JP2003502836A - イントリンシックゲッタリングを有するエピタキシャルシリコンウエハの製造方法 - Google Patents

イントリンシックゲッタリングを有するエピタキシャルシリコンウエハの製造方法

Info

Publication number
JP2003502836A
JP2003502836A JP2001503212A JP2001503212A JP2003502836A JP 2003502836 A JP2003502836 A JP 2003502836A JP 2001503212 A JP2001503212 A JP 2001503212A JP 2001503212 A JP2001503212 A JP 2001503212A JP 2003502836 A JP2003502836 A JP 2003502836A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
silicon
epitaxial
cooling
deposition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001503212A
Other languages
English (en)
Inventor
チャールズ・チウン−チー・ヤン
ダレル・ディ・ワトキンズ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SunEdison Inc
Original Assignee
MEMC Electronic Materials Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MEMC Electronic Materials Inc filed Critical MEMC Electronic Materials Inc
Publication of JP2003502836A publication Critical patent/JP2003502836A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic System or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/322Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to modify their internal properties, e.g. to produce internal imperfections
    • H01L21/3221Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to modify their internal properties, e.g. to produce internal imperfections of silicon bodies, e.g. for gettering
    • H01L21/3225Thermally inducing defects using oxygen present in the silicon body for intrinsic gettering
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic System or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/322Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to modify their internal properties, e.g. to produce internal imperfections

Abstract

(57)【要約】 本発明は、表面上に堆積したエピタキシャル層を有する表面を有して成るシリコンウエハの新規な製造方法に関する。1つの態様において、シリコンウエハの表面にエピタキシャル層を堆積させる。ウエハを少なくとも約1175℃の温度に加熱できる。この熱処理は、エピタキシャル堆積の間または後のいずれかに開始する。熱処理に続いて、(a)ウエハの温度が1000℃よりも高く、かつ(b)ウエハがサセプターと接触していない間に、加熱したウエハを少なくとも約10℃/秒の速度で冷却する。本発明の方法において、エピタキシャル堆積、加熱および冷却を同じ反応室で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は一般に半導体材料基板、特に電子部品の製造に使用されるシリコンウ
エハの製造に関する。本発明は特に、単結晶シリコンウエハの製造方法に関する
。このウエハは、表面上に堆積したエピタキシャルシリコン層を有する表面を有
し、本質的にどのような電子デバイス製造法の熱処理サイクルの間にも、酸素析
出物の理想的な不均一深さ分布を形成する。
【0002】 (背景技術) 半導体電子部品の製造に使用される大部分の方法の出発材料である単結晶シリ
コンは一般に、チョクラルスキー(Cz)法によって製造される。この方法にお
いて、多結晶シリコン(「ポリシリコン」)をルツボに装填し、溶融させ、種結
晶を溶融シリコンに接触させ、ゆっくり引き上げることによって単結晶インゴッ
トを成長させる。
【0003】 Cz法中に、固化の後に結晶を冷却すると、欠陥が単結晶に形成する。特に問
題な種類の欠陥は、インゴット内の空隙の存在である。これら空隙の源は、シリ
コン格子空孔の凝集物であると考えられる。一般に、これらの空隙(または「空
孔凝集物」)は八面体形であり、少なくとも約0.01μmの特性寸法を有する
。インゴットをウエハにスライスする際に、これらの空孔凝集物が露出し、ウエ
ハの表面にピットとして現れる。結果的に、これらのピット(「結晶起源ピット
」または「COP」と称される。)は、ウエハの性能を阻害する。
【0004】 現在までのところ、COPの数密度を減少させる3つの主たる方法がある。第
一の方法は、結晶引き上げ技法に焦点を当てて、インゴットにおける空孔凝集物
の数密度を減少させる方法である。例えば、v/G[vは成長速度であり、G は平均軸方向温度勾配である]を調節して、(自己格子間原子と異なった)結
晶格子空孔が優勢な真性点欠陥である結晶を成長させ、次いで結晶引き上げ工程
の間に、約1100℃から約1050℃にシリコンインゴットを冷却する速度を
変化させる(一般に遅くする)ことによって空孔凝集の核形成速度に影響を与え
ることによって、空孔凝集物の数密度を減少しうることが示されている。この方
法は空孔凝集物の数密度を減少させるが、それらの形成を防止することはできな
い。空孔凝集物の数密度を減少させる他の結晶引上方法は、0.4mm/分より
も低い値に引上速度を減少させることである。しかし、この方法は、遅い引上速
度に原因してそれぞれの結晶引上機の処理量が減少するので、満足できるもので
はない。重要なことには、そのような引上速度に原因して、高い自己格子間原子
濃度を有する単結晶シリコンが形成する。結果的に、この高い濃度によって、問
題となる自己格子間原子凝集物が形成する。
【0005】 COPの数密度を減少させるために使用されている第二の方法は、空孔凝集物
の形成後に、空孔凝集物を溶解するかまたは消滅させることに焦点を当てる方法
である。一般にウエハ形態のシリコンの高温熱処理によって、これが行われる。
例えば、ヨーロッパ特許出願第503816A1において、Fusegawaらは、0.
8mm/分を越える成長速度でシリコンインゴットを成長させ、インゴットから
スライスされたウエハを1150℃〜1280℃の温度で熱処理して、ウエハ表
面に近い薄い領域の空孔凝集物密度を減少させることを提案している。この方法
は、均一な手順を与えないので、不都合である。必要とされる具体的な処理は、
ウエハにおける空孔凝集物の位置および濃度に依存する。実際、そのような凝集
物の均一な軸方向濃度を有さない結晶からカットした種々のウエハは、種々の成
長後処理条件を必要とする。さらに、この手法の熱処理は比較的コストが高く、
ウエハに金属性不純物を導入する可能性がある。
【0006】 COPの問題を扱う第三の方法は、ウエハの表面における、シリコンの薄い結
晶質層のエピタキシャル堆積である。この方法は、COPを実質的に有さない表
面を有するウエハを与える。しかし、従来のエピタキシャル堆積法の使用は、ウ
エハのコストを実質的に増加させる。
【0007】 Cz法によって製造される単結晶シリコンは一般に、前記空孔凝集物に加えて
、他に種々の不純物、特に酸素も含有する。この汚染は、例えば、溶融シリコン
が石英ルツボに入っている間に生じる。シリコン溶融塊の温度におけるシリコン
における酸素の溶解度、および凝固シリコンにおける酸素の実測凝離率によって
決まる所定の濃度に到達するまで、シリコン溶融塊の温度において、酸素が結晶
格子に入る。そのような濃度は、固体シリコンにおける酸素の溶解度よりも大き
い。従って、結晶が溶融塊から成長し、冷却するとともに、結晶における酸素の
溶解度は急激に減少する。これによって最終的に、過飽和濃度において酸素を含
有するウエハが生じる。
【0008】 ウエハが過飽和酸素濃度を有する場合に、(例えば、電子デバイスの製造中に
使用される一般的な熱処理の間のような)ウエハの加熱によってウエハ中に酸素
が析出する。酸素析出物は、その位置に応じて、有害または有益である。ウエハ
の活性デバイス領域(即ち、一般に表面付近)に位置する酸素析出物は、デバイ
スの操作を損なう場合がある。一方、ウエハのバルクに位置する酸素析出物は、
ウエハに接する可能性がある好ましくない金属不純物を捕捉することができるの
で、有益である傾向がある。ウエハのバルクに位置する酸素析出物を金属の捕捉
に使用することは、一般に内部ゲッタリングまたはイントリンシックゲッタリン
グ(IG)と称される。
【0009】 歴史的に、電子部品製造工程は、酸素析出物を含有しないウエハの表面に近い
領域(一般に「デニューデッドゾーン」または「析出物不含領域」と呼ばれる。
)および、IG目的のために充分な数の酸素析出物を含有するウエハの残り部分
(即ち、ウエハバルク)を有するシリコンを製造するようにデザインされた一連
の工程を含む。そのような酸素析出プロファイルは、例えば、(a)不活性気体
中で少なくとも約4時間の高温(>1100℃)における酸素外拡散熱処理、(
b)低温(600℃〜750℃)における酸素析出物核形成、および(c)高温
(1000℃〜1150℃)における酸素(SiO)析出物の成長のような、
高温−低温−高温の熱順序において形成される。例えばF.Shimura, Semiconduct
or Silicon Crystal Technology, pp.361-367(Academic Press, Inc., San Die
go CA, 1989)、およびそれに引用されている文献を参照できる。
【0010】 しかし、近年、DRAM製造法のような向上した電子デバイス製造法は、高温
処理工程の使用を最少限にしつつある。これらの方法のいくつかは、デニューデ
ッドゾーンおよび充分な密度のバルク析出物を形成するのに充分な高温処理工程
をなお使用しているが、材料における許容度が非常に厳しくなっているので、そ
の材料を工業的に存続可能な製品にすることができない。他の現在の非常に向上
した電子デバイス製造法は、外拡散工程を全く含まない。活性デバイス領域にお
ける酸素析出物に関係する課題の故に、これらの電子デバイス製造者は、処理条
件下にウエハのどの部分にも酸素析出物を形成することができないシリコンウエ
ハを使用しなければならない。その結果、IGの可能性が失われる。
【0011】 (発明の開示) 本発明は、(a)COPを本質的に有しない表面を有し、(b)いずれかの電
子デバイス製造法から本質的になる熱処理サイクル中に酸素析出物の理想的な不
均一の深さ分布を形成する単結晶シリコンウエハを製造する方法を提供する。本
発明の方法は、例えば、約18ppma以下の酸素濃度を有するウエハ出発材料
について、使用することが好都合で有り得る。
【0012】 従って、簡単に言えば、本発明は、表面上に堆積したエピタキシャル層を有す
る表面を有して成るシリコンウエハの製造方法に関する。1つの態様において、
シリコンウエハの表面にエピタキシャル層を堆積させる。ウエハを少なくとも約
1175℃の温度に加熱できる。この熱処理は、エピタキシャル堆積の間または
後のいずれかに開始する。熱処理に続いて、(a)ウエハの温度が1000℃よ
りも高く、かつ(b)ウエハがサセプターと接触していない間に、加熱したウエ
ハを少なくとも約10℃/秒の速度で所定時間にわたって冷却する。この方法に
おいて、エピタキシャル堆積、加熱および冷却を同じ反応室で行う。
【0013】 他の態様において、約0.12μm以上の直径を有するポリスチレン球に対応
する光散乱事象を検出するように構成されたレーザー系自動検査器によって測定
して少なくとも約0.5/cmの平均光散乱事象濃度を有するウエハ表面にエ
ピタキシャル層を堆積する。ウエハを少なくとも約1175℃の温度に加熱する
。この熱処理は、エピタキシャル堆積の間または後のいずれかに開始する。熱処
理に続いて、ウエハの温度が1000℃よりも高い間に、加熱したウエハを少な
くとも約10℃/秒の速度で所定時間にわたって冷却する。この方法において、
エピタキシャル堆積、加熱および冷却を同じ反応室で行う。
【0014】 別の態様において、シリコンウエハの表面に、0.1μm以上で3μm未満の
厚さを有するエピタキシャル層を堆積させる。ウエハを少なくとも約1175℃
の温度に加熱する。この熱処理は、エピタキシャル堆積の間または後のいずれか
に開始する。熱処理に続いて、ウエハの温度が1000℃よりも高い間に、ウエ
ハを少なくとも約10℃/秒の速度で所定時間にわたって冷却する。この方法に
おいて、エピタキシャル堆積、加熱および冷却を同じ反応室で行う。 本発明の他の特徴は、部分的に明瞭であり、部分的に以下に説明する。
【0015】 本発明によって、表面に付着したエピタキシャルシリコン層を有する表面を有
して成る単結晶シリコンウエハの新規かつ有用な製造方法が見い出された。本発
明の方法によって製造されるウエハは、例えば電子デバイス製造工程の間にウエ
ハを加熱する場合に、酸素がウエハ内に析出する仕方を決める(またはプリント
する)「テンプレート」を有する。ウエハがそのような加熱にさらされる場合に
、ウエハは、IGのために充分な密度の酸素析出物を含有するウエハバルクを形
成し、かつ、酸素析出物による電子デバイス性能の阻害を避ける充分な深さの無
析出物のゾーンを有する。
【0016】 A.反応器の形態 本発明の方法の加熱工程、エピタキシャル堆積工程および冷却工程は、単一の
反応室、一般的にはエピタキシャル堆積反応器の反応室において行うことが好ま
しい。(2つ以上の反応室に対する)単一の反応室を使用することは、幾つかの
理由から好都合である。例えば、より少ない装置を購入および維持するので、装
置コストが節約できる。1つの室から他の室へウエハを移動する時間が必要でな
いので、ウエハの製造時間も節約できる。さらに、ウエハ表面が処理中に汚染雰
囲気にさらされる可能性が少なくなるので、汚染の危険性が減少する。
【0017】 本発明者は、反応器内にウエハを配置するために図1〜図5に示すような反応
器メカニズムを有するエピタキシャル堆積反応器を使用して、本発明の方法を行
うことが特に好ましいことを見いだした(例えば、そのような反応器メカニズム
の例は、例えば、EPI CENTURA(登録商標)反応器(Applied Materials製, Sant
a Clara, CA)に見られる。)。この反応器メカニズムは、ウエハを支えるサセ
プター101を有する。ウエハリフトシャフト107の内腔106に滑動可能に
配置されたサセプターサポートシャフト105のアーム103に、サセプター1
01が固定して配置されている。ウエハリフトシャフト107は、反応器の下方
ドーム(図示せず)の筒状開口に垂直移動しうるように配置されている。
【0018】 サセプターサポートシャフト105およびウエハリフトシャフト107を、必
要に応じて一緒かまたは独立して垂直に移動させるように、空気圧メカニズム(
図示せず)が作動しうる。その空気圧メカニズムは、サセプター101が回転し
うるように、作動しうる。サセプター101は、サセプター101における開口
に滑動可能に配置された硬質ピン109を有して、それらの下方末端においてウ
エハリフトシャフトのストップ111と係合する。ピン109の上方末端は、ウ
エハを支えることができる。一般に、ピン109は、反応器への移動および反応
器からの移動の間にウエハを支えるためだけに使用されている。
【0019】 ウエハを反応器に装填するために、例えば、ブレード113によって、ウエハ
を反応器に配給する。このブレード113は、ブレード113が反応器に挿入さ
れおよび反応器から取り出されるときに硬質ピン109が合致する1つまたはそ
れ以上のノッチを有していてよく、および/または硬質ピン109の間に適合す
る寸法にされていてよい。図5を参照できる。ウエハをブレード113によって
反応器に配給した場合に、サセプターサポートシャフト105およびウエハリフ
トシャフト107を、図1に示される交換位置から図2に示される基本位置に上
方向に移動させる。サセプターサポートシャフト105の上方向移動が、(ウエ
ハリフトシャフト107と係合する)ピン109をウエハの後表面と係合させて
、ブレード113からウエハを持ち上げる。次に、ブレードを反応器から除去す
る。
【0020】 図3を参照すると、次に、ウエハリフトシャフト107を静止させたまま、サ
セプターサポートシャフト105をさらに上方向に移動させる。これは、サセプ
ター101の上表面がウエハに接触するまで、サセプター101に対して下向き
にピン109をスライドさせる。次に、サセプター101がウエハを支える。一
方、サポートシャフト105は、サセプター101がリング115と同一平面に
なるまで上方向に移動し続ける。この点で、サセプターが処理位置に来る。ウエ
ハを加熱するために、反応器における高出力ランプのバンク(図示せず)が活性
化される。通常、サセプター101およびウエハは、ウエハがより均一に加熱さ
れるように加熱される間において、回転する。
【0021】 B.ウエハ出発材料 ウエハの出発材料は、Cz結晶成長法の従来のいずれかの変更法によって成長
させた単結晶インゴットからスライスした単結晶シリコンウエハであることが好
ましい。この方法、ならびに一般的なシリコンスライシング法、ラッピング法、
エッチング法、および研磨法は文献において既知であり、例えば、Shimura, Sem
iconductor Silicon Crystal Technology(Academic Press, 1989);およびSil
icon Chemical Etching(J. Grabmaier発行、Springer-Verlag、New York, 198
2)に記載されている。
【0022】 図6を参照すると、ウエハ1が、前表面3、後表面5、前表面と後表面の間の
仮想の中央面7、ならびに前表面3および後表面5に接合する周囲縁2を有する
ことが好ましい。本明細書における「前表面」および「後表面」という用語は、
ウエハ1の2つの主要なほぼ平面の表面を意味する。前表面3は必ずしも後に電
子デバイスがその上に製造される面であるとは限らないし、後表面5も必ずしも
電子デバイスがその上に製造される面に向き合うウエハの主表面であるとは限ら
ないことに注意すべきである。さらに、シリコンウエハは一般に、いくらかの合
計厚み変動(TTV)、狂い、および湾曲を有する故に、前表面の全ての点と後
表面の全ての点の間の中央点は正確には平面ではない。しかし、事実上、TTV
、狂い、および湾曲は一般に非常に僅かであるので、中央点は、前表面および後
表面からほぼ等距離にある仮想中央面に含まれると言える。
【0023】 ウエハが1種類またはそれ以上のドーパントを含有し、ウエハに種々の所望さ
れる特性を与えることができる。例えば、ウエハは、P型ウエハ(即ち、周期表
の第3族からの元素、最も一般的にはホウ素をドーピングされたウエハ)、また
はN型ウエハ(即ち、周期表の第5族からの元素、最も一般的にはヒ素をドーピ
ングされたウエハ)であることができる。ウエハがP型ウエハであることが好ま
しい。ウエハの抵抗率が、約0.004〜約50Ω−cmであることが好ましい
。特に好ましい実施態様においては、ウエハの抵抗率が、0.5Ω−cmよりも
大きく、より好ましくは少なくとも1.0Ω−cm、さらに好ましくは約1.0
〜約20Ω−cmである。他の特に好ましい実施態様においては、ウエハの抵抗
率が、約0.01〜約1.0Ω−cmである。
【0024】 ウエハの酸素濃度は、約10ppma〜約18ppma(即ち、約5x10 〜約9x1017原子/cm)(ASTM標準規格F-121-80)、より好ましくは
約12ppma〜約17ppma(即ち、約6x1017〜約8.5x1017
原子/cm)、さらに好ましくは約12ppma〜約15ppma(即ち、約
6x1017〜約7.5x1017原子/cm)、最も好ましくは約12pp
ma〜約13ppma(即ち、約6x1017〜約6.5x1017原子/cm
)である。約18ppmaよりも大きい酸素濃度はあまり好ましくない。なぜ
なら、例えば、そのような濃度を有するウエハにおける酸素析出に原因してウエ
ハがよじれるからである。さらに、高い酸素濃度は、ウエハ表面付近において酸
素析出が形成する傾向を高めて、結果的に、漏れに原因するデバイス故障を生じ
させる。
【0025】 空隙が多いウエハ出発材料と一緒に使用する場合に、本発明は特に有用である
。「空隙が多いウエハ」という語句は、比較的多数の空孔凝集物を有するウエハ
を意味する。前記のように、これらの凝集物は一般に、最大寸法において少なく
とも約0.01μmの八面体構造を有する。ウエハのバルクにおいて、これらの
凝集物は空隙形態であり、一方、ウエハの表面においては、それらはCOPの形
態である。COPは、レーザー系自動検査器(「レーザー系表面検査器」または
「ウエハ表面粒子カウンター」と称される場合もある)によって検出され、該検
査器は、該検査器のレーザーによってウエハ表面をスキャンした場合にCOPに
よって放出される光散乱事象を検出する。好適な商業的に入手可能な自動検査器
の例は、KLA Tencor(Mountain View, CA)からのSurfscan 6220、およびADE Op
tical Systems Corp.(Charlotte, NC)からのCR80、CR81およびCR82である。
【0026】 本発明と一緒に使用するのに特に好ましい、空隙の多いウエハ出発材料は、約
0.12μm以上の直径を有するポリスチレン球に対応する光散乱事象を検出す
るように構成されたレーザー系自動検査器によって測定して、少なくとも約0.
5/cmの平均光散乱事象濃度を有する。より好ましくは、この平均光散乱事
象濃度は、約0.5/cm〜約10/cm、さらに好ましくは約0.5/cm 〜約3.5/cm、最も好ましくは約0.6/cm〜約1.6/cmであ
る。空隙が多いウエハは、比較的低いコストの方法、例えば、従来の開放構造C
z法によって形成されるシリコンインゴットからスライスされるので、特に好ま
しい出発材料である。
【0027】 C.ウエハ予備処理およびエピタキシャル層の堆積 本発明によって製造される単結晶シリコンウエハは、表面に付着したエピタキ
シャルシリコン層を有する表面を有する。エピタキシャル層は、ウエハ全体かま
たはウエハの一部分だけに堆積させることができる。図6を参照すると、エピタ
キシャル層をウエハの前表面3に堆積させることが好ましい。特に好ましい実施
態様においては、ウエハの前表面3の全体にエピタキシャル層を堆積させる。ウ
エハの他の部分に堆積したエピタキシャル層を有することが好ましいかどうかは
、ウエハの意図する使用に依存する。大部分の用途において、ウエハのいずれか
の他の部分におけるエピタキシャル層の存在または不存在は限定事項でない。
【0028】 前記のように、Cz法によって製造したインゴットからスライスした単結晶シ
リコンウエハは、それらの表面にCOPをしばしば有する。しかし、集積回路の
製造に使用されるウエハは一般に、COPを本質的に有さない表面を有する必要
がある。COPを本質的に有さない表面を有するウエハは、ウエハの表面にエピ
タキシャルシリコン層を堆積させることによって製造することができる。そのよ
うなエピタキシャル層は、COPを埋め、最終的に平滑なウエハ表面を生じる。
これは、近年の科学研究の主題となっている。Schmolkeら、The Electrochem. S
oc. Proc., vol. PV98-1, p.855(1998);Hirofumiら、Jpn. J. Appl. Phys., vo
l.36, p.2565(1997)を参照できる。本発明において、少なくとも約0.1μmの
エピタキシャルシリコン層の厚みを使用することによって、ウエハ表面のCOP
を除去しうる。エピタキシャル層が、少なくとも約0.1μm、約2μm未満の
厚みを有することが好ましい。エピタキシャル層が、約0.1μm〜約10μm
の厚みを有することが好ましく、約0.1μm〜約3μmの厚みを有することが
より好ましく、約0.25μm〜約2μmの厚みを有することがさらに好ましく
、約0.65μm〜約1μmの厚みを有することが最も好ましい。
【0029】 エピタキシャル層を使用して、COPを除去することに加えて、ウエハ表面に
電気特性を付与する場合に、エピタキシャル層の好ましい厚みが変化することに
注意すべきである。例えば、エピタキシャル層を使用することによって、ウエハ
表面に近いドーパント濃度プロファイルの正確な調節を行うことができる。CO
Pを除去することに加えて、他の目的にエピタキシャル層を使用する場合に、そ
のような目的は、COPを除去するのに使用される好ましい厚みより厚いエピタ
キシャル層の厚みを必要とすることがある。そのような場合に、最小限の厚みを
使用して、追加の所望効果を得ることが好ましい。ウエハへの厚い層の堆積は、
厚い層がより長い堆積時間およびより頻繁な反応器の洗浄を必要とする故に、一
般に工業的に好ましくない。
【0030】 1.シリコン酸化物を除去する予備処理 ウエハがその表面にシリコン酸化物層(例えば、表面が室温で空気に暴露され
る際にシリコン表面に形成され、一般に約10Å〜約15Åの厚みを有する自然
シリコン酸化物層)を有する場合に、エピタキシャル層を表面に堆積させる前に
、シリコン酸化物層を表面から除去することが好ましい。本明細書において使用
される「シリコン酸化物層」という用語は、酸素原子に化学的に結合しているシ
リコン原子の層を意味する。一般に、そのようなシリコン酸化物層は、シリコン
原子1個について約2個の酸素原子を有する。
【0031】 シリコン酸化物層の除去は、ウエハ表面を加熱することによって行うことが好
ましい。ウエハ表面を少なくとも約1100℃、より好ましくは少なくとも約1
150℃、さらに好ましくは約1150℃〜約1280℃、最も好ましくは約1
150℃〜約1220℃の温度に加熱することが好ましい。ウエハを不均一に加
熱したならば、熱勾配が生じ、ウエハ内で異なった平面が相互に移動する(即ち
、スリップする)のを生じさせるのに充分な内部応力を生じさせることを認識す
べきである。軽くドーピングしたウエハ(例えば、ホウ素でドーピングされてお
り、抵抗率が約1〜約10Ω−cmであるウエハ)が、特にスリップしやすいこ
とがわかった。従って、ウエハを実質的に均一に加熱することが好ましい。本発
明者は、典型的に、約3〜約18℃/秒の加熱速度を使用するが、ウエハが実質
的に均一に加熱されるという条件において、より高い加熱速度(例えば、約20
〜約35℃/秒)を使用してもよい。
【0032】 シリコン酸化物層の除去は、酸化剤を本質的に含有しない雰囲気(雰囲気が酸
化剤を含有しないことが最も好ましい。)で行うことが好ましい。この雰囲気は
、貴ガス(例えば、He、Ne、またはAr)、HF、Hまたはそれらの組合
せを含んで成ることが好ましい。該雰囲気は、HF、H、またはそれらの組合
せを含んで成ることがより好ましく、貴ガスを含んで成る雰囲気は、ウエハの表
面にピットを形成させやすいので、あまり好ましくない。該雰囲気が本質的にH から成ることが最も好ましい。Nを含有する雰囲気を使用することができる
が、そのような雰囲気は、次の表面へのエピタキシャル堆積を妨げる窒化物を表
面に形成させやすい故に、あまり好ましくないことに注意すべきである。
【0033】 一般に、Hの存在下においてウエハを加熱することによってシリコン酸化物
を除去する多くの従来のエピタキシャル堆積プロトコールは、高温(例えば、約
1000℃〜約1250℃)に所定時間(一般に約10秒〜約90秒間)にわた
ってウエハをアニーリングすることを必要とする。しかし、そのようなアニーリ
ング工程は、シリコン酸化物の除去にとって一般に必要ではない。Hを含んで
なる雰囲気中で約1100℃(特に少なくとも約1150℃)にウエハを加熱す
ること自体が、シリコン酸化物層を除去するために充分である。従って、ウエハ
の温度が所望シリコン酸化物除去温度で安定かつ均一になるまで、ウエハをアニ
ーリングすることのみが好ましい。
【0034】 本発明の1つの態様において、シリコン酸化物層を除去した後に、ウエハを、
60秒未満(好ましくは約30秒以下、より好ましくは約20秒以下、さらに好
ましくは約5〜15秒、最も好ましくは約10〜15秒)にわたってアニーリン
グする。本発明の他の態様において、ウエハ表面のいずれか一部分が約1100
℃(より好ましくは約1150℃)に達した後に、ウエハを、60秒未満(好ま
しくは約30秒以下、より好ましくは約20秒以下、さらに好ましくは約5〜1
5秒、最も好ましくは約10〜15秒)にわたってアニーリングする。
【0035】 2.エピタキシャル層の堆積 ウエハ表面から酸化物がなくなると、シリコンを含んでなる雰囲気に表面を曝
して、エピタキシャル層を形成することが好ましい。本発明の好ましい実施態様
において、この雰囲気は、SiCl、SiHCl、SiHCl、SiH ClまたはSiHを含んで成る。一般に、該雰囲気がキャリヤーガス(好ま
しくはH)を含有する。1つの実施態様においては、エピタキシャル堆積の際
のシリコンの源は、SiHClまたはSiHである。SiHClを使
用する場合に、堆積の間の反応器の圧力が約500トル〜約760トルであるこ
とが好ましい。一方、SiHを使用する場合は、反応器の圧力が約100トル
であることが好ましい。堆積の際のシリコンの源がSiHClであることが最
も好ましい。これは他の源よりかなりコストが低い場合が多い。さらに、SiH
Clを使用するエピタキシャル堆積は、大気圧において行うことができる。こ
れは、真空ポンプを必要とせず、反応室が崩壊を防止するほど強固である必要が
ない故に、有利である。さらに、有害物がほとんど存在せず、反応室への空気漏
れの可能性が少なくなる。
【0036】 エピタキシャル堆積の間に、シリコンを含んで成る雰囲気が多結晶質シリコン
を表面に堆積させるのを防止するのに充分な温度(即ち、少なくとも約900℃
の温度)に、ウエハ表面の温度を維持することが好ましい。
【0037】 本発明の1つの態様において、エピタキシャル堆積中に高温でウエハを熱処理
して、ウエハ内で後の酸素析出挙動に影響を与える(この高温熱処理については
、セクションDで説明する)。そのような態様において、エピタキシャル堆積中
の表面の温度は、少なくとも約1175℃、より好ましくは少なくとも約120
0℃、さらに好ましくは約1200℃〜約1280℃、最も好ましくは約122
0℃〜約1250℃であることが好ましい。
【0038】 より好ましい態様において、高温熱処理の前にエピタキシャル堆積を行う。こ
の態様において、エピタキシャル堆積中のウエハ表面の温度は、高温熱処理中の
温度よりも低く、好ましくは約900℃〜約1175℃、より好ましくは105
0℃〜1150℃である。高温熱処理の前にエピタキシャル層を堆積することが
より好ましい。なぜなら、エピタキシャル堆積中のより低い温度が、反応室の内
部でシリコンのより少ない堆積を生じさせ、従って、洗浄時間が短くなり、かつ
装置に対するダメージの危険性が少なくなるからである。エピタキシャル堆積と
高温熱処理を同時に行うかに無関係に、シリコン酸化物除去中のウエハ温度がエ
ピタキシャル堆積中と同じ(または実質的に同じ)であることがしばしば好まし
い。
【0039】 エピタキシャル堆積の成長速度が約0.5〜約7.0μm/分であることが好ま
しい。例えば、約1気圧で、約2.5モル%SiHClおよび約97.5モル%
から本質的に成る雰囲気を使用することによって、約3.5〜約4.0μm/
分の成長速度を達成することができる。
【0040】 ウエハの意図する使用が、エピタキシャル層がドーパントを含有することを必
要とする場合に、シリコンを含んで成る雰囲気もド−パントを含有することが好
ましい。例えば、エピタキシャル層がホウ素を含有することが好ましい場合が多
い。そのような層は、例えば、堆積の際に雰囲気中にBを含有させること
によって製造することができる。所望の特性(例えば、抵抗率)を得るために必
要とされる雰囲気中のBのモル部分は、エピタキシャル堆積の際の特定の
基材からのホウ素外拡散の量、反応器および基材に汚染物として存在するP型ド
ーパントおよびN型ドーパントの量、ならびに反応器の圧力および温度のような
いくつかの要因に依存する。本発明者は、約1125℃の温度および約1気圧の
圧力において、約0.03ppmのB(即ち、全ガス1,000,000モ
ルにつき約0.03モルのB)を含有する雰囲気を使用して、約10Ω−
cmの抵抗率を有するエピタキシャル層を得ることに成功している。
【0041】 D.後の熱処理工程においてウエハにおける酸素析出挙動に影響するための、高
温熱処理、続いての急速冷却 本発明の方法中にウエハを処理して、ウエハを熱処理する場合に、例えば本質
にどの電子デバイス製造工程の熱処理サイクルの間にも、酸素析出物の理想的な
不均一深さ分布を形成させる、結晶格子空孔のテンプレートをウエハ中に形成す
る。図7は、本発明によって製造されるウエハを熱処理することによって形成で
きる1つのそのような酸素析出物分布を示す。この特定の実施態様においては、
ウエハ1が、酸素析出物を含有しない領域(デニューデッドゾーン)15および
15'を有することを特徴とする。これらの領域は、前表面3および後表面5か
ら、それぞれtおよびt'の深さで延在する。好ましくは、tおよびt'はそれぞ
れ約10μm〜約100μmであり、より好ましくは約50μm〜約100μm
である。酸素析出物不含領域15と15'の間に、実質的に均一な濃度の酸素析
出物52を含有する領域17が存在する。大部分の適用において、領域17にお
ける酸素析出物52の濃度は、少なくとも約5x10析出物/cm、より好
ましくは約1x10析出物/cmである。図7の目的は、単に本発明の1つ
の実施態様を例示することによって当業者が本発明を理解しやすくすることであ
ると理解すべきである。本発明はこの実施態様に限定されない。例えば、本発明
を使用して、唯1つのデニューデッドゾーン15(2つのデニューデッドゾーン
15および15'の代わりに)を有するウエハも形成することができる。
【0042】 結晶格子空孔のテンプレートを形成するために、一般に、非酸化雰囲気におい
て高温でウエハをアニーリングし、次に、少なくとも約10℃/秒の速度で急速
に冷却する。高温ベーキングの目的は、(a)ウエハ全体に均一に分布する、結
晶格子中の自己格子間原子および空孔対(即ち、Frenkel欠陥)を形成し、およ
び(b)ウエハに存在する不安定化酸素析出物核形成中心を溶解させることであ
る。一般に、より高い温度に加熱するほど、より多くのFrenkel欠陥が形成され
る。急冷工程の目的は、空孔濃度が、ウエハの中心かまたはその近くにおいて最
大であり、ウエハの表面に向かって減少する、結晶格子空孔の不均一分布を生じ
ることである。ウエハの表面に近い空孔の一部が冷却の際に表面に拡散し、それ
によって消滅し、その結果、表面近くで空孔が低濃度になることによって、結晶
格子空孔のこの不均一分布が生じると考えられる。
【0043】 高温熱処理中に使用される非酸化雰囲気は、H、貴ガスまたはこれらの混合
物を含んでなることが好ましい。雰囲気は、H、貴ガスまたはこれらの混合物
から本質的になることがより好ましい。Hから本質的になる雰囲気が最も好ま
しい。非酸化雰囲気の組成に関係なく、ウエハ上に所望のエピタキシャル層厚を
達成する場合に、反応器からシリコン含有ガスを排除するためにそれを一般に使
用する。
【0044】 高温熱処理中に使用される温度は少なくとも約1175℃であることが好まし
い。より好ましくは、該温度は、1200℃を越え、さらに好ましくは1200
℃を越えて1280℃以下であり、最も好ましくは約1220℃〜約1250℃
である。一般に、これら範囲内のより高い温度が、本発明に従って製造されるウ
エハが後に加熱される場合に、より大きな酸素析出物の数密度を与える傾向にあ
る。この傾向は図9に示されている。
【0045】 前記のように、エピタキシャル層を堆積している間に、高温熱処理を開始して
よい。より好ましい態様において、エピタキシャル堆積が終了した後に、高温熱
処理を開始する。より好ましいことには、エピタキシャル堆積が終了して5秒以
内(より好ましくは2秒以内、最も好ましくは終了直後)に高温熱処理を開始す
る。熱処理をいつ開始するかに無関係に、(1)ウエハのいずれかの部分が所望
の高温に達してから少なくとも約5秒(好ましくは約5〜約30秒、より好まし
くは約10〜約20秒、最も好ましくは約10〜15秒)後まで、あるいは(2
)ウエハを包囲する雰囲気がエピタキシャル堆積のために使用されるシリコン含
有ガスを本質的に含まなくなるまで、ウエハを高温でアニーリングすることが好
ましい。
【0046】 高温熱処理に続いて、ウエハを急激に冷却する。この急冷工程は、熱処理を行
うのと同じ非酸化雰囲気において行うことが好都合である。しかし、異なった非
酸化雰囲気で行ってもよい。一般に、冷却は、反応器中で熱源を遮断することに
よって少なくとも部分的に開始する(しばしば、この熱源は、ウエハに面する1
つまたはそれ以上の熱ランプを有してなる。)。結晶格子空孔が比較的移動性で
ある温度にウエハがある間に、少なくとも約10℃/秒の速度(より好ましくは
少なくとも約15℃/秒、さらに好ましくは少なくとも約20℃/秒、加えて好
ましくは少なくとも約30℃/秒、最も好ましくは少なくとも約50℃/秒の速
度で)で、少なくとも所定の時間でウエハを冷却することが好ましい。一旦、結
晶格子空孔がもはや比較的移動性でない温度にウエハが冷却されると、冷却速度
は、ウエハの析出特性に有意な影響を与えず、従って、限定的でない。一般に、
結晶格子空孔は、約800℃より高い温度(特に約900℃よりも高い温度、特
別には約1000℃よりも高い温度)において比較的移動性である。
【0047】 特に好ましい実施態様においては、ウエハの温度が、アニーリング温度から、
アニーリング温度より150℃低い温度に低下すると、ウエハの平均冷却速度は
、少なくとも約10℃/秒(より好ましくは少なくとも約15℃/秒、さらに好
ましくは少なくとも約20℃/秒、加えて好ましくは少なくとも約30℃/秒、
最も好ましくは少なくとも約50℃/秒)である。他の特に好ましい実施態様に
おいては、ウエハの平均温度が、約1000℃(好ましくは約900℃、最も好
ましくは約800℃)に低下するまで、ウエハの平均冷却速度は、少なくとも約
10℃/秒(より好ましくは少なくとも約15℃/秒、さらに好ましくは少なく
とも約20℃/秒、加えて好ましくは少なくとも約30℃/秒、最も好ましくは
少なくとも約50℃/秒)である。
【0048】 図1〜5に示す反応器メカニズムを有する反応器を使用する場合に、サセプタ
ー101から離して、最も好ましくはサセプター101から出来る限り離れた位
置に、ウエハを移動することによって冷却速度を増加することが好ましい。これ
は、加熱終了後に、サセプターサポートシャフト105を、基本位置(図4を参
照できる。)または交換位置に下げることによって行うことができる。サセプタ
ー101が基本位置または交換位置にある場合に、ウエハをピン109だけで支
え、それによって、実質的に、ウエハの後表面の実質的に全体および前表面の実
質的に全体が他の中実熱表面(ピン109以外)に接触しないようにする。ウエ
ハを101から持ち上げることによって、ウエハの冷却速度がほぼ2倍になる(
例えば、本発明者は、平均冷却速度が、約10℃/秒〜15℃/秒の範囲から、約
25℃/秒〜約30℃/秒の範囲に増加することを観測した。)。
【0049】 最も好ましい空孔プロファイルを得るために、加熱を終了してから、即ち、熱
源(例えば、1つまたはそれ以上の熱ランプ)を切ってから約3秒以内に(より
好ましくは約2秒以内に、さらに好ましくは約1秒以内に、最も好ましくはすぐ
に)、サセプターサポートシャフト105を下げることが好ましい。従って、サ
セプター101を下げるようにサセプター101が回転位置(即ち、「回転基本
位置」)にあることを反応器メカニズムが要求する場合に、熱源を切ってから約
3秒以内で(より好ましくは約2秒以内に、さらに好ましくは約1秒以内で、最
も好ましくは同時で)、サセプター101がその位置にあることが好ましい。
【0050】 高温熱処理および急冷によって得られる不均一空孔プロファイルは、酸素析出
物のテンプレートである。特に、ウエハ1を後に加熱した場合に、高濃度の空孔
を有するウエハ1(図7を参照できる。)の領域17において、酸素が急速に集
まって析出物52を形成するが、低濃度の空孔を有するウエハ表面3および5に
近い領域15および15'においては酸素が集まりにくい。一般に、約500℃
〜約800℃の温度において酸素が核を形成し、約700℃〜約1000℃の温
度において析出物を成長させる。従って、例えば、電子デバイス製造工程の熱処
理サイクルが800℃に近い温度で行われることが多いことを考慮すれば、電子
デバイス製造工程の熱処理サイクルの間に、ウエハにおける酸素析出物52の不
均一分布が形成される。
【0051】 前記のように、比較的多いウエハ表面のCOPおよびウエハバルクの空隙を有
する、空隙の多いウエハ出発材料を処理するのに本発明を使用することが特に有
利である。図8は、本発明の方法を使用して空隙の多い出発材料から製造し、次
に熱処理を行った、エピタキシャルウエハの結晶格子空孔凝集物51プロファイ
ルおよび酸素析出物52プロファイルの例を示す。エピタキシャル層50は、ウ
エハ1の外表面3、4、および6に存在する(この特定の実施態様においては、
後表面5にエピタキシャル層が存在しない)。エピタキシャル層が本質的に全て
のCOPを満たすので、ウエハは、平滑な、本質的にCOPを含有しない表面2
および8を有する。酸素析出物52のプロファイルは、図7の酸素析出物プロフ
ァイルと同様であり、内部ゲッタリング目的に充分である。ウエハ1の完全にバ
ルク内の空孔凝集物51のプロファイル(即ち、バルク内の空隙のプロファイル
)は、本発明の方法の全体を通して本質的に同じままであり、表面2および8と
凝集物51の間のバリヤーとして作用するエピタキシャル層50の存在によって
ウエハ1の表面2および8に影響を与えにくい。従って、本発明は、一部分で、
比較的低いコストで製造することができる空隙の多いウエハ出発材料から、内部
ゲッタリング能力および本質的にCOP不含表面を有するシリコンウエハを形成
することを可能にする故に、工業的に有用である。
【0052】 空隙が多いウエハ出発材料を使用する場合に、エピタキシャル層およびエピタ
キシャル層より下に少なくとも0.2μmで延在するシリコンの層(即ち、エピ
タキシャル層からウエハの中央面に向かって測定して少なくとも0.2μmの厚
みを有する層)をウエハから除去した際に、少なくとも約0.5/cmの平均光
散乱事象濃度(約0.12μm以上の直径を有するポリスチレン球に対応する光
散乱事象を検出するように構成されたレーザー系自動検査器によって測定される
)を有するウエハ表面が生じることを、本発明によって製造されるウエハは一般
に特徴とする。
【0053】 特に好ましい実施態様においては、この光散乱事象濃度が、約0.5〜約10/
cm、より好ましくは約0.5〜約3.5/cm、最も好ましくは約0.6〜約
1.6/cmである。エピタキシャル層および追加シリコン層は、当業者に一般
に既知であり認められている種々の研磨および洗浄法によって、前表面から除去
することができる。研磨および洗浄法が、少なくともいくつかの状況において、
約0.02Ω−cm未満の抵抗率を有する単結晶シリコンウエハの表面を研磨し
洗浄して、約0.2/cm以下の平均光散乱事象濃度(これもまた、約0.12
μm以上の直径を有するポリスチレン球に対応する光散乱事象を検出するように
構成されたレーザー系自動検査器によって測定される)を有する表面を形成する
ことができることが好ましい。
【0054】 好ましい実施態様の前記説明は、当業者に本発明、その原理、およびその実際
的適用について理解させることをだけを意図するものであり、当業者は、実際の
使用の要求に最も適合するように、本発明を多くの形態において適合させ適用す
ることができる。従って、本発明は前記の実施態様に限定されるものではなく、
種々の変更を加えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ウエハをエピタキシャル堆積反応器内に配置するために使用され
る反応器メカニズムの模式図である。この図において、サセプターサポートシャ
フト105およびウエハリフトシャフト107が交換位置にある。
【図2】 図1の反応器メカニズムの模式図である。この図において、サセ
プターサポートシャフト105およびウエハリフトシャフト107が基本位置に
ある。
【図3】 図1の反応器メカニズムの模式図である。この図において、サセ
プターサポートシャフト105およびウエハリフトシャフト107が処理位置に
ある。
【図4】 図1の反応器メカニズムの模式図である。この図は、本発明に従
ってウエハを急激に冷却して、ウエハにおける結晶格子空孔プロファイルに影響
を与える際の、サセプターサポートシャフト105およびウエハリフトシャフト
107の好ましい位置を示す。
【図5】 図1の反応器メカニズムの断面図である。この図は、図1の線5
-5からの図である。
【図6】 本発明に従って出発材料として使用できる単結晶シリコンウエハ
の好ましい構造を示す。
【図7】 本発明の好ましい態様に従って製造できるウエハの酸素析出プロ
ファイルを示す。
【図8】 出発材料が、空隙が多い単結晶シリコンウエハである本発明の好
ましい態様に従って製造できるウエハの酸素析出プロファイルを示す。
【図9】 (1)本発明の方法の加熱工程中に使用される温度、および(2
)ウエハにおける酸素濃度の関数として形成される酸素析出物の(「バルクマク
ロ欠陥」または「BMD」の密度を測定することによる)数密度を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チャールズ・チウン−チー・ヤン アメリカ合衆国63376ミズーリ州セント・ ピーターズ、メール・ゾーン・エムゼット 33、ポスト・オフィス・ボックス8、パー ル・ドライブ501番、エムイーエムシー・ エレクトロニック・マテリアルズ・インコ ーポレイテッド (72)発明者 ダレル・ディ・ワトキンズ アメリカ合衆国63376ミズーリ州セント・ ピーターズ、メール・ゾーン・エムゼット 33、ポスト・オフィス・ボックス8、パー ル・ドライブ501番、エムイーエムシー・ エレクトロニック・マテリアルズ・インコ ーポレイテッド Fターム(参考) 5F045 AB02 AD15 AF03 BB12 HA03 HA06 HA16 HA22

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面上に堆積したエピタキシャル層を有する表面を有して成
    るシリコンウエハの製造方法であって、該方法が、 シリコンウエハの表面にエピタキシャル層を堆積させ; エピタキシャル堆積の間および/または後に、ウエハを少なくとも約1175
    ℃の温度に加熱し;および (a)ウエハの温度が1000℃よりも高く、かつ(b)ウエハがサセプター
    と接触していない間に、加熱したウエハを少なくとも約10℃/秒の速度で冷却
    する; ことを含んで成る方法であって、 エピタキシャル堆積、加熱および冷却を同じ反応室で行うシリコンウエハの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 該冷却中にウエハをピンで支持する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 表面上に堆積したエピタキシャル層を有する表面を有して成
    るシリコンウエハの製造方法であって、該方法が、 シリコンウエハの表面にエピタキシャル層を堆積させ; エピタキシャル堆積の間および/または後に、ウエハを少なくとも約1175
    ℃の温度に加熱し;および ウエハの温度が1000℃よりも高い間に、加熱したウエハを少なくとも約1
    0℃/秒の速度で冷却する; ことを含んで成る方法であって、 エピタキシャル堆積、加熱および冷却を同じ反応室で行い、エピタキシャ堆積
    の初めにウエハの表面は、約0.12μm以上の直径を有するポリスチレン球に
    対応する光散乱事象を検出するように構成されたレーザー系自動検査器によって
    測定して少なくとも約0.5/cmの平均光散乱事象濃度を有するシリコンウ
    エハの製造方法。
  4. 【請求項4】 該冷却の少なくとも一部分の間に、ウエハをピンで支持する
    請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 酸化剤を本質的に含まない雰囲気においてウエハの表面を加
    熱し、エピタキシャル堆積前に表面からシリコン酸化物層を除去することをさら
    に含む請求項3に記載の方法。
  6. 【請求項6】 シリコン酸化物層を除去してから約5秒〜約15秒でエピタ
    キシャル堆積を開始する請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 ウエハの表面を少なくとも1100℃に加熱してシリコン酸
    化物層を除去し、ウエハの表面が1100℃に達してから約5秒〜約15秒でエ
    ピタキシャル堆積を開始する請求項5に記載の方法。
  8. 【請求項8】 エピタキシャル堆積の少なくとも一部分の間に、少なくとも
    約1175℃である温度をウエハが有する請求項3に記載の方法。
  9. 【請求項9】 表面上に堆積したエピタキシャル層を有する表面を有して成
    るシリコンウエハの製造方法であって、該方法が、 シリコンウエハの表面に、0.1μm以上で3μm未満の厚さを有するエピタ
    キシャル層を堆積させ; エピタキシャル堆積の間および/または後に、ウエハを少なくとも約1175
    ℃の温度に加熱し;および ウエハの温度が1000℃よりも高い間に、加熱したウエハを少なくとも約1
    0℃/秒の速度で冷却する; ことを含んで成る方法であって、 エピタキシャル堆積、加熱および冷却を同じ反応室で行うシリコンウエハの製
    造方法。
  10. 【請求項10】 該冷却の少なくとも一部分の間に、ウエハをピンで支持す
    る請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 エピタキシャ堆積の初めにウエハの表面は、約0.12μ
    m以上の直径を有するポリスチレン球に対応する光散乱事象を検出するように構
    成されたレーザー系自動検査器によって測定して少なくとも約0.5/cm
    平均光散乱事象濃度を有する請求項9に記載の方法。
JP2001503212A 1999-06-14 2000-06-01 イントリンシックゲッタリングを有するエピタキシャルシリコンウエハの製造方法 Withdrawn JP2003502836A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/332,745 1999-06-14
US09/332,745 US20030051656A1 (en) 1999-06-14 1999-06-14 Method for the preparation of an epitaxial silicon wafer with intrinsic gettering
PCT/US2000/014998 WO2000077830A2 (en) 1999-06-14 2000-06-01 A method for the preparation of an epitaxial silicon wafer with intrinsic gettering

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003502836A true JP2003502836A (ja) 2003-01-21

Family

ID=23299684

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001503212A Withdrawn JP2003502836A (ja) 1999-06-14 2000-06-01 イントリンシックゲッタリングを有するエピタキシャルシリコンウエハの製造方法

Country Status (7)

Country Link
US (2) US20030051656A1 (ja)
EP (1) EP1192650A2 (ja)
JP (1) JP2003502836A (ja)
KR (1) KR20020010708A (ja)
CN (1) CN1355932A (ja)
TW (1) TW454269B (ja)
WO (1) WO2000077830A2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007251078A (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Nuflare Technology Inc 気相成長装置
JP2011129570A (ja) * 2009-12-15 2011-06-30 Shin Etsu Handotai Co Ltd シリコンエピタキシャルウェーハの不純物評価方法

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI256076B (en) * 2001-04-11 2006-06-01 Memc Electronic Materials Control of thermal donor formation in high resistivity CZ silicon
JP2003059932A (ja) * 2001-08-08 2003-02-28 Toshiba Ceramics Co Ltd シリコン単結晶ウエハの製造方法およびシリコン単結晶ウエハ
CN1324664C (zh) * 2002-04-10 2007-07-04 Memc电子材料有限公司 用于控制理想氧沉淀硅片中洁净区深度的方法
JP3743395B2 (ja) * 2002-06-03 2006-02-08 株式会社デンソー 半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP5010091B2 (ja) * 2003-11-13 2012-08-29 株式会社Sumco 高抵抗シリコンウェーハ
JP5188673B2 (ja) * 2005-06-09 2013-04-24 株式会社Sumco Igbt用のシリコンウェーハ及びその製造方法
DE102005046726B4 (de) * 2005-09-29 2012-02-02 Siltronic Ag Nichtpolierte monokristalline Siliziumscheibe und Verfahren zu ihrer Herstellung
US7485928B2 (en) 2005-11-09 2009-02-03 Memc Electronic Materials, Inc. Arsenic and phosphorus doped silicon wafer substrates having intrinsic gettering
JP4760729B2 (ja) * 2006-02-21 2011-08-31 株式会社Sumco Igbt用のシリコン単結晶ウェーハ及びigbt用のシリコン単結晶ウェーハの製造方法
US7566951B2 (en) * 2006-04-21 2009-07-28 Memc Electronic Materials, Inc. Silicon structures with improved resistance to radiation events
US8104951B2 (en) * 2006-07-31 2012-01-31 Applied Materials, Inc. Temperature uniformity measurements during rapid thermal processing
US20090004458A1 (en) * 2007-06-29 2009-01-01 Memc Electronic Materials, Inc. Diffusion Control in Heavily Doped Substrates
US20090004426A1 (en) * 2007-06-29 2009-01-01 Memc Electronic Materials, Inc. Suppression of Oxygen Precipitation in Heavily Doped Single Crystal Silicon Substrates
US9745667B2 (en) * 2011-06-22 2017-08-29 Lg Innotek Co., Ltd. Method of fabricating wafer
CN103014651A (zh) * 2012-12-17 2013-04-03 深圳先进技术研究院 薄膜太阳能电池退火装置、铜铟镓硒薄膜电池及铜锌锡硫薄膜电池吸收层的制备方法
US9443728B2 (en) * 2013-08-16 2016-09-13 Applied Materials, Inc. Accelerated relaxation of strain-relaxed epitaxial buffers by use of integrated or stand-alone thermal processing
US10184193B2 (en) 2015-05-18 2019-01-22 Globalwafers Co., Ltd. Epitaxy reactor and susceptor system for improved epitaxial wafer flatness

Family Cites Families (62)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS583375B2 (ja) 1979-01-19 1983-01-21 超エル・エス・アイ技術研究組合 シリコン単結晶ウエハ−の製造方法
JPS5680139A (en) 1979-12-05 1981-07-01 Chiyou Lsi Gijutsu Kenkyu Kumiai Manufacture of semiconductor device
US4437922A (en) 1982-03-26 1984-03-20 International Business Machines Corporation Method for tailoring oxygen precipitate particle density and distribution silicon wafers
US4548654A (en) 1983-06-03 1985-10-22 Motorola, Inc. Surface denuding of silicon wafer
US4505759A (en) 1983-12-19 1985-03-19 Mara William C O Method for making a conductive silicon substrate by heat treatment of oxygenated and lightly doped silicon single crystals
US4868133A (en) 1988-02-11 1989-09-19 Dns Electronic Materials, Inc. Semiconductor wafer fabrication with improved control of internal gettering sites using RTA
US4851358A (en) 1988-02-11 1989-07-25 Dns Electronic Materials, Inc. Semiconductor wafer fabrication with improved control of internal gettering sites using rapid thermal annealing
JPH01242500A (ja) 1988-03-25 1989-09-27 Mitsubishi Metal Corp シリコン基板の製造方法
KR0155545B1 (ko) 1988-06-27 1998-12-01 고다까 토시오 기판의 열처리 장치
JPH0232535A (ja) 1988-07-21 1990-02-02 Kyushu Electron Metal Co Ltd 半導体デバイス用シリコン基板の製造方法
JPH039078A (ja) 1989-06-05 1991-01-16 Komatsu Ltd 斜板式ピストンモータ
JPH03185831A (ja) 1989-12-15 1991-08-13 Komatsu Denshi Kinzoku Kk 半導体装置の製造方法
US5100502A (en) 1990-03-19 1992-03-31 Applied Materials, Inc. Semiconductor wafer transfer in processing systems
IT1242014B (it) 1990-11-15 1994-02-02 Memc Electronic Materials Procedimento per il trattamento di fette di silicio per ottenere in esse profili di precipitazione controllati per la produzione di componenti elettronici.
JP2613498B2 (ja) 1991-03-15 1997-05-28 信越半導体株式会社 Si単結晶ウエーハの熱処理方法
JPH04294540A (ja) 1991-03-25 1992-10-19 Nippon Steel Corp 半導体の製造方法
JP2653566B2 (ja) 1991-03-27 1997-09-17 株式会社東芝 半導体基板評価方法及び装置
JP3238432B2 (ja) 1991-08-27 2001-12-17 東芝機械株式会社 マルチチャンバ型枚葉処理装置
JP2758093B2 (ja) 1991-10-07 1998-05-25 信越半導体株式会社 半導体ウェーハの製造方法
JP2726583B2 (ja) 1991-11-18 1998-03-11 三菱マテリアルシリコン株式会社 半導体基板
JPH05155700A (ja) 1991-12-04 1993-06-22 Nippon Steel Corp 積層欠陥発生核を有するゲッタリングウエハの製造方法および同方法により製造されたシリコンウエハ
US5296047A (en) 1992-01-28 1994-03-22 Hewlett-Packard Co. Epitaxial silicon starting material
JPH05243166A (ja) 1992-02-26 1993-09-21 Nec Corp 半導体基板の気相成長装置
JPH0684925A (ja) 1992-07-17 1994-03-25 Toshiba Corp 半導体基板およびその処理方法
US5589224A (en) 1992-09-30 1996-12-31 Applied Materials, Inc. Apparatus for full wafer deposition
JP2790009B2 (ja) 1992-12-11 1998-08-27 信越半導体株式会社 シリコンエピタキシャル層の成長方法および成長装置
KR0139730B1 (ko) 1993-02-23 1998-06-01 사또오 후미오 반도체 기판 및 그 제조방법
US5695568A (en) 1993-04-05 1997-12-09 Applied Materials, Inc. Chemical vapor deposition chamber
US5401669A (en) 1993-05-13 1995-03-28 Memc Electronic Materials, Spa Process for the preparation of silicon wafers having controlled distribution of oxygen precipitate nucleation centers
US5332443A (en) 1993-06-09 1994-07-26 Applied Materials, Inc. Lift fingers for substrate processing apparatus
JPH0786289A (ja) 1993-07-22 1995-03-31 Toshiba Corp 半導体シリコンウェハおよびその製造方法
JP2725586B2 (ja) 1993-12-30 1998-03-11 日本電気株式会社 シリコン基板の製造方法
US5445975A (en) 1994-03-07 1995-08-29 Advanced Micro Devices, Inc. Semiconductor wafer with enhanced pre-process denudation and process-induced gettering
JP2895743B2 (ja) 1994-03-25 1999-05-24 信越半導体株式会社 Soi基板の製造方法
US5551982A (en) 1994-03-31 1996-09-03 Applied Materials, Inc. Semiconductor wafer process chamber with susceptor back coating
JPH07321120A (ja) 1994-05-25 1995-12-08 Komatsu Electron Metals Co Ltd シリコンウェーハの熱処理方法
JP3458342B2 (ja) 1994-06-03 2003-10-20 コマツ電子金属株式会社 シリコンウェーハの製造方法およびシリコンウェーハ
JPH0824796A (ja) 1994-07-18 1996-01-30 Toshiba Corp 郵便物区分装置
JPH0845944A (ja) 1994-07-29 1996-02-16 Sumitomo Sitix Corp シリコンウェーハの製造方法
JP2874834B2 (ja) 1994-07-29 1999-03-24 三菱マテリアル株式会社 シリコンウェーハのイントリンシックゲッタリング処理法
JPH0845947A (ja) 1994-08-03 1996-02-16 Nippon Steel Corp シリコン基板の熱処理方法
US5738751A (en) 1994-09-01 1998-04-14 Applied Materials, Inc. Substrate support having improved heat transfer
JP3285111B2 (ja) 1994-12-05 2002-05-27 信越半導体株式会社 結晶欠陥の少ないシリコン単結晶の製造方法
US5611855A (en) 1995-01-31 1997-03-18 Seh America, Inc. Method for manufacturing a calibration wafer having a microdefect-free layer of a precisely predetermined depth
US5788763A (en) 1995-03-09 1998-08-04 Toshiba Ceramics Co., Ltd. Manufacturing method of a silicon wafer having a controlled BMD concentration
US5593494A (en) 1995-03-14 1997-01-14 Memc Electronic Materials, Inc. Precision controlled precipitation of oxygen in silicon
US5860848A (en) 1995-06-01 1999-01-19 Rodel, Inc. Polishing silicon wafers with improved polishing slurries
JPH09205130A (ja) 1996-01-17 1997-08-05 Applied Materials Inc ウェハ支持装置
US5772773A (en) 1996-05-20 1998-06-30 Applied Materials, Inc. Co-axial motorized wafer lift
KR100240023B1 (ko) 1996-11-29 2000-01-15 윤종용 반도체 웨이퍼 열처리방법 및 이에 따라 형성된 반도체 웨이퍼
US5848670A (en) 1996-12-04 1998-12-15 Applied Materials, Inc. Lift pin guidance apparatus
US5789309A (en) 1996-12-30 1998-08-04 Memc Electronic Materials, Inc. Method and system for monocrystalline epitaxial deposition
US5994761A (en) * 1997-02-26 1999-11-30 Memc Electronic Materials Spa Ideal oxygen precipitating silicon wafers and oxygen out-diffusion-less process therefor
SG105513A1 (en) 1997-04-09 2004-08-27 Memc Electronics Materials Inc Low defect density, ideal oxygen precipitating silicon
JP3144631B2 (ja) 1997-08-08 2001-03-12 住友金属工業株式会社 シリコン半導体基板の熱処理方法
US6130105A (en) * 1997-08-28 2000-10-10 Applied Materials, Inc. Deposition rate control on wafers with varying characteristics
TW429478B (en) 1997-08-29 2001-04-11 Toshiba Corp Semiconductor device and method for manufacturing the same
WO1999022403A1 (en) * 1997-10-24 1999-05-06 Memc Electronic Materials, Inc. Process and apparatus for preparation of epitaxial silicon layers free of grown-in defects
JPH11150119A (ja) * 1997-11-14 1999-06-02 Sumitomo Sitix Corp シリコン半導体基板の熱処理方法とその装置
CN1153262C (zh) 1998-08-05 2004-06-09 Memc电子材料有限公司 具有非均匀少数载流子寿命分布的单晶硅及其形成工艺
EP1114454A2 (en) 1998-09-02 2001-07-11 MEMC Electronic Materials, Inc. Silicon on insulator structure from low defect density single crystal silicon
US6284384B1 (en) * 1998-12-09 2001-09-04 Memc Electronic Materials, Inc. Epitaxial silicon wafer with intrinsic gettering

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007251078A (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Nuflare Technology Inc 気相成長装置
JP2011129570A (ja) * 2009-12-15 2011-06-30 Shin Etsu Handotai Co Ltd シリコンエピタキシャルウェーハの不純物評価方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR20020010708A (ko) 2002-02-04
WO2000077830A2 (en) 2000-12-21
CN1355932A (zh) 2002-06-26
WO2000077830A3 (en) 2001-06-28
US20030159650A1 (en) 2003-08-28
US20030051656A1 (en) 2003-03-20
WO2000077830A8 (en) 2002-02-28
EP1192650A2 (en) 2002-04-03
US6666915B2 (en) 2003-12-23
TW454269B (en) 2001-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6284384B1 (en) Epitaxial silicon wafer with intrinsic gettering
EP0959154B1 (en) A method for producing an epitaxial silicon single crystal wafer and the epitaxial single crystal wafer
US20060075960A1 (en) Method for the preparation of a semiconductor substrate with a non-uniform distribution of stabilized oxygen precipitates
JP2003502836A (ja) イントリンシックゲッタリングを有するエピタキシャルシリコンウエハの製造方法
EP1501122A1 (en) High resistance silicon wafer and method for production thereof
EP0942077B1 (en) A method for producing a silicon single crystal wafer and a silicon single crystal wafer
JP2004503086A (ja) 削剥領域を備えたシリコンウエハの製造方法及び製造装置
WO2002052643A2 (en) Semiconductor wafer manufacturing process
US7071079B2 (en) Epitaxial wafer and a method for producing it
US6339016B1 (en) Method and apparatus for forming an epitaxial silicon wafer with a denuded zone
JPH10223641A (ja) 半導体シリコンエピタキシャルウェーハ及び半導体デバイスの製造方法
US20050032337A1 (en) Method and apparatus for forming a silicon wafer with a denuded zone
JP3861524B2 (ja) シリコンウエーハ及びその製造方法
JP2003100759A (ja) エピタキシャルシリコンウェーハの製造方法
JP2005064406A (ja) エピタキシャルシリコン単結晶ウェーハの製造方法及びエピタキシャルシリコン単結晶ウェーハ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070807