JPH1174176A - 半導体装置の製造方法、膜厚最適化装置および膜厚最適化方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法、膜厚最適化装置および膜厚最適化方法

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JPH1174176A
JPH1174176A JP9233521A JP23352197A JPH1174176A JP H1174176 A JPH1174176 A JP H1174176A JP 9233521 A JP9233521 A JP 9233521A JP 23352197 A JP23352197 A JP 23352197A JP H1174176 A JPH1174176 A JP H1174176A
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film
reflecting material
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Manabu Tomita
学 冨田
Koji Komoritani
浩司 籠谷
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望するレジストパターン形状を安定して形
成すべく、レジストの下に形成される光反射材料膜の膜
厚を最適化することのできる、半導体装置の製造方法、
膜厚最適化装置および膜厚最適化方法の提供が望まれて
いる。 【解決手段】 半導体基板10上の光反射材料膜12の
上にポジレジストを塗布し、さらにこのポジレジスト1
3からレジストパターン13aを作製し、得られたレジ
ストパターン13aをマスクにして光反射材料膜12を
エッチングする方法である。半導体基板10、光反射材
料膜12、およびポジレジスト13の光学定数を測定し
て得られた光学定数を用い、あるいはこれらの光学定数
が既知の場合にはその光学定数を用い、さらに光反射材
料膜12の膜厚を複数変化させて光強度シミュレーショ
ンを行うことにより、光反射材料膜12とポジレジスト
13との界面での光吸収エネルギーが最小となる光反射
材料膜12の膜厚を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板の上に
光反射材料膜を形成し、この光反射材料膜の上にレジス
トを塗布し、さらにこのレジストからレジストパターン
を作製し、得られたレジストパターンをマスクにして前
記光反射材料膜をエッチングする半導体装置の製造方
法、および、この製造に際して光反射材料膜の最適な膜
厚を求めることのできる装置と方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置を製造する場合、Si基板と
レジストの間には通常中間層が存在する。例えばMOS
型トランジスタを形成しようとする場合では、一番最初
の工程である素子分離層を形成するためのレジストパタ
ーニングの際にも、既にレジストの下には酸化膜が形成
されている。すなわち、図10(a)に示すようにSi
基板1上にレジスト層(この例ではポジ型)2を形成す
る場合、Si基板1上にはすでにSiO2 やSi3 4
等の中間層3a(3b、3c)が形成されているのであ
る。
【0003】ところで、この中間層が図10(a)に符
号3aで示した中間層のごとく光を反射せず、かつ透過
もせず、光を全て吸収する性質のものである場合には、
この中間層3aは、図10(b)中Aで示すようにこれ
の上層となるレジスト層2のパターニング後の形状、す
なわちレジストパターン2aの形状に対して全く影響を
与えることがない。
【0004】ところが、図10(a)に符号3b、3c
で示した中間層のごとく光を反射する場合には、反射光
が再びレジスト層2に戻って入射光と干渉してしまう、
いわゆる在波効果(standing wave effect)が起きてし
まう。ただし、ここでは中間層3b(3c)があるた
め、単純なSi基板1とレジスト層2のみの定在波とは
異なり、中間層3b(3c)の光学定数n、kと膜厚と
がミックスされた干渉が起こる。なお、光学定数のnは
屈折率の実数部であり、真空中の光の速さとその物質中
の光の速さの比である。また、kは屈折率の虚数部であ
り、物質の光吸収係数αによって決まる(λを波長とす
ると、4πα/λで表される)。つまり、図10(b)
中Bで示すように露光・現像によるパターニングによっ
て得られたレジストパターン2bの下の中間層3bとの
境界部分に、裾引きと呼ばれるなだらかな傾斜が生じた
り、あるいは、図10(b)中Cで示すようにレジスト
パターン2cの下の中間層3cとの境界部分にアンダー
カットと呼ばれるくい込み現象が生じたりしてしまうの
である。
【0005】裾引きが発生すると、レジストパターン2
bをマスクとして中間層3bをエッチングする場合に、
その裾引き部分のレジストがマスクとして機能し、この
裾引き部分の下に位置する中間層3bが十分にエッチン
グされず、エッチング後のレジスト直下部分の線幅が太
くなってしまう。一方、アンダーカットが生じると、最
悪の場合、レジストパターン2cの現像時の表面張力に
よってアンダーカット部分に応力集中が起こり、レジス
トパターン2cが倒壊してしまう。また、倒壊するほど
のアンダーカットが生じないにしても、アンダーカット
部分のエッチングが進みすぎてしまう。さらに、これら
の裾引きやアンダーカットがSi基板1の面内において
均一に生じていれば、エッチング時における線幅の変換
差を予め考慮して、レジストマスクの線幅を決めておく
ことで対処することが可能となるが、実際のデバイスで
はこのように裾引きやアンダーカットが均一に生じるこ
とはない。
【0006】ところで、中間層3b、3cの形成はCV
D法、スパッタ法、スピンコート法等の成膜プロセスに
よってなされるが、このような成膜プロセスを行う半導
体製造装置は近年その性能が向上しており、成膜プロセ
スによって得られる膜の厚さや膜の光学的性質について
もその均一性が以前より格段に向上している。しかしな
がら、このような半導体製造装置による成膜プロセスに
おいても微少な変動(バラツキ)が残っており、膜厚や
膜の光学的性質についてそのバラツキを完全に無くすこ
とはできない。
【0007】例えば、レジスト層/SiN層(中間層)
/Si基板からなる構造である場合、SiN層の膜厚が
わずか0.02μm異なるだけで、パターニングにより
得られるレジストパターンの形状が裾引き状態からアン
ダーカット状態へと転じてしまう。つまり、同じ1枚の
Si基板上であっても、SiN層(中間層)のわずかな
膜厚のバラツキにより、レジストパターンが倒れたり、
スペース部分にブリッジ(本来レジストが残らない部分
にレジストが残ってしまった部分)が形成されてしまう
ということがあるのである。
【0008】図11(a−1)、(a−2)に、レジス
トパターンに裾引きが生じる状態(裾引きモード)のシ
ミュレーション結果を示し、図11(b−1)、(b−
2)に、アンダーカットが生じる状態のシミュレーショ
ン結果を示す。なお、これらのシミュレーション図は、
下から順にSi基板、SiN層(中間層)、レジスト層
となっており、さらに、レジストとしてポジレジストを
用いた場合の一例である。したがって、図11(a−
2)、(b−2)において側方に突出した状態(凸状
態)で残っている部分は、レジストがポジ型であること
から光が照射されておらず、これにより未露光となって
いる部分である。
【0009】図11(a−1)、(a−2)の裾引きモ
ードの場合では、図11(a−1)に示すようにレジス
トとSiN層(中間層)との界面での光吸収エネルギー
が小さくなっている。したがって、PEB(post expos
ure bake)プロセス、すなわち露光後、ベイキングによ
り酸を発生させて現像レートを変えるプロセスにおい
て、レジストとSiN層(中間層)との界面で酸の発生
量が少なくなるため、溶解レートが下がり、図11(a
−2)に示したようにレジストの底の部分が裾として残
ってしまうのである。
【0010】逆にアンダーカットの場合では、レジスト
とSiN層(中間層)との界面での光吸収エネルギーが
最大になっているため、PEBによって大量の酸が発生
し、レジストの底の部分の溶解レートが上がることによ
ってアンダーカットが生じてしまうのである。基板とこ
れの上に直接形成されるレジストだけの単純なモデルで
あれば、レジストの膜厚を制御するだけで得られるレジ
ストパターンの形状をコントロールすることが可能であ
る。
【0011】しかし、レジスト層の下に形成される中間
層の光学定数n1 、k1 がレジスト層の光学定数n2
2 よりも大きい場合には、パターニングによって得ら
れるレジストパターンの形状が中間層の膜厚によって支
配的に影響されるようになる。したがって、所望する形
状のレジストパターンを安定して形成するためには、レ
ジスト層の下に位置する中間層の膜厚の最適化を行う必
要があるのである。このような背景から従来では、中間
層の膜厚の最適化を行うべく、膜厚を変化させたサンプ
ルを複数用意し、実際に露光実験を行い、最適な膜厚を
決定することを行っていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、サンプルを用意するのに多大な時間とコストが
かかってしまうという不都合がある。本発明は前記事情
に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、所
望するレジストパターン形状を安定して形成すべく、レ
ジストの下に形成される光反射材料膜の膜厚を最適化す
るとともに、このような最適化を短時間でしかも多大な
コストをかけることなく行うことのできる、半導体装置
の製造方法、膜厚最適化装置および膜厚最適化方法を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明における請求項1
あるいは2記載の半導体装置の製造方法では、半導体基
板の上に光反射材料膜を形成し、この光反射材料膜の上
にポジレジストあるいはネガレジストを塗布し、さらに
このポジレジストあるいはネガレジストからレジストパ
ターンを作製し、得られたレジストパターンをマスクに
して前記光反射材料膜をエッチングするにあたり、前記
半導体基板、光反射材料膜、および前記レジストの光学
定数を測定して得られた光学定数を用い、あるいはこれ
らの光学定数が既知の場合にはその光学定数を用い、さ
らに前記光反射材料膜の膜厚を複数変化させて光強度シ
ミュレーションを行うことにより、該光反射材料膜と前
記レジストとの界面での光吸収エネルギーが最小あるい
は最大となる光反射材料膜の膜厚を求め、この求めた膜
厚に前記光反射材料膜の膜厚を設定することを前記課題
の解決手段とした。
【0014】この製造方法によれば、半導体基板、光反
射材料膜、およびレジストの光学定数を用い、光反射材
料膜の膜厚を複数変化させて光強度シミュレーションを
行うことによりレジストの種類に応じた条件で光反射材
料膜の膜厚を求め、この求めた膜厚に前記光反射材料膜
の膜厚を設定するので、光反射材料膜の膜厚が光強度シ
ミュレーションによって最適化されることにより所望す
るレジストパターン形状が安定して形成される。また、
光反射材料膜の膜厚の最適化が光強度シミュレーション
によってなされるので、この最適化が短時間でしかも多
大なコストをかけることなく行うことが可能になる。
【0015】請求項3記載の半導体装置の製造方法で
は、半導体基板の上に光反射材料膜を形成し、この光反
射材料膜の上にレジストを塗布し、さらにこのレジスト
からレジストパターンを作製し、得られたレジストパタ
ーンをマスクにして前記光反射材料膜をエッチングする
にあたり、前記半導体基板、光反射材料膜、およびネガ
レジストの光学定数を測定して得られた測定値を用い、
あるいはこれらの光学定数が既知の場合にはその光学定
数を用い、さらに前記光反射材料膜の膜厚を複数変化さ
せて光強度シミュレーションを行うとともに現像シミュ
レーションを行い、現像シミュレーション結果から該光
反射材料膜と前記レジストとの界面での線幅が最大にな
る場合と最小になる場合との中間になるように半透材料
膜の膜厚を求め、この求めた膜厚に前記光反射材料膜の
膜厚を設定することを前記課題の解決手段とした。
【0016】この製造方法によれば、半導体基板、光反
射材料膜、およびレジストの光学定数を用い、光反射材
料膜の膜厚を複数変化させて光強度シミュレーションを
行うとともに現像シミュレーションを行い、現像シミュ
レーション結果から半透材料膜の膜厚を求め、この求め
た膜厚に前記光反射材料膜の膜厚を設定するので、光反
射材料膜の膜厚が現像シミュレーションによって最適化
されることにより所望するレジストパターン形状が安定
して形成される。また、光反射材料膜の膜厚の最適化が
光強度シミュレーションおよび現像シミュレーションに
よってなされるので、この最適化が短時間でしかも多大
なコストをかけることなく行うことが可能になる。
【0017】請求項4記載の膜厚最適化装置では、半導
体基板とこの半導体基板上の光反射材料膜と該光反射材
料膜上に塗布するレジストとの光学定数をそれぞれ測定
する光学定数測定装置と、光学定数測定装置によって求
められた光学定数を用い、光反射材料膜の膜厚を複数変
化させて光強度シミュレーションを行う光強度シミュレ
ーション装置と、光強度シミュレーション装置でのシミ
ュレーション結果から光反射材料膜の最適な膜厚を求め
る膜厚決定装置とを備えてなることを前記課題の解決手
段とした。
【0018】この膜厚最適化装置によれば、光学定数測
定装置によって求められた半導体基板、光反射材料膜、
レジストの各光学定数を用い、光強度シミュレーション
装置で光反射材料膜の膜厚を複数変化させて光強度シミ
ュレーションを行い、膜厚決定装置によって光強度シミ
ュレーションによるシミュレーション結果から光反射材
料膜の最適な膜厚を求めることが可能になり、したがっ
て、最適な膜厚に光反射材料膜を形成することが時間的
にもコスト的にも有利になる。
【0019】請求項5記載の膜厚最適化方法では、半導
体基板とこの半導体基板上の光反射材料膜と該光反射材
料膜上に塗布するレジストとの光学定数をそれぞれ測定
し、次に、得られた光学定数を用い、かつ光反射材料膜
の膜厚を複数変化させて光強度シミュレーションを行
い、その後、シミュレーション結果から光反射材料膜の
最適な膜厚を求めることを前記課題の解決手段とした。
【0020】この膜厚最適化方法によれば、シミュレー
ション結果から光反射材料膜の最適な膜厚を求めるよう
にしたので、最適な膜厚に光反射材料膜を形成すること
が時間的にもコスト的にも有利になる。
【0021】請求項6記載の膜厚最適化装置では、半導
体基板とこの半導体基板上の光反射材料膜と該光反射材
料膜上に塗布するレジストとの光学定数をそれぞれ測定
する光学定数測定装置と、光学定数測定装置によって求
められた光学定数を用い、光反射材料膜の膜厚を複数変
化させて光強度シミュレーションを行う光強度シミュレ
ーション装置と、光強度シミュレーション装置でのシミ
ュレーション結果から現像シミュレーションを行う現像
シミュレーション装置と、現像シミュレーションの結果
から光反射材料膜とレジストとの界面でのレジストの線
幅を求める線幅測定装置とを備えてなることを前記課題
の解決手段とした。
【0022】この膜厚最適化装置によれば、光学定数測
定装置によって求められた半導体基板、光反射材料膜、
レジストの各光学定数を用い、光強度シミュレーション
装置で光反射材料膜の膜厚を複数変化させて光強度シミ
ュレーションを行い、現像シミュレーション装置で光強
度シミュレーション装置でのシミュレーション結果から
現像シミュレーションを行い、この現像シミュレーショ
ンによるシミュレーション結果から線幅測定装置で線幅
を求め、これから光反射材料膜の最適な膜厚を求めるこ
とが可能になる。したがって、最適な膜厚に光反射材料
膜を形成することが時間的にもコスト的にも有利にな
る。
【0023】請求項7記載の膜厚最適化方法では、半導
体基板とこの半導体基板上の光反射材料膜と該光反射材
料膜上に塗布するレジストとの光学定数をそれぞれ測定
し、次に、得られた光学定数を用い、かつ光反射材料膜
の膜厚を複数変化させて光強度シミュレーションを行
い、次いで、シミュレーション結果を基に現像シミュレ
ーションを行い、その後、現像シミュレーションから光
反射材料膜の最適な膜厚を求めることを前記課題の解決
手段とした。
【0024】この膜厚最適化方法によれば、現像シミュ
レーション結果から光反射材料膜の最適な膜厚を求める
ようにしたので、最適な膜厚に光反射材料膜を形成する
ことが時間的にもコスト的にも有利になる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施形態例に
基づいて詳しく説明する。 (実施形態例1)この例は、請求項1記載の半導体装置
の製造方法をMOS型トランジスタの素子分離構造の形
成に適用した場合の例である。すなわち、この例ではま
ず、図1(a)に示すように素子分離のため、Si基板
(半導体基板)10上に後に素子分離層として成長させ
るためのSiO2 膜11を形成し、次に、本発明におい
て光反射材料膜となるSi3 4 (シリコンナイトライ
ド;以下、SiNと略記する)膜12をCVD法にて形
成、次いで、SiN膜12の上にポジレジストを塗布し
てポジレジスト層13を形成する。
【0026】次に、このポジレジスト層13上にマスク
パターンを転写し、さらにPEB、現像を順次行って図
1(b)に示すようにレジストパターン13aを形成す
る。続いて、このレジストパターン13aをマスクにし
てSiN膜12をエッチングし、図1(c)に示すよう
にSiNパターン12aを形成する。その後、図1
(d)に示すようにレジストパターン13aを剥離し、
さらにSiNパターン12aが上に無い箇所におけるS
iO2 膜11の各部分を成長させ、素子分離構造を形成
する。
【0027】このような素子分離構造の形成工程におい
て、ポジレジスト層13をパターニングするに際して特
に該ポジレジスト層13を露光する場合に、前述したよ
うに、これの下地となるSiN膜12の膜厚変動が問題
となる。すなわち、Si基板10となるウエハの面内バ
ラツキや、ウエハ間でのバラツキが存在することから、
プロセスの初期においてSiN膜12の膜厚設定を誤る
と、レジストパターン13aが倒れてしまったり、大き
な裾引きが生じたりしてしまいかねないのである。
【0028】そこで、本例においては、SiN膜12を
形成するに先立ち、これの膜厚を以下のようにして設定
している。すなわち、Si基板10、SiO2 膜11、
SiN膜12、ポジレジスト層13のそれぞれの光学定
数(n、k)を用い、またSiN膜12の膜厚を10n
m、ポジレジスト層13の厚さを0.73μmとし、さ
らにSiN膜12の膜厚を185nm〜240nmの範
囲で5nmきざみで変えて光強度シミュレーション、さ
らには現像シミュレーションを行う。なお、このシミュ
レーションでは、ポジレジスト層13の上に反射防止膜
を厚さ43μmで形成したものとしてシミュレーション
を行っている。
【0029】このような光強度シミュレーションによる
シミュレーション結果を図2(a−1)、(b−1)〜
(a−3)、(b−3)、図3(a−1)、(b−1)
〜(a−3)、(b−3)、図4(a−1)、(b−
1)〜(a−3)、(b−3)、図5(a−1)、(b
−1)〜(a−3)、(b−3)に示す。ここで、各図
における(a)の図は、ポジレジスト層13の上面(to
p )から底面(bottom)にかけての光吸収エネルギーを
示す図であり、これによって定在波のシミュレーション
結果を示す図である。また、(b)の図は、ポジレジス
ト層13の上面から底面にかけての光吸収エネルギーよ
り、ポジレジスト層13を現像したときに得られるレジ
ストパターン13aの現像シミュレーション結果(レジ
ストプロファイル)を示す図である。
【0030】なお、これらの光強度シミュレーション、
さらには現像シミュレーションを行うにあたっては、市
販のシミュレーションプログラム(商品名;「PROL
ITE 3D」を用いている。図2〜図5の各(a)図
を比較すると、SiN膜12(光反射材料膜)とポジレ
ジスト層13(レジストパターン13a)との界面、す
なわちポジレジスト層13の底面での光吸収エネルギー
が最小となるのは、図3(a−1)に示したようにSi
N膜12の膜厚がほぼ200nmのときである。したが
って、本例においては、このようにして予め求めた膜厚
(200nm)にSiN膜12を形成すればよいのであ
る。
【0031】ここで、図2〜図5の各図を比較して分か
るように、SiN膜12の膜厚が185nmの場合と2
40nmの場合とで定在波の形状、およびレジストパタ
ーン13aの形状が同一であることが分かる。つまり、
55nmの膜厚範囲からなる周期を1周期としているの
である。また、図2〜図5の各(b)図を見ると、本例
の場合では、SiN膜12の膜厚が215nmのときに
レジストパターン13aに大きなアンダーカットが生じ
て該レジストパターン13aが倒れてしまうおそれがあ
り、また、185nmのときに大きな裾引きが生じてし
まうことが分かる。さらに、CVD装置による成膜のバ
ラツキが例えば±12nmであるとすると、SiN膜1
2の最適な膜厚は前述したように200nmとなるので
ある。
【0032】そこで、Si基板10上にSiO2 膜11
を10〜20nm程度の膜厚に形成し、次に、SiN膜
12を200nmの膜厚に形成した。この後、該SiN
膜12に一般的な表面処理を行い、続いて化学増幅型の
ポジレジストを塗布してポジレジスト層13を形成し
た。そして、ポジレジスト層13をプリベークし、続い
て縮小投影機によって露光を行った。その後、ベイキン
グを行って酸を発生させ、さらに現像を行ってレジスト
パターン13aを形成した。
【0033】このようにして形成したレジストパターン
13aイメージを走査型電子線顕微鏡によって観察した
ところ、裾引きが見られず、もちろん倒壊も起こってい
なかった。したがって、光強度シミュレーションを行う
ことによってポジレジスト層13の底面での光吸収エネ
ルギーが最小となる膜厚を求め、この膜厚にSiN膜1
2(光反射材料膜)を形成することにより、これの上に
形成されるレジストパターン13aを裾引きやアンダー
カットのない良好な形状に安定して形成することができ
る。また、SiN膜12(光反射材料膜)の最適な膜厚
を光強度シミュレーションによって求めるので、この最
適膜厚の決定(設定)を短時間でしかも低コストで行う
ことができ、生産性の向上、および生産コストの低減化
を図ることができる。
【0034】なお、前記例ではレジストとしてポジ型の
レジスト(ポジレジスト)を用いた場合について説明し
たが、本発明はこれに限定されることなく、レジストと
してネガ型のレジスト(ネガレジスト)を用いてもよ
く、その場合には、ネガレジスト層の底面での光吸収エ
ネルギーが最大となる膜厚を求め、この膜厚を選択して
SiN膜(光反射材料膜)を形成するようにすればよ
い。
【0035】また、前記例では、Si基板10、SiO
2 膜11、SiN膜12、ポジレジスト層13の各光学
定数(n、k)について、既知である場合にはその値を
用いてもよいが、既知でない場合には、これらの光学定
数を予め測定する必要がある。そこで、光学定数を測定
するため、本発明においては例えば公知の分光エリプソ
メータ(光学定数測定装置)を用い、各材質の光学定数
を測定する。このように分光エリプソメータ(光学定数
測定装置)を用いれば、一般的な材質のものでない場合
にも、予めその光学定数を測定しておくことができるこ
とから、この測定値を用いて光反射材料膜の最適な膜厚
を求めることができる。
【0036】また、前記例では、特に光強度シミュレー
ションを行うことによってポジレジスト層13の底面で
の光吸収エネルギーが最小となる膜厚を求めたが、レジ
ストの種類によって、例えばパターニング後のレジスト
が倒壊するおそれのあるようなレジストを用いる場合に
は、図2〜図5の各(b)図に示したような現像シミュ
レーションを行い、このシミュレーションで得られたレ
ジストパターン(レジストプロファイル)の底の部分の
線幅を測定する。そして、前述した1周期のなかで線幅
が中間値となった膜厚を、最適な膜厚として設定するの
である。このように光反射材料膜の膜厚を現像シミュレ
ーションによって最適化しても、所望するレジストパタ
ーン形状を安定して形成することができ、もちろんこの
最適化を短時間でしかも低コストで行うことができる。
【0037】(実施形態例2)次に、本発明における請
求項4記載の膜厚最適化装置について説明する。図6は
請求項4記載の膜厚最適化装置の一実施形態例を説明す
るためのブロック図であり、図6中符号20は膜厚最適
化装置である。この膜厚最適化装置20は、例えば図1
に示したSi基板10とこのSi基板10上のSiO2
膜11、SiN膜(光反射材料膜)12と該SiN膜1
2上のポジレジスト層13との光学定数をそれぞれ測定
する光学定数測定装置21と、この光学定数測定装置2
1によって求められた光学定数を用い、SiN膜(光反
射材料膜)12の膜厚を複数変化させて光強度シミュレ
ーションを行う光強度シミュレーション装置22と、光
強度シミュレーション装置22でのシミュレーション結
果から光反射材料膜の最適な膜厚を求める膜厚決定装置
23と、これら装置21、22、23の動作を制御する
制御装置24と、各装置での測定結果等を表示する表示
装置25とから構成されたものである。
【0038】光学定数測定装置21は、前記分光エリプ
ソメータ等からなり、また光強度シミュレーション装置
22は前記シミュレーションプログラム(商品名;「P
ROLITE 3D」を用いたコンピュータ等からなっ
ている。また、制御装置24は、光学定数測定装置2
1、光強度シミュレーション装置22に電気的に接続す
るホストコンピュータ等からなり、表示装置25はこの
制御装置24に接続されたCRTディスプレイ、あるい
は液晶ディスプレイ等からなっている。また、膜厚決定
装置23は、実施形態例1で述べたように、光強度シミ
ュレーション装置22で得られた光強度シミュレーショ
ン結果から、SiN膜(光反射材料膜)12とポジレジ
スト層13との界面における光吸収エネルギーが最小と
なる膜厚を求めるプログラムを有したコンピュータ等に
よって構成されている。
【0039】このような構成の膜厚最適化装置20の使
用方法に基づき、請求項5記載の膜厚最適化方法の一実
施形態例を図7のフロー図を用いて説明する。まず、光
強度シミュレーション装置22に、ポジレジスト層13
をパターニングするためのマスクデータおよび露光条件
(光の波長、NA、σ)を新規に入力するか、あるいは
予め用意してあるデータから前記データを選択入力する
(ステップ1、以下ST−1と略記する)。
【0040】続いて、計算する基板の構造を光強度シミ
ュレーション装置22に入力する(ST−2)。入力デ
ータとしては、Si基板10、SiO2 膜11、SiN
膜12、ポジレシスト層13を積層順にそれぞれの材料
の名称、光学定数、膜厚等を入力する。ここで、各材料
のうち光学定数が分かっていないものについては、予め
光学定数測定装置21でそれを測定しておき、得られた
測定値を光強度シミュレーション装置22に入力するよ
うにする。
【0041】また、ポジレジスト層13の直下に位置す
るSiN膜(光反射材料膜)12の膜厚Tについては、
適宜な値、例えば経験的に用いられている膜厚の最小値
をシミュレーションの初期値S1とし、同様に最大値を
シミュレーションの終値S2とする。そして、これらS
1とS2との間における増加値をdTとし、初期値S
1、終値S2、増加値dTをそれぞれ光強度シミュレー
ション装置22に入力する。
【0042】なお、初期値S1、終値S2、増加値dT
を入力するにあたっては、特にステップを粗く、すなわ
ちdTを大きめな値に設定し、シミュレーション結果の
全体的な傾向を掴み、その後、dTを小さな値に設定し
直して最終的なシミュレーションを行うのが望ましい。
このようにシミュレーションを繰り返しても、シミュレ
ーション自体が短時間で行えるため、現実に実験する場
合と比較すると時間的な有利さが損なわれることは全く
ない。
【0043】このようにして各数値を入力したら、光強
度シミュレーション装置22によってまず膜厚TをS1
に設定し(ST−3)、この設定値を用いて光強度計算
(ST−4)、定在波を計算(ST−5)を順次行わ
せ、それぞれに得られた結果を記憶する(ST−6)。
そして、先のST−3で設定した膜厚Tが終値として設
定したS2と異なる場合には、設定値に増加値dTを加
えて(ST−7)これを新たな設定値とし、再度光強度
計算(ST−4)、定在波を計算(ST−5)、得られ
た結果の記憶(ST−6)を行う。
【0044】以下、膜厚Tが終値S2に一致するまでS
T−4、ST−5、ST−6を繰り返し、一致したらS
T−6で記憶した定在波における、SiN膜12(光反
射材料膜)とポジレジスト層13(レジストパターン1
3a)との界面、すなわちポジレジスト層13の底面で
の光吸収エネルギーの最小値と最大値とを求める(ST
−8)。そして、先に入力したレジストのデータから、
該レジストがポジ型である場合には、光吸収エネルギー
が最小値であるときの膜厚Tmin を求めてこれを表示し
(ST−9)、またネガ型である場合には最大値である
ときの膜厚Tmax を表示し(ST−10)、これにより
光強度シミュレーションを終了する。
【0045】なお、S1からS2までの範囲を広くし過
ぎると、1周期以上のデータとなってしまい、極値が多
数でてしまって最小値、最大値がそれぞれ多数でてしま
うことがあるが、その場合にはこれら値の全てを記憶し
表示するようにすればよい。
【0046】(実施形態例3)次に、本発明における請
求項6記載の膜厚最適化装置について説明する。図8は
請求項4記載の膜厚最適化装置の一実施形態例を説明す
るためのブロック図であり、図8中符号30は膜厚最適
化装置である。この膜厚最適化装置30が図6に示した
膜厚最適化装置20と異なるところは、より精度を上げ
るべく、前記膜厚最適化装置20の構成に加え、光強度
シミュレーション装置22でのシミュレーション結果か
ら現像シミュレーションを行う現像シミュレーション装
置31と、この現像シミュレーション装置31での現像
シミュレーションの結果から光反射材料膜とレジストと
の界面でのレジストの線幅を求める線幅測定装置32と
を備えた点と、前記膜厚決定装置23とは異なる膜厚決
定装置33を備えた点である。
【0047】現像シミュレーション装置31は、光強度
シミュレーション装置22と同様に前記シミュレーショ
ンプログラム(商品名;「PROLITE 3D」を用
いたコンピュータ等からなっており、この例では光強度
シミュレーション装置22と一体化されたものとなって
いる。
【0048】また、線幅測定装置32は、現像シミュレ
ーションの結果によって得られた離散化された数値デー
タから、目的の所の線幅を測定するものとなっている。
ここで、線幅の測定として具体的には、図2〜図5の各
(b)図に示したレジストパターン(レジストプロファ
イル)から、レジストがポジ型である場合には該レジス
トの底(ボトム)の部分の幅を測定し、またレジストが
ネガ型である場合には該レジスト間のスペース部分の幅
を測定する。なお、このような測定は数値計算で行われ
る。すなわち、計算時のデータとして微少な枡目が代表
値として計算され、離散化されたデータが保存され。そ
して、各枡目のデータのうち、レジストが現像に至るま
でに達している枡目に単位を掛けることで、線幅が計算
されるのである。
【0049】膜厚決定装置33は、線幅測定装置32で
求められた線幅の最大値と最小値との中間値を求め、こ
の中間値の線幅となる膜厚を光反射材料膜12の最適膜
厚に決定するものであり、このような演算をなすプログ
ラムを有したコンピュータ等によって構成されている。
【0050】このような構成の膜厚最適化装置30の使
用方法に基づき、請求項7記載の膜厚最適化方法の一実
施形態例を図9のフロー図を用いて説明する。まず、図
7のフロー図で示した先の実施形態例と同様にして、光
強度シミュレーション装置22に、ポジレジスト層13
をパターニングするためのマスクデータおよび露光条件
(光の波長、NA、σ)を新規に入力するか、あるいは
予め用意してあるデータから前記データを選択入力し
(ST−1)、続いて、計算する基板の構造を光強度シ
ミュレーション装置22に入力する(ST−2)。な
お、入力データについては図7のフロー図に示した例と
同一である。
【0051】このようにして各数値を入力したら、光強
度シミュレーション装置22によってまず膜厚TをS1
に設定し(ST−3)、この設定値を用いて光強度計算
を行う(ST−4)。続いて、この光強度計算結果を基
に、現像シミュレーション装置31によって現像シミュ
レーションを行い、図2〜図5の各(b)図に示したよ
うなレジストパターン(レジストプロファイル)を作成
する(ST−5)。次いで、現像シミュレーション装置
22によって得られたレジストプロファイルすなわち離
散化された数値データから、線幅測定装置32によって
目的箇所の線幅を測定し(ST−6)、このようにして
結果(線幅)を記憶する(ST−7)。そして、先のS
T−3で設定した膜厚Tが終値として設定したS2と異
なる場合には、設定値に増加値dTを加えて(ST−
8)これを新たな設定値とし、再度光強度計算(ST−
4)、現像シミュレーション(ST−5)、線幅の測定
(ST−6)および記憶(ST−7)を行う。
【0052】以下、膜厚Tが終値S2に一致するまでS
T−4、ST−5、ST−6、ST−7を繰り返し、一
致したら膜厚決定装置33によってST−7で記憶した
線幅の中から線幅の最大値と最小値との中間値を求め、
この中間値の線幅となる膜厚を光反射材料膜12の最適
膜厚に決定する(ST−9)。
【0053】なお、本発明によって光反射材料膜の最適
な膜厚を決定することができるものの、この膜厚のウエ
ハ面内におけるバラツキについては、20nm以下とす
るのが好ましい。また、光強度シミュレーションと現像
シミュレーションによって光学定数のバラツキの影響を
調べた結果、屈折率nはレンジで4%以下の場合に、定
在波ならびに現像後のレジストプロファイルが変化しな
いことが分かった。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半導体装置
の製造方法は、光反射材料膜の膜厚を光強度シミュレー
ションあるいは現像シミュレーションによって最適化す
る方法であるから、所望するレジストパターン形状を安
定して形成することができ、しかもこの膜厚最適化を短
時間でしかも多大なコストをかけることなく行うことが
でき、これによって生産性の向上、および生産コストの
低減化を図ることができる。また、本発明の膜厚最適化
装置、および膜厚最適方法によれば、前記の半導体装置
の製造方法を容易にかつ確実に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の製造方法をMOS型トラ
ンジスタの製造に適用した場合の一例を示す要部側断面
図である。
【図2】光強度シミュレーションによるシミュレーショ
ン結果を示す図であり、(a−1)〜(a−3)は定在
波のシミュレーション結果を示す図、(b−1)〜(b
−3)はレジストパターンの現像シミュレーション結果
(レジストプロファイル)を示す図である。
【図3】光強度シミュレーションによるシミュレーショ
ン結果を示す図であり、(a−1)〜(a−3)は定在
波のシミュレーション結果を示す図、(b−1)〜(b
−3)はレジストパターンの現像シミュレーション結果
(レジストプロファイル)を示す図である。
【図4】光強度シミュレーションによるシミュレーショ
ン結果を示す図であり、(a−1)〜(a−3)は定在
波のシミュレーション結果を示す図、(b−1)〜(b
−3)はレジストパターンの現像シミュレーション結果
(レジストプロファイル)を示す図である。
【図5】光強度シミュレーションによるシミュレーショ
ン結果を示す図であり、(a−1)〜(a−3)は定在
波のシミュレーション結果を示す図、(b−1)〜(b
−3)はレジストパターンの現像シミュレーション結果
(レジストプロファイル)を示す図である。
【図6】本発明の膜厚最適化装置の一例を説明するため
のブロック図である。
【図7】図6に示した膜厚最適化装置による膜厚最適化
方法の一例を説明するためのフロー図である。
【図8】本発明の膜厚最適化装置の他の例を説明するた
めのブロック図である。
【図9】図8に示した膜厚最適化装置による膜厚最適化
方法の一例を説明するためのフロー図である。
【図10】(a)、(b)はレジスト層のパターニング
を説明するための図である。
【図11】光強度シミュレーションによるシミュレーシ
ョン結果を示す図であり、(a−1)、(b−1)は定
在波のシミュレーション結果を示す図、(a−2)、
(b−2)はレジストパターンの現像シミュレーション
結果(レジストプロファイル)を示す図である。
【符号の説明】 10…Si基板、11…SiO2 膜、12…Si3 4
膜(SiN膜;光反射材料膜)、13…ポジレジスト
層、13a…レジストパターン、20,30…膜厚最適
化装置、21…光学定数測定装置、22…光強度シミュ
レーション装置、23、33…膜厚決定装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/30 502G

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の上に光反射材料膜を形成
    し、この光反射材料膜の上にポジレジストを塗布し、さ
    らにこのポジレジストからレジストパターンを作製し、
    得られたレジストパターンをマスクにして前記光反射材
    料膜をエッチングする半導体装置の製造方法において、 前記半導体基板、光反射材料膜、およびポジレジストの
    光学定数を測定して得られた光学定数を用い、あるいは
    これらの光学定数が既知の場合にはその光学定数を用
    い、さらに前記光反射材料膜の膜厚を複数変化させて光
    強度シミュレーションを行うことにより、該光反射材料
    膜と前記ポジレジストとの界面での光吸収エネルギーが
    最小となる光反射材料膜の膜厚を求め、この求めた膜厚
    に前記光反射材料膜の膜厚を設定することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板の上に光反射材料膜を形成
    し、この光反射材料膜の上にネガレジストを塗布し、さ
    らにこのネガレジストからレジストパターンを作製し、
    得られたレジストパターンをマスクにして前記光反射材
    料膜をエッチングする半導体装置の製造方法において、 前記半導体基板、光反射材料膜、およびネガレジストの
    光学定数を測定して得られた光学定数を用い、あるいは
    これらの光学定数が既知の場合にはその光学定数を用
    い、さらに前記光反射材料膜の膜厚を複数変化させて光
    強度シミュレーションを行うことにより、該光反射材料
    膜と前記ネガレジストとの界面での光吸収エネルギーが
    最大となる光反射材料膜の膜厚を求め、この求めた膜厚
    に前記光反射材料膜の膜厚を設定することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板の上に光反射材料膜を形成
    し、この光反射材料膜の上にレジストを塗布し、さらに
    このレジストからレジストパターンを作製し、得られた
    レジストパターンをマスクにして前記光反射材料膜をエ
    ッチングする半導体装置の製造方法において、 前記半導体基板、光反射材料膜、およびレジストの光学
    定数を測定して得られた測定値を用い、あるいはこれら
    の光学定数が既知の場合にはその光学定数を用い、さら
    に前記光反射材料膜の膜厚を複数変化させて光強度シミ
    ュレーションを行うとともに現像シミュレーションを行
    い、現像シミュレーション結果から該光反射材料膜と前
    記レジストとの界面でのレジストの線幅が最大になる場
    合と最小になる場合との中間になるように半透材料膜の
    膜厚を求め、この求めた膜厚に前記光反射材料膜の膜厚
    を設定することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 半導体基板とこの半導体基板上の光反射
    材料膜と該光反射材料膜上に塗布するレジストとの光学
    定数をそれぞれ測定する光学定数測定装置と、 光学定数測定装置によって求められた光学定数を用い、
    光反射材料膜の膜厚を複数変化させて光強度シミュレー
    ションを行う光強度シミュレーション装置と、 光強度シミュレーション装置でのシミュレーション結果
    から光反射材料膜の最適な膜厚を求める膜厚決定装置と
    を備えてなることを特徴とする膜厚最適化装置。
  5. 【請求項5】 半導体基板とこの半導体基板上の光反射
    材料膜と該光反射材料膜上に塗布するレジストとの光学
    定数をそれぞれ測定し、 次に、得られた光学定数を用い、かつ光反射材料膜の膜
    厚を複数変化させて光強度シミュレーションを行い、 その後、シミュレーション結果から光反射材料膜の最適
    な膜厚を求めることを特徴とする膜厚最適化方法。
  6. 【請求項6】 半導体基板とこの半導体基板上の光反射
    材料膜と該光反射材料膜上に塗布するレジストとの光学
    定数をそれぞれ測定する光学定数測定装置と、 光学定数測定装置によって求められた光学定数を用い、
    光反射材料膜の膜厚を複数変化させて光強度シミュレー
    ションを行う光強度シミュレーション装置と、 光強度シミュレーション装置でのシミュレーション結果
    から現像シミュレーションを行う現像シミュレーション
    装置と、 現像シミュレーションの結果から光反射材料膜とレジス
    トとの界面でのレジストの線幅を求める線幅測定装置と
    を備えてなることを特徴とする膜厚最適化装置。
  7. 【請求項7】 半導体基板とこの半導体基板上の光反射
    材料膜と該光反射材料膜上に塗布するレジストとの光学
    定数をそれぞれ測定し、 次に、得られた光学定数を用い、かつ光反射材料膜の膜
    厚を複数変化させて光強度シミュレーションを行い、 次いで、シミュレーション結果を基に現像シミュレーシ
    ョンを行い、 その後、現像シミュレーションから光反射材料膜の最適
    な膜厚を求めることを特徴とする膜厚最適化方法。
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