JP2013533892A - ナノ材料で強化された樹脂および関連材料 - Google Patents
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Abstract
【選択図】図23
Description
[0001]本願は、米国特許出願第61/317,852号(2010年3月26日付けで出願)、米国特許出願第61/415,470号(2010年11月19日付けで出願)、および、米国特許出願第61/453,732号(2011年3月17日付けで出願)の優先権を主張する。これらの出願は、この参照により様々な目的に応じてそれらの全体が開示に含まれる。
[0002]本発明の開示は、ナノスケール材料の分野に関し、さらに、樹脂組成物の分野に関する。
[0090]第一の形態において、本発明の開示により、組成物が提供される。本組成物は、適切には、内部に強化材が分散された樹脂を含む。強化材は、適切には、グラフェン本体、ポリアミド酸、カーボンナノチューブ、強化溶媒、またはこれらの組み合わせである。
[0121]強化材料は、様々な手段で第一の溶媒中に分散させてもよい。強化材料を第一の溶媒に分散するために、混合、超音波処理、振盪などがいずれも利用可能である。第一の溶媒に強化材料を分散させてから、強化材料を樹脂と混合してもよい。その他の実施態様において、強化材料は、樹脂に直接分散される。
[0138]説明に役立つ実施態様−組成物の調節可能性
[0139]一形態において、本発明の開示は、マトリックスと、マトリックスと共に強化相として機能するその他の成分とを組み合わせることによってマトリックス相の機械特性を強化することを提供し、マトリックスに、より高い強度もしくは靱性のいずれか、またはその両方を付与するものである。
[0158]以下の典型的なナノ材料を調査した;この一覧は非限定的であって、本発明の開示の範囲を制限しないこととする:
[0159]1.1.酸処理(または官能化)したグラフェン(Gr)、
[0160]1.2.酸処理(または官能化)した単層カーボンナノチューブ(AT−SWCNT)、
[0161]1.3.SWCNT、
[0162]1.4.ポリアミド酸(P)、
[0163]1.5.ジメチルアセトアミド(DMAC)、および、
[0164]1.6.官能化されていないグラフェン。
[0169]ナノ製造において、様々な考察が行われる。これらの考察のなかでも特に、以下に示すものが挙げられる:
[0170]ナノ材料の適切な質量パーセンテージの確認;この工程は、ナノ材料を樹脂中に良好に分散して(すなわち凝集を予防して)、さらに最大の特性の改善をもたらすために樹脂に含ませることができるナノ材料のパーセンテージを決定する。
[0174]2.1.1.ナノ材料の質量パーセンテージ
[0175]この工程は、ナノ材料のパーセンテージを決定する(本明細書の他の所で説明している)。
[0177]この章では、超音波処理装置とホットプレート付きマグネチックスターラーとを利用して、単層カーボンナノチューブ(SWCNT)、酸処理したSWCNT、または、グラフェンなどのナノ材料をエポキシ系に分散し、典型的な混合技術を説明する(ただしこれらに限定されない)。いくつかの実施態様において、ナノ樹脂のナノ製造は、3つの主要な工程に従ってなされる。
[0184]ナノ材料の分散、気泡の除去および混合物からのエチルアルコール溶液の完全な蒸発を達成するために、ホットプレート付きマグネチックスターラー、および、冷たい空気のフロー(適切には、剪断流が渦を巻くように、容器の壁に沿って混合物の表面に対して45度の角度で)を使用してもよい。
[0189]ポリアミド酸ナノ樹脂の製造は、数種の工程を含む場合がある。工程1は、ポリアミド酸溶液の調製である。工程2は、ポリアミド酸溶液をエポキシ系のB部分またはA部分と混合することである。工程3は、硬化サイクル(すなわち200℃で30分)である。
[0195]ジメチルアセトアミド(DMAC)ナノ樹脂材料の製造は、数種の工程を含む場合があり、例えば(1)DMAC−エポキシ溶液を調製する工程、および、(2)硬化サイクルを用いる工程がある。異なる質量パーセンテージのDMACを必要量のエポキシのA部分と室温で混合し、続いて手動で極めてゆっくり約15分間撹拌した。DMAC溶液とエポキシのA部分とを組み合わせるとエポキシの粘度が低くなるため、剪断混合が常に必要である。
[0198]ベース材料として、3:1の比率でそれぞれ一緒に混合されたA部分の樹脂とB部分の硬化剤とを含む未加工のエポキシを用いた。このエポキシは、B部分として、ビスフェノールAのジグリシジルエーテル(DGEBA)、アルキルグリシジルエーテルおよび改変された脂肪族アミンをベースとする。
[0205]ナノプロセスは、例えば以下に示す形態を含む:
[0206]3.1)硬化サイクル:この工程は、特性の改善がもたらされるように硬化サイクルを調査する工程である。
[0208]ナノ樹脂と称されるこれらの新世代エポキシ樹脂の機械特性に対する様々な硬化サイクルの作用を試験するために、3種の異なる硬化サイクルを考察した。ナノ材料を包含させること、および、ナノ製造中の工程によって、先進ナノ樹脂の特徴が変化する可能性があり、そのために硬化サイクルおよび加工手順が変更される可能性もある。従って、高性能ナノ樹脂を製造するために、同様に硬化プロセス(すなわちナノプロセス)を調節してもよい。
[0209]ナノ樹脂の硬化サイクルは、適切には、外部の圧力がない状態での特定の温度−時間曲線に従って行われる。第一の硬化サイクルは、製造元が提示する温度−時間曲線に従って行われた;簡略化するために、このサイクルは、比較的遅い硬化サイクルであることから、「F」という文字で示される。第二の硬化サイクルは、代替サイクルであり、「V」という文字示され、比較的中程度のペースの硬化サイクルである。第三の硬化サイクルは、ポリアミド酸の硬化温度に相当し、「A」で示され、比較的速い硬化サイクルである。「F」型(すなわち樹脂製造元が推奨する)硬化サイクルを用いて、先進ナノ樹脂との比較のために、ベースのエポキシ材料として用いられた未加工のエポキシ樹脂を硬化させた:
「F」は、遅い硬化サイクルであり、製造元が提示するサイクルである:
室温で24時間、
35℃で4時間、
49℃で2時間、
57℃で4時間、
66℃で2時間、加熱速度は約1℃/分。
「V」は、中程度の硬化サイクルであり、以下の通りに使用される:
室温で5時間、
120℃で1時間、加熱速度は1℃/分。
「A」は、速い硬化サイクルであり、以下の通りに使用される:
200℃で30分間、加熱速度は1℃/分。
[0211]本明細書において提唱されるナノ樹脂材料の機械特性に対する高温炉の作用を試験するために、加工装置は、対流オーブンを含み、さらに、選択された試料に対しては、オートクレーブを含む。確認の目的で、試料名の説明に最後の文字「A」がある場合は、オートクレーブプロセスを示し、一方で最後の文字「C」がある場合は、対流式オーブンを示す。
[0213]機械特性を改善するために、未加工のエポキシと共に酸処理したグラフェンシート(Gr)を使用する。いかなる特定の動作理論にとらわれるつもりはないが、強化成分としてのグラフェンは、マトリックスと強化成分との間の荷重伝達機構を向上させる可能性がある。しかしながら、Gr−エポキシ(すなわちナノ樹脂)材料の機械特性は、グラフェンシート/プレートの不適切な分散および/または不規則な配置のために著しく低下する可能性がある。
[0219]1.1.1.遅い硬化サイクル(「F」硬化サイクル)
[0220]未加工のエポキシ(FGH−3Sと称する)およびグラフェンシートベースのナノ樹脂の引張試験に基づく実験結果(すなわち、EGR1006−Fに基づく典型的な応力−ひずみプロット)において、以下のようにして「F」型硬化サイクルが用いられた。
[0227]以下、「V」型硬化サイクルを用いたグラフェンを含むエポキシのナノ樹脂についての引張試験の実験結果(すなわち典型的な応力−ひずみプロット、EGR1006−V)を考察する。前述したように、「V」型硬化サイクルは中程度の硬化サイクルである。前の章で説明したように、未加工のエポキシ試料は脆性破壊を起こしたが、「V」型硬化サイクルを用いて硬化した0.006%〜0.1%のグラフェンシートを包含するグラフェンナノ樹脂は、破損を起こす前にどちらかといえば延性破壊を示した(図6a)。グラフェンナノ樹脂の破断面の目視検査から、表面が荒れていることがわかった。遅い硬化サイクルが中程度の硬化サイクルに変わると、応力−ひずみ曲線の特徴も変化する。
[0233]グラフェンシートなどのナノ材料を包含させることや本明細書において提唱されるナノ製造技術によって先進ナノ樹脂の特徴はある程度変更され、それにより新しい硬化サイクル(すなわちナノプロセス)も同様に確認できる。それゆえに、高機能ナノ樹脂を得るために、対応する硬化サイクルを調節してもよい。ナノ樹脂の機械特性に対する硬化サイクルの作用を試験するために、2種の異なる硬化サイクルを、グラフェンを0.006%に固定して研究した。
[0240]最も高い強度を有するナノ樹脂の減衰特性(すなわち振動音響制御)が未加工の樹脂と比較して約250%改善された。
[0242]II.1.酸処理手順
[0243]硝酸を用いた単層カーボンナノチューブ(SWCNT)の酸処理を以下のようにして行った:適切なサイズのビーカーを用いて所定量のSWCNTを硝酸に3:1の比率で添加し、水で希釈した。ビーカーをシリコーンオイルで充填された皿で覆って、ホットプレート付きマグネチックスターを用いて一定の温度を保った。
[0245]24時間混合した後、使用者は、この混合物をより大きいビーカーに移して追加の水で満たした。使用者はこの混合物を約5分間超音波処理し、ビーカーの上部を覆い、酸処理したSWCNTが底部に全て沈殿するまでフードの下でそのまま放置した(例えば一晩)。使用者は、この混合物を、0.5マイクロメーターの孔サイズを有するメンブレンフィルターを用いてろ過してもよい。適切な約7のpHを達成するために、この混合物を蒸留水で数回洗浄してもよい。続いてろ過した酸処理(すなわち官能化)SWCNTをそれより小さい他のビーカーに移し、ホットプレートを用いて余分な水分を蒸発させる。
[0247]この章では、0.02%および0.05%の2種の異なる含量の質量パーセンテージを有する酸処理したSWCNTナノ樹脂の機械特性に対する3種の異なる硬化サイクル(すなわちF、VおよびA)の作用について集中的に論じる。前述したように、「F」硬化サイクルは遅い硬化を示し、「V」は中程度の硬化を示し、および、「A」は速い硬化を示す。注目すべきことに、硬化温度が上昇するにつれて、硬化時間は遅い硬化サイクルから速い硬化サイクルに短くなる。
[0250]図11a、11bおよび11cは、AT−SWCNTの含量(パーセンテージ)を0.02%に固定して様々な硬化サイクルを用いた未加工のエポキシと酸処理したSWCNTナノ樹脂とを、極限引張強度、破損ひずみおよび弾性係数に関して比較する図である。これらの結果から、遅い硬化サイクルを用いることにより最大の極限強度が達成されたが、中程度の硬化サイクルを用いることにより破損ひずみが最大値に達したことが示される(図11aおよび11b)。破損ひずみは、遅い硬化サイクルなのかまたは中程度の硬化サイクルなのかに関わらずほぼ一定を保った。弾性係数は、遅い硬化サイクルから速い硬化サイクルにかけて硬化温度が増加し硬化時間が減少するにつれ減少した(図11c)。
[0258]ナノ樹脂の減衰特性(すなわち振動音響制御)が未加工の樹脂と比較して約300%改善されることが確認された。
[0260]この章では、本明細書において提唱される遅いサイクルから速いサイクルに至る3種の硬化サイクルの、含量0.02%のSWCNTナノ樹脂の機械特性に対する作用について集中的に論じる。
[0263]図15a、15bおよび15cは、含量(パーセンテージ)を0.02%に固定したままで3種の硬化サイクルを用いた場合の未加工のエポキシとSWCNTナノ樹脂とを、極限引張強度、破損ひずみおよび弾性係数に関して比較する図である。
[0268]高い強度と高い靱性を有するナノ樹脂の減衰の特性(すなわち振動音響制御)は未加工の樹脂と比較して約300%改善されたことが確認された。
[0270]ポリアミド酸は、いわゆる未加工のエポキシと組み合わせることができるその他の典型的な強化成分である。いかなる一つの理論にとらわれるつもりはないが、硬化プロセス後にポリアミド酸分子が顕微鏡レベルで一体化すると、ポリアミド酸分子は、未加工のエポキシ内で硬質の棒のような挙動を示すと考えられる。
[0275]試料名の説明:文字「P」はポリアミド酸を意味し、第二の文字「D」はジメチルアセトアミド溶媒を意味し、第三の文字「S」はフッ素系界面活性剤を意味する。最後の文字は、用いられる高温炉のタイプ(対流式オーブンまたはオートクレーブのいずれか)を示す。これらの文字の後の数字は、対応するそれぞれの項目の質量パーセンテージを示す。例えばP3D6S7−Cは、3質量%のポリアミド酸、6質量%のDMAC溶媒を用いていることを意味し、「7」は、0.7質量%の界面活性剤を示し、最後の文字「C」は対流式オーブンを意味し、または、文字「A」であればオートクレーブを意味する。
[0277]図18a、18b、18cおよび18dは、それぞれ極限強度、破損ひずみ、弾性係数および破壊靱性に関して、未加工のエポキシとポリアミド酸ナノ樹脂とを比較したフッ素系界面活性剤の作用を示す図である。これらの結果から、極限強度、破損ひずみおよび破壊靱性は、界面活性剤の使用の影響を受け、それにより強化されることが示される。弾性係数はわずかに減少し、界面活性剤に関わらず一定を保った。
[0284]より高い靱性と高い強度を有するナノ樹脂の減衰の特性(すなわち振動音響制御)は未加工の樹脂と比較して約350%改善されることが確認された。
[0286]V.I.ジメチルアセトアミド質量分率の作用
ポリアミド酸とエポキシのA部分またはB部分とを直接混合してもよく、ここで、溶媒として問題のジメチルアセトアミド溶液(すなわちDMAC)が用いられ、フッ素系界面活性剤も、前の章で示したように液体の表面張力を減少させるのに用いることができる。DMAC溶媒は無色であり、水と類似した粘性が低い液体である。このDMAC溶媒とエポキシ樹脂との混合物は、DMACナノ樹脂と称される。
[0289]図20は、中程度の硬化サイクルを用い対流式オーブンを利用した、10%DMAC溶液を含むDMACナノ樹脂の典型的な荷重−荷重点変位を示す。荷重−荷重点変位曲線は、破壊靱性(すなわちGIC)を計算するために必要である。全ての試験について、クロスヘッドの移動速度を0.25mm/分に維持した。図21dは、未加工のエポキシとDMACナノ樹脂とのDMACの質量分率に対する破壊靱性の比較を示す図である。GIC値は、DMACが増加するにつれてほぼ直線的に増加した。
[0293]これらの結果から、10%のDMACの質量分率を選択した場合、ナノ樹脂の破壊靱性が約500%改善されたが、極限引張強度は、未加工の樹脂と比較して変化しなかったことが示される(表9を参照)。また、破損ひずみが、10%のDMAC質量分率において約53%改善したことも示され、一方で弾性係数は38%減少した。
最も高い靱性を有するナノ樹脂の減衰特性(すなわち振動音響制御)は、未加工の樹脂と比較して約400%改善されることが確認された。
[0299]全ての様々な調節可能なナノ樹脂は、例えば脆性の未加工のエポキシを高い靱性を有するエポキシに変化させ、ここで靱性の程度は様々であるが、当然ながら増加しており、最も高い強度を有する状態から最も高い靱性を有する状態になる。例えば図23は、脆性の未加工のエポキシから高い靱性を有するエポキシまたは最も高い強度を有するエポキシへの変化を示す(SENB試験から得たSEM)。未加工の破断面は、脆性破損を示す(図23aを参照);そのパーセンテージのナノ材料を有する最も高い強度を有するナノ樹脂(例えば図4を参照)は、高い靱性を有する破断面を示す(図23bを参照);および、ナノ材料の含量(パーセンテージ)が適切な値よりもかなり高い場合(例えば図4を参照)、ここでも同様に、破断面はもろくみえる(図23cを参照)。
[0302]最も高い強度を有する状態から最も高い靱性を有する状態、さらにその間の全ての状態にわたり特定の特徴/特性を有する望ましいナノ樹脂を製造するために、以下で説明するナノ樹脂の調節可能性の行列(NTM)を使用することができる。この行列は、具体的な性能特性を有するナノ樹脂を製造するのに非常に適する可能性がある材料および加工技術を選択するために、当業者にいくつかの基準を提供する非限定的なツールである。
[0307]未加工のエポキシの機械特性を改善して、同時に数ある特性のなかでも調節可能性を達成するために、ナノ材料の5種の異なるグループおよび様々な製造方法を考察した。ナノ材料は、酸処理したグラフェンシート、酸処理した単層カーボンナノチューブ、単層カーボンナノチューブ、ポリアミド酸、および、ジメチルアセトアミドを用いた。
[0313]本明細書において説明されているように、新規の調節可能なナノ樹脂は、エポキシマトリックス系の極限引張強度、弾性率および破損ひずみなどの主要な機械特性の改善;曲げ強さおよび弾性率;破壊靱性;および減衰を示す。ナノ樹脂の引張強度を約70%まで、破損ひずみを約300%まで、破壊靱性を約600%まで、および、減衰を約400%まで改善するために、エポキシマトリックス系の研究が続けられており、その開発技術が確立された。
[0319]最も高い強度を有するナノ樹脂(すなわちグラフェンナノ樹脂)、加えてより高い強度と高い靱性を有するナノ樹脂(すなわち酸処理したSWCNTナノ樹脂)をベースとした本発明の高性能ナノ樹脂を用いて未加工のコンポジットとナノコンポジットラミネートとを製造するために、温度と圧力が制御された真空バッグ法およびオートクレーブオーブンを用いた。一方向炭素繊維テープまたはEガラス平織物のいずれかで作製された平坦で対称的なコンポジットラミネートを作製するために、ボトムおよびトッププレートとして表面が研磨されたアルミニウムプレートを使用した。
[0331]コンポジットラミネートの機械特性に対する新規の強化されたナノ樹脂の作用を調査するために、未加工の樹脂を用いた未加工のコンポジットと、改善された極限引張強度に基づき強化されたナノ樹脂を用いたナノコンポジットラミネートとを製造した。
[0338]表14は、未加工のコンポジットと、一方向炭素繊維および前のケースと同じ酸処理したSWCNTナノ樹脂(すなわち0.06質量%SWCNT)、加えて最も高い靱性を有するナノ樹脂(すなわち10%DMACを含むナノ樹脂)を用いて製造されたナノコンポジットとを1.5mm/分の荷重率を用いた曲げ試験(図30を参照)について比較した表であり、同表に改善のパーセンテージを示した。最も高い靱性を有するナノ樹脂は、より高い強度と高い靱性を有するナノ樹脂よりも顕著に曲げ強さおよび弾性率を改善した。
[0340]表15は、未加工のコンポジットと、一方向炭素繊維および最も高い靱性を有するナノ樹脂(すなわちDMAC10%ナノ樹脂)を用いて製造されたナノコンポジットとの、2mm/分の荷重率を用いたDCB試験での比較を示す(試料の構造の詳細については図31を参照)。この表に、改善のパーセンテージを示す。
[0341]以下、強化材料としてグラフェンを含む代表的な実施態様を示す。
[0342]開示された材料および方法に有用なグラフェン酸化物は、様々な方法でグラファイトの酸化を制御することによって生産することができる。このようなグラフェンの開発に適した様々なアプローチとしては、例えば微小機械的な切断、エピタキシャル成長および化学処理(例えばグラファイトの酸化、剥離および還元など)のような技術が挙げられる。しかしながら、比較的大量のグラフェン生産の場合は、化学的アプローチが広く適用することができる。追加の技術として、例えばグラファイトの高温分解および液相剥離と併用されるソルボサーマル合成なども報告されている。ある研究者によって、グラファイトからの電解剥離による効率的なグラフェンナノシートのラージスケール生産が報告されている。
[0343]官能化したグラフェン(図33を参照)は、文献で説明されている化学合成法に従って効果的に生産することができる。強い化学酸化剤を用いてグラファイト粉末を酸化し、続いて酸およびその他のイオンを除去する。適切には高温での熱衝撃によって酸化されたグラフェンを剥離する。多種多様な化学合成法が文献で説明されているが、それらのどれも手順を詳細に説明していない。熱衝撃に必要な温度は、適切には250℃〜1100℃の範囲で様々である。
[0344]いくつかの実施態様において、官能化したグラフェンは、化学的酸化の結果として生成した官能基を除去する1種またはそれより多くの還元剤で処理される。このようにして得られた還元材料を加熱剥離し、単一の層のグラフェンを生産することができる。
[0352]グラファイト
[0353]2種の異なる形態のグラファイトをアズベリー・カーボンズ(米国)から入手した。アズベリー・カーボンズから得られた製品のデータシートによれば、グラファイトフレーク(1721)は酸処理されており、一方でグラファイト粉末(3775)は会社独自の技術を用いて製造されたと述べられている。
[0355]いくつかの非限定的な実施態様に関して、スチレン中のビニルエステル樹脂(図34)は、ファイバー・ガラス・ハワイLLC(Fiber Glass Hawaii LLC, ホノルル)から購入された。この樹脂は、ハイドレックス100という商標名でライヒホールド社(Reichhold Inc.)によって配合されたものである。
[0357]濃硫酸、過マンガン酸カリウム、過酸化水素および塩化水素は、シグマ−アルドリッチ(Sigma-Aldrich)から購入した。これらの化学物質は分析グレードのものであり、それ以上精製しないで用いた。合成プロセス中に用いられた水は抵抗率が約18μの超純水であった。
[0359]この章では、材料を特徴付けるのに用いられる様々な分析技術を説明する。
[0360]FTIR分光分析調査
[0361]FTIR解析をサーモ・ニコレット(Thermo Nicolet)FT−TRスペクトロメーターでオムニック(Omnic)ソフトウェアを用いて行った。KBrペレット上に反応性ナノグラフェンシートまたはポリマーの固体の粉末の液体懸濁液をとり、分光器下でで直接解析した。4cm−1の解像度で最低でも60回スキャンした。バックグラウンドスペクトルを回収した後、サンプルのスペクトルを回収した。オムニックまたはオリジン(Origin)ソフトウェアを用いてスペクトルの基準を修正した。
[0363]開示されたラマンスペクトルをインビクタス(Invictus)785nm NIRレーザーで励起し、ファイバー結合マイクロラマンRXNシステム(カイザー・オプティカル・システムズ社(Kaiser Optical Systems, Inc.),ミシガン州アナーバー)で50μmのスリットを用いて測定した。カイザー・オプティカル・システムズによって提供されたソフトウェアで宇宙線を除去し、その後スペクトルを2回測定し、宇宙線によるランダムピークを消去した。全てのスペクトルを同一条件下で測定した。
[0366]クレイトス(Kratos)のアクシス・ウルトラ(Axis Ultra)装置で解析中のシステム圧力を10−8トールとしてXPS解析を行った。X線源は、単色のAIKα(1486.6eV)であり、X線出力は280ワット(14keV,20mA)であった。取り出し角はサンプル面に対して90°とした。全てのピークについてCls=285eVのピークを基準とした。
[0368]Cu−Kα源を用いたブルカー(Bruker)装置のD8XRDを用いてグラファイトおよびグラフェンサンプルにおける中間層を記録した。採用されたX線スキャン速度は0.1度/秒であった。
[0370]FESEM解析を日立(Hitachi)S4800で行い、TEM解析をLEO912エネルギー−フィルタリング透過型電子顕微鏡(Energy-Filtering Transmission Electron Microscope)で行った。FESEM解析中の帯電を防ぐためにサンプルを金−パラジウムで薄くコーティングし、ビーコ・イノーバ(Veeco Innova)装置をタッピングモードで操作してAFM画像を得た。
[0372]TAインスツルメンツ(TA instruments)製のSDT2960装置で熱重量分析(TGA)を行った。装置のパンで一定の質量が達成されるまで半固体サンプルの質量を安定化させた。調節可能な加熱速度を固体サンプルにあわせた。
[0374]パーキン・エルマー(Perkin Elmer)のDMA8000動的機械的熱解析装置を用いてサンプルを試験した。DMTA装置に試料を置き、二重持ちばり曲げモードで3種の異なる周波数(0.01Hz、1.0Hzおよび10.0Hz)で振動させた。試料を5℃/分の速度で−150℃から200℃に加熱した。ひずみ振幅を0.01%に維持した。この研究のために長方形のサンプル形を選択した。
[0376]インストロン(R)万能試験装置を用いてナノコンポジットの機械特性を決定した(図35)。引張試験のために、サンプルをイヌの骨形に切り出し、ASTMD638に従って試験した。全長50mmを使用し、クロスヘッド速度は1mm/分とした。平面ひずみ破壊靱性およびひずみエネルギー解放率のために、サンプルを長方形に切り出し、ASTM5045に従って単一端部切欠曲げ(SENB)モードで試験した。
[0378]官能化した反応性グラフェンの製造技術
[0379]改変ハマーズ法を適用して酸化黒鉛を製造した。ACSグレードの硫酸(46ml)を氷槽中で0℃に予め30分冷却し、続いて2gのグラファイト粉末を添加した。この混合物を30分撹拌し、続いて6gのKMnO4を段階的に添加した。この反応混合物の温度を20℃未満に30分間保った。反応槽の温度を35℃に高め(一定に維持し)、反応混合物を2時間撹拌し、灰色の半固体状のペーストを得た。この反応混合物を室温にし、そのまま48時間静置した。続いて上記ペーストに水(92ml)ををゆっくり添加し、内容物を30分間ゆっくり撹拌した。続いてこの粘性のゲル液体を280mlの純水に添加し、続いて1時間力強く撹拌した。この溶液に10mlの30%過酸化水素を添加したところ、即座に溶液の色が灰色から黄色になった。続いて官能化したグラファイト溶液を焼結/フリットガラス漏斗に通過させてろ過し、10%希塩酸溶液(合計で30ml,ACSグレード)で3回洗浄した。
[0381]剥離した反応性グラフェンの製造技術
[0382]遠心分離後に得られた固体含量を石英丸底フラスコに入れた。アルゴンガスをフラスコに15分間通し、内容物に1100℃の温度で15〜30秒間熱衝撃を与えた。黒色の乾燥固体粉末を得たが、これはナノフィラーとして使用することができる。
[0384]その他の実験において、pH4.93の2グラムのグラファイトフレーク(アズベリー・カーボンズ−1721)をフリットガラス漏斗にとり、250mlの蒸留水を添加した。この混合物を2時間超音波処理し、真空中でろ過した。内容物をろ過することが不可能な場合に、高速遠心分離機を用いて固体を分離した。この半固体材料を50℃で14日乾燥させた。乾燥させた材料を石英ガラス製の丸底フラスコに移し、アルゴンガスで30分間パージした。フラスコの内容物に1100℃で30秒間熱衝撃を与えた。
[0386]フーリエ変換赤外線分光分析技術は、材料中の結合および結合群が特定の周波数で振動する原理を検討するためのものである。分子が赤外線(IR)に晒されると、分子は、その分子に特徴的な周波数でエネルギーを吸収する。続いてIRエネルギーの透過率および反射率を周波数の関数として吸収/透過率プロットに変換する。続いてこのようにして得られたFTIRスペクトルを解析し、ライブラリーからの既知の材料のシグネチャーと比較する。
[0389]ラマン分光法は、単色光と相互作用する際の分子の振動または回転モードを研究するために用いられる。この技術では、可視光、赤外線または近紫外線の範囲の光が用いられ、そこでこのような光が分子の結合および電子雲と相互作用する。単色光からのフォトンは分子にエネルギーを付与し、その結果として基底状態から新しい一時的なエネルギー状態へのジャンプが起る。分子が平衡状態になると、分子はフォトンを放出し、異なる回転または振動モードで新しいエネルギー状態に戻る。しかしながら、分子のエネルギー状態が変化したため、放出されたフォトンは異なる周波数を有し、それにより、放出されたフォトンの周波数が励起波長からシフトする。この周波数の差が、分子の特定の振動または回転状態に特異的である。ラマン解析において、広範囲の周波数に材料を晒し、特定のラマン強度を周波数の関数としてプロットする。
[0394]X線電子分光法(XPS)は、材料中の元素の化学的な状態、実験式、元素組成および電子の状態を測定する定量的な技術である。XPSスペクトルは、真空中で材料にX線照射し、同時に運動エネルギー、および、解析中の材料の表面から離脱したエレクトロンの数を記録することにより得られる。続いてラザフォードの方程式を用いて元素の結合エネルギーを計算する。典型的なXPSスペクトルは、材料中に存在する様々な元素からのエレクトロンの結合エネルギーをエレクトロン数の関数としてプロットすることによって構築される。
[0398]X線粉末回折(XRD)は、結晶質の材料の相の同定のために用いられる分析技術であり、単位格子からの情報を提供することができる。この技術において、入射光線がサンプルと相互作用し、ブラッグ則(nλ=2dsinθ)が満たされている場合に回析波と共に強めあう干渉が生じる。続いてこれらの回折X線は検出器を通過して、計数される。様々な角度でサンプルをスキャンし、強度を角度2シータの関数としてプロットする。各材料が固有のd−スペースからなるため、回折ピークをd−スペースに変換することにより、材料の同定が可能になる。
[0403]材料の分解/分解パターンを時間および温度の関数として理解するために、材料に対して熱重量分析(TGA)が行われる。典型的な熱重量実験において、材料は、望ましい環境条件下で断熱的および/または非等温モードで加熱される。加熱速度は、必要条件に応じて固定されるか、または、可変であり、質量減少のプロットを時間または温度の関数として記録する。質量減少曲線の第一の導関数は、研究中の材料の分解現象を理解するために用いることができる。
[0408]ナノ粒子の表面の形態を可視化するために、モデム分析ツールが必要である。電界放射型走査電子顕微鏡法(FESEM)や透過型電子顕微鏡法(TEM)などの顕微鏡技術によって、材料の有用な見識を得ることができる。しかしながら、これらの技術は所定期間たった後の形態を解像することができないため、限界がある。FESEM技術の場合、ある程度までは材料の構造は可視化されるが、その後、連続的な電子ビームの衝撃によって表面上に電荷の構築が始まる。このような電荷を除去するためには、導電性コーティングの薄層が必要であるが、コーティング手順は材料表面上の特徴を覆い隠すことが多い。TEM技術の場合、画像を形成するためには、材料がコントラストを示すことが重要である。従って、このような問題のために、単一のグラフェン層は、顕微鏡上で捕らえるのが困難である。以下の章で、顕微鏡下で観察される先進グラフェンの形態を説明する。
[0410]図42は、RGNS−IのFESEMおよびTEM画像を示す。熱衝撃を与える前にバルク状態の材料表面の特徴を観察することが必要である。FESEM画像(図42a)から、グラフェンプレートが10マイクロメートルよりも大きいことがわかる。さらにこのプレートの外観は半透明である。このプレートは紙のように崩れるため、プレートの厚さを測定することは困難であった。TEM画像(図42b)は、数層のグラフェンプレートを示しており、無定形炭素の量はわずかであった。これらの層は熱衝撃工程中に剥離し、材料は単一層のグラフェンに変換される。
[0414]図45は、可視光で見えるRGNS−I、RGNS−IIおよびGNS−IIIの写真を示す。RGNS−Iサンプル(図45a)は、周囲条件で長時間、または、溶媒および捕捉された水分が蒸発するような高温で乾燥するまでゲル段階のままである。RGNS−Iは、24時間超音波処理すると、エタノール中に均質に懸濁することができる。このサンプルは、無期限に均質な懸濁液を示す。RGNS−IIサンプル(図45b)は熱衝撃後に得られたものであり、ピッチのように真っ黒のように見える。このサンプルは、24時間超音波処理すると、エタノール中に均質に懸濁することができる。しかしながらRGNS−IIは、そのままさらに24時間静置すると容器の底に沈降する。GNS−IIIサンプル(図45c)は、見た目が灰色の顆粒状の特徴を有する。このサンプルは、エタノール中に懸濁することが難しく、液状媒体中で不均質な分布を示す。
[0416]導入
[0417]本ナノ粒子は、ナノ粒子と高分子マトリックスとの界面における接触を最大化する高い比表面積を有する。境界面における高い表面積のために、マトリックスとナノサイズの強化材とが良好に接着しあう。このようなケースにおいて、応力は、効率的にマトリックスから強化材に移動する。それゆえに強化材としてナノ材料を使用することにより、境界面においてクラックが伝達する長さが延長されて最終材料の強度および靱性が改善される。
[0419]ポリマーマトリックス中に、ポリビニルエステルを溶解させる溶媒の補助によりナノ粒子(調節剤)を分散させた。溶媒は、ナノ粒子の一様/均質な分布のための媒体として作用するため、望ましい溶媒におけるVEの溶解性を検証することが必要である。それゆえに剥離したグラフェン粉末を、分析グレードの(純度99%以上の)DMACまたはTHF溶媒のいずれか5ml中で継続的に72時間超音波処理した。続いてこのようにして得られたコロイド状の溶液をポリマーに添加した。この章では、様々なナノコンポジットのための調製物に適した方法を詳述する。
[0421]分析グレードのジメチルアセトアミド5mlを、ビニルエステル180mgに添加し、ホモジナイザーを用いて少なくとも15分間よく混合し、続いて真空中で5分間脱気する。最後に、上記のビニルエステルとジメチルアセトアミドとの混合物に工業グレードのメチルエチルケトン過酸化物(MEK)1.5mlを穏やかに混合し、ポリプロピレン製の型に注入する。24時間後に硬化されたプレートを型から取り出し、2枚のアルミニウムプレート間でさらに48時間プレスする。
[0423]上記グラフェンを5mlの分析グレードのDMAC中で16時間超音波処理した。続いて、DMAC(ナノ樹脂の0.5%〜2.5質量%)中の均一なグラフェン(ナノ樹脂の0.002%〜0.03質量%)の溶液を180mgのビニルエステルに添加し、続いてホモジナイザーを用いて力強く15分間混合した。最後に、1.5mlの工業グレードのMEKを上記の混合物と穏やかに混合し、ポリプロピレン製の型に注入した。24時間後に硬化されたプレートを型から取り出し、2枚のアルミニウムプレート間でさらに48時間プレスした。
[0425]上記グラフェン(ナノ樹脂の0.01%〜0.05質量%)を5mlのテトラヒドロフラン(THF)(ナノ樹脂の0.5%〜2.5質量%)中で16時間超音波処理した。続いてTHF中の均一なグラフェン溶液を180mgのビニルエステルに添加し、続いてホモジナイザーを用いて15分間力強く混合した。最後に、1.5mlのMEKを上記混合物と穏やかに混合し、ポリプロピレン製の型に注入する。24時間後に硬化されたプレートを型から取り出し、2枚のアルミニウムプレート間でさらに48時間プレスした。
[0427]分光分析技術を用いてビニルエステル樹脂における硬化プロセスをモニターした。FTIRとラマン分光分析技術を用いてこのコンポジットおよびナノコンポジットを研究した。樹脂系に起こる変化を研究するために、硬化プロセスの様々な段階で材料をサンプリングした。FESEMとTEM技術を用いて樹脂中のグラフェンの分布を研究した。
[0429]図46は、ナノコンポジット製造で用いられる様々な成分のFTIRスペクトルを示す。しかしながら、最終的なナノコンポジット中の具体的な材料または族を、オーバーラップした異なる構成要素からスペクトルのバンドとして同定することは困難である。
[0434]グラフェン(RGNS−II)は、ラマンスペクトルにおいて明確なピークを示す。それゆえに、ナノコンポジット中のグラフェンの存在を可視化するために、グラフェン濃度を様々に変化させたナノコンポジットでラマンスペクトル(図50,51)を得て、未加工のコンポジットで得られたラマンスペクトルと比較した。コンポジットと室温で硬化されたナノコンポジットでスペクトルを得た。2種の異なる種類のナノコンポジットからのスペクトルを綿密に観察したところ、グラフェンからのピークが存在しないことが発見された。ナノコンポジット中に(グラフェンからの)GおよびDバンドピークが存在しないことは、グラフェンナノシートのサイズが小さいことに起因する可能性がある。このようなナノシートは、(前の章で説明した透過電子顕微鏡解析からわかるように)均一に分散されており、場合によってはサンプルの大部分に埋まっている可能性がある。これらのナノシートはラマンスキャンの領域中で利用できなかった。
[0436]溶媒の存在、および、グラフェンナノシートの取り込みは、高分子コンポジットの形態学的な外観を変更する可能性がある。連続的なポリマーマトリックス中に外来元素を分散させることは、高分子鎖充填の配置全体に影響を与える可能性があり、それにより存在し得る欠陥または欠点と共に受け継がれたポケットを生じる。ポリマーマトリックス中にナノ材料の凝集が生じているようなケースにおいて、コンポジットの全体の特性は悪影響を受ける可能性がある。ナノコンポジットの大部分におけるグラフェンの分散をチェックした。
[0442]導入
[0443]ナノ粒子は、材料のネットワークにさらなる強度を付与する活性な官能基と反応性を示す可能性がある高い表面積を有する。グラフェンナノシートは、これまでに知られているナノ材料のなかでも最大のアスペクト比を有すると考えられてきた。しかしながら、高分子ナノコンポジット中のグラフェンナノシートの真のポテンシャルは、それらが適切に官能化され、マトリックス中に均一に分散されている場合にしか達成することはできない。その上、高分子マトリックス中でグラフェン上に生成した官能基が官能基と反応することができれば、かなりの特性を獲得することができる。以下の章で、ポリマーマトリックスを改変した結果として得られた機械特性のバリエーションを詳述する。
[0445]動的機械分析(DMA)は、材料を研究して特徴付けるために使用される重要な技術である。この技術は、高分子材料の粘弾性挙動の解析において有用である。典型的なDMA実験において、材料に正弦波応力が適用され、生じたひずみが測定され、それにより複素弾性係数を決定することが可能になる。応力頻度とサンプル温度は可変であり、それにより複素弾性係数にバリエーションが生じる。このような実験は、材料のガラス転移温度の決定、加えて付随する分子運動に相当する転位の理解に役立つ。
[0454]ASTMD638を用いて、ビニルエステルナノコンポジットの引張特性を決定した。試験片をダンベル形に製造した。以下の図56に試験サンプルの寸法を示す。図57に、破壊されたサンプルの典型的な形状と解析後に得られたプロットを示す。
[0459]ASTMD5045を用いて、ビニルエステルナノコンポジットの靱性を限界応力拡大係数KICおよび破壊の開始時における限界ひずみエネルギー解放率GICに関して調べた。2以外のW/b比率を有し、さらに2<W/b<4の基準を満たす3点曲げ試料を製造した(ここで「W」は幅であり、「b」は厚さである)。またサンプル製造において0.44<a/W<0.55のパラメーターも考慮した(ここで「a」はクラックの長さである)。以下の図59に3点曲げ試験法用の試験片のサンプル製造に用いた寸法を示す。
[0466]コンポジットおよびナノコンポジットにおける破壊モードおよびメカニズムを研究するために、破損した破壊試験および引張強度試験片の破断面をFESEMで試験した。図63に、SENBおよび引張試験中に破損した未加工のVE試料のFESEM顕微鏡写真を示す。顕微鏡写真から、SENB試験において(図63a)、試料の引き延ばしのときに破損したようである。上述の前提を裏付けるポリマーの顕著なストレッチをはっきりと観察することができる。引張試験中に(図63b)、これらのサンプルは混合モードで破損したようである。サンプルの大部分が、鎖が伸長した形態を示した。しかしながら、脆性破壊も観察された。
[0498]硬化工程は、適切には型の中で行われる。硬化は、熱硬化、放射線硬化、熱硬化、結晶化、ガラス固化、溶媒除去等によって達成してもよい。
[0500]ここで、本発明の開示に係るビニルエステル組成物の例示的な非限定的な実施態様を説明する。単一端部切欠曲げ試験(SENB)を用いた引張試験および破壊靱性試験によってビニルエステルナノ樹脂の特徴付けを行った。極限引張強度、破損ひずみおよび弾性係数などの引張特性は、ASTMD638標準試験法を用いて測定し、一方でひずみエネルギー解放率などの破壊靱性特性は、ASTMD5045標準規格を用いて計算した。ほとんどの場合、インストロン万能試験装置タイプ4200を用いて5種の試料を試験した。機械特性の改善のパーセンテージを示すために、未加工のビニルエステル、加えてそれに対応するナノ樹脂およびハイブリッドナノ樹脂に試験を行った。結果から、極限引張強度および破損ひずみにおいて有意な改善が示され、同様に靱性も改善された。
[0502]ベースの未加工材料として、ビニルエステル樹脂系のハイドレックス100(33350)ライヒホールドと触媒のMEK過酸化物硬化剤を用いた。全ての試料を、それより大きい全体寸法20×20cmおよび平均厚さ約3.0mmの正方形プレートから切り出した。本明細書において提唱されるハイブリッドビニルエステルナノ樹脂の機械特性を特徴付けるために、2種の異なる機械的試験を行った。ここで2種の異なる機械的試験は、1)極限引張強度、破損ひずみおよびヤング率(弾性率)を決定するための引張試験;および、2)ひずみエネルギー解放率(GIC)を決定するための、単一端部切欠曲げ試験(SENB)である。
[0507]ジメチルアセトアミドのナノ製造
[0508]VE−DMACナノ樹脂の製造は、VE−DMAC溶液のナノ樹脂を製造すること、続いて硬化剤としてMEK過酸化物を適用すること、続いて室温で硬化すること、を含む。研究された実施態様において、DMAC溶媒の質量パーセンテージをビニルエステル全量の2.5%に一定に維持し、これを樹脂のA部分と室温で手動で極めてゆっくり約15分撹拌することによって混合した。撹拌中の微小な気泡形成を最小化するために、混合装置としてガラス棒を用いた。DMAC溶媒によって、ビニルエステル樹脂の粘度を低くした。
[0511]この章では、超音波処理装置、続いてホットプレート付きマグネチックスターラーを用いて、様々な条件化で生産された様々なタイプのグラフェンなどのナノ材料を分散させるための、典型的なビニルエステル樹脂との混合技術を説明する。典型的な工程は、以下に示す通りである:
[0512]工程1は、適切な溶媒(この場合はDMAC溶液)中にグラフェンを分散させることである。工程2は、ビニルエステルにグラフェン−ジメチルアセトアミド溶液を均一に分散させることであり、ここで使用者は、混合プロセス(すなわちナノ製造)中における微小な気泡の形成を最小にしてもよい。工程3は、触媒MEK過酸化物を用いて、適切に混合することにより、微小な気泡がわずかしか形成されないか、またはまったく形成されないようにして適切な(例えば均一な)分散を実現することである。
[0514]樹脂系中のGNSの均一な混合を達成するために、約45度の角度に容器を保持して、混合装置としてガラス棒を使用してもよい。使用者は、時計回り方向に約50回撹拌し、続いてこの工程を数回追加で繰り返してもよい。混合中に形成された気泡を除去するために、この混合物を超音波処理装置を用いて約10分間脱気してもよい。
[0517]これらのサンプルについて、最初の2文字の「VE」は、ファイバー・ガラス・ハワイ製のビニルエステルを意味する。容器上の表示によれば、この樹脂系は、室温硬化サイクルを有する100%ビニルエステル樹脂のハイドレックス100(33350)ライヒホールドであると証明されている。「VE」の後の最初の文字は、溶媒溶液を示す(この場合はDMAC)。DMACの後の最初の数字は製造されたプレートの数を意味しており、それに続く番号は、用いられる溶媒の質量パーセンテージを示す(例えば2.5は、2.5質量%のDMAC溶媒が用いられることと同義である)。
[0520]GNSの機械特性(すなわち引張強度、破損ひずみおよび弾性係数)は、マトリックス(この場合はビニルエステル)から繊維への荷重伝達メカニズムを向上させる。ビニルエステル中のGNSの均一な分散が有用である。
[0524]5種のナノ樹脂、すなわち未加工のビニルエステル、VE−DMACナノ樹脂、および、室温で硬化された3種のハイブリッドのVE−DMAC−GNSナノ樹脂の引張荷重実験結果を本明細書において考察した。未加工のビニルエステル樹脂の応力−ひずみプロットは、破壊応力までは直線的なカーブを示しており、これは、全てのサンプルの破断面は滑らかで荷重方向に垂直であったため、これらのサンプルは脆性破壊を起こしたことを示す(図70aを参照)。異なるタイプのGNSを包含するハイブリッド試料は、破壊応力まで非線形の挙動を示しており、破断面はわずかに荒れていた。図70bに、ハイブリッドVE−DMAC−GIFの典型的な応力−ひずみ曲線を示す。全てのハイブリッド試料は、未加工のビニルエステルよりもかなり高い極限引張強度と破損ひずみを示した。
[0531]破壊靱性を改善しつつ主に極限引張強度の強化を重点的にビニルエステルの機械特性を改善するために、4種の異なる強化物質;すなわちDMACおよび3種の異なるタイプのグラフェンナノシート(GNS)を使用した。第一のビニルエステルナノ樹脂プレートをジメチルアセトアミド溶媒で作製し、残りの3種のハイブリッドのナノ樹脂プレートを、ジメチルアセトアミド溶液と3種の異なるタイプのGNSの組み合わせから製造した。ビニルエステル−DMAC、加えてハイブリッドビニルエステル−DMAC−GNSナノ樹脂は、極限引張強度、破損ひずみ、弾性係数および破壊靱性の形態で測定したところ、機械特性を強化した。
[0534]ここで、このマトリックスを、その他の2種の成分とを、それぞれ個々に、または、組み合わせて(この場合、ハイブリッド強化材として役立つ可能性がある)用いることによって、主として極限引張強度および破壊靱性を同時に改善するために、オルトフタル酸ラミネートポリエステル(すなわちPE)樹脂の機械特性の強化の例を説明する。この目的を達成するために、2種の異なる種類の強化材、すなわち:1)溶媒としてエタノールのみを使用したグラフェンナノシート(GNS)タイプGNSIII(すなわちGIII)、および、2)GNSIII=GIIIおよびRGNSI=GIFと名付けられた2種の異なるタイプのGNSをそれぞれ、溶媒としてジメチルアセトアミド(すなわちDMAC)と併用した、2種の異なるハイブリッド強化材を考察した。PE−GIII樹脂系は「ナノ樹脂」と称し、PE−DMAC−GNSとの組み合わせは「ハイブリッドナノ樹脂」と称する。
[0538]ベースの未加工ポリエステル材料として、オルトフタル酸ラミネートポリエステル樹脂と触媒のメチルエチルケトン過酸化物(すなわちMEKP)硬化剤を用いた。全ての試料をそれより大きい全体寸法20×20cmおよび平均厚さ約3.0mmの正方形プレートから切り出した。本明細書において提唱されるポリエステルナノ樹脂の機械的な特性を特徴付けるために、2種の異なる機械的試験、すなわち:1)極限引張強度、破損ひずみ、および、ヤング率(弾性率)を決定するための引張試験、2)ひずみエネルギー解放率(すなわちGIC)を決定するための単一端部切欠曲げ試験(SENB)を行った。引張強度用試料を、イヌの骨形に、ASTMD638−03標準規格に従って(図74aを参照)、25.4mmの全体ゲージ長、8.0mmの平均幅、および、約3.0mmの平均厚さに作製した。強度、破損ひずみおよび弾性係数などの引張特性を、記録された応力−ひずみグラフから測定した。試料の厚さの辺に取り付けられた25.0mmのゲージ長を有する伸び計を用いてひずみを測定した。インストロン万能試験装置を用い、ここでクロスヘッド速度を1.0mm/分の一定速度に設定した。破壊試験片をASTM標準規格に従って、56mmの基準の全長(L)、約12.8mmの幅(W)、約3.2mmの平均厚さ(B)、および、約4.0の幅と厚さとの比率(W/B)に作製した。フライス装置を用いて、長さ約6mmおよび幅約1.5mmの人工的な切込を試料幅全長の中央に入れた。その後、鋭いかみそり刃を挿入して前後に動かすことによって自然なクラックを起こした(図74bを参照)。全てのSENB試料を、ASTMD5045−99標準規格の手順に従って、SENB試験を有効に行うためにクラックの長さ(a)と試料の幅との比率(a/W)がおよそ0.5になるように作製した。
[0541]GNSの超音波処理および分散
[0542]この章では、2種の異なる超音波処理装置を利用したナノ材料(この場合、GIIIおよびGIFと名付けられた異なるタイプのグラフェン)を分散させる技術を説明する。一般的に、我々のナノ樹脂の製造は、3つの工程を含む。
[0548]最初の2文字「PE」は、ファイバー・ガラス・ハワイから購入したポリエステルを意味する。容器上の表示によれば、この樹脂系は、オルトフタル酸ラミネートポリエステル樹脂であると証明されている。一般的に、「PE」の後の最初の文字は、を強化物質として溶媒のタイプ(この場合はDMAC溶液)を示す。溶媒の名称が示されていない場合、溶媒としてエタノールが用いられたが、この混合物から蒸発させた。DMACの後の最初の数字は製造されたプレートの数を意味し、それに続く数字は、その溶媒の質量パーセンテージを示す(すなわち例えば2.5は、2.5質量%のDMAC溶液が用いられることと同義である)。このハイブリッド研究において、DMACの質量パーセンテージを2.5%に固定したままにしたことに留意することが重要である考察された全てのケースにおいて。最後の文字は、例えばGIIIまたはGIFなどの様々なタイプのGNSを指定する。文字Gの後の残りの数字は、用いられた様々なタイプのGNSの質量パーセンテージを示す(すなわち例えば002は、0.002%と同義である)。
[0550]様々な機械特性を改善するためにマトリックス系に包含させる強化物質としてグラフェンナノシート(すなわちGNS)を用いた。GNSの機械特性(すなわち引張強度、破損ひずみおよび弾性係数)は、マトリックス(この場合はポリエステル)から繊維への荷重伝達メカニズムを向上させることができる。GNSの分散が不適切な場合、凝集を引き起こす可能性があり、これが最終的に所定の機械特性を劣化させる。
[0553]140Fで2時間硬化した5種のポリエステルナノ樹脂およびハイブリッドのケース;すなわち、ポリエステル−未加工、PE−GIIIナノ樹脂、および、3種の異なるタイプのグラフェン2種とのハイブリッドPE−DMACの引張応力−ひずみ実験のプロットを以下で考察した。未加工のポリエステル樹脂の応力−ひずみプロットから、破壊応力までほぼ非線形の挙動が示され、破断面は滑らかで荷重方向に垂直であったことから、脆性の破断であった(図75aを参照)。またGIIIタイプのグラフェンのみを包含するポリエステルナノ樹脂試料も、破壊応力まで未加工のポリエステルと類似の非線形の挙動を示し、程度の差はあるが同一の破断面であった。図75bに、ナノ樹脂PE−GIIIに関する典型的な応力−ひずみ曲線を示す。この0.002%のGIIIグラフェンを含み、溶媒としてエタノールを用いたポリエステル−GIIIナノ樹脂は、極限引張強度において最大の強化を示した(約11%の改善)。残りのハイブリッド試料も類似の応力−ひずみ曲線を示したが、強度の改善の程度はこのポリエステルナノ樹脂よりも低かった。
[0556]破壊靱性またはクラック発生に対する材料の耐性は、荷重−荷重点変位曲線の下の面積に関するエネルギーを必要とする(図77を参照)。図77aは、未加工のポリエステル樹脂系の場合の典型的な荷重−荷重点変位を示し、一方で図77bおよび77cは、PE−GIIIナノ樹脂およびPE−DMAC−GIFハイブリッドのケースの類似のプロットを示す。残りのその他のケースでも類似の荷重−荷重点変位曲線が得られた。全ての荷重−荷重点変位曲線は、破壊点まで直線的な挙動を示した。全てのケースでクロスヘッドの移動速度を0.25mm/分に維持した。
[0560]極限引張強度および破壊靱性同時の改善に重点を置いてポリエステルの機械特性を強化するために、2種の異なる強化物質;すなわち2種の異なるグラフェンタイプ(すなわちGNSIII=GIIIおよびRGNSI−GIF)を溶媒および物質としてDMACと組み合わせて使用した。まず、ポリエステルナノ樹脂プレートを、溶媒として且つグラフェンを分散させるのに適切な媒体としてエタノールを用いてGIIIグラフェンで作製し、残りの3種のハイブリッドのポリエステルプレートを、溶媒として且つ物質としてDMACを用いて2種の異なるタイプのグラフェンから作製した。PE−GIIIナノ樹脂、加えてハイブリッドPE−DMAc−グラフェンは、極限引張強度、破損ひずみおよび破壊靱性の形態の機械特性を強化することができることが示された(表1を参照)。
Claims (89)
- 内部に強化材が分散された樹脂を含む組成物であって:
ここで該強化材は、グラフェン本体、ポリアミド酸、カーボンナノチューブ、強化溶媒、またはそれらのあらゆる組み合わせを含み、および、
該強化材は、組成物の総質量に基づき約0.001質量%〜約10質量%で存在する、上記組成物。 - 前記強化材が、樹脂内に実質的に均一に分散される、請求項1に記載の組成物。
- 前記樹脂が、エポキシ、ビニルエステル、ポリエステル、またはそれらのあらゆる組み合わせを含む、請求項1に記載の組成物。
- 前記樹脂が、ビニルエステルを含む、請求項3に記載の組成物。
- 前記強化材が、カーボンナノチューブを含む、請求項4に記載の組成物。
- ジメチルアセトアミドをさらに含む、請求項5に記載の組成物。
- 前記樹脂が、ポリエステルを含む、請求項3に記載の組成物。
- ジメチルアセトアミドをさらに含む、請求項7に記載の組成物。
- 前記強化材が、グラフェンを含む、請求項7に記載の組成物。
- 前記樹脂が、エポキシを含む、請求項3に記載の組成物。
- 前記強化材が、グラフェン、ポリアミド酸、アセトアミド、またはそれらのあらゆる組み合わせを含む、請求項10に記載の組成物。
- 前記強化材が、ジメチルアセトアミドを含む、請求項10に記載の組成物。
- 前記樹脂が、熱硬化性樹脂を含む、請求項1に記載の組成物。
- 前記樹脂が、熱可塑性樹脂を含む、請求項1に記載の組成物。
- 前記強化材が、グラフェン本体を含む、請求項1に記載の組成物。
- 前記グラフェン本体の少なくとも1種が、約0.1nm〜約100nmの範囲の断面寸法を有する、請求項15に記載の組成物。
- 前記グラフェン本体の少なくとも1種が、約1nm〜約10nmの範囲の断面寸法を有する、請求項15に記載の組成物。
- 前記グラフェン本体の少なくとも1種が、約1,000〜約20,000の範囲のアスペクト比を有する、請求項15に記載の組成物。
- 前記グラフェン本体の少なくとも1種が、1〜約100の層を含む、請求項15に記載の組成物。
- 前記グラフェン本体の少なくとも1種が、ヒドロキシル基、カルボキシル基、カルボニル基、エポキシ基、またはそれらのあらゆる組み合わせを含む、請求項15に記載の組成物。
- 前記グラフェン本体の少なくとも1種が、カルボキシル基を含む、請求項20に記載の組成物。
- 前記樹脂が硬化される、請求項1に記載の組成物。
- 前記樹脂が未硬化である、請求項1に記載の組成物。
- 樹脂内に配置された繊維をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
- 前記繊維が、ガラス繊維、炭素繊維、またはそれらのあらゆる組み合わせを含む、請求項24に記載の組成物。
- 前記強化材が、組成物の総質量に基づき約0.01〜約0.1質量%で存在する、請求項1に記載の組成物。
- 前記強化材が、組成物の総質量に基づき約0.05〜約0.07質量%で存在する、請求項26に記載の組成物。
- 強化材を包含させることによって、組成物の引張強度、破損ひずみ、破壊靱性、限界応力拡大係数、限界ひずみエネルギー解放率、減衰定数または弾性係数の少なくとも1種が、実質的に強化材を含まない樹脂と比較して約1%〜約80%変更される、請求項22に記載の組成物。
- 強化材を包含させることによって、組成物の引張強度、破損ひずみ、破壊靱性、限界応力拡大係数、限界ひずみエネルギー解放率、減衰定数または弾性係数の少なくとも1種が、実質的に強化材を含まない樹脂と比較して約10%〜約600%変更される、請求項22に記載の組成物。
- 前記強化材を包含させることによって、組成物の引張強度、破損ひずみ、破壊靱性、限界応力拡大係数、限界ひずみエネルギー解放率、減衰定数または弾性係数の少なくとも1種が、炭素繊維を含む樹脂(ここで該樹脂は実質的に強化材を含まない)と比較して約10%〜約250%変更される、請求項25に記載の組成物。
- 前記強化溶媒が、揮発性のプロトン性溶媒、酢酸、水、非プロトン性溶媒、非極性溶媒、またはそれらのあらゆる組み合わせを含む、請求項1に記載の組成物。
- 前記揮発性のプロトン性溶媒が、ギ酸、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、酢酸、水、またはそれらのあらゆる組み合わせを含む、請求項31に記載の組成物。
- 前記非プロトン性溶媒が、アセトン、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、酢酸エチル、n−メチルピロリドン、またはそれらのあらゆる組み合わせを含む、請求項31に記載の組成物。
- 前記非極性溶媒が、トルエン、ヘキサン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、クロロホルム、またはそれらのあらゆる組み合わせを含む、請求項31に記載の組成物。
- 前記強化材が、ポリアミド酸を含む、請求項1に記載の組成物。
- 前記ポリアミド酸が、ピロメリト酸二無水物−4,4’−オキシジアニリン、3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物−4,4’−オキシジアニリン、2,2’−ビス−(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物−オキシジアニリン、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物−4,4’−オキシジアニリン、4,4’−オキシジフタル酸無水物−4,4’−オキシジアニリン、4,4’−ビスフェノールA二無水物−4,4’−オキシジアニリン、エチレングリコールビス(無水トリメリト酸)−4,4’−オキシジアニリン、またはそれらのあらゆる組み合わせを含む、請求項35に記載の組成物。
- 前記強化材が、少なくとも2種の樹脂の混合物内に分散される、請求項1に記載の組成物。
- (a)グラフェン本体、(b)ポリアミド酸、(c)アミド、または(d)カーボンナノチューブのうち少なくとも1種を含む強化材を少なくとも1種の樹脂と接触させることにより、強化材が前駆混合物の約0.001%〜約1.0質量%で存在する前駆混合物を形成することを含む、組成物の製造方法。
- 前記少なくとも1種の樹脂が、エポキシ、ポリエステル、ビニルエステル、またはそれらのあらゆる組み合わせを含む、請求項38に記載の方法。
- 前記強化材を第一の溶媒と合わせることをさらに含む、請求項38に記載の方法。
- 第一の溶媒が、アセトアミド、アルコールまたはその両方を含む、請求項40に記載の方法。
- 前記アセトアミドが、N,N−二置換アミドを含む、請求項41に記載の方法。
- 前記N,N−二置換アミドが、ジメチルアセトアミドを含む、請求項42に記載の方法。
- 第一の溶媒が、アルコールを含む、請求項40に記載の方法。
- 第一の溶媒が、前駆混合物の質量の約0.1%〜約10%で存在する、請求項40に記載の方法。
- 第一の溶媒が、前駆混合物の質量の約0.5%〜約1%で存在する、請求項45に記載の方法。
- 前記強化材が、混合、超音波処理またはそれらの組み合わせによって第一の溶媒、樹脂またはその両方に分散される、請求項40に記載の方法。
- 前記強化材が、前駆混合物の約0.001%〜約0.1質量%で存在するグラフェン本体を含む、請求項38に記載の方法。
- 前記グラフェン本体の少なくとも1種が、約0.1nm〜約100nmの範囲の断面寸法を有する、請求項48に記載の方法。
- 前記強化材が、ポリアミド酸を含む、請求項38に記載の方法。
- 前記強化材が、N,N−二置換アミドを含む、請求項38に記載の方法。
- N,N−二置換アミドが、ジメチルアセトアミドを含む、請求項51に記載の方法。
- 第二の溶媒の添加をさらに含む、請求項40に記載の方法。
- 前記第二の溶媒が、メチルエチルケトン、過酸化ジアリール、過酸化ジアルキル、過酸化ケトン、過酸エステル、過酸化ジアシル、ヒドロペルオキシド、またはそれらのあらゆる組み合わせを含む、請求項53に記載の方法。
- 前記前駆混合物を硬化することをさらに含む、請求項38に記載の方法。
- 前記硬化が、約24時間未満で行われる、請求項55に記載の方法。
- 前記硬化が、約5時間未満で行われる、請求項56に記載の方法。
- 前記硬化が、約30分未満で行われる、請求項57に記載の方法。
- 前記硬化が、前駆混合物を第一の温度に第一の期間晒し、さらに第二の温度に第二の期間晒すことを含む、請求項55に記載の方法。
- 前記第一の温度と第二の温度とが、互いに少なくとも5℃異なる、請求項59に記載の方法。
- 前記第一の温度と第二の温度とが、互いに少なくとも10℃異なる、請求項60に記載の方法。
- 前記第一の期間と第二の期間とが、互いに約1分〜約20時間異なる、請求項59に記載の方法。
- 前記第一の期間と第二の期間とが、互いに約60分〜約10時間異なる、請求項62に記載の方法。
- 前記硬化が、オートクレーブ、対流式オーブン、またはその両方で行われる、請求項55に記載の方法。
- 前記硬化が、オートクレーブで行われる、請求項64に記載の方法。
- 前記硬化が、対流式オーブンで行われる、請求項64に記載の方法。
- 強化樹脂組成物の合成方法であって、該方法は:
エポキシ、ポリエステルおよびビニルエステルからなる群より選択される少なくとも1種の樹脂を選択すること;
グラフェン、カーボンナノチューブ、ポリアミド酸およびアミドからなる群より選択される少なくとも1種の強化材料を選択すること;および、
強化樹脂組成物の約0001%〜約1.0質量%で強化材が存在する強化樹脂組成物が形成されるように、少なくとも1種の強化材料を少なくとも1種の樹脂に分散させること、
を含む、上記方法。 - 前記樹脂が、ビニルエステルを含む、請求項67に記載の方法。
- 前記樹脂が、エポキシを含む、請求項67に記載の方法。
- 前記樹脂が、ポリエステルを含む、請求項67に記載の方法。
- 前記強化材料が、グラフェン、ポリアミド酸、および、二置換アミドからなる群より選択される、請求項67に記載の方法。
- 前記二置換アミドが、N,N−二置換アミドを含む、請求項72に記載の方法。
- 前記N,N−二置換アミドが、ジメチルアセトアミドを含む、請求項72に記載の方法、
- 使用者が、選択された少なくとも1種の樹脂、選択された少なくとも1種の強化材料またはその両方を含む強化樹脂組成物の1種またはそれより多くの機械特性の概算に基づき、少なくとも1種の樹脂、少なくとも1種の強化材料またはその両方を選択する、請求項67に記載の方法。
- 前記概算が、コンピューターで読取り可能な媒体に含まれる、請求項74に記載の方法。
- 前記強化樹脂組成物を硬化することをさらに含む、請求項67に記載の方法。
- 硬化されたナノコンポジット材料であって、該材料は:
硬化された樹脂;
硬化されたナノコンポジット材料中に分散されるナノ粒子、
を含み、ここでナノ粒子の質量分率は、硬化されたナノコンポジット樹脂の総質量に基づいて約0.0005質量%から約1質量%未満である、上記材料。 - 前記ナノ粒子の質量分率が、硬化されたナノコンポジット樹脂の総質量に基づいて約0.0005質量%から約0.1質量%未満である、請求項77に記載の硬化されたナノコンポジット材料。
- 前記硬化された樹脂が、以下の樹脂:ビニルエステル、ポリエステル、エポキシ、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、またはそれらのあらゆる組み合わせのうち1種またはそれより多くを含む、請求項77に記載の硬化されたナノコンポジット材料。
- 前記硬化された樹脂が、以下の樹脂;ビニルエステル、ポリエステル、エポキシのうち1種またはそれより多くを含む、請求項79に記載の硬化された樹脂。
- 前記ナノ粒子が、以下のナノ粒子:SiC、TiO2、Y2O3、炭素、Au、Ag、Cu、Ge、Pt、Fe、CoPt、PbS、CdS、CdSe、CdTe、ZnO、PbSe、ZnSe、モンモリロナイト、バーミキュライト、ヘクトライト、CaCO3、酸化第二鉄、またはそれらのあらゆる組み合わせのうち1種またはそれより多くを含む、請求項77に記載の硬化されたナノコンポジット。
- 前記ナノ粒子が、SiC、TiO2、Y2O3、炭素、またはそれらのあらゆる組み合わせを含む、請求項81に記載の硬化されたナノコンポジット。
- 前記炭素が、官能化したナノチューブ、官能化されていないナノチューブ、官能化したグラフェン、官能化されていないグラフェン、還元グラフェン、ナノダイヤモンド、または、それらのあらゆる組み合わせを含む、請求項81に記載の硬化されたナノコンポジット。
- 前記硬化されたナノコンポジットが、ナノ粒子なしで硬化された樹脂の引張強度よりも25%〜600%高い引張強度を有することを特徴とする、請求項77に記載の硬化されたナノコンポジット。
- 前記硬化されたナノコンポジットが、ナノ粒子なしで硬化された樹脂の靱性よりも少なくとも50%高い靱性を有することを特徴とする、請求項77に記載の硬化されたナノコンポジット。
- 前記硬化されたナノコンポジットが、ナノ粒子なしで硬化された樹脂の弾性率よりも50%〜600%高い弾性率を有することを特徴とする、請求項77に記載の硬化されたナノコンポジット。
- 前記硬化されたナノコンポジットが、ナノ粒子なしで硬化された樹脂のひずみエネルギー解放率よりも50%〜600%高いひずみエネルギー解放率を有することを特徴とする、請求項77に記載の硬化されたナノコンポジット。
- 前記硬化されたナノコンポジットが、ナノ粒子なしで硬化された樹脂の破損ひずみよりも50%〜600%高い破損ひずみを有することを特徴とする、請求項77に記載の硬化されたナノコンポジット。
- 前記硬化されたナノコンポジットが、ナノ粒子なしで硬化された樹脂の減衰定数よりも50%〜600%高い減衰定数を有することを特徴とする、請求項77に記載の硬化されたナノコンポジット。
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