JP2002327835A - 無段変速機の制御装置 - Google Patents

無段変速機の制御装置

Info

Publication number
JP2002327835A
JP2002327835A JP2001130773A JP2001130773A JP2002327835A JP 2002327835 A JP2002327835 A JP 2002327835A JP 2001130773 A JP2001130773 A JP 2001130773A JP 2001130773 A JP2001130773 A JP 2001130773A JP 2002327835 A JP2002327835 A JP 2002327835A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulley
primary
pressure
primary pulley
deceleration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001130773A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4951172B2 (ja
Inventor
Sukeyuki Nishida
祐之 西田
Atsushi Nakayama
淳 中山
Toru Ide
徹 井手
Hiroichi Uchiyama
博一 内山
Hironaga Ito
浩永 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP2001130773A priority Critical patent/JP4951172B2/ja
Publication of JP2002327835A publication Critical patent/JP2002327835A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4951172B2 publication Critical patent/JP4951172B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 急減速により極低車速状態となりプライマリ
プーリ回転数が急低下しても駆動ベルトの滑り発生を防
止する。 【解決手段】 無段変速機はプライマリプーリとこれと
の間に駆動ベルトが掛け渡されるセカンダリプーリとを
有しており、プライマリプーリに供給するプライマリ圧
と、セカンダリプーリに供給するセカンダリ圧とを調圧
することによって駆動ベルトの巻き付け径の比率が変化
する。プライマリプーリの回転数が所定値以下であり、
車速が所定値以下であり、かつ車両の減速度が所定値よ
りも大きいときには、プライマリ圧を高い圧力に設定し
たり、セカンダリ圧を高くするとともにプライマリ圧を
セカンダリ圧に応じて高く設定したり、セカンダリ圧を
プライマリプーリの回転数の低下に応じて高くしたり、
又はセカンダリ圧とプライマリ圧とを高く設定し、急減
速時の駆動ベルトのグロススリップを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はベルト式の無段変速
機の制御装置に関し、特に、急減速時における駆動ベル
トのスリップ発生を防止するようにした制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車の動力伝達装置に適用されるベル
ト式の無段変速機(CVT)は、駆動側のプライマリ軸
に設けられたプーリ溝幅可変のプライマリプーリと、こ
のプライマリプーリとの間に駆動ベルトが掛け渡される
とともに被駆動側のセカンダリ軸に設けられたプーリ溝
幅可変のセカンダリプーリとを有している。これらのプ
ーリに対する駆動ベルトの巻き付け径の比率、つまりプ
ーリ比を油圧によって変化させると、セカンダリ軸の回
転数を無段階に変化させることができる。
【0003】ベルト式CVTの変速制御は、プライマリ
プーリとセカンダリプーリのそれぞれに設けられた油圧
シリンダの駆動油室に対して供給される油圧を調整する
ことにより行われており、それぞれの駆動油室に与えら
れる油圧はエンジンや電動モータにより駆動されるオイ
ルポンプにより発生させている。セカンダリプーリ側の
駆動油室に加えられるセカンダリ圧はセカンダリ圧調整
弁により調圧され、プライマリプーリ側の駆動油室に加
えられるプライマリ圧はセカンダリ圧を元圧としてプラ
イマリ圧調整弁により調圧される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなベルト式C
VTにあっては、プライマリプーリの溝幅を広げる減速
時にプライマリプーリの駆動ベルトに対する締め付け力
が弱くなって駆動ベルトがプライマリプーリに対してス
リップすることがある。そこで、特開2000-97321号公報
に開示されるように、減速時にはスロットル開度に基づ
いて目標変速速度を設定し、この目標変速速度からプラ
イマリ圧とセカンダリ圧を補正するようにしている。
【0005】このように、プライマリプーリの全ての回
転範囲に対して、一律にスロットル開度に基づいてプラ
イマリ圧とセカンダリ圧を補正するようにしても、低速
走行状態のもとで運転者によりフットブレーキが踏み込
まれると、駆動ベルトがプライマリプーリに対して径方
向に大きくスリップし、グロススリップが発生すること
がある。この理由は、変速中に駆動ベルトとプーリとの
間でグロススリップしない領域、つまりグロススリップ
せずに変速できる変速速度は、プライマリプーリの回転
数に比例するので、プライマリ回転数が低い状態では変
速速度が遅くなるからである。このため、フットブレー
キが強く踏み込まれて極低速状態となり、ダウンシフト
中にも拘わらずプライマリプーリの回転数が急低下する
ため、グロススリップを生じない上限変速速度が低下し
て、駆動ベルトがプライマリプーリに対してグロススリ
ップすることになる。これにより、車両が停止する際に
プライマリプーリの慣性力が車両に伝搬してショックが
発生することになる。この現象は変速比がロー側となっ
ていると顕著であった。
【0006】本発明の目的は、急減速により極低車速状
態となり、プライマリプーリの回転数が急低下しても駆
動ベルトの滑り発生を防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の無段変速機の制
御装置は、プーリ溝幅可変のプライマリプーリと、前記
プライマリプーリとの間に駆動ベルトが掛け渡されるプ
ーリ溝幅可変のセカンダリプーリとを有し、前記プライ
マリプーリにプライマリ圧を供給し、前記セカンダリプ
ーリにセカンダリ圧を供給して前記プライマリプーリと
前記セカンダリプーリに対する前記駆動ベルトの巻き付
け径の比率を変化させて無段変速を行う無段変速機の制
御装置であって、車速を検出する車速検出手段と、車両
の減速状態を検出する減速検出手段と、前記車速が所定
値以下であり、かつ車両の減速度が所定値より大きいと
きに、前記プライマリ圧を通常減速モードよりも高く設
定する急減速モードに切り換える制御手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0008】本発明の無段変速機の制御装置は、プーリ
溝幅可変のプライマリプーリと、前記プライマリプーリ
との間に駆動ベルトが掛け渡されるプーリ溝幅可変のセ
カンダリプーリとを有し、前記プライマリプーリにプラ
イマリ圧を供給し、前記セカンダリプーリにセカンダリ
圧を供給して前記プライマリプーリと前記セカンダリプ
ーリに対する前記駆動ベルトの巻き付け径の比率を変化
させて無段変速を行う無段変速機の制御装置であって、
車速を検出する車速検出手段と、車両の減速状態を検出
する減速検出手段と、前記車速が所定値以下であり、か
つ車両の減速度が所定値より大きいときに、前記セカン
ダリ圧を高くするとともにプライマリ圧を前記セカンダ
リ圧に応じて通常減速モードよりも高く設定する急減速
モードに切り換える制御手段とを有することを特徴とす
る。
【0009】本発明の無段変速機の制御装置は、プーリ
溝幅可変のプライマリプーリと、前記プライマリプーリ
との間に駆動ベルトが掛け渡されるプーリ溝幅可変のセ
カンダリプーリとを有し、前記プライマリプーリにプラ
イマリ圧を供給し、前記セカンダリプーリにセカンダリ
圧を供給して前記プライマリプーリと前記セカンダリプ
ーリに対する前記駆動ベルトの巻き付け径の比率を変化
させて無段変速を行う無段変速機の制御装置であって、
前記プライマリプーリの回転数を検出するプーリ回転数
検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、車両の減
速状態を検出する減速検出手段と、前記プライマリプー
リの回転数が所定値以下であり、前記車速が所定値以下
であり、かつ車両の減速度が所定値より大きいときに、
前記セカンダリ圧を前記プライマリプーリの回転数の低
下に応じて通常減速モードよりも高くなるように設定す
る急減速モードに切り換える制御手段とを有することを
特徴とする。
【0010】本発明の無段変速機の制御装置は、プーリ
溝幅可変のプライマリプーリと、前記プライマリプーリ
との間に駆動ベルトが掛け渡されるプーリ溝幅可変のセ
カンダリプーリとを有し、前記プライマリプーリにプラ
イマリ圧を供給し、前記セカンダリプーリにセカンダリ
圧を供給して前記プライマリプーリと前記セカンダリプ
ーリに対する前記駆動ベルトの巻き付け径の比率を変化
させて無段変速を行う無段変速機の制御装置であって、
前記プライマリプーリの回転数を検出するプーリ回転数
検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、車両の減
速状態を検出する減速検出手段と、前記プライマリプー
リの回転数が所定値以下であり、前記車速が所定値以下
であり、かつ車両の減速度が所定値より大きいときに、
前記セカンダリ圧と前記プライマリ圧とを前記プライマ
リプーリの回転数の低下に応じて通常減速モードよりも
高くなるように設定する急減速モードに切り換える制御
手段とを有することを特徴とする。
【0011】本発明にあっては、プライマリプーリの回
転数が所定値以下であり、車速が所定値以下のもとで、
フットブレーキが強く踏み込まれて車両の減速度が所定
値よりも大きくなったときには、プライマリ圧を高い圧
力に設定したり、セカンダリ圧を高くするとともにプラ
イマリ圧をセカンダリ圧に応じて高く設定したり、セカ
ンダリ圧をプライマリプーリの回転数の低下に応じて高
くしたり、またはセカンダリ圧とプライマリ圧とを高く
設定するので、急減速時の駆動ベルトのグロススリップ
を防止することができる。これにより、車両が停止する
際に車両にショックが発生することを防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1はベルト式の無段変速
機の駆動系を示す概略図であり、この無段変速機はエン
ジン1により駆動されるクランク軸2の回転がトルクコ
ンバータ3と前後進切換装置4を介して伝達される駆動
側のプライマリ軸5と、これと平行となった被駆動側の
セカンダリ軸6とを有している。
【0013】プライマリ軸5にはプライマリプーリ7が
設けられており、このプライマリプーリ7はプライマリ
軸5に一体となった固定プーリ7aと、これに対向して
プライマリ軸5にボールスプラインなどにより軸方向に
摺動自在に装着される可動プーリ7bとを有し、プーリ
のコーン面間隔つまりプーリ溝幅が可変となっている。
セカンダリ軸6にはセカンダリプーリ8が設けられてお
り、このセカンダリプーリ8はセカンダリ軸6に一体と
なった固定プーリ8aと、これに対向してセカンダリ軸
6に可動プーリ7bと同様にして軸方向に摺動自在に装
着される可動プーリ8bとを有し、プーリ溝幅が可変と
なっている。
【0014】プライマリプーリ7とセカンダリプーリ8
との間には駆動ベルト9が掛け渡されており、両方のプ
ーリ7,8の溝幅を変化させてそれぞれのプーリに対す
る駆動ベルト9の巻き付け径の比率を変化させることに
より、プライマリ軸5の回転がセカンダリ軸6に無段階
に変速されて伝達されることになる。駆動ベルト9のプ
ライマリプーリ7に対する巻き付け径をRpとし、セカ
ンダリプーリ8に対する巻き付け径をRsとすると、変
速比つまりプーリ比iはi=Rs/Rpとなる。
【0015】セカンダリ軸6の回転は減速歯車およびデ
ィファレンシャル装置11を有する歯車列を介して駆動
輪12a,12bに伝達されるようになっており、前輪
駆動の場合には駆動輪12a,12bは前輪となる。
【0016】プライマリプーリ7の溝幅を変化させるた
めに、プライマリ軸5にはプランジャ13が固定され、
このプランジャ13の外周面に摺動自在に接触するプラ
イマリシリンダ14が可動プーリ7bに固定されてお
り、プランジャ13とプライマリシリンダ14とにより
駆動油室15が形成されている。一方、セカンダリ軸6
にはプランジャ16が固定され、このプランジャ16の
外周面に摺動自在に接触するセカンダリシリンダ17が
可動プーリ8bに固定されており、プランジャ16とセ
カンダリシリンダ17とにより駆動油室18が形成され
ている。したがって、プライマリシリンダ14内の駆動
油室15に作動油を供給してその容積を大きくすると、
可動プーリ7bはプライマリシリンダ14とともに固定
プーリ7a側に移動してプーリ溝幅が狭くなり、容積を
小さくするとプーリ溝幅が広くなる。また、セカンダリ
シリンダ17内の駆動油室18に作動油を供給してその
容積を大きくすると、可動プーリ8bはセカンダリシリ
ンダ17とともに固定プーリ8a側に移動してプーリ溝
幅が狭くなり、容積を小さくするとプーリ溝幅が広くな
る。それぞれの溝幅は、プライマリ側の駆動油室15に
導入されるプライマリ圧Ppと、セカンダリ側の駆動油
室18に導入されるセカンダリ圧Psとを調整すること
により設定される。
【0017】それぞれの駆動油室15,18に対して
は、エンジンあるいは電動モータにより駆動されるオイ
ルポンプ21によってオイルパン20内の作動油が供給
されるようになっており、オイルポンプ21の吐出口に
接続されたライン圧路つまりセカンダリ圧路22は、駆
動油室18に連通されるとともにセカンダリ圧調整弁2
3のセカンダリ圧ポートに連通されている。このセカン
ダリ圧調整弁23によって駆動油室18に供給されるセ
カンダリ圧Psは、駆動ベルト9に必要な伝達容量に見
合った圧力に調整される。つまり、登坂や急加速などの
ようにエンジン出力が大きいときには、セカンダリ圧P
sは上げられて駆動ベルト9のスリップが防止され、エ
ンジン出力が小さいときには下げられてオイルポンプ2
1のロスと伝達効率の向上が図られる。
【0018】セカンダリ圧路22はプライマリ圧調整弁
24のセカンダリ圧ポートに連通油路25を介して接続
されており、このプライマリ圧調整弁24のプライマリ
圧ポートはプライマリ圧路26を介してプライマリ側の
駆動油室15に連通されている。このプライマリ圧調整
弁24によってプライマリ圧Ppは、目標変速比、車速
などに応じた値に調整され、プライマリプーリ7の溝幅
が変化して変速比が制御される。セカンダリ圧調整弁2
3およびプライマリ圧調整弁24は、それぞれ比例ソレ
ノイド弁であり、制御装置30からそれぞれのソレノイ
ドコイル23a,24aに供給される電流値を制御する
ことによってセカンダリ圧Psとプライマリ圧Ppが調整
される。
【0019】制御装置30には、プライマリプーリ7の
回転数を検出するプーリ回転数センサ31、車両の走行
速度を検出する車速センサ32、運転者により選択され
た走行レンジを検出するレンジ検出センサ33、および
作動油の温度を検出する油温センサ34などから検出信
号が送られるようになっている。制御装置30は、それ
ぞれのセンサからの信号に基づいてそれぞれのソレノイ
ドコイル23a,24aに対する電流値を演算する中央
演算処理装置と、演算式やマップデータが格納されたメ
モリとを有している。
【0020】図2は図1に示す無段変速機の変速特性図
であり、たとえば、スロットル開度を全開として加速し
たときには、プライマリプーリ7の回転はローである最
低速度の変速比のままA点まで達し、その後は、若干回
転が上昇しながら、オーバートップ側に車速が増加して
最高速点Bに達する。この状態からアクセルペダルを戻
したり、通常のブレーキング時は、C,Dを経てE点で
ロー側の変速比となり、ブレーキングによってローの変
速比のまま車両が停止する。実際の走行では、ロー側の
変速比とオーバードライブ側の変速比との間のハッチン
グで示される範囲内で自由に変速比が変化することにな
る。
【0021】減速時にロー側の変速比になる前にフット
ブレーキが強く踏み込まれて急減速されたときには、図
2において符号Fで示すようにプライマリプーリ7の回
転数は変化する。このときには、プライマリプーリ7を
大きな変速速度で溝幅を広げるように制御する必要があ
る。
【0022】ところで、グロススリップしない領域での
ベルト式の無段変速機の変速速度di/dtは、以下の
式で表される。
【0023】di/dt=K(I)・Np・(Ppa−Ppb) ここで、K(I)は変速比iによって設定される係数であ
り、Npはプライマリプーリの回転数であり、Ppaは実
際のプライマリ圧であり、Ppbはそのときの変速比を保
つのに必要なプライマリ圧である。この式に示されるよ
うに、変速速度はプライマリ回転数Npに依存してお
り、プライマリ回転数が低いと変速速度が小さくなる。
【0024】図3(A)はプライマリプーリ7の回転数
を変化させた場合におけるプライマリプーリ7の変速速
度とプライマリ圧Ppとの関係を示す特性線図であり、
この特性線図において変速速度が0の場合は、それぞれ
の変速比に固定されて走行している状態であり、Ppaと
Ppbとが等しくなっている。それぞれの変速比におい
て、プライマリ回転数Npが大きい方が、変速速度が大
きくなっており、プライマリ圧Ppの変化と変速速度の
変化には、ほぼリニアな対応関係がある。また、図示さ
れるように、プライマリ圧Ppが所定の値、つまり図3
(A)において破線で示す変曲点の圧力よりも低い圧力
となるハッチングを付した領域では、変速速度が急に大
きくなっている。このように、変曲点よりもプライマリ
圧が低く変速速度が急に大きくなっている範囲は、駆動
ベルト9がプライマリプーリ7に対してグロススリップ
している状態を示す。
【0025】図3(B)は図3(A)に示した特性をグ
ロススリップ開始時の変速速度とプライマリプーリ7の
回転数Npとの関係として示す特性線図であり、図3
(c)はグロススリップ開始時のプライマリ圧Pp1とプ
ライマリプーリ7の回転数との関係を示す特性線図であ
る。図3(A)〜図3(C)においては、セカンダリ圧
Psは一定値Ps1に保持されている。
【0026】図3(A),(B)に示すように、グロス
スリップが始まる変速速度は、プライマリプーリ7の回
転数Npに比例し、回転数が低下すると低い変速速度で
グロススリップが発生する。一方、図3(C)に示すよ
うに、グロススリップ開始時のプライマリ圧Pp1は回転
数Npには依存しない。したがって、プライマリプーリ7
の回転数Npが大きいときには、フットブレーキが踏み
込まれても、ブレーキングによる減速度に追従する変速
速度でプライマリプーリの溝幅を広げることができる。
つまり、回転数が大きいときには、滑りが発生しない領
域で変速することができる。これに対して、プライマリ
プーリの回転数が小さい状態のときには、変速速度が低
いので、フットブレーキが強く踏み込まれた急減速時
に、車両の減速度に変速速度が追従することができなく
なり、駆動ベルト9はプライマリプーリ7に対してグロ
ススリップする場合がある。このため、プライマリプー
リ7の回転数が小さいときには、滑りが発生する領域で
変速しなければならない場合が発生することがある。
【0027】図4は、プライマリプーリ7の回転数Np
を変化させることなく、セカンダリ圧PsをPs1からPs
3に向けて高くなるように変化させた場合におけるプラ
イマリ圧Ppと変速速度との関係を示す特性線図であ
り、図4においては、破線で示す変曲点の圧力よりもプ
ライマリ圧Ppが低い圧力となるハッチングを付した領
域では、駆動ベルト9は滑りを発生することを示してい
る。このように、セカンダリ圧Psが高くなる程グロス
スリップが発生しない領域と発生する領域の境界点はプ
ライマリ圧Ppの高圧側に変化することになる。つま
り、グロススリップが開始するプライマリ圧Ppが高く
なり、グロススリップ開始の変速速度が高くなる。
【0028】図5(A)はプライマリプーリ7の回転数
Npとセカンダリ圧Psを変化させた場合における変速速
度とプライマリ圧Ppとの関係を示す特性線図である。
図示するように、プライマリプーリ7の回転数NpがNp
1であり、セカンダリ圧PsがPs1の場合のグロススリッ
プ開始変速速度を(di/dt)1とすると、そのとき
のプライマリ圧PpはPp1となる。この状態のもとで、
セカンダリ圧Psを変化させることなく、プライマリプ
ーリ7の回転数NpをNp1からNp2に低下させると、
で示すように、変速速度は低下することになる。この回
転数Np2を変化させることなく、で示すようにセカン
ダリ圧PsをPs2まで上昇させると、で示すようにグ
ロススリップが開始する変速速度を(di/dt)1の
ままとすることができる。
【0029】図5(B)はセカンダリ圧Psとプライマ
リプーリ7の回転数Npとを変化させた場合に、グロス
スリップの開始点の変化を示す特性線図である。また、
図5(C)はプライマリ圧Ppとセカンダリ圧Psとを変
化させた場合に、グロススリップの開始点の変化を示す
特性線図であり、それぞれの特性線図にあっては、変速
速度は一定に保持されている。なお、同図において、ハ
ッチングを付した領域がグロススリップが発生する領域
である。
【0030】図5(A)および図5(B)に示すよう
に、プライマリプーリ7の回転数Npを下げると変速速
度は低下するが、セカンダリ圧Psを高めることによっ
て、非グロススリップ領域での変速を確保することがで
きる。つまり、回転数Npを低下させると、変速速度は
低下することになるが、セカンダリ圧Psを高めること
によって、高い変速速度を保ったまま変速を維持するこ
とができる。このとき、図5(C)に示すように、プラ
イマリ圧Ppをセカンダリ圧Psに比例して制御すること
によって、より確実なグロススリップ防止を達成するこ
とができる。
【0031】そこで、この無段変速機は、車両が所定値
以上の車速で走行しているときにおける通常減速モード
に加えて、プライマリプーリ7が所定の回転数以下であ
り、車両が所定値以下の低速走行状態のもとで、フット
ブレーキが強く踏み込まれたときには、グロススリップ
を発生させないようにして車両を減速させる急減速モー
ドを有している。この急減速モードは以下の通りであ
る。
【0032】図6(A)および図6(B)は通常減速モ
ードと急減速モードのそれぞれを示す特性線図であり、
図6(A)はそれぞれのモードにおけるプライマリ圧P
pとプライマリプーリ7の回転数Npとの関係を示す。ま
た、図6(B)はそれぞれのモードにおけるセカンダリ
圧Psとプライマリプーリ7の回転数Npとの関係を示
す。
【0033】図3(C)に示すように、セカンダリ圧P
sが一定であれば、グロススリップが発生するプライマ
リ圧Pp1はプライマリプーリ7の回転数Npには依存し
ないので、通常減速モードでは、図6(A)において一
点鎖線で示すように、プライマリ圧Ppはグロススリッ
プが発生するプライマリ圧Pp1よりも高めの一定の圧力
Pprに設定されている。
【0034】(急減速モード1)この通常減速モードに
加えて、図6(A)に示すように、急減速モード1で
は、プライマリプーリ7の回転数Npに拘わらず、プラ
イマリ圧Ppを通常減速モードよりも高い圧力Pm1に設
定する。この急減速モード1においては、セカンダリ圧
Psは通常減速モードの場合と同様に制御される。そし
て、車両が停止した後には、通常減速モードにおけるプ
ライマリ圧Ppに戻される。
【0035】図7(A)は急減速モード1となった場合
におけるプライマリプーリ7の回転数Npと車速Vとの
関係を示す変速特性図であり、車速が一定値V1以下の
もとでフットブレーキが強く踏み込まれたとき、あるい
はフットブレーキが強く踏み込まれて車速が一定値V1
以下となったときには、急減速モード1によって、実線
で示すようにグロススリップの発生を防止して急減速さ
せることができる。この急減速モード1では変速速度が
回転数の低下とともに下がることになる。急減速モード
1が実行されずに、通常減速モードのままで急減速がな
されると、車速とプーリ回転数とが図7(A)において
一点鎖線で示すように変化する。
【0036】(急減速モード2)急減速モード1にあっ
ては、急減速時にプライマリ圧Ppが通常減速モードよ
りも高く設定されるが、急減速モード2においては、プ
ライマリ圧Ppに加えてセカンダリ圧Psも高く設定する
ようにしている。通常減速モードでは、図6(B)にお
いて一点鎖線で示すように、プライマリプーリ7の回転
数Npが低下すると、セカンダリ圧Psは高くなるように
調圧されている。そこで、急減速モード2では、図6
(A)に示すように、プライマリ圧Ppを図6(B)に
示すセカンダリ圧Psに比例させて高くなるように設定
する。図4に示すように、セカンダリ圧Psを高くする
ことによって変速速度を高速側に維持することができる
ので、グロススリップ領域に入らないようにプライマリ
圧Ppをセカンダリ圧Psに比例させて高くする。これに
より、低速回転でも高めの変速速度を維持しながらグロ
スリップを防止できる。
【0037】(急減速モード3)他の急減速モードとし
ては、プライマリプーリ7の回転数を検出し、図6
(B)に示すように、この回転数の低下に応じてセカン
ダリ圧Psが高くなるようにセカンダリ圧Psを変化させ
る急減速方式とすることができる。図5(A),(B)
に示すように、セカンダリ圧Psを高くすればする程、
低回転まで非グロススリップ領域で変速することができ
るので、回転速度が低下するほどセカンダリ圧Psを高
くすれば、低回転までグロススリップ領域に入ることな
く、変速速度を保ったまま変速を持続することができ
る。これにより、低速回転でも高めの変速速度を維持し
ながらグロススリップを防止できる。
【0038】(急減速モード4)さらに他の急減速モー
ドとしては、プライマリプーリ7の回転数を検出し、図
6(A),(B)に示すように、この回転数の低下に応
じてセカンダリ圧Psとプライマリ圧Ppとが高くなるよ
うにそれぞれの圧力を変化させる急減速方式とすること
ができる。図5(A),(B)に示すように、セカンダ
リ圧Psを高くすればする程、低回転まで非グロススリ
ップ領域で変速することができる。このとき、非グリッ
プ領域の境界のプライマリ圧Ppも高くなるので、回転
速度が低下するほどセカンダリ圧Psを高くし、さらに
それに対応する境界油圧をプライマリ油圧Ppに対して
余裕を持ったプライマリ圧にすることで、確実に低速回
転までグロススリップ領域に入らずに変速速度を保った
まま変速を維持することができる。これにより、低速回
転でも高めの変速速度を維持しながらグロススリップを
防止できる。
【0039】図7(B)は急減速モード2から4のいず
れかが設定された場合におけるプライマリプーリ7の回
転数Npと車速Vとの関係を示す変速特性図であり、車
速が一定値V1以下のもとでフットブレーキが強く踏み
込まれたとき、あるいはフットブレーキが強く踏み込ま
れて車速が一定値V1以下となったときに、急減速モー
ド2〜4のいずれかが設定されると、実線で示すように
グロススリップの発生を防止して急減速させることがで
きる。これらの急減速モード2〜4にあっては、いずれ
も変速速度を高めに維持しながらグロススリップを防止
できる。急減速モード2〜4のいずれも実行されずに、
通常減速モードのままで急減速がなされると、車速とプ
ーリ回転数とが図7(B)において一点鎖線で示すよう
に変化する。
【0040】図6に示す通常減速モードと急減速モード
に対応する演算式やマップデータは、制御装置30に設
けられたメモリに格納されており、走行状況に応じてい
ずれかの減速モードが設定される。制御装置30に4つ
の急減速モードのうちのいずれか1つの急減速モードを
設定し、走行状態に応じて設定されたいずれかの急減速
モードに通常減速モードから切り換えるようにしても良
く、制御装置30に4つの急減速モードの全てあるいは
複数のモードを設定し、フットブレーキの踏込み量など
に応じて複数の急減速モードからいずれかの急減速モー
ドに切り換えるようにしても良い。
【0041】図8は通常減速モードと急減速モードとを
有する無段変速機の制御手順を示すフローチャートであ
り、ステップS1ではプライマリプーリ7の回転数Np
が所定値以下であるか否かが判断され、ステップS2で
は車両の走行速度Vが所定値以下であるか否かが判断さ
れる。プライマリ回転数Npの所定値としては、たとえ
ば300rpmとすることができ、走行速度Vの所定値として
は、たとえば20km/hとすることができるが、それぞれの
値は任意の値に設定することができる。
【0042】ステップS3では、運転者によるセレクト
レバーの操作によってどのレンジが選択されているかを
検出し、パーキングレンジ、ニュートラルレンジ、およ
びリバースレンジ以外の前進走行レンジが選択されてい
るか否かを判断する。ステップS4では減速度が所定値
よりも大きいか否かが判断される。この所定値として
は、通常のブレーキ操作がなされる場合よりも強くブレ
ーキが踏み込まれた場合の急減速に対応した値に設定さ
れている。減速度の判断は、ブレーキの踏み込み量によ
って判断するようにしても良く、車速とセカンダリプー
リの回転数との関係から判断するようにしても良く、車
両に作用する加速度や減速度を検出する加速度センサに
よって検出するようにしても良い。さらに、ステップS
5ではオイルパン20からオイルポンプ21により案内
される作動油が所定の温度範囲内であるか否かが判断さ
れる。
【0043】ステップS1〜S5においてYESと判断
された場合には、急減速モードがステップS6で設定さ
れ、いずれかのステップでNOと判断された場合には、
通常減速モードがS7で設定される。つまり、フットブ
レーキが操作されて急減速されて極低車速状態となり、
かつプライマリプーリの回転数が急低下したときに急減
速モードに切り換えられる。これにより、プライマリプ
ーリ7の回転数が小さいときでも、滑りが発生しない領
域で変速速度が制御され、駆動ベルト9がプライマリプ
ーリ7に対してグロススリップすることなく、トルクを
伝達しながら、プライマリプーリの溝幅を広げることが
できる。特に、急減速モード2〜4が実行されると、回
転数Npの回転数が小さいときでも、変速速度が高めら
れてローの変速比となるまでプライマリプーリ7の溝幅
が広げられる。したがって、ブレーキングによって車両
が停止するまで、駆動ベルト9の滑りは発生することな
く、車両が停止する際に車両にショックが発生すること
を回避できる。
【0044】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
ある。たとえば、ベルト式の無段変速機の駆動系につい
ては、図1に示す場合に限られず、トルクコンバータを
有しないタイプや四輪駆動用などの種々のタイプに本発
明を適用することができる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、フットブレーキが強く
踏み込まれて急減速により極低車速状態となり、プライ
マリプーリ回転数が急低下した場合には、急減速モード
に切り換えられて、駆動ベルトのグロススリップの発生
を防止することができ、車両が停止する際におけるショ
ックの発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベルト式の無段変速機の駆動系を示す概略図で
ある。
【図2】図1に示す無段変速機の変速特性図である。
【図3】(A)はプライマリプーリの回転数を変化させ
た場合におけるプライマリプーリの変速速度とプライマ
リ圧との関係を示す特性線図であり、(B)は同図
(A)に示した特性を変速速度とプライマリプーリの回
転数との関係として示す特性線図であり、(C)はグロ
ススリップ開始時のプライマリ圧とプライマリプーリの
回転数との関係を示す特性線図である。
【図4】プライマリプーリの回転数を変化させることな
く、セカンダリ圧を変化させた場合におけるプライマリ
圧と変速速度との関係を示す特性線図である。
【図5】(A)はプライマリプーリの回転数とセカンダ
リ圧を変化させた場合における変速速度とプライマリ圧
との関係を示す特性線図であり、(B)はセカンダリ圧
とプライマリプーリの回転数とを変化させた場合におけ
るグロススリップ開始点の変化を示す特性線図であり、
(C)はプライマリ圧とセカンダリ圧とを変化させた場
合におけるグロススリップ開始点の変化を示す特性線図
である。
【図6】(A),(B)はそれぞれは通常減速モードと
急減速モードを示す特性線図である。
【図7】(A)は急減速モード1の場合におけるプライ
マリプーリの回転数と車速との関係を示す変速特性図で
あり、(B)は変速モード2〜4の場合におけるプライ
マリプーリの回転数と車速との関係を示す変速特性図で
ある。
【図8】通常減速モードと急減速モードとを有する無段
変速機の制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
5 プライマリ軸 6 セカンダリ軸 7 プライマリプーリ 8 セカンダリプーリ 9 駆動ベルト 15 プライマリ側の駆動油室 18 セカンダリ側の駆動油室 30 制御装置 31 プーリ回転数センサ 32 車速センサ 34 油温センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 63:06 F16H 63:06 (72)発明者 井手 徹 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 内山 博一 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 伊藤 浩永 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 Fターム(参考) 3J552 MA07 MA12 MA26 NA01 NB01 PA12 RA06 RA28 RB18 RB19 SA32 SA36 SB10 VA18W VA32W VB01W VB04W

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プーリ溝幅可変のプライマリプーリと、
    前記プライマリプーリとの間に駆動ベルトが掛け渡され
    るプーリ溝幅可変のセカンダリプーリとを有し、前記プ
    ライマリプーリにプライマリ圧を供給し、前記セカンダ
    リプーリにセカンダリ圧を供給して前記プライマリプー
    リと前記セカンダリプーリに対する前記駆動ベルトの巻
    き付け径の比率を変化させて無段変速を行う無段変速機
    の制御装置であって、 車速を検出する車速検出手段と、 車両の減速状態を検出する減速検出手段と、 前記車速が所定値以下であり、かつ車両の減速度が所定
    値より大きいときに、前記プライマリ圧を通常減速モー
    ドよりも高く設定する急減速モードに切り換える制御手
    段とを有することを特徴とする無段変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 プーリ溝幅可変のプライマリプーリと、
    前記プライマリプーリとの間に駆動ベルトが掛け渡され
    るプーリ溝幅可変のセカンダリプーリとを有し、前記プ
    ライマリプーリにプライマリ圧を供給し、前記セカンダ
    リプーリにセカンダリ圧を供給して前記プライマリプー
    リと前記セカンダリプーリに対する前記駆動ベルトの巻
    き付け径の比率を変化させて無段変速を行う無段変速機
    の制御装置であって、 車速を検出する車速検出手段と、 車両の減速状態を検出する減速検出手段と、 前記車速が所定値以下であり、かつ車両の減速度が所定
    値より大きいときに、前記セカンダリ圧を高くするとと
    もにプライマリ圧を前記セカンダリ圧に応じて通常減速
    モードよりも高く設定する急減速モードに切り換える制
    御手段とを有することを特徴とする無段変速機の制御装
    置。
  3. 【請求項3】 プーリ溝幅可変のプライマリプーリと、
    前記プライマリプーリとの間に駆動ベルトが掛け渡され
    るプーリ溝幅可変のセカンダリプーリとを有し、前記プ
    ライマリプーリにプライマリ圧を供給し、前記セカンダ
    リプーリにセカンダリ圧を供給して前記プライマリプー
    リと前記セカンダリプーリに対する前記駆動ベルトの巻
    き付け径の比率を変化させて無段変速を行う無段変速機
    の制御装置であって、 前記プライマリプーリの回転数を検出するプーリ回転数
    検出手段と、 車速を検出する車速検出手段と、 車両の減速状態を検出する減速検出手段と、 前記プライマリプーリの回転数が所定値以下であり、前
    記車速が所定値以下であり、かつ車両の減速度が所定値
    より大きいときに、前記セカンダリ圧を前記プライマリ
    プーリの回転数の低下に応じて通常減速モードよりも高
    くなるように設定する急減速モードに切り換える制御手
    段とを有することを特徴とする無段変速機の制御装置。
  4. 【請求項4】 プーリ溝幅可変のプライマリプーリと、
    前記プライマリプーリとの間に駆動ベルトが掛け渡され
    るプーリ溝幅可変のセカンダリプーリとを有し、前記プ
    ライマリプーリにプライマリ圧を供給し、前記セカンダ
    リプーリにセカンダリ圧を供給して前記プライマリプー
    リと前記セカンダリプーリに対する前記駆動ベルトの巻
    き付け径の比率を変化させて無段変速を行う無段変速機
    の制御装置であって、 前記プライマリプーリの回転数を検出するプーリ回転数
    検出手段と、 車速を検出する車速検出手段と、 車両の減速状態を検出する減速検出手段と、 前記プライマリプーリの回転数が所定値以下であり、前
    記車速が所定値以下であり、かつ車両の減速度が所定値
    より大きいときに、前記セカンダリ圧と前記プライマリ
    圧とを前記プライマリプーリの回転数の低下に応じて通
    常減速モードよりも高くなるように設定する急減速モー
    ドに切り換える制御手段とを有することを特徴とする無
    段変速機の制御装置。
JP2001130773A 2001-04-27 2001-04-27 無段変速機の制御装置 Expired - Fee Related JP4951172B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001130773A JP4951172B2 (ja) 2001-04-27 2001-04-27 無段変速機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001130773A JP4951172B2 (ja) 2001-04-27 2001-04-27 無段変速機の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002327835A true JP2002327835A (ja) 2002-11-15
JP4951172B2 JP4951172B2 (ja) 2012-06-13

Family

ID=18979079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001130773A Expired - Fee Related JP4951172B2 (ja) 2001-04-27 2001-04-27 無段変速機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4951172B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007255625A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Jatco Ltd ベルト式無段変速機の油圧制御装置
US8083640B2 (en) 2006-10-13 2011-12-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Apparatus and method for controlling continuously variable transmission and program for performing the control method
US8195369B2 (en) 2006-10-04 2012-06-05 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control apparatus and control method of continuously variable transmission, program for realizing that method, and recording medium on which that program is recorded
WO2015141547A1 (ja) * 2014-03-18 2015-09-24 本田技研工業株式会社 無段変速機の制御装置
JP2016121737A (ja) * 2014-12-24 2016-07-07 ダイハツ工業株式会社 無段変速機の制御装置
WO2020059339A1 (ja) * 2018-09-21 2020-03-26 ジヤトコ株式会社 ベルト式無段変速機

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200015158A (ko) 2018-08-03 2020-02-12 현대자동차주식회사 무단변속기의 벨트 풀리 제어방법

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05322023A (ja) * 1991-12-26 1993-12-07 Mitsubishi Motors Corp 無段変速機の変速制御装置
JPH07217713A (ja) * 1994-01-31 1995-08-15 Nissan Motor Co Ltd 無段変速機の制御装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05322023A (ja) * 1991-12-26 1993-12-07 Mitsubishi Motors Corp 無段変速機の変速制御装置
JPH07217713A (ja) * 1994-01-31 1995-08-15 Nissan Motor Co Ltd 無段変速機の制御装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007255625A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Jatco Ltd ベルト式無段変速機の油圧制御装置
US8195369B2 (en) 2006-10-04 2012-06-05 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control apparatus and control method of continuously variable transmission, program for realizing that method, and recording medium on which that program is recorded
US8083640B2 (en) 2006-10-13 2011-12-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Apparatus and method for controlling continuously variable transmission and program for performing the control method
WO2015141547A1 (ja) * 2014-03-18 2015-09-24 本田技研工業株式会社 無段変速機の制御装置
CN106104095A (zh) * 2014-03-18 2016-11-09 本田技研工业株式会社 无级变速器的控制装置
JPWO2015141547A1 (ja) * 2014-03-18 2017-04-06 本田技研工業株式会社 無段変速機の制御装置
CN106104095B (zh) * 2014-03-18 2017-11-14 本田技研工业株式会社 无级变速器的控制装置
JP2016121737A (ja) * 2014-12-24 2016-07-07 ダイハツ工業株式会社 無段変速機の制御装置
WO2020059339A1 (ja) * 2018-09-21 2020-03-26 ジヤトコ株式会社 ベルト式無段変速機
US11326691B2 (en) 2018-09-21 2022-05-10 Jatco Ltd Belt-type continuously variable transmission

Also Published As

Publication number Publication date
JP4951172B2 (ja) 2012-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4414972B2 (ja) 車両の制御装置
JP5786843B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
US8948988B2 (en) Speed ratio control device of continuously variable transmission for vehicle
JP4358495B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP2003074682A (ja) 無段変速機の制御装置
JP4624028B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP4951172B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP5447274B2 (ja) 車両用無段変速機の制御装置
JP5145407B2 (ja) 巻掛伝動装置における巻掛部材の張力設定のためのシステム
JP2004116606A (ja) 車両用ベルト式無段変速システムの制御装置
JP2002310276A (ja) 無段変速機の制御装置
JP2005114069A (ja) 車両用ロックアップクラッチの制御装置
JP4557534B2 (ja) 無段変速機のキックダウン制御装置
JP5733060B2 (ja) 車両用ベルト式無段変速機の制御装置
JP4339565B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP4700275B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP5691733B2 (ja) 車両用無段変速機のロックアップ制御装置
JP2004116641A (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP6065578B2 (ja) 無段変速機の制御装置および制御方法
JP2010265918A (ja) 無段変速機の制御装置および制御方法
JP4101563B2 (ja) 車両用無段変速機のスリップ防止装置
JP2005172011A (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP2017187058A (ja) 自動変速機の制御装置
JP4546721B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP2005172010A (ja) 無段変速機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080404

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110105

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110913

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111213

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20111222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120214

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120312

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150316

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4951172

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees