JP2001217172A - ステージ装置及び露光装置 - Google Patents

ステージ装置及び露光装置

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JP2001217172A
JP2001217172A JP2000021468A JP2000021468A JP2001217172A JP 2001217172 A JP2001217172 A JP 2001217172A JP 2000021468 A JP2000021468 A JP 2000021468A JP 2000021468 A JP2000021468 A JP 2000021468A JP 2001217172 A JP2001217172 A JP 2001217172A
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actuator
vibration
exposure apparatus
movable
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Akimine Yo
暁峰 楊
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Nikon Corp
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Details Of Measuring And Other Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステージが正逆いずれの方向に移動される場
合であっても露光装置本体に生じる振動を十分に抑制す
ることである。 【解決手段】 レチクルや基板を載置する可動ステージ
と、該可動ステージを駆動する駆動装置とを備えたステ
ージ装置において、駆動装置の固定子又はその支持部を
付勢するアクチュエータを設け、制御装置により可動ス
テージを移動する際に発生する反力を相殺するようにア
クチュエータによる付勢量を制御する。その際、ステー
ジの移動方向を判断部66dにより判断して、演算部6
6aによるアクチュエータに対する指令値を、正方向に
移動される場合にはその場合に最適なゲインK〜K
で調整し、逆方向に移動される場合にはその場合に
最適なゲインK'〜K'で調整するようスイッチ部6
6cにより切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステージ装置及び
露光装置に係り、更に詳しくは、ステージの移動等に伴
い発生する振動をアクチュエータにより能動的に打ち消
すようにしたステージ装置及び該ステージ装置を備えた
露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイス、液晶ディスプレイ、撮
像装置(CCD等)、薄膜磁気ヘッド等のマイクロデバ
イスの製造工程におけるフォトリソグラフィ工程では、
投影光学系を介して、レチクルに形成された回路パター
ンの像を表面にフォトレジストが塗布されたウエハ、ガ
ラスプレート等の感光基板に投影転写する露光装置が用
いられている。
【0003】露光装置として、レチクルのパターンをウ
エハの各ショット領域に一括して縮小投影するようにし
たステップ・アンド・リピート式の露光装置(ステッパ
ー)が知られている。1つのショット領域の露光が終了
すると、ウエハを移動して次のショット領域の露光が行
われ、これが順次繰り返される。
【0004】また、レチクルパターンの露光範囲を拡大
する等のために、照明光学系からの露光光をスリット状
に制限し、このスリット光を用いてレチクルパターンの
一部をウエハ上に縮小投影した状態で、レチクルとウエ
ハとを投影光学系に対して同期走査するようにしたステ
ップ・アンド・スキャン式の露光装置も用いられてい
る。
【0005】露光装置はレチクルやウエハをステップ移
動し、あるいは、レチクル及びウエハを一定速度で走査
移動するためにステージ装置を備えており、ステージの
駆動は、例えばリニアモータにより行われる。リニアモ
ータはレチクルやウエハが保持されるステージに取り付
けられる移動子、及び該移動子と協働する固定子を有
し、該固定子がステージ支持部に取り付けられる。
【0006】このような露光装置においては、設置面の
振動やステージ等の移動に伴い発生する振動により露光
精度が低下し、半導体デバイス等の微細化や処理の高速
化の障害となるので、これを防止するため除振装置を備
えている。
【0007】除振装置としては、バネ要素及びダンパー
要素により構成されるパッシブ型のものと、該パッシブ
型のものでは除去が難しい低い周波数成分の振動を抑制
するためのアクティブ型のものを併用したものが知られ
ている。アクティブ型の除振装置は、露光装置本体に生
じる振動を加速度センサにより検出し、該検出値等に基
づいてアクチュエータの作動(付勢量)を制御して、露
光装置本体に能動的に力を与えて振動を低減するように
した装置である。
【0008】上述したウエハやレチクルを移動するため
のステージ装置は、大きな加減速を行うため、除振パッ
ド等に保持された支持部(定盤等)上に搭載されてお
り、ステージが移動する際、その加減速に伴う反力が露
光装置本体を加振する。そこで、アクティブ型の除振装
置では、ステージ加減速に伴う反力と同じ大きさで、逆
向きの力すなわちカウンターフォースを発生させて該反
力を相殺させるための指令値をフィードフォワードで入
力することにより、ステージの移動に伴い生じる振動を
低減するようにしている。カウンターフォースの指令値
は、例えば、ステージ装置に対するステージの推力の指
令値に基づいて求められる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ステー
ジ(可動部)にはケーブル(電線、エアチューブ、負圧
供給管、冷却配管等を含む)が接続されており、そのテ
ンションが移動方向(正逆方向)で異なるとともに、駆
動モータ(例えば、リニアモータ)の特性(粘性摩擦
等)がステージの移動方向に応じて異なるため、ステー
ジの移動に伴い生じる反力に移動方向に応じた方向依存
性が存在する。即ち、同じ指令値により駆動されても、
ステージが正方向に移動される場合と逆方向に移動され
る場合とで、発生する反力が相違する。
【0010】従って、正方向に最適化されたカウンター
フォースの指令値を用いると逆方向に移動したときに、
反力を十分に相殺することができず、これと反対に、逆
方向に最適化されたカウンターフォースの指令値を用い
ると正方向に移動したときに反力を十分に相殺すること
ができず、結果として、振動を十分に低減することがで
きない場合があった。特に、走査型の露光装置の場合に
は、ステージを移動させつつ露光処理を行うため、レチ
クルと感光基板との同期精度が悪化してしまうという問
題があった。
【0011】本発明はこのような従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、ステージが正逆いずれの方向
に移動される場合であっても、該ステージの移動に伴う
反力により生じる振動を十分に抑制することができるス
テージ装置及び露光装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】以下、この項に示す例で
は、理解の容易化のため、本発明の各構成要件に実施形
態の図に示す代表的な参照符号を付して説明するが、本
発明の構成又は各構成要件は、これら参照符号によって
拘束されるものに限定されない。
【0013】本発明のステージ装置は、移動可能な可動
ステージと、該可動ステージを駆動する駆動装置と、を
備えたステージ装置(20,27)において、前記ステ
ージ装置を付勢するアクチュエータ(7A〜7D、32
A〜32C)と、前記可動ステージの移動方向に応じ
て、前記アクチュエータの付勢量を変化させる制御装置
(66)とを備えて構成される。
【0014】本発明のステージ装置によると、アクチュ
エータの付勢量を可動ステージの移動方向(正逆方向)
に応じて変化させるようにしたので、ステージの移動に
伴い生じる反力の方向依存性に応じて、アクチュエータ
の付勢量を最適化することにより、正逆いずれの方向に
移動される場合にも反力を十分に相殺することができ、
結果として、振動を十分に低減することができるように
なる。
【0015】また、本発明の露光装置(100)は、パ
ターンを有したマスク(R)を保持して移動する第1ス
テージ装置(27)と、基板(W)を保持して移動する
第2ステージ装置(20)とを備え、前記パターンを前
記基板に露光する露光装置において、前記第1ステージ
装置と前記第2ステージ装置との少なくとも一方に、前
記ステージ装置を用いて構成される。
【0016】本発明の露光装置によると、ステージの移
動に伴う反力を正逆いずれに移動される場合にも十分に
相殺することが可能なので、ステージの移動に伴い生じ
る振動を十分に抑制することができるようになる。
【0017】この露光装置は、マスクと基板とを静止さ
せた状態で露光する一括露光型及びマスクと基板とを同
期移動させつつ露光する走査露光型の何れの方式のもの
にも適用可能であるが、走査型の露光装置に適用された
場合は、マスクと基板の移動に関する同期精度の向上、
同期整定時間の短縮が可能となり、また、一括露光型の
露光装置の場合は、ステージの位置決め精度の向上、位
置決め整定時間の短縮が可能となり、いずれにしても露
光精度の向上、スループットの向上を図ることができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の実施形態に係るステ
ップ・アンド・スキャン型の露光装置の概略構成を示す
斜視図である。
【0019】この図1において、設置面としての床上に
長方形板状の台座2が設置され、この台座2上に除振パ
ッド4A〜4D(但し、図1では紙面奥側の除振パッド
4Dは図示せず)が設置され、これらの除振パッド4A
〜4D上に除振台としての長方形状の定盤6が設置され
ている。
【0020】ここで、後述するように本実施形態の露光
装置100では投影光学系PLが使用されているため、
投影光学系PLの光軸に平行にZ軸を取り、Z軸に直交
する平面内で定盤6の長手方向にY軸を、これに直交す
る方向にX軸を取る。また、それぞれの軸回りの回転方
向をZθ、Yθ、Xθ方向と定める。なお、以下の説明
において、必要に応じ、図1中のX、Y、Z軸を示す各
矢印の示す方向を+X、+Y、+Z方向、これと反対の
方向を−X、−Y、−Z方向と区別して用いるものとす
る。
【0021】除振パッド4A〜4Dは、それぞれ定盤6
の長方形の底面の4個の頂点付近に配置されている。本
実施形態の露光装置100では、除振パッド4A〜4D
として空気式ダンパが使用され、空気の圧力により除振
パッド4A〜4Dの高さを調整できるため、その空気式
ダンパは上下動機構の役目をも兼ねている。勿論、上下
動機構を別に設けてダンピング液中に圧縮コイルばねを
入れた機械式ダンパ等を除振パッドとして使用してもよ
い。
【0022】台座2と定盤6との間に除振パッド4Aと
並列にアクチュエータ7Aが設置されている。アクチュ
エータ7Aは、台座2上に固定された発磁体より成る固
定子9Aと定盤6の底面に固定されたコイルを含む可動
子8Aとから構成され、制御装置11(図1では図示省
略、図2参照)からの指示に応じて台座2から定盤6の
底面に対するZ方向の付勢力、又は定盤6の底面から台
座2に向かう吸引力を発生する。他の除振パッド4B〜
4Dにおいても、除振パッド4Aと同様にそれぞれ並列
にアクチュエータ7B〜7Dが設置され(但し、図1で
は紙面奥側のアクチュエータ7C、7Dは図示せず)、
これらのアクチュエータ7B〜7Dの付勢力又は吸引力
もそれぞれ制御装置11(図1では図示省略、図2参
照)により設定される。アクチュエータ7A〜7Dの制
御方法については、後述する。
【0023】定盤6の+X方向側の側面には、定盤6の
Z方向加速度を検出する振動センサとしての加速度セン
サ5Z、5Zが取り付けられている。また、定
盤6上面の+X方向端部には定盤6のX方向加速度を検
出する振動センサとしての加速度センサ5X、5X
が取り付けられ、定盤6上面の+Y方向端部には定
盤6のY方向加速度を検出する振動センサとしての加速
度センサ5Yが取り付けられている。これらの加速度セ
ンサ5Z、5Z、5X、5X、5Yとし
ては、例えば半導体式加速度センサが使用される。これ
らの加速度センサ5Z、5Z、5X、5X
、5Yの出力も制御装置11(図1では図示省略、
図2参照)に供給されている。
【0024】また、定盤6の+X方向側の側面には、所
定面積の矩形の金属板(導電性材料)23、23
が貼り付けられている。本実施形態では、定盤6と
して非導電性材料であるセラミックス製の定盤が使用さ
れており、金属板23、23に対向する位置に
定盤のX方向変位を検出する変位センサ10X、1
0X(図1では図面の錯綜をさけるため図示省略、
図2参照)が設けられている。
【0025】これらの変位センサ10X、10X
としては、例えば、渦電流変位センサが使用され
る。この渦電流変位センサによれば、予め絶縁体に巻い
たコイルに交流電圧を加えておき、導電性材料(導電
体)から成る測定対象に近づけると、コイルによって作
られた交流磁界によって導電体に渦電流が発生し、この
渦電流によって発生する磁界は、コイルの電流によって
作られた磁界と逆方向であり、これら2つの磁界が重な
り合って、コイルの出力に影響を与え、コイルに流れる
電流の強さ及び位相が変化する。この変化は、対象がコ
イルに近いほど大きくなり、逆に遠いほど小さくなるの
で、コイルから電気信号を取り出すことにより、対象の
位置、変位を知る事ができる。
【0026】この他、変位センサとして、静電容量がセ
ンサの電極と測定対象物間の距離に反比例することを利
用して非接触でセンサと測定対象物間の距離を検出する
静電容量式非接触変位センサを使用しても良い。なお、
背景光の影響を阻止できる構成にすれば、変位センサと
してPSD(半導体光位置検出器)を使用することも可
能である。
【0027】また、定盤6上面の+X方向端部には所定
面積の金属板23、23が貼り付けられてい
る。これらの金属板23、23に対向して定盤
6のZ方向変位を検出する渦電流変位センサから成る変
位センサ10Z、10Z (図1では図示省略、図
2参照)が設けられている。さらに、定盤6上面の+Y
方向の側面には所定面積の金属板23が貼り付けら
れ、この金属板23 に対向して定盤6のY方向変位を
検出する渦電流変位センサから成る変位センサ10Y
(図1では図示省略、図2参照)が設けられている。変
位センサ10X 、10X、10Z、10Z
、10Yの出力も制御装置11(図1では図示省
略、図2参照)に供給されている。
【0028】定盤6上には図示しない駆動装置(リニア
モータ)によってXY2次元方向に駆動される基板ステ
ージとしてのウエハステージ20が載置されている。こ
のウエハステージ20は、定盤6上をY軸方向に移動す
るウエハY軸ステージ(以下、「WYステージ」とい
う)20Yと、このWYステージ20Y上をX軸方向に
移動するウエハX軸ステージ(以下、「WXステージ」
という)20Xとから構成されている。更に、このWX
ステージ20X上にZレベリングステージ、θステージ
(いずれも図示省略)及びウエハホルダ21を介して感
光基板としてのウエハWが吸着保持されている。
【0029】また、定盤6上でウエハステージ20を囲
むように第1コラム24が植設され、第1コラム24の
上板の中央部に投影光学系PLが固定され、第1コラム
24の上板に投影光学系PLを囲むように第2コラム2
6が植設され、第2コラム26の上板の中央部にレチク
ルステージ27を介してマスクとしてのレチクルRが載
置されている。
【0030】WYステージ20Yの移動によるWXステ
ージ20XのY方向の移動位置は、位置計測手段として
のY軸用レーザ干渉計30Yによって計測され、WXス
テージ20XのX方向の移動位置は、位置計測手段とし
てのX軸用レーザ干渉計30Xによって計測されるよう
になっており、これらのレーザ干渉計30Y、30Xの
出力は制御装置11(図2参照)及びこの露光装置を全
体的に制御する主制御装置12(図2参照)に入力され
ている。Zレベリングステージは、Z軸方向の駆動及び
Z軸に対する傾斜が調整可能に構成され、θステージは
Z軸回りの微小回転が可能に構成されている。従って、
ウエハステージ20、Zレベリングステージ及びθステ
ージによって、ウエハWは3次元的に位置決めが可能と
なっている。
【0031】レチクルステージ27は、レチクルRのX
軸方向の微調整、及び回転角の調整が可能に構成されて
いる。また、このレチクルステージ27は、図示しない
駆動装置(リニアモータ)によってY方向に駆動される
ようになっており、このレチクルステージ27のY方向
位置は位置計測手段としてのレチクルレーザ干渉計30
Rによって計測され、このレチクルレーザ干渉計30R
の出力も制御装置11及び主制御装置12に入力されて
いる。
【0032】更に、レチクルRの上方には、図示しない
照明光学系が配置され、主制御装置12ではレチクルR
及びウエハWの相対位置合わせ(アライメント)及び図
示しない焦点検出系によるオートフォーカスを行ないつ
つ、照明光学系からの露光用の照明光ELの下で、レチ
クルRのパターンの投影光学系PLを介した像をウエハ
Wの各ショット領域に順次露光するようになっている。
本実施形態では、各ショット領域の露光に際しては主制
御装置12によりウエハステージ20とレチクルステー
ジ27とがそれぞれの駆動装置を介してY軸方向(走査
方向)に沿って所定の速度比で相対走査される。
【0033】第1コラム24は、4本の脚部24a〜2
4d(但し、図1では紙面奥側の脚部24dは図示せ
ず)により定盤6上に植設されている。脚部24bの+
Y方向の側面には、第1コラム24のZ方向の加速度を
検出する加速度センサ5Zが取り付けられている。こ
の加速度センサ5Zとしては、例えばピエゾ抵抗効
果型あるいは静電容量型の半導体式加速度センサが使用
される。この加速度センサ5Zの出力も制御装置1
1(図1では図示省略、図2参照)に入力されている。
また、第1コラム24の上板上面の+Y方向端部でかつ
+X方向端部となるコーナーの部分には、所定面積の金
属板23が貼り付けられている。この金属板23
に対向して第1コラム24のZ方向変位を検出する
渦電流変位センサから成る変位センサ10Z(図1
では図示省略、図2参照)が設けられている。
【0034】更に、第1コラム24の−Y方向の側面に
可動軸35Aが埋め込まれ、可動軸35Aと床上に固定
された図示しない支柱との間にアクチュエータ32Aが
取り付けられている。アクチュエータ32Aは、アクチ
ュエータ7Aと同様に、図示しない支柱に固定された発
磁体よりなる固定子34Aと、可動軸35Aに取り付け
られたコイルを含む可動子33Aとから構成され、制御
装置11から可動子33A内のコイルに流れる電流を調
整することにより、可動軸35Aに対して±X方向に力
を与えることができる。
【0035】同様に、第1コラム24の+Y方向の側面
に可動軸35Bが埋め込まれ、可動軸35Bと床上に固
定された図示しない支柱との間に、アクチュエータ32
Aと同一構成のアクチュエータ32Bが取り付けられ、
制御装置11からの指示により可動軸35Bに対して±
X方向に力を与えることができるようになっている。ま
た、第1コラム24の+Y方向の側面の中央部と床上の
図示しない支柱との間に、アクチュエータ32Aと同一
構成のアクチュエータ32Cが設置され、制御装置11
からの指示によりアクチュエータ32Cを介して第1コ
ラム24に対して±Y方向に力を与えることができる。
制御装置11による、アクチュエータ32A〜32Cの
制御方法についても後述する。
【0036】ここで、露光装置100の設置時の定盤6
の高さ及び水平レベルの調整について簡単に説明する
と、変位センサ10Z、10Z、10Z
計測された定盤6のZ方向変位(高さ)が図示しない除
振パッド4A〜4Dの制御系(図示省略)に伝えられ、
これらのデータを基に除振パッド4A〜4Dの制御系
は、定盤6の高さを予め設定されている値にすると共に
水平レベルを維持するための各除振パッド4A〜4Dの
高さを算出する。その後、この制御系は、除振パッド4
A〜4Dの高さをそれぞれその算出された高さに設定す
る。その後、除振パッド4A〜4Dの高さはそれぞれそ
の設定値に維持される。これにより、定盤6に歪みが生
ずることがなく、定盤6上のウエハステージ20の位置
決め精度等が高精度に維持される。
【0037】本実施形態では、定盤6、ウエハステージ
20、ウエハホルダ21、第1コラム24、投影光学系
PL、第2コラム26、及びレチクルステージ27等に
より振動制御の対象となる装置本体としての露光装置本
体40(図2参照)が構成されている。
【0038】次に、この露光装置本体40の除振のため
のアクチュエータ7A〜7D、32A〜32Cの制御系
について、制御装置11を中心に、図2のブロック図に
基づいて説明する。
【0039】制御装置11は、変位センサ10Z
10Z、10Z、10X 、10X、10
Y及び加速度センサ5Z、5Z、5Z、5
、5X、5Yの出力に基づいて定盤6を含む
露光装置本体40の振動を抑制するようにアクチュエー
タ7A、7B、7C、7D、32A、32B、32Cを
駆動制御する振動制御系と、ウエハステージ20、レチ
クルステージ27の移動時、例えばスキャン露光のため
のウエハステージ20、レチクルステージ27の走査時
の重心位置の移動により生じる露光装置本体40の加振
量を干渉計30X、30Y、30Rの出力に基づいて予
め計算により予測しておき、この予測結果と、主制御装
置12から供給されるウエハステージ20、レチクルス
テージ27のそれぞれの推力の指令値に基づき、ステー
ジ加減速に伴い露光装置本体40に作用する反力に対す
る最適なカウンターフォースの指令値を求めて振動制御
系にフィードフォワード入力する振動補償系とを有す
る。
【0040】これを更に詳述すると、振動制御系は、変
位センサ10Z、10Z、10Z、10X
、10X、10Yの出力を図示しないA/Dコ
ンンバータをそれぞれ介して入力し、露光装置本体40
の重心Gの6自由度方向(X、Y、Z、Xθ、Yθ、Z
θ:図1参照)の変位量(x、y、z、θx 、θy 、θ
z )に変換する第1の座標変換部42と、この第1の座
標変換部42で変換後の重心の6自由度方向の変位量
(x、y、z、θx 、θy 、θz )を目標値出力部44
から入力される6自由度方向の重心位置の目標値(x0
、y0 、z0 、θx0、θy0、θz0)からそれぞれ減じ
て6自由度のそれぞれの方向の位置偏差(Δx=x0 −
x、Δy=y0 −y、Δz=z0 −z、Δθx =θx0−
θx 、Δθy=θy0−θy 、Δθz =θz0−θz )をそ
れぞれ算出する6つの減算器46a〜46fと、6自由
度のそれぞれの方向の位置偏差Δx、Δy、Δz、Δθ
x 、Δθy 、Δθz を動作信号として制御動作を行なう
PIコントローラから成る6自由度のそれぞれの方向の
位置コントローラXPI、YPI、ZPI、XθPI、
YθPI、ZθPIとを有する。
【0041】更に、振動制御系は、加速度センサ5Z
、5Z、5Z、5X、5X、5Yの
出力を図示しないA/Dコンバータをそれぞれ介して入
力し、重心Gの6自由度方向の加速度(x”、y”、
z”、θx ”、θy ”、θz ”)に変換する第2の座標
変換部48と、この第2の座標変換部48で変換後の重
心Gの6自由度方向の加速度x”、y”、z”、θx
”、θy ”、θz ”をそれぞれ積分してそれぞれの方
向の重心Gの速度x’、y’、z’、θx ’、θy ’、
θz ’に変換する6つの積分器50a〜50fと、位置
コントローラXPI、YPI、ZPI、XθPI、Yθ
PI、ZθPIの出力を速度指令値x0 ’、y0 ’、z
0 ’、θx0’、θy0’、θz0’にそれぞれ変換する速度
変換ゲイン52a〜52fと、この変換後の速度指令値
x0 ’、y0 ’、z0 ’、θx0’、θy0’、θz0’から
積分器50a〜50fの出力x’、y’、z’、θx
’、θy ’、θz ’をそれぞれ減じて6自由度方向の
それぞれの方向の速度偏差(Δx’=x0 ’−x’、Δ
y’=y0 ’−y’、Δz’=z0 ’−z’、Δθx ’
=θx0’−θx ’、Δθy’=θy0’−θy ’、Δθz
’=θz0’−θz ’)を算出する6つの減算器54a
〜54fとを有する。
【0042】加えて、振動制御系は、6自由度のそれぞ
れの方向の速度偏差Δx’、Δy’、Δz’、Δθx
’、Δθy ’、Δθz ’を動作信号として制御動作を
行なうPIコントローラから成る6自由度のそれぞれの
方向の速度コントローラVXPI、VYPI、VZP
I、VXθPI、VYθPI、VZθPIと、これらの
コントローラで演算された6自由度のそれぞれの方向の
速度制御量を各アクチュエータの位置で発生すべき速度
指令値に変換するための非干渉化演算を行なう非干渉化
計算部56と、この非干渉化計算部56で変換後の各ア
クチュエータの位置で発生すべき速度指令値を各アクチ
ュエータで発生すべき推力にそれぞれ変換する推力ゲイ
ン58a〜58gとを有する。
【0043】即ち、本実施形態の振動制御系は、変位セ
ンサ、位置コントローラ等を含んで構成される位置制御
ループの内側に、その内部ループとして加速度センサ、
積分器、速度コントローラ等を含んで構成される速度制
御ループを有する多重ループ制御系となっている。
【0044】また、振動補償系は、CF演算部66とデ
ジタルフィルタG、G、G 、Gθ、G
θ、Gθとを含んで構成されている。
【0045】CF演算部66は、図3にその詳細が示さ
れているように、演算部66a、ゲイン調整部66b、
スイッチ部66c及びステージ移動方向判別部66dを
備えて構成されている。
【0046】演算部66aは、レーザ干渉計30X、3
0Y、30Rの計測値をモニタし、このときのウエハス
テージ20、レチクルステージ27の移動(各ステージ
位置の変動)により生じる露光装置本体40の加振量
(各ステージの移動により生じる反力)を演算により予
測し、この予測結果及び主制御装置12から供給される
ウエハステージ20、レチクルステージ27の推力の指
令値に基づいて露光装置本体40の振動を抑制するのに
最適な6自由度の各方向(X、Y、Z、Xθ、Yθ、Z
θ)のカウンターフォースの指令値を演算する。
【0047】ゲイン調整部66bは、装置本体の重心位
置Gと各ステージの位置関係に応じて定まるそれぞれの
方向(X、Y、Z、Xθ、Yθ、Zθ)についてのステ
ージ(ウエハステージ20、レチクルステージ27)が
正方向(この実施形態では、レチクルステージ27が+
Y方向に移動され、ウエハステージ20が−Y方向に移
動される場合を正方向、これと逆向きに移動される場合
を逆方向とする)に移動される場合のゲインk、k
、k、k、k、k又は同じく逆方
向に移動される場合のゲインk'、k'、k'、k
'、k'、k 'を掛けて出力する。
【0048】これらの正方向のゲインk、k
、k、k、k及び同じく逆方向のゲ
インk'、k'、k'、k'、k'、k'は、ス
テージ(可動部)に接続されたケーブル(電線、ステー
ジに設けられた非接触ベアリングに気体を供給するエア
チューブ、レクチルRやウェハWを真空吸着するための
負圧供給管、ステージやリニアモータを冷却するための
冷却配管等を含む)によるテンションやステージを駆動
する駆動装置(リニアモータ)の特性(粘性摩擦等)が
ステージの移動方向(正方向、逆方向)に応じて異なる
ことに鑑みて、それぞれ別々にチューニングされてい
る。
【0049】スイッチ部66cは、ゲイン調整部66b
の出力のうち、正方向についてのゲインk
、k、k、k、k又は逆方向に
ついてのゲインk'、k'、k'、k'、k'、
'を掛けたもののいずれを、このCF演算部66の
出力とするかを選択的に切り換える切換装置である。ス
テージ移動方向判断部66dは、ステージが正逆いずれ
の方向に移動されているかを主制御装置12からの信号
に基づいて判別して、正方向に移動されている場合は正
方向についてのゲインk、k、k
、k、kを掛けたものを出力し、逆方向
に移動されている場合には逆方向についてのゲイン
'、k'、k'、k'、k'、k'を掛けたも
のを出力するようスイッチ部66cを切換制御する。
【0050】CF演算部66による正逆方向で最適にゲ
イン調整された、6自由度方向についてのカウンターフ
ォースの指令値は、6自由度方向の速度コントローラV
XPI、VYPI、VZPI、VXθPI、VYθP
I、VZθPIの出力段にそれぞれ設けられた6つの加
算器60、60、60、60、6
、60を介して振動制御系にフィードフォワー
ド入力される。
【0051】図1に示されているように、前記6つの加
算器60、60、60、60、6
、60の出力段にそれぞれ設けられたデジタ
ルフィルタG、G、G、Gθ、Gθ
、Gθは、加算器60、60、6
、60、60、60を介して非干渉
化計算部56に入力されるカウンターフォースの指令値
に露光装置本体40の機械共振周波数成分が含まれてい
る場合にこれを除去する。
【0052】ここで、上記デジタルフィルタの意義を図
4を用いて簡単に説明する。図4には、ステージ加速時
の露光装置本体の振動のシミュレーション結果の一例が
示されている。この図4において、破線はフィルタ無し
の場合、実線はフィルタ有りの場合をそれぞれ示す。こ
の図より明らかなように、実線(フィルタ有り)の方が
破線(フィルタ無し)に比べて本体振動が小さいことが
わかる。これは、カウンターフォースに本体の機械共振
周波数と同じ周波数成分が含まれていてもデジタルフィ
ルタを用いることにより、本体を加振すること無く、ス
テージ加減速時のカウンターフォースの指令値を、より
効果的に与えることができることを意味する。
【0053】なお、デジタルフィルタG、G
、Gθ、Gθ、Gθ は、図2の位置
に限らず、加算器60、60、60、60
、60、60とカウンターフォース演算部6
6との間に、それぞれ設けても良い。
【0054】以上のようにして構成された本実施形態の
露光装置100によれば、例えば、スキャン露光の際
に、ウエハステージ20、レチクルステージ27がY軸
方向に沿って走査され、このステージの移動により露光
装置本体40が振動すると、変位センサ10Z、1
0Z、10Z、10X、10X、10
Y、加速度センサ5Z、5Z、5Z、5X
、5X、5Yの出力に基づいて制御装置11の
振動制御系によりアクチュエータ7A、7B、7C、7
D、32A、32B、32Cが駆動され、露光装置本体
40の振動が効果的に抑制される。
【0055】加えて、振動補償系は、カウンターフォー
スの指令値をステージ20,27が正方向に移動される
場合と、逆方向に移動される場合とで、別々にゲイン調
整することで、ケーブルテンションやステージ駆動装置
の特性がステージの移動方向(正方向、逆方向)に応じ
て異なることによる反力の相違を吸収して、正逆方向そ
れぞれで最適化されたカウンターフォースの指令値を振
動制御系にフィードフォワード入力する。これにより、
ステージ20,27が正逆いずれの方向に移動される場
合にも、アクチュエータにより最適なカウンターフォー
スを発生することができ、装置の振動を十分に抑制する
ことができる。
【0056】従って、本実施形態の露光装置100によ
ると、ステージの制御性が向上し、走査露光時のレチク
ルステージ27とウエハステージ20との同期精度の向
上、同期整定時間の短縮が可能となり、露光精度の向
上、スループットの向上を図ることができる。
【0057】なお、アクチュエータ7A、7B、7C、
7D、32A、32B、32Cの設置位置としては、図
1に示されるものに限定されず、他の位置でもよく、そ
の数としても、さらに多数とし、あるいはいずれか1又
は複数を省略してもよい。変位センサ10Z、10
、10Z、10X、10X、10Y
や加速度センサ5Z、5Z、5Z、5X
、5X、5Yの数もさらに多数又は少数でもよ
く、取付位置も他の位置でもよい。
【0058】ところで、上記実施形態では、変位センサ
10Z、10Z、10Z 、10X、10
、10Y及び加速度センサ5Z、5Z
5Z、5X、5X、5Yの出力に基づいて
定盤6を含む露光装置本体40の振動を抑制するように
アクチュエータ7A、7B、7C、7D、32A、32
B、32Cを駆動制御する振動制御系に、ウエハステー
ジ20、レチクルステージ27の例えば走査移動時の加
減速に伴う反力により生じる露光装置本体40の振動を
抑制するように正逆方向それぞれについて最適化された
カウンターフォースの指令値を振動補償系によりフィー
ドフォワード入力するようにしているが、振動制御系と
振動補償系を分離して、振動補償系についての複数のア
クチュエータを別途設けて、それぞれ別々の系として構
成することができる。
【0059】このように振動制御系と振動補償系を独立
して構成した場合において、該振動補償系についてのア
クチュエータの設置位置としては、振動制御系について
のアクチュエータ7A〜7D、32A〜32Cに隣接し
てそれぞれ対応するように設けることができ、あるいは
X方向、Y方向、Z方向についてのアクチュエータのう
ち、いずれか1方向又は2方向についてのアクチュエー
タを省略することができる。追加的にさらに複数のアク
チュエータを設けてもよい。
【0060】また、このように振動制御系と振動補償系
を独立して構成した場合において、該振動補償系につい
てのアクチュエータの設置位置としては、レチクルステ
ージ27、ウエハステージ20の駆動装置としてのリニ
アモータの固定子に直接的に力を印加するように設ける
ことができ、あるいは該固定子が設けられているステー
ジ支持部(第2コラム26の上板、定盤6)に力を印加
するように設けることもできる。
【0061】この場合において、振動補償系はレチクル
ステージ27又はウエハステージ20の双方について設
ける必要はなく、いずれか一方にのみ設けてもよい。
【0062】なお、以上説明した実施の形態は、本発明
の理解を容易にするために記載されたものであって、本
発明を限定するために記載されたものではない。従っ
て、上記の実施形態に開示された各要素は本発明の技術
的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨で
ある。
【0063】例えば、上記の実施形態では、ステップ・
アンド・スキャン方式の縮小投影型露光装置についての
説明としたが、レチクルとウエハとを静止させた状態で
レチクルパターンの全面に露光用照明光を照射して、そ
のレチクルパターンが転写されるべきウエハ上の1つの
区画領域(ショット領域)を一括露光するステップ・ア
ップ・リピート方式の縮小投影型露光装置(ステッパ
ー)、さらにはミラープロジェクション方式やプロキシ
ミティ方式、コンタクト方式等の露光装置にも同様に本
発明を適用することが可能である。
【0064】また、ステップ・アンド・スティッチ方式
の縮小投影型露光装置にも本発明を適用できる。この露
光装置では、基板(例えば、レチクル基板)に形成すべ
き回路パターンをその縮小倍率の逆数倍だけ拡大し、そ
の拡大パターンを複数に分割してそれぞれ複数のレチク
ルに形成し、この複数のレチクルの各パターンを縮小投
影して、基板上でつなぎ合わせて転写するものである。
各レチクルのパターンを基板上に転写するときには走査
露光方式及び静止露光方式のいずれを採用してもよい。
また、基板上で隣接して転写される複数のパターン間で
その接続部がなくてもよい。即ち、ステップ・アンド・
スティッチ方式とは、パターンの接続部の有無に関係な
く、基板上で部分的に重畳する複数の被露光領域にそれ
ぞれレチクルのパターンを転写するものである。
【0065】さらに、半導体素子、液晶ディスプレイ、
プラズマディスプレイ、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(C
CDなど)、及びマイクロマシン等のマイクロデバイス
の製造に用いられる露光装置だけでなく、レチクル、又
はマスクを製造するために、ガラス基板、又はシリコン
ウエハなどに回路パターンを転写する露光装置にも本発
明を適用できる。即ち、本発明は、露光装置の露光方式
や用途等に関係なく適用可能である。
【0066】本発明が適用される露光装置の光源として
は、特に限定されず、KrFエキシマレーザ(波長24
8nm)、ArFエキシマレーザ(波長193nm)、
レーザ(波長157nm)、Krレーザ(波長
146nm)、KrArレーザ(波長134nm)、A
レーザ(波長126nm)等を用いることができ
る。
【0067】また、例えば、DFB半導体レーザ又はフ
ァイバーレーザから発振される赤外域、又は可視域の単
一波長レーザを、エルビウム(又はエルビウムとイット
リビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増
幅し、さらに非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換
した高調波を用いてもよい。なお、単一波長発振レーザ
としてはイットリビウム・ドープ・ファイバーレーザを
用いる。
【0068】また、波長10nm前後の軟X線を光源に
する縮小投影露光装置、波長1nm前後を光源にするX
線露光装置、パターンデータに従って電子線ビーム(E
B)やイオンビームなどにより感光基板上に露光描画す
る露光装置にも適用することが可能である。
【0069】ところで、マイクロデバイスは回路の機能
・性能設計を行うステップ、この設計ステップに基づい
て、レチクル(マスク)を製作するステップ、基板(半
導体ウエハ、ガラスプレート)を製作するステップ、基
板に感光材料としてのレジストを塗布するステップ、前
述の実施形態で説明した露光装置を用いてレチクルのパ
ターンを基板上に転写するステップ、組立ステップ、及
び検査ステップ等を経て製造される。
【0070】また、上述した実施形態の露光装置100
は、レチクルステージ27、ウエハステージ20などの
多数の部品からなるステージ装置を組み立てるととも
に、照明光学系、アライメント系、投影光学系PL等の
各要素が電気的、機械的、又は光学的に連結して組み上
げられた後、光学調整を行い、さらに総合調整(電気調
整、動作確認等)をすることにより製造される。このよ
うな露光装置の製造は、温度及びクリーン度等が管理さ
れたクリーンルームで行うことが望ましい。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ステージが正逆いずれの方向に移動される場合であって
も、該ステージの移動に伴う反力により生じる振動を十
分に抑制することができるようになるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る投影露光装置を示す
斜視図である。
【図2】 本発明の実施形態のアクチュエータの制御系
の構成を示す制御ブロック図である。
【図3】 図2の要部構成を示すブロック図である。
【図4】 ステージ加速時の露光装置本体の振動のシミ
ュレーション結果の一例を示す線図である。
【符号の説明】
4A〜4C…除振パッド 5Z〜5Z,5X,5X,5Y…加速
度センサ 6 定盤 7A〜7D,32A〜32C…アクチュエータ 10Z〜10Z,10X,10X,1
0Y…変位センサ 11…制御装置 12…主制御装置 20…ウエハステージ(第2ステージ) 27…レチクルステージ(第1ステージ) 30X、30Y、30R…レーザ干渉計 40…露光装置本体 66…カウンターフォース(CF)演算部 66a…演算部 66b…ゲイン調整部 66c…スイッチ部 66d…ステージ移動方向判断部 k、k、k、k、k、k…正
方向のゲイン k'、k'、k'、k'、k'、k'…逆方向の
ゲイン 100…露光装置 R…レチクル(マスク) PL…投影光学系 W…ウエハ(基板) G、G、G、Gθ、Gθ、Gθ
…デジタルフィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/30 515G

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動可能な可動ステージと、該可動ステ
    ージを駆動する駆動装置と、を備えたステージ装置にお
    いて、 前記ステージ装置を付勢するアクチュエータと、 前記可動ステージの移動方向に応じて、前記アクチュエ
    ータの付勢量を変化させる制御装置とを備えることを特
    徴とするステージ装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、前記可動ステージを移
    動する際に発生する反力を相殺するように前記アクチュ
    エータの付勢量を変化させることを特徴とする請求項1
    記載のステージ装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動装置は、前記可動ステージに設
    けられた移動子と、該移動子と協働する固定子とを有
    し、 前記アクチュエータは前記固定子を付勢することを特徴
    とする請求項1または2記載のステージ装置。
  4. 【請求項4】 前記アクチュエータは、前記可動ステー
    ジの移動方向とは反対方向に沿って前記固定子を付勢す
    ることを特徴とする請求項3記載のステージ装置。
  5. 【請求項5】 前記可動ステージを移動可能に支持する
    ステージ支持部を有し、 前記アクチュエータは前記ステージ支持部を付勢するこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のステージ装置。
  6. 【請求項6】 前記アクチュエータは、前記可動ステー
    ジの移動方向とは反対方向に沿って前記ステージ支持部
    を付勢することを特徴とする請求項5記載のステージ装
    置。
  7. 【請求項7】 前記アクチュエータは、前記可動ステー
    ジの移動方向とほぼ直交する方向に沿って前記ステージ
    支持部を付勢することを特徴とする請求項5記載のステ
    ージ装置。
  8. 【請求項8】 パターンを有したマスクを保持して移動
    する第1ステージ装置と、基板を保持して移動する第2
    ステージ装置とを備え、前記パターンを前記基板に露光
    する露光装置において、 前記第1ステージ装置と前記第2ステージ装置との少な
    くとも一方に、請求項1から7のいずれか一項に記載の
    ステージ装置を用いたことを特徴とする露光装置。
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