JP2007163909A - 偏光板保護フィルム用基材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 液晶表示板の偏光板の表面に貼着して使用される偏光板保護フィルム用基材であって、二軸配向ポリエステルフィルムの一方の表面に帯電防止性を有する活性エネルギー線硬化樹脂層を有するフィルムであり、当該硬化樹脂層の表面抵抗率が1.0×1012Ω/□以下であり、当該硬化樹脂層表面の波長400〜610nmにおける反射率の最大値と最小値の差が3.0%以下であることを特徴とする偏光板保護フィルム用基材。
【選択図】 なし
Description
本発明の偏光板保護フィルム用基材は、液晶表示板の偏光板の表面に粘着剤等を介して貼着して使用され、二軸配向ポリエステルフィルムの一方の表面にある特定の塗布層が設けられた積層フィルムからなる。そして、本発明の好ましい態様においては、他方の表面に粘着層が設けられ、粘着層の表面に離型フィルムが積層される。本発明の偏光板保護フィルム用基材は、一般的には、塗布層形成工程、粘着層形成工程、離型フィルム積層工程を順次に経て製造される。
防汚性を付与することができる。
ポリエステルに非相溶な他のポリマー成分および顔料を除去したポリエステル1gを 精秤し、フェノール/テトラクロロエタン=50/50(重量比)の混合溶媒100mlを加えて溶解させ、30℃で測定した。
遠心沈降式粒度分布測定装置(株式会社島津製作所社製SA−CP3型)を使用して
測定した等価球形分布における積算(重量基準)50%の値を平均粒径とした。
塗布フィルム小片をエポキシ樹脂にて固定成形した後、ミクロトームで切断し、塗布フィルムの断面を透過型電子顕微鏡にて観察した。その断面のうちフィルム表面とほぼ平行に、明暗によってその塗布層が観察される。その塗布層の距離を透過型電子顕微鏡写真1枚について平均し厚みを計算した。これを少なくとも50枚の写真について行い、測定値の厚い方から10点、薄い方から10点を削除して30点の相加平均を塗布層の厚みとした。
試料フィルムの測定裏面(活性エネルギー硬化樹脂層が設けられていない面)に黒テープ(ニチバン株式会社製ビニールテープVT―50)を貼り、分光光度計(株式会社島津製作所社製UV−3100PC型)を用いて、波長範囲400〜610nmの反射率を測定し、同波長領域における反射率の最大値と最小値を求めた。分光光度計の条件として、波長測定間隔2nm、スリット間隔8nmで測定を行った。
フィルムの活性エネルギー線硬化層の表面固有抵抗率を、三菱化学社製「ハイレスタUP」 電極 UR−100プローブ を使用し、23℃/50%RHの雰囲気下で試料を設置し、500Vの電圧を印加し、1分間充電後(電圧印加時間1分)の表面固有抵抗率をそれぞれ測定した。尚、表面固有抵抗率の数値はΩ/□で示す。ここで使用した電極を下記に示す。
UR−100プローブ
内側の電極 Φ50mm
外側の電極 外Φ57.2mm 内Φ53.2mmのリング状
塗布層上に両面粘着テープ(日東電工社製「No.502」)を貼り、ゴムローラーを使用し450g/cmの線圧で圧着し、50mm幅に切り出し剥離力測定用試料とした。圧着してから1時間放置後インストロン型引張試験機を用いて、180度方向に引張速度300mm/分で剥し、その応力の平均値をその試料の剥離力とした。この試験を10回繰り返し行い、10回の相加平均をもって剥離力とした。なお、この試験を行った雰囲気は、23℃、50%RHの標準状態である。
JIS−K6714に準じ、日本電色工業社製分球式濁度計NDH−20Dによりフィルムの全光線透過率を測定し、以下の基準により評価した。
○:フィルムの全光線透過率 85%以上
△:フィルムの全光線透過率 80%以上、85%未満
×:フィルムの全光線透過率 80%未満
活性エネルギー線硬化層に基盤目状のクロスカットを行い、その上にニチバン製セロハンテープ(24mm幅)を貼りつけ、180°の剥離角度で急速に剥離させた後の剥離面積から下記のように判定した。
○:全く剥離しない
△:剥離面積15%未満
×:剥離面積15%以上
3波長光域型蛍光灯下、試料フィルムの活性エネルギー線硬化樹脂層露出面について、干渉ムラを目視観察し、下記判定基準により判定を行なった。
《判定基準》
◎:視認性が非常に良好
○:視認性良好
×:視認性悪化
塗布層の表面にタバコの灰を落とし、1回転(360度の回転)させた際の灰の付着状態を観察し、ゴミ付着の有無を評価した。
硬化樹脂層表面に、微粘着剤を付着させた後、エタノールを染みこませたシート状コットンで微粘着剤を拭き取った。微粘着層拭き取り試験の結果は、以下の基準で評価した。
○:耐溶剤層表面の外観変化なく、容易に拭き取れた
△:耐溶剤層表面の外観変化はないが、拭き取りに時間を要した
×:耐溶剤層表面の外観が変化した
微粘着剤は、アクリル系粘着剤(帝国化学株式会社製、SG−800)100部(固形分重量部)に対し、イソシアネート硬化剤(日本ポリウレタン株式会社製、コロネートHL)10部(固形分重量部)を加え、100℃、2分間乾燥・硬化させ、微粘着剤を作成した。
硬化樹脂表面に、シャチハタ社製スタンプ(Xstamper 速乾性 丸型印 11号)を用いて印字し、その印字状況を下記の基準で判定した。
○:スタンプ文字が明確に印字された
△:文字のエッジ部ににじみが見られるが、実用上問題ない
×:文字のにじみが激しく、実用上問題がある
ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール60部および酢酸マグネシウム・4水塩0.09部を反応器にとり、加熱昇温するとともにメタノールを留去し、エステル交換反応を行い、反応開始から4時間を要して230℃に昇温し、実質的にエステル交換反応を終了した。次いで、平均粒径1.54μmのシリカ粒子を0.03部含有するエチレングリコールスラリーを反応系に添加し、さらに、エチルアシッドフォスフェート0.04部、酸化ゲルマニウム0.01部を添加した後、100分で温度を280℃、圧力を15mmHgに達せしめ、以後も徐々に圧力を減じて最終的に0.3mmHgとした。
4時間後に系内を常圧に戻しポリエステルを得た。ポリエステルのシリカ粒子の含有量は0.03重量%であった。得られたポリエステルを温度180℃で4時間、不活性ガス雰囲気中で乾燥し、溶融押出機により290℃で溶融押出し、静電印加密着法を使用し、表面温度を40℃に設定した冷却ロール上で冷却固化して未延伸シートを得た。得られたシートを85℃で3.5倍縦方向に延伸した後、100℃で3.7倍横方向に延伸し、さらに、230℃にて熱固定し、厚さ38μmのポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムに、下記に示す活性エネルギー線硬化樹脂(1)をポリエステルフィルムの片面に乾燥後の塗布厚さが0.20μmとなる様にバーコーターを用いて塗布し、温度80℃、時間30秒で該塗布層を乾燥後、照射距離100mmで出力120W/cmに設定した高圧水銀灯2灯で硬化させ塗布層を形成した。そして、塗布層と反対側の面にアクリル系粘着剤を塗設し離型フィルムで保護し積層フィルムを得た。
実施例1において、活性エネルギー線硬化性樹脂(1)の乾燥後塗布厚さを0.30μmとした以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
実施例1において、活性エネルギー線硬化性樹脂(1)を活性エネルギー線硬化樹脂(2)に変更し、乾燥後の塗布厚さを0.12μmとした以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
実施例1において、活性エネルギー線硬化性樹脂(1)を活性エネルギー線硬化樹脂(3)に変更した以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
実施例1において、活性エネルギー線硬化性樹脂(1)を活性エネルギー線硬化樹脂(4)に変更した以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
実施例1において、活性エネルギー線硬化性樹脂(1)を活性エネルギー線硬化樹脂(2)に変更し、乾燥後の塗布厚さを0.30μmとした以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
実施例1において、活性エネルギー線硬化性樹脂(1)を活性エネルギー線硬化樹脂(5)に変更し、乾燥後の塗布厚さを0.30μmとした以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
実施例1において、活性エネルギー線硬化性樹脂(1)の塗布厚さを1.20μmとした以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
・疎水性単量体単位として、メチルメタクリレート35部
・カチオン性単量体単位として、メタクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド80%水溶液75部
・オルガノポリシロキサン単位として、分子量約5000の片末端メタクリルオキシ変性オルガノポリシロキサン(チッソ社製FM0721)5部
・およびエチルアルコール140部
・重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル1部
を添加し、窒素気流下80℃で6時間重合反応を行いカチオン性共重合体の40%エチルアルコール溶液を得た。
・疎水性単量体単位として、メチルメタクリレート20部
・カチオン性単量体単位として、メタクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド80%水溶液75部
・オルガノポリシロキサン単位として、分子量約5000の片末端メタクリルオキシ変性オルガノポリシロキサン(チッソ社製FM0721)20部
・およびエチルアルコール140部
・重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル1部
を添加し、窒素気流下80℃で6時間重合反応を行いカチオン性共重合体の40%エチルアルコール溶液を得た。
・疎水性単量体単位として、メチルメタクリレート40部
・カチオン性単量体単位として、メタクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド80%水溶液75部
・およびエチルアルコール140部
・重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル1部
を添加し、窒素気流下80℃で6時間重合反応を行いカチオン性共重合体の40%エチルアルコール溶液を得た。
・ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート30部
・4官能ウレタンアクリレート40部
・ビスフェノールAタイプエポキシアクリレート27部
・1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン3部
よりなる組成物にメチルエチルケトンを使用して均一に混合した塗料。
カチオン性共重合体(1)90部と、金属元素を有する有機化合物として、40%イソプロピルアルコール溶液のチタントリエタノールアミネート10部をエチルアルコール/イソプロピルアルコール=50/50の混合溶剤で希釈した塗料。
カチオン性共重合体(1)をエチルアルコール/イソプロピルアルコール=50/50の混合溶剤で希釈した塗料。
カチオン性共重合体(2)90部と、金属元素を有する有機化合物として、40%イソプロピルアルコール溶液のチタントリエタノールアミネート10部をエチルアルコール/イソプロピルアルコール=50/50の混合溶剤で希釈した塗料。
カチオン性共重合体(3)90部と、金属元素を有する有機化合物として、40%イソプロピルアルコール溶液のチタントリエタノールアミネート10部をエチルアルコール/イソプロピルアルコール=50/50の混合溶剤で希釈した塗料。
アクリル系エネルギー線硬化樹脂(1)をメチルエチルケトンで希釈した塗料。
Claims (1)
- 液晶表示板の偏光板の表面に貼着して使用される偏光板保護フィルム用基材であって、二軸配向ポリエステルフィルムの一方の表面に帯電防止性を有する活性エネルギー線硬化樹脂層を有するフィルムであり、当該硬化樹脂層の表面抵抗率が1.0×1012Ω/□以下であり、当該硬化樹脂層表面の波長400〜610nmにおける反射率の最大値と最小値の差が3.0%以下であることを特徴とする偏光板保護フィルム用基材。
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JP2005361283A JP2007163909A (ja) | 2005-12-15 | 2005-12-15 | 偏光板保護フィルム用基材 |
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JP2009175685A (ja) * | 2007-12-25 | 2009-08-06 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 偏光板およびそれを用いた液晶表示装置 |
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2005
- 2005-12-15 JP JP2005361283A patent/JP2007163909A/ja active Pending
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