JP2018075719A - 導電性樹脂組成物の製造方法および成形体の製造方法 - Google Patents

導電性樹脂組成物の製造方法および成形体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018075719A
JP2018075719A JP2016216987A JP2016216987A JP2018075719A JP 2018075719 A JP2018075719 A JP 2018075719A JP 2016216987 A JP2016216987 A JP 2016216987A JP 2016216987 A JP2016216987 A JP 2016216987A JP 2018075719 A JP2018075719 A JP 2018075719A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
resin composition
conductive resin
manufacturing
kneaded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016216987A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6828384B2 (ja
Inventor
友浩 渡邊
Tomohiro Watanabe
友浩 渡邊
誠 柳澤
Makoto Yanagisawa
誠 柳澤
高橋 淳
Atsushi Takahashi
淳 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Artience Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Ink SC Holdings Co Ltd filed Critical Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Priority to JP2016216987A priority Critical patent/JP6828384B2/ja
Publication of JP2018075719A publication Critical patent/JP2018075719A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6828384B2 publication Critical patent/JP6828384B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、カーボンナノチューブを熱可塑性樹脂に高濃度に分散可能、かつ低コストである導電性樹脂組成物の製造方法の提供を目的とする。【解決手段】熱可塑性樹脂、およびカーボンナノチューブを、第一の端部に投入部、第二の端部に取り出し部、表面にスパイラル状の凹部を有し、互いに逆方向に回転する二本のロールを備える連続式二本ロール混練機の前記投入部に投入し、溶融混練を行い、前記取り出し部から混練物を得る、導電性樹脂組成物の製造方法であって、前記熱可塑性樹脂100重量部に対して、カーボンナノチューブを30〜150重量部を配合する、導電性樹脂組成物の製造方法。【選択図】図1

Description

本発明は、カーボンナノチューブを用いた導電性樹脂組成物の製造方法に関する。
ICやLSIを用いた電子部品、ならびにこれらを実装した電子機器の包装材には、帯電による電子部品の絶縁破壊やゴミの付着による電子部品の機能低下などの静電気を防止する必要がある。そのため、包装材としてカーボンブラック等の導電性粒子を練り混んだ成形体を用いることで導電性を付与し静電気の問題に対応していた。しかし、電子部品は、製造時クリーンルームで取り扱われることが多く、成形体表面から導電性粒子が脱落してクリーン度が悪化する場合があった。
これに対して、カーボンナノチューブは、成形体に軽さと導電性と機械強度を付与できる可能性がある素材であり、カーボンブラックより少量の添加で導電性が得られる可能性がある。しかし、カーボンナノチューブは、一本一本のカーボンナノチューブ(一次粒子)が複雑に絡み合った一次凝集体で存在しており、通常は、一次凝集体に加え、その一次凝集体同士が絡み合った二次凝集体も混在した状態にある。この一次凝集体と二次凝集体の混合物を樹脂中で一次粒子まで分散させる難易度は非常に高いため、カーボンナノチューブ本来の性能を引き出すことは難しい。また、成形体中に二次凝集体が多数存在すると、成形体表面で異物になる場合があり、成形体の外観低下や、脱落等が生じる問題がある。
カーボンナノチューブを樹脂中に分散させる方法としては、特許文献1には、カーボンナノチューブをプラズマで処理することでその表面に酸を生成させて樹脂中に分散させる方法が開示されている。また、特許文献2には、イオン性液体でカーボンナノチューブを被覆することで樹脂中に分散させる方法が開示されている。また、特許文献3では、表面をエチレン−マレイン酸共重合体で被覆したカーボンナノチューブを樹脂中に分散する方法が開示されている。
特開2003−306607号公報 特開2004−255481号公報 特開2014−101233号公報
しかし、特許文献1の方法は、プラズマ処理が高コストという問題があった。また、特許文献2の方法は、イオン性液体が成形体の表面に移行して周囲を汚染する問題があった。また、特許文献3の方法は、樹脂組成物中のカーボンナノチューブ濃度が低く、導電性が低い問題があった。また、これらカーボンナノチューブを表面処理する方法は、高コストという問題があった。
本発明は、カーボンナノチューブを熱可塑性樹脂に高濃度に分散可能、かつコストを抑制可能な導電性樹脂組成物の製造方法の提供を目的とする。
本発明の導電性樹脂組成物の製造方法は、熱可塑性樹脂、およびカーボンナノチューブを、第一の端部に投入部、第二の端部に取り出し部、表面にスパイラル状の凹部を有し互いに逆方向に回転する二本のロールを備える連続式二本ロール混練機の前記投入部に投入し、溶融混練を行い、前記取り出し部から混練物を得る、導電性樹脂組成物の製造方法であり、前記熱可塑性樹脂100重量部に対して、前記カーボンナノチューブを30〜150重量部を配合する。
本発明によりカーボンナノチューブを熱可塑性樹脂に高濃度に分散可能、かつコストを抑制可能な導電性樹脂組成物の製造方法を提供できる。
連続式二本ロール混練機の側面から見たイメージ図。 二本ロールの平面図。 ロールの凹部形状を示す平面図および一部拡大図
本発明の導電性樹脂組成物の製造方法は、熱可塑性樹脂、およびカーボンナノチューブを、第一の端部に投入部、第二の端部に取り出し部、表面にスパイラル状の凹部を有し互いに逆方向に回転する二本のロールを備える連続式二本ロール混練機の前記投入部に投入し、溶融混練を行い、前記取り出し部から混練物を得る、導電性樹脂組成物の製造方法であって、前記熱可塑性樹脂100重量部に対して、カーボンナノチューブを30〜150重量部を配合する。
前記混合物は、二本のロールで溶融混練されながらスパイラル状の凹部により第一の端部から第二の端部に送られて前記取り出し部から混練物である導電性樹脂組成物として取り出される。なお、熱可塑性樹脂、およびカーボンナノチューブは、一緒に混練され始め出したところから混練物とよぶ。なお、本明細書で混練、混合、分散は同義語である。
従来カーボンナノチューブは、表面処理無しには溶融混練による手法で熱可塑性樹脂中に高濃度に分散できなかった。しかし、本発明の製造方法で得られた導電性樹脂組成物は、カーボンナノチューブを高濃度に分散できているため、成形体の作製に使用すると、得られる成形体は従来にはない良好な導電性が得られる。なお、本発明の製造方法に表面処理を行ったカーボンナノチューブが使用できることはいうまでもない。
<熱可塑性樹脂>
本発明で用いる熱可塑性樹脂は、公知の熱可塑性樹脂を使用することができるところ、融点または軟化点が100〜300℃の熱可塑性樹脂であることが好ましい。これにより連続式二本ロール混練機での成形可能な熱可塑性樹脂の溶融混練が容易になる。なお、熱可塑性樹脂の融点または軟化点は、120〜220℃がより好ましく、150〜200℃がさらに好ましい。なお、熱可塑性樹脂のうち結晶性樹脂は、融点を有し、非結晶性樹脂は、軟化点を有する。
熱可塑性樹脂は、例えばポリエチレン及びポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリスチレン、エラストマー樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール、塩化ビニル樹脂、フッ素樹脂、ならびにこれらの複合体、ならびにこれらの共重合体が挙げられる。これらの中でも加工性が良好という面からポリオレフィン、ポリカーボネートが好ましい。上記例示樹脂で、ポリカーボネートは、非結晶性樹脂であるため軟化点を有する。しかし、軟化点を有する樹脂がポリカーボネートのみに限定されないことはいうまでもない。
ポリオレフィンは、例えばオレフィンモノマーの重合体、ならびに他のモノマーとの共重合体が挙げられる。オレフィンモノマーは、公知の化合物を使用できるところ、炭素数2〜30のオレフィンモノマーが好ましい。炭素数2〜30のオレフィンモノマーは、例えばエチレン(エテン)、プロピレン(プロペン)、1−プテン、2−ブテン、1−ヘキセン、4−メチルペンテン−1、1−デセン、1−ドデセン等が挙げられる。これらの中でもエチレンまたはプロピレンがより好ましい。
ポリオレフィンの中でもポリエチレンは、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)等が挙げられる。
ポリオレフィンの中でもポリプロピレンは、例えばホモポリマー、ランダムコポリマー、ブロックコポリマー等が挙げられる。
ポリプロピレンは、分子内に官能基(例えばカルボキシル基)を導入した変性ポリプロピレン(例えば酸変性ポリプロピレン)を使用することも好ましい。
またポリオレフィンは、例えばエチレンとプロピレンとの共重合体を使用できる。エチレン/プロピレン共重合体の共重合比(質量比)=0.5/99.5〜30/70が好ましく、2/98〜20/80がより好ましい。
また、エチレン/プロピレン共重合体樹脂は、エチレンまたはプロピレンと、炭素数4以上のオレフィンとの共重合体(以下、オレフィン共重合体という)が好ましい。オレフィン共重合体は、例えばエチレンまたはプロピレン/炭素数4以上のオレフィン体の共重合比(質量比)=30/70〜99/1が好ましく、50/50〜95/5がより好ましい。
ポリオレフィンは、ポリオレフィンが部分的に酸化された酸化ポリオレフィン、ハロゲン(例えば、塩素)を付加させたハロゲン化ポリオレフィンが挙げられる。
これらポリオレフィンの中でもポリプロピレンが好ましい。
ポリカーボネートは、例えばジヒドロキシ化合物又はこれと少量のポリヒドロキシ化合物を、ホスゲン又は炭酸ジエステルと反応させることによって得られる公知の樹脂である。ポリカーボネートの分子構造は、直鎖または分岐構造であっても良い。
熱可塑性樹脂は、単独または2種類以上を併用できる。
<カーボンナノチューブ>
本発明で用いるカーボンナノチューブは、グラフェンシートを丸めて円筒状にしたような構造の公知のチューブ状物質である。カーボンナノチューブは、単層カーボンナノチューブ(SWCNT)、および多層カーボンナノチューブ(MWCNT)が一般的であり、そのいずれも使用できる。これらの中でも低コストおよび高強度な成形体を得やすい面で多層カーボンナノチューブが好ましい。
カーボンナノチューブは、側壁がグラファイト構造ではなく、アモルファス構造をもったカーボンナノチューブであっても良い。一般的に全てが均一なグラファイト構造のカーボンナノチューブの合成は困難であり、一部アモルファス構造を側面に有するものが一般的だからである。
カーボンナノチューブは、凝集力が強いため、通常一次粒子同士が、凝集して絡み合い一次凝集体を形成するところ、一次凝集体がさらに凝集して二次凝集体を形成する場合が多い。また一次凝集体と二次凝集体とが混在する場合もある。
カーボンナノチューブは、平均繊維径0.5〜300nmであることが好ましく、1〜200nmがより好ましい。平均繊維径を適度な範囲すると混練の際、カーボンナノチューブ凝集体の隙間にポリオレフィンを取り込み難くなるため、導電性樹脂組成物の粘度を適度な範囲に保ち易くなりカーボンナノチューブを分散し易くなる。なお、平均繊維径とは、カーボンナノチューブの直径であり、電子顕微鏡での拡大画像から求めた一次粒子約20本程度を平均した値である。
カーボンナノチューブの平均長さは、0.5〜500μmが好ましく、1〜100μmがより好ましい。
カーボンナノチューブは、一般にレーザーアブレーション法、アーク放電法、化学気相成長法(CVD法)、燃焼法などで製造でき、いずれの製造法で得られたカーボンナノチューブでも使用できる。前記製造法の中でもCVD法は、通常、400〜1000℃の高温下において、担体に金属触媒を担持した触媒微粒子と、原料の炭素含有ガスとを接触させることにより、カーボンナノチューブを安価に、かつ大量に生産することができるため好ましい。
担体は、例えばシリカ、アルミナ、酸化マグネシウム、酸化チタン、珪酸塩、珪藻土、アルミナシリカ、シリカチタニア、ゼオライトが挙げられる。
金属触媒は、例えば鉄、ニッケルが挙げられる。
導電性樹脂組成物に配合できる他の原料は、例えば酸化防止剤、光安定剤、滑材、難燃剤等が挙げられる。なお、熱可塑性樹脂、カーボンナノチューブ等をまとめて原料という場合がある。
酸化防止剤は、例えばフェノール系、硫黄系、リン系が挙げられる。
光安定剤は、例えば紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系安定剤が挙げられる。
滑材は、例えば炭化水素系、脂肪酸系、脂肪族アミド系、金属石鹸系、エステル系が挙げられる。
難燃剤は、例えば臭素化合物、リン化合物、塩素化合物が挙げられる。
<連続式二本ロール混錬機>
本発明で使用する連続式二本ロール混錬機を図面を参照しつつ説明する。
図1の側面イメージ図によると連続式二本ロール混錬機10は、第一の端部11に投入部12、第二の端部13に取り出し部14、グレーに着色した凹部形成範囲15に図示しないが表面にスパイラル状の凹部を有し互いに逆方向に回転する二本のロール18(図1では一本のみを示す)を備える。なお、前記グレーの着色は、説明の必要上着色しているため、実際には着色する必要はない。
熱可塑性樹脂、カーボンナノチューブを投入する投入部12は、原料を前記二本のロール18上に投入できる場所に設置すればよいところ、原料を充分溶融混練するためロールの端部付近に設置することが好ましい(第一の端部11という)。溶融混練が充分できる程度に二本のロール18の長さ方向の中心点から見て、半分方向の左右いずれかに設置すれば良い。また、投入部12は、例えば原料の種類別に複数設置されていても良い。なお、第一の端部11は、厳密な意味でのロールの端という意味ではなく、直ちに溶融混練を行えるようにスパイラル状の凹部が形成された場所である。
原料を投入部12に投入する方法は、オペレーターによる投入、または、機械を用いた投入が挙げられるところ、省力化の面で、例えば原料フィーダー16が好ましい。
前記取り出し部14は、混合物を充分溶融混練するため、二本のロールの長さ方向の中心点からみて前記投入部12が設置されていない他の端部付近(第二の端部13という)に設置することが好ましい。なお、前記取り出し部14は、溶融混練が充分できれば良いため二本のロールの長さ方向の中心点から見た左右いずれかに設置すれば良い。
取り出し部14付近で混練物は、ロールに付着しているため、そのままの状態では取り出すことが難しい。そこで、取り出し部14に接するように、例えばディスク状カッター17のような切断装置(ないし取り出し装置)を使用して取り出すことが好ましい。取り出し部14は、前記切断装置を設置する場所をいい、ロール上に凹部が形成されていない場所に前記切断装置を設置することが好ましい。しかし、混練物を取り出すことができれば良い観点からいうと取り出し部14は、ロール上の凹部が形成された場所であってもよいことはいうまでもない。
ディスク状カッター17は、例えば回転刃が付属しており、ロールの表面に巻き付いている混練物に前記回転刃を押し付けることで混練物を切断して帯状で取り出すストリップカッターである。他の取り出し装置は、例えば多数の孔を設けたシリンダードラムをロールに押し付け、混練物を前記孔を介して前記ドラム内部に押し出し、これを前記ドラム内に設置した固定刃で切断することでペレットを形成するペレタイザー等、公知の装置が挙げられる。
ディスク状カッター17で取り出される混練物(本発明の導電性樹脂組成物)は、取り出し部14の下部で回収する。
図2は、連続式二本ロール混錬機10から二本のロールのみを取り出して説明するための平面図である。図2によると二本のロール(ロールA21、ロールB22)は、上方向(図面の垂直方法)から見て、左右平行に設置されていることが好ましい。これにより原料が、溶融混練の初期段階に二本のロールの下部に落下し難い。なお、前記二本のロールは、混合物の溶融混練が可能であれば良いので、落下を防止できるのであれば上から見て上下平行に設置されていてもよい。
前記二本のロールは、混練部がそれぞれ円柱形であり、その両端に連続式二本ロール混錬機10のロール駆動部(図示しない)に接続する棒(接続部)を有している。前記二本のロールは、図2では図示しないが、その表面に凹形状の溝がスパイラル状に形成されている。凹形状の溝は、グレーに着色した範囲に形成し、ロールの非着色部には、凹形状の溝を形成しないことが好ましい。前記二本のロールの直径および有効長(接続部を含まない長さ)は、任意に設定できるところ、原料に十分せん断力を加える面から、少なくともロールの直径の2倍以上の長さが必要である。
前記二本のロールは、図示しないが内部に加熱または冷却を行うための流路が形成することが好ましい。前記流路は、1本または複数設置でき、例えば加熱用流路および冷却用流路のようにそれぞれ独立して設置することができる。これにより細かな温度制御が可能になる。
前記二本のロールで凹形状のスパイラルは、混練物の搬送効率および必要なせん断力の面から連続していることが好ましい。しかし、混練物の搬送効率およびせん断力を低下させないのであれば、不連続でも構わない。ロールA21およびロールB22が互いに対向する角度に形成されていることが好ましい。つまり、例えばロールA21およびロールB22が接するように平行に設置した場合(図2に示す通り)、例えば、その平行線をX軸として立ち上がるロールA21のスパイラル角が45°である場合、ロールB22のスパイラル角は、−45°であること、すなわちスパイラル角の絶対値が同一であることが好ましい。前記二本のロールのスパイラル角は、溶融混練しながら混練物を移動(搬送)できれば良く、またロール長さでも混練物の溶融混練時間を調整できるので限定されないところ、0°を超えて90°以下が好ましく、30〜60°がより好ましい。なお、混合物の溶融混練および移動が可能であれば、ロールA21およびロールB22のスパイラル角の絶対値は、必ずしも同一でなくとも良い。
投入部(図示しない)は、ロールA21上の原料投入ゾーン25の位置23付近に設置し、取り出し部(図示しない)は、混練ゾーン26側の位置24付近に設置することが好ましい。つまり、混練物をロールA21に付着させて溶融混練を行い、ロールA21から混練物を取り出すことで熱可塑性樹脂とカーボンナノチューブを良好に分散できる。なお、付近ということは、正確にこの位置というわけではなく、その付近という意味である。また投入部の位置23はロールA21とロールB22の中間でもよい。
二本のロールの凹形状を例示する。図3の(3−1)によるとロール31に形成する凹形状のスパイラル32は、凹形状の拡大図33の形状であることが好ましい。なお拡大図33での凹形状の深さおよび幅は、当然であるが任意に設定できる。また、ロールの凹形状は、図3の(3−2)に示すロール34のようにスパイラル35の凹形状の底部に拡大図36の例示した突起を複数設置できる。これにより、混練物へのせん断力向上や、溶融混練の際、混練物のロールからの脱落を抑制できる。なお、前記突起の形状は、図3に限定されないことはいうまでもない。
前記二本のロールに形成される凹形状のスパイラルは、例えば、円柱形のロールを切削してロールの表面に凹形状のスパイラルを形成すれば良い。また、二本のロールのスパイラル状の凹部は、ロールの回転により凹部同士が互いにかみ合うように形成されていることが好ましい。これにより原料に対して強力なせん断力を加えることができる。
また、凹形状のスパイラルがあることで混練物の第一の端部(図3の左側)から第二の端部(図3の右側)に搬送させる効率が向上するため、原料を多量に供給する場合、ロール上に混練され難い樹脂溜り(バンク)が成長し難く、混練物がロールで十分に溶融混練されずに第二の端部に流動する現象(ショートパス)が起きにくくなる。
なお、円柱形のロールの表面に凸形状のスパイラルを設置して、結果的に凹形状のスパイラルを形成しても良い。
また、二本のロールの表面形状は、ロールA21の凸部の頂部(表面)がロール軸に平行な頂部幅を有する場合、ロールB22の凹部の底部がロール軸に平行な底部幅を有することが好ましい。
二本のロールは、その構造、大きさ、材料等は特に限定されないところ。材料は、強度および低コストの面から、例えば鉄、ステンレス等が好ましい。
連続式二本ロール混錬機の説明はあくまで1例であるため、ロールAとロールBの関係が逆の場合、凹部のスパイラル角が逆に形成されて投入部と取り出し部の位置関係が逆の場合であっても構わない。
本発明で用いる連続式二本ロール混錬機10は、市販品では、例えば、日本コークス社製の装置名「ニーデックス」が挙げられる。
<導電性樹脂組成物の製造方法>
図1および図2を示し説明する。熱可塑性樹脂、およびカーボンナノチューブを連続式二本ロール混錬機10の投入部12に投入する。原料の配合量は、熱可塑性樹脂100重量部に対して、カーボンナノチューブを30〜150重量部を配合することが好ましく、40〜130重量部がより好ましい。前記原料は、熱可塑性樹脂、およびカーボンナノチューブを同時または別々に投入して構わない。また前記投入は1回、連続的ないし間欠的のいずれでも構わない。
原料の投入に使用する原料フィーダーは、重量式フィーダーまたは容量式フィーダーを使用することが好ましい。原料の投入は、投入前にプレミックスした原料を1か所の投入部から供給しても良く、複数の材料をそれぞれ2か所以上の投入部に供給し、混合を兼ねて混練を行っても良い。
前記プレミックスは、例えばミキサー処理による粉体混合方法、ニーダーによる混錬工程の後粉砕処理を行う方法が挙げられる。また連続式二本ロール混錬機によって得られた混錬物を再度投入し、再び溶融混練を行っても良い。また、熱可塑性樹脂、およびカーボンナノチューブは、ロールの第一の端部付近に設置した投入部12から投入し、任意成分の原料(熱を嫌う素材やせん断力をあまりかけたくない素材)をロールの中心点から第二の端部までの任意の位置からロール上に投入することもできる。
原料は、二本のロールで溶融混練する。原料は、二本のロールの内、ロールA21に巻きつかせながら溶融混練することが好ましい。これにより原料は、せん断力がかかりつつ混練されて混練物になり、混練物を取り出し部14方向に搬送し易い。原料をロールA21に巻きつかせるためには、二本のロールの回転数に差をつけることが好ましい。例えば、ロールA21をロールB22より高速で回転させるとロールA21に原料が巻き付き易い。
また、他の方法として、ロールA21の温度をロールB22より高温に設定することでロールA21に原料(ないし混練物)が巻き付きやすくなる。そのため各ロールの回転数および温度を適宜調整して、原料をロールA21に巻き付かせる。これらの場合、原料が巻き付きにくいロールB22は、原料(ないし混練物)にせん断力を加えるように作用する。
ロールの回転数は、2〜150rpmが好ましく、20〜90rpmがより好ましい。これらの範囲内で二本のロールに回転差を設けることで原料によりせん断力が加わりやすい。二本のロールの回転数に差をつける場合、回転差は1〜50rpm程度が好ましく5〜20rpm程度がより好ましい。
ロールの温度は、原料を巻き付かせるロールA21は、熱可塑性樹脂の融点ないし軟化点に応じて投入部周辺の温度を150〜350℃に調整することが好ましい。また、ロールB22の投入部周辺の温度は100〜300℃が好ましい。また、ロールA21の取り出し部周辺の温度は、150〜300℃が好ましい。また、ロールB22の取り出し部周辺の温度は、100〜250℃が好ましい。
前記二本のロールの間隔は、原料(ないし混練物)を溶融混練させながら第一の端部から第二の端部まで流動させるために適切に設定する必要がある。前記間隙は、原料の投入量、熱可塑性樹脂の溶融粘度により、適宜設定できる。
前記間隔は、例えば二本のロールのスパイラル状の凹部が混練物にせん断力を充分かけられる程度(例えばロール表面からマイナス3mm程度からロール間がプラス3mm程度の範囲)で適宜調整すれば良い。
図2の回転方向27および回転方向28で示す通り、前記二本のロールは、互いに逆方向に回転し、原料にせん断力を加える。さらに表面のスパイラルの凹部の存在により原料が連続的に溶融混練されることで投入部から取り出し部に移動する。
原料を溶融混練すると(原料を混練すると混練物になる)大きく発熱し、混練物の粘度が低下して、圧縮力およびせん断力がかかり難くなり、カーボンナノチューブの分散性が低下する場合がある。そのためロールは、溶融混練しながら適宜冷却を行うことが好ましい。冷却は、例えば前記流路に冷却媒体を流すことで冷却を行ことができる。また、溶融混練当初は、ロールの温度が低いため、前記流路に予め加熱媒体を流すことでロールを加熱できる。ロールの加熱また冷却の切り替えは、混練物の作製状態を確認しながら適宜調整すればよい。
図1で説明する。原料を二本のロール18上に連続的に供給すると、混練物は、原料の供給圧により搬送される。混練物が二本のロール18を通過して取り出し部から得るまでに平均時間(滞留時間)は原料の供給量(投入部12からの投入量)が多いほど短くなる。原料の投入から混練物が取り出されるまでの滞留時間が著しく短い場合、混練物過多により前記ショートパスが生じてしまい混錬不足によりカーボンナノチューブの分散性が低下する場合がある。そのため、前記滞留時間は3分以上が好ましい。なお、滞留時間の上限は、生産性と分散性を両立できる範囲で定めればよく限定されない。強いて挙げれば1時間以内が好ましく、30分以内がより好ましい。
取り出し部14から取り出された混練物(導電性樹脂組成物)の形状は、限定されないが、取扱いが容易になる面でフレーク状が好ましい。前記フレーク状の混練物の大きさは、熱可塑性樹脂の種類により異なるところ、その後の取り扱いを考慮すると厚さ約1mm前後が好ましい。また、フレークの縦・横の1例を挙げるとおおよそ3mm×3mm程度である。フレーク状への加工は、ディスク状カッター17を使用すればよい。
以上説明した製造方法でカーボンナノチューブを含有する導電性樹脂組成物が得られる。得られた導電性樹脂組成物は、カーボンナノチューブを高濃度で良好に分散できているため熱伝導率が良好である。
<成形体>
本発明の成形体は、上記製造方法で得た導電性樹脂組成物を溶融混練して、成形することで製造できる。前記溶融混練の際、必要に応じて希釈樹脂(熱可塑性樹脂等)を導電性樹脂組成物に配合してもよい。なお、希釈樹脂は、導電性樹脂組成物の作製に使用した熱可塑性樹脂と同じ種類の樹脂が好ましいところ、求める性能により適宜組合せを変えても良い。
成形体は、導電性樹脂組成物を50℃〜350℃程度に設定した成形機に投入し溶融混合後に、所望する成形体の形状に形成し、冷却することで得ることができる。
成形体の形状は、例えば板状、棒状、繊維、チューブ、パイプ、ボトル、フィルム等、各種立体形状が挙げられる。
成形方法は、例えば、押出成形、射出成形、ブロー成形、プレス成形、トランスファー成形、T−ダイ成形、インフレーション成形、カレンダー成形、紡糸等が挙げられる。
成形体を製造する際の温度は、熱可塑性樹脂の融点よりも10℃〜80℃高い温度で成形することが好ましい。上記の範囲の加工温度(成形温度)であれば、熱可塑性樹脂やカーボンナノチューブの劣化を抑制することができ、高い導電性を有する成形体を製造することができる。
本発明の成形体は、導電性を有するため、例えばICチップ等を搬送する帯電防止容器、電極部材、電磁波シールド材等が好ましい。
以下の実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが、以下の実施例は、本発明を何ら制限するものではない。なお、実施例では、「部」は「重量部」を、「%」は「質量%」を表す。また、表中の配合量は、重量部である。
実施例で使用した原料は、以下のとおりである。
<熱可塑性樹脂>
(A1)ポリエチレン(ハイゼックス7700M、プライムポリマー社製、融点:131℃)
(A2)ポリプロピレン(プライムポリプロJ226T、プライムポリマー社製、融点:135℃)
(A3)ポリプロピレン(プライムポリプロJ106G、プライムポリマー社製、融点:164℃)
(A4)ポリカーボネート(ユーピロンS−3000、三菱エンジニアリングプラスチックス社製、軟化点:150℃)
(A5)ポリアミド(アミランCM1046、東レ社製、融点:225℃)
(A6)ポリエチレンテレフタレート(SA−135、三井化学社製、融点:247℃)
<カーボンナノチューブ>
(B)カーボンナノチューブ(製品名:VGCF−H 、平均繊維径150nm、平均長さ10μm、昭和電工社製)
<カーボンブラック>
(C)デンカブラック(アセチレンブラック粉、平均粒子径35nm、DBP吸油量:150mL/100g、真密度:1.81g/mL、電気化学工業社製)
[実施例1]
(導電性樹脂組成物D1の製造)
熱可塑性樹脂(A1)100部およびカーボンナノチューブ(B)100部を重量式フィーダーで計量しながら連続二本ロール混錬機(「ニーデックス」 ロール直径:160mm・ロール長さ800mm・ロール有効長(凹部形成長さ)560mm 日本コークス社製 以下、加工機Aという)の投入部から二本のロール上に連続的に供給した。次いで、以下に示す条件で溶融混錬を行い導電性樹脂組成物(D1)を得た。なお、有効ロール長さは、凹部形成部である。
〔混練条件〕
連続式二本ロール混練機は、ロールAの回転数75rpm、ロールBの回転数50rpm、ロールAとロールBとの間隔を0.3mmに設定した。ロール内の温度は、ロールAの原料投入ゾーンを170℃、混練ゾーンを160℃に設定した。ロールBは、原料投入ゾーンを150℃、混練ゾーンを140℃に設定した。また、原料の供給速度は4kg/時間、平均滞留時間は約8分間であった。
<加工性>
得られた導電性樹脂組成物を目視観察し、カーボンナノチューブの分散不良で生じた凝集粉が混入した場合を加工性不良(×)、混入しない場合を加工性良好(〇)と評価した。
(成形物E1の製造)
得られた導電性樹脂組成物(D1)を熱プレスシート成形機に投入し200℃に加熱し、溶融混練を行い成形することで、縦200mm・横200mm・厚み1.0mmのプレスシートを作製した。次いで当該プレスシートを、縦40mm・横60mmの大きさに打抜いて成形物(E1)とした。
<体積抵抗率>
得られた成形物(E1)を抵抗率計「ロレスタGP」(ロレスタGP MCP−T610型抵抗率計、JIS−K7194準拠、4端子4探針法定電流印加方式、三菱化学アナリテック社製)(0.5cm間隔の4端子プローブ)を用いて体積抵抗率(Ω・cm)を測定した。
<成形体の熱伝導率>
得られた成形物(E1)をホットディスク法熱物性測定装置(TPS−500 京都電子工業製)を使用して、直径7mmφのセンサーを用いて、熱伝導率(単位:W/m・K)を測定した。
[実施例2〜8]及び[比較例1〜3]
実施例1の原料を表1に記載された原料および配合量に変更し、連続式二本ロール混練機のロール温度を表3、熱プレスシート成形機の設定温度を表4に記載された通りに変更した以外は、実施例1と同様に行うことでそれぞれ導電性樹脂組成物(D2)〜(D9)及び(D11)を作製した。次いで得られた導電性樹脂組成物(D2)〜(D9)及び(D11)を元に、それぞれ成形物(E2)〜(E9)及び(E11)を作製した。なお、比較例2はカーボンナノチューブの配合量が過剰で分散が悪く加工性不良であったため、導電性樹脂組成物が作製できなかった。
[比較例4]
〔混練条件例:三本ロール〕
熱可塑性樹脂(A3)100部およびカーボンナノチューブ30部を、蒸気加熱したオープンロール混練機(三本ロール、アイメックス社製)に投入し混練を行ったが、カーボンナノチューブをうまく分散できず加工性不良により導電性樹脂組成物が作製できなかった。
[比較例5]
〔混練条件例:二軸押出し機〕
熱可塑性樹脂(A3)100部およびカーボンナノチューブ30部を、二軸押出し機に投入し、240℃で押出し溶融混練を行ったが、カーボンナノチューブをうまく分散できず加工性不良により導電性樹脂組成物が作製できなかった。
[比較例6]
〔混練条件例:ニーダー〕
熱可塑性樹脂(A3)100部およびカーボンナノチューブ30部を、蒸気加熱したニーダーに投入し、溶融混練を行ったが、カーボンナノチューブをうまく分散できず加工性不良により導電性樹脂組成物が作製できなかった。
[比較例7]
〔混練条件例:バンバリーミキサー〕
熱可塑性樹脂(A3)100部およびカーボンナノチューブ30部を、蒸気加熱したバンバリーミキサー(バンバリー)に投入し、溶融混練を行ったが、をうまく分散できず加工性不良により導電性樹脂組成物が作製できなかった。
表1および表2の結果から、実施例1〜8は、加工性が良好で優れた導電性(体積抵抗率が低い)が得られる導電性樹脂組成物を作製できた。また、実施例1〜8の成形体E1〜E8は、高い熱伝導率という予想外の効果があることが分かった。
一方、比較例1および3は、加工性は良好であったが導電性が低かった。比較例4〜7は、連続式二本ロール型混練機以外の装置を使用したため加工性不良で導電性樹脂組成物を作製できなかった。
以上の通り、本発明の製造方法によりコストアップにつながるカーボンナノチューブの表面処理を行わずに高濃度で分散した導電性樹脂組成物を作製できる。
10 連続式二本ロール混練機
11 第一の端部
12 投入部
13 第二の端部
14 取り出し部
15 凹部形成範囲
16 原料フィーダー
17 ディスク状カッター
18 二本のロール
21 ロールA
22 ロールB
23 投入部位置
24 取り出し部位置
25 原料投入ゾーン
26 混練ゾーン
27 回転方向
28 回転方向
31 ロール
32 スパイラル
33 凹形状の拡大図
34 ロール
35 スパイラル
36 凹形状の拡大図

Claims (6)

  1. 熱可塑性樹脂、およびカーボンナノチューブを、第一の端部に投入部、第二の端部に取り出し部、表面にスパイラル状の凹部を有し、互いに逆方向に回転する二本のロールを備える連続式二本ロール混練機の前記投入部に投入し、溶融混練を行い、前記取り出し部から混練物を得る、導電性樹脂組成物の製造方法であって、
    前記熱可塑性樹脂100重量部に対して、前記カーボンナノチューブを30〜150重量部を配合する、導電性樹脂組成物の製造方法。
  2. 前記溶融混練を100〜350℃で行う、請求項1記載の導電性樹脂組成物の製造方法。
  3. 前記熱可塑性樹脂、および前記カーボンナノチューブを前記投入部に投入後、前記混練物を前記取り出し部から得るまでの平均時間が3分以上である、請求項1または2記載の導電性樹脂組成物の製造方法。
  4. 前記混練物がフレーク状である、請求項1〜3いずれか1項に記載の導電性樹脂組成物の製造方法。
  5. 前記熱可塑性樹脂の融点または軟化点が100〜300℃である、請求項1〜4いずれか1項に記載の導電性樹脂組成物の製造方法。
  6. 請求項1〜5いずれか1項に記載の製造方法で得た導電性樹脂組成物を、溶融混練し、成形して得る、成形体の製造方法。
JP2016216987A 2016-11-07 2016-11-07 導電性樹脂組成物の製造方法および成形体の製造方法 Active JP6828384B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016216987A JP6828384B2 (ja) 2016-11-07 2016-11-07 導電性樹脂組成物の製造方法および成形体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016216987A JP6828384B2 (ja) 2016-11-07 2016-11-07 導電性樹脂組成物の製造方法および成形体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018075719A true JP2018075719A (ja) 2018-05-17
JP6828384B2 JP6828384B2 (ja) 2021-02-10

Family

ID=62148759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016216987A Active JP6828384B2 (ja) 2016-11-07 2016-11-07 導電性樹脂組成物の製造方法および成形体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6828384B2 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003306607A (ja) * 2002-02-12 2003-10-31 Toray Ind Inc 樹脂組成物およびその製造方法
JP2004255481A (ja) * 2003-02-25 2004-09-16 Japan Science & Technology Agency カーボンナノチューブ/ポリマー複合体及びその製法
JP2004290732A (ja) * 2003-03-25 2004-10-21 Mitsui Mining Co Ltd 混合粉粒体物の混練方法
JP2006291229A (ja) * 2006-08-07 2006-10-26 Nissin Kogyo Co Ltd 炭素繊維複合金属材料及びその製造方法、炭素繊維複合金属成形品及びその製造方法
JP2006305982A (ja) * 2005-05-02 2006-11-09 Casio Electronics Co Ltd 原料混合物の混練方法及び混練装置
JP2007154157A (ja) * 2005-11-11 2007-06-21 Nissin Kogyo Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法
JP2009067864A (ja) * 2007-09-12 2009-04-02 Nissin Kogyo Co Ltd 炭素繊維複合材料の製造方法及び炭素繊維複合材料
JP2013116965A (ja) * 2011-12-02 2013-06-13 Nissin Kogyo Co Ltd 炭素繊維複合材料の製造方法及び炭素繊維複合材料
JP2014141613A (ja) * 2013-01-25 2014-08-07 Nissin Kogyo Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物の製造方法及び熱可塑性樹脂組成物

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003306607A (ja) * 2002-02-12 2003-10-31 Toray Ind Inc 樹脂組成物およびその製造方法
JP2004255481A (ja) * 2003-02-25 2004-09-16 Japan Science & Technology Agency カーボンナノチューブ/ポリマー複合体及びその製法
JP2004290732A (ja) * 2003-03-25 2004-10-21 Mitsui Mining Co Ltd 混合粉粒体物の混練方法
JP2006305982A (ja) * 2005-05-02 2006-11-09 Casio Electronics Co Ltd 原料混合物の混練方法及び混練装置
JP2007154157A (ja) * 2005-11-11 2007-06-21 Nissin Kogyo Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法
JP2006291229A (ja) * 2006-08-07 2006-10-26 Nissin Kogyo Co Ltd 炭素繊維複合金属材料及びその製造方法、炭素繊維複合金属成形品及びその製造方法
JP2009067864A (ja) * 2007-09-12 2009-04-02 Nissin Kogyo Co Ltd 炭素繊維複合材料の製造方法及び炭素繊維複合材料
JP2013116965A (ja) * 2011-12-02 2013-06-13 Nissin Kogyo Co Ltd 炭素繊維複合材料の製造方法及び炭素繊維複合材料
JP2014141613A (ja) * 2013-01-25 2014-08-07 Nissin Kogyo Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物の製造方法及び熱可塑性樹脂組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP6828384B2 (ja) 2021-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Jia et al. High through-plane thermal conductivity of polymer based product with vertical alignment of graphite flakes achieved via 3D printing
JP6860774B2 (ja) 熱溶解積層型3次元プリンタ用フィラメントの製造方法
JP4896422B2 (ja) 微細炭素繊維含有樹脂組成物の製造方法
JP6780363B2 (ja) 導電性樹脂組成物、成形体およびその製造方法
KR101851952B1 (ko) 전기전도성 수지 조성물 및 그 제조방법
KR101830957B1 (ko) 전도성 수지 조성물의 제조방법
KR20070100770A (ko) 전기전도성 조성물 및 그의 제조방법
JP5983850B1 (ja) 導電性樹脂組成物、成形体およびその製造方法
US9576706B2 (en) Method for preparing carbon nano material/polymer composites
KR20170129178A (ko) 전도성이 향상된 반결정성 중합체 기재 복합 재료의 제조를 위한 마스터배치, 방법 및 이로부터 제조된 복합 재료
TW201339221A (zh) 導電性樹脂組合物之製造方法及導電性樹脂組合物
JP2015061891A (ja) 導電性樹脂組成物マスターバッチの製造方法およびマスターバッチ
CN107099078B (zh) 导电树脂组合物及利用其的塑料成型品
JP6705881B2 (ja) 導電性樹脂組成物およびその製造方法
US20120098163A1 (en) Continuous process assisted by ultrasound of variable frequency and amplitude for the preparation of nanocomposites based on polymers and nanoparticles
Torres‐Giner et al. Injection‐molded parts of polypropylene/multi‐wall carbon nanotubes composites with an electrically conductive tridimensional network
CN111670220B (zh) 导电浓缩树脂组合物、导电聚酰胺树脂组合物、其制备方法以及模制品
CN110885505B (zh) 导电树脂组合物及其制备方法
JP6828384B2 (ja) 導電性樹脂組成物の製造方法および成形体の製造方法
KR20190071895A (ko) 전도성 농축 수지 조성물, 전도성 폴리아미드 수지 조성물, 이들의 제조방법 및 성형품
JP6095761B1 (ja) 炭素系導電材料が添着した顆粒状組成物及びその製造方法
WO2018143224A1 (ja) 樹脂コンパウンド及び樹脂コンパウンドを成型した成形物
JP6972517B2 (ja) 導電性樹脂組成物および成形体の製造方法
KR102326203B1 (ko) 전도성 농축 수지 조성물, 전도성 폴리아미드 수지 조성물, 이의 제조방법 및 성형품
JP5975777B2 (ja) 高導電性フィルムの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190710

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20190823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190917

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201013

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210104

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6828384

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350