JP2802177B2 - フォトレジスト表面の溶解速度の測定方法 - Google Patents
フォトレジスト表面の溶解速度の測定方法Info
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- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Description
ロセスに含まれる、写真製版工程におけるフォトレジス
トの溶解速度の測定方法に関する。
造工程において用いられてきたが、近年、さらに集積度
の向上の要望に対応するため、解像度の向上、すなわち
得られる回路の線幅をより細くすることが求められてき
た。
次式で示される。
定数 λ:露光波長 NA:投影レンズの開口数 DOF=±λ/2(NA)2 DOF=焦点深度 露光波長λを小さくするか、NAを大きくするか、kを
小さくすると限界解像力Rは向上する、λを小さくする
ことはレジストの吸収係数の増加を伴い、従来のレジス
トではパターニングが困難である。NAの増大は上式に
示す様に焦点深度の劣化を伴うので余り大きくすること
ができない。
れるようになってきた。その1例としてレジスト膜を露
光前にアルカリで表面処理をおこなってレジストの表面
の溶解速度を低下させることによりレジストのコントラ
ストを向上させる手法が報告されている。(遠藤他、1
988春季応用物理学会関係連合講演会、講演番号28
−H−7,P.509)現在、レジスト膜の表面の溶解
速度を低下させてレジストのコントラストを向上させる
手法は、これ以外に2〜3の報告がある。しかし、レジ
スト表面の溶解速度を精密に測定する技術が無いために
溶解抑止効果と処理パラメータの関係はパターニング後
のSEM写真により判断するより方法が無かった。そこ
で、溶解抑止層(レジスト膜表面)の溶解速度を精密に
測定する測定方法の開発が望まれるのである。
面から光を照射し、その光の反射光強度の時間変化をモ
ニターし、膜厚の変化にともなう反射光強度の変化のモ
デルの計算結果と比較することにより溶解速度を求める
方法が、本発明者らにより提案された(特願平2−15
4220号)。
光のモニターを行っていたため、より精度の高い測定を
行う場合には、以下のような不都合が生じることがあっ
た。 1)レジストを現像する際には、露光された部分が現像
液に溶解する。この溶解物は光を吸収するが、現像液中
に漂うためノイズとして干渉波形に取り込まれてしま
う。この溶解物が吸収する波長はレジストの種類により
異なるので、単一の波長でモニターした場合、モニター
波長がレジストが吸収する波長であるときには、データ
にノイズ成分が多く含まれることとなり好ましくない。
を比較することにより算出されるが、モデル波形を計算
するに際して、レジスト膜の屈折率が必要となる。しか
し、これを正確に求めることは難く、通常は便宜上露光
波長に対する値を使用している。この露光波長に対する
屈折率は、モニター波長に対する実際の屈折率と若干異
なるので、測定された溶解速度も微量ながら誤差を含む
結果となる。
点を解決し、任意の時間及び任意の膜厚におけるフォト
レジストの溶解速度を測定する方法を提供することを目
的とする。
レジスト表面の溶解速度の測定方法についてベアSiウ
エハ上の単層フォトレジスト膜の場合を例に説明する。
ess Controller:以下APCと記す)の
システムブロック図を図1に示す。
ト自身が露光されることのないようにイエローフィルタ
ーを通す。この光は、光ファイバを通りインライン現像
モジュール上にマウントしたオプティカルレンズを介し
てウエーハ上に照射される。ウエーハ上で反射された光
は、受光側の光ファイバを通り複数の狭帯域化フィルタ
を通ってフォトディテクタに入る。選択可能な波長は4
80−1000nmである。フォトディテクタからの出
力はデジタイズされコンピュータに入力された後、数学
的にフィルタリングされハードディスクに格納される。
とフォトレジスト表面からの反射光と基板面からの反射
光とが干渉し、レジスト厚みが変化するにつれ、その反
射強度が正弦波状に観測される。現像の進行と得られた
干渉波の関係を図2に示す。ここでC点はレジスト膜が
消失した時間(Break Point Time:以
下BPTと記す)に対応している。この正弦波状に変化
する各波長の干渉波をコンピュータを用いて解析するこ
とによりフォトレジストの溶解速度を算出することがで
きる。
の関係のデータとコンピュータによりシミュレーション
した反射強度データを相互に比較することにより行う。
を図3に示す。基板があり、基板の屈折率をno 、その
膜厚は基板上に存在する薄膜と比べて圧倒的に厚いもの
とする。この基板上に第1層,・・・、第j層、・・
・、そして最上層の第m層が存在する。この時の各膜の
屈折率をそれぞれn1 、・・・、nj 、・・・、nm 、
または膜厚をx1、・・・、xj 、・・・、xm とす
る。ここでは、最上層の第m層はレジスト膜、その上は
現像液となる。現像液の屈折率はnde v とする。この場
合、平坦な境界を持つ、複数の材質からなる多層膜に垂
直に一様な単色光が入射した場合について考える。第j
層に対して反射係数は、
屈折率で、一般的に光の吸収を扱うため複素数である。
すなわちFj ,Φj,rj はすべて複素数となってい
る。この式を次の境界条件のもとで解く。境界条件は基
板表面で、
は、
果に基づいて、これに実測で得た反射強度と現像時間の
関係のデータをあてはめ、レジストの溶解速度を求め
る。図4にその手順を示す。すなわち、計算で求めた反
射強度の結果のうち、あるフリンジP−Q間に着目する
と、反射強度RをΔRに分割して反射強度Rと膜厚Tの
組み合わせの(R,T)テーブルが得られる。一方、実
測で得た反射強度と時間のデータからは、シミュレーシ
ョンで得た反射強度に対応するフリンジP−Q間を規格
化し、反射強度RをΔRに分割することにより、反射強
度Rと時刻tの組み合わせの(R,t)テーブルが得ら
れる。この二つのテーブルは共通のパラメータとして反
射強度Rを持つため、このRを消去することにより膜厚
Tとその時の時刻tの(T,t)テーブルが得られる。
以上により、ある波長のレジスト溶解速度は次式により
求められる。
最終的な溶解速度は
て最終的な溶解速度とする。
モニターし、その相加平均を取れば、前述のノイズ成分
に起因する誤差を減少させることができ、また、実際の
屈折率と計算に使用されている屈折率とのずれをも平均
化することができる。従ってより正確な結果を得ること
ができる。
ストPFI−15(1.0μm厚)をi線ステッパで露
光して試料とした。現像過程での3種類の波長による実
測波形を図5に、又3種類の波長における反射強度シミ
ュレーションを図6に示す。図7には本方式を用いて求
めた表面層約100nmにおけるレジスト溶解速度分布
の測定結果を、3種類の単波長による測定結果とともに
示す。本測定方法を用いると、表面難溶化層を有するレ
ジスト膜の表面層の溶解速度を精密に求めることが出来
る。
テムの一例を示す模式図。
を示す図。
示す図。
形。
ョン。
Claims (1)
- 【請求項1】 レジストの現像工程において、レジスト
上面から照射した光の反射光強度の時間変化を複数の波
長によりモニターし、膜厚の変化に伴う反射光の強度変
化を各波長についてのモデルの計算結果と比較すること
により、各波長ごとに反射強度の時間変化を測定し、求
められたそれぞれの溶解速度の相加平均から溶解速度を
求めることを特徴とするフォトレジスト表面の溶解速度
の測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5172691A JP2802177B2 (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | フォトレジスト表面の溶解速度の測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5172691A JP2802177B2 (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | フォトレジスト表面の溶解速度の測定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04287045A JPH04287045A (ja) | 1992-10-12 |
JP2802177B2 true JP2802177B2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=12894893
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5172691A Expired - Lifetime JP2802177B2 (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | フォトレジスト表面の溶解速度の測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2802177B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004153163A (ja) * | 2002-10-31 | 2004-05-27 | Renesas Technology Corp | 露光装置の制御方法および装置 |
CN112229987A (zh) * | 2020-08-14 | 2021-01-15 | 陕西彩虹新材料有限公司 | 一种光刻胶用线性酚醛树脂碱溶解速率的测试方法 |
-
1991
- 1991-03-15 JP JP5172691A patent/JP2802177B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04287045A (ja) | 1992-10-12 |
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