JP2003257089A - ブランク盤とダイレクトスタンパーとその製作方法 - Google Patents

ブランク盤とダイレクトスタンパーとその製作方法

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JP2003257089A JP2002051549A JP2002051549A JP2003257089A JP 2003257089 A JP2003257089 A JP 2003257089A JP 2002051549 A JP2002051549 A JP 2002051549A JP 2002051549 A JP2002051549 A JP 2002051549A JP 2003257089 A JP2003257089 A JP 2003257089A
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一彦 佐野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レジスト突起が裾引きの断面形状になるのを
防止することができる、ダイレクトスタンパーを作るた
めのブランク盤と、上記ダイレクトスタンパーとその製
作方法を提供する。 【解決手段】 基盤1a上の架橋性層2aの上にレジス
ト突起11を形成してスタンパー51とするブランク盤
50において、上記架橋性層2aの厚さをレーザビーム
の定在波の1/2波長とし、上記レジスト突起11の底
辺での露光強度を抑え、大きな断面傾斜角を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク成形時
に使用されるダイレクトスタンパーを作るためのブラン
ク盤と、上記ダイレクトスタンパーとその製作方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスクは、ポリカーボネートなどの
樹脂を射出成形することによって大量に作られるが、そ
のとき、成形機の金型に取り付けられるのがスタンパー
である。スタンパーには無数の微細な突起が螺旋状に形
成されていて、光ディスクではそれが転写されて情報を
表すピット(窪み)となる。
【0003】スタンパーを製造する工程はマスタリング
と呼ばれている。この工法は、一般にフォトリソグラフ
ィーといわれる技術を用い、ガラス盤上に信号に対応し
たフォトレジストの凹凸のパターンを形成することから
始まる。ガラス盤上のポジ型フォトレジスト層に、記録
すべき信号に対応して強度変調されたレーザビームを螺
旋状に照射して上記フォトレジスト層を露光させ、その
後、現像することによって、レジストの窪み(ピット)
をトラック状に形成するのである。その後、表面に導電
性膜を形成し、その上に電鋳によりニッケルの厚膜を形
成する。その厚膜はおよそ0.3mmほどであり、それ
を元のガラス盤から剥がして、スタンパーにするのであ
る。このニッケル盤にはフォトレジストのピットが転写
された突起(バンプ)が螺旋状に形成されている。この
ニッケル盤をスタンパーとして成形機の金型に取り付け
て、金型で射出成形することにより、情報を含んだピッ
ト列を有する光ディスクが成形できるのである。
【0004】このスタンパーを作る工程は10以上の工
程を含み、製作のための多くの時間とコストがかかる。
また、工程が多いために塵埃や人為的ミスなどによる欠
陥も多く、歩留まりを低下させていた。
【0005】このような多くの工程を要せず、より少な
い工程でスタンパーを作る試みが為されている。特許第
2765421号公報には、基板の上に架橋性無機物又
は架橋性有機物層を設け、記録信号で強度変調されたレ
ーザビームを照射し現像することにより、基板上に信号
パターンに対応した突起部を設け、さらに加熱により上
記突起部を強固なものにした後、その基板を直接スタン
パーとする工法が示されている。
【0006】図9に従って、この従来例を説明する。図
9(A)には、ニッケル基板41と架橋性無機物又は架
橋性有機物層が42で示されている。図9(B)は、信
号変調されたレーザビーム43が記録レンズ44で絞ら
れて架橋性無機物又は架橋性有機物層42の架橋性物質
に照射されてこれを露光させるところを示す。図9
(C)には、レーザビームによる露光の潜像としての露
光部が局所的に加熱されて架橋し、架橋部45を形成し
ているところを示す。これを現像すると、未露光部は溶
解し、露光部である架橋部45のみがパターン46とし
て残る。これらパターン46として残った架橋性物質は
いわゆるネガ型レジストの作用をする。図9(D)はそ
の状態の基板を表している。これを300℃の高温でハ
ードベークすると、パターン46の部分は架橋が促進さ
れ強固になる。このように作られた基板をそのままスタ
ンパーにするのである。
【0007】また、特開平7−326077号公報に
も、基板上にフォトレジストの突起を形成し、高温加熱
により架橋を促進した後、直接それをスタンパーとして
用いるのが示されている。この特許が前者の特許と異な
るのは、基板上にフォトレジストを形成する方法であ
る。前者は信号変調されたレーザビームの熱で選択的に
架橋を起こしたのに対し、後者では選択的に上記フォト
レジストに照射して上記フォトレジストを露光させ、酸
を発生させる。その後、全体を加熱することにより、酸
が触媒となり露光部のみに架橋を起こさせる。次に、全
体を露光すると、前回未露光であったところに酸が生成
され、かつ、そこは架橋されていないので、現像液で溶
解され、最初に露光されたところが突起として残るので
ある。
【0008】前述のスタンパーは、何れもニッケル基板
の上に有機又は無機のフォトレジストの突起を形成した
ものである。高温ベークによりフォトレジストの硬度は
硬くなっているが、本来金属との接着力は強くない。ま
た、DVDの場合、フォトレジストの突起の幅は0.3
μm、長さは最短のもので0.4μmと接着面積は非常
に小さい。
【0009】スタンパーは成形機の金型に取り付けら
れ、鏡面金型とキャビティを形成する。その中に高温の
樹脂が高圧で注入される。そのとき、高圧の樹脂はレジ
スト突起を引き剥がす作用を起こす。
【0010】また、一般に金型の温度は100℃前後に
設定されているが、注入される樹脂は約300℃以上の
高温である。樹脂の射出によってスタンパー表面温度は
上昇し、成形されたディスクの取り出しによって元の温
度に戻る、という熱膨張と収縮が繰り返される。ニッケ
ルのようなスタンパーの基板の金属とレジスト突起のフ
ォトレジストの熱膨張係数には大きな違いがあり、その
熱膨張の違いによる応力が繰り返しレジスト突起に作用
し、ついにはスタンパーの基板からレジスト突起を剥離
させてしまうことになる。
【0011】上記スタンパーで光ディスクを成形する
と、約5000ショット位でレジスト突起の欠落による
再生信号エラーが許容限界値に達する。DVDでは、欠
陥によるエラーはPIエラーと呼ばれ、エラー訂正前に
おいて8ECCブロックの中で280以下と決められて
いる。
【0012】上記したようなレジスト突起の欠落を無く
すための提案が本出願の発明者により為されている(出
願番号2001−324707号)。図7及び図8にそ
のスタンパーの製造工程を示す。図7(A)はニッケル
などの基盤1の上に架橋性物質2を塗布した状態を示
す。架橋性物質2としては、有機ポリマーやシリコン酸
化物の無機の材料などである。基盤1はニッケルの他に
ニッケル合金、シリコン、アルミニウム、銅などの金属
の他に、ガラス、セラミックなどでもよい。
【0013】図7(B)はそれに続くベーキング処理で
ある。架橋性物質2が熱により架橋するものであれば、
このベーキング処理で架橋を起こす。また、架橋性物質
2が化学増幅型レジストのような露光で酸を発生させ、
それに続くベーキングで先ほどの酸が触媒となって架橋
を起こすものもある。そのような場合は、図7(B)の
ベーキング処理を塗布後に溶剤を蒸発させる目的のプリ
ベークとして、80℃から90℃の比較的低温で行な
う。
【0014】その後、引き続き、図7(C)に示すよう
に、基盤1全体に紫外線を照射し、図7(D)に示すベ
ーキング処理を経て、ポリマー鎖を架橋させる。図7
(D)は、露光後のベーキングでいわゆるポストエクス
ポージャーベークと呼ばれるものである。このとき、露
光で発生した酸が触媒となって架橋反応が起こる。何れ
の場合もこの段階の架橋性物質2の架橋は完全ではな
く、半架橋の状態にする。それは、次の図7(E)の工
程において、フォトレジストを架橋性物2の上に塗布し
てフォトレジスト層3を形成するが、そのフォトレジス
トの溶剤に架橋性物質2が溶けない程度つまり実質的に
侵されない程度に架橋するためである。一般に、有機ポ
リマーでは数パーセント架橋が進行すると、溶剤に溶け
なくなる。図7(E)のフォトレジスト層3のレジスト
としてはネガ型レジストを用いる。ただし、本来はポジ
型レジストであっても、いわゆるイメージリバーサル法
として知られる方法でネガ型として用いるのでもよい。
このとき、架橋性物質2は数パーセント架橋された状態
で、フォトレジストの溶剤によって侵されることがな
い。
【0015】次に、図7(F)のように記録すべき信号
で変調されたレーザビーム4をフォトレジスト層3に露
光する。ここで使われる装置は、レーザビームレコーダ
と呼ばれ、図7(F)では、記録すべき信号で変調され
た後のレーザビーム4とそのレーザビーム4を0.3ミ
クロンほどの微細なスポットに絞る記録レンズ5、およ
び基盤1を回転軸6の周りに回転させる回転駆動部材7
のみ示されている。記録レンズ5は、回転駆動部材7に
より回転される基盤1の半径方向に沿って移動するの
で、フォトレジスト層3には螺旋状に潜像が記録され
る。
【0016】図7(G)は露光後のベーキングで、露光
によって露光部に発生した酸が触媒となり、このベーキ
ング処理でフォトレジストの架橋反応が進む。これは、
一般に、化学増幅型レジストと呼ばれる種類のレジスト
で、レジストの種類によっては露光後のべーキングが不
要の場合もある。
【0017】図8(H)は、その後の現像処理で、架橋
された部位以外が溶けて流される。結果として露光部
が、レジスト突起8として残る。この状態のレジスト突
起8と架橋性物質層2とはまだ強固に結合されていな
い。
【0018】図8(I)は、上記架橋性物質層2とレジ
スト突起8のレジストの架橋を更に促進する工程であ
る。前述したように、架橋性物質層2は完全には架橋さ
れていない。また、レーザビームで露光されたレジスト
突起8のレジストもまだ架橋は一部しか進行していな
い。この工程で、両者の架橋をさらに進行させることに
より、レジスト突起8のレジストポリマーと架橋性物質
層2との間で相互の架橋が起こり、両者の結合を強め
る。また、夫々が架橋によりさらに強固になり、光ディ
スク成形時の熱と応力に耐える強度を与える。架橋の具
体的方法の一つは、現像後の基板全体をプラズマ中に曝
す方法である。プラズマとしてはフッ素ガスのプラズマ
などが効果的である。プラズマ中にレジストを曝すと、
プラズマ中のイオンやラジカルによりレジスト自体が削
られるので暴露時間は数秒程度に抑える必要がある。そ
のように数秒プラズマ処理されたレジストは内部まで硬
くなっており、強度および耐熱性が向上する。
【0019】もう一つの架橋の方法は、上記現像後の基
盤に遠紫外線の照射とその後のべーキングにより架橋を
促進する方法である。化学増幅型レジストの場合は、紫
外線照射後にベーキングすることにより架橋が促進され
る。また、化学増幅型ではないノボラック系樹脂では、
ベーキングによりレジスト中の水分を無くした状態で遠
紫外線を照射すると、架橋がより進行することが知られ
ている。1例では、レジスト2に化学増幅型を用い、現
像後の基盤1に遠紫外線を照射し、その後、110〜2
50℃の間でベーキングを行なった。この場合も、架橋
性物質2とレジスト3の架橋が進行し、基盤全体の耐熱
温度は250℃以上に上がった。
【0020】図8(J)は架橋後の基盤で、レジスト突
起8と架橋性物質層2は一体化された構造物9になって
いる。これを成形機の金型に合うように内外径を加工
し、必要に応じ裏面を削ればスタンパーが完成する。
【0021】上記の工法で製造されたスタンパーを使用
して光ディスクを成形する成形実験を行った結果、光デ
ィスク生産枚数が1万ショットを超えてもスタンパーの
バンプの欠落は全く観察されなかった。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】前述の図7(F)にお
いて、レーザビームで信号を記録するとき、基盤1はニ
ッケルなどの高反射率の材料であるのに対し、架橋性物
質層2やレジスト層3は透明に近い材料である。そのた
め、図3(A)に示すような基盤1cの表面に節を持っ
た定在波が生じる。この露光により像が形成されるのは
レジスト層3cであるので、図3(A)のように架橋性
物質層2cとレジスト層3cの境界面が上記定在波の腹
の近くにあると、形成される突起の底辺部の光強度が最
大になり、図3(B)のような裾野が広がった断面形状
の突起10が形成される。裾野が広がったピット形状の
ディスクは、再生時に隣接トラックからの信号が漏れ込
み、好ましくない。また、再生信号の変調度も小さくな
り、十分な変調信号が得られない。特に、高密度化が進
み、トラックピッチが益々狭くなっているDVDなどで
は、断面形状で見た側面の傾斜角は40°以上は必要で
あり、再生信号の特性上も好ましくは50°〜60°で
あるのが望ましい。
【0023】また、図4のように、架橋性物質層2dと
レジスト層3dの境界面が定在波の1波長分も離れてい
ると、基盤1の表面で焦点を結んだビームは、上記境界
面ではかなりぼけた像となり、望ましい形状の突起は形
成できない。焦点深度を、光軸上において焦点位置での
光強度の50%以上の範囲と定義すると、焦点深度f
は以下の式で表される。
【0024】
【数1】f=±λ/π(NA) ここで、λはレーザビーム波長、NAは記録レンズの開
口数である。レーザビームの波長が351nm、記録レ
ンズの開口数が0.9のとき、焦点深度は±0.138
nmとなる。架橋性物質の屈折率を1.6としたとき、
図4の定在波の1波長は219nmとなり、上記焦点深
度を大幅に越える。上記の焦点ずれを防ぐために、焦点
位置を上記架橋性物質2とレジスト層3の境界面に合わ
せると、基盤1の表面では焦点がずれてしまい、そのボ
ケた像の反射光がレジストを感光するので、やはり形成
される突起は裾引き現象が見られる。すなわち、上記構
造のものでは、記録時にニッケル基盤の表面に生じる定
在波の影響でレジスト突起が裾引きの断面形状になると
いった問題があった。
【0025】従って、本発明の目的は、上記問題を解決
することにあって、レジスト突起が裾引きの断面形状に
なるのを防止することができる、ダイレクトスタンパー
を作るためのブランク盤と、上記ダイレクトスタンパー
とその製作方法を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は以下のように構成する。
【0027】本発明の第1態様によれば、基盤上に架橋
性物質層およびフォトレジスト層を順次配置し、記録信
号で変調されたレーザビームを選択的に上記フォトレジ
スト層に照射して上記フォトレジスト層を露光させて露
光部を形成した後、上記フォトレジストを現像して上記
露光部の上記フォトレジストを残し未露光部の上記フォ
トレジストを除去するとともに、上記記録信号に対応し
て残された上記露光部の上記フォトレジストの突起と上
記架橋性物質層との間で架橋反応を生じさせて上記フォ
トレジストの突起を上記架橋性物質層上に固定して、光
ディスク成形用ダイレクトスタンパーを製造するための
ブランク盤において、上記架橋性物質の屈折率をn、上
記レーザビームの波長をλとしたとき、上記架橋性物質
層の厚みが3λ/8nから5λ/8nの範囲である、こ
とを特徴とする光ディスク成形用ダイレクトスタンパー
を製造するためのブランク盤を提供する。
【0028】本発明の第2態様によれば、基盤上に架橋
性物質層およびフォトレジスト層を順次配置し、記録信
号で変調されたレーザビームを選択的に上記フォトレジ
スト層に照射して上記フォトレジスト層を露光させて露
光部を形成した後、上記フォトレジストを現像して上記
露光部の上記フォトレジストを残し未露光部の上記フォ
トレジストを除去するとともに、上記記録信号に対応し
て残された上記露光部の上記フォトレジストの突起と上
記架橋性物質層との間で架橋反応を生じさせて上記フォ
トレジストの突起を上記架橋性物質層上に固定して、光
ディスク成形用ダイレクトスタンパーを製造するための
ブランク盤において、上記架橋性物質の屈折率をn、上
記レーザビームの波長をλとしたとき、上記架橋性物質
層の厚みがλ/2nである、ことを特徴とする光ディス
ク成形用ダイレクトスタンパーを製造するためのブラン
ク盤を提供する。
【0029】本発明の第3態様によれば、上記架橋性物
質が有機ポリマーである第1又は2の態様に記載の光デ
ィスク成形用ダイレクトスタンパーを作るためのブラン
ク盤を提供する。
【0030】本発明の第4態様によれば、上記架橋性物
質が上記フォトレジストと同じ材料である第1〜3の態
様のいずれか1つに記載の光ディスク成形用ダイレクト
スタンパーを作るためのブランク盤を提供する。
【0031】本発明の第5態様によれば、基盤上に架橋
性物質層およびフォトレジスト層を順次配置し、記録信
号で変調されたレーザビームを選択的に上記フォトレジ
スト層に照射して上記フォトレジスト層を露光させて露
光部を形成した後、上記フォトレジストを現像して上記
露光部の上記フォトレジストを残し未露光部の上記フォ
トレジストを除去するとともに、上記記録信号に対応し
て残された上記露光部の上記フォトレジストの突起と上
記架橋性物質層との間で架橋反応を生じさせて上記フォ
トレジストの突起を上記架橋性物質層上に固定して製作
する、光ディスク成形用ダイレクトスタンパーにおい
て、上記架橋性物質の屈折率をn、上記レーザビームの
波長をλとしたとき、上記架橋性物質層の厚みが3λ/
8nから5λ/8nの範囲である、ことを特徴とする光
ディスク成形用ダイレクトスタンパーを提供する。
【0032】本発明の第6態様によれば、架橋性物質の
屈折率をnとしレーザビームの波長をλとしたときの厚
みが3λ/8nから5λ/8nの範囲となる上記架橋性
物質の架橋性物質層を基盤上に形成し、次いで、上記架
橋性物質層上にフォトレジスト層を形成し、記録信号で
変調され、かつ、上記基盤の反射で形成される定在波の
ほぼ節近くの位置又はほぼ節の位置が上記架橋性物質層
と上記フォトレジスト層の境界面となるレーザビームを
選択的に上記フォトレジスト層に照射して上記フォトレ
ジスト層を露光させて露光部を形成し、上記フォトレジ
ストを現像して上記露光部の上記フォトレジストを上記
基盤に残し未露光部の上記フォトレジストを上記基盤か
ら除去し、上記記録信号に対応して上記基盤に残された
上記露光部の上記フォトレジストの突起と上記架橋性物
質層との間で架橋反応を生じさせて、上記フォトレジス
トの突起を上記架橋性物質層上に固定して、光ディスク
成形用ダイレクトスタンパーを製造することを特徴とす
る光ディスク成形用ダイレクトスタンパーの製造方法を
提供する。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる実施の形
態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0034】(第1実施形態)本発明の第1の実施形態
にかかる光ディスク成形用ダイレクトスタンパー51を
製造するためのブランク盤50は、図1及び図5〜図6
に示すように、基盤1a上に架橋性物質層2aおよびフ
ォトレジスト層3aを順次配置して構成されている。こ
のブランク盤50の上記フォトレジスト層3aに、記録
信号で変調されたレーザビーム40を選択的に照射して
上記フォトレジスト層3aを露光させて露光部3xを形
成した後、上記フォトレジストを現像して上記露光部3
xの上記フォトレジストを残し未露光部3yの上記フォ
トレジストを除去するとともに、上記記録信号に対応し
て残された上記露光部3xの上記フォトレジストの突起
11と上記架橋性物質層2aとの間で架橋反応を生じさ
せて上記フォトレジストの突起11を上記架橋性物質層
2a上に固定して光ディスクを成形するダイレクトスタ
ンパー51を製造する。
【0035】ここで、図1に示すように、上記ブランク
盤50は、上記架橋性物質層2aの上記架橋性物質の屈
折率をn、上記レーザビーム40の波長をλとしたと
き、上記架橋性物質層2aの厚みを3λ/8nから5λ
/8nの範囲としている。このとき、架橋性物質層2a
とレジスト層3aの境界面は、上記レーザビーム40が
基盤1aで反射されて形成される定在波のほぼ節近くの
位置になる。そのため、突起11の底面部の露光強度は
小さくなり、現像後に形成される突起11は裾引がな
く、突起11の傾斜角が十分とれた形状になる。
【0036】上記架橋性物質層2aの架橋性物質の一例
としては、フェノール樹脂やポリビニールフェノール樹
脂をベースにしたフォトレジストなどの有機ポリマーが
使用できる。
【0037】次に、図5及び図6に基いて、第1実施形
態にかかるダイレクトスタンパー51の製造工程を詳細
に説明する。
【0038】図5(A)は、ニッケルなどの基盤1aの
上に架橋性物質を塗布した状態を示す。上記塗布された
架橋性物質層2aの厚みは、上記したように3λ/8n
から5λ/8nの範囲としている。基盤1aはニッケル
の他に、ニッケル合金、シリコン、アルミニウム、銅な
どの金属、又は、上記した金属の他に、ガラス、セラミ
ックなどでもよい。
【0039】図5(B)は上記塗布工程に続くベーキン
グ処理工程である。架橋性物質層2aの架橋性物質が熱
により架橋するものであれば、このベーキング処理で架
橋を起こす。また、架橋性物質が化学増幅型レジストの
ような露光で酸を発生させ、それに続くベーキングで先
ほどの酸が触媒となって架橋を起こすものもある。その
ような場合は、図5(B)のベーキング処理を、塗布後
に溶剤を蒸発させる目的のプリベークとして、80℃か
ら90℃の比較的低温で行なう。
【0040】その後、引き続き、図5(C)に示すよう
に、基盤1a全体に紫外線を照射し、図5(D)に示す
ベーキング処理を経て、ポリマー鎖を架橋させる。図5
(D)は、露光後のベーキングでいわゆるポストエクス
ポージャーベークと呼ばれるものである。このとき、露
光で発生した酸が触媒となって架橋反応が起こる。
【0041】何れの場合もこの段階の架橋性物質の架橋
は完全ではなく、半架橋の状態にする。それは、次の図
5(E)の工程において、架橋性物質層2aの上にフォ
トレジストを塗布してフォトレジスト層3aを形成する
が、そのフォトレジストの溶剤に架橋性物質が溶けない
程度、つまり実質的に侵されない程度に架橋するためで
ある。一般に、有機ポリマーでは数パーセント架橋が進
行すると、溶剤に溶けなくなる。図5(E)のフォトレ
ジスト層3aのフォトレジストとしてはネガ型レジスト
を用いる。ただし、本来はポジ型レジストであっても、
いわゆるイメージリバーサル法として知られる方法でネ
ガ型として用いるのでもよい。このとき、架橋性物質層
2aの架橋性物質は数パーセント架橋された状態で、フ
ォトレジストの溶剤によって侵されることがない。
【0042】次に、図5(F)のように記録すべき信号
で変調されたレーザビーム40をフォトレジスト層3a
に照射してフォトレジスト層3aを露光させる。ここで
使われる照射装置は、レーザビームレコーダと呼ばれ、
図5(F)では、レーザビームレコーダのうち、記録す
べき信号で変調された後のレーザビーム40と、そのレ
ーザビーム40を0.3ミクロンほどの微細なスポット
に絞る記録レンズ5と、基盤1aを回転軸6の周りに回
転させる回転駆動部材7のみが示されている。記録レン
ズ5は、回転駆動部材7により回転される基盤1aの半
径方向に沿って移動するので、フォトレジスト層3aに
は螺旋状にレーザビーム40が照射されて螺旋状の潜像
がフォトレジスト層3aに記録される。
【0043】図5(G)は、露光後のベーキングで、露
光によって露光部3xに発生した酸が触媒となり、この
ベーキング処理でフォトレジストの架橋反応が進む。こ
れは、一般に、化学増幅型レジストと呼ばれる種類のレ
ジストで、レジストの種類によっては露光後のべーキン
グが不要の場合もある。
【0044】図6(H)は、その後の現像処理で、架橋
された部位以外が溶けて流される。結果として露光部3
xが、レジスト突起8aとして残る。この状態のレジス
ト突起8aと架橋性物質層2aとはまだ強固に結合され
ていない。
【0045】図6(I)は、上記架橋性物質層2aとレ
ジスト突起8aのレジストの架橋を更に促進する工程で
ある。前述したように、架橋性物質層2aの架橋性物質
は完全には架橋されていない。また、レーザビーム40
で露光されたレジスト突起8aのレジストもまだ架橋は
一部しか進行していない。この工程で、両者の架橋をさ
らに進行させることにより、レジスト突起8aのレジス
トポリマーと架橋性物質との間で相互の架橋が起こり、
両者の結合を強める。また、夫々が架橋によりさらに強
固になり、光ディスク成形時の熱と応力に耐える強度を
与える。架橋の具体的方法の一つは、現像後の基板全体
をプラズマ中に曝す方法である。プラズマとしてはフッ
素ガスのプラズマなどが効果的である。プラズマ中にレ
ジストを曝すと、プラズマ中のイオンやラジカルにより
レジスト自体が削られるので暴露時間は数秒程度に抑え
る必要がある。そのように数秒プラズマ処理されたレジ
ストは内部まで硬くなっており、強度および耐熱性が向
上する。
【0046】もう一つの架橋の方法は、上記現像後の基
盤1aに遠紫外線の照射とその後のべーキングにより架
橋を促進する方法である。化学増幅型レジストの場合
は、紫外線照射後にベーキングすることにより架橋が促
進される。また、化学増幅型ではないノボラック系樹脂
では、ベーキングによりレジスト中の水分を無くした状
態で遠紫外線を照射すると、架橋がより進行することが
知られている。1例では、架橋性物質層2aの架橋性物
質に化学増幅型を用い、現像後の基盤1aに遠紫外線を
照射し、その後、110〜250℃の間でベーキングを
行なった。この場合も、架橋性物質とフォトレジスト層
3aのレジストの架橋が進行し、基盤1a全体の耐熱温
度は250℃以上に上がった。
【0047】図6(J)は架橋後の基盤1aで、レジス
ト突起8aと架橋性物質層2aとは一体化された構造物
9aになっている。この一体化された構造物9aの突起
が上記突起11である。この一体化された構造物9aを
成形機の金型に合うように内外径を加工し、必要に応じ
て裏面を削れば、光ディスク成形用スタンパーが完成す
る。
【0048】上記の工法で製造されたスタンパーを使用
して光ディスクを成形する成形実験を行った結果、光デ
ィスク生産枚数が1万ショットを超えてもスタンパーの
突起11すなわちバンプの欠落は全く観察されなかっ
た。
【0049】この第1実施形態にかかる実施例1では、
レーザビームに波長351nmのクリプトンレーザを用
い、架橋性物質として屈折率が約1.6の有機ポリマー
を用い、架橋性物質層の厚さを83〜137nmとして
良好なレジスト突起を得た。有機ポリマーの一例とし
て、フェノール樹脂をベースにしたフォトレジストを使
用した。
【0050】上記第1実施形態にかかるブランク盤50
及びこのブランク盤50を用いて作られたスタンパー5
1は、上記架橋性物質層2aの厚みを3λ/8nから5
λ/8nの範囲とするため、架橋性物質層2aとレジス
ト層3aの境界面が、レーザビーム40が基盤1aで反
射して形成される定在波のほぼ節近くの位置になる。こ
のため、突起11の底面部の露光強度は小さくなり、現
像後に形成される突起11は裾引がなく、突起11の傾
斜角が十分とれた形状になり、ジッターや変調度が従来
より良好な再生信号が得られた。この結果、従来と比較
して、ショット数を2万以上まで増加させることが可能
である。しかし、傾斜角が大きくなったからショット数
が増えたのではなく、むしろ、逆になる傾向がある。し
かし、傾斜角を大きくしても2万回以上のショット数が
可能であった。また、この結果、レジスト突起11の形
状が裾引きのない理想的な角度θの傾斜を実現すること
ができるため、再生信号特性を向上させることが出来
る。裾引きのない理想的な角度θの一例として、断面形
状で見た側面の傾斜角度θは40°以上は必要であり、
再生信号の特性上も好ましくは50°〜60°であるの
が望ましい。裾引きのある場合と裾引きのない場合とを
明確に理解しやすくするため、図10に、裾引きのある
突起を一点鎖線で示し、これに重ね合わせて、裾引きの
ない突起を実線で示した突起の拡大図を示す。また、レ
ジスト突起11の形状が裾引きがない分、光ディスクの
ピット幅を小さくすることができるので、より高密度の
ディスクを作ることが出来る。
【0051】(第2実施形態)本発明の第2実施形態に
かかるダイレクトスタンパー61を製造するためのブラ
ンク盤60は、第1実施形態のブランク盤50と厚さが
異なるものであって、図2に示すように、基盤1b上に
架橋性物質層2bおよびフォトレジスト層3bを順次配
置して構成されており、架橋性物質層2bの厚みをλ/
2nとした点が異なり、他の構造及び工程は大略同一で
ある。
【0052】すなわち、このブランク盤60の上記フォ
トレジスト層3bに、記録信号で変調されたレーザビー
ム40を選択的に照射して上記フォトレジスト層3bを
露光させて露光部(図5の露光部3x参照)を形成した
後、上記フォトレジストを現像して上記露光部の上記フ
ォトレジストを残し未露光部(図5の未露光部3y参
照)の上記フォトレジストを除去するとともに、上記記
録信号に対応して残された上記露光部の上記フォトレジ
ストの突起12と上記架橋性物質層2bとの間で架橋反
応を生じさせて上記フォトレジストの突起12を上記架
橋性物質層2b上に固定して光ディスクを成形するダイ
レクトスタンパー61を製造する。
【0053】ここで、図2に示すように、上記ブランク
盤60は、上記架橋性物質層2bの上記架橋性物質の屈
折率をn、上記レーザビーム40の波長をλとしたと
き、上記架橋性物質層2bの厚みをλ/2nとしてい
る。このとき、架橋性物質層2bとレジスト層3bの境
界面は、レーザビーム40の基盤1bによる反射で形成
される定在波のほぼ節の位置になる。そのため、突起1
2の底面部の露光強度は第1実施形態よりも小さくな
り、現像後に形成される突起12は裾引がなく、突起1
2の傾斜角が十分とれた形状になる。
【0054】上記架橋性物質層2bの架橋性物質の一例
として、フォトレジスト層3bと同じ材料の有機ポリマ
ーを使用することができる。
【0055】この第2実施形態にかかる実施例2では、
架橋性物質に屈折率が約1.6の有機ポリマーを用いた
とき、上記第1実施形態の実施例1の記録条件では架橋
性物質層の厚さは約110nmとなる。架橋性物質層の
架橋性物質である有機ポリマーにレジスト層3bと同じ
材料を用い、この条件で製造したスタンパーの突起12
の傾斜角度θは約50°〜55°が得られた。また、再
生信号のジッターは規格が8%以下であるが、このスタ
ンパーでは6.6%であった。また、スタンパにより成
形される光ディスクの成形枚数が2万ショットを超えて
も、突起および架橋性層の剥離は観察されなかった。
【0056】上記第2実施形態にかかるブランク盤60
及びこのブランク盤60を用いて作られたスタンパー6
1は、上記架橋性物質層2bの厚みをλ/2nとするた
め、架橋性物質層2bとレジスト層3bの境界面が、基
盤1bの反射で形成される定在波に対してほぼ節の位置
になる。このため、突起12の底面部の露光強度はより
小さくなり、現像後に形成される突起12は裾引がな
く、突起12の傾斜角が十分とれた形状になり、従来の
工法に比べて光ディスクの成形ショット数を大幅に増や
すことができる。従来のスタンパーでは5千枚程度まで
しか光ディスクを成形できなかったが、第2実施形態に
よれば2万枚以上可能となった。また、この結果、レジ
スト突起12の形状が裾引きのない理想的な角度θの傾
斜を実現することができ、再生信号特性を向上させるこ
とが出来る。裾引きのない理想的な角度θの一例とし
て、断面形状で見た側面の傾斜角度θは40°以上は必
要であり、再生信号の特性上も好ましくは50°〜60
°であるのが望ましい。また、レジスト突起12の形状
が裾引きがない分、光ディスクのピット幅を小さくする
ことができるので、より高密度のディスクを作ることが
出来る。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、上記架橋性物質層の厚
みを3λ/8nから5λ/8nの範囲又はλ/2nとす
るため、架橋性物質層とレジスト層の境界面が、基盤の
反射で形成される定在波に対してほぼ節近くの位置又は
ほぼ節の位置になる。このため、突起の底面部の露光強
度は小さくなり、現像後に形成される突起は裾引がな
く、突起の傾斜角が十分とれた理想的な角度の傾斜を実
現することができ、再生信号特性を向上させることが出
来る。また、レジスト突起の形状が裾引きがない分、光
ディスクのピット幅を小さくすることができるので、よ
り高密度のディスクを作ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A),(B)はそれぞれ本発明の第1実施
形態にかかるダイレクトスタンパーの製作方法の工程を
示し、ダイレクトスタンパーを製造するためのブランク
盤及びダイレクトスタンパーをそれぞれ示す複式図であ
る。
【図2】 (A),(B)はそれぞれ本発明の第2実施
形態にかかるダイレクトスタンパーとその製作方法の工
程を示し、ダイレクトスタンパーを製造するためのブラ
ンク盤及びダイレクトスタンパーをそれぞれ示す模式図
である。
【図3】 (A),(B)はそれぞれ架橋性物質層を用
いた従来例の模式図である。
【図4】 架橋性物質層を用いた他の従来例の模式図で
ある。
【図5】 (A)〜(G)はそれぞれ本発明の第1実施
形態にかかるダイレクトスタンパーの製作方法の工程図
である。
【図6】 (H)〜(J)はそれぞれ図5に続くダイレ
クトスタンパーの製作方法の工程図である。
【図7】 (A)〜(G)はそれぞれダイレクトスタン
パーの製作方法の工程図である。
【図8】 (H)〜(J)はそれぞれ図7に続くダイレ
クトスタンパーの製作方法の工程図である。
【図9】 (A)〜(D)はそれぞれ従来例の工程図で
ある。
【図10】 裾引きのある場合と裾引きのない場合とを
明確に理解しやすくするため、裾引きのある突起を一点
鎖線で示し、これに重ね合わせて、裾引きのない突起を
実線で示した突起の拡大図である。
【符号の説明】
1…基盤、1a,1b…基盤、1c,1d…従来例の基
盤、2…本発明の実施形態の架橋性物質層、2a,2b
…本発明の実施形態の架橋性物質層、2c,2d…従来
例の架橋性物質層、3…フォトレジスト層、3a,3b
…本発明の実施形態のフォトレジスト層、3c,3d…
従来例のレジスト層、3x…露光部、3y…未露光部、
4,40…レーザビーム、5…記録レンズ、6…回転
軸、7…回転駆動部材、8,8a…レジスト突起、9,
9a…一体化された構造物、10,11,12…突起、
41…ニッケル基板、42…架橋性有機物層、43…レ
ーザビーム、44…記録レンズ、45…露光部、46…
現像後の露光部、50,60…ブランク盤、51,61
…ダイレクトスタンパー。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基盤上に架橋性物質層およびフォトレジ
    スト層を順次配置し、記録信号で変調されたレーザビー
    ムを選択的に上記フォトレジスト層に照射して上記フォ
    トレジスト層を露光させて露光部を形成した後、上記フ
    ォトレジストを現像して上記露光部の上記フォトレジス
    トを残し未露光部の上記フォトレジストを除去するとと
    もに、上記記録信号に対応して残された上記露光部の上
    記フォトレジストの突起と上記架橋性物質層との間で架
    橋反応を生じさせて上記フォトレジストの突起を上記架
    橋性物質層上に固定して、光ディスク成形用ダイレクト
    スタンパーを製造するためのブランク盤において、 上記架橋性物質の屈折率をn、上記レーザビームの波長
    をλとしたとき、上記架橋性物質層の厚みが3λ/8n
    から5λ/8nの範囲である、ことを特徴とする光ディ
    スク成形用ダイレクトスタンパーを製造するためのブラ
    ンク盤。
  2. 【請求項2】 基盤上に架橋性物質層およびフォトレジ
    スト層を順次配置し、記録信号で変調されたレーザビー
    ムを選択的に上記フォトレジスト層に照射して上記フォ
    トレジスト層を露光させて露光部を形成した後、上記フ
    ォトレジストを現像して上記露光部の上記フォトレジス
    トを残し未露光部の上記フォトレジストを除去するとと
    もに、上記記録信号に対応して残された上記露光部の上
    記フォトレジストの突起と上記架橋性物質層との間で架
    橋反応を生じさせて上記フォトレジストの突起を上記架
    橋性物質層上に固定して、光ディスク成形用ダイレクト
    スタンパーを製造するためのブランク盤において、 上記架橋性物質の屈折率をn、上記レーザビームの波長
    をλとしたとき、上記架橋性物質層の厚みがλ/2nで
    ある、ことを特徴とする光ディスク成形用ダイレクトス
    タンパーを製造するためのブランク盤。
  3. 【請求項3】 上記架橋性物質が有機ポリマーである請
    求項1又は2に記載の光ディスク成形用ダイレクトスタ
    ンパーを作るためのブランク盤。
  4. 【請求項4】 上記架橋性物質が上記フォトレジストと
    同じ材料である請求項1〜3のいずれか1つに記載の光
    ディスク成形用ダイレクトスタンパーを作るためのブラ
    ンク盤。
  5. 【請求項5】 基盤上に架橋性物質層およびフォトレジ
    スト層を順次配置し、記録信号で変調されたレーザビー
    ムを選択的に上記フォトレジスト層に照射して上記フォ
    トレジスト層を露光させて露光部を形成した後、上記フ
    ォトレジストを現像して上記露光部の上記フォトレジス
    トを残し未露光部の上記フォトレジストを除去するとと
    もに、上記記録信号に対応して残された上記露光部の上
    記フォトレジストの突起と上記架橋性物質層との間で架
    橋反応を生じさせて上記フォトレジストの突起を上記架
    橋性物質層上に固定して製作する、光ディスク成形用ダ
    イレクトスタンパーにおいて、 上記架橋性物質の屈折率をn、上記レーザビームの波長
    をλとしたとき、上記架橋性物質層の厚みが3λ/8n
    から5λ/8nの範囲である、ことを特徴とする光ディ
    スク成形用ダイレクトスタンパー。
  6. 【請求項6】 架橋性物質の屈折率をnとしレーザビー
    ムの波長をλとしたときの厚みが3λ/8nから5λ/
    8nの範囲となる上記架橋性物質の架橋性物質層を基盤
    上に形成し、次いで、上記架橋性物質層上にフォトレジ
    スト層を形成し、 記録信号で変調され、かつ、上記基盤の反射で形成され
    る定在波のほぼ節近くの位置又はほぼ節の位置が上記架
    橋性物質層と上記フォトレジスト層の境界面となるレー
    ザビームを選択的に上記フォトレジスト層に照射して上
    記フォトレジスト層を露光させて露光部を形成し、 上記フォトレジストを現像して上記露光部の上記フォト
    レジストを上記基盤に残し未露光部の上記フォトレジス
    トを上記基盤から除去し、 上記記録信号に対応して上記基盤に残された上記露光部
    の上記フォトレジストの突起と上記架橋性物質層との間
    で架橋反応を生じさせて、上記フォトレジストの突起を
    上記架橋性物質層上に固定して、光ディスク成形用ダイ
    レクトスタンパーを製造することを特徴とする光ディス
    ク成形用ダイレクトスタンパーの製造方法。
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