JP2003306607A - 樹脂組成物およびその製造方法 - Google Patents
樹脂組成物およびその製造方法Info
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Abstract
し、かつ機械的強度にも優れた樹脂組成物およびその製
造方法の提供。 【解決手段】樹脂中にカーボンナノチューブが分散して
なる樹脂組成物であって、前記カーボンナノチューブが
2〜5層の多層カーボンナノチューブであることを特徴
とする樹脂組成物、および、カーボンナノチューブ、好
ましくは多層のカーボンナノチューブ、より好ましくは
2〜5層のカーボンナノチューブをプラズマ処理し、好
ましくは外表面の炭素に対する酸含有割合が2%以上と
した後、樹脂中に分散してなる樹脂組成物、およびその
製造方法。
Description
の製造方法に関する。より詳しくは、高い弾性率と高い
導電性を有する樹脂組成物とその製造方法に関する。
が低いため、導電性の高い導電性フィラーなどを配合す
ることによって、導電性を付与する検討が行われてい
る。導電性フィラーとしては、カーボンブラック、グラ
ファイト、炭素繊維、金属繊維、金属粉末などが用いら
れている。
いた場合は優れた導電性を発現させるためには添加量を
多くする必要があり、本来の樹脂が有する機械的強度や
成形加工性を損なうという課題があった。
径が3.5〜70nmの極細炭素フィブリルが互いに絡
み合った凝集体を樹脂中に含有させた導電性に優れた樹
脂組成物が検討されており、前記の導電性フィラーを用
いた場合より少ない添加量で高い導電性を示すことが開
示されている。しかしながら、極細炭素フィブリルを互
いに絡み合った凝集体の状態で分散させる必要があるた
めに、導電性を発現させるために必要な炭素フィブリル
の量を低減させるには限度があった。また、炭素フィブ
リルの量を多く分散させた樹脂組成物では溶融粘度や溶
液粘度が著しく高くなるため、成形加工性に問題が生じ
ていた。
求の範囲)
な事情に鑑みなされたものであり、より少ないフィラー
配合量で優れた導電性を有し、かつ機械的強度にも優れ
た樹脂組成物およびその製造方法の提供を目的とする。
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、樹脂中に2〜
5層の多層カーボンナノチューブを配合すること、およ
び、カーボンナノチューブをプラズマ処理した後に樹脂
に配合することによって上記課題を解決できることを見
出し本発明に至った。
チューブが分散してなる樹脂組成物であって、前記カー
ボンナノチューブが2〜5層の多層カーボンナノチュー
ブであることを特徴とする樹脂組成物、および、カーボ
ンナノチューブ、好ましくは多層のカーボンナノチュー
ブ、より好ましくは2〜5層のカーボンナノチューブを
プラズマ処理し、好ましくは外表面の炭素に対する酸含
有割合が2%以上とした後、樹脂中に分散してなる樹脂
組成物、およびその製造方法、を提供するものである。
する。
熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂のいずれも使用するこ
とができる。
能な樹脂を言う。その具体例としてはポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ゴム変性
ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン(ABS)樹脂、アクリロニトリル−スチレン
(AS)樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、アクリ
ル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹
脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、エチレンビニル
アルコール樹脂、酢酸セルロース樹脂、アイオノマー樹
脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ
アセタール樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポ
リ乳酸樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、変性ポリフ
ェニレンエーテル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリサ
ルホン樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリエー
テルイミド樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリア
リレート樹脂、熱可塑性ポリイミド樹脂、ポリアミドイ
ミド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリケト
ン樹脂、液晶ポリエステル樹脂、フッ素樹脂、シンジオ
タクチックポリスチレン樹脂、環状ポリオレフィン樹脂
などが挙げられる。これらの熱可塑性樹脂は1種または
2種以上を併用して用いることができる。
媒などの手段によって硬化される際に実質的に不溶かつ
不融性に変化し得る特性を持った樹脂である。その具体
例としては、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹
脂、ベンゾグアナミン樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ジアリルテレフタ
レート樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン
樹脂、フラン樹脂、ケトン樹脂、キシレン樹脂、熱硬化
性ポリイミド樹脂などが挙げられる。
上を併用して用いることができる。
脂の場合、熱可塑性樹脂の特性を損なわない範囲で少量
の熱硬化性樹脂を添加することや、逆に主成分が熱硬化
性樹脂の場合に熱硬化性樹脂の特性を損なわない範囲で
少量の熱可塑性樹脂を添加することも可能である。
グラファイトの1枚面を巻いて円筒状にした形状を有し
ており、そのグラファイト層が1層で巻いた構造を持つ
単層カーボンナノチューブ、2層以上で巻いた多層カー
ボンナノチューブのいずれでも良いが、多層カーボンナ
ノチューブであることが好ましく、特にグラファイト層
が2〜5層の多層カーボンナノチューブであることが好
ましい。さらに2層カーボンナノチューブであることが
最も好ましい。単層カーボンナノチューブより多層カー
ボンナノチューブが好ましい理由は、多層カーボンナノ
チューブのほうが樹脂との親和性とカーボンナノチュー
ブ自身の有する特性の両立がしやすいからである。カー
ボンナノチューブに樹脂との親和性を持たせようとする
と、酸化などの表面処理をする必要があるが、単層カー
ボンナノチューブには、グラファイト層が1層しかない
ので表面処理をすることによってグラファイト層の結晶
配列が崩れ、カーボンナノチューブの優れた導電性や機
械的特性を失うことが多い。この点で、2層以上のグラ
ファイト層を有する多層カーボンナノチューブの方が好
ましいが、層数が大きくなればカーボンナノチューブの
直径および体積が大きくなり、単位添加量あたりのカー
ボンナノチューブの本数が減少してしまうため、樹脂に
対する補強効果や導電性の付与効果は低下する可能性が
ある。上述したカーボンナノチューブとしての特性と、
樹脂に配合した場合の樹脂特性の改良効果という両特性
を具備するものとして、多層カーボンナノチューブのな
かで層数の小さい2〜5層カーボンナノチューブが好ま
しく、2層カーボンナノチューブが最も好ましい。具体
的な直径としては、直径3nm以下の多層カーボンナノ
チューブが好ましい。
チューブは2〜5層のカーボンナノチューブが全カーボ
ンナノチューブ中に50%以上含まれるものである。そ
の同定方法としては、カーボンナノチューブやカーボン
ナノチューブを含む樹脂組成物の超薄切片を20万倍以
上の透過型電子顕微鏡で観察した際に、その電子顕微鏡
の視野中に見られる繊維状のナノチューブの本数の中で
2〜5層のカーボンナノチューブが50%以上であれば
良い。最も好ましい2層カーボンナノチューブとは、全
カーボンナノチューブ中に占める2層カーボンナノチュ
ーブの割合が50%以上であることを言う。
のグラファイト構造は高分解能透過型電子顕微鏡で調べ
ることができる。グラファイトの層は、透過型電子顕微
鏡でまっすぐにはっきりと見えるほど好ましいが、グラ
ファイト層は乱れていても構わない。グラファイト層が
乱れたものは、カーボンナノファイバーと定義すること
があるが、このようなカーボンナノファイバーも本発明
においてはカーボンナノチューブに含むものとする。
レーザーアブレーション法、アーク放電法、熱CVD
法、プラズマCVD法、燃焼法などで製造できるが、ど
のような方法で製造したカーボンナノチューブでも構わ
ない。篠原らが報告しているようにゼオライトを触媒の
担体としてアセチレンを原料に熱CVD法で作る方法
は、特に精製することなく、多少の熱分解による不定形
炭素被覆はあるものの、純度が高く、良くグラファイト
化された多層カーボンナノチューブが得られる点で特に
好ましい方法である(Chemical Physics Letters 303(19
99) 117-124)。
炭素に対する酸含有率が2%以上であることを特徴とす
るカーボンナノチューブを用いることが好ましい。
定義する。
る酸のモル数 2πRa:カーボンナノチューブ平均外周(nm) [(Ra−Rb)/Rk]+1:カーボンナノチューブ
平均層数 2π(Ra+Rb)/2:カーボンナノチューブ平均円
周(nm) Ra:カーボンナノチューブ平均外半径 Rb:カーボンナノチューブ平均内半径 Rk:カーボンナノチューブ平均層間距離。
するカーボンナノチューブ1gに含まれる酸のモル数で
ある。純度100%のカーボンナノチューブを得ること
は困難であり、それを同定することも困難であるため、
ここで言うカーボンナノチューブとは5万倍の倍率で走
査型電子顕微鏡で見たときに繊維状の物質がその電子顕
微鏡の視野の中に80%以上であるカーボン質材料であ
ればカーボンナノチューブと言って差し支えない。従っ
て、厳密に定義すればカーボンナノチューブ外表面だけ
に酸性基を有するのではなく、カーボンナノチューブに
付着した炭素、カーボンナノチューブに混在する炭素粒
子も含んだ状態で酸量を測定し、すべてカーボンナノチ
ューブの表面に酸性基があるとして計算したものであ
る。外表面に酸を有するカーボンナノチューブに含まれ
る酸のモル数の測定は、カーボンナノチューブを溶媒に
分散させ、中和滴定によって求めたものである。外表面
に酸を有するカーボンナノチューブとは、カーボンナノ
チューブ外表面に少なくとも1種類以上の酸性の官能基
を有するカーボンナノチューブのことである。酸性の官
能基の種類は特に限定されず、例えば、カルボキシル
基、水酸基、スルホン基などである。また、それ以外の
官能基、例えばカルボニル基、ニトロ基、エーテル基、
などを有していても良い。外表面に酸を有するカーボン
ナノチューブの模式図を図1に示す。
1gに含まれるカーボンナノチューブ外表面の炭素のモ
ル数である。カーボンナノチューブ平均外周を、カーボ
ンナノチューブ平均層数とカーボンナノチューブ平均円
周の乗算結果を用いて除算することで、カーボンナノチ
ューブ全体に対するカーボンナノチューブ外表面の炭素
率を求める。これに、カーボンナノチューブ1gを炭素
原子の原子量(12g/mol)で除算した結果(つま
り、カーボンナノチューブ1g中に含まれる炭素原子の
モル数)を乗算することで、カーボンナノチューブ1g
に含まれるカーボンナノチューブ外表面の炭素のモル数
を求める。
ーボンナノチューブ平均内半径Rbは図1に示すように
定義され、例えば、透過型電子顕微鏡(TEM)観察結
果から、ひとつのカーボンナノチューブを重複して用い
ないルール適用して、任意に少なくとも10点以上、好
ましくは20点以上のカーボンナノチューブの外半径、
内半径を計測し、それぞれ平均値を計算することで求め
る。
知の値である0.34nmを用いる。
外表面の炭素に対する酸含有率は2%以上、好ましくは
4%以上、さらに好ましくは8%以上であることが好ま
しい。2%より小さいと、樹脂中への分散性が低下する
可能性がある。
ブの官能基を、エステル化、アミド化、イミド化などの
化学反応などの手法を用いてさらに修飾して用いてもか
まわない。
ノチューブ外表面の炭素に対する酸含有率が2%以上で
あることを特徴とするカーボンナノチューブを得るため
の鍵となる技術は、プラズマ処理である。プラズマ処理
は、酸素又は窒素ガスプラズマ処理であることが好まし
い。
制限されないが、例えば公知の低温プラズマ処理のこと
をいい、処理空間内にカーボンナノチューブと処理する
ガスを供給した状態で高電圧を印可して発生するプラズ
マにより、カーボンナノチューブを処理する方法であ
る。プラズマ発生ガスとしては、特に限定されないが、
有機、無機ガスが目的に応じ単独あるいは混合されて用
いられる。たとえば、酸素、窒素、水素、アンモニア、
メタン、エチレン、4フッ化炭素などが挙げられる。処
理装置としては、特に限定されるものではなく、公知の
内部電極方式または外部電極方式が使用されるが、電極
の汚染のない点から外部電極方式が好ましい。処理圧
力、電源周波数、処理出力などの処理条件は特に限定さ
れるものではなく目的に応じ好ましく選定すればよい。
ましい理由は、現時点で明らかではないが、以下のよう
に推察される。プラズマとは荷電粒子を含む気体で、荷
電粒子がカーボンナノチューブと衝突することにより炭
素−炭素の結合が切れることによって処理される。ある
いは、炭化水素がデポジットされることにより処理され
る。プラズマ処理により、炭素−炭素の結合が切れた場
合は、酸素と接触することにより、その部分にカルボキ
シル基などの官能基が生じると考えられる。カーボンナ
ノチューブ外表面の炭素に対するカルボキシル基含有率
が式1を満たす場合に、樹脂への分散性が特に向上す
る。その理由は、カーボンナノチューブ外表面にカルボ
キシル基が存在することで、隣接するこれとは別のカー
ボンナノチューブ外表面に存在するカルボキシル基と反
発し合うようになり、絡まり合っていたカーボンナノチ
ューブがほぐれ、樹脂中に分散すると考えられる。
カーボンナノチューブに特に好ましい。表面にカルボキ
シル基を導入するためには、酸化剤を用いて酸化する方
法、酸素ガス存在下で焼成する方法が知られているが、
これらは酸化のコントロールが難しく、層数の少ない多
層カーボンナノチューブを、すべて燃やしてしまうなど
の欠点がある。それに比較してプラズマ処理は、表面層
のみをマイルドに処理できるので層数の少ないナノチュ
ーブにとっては特に好ましい。プラズマ処理は10層以
下のカーボンナノチューブに好ましい処理であり、更に
好ましくは5層以下、特に好ましくは、2層カーボンナ
ノチューブに好ましい。また、単層ナノチューブでは表
面に官能基が導入されることによってグラファイト構造
が乱れ、グラファイト構造が連続しているカーボンナノ
チューブの特性を低下させてしまうので好ましくない。
体例として、酸素ガスプラズマ処理が好ましい。その理
由は、通常カーボンナノチューブは、アモルファスカー
ボンなどが表面に付着しており、そのアモルファスカー
ボン成分を酸化して二酸化炭素にして除去することがで
き、カーボンナノチューブの親水化などの修飾だけでな
く、同時に精製もできるからである。酸素ガスプラズマ
処理の条件は、装置、放電形態によって異なるが外部電
極方式の場合、圧力は5から100Paが好ましい。プ
ラズマ処理の条件によって、アモルファスカーボンのよ
うな熱分解炭素被覆物は、取り除くことも出来れば適度
に残すことも出来る。適度に残した方が、カーボンナノ
チューブ全体の外表面積が大きくなり、樹脂中への親和
性が高くなり、好ましい。
層の細いカーボンナノチューブの処理には、窒素プラズ
マが好ましい。酸素プラズマよりもマイルドに処理が出
来るため、カーボンナノチューブ自体が燃え尽きて無く
なることはない。窒素プラズマ処理でも、処理後空気中
にさらすことにより、窒素プラズマにより、切られた結
合は、空気中の酸素と反応して、カルボキシル基やカル
ボニル基、ヒドロキシル基等になる。
ノチューブの含有量は、樹脂組成物100重量%中の
0.01〜50重量%であることが好ましい。特に0.
05〜20重量%であることが好ましい。含有量が50
重量%を超えると樹脂組成物の加工性が低下する場合が
あり、また0.01重量%未満では導電性付与効果が低
下する場合があり、いずれも好ましくない。
ーブを樹脂中に分散させることで製造できる。カーボン
ナノチューブを樹脂中に分散させる方法に特に制限は無
い。具体的な方法として、樹脂を溶媒に溶解させ、樹脂
溶液とした状態でカーボンナノチューブを添加して攪
拌、混合して分散させた後、溶媒を除去して樹脂組成物
を得る方法、熱可塑性樹脂の場合では樹脂を加熱溶融し
た状態でカーボンナノチューブを添加し、ミキサーやニ
ーダー、押出機などの溶融混練機で分散させ樹脂組成物
を得る方法、熱硬化性樹脂の場合では硬化前のモノマー
やプレポリマーの状態にカーボンナノチューブを添加し
て攪拌、混合して分散させ、次いで硬化させて樹脂組成
物を得る方法、モノマー中にカーボンナノチューブを添
加し攪拌、混合して分散させ、次いで重合させて樹脂組
成物を得る方法など、いずれの方法でも良い。
プラズマ処理を施した後に樹脂に分散させることが好ま
しい。さらに、プラズマ処理を施した後において、カー
ボンナノチューブの外表面の炭素に対する酸含有割合は
2%以上とした上で樹脂に分散させることがより好まし
い。
散させる際に、カーボンナノチューブをカップリング剤
で予備処理して使用することも好ましい。かかるカップ
リング剤としてはイソシアネート系化合物、有機シラン
系化合物、有機チタネート系化合物、有機ボラン系化合
物、エポキシ化合物などが挙げられる。
あり、その具体例としては、γ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエ
トキシシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシランなどのエポキシ基含有ア
ルコキシシラン化合物、γ−メルカプトプロピルトリメ
トキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシ
ランなどのメルカプト基含有アルコキシシラン化合物、
γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、γ−ウレイ
ドプロピルトリメトキシシシラン、γ−(2−ウレイド
エチル)アミノプロピルトリメトキシシランなどのウレ
イド基含有アルコキシシラン化合物、γ−イソシアナト
プロピルトリエトキシシラン、γ−イソシアナトプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルメチ
ルジメトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルメチル
ジエトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルエチルジ
メトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルエチルジエ
トキシシラン、γ−イソシアナトプロピルトリクロロシ
ランなどのイソシアナト基含有アルコキシシラン化合
物、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジ
メトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメト
キシシランなどのアミノ基含有アルコキシシラン化合
物、γ−ヒドロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−
ヒドロキシプロピルトリエトキシシランなどの水酸基含
有アルコキシシラン化合物、γ−メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、N
−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン・塩酸塩等の炭素炭素不
飽和基含有アルコキシシラン化合物などが挙げられる。
分散性を向上させる目的および、カーボンナノチューブ
のハンドリング性を向上させる目的で、カーボンナノチ
ューブをバインダー樹脂で集束させることも可能であ
る。バインダー樹脂としてはエポキシ系樹脂、アクリル
酸系、メタクリル酸系、スチレン系などのビニル系モノ
マーからなる重合体および共重合体、ウレタン系樹脂、
ポリエステル系樹脂などが挙げられる。
を向上させる別の好ましい方法として、カーボンナノチ
ューブを樹脂中に高濃度で配合したマスターペレットを
前述した方法のいずれかで製造し、それを再度樹脂に配
合する方法を用いることも可能である。マスターペレッ
トの樹脂の種類は最終的に配合する樹脂と同一でも良
く、別の種類であっても良い。また、マスターペレット
を製造する際に、前述したカップリング剤やバインダー
樹脂を同時に配合することも可能であり、また樹脂への
分散性を向上させる分散剤を配合することも可能であ
る。分散剤としては、高級脂肪酸のエステル、金属塩、
アミドなどの高級脂肪酸誘導体や、炭酸カルシウム、タ
ルク、クレイ、などの無機粒子、ポリエチレングリコー
ル、シリコーンオイル、リン酸エステルなどの可塑剤、
界面活性剤などが挙げられる。
公知の添加剤を併用することも可能である。添加剤の具
体例としては、酸化防止剤や耐熱安定剤、耐候剤、離型
剤及び滑剤、顔料、染料、可塑剤、帯電防止剤、難燃
剤、強化材などが挙げられる。
て成形品として用いることができる。成形方法として
は、射出成形、押出成形、プレス成形などが挙げられ
る。成形品には、射出成形品、シート、未延伸フィル
ム、延伸フィルム、丸棒や異形押出品などの押出成形
品、繊維、フィラメントなどが挙げられる。発泡成形や
2色成形、インサート成形、アウトサート成形、インモ
ールド成形など公知の複合成形技術を適用することも可
能である。また、本発明の樹脂組成物を溶液あるいは懸
濁液として接着剤やペースト、塗料、コーティング剤と
して用いることも可能である。
るが、本発明はここに掲げる実施例によって限定される
ものではない。
成) K.Hernadi、A.Fonsecaらによる報告
を参照(Zeolites 17:416−423、1
996)し、酢酸鉄(2g)、酢酸コバルト(2g)、
Y型ゼオライト(10g)を秤量し、メタノール(10
0ml)を加えて、振とう器にて1時間攪拌後、メタノ
ール分を乾燥除去し、触媒を得た。次に、CVD反応装
置を用いて、反応管内の石英ウール上に触媒1gをあら
かじめセットし、窒素(30cc/分)雰囲気下で60
0℃まで昇温後、アセチレン(6cc/分)、窒素(3
0cc/分)雰囲気下で600℃×5時間保持しカーボ
ンナノチューブを合成した。その後、窒素(30cc/
分)雰囲気下で室温まで冷却し、反応混合物を取り出し
た。
水溶液中で3時間攪拌後、ろ紙(Toyo Roshi
Kaisha、Filter Paper 2号 1
25mm)を用いてろ過し、ろ紙上の固形物を、イオン
交換水、アセトン溶液にて洗浄後、乾燥し、カーボンナ
ノチューブ(CNT−1)を得た。CNT−1の透過型
電子顕微鏡(TEM)観察結果、グラファイト層の構造
が確認でき、多層カーボンナノチューブを多く含むこと
がわかった。また、SEMのEDXを用いて元素分析を
行ったところ、Y型ゼオライトの存在率はEDXの測定
限界以下(ほぼ0%)である結果を得た。
10mgに、イオン交換水50mlを加えて、超音波洗
浄機(YAMATO化学製、BRANSON3210、
発信周波数47KHz、出力130W)にて1時間処理
後、48時間静置して得られた試料のpHをガラス電極
式水素イオン濃度計(東亜電波工業、HM−30V)を
用いて測定したところ、pH=7.0でり、この結果か
らCNT−1の酸のモル数は10mgあたり、ほぼ0m
olであり、前記式を用いてカーボンナノチューブ外表
面の炭素に対する酸含有率(%)を計算すれば、0%と
算出される。
ナノチューブの合成) 参考例1で得たカーボンナノチューブ(CNT−1)
0.5gを、ガラス製シャーレー上にうすく広げて、Y
AMATO化学製PLASMA CHAMBERMOD
EL PC−101Aを用いて、酸素ガス、圧力20P
a、POWER300Wの条件で、5分間プラズマ処理
を行い、一度取り出して、シャーレー上のプラズマ処理
カーボンナノチューブを、かき混ぜ(ひっくり返す、転
がす等の動作)、シャーレー上にうすく広げ、再び同様
のプラズマ処理を行う作業を繰り返し、合計15分(計
3回)のプラズマ処理を行いプラズマ処理したカーボン
ナノチューブ(CNT−2)を得た。前記プラズマ処理
カーボンナノチューブ(CNT−2)の透過型電子顕微
鏡(TEM)観察結果から、多層カーボンナノチューブ
を多く含むことが確認できた。
ブ(CNT−2)10mgに、イオン交換水50mlを
加えて、超音波洗浄機(YAMATO化学製、BRAN
SON3210、発信周波数47KHz、出力130
W)にて1時間処理後、48時間静置して得られた分散
液のpHを、ガラス電極式水素イオン濃度計(東亜電波
工業、HM−30V)を用いて測定したところ、pH=
5.5であった。一般によく知られた中和滴定を、4
2.5×10-6(mol/l)の水酸化ナトリウム水溶
液を用いて、pH=7.0を終点として行った結果、水
酸化ナトリウム水溶液145mlを要した。つまり、
0.25mgの水酸化ナトリウム(NaOH、40g/
mol)を要した。この結果から、プラズマ処理後のカ
ーボンナノチューブ10mg中の酸のモル数は6.3×
10-6(mol)と計算できる。
とつのカーボンナノチューブを重複して用いないルール
を適用して、任意に20点のカーボンナノチューブの外
半径、内半径を計測し、それぞれ平均値を計算した結
果、Ra:カーボンナノチューブ平均外半径11.5n
m、Rb:カーボンナノチューブ平均内半径3.3nm
の結果を得た。また、Rk:カーボンナノチューブ層間
距離0.34nmを用いた。
ンナノチューブ外表面の炭素に対する酸含有率(%)を
計算した結果、12%の結果を得た。
ブの合成) J.L.Hutchisonらの方法(Carbon 39 (2001) 761-770)に
従って、アーク放電法でカーボンナノチューブを生成し
た。アノードは直径3.2mm長さ140mmの穴に触媒が埋め込
まれた直径8.2mmのグラファイトロッド、カソードは直
径10mm,長さ25mmのグラファイトロッドとした。触媒
は、次のように調製した。粒子径2-5μmのNi,Co,Fe粉末
の混合物と硫黄原子を良く粉砕した後、アルゴンガス下
で500℃1時間焼成した。ボールミルでμサイズまで
粉砕した後すぐにカーボン粉末と混ぜた。3.2mmの穴を
ドリルであけたグラファイトロッドにぎっしりつめた。
アノードの組成は、カーボンに対して、Ni 2.6at%,Co
0.7at%,Fe 1.45at%,S 0.75at%であった。アルゴン:水
素体積比1:1で350torrで75−80Aのアーク電
流でCNT合成を行った。両電極は2mmの距離で電圧差
は26〜28Vとした。
ボン10mgに、イオン交換水50mlを加えて、超音
波洗浄機(YAMATO化学製、BRANSON321
0、発信周波数47KHz、出力130W)にて1時間
処理後、48時間静置して得られた上澄み液を回収し
た。上澄み液に含まれるカーボン成分を高分解能透過型
電子顕微鏡で観察したところ、炭素不純物の付着した2
〜5層のカーボンナノチューブが多く見られた。繊維状
のカーボンナノチューブ中に占める2〜5層のカーボン
ナノチューブの割合は70%であった。5万倍の走査型
電子顕微鏡で見たところ、80%は、繊維状のグラファ
イト構造を有するカーボンナノチューブで、20%は粒
子状の不定形炭素であった。上記の上澄み液を乾燥させ
てカーボンナノチューブ(CNT−3)を得た。CNT
−3を再度水に分散させて、参考例1と同様に酸量を量
り、酸含有率を求めたところ、0%であった。
ーボンナノチューブの合成) 参考例3と同様にしてアーク放電法でCNT合成を行っ
た。得られたカーボンナノチューブを含むカーボン0.
5gを、ガラス製シャーレー上にうすく広げて、YAM
ATO化学製PLASMA CHAMBER MODE
L PC−101Aを用いて、窒素ガス、圧力20P
a、POWER300Wの条件で、5分間プラズマ処理
を行い、一度取り出して、シャーレー上のプラズマ処理
カーボンナノチューブを、かき混ぜ(ひっくり返す、転
がす等の動作)、シャーレー上にうすく広げ、再び同様
のプラズマ処理を行う作業を繰り返し、合計10分(計
2回)のプラズマ処理を行った。
に、イオン交換水50mlを加えて、超音波洗浄機(Y
AMATO化学製、BRANSON3210、発信周波
数47KHz、出力130W)にて1時間処理後、48
時間静置して得られた試料を観察したところ、カーボン
ナノチューブ分散液と黒い沈殿物が確認できた。分散液
を、遠心分離器(装置:KUBOTA KR−2000
0T、ローター:RA−3 50ml×8本)を用い
て、回転数12000rpm(約17000(×g))
×1時間、遠心分離したところ、上澄み液として、透明
感のある黒色の溶液を得た。スポイトで溶液部分を回収
し、高分解能透過型電子顕微鏡で観察した結果、炭素不
純物の付着した2〜5層のカーボンナノチューブが多く
見られた。繊維状のカーボンナノチューブ中に占める2
〜5層のカーボンナノチューブの割合は70%であっ
た。5万倍の走査型電子顕微鏡で見たところ、80%
は、繊維状のグラファイト構造を有するカーボンナノチ
ューブで、20%は粒子状の不定形炭素であった。
チューブ(CNT−4)を得た。CNT−4を再度水に
分散させて、参考例2と同様に酸量を量り、酸含有率を
求めたところ、8.5%であった。
ナイロン6樹脂(東レCM1017)を表1に示した配
合比率でプレブレンドした後、250℃に設定した容量
100mlのミキサー(東洋精機:ラボプラストミル)
で溶融混練した。窒素雰囲気下で、回転数100rpm
で10分間混練した後、溶融状態で取り出し、直ちに水
で冷却して樹脂組成物を得た。
成形を行い、厚さ1mmのシート状に加工した。このシ
ートを用い、ASTM D257に準じて体積固有抵抗
を測定した。前記の厚さ1mmのシートを切削加工で厚
さ1mm、幅12.5mm、長さ100mmの短冊状の
試験片に加工し、ASTM D790に準じて曲げ弾性
率を測定温度を23℃と100℃で測定した。結果を表
1に示した。
に示す配合比率でプレブレンドした後、実施例1と同様
にして樹脂組成物を調整し、成形、評価を行った。結果
を表1に示した。 比較例1 カーボンナノチューブを添加しない以外は実施例1と同
様にして樹脂組成物を得、成形、評価を行った。結果を
表2に示した。
用いる以外は実施例1および実施例3と同様にして樹脂
組成物を調整し、成形・評価を行った。結果を表2に示
した。
(東レT700S)を長さ6mmにカットしたチョップ
ドストランド(CF)あるいは、カーボンブラック(三
菱化学#3030)を用いる以外は実施例1と同様にし
て樹脂組成物を調整し、成形・評価を行った。結果を表
2に示した。
表3に示す配合比率でプレブレンドした後、実施例1と
同様にして樹脂組成物を調整し、成形、評価を行った。
なお、溶融混練温度およびプレス成形温度は表3中に示
した温度で実施した。結果を表3に示した。
スフェノールA型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジ
ン”エピコート828”)98.7重量部に添加し、8
0℃で2時間、加熱攪拌して分散させた。得られたエポ
キシ樹脂組成物100重量部に、ジアミノジフェニルス
ルホン30重量部を添加混合し、200℃で圧縮成形
し、厚さ1mmのシート状成形品を得た。実施例1と同
様にして、評価を行い結果を表3に示した。
して、シランカップリング剤(信越化学工業”KBM−
603”)を3重量部添加し、乳鉢で30分混合し、シ
ランカップリング処理をしたカーボンナノチューブを得
た。このカーボンナノチューブ1重量部とナイロン66
樹脂99重量部を、実施例1と同様にして樹脂組成物を
調整し、成形、評価を行った。なお、溶融混練温度およ
びプレス成形温度は280℃とした。結果を表4に示し
た。
濃度20重量%となるように、ホモジナイザーを用いて
分散させスラリーを得た。ナイロン66樹脂99重量部
を280℃に設定した容量100mlのミキサーで溶融
混練し、これに対し、前記スラリー5重量部を滴下して
滴下終了後さらに10分間混練し組成物を得た。なお、
分散媒のメタノールは混練中に全て揮散した。後は実施
例13と同様にして成形、評価を行い、結果を表4に示
した。
ロン66樹脂80重量部を280℃に設定した容量10
0mlのミキサーで10分間溶融混練し、カーボンナノ
チューブ濃度が20重量%のマスターペレットを調整し
た。このマスターペレット5重量部とナイロン66樹脂
95重量部を同様にしてミキサーで溶融混練し、組成物
を得た。後は実施例13と同様にして成形、評価を行
い、結果を表4に示した。
実施例13、14と同様にして樹脂組成物を調整し、成
形、評価を行った。結果を表4に示した。
実施例13〜15と同様にして樹脂組成物を調整し、成
形、評価を行った。結果を表5に示した。
樹脂組成物は、従来から用いられている導電性フィラー
やカーボンナノチューブを配合した組成物より、少ない
フィラー添加量で、高い導電性を示し、さらに曲げ弾性
率、特に高温時の曲げ弾性率に優れている。これらの特
性から、導電性が要求されかつ高温雰囲気下で連続使用
することが要求される用途、例えばOA機器、携帯通信
機器、情報機器など電気電子通信分野の各種部品、自動
車、ハイブリッド車、燃料電池車、電気自動車の各種電
装関係部品の材料として広く使用することができる。
Claims (13)
- 【請求項1】樹脂中にカーボンナノチューブが分散して
なる樹脂組成物であって、前記カーボンナノチューブ中
に2〜5層の多層カーボンナノチューブの占める割合が
50%以上であることを特徴とする樹脂組成物。 - 【請求項2】樹脂中にカーボンナノチューブが分散して
なる樹脂組成物であって、前記カーボンナノチューブを
プラズマ処理した後、樹脂中に分散してなることを特徴
とする樹脂組成物。 - 【請求項3】樹脂中にカーボンナノチューブが分散して
なる樹脂組成物であって、前記カーボンナノチューブを
プラズマ処理し、外表面の炭素に対する酸含有割合が2
%以上とした後、樹脂中に分散してなることを特徴とす
る樹脂組成物。 - 【請求項4】カーボンナノチューブが多層カーボンナノ
チューブであることを特徴とする請求項2または3いず
れか記載の樹脂組成物。 - 【請求項5】カーボンナノチューブが2〜5層の多層カ
ーボンナノチューブを50%以上含有するカーボンナノ
チューブであることを特徴とする請求項2または3いず
れか記載の樹脂組成物。 - 【請求項6】樹脂が熱硬化性樹脂であることを特徴とす
る請求項1〜5いずれか記載の樹脂組成物。 - 【請求項7】樹脂が熱可塑性樹脂であることを特徴とす
る請求項1〜5いずれか記載の樹脂組成物。 - 【請求項8】カーボンナノチューブをプラズマ処理した
後、樹脂中に分散させることを特徴とする樹脂組成物の
製造方法。 - 【請求項9】カーボンナノチューブをプラズマ処理し、
外表面の炭素に対する酸含有割合が2%以上とした後、
樹脂中に分散させることを特徴とする樹脂組成物の製造
方法。 - 【請求項10】カーボンナノチューブをプラズマ処理し
た後、さらにカップリング剤で処理し、樹脂中に分散さ
せることを特徴とする樹脂組成物の製造方法。 - 【請求項11】カーボンナノチューブをプラズマ処理し
た後、さらにマスターペレットまたはスラリーとし、樹
脂中に分散させることを特徴とする樹脂組成物の製造方
法。 - 【請求項12】カーボンナノチューブが多層カーボンナ
ノチューブであることを特徴とする請求項8〜11いず
れか記載の樹脂組成物の製造方法。 - 【請求項13】カーボンナノチューブが2〜5層の多層
カーボンナノチューブを50%以上含有するカーボンナ
ノチューブであることを特徴とする請求項8〜11いず
れか記載の樹脂組成物の製造方法。
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