JP2003264134A - ステージ制御装置、露光装置、及びデバイス製造方法 - Google Patents

ステージ制御装置、露光装置、及びデバイス製造方法

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JP2003264134A
JP2003264134A JP2002063193A JP2002063193A JP2003264134A JP 2003264134 A JP2003264134 A JP 2003264134A JP 2002063193 A JP2002063193 A JP 2002063193A JP 2002063193 A JP2002063193 A JP 2002063193A JP 2003264134 A JP2003264134 A JP 2003264134A
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stage
signal
control
unit
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JP2002063193A
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Akimine Yo
暁峰 楊
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Original Assignee
Nikon Corp
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のステージを同期移動させるときに、外
乱の影響や一方のステージ動特性の変化に起因して生ず
る同期誤差を迅速且つ高精度に解消することで同期精度
を高める。 【解決手段】 基準信号RS1と帰還信号FS1とに基
づいてウエハステージユニットWSを制御する閉ループ
と、基準信号RS1に対して演算を施し、ウエハステー
ジユニットWSとレチクルステージユニットRSとの動
的特性の差に起因する同期誤差を補償する補償基準信号
RS3を出力する同期制御補償器55と、補償基準信号
RS3と帰還信号FS2とに基づいてレチクルステージ
ユニットRSを制御する閉ループとを備える。また、2
つの閉ループの間に、外乱により生ずるウエハステージ
ユニットWSとレチクルステージユニットRSとの同期
誤差を補償する同期制御補償器61を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光装置及び露光
装置で用いられるマスク(レチクル)、ウエハ等の移動
対象物を載置した状態で移動可能に構成されたステージ
の動作を制御するステージ制御装置、並びにデバイス製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイ、半導体デバイス、撮
像装置(CCD等)、薄膜磁気ヘッド等のマイクロデバ
イスの製造工程におけるフォトリソグラフィ工程では、
投影光学系を介して、レチクルに形成された回路パター
ンの像を表面にフォトレジストが塗布されたウエハ、ガ
ラスプレート等の感光基板に投影する露光装置が用いら
れている。この露光装置の一つとしてとして、レチクル
のパターンをウエハの各ショット領域に一括して縮小投
影するようにしたステップ・アンド・リピート方式の露
光装置(ステッパー)が知られている。ステッパーでは
1つのショット領域の露光が終了すると、ウエハを移動
して次のショット領域の露光が行われ、これが順次繰り
返される。
【0003】また、レチクルパターンの露光範囲を拡大
するために、照明光学系からの露光光をスリット状に制
限し、このスリット光を用いてレチクルパターンの一部
をウエハ上に縮小投影した状態で、レチクルとウエハと
を投影光学系に対して同期走査するようにしたステップ
・アンド・スキャン方式の露光装置も用いられている。
【0004】一般的に露光装置においては、レチクル及
びウエハ(又は基板)を高精度に位置決めし、あるい
は、レチクル及び/又はウエハを一定速度で高精度に走
査するために、ステージ装置が用いられる。この種のス
テージ装置においては、ステージを高速且つ非接触で駆
動するための駆動機構として例えばリニアモータが用い
られる。リニアモータは固定子及び移動子を備えてお
り、固定子及び移動子の一方がコイルを含むときは、他
方は磁石等の発磁体を含む。
【0005】走査型露光装置の一形態として、ウエハを
保持するウエハステージと、レチクルを保持するレチク
ル微動ステージ及びレチクル粗動ステージとを備えたも
のがある。各ステージにおいては、例えばPIDタイプ
のステージ制御装置により露光のための位置決めとスキ
ャン動作とが行われる。特に、レチクル粗動ステージは
高速移動するので、大きな推力を得るためのリニアモー
タ及び駆動アンプが必要とされる。
【0006】図4は、走査露光装置に設けられる従来の
ステージ制御装置の構成例を示すブロック図である。こ
こでは、ウエハステージ及びレチクルステージの各々に
は、アンプモデルとリニアモータ等の駆動機構とが含ま
れているものとする。また、各ステージに関して、PI
Dタイプコントローラを用いた負帰還回路が形成されて
いる。図4において、ウエハステージ103に関して
は、演算部101、ウエハコントローラ102、ウエハ
ステージ103、及びレーザ干渉計104から負帰還回
路が形成されており、レチクルステージ108に関して
は、演算部106、レチクルコントローラ107、レチ
クルステージ108、及びレーザ干渉計109から負帰
還回路が形成されている。尚、上述のよう走査型露光装
置にはレチクルを保持するレチクル微動ステージとレチ
クル粗動ステージとを備えるが、図4においては説明を
簡単にするためにこれらをまとめてレチクルステージ1
08としている。
【0007】目標位置発生器100はウエハステージ1
03の目標位置を示す目標位置信号を出力する。演算部
101は目標位置発生器100から出力される目標位置
信号とレーザ干渉計104から出力される帰還信号との
偏差を求めて偏差信号として出力する。ウエハコントロ
ーラ102は、演算部101から出力される偏差信号に
基づいて、ウエハステージ103に与える推力を示す制
御信号を出力する。この制御信号は図示しないアンプで
増幅されてウエハステージ103の各駆動機構に供給さ
れる。レーザ干渉計104はウエハステージ103の位
置を計測し、その計測結果を帰還信号として出力する。
【0008】また、レーザ干渉計104から出力される
帰還信号は、変換回路105に入力されてレチクルステ
ージ108の目標位置を示す目標位置信号に変換され
る。図4に示した例では、不図示の投影光学系の投影倍
率が1/4に設定されているため、変換回路105はレ
ーザ干渉計104からの帰還信号を4倍する回路に設定
される。つまり、投影光学系の投影倍率が1/4のとき
に、ウエハステージ103とレチクルステージ108と
を同期させて移動させるためには、レチクルステージ1
08の移動量をウエハステージ43の移動量の4倍にす
る必要があるため変換回路105はレーザ干渉計104
からの帰還信号を4倍する回路に設定される。
【0009】変換回路105からの目標位置信号は演算
部106に入力される。演算部106は、変換回路10
5からの目標位置信号とレーザ干渉計109からの帰還
信号との偏差を求めて偏差信号として出力する。レチク
ルコントローラ107は、演算部106から出力される
偏差信号に基づいてレチクルステージ108に与える推
力を示す制御信号を出力する。この制御信号はアンプで
増幅されてレチクルステージ108の各駆動機構に供給
される。レーザ干渉計109はレチクルステージ109
の位置を計測し、その計測結果を帰還信号として出力す
る。以上の構成のステージ制御装置は、目標位置発生器
100から出力される目標位置信号に基づいて、ウエハ
コントローラ102がウエハステージ103の動作を制
御し、レチクルコントローラ107がウエハステージ1
03に関する帰還回路の帰還信号を変換した信号(目標
位置信号)に基づいて、レチクルステージ109の動作
を制御しているため、所謂マスター・スレーブの制御系
を構成している。
【0010】ウエハステージ103及びレチクルステー
ジ108は、それぞれ入力される制御信号に追従して加
速した後、一定の速度で互いに逆方法(不図示の投影光
学系がウエハ上にレチクルのパターンの倒立像を投影す
る場合)に同期して移動する。この状態で照明光をレチ
クル上に照射してウエハ上に設定された1つのショット
に対してレチクルに形成されたパターンの一部をウエハ
上に投影しつつレチクルステージ108とウエハステー
ジ103とを同期移動させることにより、そのショット
領域に順次レチクルのパターンが転写される。以上の動
作を他のショット領域に対して順次繰り返し行って、ウ
エハ全面にレチクルのパターンを転写する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した露
光装置、特に走査型露光装置においては、レチクルとウ
エハとを同期移動させつつ、レチクルに形成されている
パターンを逐次ウエハ上に転写しているため、レチクル
のパターンを正確にウエハに転写するためには、レチク
ルとウエハとの同期誤差を極力小さくする必要がある。
しかしながら、図4に示すマスター・スレーブの制御系
を構成するステージ制御装置を用いてウエハステージ及
びレチクルステージを制御する場合には、ウエハステー
ジに対する振動等の外乱やウエハステージの動特性の経
時的な変化がウエハステージの位置誤差を生じさせる。
このウエハステージの位置誤差はレチクルステージの目
標位置信号に重畳されるため、ウエハステージとレチク
ルステージとの同期誤差を生じさせる。また、この同期
誤差が生じたときに、同期誤差を解消する制御を行おう
とすると誤差が解消されるまでの時間が長くなるという
問題があった。
【0012】また、レチクルステージを目標位置に迅速
に追従させるために、図4に示した構成にフィードフォ
ワード制御を行う構成を加えたステージ制御装置を用い
ることが多い。このフィードフォワード制御を行う構成
とは、例えば変換回路105から出力される目標位置信
号を微分(又は差分)して速度信号と加速度信号を求め
てレチクルコントローラ107から出力される制御信号
と加算する構成である。しかしながら、ウエハステージ
103に関して設けられたレーザ干渉計104から出力
される帰還信号がレチクルステージ108(レチクル微
動ステージ)の目標位置信号となるため、目標位置信号
を微分(又は差分)して速度及び加速度を得てレチクル
ステージ108に対してフィードフォワード制御する
と、目標位置信号に重畳されている振動等の外乱やウエ
ハステージの動特性の経時的な変化によるウエハステー
ジの位置誤差の影響が顕著に現れてしまい、同期精度を
さらに悪化させる原因になるという問題があった。
【0013】さらに、ウエハステージとレチクルステー
ジとが同期するまでの速度は、レチクル微動ステージの
動特性に依存する。つまり、レチクル微動ステージの応
答性が良いほどウエハステージとレチクルステージとが
短時間で同期する。しかしながら、レチクル微動ステー
ジの動特性を向上させようとすると、レチクル微動ステ
ージの基本動作周波数(サンプリングレート)、周波数
応答特性、外乱を抑圧するための特性について極めて高
い性能が要求され、設計・開発に時間及びコストが必要
になるという問題もある。
【0014】本発明はこのような従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、複数のステージを同期移動さ
せるときに、外乱の影響や一方のステージ動特性の変化
に起因して生ずる同期誤差を迅速且つ高精度に解消する
ことで同期精度を高めることができるステージ制御装置
及び露光装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】以下、この項に示す例で
は、理解の容易化のため、本発明の各構成要件に実施形
態の図に示す代表的な参照符号を付して説明するが、本
発明の構成又は各構成要件は、これら参照符号によって
拘束されるものに限定されない。
【0016】1.本発明の第1の観点によると、移動可
能に支持されたステージ(WS)を他のステージ(RC
S、RFS、RS)の移動に同期して移動するように制
御するステージ制御装置(33)において、目標位置に
応じた基準信号(RS1)を発生する目標位置発生部
(50)と、前記目標位置発生部(50)から出力され
る基準信号(RS1)と前記ステージ(WS)の位置を
表す第1帰還信号(FS1)とに基づいて前記ステージ
(WS)の推力に関する第1制御信号(CS1)を出力
する第1制御部(51、52)と、前記基準信号(RS
1)に対して演算を施し、前記ステージ(WS)と前記
他のステージ(RCS、RFS、RS)との動的特性の
差に起因する同期誤差を補償する補償基準信号(RS
3)を出力する同期制御補償部(54、55)と、前記
同期制御補償部(54、55)から出力される補償基準
信号(RS3)と前記他のステージ(RCS、RFS、
RS)の位置を表す第2帰還信号(FS2)とに基づい
て前記他のステージ(RCS、RFS、RS)の推力に
関する第2制御信号(CS2)を出力する第2制御部
(56、57)とを備えたステージ制御装置が提供され
る。
【0017】目標位置発生部から出力される目標位置に
応じた基準信号に基づいてステージが駆動され、該ステ
ージと他のステージとの動的特性の差に起因する同期誤
差を補償する補償基準信号に基づいて他のステージが駆
動されるため、一方のステージの動特性の変化に起因し
て生ずる同期誤差を迅速且つ高精度に解消することがで
き、その結果として同期精度を高めることができる。
【0018】本発明の第1の観点に係るステージ制御装
置において、前記第1制御信号(CS1)と、前記第1
帰還信号(FS1)に対して前記ステージ(WS)の応
答特性を考慮した所定の演算を行って得られる信号(C
S3)とに基づいて、前記ステージ(WS)に対する外
乱の影響を示す誤差信号(DS2)を算出する算出部
(59、60)と、前記算出部(59、60)で算出さ
れた誤差信号(DS2)に基づいて、前記外乱の影響に
起因する同期誤差を補償する補償信号(PS1)を出力
する補償部(61)と、前記第2制御信号(CS2)と
前記補償信号(PS1)とを加算して、前記他のステー
ジ(RCS、RFS、RS)の推力に関する制御信号
(CS20)とする加算部(58)とをさらに備えるこ
とができる。
【0019】これにより、一方のステージの動特性の変
化に起因して生ずる同期誤差を迅速且つ高精度に解消す
ることができる上に、第1制御信号と第1帰還信号とか
らステージに加わる外乱の影響を示す誤差信号を求め、
この誤差信号に基づいてステージに加わる外乱の影響に
起因するステージと他のステージとの同期誤差をフィー
ドフォワード制御により補償しているため、複数のステ
ージを同期移動させるときに、外乱の影響に起因して生
ずる同期誤差を迅速且つ高精度に解消することができ、
その結果として同期精度を高めることができる。
【0020】この場合において、前記同期制御補償部
(54、55)及び前記補償部(61)が、前記ステー
ジ(WS)の運転中に前記同期誤差を補償するためのパ
ラメータを自動学習によって取得するようにできる。ま
た、前記他のステージ(RCS、RFS、RS)をパタ
ーンが形成されたマスク(R)を保持するように構成
し、前記ステージ(WS)を前記マスク(R)のパター
ンの像が転写される基板(W)を保持するように構成す
ることができる。
【0021】2.本発明の第2の観点によると、移動可
能に支持されたステージ(WS)を他のステージ(RC
S、RFS、RS)の移動に同期して移動するように制
御するステージ制御装置(33)において、目標位置に
応じた基準信号(RS1)を発生する目標位置発生部
(50)と、前記目標位置発生部(50)から出力され
る基準信号(RS1)と前記ステージ(WS)の位置を
表す第1帰還信号(FS1)とに基づいて前記ステージ
(WS)の推力に関する第1制御信号(CS1)を出力
する第1制御部(51、52)と、前記基準信号(RS
1)と前記他のステージ(RCS、RFS、RS)の位
置を表す第2帰還信号(FS2)とに基づいて前記他の
ステージ(RCS、RFS、RS)の推力に関する第2
制御信号(CS2)を出力する第2制御部(56、5
7)と、前記第1制御信号(CS1)と、前記第1帰還
信号(FS1)に対して前記ステージ(WS)の応答特
性を考慮した所定の演算を行って得られる信号(CS
3)とに基づいて、前記ステージ(WS)に対する外乱
の影響を示す誤差信号(DS2)を算出する算出部(5
9、60)と、前記算出部(59、60)で算出された
誤差信号(DS2)に基づいて、前記外乱の影響に起因
する同期誤差を補償する補償信号(PS1)を出力する
補償部(61)と、前記第2制御信号(CS2)と前記
補償信号(PS1)とを加算して、前記他のステージ
(RCS、RFS、RS)の推力に関する制御信号(C
S20)とする加算部(58)とを備えたステージ制御
装置が提供される。
【0022】第1制御信号と第1帰還信号とからステー
ジに加わる外乱の影響を示す誤差信号を求め、この誤差
信号に基づいてステージに加わる外乱の影響に起因する
ステージと他のステージとの同期誤差をフィードフォワ
ード制御により補償しているため、複数のステージを同
期移動させるときに、外乱の影響に起因して生ずる同期
誤差を迅速且つ高精度に解消することができ、その結果
として同期精度を高めることができる。
【0023】本発明の第2の観点に係るステージ制御装
置において、前記基準信号(RS1)に対して演算を施
し、前記ステージ(WS)と前記他のステージ(RC
S、RFS、RS)との動的特性の差に起因する同期誤
差を補償する補償基準信号(RS3)を出力する同期制
御補償部(54、55)をさらに備え、前記第2制御部
(56、57)に、前記同期制御補償部(54、55)
から出力される補償基準信号(RS3)を前記基準信号
(RS1)として入力するようにできる。
【0024】これにより、外乱の影響に起因して生ずる
同期誤差を迅速且つ高精度に解消することができる上
に、目標位置発生部から出力される目標位置に応じた基
準信号に基づいてステージが駆動され、このステージと
は個別に、ステージと他のステージとの動的特性の差に
起因する同期誤差を補償する補償基準信号に基づいて他
のステージが駆動されるため、一方のステージ動特性の
変化に起因して生ずる同期誤差を迅速且つ高精度に解消
することができ、その結果として同期精度を高めること
ができる。
【0025】この場合において、前記同期制御補償部
(54、55)及び前記補償部(61)が、前記ステー
ジ(WS)の運転中に前記同期誤差を補償するためのパ
ラメータを自動学習によって取得するようにできる。ま
た、前記他のステージ(RCS、RFS、RS)をパタ
ーンが形成されたマスク(R)を保持するように構成
し、前記ステージ(WS)を前記マスク(R)のパター
ンの像が転写される基板(W)を保持するように構成す
ることができる。
【0026】3.本発明の第3の観点によると、パター
ンが形成されたマスク(R)を保持して移動するマスク
ステージ(RCS、RFS、RS)と、前記マスク
(R)のパターンの像が転写される基板(W)を保持し
て移動する基板ステージ(WS)と、前記基板ステージ
(WS)及び前記マスクステージ(RCS、RFS、R
S)が同期移動するように制御するステージ制御装置
(33)とを備えた露光装置において、前記ステージ制
御装置(33)が、目標位置に応じた基準信号(RS
1)を発生する目標位置発生部(50)と、前記目標位
置発生部(50)から出力される基準信号(RS1)と
前記基板ステージ(WS)の位置を表す第1帰還信号
(FS1)とに基づいて前記基板ステージ(WS)の推
力に関する第1制御信号(CS1)を出力する第1制御
部(51、52)と、前記基準信号(RS1)に対して
演算を施して、前記基板ステージ(WS)と前記マスク
ステージ(RCS、RFS、RS)との動的特性の差に
起因する同期誤差を補償する補償基準信号(RS3)を
出力する同期制御補償部(54、55)と、前記同期制
御補償部(54、55)から出力される補償基準信号
(RS3)と前記マスクステージ(RCS、RFS、R
S)の位置を表す第2帰還信号(FS2)とに基づいて
前記マスクステージ(RCS、RFS、RS)の推力に
関する第2制御信号(CS2)を出力する第2制御部
(56、57)とを有する露光装置が提供される。
【0027】本発明の第3の観点に係る露光装置におい
て、前記ステージ制御装置(33)が、前記第1制御信
号(CS1)と、前記第1帰還信号(FS1)に対して
前記基板ステージ(WS)の応答特性を考慮した所定の
演算を行って得られる信号(CS3)とに基づいて、前
記ステージに対する外乱の影響を示す誤差信号(DS
2)を算出する算出部(59、60)と、前記算出部
(59、60)で算出された誤差信号(DS2)に基づ
いて、前記外乱の影響に起因する同期誤差を補償する補
償信号(PS1)を出力する補償部(61)と、前記第
2制御信号(CS2)と前記補償信号(PS1)とを加
算して、前記他のステージ(RCS、RFS、RS)の
推力に関する制御信号(CS20)とする加算部(5
8)とをさらに有することができる。
【0028】4.本発明の第4の観点によると、パター
ンが形成されたマスク(R)を保持して移動するマスク
ステージ(RCS、RFS、RS)と、前記マスク
(R)のパターンの像が転写される基板(W)を保持し
て移動する基板ステージ(WS)と、前記基板ステージ
(WS)及び前記マスクステージ(RCS、RFS、R
S)が同期移動するように制御するステージ制御装置
(33)とを備えた露光装置において、前記ステージ制
御装置(33)が、目標位置に応じた基準信号(RS
1)を発生する目標位置発生部(50)と、前記目標位
置発生部(50)から出力される基準信号(RS1)と
前記基板ステージ(WS)の位置を表す第1帰還信号
(FS1)とに基づいて前記基板ステージ(WS)の推
力に関する第1制御信号(CS1)を出力する第1制御
部(51、52)と、前記基準信号(RS1)と前記マ
スクステージ(RCS、RFS、RS)の位置を表す第
2帰還信号(FS2)とに基づいて前記マスクステージ
(RCS、RFS、RS)の推力に関する第2制御信号
(CS2)を出力する第2制御部(56、57)と、前
記基準信号(RS1)と、前記第1帰還信号(FS1)
に対して前記基板ステージ(WS)の応答特性を考慮し
た所定の演算を行って得られる信号(CS3)とに基づ
いて、前記基板ステージ(WS)に対する外乱の影響を
示す誤差信号(DS2)を算出する算出部(59、6
0)と、前記算出部(59、60)で算出された誤差信
号(DS2)に基づいて、前記外乱の影響に起因する同
期誤差を補償する補償信号(PS1)を出力する補償部
(61)と、前記第2制御信号(CS2)と前記補償信
号(PS1)とを加算して、前記マスクステージ(RC
S、RFS、RS)の推力に関する制御信号(CS2
0)とする加算部(58)とを有する露光装置が提供さ
れる。
【0029】本発明の第4の観点に係る露光装置におい
て、前記ステージ制御装置(33)が、前記基準信号
(RS1)に対して演算を施して、前記基板ステージ
(WS)と前記マスクステージ(RCS、RFS、R
S)との動的特性の差に起因する同期誤差を補償する補
償基準信号(RS3)を出力する同期制御補償部(5
4、55)をさらに有し、前記第2制御部(56、5
7)に、前記同期制御補償部(54、55)から出力さ
れる補償基準信号(RS3)を前記基準信号(RS1)
として入力するようにできる。
【0030】5.本発明の第5の観点によると、前記本
発明の第3又は第4の観点に係る露光装置を用いてパタ
ーンを感光物体(W)上に転写する露光工程を含むデバ
イス製造方法が提供される。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態に係るステージ制御装置及び露光装置について詳
細に説明する。
【0032】図1は、本発明の実施形態に係る露光装置
を示す正面図である。本実施形態においては、ステップ
・アンド・リピート方式の縮小投影型の露光装置を例に
挙げて説明する。尚、以下の説明においては、図1中に
示したようにXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直
交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明す
る。XYZ直交座標系は、Y軸及びZ軸が紙面に対して
平行となるよう設定され、X軸が紙面に対して垂直とな
る方向に設定されている。図中のXYZ座標系は、実際
にはXY平面が水平面に平行な面に設定され、Z軸が鉛
直上方向に設定される。
【0033】図1において、設置面11の上に4つ(図
1では2つのみを図示)の防振装置(除振機構)12を
介してベース部材(ベース又は定盤)13が設けられて
いる。防振装置12は、ベース部材13の4隅付近にそ
れぞれ配置されており、特に限定はされないが、例えば
空気式ダンパやダンピング液中に圧縮コイルバネを入れ
た機械式ダンパ等からなるパッシブ型のもの、ベース部
材に設けられた不図示の振動検出器による検出信号に基
づいて該振動を抑制するように変位されるアクチュエー
タを備えたアクティブ型のもの、あるいはこれらの双方
を備えたもの等が用いられる。ベース部材13は、石、
セラミックスあるいは鉄等の高剛性の部材から構成され
る。なお、防振装置12はベース部材13を3箇所で支
持するものでもよい。
【0034】ベース部材13の上には、その上部に投影
光学系14を保持した第1コラム15が設けられてお
り、第1コラム15の上には第2コラム(ベース又は定
盤)16が設けられている。第2コラム16上には回路
パターンが形成されたレチクルRを移動するための駆動
装置としてのレチクル粗動ステージユニットRCS及び
レチクル微動ステージユニットRFSが設けられてい
る。また、ベース部材13上には、感光基板としてのウ
エハWを移動するための駆動装置としてのウエハステー
ジユニットWSが設けられている。これにより、レチク
ルR及びウエハWは、投影光学系14の光軸に沿う方向
(図1中でZ方向)の位置が互いに異なる面であって、
この光軸に直交する面内で2次元方向(X方向及びY方
向)に移動可能となっている。
【0035】本実施形態では露光装置の走査方向はY方
向に設定してあるので、レチクルR及びウエハWのY方
向に関する駆動制御について主として説明する。レチク
ルR及びウエハWのX方向の位置決め制御並びにZ軸回
りの回転方向(θz方向)及びXY平面に対する傾斜角
(即ち、X軸回りの回転方向(θx方向)の回転量(ピ
ッチング量)、及びY軸回りの回転方向(θy方向)の
回転量(ローリング量))の調節については通常通り容
易に実施することができるので、その説明は省略する。
【0036】ウエハステージWSは、固定子17と、固
定子17に対してY方向に移動可能な移動子18と、移
動子18上に取り付けられたステージ19とを備えてい
る。固定子17及びこれと協働する移動子18は、リニ
アモータにより提供され得る。特に、本実施形態では、
固定子17はエアベアリング等によるスライド機構20
によってベース部材13上でY方向に移動可能に設けら
れている。固定子17はベース部材13上に固定されて
いても良い。上面に感光剤が塗布されたウエハWは、例
えばピンチャックホルダ(不図示)を介してその裏面全
体が吸引吸着されることによりステージ19上に保持さ
れる。尚、図1においては、移動子18及びステージ1
9が別の部材として図示されているが、これらは共通の
部材により提供されても良い。また、図示していない
が、ステージ19は前述のピンチャックホルダを保持す
るテーブルと、このテーブルをZ軸方向に駆動する3つ
のアクチュエータ(例えば、ボイスコイルモータ、又は
EIコアなど)とを有し、ウエハWはX、Y方向だけで
なくZ方向に移動可能で、かつθx、θy方向に回転可
能(XY平面に対して傾斜可能)、即ち5自由度の移動
が可能となっている。ここで、前述した3つのアクチュ
エータを含む不図示の微動機構によって、前述のテーブ
ルをθz方向に回転可能として6自由度でウエハWを移
動可能としてもよいし、あるいは後述のレチクルステー
ジと同様にウエハステージWSを粗微動ステージとす
る、例えば前述のテーブルをステージ19に対してX及
びY方向に微動可能に構成してもよい。
【0037】レチクル粗動ステージユニットRCSは、
固定子21と、固定子21に対してY方向に移動可能な
移動子22と、移動子22上に取り付けられたステージ
23とを備えている。固定子21及びこれと協働する移
動子22は、リニアモータによって提供され得る。特
に、この実施形態では、固定子21は、エアベアリング
等を有するスライド機構24によって第2コラム16上
でY方向に移動可能に設けられている。固定子21は第
2コラム16上に固定されていても良い。尚、図1にお
いては、移動子22及びステージ23が別部材として図
示されているが、これらは共通の部材により提供されて
も良い。
【0038】レチクル微動ステージユニットRFSは、
レチクル粗動ステージユニットRCSのステージ23上
に設けられている。レチクル微動ステージユニットRF
Sは、固定子25と、固定子25に対してY方向に移動
可能に設けられた移動子26と、移動子26上に取り付
けられたステージ27とを備えている。固定子25及び
これと協働する移動子26はリニアモータによって提供
され得る。この実施形態では、固定子25はステージ2
3上に固定されている。また、図1においては、移動子
26及びステージ27が別部材として図示されている
が、これらは共通の部材により提供されても良い。ステ
ージ27は、その表面に転写すべきパターンが形成され
たレチクルRをそのパターン形成面を下に向けた状態で
その周辺部近傍を吸着保持する機能を有している。な
お、本例ではレチクル粗動ステージユニットRCSのス
テージ23(以下、粗動ステージ23とも呼ぶ)に対し
て、レチクル微動ステージユニットRFSのステージ2
7(以下、微動ステージ27とも呼ぶ)を相対移動する
駆動機構としてリニアモータを用いるものとしたが、例
えばボイスコイルモータ、EIコア、あるいはピエゾ素
子などを用いてもよい。また、本例では微動ステージ2
3がX、Y方向、及びθz方向に移動可能となっている
が、これに加えてZ方向、θx及びθy方向の少なくと
も1つの方向に移動可能としてもよい。
【0039】第2コラム16上には第3コラム29が設
けられており、第3コラム29には、不図示のエキシマ
レーザ等の光源から射出された光を所定の照明光に変換
してレチクルRに導くための照明光学系30が取り付け
られている。
【0040】ウエハWのためのステージ19上には移動
鏡31が取り付けられており、第1コラム15には移動
鏡31に対応するように位置検出装置であるレーザ干渉
計32が設けられている。レーザ干渉計32及び移動鏡
31によってステージ19のY方向の位置が所定の分解
能で計測される。その計測値はコンピュータのハードウ
エア及びソフトウエアによって提供され得る制御装置3
3に供給されて、計測値に基づいてウエハステージユニ
ットWSが制御されることにより、ステージ19の加
速、減速、及び走査に際しての移動並びに位置決めが実
行される。図示していないが、本例の位置検出装置はス
テージ19のX方向の位置を検出するレーザ干渉計及び
Y方向に延びる反射面が形成された移動鏡も有し、さら
にはθx、θy及びθz方向におけるステージ19の回
転量(即ち、ピッチング量、ローリング量、及びヨーイ
ング量)を計測可能となっている。なお、前述した2つ
の移動鏡の代わりに、例えばステージ19(又は前述の
テーブル)の端面を鏡面加工して反射面を形成してもよ
い。さらに、本例の位置検出装置として、例えば投影光
学系14を保持する第1コラム15とステージ19との
Z軸方向の位置関係(間隔など)を検出するレーザ干渉
計を設けてもよい。
【0041】レチクル微動ステージユニットRFSのた
めのステージ23上には移動鏡34が取り付けられてお
り、第3コラム29には移動鏡34に対応するように位
置検出装置であるレーザ干渉計35が取り付けられてい
る。レーザ干渉計35及び移動鏡34によってステージ
23のY方向の位置が所定の分解能で計測される。その
計測値は制御装置33に供給されて、計測値に基づいて
レチクル粗動ステージユニットRCSが制御されること
により、ステージ23の加速、減速、及び走査に際して
の移動並びに位置決めが実行される。
【0042】レチクルRのためのステージ27上には移
動鏡36が取り付けらてれおり、第3コラム29には移
動鏡36に対応するように位置検出装置であるレーザ干
渉計37が設けられている。レーザ干渉計37及び移動
鏡36によってステージ27のY方向の位置が所定の分
解能で計測される。その計測値は制御装置33に供給さ
れて、計測値に基づいてレチクル微動ステージユニット
RFSが制御されることにより、ステージ27の加速、
減速、及び走査に際しての移動並びに位置決めが実行さ
れる。図示していないが、本例の位置検出装置は微動ス
テージ27のX方向の位置を検出するレーザ干渉計及び
Y方向に延びる反射面が形成された移動鏡も有し、さら
にはθx、θy及びθz方向のうち少なくともθz方向
の微動ステージ27の回転量(ヨーイング量)を計測可
能となっている。なお、微動ステージ27に設けられる
2つの移動鏡の代わりに、例えば微動ステージ27の端
面を鏡面加工して反射面を形成してもよいし、あるいは
移動鏡36の代わりに少なくとも1つのコーナーキュー
ブ型ミラーを用いてもよい。
【0043】照明光学系30は、レチクルRの矩形のパ
ターン領域を、走査露光時の走査方向(Y方向)と直交
した方向(X方向)に断面スリット状(矩形状)に伸び
た照明光で上から照射する。このX方向に直線的なスリ
ット状照明光のレチクルR上での照明領域は、投影光学
系14の光軸と垂直な物体面側の円形視野の中央に位置
し、所定の縮小倍率β(本実施形態では1/4)の投影
光学系14を通して、その照明領域内のレチクルRのパ
ターンの一部の像が、所定の解像度でウエハW上に投影
される。この投影光学系14としては、レチクルRのパ
ターン面に形成されたパターンの縮小倒立像をウエハW
上に投影するものが用いられる。
【0044】走査露光時においては、制御装置33から
ウエハステージユニットWS、レチクル粗動ステージユ
ニットRCS、及びレチクル微動ステージユニットRF
Sに露光開始のコマンドが送出され、これに応じてレチ
クルRは+Y方向に速度Vmで走査移動させられると共
に、これと同期して、ウエハWは−Y方向に速度Vw
(=β・Vm)で走査移動させられる。尚、同様の速度
比でレチクルRを−Y方向に移動させると共にウエハW
を+Y方向に移動させても良い。
【0045】このとき、レチクル粗動ステージユニット
RCSに着目すると、移動子22及びステージ23の加
速あるいは減速に伴い、その反力が固定子21に作用
し、固定子21はこの実施形態ではスライド機構24に
より第2コラム16に対して移動可能にされているの
で、固定子21は移動子22の移動方向に対して反対方
向に移動しようとする。それにより生じる反力の影響を
防止するために、リアクションフレーム機構が採用され
ている。
【0046】リアクションフレーム機構は、第2コラム
16(従って、ベース部材13)とは独立して設けられ
たリアクションフレーム38と、リアクションフレーム
38に配設されステージ23の移動により固定子21に
作用する反力を相殺する力を発生する反力装置とを備え
ている。特にこの実施形態では、パッシブ型のリアクシ
ョンフレーム機構が採用され、反力装置は、固定子21
とリアクションフレーム28とを接続する弾性体あるい
は剛体からなるリアクションバー39によって提供され
ている。
【0047】これにより、ステージ23の加速あるいは
減速に伴う反力はリアクションバー39及びリアクショ
ンフレーム38を介して設置面11に逃がされ、一定の
露光精度が確保されるようになっている。尚、リアクシ
ョンバー39の途中にその伸縮を電気的に制御可能なア
クチュエータを設ける等によりアクティブ型のリアクシ
ョンフレーム機構を構成しても良い。また、同様にし
て、ウエハステージユニットWSにリアクションフレー
ム機構を適用しても良い。
【0048】図2は、図1に示される露光装置に適用可
能なリニアモータの断面図である。このリニアモータは
固定子Sと固定子Sに対して移動する移動子Mとを有し
ている。このリニアモータがレチクル粗動ステージユニ
ットRCS(図1参照)に適用される場合には、固定子
Sは図1に示した固定子21の一部を構成し、移動子M
は図1に示した移動子22の一部を構成する。固定子S
は、フレーム40と、フレーム40に対して固定された
コイル41と、フレーム40に固定されコイル41を覆
う金属板からなるカバー42とを備えている。移動子M
はコイル41と協働して推力を得るための永久磁石を含
んでいる。
【0049】ウエハステージユニットWSの駆動力及び
レチクル粗動ステージユニットRCSの駆動力は図2に
示したほぼ同様の構成のリニアモータによって提供され
る。本実施形態では、かかる同様の特性を有するリニア
モータの特徴を考慮して制御装置33がウエハステージ
ユニットWSとレチクル粗動ステージユニットRCS及
びレチクル微動ステージユニットRFSとの同期誤差を
迅速且つ高精度に解消する制御を行っている。
【0050】次に、本発明の実施形態に係るステージ制
御装置の主要部をなす制御装置33について説明する。
図3は、本発明の実施形態に係るステージ制御装置の主
要部をなす制御装置33の構成を示すブロック図であ
る。尚、図3においては、図1に示したレチクル粗動ス
テージユニットRCSとレチクル微動ステージユニット
RFSとを合わせてレチクルステージユニットRSとし
ている。
【0051】図3において、目標位置発生器50は、ウ
エハW又はウエハステージユニットWSのステージ19
(図1参照)の目標位置を与える基準信号RS1を発生
するものであり、本発明にいう目標位置発生部に相当す
る。この目標位置発生器50から出力される基準信号R
S1は、ウエハステージユニットWSを制御するウエハ
ステージ制御部に入力される。
【0052】ウエハステージ制御部は演算部51及びコ
ントローラ52を含んで構成され、本発明にいう第1制
御部に相当するものである。演算部51は目標位置発生
器50から出力される基準信号RS1と、レーザ干渉計
32から出力される帰還信号FS1(第1帰還信号)と
の差分に応じた偏差信号ES1を出力する。尚、ウエハ
ステージユニットWSのステージ19の位置はレーザ干
渉計32(図1参照)により検出され、その結果として
帰還信号FS1が生成される。コントローラ52は、入
力される偏差信号ES1に基づいてウエハステージユニ
ットWSの推力に関する制御信号CS1(第1制御信
号)を生成する。このように、ウエハステージ制御部に
はレーザ干渉計32からの帰還信号FS1を用いたフィ
ードバック制御を行うための閉ループが形成されてい
る。
【0053】尚、コントローラ52とウエハステージユ
ニットWSとの間に加算器53が設けられているが、こ
の加算器53はウエハステージユニットWSに対する外
乱の影響を考慮するために便宜的に設けたものである。
つまり、図3に示した例では、コントローラ52から出
力される制御信号CS1に、外乱の影響を示す外乱信号
DS1が加算器53によって加算されて制御信号CS1
0としてウエハステージユニットWSに供給される結
果、ウエハステージユニットWSが外乱の影響を受ける
ものとしてウエハステージユニットWSに加わる外乱の
影響を表現している。
【0054】また、目標位置発生器50から出力される
基準信号RS1は同期制御補償部に入力される。この同
期補償制御部は、変換回路54と同期制御補償器55と
を含んで構成される。変換回路54は基準信号RS1を
所定の規則に従って変換してレチクルR又はレチクルス
テージユニットRSのステージ27の目標位置を与える
基準信号RS2を出力する。この変換回路54は、例え
ば、基準信号RS1に対して投影光学系14(図1参
照)の投影倍率に応じた4倍の比例演算を行うことによ
り、ウエハW又はウエハステージユニットWSのステー
ジ19の目標位置を与える基準信号RS1からレチクル
R又はレチクルステージユニットRSのステージ27の
目標位置を与える基準信号RS2を得る。
【0055】同期制御補償器55は、変換回路54から
出力される基準信号RS2に対して演算を施し、ウエハ
ステージユニットWSとレチクルステージユニットRS
との動的特性の差に起因する同期誤差を補償する補償基
準信号RS3を出力する。ここで、ウエハステージユニ
ットWSとレチクルステージユニットRSとの動的特性
とは、ウエハステージユニットWS又はレチクルステー
ジユニットRSの加速特性又は減速特性等をいう。同期
制御補償器55から出力される補償基準信号RS3はレ
チクルステージ制御部に入力される。
【0056】レチクルステージ制御部は演算部56とコ
ントローラ57とを含んで構成され、本発明にいう第2
制御部に相当する。演算部56は目標位置発生器50か
ら出力される補償基準信号RS3と、レーザ干渉計3
5、37から出力される帰還信号FS2(第2帰還信
号)との差分に応じた偏差信号ES2を出力する。尚、
レチクルステージユニットRS(レチクル粗動ステージ
ユニットRCS及びレチクル微動ステージユニットRF
Sを含む)のステージ27の位置はレーザ干渉計35、
37(図1参照)により検出され、その結果として帰還
信号FS2が生成される。コントローラ57は、入力さ
れる偏差信号ES2に基づいてレチクルステージユニッ
トRSの推力に関する制御信号CS2(第2制御信号)
を生成する。このように、ウエハステージ制御部にはレ
ーザ干渉計32からの帰還信号FS2を用いたフィード
バック制御を行うための閉ループが形成されている。
【0057】また、ウエハステージユニットWSに関す
る閉ループとレチクルステージユニットRSに関する閉
ループとの間には、ウエハステージユニットWSに加わ
る外乱によって生ずるウエハステージユニットWSとレ
チクルステージユニットRSとの同期誤差を補償する同
期誤差補償部が設けられている。
【0058】同期誤差補償部は、加算器58、制御信号
算出部59、演算部60、及び同期制御補償器61を含
んで構成される。制御信号算出部59は、レーザ干渉計
32から出力される帰還信号FS1に対してステージの
応答特性を考慮した所定の演算を行ってウエハステージ
ユニットWSに入力される制御信号の近似値を示す制御
信号CS3を得る。つまり、制御信号算出部59内には
ウエハステージユニットWSの一定周波数範囲の逆伝達
関数が格納されており、この逆伝達関数を用いて帰還信
号FS1を演算することにより、ウエハステージユニッ
トWSに加わる外乱を示す外乱信号DS1を含む制御信
号CS10の近似値を示す制御信号CS3を得る。ここ
で、適正且つ安定な逆伝達関数を得るため、制御信号算
出部59には一定周波数範囲の逆伝達関数が格納されて
いる。
【0059】演算部60は、コントローラ52から出力
される制御信号CS1と、制御信号算出部59で算出さ
れた制御信号CS3との差分に応じた推定外乱信号DS
2(誤差信号)を出力する。コントローラ52から出力
される制御信号CS1はウエハステージユニットWSに
加わる外乱の影響を示す外乱信号DS1が加算されてい
ない信号である。また、制御信号算出部59から出力さ
れる制御信号CS3は、外乱が加わったウエハステージ
ユニットWSの位置を示す帰還信号FS1を、ウエハス
テージユニットWSの逆伝達関数を用いて演算して得ら
れたものであるため、制御信号CS1に外乱の影響を示
す外乱信号DS1が加わった制御信号CS10の近似値
である。よって、制御信号CS1と制御信号CS3との
差分を求めることにより、ウエハステージユニットWS
に加わる外乱の影響を示す外乱信号DS1の推定値を示
す推定外乱信号DS2を求めることができる。尚、上述
の制御信号算出部59及び演算部60は本発明にいう算
出部に相当する。
【0060】同期制御補償器61は、演算部60から出
力される推定外乱信号DS2から出力された推定外乱信
号DS2に基づいて、ウエハステージユニットWSに加
わる外乱の影響に起因して生ずるレチクルステージユニ
ットRSとウエハステージユニットWSとの同期誤差を
補償する補償信号PS1を出力するものである。尚、こ
の同期制御補償器61は、本発明にいう補償部に相当す
る。加算器58は、コントローラ57から出力される制
御信号CS2と同期制御補償器61から出力される補償
信号PS1とを加算してレチクルステージユニットRS
の制御信号CS20とするものであり、本発明にいう加
算部に相当する。
【0061】このように、図3に示した制御装置33
は、ウエハステージユニットWSに加わった外乱により
生じた位置ずれに基づいて、レチクルステージユニット
RSに関する閉ループにフィードフォワードすることに
より、ウエハステージユニットWSの外乱に起因して生
ずるウエハステージユニットWSとレチクルステージR
Sとの同期誤差を迅速且つ高精度に解消している。
【0062】さらに、制御装置33は、ウエハステージ
ユニットWSとレチクルステージユニットRSとの同期
誤差を検出するための同期誤差検出部を備える。この同
期誤差検出部は、逆変換回路62と演算部63とを含ん
で構成される。逆変換回路62はレーザ干渉計35、3
7から出力される帰還信号FS2を所定の規則に従って
変換する回路である。例えば、帰還信号FS2に対して
投影光学系14(図1参照)の投影倍率の逆数に応じた
1/4倍の比例演算を行うことにより、レーザ干渉計3
5、37から出力される帰還信号FS2のスケールとレ
ーザ干渉計32から出力される帰還信号FS1のスケー
ルとを同一にする。演算部63はレーザ干渉計32から
出力される帰還信号FS1と逆変換回路62から出力さ
れる信号との差分を求めて同期誤差信号を得る。
【0063】演算部63から出力される同期誤差信号
は、同期制御補償器55及び同期制御補償部61に入力
される。同期制御補償器55はレチクルRとウエハWと
が同期移動している間に、この同期誤差信号が極力零と
なるように同期制御補償器55の演算式に関するパラメ
ータを学習して最適化する。また、同期制御補償器61
はレチクルRとウエハWとが同期移動している間に、ウ
エハステージユニットWSに加わる外乱に起因して生じ
た同期誤差信号が極力零となるように、推定外乱信号D
S2と出力する補償信号PS1との関係を示すパラメー
タを学習して最適化する。このように、本実施形態で
は、ウエハステージユニットWS及びレチクルステージ
RSの運転中に、これらの同期誤差を補償するためのパ
ラメータが自動学習によって取得される。
【0064】以上説明したように、制御装置33は目標
位置発生器50から出力される基準信号RS1に基づい
てウエハステージユニットWSの動作を制御する閉ルー
プと、基準信号RS1に所定の演算(4倍の比例演算)
を施した制御信号RS2に基づいてレチクルステージユ
ニットRSの動作を制御する閉ループとを独立に設けた
構成となっている。仮に、ウエハステージユニットWS
の動的特性とレチクルステージユニットRSの動的特性
とが全く同一であり、且つ外乱の影響が全く無い理想的
な状況であれば、ウエハステージユニットWSとレチク
ルステージユニットRSとの同期誤差を示す同期誤差信
号は零になる。
【0065】しかしながら、ウエハステージユニットW
Sの動的特性とレチクルステージユニットRSの動的特
性は異なっているため、制御装置33はこれらの動的特
性の相違に起因する同期誤差を同期制御補償器55によ
って補償している。また、ウエハステージユニットWS
及びレチクルステージユニットRSに加わる外乱は零で
はないため、制御装置33はコントローラ52から出力
される制御信号CS1とレーザ干渉計32から出力され
る帰還信号FS1とに基づいてウエハステージユニット
WSに加わる外乱の影響を推定し、この外乱の影響を補
償するようにレチクルステージユニットRSを制御する
ことにより、外乱に起因する同期誤差を同期制御補償器
61によって補償している。しかも、ウエハステージユ
ニットWSに加わっている外乱の影響をレチクルステー
ジユニットRSに関する閉ループにフィードフォワード
しているため、ウエハステージユニットWSの外乱に起
因して生ずるウエハステージユニットWSとレチクルス
テージRSとの同期誤差を迅速且つ高精度に解消するこ
とができる。
【0066】図4に示した従来の制御装置は、ウエハス
テージ103に関する閉ループの一部をなすレーザ干渉
計104から出力される帰還信号に基づいてレチクルス
テージ108の制御を行っていたため、レチクルステー
ジ108の制御に関してフィードフォワード制御を行お
うとすると、外乱によるウエハステージ103の位置誤
差の影響が顕著にレチクルステージ108に現れるとい
う問題があった。
【0067】しかしながら、本実施形態では、目標位置
発生器50から出力される基準信号RS1に基づいてウ
エハステージユニットWSの動作を制御する閉ループ
と、基準信号RS1に所定の演算(4倍の比例演算)を
施した制御信号RS2に基づいてレチクルステージユニ
ットRSの動作を制御する閉ループとを独立に設けた構
成となっているため、ウエハステージユニットWSに加
わる外乱を考慮して同期制御補償器61がレチクルステ
ージRSに対してフィードフォワード制御する場合でも
従来のような問題は生じない。
【0068】また、従来のマスター・スレーブの制御系
では、ウエハステージとレチクルステージとが同期する
までの速度は、レチクル微動ステージの動特性に依存し
ていたため、高性能のレチクルステージを設計しなけれ
ばならなかった。しかしながら、本実施形態ではレチク
ルステージユニットRSに関してフィードフォワード制
御を容易に実現することができるため、高性能のレチク
ルステージユニットを設計することなく同期するまでの
速度を短縮することができる。
【0069】以上、本発明の実施形態に係るステージ制
御装置の構成について説明したが、次に、制御装置33
の制御量を定量的に示す。いま、目標位置発生器50か
ら基準信号RS1としてR(s)で示される信号が出力さ
れるとする。また、コントローラ52の伝達関数をC
(s)、ウエハステージユニットWSの伝達関数をG(s)
とし、外乱信号DS1としてd(s)で示される信号が
入力されるとする。このときにレーザ干渉計32から出
力される帰還信号FS1は、以下の(1)式のY(s)
で表される
【0070】
【数1】
【0071】また、コントローラ57の伝達関数をC
(s)、レチクルステージユニットRSの伝達関数をG
(s)とし、同期制御補償器55の伝達関数をK(s)、同
期制御補償器61の伝達関数をF(s)とする。さらに、
コントローラ52から出力される制御信号CS1と制御
信号算出部59から出力される制御信号CS3とから得
られる推定外乱信号DS2をD(s)とする。このとき
にレーザ干渉計35、37から出力される帰還信号FS
2は、以下の(2)式のY(s)で表される。
【0072】
【数2】
【0073】ここで、同期誤差信号Ewr(s)=Y(s)
−(1/4)・Y(s)で求められるため、(1)式及
び(2)式をこの関係式に代入すると以下の(3)式と
なる。但し、推定外乱信号D(s)は外乱信号d(s)と
近似しているため、以下の(3)式においては、D
(s)≒d(s)としている。
【0074】
【数3】
【0075】上記(3)式の第1項目は基準信号R(s)
が掛かっている項であり、第2項目は外乱信号d(s)
が掛かっている項である。よって、(3)式中の第1項
及び第2項中の大括弧([ ])で囲われている部分が
ともに零になれば、目標位置発生器50から出力される
基準信号RS1及びウエハステージユニットWSに加わ
る外乱に拘わらず、同期誤差信号Ewr(s)を零にする
ことができる。
【0076】このために、同期制御補償器55の伝達関
数K(s)を以下の(4)式のように設計し、同期制御補
償器61の伝達関数F(s)を以下の(5)式のように設
計すればよい。
【0077】
【数4】
【0078】
【数5】
【0079】尚、上記(4)式中のM(s)は同期制御補
償器55の伝達関数を適正且つ安定にするための関数で
あり、(5)式中のN(s)は同期制御補償器61の伝達
関数を適正且つ安定にするための関数であり、これらは
ウエハステージユニットWS及びレチクルステージユニ
ットRSの動的特性や他の装置構成に応じて任意に設定
可能な関数である。
【0080】同期制御補償器55の伝達関数及び同期制
御補償器61の伝達関数を示すパラメータ、例えば、上
記(4)式のM(s)及び(5)式のN(s)はレチクルRと
ウエハWとを同期走査させつつ同期誤差信号が零となる
ように最適値を学習させる。ここで用いられる学習方法
は、例えば遺伝子アルゴリズム(Genetic Algorithm)
を用いた学習方法又はニューラルネットワークを用いた
学習方法等の学習方法である。ここで、遺伝子アルゴリ
ズムとは、集団及び環境との相互作用を通じて環境に適
応する個体が生き残り、交配による世代間での優れた形
質の継承及び突然変異による新しい形質の獲得を通じて
進化してきた生物進化のメカニズムをシミュレートする
人工的モデルをいい、自然システムや人工システムの環
境への適応過程をシミュレートするモデルである。
【0081】尚、以上説明した実施形態は、本発明の理
解を容易にするために記載されたものであって、本発明
を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施の形態に開示された各要素は、本発明の
技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣
旨である。
【0082】例えば、図3に示したコントローラ52、
57はPIDタイプコントローラ、Pタイプコントロー
ラ、及びPIタイプコントローラの何れであっても良
い。また、コントローラ52、57は現在制御理論に基
づいたロバストコントローラであっても良い。
【0083】さらに、上述した実施形態では制御装置3
3をハードウエア及びソフトウエアから構成するものと
したが、ソフトウエアのみで構成してもよい。また、上
述の実施形態ではレチクルステージ及びウエハステージ
の同期移動を制御するために、図3に示したように粗動
ステージ23の位置検出用のレーザ干渉計35(粗動ス
テージ23の位置情報)と、微動ステージ27の位置検
出用のレーザ干渉計37(微動ステージ27の位置情
報)の両方を用いるものとしたが、粗動ステージ23の
位置情報を用いることなく微動ステージ27の位置情報
(レーザ干渉計37の出力)のみを用いるだけでもよ
い。この場合、前述の位置検出装置として粗動ステージ
23の位置検出に用いるレーザ干渉計を設けることな
く、微動ステージ27の位置検出に用いるレーザ干渉計
を設けるだけでもよい。
【0084】また、上述した実施形態ではレチクルステ
ージ又はウエハステージの移動時の反力によって生じる
振動を低減する反力処理装置としてリアクションフレー
ム機構を採用するものとしたが、レチクルステージとウ
エハステージとの少なくとも一方で、例えば特開平8−
63231号公報などに開示されているように、運動量
保存則を利用して上記反力を相殺するようにカウンター
マス(例えばリニアモータの固定子など)を移動するカ
ウンターマス機構を採用してもよいし、あるいはレチク
ルステージ又はウエハステージを駆動するリニアモータ
の固定子を、設置面11に配置する、又は各ステージが
配置されるベース部材(コラム、フレームなど)とは別
に設置面11上に設けられる部材に配置する構成を採用
してもよい。
【0085】さらに、上述した実施形態ではベース部材
13上に第1コラム15を設置して投影光学系14を固
定するものとしたが、ベース部材13を支持する防振装
置12とは別の防振装置で第1コラム15を支持するよ
うに構成してもよいし、あるいはレチクルステージ又は
ウエハステージに接続される電気配線や配管などのケー
ブルを保持するとともに、そのステージの移動に応じて
(追従して)移動可能なケーブルキャリアを設けてもよ
く、要は本発明が適用される露光装置の構成は図1に限
られるものではなく任意で構わない。このとき、例えば
独立に可能な2つのウエハステージをベース部材13上
に配置するツインステージ構成を採用してもよいし、同
様にレチクルステージをツインステージ構成とする、あ
るいは単一のレチクルステージ上にその走査方向に沿っ
て複数のレチクルを保持可能としてもよい。
【0086】また、本発明の露光装置は、半導体素子、
液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、薄膜磁気ヘ
ッド、撮像素子(CCDなど)、及びマイクロマシンの
製造に用いられる露光装置だけでなく、レチクル、又は
マスクを製造するために、ガラス基板、又はシリコンウ
エハなどに回路パターンを転写する露光装置にも適用で
きる。
【0087】また、本発明が適用される露光装置の光源
としては、特に限定されず、KrFエキシマレーザ(波
長248nm)、ArFエキシマレーザ(波長193n
m)、Fレーザ(波長157nm)、Krレーザ
(波長146nm)、KrArレーザ(波長134n
m)、Arレーザ(波長126nm)等を用いること
ができる。
【0088】また、例えば、DFB半導体レーザ又はフ
ァイバーレーザから発振される赤外域、又は可視域の単
一波長レーザを、エルビウム(又はエルビウムとイット
リビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増
幅し、さらに非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換
した高調波を用いてもよい。
【0089】ところで、マイクロデバイスは回路の機能
・性能設計を行うステップ、この設計ステップに基づい
て、レチクル(マスク)を製作するステップ、基板(半
導体ウエハ、ガラスプレート)を製作するステップ、基
板に感光材料としてのレジストを塗布するステップ、前
述の実施の形態で説明した露光装置を用いてレチクルの
パターンを基板上に転写するステップ、組立ステップ、
及び検査ステップ等を経て製造される。
【0090】上述した実施形態の露光装置は、レチクル
微動ステージユニットRFS、レチクル粗動ステージユ
ニットRCS、ウエハステージユニットWS等の多数の
部品からなるステージ装置を組み立てるとともに、照明
光学系30、アライメント系、投影光学系14等の各要
素が電気的、機械的、又は光学的に連結して組み上げら
れた後、光学調整を行い、さらに総合調整(電気調整、
動作確認等)をすることにより製造される。このような
露光装置の製造は、温度及びクリーン度等が管理された
クリーンルームで行うことが望ましい。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
目標位置発生部から出力される目標位置に応じた基準信
号に基づいてステージが駆動され、このステージとは個
別に、ステージと他のステージとの動的特性の差に起因
する同期誤差を補償する補償基準信号に基づいて他のス
テージが駆動されるため、一方のステージ動特性の変化
に起因して生ずる同期誤差を迅速且つ高精度に解消する
ことができ、その結果として同期精度を高めることがで
きるという効果がある。
【0092】また、本発明によれば、第1制御信号と第
1帰還信号とからステージに加わる外乱の影響を示す誤
差信号を求め、この誤差信号に基づいてステージに加わ
る外乱の影響に起因するステージと他のステージとの同
期誤差をフィードフォワード制御により補償しているた
め、複数のステージを同期移動させるときに、外乱の影
響に起因して生ずる同期誤差を迅速且つ高精度に解消す
ることができ、その結果として同期精度を高めることが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る露光装置を示す正面
図である。
【図2】 図1に示される露光装置に適用可能なリニア
モータの断面図である。
【図3】 本発明の実施形態に係るステージ制御装置の
主要部をなす制御装置33の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】 走査露光装置に設けられる従来のステージ制
御装置の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
33…ステージ制御装置 50…目標位置発生器(目標位置発生部) 51…演算部(第1制御部) 52…コントローラ(第1制御部) 54…変換回路(同期制御補償部) 55…同期制御補償器(同期制御補償部) 56…演算部(第2制御部) 57…コントローラ(第2制御部) 58…加算器(加算部) 59…制御信号算出部(算出部) 60…演算部(算出部) 61…同期制御補償器(補償部) CS1…制御信号(第1制御信号) CS2…制御信号(第2制御信号) CS20…制御信号 DS2…推定外乱信号(誤差信号) FS1…帰還信号(第1帰還信号) FS2…帰還信号(第2帰還信号) PS1…補償信号 RCS…レチクル粗動ステージユニット(ステージ、マ
スクステージ) RFS…レチクル微動ステージユニット(ステージ、マ
スクステージ) RS…レチクルステージユニット(ステージ) RS1…基準信号 RS3…補償基準信号 R…レチクル(マスク) W…ウエハ(基板) WS…ウエハステージユニット(ステージ、基板ステー
ジ)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動可能に支持されたステージを他のス
    テージの移動に同期して移動するように制御するステー
    ジ制御装置において、 目標位置に応じた基準信号を発生する目標位置発生部
    と、 前記目標位置発生部から出力される基準信号と前記ステ
    ージの位置を表す第1帰還信号とに基づいて前記ステー
    ジの推力に関する第1制御信号を出力する第1制御部
    と、 前記基準信号に対して演算を施し、前記ステージと前記
    他のステージとの動的特性の差に起因する同期誤差を補
    償する補償基準信号を出力する同期制御補償部と、 前記同期制御補償部から出力される補償基準信号と前記
    他のステージの位置を表す第2帰還信号とに基づいて前
    記他のステージの推力に関する第2制御信号を出力する
    第2制御部とを備えることを特徴とするステージ制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1制御信号と、前記第1帰還信号
    に対して前記ステージの応答特性を考慮した所定の演算
    を行って得られる信号とに基づいて、前記ステージに対
    する外乱の影響を示す誤差信号を算出する算出部と、 前記算出部で算出された誤差信号に基づいて、前記外乱
    の影響に起因する同期誤差を補償する補償信号を出力す
    る補償部と、 前記第2制御信号と前記補償信号とを加算して、前記他
    のステージの推力に関する制御信号とする加算部とをさ
    らに備えることを特徴とする請求項1に記載のステージ
    制御装置。
  3. 【請求項3】 移動可能に支持されたステージを他のス
    テージの移動に同期して移動するように制御するステー
    ジ制御装置において、 目標位置に応じた基準信号を発生する目標位置発生部
    と、 前記目標位置発生部から出力される基準信号と前記ステ
    ージの位置を表す第1帰還信号とに基づいて前記ステー
    ジの推力に関する第1制御信号を出力する第1制御部
    と、 前記基準信号と前記他のステージの位置を表す第2帰還
    信号とに基づいて前記他のステージの推力に関する第2
    制御信号を出力する第2制御部と、 前記第1制御信号と、前記第1帰還信号に対して前記ス
    テージの応答特性を考慮した所定の演算を行って得られ
    る信号とに基づいて、前記ステージに対する外乱の影響
    を示す誤差信号を算出する算出部と、 前記算出部で算出された誤差信号に基づいて、前記外乱
    の影響に起因する同期誤差を補償する補償信号を出力す
    る補償部と、 前記第2制御信号と前記補償信号とを加算して、前記他
    のステージの推力に関する制御信号とする加算部とをさ
    らに備えることを特徴とするステージ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記基準信号に対して演算を施し、前記
    ステージと前記他のステージとの動的特性の差に起因す
    る同期誤差を補償する補償基準信号を出力する同期制御
    補償部をさらに備え、 前記第2制御部に、前記同期制御補償部から出力される
    補償基準信号を前記基準信号として入力することを特徴
    とする請求項3に記載のステージ制御装置。
  5. 【請求項5】 前記同期制御補償部及び前記補償部は、
    前記ステージの運転中に前記同期誤差を補償するための
    パラメータを自動学習によって取得することを特徴とす
    る請求項2又は4に記載のステージ制御装置。
  6. 【請求項6】 前記他のステージはパターンが形成され
    たマスクを保持し、前記ステージは前記マスクのパター
    ンの像が転写される基板を保持することを特徴とする請
    求項1〜5の何れか一項に記載のステージ制御装置。
  7. 【請求項7】 パターンが形成されたマスクを保持して
    移動するマスクステージと、前記マスクのパターンの像
    が転写される基板を保持して移動する基板ステージと、
    前記基板ステージ及び前記マスクステージが同期移動す
    るように制御するステージ制御装置とを備えた露光装置
    において、 前記ステージ制御装置は、 目標位置に応じた基準信号を発生する目標位置発生部
    と、 前記目標位置発生部から出力される基準信号と前記基板
    ステージの位置を表す第1帰還信号とに基づいて前記基
    板ステージの推力に関する第1制御信号を出力する第1
    制御部と、 前記基準信号に対して演算を施して、前記基板ステージ
    と前記マスクステージとの動的特性の差に起因する同期
    誤差を補償する補償基準信号を出力する同期制御補償部
    と、 前記同期制御補償部から出力される補償基準信号と前記
    マスクステージの位置を表す第2帰還信号とに基づいて
    前記マスクステージの推力に関する第2制御信号を出力
    する第2制御部とを有することを特徴とする露光装置。
  8. 【請求項8】 前記ステージ制御装置は、 前記第1制御信号と、前記第1帰還信号に対して前記基
    板ステージの応答特性を考慮した所定の演算を行って得
    られる信号とに基づいて、前記ステージに対する外乱の
    影響を示す誤差信号を算出する算出部と、 前記算出部で算出された誤差信号に基づいて、前記外乱
    の影響に起因する同期誤差を補償する補償信号を出力す
    る補償部と、 前記第2制御信号と前記補償信号とを加算して、前記他
    のステージの推力に関する制御信号とする加算部とをさ
    らに有することを特徴とする請求項7に記載の露光装
    置。
  9. 【請求項9】 パターンが形成されたマスクを保持して
    移動するマスクステージと、前記マスクのパターンの像
    が転写される基板を保持して移動する基板ステージと、
    前記基板ステージ及び前記マスクステージが同期移動す
    るように制御するステージ制御装置とを備えた露光装置
    において、 前記ステージ制御装置は、 目標位置に応じた基準信号を発生する目標位置発生部
    と、 前記目標位置発生部から出力される基準信号と前記基板
    ステージの位置を表す第1帰還信号とに基づいて前記基
    板ステージの推力に関する第1制御信号を出力する第1
    制御部と、 前記基準信号と前記マスクステージの位置を表す第2帰
    還信号とに基づいて前記マスクステージの推力に関する
    第2制御信号を出力する第2制御部と、 前記基準信号と、前記第1帰還信号に対して前記基板ス
    テージの応答特性を考慮した所定の演算を行って得られ
    る信号とに基づいて、前記基板ステージに対する外乱の
    影響を示す誤差信号を算出する算出部と、 前記算出部で算出された誤差信号に基づいて、前記外乱
    の影響に起因する同期誤差を補償する補償信号を出力す
    る補償部と、 前記第2制御信号と前記補償信号とを加算して、前記マ
    スクステージの推力に関する制御信号とする加算部とを
    有することを特徴とする露光装置。
  10. 【請求項10】 前記ステージ制御装置は、前記基準信
    号に対して演算を施して、前記基板ステージと前記マス
    クステージとの動的特性の差に起因する同期誤差を補償
    する補償基準信号を出力する同期制御補償部をさらに有
    し、 前記第2制御部に、前記同期制御補償部から出力される
    補償基準信号を前記基準信号として入力することを特徴
    とする請求項9に記載の露光装置。
  11. 【請求項11】 請求項7〜10のいずれか一項に記載
    の露光装置を用いてパターンを感光物体上に転写する露
    光工程を含むことを特徴とするデバイス製造方法。
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