JP2003509642A - 連続可変トランスミッションの制御システムとその制御システムを装備した連続可変トランスミッション - Google Patents

連続可変トランスミッションの制御システムとその制御システムを装備した連続可変トランスミッション

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JP2003509642A JP2001523547A JP2001523547A JP2003509642A JP 2003509642 A JP2003509642 A JP 2003509642A JP 2001523547 A JP2001523547 A JP 2001523547A JP 2001523547 A JP2001523547 A JP 2001523547A JP 2003509642 A JP2003509642 A JP 2003509642A
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variable transmission
pulley
control system
cylinder
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VAN DOORNE’S TRANSMISSIE BESLOTEN VENNOOTSHAP
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、連続可変トランスミッションの制御システム15,16,17,18,19,20,21とその制御システムを使用している連続可変トランスミッションであり、該連続可変トランスミッションは第1プーリ4と第2プーリ5のプーリディスク8,9,10,11の間にある駆動ベルト1を備え、プーリ4,5は所与の回転速度で回転でき、第1及び第2のピストン/シリンダ組立体12,13により作動され、連続可変トランスミッションの制御システム15,16,17,18,19,20,21は第1及び第2のピストン/シリンダ組立体12,13における各々のシリンダ圧Pf とPs を制御し、該制御は少なくとも、トランスミッションが伝達しようとするトルクを表しているトルク信号Ttと第1プーリ4及び第2プーリ5の回転速度を表している2つの速度信号Nf,Nsとに基づいており、ディスク8,9,10,11の間で駆動ベルト1を締め付け、それによりプーリ4,5と駆動ベルト1との間でトルク伝達を可能ならしめるようにしている。トランスミッションの動作中制御システム15,16,17,18,19,20,21は第1及び第2のピストン/シリンダ組立体12,13の各々の最小シリンダ圧Pf,min ;Ps,min を決定する。この最小シリンダ圧Pf,min ;Ps,min において駆動ベルト1と各々のプーリディスク8,9;10,11とは相対的に移動することなくトルクは伝達される。ついで、制御システム15,16,17,18,19,20,21は第1と第2のピストン/シリンダ組立体12,13の各々に対しシリンダ圧Pf ,Ps を常に各々の最小シリンダ圧Pf,min ;Ps,min に等しいか、それよりも高いレベルに制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、請求項1の導入部分に記載の連続可変トランスミッション、すなわ
ちCVTの制御システム、とその制御システムを装備したCVTに関するもので
ある。
【0002】 (背景技術) 例えば欧州特許公報EP−A−0.451.887に示されているように、そ
のような制御システムは一般に知られている。CVTは第1と第2の回転プーリ
を備えており、両方のプーリとも2枚のプーリ・ディスクとピストン・シリンダ
組立体とを有し、このピストン・シリンダ組立体はシリンダの油圧により2枚の
プーリ・ディスクを相互に向かって押しやる。プーリ・ディスクが働かす締め付
け力はこれらのプーリディスクの間の駆動ベルトに働いてプーリと駆動ベルトと
の間にトルクを伝達させる。駆動ベルトとプーリディスクとの間の摩擦係数と締
め付け力とは、駆動ベルトとプーリディスクとの相互移動を生じさせることなく
、すなわちベルト・スリップなしで伝達する最大トルクを事実上決めている。第
1プーリのピストン・シリンダ組立体のシリンダ圧力と第2プーリのピストン・
シリンダ組立体のシリンダ圧力との間の比がトランスミッション比、すなわち第
1と第2のプーリの回転速度比を決める。制御システムはそれぞれのプーリのシ
リンダ圧力を決めることにより締め付け力の制御とトランスミッション比の制御
との両方の制御を行うことができる。このため既知の制御システムには、ピスト
ン・シリンダ組立体をポンプと油槽とへ接続し、2つの電子制御弁を備える油圧
回路が設けられている。さらに制御システムには電子制御ユニットが設けられ、
この電子制御ユニットは少なくとも伝達しようとするトルクとプーリの回転速度
とに基づいている制御電流を油圧回路の各弁に流す。
【0003】 この既知の制御システムにおいて電子制御ユニットは2つの独立作動モジュー
ルを備えている。第1のモジュールは、第1の弁を作動する第1の制御電流を発
生することにより第1のプーリのピストン・シリンダ組立体のシリンダ圧力を設
定することによって締め付け力の制御を図る。CVTの機械的効率は締め付け力
の増加につれて低下するので、第1プーリのピストン・シリンダ組立体のシリン
ダ圧力がベルトスリップを起こすことなく可能な最低レベルに維持されるように
、制御システムは構成される。トランスミッションが伝達しようとしているトル
クに基づいて駆動ベルトのスリップを防ぐのに必要な第1のピストン・シリンダ
組立体の最小シリンダ圧力を、制御システムは決めている。既知の技術において
トランスミッションが伝達するトルクは、大体、最大可能トルクレベルの0.3
倍を実際のトルクレベルへ加えることにより安全側にしている。こうして、トラ
ンスミッションが伝達するトルクを計算するとき実際のトルクに乗ずる安全係数
は、伝達する最大可能トルクにおいて1.3となるが、伝達しようとするトルク
のレベルが減少するにつれて安全係数は急速に増大する。安全係数を適用する技
術的効果は、伝達しようとするトルクが急変する、もしくは予想外の変動があっ
ても実際に満足すべきレベルにあって、満足すべき仕方でベルトスリップが防げ
ると言うことである。第2のモジュールは、第2の弁を働かせる第2の制御電流
を発生することにより第2プーリのピストン・シリンダ組立体のシリンダ圧力を
設定することによってトランスミッション比を制御する。
【0004】 (発明の開示) 本発明の目的は、駆動ベルトのスリップを効果的に防ぎながら安全係数を低下
させることによりCVTの性能と効率とを改善したいと言う課題に解決を与える
ことである。
【0005】 既知の制御システムは一般に、簡単で安定なCVT制御を提供するのであるが
、長く使った後には駆動ベルトはCVTの耐久性に僅かでも悪い影響を与える不
測の摩損を示すことが分かっている。本発明の別の目的は、この駆動ベルトの不
測の摩損の原因を特定し、そしてその解決を示し、それによりCVTの耐久性を
改善することである。
【0006】 その摩損の原因は駆動ベルトとプーリディスクとの相対移動の発生、すなわち
ベルトスリップにあることが分かった。このことはCVTの作動中ベルトを掴ん
でいる締め付け力の制御ではベルトスリップを防ぐことはできないという状態が
生じることを暗示している。そうであれば、既知の技術において比較的大きい安
全係数を伝達しようとするトルクの値に適用しても、ベルトスリップは依然とし
て問題として残っている。これらの実験的所見が暗示していることは、駆動ベル
トの耐久性を損なってしまうことなく安全係数を低下させることができないとい
うことである。しかし、本発明によればベルトスリップはトランスミッション比
の変化率が急速であるときだけ生じると考える。特定のプーリのプーリディスク
、具体的にはEP−A−0.451.887のCVTの場合、トランスミッショ
ン比を制御しているプーリである第2プーリのプーリディスクの間でベルトスリ
ップが起きることが確認された。
【0007】 請求項1の特徴部分に記載の特徴を有する本発明の制御システムとCVTとは
ベルトスリップの発生を防止し、そうすることにおいて耐久性と効率とを改善し
たCVTを提供する。本発明の制御システムの特徴は、第1プーリだけではなく
第1と第2の両方のプーリに対してベルトスリップを防止する最小シリンダ圧力
を制御システムが決めていることにある。このことが意味していることは、両方
のプーリの締め付け力が明瞭に計算されるということである。これらの最小のシ
リンダ圧力に基づいて、そして第1と第2のプーリの回転速度間の比(すなわち
トランスミッション比)に基づいて制御システムは両方のシリンダ圧力をそれぞ
れの最小シリンダ圧に等しく、もしくはそれよりも高くなるよう制御する。この
ようにして、常に第1と第2のプーリのプーリディスク間のベルトスリップが効
果的に防止される。大抵の動作環境において第1のピストン/シリンダ組立体の
最小のシリンダ圧がベルトスリップに関しては最も重要ではあるけれども、第2
のピストン/シリンダ組立体の最小のシリンダ圧がトランスミッション比の急変
と言ったときのように最も重要となれば、本発明の制御システムはそのベルトス
リップも防止する。
【0008】 一方だけのシリンダ圧を制御する従来の技術とは対照的に本発明の制御システ
ムは第1と第2のピストン/シリンダ組立体両方のシリンダ圧を決めている。変
数を決定するときその変数の実際の値を制御システムに帰還する帰還回路を使用
するのは普通に行われていることである。本発明の制御システムには各シリンダ
圧のための2つの圧力センサーを装備することが必要であるとも考えられそうで
ある。しかし、本発明では一つの圧力センサーを使って一つのシリンダ圧を測定
し、その測定されたシリンダ圧と、プーリの回転速度と他に幾つかのトランスミ
ッション・パラメーターとから他方のシリンダ圧は求められる。こうして、一つ
の追加的圧力センサーのコストは回避される。
【0009】 本発明の別の利点は、トランスミッションにより伝達しようとするおおよその
トルクがCVTの耐久性を損なうことなく既知の技術に比して安全係数を少なく
されているということである。本発明の制御システムを使用するとき、実際のト
ルクレベル範囲の主要部分にわたって1.3に等しい安全係数を第1と第2のプ
ーリのそれぞれの実際のトルクレベルに乗じることによってトランスミッション
が伝達しようとするトルクを概算できることを確認した。その実際のトルクレベ
ル範囲の主要部分はトランスミッション比によって異なる。こうしてトランスミ
ッションの全体としての効率を明確に改善できる。
【0010】 本発明の実施例によれば、トランスミッション比が一定のときよりもトランス
ミッション比の変化率が比較的大きいときシリンダ圧は実質的に高いレベルに維
持される。このことは、例えばトランスミッション比の変化率の増加につれて安
全係数を増加することにより成就できる。トランスミッション比が変化する間に
ベルトスリップが主に起きると言うことが分かったので、この手段の技術的効果
はベルトスリップを防止すると言うことであり、そしてCVTの耐久性と性能を
改善すると言うことである。本発明によればトランスミッションの変化率RCは
次式により与えられる。 RC=−MNf/Ns ・Ns ・Ff ・(Ks Kf −Fs /Ff ) ここで、 ・MNf/Ns はプーリ4,5の回転速度比につれて変化する実験的に決定された(
正)のパラメーターであり、 ・Ff は第1プーリ4のディスク8,9の間で駆動ベルト1を締め付ける力であ
り、 ・Fs は第2プーリ5のディスク10,11の間で駆動ベルト1を締め付ける力
であり、 ・Ks Kf は変化率ゼロのときの力Fs とFf との比 である。
【0011】 この式から導かれる結論として、もし第2プーリの回転速度で第1プーリの回
転速度を割ったもで定義されるトランスミッション比が増加とすると、トランス
ミッション比の所望の変化率は、ある最小Fs においてのみ達成できるのであり
、かくして第2プーリのピストン/シリンダ組立体におけるある別の(further)
最小シリンダ圧において達成できると言うことである。もしトランスミッション
比が減少するとすると、トランスミッション比の所望の変化率は、ある最小Ff
においてのみ達成できるのであり、かくして第1プーリのピストン/シリンダ組
立体におけるある別の最小シリンダ圧において達成できる。こうして、もしCV
Tの制御システムにトランスミッション比の所望の変化率を表している入力信号
を与えると、上記の式に従って第1もしくは第2のプーリに対して別の最小シリ
ンダ圧が決められ得る。この別の最小シリンダ圧、前記の最小シリンダ圧そして
トランスミッション比に基づいて制御システムは、それぞれの最少及び/又は別
の最小シリンダ圧に等しいか、それより高く両シリンダ圧を決定及び制御できる
。こうして、第1と第2プーリのプーリディスクの間で常にベルトスリップを効
果的に防止し、そして必ず所望のトランスミッション比を確実に達成できる。
【0012】 本発明の別の実施例では、制御システムに変化率制限手段を講じており、この
変化率制限手段はポンプが圧送する油圧媒体が所望のシリンダ圧を維持するに足
りないときトランスミッション比の変化率を制限して所望のシリンダ圧を維持さ
せることができる。変化率制限手段はポンプが圧送する油圧媒体の実際の流量と
前記の別の最小シリンダ圧を得るのに必要な流量との差を求めて、所望の変化率
を達成することができる。この変化率制限手段は、前記差が負である限り所望変
化率を減少させるように設計されている。この代わりの仕方として、油圧系が実
際のシリンダ圧を所望のレベルに制御できるか否かを、変化率制限手段が決定で
きるようにしてもよい。変化率制限手段は、もし実際のシリンダ圧が所望レベル
に達していないことを検出すると、その所望変化率を減少する。変化率制限手段
は、油圧系が前記の別の最小シリンダ圧を生むのを常に可能にし、そして最初に
所望されたトランスミッション比の変化率がベルトスリップを生じるようなとき
にベルトスリップが防止されることを保証している。
【0013】 この方面の技術では知られていることであるが、電子制御ユニットが発生する
制御電流の変化に対するトランスミッションの油圧系と回転部品の応答はしばし
ば非線形である。この非線形応答のため、制御システムシリンダ圧を所望レベル
に正確に制御できないのが通常である。この非線形応答はシリンダ圧を制御する
精度とトランスミッションの効率とに不都合な影響を及ぼす。この非線形応答の
ため例えば、PIDレギュレーターの積分動作を利用することができなくなる。
トランスミッション比の急な変化は、困難、もしくは確実な達成が不可能でさえ
ある。その場合には、第1と第2のプーリのシリンダ圧の差を比較的大きくしな
ければならないからであって、そのようなとき非線形応答は一層顕著となるので
ある。このことは、本発明の制御システムによってできるような比較的安全係数
を小さくとったとき特に重大である。それ故、トランスミッションの非線形応答
に制御システムが対処できると好都合である。
【0014】 この目的で、油圧系の質量バランスの数学的表現を含む線形化モジュールが制
御システムに設けられる。この質量バランスは、トランスミッション比が変化す
るときポンプが循環させる油圧媒体の流量、弁の流量特性、ピストン/シリンダ
組立体への、そしてそこからの流量から既知のやり方で推定できる。そして漏れ
流量とその質量バランスにおける油圧媒体の圧縮値とを含めることが制御システ
ムの精度を一層改善する。質量バランスの数学的表現は制御システムの線形化モ
ジュールに包含されて、制御システムが油圧回路において所望の圧力応答を実現
するに必要な一つもしくはそれ以上の制御電流を決めることができる。本発明の
更に別の実施例では、電子制御ユニットから別個とされているサブ・ユニットに
数学的表現が含まれている。これにより制御システムはサブ・ユニットを交換す
ることにより幾つもの異なる油圧系に簡単に適応させることができる。
【0015】 本発明では、油圧媒体の流量に基づいている油圧回路の数学的表現を利用する
ことが好ましい。なぜならポンプと関連するプーリの回転速度とトランスミッシ
ョン比の変化率のような既知のトランスミッション変数から直接油圧媒体の流量
が得られるからであって、プーリのピストン/シリンダ組立体への、そしてそこ
からの流量を決めれるからである。
【0016】 本発明の更に別の実施例によれば電子制御ユニットは締め付け力制御のモジュ
ールとトランスミッション比制御の別々の制御モジュールとを備えていてもよい
。第1の制御モジュールは締め付け力を制御し、そして第1の弁を操作する第1
の制御電流を発生することができ、そして第2の制御モジュールはトランスミッ
ション比を制御し、そして第2の弁を操作する第2の制御電流を発生することが
できる。この電子制御ユニットの装備は油圧系に適しており、この油圧系とは、
第1の弁が第1プーリのシリンダ圧を決める圧力制御弁であるとし、第2の弁が
第2プーリのピストン/シリンダ組立体への、そしてそこからの油圧媒体の流量
を制御する流量制御弁としている油圧系である。この種の油圧系では第2のプー
リのシリンダ圧が第1のプーリのシリンダ圧と同じ大きさになるだけである。し
かしながら、ピストン/シリンダ組立体の設計は、第1のプーリの締め付け力が
第2のプーリの締め付け力よりも大きくなるようにしてある。第2の制御モジュ
ールはPIレギュレーターと線形化モジュールとの両方を含んでいて、第2プー
リのシリンダ圧の制御はさらに正確となり、そしてトランスミッション比は高い
精度で制御できる。トランスミッションが伝達しようとするトルクと安全係数と
の積を表すトルク信号、プーリの回転速度を表す信号そしてトランスミッション
比の所望の変化率を表す信号に基づいて、第1制御モジュールは最小シリンダ圧
そして別の最小シリンダ圧並びに第1と第2のシリンダ圧の所望比を決定する。
次いで、第1の制御モジュールは、 ・第1プーリのピストン/シリンダ組立体における最小シリンダ圧により与えら
れる、もしくは ・第1と第2のシリンダ圧の所望比、及び第2プーリのピストン/シリンダ組立
体における最小シリンダ圧により与えられる、もしくは ・第1プーリのピストン/シリンダ組立体における別の最小シリンダ圧により与
えられる、もしくは ・第1と第2のシリンダ圧の所望比、及び第2プーリのピストン/シリンダ組立
体における別の最小シリンダ圧により与えられる シリンダ圧の中の最大のシリンダ圧に第1プーリのシリンダ圧を選定する。
【0017】 この第1プーリの最高シリンダ圧と圧力センサーにより測定した第1プーリの
実際のシリンダ圧との間の差を表す圧力差信号に基づき、そして弁の圧力/電流
特性に基づいて、第1モジュールは第1弁を作動する適当な制御電流を発生する
。第2プーリの測定された回転速度と第2プーリの所望の回転速度(これは第1
プーリの測定された回転速度と所望のトランスミッション比とから計算される)
との差を表す速度信号に基づいて、第2プーリの回転速度を制御することにより
、第2制御モジュールはトランスミッション比を決定する。第1と第2の制御モ
ジュールは、第1のピストンシリンダ組立体のシリンダ圧と第2プーリの所望の
回転速度とを少なくとも表している信号を相互に与えることができる。この実施
例の利点は、現在のCVTで広く使用され、比較的簡単で低廉なトランスミッシ
ョン制御を行えるマスター/スレーブ油圧系と組み合わせて制御システムを利用
できるということである。
【0018】 本発明に係るCVTは自動車の被駆動輪を駆動する駆動シャフトとエンジンシ
ャフトとを有するエンジンを搭載した自動車に使用するのに適しており、その場
合、駆動シャフトは第1プーリへ駆動接続し、そしてエンジンシャフトは第2プ
ーリへ駆動接続する。本発明に係る制御システムとCVTとはエンジンと被駆動
輪との間のトルク路にある調整クラッチと組み合わせて使用するのに適しており
、このクラッチは最大トルクを伝達できるよう調節され、その最大トルクとは駆
動ベルトとプーリディスクとの間で相対移動することなく連続可変トランスミッ
ションにより伝達できるトルクよりも小さい。本発明のCVTと調整クラッチと
の組み合わせの技術的効果は事実上ベルトスリップをなくし、そして安全係数を
小さくできることであるが、そのことにより自動車の燃料効率は改善されのであ
る。
【0019】 (発明を実施するための最良の形態) 本発明は添付図を参照して詳述される。 図1にCVTを略図として示す。このCVTは第1の回転プーリ4と第2の回
転プーリ5とを備え、これらのプーリには2つのプーリディスク8,9と10,
11と、ピストン/シリンダ組立体12,13とが設けられている。ピストン/
シリンダ組立体12,13は油圧Pf とPs の作用によりプーリディスク8,9
,10,11を相互に向けて押しやる。プーリディスク8,9,10,11は駆
動ベルト1に締めつけ力を働かす。駆動ベルトはプーリディスク8,9,10,
11の間にあってプーリ4,5と駆動ベルトとの間でトルクを伝達させる。流路
6,7を介してそれぞれのピストンシリンダ組立体12,13へ、そしてそれか
ら油圧媒体を流すことによりシリンダ圧力Pf とPs は保たれる。プーリディス
ク8,9,10,11と駆動ベルト1の間の締め付け力及び摩擦係数が、プーリ
8,9,10,11との間で相対移動させることなくトルク伝達を生じさせる最
大トルクを決定する。シリンダ圧力Pf とPs の間の比がトランスミッション比
、すなわちプーリ4と5の回転速度比を決める。CVTは、こうして可能なトラ
ンスミッション比の範囲内で連続的に可変となっているトランスミッション比に
おいて、第1プーリ4から第2プーリ5へトルクを伝達できる。このCVTは特
に自動車に広く利用されている。
【0020】 図2の電気・油圧制御システム15,16,17,18,20,21はマスタ
ー/スレーブ油圧系として一般に知られている。常に第2の、すなわちスレーブ
のプーリ5のピストン/シリンダ組立体13のシリンダ圧Ps は、第1の、すな
わちマスタープーリ4のピストン/シリンダ組立体12のシリンダ圧Pf のレベ
ルで決められる。第2のプーリ5のピストン/シリンダ組立体13は第1のプー
リ4のピストンの表面積より大きいピストンの表面積を有するので、圧力比Ps
/Pf はせいぜい1であるけれども、第1プーリが働かす締め付け力と第2プー
リが働かす締め付け力との比は1より大きくなる。通常、第2プーリ5のピスト
ン表面と第1プーリ4のピストン表面との間の比は約2〜2.5である。制御シ
ステム15,16,17,18,20,21の主動作は、一方では、第1と第2
のピストン/シリンダ組立体12,13のシリンダ圧Pf とPs を制御し、プー
リ4と5の回転速度の所望速度比、すなわち比制御を維持し、他方では、相対移
動を生じさせることなく駆動ベルト1と第1と第2のプーリ4,5との間でトル
クを伝達すること、即ち締め付け力の制御を保証している。
【0021】 制御システム15,16,17,18,20,21に設けた油圧回路15,1
6,20,21は2個の弁15,16を有し、また同様に、制御システムに設け
た電子制御ユニット17,18,19は弁15,16を作動すべく制御電流If
とIs を発生する2つの制御モジュールを備えている。ポンプ20は貯蔵部21
から油圧媒体の流れを生むために存在する。弁15と16は、ポンプ20から第
1と第2のピストン/シリンダ組立体12,13へ油圧媒体を流すことにより、
これらのピストン/シリンダ組立体12,13のシリンダ圧Pf とPs とを決定
する。油圧系の過剰な媒体は貯蔵部21へ放出される。既知の技術では、電子制
御ユニット17,18は締め付け力制御を行う第1制御モジュール17と比制御
を行う第2制御モジュール18とを有している。締め付け力制御と比制御とは完
全に別個独立しており、簡単で、調整可能な制御システム15,16,17,1
8,20,21となっている。しかし、このようなやり方は既に述べた欠点を有
している。
【0022】 図3ないし図5は本発明による制御システム15,16,17,18,20,
21を略図として示している。これらの具体的な構成は本発明を理解するための
もので制御システム15,16,17,18,20,21は幾つものやり方で実
施できることを理解すべきである。
【0023】 図3において本発明の制御システム15,16,17,18,20,21は主
機能ブロックI、II、III 、IVを含んでいる。ブロックIは3つの信号入力を有
し、これらは第1プーリ4の回転速度を表す信号Nf、第2プーリ5の回転速度
を表す信号Ns 、そしてトランスミッションが伝達しようとしているトルクを表
す信号Ttである。これらの3つの信号から、相対移動を生じることなく駆動ベ
ルト1とプーリ4,5との間でトルクを伝達するのに必要な最小の第1シリンダ
圧Pf,min と最小の第2シリンダ圧Ps,min とが決定される。プーリディスク8
,9,10もしくは11と駆動ベルト1との間の接触摩擦係数とピストン/シリ
ンダ組立体12,13のピストン表面積のような定数は当業者によく知られた仕
方で考慮される。次いで、ブロックIIにおいて、少なくともシリンダ圧Pf とP
s を選択して、シリンダ圧Pf は最小の第1シリンダ圧Pf,min より大きく、そ
してシリンダ圧Ps は最小の第2シリンダ圧Ps,min より大きくする。最後に、
ブロックIII において、制御モジュールは、第1プーリ4のシリンダ圧がPf に
等しくなり、そして第2プーリ5のシリンダ圧がPs に等しくなるように前記弁
を制御するために、適切な制御電流If とIs を生む。ブロックIIにおけるPf
とPs の選定は、あるトランスミッション比が得られ、もしくは維持されるとい
う要件を通常満足しなければならない。この目的のためブロックIVがある。この
ブロックIVにおいては、第1シリンダ圧Pf と第2シリンダ圧Ps との圧力比P
f /Ps は、前記の信号Nf ,Ns ,Tt と、プーリ4,5の回転速度の比を表
す信号Nf /Ns とに基づいて決められる。ブロックIIにおいてPf をPf,min
に等しくするか、Ps をPs,min に等しくすることにより、そして前記所要のシ
リンダ圧の比Pf /Ps が得られるように他方のシリンダ圧Ps もしくはPf を
選択することによって、圧力Pf とPs とが選定される。効率と言う理由から望
ましいことは可能な最低シリンダ圧Pf とPs とを選択することであって、結論
として、もし第1プーリ4のシリンダ圧Pf と第2プーリ5のシリンダ圧Ps と
の比が1より大きいならば、Ps がPs,min に等しくされ、そしてこの比が1よ
りも小さいならば、Pf がPf,min に等しくされる。
【0024】 図4において、本発明の制御システム15,16,17,18,20,21の
主機能ブロックI、II、III 、IV、Vを示す。図4において、機能ブロックVが
図3の主機能ブロックI、II、III 、IVに加えられている。ブロックVの信号R
OCは入力としてトランスミッション比に対する所望の変化率を表している。上
に説明したように、トランスミッション比のある変化率を達成するため、プーリ
4のピストン/シリンダ組立体12のシリンダ圧Ps に対して別の最小シリンダ
圧Pf,min が決定され、プーリ5のピストン/シリンダ組立体13のシリンダ圧
Pf に対して別の最小シリンダ圧Ps,min が決定される。プーリ4,5の回転速
度はトランスミッション比が変化する間減少する。次いで,ブロックIIにおいて
少なくともシリンダ圧Pf とPs とが選定されて、それらが必要最小シリンダ圧
Pf,min 、Ps,min よりも大きくなるようにし、そして別の最小Pff,min、Psf
,minよりも大きくなるようにする。シリンダ圧Pf とPs とはブロックVで指定
したシリンダ圧の比Pf /Ps を再び満足させなければならない。
【0025】 図5には、いわゆるマスター/スレーブ油圧系と組み合わせて使うのに適した
制御システム15,16,17,18,19,20,21を示している。電子制
御ユニット17,18,19は締め付け力のための制御モジュール17とトラン
スミッション比制御のための制御モジュール18とを備えている。第1の制御モ
ジュール17は締め付け力を制御し、そしてマスター/スレーブ油圧系の第1の
弁15を操作する第1の制御電流Ifを発生することができ、そして第2の制御
モジュール18はトランスミッション比を制御し、そして第2の弁16を操作す
る第2の制御電流Is を発生することができる。この第2の制御モジュール18
は線形応答のPI−レギュレータと線形化モジュール19の両方を含み、第2の
プーリ5のシリンダ圧Ps の制御が一層正確となり、そしてトランスミッション
比が高い精度で制御できるようにする。第1の制御モジュール17は最小シリン
ダ圧Pf,min とPs,min とを決め、そして別の最小シリンダ圧Pff,minとPsf,m
in並びに第1と第2のシリンダ圧の比Pf /Ps を決定する。この決定はトラン
スミッションTp が伝達しようとするトルク×安全係数Sf を表すトルク信号T
t 、プーリの回転速度を表している信号Nf と信号Ns 、そしてトランスミッシ
ョン比の所望の変化率を表す信号ROCに基づいている。次に、第1制御モジュ
ール17は第1プーリ4のシリンダ圧Pf をシリンダ圧の最高HPf,min にする
。このシリンダ圧は、 ・第1プーリ4のピストン/シリンダ組立体12における最小シリンダ圧Pf,mi
n により;もしくは ・第1と第2のシリンダ圧の比Pf /Ps 、及び第2プーリ5のピストン/シリ
ンダ組立体13における最小シリンダ圧Ps,min により;もしくは ・第1プーリ4のピストン/シリンダ組立体12における別の最小シリンダ圧P
ff,minにより;もしくは ・第1と第2のシリンダ圧の比Pf /Ps 、及び第2プーリ5のピストン/シリ
ンダ組立体13における別の最小シリンダ圧Psf,minにより、 与えられる。
【0026】 第1プーリ4の最高シリンダ圧HPf,min と圧力センサーにより実測した第1
プーリ4の実際のシリンダ圧Pf,a との差を表している圧力差信号に基づいて、
そして第1弁15の圧力/電流特性に基づいて、第1弁15を操作する適切な制
御電流If は、第1モジュール17によって発せられる。
【0027】 第2プーリ5の測定された回転速度Ns と第2プーリ5の所望の回転速度Ns,
d (これは第1プーリ4の実測回転速度Nf と所望トランスミッション比Nf /
Ns,d とから求められる)との差を表している速度差信号に基づいて、第2プー
リの回転速度を制御することにより、第2制御モジュール18が、トランスミッ
ション比を決定する。第1と第2の制御モジュール17,18は、少なくとも、
第1のピストン/シリンダ組立体12のシリンダ圧Pf を表す信号Sf と第2の
プーリ5の所望の回転速度Ns,d を表す信号Ss を相互に供給できる。
【0028】 図6は伝達される実際のトルクTp ×安全係数Sf に等しいトルク信号Ttに
より表されるトルクレベルの従属を示すグラフである。線T=Tp はトランスミ
ッションが伝達する実際のトルクを表している。Tt,priorart(先行技術)と記
された線はその先行技術の信号Tt により表されるトルクレベルを表している。
Tt をTp により割ることにより点付き線が求められ、これは先行技術による安
全係数Sf,priorartを表している。最大トルクTp,max においてのみ安全係数S
f が1.3に等しいことが分かる。
【0029】 本発明により安全係数Sf は、図6に示すように、Tp,min からTp,max のト
ルク値の範囲の大部分にわたり一定であって、1.3に等しい。信号Tt により
表されるトルクレベルはTp に1.3を乗じることにより求められる。Tg 以下
のトルク値では本発明の安全係数Sf は急増し、Sf とTp の積は1.3×Tg
で本質的に一定となっている。この後の方が必要である理由は伝達される実際の
トルクTp における不可避の擾乱は絶対にあるので、前記のトルク値の範囲の低
い方の部分ではその影響が特に大きくなるからである。本発明に従っての安全係
数のレベルの戦略はトルク信号Tt の比較的簡単な決定を許している。図6から
明らかなように、平均して本発明の安全係数Sf は先行技術の安全係数Sf,prio
rartよりも小さい。このことの効果は平均として締め付け力が小さいということ
であり、そしてCVTの効率が結果として改善される。
【0030】 図7は自動車の駆動ラインにCVTを使用したものを示す略図である。この自
動車はエンジンシャフト23を有するエンジン22が装備されていて、エンジン
22のエンジンシャフト23はCVTの第2プーリ5に結合している。CVTの
第1プーリ4は自動車の被駆動輪25を駆動する駆動シャフト24へ接続されて
いる。自動車の運転中駆動力はエンジン22から駆動ベルト1を介して駆動輪へ
伝達され、それによりCVTは駆動シャフトトルクと駆動シャフト回転速度の比
を連続的に変えることができる。調整クラッチ26がエンジン22と被駆動輪2
5との間での配置にて駆動ライン中に採用されてもよい。もしクラッチを調整し
て、トランスミッションにより伝達しようとするトルクTp よりもいくらか小さ
いトルクを伝達できるようにすると、駆動ラインのトルクレベルにおける全く予
測しない変化によるベルトスリップの発生は効果的に回避される。そのような予
測しない変化は、例えば被駆動輪25が路面の窪みとか穴や凹凸を越えるとき被
駆動輪25から発生する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のCVTの機械部分の略図である。
【図2】 従来の電気・油圧制御システムを示す。
【図3】 本発明の制御システムの略図である。
【図4】 本発明の制御システムの略図である。
【図5】 本発明の制御システムの略図である。
【図6】 実際のトルクとの関係で示す安全係数のグラフである。
【図7】 自動車の駆動ラインにおけるCVTを示す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年11月27日(2000.11.27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】 その摩損の原因は駆動ベルトとプーリディスクとの相対移動の発生、すなわち
ベルトスリップにあることが分かった。このことはCVTの作動中ベルトを掴ん
でいる締め付け力の制御ではベルトスリップを防ぐことはできないという状態が
生じることを暗示している。そうであれば、既知の技術において比較的大きい安
全係数を伝達しようとするトルクの値に適用しても、ベルトスリップは依然とし
て問題として残っている。これらの実験的所見が暗示していることは、駆動ベル
トの耐久性を損なってしまうことなく安全係数を低下させることができないとい
うことである。US−A−5,707,314より、制御システムは、第1プー
リのみならず、第1及び第2プーリの両者でのベルトスリップを防止するべく最
小シリンダ圧を決定する特徴を有している。要するに、これは両プーリの締め付
け力が明白に算定されることを意味する。これらの最小シリンダ圧及び第一プー
リと第2プーリの間の合理的速度比即ちトランスミッション比に基づいて、制御
システムは、シリンダ圧をそれぞれの最小シリンダ圧に等しくまたはそれよりも
高くなるように決定し制御する。このようなシステムで、第1及び第2プーリの
両方でのベルトスリップは最も操作的な条件にて予防され得る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】 しかし、本発明によればベルトスリップはトランスミッショ比の変化が急速で
あるときに生じると考える。特定のプーリのプーリディスク、具体的にはEP−
A−0.451.887のCVTの場合、トランスミッション比を制御している
プーリである第2プーリのプーリディスクの間でベルトスリップが起きることが
確認された。請求項1の特徴部分に記載の特徴を有する本発明の制御システムと
CVTとはベルトスリップの発生を防止し、そうすることにおいて耐久性と効率
とを改善したCVTを提供する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】 本発明の制御システムは第1と第2のピストン/シリンダ組立体両方のシリン
ダ圧を決めている。変数を決定するときその変数の実際の値を制御システムに帰
還する帰還回路を使用するのは普通に行われていることである。本発明の制御シ
ステムには各シリンダ圧のための2つの圧力センサーを装備することが必要であ
るとも考えられそうである。しかし、本発明では一つの圧力センサーを使って一
つのシリンダ圧を測定し、その測定されたシリンダ圧と、プーリの回転速度と他
に幾つかのトランスミッション・パラメーターとから他方のシリンダ圧は求めら
れる。こうして、一つの圧力センサーのコストは回避される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】 本発明によれば、トランスミッション比が一定のときよりもトランスミッショ
ン比の変化率が比較的大きいときシリンダ圧は実質的に高いレベルに維持される
。このことは、例えばトランスミッション比の変化率の増加につれて安全係数を
増加することにより成就できる。トランスミッション比が変化する間にベルトス
リップが主に起きると言うことが分かったので、この手段の技術的効果はベルト
スリップを防止すると言うことであり、そしてCVTの耐久性と性能を改善する
と言うことである。本発明によればトランスミッションの変化率RCは次式によ
り与えられる。 RC=−MNf/Ns ・Ns ・Ff ・(Ks Kf −Fs /Ff ) ここで、 ・MNf/Ns はプーリ4,5の回転速度比につれて変化する実験的に決定された(
正)のパラメーターであり、 ・Ff は第1プーリ4のディスク8,9の間で駆動ベルト1を締め付ける力であ
り、 ・Fs は第2プーリ5のディスク10,11の間で駆動ベルト1を締め付ける力
であり、 ・Ks Kf は変化率ゼロのときの力Fs とFf との比 である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年12月18日(2000.12.18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルー ヨーアヒム ドイツ共和国、デー−74321 ビーティグ ハイム−ビシンゲン、エシェンウェグ 2 (72)発明者 ファン デァ ラーン マーイク オランダ国、エンエル−5018 エーアー ティルブルク、ホエフェンセ カナールデ ィユク 33 Fターム(参考) 3J552 MA07 MA15 NA01 NB01 PA03 PA12 QA06C QA24C RC11 SA36 TA01 UA03 VA32W VA34W VA37W 【要約の続き】 21は第1及び第2のピストン/シリンダ組立体12, 13の各々の最小シリンダ圧Pf,min ;Ps,min を決定 する。この最小シリンダ圧Pf,min ;Ps,min において 駆動ベルト1と各々のプーリディスク8,9;10,1 1とは相対的に移動することなくトルクは伝達される。 ついで、制御システム15,16,17,18,19, 20,21は第1と第2のピストン/シリンダ組立体1 2,13の各々に対しシリンダ圧Pf ,Ps を常に各々 の最小シリンダ圧Pf,min ;Ps,min に等しいか、それ よりも高いレベルに制御する。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続可変トランスミッションは第1プーリ4と第2プーリ5
    のプーリディスク8,9,10,11の間にある駆動ベルト1を備えており、こ
    れらのプーリ4,5はある回転速度で回転でき、第1及び第2のピストン/シリ
    ンダ組立体12,13により作動され、連続可変トランスミッションの制御シス
    テム15,16,17,18,19,20,21は前記第1及び第2のピストン
    /シリンダ組立体12,13におけるそれぞれのシリンダ圧Pf もしくはPs を
    制御し、その制御は少なくとも、トランスミッションが伝達しようとするトルク
    を表しているトルク信号Tt と前記第1プーリ4及び第2プーリ5の回転速度N
    f ,Ns を表している2つの速度信号Nf ,Ns とに基づいており、前記ディス
    ク8,9,10,11の間で前記駆動ベルト1を締め付け、それにより前記プー
    リ4,5と前記駆動ベルト1との間でトルク伝達を可能ならしめるようにしてい
    る、連続可変トランスミッションの制御システム15,16,17,18,19
    ,20,21とその制御システムを使用している連続可変トランスミッションに
    おいて、 トランスミッションの動作中前記制御システム15,16,17,18,19
    ,20,21は、前記第1及び第2のピストン/シリンダ組立体12,13の各
    々の最小シリンダ圧Pf,min ;Ps,min を決定し、この最小シリンダ圧Pf,min
    ;Ps,min の決定が連続ベースで生じ、該最小シリンダ圧Pf,min ;Ps,min に
    おける前記トルク伝達が駆動ベルト1と前記ディスク8,9及び10,11との
    相対的動きなしにて行われ、そして前記第1及び第2のピストン/シリンダ組立
    体12,13の各々に対して前記制御システム15,16,17,18,19,
    20,21は、シリンダ圧Pf 及びPs を常にそれぞれの最小シリンダ圧Pf,mi
    n ;Ps,min に等しいか、それよりも高いレベルに制御することを特徴とする連
    続可変トランスミッションの制御システムとその制御システムを使用している連
    続可変トランスミッション。
  2. 【請求項2】 トランスミッションTp が伝達しようとしている実際のトル
    クをトルク範囲(Tp,min ;Tp,max )内で変化させる請求項1に記載の連続可
    変トランスミッションの制御システムとその制御システムを使用している連続可
    変トランスミッションにおいて、前記トルク範囲(Tp,min ;Tp,max )の主部
    分中に、前記トルク信号Tt が実質的に1.3に等しい安全係数と伝達しようと
    する実際のトルクTp との積を表していることを特徴とした連続可変トランスミ
    ッションの制御システム15,16,17,18,19,20,21とその制御
    システムを使用している連続可変トランスミッション。
  3. 【請求項3】 連続可変トランスミッションは第1プーリ4と第2プーリ5
    のプーリディスク8,9,10,11の間にある駆動ベルト1を備えており、こ
    れらのプーリ4、5はある回転速度で回転でき、第1及び第2のピストン/シリ
    ンダ組立体12、13によりそれぞれ作動され、連続可変トランスミッションの
    制御システム15,16,17,18,19,20,21は前記第1及び第2の
    ピストン/シリンダ組立体12,13におけるそれぞれのシリンダ圧Pf もしく
    はPs を制御し、その制御は少なくとも、トランスミッションが伝達しようとす
    るトルクを表しているトルク信号Tt と前記第1プーリ4及び第2プーリ5の回
    転速度を表している2つの速度信号Nf ,Ns とに基づいており、前記ディスク
    8,9,10及び11の間で前記駆動ベルト1を締め付け、それにより前記プー
    リ4,5と前記駆動ベルト1との間でトルク伝達を可能ならしめるようにしてい
    る、請求項1もしくは2に記載の連続可変トランスミッションの制御システム1
    5,16,17,18,19,20,21とその制御システムを使用している連
    続可変トランスミッションにおいて、 トランスミッションの作動中、前記プーリ4,5の回転速度の比の変化率は比
    較的大きく、少なくとも一つのシリンダ圧Pf もしくはPs は、前記第1プーリ
    4及び第2プーリ5の回転速度の比が事実上一定であるトランスミッションの定
    速運転中より実質的に高いレベルに保たれていることを特徴とする連続可変トラ
    ンスミッションの制御システムとその制御システムを使用している連続可変トラ
    ンスミッション。
  4. 【請求項4】 トランスミッションの作動中、制御システム15,16,1
    7,18,19,20,21はプーリ4,5の回転速度の比の所望の変化率を表
    している変化率信号ROCに基づいて、第1及び第2のピストン/シリンダ組立
    体12,13の一方における別の最小シリンダ圧Pff,minもしくはPsf,minを決
    め、この別の最小シリンダ圧Pff,minもしくはPsf,minにおいて前記所望の変化
    率は達成され、そしてそれぞれの第1及び第2のピストン/シリンダ組立体12
    もしくは13に対して、前記制御システム15,16,17,18,19,20
    ,21はそれぞれの別の最小シリンダ圧Pff,minもしくはPsf,minに等しいか、
    それよりも高いレベルにそれぞれのシリンダ圧Pf もしくはPs を制御すること
    を特徴とする請求項1、2もしくは3に記載の連続可変トランスミッションの制
    御システムとその制御システムを使用している連続可変トランスミッション。
  5. 【請求項5】 プーリディスク8,9,10及び11の間の駆動ベルト1の
    締め付けとプーリ4、5の回転速度の比の変化率RCとの間の関係は、 RC=−MNf /Ns・Ns ・Ff ・(Ks Kf −Fs /Ff )、 ここで MNf /Nsはプーリ4,5の回転速度比につれて変化する実験的に決定された(
    正)のパラメーター; Ff は第1プーリ4のディスク8,9の間で駆動ベルト1を締め付ける力; Fs は第2プーリ5のディスク10,11の間で駆動ベルト1を締め付ける力
    ; Ks Kf は変化率ゼロのときの力Fs とFf との比 で与えられることを特徴とする請求項4に記載の連続可変トランスミッションの
    制御システムとその制御システム15,16,17,18,19,20,21を
    使用している連続可変トランスミッション。
  6. 【請求項6】 連続可変トランスミッションは第1プーリ4と第2プーリ5
    のプーリディスク6,9,10及び11の間に配置した駆動ベルト1を備え、こ
    れらのプーリ4,5はある回転速度で回転し、そして第1及び第2のピストン/
    シリンダ組立体12,13により作動し、そして制御システム15,16,17
    ,18,19,20,21は第1の弁15を作動するための第1制御電流If を
    発生する第1制御モジュール17と第2の弁16を作動するための第2制御電流
    Isを発生する第2制御モジュール18とを有する電子制御ユニット17,18
    ,19と前記第1及び第2のピストン/シリンダ組立体12,13へ、そしてこ
    れから油圧媒体を流す油圧回路15,16,20,21を備え、この油圧回路に
    は少なくとも、第1の弁15、第2の弁16、ポンプ20、油圧媒体の貯蔵部2
    1を設けている、請求項1ないし5のいずれかに記載の連続可変トランスミッシ
    ョンの制御システム15,16,17,18,19,20,21とそれを装備し
    た連続可変トランスミッションにおいて、 前記モジュール17,18は少なくとも一つの信号Sf ,Ss を相互に与える
    ことができ、 前記制御モジュール17もしくは18は前記油圧回路15,16,20,21
    の質量バランスの数学的表現を含んでおり、 そして前記制御モジュール17もしくは18は、前記数学的表現に基づいて、
    前記油圧回路15,16,20,21に所望の応答を生じさせるに必要な制御電
    流If もしくはIs を表す応答信号を出力できる ことを特徴とした連続可変トランスミッションの制御システムとそれを装備した
    連続可変トランスミッション。
  7. 【請求項7】 制御システム15,16,17,18,19,20,21は
    この制御システムから物理的に離されているサブ・ユニット19を備え、このサ
    ブ・ユニット19は前記数学的表示を含んでいることを特徴とした請求項6に記
    載の連続可変トランスミッションの制御システム15,16,17,18,19
    ,20,21とそれを装備した連続可変トランスミッション。
  8. 【請求項8】 ポンプ20が油圧媒体の可変流量Qopを油圧回路15,16
    ,20,21に循環させている請求項6もしくは7に記載の連続可変トランスミ
    ッションの制御システム15,16,17,18,19,20,21とそれを装
    備した連続可変トランスミッションにおいて、 前記数学的表示がポンプ20により発生する油圧媒体の可変流量Qop、弁を通
    過する流量Qsa,Qsp+Qpa、そしてピストン/シリンダ組立体への及び/また
    はそこからの流量Qfp及び/又はQspを考慮していることを特徴とした連続可変
    トランスミッションの制御システムとそれを装備した連続可変トランスミッショ
    ン。
  9. 【請求項9】 数学的表示がピストン/シリンダ組立体12,13からの漏
    れ量と油圧媒体の圧縮値とを考慮していることを特徴とした請求項8に記載の連
    続可変トランスミッションの制御システム15,16,17,18,19,20
    ,21とそれを装備した連続可変トランスミッション。
  10. 【請求項10】 第1の弁15が第1のピストン/シリンダ組立体12のシ
    リンダ圧Pfを決め、そして第2の弁16が第2のピストン/シリンダ組立体1
    3のシリンダ圧Psを 決めている、請求項6ないし9のいずれかに記載の連続可
    変トランスミッションの制御システム15,16,17,18,19,20,2
    1とそれを装備した連続可変トランスミッションにおいて、 第1の弁15は圧力制御弁であって、この圧力制御弁は油圧媒体貯蔵部21へ
    ポンプ20から流れる油圧媒体の流量Qsaを制御することにより油圧回路の最大
    圧力を制御し、第2の弁16が流量制御弁であり、この流量制御弁は第2のピス
    トン/シリンダ組立体13へポンプ20から流れる油圧媒体の流量Qspと、前記
    貯蔵部21へ第2のピストン/シリンダ組立体13から流れる油圧媒体の流量Q
    paを制御することを特徴とした連続可変トランスミッションの制御システムとそ
    れを装備した連続可変トランスミッション。
  11. 【請求項11】 第2のプーリ5の実際の回転速度と第2のプーリ5の所望
    の回転速度との間の差に基づいて、第2の制御電流Is を発生して第2の弁16
    を調整することによって前記差を最小とすることによりプーリ4,5の回転速度
    比を第2制御モジュール18が制御することのできる、請求項10に記載の連続
    可変トランスミッションの制御システム15,16,17,18,19,20,
    21とそれを装備した連続可変トランスミッションにおいて、 第2の制御モジュール18は前記差を表す差信号を発生することにより前記回
    転速度比を制御し、その差信号は線形応答を有するPIレギュレーターを介して
    、次に線形化モジュールを介して送られ、この線形化モジュールの応答は幾つか
    のトランスミッション変数によって変化し、そして線形化アルゴリズムに基づい
    ており、線形化モジュールの出力信号は第2の制御電流Is であり、そしてモジ
    ュール17,18は相互に少なくとも一つの信号Sf ,Ss を相互に与えること
    ができ、これらの信号は第1のピストン/シリンダ組立体12,13のシリンダ
    圧Pf と第2のプーリ5の前記所望の回転速度をそれぞれ表していることを特徴
    とした連続可変トランスミッションの制御システムとそれを装備した連続可変ト
    ランスミッション。
  12. 【請求項12】 線形化モジュールは油圧回路15,16,20,21の質
    量バランスの数学的表現を少なくとも備えている請求項10に記載の連続可変ト
    ランスミッションの制御システム15,16,17,18,19,20,21と
    それを装備した連続可変トランスミッション。
  13. 【請求項13】 相互移動なく第1のプーリ4と駆動ベルト1との間でトル
    クを伝達する最小圧力Pf,min と、 第2の可変プーリ5のピストン/シリンダ組立体13のシリンダ圧Ps が、相
    互移動なく第2のプーリ5と駆動ベルト1との間でトルクを伝達するときの最小
    シリンダ圧力Ps,min に等しくなるのに必要とされる最小圧力と、 第1と第2のプーリ4,5の回転速度の比が所望の変化率で減少するときの最
    小圧力Pff,minと、 第2の可変プーリ5のピストン/シリンダ組立体13のシリンダ圧Ps が、第
    1と第2のプーリ4,5の回転速度の比が所望の変化率で増大するときの別の最
    小シリンダ圧Psf,minに等しくなるのに必要とされる最小圧と の中のどれか最高の値に第1のプーリ4のピストン/シリンダ組立体12のシリ
    ンダ圧Pf が等しくなるように、第1の弁15を制御する制御電流If を発生す
    ることによって第1の制御モジュール17は駆動ベルト1の締め付けを制御でき
    ることを特徴とした連請求項10,11もしくは12に記載の連続可変トランス
    ミッションの制御システム15,16,17,18,19,20,21とそれを
    装備した連続可変トランスミッション。
  14. 【請求項14】 制御システム15,16,17,18,19,20,21
    にプーリ4,5の回転速度比の変化率を低減する変化率制限手段を設けたことを
    特徴とした請求項4ないし13のいずれかに記載の連続可変トランスミッション
    の制御システム15,16,17,18,19,20,21とそれを装備した連
    続可変トランスミッション。
  15. 【請求項15】 変化率制限手段はポンプQopが圧送した流量と回転速度の
    比を所望の変化率に変化するに必要な流量とを決めることができ、そしてポンプ
    Qopが圧送した流量が前記回転速度の比を変化するに必要な流量よりも小さいと
    き前記所望の変化率を減少することができることを特徴とした請求項14に記載
    の連続可変トランスミッションの制御システム15,16,17,18,19,
    20,21とそれを装備した連続可変トランスミッション。
  16. 【請求項16】 変化率制限手段は実際のシリンダ圧Pf もしくはPs と所
    望の変化率における回転速度の比を変化するに必要なシリンダ圧とを決めること
    ができ、そして前記実際のシリンダ圧Pf もしくはPs が前記回転速度の比を変
    化するに必要なシリンダ圧よりも小さいとき前記所望の変化率を減少することが
    できることを特徴とした請求項14に記載の連続可変トランスミッションの制御
    システム15,16,17,18,19,20,21とそれを装備した連続可変
    トランスミッション。
  17. 【請求項17】 第1のピストン/シリンダ組立体12のシリンダ圧Pf が
    圧力センサーにより測定されるようになっている請求項1ないし16のいずれか
    に記載の連続可変トランスミッションの制御システム15,16,17,18,
    19,20,21とそれを装備した連続可変トランスミッションにおいて、 制御システム15,16,17,18,19,20,21には計算手段を設け
    、第1ピストン/シリンダ組立体12のシリンダ圧Pf 、第1のプーリ4の回転
    速度そして第2のプーリ5の回転速度を少なくとも表す信号に基づいて、前記計
    算手段は第2ピストン/シリンダ組立体13のシリンダ圧Ps を計算することを
    特徴とした連続可変トランスミッションの制御システム15,16,17,18
    ,19,20,21とそれを装備した連続可変トランスミッション。
  18. 【請求項18】 請求項1ないし17の何れかに記載の制御システム15,
    16,17,18,19,20,21を装備した連続可変トランスミッション。
  19. 【請求項19】 エンジンシャフト23を有するエンジン22、請求項16
    に記載の連続可変トランスミッション、及び自動車の被駆動輪25を駆動する駆
    動シャフト24を設けた自動車において、第1のプーリ4は駆動シャフト24に
    接続されており、そして第2のプーリ5はエンジンシャフト23に接続されてい
    ることを特徴とする自動車。
  20. 【請求項20】 自動車は調整クラッチ26を備え、このクラッチ26を調
    整してエンジン22から被駆動輪25へ最大トルクを伝達でき、駆動ベルト1と
    プーリディスク6,9,10,11との間で相対移動を生じることなく連続可変
    トランスミッションが伝達できるトルクよりも前記最大トルクは小さいことを特
    徴とする請求項19に記載の自動車。
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