JPH10207036A - 位相差測定用パターンおよび位相シフトマスクの製造方法 - Google Patents

位相差測定用パターンおよび位相シフトマスクの製造方法

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JPH10207036A
JPH10207036A JP894797A JP894797A JPH10207036A JP H10207036 A JPH10207036 A JP H10207036A JP 894797 A JP894797 A JP 894797A JP 894797 A JP894797 A JP 894797A JP H10207036 A JPH10207036 A JP H10207036A
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light
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明基板をエッチングして位相差を生じさせ
る位相シフトマスクにおいて、マスク製造中に位相差を
正確に測定し、メインパターンと同寸法の補助パターン
を用いる。 【解決手段】 マスクの周辺に位相差測定用パターン1
を配置しておく。透明基板101のエッチング時には、
位相差測定用パターン1の一部は遮光膜102に保護さ
れており、開口パターン11の部分の透明基板がエッチ
ングされる。そして、位相差測定時には、位相差測定用
パターン1の遮光膜102を部分的に除去する。このよ
うに位相差測定用パターン1において、エッチングされ
た部分とエッチングされていない部分を露出させること
により、マスク製造途中で位相差を透過光を用いて測定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投影露光装置で用
いられる位相シフトマスクに関し、特にその位相差を測
定する専用のパターンと位相シフトマスクの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】現在、半導体素子の製造工程において
は、半導体基板上にパターンを形成するために、主に光
リソグラフィ技術を用いている。光リソグラフィでは、
縮小投影露光装置によりフォトマスク(透明領域と遮光
領域からなるパターンが形成された露光用原板であり、
縮小率が1:1でない場合は、特にレチクルとも呼ばれ
るが、ここでは、いずれもフォトマスクという)のパタ
ーンを感光性樹脂の塗布された半導体基板上に転写し、
現像により感光性樹脂の所定のパターンを得ることがで
きる。これまでの光リソグラフィ技術においては、おも
に露光装置の開発、とりわけ投影レンズ系の高NA化に
より半導体素子パターンの微細化へ対応してきた。ここ
で、NA(開口数)とはレンズがどれだけ広がった光を
集められるかに対応し、この値が大きいほどより広がっ
た光が集められ、レンズの性能は良いことになる。
【0003】また、一般にレーレー(Rayleig
h)の式としてよく知られているように、限界解像度R
(解像できる限界の微細パターンの寸法)とNAとの間
には、R=K1×λ/NA(ここで、K1は感光性樹脂
の性能等のプロセスに依存する定数)の関係があり、N
Aを大きくするほど限界解像度は、より微細になってき
ていた。
【0004】しかし、露光装置の高NA化により解像力
は向上するものの、逆に焦点深度(焦点位置のずれが許
容できる範囲)は減少し、焦点深度の点で更なる微細化
が困難となってきた。ここでも実際の物理的説明は省く
が、先と同様レーレーの式として、焦点深度DOFとN
Aには、DOF=K2×λ/NA2(ここで、K2はプ
ロセスに依存する定数)の関係が成り立つことが知られ
ている。すなわち、NAを大きくするほど焦点深度は狭
くなり、わずかな焦点位置のずれも許容できなくなる。
【0005】そこで、フォトマスクの透過光の位相を制
御する位相シフトマスクが焦点深度および解像度の向上
手段として注目されている。
【0006】位相シフトマスクには各種の方式がある
が、その中でも渋谷−レベンソン(Levenson)
方式(特開昭62−50811号公報)が最も効果が高
い。ここで、渋谷−レベンソン方式の位相シフトマスク
について図面を用いて説明する。図14に渋谷−レベン
ソン方式の位相シフトマスクを示す。図14(a)は平
面図、図14(b)は縦断面図である。透明基板101
上には遮光膜102が成膜され、その遮光膜102を選
択的に除去することにより、周期的に開口パターン21
が形成される。そして、これらの開口パターン21には
1つおきに透明膜104が配置される。光の波長λは、
伝場する物質中ではλ/n(nは物質の屈折率)となる
ため、空気中(n=1)と透明膜104を透過する光に
は位相差が生じる。
【0007】そして、透明膜104の膜厚tをt=λ/
2(n1−1)(ここに、λは露光光の波長,n1は透
明膜の屈折率)とすることにより、その位相差を180
度としている。よって、渋谷−レベンソン方式マスクの
透過光の振幅分布は、図14(c)に示すように、交互
に位相が反転した分布となり、この振幅分布の周期は本
来の2倍になる。
【0008】よって、このマスクの回折光の回折角は通
常の1/2となり、従来の限界解像度以下のパターンも
その回折光を投影レンズで集めることができる。そし
て、この位相が反転した光同士の干渉により、隣接開口
部の間では光強度が低下し、微細パターンを分離するこ
とが可能となる。この透明膜は、位相シフターと呼ば
れ、シリコン酸化膜(SiO2)が通常用いられる。
【0009】図15に、その製造方法を示す。同図
(a)に示すように、透明基板101と遮光膜102の
間にエッチングストッパー層103を成膜した、特殊な
マスクブランクが用いられた。一般的には、透明基板1
01の材料は合成石英(SiO2)であり、遮光膜10
2の材料はクロムが用いられる。また、マスクを遮光し
た光が半導体基板表面で反射し、再びマスク表面で反射
することを防止するために遮光膜102の表面には反射
防止膜が成膜されるが、これは通常酸化クロムが用いら
れる。また、エッチングストッパー層103は、透明基
板101(合成石英:SiO2)とシフター材料(SO
G等)が選択的にエッチングすることができないため必
要になっている。
【0010】そして、同図(b)に示すように、通常マ
スクと同じように遮光膜102をエッチングする。この
遮光膜102のエッチングは、ウェットあるいはドライ
エッチングの2種類の方法がある。ウェットエッチング
には、硝酸セシュウム第3アンモン水溶液が用いられ
る。また、ドライエッチングには、Cl2等の塩素を含
むガスが用いられる。
【0011】そして、同図(c)に示すように、SOG
を回転塗布し透明膜104を成膜した後、再び感光性樹
脂106を塗布してシフターパターンの描画を行う。そ
して、現像により感光性樹脂106のパターンを形成
し、CF4,CHF3等のフッ素を含むガスを用いたドラ
イエッチングにより、透明膜104のエッチングを行
う。そして最後に感光性樹脂106を剥離すると、同図
(e)に示すように位相シフトマスクが完成する。
【0012】このように、シフターをマスク上に形成す
る構造では、位相シフターと透明基板の間には、エッチ
ングストッパーが必要であった。露光光の波長が水銀ラ
ンプのg線(436nm)やi線(356nm)の場合
には、透過率が100%に近く、かつ耐光性のあるエッ
チングストッパー材料が存在したが(たとえば酸化錫
等)、KrFエキシマレーザー光(248nm)に対し
ては、適当なエッチングストッパー材料がなかった。
【0013】そのため、通常のマスクの上に位相シフタ
ーを配置するのではなく、透明基板自体をエッチングす
ることにより、位相差を生じさせる構造が検討されてき
た。
【0014】図16は、基板をエッチングするタイプの
位相シフトマスクを示す縦断面図である。図16におい
て、101は透明基板,102は遮光膜,21は開口パ
ターンであり、この構造は、エッチングストッパーを用
いないため、KrF露光や、さらに短波長の露光光(A
rFエキシマレーザー)に対しても適用できる。また、
エッチングストッパーおよび位相シフターの成膜工程が
ないため、欠陥の発生が低減できる等の利点がある。
【0015】しかし、実際に図16の構造の渋谷−レベ
ンソン方式位相シフトマスクを用いてパターンを転写す
ると、大きな問題が生じた。これは、隣接する開口パタ
ーン21の一方をエッチングすると、結像面上では基板
をエッチングした部分の光強度が低下し、隣接パターン
間で寸法差が生じるという現象であった。
【0016】この現象が確認されてから、実験およびシ
ミュレーションで検討が進み、これは、透明基板の位相
は、エッチング部の側壁を境として0度〜180度に完
全に分かれるのではなく、側壁近傍では、その中間の位
相となる領域が存在する。また、実際にはマスクに斜め
に入射する光もあるため、段差部側壁では反射等も起こ
り、一層複雑な位相変化が生じている。そして、この位
相が複雑に変化した部分が結像面上で開口部の光強度を
低下させる。
【0017】そこで、この問題を解決するために、透明
基板のエッチング側壁を遮光膜の下に隠す手法が提案さ
れた。このマスク構造を図17に示す。図17におい
て、101は透明基板,102は遮光膜,21は開口パ
ターンであり、図17に示すように、開口部のエッジか
ら基板段差部の側壁を0.1μm程度離すことにより、
位相の乱れた部分の光は、すべて遮光膜102で止めら
れ、位相が180度変化した光のみが開口部を通過する
ようにできる。
【0018】次に、図17に示す構造の位相シフトマス
クの製造方法について図面を用いて説明する。図18に
その製造工程を示す。マスクブランク(パターンの形成
されていないフォトマスク用基板)としては、合成石英
の透明基板101上に遮光膜102としてクロム(膜厚
70nm)と酸化クロム(膜厚30nm)を順次成膜し
た通常のマスクブランク(パターンの形成される前の基
板)を用いる。まず、同図(a)に示すように、このマ
スクブランク上に感光性樹脂106を塗布し、遮光パタ
ーンの描画を行う。
【0019】次に、同図(b)に示すように、現像行程
で感光性樹脂106のパターンを形成した後、硝酸セシ
ュウム第3アンモン水溶液を用いてウェットエッチング
により、遮光膜102のパターニングを行う。ここまで
は、通常フォトマスクの製造方法と同一である。ただ
し、フォトマスク上には半導体素子パターンの他に、2
回目に重ねあわせ描画のためのアライメントマークや位
相差測定用のパターンも形成される点が異なる。
【0020】次に同図(c)に示すように、いったん電
子線感光性樹脂を剥離した後、再び塗布し、2回目の電
子線描画を行う。ここでは、先に形成したアライメント
マークを用いた重ね合わせを行い、シフターパターンの
描画を行う。
【0021】そして、同図(d)に示すように現像後、
フッ素を含むガス(CHF3,SF6等)を用いたドライ
エッチング(平行平板型のRIEエッチング装置)で所
定深さのシフター部107をエッチングする。このとき
のエッチング量は、180度の位相差を生じさせる深さ
より、100nm程度少なく設定される。
【0022】次に同図(e)に示すようにフッ酸(バッ
ファードフッ酸:130BHFの希釈水溶液)で更に1
00nmウェットエッチングし、180度の位相差を生
じる深さにシフター部107を仕上げる。そして、最後
に感光性樹脂106を剥離し、マスク洗浄(硝酸および
過酸化水素水の混合液等)を行った後に位相差測定を行
う。この位相差測定方法において、位相シフトマスクが
提案された初期は、触針式段差測定器でエッチング深さ
dを測り、これに透明基板の露光光(波長λ)に対する
屈折率nを用いて、位相差=360x(n−1)xd/
λより求めていた。
【0023】しかし、触針式の段差測定器の精度では、
必要とされる位相差測定精度が得られなかったため、現
在は光学式の測定方法が主流となっている。特に、溝尻
光学のPSM−100およびレーザーテック社のMPM
−100が市販されるようになり、位相シフトマスクの
位相差測定の標準機となりつつある。
【0024】また、マスク製造後の位相差の確認におい
て、微細でかつ形状の複雑な半導体素子パターンの部分
で測定することが困難な場合が多いため、特に位相差を
測定するためのパターンをマスクの周辺部に配置してい
た。その一例を図19に示す。図19において、101
は透明基板,102は遮光膜,21は開口パターンであ
る。図19に示す位相差測定用パターンは、10μmの
ラインアンドスペースパターンであり、レベンソン方式
の位相シフトマスクのように隣接開口部の一方をエッチ
ングしている。いつもマスク上に同じ位相差測定用パタ
ーンを配慮しておくことにより、正確に位相差の測定が
行われていた。
【0025】なお、この渋谷−レベンソン方式位相シフ
トマスクには、このほかいくつかの構造が提案されてい
る。次に、その中の1つのマスク構造および製造方法を
図20に示す。
【0026】図20(a)に示すように、遮光パターン
を形成するところまでは通常マスクと同じである。ただ
し、同図(b)に示す透明基板のエッチングにおいて、
位相差180度の深さにドライエッチングを行う。そし
て、同図(c)に示すように感光性樹脂106を剥離
し、Phase−1あるいはPMP−100等の干渉式
位相差測定装置により、位相差の測定を行う。そして、
位相差が所定の範囲に入っていれば、同図(d)に示す
ように、マスク全面をウェットエッチングし、先のドラ
イエッチングで形成された透明基板の側壁0.1μm程
度後退させる。
【0027】なお、位相シフトマスクには、この渋谷−
レベンソン方式の他にも、リム型,クロムレス等の方式
がある。図21に、リム方式の位相シフトマスクを示
す。図21において、101は透明基板,102は遮光
膜,21は開口パターンである。図21に示す位相シフ
トマスクは、遮光パターンのエッジ近傍の位相を180
度変えることにより、エッジ位置の光強度分布を急峻に
する位相シフトマスクである。また、図22に示すクロ
ムレス方式の位相シフトマスクは、遮光パターンではな
く、位相シフターの遮光効果でパターンを形成する構造
のものである。このような渋谷−レベンソン方式以外の
方式では、ドライエッチングのみで位相差180度の深
さにエッチングされる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の位相シフトマスクにおいては、位相差測定が感光
性樹脂の剥離後に位相差を測定していたため、位相差が
所定の範囲からずれていた場合は、再び感光性樹脂のパ
ターンを形成して、追加のエッチングをしなければなら
なかった。感光性樹脂を剥離しない状態では、MPM−
100等の標準機で測定できないため、たとえば触針式
段差計により測定したとしても、十分な精度は得られな
かった。
【0029】本発明の目的は、透明基板のエッチングの
途中で光学干渉式測定装置(MPM−100等)で位相
差を精度よく測定することを可能とし、エッチングの完
了前に一旦現在のエッチング量を確認し、その後、更に
追加エッチングして目標の深さに仕上げることによりエ
ッチング深さの精度を向上させるようにした位相差測定
用パターンおよび位相シフトマスクの製造方法を提供す
ることにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る位相差測定用パターンは、透明基板を
エッチングすることにより隣接する透明部の透過光に位
相差を生じさせる位相シフトマスクの位相差測定用パタ
ーンであって、遮光膜で覆われていない部分の透明基板
のみがエッチングされ、位相差測定時には前記遮光膜を
除去してエッチングされていない部分の透明基板を露出
させる構造のものである。
【0031】また本発明に係る位相シフトマスクの製造
方法は、透明基板上に遮光膜のパターンを形成する第1
の工程と、透明基板の一部をエッチングすることにより
位相シフトパターンを形成する第2の工程を有する位相
シフトマスクの製造方法であって、前記透明基板のエッ
チング工程の途中で感光性樹脂を全面剥離せずに前記位
相シフトマスクの周辺部に配置された位相差測定用パタ
ーンにおいて位相差を測定し、追加エッチング量を決定
する。
【0032】また前記遮光膜の一部を選択的に除去し、
前記遮光膜に覆われエッチングされていない透明基板の
表面を露出させ、前記エッチングされていない透明基板
部とその周辺のエッチングされた部分とで位相差を測定
する。
【0033】また本発明に係る位相差測定用パターン
は、透明基板をエッチングすることにより隣接する透明
部の透過光に位相差を生じさせる位相シフトマスクの位
相差測定用パターンであって、エッチングストッパー層
の成膜された部分とエッチングストッパー層のない部分
からなり、基板のエッチング時にはエッチングストッパ
ー層のない部分の透明基板のみがエッチングされる構造
のものである。
【0034】また本発明に係る位相シフトマスクの製造
方法は、透明基板上にエッチングストッパー層および遮
光膜を成膜し、前記遮光膜を選択的にエッチングして所
定の透明部を形成し、前記エッチングストッパー層およ
び透明基板をエッチングする位相シフトマスクの製造方
法であって、前記遮光膜の除去された透明部のうち前記
エッチングストッパー層が残り前記透明基板がエッチン
グされていない部分と前記エッチングストッパー層がな
く透明基板がエッチングされている部分の透過光の位相
差を測定する。
【0035】また透明基板上に遮光膜を成膜し、前記遮
光膜を選択的にエッチングし所定の透明部を形成した
後、前記透明基板および遮光膜上にエッチングストッパ
ー層を成膜し、前記エッチングストッパー層および透明
基板をエッチングする位相シフトマスクの製造方法であ
って、前記遮光膜の除去された透明部のうち前記エッチ
ングストッパー層が残り前記透明基板がエッチングされ
ていない部分と前記エッチングストッパー層がなく透明
基板がエッチングされている部分の透過光の位相差を測
定する。
【0036】
【作用】現在、位相シフトマスクの位相差測定方法とし
て、MPM−100等の光学式測定法は、その測定精度
の点から標準的方法となっている。しかし、この方法に
よれば、位相差を測定しようとする2つの部分に感光性
樹脂が存在していたのでは、測定できない。これは、感
光性樹脂の屈折率および膜厚はプロセス条件により変化
するためである。
【0037】したがって、本発明の位相差測定用パター
ンでは、感光性樹脂に覆われていない部分に、エッチン
グ部と非エッチング部を形成することでエッチング途中
に正確な位相差測定を可能としている。まず、第1の位
相差測定用パターンでは遮光膜を除去することで、エッ
チング部と非エッチング部の透明基板を露出させ、この
部分で正確に位相差が測定される。そして、第2の位相
差測定用パターンにおいては、透明基板のエッチングで
はエッチングされない透明膜を用い、この透明膜がなく
エッチングされた透明基板部分との位相差を測定してい
る。ここで、この透明膜の膜厚は5nm以下と極薄く成
膜されるので、この透明膜による位相差は5度以下であ
り、また、この透明膜はエッチングにより変化しないの
で、この透明膜分の位相差をあらかじめ測定しておくこ
とにより、正確にエッチング分の位相差が測定できる。
【0038】また、本発明の位相シフトマスクの製造方
法においては、上記位相差測定用パターンを用い、エッ
チング途中で位相差を確認し、その測定位相差に基づき
追加エッチングを行うことにより、最終位相差を正確に
設定することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
より説明する。
【0040】(実施形態1)本発明の実施形態1に係る
位相差測定用パターンおよび位相シフトマスクの製造方
法について図1を用いて説明する。図1に示すように本
発明の実施形態1に係る位相差測定用パターン1は、2
5μm角の大きさであり、透明基板101の表面に遮光
膜102が形成され、基板101の半分が開口パターン
11(12.5μmx25μm)であって、透明基板1
01の表面が露出しており、残りの部分は遮光膜102
により覆われている。
【0041】位相差測定用パターン1は、透明基板10
1のエッチング時に図2に示すように感光性樹脂106
により20μm角の開口パターン11が形成される。
【0042】図3に透明基板101のエッチング時の位
相差測定用パターン1を示す。図3に示すように、位相
差測定用パターン1は、開口パターン1のうち感光性樹
脂106により覆われていない透明基板101の表面が
エッチングされていない部分11aが形成されるが、遮
光膜102で覆われた透明基板101の表面はエッチン
グされない。そして、エッチング途中において位相差を
確認するためには、図4に示すように位相差測定用パタ
ーン1の透明基板101のうち感光性樹脂106に覆わ
れていない部分にウェットエッチング液を滴下し、感光
性樹脂106に覆われていない部分の遮光膜102を剥
離する。
【0043】このようにして、遮光膜102の下のエッ
チングされていない部分(図中白丸)とエッチングされ
た部分(図中の黒丸)の位相差をMPM−100を用い
て測定することができる。また、このように位相差測定
用パターン1のうち、遮光膜102の一部(上下部分)
を残しているのは、MPM−100等での位相差測定の
際にどの部分が遮光膜に覆われていたかをわかりやすく
するためである。
【0044】また、マイクロローディング効果が生じる
場合には、この位相差測定用パターン1は、半導体素子
パターンに近いパターンを用いる必要がある。マイクロ
ローディング効果とは、パターン寸法および粗密により
エッチング速度が変化する現象である。
【0045】半導体製造工程で用いられる酸化膜のドラ
イエッチングにおいては、パターン寸法が0.3μm以
下になると、エッチング速度が低下する。よって、5倍
マスクの場合では、ほとんどパターン寸法によるエッチ
ング速度の違いは無視できるが、実際に使用するパター
ンとあわせる方が望ましい。たとえば、図5に示すよう
に9本の等間隔に並んだ開口パターン21を使用する。
ここで、開口寸法Wと間隔Dは同一寸法となっており、
ここではマスク上1.5μmとしている。また、開口パ
ターン21の長さは25μmである。このパターン21
においてもエッチング時は図6に示すように感光性樹脂
106のパターンが形成される。
【0046】本発明の実施形態1に係る位相差測定用パ
ターン1は、例えば図7に示すように位相シフトマスク
上に配置される。位相シフトマスクの周辺を除くほとん
どの部分は半導体基板上に転写されるパターン(露光装
置の重ね合わせ用マーク等も含むが、ここでは半導体素
子パターン201という)が占め、周辺の特定位置には
露光装置が使用する露光装置用パターン202(レチク
ルアライメントマーク,フォーカスキャリブレーショ
ン,ベースラインチェック用パターン)が配置されるた
め、位相差測定用パターン1は、半導体素子パターン2
01と露光装置用パターン202との間に複数箇所配置
する。また、後で説明するが、位相差測定用パターン1
は位相差測定の直前に遮光膜をエッチングするため、一
回使用してしまえば、次のエッチング後は使用できなく
なる。そのため、同じ位置(例えば、図中の右上)にも
複数配置しておくことが望ましい。
【0047】次に、本発明の実施形態1に係る位相差測
定用パターン1を用いた位相シフトマスクの製造方法に
ついて説明する。図8にその製造工程を示す。まず、図
8(a)に示すように、透明基板101上に遮光膜10
2が成膜された通常のマスクブランクを用い、その上に
感光性樹脂106を塗布し、遮光パターンの描画を行
う。このとき図に示すように、半導体素子パターン等の
半導体基板上に転写されるパターンと一緒に、本位相差
測定用パターン1もフォトマスク周辺部に描画される。
【0048】次に、図8(b)に示すように、現像工程
を経て感光性樹脂106のパターンを形成した後、塩素
ガス(Cl2)と酸素(O2)を用いたドライエッチング
により、遮光膜102をエッチングする。次に、感光性
樹脂106を剥離し、再び図8(c)に示すように、感
光性樹脂106を塗布した後、シフターパターンの描画
を行う。このとき、位相差測定用パターンには図2に示
すような透明基板部と遮光部にかかる開口パターンが描
画される。
【0049】次に図8(e)に示すように、現像を行っ
た後、今度はCHF3+O2ガスを用いたドライエッチン
グにより透明基板101のエッチングを行う。ここで
は、i線に対して位相差180度の位相シフトマスクを
製造するものとして説明する。合成石英(透明基板10
1)のi線に対する屈折率nを1.46とすると、位相
差を180度とするためには、以下の式で与えられる深
さdをエッチングする必要がある。 d=λ/2(n−1)=365/2(1.46−1)=365/0.92 =397nm そして、エッチング段差部側壁の影響を避けるため、最
後の100nmはウェットエッチングを行うものとする
と、ドライエッチングでは297nmをエッチングする
必要がある。そこで、ここでは時間指定で297nmの
エッチングを行う。
【0050】次に、位相差測定用パターン1を用いて現
在のエッチングの深さの確認を行う。まず、図8(f)
に示すように、位相差測定用パターン1上にウェットエ
ッチング液105を滴下し、感光性樹脂106で覆われ
ていない遮光膜102を完全に除去する。そして、次に
基板を回転させウェットエッチング液を水洗し、さらに
そのまま回転させて乾燥を行う。なお、ここではマスク
ブランクを現像装置のチャックに固定して特定の位相差
測定用パターン1の部分に遮光膜のウェットエッチング
液105を滴下する方法を示したが、位相差測定用パタ
ーン1がマスク最外周に配置されている場合は、その部
分のみをウェットエッチング液105の水槽に漬けても
良い。そして、遮光膜を除去した位相差測定用パターン
部においてMPM−100等を用いて位相差測定を行
う。
【0051】位相差測定後の工程を図9に示す。ここで
は先に用いた(遮光膜を除去した)位相差測定用パター
ンとは別の位置の位相差測定用パターン1を示してい
る。今度は、先の位相差の測定値θより次式で求められ
る深さd1だけ透明基板101をウェットエッチングす
る。 d1=(180−θ)λ/360(n−1) たとえば、ドライエッチング後の測定位相差が135度
であれば、 d1=((180−135)x365)/(360x(1.46−1)) =99nm をウェットエッチングすることになる。
【0052】図9(a)に示すように、位相差測定結果
に基づき計算された深さd1のウェットエッチングを行
う。なお、もしドライエッチング装置の異常等でエッチ
ング量が極端に少なく、ウェットエッチング量d1が2
0nm以上となってしまう場合は再びドライエッチング
を行うことになる。これは、遮光膜のひさし部分が長く
なると破損し易くなるためである。
【0053】次に図9(b)に示すように、再び位相差
測定用パターンの遮光膜102を剥離して位相差の確認
を行う。なお、ここで位相差が許容範囲より小さけれ
ば、更にウェットエッチングを追加し、また別の位相差
測定用パターン1にて位相差を確認するという工程を繰
り返す。
【0054】そして、位相差が許容範囲に入れば、図9
(c)に示すように、感光性樹脂106を剥離して位相
シフトマスクを完成させる。このように深くエッチング
しすぎなければ、追加のエッチングを行い位相差を補正
することが可能である。よって、必ず浅くエッチングを
行い、その位相差を確認しながら、位相差を許容範囲
(例えば180+/−5度)に入れるようにすることに
より、位相シフトマスク製造の歩留りを向上できる。
【0055】
【実施形態2】次に、本発明の実施形態2に係る位相差
測定用パターン及びこれを用いた位相シフトマスクにつ
いて図面を用いて説明する。まず、本実施形態2に係る
位相差測定用パターン1のエッチング前の一例を図10
に示す。図10(a)は平面図、図10(b)は縦断面
図である。ここでは、図10(a)に示すように、マス
ク上10μm幅の開口パターン11a,11bを形成し
ている。ここで、区別を容易にするため、その長さは一
方を20μm,他方は25μmと変えている。そして、
図10(b)に示すように、開口パターン11a,11
bにはエッチングストッパー層103が成膜されてい
る。
【0056】次に、エッチング後の位相差測定時の位相
差測定用パターンを図11に示す。位相差測定には、一
方の開口パターン11aにはエッチングストッパー層が
残り、他方の開口パターン11bでは、エッチングスト
ッパー層103は除去され、かつ透明基板101が所定
の深さにエッチングされている。この状態であらかじめ
エッチングストッパー層103で生じる位相差を求めて
おけば、MPM−100等の干渉式位相差測定器で正確
に透明基板のエッチング分の位相差を測定できる。
【0057】次に、図12に本実施形態2に係る位相差
測定用パターンを用いた位相シフトマスクの製造工程を
示す。図12(a)に示すように、本位相シフトマスク
の製造方法においては、透明基板101上にエッチング
ストッパー層103および遮光膜102が成膜されたマ
スクブランクを用いる。ここで、透明基板101および
遮光膜102は、通常のフォトマスク用の材料を用いる
(透明基板は合成石英,遮光膜はクロム)。また後で説
明するが、エッチングストッパー層103の材料の条件
としては、透明基板および遮光膜と選択的にエッチング
できることと、ある程度の透過率を有することが必要が
ある。たとえば酸化スズ(SnO2),アルミナ(Al2
3),シリコン(Si),窒化珪素(Si34),ル
テニュウム(Ru),酸化ルテニュウム(RuO2)等
が使用できる。また、このエッチングストッパー層は最
後に除去するため、ここでは最も除去が簡単な材料とし
て、酸化ルテニュウムを選択して以下説明する。
【0058】次に、図12(b)に示すように、本マス
クブランク上に感光性樹脂106を塗布し、遮光パター
ンの描画を行う。ここで、フォトマスク上の周辺部に
は、先の実施形態1と同様に位相差測定用パターン1が
描画される。
【0059】次に、図12(c)に示すように、遮光膜
102をCl2ガスを用いたドライエッチングによりエ
ッチングする。そして、一旦感光性樹脂106を剥離
し、再び塗布した後、シフターパターンの描画を行う。
【0060】次に、図12(d)に示すように、現像を
行い感光性樹脂パターンを形成した後、O2ガスを用い
たドライエッチングによりエッチングストッパー層10
3をエッチングする。
【0061】次に図12(e)に示すように、CHF3
とO2を用いたドライエッチングにより透明基板1を所
定深さエッチングする。ここでも先の実施形態1と同
様、このドライエッチングで298nmの深さにエッチ
ングする。
【0062】そして、図12(f)に示すように、感光
性樹脂106を剥離し、位相差測定用パターン1により
位相差を確認する。ただし、本位相差測定用パターン1
には、エッチングストッパー層は一部残っているため、
このエッチングストッパー層分の位相変化分は補正する
必要がある。ここで、エッチングストッパー層103に
用いた酸化ルテニュウムの膜厚tを5nm、その屈折率
n1を2.0とすると、エッチングストッパー層で生じ
る位相差θ1は、以下のように求められる。 θ1=360x(n1−1)xt/λ=360x1x5
/365=4.9度 よって、エッチング分の位相差はMPM−100の測定
結果より、上記の4.9度を引いた値となる。たとえ
ば、ここでも測定位相差が135度であったとすると、
実際の位相差は135−4.9=130.1度となる。
【0063】次に図12(g)に示すように、ウェット
を行い、位相差を180度にあわせる。ここで、ウェッ
トエッチングする量d2は、 d2=((180−130.1)x365)/(360x(1.46−1)) =110nm となる。
【0064】次に、図12(h)に示すように、再び位
相差測定用パターン1で位相差を確認する。ここで、位
相差が小さすぎた場合は再び追加のエッチングを行い、
その後、位相差の確認を行う。そして、位相差が許容範
囲に入れば、図12(h)に示すように、O2ガスを用
いたエッチングによりエッチングストッパー層を除去す
る。
【0065】なお、本位相シフトマスクの製造方法にお
いては、ドライエッチング後に、感光性樹脂を剥離して
いるため、位相差測定用パターン1を用いなくても半導
体素子パターン部分で測定することも可能である。ただ
し、パターン寸法がマスク上1μm以下になると、測定
が難しくなり、また測定精度が低下してしまう。本位相
差測定をマスク周辺に配置しておくことで、安定した位
相差の制御が可能となる。
【0066】
【実施形態3】次に、本位相シフトマスクのもう一つ別
の実施形態について図面を用いて説明する。図13に本
位相シフトマスクの製造方法の各工程を示す。なお、こ
こではリム方式の位相シフトマスクで説明する。まず、
図13(a)に示すように、通常のフォトマスクブラン
ク上に感光性樹脂106を塗布し、遮光パターンの描画
を行う。
【0067】次に、図13(b)に示すように、現像で
感光性樹脂106のパターンを形成した後、遮光膜10
2のエッチングを行う。そして、感光性樹脂106を剥
離し、洗浄後にマスク検査を行う。ここで欠陥があれば
修正を行う。
【0068】次に、図13(c)に示すように、エッチ
ングストッパー層103を成膜し、感光性樹脂106を
塗布してシフターパターンの描画を行う。
【0069】次に、図13(d)に示すように、現像で
感光性樹脂106のパターンを形成した後、エッチング
ストッパー層103のエッチングを行う。ここで、位相
差測定用パターン1の部分では、ドライエッチングのガ
スを切り替え、図13(e)に示すように透明基板10
1のエッチングを行う。ここで、所定の深さにエッチン
グする前に、一旦エッチングを中止する。
【0070】そして、図13(f)に示すように、感光
性樹脂106を剥離し位相差を測定する。そして、この
測定位相差より残りのエッチング量を計算し、図13
(g)に示すように、エッチングストッパー層103を
除去する。
【0071】本位相シフトマスクの製造方法において
は、遮光膜102の上がエッチングストッパー層103
で覆われているため、透明基板のエッチングの際に、遮
光膜のダメージを防止できるという利点がある。たとえ
ば、通常のフォトマスクでは反射防止膜としてクロムの
上に酸化クロムが成膜されているが、透明基板101の
ドライエッチングの際に、この酸化クロムがわずかであ
るがエッチングされてしまうことが知られている。しか
し、本製造方法では感光性樹脂106を剥離してもエッ
チングストッパー層103が存在するため、追加エッチ
ングをしても問題はない。
【0072】なお、上記はリム方式の位相シフトマスク
について説明したが、この方式以外のマスクにも同様に
適用できる。例えば、クロムレス方式のマスクにもエッ
チングストッパー層をエッチングマスクを用いて、位相
差を確認しながら透明基板をエッチングすることができ
る。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、遮
光膜を除去することによりエッチングされていない透明
基板表面を露出させ、この部分とエッチングされた部分
間の透過光の位相差を実測することができる。現状、M
PM−100等の測定(露光光による実測)しか位相シ
フトマスクの位相差管理に必要精度が得られない。本位
相差測定用パターンは位相シフトマスクの製造行程途中
で位相差の実測が行えるようになるという効果を有して
いる。
【0074】また、本発明の位相シフトマスクの製造方
法は前記位相差測定用パターンを用い、位相差を確認し
ながら透明基板をエッチングするため、位相差の設定精
度を向上させることができる。
【0075】また、本発明の位相差測定用パターンは透
明領域の一部にエッチングストッパー層を成膜しておく
ことにより、エッチングされない部分を残し、エッチン
グされた部分とエッチングされない部分の透過光の位相
差を実測することができる。
【0076】また、本発明の位相シフトマスクの製造方
法は、前記位相差測定用パターンを用い、残りのエッチ
ング量を確認しつつ透明基板をエッチングするため、誤
って深く彫りすぎることはなく、位相差を確実に許容範
囲内に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施形態1に係る位相差測
定用パターン(感光性樹脂塗布前)を示す平面図、
(b)は同縦断面図である。
【図2】(a)は、本発明の実施形態1に係る位相差測
定用パターン(感光性樹脂のパターン形成後)を示す平
面図、(b)は同縦断面図である。
【図3】(a)は、本発明の実施形態1に係る位相差測
定用パターン(エッチング時)を示す平面図、(b)は
同縦断面図である。
【図4】(a)は、本発明の実施形態1に係る位相差測
定用パターン(位相差測定時)を示す平面図、(b)は
同縦断面図である。
【図5】(a)は、本発明の実施形態1に係る位相差測
定用パターン(感光性樹脂塗布前)の適用例の1つを示
す平面図、(b)は同縦断面図である。
【図6】(a)は、本発明の実施形態1に係る位相差測
定用パターン(感光性樹脂のパターン形成後)の適用例
の1つを示す平面図、(b)は同縦断面図である。
【図7】本発明の実施形態1に係る位相差測定用パター
ンのマスク上での配置例を示した平面図である。
【図8】本発明の実施形態1に係る位相シフトマスクの
製造方法(ウェットエッチング前)を示す縦断面図であ
る。
【図9】本発明の実施形態1に係る位相シフトマスクの
製造方法(ウェットエッチング以後)を示す縦断面図で
ある。
【図10】本発明の実施形態2に係る位相差測定用パタ
ーン(透明基板のエッチング前)を示す平面図、(b)
は同縦断面図である。
【図11】(a)は、本発明の実施形態2に係る位相差
測定用パターン(位相差測定時)を示す平面図、(b)
は同縦断面図である。
【図12】本発明の実施形態2に係る位相シフトマスク
の製造方法を示す断面図である。
【図13】本発明の実施形態3に係る位相シフトマスク
の製造方法を示す断面図である。
【図14】(a)は、従来の位相シフトマスクの一例を
示す平面図、(b)は同縦断面図、(c)は透過光の振
幅分布を示した図である。
【図15】従来のレベンソン方式位相シフトマスクの製
造方法を示す縦断面図である。
【図16】(a)は、従来の別のレベンソン方式位相シ
フトマスクの構造を示す平面図、(b)は同縦断面図で
ある。
【図17】(a)は、従来のもう一つのレベンソン方式
位相シフトマスクの構造を示す平面図、(b)は同縦断
面図である。
【図18】従来のレベンソン方式位相シフトマスクの製
造方法のその他の例を示す縦断面図である。
【図19】(a)は、従来の位相差測定用パターンを示
す平面図、(b)は同縦断面図である。
【図20】従来のレベンソン方式位相シフトマスクの製
造方法のその他の例を示す縦断面図である。
【図21】(a)は、従来のリム方式の位相シフトマス
クを示す平面図、(b)は同縦断面図である。
【図22】(a)は、従来のクロムレス方式の位相シフ
トマスクを示す平面図、(b)は同縦断面図である。
【符号の説明】
1 位相差測定用パターン 11,11a,11b 開口パターン 21 開口パターン 101 透明基板 102 遮光膜 103 エッチングストッパー層 104 透明膜 105 ウェットエッチング液 106 感光性樹脂

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板をエッチングすることにより隣
    接する透明部の透過光に位相差を生じさせる位相シフト
    マスクの位相差測定用パターンであって、 遮光膜で覆われていない部分の透明基板のみがエッチン
    グされ、 位相差測定時には前記遮光膜を除去してエッチングされ
    ていない部分の透明基板を露出させる構造のものである
    ことを特徴とする位相差測定用パターン。
  2. 【請求項2】 透明基板上に遮光膜のパターンを形成す
    る第1の工程と、透明基板の一部をエッチングすること
    により位相シフトパターンを形成する第2の工程を有す
    る位相シフトマスクの製造方法であって、 前記透明基板のエッチング工程の途中で感光性樹脂を全
    面剥離せずに前記位相シフトマスクの周辺部に配置され
    た位相差測定用パターンにおいて位相差を測定し、追加
    エッチング量を決定することを特徴とする位相シフトマ
    スクの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記遮光膜の一部を選択的に除去し、前
    記遮光膜に覆われエッチングされていない透明基板の表
    面を露出させ、前記エッチングされていない透明基板部
    とその周辺のエッチングされた部分とで位相差を測定す
    ることを特徴とする請求項2に記載の位相シフトマスク
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 透明基板をエッチングすることにより隣
    接する透明部の透過光に位相差を生じさせる位相シフト
    マスクの位相差測定用パターンであって、 エッチングストッパー層の成膜された部分とエッチング
    ストッパー層のない部分からなり、 基板のエッチング時にはエッチングストッパー層のない
    部分の透明基板のみがエッチングされる構造のものであ
    ることを特徴とする位相差測定用パターン。
  5. 【請求項5】 透明基板上にエッチングストッパー層お
    よび遮光膜を成膜し、前記遮光膜を選択的にエッチング
    して所定の透明部を形成し、前記エッチングストッパー
    層および透明基板をエッチングする位相シフトマスクの
    製造方法であって、 前記遮光膜の除去された透明部のうち前記エッチングス
    トッパー層が残り前記透明基板がエッチングされていな
    い部分と前記エッチングストッパー層がなく透明基板が
    エッチングされている部分の透過光の位相差を測定する
    ことを特徴とする位相シフトマスクの製造方法。
  6. 【請求項6】 透明基板上に遮光膜を成膜し、前記遮光
    膜を選択的にエッチングし所定の透明部を形成した後、
    前記透明基板および遮光膜上にエッチングストッパー層
    を成膜し、前記エッチングストッパー層および透明基板
    をエッチングする位相シフトマスクの製造方法であっ
    て、 前記遮光膜の除去された透明部のうち前記エッチングス
    トッパー層が残り前記透明基板がエッチングされていな
    い部分と前記エッチングストッパー層がなく透明基板が
    エッチングされている部分の透過光の位相差を測定する
    ことを特徴とする位相シフトマスクの製造方法。
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