力の間の位相差と、地金
    の厚さとの関係に、実測される位相差を適用して地金の
    厚さを求めることを特徴とする溶融金属容器耐火壁中の
    地金検知方法。
  3. 【請求項3】溶融金属容器の耐火壁に沿ってセンサヘッ
    ドを走査しながら、該センサヘッドが有するコイルに励
    磁電流を印加し、その際に検出される導電体に起因する
    誘導起電力に基づいて耐火壁内部に侵入している地金を
    検知する溶融金属容器耐火壁中の地金検知方法におい
    て、 検出された誘導起電力が、所定の閾値を超えている走査
    範囲から地金の幅を求め、予め求めてある該幅により特
    定される誘導起電力と、センサヘッド・地金間距離との
    関係に、実測される誘導起電力を適用して地金の侵入深
    さを求めると共に、 予め求めてある同幅により特定される励磁電流及び誘導
    起電力の間の位相差と地金の厚さとの関係に、実測され
    る位相差を適用して地金の厚さを求めることを特徴とす
    る溶融金属容器耐火壁中の地金検知方法。
  4. 【請求項4】請求項3において、 地金の侵入深さを求める際には、コイルに周波数20〜
    100KHzの励磁電流を印加し、 地金の厚さを求める際には、コイルに周波数1〜10K
    Hzの励磁電流を印加することを特徴とする溶融金属容
    器耐火壁中の地金検知方法。
  5. 【請求項5】請求項1、2又は3において、 検出された誘導起電力が、所定の閾値を超えている走査
    範囲から地金の幅を求める際、誘導起電力が所定の閾値
    を超えている走査範囲においてその最大値を求めると共
    に、該最大値に対して所定割合の判定値を設定し、誘導
    起電力のピーク値が該判定値を有している点の集合とし
    て閉じた曲線を描き、その曲線形状から地金の幅を求め
    ることを特徴とする溶融金属容器耐火壁中の地金検知方
    法。
  6. 【請求項6】溶融金属容器の耐火壁に沿ってセンサヘッ
    ドを走査しながら、該センサヘッドが有するコイルに励
    磁電流を印加し、その際に検出される導電体に起因する
    誘導起電力に基づいて耐火壁内部に侵入している地金を
    検知する溶融金属容器耐火壁中の地金検知方法におい
    て、 予め求めてある誘導起電力の波形と、地金の侵入角度と
    の関係に、実測される誘導起電力の波形を適用して地金
    の侵入角度を求めることを特徴とする溶融金属容器耐火
    壁中の地金検知方法。
  7. 【請求項7】請求項5において、 誘導起電力の波形を極座標表示することを特徴とする溶
    融金属容器耐火壁中の地金検知方法。
  8. 【請求項8】溶融金属容器の耐火壁に沿ってセンサヘッ
    ドを走査しながら、該センサヘッドが有するコイルに励
    磁電流を印加し、その際に検出される導電体に起因する
    誘導起電力に基づいて耐火壁内部に侵入している地金を
    検知する溶融金属容器耐火壁中の地金検知装置におい
    て、 センサヘッドが、励磁電流の周波数をそれぞれ別個に設
    定できる2つの渦流センサと、該センサヘッドから耐火
    壁面迄の距離を測定するレーザ距離センサとを有してい
    ると共に、 上記レーザ距離センサによる測定距離に基づいて、セン
    サヘッドを耐火壁面から所定距離保持しながら走査する
    走査制御手段と、 一方の渦流センサでは周波数20〜100KHzの励磁
    電流を、他方の渦流センサでは周波数1〜10KHzの
    励磁電流を、それぞれ印加しながら誘導起電力を検出
    し、得られる2つの検出信号を地金検知のために信号処
    理する測定制御手段と、を備えていることを特徴とする
    溶融金属容器耐火壁中の地金検知装置。
JP9365195A 1995-04-19 1995-04-19 溶融金属容器耐火壁中の地金検知方法及び装置 Pending JPH08285464A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008116219A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Nippon Steel Corp 室式コークス炉炭化室の炉壁変位量の測定装置および方法
JP2011164110A (ja) * 1999-12-23 2011-08-25 Kla-Tencor Corp 渦電流測定あるいは光学測定を利用して、メタライゼーション処理を実状態で監視する方法
TWI684762B (zh) * 2018-11-30 2020-02-11 財團法人金屬工業研究發展中心 金屬表面缺陷量測裝置及其量測方法

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