JP2003334911A - ディスプレイ表面保護フィルム - Google Patents

ディスプレイ表面保護フィルム

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Masashi Inagaki
昌司 稲垣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電防止性、耐擦傷性、滑り性、透明性等に
優れ、ゴミ等の付着による汚れ防止、傷付き防止、取り
扱い性、透明性等に優れる特性を有するディスプレイ表
面保護フィルムを提供する。 【解決手段】 ポリエステルフィルム支持体の一方の表
面に、0.5μm〜ポリエステルフィルム支持体の厚さ
の1/10の厚みの塗布層を有する積層フィルムからな
り、当該塗布層表面の表面抵抗が1×1011Ω以下で
あり、当該塗布層表面の鉛筆硬度H以上であり、当該塗
布層表面ともう一方のフィルム露出面との摩擦係数が
0.4以下であり、積層フィルムのヘーズが2%以下で
あることを特徴とするディスプレイ表面保護フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスプレイ表面
保護フィルムに関するものであり、詳しくは、ポリエス
テルフィルムの一方の表面に、耐擦傷性、帯電防止性、
滑り性、透明性等に優れた塗布層が設けられた積層フィ
ルムからなり、例えば、LCD、CRT、PDP、EL
等の各種ディスプレイに貼付されて使用されるディスプ
レイ表面保護フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、各種ディスプレイの表面保護とし
て、耐熱性、耐水性、耐薬品性、機械的強度等に優れて
いるポリエチレンテレフタレートフィルム上にハードコ
ート層を塗布し、乾燥、硬化させたハードコートフィル
ムが主に使用されているが、帯電防止性、滑り性に劣
り、帯電による埃や塵等の付着や、取り扱い性の悪さ等
の問題点があり、改良が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その目的は、帯電防止性、耐
擦傷性、滑り性、透明性等に優れ、ゴミ等の付着による
汚れ防止、傷付き防止、取り扱い性、透明性等に優れる
特性を有するディスプレイ表面保護フィルムを提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み鋭意検討した結果、特定の積層フィルムによれ
ば、上記課題が容易に解決されることを見いだし、本発
明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明の要旨は、ポリエステル
フィルム支持体の一方の表面に、0.5μm〜ポリエス
テルフィルム支持体の厚さの1/10の厚みの塗布層を
有する積層フィルムからなり、当該塗布層表面の表面抵
抗が1×1011Ω以下であり、当該塗布層表面の鉛筆
硬度H以上であり、当該塗布層表面ともう一方のフィル
ム露出面との摩擦係数が0.4以下であり、積層フィル
ムのヘーズが2%以下であることを特徴とするディスプ
レイ表面保護フィルムに存する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、ポリエステルフィルム(以下、フィル
ムと略記することがある)とは、いわゆる押出法に従い
押出口金から溶融押出しされたシートを必要に応じ延伸
して配向させたフィルムである。上記のフィルムを構成
するポリエステルとは、芳香族ジカルボン酸と脂肪族グ
リコールとを重縮合させて得られるポリエステルを指
す。芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、2,
6−ナフタレンジカルボン酸などが挙げられ、脂肪族グ
リコールとしては、エチレングリコール、ジエチレング
リコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等が挙
げられる。代表的なポリエステルとしては、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)、ポリエチレン−2,6−
ナフタレンジカルボキシレート(PEN)等が例示され
る。
【0007】上記のポリエステルは、第三成分を含有し
た共重合体であってもよい。共重合ポリエステルのジカ
ルボン酸成分としては、イソフタル酸、フタル酸、テレ
フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、アジピン
酸、セバシン酸、オキシカルボン酸(例えば、P−オキ
シ安息香酸など)が挙げられ、グリコール成分として、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ブタンジオール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール、ネオペンチルグリコール等が挙げられ
る。これらのジカルボン酸成分およびグリコール成分
は、二種以上を併用してもよい。本発明においては、そ
の取扱性を考慮した場合、透明性を損なわない条件でフ
ィルムに粒子を含有させることが好ましい。粒子として
は、例えば、二酸化ケイ素、炭酸カルシウム、酸化アル
ミニウム、二酸化チタン、カオリン、タルク、ゼオライ
ト、フッ化リチウム、硫酸バリウム、カーボンブラッ
ク、特公昭59−5216号公報に記載されているよう
な、耐熱性高分子微粉体などが挙げられる。これらの粒
子は、2種以上を併用してもよい。粒子の平均粒径は、
通常0.02〜2μm、好ましくは0.05〜1.5μ
m、さらに好ましくは0.05〜1μmである。粒子の
含有量は、通常0.01〜2重量%、好ましくは0.0
2〜1重量%である。
【0008】フィルムに粒子を含有させる方法として
は、公知の方法を採用し得る。例えば、ポリエステル製
造工程の任意の段階で粒子を添加することができる。特
に、エステル化の段階またはエステル交換反応終了後重
縮合反応開始前の段階において、エチレングリコール等
に分散させたスラリーとして添加し、重縮合反応を進め
るのが好ましい。また、ベント付混練押出機を使用し、
エチレングリコールまたは水に粒子を分散させたスラリ
ーとポリエステル原料とをブレンドする方法、混練押出
機を使用し、乾燥させた粒子とポリエステル原料とをブ
レンドする方法なども採用し得る。
【0009】フィルムの製造は、押出法に従い押出口金
から溶融押出しされたシートを、必要に応じ、縦および
横方向の二軸方向に延伸して配向させる方法によって行
われる。押出法においては、ポリエステルを押出口金か
ら溶融押出し、冷却ロールで冷却固化して未延伸シート
を得る。この場合、シートの平面性を向上させるため、
シートと回転冷却ドラムとの密着性を高める必要があ
り、静電印加密着法または液体塗布密着法が好ましく採
用される。本発明においては必要に応じ両者を併用して
もよい。
【0010】フィルムの延伸配向方法については特に限
定されるものではないが、同時二軸延伸法、逐次二軸延
伸法等が好ましく採用される。同時二軸延伸法として
は、前記の未延伸シートを通常70〜120℃、好まし
くは80〜110℃で温度コントロールされた状態で機
械方向および幅方向に同時に延伸し配向させる方法で、
延伸倍率としては、面積倍率で4〜50倍、好ましくは
7〜35倍、さらに好ましくは10〜20倍である。そ
して、引き続き、170〜250℃の温度で緊張下また
は30%以内の弛緩下で熱処理を行い、延伸配向フィル
ムを得る。逐次二軸延伸法としては、前記の未延伸シー
トを一方向にロールまたはテンター方式の延伸機により
延伸する。延伸温度は、通常70〜120℃、好ましく
は80〜110℃であり、延伸倍率は、通常2.5〜7
倍、好ましくは3.0〜6倍である。次いで、一段目の
延伸方向と直交する方向に延伸を行う。延伸温度は、通
常70〜120℃、好ましくは80〜115℃であり、
延伸倍率は、通常3.0〜7倍、好ましくは3.5〜6
倍である。そして、引き続き、170〜250℃の温度
で緊張下または30%以内の弛緩下で熱処理を行い、延
伸配向フィルムを得る。
【0011】上記の延伸においては、一方向の延伸を2
段階以上で行う方法を採用することもできる。その場
合、最終的に二方向の延伸倍率がそれぞれ上記範囲とな
るように行うのが好ましい。また、必要に応じて熱処理
を行う前または後に再度縦および/または横方向に延伸
してもよい。本発明において、フィルム厚さは特に限定
されるものではないが、通常25〜350μm、好まし
くは50〜300μm、さらに好ましくは75〜250
μmである。フィルムの厚さが25μm未満の場合は、
各種ディスプレイの表面保護性が低下する傾向がある。
フィルムの厚さが350μmを超える場合は、可撓性の
低下により、保護フィルムとしての取り扱い作業性など
に支障を来す場合がある。
【0012】本発明のフィルムにおける塗布層は、例え
ば、カチオン性共重合体を水、メチルアルコール、エチ
ルアルコール、イソプロピルアルコール等の溶媒に溶解
した状態でポリエステルフィルムの一方の表面に塗工さ
れ、その後、乾燥したものである。塗工に関しては、特
に制限はないが、通常は、エアーナイフコート、ブレー
ドコート、バーコート、グラビアコート、カーテンコー
ト、ロールコート等の塗工機械で行われる。塗布層の厚
みは、0.5μm〜ポリエステルフィルムの厚さの1/
10、好ましくは1μm〜ポリエステルフィルムの厚さ
の1/10の範囲である。塗布層の厚みが0.5μm未
満の場合は、耐擦傷性が低下する傾向があり、塗布厚さ
がポリエステルフィルムの厚さの1/10を超える場合
は、積層フィルムのカールが強くなり、製造工程、後工
程等での作業性が悪くなるので好ましくない。なお、塗
工に際して、カチオン性共重合体の性能に悪影響を及ぼ
さない限り、必要に応じて、他の添加剤、例えば、モノ
マー、樹脂、架橋剤、顔料等を適宜混合して用いること
ができる。
【0013】ここで言うカチオン性共重合体は、主成分
として、カチオン性単量体単位、疎水性単量体単位およ
びオルガノポリシロキサン単位からなるものが例示でき
る。本発明に使用できるカチオン性単量体単位として
は、例えば、その単位内に第4級アンモニウム塩基を含
有するものである。中でも、下記一般式(a)で表され
る単量体単位を使用することにより、より優れた帯電防
止性、防汚性を付与することができる。
【0014】
【化1】
【0015】(上記式中、AはOまたはNHを表し、R
は水素またはCHを表し、Rは炭素数2〜4のア
ルキレン基または、−CHCH(OH)CH−を表
し、R 、RおよびRは、それぞれ独立して、炭素
数1〜10のアルキル基またはアラルキル基を表し、X
はハロゲンまたはアルキル硫酸イオンを表す) 上記のカチオン性単量体単位は、具体的には、例えば
(メタ)アクリロイルオキシトリメチルアンモニウムク
ロライド、(メタ)アクリロイルオキシヒドロキシプロ
ピルトリメチルアンモニウムクロライド、(メタ)アク
リロイルオキシトリエチルアンモニウムクロライド、
(メタ)アクリロイルオキシジメチルベンジルアンモニ
ウムクロライド、(メタ)アクリロイルオキシトリメチ
ルアンモニウムクロライド、(メタ)アクリロイルオキ
シトリメチルアンモニウムメチルサルフェート等の(メ
タ)アクリル系単量体単位、(メタ)アクリルアミドプ
ロピルトリメチルアンモニウムクロライド、(メタ)ア
クリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、(メタ)アクリルアミドプロピルジメチルベンジル
アンモニウムクロライド等の(メタ)アクリルアミド系
カチオン性単量体単位が挙げられる。これらは、その該
当する単量体を重合してもよいし、その前駆体である第
3級アミノ基を有する単量体、例えばジメチルアミノエ
チル(メタ)アクリレートや、ジメチルアミノプロピル
アクリルアミドをまず重合した後、メチルクロライド等
の変性剤でカチオン化してもよい。
【0016】カチオン性単量体単位は、共重合体中の通
常15〜60重量%を有する。15重量%未満の場合
は、帯電防止性が不十分となる。また、60重量%を超
える場合は、ブロッキングが起こりやすくなる。本発明
で使用できる疎水性単量体単位は、各種のものを使用す
ることができる。疎水性単量体単位は具体的には、例え
ば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル
(メタ)アクリレート、ターシャリーブチル(メタ)ア
クリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2
−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メ
タ)アクリレート、トリデシルアクリレート、ステアリ
ル(メタ)アクリレート、等のアルキル(メタ)アクリ
レート、スチレン、酢酸ビニル等のビニルエステル等が
挙げられる。疎水性単量体単位は、共重合体中の30〜
84.9重量%を有する。30重量%未満の場合は、防
汚性が不十分となり、84.9重量%を超える場合は、
相対的に帯電防止性能が低下する。本発明で使用できる
オルガノポリシロキサン単位は、一般式(b)で表され
たものが好ましい。
【0017】
【化2】
【0018】(式中、RおよびR1‘は、それぞれ独
立して、炭素数1〜10のアルキル基またはフェニル基
を表し、nは5以上の整数を表す)
【0019】ここで、nが5未満では、得られる共重合
体に十分な滑性を付与することが困難となる場合があ
る。また、オルガノポリシロキサン単位のカチオン性共
重合体に含まれる割合は、通常0.1〜20重量%であ
る。0.1重量%未満であると、防汚性が不十分の傾向
があり、20重量%を超えても防汚性はこれ以上良くな
らない。カチオン性共重合体中のオルガノポリシロキサ
ン単位は、具体的には下記一般式(c)、(d)または
(e)で示される前駆体を用いて共重合体中に組み込む
のが好適である。下記の一般式において示した前駆体
は、反応性基Dを用いて、これらを共重合体中に組み込
むことができる。
【0020】
【化3】
【0021】
【化4】
【0022】
【化5】
【0023】(上記一般式(c)〜(e)中、Dは、ビ
ニル基、アクリロイルオキシアルキル基およびメタクリ
ロイルオキシアルキル基からなる群から選ばれたラジカ
ル重合性基、グリシドキシアルキル基等のエポキシ基、
アミノアルキル基またはメルカプトアルキル基を表し、
Rは、炭素数1〜10のアルキル基またはフェニル基を
表し、mは1〜20の整数を表し、nは5以上の整数を
表す) これらの前駆体は反応性シリコーンとして市販されてい
るものを使用することができるが、高分子量になると反
応性が低下することから考えて、一般式(c)、(d)
の場合にはnとして200以下が好ましく、一般式
(e)の反応性基が多い場合でも400以下が好まし
い。
【0024】これら前駆体をカチオン性共重合体成分と
して組み込む方法としては、反応性基Dが重合性基の場
合には他の単量体と同時に重合すればよく、メルカプト
アルキル基の場合には、この前駆体存在下において、カ
チオン性単量体(a)と疎水性単量体(b)とを重合す
れば、連鎖移動により効率よく導入できる。さらに、反
応性基Dがエポキシ基の場合には、カチオン性単量体
(a)と疎水性単量体(b)との共重合を、エポキシ基
と反応性のある(メタ)アクリル酸等のカルボン酸基含
有単量体またはジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート等の第3級アミン基含有単量体の塩酸塩等の単量体
類とともに行い、次いで前駆体のエポキシ基と反応させ
ればよい。同様に、反応性基Dがアミノアルキル基の場
合は、カチオン性単量体(a)と疎水性単量体(b)と
の共重合を、グリシジル(メタ)アクリレート等のアミ
ノ基と反応する単量体と共に行い、次いで前駆体のアミ
ノ基と反応すればよい。なお、帯電防止性と防汚性に影
響のない限り、必要に応じて、ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、ビニルピロリドン等の他の親水性単
量体を共重合成分として含んでもよい。
【0025】重合法としては、塊状重合、溶液重合、乳
化重合等の公知のラジカル重合法が実施できる。好まし
い重合法は、溶液重合法であり、各単量体を溶媒に溶解
し、重合開始剤を添加し、窒素気流下において、加熱撹
拌することにより実施される。溶媒は、水、メチルアル
コール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等
のアルコール類が好ましく、またこれらの溶媒は混合使
用してもよい。重合開始剤は、過酸化ベンゾイル、過酸
化ラウロイル等の過酸化物、アゾビスブチロニトリル、
アゾビスバレロニトリル等のアゾ化合物が好適に用いら
れる。単量体濃度は、通常10〜60重量%であり、重
合開始剤は単量体に対し、通常0.1〜10重量%であ
る。カチオン性共重合体の分子量は、重合温度、重合開
始剤の種類および量、溶剤使用量、連鎖移動等の重合条
件、オルガノポリシロキサン前駆体の種類および反応性
基の含有量等により任意のレベルとすることができる。
一般には、得られるカチオン性共重合体の分子量は50
00〜50万の範囲が好ましい。上記のように調整した
塗料を使用し、二軸配向ポリエステルフィルム上に作成
された塗布層は、スティッキング防止性等に優れる。
【0026】本発明に用いることのできる他のカチオン
性共重合体は、例えばオルガノポリシロキサン単位およ
び4級アンモニウム塩単位を有する重合体と、分子内に
3個以上のアクリロイル基を有する多官能アクリレート
を含有する活性エネルギー線硬化樹脂を主成分とするも
のである。オルガノポリシロキサン単位および4級アン
モニウム塩単位を有する重合体は、必要に応じて、側鎖
に(メタ)アクリロイル基を有するものであってもよ
い。このオルガノポリシロキサン単位および4級アンモ
ニウム塩単位を有する重合体は、1分子中に1個のラジ
カル重合性基または1分子中に2個のメルカプト基を有
するオルガノポリシロキサン化合物と1分子中に1個の
ラジカル重合性基を有する3級アミン化合物とを重合し
て得た3級アミン重合体化合物を4級化剤で4級アンモ
ニウム塩とすることにより得られる。
【0027】オルガノポリシロキサン化合物と1分子中
に1個のラジカル性基を有する3級アミン化合物を共重
合する際、これらの単量体に加えて、他の(メタ)アク
リル酸エステルを共重合させることもできる。また、こ
のオルガノポリシロキサン単位および4級アンモニウム
塩単位を有する重合体は、1分子中に1個のラジカル重
合性基または1分子中に2個のメルカプト基を有するオ
ルガノポリシロキサン化合物と、1分子中に1個のラジ
カル重合性基を有する4級アンモニウム塩とを重合する
ことにより得られる。オルガノポリシロキサン化合物と
1分子中に1個のラジカル重合性基を有する4級アンモ
ニウム塩を共重合する際、これらの単量体に加えて他の
(メタ)アクリル酸エステルを共重合することもでき
る。1分子中に1個のラジカル重合性基を有するオルガ
ノポリシロキサン化合物は、アクリル、メタクリル、ス
チリル、ケイ皮酸エステル、ビニル、アリル等のラジカ
ル重合性基を1分子中に1個有するものである限り特に
制限されないが、1分子中に1個のラジカル重合性基を
有するオルガノポリシロキサン化合物とラジカル重合性
基を有する3級アミン化合物またはラジカル重合性基を
有する4級アンモニウム塩との共重合の容易さを考慮す
ると、アクリル、メタクリル、スチリルのラジカル重合
性基を有するオルガノポリシロキサン化合物であること
が好ましい。
【0028】また、ラジカル重合性基を有する3級アミ
ン化合物またはラジカル重合性基を有する4級アンモニ
ウム塩が重合する際、連鎖移動によりスルフィド結合を
介して、重合体中に導入される1分子中に2個のメルカ
プト基を有するオルガノポリシロキサン化合物も好適に
用いることができる。このオルガノポリシロキサン化合
物に含まれるオルガノポリシロキサン単位は下記一般式
(f)で表される。
【0029】
【化6】
【0030】(上記式中、RとR7‘は、それぞれ独
立して、メチル基もしくはフェニル基であり、nは5以
上の整数を表す) 1分子中に1個のラジカル重合性基を有するオルガノポ
リシロキサン化合物の数平均分子量は通常400〜60
000、好ましくは1000〜30000である。ラジ
カル重合性基を有する3級アミン化合物の1分子中に1
個のラジカル重合性基を有する3級アミン化合物は、下
記一般式(g)で表される。
【0031】
【化7】
【0032】(上記式中、RはHまたはCH、R
およびR8‘はそれぞれ独立して、Hまたは置換基を含
んでいてもよい炭素数が1〜9のアルキル基、kは1〜
6の整数を表す) かかるラジカル重合性基を有する3級アミン化合物とし
ては、例えば、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピルメタク
リレート、N,N−ジメチルアミノブチルメタクリレー
ト、N,N−ジヒドロキシエチルアミノエチルメタクリ
レート、N,N−ジプロピルアミノエチルメタクリレー
ト、N,N−ジブチルアミノエチルメタクリレート等が
挙げられる。
【0033】また、ラジカル重合性基を有する4級アン
モニウム塩の1分子中に1個のラジカル重合性基を有す
る4級アンモニウム塩としては、上記式(d)で表され
る3級アミン化合物を、例えばメチルクロライド、ブチ
ルクロライド等のアルキルクロライド、メチルブロマイ
ド、メチルベンジルクロライド、ベンジルクロライド等
のハロゲン化物、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸、ジプロ
ピル硫酸等のアルキル硫酸類、p−トルエンスルホン酸
メチル、ベンゼンスルホン酸メチル等のスルホン酸エス
テル類等の4級化剤により4級化したものが挙げられ
る。1分子中に1個のラジカル重合性基または1分子中
に2個のメルカプト基を有するオルガノポリシロキサン
化合物と1分子中に1個のラジカル重合性基を有する3
級アミン化合物または4級アンモニウム塩とを共重合す
る際、これら単量体に加えて(メタ)アクリル酸エステ
ルを用いることができる。かかる(メタ)アクリル酸エ
ステルとしては、1分子中に1個のラジカル重合性基を
有する、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレー
ト、イソ−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘ
キシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリ
レート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボ
ルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メ
タ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル
(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリ
レート、エチルカルビトール(メタ)アクリレート、ブ
トキシエチル(メタ)アクリレート、シアノエチル(メ
タ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0034】1分子中に1個のラジカル重合性基または
1分子中に2個のメルカプト基を有するオルガノポリシ
ロキサン化合物と1分子中に1個のラジカル重合性基を
有する3級アミン化合物または4級アンモニウム塩とを
共重合する際、1分子中に1個のラジカル重合性基また
は1分子中に2個のメルカプト基を有するオルガノポリ
シロキサン化合物の使用量は、共重合性単量体100重
量%中、通常1〜40重量%、好ましくは5〜30重量
%である。1重量%未満では、ビニル重合体を塗布層表
面に引き出す(ブリードアウト)能力に欠け、塗布層に
十分な帯電防止性が得られないことがある。また、40
重量%を超えると1分子中に1個のラジカル重合性基を
有する3級アミン化合物または4級アンモニウム塩の使
用割合が低下し、十分な帯電防止性が得られないことが
ある。
【0035】他方の、1分子中に1個のラジカル重合性
基を有する3級アミン化合物または、4級アンモニウム
塩の使用量は、共重合性単量体100重量%中、通常6
0〜99重量%、好ましくは60〜95重量%である。
60重量%未満では、塗布層に十分な帯電防止性が得ら
れない場合がある。また99重量%を超えると、オルガ
ノポリシロキサン化合物の使用割合が低下し塗布層に十
分な帯電防止性が得られないことがある。上記、オルガ
ノポリシロキサン化合物単量体、ラジカル重合性基を有
する3級アミン化合物単量体、(メタ)アクリル酸エス
テル単量体およびラジカル重合性基を有する4級アンモ
ニウム塩単量体の共重合は、溶剤中で通常のラジカル重
合開始剤を用いて行われる。溶剤としては、メチルアル
コール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、
iso−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール等
のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、
酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等のエステル
類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、2−メ
トキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−ブト
キシエタノール、エチレングリコールジメチルエーテ
ル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレン
グリコールジメチルエーテル等のエーテル類、2−メト
キシエトルアセタート、2−エトキシエチルアセター
ト、2−ブトキシエチルアセタート、等のエーテルエス
テル類および水が挙げられ、またこれらを混合使用する
こともできる。
【0036】重合反応に使用するラジカル重合開始剤と
しては、ベンゾイルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパ
ーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド等の有機
過酸化物、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,
2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、
2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバ
レロニトリル)等のアゾ化合物が好適に用いられる。重
合液中の単量体濃度は、通常10〜60重量%であり、
重合開始剤は通常単量体混合物に対し、通常0.1〜1
0重量%、好ましくは0.3〜5重量%の量で使用され
る。オルガノポリシロキサン化合物と1分子中に1個の
ラジカル重合性基を有する3級アミン化合物および必要
に応じ(メタ)アクリル酸エステルを共重合した場合
は、共重合して得た3級アミン重合体化合物を、4級化
剤を用いて4級アンモニウム塩とする。4級化剤として
は、例えば、メチルクロライド、ブチルクロライド、等
のアルキルクロライド、メチルブロマイド、メチルベン
ジルクロライド、ベンジルクロライド等のハロゲン化
物、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸、ジプロピル硫酸等の
アルキル硫酸類、p−トルエンスルホン酸メチル、ベン
ゼンスルホン酸メチル等のスルホン酸エステル類等が挙
げられる。
【0037】これらの方法で得られるオルガノポリシロ
キサン単位および4級アンモニウム塩単位を有する重合
体の中でも、1分子中に1個のラジカル重合性基または
1分子中に2個のメルカプト基を有するオルガノポリシ
ロキサン化合物と1分子中に1個のラジカル重合性基を
有する3級アミン化合物、および必要に応じ(メタ)ア
クリル酸エステルを共重合して得た3級アミン重合体化
合物をアルキルクロライドで4級アンモニウム塩とする
ことにより、有られる重合体が、分子内に3個以上のア
クリロイル基を有する多官能アクリレートとの相溶性に
優れ、透明性のよい塗布層が得られる点から特に望まし
い。オルガノポリシロキサン単位および4級アンモニウ
ム塩単位を有する重合体として、側鎖に(メタ)アクリ
ロイル基を有するオルガノポリシロキサン単位および4
級アンモニウム塩単位を有する重合体を用いると、活性
エネルギー線照射時にこの重合体と多官能アクリレート
との間に結合が形成され、帯電防止性能の耐久性の向上
をはかることができる。
【0038】オルガノポリシロキサン単位および4級ア
ンモニウム塩単位を有する重合体側鎖に(メタ)アクリ
ロイル基を有する重合体は、例えば、オルガノポリシロ
キサン化合物と1分子中に1個のラジカル重合性基を有
する3級アミン化合物または4級アンモニウム塩を共重
合する際、これら単量体に加えてグリシジル(メタ)ア
クリレートを共重合した後、(メタ)アクリル酸を付加
(3級アミン化合物を用いた場合は、さらに得られた3
級アミン重合体化合物を4級化剤で4級アンモニウム塩
にする)することにより得られる。また、オルガノポリ
シロキサン化合物と1分子中に1個のラジカル重合性基
を有する3級アミン化合物または4級アンモニウム塩を
共重合する際、これら単量体に加えてヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、
ジペンタエリスリトールペンタアクリレート等の水酸基
を有する(メタ)アクリレートを共重合した後、ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート等の水酸基を有する(メタ)アク
リレートとトリレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等のイ
ソシアネート化合物のモル比1対1の付加体や、メタク
リロイルイソシアネート、2−メタクリロイルオキシエ
チルイソシアネート等を付加(3級アミン化合物を用い
た場合は、さらに、得られた3級アミン重合体化合物を
4級化剤で4級アンモニウム塩にする)することにより
得られる。
【0039】これらの方法で得られるオルガノポリシロ
キサン単位および4級アンモニウム塩単位を有する側鎖
に(メタ)アクリロイル基を有する重合体の中でも、1
分子中に1個のラジカル重合性基または1分子中に2個
のメルカプト基を有するオルガノポリシロキサン化合物
と1分子中に1個のラジカル重合性基を有する3級アミ
ン化合物および官能基を有する(メタ)アクリル酸エス
テルを共重合し、次いでこの重合体に(メタ)アクリロ
イル基を有する化合物を付加した後、3級アミン化合物
をアルキルクロライドで4級アンモニウム塩とすること
により得られる重合体が、分子中に3個以上のアクリロ
イル基を有する多官能アクリレートとの相溶性に優れ、
透明性の良い塗布層が得られる点から特に望ましい。
【0040】分子内に3個以上のアクリロイル基を有す
る多官能アクリレートとしては、例えば、トリメチロー
ルプロパントリアクリレート、エチレンオキシド変性ト
リメチロールプロパントリアクリレート、プロピレンオ
キシド変性トリメチロールプロパントリアクリレート、
トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、カプ
ロラクトン変性トリス(アクリロキシエチル)イソシア
ヌレート、ペンタエルスリトールトリアクリレート、ペ
ンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリ
スリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトー
ルペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
アクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールト
リアクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトール
テトラアクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリト
ールペンタアクリレート、カプロラクトン変性ジペンタ
エリスリトールヘキサアクリレート、テトラカルボン酸
二無水物と分子内に水酸基および3個以上のアクリロイ
ル基を有する水酸基含有多官能アクリレートを反応して
得られるカルボキシル基含有多官能アクリレート、およ
びこれら2種以上の混合物が挙げられる。
【0041】テトラカルボン酸二無水物の具体例として
は、ピロメリット酸二無水物、3,3’,4,4’−ベン
ゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、4,4’−ビフ
タル酸無水物、4,4’−オキソジフタル酸無水物、4,
4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸
無水物、1,2,3,4−シクロペンタンテトラカルボン
酸二無水物、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフ
ル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカ
ルボン酸無水物、4−(2,5−ジオキソテトラヒドロ
フラン−3−イル)−テトラリン−1,2−ジカルボン
酸無水物、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸
二無水物、ビシクロ[2.2.2]オクト−7−エン−
2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物等が挙げられ
る。
【0042】また、分子内に水酸基および3個以上のア
クリロイル基を有する水酸基含有多官能アクリレートの
具体例としては、ペンタエリスリトールトリアクリレー
ト、ジペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペ
ンタエリスリトールペンタアクリレート、およびこれら
の混合物等が挙げられる。これら分子内に3個以上のア
クリロイル基を有する多官能アクリレートの中でも、ジ
ペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエ
リスリトールペンタアクリレート、テトラカルボン酸二
無水物と分子内に水酸基および3個以上のアクリロイル
基を有する水酸基含有多官能アクリレートを反応して得
られるカルボキシル基含有多官能アクリレート、および
これらの混合物が耐摩耗性の優れた塗布層を与える点か
ら特に望ましい。
【0043】オルガノポリシロキサン単位および4級ア
ンモニウム塩単位を有する重合体および分子内に3個以
上のアクリロイル基を有する多官能アクリレートのほか
に、他の重合単量体、例えば分子内に1個または2個の
アクリロイル基を有するアクリレートを用いることを妨
げるものではない、具体的には、アクリロイル基を2個
有するウレタンアクリレートやエポキシアクリレート
を、耐摩耗性および帯電防止性の低下しない範囲(塗布
層成分中の20重量%以下)で用いることができる。ま
た、塗布組成物の硬化に活性エネルギー線として、紫外
線を用いる場合、上記オルガノポリシロキサン単位およ
び4級アンモニウム塩単位を有する重合体と、分子内に
3個以上のアクリロイル基を有する多官能アクリレート
に加えて光重合開始剤が用いられる。
【0044】光重合開始剤としては、例えば、2,2−
エトキシアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシ
ルフェニルケトン、ジベンゾイル、ベンゾイン、ベンゾ
インメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベン
ゾインイソプロピルエーテル、p−クロロベンゾフェノ
ン、p−メトキシベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ア
セトフェノン、2−クロロチオキサントン、アントラキ
ノン、フェニルジスルフィド、2−メチル−[4−(メ
チルチオ)フェニル]−2−モリフォリノプロパン−1
−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−
プロパン−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイ
ル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド等が挙げられ
る。これらの光重合開始剤は、1種類または2種類以上
を併用して使用することができる。
【0045】光重合開始助剤としては、トリエチルアミ
ン、トリエタノールアミン、2−ジメチルアミノエタノ
ール等の3級アミン、トリフェニルホスフィン等のアル
キルホスフィン、β−チオジグリコール等のチオエーテ
ル等が挙げられる。改質剤としては、塗布性改良剤、消
泡剤、増粘剤、無機系粒子、有機系粒子、潤滑剤、有機
高分子、染料、顔料、安定剤などが挙げられる。これら
は、活性エネルギー線による反応を阻害しない範囲で使
用され、活性エネルギー線硬化樹脂層の特性を用途に応
じて改良することができる。活性エネルギー線硬化樹脂
層の組成物には、粘度調整、塗工時の作業性向上、塗工
厚さのコントロールのため、共重合体作成の際に用いた
溶剤を配合することができる。本発明で用いる活性エネ
ルギー線硬化塗布組成物には、塗布層特性を改良する目
的で紫外線吸収剤(例えば、ベンゾトリアゾール系、ベ
ンゾフェノン系、サリチル酸系、シアノアクリレート系
等の紫外線吸収剤)、紫外線安定剤(例えば、ヒンダー
ドアミン系紫外線安定剤)、酸化防止剤(例えば、フェ
ノール系、硫黄系、リン系酸化防止剤)、ブロッキング
防止剤、スリップ剤、レベリング剤等の添加剤を配合す
ることができる。
【0046】本発明において、活性エネルギー線硬化塗
布組成物中のオルガノポリシロキサン単位および4級ア
ンモニウム塩単位を有する重合体の配合量は、固形分1
00重量%中、通常1〜40重量%、好ましくは5〜2
5重量%である。かかる配合量が1重量%未満の場合
は、十分な帯電防止性を有する塗布層が得られないこと
がある。また、40重量%を超える場合は、塗布層の耐
摩耗性が低下する傾向がある。本発明において、活性エ
ネルギー線硬化塗布組成物中の3個以上のアクリロイル
基を有する多官能アクリレートの配合量は、固形分10
0重量%中、通常60〜99重量%、好ましくは75〜
95重量%である。60重量%未満の場合には、十分な
耐摩耗性を有する塗布層が得られいことがあり、99重
量%を超える場合には、十分な帯電防止性を有する塗布
層が得られないことがある。
【0047】本発明において、活性エネルギー線硬化塗
布組成物の固形分濃度は特に限定される訳ではないが、
通常0.5〜20重量%、好ましくは1〜10重量%、
さらに好ましくは1〜5重量%に調整されて用いられ
る。本発明において、活性エネルギー線硬化塗布組成物
中の光重合開始剤配合量は、硬化する配合量であればよ
く、特に限定されないが、固形分100重量%中、通常
0.5〜20重量%、好ましくは1〜10重量%、さら
に好ましくは1〜5重量%である。本発明において、塗
布層の形成は、フィルムの一方の表面に塗布組成物を塗
布して硬化させる方法により行われる。塗布方法として
は、リバースロールコート法、グラビアロールコート
法、ロッドコート法、エアーナイフコート法などを採用
し得る。塗布された塗布組成物の硬化は、例えば、活性
エネルギー線や熱により行われる。活性エネルギー線と
しては、紫外線、可視光線、電子線、X線、α線、β
線、γ線などが使用される。熱源としては、赤外線ヒー
ター、熱オーブン等が使用される。活性エネルギー線の
照射は、通常、塗布層側から行うが、フィルムとの密着
を高めるため、塗布層の反対面側から行ってもよい。必
要に応じ、活性エネルギー線を反射し得る反射板を利用
してもよい。活性エネルギー線により硬化された皮膜
は、特に耐擦傷性が良好である。
【0048】本発明において、塗布層表面の表面抵抗は
1×1011Ω以下でなければならない。塗布層の表面
抵抗が上記の値を超える場合は静電気が発生しやすくな
り、ゴミの付着が多くなる。塗布層の表面抵抗は、好ま
しくは5×1010Ω以下、さらに好ましくは1×10
10Ω以下である。本発明において、帯電防止性の下限
の領域としては、1×10Ωであり、1×10Ω未
満の場合は、導電性を示すので、保護フィルムを剥離し
た時に、剥離帯電を起こした電子が導通し、液晶表示板
の回路等を破壊することがある。本発明において、塗布
層が設けられた表面のアクリル系粘着剤に対する粘着力
(P2)は、通常3000mN/cm以下、好ましくは
2750mN/cm以下、さらに好ましくは2500m
N/cm以下である。その理由は次のとおりである。本
発明のLCD偏光板保護フィルム用基材は、積み重ねた
状態で保管される。この保管の際、所定寸法への裁断工
程において、ポリエステルフィルムと離型フィルムとの
間から偶発的にはみ出した粘着層が他の保護フィルムの
塗布層に接触することがある。そして、粘着層の塗布層
への接触は、粘着剤の粘着力が3000mN/cmを超
えると、塗布層に対する粘着剤の付着汚れの原因となる
場合がある。
【0049】本発明において、塗布層が設けられた表面
のゴム系粘着剤による粘着力(P1)とアクリル系粘着
剤による粘着力(P2)との差(P1−P2)は、通常
100mN/cm以上、好ましくは200mN/cm以
上である。粘着力の差が100mN/cm未満の場合、
最終工程でゴム系粘着テープを用いて保護フィルムを剥
離する際に保護フィルムの剥離が困難になる場合があ
る。本発明のフィルムのヘーズは2%以下、好ましくは
1.5%以下である。ヘーズが2%を超える場合は、液
晶表示板の表示能力、色相、コントラスト、異物混入な
どの光学的評価を伴う検査において、保護フィルムを貼
着したまま行う際に、より微細な欠陥等を発見すること
が困難となるので好ましくない。本発明において、好ま
しい態様としては、二軸配向ポリエステルフィルムの一
方の表面に塗布層が設けられたフィルムのもう一方の面
に粘着剤層およびそれを保護する離型フィルムが積層さ
れてなる構成の積層フィルムである。本発明において、
粘着層は、公知の粘着剤、例えば、アクリル系粘着剤、
ゴム系粘着剤、ブロックコポリマー系粘着剤、ポリイソ
ブチレン系粘着剤、シリコーン系粘着剤などから構成さ
れる。一般に、斯かる粘着剤は、エラストマー、粘着付
与剤、軟化剤(可塑剤)、劣化防止剤、充填剤、架橋剤
などの組成物として構成される。
【0050】エラストマーとしては、上記の各粘着剤の
種類に従って、例えば、天然ゴム、合成イソプレンゴ
ム、再生ゴム、SBR、ブロックコポリマー、ポリイソ
ブチレン、ブチルゴム、ポリアクリル酸エステル共重合
体、シリコーンゴム等が挙げられる。粘着付与剤として
は、例えば、ロジン、水添ロジンエステル、テルペン樹
脂、芳香族変性テルペン樹脂、水添テルペン樹脂、テル
ペンフェノール樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油
樹脂、脂還族系水添石油樹脂、クマロン・インデン樹
脂、スチレン系樹脂、アルキルフェノール樹脂、キシレ
ン樹脂などが挙げられる。
【0051】軟化剤としては、例えば、パラフィン系プ
ロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プ
ロセスオイル、液状ポリブテン、液状ポリイソブチレ
ン、液状ポリイソプレン、ジオクチルフタレート、ジブ
チルフタレート、ひまし油、トール油等が挙げられる。
劣化防止剤としては、例えば、芳香族アミン誘導体、フ
ェノール誘導体、有機チオ酸塩等が挙げられる。充填剤
としては、例えば、亜鉛華、チタン白、炭酸カルシウ
ム、クレー、顔料、カーボンブラック等が挙げられる。
充填剤が含有される場合は保護フィルムの全光線透過率
に大きく影響を与えない範囲で使用される。
【0052】架橋剤としては、例えば、天然ゴム系粘着
剤の架橋には、イオウと加硫助剤および加硫促進剤(代
表的なものとして、ジブチルチオカーバメイト亜鉛な
ど)が使用される。天然ゴムおよびカルボン酸共重合ポ
リイソプレンを原料とした粘着剤を室温で架橋可能な架
橋剤として、ポリイソシアネート類が使用される。ブチ
ルゴムおよび天然ゴムなどの架橋剤に耐熱性と非汚染性
の特色がある架橋剤として、ポリアルキルフェノール樹
脂類が使用される。ブタジエンゴム、スチレンブタジエ
ンゴムおよび天然ゴムを原料とした粘着剤の架橋に有機
過酸化物、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、ジクミ
ルパーオキサイドなどがあり、非汚染性の粘着剤が得ら
れる。架橋助剤として、多官能メタクリルエステル類を
使用する。その他紫外線架橋、電子線架橋などの架橋に
よる粘着剤の形成がある。
【0053】粘着層の形成は、特に限定される訳ではな
いが、フィルムの他方の表面に粘着剤を塗布する方法に
より行われる。塗布方法としては、塗布層の形成に使用
したのと同様の方法を採用し得る。粘着層の厚さは、通
常0.5〜100μm、好ましくは1〜50μmの範囲
である。上記のように構成された本発明の偏光板保護フ
ィルム用基材の全光線透過率(TL)は特に限定される
ものではないが、通常80%以上、好ましくは85%以
上である。
【0054】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、実施例および比
較例中「部」とあるのは「重量部」を示す。また、本発
明で使用した測定法および評価基準は次のとおりであ
る。
【0055】(1)鉛筆硬度 JIS−K5401に準じて、塗布層の硬さ測定し、鉛
筆硬度で表示した。 (2)塗布層の厚み 塗布フィルム小片をエポキシ樹脂にて固定成形した後、
ミクロトームで切断し、塗布フィルムの断面を透過型電
子顕微鏡にて観察した。その断面のうちフィルム表面と
ほぼ平行に、明暗によってその塗布層が観察される。そ
の塗布層の距離を透過型電子顕微鏡写真1枚について平
均し厚みを計算した。これを少なくとも50枚の写真に
ついて行い、測定値の厚い方から10点、薄い方から1
0点を削除して30点の相加平均を塗布層の厚みとし
た。
【0056】(3)表面抵抗(Ω) 三菱油化社製「Hiresta MODEL HT−2
10」を使用し、23℃/50%RHの雰囲気下で試料
を設置し、500Vの電圧を印加し、1分間充電後(電
圧印加時間1分)、塗布層の表面抵抗(Ω)を測定し
た。ここで使用した電極の型は、主電極の外径16m
m、対電極の内径40mmの同心円電極である。
【0057】(4)摩擦係数 ASTM D1894−73の方法に準じて塗布フィル
ム表裏間の静摩擦係数を測定した。 (5)ゴミ付着の有無 塗布層の表面にタバコの灰を落とし、1回転(360度
の回転)させた際の灰の付着状態を観察し、ゴミ付着の
有無を評価した。
【0058】(6)カール性の評価 塗布フィルムを10cm×10cmの大きさに切り出
し、水平盤上に置き、試験片のカール状態を観察して次
の3ランクにわけてカール性を評価した。 ランクA:全くカールが認められず、良好 ランクB:殆ど目立たないが、極わずかカールが認めら
れる。 ランクAおよびBは、実用上問題のないレベルである。 ランクC:明らかにカールが認められ、実用上問題のあ
るレベル。
【0059】(7)全光線透過率 日本電色工業社製積分球式濁度計NDH−300Aによ
り、二軸配向ポリエステルフィルムの一方の表面に塗布
層が設けられた積層フィルムの全光線透過率を測定し
た。 (8)ヘーズ 日本電色工業社製積分球式濁度計NDH−300Aによ
り、二軸配向ポリエステルフィルムの一方の表面に塗布
層が設けられた積層フィルムのヘーズを測定した。
【0060】(9)鮮明性 (株)GE企画センター製レーザードットカラーチャー
ト内のグラデーションカラースケール〔1〕上に2mm
の隙間をあけ、試料フィルムを置き、鮮明性を目視判定
し以下のランクに分けた。 A:全てにおいて原画と比べ同等に見える B:アミ点濃度5%位置まで見えにくい。 C:アミ点濃度10%位置まで見えにくい。 D:アミ点濃度20%位置まで見えにくい。 ここで、AおよびBは、実用上問題のないレベルであ
る。
【0061】製造例1(ポリエステルA) ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール
60部および酢酸マグネシウム・4水塩0.09部を反
応器にとり、加熱昇温するとともにメタノールを留去
し、エステル交換反応を行い、反応開始から4時間を要
して230℃に昇温し、実質的にエステル交換反応を終
了した。次いで、平均粒径1.54μmのシリカ粒子を
0.03部含有するエチレングリコールスラリーを反応
系に添加し、さらに、エチルアシッドフォスフェート
0.04部、酸化ゲルマニウム0.01部を添加した
後、100分で温度を280℃、圧力を15mmHgに
達せしめ、以後も徐々に圧力を減じて最終的に0.3m
mHgとした。4時間後に系内を常圧に戻しポリエステ
ルAを得た。ポリエステルAのシリカ粒子の含有量は
0.03重量%であった。
【0062】製造例2(ポリエステルB) 製造例1において、平均粒径1.54μmのシリカ粒子
を0.03部含有するエチレングリコールスラリーを反
応系に添加するのに対し、平均粒径1.54μmのシリ
カ粒子を0.1部含有するエチレングリコールスラリー
を反応系に添加する以外は、製造例1と同様にしてポリ
エステルBを得た。ポリエステルBのシリカ粒子の含有
量は0.1重量%であった。
【0063】製造例3(ポリエステルフィルムA1) ポリエステルAを180℃で4時間不活性ガス雰囲気中
で乾燥し、溶融押出機により290℃で溶融押出し、静
電印加密着法を使用し、表面温度を40℃に設定した冷
却ロール上で冷却固化して未延伸シートを得た。得られ
たシートを85℃で3.5倍縦方向に延伸した後、10
0℃で3.7倍横方向に延伸し、さらに、230℃にて
熱固定し、厚さ100μmのポリエステルフィルムA1
を得た。
【0064】製造例4(ポリエステルフィルムB1) 製造例3において、ポリエステルAをポリエステルBに
変更する以外は、製造例3と同様にして、厚さ100μ
mのポリエステルフィルムB1を得た。 製造例5(ポリエステルフィルムA2) 製造例3と同様にして、厚さ75μmのポリエステルフ
ィルムA2を得た。 製造例6(ポリエステルフィルムA3) 製造例3と同様にして、厚さ38μmのポリエステルフ
ィルムA3を得た。 製造例7(ポリエステルフィルムA4) 製造例3と同様にして、厚さ188μmのポリエステル
フィルムA4を得た。
【0065】実施例1 片末端にスチレン基を有する数平均分子量11300の
オルガノポリシロキサン化合物(信越化学社製X−22
−2440)30部、N,N−ジメチルアミノエチルメ
タクリレート70部、およびイソプロピルアルコール1
50部の混合物を加熱して80℃に昇温した時、および
同昇温時より2時間後に、それぞれアゾビスイソブチロ
ニトリルを0.3部ずつ添加し、80℃で8時間反応し
て、固形分40%の共重合体溶液を得た。次に、得られ
た共重合体溶液に、イソプロピルアルコール83.3部
を添加した後、塩化メチルを反応系に導入し、50℃で
6時間反応し、オルガノポリシロキサン単位および4級
アンモニウム塩単位を有する固形分濃度34%の重合体
溶液(1A)を得た。次に、ジペンタエリスリトールペ
ンタアクリレートを67モル%含有するジペンタエリス
リトールペンタアクリレートおよびジペンタエリスリト
ールペンタアクリレートの混合物(日本化薬社製カヤラ
ッドDPHA)163部とピロメリット酸二無水物2
1.8部、メチルエチルケトン100部、ハイドロキノ
ンモノメチルエーテル0.1部およびN, N−ジメチル
ベンジルアミン1部を加え、80℃で8時間反応し、固
形分濃度65%のカルボキシル基含有多官能アクリレー
ト溶液(1B)を得た。上記で得られた(1A)を17
部、(1B)を83部、および光重合開始剤として、チ
バ・スペシャリティケミカルズ社製イルガキュア907
を3部、希釈溶剤としてイソプロピルアルコール使用し
て均一に混合して、活性エネルギー線硬化塗布組成物を
調整し、ポリエステルフィルムA1の一方の表面に、硬
化後の厚さが6μmになるようにグラビアコーターを用
いて塗布、乾燥し、120W/cmのエネルギーの高圧
水銀灯を使用し、照射距離100mmにて15秒間照射
し塗布層を形成した。塗布層と反対側の面にアクリル系
粘着剤を塗設し、離型フィルムで保護して積層フィルム
を得た。
【0066】実施例2 両末端にメルカプト基を有する数平均分子量が約334
0のオルガノポリシロキサン化合物(信越化学社製X−
22−167B)10部、N, N−ジメチルアミノエチ
ルメタクリレート80部、メチルメタクリレート10部
およびイソプロピルアルコール150部の混合物を加熱
して80℃に昇温した時、および同昇温時より2時間後
に、それぞれアゾビスイソブチロニトリルを0.3部ず
つ添加し、80℃で8時間反応して、固形分40%の共
重合体溶液を得た。次に、得られた共重合体溶液に、イ
ソプロピルアルコール83.3部を添加した後、塩化メ
チルを反応系に導入し、50℃で6時間反応し、オルガ
ノポリシロキサン単位および4級アンモニウム塩単位を
有する固形分濃度35%の重合体溶液(2A)を得た。
上記で得られた(2A)を17部、ジペンタエリスリト
ールヘキサアクリレートを53部、および光重合開始剤
として、チバ・スペシャリティケミカルズ社製イルガキ
ュア907を3部、希釈溶剤としてイソプロピルアルコ
ール使用して均一に混合して、活性エネルギー線硬化塗
布組成物を調整し、ポリエステルフィルムA1の一方の
表面に、硬化後の厚さが5μmになるようにバーコータ
ーを用いて塗布、乾燥し、120W/cmのエネルギー
の高圧水銀灯を使用し、照射距離100mmにて15秒
間照射し塗布層を形成した。そして、塗布層と反対側の
面にアクリル系粘着剤を塗設し離型フィルムで保護し積
層フィルムを得た。
【0067】実施例3 片末端にメタクリロイル基を有する数平均分子量が約1
0000のオルガノポリシロキサン化合物(チッソ社製
FM0725)15部、N, N−ジメチルアミノエチル
メタクリレート75部、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート10部およびメチルエチルケトン150部の混合
物を加熱して80℃に昇温した時、および同昇温時より
2時間後に、それぞれアゾビスイソブチロニトリルを
0.3部ずつ添加し、80℃で8時間反応して、固形分
40%の共重合体溶液を得た。このものに、メタクリロ
イルイソシアネート8部を添加し、80℃で6時間反応
し、側鎖にメタアクリロイル基を有する固形分42%の
共重合体溶液を得た。次に、得られた共重合体溶液に、
イソプロピルアルコール300部を添加した後、塩化メ
チルを反応系に導入し、50℃で6時間反応し、オルガ
ノポリシロキサン単位および4級アンモニウム塩単位を
有し、メタアクリロイル基を有する固形分濃度22%の
重合体溶液(3A)を得た。上記で得られた(3A)を
26部、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを
53部、および光重合開始剤として、チバ・スペシャリ
ティケミカルズ社製ダロキュア1173を5部、希釈溶
剤としてイソプロピルアルコール使用して均一に混合し
て、活性エネルギー線硬化塗布組成物を調整し、ポリエ
ステルフィルムA1の一方の表面に、硬化後の厚さが6
μmになるようにグラビアコーターを用いて塗布、乾燥
し、120W/cmのエネルギーの高圧水銀灯を使用
し、照射距離100mmにて15秒間照射し塗布層を形
成した。そして、塗布層と反対側の面にアクリル系粘着
剤を塗設し離型フィルムで保護し積層フィルムを得た。
【0068】実施例4 片末端にスチレン基を有する数平均分子量11300の
オルガノポリシロキサン化合物(信越化学社製X−22
−2440)10部、N,N−ジメチルアミノエチルメ
タクリレート80部、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート10部およびメチルエチルケトン150部の混合物
を加熱して80℃に昇温した時、および同昇温時より2
時間後に、それぞれアゾビスイソブチロニトリルを0.
3部ずつ添加し、80℃で8時間反応して、固形分40
%の共重合体溶液を得た。このものに、イソホロンジイ
ソシアネート28部と2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト22部を反応して得られる化合物50部を添加し、8
0℃で6時間反応し、固形分50%の側鎖にアクリロイ
ル基を有する共重合体溶液を得た。次に、ここで得られ
た共重合体溶液に、イソプロピルアルコール300部を
添加した後、塩化メチルを反応系に導入し、50℃で6
時間反応し、オルガノポリシロキサン単位および4級ア
ンモニウム塩単位を有し、側鎖にアクリロイル基を有す
る固形分濃度28%の重合体溶液(4A)を得た。上記
で得られた(4A)を20部、ジペンタエリスリトール
ヘキサアクリレートを53部、および光重合開始剤とし
て、チバ・スペシャリティケミカルズ社製イルガキュア
184を4部、希釈溶剤としてイソプロピルアルコール
を使用して均一に混合して、活性エネルギー線硬化塗布
組成物を調整し、ポリエステルフィルムA1の一方の表
面に、硬化後の厚さが6μm になるようにグラビアコ
ーターを用いて塗布、乾燥し、120W/cmのエネル
ギーの高圧水銀灯を使用し、照射距離100mmにて1
5秒間照射し塗布層を形成した。そして、塗布層と反対
側の面にアクリル系粘着剤を塗設し離型フィルムで保護
し積層フィルムを得た。
【0069】実施例5 実施例1で得られた重合体溶液(1A)を17部、ジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレートを53部、およ
び光重合開始剤として、チバ・スペシャリティケミカル
ズ社製イルガキュア907を3部にイソプロピルアルコ
ールを希釈溶剤として均一に混合して、活性エネルギー
線硬化塗布組成物を調整し、ポリエステルフィルムA1
の一方の表面に、硬化後の厚さが6μmになるようにグ
ラビアコーターを用いて塗布し、120W/cmのエネ
ルギーの高圧水銀灯を使用し、照射距離100mmにて
15秒間照射し塗布層を形成した。そして、塗布層と反
対側の面にアクリル系粘着剤を塗設し、離型フィルムで
保護して積層フィルムを得た。
【0070】実施例6 疎水性単量体単位として、メチルメタクリレート55
部、カチオン性単量体単位として、メタクリルオキシエ
チルトリメチルアンモニウムクロライド80%水溶液5
0部、オルガノポリシロキサン単位として、分子量約5
000の片末端メタクリルオキシ変性オルガノポリシロ
キサン(チッソ社製FM0721)5部、およびエチル
アルコール140部と重合開始剤としてアゾビスイソブ
チロニトリル1部を添加し、窒素気流下80℃で6時間
重合反応を行いカチオン性共重合体の40%エチルアル
コール溶液を得た。このカチオン性共重合体をエチルア
ルコール/イソプロピルアルコール=50/50の混合
溶剤で希釈しポリエステルフィルムA1の片面に乾燥後
の塗布厚さが6μmとなる様にグラビアコーターを用い
て塗布、乾燥して塗布層を形成した。そして、塗布層と
反対側の面にアクリル系粘着剤を塗設し、離型フィルム
で保護して積層フィルムを得た。
【0071】実施例7 実施例1において、ポリエステルフィルムA1をポリエ
ステルフィルムA2に変更する以外は実施例1と同様に
して、積層フィルムを得た。 実施例8 実施例1において、ポリエステルフィルムA1をポリエ
ステルフィルムA4に変更する以外は実施例1と同様に
して、積層フィルムを得た。
【0072】比較例1 実施例1において、ポリエステルフィルムA1をポリエ
ステルフィルムA3に変更する以外は実施例1と同様に
して、積層フィルムを得た。 比較例2 疎水性単量体単位として、メチルメタクリレート60
部、カチオン性単量体単位として、メタクリルオキシエ
チルトリメチルアンモニウムクロライド80%水溶液5
0部およびエチルアルコール140部と重合開始剤とし
てアゾビスイソブチロニトリル1部を添加し、窒素気流
下80℃で6時間重合反応を行いカチオン性共重合体の
40%エチルアルコール溶液を得た。このカチオン性共
重合体をエチルアルコール/イソプロピルアルコール=
50/50の混合溶媒で希釈しポリエステルフィルムB
1の片面に乾燥後の塗布厚さが6μmとなる様にグラビ
アコーターを用いて塗布、乾燥して塗布層を形成した。
そして、塗布層と反対側の面にアクリル系粘着剤を塗設
し離型フィルムで保護し積層フィルムを得た。
【0073】比較例3 N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート80部、
メチルメタクリレート20部およびイソプロピルアルコ
ール150部の混合物を加熱して80℃に昇温した時、
および同昇温時より2時間後に、それぞれアゾビスイソ
ブチロニトリルを0.3部ずつ添加し、80℃で8時間
反応して、固形分40%の共重合体溶液を得た。次に、
ここで得られた共重合体溶液に、イソプロピルアルコー
ル83.3部を添加した後、塩化メチルを反応系に導入
し、50℃で6時間反応し、4級アンモニウム塩単位を
有する固形分濃度34%の重合体溶液(5A)を得た。
上記で得られた(5A)を17部、ジペンタエリスリト
ールヘキサアクリレートを53部、および光重合開始剤
として、チバ・スペシャリティケミカルズ社製イルガキ
ュア907を3部、希釈溶剤としてイソプロピルアルコ
ールを使用して均一に混合して、活性エネルギー線硬化
塗布組成物を調整し、ポリエステルフィルムA1の一方
の表面に、硬化後の厚さが0.3μmになるように塗布
し、120W/cmのエネルギーの高圧水銀灯を使用
し、照射距離100mmにて15秒間照射し塗布層を形
成した。そして、塗布層と反対側の面にアクリル系粘着
剤を塗設し離型フィルムで保護し積層フィルムを得た。
【0074】比較例4 片末端にスチレン基を有する数平均分子量約11300
のオルガノポリシロキサン化合物(信越化学社製X−2
2−2440)30部、メチルメタクリレート70部、
およびイソプロピルアルコール150部の混合物を加熱
して80℃に昇温した時、および同昇温時より2時間後
に、それぞれアゾビスイソブチロニトリルを0.3部ず
つ添加し、80℃で8時間反応して、オルガノポリシロ
キサン単位を有する固形分40%の共重合体溶液(6
A)を得た。上記で得られた(6A)を15部、ジペン
タエリスリトールヘキサアクリレートを53部、および
光重合開始剤として、チバ・スペシャリティケミカルズ
社製イルガキュア907を3部、希釈溶剤としてイソプ
ロピルアルコールを使用して均一に混合して、活性エネ
ルギー線硬化塗布組成物を調整し、ポリエステルフィル
ムA1の一方の表面に、硬化後の厚さが6μmになるよ
うに塗布し、120W/cmのエネルギーの高圧水銀灯
を使用し、照射距離100mmにて15秒間照射し塗布
層を形成した。そして、塗布層と反対側の面にアクリル
系粘着剤を塗設し離型フィルムで保護し積層フィルムを
得た。このようにして得られた実施例1〜8、比較例1
〜4の特性を下記表1〜2に示す。なお、下記表1およ
び2中のフィルム厚さは、フィルム支持体の厚さであ
る。
【0075】
【表1】
【0076】
【表2】
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、帯電防止性、耐擦傷
性、滑り性、透明性等に優れ、ゴミ等の付着による汚れ
防止、傷付き防止、取り扱い性、透明等に優れる特性を
有するディスプレイ表面保護フィルムを提供することが
でき、本発明の工業的価値は高い。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AH06B AH06H AK25 AK41A AK79 CA22 EH46 EH462 EJ54 EJ542 EJ86 EJ862 GB41 JG03 JG04B JK12B JK14 JK16 JK16A JK16B JM02B JN01 JN01B YY00B 4J004 AA05 AA06 AA10 AA11 AB01 CA06 CC02 CC03 CC05 DB02 FA04 FA08 4J040 CA001 DA131 DF001 DM001 EK031 JA09 JB09 MB03 NA17 PA23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフィルム支持体の一方の表
    面に、0.5μm〜ポリエステルフィルム支持体の厚さ
    の1/10の厚みの塗布層を有する積層フィルムからな
    り、当該塗布層表面の表面抵抗が1×1011Ω以下で
    あり、当該塗布層表面の鉛筆硬度H以上であり、当該塗
    布層表面ともう一方のフィルム露出面との摩擦係数が
    0.4以下であり、積層フィルムのヘーズが2%以下で
    あることを特徴とするディスプレイ表面保護フィルム。
  2. 【請求項2】 塗布層中に帯電防止剤を含有することを
    特徴とする請求項1記載のディスプレイ表面保護フィル
    ム。
  3. 【請求項3】 塗布層中にシリコーン系化合物を含有す
    ることを特徴とする請求項1または2記載のディスプレ
    イ表面保護フィルム。
  4. 【請求項4】 塗布層表面と反対側のフィルム露出面が
    粘着剤層より構成されていることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載のディスプレイ表面保護フィル
    ム。
  5. 【請求項5】 粘着剤層の表面に離型フィルムが積層さ
    れていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載のディスプレイ表面保護フィルム。
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