JP3382011B2 - 膜厚測定装置、ポリシング装置および半導体製造装置 - Google Patents

膜厚測定装置、ポリシング装置および半導体製造装置

Info

Publication number
JP3382011B2
JP3382011B2 JP06714694A JP6714694A JP3382011B2 JP 3382011 B2 JP3382011 B2 JP 3382011B2 JP 06714694 A JP06714694 A JP 06714694A JP 6714694 A JP6714694 A JP 6714694A JP 3382011 B2 JP3382011 B2 JP 3382011B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
film
substrate
polishing
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06714694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH074921A (ja
Inventor
明 津村
有成 鄭
順三 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP06714694A priority Critical patent/JP3382011B2/ja
Publication of JPH074921A publication Critical patent/JPH074921A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3382011B2 publication Critical patent/JP3382011B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、半導体ウエハ
に形成された薄膜の膜厚を光学的に測定する膜厚測定装
その膜厚測定装置が組み込まれたポリシング装置
よび半導体製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体ウエハにおいては、Si
基板上に種々の薄膜が形成されている。これらの膜厚は
デバイスの諸特性に大きく影響するため、膜厚を所望の
値にコントロ−ルする技術が重要である。
【0003】半導体ウエハ(以下、ウエハと称する)上
の膜厚を薄く加工する技術として、図23に示すような
ポリシング装置がある。すなわち、このポリシング装置
においては、半導体ウエハ1が下部回転テ−ブル2上に
載せられ、薄膜が形成された側の面が、下部回転テ−ブ
ル2に張られたクロス3に接する。そして、ウエハ1は
上部回転テ−ブル4に真空吸着され、上部回転テ−ブル
4によってクロス3に押付けられる。
【0004】下部回転テ−ブル2と上部回転テ−ブル4
とが、図中に矢印A、Bで示すように互いに逆向きに回
転し、ウエハ1は上部回転テ−ブル4と一体に回転す
る。クロス3上には、矢印C、Cで示すように研磨剤が
供給される。そして、両テ−ブル2、4の回転に伴って
ウエハ1が研磨され、ウエハ1の薄膜が徐々に薄く加工
される。
【0005】また、膜厚を測定する方法として、分光反
射率測定方式、偏光解析法などの光学的手法が知られて
いる。さらに、具体的な測定方法として例えば以下のよ
うな技術がある。
【0006】すなわち、この方法はCVD膜の生成中
に、レ−ザ等の測定光がCVD膜に照射され、反射光が
センサによって検知される。生成中の膜の厚さの変化に
伴い、光の干渉が起こる。この干渉光はセンサによって
検知され、電気的に増幅されたのち、レコ−ダに干渉波
形として記録される。
【0007】このようにして得られた干渉波形において
は、図22に示すように極大と極小が繰返し生じるの
で、この干渉波形を利用して膜厚が求められる。この測
定技術によれば、ウエハ上の薄膜の厚さがインプロセス
モニタリングされる。
【0008】なお、この他にウエハの研磨や膜厚測定の
技術が示された文献として、特開昭57−1655号公
報、同じく特開昭57−1902号公報、及び、同じく
特開昭57−19607号公報等がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図22の干
渉波形は、薄膜が生成しているときのみではなく、薄膜
が薄く加工されるときにも観察される。したがって、上
述の測定方法は、薄膜を薄く加工する際にも適用できる
と考えられる。しかし、この測定方法をウエハ1のポリ
シング中に適用しても、図23に示すように薄膜がクロ
ス3によって隠されるため、薄膜に測定光を照射するこ
とができず、測定は不可能である。
【0010】このような加工を行う際には、ポリシング
開始から終了間での間隔を設定しておき、この時間が終
了すると、加工を終了させることにしていたので、イン
プロセスで加工の終了時が見出せなかった。よって、時
間管理でポリシング加工を終了させるので、ポリシング
速度が変動すると、平坦化処理の過不足を生じ、金属膜
の窪み、絶縁膜上の金属膜の残りなどの不具合が生じ
た。
【0011】本発明の目的とするところは、半導体ウエ
ハのポリシング中に膜厚をインプロセスで測定すること
が可能な膜厚測定装置ポリシング装置および半導体製
造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用】請求項1の発
明は、半導体ウエハの基板上に形成された薄膜をポリシ
ングしながらその膜厚を測定する膜厚測定装置におい
て、上記薄膜をポリシングしているときに上記基板およ
び薄膜を透過する波長の測定光を上記基板側から照射す
る照射手段と、この照射手段から出射された測定光が上
記基板および薄膜を透過してから反射する反射光に基づ
いて上記薄膜の厚さを測定する測定手段とを具備したこ
とを特徴とする膜厚測定装置である。
【0013】請求項5の発明は、半導体ウエハに形成さ
れた薄膜を所定の厚さにポリシングするポリシング装置
において、上面がポリシング面に形成された下部テ−ブ
ルと、この下部テ−ブルに下面を対向させて配置されそ
の下面に上記半導体ウエハの基板側の面を保持した上部
テ−ブルと、上記下部テ−ブルと上部テ−ブルのうちの
少なくとも下部テ−ブルを回転させる駆動手段と、上記
上部テ−ブルの下面に露出して形成された窓と、この窓
から上記半導体ウエハの基板へこの基板および薄膜を透
過する波長の測定光を照射する照射手段と、上記測定光
の照射により上記基板および薄膜を透過してから反射す
る反射光の強度を検出する検出手段と、この検出手段が
検出する反射光に基づいて上記薄膜の厚さを判別する判
別手段とを具備したことを特徴とするポリシング装置で
ある。
【0014】請求項6に記載された発明は、基板上に絶
縁膜が部分的に設けられるとともに、上記絶縁膜を覆う
状態で金属膜が設けられた半導体ウエハを、上記金属膜
が上記絶縁膜とほぼ同じ厚さになるようポリシングする
際、上記金属膜の加工終点を判別する膜厚測定装置にお
いて、上記金属膜をポリシングしているときにその基板
側の上記絶縁膜に対応する部分から上記基板および絶縁
膜を形成する材質に対して透過性の波長の測定光を照射
する照射手段と、上記測定光の照射により上記基板およ
び絶縁膜を透過してから反射する反射光の強度を検出す
る検出手段と、この検出手段が検出する反射光の強度変
化によって上記金属膜の加工の終点を判別する判別手段
とを具備したことを特徴とする膜厚測定装置である。
【0015】請求項8に記載された発明は、基板上に絶
縁膜が部分的に設けられるとともに、上記絶縁膜を覆う
状態で金属膜が設けられた半導体ウエハを、上記金属膜
が上記絶縁膜とほぼ同じ厚さになるようポリシングする
ポリシング装置において、上面がポリシング面に形成さ
れた下部テ−ブルと、この下部テ−ブルに下面を対向さ
せて配置されその下面に上記半導体ウエハの基板側の面
を保持した上部テ−ブルと、上記下部テ−ブルと上部テ
−ブルのうちの少なくとも下部テ−ブルを回転させる駆
動手段と、上記上部テ−ブルの下面に露出して形成され
た窓と、この窓から上記半導体ウエハの基板へこの基板
および絶縁膜を形成する材質に対して透過性の波長の測
定光を照射する照射手段と、上記測定光の照射により上
記基板および絶縁膜を透過してから反射する反射光の強
度を検出する検出手段と、この検出手段が検出する反射
光の強度変化によって上記金属膜の加工の終点を判別す
る判別手段とを具備したことを特徴とするポリシング装
置である。
【0016】請求項1と請求項5に記載された発明によ
れば、半導体ウエハのポリシング中に膜厚をインプロセ
スで測定することができる。請求項6と請求項8に記載
された発明によれば、半導体ウエハのポリシング中に金
属膜の加工の終点をインプロセスで判別することができ
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図1〜図16に基
づいて説明する。なお、従来の技術と重複する部分につ
いては同一番号を付し、その説明は省略する。図1〜図
4は本発明の第1実施例を示しており、図1中の符号1
1は膜厚測定装置である。この膜厚測定装置11は、ポ
リシング部12と、このポリシング部12に組込まれた
測定光学系13とにより構成されている。
【0018】これらのうちポリシング部12は、共に円
盤状の下部回転テ−ブル2と上部回転テ−ブル14とを
備えている。下部回転テ−ブル2上面にはこの上面をポ
リシング面に形成するクロス3が張られており、クロス
3上に半導体ウエハ(以下、ウエハと称する)1が載せ
られている。また、下部回転テ−ブル2の半径はウエハ
1の直径よりも大きく設定されており、ウエハ1は下部
回転テ−ブル2の中央部よりも外側に配置されている。
【0019】上部回転テ−ブル14の直径はウエハ1の
直径よりも幾分大きく設定されている。上部回転テ−ブ
ル14はウエハ1に上方から接しており、下部回転テ−
ブル2との間にウエハ1を挟んでいる。そして、上部回
転テ−ブル14はウエハ1を保持しながらクロス3に押
付けており、ウエハ1の薄膜(ここではSiO2 膜)が
形成された側の面はクロス3に接している。
【0020】下部回転テ−ブル2と上部回転テ−ブル1
4とは図示しない駆動源に接続され、図1中の矢印A、
Bで示すように互いに逆向きに回転駆動される。下部回
転テ−ブル2上には研磨剤供給部16が設けられてお
り、矢印Cで示すように、研磨剤供給部16から下部回
転テ−ブル2の中央部に研磨剤が供給される。そして、
両テ−ブル2、14の回転に伴ってウエハ1が化学機械
研磨され、ウエハ1に形成されている膜が徐々に薄く加
工される。
【0021】上部回転テ−ブル14の内部には、光学系
収納室17が形成されている。さらに、上部回転テ−ブ
ル14の下面に窓18が取付けられており、この窓18
はウエハ1の裏面、即ち薄膜が形成されていない側の面
に接している。この窓18の材質として、例えば透明な
材質が採用されている。
【0022】光学系収納室17には、前記測定光学系1
3が収納されている。測定光学系13は、図2に示すよ
うに、赤外線半導体レ−ザ19、コリメ−タレンズ2
0、偏光ビ−ムスプリッタ21、1/4波長板22、及
び、光検出器23により構成されている。
【0023】上部回転テ−ブル14の外側には、レ−ザ
ドライバ24、増幅器25、及び、演算器26が配置さ
れている。赤外線半導体レ−ザ19はレ−ザドライバ2
4に接続されている。そして、赤外線半導体レ−ザ19
からは、波長が 1.2μm以上のレ−ザ光が出力される。
また、光検出器23は増幅器25を介して演算器26に
接続されており、光検出器23の出力は増幅器25によ
って増幅されたのち、演算器26に入力される。
【0024】つぎに、上述の膜厚測定装置11の作用を
説明する。まず、ウエハ1がポリシングされる一方で、
赤外線半導体レ−ザ19が、図2に示すようにレ−ザ光
27を発する。このレ−ザ光27は、平行光に変換され
たのちに偏光ビ−ムスプリッタ21で反射し、1/4波
長板22に導かれる。さらに、このレ−ザ光27は、1
/4波長板22を通ったのち、窓18を透過し、ウエハ
1の裏面(基板28側)に照射される。
【0025】レ−ザ光27はウエハ1で反射し、再び窓
18及び1/4波長板22を通って偏光ビ−ムスプリッ
タ21に達する。そして、このレ−ザ光27は偏光ビ−
ムスプリッタ21を通過し、光検出器23に入射して電
気信号に変換される。光検出器23の出力は増幅器25
によって増幅されたのち、演算器26に入力される。
【0026】演算器26に入力される信号は、図4の上
段のグラフに示すように周期信号である。そして、この
信号には極大と極小とが繰返し表れる。つまり、ウエハ
1の基板の材質がSiであり、薄膜がSiO2 膜である
場合、レ−ザ光27の波長が 1.2μm以上であれば、図
2中に示すように、レ−ザ光27は基板28を透過し、
SiO2 膜29に達する。図3に示すように、レ−ザ光
27がウエハ1に裏面から入射してSiO2 に到達した
場合、光検出器25によって検出されるレ−ザ光の強度
1 は以下の式によって表される。
【0027】 I1 =|u1 +u22 =A1 2 +A2 2 +2 cos(δ2 −δ1 ) =A1 2 +A2 2 +2 cos(4πnd/λ) λ:波長 n:SiO2 の屈折率 d:SiO2 の膜厚 u1 :基板28とSiO2 膜29との界面で反射した光
の強度 (=A1 exp(−iδ1 )) u2 :SiO2 膜29の被研磨面で反射した光の強度 (=A2 exp(−iδ2 )) つまり、基板28を透過してSiO2 に到達したレ−ザ
光27は、基板28とSiO2 膜29との界面、及び、
SiO2 膜29の被研磨面で反射し、反射光同志が干渉
して基板28から出射する。そして、この干渉光(u1
+u2 )を検出して得られた波形においては、図4
(a)及び(b)に示すように、SiO2 膜29がポリ
シングされて薄くなるにつれて、信号の極大Dと極小E
とが順に現れる。
【0028】さらに、干渉光強度I1 と膜厚dとは相関
を有しており、信号の極大D(或いは極小E)が現れて
から次の極小E(或いは極大D)が現れるまでの間に、
SiO2 膜29の厚さはλ/4nずつ減少する。したが
って、極大D(或いは極小E)が表れる度に(1/4周
期に毎に)λ/4nを積算すれば、ウエハ1に残ってい
るSiO2 膜29の厚さを知ることができる。
【0029】すなわち、上述の膜厚測定装置11におい
ては、レ−ザ光27がウエハ1に裏側から照射され、基
板28を透過してSiO2 29に到達する。そして、S
iO2 膜29からの反射干渉光が検出され、干渉光強度
の変化を基にしてSiO2 膜29の厚さが非接触で測定
される。したがって、ウエハ1をポリシングしながら膜
厚をインンプロセスで測定することができる。
【0030】また、膜厚をインプロセスで測定できるの
で、複数のウエハ間において膜厚のばらつきを低減で
き、半導体デバイスの品質および歩留りを向上すること
が可能になる。
【0031】本実施例のように、Si基板28及びSi
2 膜29を用いた場合、測定の分解能は最高で 0.2μ
m程度である。なお、本実施例では偏光ビ−ムスプリッ
タ21が用いられ、レ−ザ光27がウエハ1に略垂直に
照射されているが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、例えば、図5に示すようにレ−ザ光を斜め入射さ
せてもよい。この場合、二つの極点が現れる間の膜厚の
減少量は、λ/4n cosθによって表される。
【0032】さらに、図6或いは図7に示すように、レ
−ザ光の伝送のために光ファイバ30、30を用い、赤
外線半導体レ−ザ19及び光検出器23を上部回転テ−
ブル14の外に配置することも可能である。ここで、図
6においては、レ−ザ光27がウエハ1に略垂直に入射
している。また、図7においては、レ−ザ光27がウエ
ハ1に斜め入射している。
【0033】また、本実施例においては、測定光として
赤外線半導体レ−ザ19が用いられているが、本発明は
これに限定されるものではなく、例えば、測定光として
多波長の赤外光を用い、バンドパスフィルタによって波
長を選択することも可能である。また、測定光として白
色光を用いることや、光源として水銀ランプや重水素ラ
ンプ等を用いることが可能である。
【0034】さらに、薄膜としてSiO2 膜29が例に
上げられているが、赤外光を透過する膜であれば、種々
の薄膜に適用可能である。そして、SiO2 以外の薄膜
として、窒化シリコンやPSG等が考えられる。
【0035】つぎに、本発明の第2実施例を図8〜図1
2に基づいて説明する。なお、第1実施例と同様の部分
については同一番号を付し、その説明は省略する。図8
は本発明の第2実施例を示しており、図中の符号41は
膜厚測定装置である。この膜厚測定装置41において
は、図9に示すような測定光学系42が備えられてお
り、この測定光学系42は位相検出器43に接続されて
いる。
【0036】測定光学系42は、図9に示すように、赤
外線半導体レ−ザ44、レンズ45、周波数シフタ4
6、ビ−ムスプリッタ47、偏光ビ−ムスプリッタ(以
下、PBSと称する)48、反射ミラ−49、第1及び
第2の偏光板50、51、及び、第1及び第2の光検出
器52、53を備えている。さらに、周波数シフタ46
は、図10に示すように二つの偏光ビ−ムスプリッタ
(以下、PBSと称する)54、55、第1及び第2の
ブラッグセル56、57、及び、反射ミラ−58、59
を備えている。
【0037】これらのうち、ビ−ムスプリッタ47、P
BS48、反射ミラ−49、両偏光板50、51、及
び、両光検出器52、53によって、ビ−ト検出部60
が構成されている。そして、このビ−ト検出部60の各
光検出器52、53の出力は位相検出器43に送られ
る。
【0038】本実施例の動作は以下の通りである。本実
施例では、第1実施例と同様にSi基板28、SiO2
膜29が採用されている。そして、赤外線半導体レ−ザ
44は波長 1.3μmの赤外光を出力する。
【0039】赤外線半導体レ−ザ44から出射された測
定光としてのレ−ザ光61はレンズ45を通って平行光
となり、周波数シフタ46に入射する。周波数シフタ4
6においてレ−ザ光54は、図10に示すように、前段
のPBS54によって分離され、分離されたレ−ザ光6
1a、61bはそれぞれブラッグセル56、57に入射
する。ブラッグセル56、57によってレ−ザ光61
a、61bはそれぞれ別の周波数にシフトされる。そし
て、異なる周波数のレ−ザ光61a、61bは反射ミラ
−58、59を経て他方のPBS55に入射し、このP
BS55によって合成される。
【0040】周波数シフタ46から出射した光束は、図
9中に示すようにビ−ムスプリッタ47によって二つの
光束61c、61cに分離され、一方の光束61cは第
1の偏光板50を経て第1の光検出器52に入射する。
また、他方の光束61cはPBS48によって、半導体
ウエハ(以下、ウエハと称する)1に向う光束61dと
反射ミラ−49に向う光束61eとに分けられる。
【0041】ウエハ1に向った光束61dは窓18を通
り、ウエハ1で反射した後、PBS48に入射する。ま
た、反射ミラ−49に向った光束61eは、反射ミラ−
49で反射した後にPBS48に入射し、ウエハ1から
の光束61dと合成される。そして、この合成された光
束61fは、第2の偏光板51を経て第2の光検出器5
3に入射する。
【0042】ここで光束61cは周波数シフタ46によ
ってビ−ト(うなり)を生じた光となっている。また光
束61fは周波数シフタ46によってビ−ト(うなり)
を生じているのに加えて、光学的距離の違う光束61d
と光束61eとを合成しているためビ−トを生じた光と
なっている。
【0043】両光検出器52、53の出力信号は位相検
出器43に入力される。位相検出器43では、二つの信
号62、63のビ−ト(うなり)の位相差が求められ、
位相検出器42の出力は演算器64に送られる。演算器
64では、後述するように二つの信号62、63のビ−
トの位相差に基づいてSiO2 29の厚さdを算出す
る。
【0044】つぎに、上述の膜厚測定装置41の作用を
説明する。赤外線半導体レ−ザ44から出射されたレ−
ザ光61は直線偏光であり、このレ−ザ光61は周波数
シフタ46の前段のPBS54でP偏波とS偏波とに分
離され、各偏波(61a、61b)が各ブラッグセル5
6、57に入射する。ブラッグセル56、57は元の周
波数f0 に対してf1 、f2 (または−f1 、−f2
のシフトを与えるため、レ−ザ光61a、61bの周波
数はf0 +f1 、f0 +f2 (またはf0 −f1 、f0
−f2 )となる。そして、異なる周波数の二つのレ−ザ
光61a、61bが後段のPBS55で合成されて周波
数シフタ46から出射される。このように、周波数シフ
タ46からは、偏波面が互いに直交し、周波数がf0
1 、f0 +f2 (またはf0 −f1 、f0 −f2 )の
光が出射される。
【0045】この光はビ−ムスプリッタ47で二方向に
分離され、一方のレ−ザ光61cは第1の偏光板50を
経て第1の光検出器52に入射する。そして、第1の光
検出器52に入射したレ−ザ光61cの強度Ia は以下
のように表される。
【0046】 Ia =|u1 +u22 =a1 2 +a2 2 +2a12 cos{2π(f1 −f2 )t} −(1) u1 =a1 cos (2π(f0 +f1 )t) u2 =a2 cos (2π(f0 +f2 )t) ここで、u1 、u2 は周波数の異なる二つの光の強度を
示している。
【0047】また、PBS48で分離された後にウエハ
1に達し、ウエハ1で反射した光の強度をu3 、u4
する。u3 はSiO2 膜29中からの反射光の強度であ
り、u4 はSiO2 膜29と基板28との境界面からの
反射光の強度である。これらu3 、u4 は以下のように
表される。
【0048】 u3 =a3 cos (2π(f0 +f1 )t+φ3 ) u4 =a4 cos (2π(f0 +f1 )t+φ4 ) さらに、PBS48で分離された後に反射ミラ−49で
反射した光61eの強度は以下のように表される。
【0049】 u5 =a5 cos (2π(f0 +f1 )t+φ5 ) そして、PBS48から第2の偏光板51を経て第2の
光検出器53に入射する光61fの強度Ib は、これら
3 〜u5 の重ね合せによって、以下のように表され
る。
【0050】 Ib =a3 2 +a4 2 +a5 2 +2a34 cos(φ3 −φ4 ) +2a35 cos {2π(f1 −f2 )t+(φ3 −φ5 )} +2a45 cos {2π(f1 −f2 )t+(φ4 −φ5 )} −(2) (1)式及び (2)式にはいわゆる光のビ−トが表れてお
り、このビ−トの部分だけを考えると (1)式は以下のよ
うになる。
【0051】 Ia ´=A cos(2π・Δf・t) −(3) ここで、Δf=f1 −f2 また、 (2)式は以下のようになる。
【0052】 Ib ´=B1 cos (2π・Δf・t+ψ1 )+B2 cos (2π・Δf ・t+ψ2 )=B cos(2π・Δf・t+ψ) −(4) (3)式と (4)式とから、ψはビ−トの位相差である。そ
して、 (4)式中のB、ψは以下のように表される。
【0053】
【数1】
【0054】
【数2】 また、ψ1 、ψ2 は各光61d、61eのビ−トの位相
であり、これらは以下のように表される。
【0055】
【数3】
【0056】
【数4】
【0057】
【数5】
【0058】d3 :周波数シフタ46から反射ミラ−4
9で反射して第2の光検出器53に亙る光路長 d5 :周波数シフタ46から膜29で反射して第2の光
検出器53に亙る光路長 n:SiO2 の屈折率 d:SiO2 の膜厚 c:光速度 つまり、 (4)式から、膜厚dはビ−トの位相差ψの関数
であることがわかる。このため、本実施例のようにビ−
ト検出部60の出力信号を位相検出43に送り、 (3)式
を基準として、 (4)式からψを求めれば、膜厚dが分か
る。
【0059】位相検出器43の出力は、図13(a)に
示すようにポリシング時間に応じて周期的(2π毎に)
変化し、同図(b)に示すように膜厚dは位相信号の一
周期毎にλ/2nずつ薄くなる。また、膜厚の全変化量
は、変化した位相量を2π・m+βπ(m:整数、0<
β<2)とすると、以下のように表される。
【0060】
【数6】
【0061】例えば、d3 、d5 、d6 <1mとし、光
61a、61bの周波数の差を1MHzとすれば、ψは2
π/300 以下になる。そして、本実施例によれば、0.05
μm程度測定分解能が得られた。この結果、第1実施例
に比べて、複数のウエハ間における膜厚のばらつきを更
に低減でき、半導体デバイスの品質および歩留りをより
向上させることができる。
【0062】なお、本実施例においては、周波数の異な
る二つの光61a、61bを得るために周波数シフタ4
6を採用し、一波長(c/f0 )のレ−ザ光61を二波
長に変換しているが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、例えば測定光にガスレ−ザを用いてゼ−マン効
果による二波長レ−ザを適用することも可能である。
【0063】つぎに、本発明の第3実施例を図14〜図
16に基づいて説明する。なお、前述の各実施例と同様
の部分については同一番号を付し、その説明は省略す
る。図14は本発明の第3実施例を示しており、図中の
符号71は膜厚測定装置である。この膜厚測定装置71
においては、測定光学系72が、赤外線半導体レ−ザ7
3、レンズ74、75、76、投受光ファイバ77、ス
リット板78、反射ミラ−79、回折格子80、及び、
一次元撮像素子81を有している。また、膜厚測定装置
71には演算器82が備えられており、この演算器82
にはインタフェ−ス83を介して一次元撮像素子81が
接続されている。
【0064】測定光学系72の、投受光ファイバ77と
レンズ75を除く各構成要素は上部回転テ−ブル84の
外側に配置されている。投受光ファイバ77は投光端8
5、投受光端86、及び、受光端87を有しており、こ
れらのうち投光端85はレンズ74を介して赤外線半導
体レ−ザ73に対向している、また、受光端87は一次
元撮像素子81の側に導かれており、レンズ75に対向
している。当受光端86は、上部回転テ−ブル84のフ
ァイバガイド部88を介して上部回転テ−ブル84の中
に導かれており、レンズ77を介して窓18に対向して
いる。
【0065】ここで、本実施例でも薄膜として前述の各
実施例と同様にSiO2 膜29が採用されており、赤外
線半導体レ−ザ73は波長約 1.2μm以上の赤外光を出
力する。
【0066】つぎに、上述の膜厚測定装置71の作用を
説明する。赤外線半導体レ−ザ73から出射されたレ−
ザ光89はレンズ74を通って平行光となり、投受光フ
ァイバ77の投光端85に入射する。投受光ファイバ7
7に入射したレ−ザ光89は投受光端86へ伝送され、
投受光端86から出射したレ−ザ光89はレンズ75及
び窓18を通ってウエハ1に入射する。ウエハ1に入射
したレ−ザ光89は、(Si)基板28とSiO2 膜2
9との界面、及び、SiO2 膜29中で反射し、両反射
光u1 、u2 が干渉する。そして、干渉光が投受光端8
6に入射して投光端87へ伝送される。
【0067】受光端87から出射した干渉光90は、レ
ンズ76により絞られてスリット板のスリットを通過
し、反射ミラ−79により回折格子80に導かれる。そ
して、干渉光90は回折格子80により分光され、分光
されたレ−ザ光が一次元撮像素子81に入射する。
【0068】一次元撮像素子81は入射光を光電変換
し、各波長毎の光の強度に応じた信号を出力する。一次
元撮像素子81の出力信号はインタフェ−ス83を介し
て演算器82に送られ、演算器82は入力された信号と
以下の (5)式に基づいてSiO2 膜29の厚さdを演算
する。
【0069】図16は、干渉光90の波形(エネルギ反
射率−波長の関係)を示している。さらに、SiO2
29の厚さdと干渉光90との間には以下のような関係
が在る。
【0070】
【数7】
【0071】ここで、λm は図16の干渉光90の波形
に現れた1つの反射率極大(または極小)を与える波長
であり、λm-l はλm から波長の増加する方向に数えて
l番目の反射率極大(または極小)を与える波長であ
る。また、nはSiO2 の屈折率、θはレ−ザ光89の
SiO2 への入射角である。
【0072】すなわち、この膜厚測定装置71において
も、前述の各実施例と同様に、ウエハ1をポリシングし
ながら膜厚をインプロセスで測定することができる。そ
して、複数のウエハ間において膜厚のばらつきを低減で
き、半導体デバイスの品質および歩留りを向上すること
が可能になる。
【0073】なお、本実施例では、反射干渉光90を分
光する手段として回折格子80が用いられているが、こ
の他に一般的な種々の分光手段を利用することが可能で
ある。
【0074】また、レ−ザ光89の伝搬手段として、投
光端85、投受光端86、及び、受光端87を一体に有
する投受光ファイバ77が用いられているが、分離した
投光ファイバと受光ファイバとを用いてもよい。また、
光ファイバ以外に、他の一般的な光搬送手段を採用して
もよい。
【0075】図17乃至図20は本発明の第4の実施例
を示す。この実施例は半導体製造プロセスにおいて、図
17(a)〜(c)に示すように半導体ウエハ100の
表面を平坦化するプロセスである。なお、図1乃至図7
に示す第1実施例と同一部分には同一記号を付して説明
を省略する。
【0076】つまり、上記プロセスにおいては、まず図
17(a)に示すようにSi基板28上にSiO2 から
なる絶縁膜29aが部分的に形成される。ついで、同図
(b)に示すように基板28には回路パタ−ンを形成す
る、アルミニウムなどの金属膜29bがたとえばCVD
などの手段によって設けられる。金属膜29bは基板2
8の絶縁膜29a以外の部分だけでなく、この絶縁膜2
9a上にも堆積するから、同図(c)に示すように上記
金属膜29bをポリシングによって平坦化する。
【0077】その際、上記絶縁膜29aの間の部分に堆
積した金属膜29bは、上記絶縁膜29aと同じ厚さ、
つまり半導体ウエハ100の表面を平坦にポリシングす
ることが要求される。
【0078】したがって、上記金属膜29bをポリシン
グするに際し、その厚さが絶縁膜29aと同じ厚さにな
るよう、上記金属膜29bの厚さを検出しながらポリシ
ングしなければならない。言い換えれば、上記金属膜2
9bの加工の終点を判別しなければならず、しかもその
判別を上記第1実施例と同様、インプロセスで行えるよ
うにしなければならない。
【0079】図18と図19は、金属膜29bの加工の
終点を判別するための膜厚測定装置101を示してい
る。この測定装置101は上記第1実施例の構成とほぼ
同じであり、同一部分には同一記号を付して説明を省略
する。
【0080】すなわち、測定装置101はポリシング部
12と、このポリシング部12に組込まれた測定光学系
13とより構成されている。ポリシング部12は円盤状
の下部回転テ−ブル2と上部回転テ−ブル14とを備え
ている。下部回転テ−ブル2上にはクロス3が張られて
おり、このクロス3によって半導体ウエハ100がポリ
シングされる。この半導体ウエハ100は図17(b)
に示すようにSiからなる基板28上にSiO2 からな
る絶縁膜29aが所定のパタ−ンで形成されているとと
もに、その絶縁膜29aを覆う状態で金属膜29bが設
けられてなる。
【0081】上記半導体ウエハ100は上部回転テ−ブ
ル14の下端面に、たとえば真空吸着などの手段によっ
て保持される。その際、半導体ウエハ100は基板28
を上側にし、しかも基板28に形成された絶縁膜29a
が上部回転テ−ブル3の窓18に対向するよう位置決め
されている。このような基板28の位置決めは、上記絶
縁膜29aが予め定められたパタ−ンで形成されている
から、半導体ウエハ100のオリフラを基準として上記
上部回転テ−ブル14に対して位置決めすることで行え
る。
【0082】上部回転テ−ブル14の内部には上記窓1
8に連通する光学系収納室17が形成されている。この
光学系収納室17には上記測定光学系13が収納されて
いる。測定光学系13は赤外線半導体レ−ザ19、コリ
メ−タレンズ20、偏光ビ−ムスプリッタ21、1/4
波長板22および光検出器23により構成されている。
上部回転テ−ブル14の外部にはレ−ザドライバ2
4、増幅器25および演算器26が配置されている。上
記赤外線半導体レ−ザ19からは波長は1.2 μm以上の
レ−ザ光27が出力される。レ−ザ光27の波長が1.2
μm以上であれば、そのレ−ザ光27は図18に示すよ
うに基板28を透過し、一部が絶縁膜29aで反射する
とともに残りの一部は上記基板28と絶縁膜29aを透
過し、この絶縁膜29aを被覆した金属膜29bで反射
する。
【0083】上記絶縁膜29aで反射した第1の反射光
27aと、上記金属膜29bで反射した第2の反射光2
7bとは干渉して基板28から出射し、窓18から1/
4波長板22へ入射して偏光され、偏光ビ−ムスプリッ
タ21を透過する偏光となる。それによって、第1の反
射光27aと第2の反射光27bとの干渉光27cは偏
光ビ−ムスプリッタ21を透過して光検出器23に入射
して電気信号に変換される。
【0084】この光検出器23で検出された干渉光27
cの強度に対応する出力の電気信号は増幅器25で増幅
されて演算器26に入力される。この演算器26は、こ
こに予め設定された設定値と上記干渉光27cの強度と
を比較し、干渉光27cの強度が所定値以下になったと
きに、上記金属膜29bのポリシングを終了させるよう
になっている。
【0085】上記干渉光27cの強度は、上記金属膜2
9bが図18に示すように絶縁膜29aを覆う状態のと
きには図20に“a”で示すように高く、図19に示す
ように絶縁膜29aを覆う金属膜29bがなくなってこ
れらが平坦になると、図20に“b”で示すように低く
なる。
【0086】つまり、絶縁膜29aを覆う金属膜29b
がなくなると、絶縁膜29aを透過したレ−ザ光27は
下部回転テ−ブル2のクロス3で反射して第2の反射光
27bとなる。クロス3は金属膜29bよりも反射率が
低いから、その第2の反射光27bの強度が低下する。
それによって、干渉光27cの強度も図20に“a”で
示す値から“b”で示すように低下する。
【0087】したがって、上記演算器26で光検出器2
3が検出した干渉光27cの強度を設定値と比較すれ
ば、図19に示すように絶縁膜29aを覆う金属膜29
bがなくなり、絶縁膜29aと金属膜29bとが同じ厚
さにポリシングされたこと、つまりポリシング加工の終
点を検出することができる。
【0088】図21は上記第4実施例のレ−ザ光の照射
方法の変形例を示す。この実施例では赤外線半導体レ−
ザ19から出力されたレ−ザ光27を半導体ウエハ10
0の基板28側の斜め上方から照射するようにしたもの
で、上記基板28から斜め方向に出射する干渉光27c
を光検出器25で検出するようにしている。
【0089】このような構成においても、上記第4実施
例と同様、ポリシングの終点を検出することができるば
かりか、第4実施例のように偏光ビ−ムスプリッタ21
や1/4波長板22が不要となる。
【0090】本発明は上記各実施例に限定されず、種々
変形可能である。たとえば、上記各実施例で用いるレ−
ザの種類はその波長が略1.2 μm以上であるならば、実
施例中で用いている赤外線半導体レ−ザやガスレ−ザ以
外のものであっても差支えない。また、実施例中に記さ
れているように上部回転テ−ブルと下部回転テ−ブルと
は逆向きに回転させてもよいが、上部回転テ−ブルは回
転させなくてもよいし、上部回転テ−ブルと下部回転テ
−ブルとは同じ向きに回転させてもよい。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載され
た本発明は、基板上に形成された薄膜をポリシングしな
がら半導体ウエハに基板側からこの基板を透過する波長
の測定光を照射し、その反射光を検出することで、上記
薄膜の膜厚を測定するようにした。
【0092】したがって、半導体ウエハのポリシング中
に膜厚をインプロセスで測定できるという効果があり、
また請求項5に記載された発明によればそのためのポリ
シング装置を提供できる。
【0093】請求項6に記載された本発明は、半導体ウ
エハの基板に絶縁膜を覆う状態で形成された金属膜をポ
リシングする際、基板側からこの基板を透過する波長の
測定光を上記絶縁膜の部位に照射し、上記基板からの反
射光の強度を検出するようにした。
【0094】したがって、上記金属膜が絶縁膜と同じ厚
さにポリシングされたこと、つまりポリシング加工の終
点をインプロセスで検出することができ、また請求項8
に記載された発明によればそのためのポリシング装置を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す構成図。
【図2】測定光学系を示す構成図。
【図3】光の反射を説明する図。
【図4】干渉光強度と膜厚変化とを示すグラフ。
【図5】第1実施例の変形例を示す構成図。
【図6】第1実施例の変形例を示す構成図。
【図7】第1実施例の変形例を示す構成図。
【図8】本発明の第2実施例を示す構成図。
【図9】本発明の第2実施例の要部を示す構成図。
【図10】周波数シフタを示す構成図。
【図11】光の反射を説明する図。
【図12】ビ−ト検出部の作用を示す説明図。
【図13】位相及び膜厚変化を示すグラフ。
【図14】本発明の第3実施例を示す構成図。
【図15】光の反射を説明する図。
【図16】干渉光の波形を示すグラフ。
【図17】本発明の第4実施例の半導体ウエハの製造プ
ロセスの説明図。
【図18】半導体ウエハがポリシングされる前の測定光
学系を示す構成図。
【図19】半導体ウエハがポリシングされた後の測定光
学系を示す構成図。
【図20】干渉光の強度変化を示すグラフ。
【図21】第4実施例の測定光学計の変形例の構成図。
【図22】従来のポリシング装置を示す構成図。
【図23】光強度の波形を示すグラフ。
【符号の説明】
1、100…半導体ウエハ、11…膜厚測定装置、12
…ポリシング部、13…測定光学系、19…赤外線半導
体レ−ザ、23…光検出器、26…演算器、27…レ−
ザ光(測定光)、28…基板、29…SiO2 膜(薄
膜)、41…膜厚測定装置、42…測定光学系。43…
位相検出器、44…赤外線半導体レ−ザ、46…周波数
シフタ、52、53…光検出器、60…ビ−ト検出部、
61…レ−ザ光(測定光)、64…演算器、71…膜厚
測定装置、72…測定光学系、73…赤外線半導体レ−
ザ、77…投受光ファイバ、80…回折格子、81…一
次元撮像素子、82…演算器、89…レ−ザ(測定
光)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−255218(JP,A) 特開 平7−52032(JP,A) 国際公開94/7110(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 B24B 3/00 - 3/60 B24B 21/00 - 51/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウエハの基板上に形成された薄膜
    をポリシングしながらその膜厚を測定する膜厚測定装置
    において、 上記薄膜をポリシングしているときに上記基板および薄
    膜を透過する波長の測定光を上記基板側から照射する照
    射手段と、この照射手段から出射された測定光が上記基
    板および薄膜を透過してから反射する反射光に基づいて
    上記薄膜の厚さを測定する測定手段とを具備したことを
    特徴とする膜厚測定装置。
  2. 【請求項2】 上記反射光の干渉光強度の変化に基づい
    て上記薄膜の厚さを測定することを特徴とする請求項1
    記載の膜厚測定装置。
  3. 【請求項3】 上記測定光と上記反射光との各々に存在
    するビ−ト間の位相差の変化に基づいて上記薄膜の厚さ
    を測定することを特徴とする請求項1記載の膜厚測定装
    置。
  4. 【請求項4】 上記反射光を分光し、エネルギ反射率と
    波長との関係に基づいて上記薄膜の厚さを測定すること
    を特徴とする請求項1記載の膜厚測定装置。
  5. 【請求項5】 半導体ウエハに形成された薄膜を所定の
    厚さにポリシングするポリシング装置において、 上面がポリシング面に形成された下部テ−ブルと、この
    下部テ−ブルに下面を対向させて配置されその下面に上
    記半導体ウエハの基板側の面を保持した上部テ−ブル
    と、上記下部テ−ブルと上部テ−ブルのうちの少なくと
    も下部テ−ブルを回転させる駆動手段と、上記上部テ−
    ブルの下面に露出して形成された窓と、この窓から上記
    半導体ウエハの基板へこの基板および薄膜を透過する波
    長の測定光を照射する照射手段と、上記測定光の照射に
    より上記基板および薄膜を透過してから反射する反射光
    の強度を検出する検出手段と、この検出手段が検出する
    反射光に基づいて上記薄膜の厚さを判別する判別手段と
    を具備したことを特徴とするポリシング装置。
  6. 【請求項6】 基板上に絶縁膜が部分的に設けられると
    ともに、上記絶縁膜を覆う状態で金属膜が設けられた半
    導体ウエハを、上記金属膜が上記絶縁膜とほぼ同じ厚さ
    になるようポリシングする際、上記金属膜の加工終点を
    判別する膜厚測定装置において、 上記金属膜をポリシングしているときにその基板側の上
    記絶縁膜に対応する部分から上記基板および薄膜を形成
    する材質に対して透過性の波長の測定光を照射する照射
    手段と、上記測定光の照射により上記基板および薄膜を
    透過してから反射する反射光の強度を検出する検出手段
    と、この検出手段が検出する反射光の強度変化によって
    上記金属膜の加工の終点を判別する判別手段とを具備し
    たことを特徴とする膜厚測定装置。
  7. 【請求項7】 上記検出手段は、上記基板を透過してか
    ら上記絶縁膜で反射する第1の反射光と、上記基板と絶
    縁膜とを透過してから反射する第2の反射光との干渉光
    の強度を検出し、上記判別手段は、この干渉光の強度変
    化によって加工の終点を判別する構成であることを特徴
    とする請求項6記載の膜厚測定装置。
  8. 【請求項8】 基板上に絶縁膜が部分的に設けられると
    ともに、上記絶縁膜を覆う状態で金属膜が設けられた半
    導体ウエハを、上記金属膜が上記絶縁膜とほぼ同じ厚さ
    になるようポリシングするポリシング装置において、 上面がポリシング面に形成された下部テ−ブルと、この
    下部テ−ブルに下面を対向させて配置されその下面に上
    記半導体ウエハの基板側の面を保持した上部テ−ブル
    と、上記下部テ−ブルと上部テ−ブルのうちの少なくと
    も下部テ−ブルを回転させる駆動手段と、上記上部テ−
    ブルの下面に露出して形成された窓と、この窓から上記
    半導体ウエハの基板へこの基板および絶縁膜を形成する
    材質に対して透過性の波長の測定光を照射する照射手段
    と、上記測定光の照射により上記基板および絶縁膜を透
    過してから反射する反射光の強度を検出する検出手段
    と、この検出手段が検出する反射光の強度変化によって
    上記金属膜の加工の終点を判別する判別手段とを具備し
    たことを特徴とするポリシング装置。
  9. 【請求項9】 半導体ウエハの基板上に形成された膜を
    ポリシングしながらその膜厚を測定する膜厚測定方法に
    おいて、 上記膜および上記半導体ウエハを透過する波長を含む測
    定光を上記基板側から照射する工程と、 上記測定光の反射光を上記基板側で受光する工程と、 受光された上記反射光の強度変化に基づいて上記膜の厚
    さを測定する工程とを備えることを特徴とする膜厚測定
    方法。
  10. 【請求項10】 半導体基板上に絶縁膜を部分的に形成
    させる工程と、 上記基板および絶縁膜上に金属膜を堆積させる工程と、 上記金属膜をポリシングしながら上記基板側から光を出
    力させ、上記基板を透過し上記絶縁膜で反射した反射光
    および上記基板および上記絶縁膜を透過し上記金属膜で
    反射した反射光の干渉光を検出する工程と、 上記干渉光の強度に基づいて上記金属膜のポリシングの
    終点を判別する工程とを備えることを特徴とする半導体
    製造方法。
JP06714694A 1993-04-06 1994-04-05 膜厚測定装置、ポリシング装置および半導体製造装置 Expired - Fee Related JP3382011B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06714694A JP3382011B2 (ja) 1993-04-06 1994-04-05 膜厚測定装置、ポリシング装置および半導体製造装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-79819 1993-04-06
JP7981993 1993-04-06
JP06714694A JP3382011B2 (ja) 1993-04-06 1994-04-05 膜厚測定装置、ポリシング装置および半導体製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH074921A JPH074921A (ja) 1995-01-10
JP3382011B2 true JP3382011B2 (ja) 2003-03-04

Family

ID=26408324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06714694A Expired - Fee Related JP3382011B2 (ja) 1993-04-06 1994-04-05 膜厚測定装置、ポリシング装置および半導体製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3382011B2 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6190234B1 (en) * 1999-01-25 2001-02-20 Applied Materials, Inc. Endpoint detection with light beams of different wavelengths
JP2001144059A (ja) 1999-11-17 2001-05-25 Denso Corp 半導体装置の製造方法
JP3774094B2 (ja) 1999-12-02 2006-05-10 株式会社日立製作所 膜厚、加工深さ測定装置及び成膜加工方法
JP4817575B2 (ja) * 1999-12-23 2011-11-16 ケーエルエー−テンカー コーポレイション 渦電流測定を利用して、メタライゼーション処理を実状態で監視する方法
JP3946470B2 (ja) 2001-03-12 2007-07-18 株式会社デンソー 半導体層の膜厚測定方法及び半導体基板の製造方法
JP4858798B2 (ja) * 2001-05-15 2012-01-18 株式会社ニコン 研磨装置、研磨方法およびこの研磨装置を用いた半導体デバイス製造方法
JP4202841B2 (ja) 2003-06-30 2008-12-24 株式会社Sumco 表面研磨装置
DE102004045956B4 (de) * 2004-09-22 2008-12-11 Universität des Saarlandes Ätzhalterung für ein Substrat und Ätzsystem mit einer Ätzhalterung
JP4762702B2 (ja) * 2005-12-08 2011-08-31 富士フイルム株式会社 メッキ厚モニタ装置およびメッキ停止装置
JP5163933B2 (ja) * 2007-04-24 2013-03-13 横河電機株式会社 膜厚測定装置
ITBO20070504A1 (it) * 2007-07-20 2009-01-21 Marposs Spa Apparecchiatura e metodo per il controllo dello spessore di un elemento in lavorazione
WO2010013390A1 (ja) 2008-07-31 2010-02-04 信越半導体株式会社 ウェーハの研磨方法および両面研磨装置
JP5124424B2 (ja) 2008-11-17 2013-01-23 株式会社キーエンス 光学式変位計
JP5576696B2 (ja) * 2010-04-14 2014-08-20 日本分光株式会社 紫外線硬化樹脂の物性測定装置
JP5610856B2 (ja) * 2010-06-04 2014-10-22 ダイハツ工業株式会社 動弁装置
JP5650522B2 (ja) * 2010-12-28 2015-01-07 Hoya株式会社 磁気記録媒体用ガラス基板の製造方法
JP6533770B2 (ja) * 2016-11-10 2019-06-19 日東電工株式会社 基準器、分光干渉式計測装置、塗布装置、分光干渉式計測装置の計測精度保証方法、及び、塗布膜の製造方法。

Also Published As

Publication number Publication date
JPH074921A (ja) 1995-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3382011B2 (ja) 膜厚測定装置、ポリシング装置および半導体製造装置
US6645045B2 (en) Method of measuring thickness of a semiconductor layer and method of manufacturing a semiconductor substrate
US5255075A (en) Optical sensor
US7042581B2 (en) Optical techniques for measuring layer thicknesses and other surface characteristics of objects such as semiconductor wafers
US5838448A (en) CMP variable angle in situ sensor
US5337150A (en) Apparatus and method for performing thin film layer thickness metrology using a correlation reflectometer
JPH04506998A (ja) 光学装置
US6654132B1 (en) Optical techniques for measuring layer thicknesses and other surface characteristics of objects such as semiconductor wafers
JPH05248825A (ja) 薄膜の厚さを測定する装置および方法
JPH11173994A (ja) 光学的測定システム
US5392118A (en) Method for measuring a trench depth parameter of a material
JP3790628B2 (ja) 膜厚及び光学定数の測定方法及び装置
JPH06103252B2 (ja) 高分解能エリプソメータ装置と方法
JPH0815130A (ja) フーリエ変換分光位相変調偏光解析法
EP0237415A1 (fr) Dispositif d'ellipsométrie spectroscopique à fibres optiques
TW202138750A (zh) 光學臨界尺寸與光反射組合裝置、系統及方法
JP3520379B2 (ja) 光学定数測定方法およびその装置
JP4581427B2 (ja) 膜厚評価方法、研磨終点検出方法
Fukarek et al. A novel setup for spectroscopic ellipsometry using an acousto‐optic tuneable filter
JPH07208937A (ja) 膜厚及び誘電率の測定装置及びその測定方法
JP3181655B2 (ja) 偏光解析装置における光学系および試料支持体
RU2805776C1 (ru) Способ измерения спектра анизотропного отражения полупроводниковых материалов и устройство для его осуществления
JP2004279286A (ja) 光学的異方性薄膜評価方法及び評価装置
JPH11101739A (ja) エリプソメトリ装置
JP3390355B2 (ja) 表面プラズモンセンサー

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees