JPWO2015025944A1 - 樹脂複合材 - Google Patents

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Abstract

CNTの少量使用で樹脂の機械強度の低下、樹脂粘度の増大による加工性の低下等の課題を克服する一方、CNTの使用量が少ないにもかかわらずCNTの複合化に由来する前記機能やその他の効果的な機能の発現を可能とした樹脂複合材を提供する。母材である樹脂に複数のCNTを複合化した樹脂複合材であって、前記母材に対して前記CNTが、その濃度が前記母材に対して2.0容積%以下であり、かつ、前記樹脂複合材の成形試験片に対してその表面の所定複数箇所に対して4探針法で測定した体積抵抗率の最大値R1と最小値R2との比率が4.0以下である。

Description

本発明は、樹脂と、CNT(カーボンナノチューブ)とを複合化した樹脂複合材に関するものである。
樹脂複合材は近年数多くの産業品、例えば、半導体搬送用の静電トレイ、自動車向けフューエルポンプ、テニスラケットやゴルフクラブなどのスポーツ用品、等に利用されている。CNT樹脂複合材は機能的にはCNTに由来して導電性、熱伝導性および機械強度という機能に優れている。かかる樹脂複合材においては、上記機能の発現にはCNTが母材である樹脂中に均一に分散していることが要求される。ところが、CNTを樹脂中に均一に分散させることは、困難であることが多数の特許文献で知られている(特許文献1等)。そのため、前記機能の発現のためには、大量のCNTが必要とされていた。
特開2012−250883号公報
しかしながら、従来のCNT樹脂複合材では、CNTを大量に添加することにより、母材である樹脂の機械強度が低下すると共に、樹脂粘度が増大し、押し出し成形、射出成形、プレス成形といった各種の成形加工が困難であった。また、CNTの分散が不良であるので、小サイズの成形品を得ることが困難であった。さらに、分散性を向上するためCNTを過度に処理した場合、CNTが樹脂複合材に占めるシェアが大きくなって母材である樹脂と混練すると、CNTのアスペクト比の低下や、構造破壊が起き、CNT本来の機能を発現できなかった。さらには、樹脂中にCNTの分散不良が有るために、樹脂複合材として導電性(体積抵抗率)が微視領域でばらつきが大きい、等の問題があった。
本発明者は、前記課題について種々検討したところ、CNTの分散が過度または不良であると共に、CNTの大量使用に起因しているものと考え、研究を進めた。しかし、CNTの凝集性によりCNTを大量に使用しなければ、前記機能の発現が困難であり、相矛盾する技術課題を解決する必要があった。
本発明は、CNTの複合化に由来する機能を発現することができる樹脂複合材を提供することを目的とする。
本発明にかかる樹脂複合材は、母材である樹脂に複数のCNTを複合化した樹脂複合材であって、前記母材に対する前記CNTの濃度が2.0容積%以下であり、かつ、前記樹脂複合材の成形試験片に対してその表面の所定複数箇所に対して4探針法で測定した体積抵抗率の最大値R1と最小値R2との比率が4.0以下であることを特徴とする。
本発明によれば、母材に対して前記CNTの濃度が2.0容積%以下であり、かつ、樹脂複合材の成形試験片の表面の複数箇所において4探針法で測定した体積抵抗率の最大値R1と最小値R2との比率が4.0以下であることにより、CNTの複合化に由来する機能を発現する樹脂複合材を得ることができる。
図1Aは本発明の実施形態に係る樹脂複合材に用いるCNTの製造説明のための図であって、シリコン基板上にAl薄膜とFe薄膜とが形成された状態を示す断面図、図1BはFe微粒子上にCNTが成長した状態を示す断面図である。 図2AはCNTの形状の直線性を説明するための図、図2BはCNTの基板表面に対する成長方向の垂直配向性を説明するための図、図2CはCNTの集合構造のSEM写真である。 従来の樹脂複合材を倍率3000倍で示すSEM写真である。 本実施形態の樹脂複合材を倍率3000倍で示すSEM写真である。 従来の樹脂複合材を倍率1万倍で示すSEM写真である。 本実施形態の樹脂複合材を倍率1万倍で示すSEM写真である。 実施例1と比較例1とのCNTの分散度に対する体積抵抗率を示す図である。 実施例2のCNTの濃度に対する表面抵抗率を示す図である。 実施例2の体積抵抗率を示す図である。 比較例2の体積抵抗率を示す図である。 樹脂複合材のSEM写真であり、図11Aは実施例2、図11Bは比較例2の写真である。 表面を大気圧プラズマで処理した後の樹脂複合材のSEM写真であり、図12Aは実施例2、図12Bは比較例2の写真である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態に係る樹脂複合材を説明する。
本実施形態の樹脂複合材は、母材である樹脂に複数のCNTを複合化した樹脂複合材であって、樹脂複合材の成形試験片に対してその表面の所定複数箇所に対して4探針法で測定された体積抵抗率の最大値R1と最小値R2との比率が4.0以下となっている樹脂複合材である。
前記CNTは、好ましくは、形状の直線性が良好で、ナノ分散処理され、サイズおよび形状が均一化されて絡まり状の凝集物が除去されたものが好ましい。また、CNTは、多層CNTが好ましい。
好ましい実施態様は、前記複数のCNTは、形状の直線性がよい繊維長100nm以上のCNTがナノ分散処理されたCNTである。このナノ分散処理は、好ましくは、粉砕処理により前記複数のCNTのサイズおよび形状を均一化して前記複数のCNTが絡まって凝集している物を除去する処理である。
なお、「形状の直線性がよい」とはSEM写真上の1μmの範囲において、90%以上のCNTは、決定係数Rが、0.970以上、1.0以下の条件を満たしていることである。ここでRは、最小二乗法による直線近似式(y=ax+b)における決定係数である。
また、CNTとして繊維長100nm以上としたのは、CNTのアスペクト比を高くすることにより、低い添加量で導電性の発現が可能になることから母材である樹脂の物性を保持することが可能になるためである。
また、前記CNTは、特に限定されず、単層CNT、多層CNTのいずれでもよく、また多層CNTと単層CNTが混合したCNTであっても良い。なかでも剛性に優れ、樹脂と複合化する際に切断が起こりにくい観点から、多層CNTを含有するCNTであることが望ましい。また本明細書におけるCNTには、表面が官能基で修飾されたCNTも含まれるものとする。
本発明のCNT複合樹脂中のCNTは、最内層の内径が3nm以上、8nm以下であり、かつ、最外層の外径が5nm以上、35nm以下である多層CNTが好ましい。またこの多層CNTは、層数が3以上、35以下のものが好ましい、また、多層CNTは、空気中における熱分解開始温度が500℃以上であるものが好ましい。さらに、多層CNTは、空気中における900℃熱分解後の残渣が1%以下であることが好ましい。
「ナノ分散」とは「CNTが1本ずつ物理的に分離して絡み合っていない状態で樹脂中に分散している状態」を言う。ここで「物理的に分離して絡み合っていない」とは複数のCNTがファンデルワールス力により塊状もしくは束状に凝集集合してなる形態をとらずに1本1本単離した状態で存在していることを言う。
好ましくは、前記樹脂は、特に限定されるものではなく、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂のいずれも使用することができる。例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ポリエチレンやポリプロピレン樹脂等のオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ナイロン樹脂、フッ素樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、が挙げられる。
前記樹脂は、好ましくは、熱可塑性樹脂である。また、熱可塑性樹脂でも、ナイロン6、ナイロン12やポリエチレンテレフタレート(PET)が好ましい。
以下に本発明の樹脂複合材の製造について説明する。
<CNTの製造>
本発明の樹脂複合材に使用するCNTの基板成長熱CVD法による製造の一例を以下に説明する。まず、図1Aに示すように電子ビーム物理蒸着法により50mmのシリコン基板1に下地としてAl薄膜2を30nmの膜厚で生成すると共に、このAl薄膜2上にFe薄膜3を20nmの膜厚で成膜する。この成膜ののち、直径が160mmの石英管中に前記基板1を載置したうえで、真空下、例えば200Paの減圧下で700℃で10分間加熱することで、図1Bに示すようにFe薄膜3からCNTの成長触媒となるFe微粒子41,42,…,4nを生成する。ついで、この加熱状態で石英管中にアセチレン、エチレン、メタン、プロパン、プロピレン等の炭素系ガスを所定流量100sccmで供給することで基板1のFe微粒子41〜4n上にCNT51〜5nを成長させる。こうして成長したCNT51〜5nをシリコン基板1上から剥離して採取する。
この製造により得られたCNT51〜5nは直線性が良好なCNTである。なお、この直線性に関しては、特許4873413号公報に記載されている。この直線性について図2を参照して説明する。図2Aで示すように、実施の形態で定義するCNT5の形状の直線性は、最小二乗法による直線近似式(y=ax+b)で決めることができる。ここで、aは傾き、bは切片であり、これらは実験データから求めることができる。この場合、ばらつき誤差の2乗の和が最小となるよう直線を当てはめる。なお、実験条件を変えて得られた様々なyの値の変化のうち、どれだけの割合が、y=ax+bの直線式で説明できているかを表す指標(決定係数)Rがあり、このRの値が1に近づくほどCNT5の形状がより直線性を有するようになる。
また、図2Bを参照して説明すると、CNT5の垂直配向性はCNT5の下部基端5aの位置と上部先端5bの位置との基板1表面に沿う水平方向差(P)と、CNT5の上記下部基端5aから上部先端5bまでの基板1表面からの高さ寸法(Q)として、V=Q/Pを垂直配向性(V)とすることができる。CNT5の下部基端5aの基板表面からの高さはゼロである。そして、上記水平方向差(P)がゼロに近づくほどCNT5は基板表面に対して垂直配向性をより有するようになる。
図2Cを参照して実際のSEM写真等でCNTの形状の直線性と垂直配向性の有無を判定する指標を説明する。図2CはCNTの集合構造の倍率30kのSEM写真である。ただし、この判定の指標の説明に用いるSEM写真の倍率は一例である。また、このSEM写真中で垂直配向性の判定対象とするCNTを分かりやすくするうえでSEM写真中に記入した点線で示す。
まず、形状の直線性の指標の場合、低倍率観察で垂直方向に成長していることが確認されているCNTを対象とし、その直線性が十分に確認できる倍率(例えば30k)に拡大した例えば図2CのSEM写真(Pは6aから6bまでの白色点線内のCNTの水平方向差、L1とL2は前記白色点線内のCNTの垂直方向一端と他端とを示す)におけるCNTのL1からL2までの垂直距離1μm(=Q)の範囲において、90%以上のCNTが、決定係数Rが、0.970以上、1.0以下、好ましくは0.980超、1.0以下の条件を満たす場合、そのCNTは形状の直線性を有すると判定することができる。ここで、Rとは、上記図2Aで説明した、最小二乗法による直線近似式(y=ax+b)における決定係数である。
この場合、CNTは、最内層の内径が3nm以上、8nm以下であり、かつ、最外層の外径が5nm以上、35nm以下である多層CNTである。また、このCNTは、層数が3以上、35以下の多層CNTである。
こうして製造したCNTを遠心粉砕機((株)レッチェ製、型番:ZM200)で粉砕し、CNTの形状およびサイズを均一にすると共に絡まり状の凝集物を除去することで、直線性に優れ、長さが100nm以上のCNTからナノ分散したCNTを得ることができる。
なお、遠心粉砕機はあくまでも後述する混練装置に投入するCNTの形状を揃えるために使用され、それ自体CNTの長さや直線性等の構造を変化させる作用はない。上記実施形態の基板成長熱CVD法により製造されたCNTは高密度かつ垂直配向しており、基板から剥離された状態ではCNT同士が繋がっているので糸引き状態となっている。この糸引き状態のCNTでは原料となる樹脂との混合が不十分となり、樹脂中でのCNTの偏析が生じたりして分散不良となり、その状態で残留する。そこで、遠心粉砕機によりCNTを粉砕し、分級することで、ナノ分散したCNTを得る。
ここに言うナノ分散とは、CNTが1本ずつ物理的に分離して絡み合っていない状態であり、2以上のCNTが束状に集合した集合物の割合が10%以下である状態を意味する。
<CNTと樹脂との混練及び成形>
次に、前記でナノ分散されたCNTと、樹脂とを混練して樹脂複合材を得る。この場合、混練されたCNTの濃度は、樹脂に対して2.0容積%以下で含有される濃度である。
なお、樹脂複合材の成形試験片の成形方法は特に限定されるものではなく、一般的な樹脂の成形方法を使用することができる。例えば、圧縮成形、ブロー成形、インフレーション成形、カレンダー成形、押出し成形、射出成形、注入成形、トランスファー成形が挙げられる。
ここで、CNTの濃度において、前記濃度が2.0容積%以下の低濃度であると、樹脂に対してCNTが占めるシェアは、従来より低減し、そのため、樹脂の機械強度の低下は低減し、樹脂粘度も低減されている。
<作用及び効果>
本実施形態に係る樹脂複合材は、直線性が良好なCNTを用いていることにより、CNTの濃度が低濃度でありながら樹脂に良好に分散しているので、CNTの複合化に由来する機能、例えば高い導電性や優れた機械強度を発現することができる。CNTの複合化に由来する機能として導電性は、例えば4探針法により測定された抵抗率で評価することができる。
好ましい実施態様は、前記4探針法による測定箇所は少なくとも5箇所以上20箇所以下、好ましくは10箇所以上15箇所以下である。測定箇所が5箇所より少ない場合、CNT複合樹脂の導電性のばらつきを詳細に評価することが困難であり、また20箇所以上の測定については成形試験片のサイズが限定され、かつ測定箇所が多くなることにより効率が悪く、測定に長時間を要するなどの問題がある。
本実施形態の樹脂複合材を成形して試験片とし、その試験片に対してその表面の所定10箇所に対してJIS (K7194)に準拠する4探針法で測定した体積抵抗率の最大値R1と最小値R2との比率r(=R1/R2)は4.0以下であった。
ここで4探針法は、試験片に4本の針状の電極(4探針プローブ)を直線上に置き、外側の二探針間に一定電流を流し、内側の二探針間に生じる電位差を測定し抵抗を求め、次に求めた抵抗(Ω)に試験片の厚さt(cm)と補正係数RCFをかけて、前記比率rを算出する方法である。
本実施形態では、前記比率rが4.0以下であることから、樹脂複合材におけるCNTは少量であるものの、樹脂中に均一にナノ分散されていることとなり、これにより、本実施形態の樹脂複合材は、CNTに由来する導電性、熱伝導性および機械強度という機能を発現できると共に、母材である樹脂の機械強度が低下することが抑制され、また粘度増大による加工性の低下、といった問題が発生することが軽減する。
なお、抵抗値の測定には、2端子法、4端子法、4探針法、ファンデルポー法等がある。4探針法は、試験片に前記電極を押しつけるだけで測定できるという長所がある。また、測定する抵抗値は、CNTのナノ分散状態が試験片の形状に依存しない、体積抵抗率を用いることが好ましい。
そして、試験片の複数箇所、本実施形態では10箇所の体積抵抗率のうちの最大値と最小値との比率rの大きさを上記4.0以下と制限することで、CNTがナノ分散された状態で樹脂に複合することができる。
そのため、本実施形態の樹脂複合材によれば、CNTの少量添加により樹脂粘度の増大が無いために、押し出し成形、射出成形、プレス成形といった各種の成形において、加工性に優れた樹脂複合材となる。
また、CNTがナノ分散されているので、小サイズの成形品を容易に得ることができる。さらに、CNTの分散が過度でもなく、不良でもなく、適度であるので、CNTのアスペクト比の低下や、構造破壊は起きず、よって、CNT本来の機能を発現できる。
さらに、樹脂中にCNTの分散不良が無いために、樹脂複合材として導電性(体積抵抗率)が微視領域にまで均一となる。
なお、図3及び図5に従来の樹脂複合材のSEM写真、図4及び図6に本発明の樹脂複合材のSEM写真を示す。図3及び図4は倍率3000倍、図5及び図6は倍率1万倍である。図3及び図5において、6はCNT凝集箇所、7は樹脂である。SEM写真でCNT凝集箇所6は白っぽく写っており、樹脂7は暗く写っている。従来の樹脂複合材は、図3及び図5に示すように、CNTが高濃度で大量使用されてCNT凝集箇所6が多く、前記課題がある樹脂複合材である。図4及び図6において、8はCNT、9は樹脂である。図4及び図6のSEM写真に示すように、本発明の樹脂複合材は、CNT8が樹脂9中に全体的に均一に分散されて、凝集箇所が何処にもなく、機能発現に優れた樹脂複合材である。
(実施例1)
<混練>
上記「CNTの製造」にて説明した手順に従って作製したCNT2.0gと、樹脂としてナイロン6ペレット(ユニチカ株式会社製A1030FR)52.2gを秤量する。これは、CNTが母材中に2.0容積%で含有される濃度である。
次いで、前記秤量したCNTと樹脂とを株式会社東洋精機製作所製の混練・押出成形評価試験装置(商品名:ラボプラストミル)で混練した。なお、他の混練装置としては、2軸押し出し機等を使用してもよい。この混練の条件は、温度230℃、回転数50〜150rpm、混練時間10〜20分間である。こうして混練して実施例1に係る樹脂複合材を得た。比較としてCNTの形状・サイズの均一化および凝集物の除去を目的とした遠心粉砕機による粉砕工程の省略のみを変えた以外は、上記実施例1と同様の手順で、比較例1に係る樹脂複合材を作製した。
<測定試験>
実施例1と比較例1の樹脂複合材それぞれを神藤金属工業所製の熱プレス機(商品名:AYSR−5)を用いて、いずれも約220μmのフィルム成形体とした。
実施例1の樹脂複合材は、前記<混練>で得た分散性が良いCNTを複合してなる樹脂複合材であり、CNT濃度を2.0容積%とした。
比較例1の樹脂複合材は、分散性が不良のCNTを複合してなる樹脂複合材であり、CNT濃度を2.0容積%とした。
実施例1と比較例1それぞれを試験片とし、各試験片の表面10箇所の体積抵抗率を4探針法電気抵抗測定装置(ナプソン(株)製、型番:RG−7B/RT−70)で測定した。測定した体積抵抗率について測定値のばらつきのうちの最大値R1と、最小値R2との比率(体積抵抗率最大最小比率)rを算出した。
結果を図7に示す。図7の縦軸は体積抵抗率(Ω・cm)で、対数で示される。実施例1の表面10箇所それぞれの体積抵抗率のうちの最大値R1は483(Ω・cm)であり、表面10箇所それぞれの体積抵抗率のうちの最小値R2は124(Ω・cm)であり、表面10箇所それぞれの体積抵抗率の平均値Rave(図中の黒丸印)は279(Ω・cm)であり、前記最大値R1と前記最小値R2との比率(体積抵抗率最大最小比率)rは3.9であった。
比較例1の表面10箇所それぞれの体積抵抗率のうちの最大値R1は1600(Ω・cm)であり、表面10箇所それぞれの体積抵抗率のうちの最小値R2は81(Ω・cm)であり、表面10箇所それぞれの体積抵抗率の平均値Rave(図中の黒丸印)は729(Ω・cm)であり、前記最大値R1と前記最小値R2との比率(体積抵抗率最大最小比率)rは19.7であった。
これらを比較して、実施例1では、CNT濃度は低濃度であるがCNTの分散度は良好で樹脂全体に分散しており、かつ、前記比率(R1/R2)は4.0以下であり、体積抵抗率は小さく導電性は良好であった。
これに対して比較例1では、CNT濃度は高いがCNTの分散度は不良で樹脂全体に分散しておらず、かつ、前記比率(R1/R2)は4.0超であり、体積抵抗率は大きく導電性は不良であった。
(実施例2)
上記実施例1に対し、樹脂をナイロン12ペレット(ダイセル・エボニック(株)製、型番:ダイアミドL1901)に変えた以外は、実施例1と同様の手順で実施例2に係る樹脂複合材を作製した。比較としてCNTの形状・サイズの均一化および凝集物の除去を目的とした遠心粉砕機による粉砕工程の省略のみを変えた以外は、上記実施例2と同様の手順で、比較例2に係る樹脂複合材を作製した。
実施例2を試験片とし、試験片の表面10箇所の表面抵抗率を4探針法電気抵抗測定装置(ナプソン(株)製、型番:RG−7B/RT−70)で測定した。その結果を図8に示す。図8は縦軸が表面抵抗率(Ω/□)、横軸がCNT濃度(vol/%)を示す。本図からCNT濃度が増加するにつれ、表面抵抗率が低下していることが分かる。
次に、CNT濃度を2.0(vol/%)とした実施例2を試験片とし、試験片の表面10箇所の体積抵抗率を4探針法電気抵抗測定装置(ナプソン(株)製、型番:RG−7B/RT−70)で測定した。比較例2においてCNT濃度を2.0(vol/%)とし、実施例2と同様に体積抵抗率を測定した。その結果を、図9及び図10に示す。図9及び図10は、縦軸が体積抵抗率(Ω・cm)、横軸が測定箇所を示す。
測定した体積抵抗率について測定値のばらつきのうちの最大値R1と、最小値R2との比率(体積抵抗率最大最小比率)rを算出したところ、実施例2はr=2.8であるのに対し、比較例2はr=16.9であった。このことから、実施例2に係る樹脂複合材は、CNTの濃度が低濃度であるものの体積抵抗率バラツキが小さいことから、CNTが良好に分散しており、CNTの複合化に由来する良好な導電性が得られることが確認できた。
作製した実施例2に係る樹脂複合材のSEM写真を図11Aに、比較例2に係る樹脂複合材のSEM写真を図11Bに示す。本図から、実施例2に係る樹脂複合材では、CNT8が凝集しておらず、樹脂9全体に均一に分散していることが分かる。一方、比較例2に係る樹脂複合材では、樹脂7中においてCNT凝集箇所6が確認された。
また作製した実施例2に係る樹脂複合材の表面を、大気圧プラズマによりエッチング処理した後のSEM写真を図12に示す。大気圧プラズマは、プラズマ方式:誘電体バリア放電(Heガス)、パルス電圧:7kV、デューティー比:50%、周波数:10kHz、ノズル距離:10mm、処理時間:10分の条件で行った。図12において、CNT8はより鮮明に映し出されており、樹脂全体に均一に分散していることが分かる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、多くの変形例が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により実施可能である。
8 CNT
9 樹脂

Claims (6)

  1. 母材である樹脂に複数のCNTを複合化した樹脂複合材であって、
    前記母材に対する前記CNTの濃度が2.0容積%以下であり、かつ、
    前記樹脂複合材の成形試験片に対してその表面の所定複数箇所に対して4探針法で測定した体積抵抗率の最大値R1と最小値R2との比率が4.0以下であることを特徴とする樹脂複合材。
  2. 前記CNTは、基板成長熱CVD法により合成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の樹脂複合材。
  3. 前記CNTは、形状の直線性がよい繊維長100nm以上のCNTがナノ分散処理されたCNTであることを特徴とする請求項2に記載の樹脂複合材。
  4. 前記CNTは、最内層の内径が3nm以上、8nm以下であり、かつ、最外層の外径が5nm以上、35nm以下の多層CNTであることを特徴とする請求項2に記載の樹脂複合材。
  5. 前記樹脂は、熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂複合材。
  6. 前記CNTは、粉砕されて分級されて、前記樹脂と混練されていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂複合材。

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