JP2003243631A - 薄膜磁性体記憶装置ならびにそれを用いた無線チップ、流通管理システムおよび製造工程管理システム - Google Patents

薄膜磁性体記憶装置ならびにそれを用いた無線チップ、流通管理システムおよび製造工程管理システム

Info

Publication number
JP2003243631A
JP2003243631A JP2002040093A JP2002040093A JP2003243631A JP 2003243631 A JP2003243631 A JP 2003243631A JP 2002040093 A JP2002040093 A JP 2002040093A JP 2002040093 A JP2002040093 A JP 2002040093A JP 2003243631 A JP2003243631 A JP 2003243631A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
thin film
magnetic
memory device
magnetic memory
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002040093A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsukasa Oishi
司 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2002040093A priority Critical patent/JP2003243631A/ja
Priority to US10/219,270 priority patent/US6795339B2/en
Priority to TW091123474A priority patent/TWI223261B/zh
Priority to DE10248271A priority patent/DE10248271A1/de
Priority to KR1020020071602A priority patent/KR20030069037A/ko
Priority to CN02152203A priority patent/CN1440036A/zh
Publication of JP2003243631A publication Critical patent/JP2003243631A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B61/00Magnetic memory devices, e.g. magnetoresistive RAM [MRAM] devices
    • H10B61/20Magnetic memory devices, e.g. magnetoresistive RAM [MRAM] devices comprising components having three or more electrodes, e.g. transistors
    • H10B61/22Magnetic memory devices, e.g. magnetoresistive RAM [MRAM] devices comprising components having three or more electrodes, e.g. transistors of the field-effect transistor [FET] type
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K19/00Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
    • G06K19/067Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components
    • G06K19/07Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components with integrated circuit chips
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y10/00Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C5/00Details of stores covered by group G11C11/00
    • G11C5/14Power supply arrangements, e.g. power down, chip selection or deselection, layout of wirings or power grids, or multiple supply levels
    • G11C5/142Contactless power supplies, e.g. RF, induction, or IR

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Mram Or Spin Memory Techniques (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化および低消費電力化が図られ、かつ無
線通信機能を備えた薄膜磁性体記憶装置ならびにそれを
用いた無線チップ、流通管理システムおよび製造工程管
理システムを提供する。 【解決手段】 薄膜磁性体記憶装置は、外部との電波を
送受信するためのアンテナ部4を備える。アンテナ部4
を構成するインダクタンス配線5は、金属配線6と、そ
の下面部または、その下面部および側面部に対応して形
成された磁性体膜7とを有する。磁性体膜7は、専用の
製造工程を設けることなく、薄膜磁性体記憶装置の本来
の製造工程内にて作製される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁性体膜および
通信機能を備えた薄膜磁性体記憶装置ならびにそれを用
いた無線チップ、流通管理システムおよび製造工程管理
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】低消費電力で不揮発的なデータの記憶が
可能な記憶装置として、MRAM(Magnetic Random Me
mory)デバイスが注目されている。MRAMデバイス
は、半導体集積回路に形成された複数の薄膜磁性体を用
いて不揮発的なデータ記憶を行ない、薄膜磁性体の各々
に対してランダムアクセスが可能な記憶装置である。
【0003】特に、近年では磁気トンネル接合(MT
J:Magnetic Tunnel Junction)を利用した薄膜磁性体
をメモリセルとして用いることによって、MRAMデバ
イスの性能が飛躍的に進歩することが発表されている。
磁気トンネル接合を有するメモリセルを備えたMRAM
デバイスについては、“A 10ns Read and Write Non-Vo
latile Memory Array Using a Magnetic Tunnel Juncti
on and FET Switch in each Cell", ISSCC Digest of T
echnical Papers, TA7.2, Feb. 2000.および“Nonvolat
ile RAM based on Magnetic Tunnel Junction Element
s", ISSCC Digestof Technical Papers, TA7.3, Feb. 2
000.等の技術文献に開示されている。
【0004】図17は、トンネル接合部を有するメモリ
セル(以下、単にMTJメモリセルとも称する)の構成
を示す概略図である。
【0005】図17を参照して、MTJメモリセルは、
磁気的に書込まれた記憶データのデータレベルに応じて
電気抵抗が変化するトンネル磁気抵抗素子TMRと、ア
クセストランジスタATRとを含む。アクセストランジ
スタATRは、ビット線BLおよびソース線SLとの間
に、トンネル磁気抵抗素子TMRと直列に接続される。
代表的には、アクセストランジスタATRとして、電界
効果トランジスタが適用される。
【0006】MTJメモリセルに対しては、データ書込
時およびデータ読出時においてデータ書込電流およびデ
ータ読出電流をそれぞれ流すためのビット線BLと、デ
ータ書込時にデータ書込電流を流すためのライトディジ
ット線WDLと、データ読出を指示するためのワード線
WLと、データ読出時にトンネル磁気抵抗素子TMRを
接地電圧GNDにプルダウンするためのソース線SLと
が配置される。
【0007】データ読出時においては、アクセストラン
ジスタATRのターンオンに応答して、トンネル磁気抵
抗素子TMRは、ソース線SL(接地電圧GND)およ
びビット線BLの間に電気的に結合される。
【0008】図18は、MTJメモリセルに対するデー
タ書込動作を説明する概念図である。
【0009】図18を参照して、トンネル磁気抵抗素子
TMRは、固定された磁化方向を有する磁性体層(以
下、単に固定磁化層とも称する)FLと、データ書込電
流によって生じるデータ書込磁界に応じた方向に磁化さ
れる磁性体層(以下、単に自由磁化層とも称する)VL
とを有する。固定磁化層FLおよび自由磁化層VLの間
には、絶縁体膜で形成されるトンネルバリアTBが設け
られる。自由磁化層VLは、書込まれる記憶データのレ
ベルに応じて、固定磁化層FLと同一方向または反対方
向に磁化される。
【0010】トンネル磁気抵抗素子TMRの電気抵抗
は、固定磁化層FLおよび自由磁化層VLの間の磁化方
向の相対関係によって変化する。具体的には、固定磁化
層FLおよび自由磁化層VLの間で磁化方向が揃ってい
る場合には、両者の磁化方向が反対である場合に比べ
て、電気抵抗は小さくなる。
【0011】データ書込時においては、ワード線WLが
非活性化されて、アクセストランジスタATRはターン
オフされる。この状態で、自由磁化層VLを磁化するた
めのデータ書込電流は、ビット線BLおよびライトディ
ジット線WDLのそれぞれにおいて、書込データのレベ
ルに応じた方向に流される。すなわち、自由磁化層VL
の磁化方向は、ビット線BLおよびライトディジット線
WDLをそれぞれ流れるデータ書込電流の向きによって
決定される。
【0012】図19は、データ書込電流とMTJメモリ
セルの磁化状態との関係を示す概念図である。
【0013】図19を参照して、横軸に示される磁界H
xは、ライトディジット線WDLを流れるデータ書込電
流によって生じる磁界H(WDL)の方向を示す。一
方、縦軸に示される磁界Hyは、ビット線BLを流れる
データ書込電流によって生じる磁界H(BL)を示す。
【0014】自由磁化層VLの磁化方向は、磁界H(W
DL)とH(BL)との和が、図中に示されるアステロ
イド特性線の外側の領域に達する場合においてのみ更新
される。すなわち、データ書込を実行するためには、ラ
イトディジット線WDLおよびビット線BLの両方に、
所定強度を超える磁界を生じさせるに十分なデータ書込
電流を流す必要がある。
【0015】一方、アステロイド特性線の内側の領域に
相当する磁界が印加された場合においては、自由磁化層
VLの磁化方向は変化しない。すなわち、ライトディジ
ット線WDLおよびビット線BLの一方のみに所定のデ
ータ書込電流を流す場合には、データ書込は実行されな
い。MTJメモリセルに一旦書込まれた磁化方向、すな
わち記憶データレベルは、新たなデータ書込が実行され
るまでの間不揮発的に保持される。アステロイド特性線
に示されるように、自由磁化層VLに対して磁化困難軸
方向の磁界を印加することによって、磁化容易軸に沿っ
た磁化方向を変化させるのに必要な磁化しきい値が下げ
ることができる。
【0016】図20は、MTJメモリセルからのデータ
読出動作を説明する概念図である。図20を参照して、
データ読出時においては、アクセストランジスタATR
は、ワード線WLの活性化に応答してターンオンする。
これにより、トンネル磁気抵抗素子TMRは、接地電圧
GNDでプルダウンされた状態でビット線BLと電気的
に結合される。この状態で、ビット線BLおよびトンネ
ル磁気抵抗素子TMRを含む電流経路にデータ読出電流
Isを流すことにより、トンネル磁気抵抗素子TMRの
電気抵抗に応じた、すなわちMTJメモリセルの記憶デ
ータのレベルに応じた電圧変化を、ビット線BLに生じ
させることができる。たとえば、ビット線BLを所定電
圧にプリチャージした後にデータ読出電流Isの供給を
開始すれば、ビット線BLの電圧を検知することによっ
て、MTJメモリセルの記憶データを読出すことができ
る。
【0017】図21は、半導体基板上に作製されたMT
Jメモリセルの構造図である。図21を参照して、半導
体基板SUB上に形成されたアクセストランジスタAT
Rは、n型領域であるソース/ドレイン領域310およ
び320と、ゲート330とを有する。ソース/ドレイ
ン領域310は、コンタクトホール341に形成される
金属膜を介して、ソース線SLと電気的に結合される。
【0018】ライトディジット線WDLは、ソース線S
Lの上層に設けられた金属配線層に形成される。トンネ
ル磁気抵抗素子TMRは、ライトディジット線WDLの
上層側に配置される。トンネル磁気抵抗素子TMRは、
ストラップ345およびコンタクトホール340に形成
された金属膜を介して、アクセストランジスタATRの
ソース/ドレイン領域320と電気的に結合される。ス
トラップ345は、トンネル磁気抵抗素子TMRをアク
セストランジスタATRと電気的に結合するために設け
られ、導電性の物質で形成される。
【0019】ビット線BLは、トンネル磁気抵抗素子T
MRと電気的に結合されて、トンネル磁気抵抗素子TM
Rの上層側に設けられる。既に説明したように、データ
書込時においては、ビット線BLおよびライトディジッ
ト線WDLの両方にデータ書込電流を流す必要がある。
一方、データ読出時においては、ワード線WLをたとえ
ば高電圧状態に活性化することによって、アクセストラ
ンジスタATRがターンオンする。これにより、アクセ
ストランジスタATRを介して接地電圧GNDにプルダ
ウンされたトンネル磁気抵抗素子が、ビット線BLと電
気的に結合される。
【0020】データ書込電流およびデータ読出電流が流
されるビット線BLおよびデータ書込電流が流されるラ
イトディジット線WDLは、金属配線層を用いて形成さ
れる。一方、ワード線WLは、アクセストランジスタA
TRのゲート電圧を制御するために設けられるので、電
流を積極的に流す必要はない。したがって、集積度を高
める観点から、ワード線WLは、独立した金属配線層を
新たに設けることなく、ゲート330と同一の配線層
に、ポリシリコン層やポリサイド層などを用いて形成さ
れるのが一般的である。
【0021】図22は、図21に示した構造を有するM
TJメモリセルの上面図である。図22を参照して、M
TJメモリセルは、メッシュ状に配されたワード線WL
およびビット線BLの交点に対応して配置される。各M
TJメモリセル中のトンネル磁気抵抗素子TMRは、図
21に示したように、コンタクトホール342を介して
対応するビット線BLと接続されている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】一方、小型化され、非
接触なデータ読出および書込が可能な記憶装置として、
ループアンテナ等による外部との無線通信機能と、不揮
発性記憶装置によるデータ記憶機能とを搭載した、いわ
ゆる無線チップが開発されている。
【0023】特開平8−315247号公報には、この
ような無線チップをデータキャリアとして用いた商品管
理方法が開示されている。このような商品管理方法にお
いて、無線チップは、商品の製造、販売、保守等に関す
る管理データを書込まれて、当該商品等に内蔵される。
すなわち、商品の流通過程において、データキャリアと
して用いられる無線チップに対して、記憶データの読出
あるいは追加書込、訂正を行なうことによって、流通販
売、検査、査察等を効率的に行なうことが可能である。
【0024】また、特開2000−57282公報や特
開2000−59260公報に開示されるように、この
ような無線チップは、いわゆる非接触型ICカードとし
ても用いることができる。
【0025】一般的に、このような無線チップにおいて
は、内部に搭載される不揮発性記憶装置として、EEP
ROM(electrically erasable programmable read on
ly memory)や、フラッシュEEPROMが用いられて
いる。しかしながら、これらのメモリは、データ書換動
作やデータ消去動作に比較的高電圧を必要とするため、
内部での発生電力が制限される無線チップへの搭載は、
望ましいとはいえない。すなわち、より低消費電力化さ
れた無線チップの開発が望まれている。
【0026】また、無線チップにおいて通信能力を向
上、すなわち通信可能な距離を伸ばすためには、アンテ
ナ部分のインダクタンス値を確保する必要がある。この
ため、従来の無線チップにおいては、通信能力とチップ
サイズとがトレードオフの関係にあり、その小型化が困
難であった。この結果、特に、紙質製品等の薄膜形状の
対象物に対して、無線チップを適用することが困難であ
った。
【0027】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたものであって、この発明の目的は、小型
化および低消費電力化が図られた、外部との間で非接触
なデータ通信が可能な薄膜磁性体記憶装置ならびにそれ
を用いた無線チップ、流通管理システムおよび製造工程
管理システムを提供することである。
【0028】
【課題を解決するための手段】この発明の局面に従え
ば、基板上に形成された薄膜磁性体記憶装置であって、
基板上に形成された導電性配線と、基板上において、導
電性配線の下層側において、導電性配線の少なくとも直
下部に対応して選択的に形成された第1の磁性体膜とを
備える。
【0029】好ましくは、第1の磁性体膜は、導電性配
線の側面部に対応してさらに形成される。
【0030】また、好ましくは、導電性配線はループ形
状に形成される。好ましくは、薄膜磁性体記憶装置は、
各々が、磁気的に記憶データを保持するための第2の磁
性体膜を有する複数の磁性体メモリセルをさらに備え
る。第2の磁性体膜は、複数の磁性体メモリセルの作成
工程において、導電性配線の上層側にも形成される。
【0031】また好ましくは、薄膜磁性体記憶装置は、
各々が、磁気的に記憶データを保持するための第2の磁
性体膜を有する複数の磁性体メモリセルが配置されたメ
モリアレイ部と、メモリアレイに対して記憶データを読
出しおよび書込むためのアレイ周辺回路部と、ループ形
状に形成された導電性配線によって構成されるアンテナ
部と、アンテナ部によって受信される電波に基づいて、
アレイ周辺回路部への動作指示を生成するための周辺回
路部とをさらに備える。
【0032】さらに好ましくは、周辺回路部は、アンテ
ナ部とアレイ周辺回路部との間に設けられ、アンテナ部
によって送受信される電波を用いて、メモリアレイから
読出された記憶データおよびメモリアレイへ書込まれる
記憶データを外部との間で授受するための送受信部を含
む。
【0033】また、さらに好ましくは、周辺回路部は、
電波によって導電性配線に生じる誘導電流を源に、薄膜
磁性体記憶装置の動作電源電圧を生成する電源制御部を
含む。
【0034】あるいは、さらに好ましくは、複数の磁性
体磁性体メモリセルの作製工程において、第2の磁性体
膜は、アンテナ部に対応する領域に対しても同一層に平
面状に形成される。
【0035】また、さらに好ましくは、複数の磁性体磁
性体メモリセルの作製工程において、第2の磁性体膜
は、アンテナ部に対応する領域、アレイ周辺回路部に対
応する領域、および周辺回路に対応する領域においても
同一層に平面状に形成される。
【0036】あるいは、さらに好ましくは、薄膜磁性体
記憶装置は、複数の磁性体メモリセルへ記憶データを書
込むための書込信号配線をさらに備え、書込信号配線お
よび導電性配線は、第1の磁性体膜の上層に同一工程で
形成される。第1の磁性体膜は、導電性配線および書込
信号配線のそれぞれに対して同様に、少なくとも直下部
に対応して形成される。
【0037】特にこのような構成においては、アレイ周
辺回路部および周辺回路に対応する領域において、書込
信号配線および導電性配線と同一層に形成される配線に
対して、第1の磁性体膜は非形成とされる。
【0038】また、特にこのような構成においては、ア
レイ周辺回路部および周辺回路に対応する領域におい
て、書込信号配線および導電性配線と同一層に形成され
る配線に対しても、第1の磁性体膜は、書込選択配線お
よび導電性配線と同様に形成される。
【0039】この発明の他の局面に従えば、外部との間
で送受信される電波に応じて、記憶データを非接触に読
出および書込可能な無線チップであって、基板上に形成
された薄膜磁性体記憶装置を備える。薄膜磁性体記憶装
置は、磁気的に記憶データを保持するための複数の磁性
体メモリセルが配置されたメモリアレイ部と、メモリア
レイに対するデータ読出およびデータ書込を実行するた
めのアレイ周辺回路部と、導電性配線によって構成され
るアンテナ部と、アンテナ部によって送受信される電波
を用いて、メモリアレイから読出された記憶データおよ
びメモリアレイへ書込まれる記憶データを外部との間で
授受するための周辺回路部とを含む。
【0040】この発明のさらに他の一つの局面に従え
ば、流通管理システムであって、流通品に一体に埋め込
まれたタグチップと、流通品の管理データの照合および
登録を行なうためのデータベース部と、タグチップから
管理データを非接触に読出して、読出した管理データを
データベースに対して照合するための管理データ読出装
置と、管理データをタグチップへ非接触に書込むととも
に、書込まれた管理データをデータベースに登録するた
めの管理データ書込装置とを備える。タグチップは、磁
気的に管理データを保持するための複数の磁性体メモリ
セルが配置されたメモリアレイ部を有する薄膜磁性体記
憶装置を含む。薄膜磁性体記憶装置は、メモリアレイに
対するデータ読出およびデータ書込を実行するためのア
レイ周辺回路部と、少なくとも下面側が磁性体膜で覆わ
れた導電性配線によって構成されるアンテナ部と、アン
テナ部で受信された電波によって導電性配線に生じる誘
導電流を源にタグチップの動作電源電圧を生成する電源
制御部と、アンテナ部によって、管理データ読出装置お
よび管理データ書込装置との間で送受信される電波に基
づいて、メモリアレイ部に記憶された管理データの読出
および書込を、アレイ周辺回路部へ指示するための送受
信部とを含む。
【0041】この発明のさらに別の局面に従えば、製造
工程管理システムであって、所定の複数の製造工程を経
由する半製品に付加されたIDチップと、各製造工程に
おいて、IDチップとの間で工程管理データを非接触に
授受するための工程管理装置とを備える。IDチップ
は、磁気的に工程管理データを保持するための複数の磁
性体メモリセルが配置されたメモリアレイ部を有する薄
膜磁性体記憶装置を含む。薄膜磁性体記憶装置は、メモ
リアレイに対するデータ読出およびデータ書込を実行す
るためのアレイ周辺回路部と、少なくとも下面側が磁性
体膜で覆われた導電性配線によって構成されるアンテナ
部と、アンテナ部で受信された電波によって導電性配線
に生じる誘導電流を源に薄膜磁性体記憶装置の動作電源
電圧を生成する電源制御部と、アンテナ部によって工程
管理装置との間で送受信される電波に基づいて、メモリ
アレイ部に記憶された工程管理データの読出および書込
を、アレイ周辺回路部に対して指示するための送受信部
とを含む。
【0042】好ましくは、半製品が所定の複数の製造工
程の全てを経由した場合に、IDチップは除去される。
【0043】また好ましくは、除去されたIDチップ
は、工程管理データを再登録された後に、他の半製品へ
付加される。
【0044】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の実施の形
態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中
同一符号は同一または相当部分を示すものとする。
【0045】[実施の形態1]図1は、本発明の実施の
形態1に従う薄膜磁性体記憶装置1Aの構成を示す概略
ブロック図である。
【0046】図1を参照して、実施の形態1に従う薄膜
磁性体記憶装置1Aは、不揮発的なデータ記憶を実行す
るためのMRAM部2と、MRAM部2と外部との間に
おけるデータ授受を制御するための周辺回路部3と、外
部との間で電波を送受信するためのアンテナ部4とを備
える。アンテナ部4は、チップ外周部にループ状に形成
されたインダクタンス配線5によって形成される。周辺
回路部3は、アンテナ部4によって外部との間で送受信
される電波に基づいて、MRAM部2の動作を制御す
る。
【0047】図2は、図1に示されたインダクタンス配
線の配置および構造を示す概念図である。
【0048】図2を参照して、アンテナ部4を構成する
インダクタンス配線5は、ループ状に形成される。図2
中の(a),(b)には、インダクタンス配線の構造例
を示すためのP−Q断面図が示される。
【0049】図2(a)を参照して、インダクタンス配
線5は、導電性材料として形成された金属配線6と、金
属配線6の下部に形成された磁性体膜7とを有する。あ
るいは、図2(b)を参照して、インダクタンス配線5
は、金属配線6と金属配線6の側面部および下面部に対
応して形成された磁性体膜7とを有する。このように、
インダクタンス配線5は、その下面部もしくは下面部お
よび側面部を磁性体膜7で覆われているので、金属配線
6を流れる電流によって生じる磁束を磁性体膜7のシー
ルドによって閉じ込めることができる。この結果、イン
ダクタンス配線5のインダクタンス値を増大させること
ができる。
【0050】このように、インダクタンス値が増大した
配線を用いてアンテナ部を形成することにより、配線
長、すなわち配線ループ数を少なくしても、通信能力を
確保したアンテナを形成することができる。このため、
同一の通信能力を有するアンテナ部を、より小型に形成
することが可能になる。このため、通信機能を有する薄
膜磁性体記憶装置の小型化を図ることができる。なお、
後ほど詳細に説明するように、薄膜磁性体記憶装置の製
造においては、メモリアレイ部10において、磁性体膜
の製造工程が必然的に含まれるため、この製造工程を利
用すれば、特別の専用工程を新たに設けることなく、ア
ンテナとして用いるためのインダクタンス値の大きいイ
ンダクタンス配線を作製することができる。
【0051】再び図1を参照して、MRAM部2は、図
17に示したのと同様の構成を有するMTJメモリセル
が行列状に配されたメモリアレイ部10と、メモリアレ
イ部10に対するデータ読出およびデータ書込動作を実
行するためのメモリ周辺回路部11とを含む。
【0052】周辺回路部3は、変復調/セキュリティ部
12と、送受信部13と、電源制御部14とを含む。電
源制御部14は、アンテナ部4に受信された電波によっ
てインダクタンス配線5に生じた誘導電流を源として、
薄膜磁性体記憶装置1Aの動作電源電圧を発生させると
ともに、その電圧レベルを制御する。送受信部13は、
アンテナ部4を介して、MRAM部2への動作指示およ
びMRAM部2に対する入出力データを、外部との間で
送受信する。
【0053】変復調/セキュリティ部12は、送受信部
13によって受信された信号の復調、および送受信部1
3から送信される信号の変調を行なう。さらに、変復調
/セキュリティ部12は、送受信部13によって送受信
される信号に対して、セキュリティ確保のためのデータ
処理を実行して、MRAM部2に対する動作指示を生成
する。動作指示には、MRAM部2で実行されるべきコ
マンドを示す指示や、アドレス信号に相当するアドレス
選択指示が含まれる。すなわち、MRAM部2への動作
指示は、変復調/セキュリティ部12によって復調され
た信号に含まれる、外部からの指示に基づいて実行され
る。
【0054】図3は、図1に示された周辺回路部3の構
成を詳細に説明するためのブロック図である。
【0055】図3を参照して、電源制御部14は、電源
配線15と、整流器16と、リファレンス生成回路17
と、シャントレギュレータ18と、電源検出回路19と
を含む。電源配線15は、薄膜磁性体記憶装置1Aの内
部回路群へ、動作電源電圧である内部電源電圧Vccを
伝達する。整流器16は、アンテナ部4を構成するイン
ダクタンス配線5に生じた誘導電流を直流変換する。リ
ファレンス生成回路17は、半導体のバイポーラアクシ
ョンを利用して、バンドギャップに基づいて基準電圧V
prを高精度に生成する。たとえば、基準電圧Vpr
は、約1.3V程度に設定される。シャントレギュレー
タ18は、整流器16によって直流電流に変換された誘
導電流を源に、基準電圧Vprに基づいた内部電源電圧
Vccを電源配線15に生成する。
【0056】電源検出回路19は、電源配線15の電圧
レベルが所定レベルに達しているかどうかを検出する。
すなわち、内部電源電圧Vccが所定レベル以上である
場合には、薄膜磁性体記憶装置1Aは回路動作が保証さ
れるので、電源検出回路19は、通常の内部回路動作を
許可する信号を生成する。一方、外部からの電波が途絶
えて、誘導電流を源とする内部電源電圧Vccが所定レ
ベルを下回ると、電源検出回路19は、通常の内部回路
動作を中止して、MRAM部2内でのデータ保護を指示
するための信号を生成する。
【0057】送受信部13は、通信コントロール回路2
0と、キャリア抽出回路21と、送信回路22とを有す
る。通信コントロール回路20は、アンテナ部4を介し
た外部との間での電波の送受信を制御する。具体的に
は、通信コントロール回路20は、電波の送受信タイミ
ングの制御を主に行なう。たとえば、通信コントロール
回路20は、外部からの電波受信期間には、アンテナ部
4からの電波の送信の停止させる。また、通信コントロ
ール回路20は、外部への電波送信時には、外部からデ
ータ受信体制が整ったことの通知を受けてから、送信を
開始させる。キャリア抽出回路21は、アンテナ部4に
受信された電波からキャリア信号Sc(周波数fc)を
抽出する。送信回路22は、外部に送信される電波を、
アンテナ部4に対して送出する。
【0058】変復調/セキュリティ部12は、発振器2
3と、同期調整回路24と、データ処理回路25と、復
調回路26と、変調回路27とを有する。
【0059】発振器23は、基準周波数foの基準クロ
ックを発生する。同期調整回路24は、たとえばフェー
ズロックドループ(PLL)で形成され、発振器23に
よって生成された基準クロックをもとに、キャリア信号
Scと同期したクロック信号CKcを生成する。同期調
整されたクロック信号CKcは、復調回路26および変
調回路27に伝達される。
【0060】復調回路26は、クロック信号CKcを用
いて、キャリア信号Scに乗って送信されてくる、書込
データあるいは動作指示の列を含む送信信号をキャリア
信号Scから抽出する。セキュリティ確保のために、外
部からの送信信号は、暗号化された状態でキャリア信号
に乗せられている。データ処理回路25は、暗号化され
た送信信号を復号して、外部からの書込データあるいは
動作指示を得るための処理を行なう。
【0061】データ処理回路25は、MRAM部2から
の読出データを外部へ送信する場合には、送信される読
出データを暗号化して、変調回路27へ送出する。変調
回路27は、データ処理回路25からの暗号化された読
出データを、外部へ送信するキャリア信号に乗せるため
の処理を行なう。
【0062】MRAM部2は、データ処理回路25で復
号された外部からの動作指示に従って、データDATの
入出力を実行する。なお、データDATは、上記の読出
データおよび書込データを総括的に表記したものであ
る。次に、MRAM部2の構成について説明する。
【0063】図4は、MRAM部2の構成を説明する回
路図である。図4においては、メモリアレイ部10と、
メモリ周辺回路部11のうちのデータ読出およびデータ
書込動作に用いられる主な回路部分の構成が代表的に示
される。
【0064】図4を参照して、メモリアレイ部10に
は、MTJメモリセルMCが行列状に配置される。メモ
リセル行にそれぞれ対応してワード線WLおよびライト
ディジット線WDLが配置され、メモリセル列にそれぞ
れ対応して、ビット線BLおよびソース線SLが配置さ
れる。MTJメモリセルMCの各々は、図17で説明し
たのと同様の構成を有し、対応するビット線BLおよび
ソース線SLの間に接続される、トンネル磁気抵抗素子
TMRおよびアクセストランジスタATRを含む。
【0065】トンネル磁気抵抗素子TMRは、既に説明
したように、磁化方向に応じた電気抵抗を有する。すな
わち、データ読出前においては、各MTJメモリセルに
おいて、トンネル磁気抵抗素子TMRは、Hレベル
(“1”)およびLレベル(“0”)のいずれかのデー
タを記憶するために、所定の方向に沿って磁化されて、
その電気抵抗はRmaxおよびRminのいずれかに設
定される。
【0066】各ソース線SLは、接地電圧GNDと結合
される。これにより、各アクセストランジスタATRの
ソース電圧は、接地電圧GNDに固定される。これによ
り、対応するワード線WLがHレベルに活性化される選
択行において、トンネル磁気抵抗素子TMRは、接地電
圧GNDにプルダウンされた状態で、ビット線BLと接
続される。
【0067】次に、メモリアレイ部10における行選択
を実行するための行選択回路40および41の回路構成
について説明する。図1に示したメモリ周辺回路部11
に含まれる行選択回路40および41は、メモリセル行
ごとに配置された行ドライバ80を有する。行ドライバ
80は、対応するメモリセル行のデコード結果を示すデ
コード信号Rdに基づいて、対応するワード線WLおよ
びライトディジット線WDLの活性化を制御する。
【0068】デコード信号Rdは、図示しないデコード
回路によって得られ、対応するメモリセル行が選択され
た場合に、Hレベル(たとえば、内部電源電圧Vcc)
に設定される。すなわち、選択行に対応するノードNd
はHレベルに設定され、それ以外では、ノードNdはL
レベル(たとえば、接地電圧GND)に設定される。少
なくとも、1回のデータ読出動作および1回のデータ書
込動作内において、各メモリセル行のデコード信号Rd
は、図示しないラッチ回路によってノードNdに保持さ
れる。
【0069】行ドライバ80は、ノードNdおよびライ
トディジット線WDLの一端側の間に設けられるトラン
ジスタスイッチ82と、ノードNdおよびワード線WL
の一端側の間に設けられたトランジスタスイッチ84と
を有する。トランジスタスイッチ82のゲートには、M
TJメモリセルへのデータ書込時にHレベルに活性化さ
れる制御信号WEが与えられる。トランジスタスイッチ
84のゲートには、MTJメモリセルからのデータ読出
時にHレベルに活性化される制御信号REが入力され
る。
【0070】したがって、各行ドライバ80において、
データ書込時には、トランジスタスイッチ82がターン
オンするとともにトランジスタスイッチ84がターンオ
ンし、データ読出時にはトランジスタスイッチ84がタ
ーンオンするとともにトランジスタスイッチ82がター
ンオンする。
【0071】さらに、各メモリセル行に対応して、デー
タ書込時を含むデータ読出時以外において、ワード線W
Lの他端側を接地電圧GNDと結合するためのトランジ
スタスイッチ90と、ライトディジット線WDLの他端
側を、接地電圧GNDと接続するためのトランジスタス
イッチ92とが配置される。トランジスタスイッチ90
および92は、各メモリセル行において、行ドライバ8
0とメモリアレイ部10を挟んで反対側に配置される。
【0072】トランジスタスイッチ90は、制御信号R
Eの反転信号/REをゲートに受けて、ワード線WLと
接地電圧GNDとの間に電気的に結合される。トランジ
スタスイッチ90は、内部電源電圧Vccと結合された
ゲートを有し、ライトディジット線WDLと接地電圧G
NDとの間に電気的に結合される。図2の構成例におい
ては、トランジスタスイッチ82,84,90,92の
各々は、NチャネルMOSトランジスタで構成される。
【0073】データ書込時においては、トランジスタス
イッチ82は、制御信号WEに応答してターンオンし
て、ノードNdの電圧、すなわち対応するメモリセル行
のデコード信号Rdに基づいて、対応するライトディジ
ット線WDLを活性化する。活性化されたライトディジ
ット線WDLは、Hレベルに設定されたノードNdと接
続されるので、行ドライバ80からオン状態のトランジ
スタスイッチ92へ向かう方向にデータ書込電流Ipが
流される。
【0074】データ読出時においては、トランジスタス
イッチ90によって、各ワード線WLは接地電圧GND
と切離される。さらに、トランジスタスイッチ84は、
制御信号REに応答してターンオンして、ノードNdの
電圧、すなわち対応するメモリセル行のデコード信号R
dに応じて、対応するワード線WLを活性化する。活性
化されたワード線WLは、Hレベルに設定されたノード
Ndと接続される。これに応答して、選択行に対応する
アクセストランジスタATRのノードがターンオンし
て、ビット線BLおよびソース線SLの間に、磁気トン
ネル接合部MTJが電気的に結合される。このようにし
て、メモリアレイ部10における行選択動作が実行され
る。
【0075】同様の構成は、各メモリセル行のワード線
WLおよびライトディジット線WDLに対応して同様に
設けられる。なお、図4に示されるように、行ドライバ
80は、各メモリセル行ごとに、千鳥状に配置される。
すなわち、行ドライバ80は、ワード線WLおよびライ
トディジット線WDLの一端側、およびワード線WLお
よびライトディジット線WDLの他端側に、1行ごとに
交互配置される。これにより、行ドライバ80を小面積
で効率的に配置できる。
【0076】メモリ周辺回路部11は、さらに、ライト
ドライバ制御回路150と、メモリセル列ごとに配置さ
れたライトドライバWDVa,WDVbと、入力バッフ
ァ175と、データ入力端子180bとを含む。
【0077】変復調/セキュリティ部12から送出され
るMARM部2への書込データDINは、データ入力端
子180bで受けられ、入力バッファ175を介してノ
ードNwへ伝達される。ライトドライバ制御回路150
は、動作指示に応答して、ノードNwへ伝達された書込
データおよび列選択結果に応じて、メモリセル列ごとに
書込制御信号WDTa,WDTbを設定する。
【0078】各メモリセル列において、ライトドライバ
WDVaは、対応する書込制御信号WDTaに応じて、
対応するビット線BLの一端側を、内部電源電圧Vcc
および接地電圧GNDのいずれかで駆動する。同様に、
ライトドライバWDVbは、対応する書込制御信号WD
Tbに応じて、対応するビット線BLの他端側を、内部
電源電圧Vccおよび接地電圧GNDのいずれかで駆動
する。
【0079】データ書込時において、選択列に対応する
書込制御信号WDTaおよびWDTbは、書込データD
INのレベルに応じて、HレベルおよびLレベルの一方
ずつに設定される。たとえば、Hレベル(“1”)のデ
ータを書込む場合には、ライトドライバWDVaからW
DVbへ向かう方向にデータ書込電流+Iwを流すため
に、書込制御信号WDTaがHレベルに設定され、WD
TbがLレベルに設定される。反対に、Lレベル
(“0”)のデータを書込む場合には、ライトドライバ
WDVbからWDVaへ向かう方向にデータ書込電流−
Iwを流すために、書込制御信号WDTbがHレベルに
設定され、WDTaはLレベルに設定される。以下にお
いては、異なる方向のデータ書込電流+Iwおよび−I
wを総称して、データ書込電流±Iwとも表記する。一
方、非選択列においては、書込制御信号WDTaおよび
WDTbの各々は、Lレベルに設定される。また、デー
タ書込動作時以外においても、書込制御信号WDTaお
よびWDTbは、Lレベルに設定される。
【0080】対応するライトディジット線WDLおよび
ビット線BLの両方にデータ書込電流Ipおよび±Iw
がそれぞれ流されるトンネル磁気抵抗素子TMRにおい
て、データ書込電流±Iwの方向に応じた書込データが
磁気的に書込まれる。同様の構成は、各メモリセル列の
ビット線BLに対応して同様に設けられる。なお、図2
の構成において、ライトドライバWDVaおよびWDV
bの駆動電圧を、接地電圧GNDおよび内部電源電圧V
cc以外の電圧とすることも可能である。
【0081】次に、メモリアレイ部10からのデータ読
出動作について説明する。メモリ周辺回路部11は、さ
らに、選択メモリセルの電気抵抗に応じた電圧を伝達す
るためのデータ線DIOと、データ線DIOおよび各ビ
ット線BLの間に設けられた読出選択ゲートRSGとを
含む。読出選択ゲートRSGのゲートには、対応するメ
モリセル列の選択状態を示すリードコラム選択線RCS
Lが結合される。各リードコラム選択線RCSLは、対
応するメモリセル列が選択された場合にHレベルに活性
化される。同様の構成は、各メモリセル列に対応して設
けられる。すなわち、データ線DIOはメモリアレイ部
10上のビット線BLによって共有される。このような
構成とすることにより、選択メモリセルは、データ読出
時において、選択列のビット線BLおよび対応する読出
選択ゲートRSGを介してデータ線DIOと電気的に結
合される。
【0082】メモリ周辺回路部11は、さらに、データ
読出回路100と、データ読出電流供給回路105と、
出力バッファ170と、データ出力端子180bとをさ
らに含む。データ読出電流供給回路105は、内部電源
電圧Vccおよびデータ線DIOの間に電気的に結合さ
れた電流供給トランジスタ107を有する。電流供給ト
ランジスタ107は、制御信号/RE(データ読出時に
Lレベルに活性化)を受けるPチャネルMOSトランジ
スタで構成される。
【0083】電流供給トランジスタ107は、データ読
出時において、データ線DIOを内部電源電圧Vccと
結合することによって、データ読出電流Isを生じさせ
る。データ読出電流Isは、データ線DIO〜選択列の
読出選択ゲートRSG〜選択列のビット線BL〜選択メ
モリセルのトンネル磁気抵抗素子TMR〜アクセストラ
ンジスタATR〜ソース線SL(接地電圧GND)の経
路を通過する。これに応じて、データ線DIOには、選
択メモリセルの電気抵抗に応じた電圧が生じる。なお、
図2においては、最も単純な構成のデータ読出電流供給
回路の例を示したが、より精密にデータ読出電流Isを
供給するために、たとえばデータ読出電流供給回路10
5をカレントミラー構成等を有する定電流供給回路で構
成することもできる。
【0084】データ読出回路100は、データ線DIO
とノードN1およびN2との間に設けられるスイッチ回
路110と、ノードN1およびN2にそれぞれ対応して
設けられる電圧保持キャパシタ111および112と、
センスアンプ120および130と、ラッチ回路140
とを有する。
【0085】スイッチ回路110は、1回のデータ読出
動作において、ノードN1およびN2のうちの順番に選
択される1個ずつを、データ線DIOと接続する。電圧
保持キャパシタ111および112は、ノードN1およ
びN2のそれぞれの電圧を保持するために設けられる。
【0086】センスアンプ120は、ノードN1および
N2の電圧差を増幅する。2段目のセンスアンプ130
は、センスアンプ120の出力をさらに増幅してラッチ
回路140に伝達する。ラッチ回路140は、所定タイ
ミングにおけるセンスアンプ130の出力をフル振幅ま
で増幅するとともにラッチして、読出信号RDをノード
Nrへ出力する。
【0087】1回のデータ読出動作は、ライトディジッ
ト線WDLにバイアス電流を流さない状態で実行される
第1の読出動作と、選択列のライトディジット線WDL
にバイアス電流を流した状態で実行される第2の読出動
作とから構成される。特に、データ書込時にライトディ
ジット線WDLを流されるデータ書込電流Ipを当該バ
イアス電流としても用いることができる。この場合に
は、データ読出時にバイアス電流を供給するための回路
を新たに配置する必要がないので、回路構成を簡略化で
きる。
【0088】第1の読出動作においては、対応するライ
トディジット線WDLに電流が流されていない状態(I
(WDL)=0)で、選択メモリセルからのデータ読出
が実行される。スイッチ回路110は、データ線DIO
とノードN1とを接続する。これにより、第1の読出動
作におけるデータ線電圧は、電圧保持キャパシタ111
によって、ノードN1に保持される。
【0089】次に、第2の読出動作においては、選択行
に対応するライトディジット線WDLにバイアス電流を
流した状態(I(WDL)=Ip)で、すなわち、選択
メモリセルに対して磁化困難軸方向に沿った所定のバイ
アス磁界が作用した状態で、選択メモリセルからのデー
タ読出が実行される。第2のデータ読出時において、ス
イッチ回路110は、データ線DIOをノードN2と接
続する。したがって、第2のデータ読出時におけるデー
タ線電圧は、ノードN2に伝達され、電圧保持キャパシ
タ112によって保持される。
【0090】このようなバイアス磁界を作用させること
によって、選択メモリセルのメモリセル抵抗Rcell
は、第1の読出動作時、すなわちデータ読出動作前か
ら、記憶データレベルに応じた極性で変化する。これに
より、第2の読出動作時におけるデータ線DIOの電圧
は、第1の読出動作時よりも上昇あるいは下降する。
【0091】具体的には、選択メモリセルに電気抵抗R
maxに対応する記憶データ(たとえば“1”)が記憶
されている場合には、第1の読出動作時よりも第2の読
出動作時の方が、データ線電圧は高くなる。これは、デ
ィジット線電流I(WDL)によるバイアス磁界の作用
によってメモリセル抵抗Rcellが小さくなるのに応
じて、トンネル磁気抵抗素子TMRを流れる電流が増加
するためである。これに対して、選択メモリセルに電気
抵抗Rminに対応する記憶データ(たとえば“0”)
が記憶されている場合には、第1の読出動作時よりも第
2の読出動作時の方が、データ線電圧は低くなる。これ
は、ディジット線電流I(WDL)によるバイアス磁界
の作用によってメモリセル抵抗Rcellが大きくなる
のに応じて、トンネル磁気抵抗素子TMRを流れる電流
が減少するためである。
【0092】センスアンプ120は、ノードN1および
N2にそれぞれ保持された電圧、すなわち第1および第
2の読出動作のそれぞれにおけるデータ線電圧を比較す
る。第2の読出動作の実行後に、センスアンプ120の
出力をさらに増幅するセンスアンプ130の出力をラッ
チ回路140によって増幅およびラッチして読出信号R
Dを生成することにより、読出信号RDは、選択メモリ
セルの記憶データに応じたレベルを有することになる。
出力バッファ170は、読出信号RDに応じた読出デー
タDOUTをデータ出力端子180bへ出力する。MA
RM部2からの読出データDOUTは、データ出力端子
180bから変復調/セキュリティ部12へ伝達され
る。
【0093】このように、図4に示した構成によれば、
データ読出動作において、リファレンスセルを用いるこ
となく、選択メモリセルに対するアクセスのみでデータ
読出を実行できる。すなわち、同一のメモリセル、同一
のビット線、同一のデータ線および同一のセンスアンプ
等が含まれる同一のデータ読出経路によって実行される
電圧比較に基づいて読出データが生成される。したがっ
て、データ読出経路を構成する各回路における製造ばら
つきに起因するオフセット等の影響を回避して、データ
読出動作を高精度化できる。
【0094】あるいは、MTJメモリセルの電気抵抗R
maxおよびRminの中間的な電気抵抗を有するリフ
ァレンスセル(図示せず)を配置して、リファレンスセ
ルに基づいて生成された基準電圧をノードN1およびN
2の一方に入力する構成とすることも可能である。この
構成においては、読出信号RDは、選択メモリセルと接
続されたデータ線DIOの電圧と、リファレンスセルに
基づく基準電圧との比較によって生成される。この場合
には、選択メモリセル対する1回のアクセスのみでデー
タ読出を実行できるので、データ読出動作を高速化でき
る。
【0095】次に、薄膜磁性体記憶装置1Aにおけるイ
ンダクタンス配線5の配置およびその製造工程について
詳細に説明する。
【0096】図5は、インダクタンス配線の配置を説明
するための薄膜磁性体記憶装置1Aの断面図である。
【0097】図5を参照して、薄膜磁性体記憶装置1A
は、メモリアレイ部10と、周辺回路部9と、アンテナ
部4とに大別される。ここで、周辺回路部9は、図1に
示したメモリ周辺回路部11および周辺回路部3を総括
的に表記したものである。
【0098】薄膜磁性体記憶装置1Aは、半導体基板S
UB上に形成される。メモリアレイ部10においては、
図21に示した構造図と同様に、金属配線層ML1、M
L2およびML3を用いて、ソース線SL、ライトディ
ジット線WDLおよびビット線BLが、MTJメモリセ
ルに対するデータ読出およびデータ書込を実行するため
の信号配線として設けられる。
【0099】金属配線層ML2に配置されるライトディ
ジット線WDLは、図2(b)に示されたインダクタン
ス配線5の断面構造と同様に、その下面部および側面部
を磁性体膜7によって覆われている。これにより、ライ
トディジット線WDLのインダクタンス値を増大させる
ことができるので、必要なデータ書込磁界を発生するの
に必要な電流量を抑制して、低消費電力化を図ることが
できる。さらに、ライトディジット線WDLによって生
じる磁束の向きを直上側に集中させることができるの
で、非選択の隣接メモリセルに対するデータ書込磁界の
影響を低減させることができる。これにより、データ誤
書込の発生を防止して、動作の信頼性を向上できる。ま
た、トンネル磁気抵抗素子TMRは、磁性体膜8で形成
される。メモリアレイ部10のその他の部分の構造は、
図21に示した構造図と同様であるので、詳細な説明は
繰返さない。
【0100】図6は、磁性体膜8の構成例を示す概念図
である。図6を参照して、磁性体膜8は、自由磁化層V
Lを形成する薄膜であるNiFe膜と、磁気トンネル接
合を実現するための絶縁膜であるトンネルバリアTBと
して設けられるAl−Al23膜とを含む。たとえば、
このAl−Al23膜の厚みは、0.9〜2.1[nm
(10-9m)]程度に設定される。
【0101】磁性体膜8は、さらに、固定磁化層FLと
して用いられるNiFe膜と、固定磁化層FLおよび自
由磁化層VLとトンネルバリアTBとの間にそれぞれ形
成されるCo膜と、固定磁化層FLの磁化方向を固定す
るための反強磁性体膜PLとして設けられるFeMn膜
とを含む。既に説明したように、このように形成された
磁性体膜8によって、各メモリセルが磁気的にデータ記
憶を実行するためのトンネル磁気抵抗素子TMRが構成
される。すなわち、このような磁性体膜8は薄膜磁性体
記憶装置において必然的に形成する必要がある。
【0102】再び図5を参照して、アンテナ部4におい
て、インダクタンス配線5は、ライトディジット線WD
Lと同一の金属配線層ML2に形成される。インダクタ
ンス配線5は、図2(b)に示された断面構造を有し、
ライトディジット線WDLと同様に、金属配線6と、金
属配線6の下面部および側面部を覆うようにして形成さ
れた磁性体膜7とを有する。これにより、インダクタン
ス配線5のインダクタンス値が増大される。
【0103】さらに、アンテナ部4において、インダク
タンス配線5の上層側に、メモリアレイ部10と同様
に、磁性体膜8が形成される。メモリアレイ部10に形
成された磁性体膜8が各メモリセルの形状に合わせて微
細加工されるのに対し、アンテナ部4に形成された磁性
体膜8は、インダクタンス配線5のインダクタンス値を
増大するために設けられているので、特に微細加工を施
す必要はない。このため、アンテナ部4においては、磁
性体膜8は、アンテナ部4の形状に応じて平面状に設け
ればよい。
【0104】これに対して、周辺回路部9においては、
信号配線における信号伝播遅延の発生を考慮して、ライ
トディジット線WDLおよびインダクタンス配線5と同
一の金属配線層ML2に配置される金属配線360に対
して、磁性体膜7は非形成とされる。さらに、磁性体膜
8についても周辺回路部9においては形成されない。こ
れにより、周辺回路部9に設けられる金属配線360の
インダクタンス値を抑制して、信号伝播遅延を低減する
ことができる。
【0105】次に、図5に示した構造の薄膜磁性体記憶
装置の製造工程について説明していく。
【0106】図7、8および図9は、図5に示した薄膜
磁性体記憶装置の製造工程を説明する第1、第2および
第3の断面図である。
【0107】図7を参照して、工程(0)は、ソース線
SLが配置される金属配線層ML1の形成が完了した時
点に相当する。工程(1)においては、金属配線層ML
2を形成するための準備として、金属配線層ML1上
に、SiO2等によって形成される層間絶縁膜350が
設けられる。
【0108】次に工程(2)において、ライトディジッ
ト線WDLが配置される領域351、トンネル磁気抵抗
素子TMRおよびアクセストランジスタATRの間のコ
ンタクトを確保するための領域352、信号配線360
を形成するための領域353、およびインダクタンス配
線5を形成するための領域354にデュアルダマシン加
工が施される。
【0109】さらに、工程(3)において、磁性体膜7
が成膜される。磁性体膜7は、磁性体およびTiN等か
らなる複数層の膜として形成されるのが一般的である。
磁性体膜は、スパッタリングもしくはCVD(Chemical
Vapor Deposition)によって形成される。なお、工程
(3)に先立って、周辺回路部9に対応してレジスト3
55が形成される。これにより、レジスト355が形成
された領域は保護されて、磁性体膜7は形成されない。
工程(3)後に、レジスト355はアッシング等によっ
て除去される。
【0110】図8を参照して、工程(4)においては、
磁性体膜7の上層に、金属配線を形成するためのたとえ
ばCu層356がさらに形成される。Cu層356は、
ダマシン加工された領域にメッキによって埋込まれて、
金属配線を形成する。次に、工程(5)において、たと
えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)によっ
て、Cu層356および磁性体膜7が研磨されて、金属
配線層ML2に形成される配線群の平坦化および形状加
工等が行なわれる。これにより、金属配線層ML2に
は、メモリアレイ部10においてライトディジット線W
DLが形成され、周辺回路部9において信号配線360
が形成され、アンテナ部4においてインダクタンス配線
5が形成される。
【0111】次に、工程(6)では、メモリアレイ部1
0において、トンネル磁気抵抗素子TMRとアクセスト
ランジスタATRとの間の電気的な結合を確保するため
のコンタクトホール340およびストラップ345が形
成される。一方、周辺回路部9およびアンテナ部4にお
いては、金属配線層ML2上に層間絶縁膜(SiO
2等)357が形成される。
【0112】図9を参照して、次の工程(7)において
は、トンネル磁気抵抗素子TMRに相当する磁性体膜8
が形成され、RIE(Reactive Ion Etching)等により
パターニングされる。これにより、メモリアレイ部10
において磁性体膜8はメモリセル形状に合わせて微細加
工される。これに対し、アンテナ部4においては、磁性
体膜8は、平面状に形成される。次の工程(8)におい
て、磁性体膜8上に形成された層間絶縁膜370に対し
て、上層配線を設けるための領域371および372
と、上層配線とトンネル磁気抵抗素子TMRとの間のコ
ンタクトを確保するための領域373について、ダマシ
ン加工が実行される。
【0113】さらに、工程(9)において、ダマシン加
工された領域に、金属配線材料としてCu層等をメッキ
によって形成し、さらにCMPで加工することによっ
て、金属配線層ML3が形成される。この結果、金属配
線層ML3において、メモリアレイ部10に対応してビ
ット線BLが形成され、アンテナ部4および周辺回路部
9に対して、金属配線385が設けられる。
【0114】このような工程を経て、実施の形態1に従
う薄膜磁性体記憶装置を、インダクタンス配線5のイン
ダクタ値を増大させるための専用工程を特に設けること
なく、半導体基板上に形成することができる。すなわ
ち、インダクタンス値を増大させた配線によって形成さ
れたアンテナを搭載することによって、小型・薄形状で
通信能力が高い無線チップを、製造工程の複雑化を招く
ことなく作製することができる。また、薄膜磁性体記憶
装置は、EEPROM等の様に高電圧を必要とせずに、
低消費電力で動作可能であるので、薄膜磁性体記憶装置
を用いた無線チップに対しては、外部からの電波によっ
て動作電源を十分に供給できる。このため、電池寿命を
考慮する必要がなく、半永久的に繰り返し使用すること
も可能である。
【0115】[実施の形態1の変形例1]図10は、実
施の形態1の変形例1に従う薄膜磁性体記憶装置の構造
を説明する断面図である。
【0116】図10を参照して、実施の形態1の変形例
1に従う薄膜磁性体記憶装置においては、メモリセルを
構成するトンネル磁気抵抗素子TMRは、最上層の金属
配線層MLnと、その下層の金属配線層ML(n−1)
との間に設けられる。すなわち、ライトディジット線W
DLおよびインダクタンス配線5は、金属配線層ML
(n−1)に設けられる。メモリアレイ部10において
は、ビット線BLが、最上層の金属配線層MLnに設け
られる。
【0117】一般的に、周辺回路部9およびアンテナ部
4において、金属配線層ML(n−1)およびMLn等
の最上層部分に設けられる金属配線は、信号伝播遅延が
問題とならない電源配線(代表的には、図3に示した電
源配線15)として用いられる。したがって、実施の形
態1の変形例1に従う薄膜磁性体記憶装置においては、
ライトディジット線WDLおよびインダクタンス配線5
と同一の金属配線層ML(n−1)に設けられる信号配
線386について、ライトディジット線WDLおよびイ
ンダクタンス配線5と同様に、その下面部または、下面
部および側面部を磁性体膜7で覆う構成とすることがで
きる。これにより、図7に示された工程(2)および工
程(3)の間に相当する、金属配線層ML(n−1)を
形成する工程前において、周辺回路部9に対応する領域
にレジスト355を形成する必要がないので、製造工程
を簡略化することが可能である。
【0118】[実施の形態1の変形例2]図11は、本
発明の実施の形態1の変形例2に従う薄膜磁性体記憶装
置1Bの全体構成を示す概略ブロック図である。
【0119】図11を参照して、実施の形態1の変形例
2に従う薄膜磁性体記憶装置1Bは、図1に示された薄
膜磁性体記憶装置1Aと同様に、メモリアレイ部10
と、メモリ周辺回路部11と、変復調/セキュリティ部
12と、送受信部13と、電源制御部14と、アンテナ
部4とを備える。図5で説明したように、実施の形態1
に従う薄膜磁性体記憶装置1Aにおいては、トンネル磁
気抵抗素子TMRに相当する磁性体膜8を、アンテナ部
4に対応する領域には配置するものの、周辺回路部9に
対応する領域には配置しなかった。
【0120】これに対して、実施の形態1の変形例2に
従う薄膜磁性体記憶装置1Bにおいては、メモリ周辺回
路部11、変復調/セキュリティ部12、送受信部13
および電源制御部14から構成される周辺回路部9全体
において、磁性体膜8が平面上に形成される。
【0121】図12は、図11に示された薄膜磁性体記
憶装置1Bの断面図である。図12と、図5に示された
実施の形態1に従う薄膜磁性体記憶装置の断面図との比
較から理解されるように、実施の形態1の変形例2に従
う構成においては、周辺回路部9においても磁性体膜8
が形成されている点が、実施の形態1に従う構成と異な
る。すなわち、実施の形態1の変形例2に従う薄膜磁性
体記憶装置の製造工程においては、図9に示された工程
(7)に対応する製造工程において、メモリアレイ部1
0においては、メモリセルの形状に合わせて磁性体膜を
微細加工してトンネル磁気抵抗素子TMRとして用い、
周辺回路部9およびアンテナ部4の両方において、磁性
体膜8を平面状に形成する。
【0122】このような構成とすることにより、アンテ
ナ部4を構成するループ状に形成されたインダクタンス
配線5のインダクタンス値をさらに向上することができ
る。これにより、アンテナ部4の通信能力を向上させる
ことができる。言い換えれば、同一の通信能力を得るた
めに必要なインダクタンス配線5の巻数を削減すること
ができるので、無線チップとして用いられる薄膜磁性体
記憶装置をさらに小型化できる。
【0123】[実施の形態2]実施の形態2において
は、実施の形態1またはその変形例に従う薄膜磁性体記
憶装置を用いた、流通管理システムの構成について説明
する。
【0124】図13は、実施の形態2に従う流通管理シ
ステムの構成を説明する概念図である。
【0125】図13を参照して、実施の形態2に従う流
通管理システムは、実施の形態1またはその変形例に従
う薄膜磁性体記憶装置1A(1B)が一体的に埋込まれ
た流通品600と、データベース610と、データ読出
装置620と、データ書込装置630とを備える。
【0126】流通品600には、無線チップとして用い
られる薄膜磁性体記憶装置1Aまたは1Bを、非接触型
のタグチップとして設けられる。実施の形態2において
は、薄膜磁性体記憶装置1Aまたは1Bを、単にタグチ
ップ1A(1B)とも称する。タグチップ1A(1B)
は、流通品600の管理データを不揮発的に記憶する。
管理データには、当該流通品の製造、販売および保守等
に関するデータが含まれる。
【0127】特に、実施の形態1またはその変形例に従
う、アンテナ部を小型化可能な薄膜磁性体記憶装置をタ
グチップとして用いることにより、流通品の適用範囲を
拡大できる。たとえば、有価証券等の紙質の流通品につ
いても、非接触型タグチップの埋込みが可能となる。あ
るいは、指輪のような流通品については、台座と石との
隙間にタグチップを装着することができ、ネックレスの
ような流通品については、石と石とを接続するチェーン
部にタグチップを装着することができる。
【0128】図14は、紙質の流通品へのタグチップの
埋込み方式を説明する概念図である。
【0129】図14を参照して、紙質の流通品600
は、微小薄膜化が可能な、本発明の実施の形態1に従う
タグチップ1A(1B)を表紙601および裏紙602
の間に貼り合わせるようにして埋込む。これにより、紙
質の流通品600に対して、非接触型タグチップを一体
的に埋込むことが可能となる。
【0130】再び図13を参照して、データベース61
0は、管理データの登録および照合を行なう。データ読
出装置620は、タグチップ1A(1B)上に形成され
たアンテナを介して送受信される電波によって、当該タ
グチップが埋め込まれた流通品600に関する管理デー
タを非接触に読出す。データ読出装置620によって読
出された管理データは、データベース610によって照
合できる。
【0131】データ書込装置630は、タグチップ1A
(1B)上に形成されたアンテナを介して送受信される
電波によって、流通品600に関する管理データをタグ
チップ1A(1B)へ非接触に書込む。データ書込装置
630によって書込まれる管理データは、データベース
610へ登録される。
【0132】このような構成とすることにより、たとえ
ば流通前に流通品600に対して、データベースに登録
される管理データをデータ書込装置630によって書込
んだ後に、流通経路に提供することができる。これによ
り、流通経路の任意の段階において、データ読出装置6
20を用いて、管理データの照合を行なうことができ
る。必要に応じて、データ書込装置630を流通の途中
段階で用いれば、流通途中で生じた変更を反映して、管
理データを修正することも可能である。
【0133】さらに、流通品600が繰返し流通される
場合には、データ書込装置630によって新たな管理デ
ータをタグチップ1A(1B)に書込むとともに、デー
タベース610に登録した上で、再び流通経路に供すれ
ばよい。
【0134】このように、小型化されたアンテナを内蔵
する薄膜磁性体記憶装置をタグチップとして用いて流通
管理システムを構成することによって、非接触な管理デ
ータの授受によって流通管理を行なうことが可能な流通
品の範囲を拡大することができる。また、外部からの電
波によってタグチップの動作電源を十分に供給できるた
め、電池寿命を考慮する必要がなく、半永久的に繰り返
し使用することも可能である。
【0135】[実施の形態3]実施の形態3において
は、実施の形態1およびその変形例で示した薄膜磁性体
記憶装置をIDチップとして用いる製造工程管理システ
ムの構成について説明する。
【0136】図15は、実施の形態3に従う製造工程管
理システムの構成を説明する概念図である。
【0137】図15を参照して、実施の形態3に従う製
造工程管理システムは、実施の形態1またはその変形例
に従う薄膜磁性体記憶装置1A(1B)が付加された半
製品605と、半製品605が経由する所定の複数の製
造工程700〜706と、工程管理装置710とを備え
る。
【0138】製造工程に投入された半製品605には、
無線チップとして用いられる薄膜磁性体記憶装置1Aま
たは1Bが、当該半製品の工程管理データを記憶するた
めの非接触型のID(Identification)チップとして付
加される。実施の形態3においては、半製品605に付
加された薄膜磁性体記憶装置1A(1B)を、単にID
チップ1A(1B)とも称する。
【0139】工程管理装置710は、IDチップ1A
(1B)との間で、工程管理データを授受する。実施の
形態1およびその変形例で説明したように、工程管理装
置710とIDチップ1A(1B)との間におけるデー
タ授受は、IDチップ上に形成されたインダクタンス配
線によって構成されるアンテナ部を介して送受信される
電波に基づいて実行される。半製品605は、所定の順
序に従って、製造工程700〜706のそれぞれを経由
する。すべての製造工程を経由した後に、半製品605
は、IDチップ1A(1B)が除去されて、最終製品6
05Fとなり出荷される。
【0140】図16は、実施の形態3に従う製造工程管
理方法を説明するフローチャートである。
【0141】図16を参照して、半製品が工程に投入さ
れるときに(ステップS100)、工程管理データを不
揮発的に記憶するためのIDチップが付加される(ステ
ップS110)。IDチップに記憶される工程管理デー
タには、IDチップが組込まれた半製品が経由すべき製
造工程の順序や、各製造工程の経由実績等が記憶され
る。
【0142】図15に示した製造工程700〜706の
うちの1つに半製品605が送られると、工程管理装置
710は、半製品605に付加されたIDチップ1A
(1B)に対するデータ読出動作によって、工程管理デ
ータを読取る(ステップS120)。読取られた工程管
理データに基づいて、半製品が当該製造工程へ正しく送
られてきたかどうかを判断することができる。正しい製
造工程に送られてきた場合には、当該半製品に対して、
当該製造工程における処理ステージが実行される(ステ
ップS130)。
【0143】当該処置ステージの完了後に、少なくとも
当該製造工程を通過したことを示す情報が、IDチップ
1A(1B)へ書込まれる。この際に、当該製造工程に
おける製造実績等を併せて書込むことも可能である。さ
らに、IDチップ1A(1B)から工程管理データを読
取ることによって、当該半製品が所定の製造工程をすべ
て完了したかどうかが判断される(ステップS14
0)。さらに経由すべき製造工程が残っている場合、す
なわち工程未完了である場合には、残りの製造工程へ半
製品が送られて、ステップS120〜ステップS140
の処理が再び施される。これに対して、すべての製造工
程が完了している場合には、IDチップは除去される
(ステップS150)。これにより、半製品が最終製品
となって、製造工程が完了する(ステップS200)。
一方、半製品から除去されたIDチップ1A(1B)
は、工程管理データを再登録することによって、再び他
の半製品に対して付加することができる(ステップS1
60)。
【0144】このような構成とすることにより、無線通
信機能を備えたデータ書換可能な不揮発型メモリである
薄膜磁性体記憶装置をIDチップとして用いることによ
り、小型化かつ低消費電力化された非接触型IDチップ
を用いた工程管理システムを構成できる。特に、実施の
形態1およびその変形例に従う薄膜磁性体記憶装置を用
いたIDチップは、薄膜状に小型化できるため、微小ま
たは薄膜製品の製造工程管理システムへの適用できる。
また、外部からの電波によってIDチップの動作電源を
十分に供給できるため、電池寿命を考慮する必要がな
く、半永久的に繰り返し使用することも可能である。
【0145】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0146】
【発明の効果】請求項1から4に記載の薄膜磁性体記憶
装置は、薄膜磁性体記憶装置の製造工程に必然的に含ま
れる磁性体膜の製造工程を利用して、導電性配線のイン
ダクタンス値の増大を図ることができる。
【0147】請求項5および6に記載の薄膜磁性体記憶
装置は、インダクタンス値が増大されたインダクタンス
配線を用いて、外部と通信するためのアンテナ部を構成
するので、小型・薄形状で形成されたアンテナ部によっ
て、通信能力を確保できる。
【0148】請求項7に記載の薄膜磁性体記憶装置は、
アンテナ部で受信された電波による誘導電流によって動
作電源電圧を確保できる。この結果、EEPROM等の
様に高電圧を必要とせずに低消費電力で動作可能な薄膜
磁性体記憶装置を、電池寿命を考慮することなく、半永
久的に使用することができる。
【0149】請求項8および9に記載の薄膜磁性体記憶
装置は、アンテナ部を構成する導電性配線のインダクタ
ンス値をさらに増大させることができる。したがって、
アンテナ部をさらに小型化して、薄膜磁性体記憶装置の
小型化を図ることができる。
【0150】請求項10および12に記載の薄膜磁性体
記憶装置は、磁性体メモリセルへデータ書込磁界を印加
するための書込信号配線のインダクタンス値が増大する
ので、必要なデータ書込磁界を発生するのに必要な電流
量を抑制して、低消費電力化を図ることができる。ま
た、書込信号配線よって生じる磁束の向きを直上側に集
中させることができるので、隣接メモリセルに対するデ
ータ書込磁界の影響を低減させることができる。
【0151】請求項11に記載の薄膜磁性体記憶装置
は、周辺回路に対応する領域に、アンテナ部を構成する
導電性配線および、書込信号線と同一層に形成された配
線における信号伝播遅延を低減できる。
【0152】請求項13に記載の無線チップは、アンテ
ナ部によって送受信される電波に基づいて、磁性体メモ
リセルに対するデータ入出力を実行できる。したがっ
て、EEPROM等の様に高電圧を必要とせずに低消費
電力で動作可能な薄膜磁性体記憶装置を用いて、外部と
の通信機能を備えた無線チップを提供できる。
【0153】請求項14に記載の流通管理システムは、
小型化されたアンテナを内蔵する薄膜磁性体記憶装置を
タグチップとして用いた、非接触な管理データの授受に
よって流通管理を行なうことができる。特に、アンテナ
を薄型状に小型化することによって、流通管理を行なう
ことが可能な流通品の範囲を拡大できる。さらに、薄膜
磁性体記憶装置を用いたタグチップでは、外部からの電
波によって動作電源を十分に供給できるため、電池寿命
を考慮する必要がない。
【0154】請求項15および16に記載の製造工程管
理システムは、小型化されたアンテナを内蔵する薄膜磁
性体記憶装置をIDチップとして用いた、非接触な工程
管理データの授受によって製造工程管理を行なうことが
できる。特に、特に、アンテナを薄型状に小型化するこ
とによって、微小または薄膜製品の製造工程へも適用す
ることができる。さらに、薄膜磁性体記憶装置を用いた
IDチップでは、外部からの電波によって動作電源を十
分に供給できるため、電池寿命を考慮する必要がない。
【0155】請求項17に記載の製造工程管理システム
は、完成品から除去されたIDチップへ工程管理データ
を再登録して別の半製品に付加するので、請求項16が
奏する効果に加えて、IDチップを半永久的に繰り返し
使用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に従う薄膜磁性体記憶
装置1Aの構成を示す概略ブロック図である。
【図2】 図1に示されたインダクタンス配線の配置お
よび構造を示す概念図である。
【図3】 図1に示された周辺回路部の構成を詳細に説
明するためのブロック図である。
【図4】 図1に示されたMRAM部の構成を説明する
回路図である。
【図5】 インダクタンス配線の配置を示すための薄膜
磁性体記憶装置の断面図である。
【図6】 図5に示された磁性体膜8の構成例を示す概
念図である。
【図7】 図5に示した薄膜磁性体記憶装置の製造工程
を説明する第1の断面図である。
【図8】 図5に示した薄膜磁性体記憶装置の製造工程
を説明する第2の断面図である。
【図9】 図5に示した薄膜磁性体記憶装置の製造工程
を説明する第3の断面図である。
【図10】 実施の形態1の変形例1に従う薄膜磁性体
記憶装置の構造を説明する断面図である。
【図11】 本発明の実施の形態1の変形例2に従う薄
膜磁性体記憶装置の全体構成を示す概略ブロック図であ
る。
【図12】 実施の形態1の変形例2に従う薄膜磁性体
記憶装置の断面図である。
【図13】 実施の形態2に従う流通管理システムの構
成を説明する概念図である。
【図14】 紙質の流通品へのタグチップの埋込み方式
を説明する概念図である。
【図15】 実施の形態3に従う製造工程管理システム
の構成を説明する概念図である。
【図16】 実施の形態3に従う製造工程管理方法を説
明するフローチャートである。
【図17】 MTJメモリセルの構成を示す概略図であ
る。
【図18】 MTJメモリセルに対するデータ書込動作
を説明する概念図である。
【図19】 データ書込電流とMTJメモリセルの磁化
状態との関係を示す概念図である。
【図20】 MTJメモリセルからのデータ読出動作を
説明する概念図である。
【図21】 半導体基板上に作製されたMTJメモリセ
ルの構造図である。
【図22】 図21に示した構造を有するMTJメモリ
セルの上面図である。
【符号の説明】
1A,1B 薄膜磁性体記憶装置(タグチップ,IDチ
ップ)、2 MRAM部、3 周辺回路部、4 アンテ
ナ部、5 インダクタンス配線、6 金属配線、7,8
磁性体膜、9 周辺回路部、10 メモリアレイ部、
11 メモリ周辺回路部、12 セキュリティ部、13
送受信部、14 電源制御部、15電源配線、16
整流器、17 リファレンス生成回路、18 シャント
レギュレータ、19 電源検出回路、20 通信コント
ロール回路、21 キャリア抽出回路、22 送信回
路、23 発振器、24 同期調整回路、25 データ
処理回路、26 復調回路、27 変調回路、385,
386 金属配線、600流通品、605 半製品、6
05F 最終製品、610 データベース、620 デ
ータ読出装置、630 データ書込装置、700〜70
6 製造工程、710 工程管理装置、ATR アクセ
ストランジスタ、FL 固定磁化層、MCメモリセル、
ML1,ML2,ML3,ML(n−1),MLn 金
属配線層、PL 反強磁性体膜、SUB 半導体基板、
TB トンネルバリア、TMRトンネル磁気抵抗素子、
VL 自由磁化層、Vcc 動作電源電圧、WDL ラ
イトディジット線、WL ワード線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11C 11/15 G06K 19/00 H H01L 43/08 K

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成された薄膜磁性体記憶装置
    であって、 前記基板上に形成された導電性配線と、 前記基板上において、前記導電性配線の下層側におい
    て、前記導電性配線の少なくとも直下部に対応して選択
    的に形成された第1の磁性体膜とを備える、薄膜磁性体
    記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の磁性体膜は、前記導電性配線
    の側面部に対応してさらに形成される、請求項1に記載
    の薄膜磁性体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記導電性配線はループ形状に形成され
    る、請求項1に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  4. 【請求項4】 各々が、磁気的に記憶データを保持する
    ための第2の磁性体膜を有する複数の磁性体メモリセル
    をさらに備え、 前記第2の磁性体膜は、前記複数の磁性体メモリセルの
    作成工程において、前記導電性配線の上層側にも形成さ
    れる、請求項1に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  5. 【請求項5】 各々が、磁気的に記憶データを保持する
    ための第2の磁性体膜を有する複数の磁性体メモリセル
    が配置されたメモリアレイ部と、 前記メモリアレイに対して前記記憶データを読出しおよ
    び書込むためのアレイ周辺回路部と、 ループ形状に形成された前記導電性配線によって構成さ
    れるアンテナ部と、 前記アンテナ部によって受信される電波に基づいて、前
    記アレイ周辺回路部への動作指示を生成するための周辺
    回路部とをさらに備える、請求項1に記載の薄膜磁性体
    記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記周辺回路部は、前記アンテナ部と前
    記アレイ周辺回路部との間に設けられ、前記アンテナ部
    によって送受信される電波を用いて、前記メモリアレイ
    から読出された記憶データおよび前記メモリアレイへ書
    込まれる記憶データを外部との間で授受するための送受
    信部を含む、請求項5に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記周辺回路部は、前記電波によって前
    記導電性配線に生じる誘導電流を源に、前記薄膜磁性体
    記憶装置の動作電源電圧を生成する電源制御部を含む、
    請求項5に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の磁性体磁性体メモリセルの作
    製工程において、前記第2の磁性体膜は、前記アンテナ
    部に対応する領域に対しても同一層に平面状に形成され
    る、請求項5に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の磁性体磁性体メモリセルの作
    製工程において、前記第2の磁性体膜は、前記アンテナ
    部に対応する領域、前記アレイ周辺回路部に対応する領
    域、および前記周辺回路に対応する領域においても同一
    層に平面状に形成される、請求項5に記載の薄膜磁性体
    記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記複数の磁性体メモリセルへ前記記
    憶データを書込むための書込信号配線をさらに備え、 前記書込信号配線および前記導電性配線は、前記第1の
    磁性体膜の上層に同一工程で形成され、 前記第1の磁性体膜は、前記導電性配線および前記書込
    信号配線のそれぞれに対して同様に、少なくとも直下部
    に対応して形成される、請求項5に記載の薄膜磁性体記
    憶装置。
  11. 【請求項11】 前記アレイ周辺回路部および前記周辺
    回路に対応する領域において、前記書込信号配線および
    前記導電性配線と同一層に形成される配線に対して、前
    記第1の磁性体膜は非形成とされる、請求項10に記載
    の薄膜磁性体記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記アレイ周辺回路部および前記周辺
    回路に対応する領域において、前記書込信号配線および
    前記導電性配線と同一層に形成される配線に対しても、
    前記第1の磁性体膜は、前記書込選択配線および前記導
    電性配線と同様に形成される、請求項10に記載の薄膜
    磁性体記憶装置。
  13. 【請求項13】 外部との間で送受信される電波に応じ
    て、記憶データを非接触に読出および書込可能な無線チ
    ップであって、 基板上に形成された薄膜磁性体記憶装置を備え、 前記薄膜磁性体記憶装置は、 磁気的に前記記憶データを保持するための複数の磁性体
    メモリセルが配置されたメモリアレイ部と、 前記メモリアレイに対するデータ読出およびデータ書込
    を実行するためのアレイ周辺回路部と、 導電性配線によって構成されるアンテナ部と、 前記アンテナ部によって送受信される電波を用いて、前
    記メモリアレイから読出された記憶データおよび前記メ
    モリアレイへ書込まれる記憶データを外部との間で授受
    するための周辺回路部とを含む、無線チップ。
  14. 【請求項14】 流通管理システムであって、 流通品に一体に埋め込まれたタグチップと、 前記流通品の管理データの照合および登録を行なうため
    のデータベース部と、前記タグチップから前記管理デー
    タを非接触に読出して、読出した管理データを前記デー
    タベースに対して照合するための管理データ読出装置
    と、 前記管理データを前記タグチップへ非接触に書込むとと
    もに、書込まれた管理データを前記データベースに登録
    するための管理データ書込装置とを備え、 前記タグチップは、磁気的に前記管理データを保持する
    ための複数の磁性体メモリセルが配置されたメモリアレ
    イ部を有する薄膜磁性体記憶装置を含み、 前記薄膜磁性体記憶装置は、 前記メモリアレイに対するデータ読出およびデータ書込
    を実行するためのアレイ周辺回路部と、 少なくとも下面側が磁性体膜で覆われた導電性配線によ
    って構成されるアンテナ部と、 前記アンテナ部で受信された電波によって前記導電性配
    線に生じる誘導電流を源に前記タグチップの動作電源電
    圧を生成する電源制御部と、 前記アンテナ部によって、前記管理データ読出装置およ
    び前記管理データ書込装置との間で送受信される電波に
    基づいて、前記メモリアレイ部に記憶された前記管理デ
    ータの読出および書込を、前記アレイ周辺回路部へ指示
    するための送受信部とを含む、流通管理システム。
  15. 【請求項15】 製造工程管理システムであって、 所定の複数の製造工程を経由する半製品に付加されたI
    Dチップと、 各前記製造工程において、前記IDチップとの間で工程
    管理データを非接触に授受するための工程管理装置とを
    備え、 前記IDチップは、磁気的に前記工程管理データを保持
    するための複数の磁性体メモリセルが配置されたメモリ
    アレイ部を有する薄膜磁性体記憶装置を含み、 前記薄膜磁性体記憶装置は、 前記メモリアレイに対するデータ読出およびデータ書込
    を実行するためのアレイ周辺回路部と、 少なくとも下面側が磁性体膜で覆われた導電性配線によ
    って構成されるアンテナ部と、 前記アンテナ部で受信された電波によって前記導電性配
    線に生じる誘導電流を源に前記薄膜磁性体記憶装置の動
    作電源電圧を生成する電源制御部と、 前記アンテナ部によって前記工程管理装置との間で送受
    信される電波に基づいて、前記メモリアレイ部に記憶さ
    れた前記工程管理データの読出および書込を、前記アレ
    イ周辺回路部に対して指示するための送受信部とを含
    む、製造工程管理システム。
  16. 【請求項16】 前記半製品が前記所定の複数の製造工
    程の全てを経由した場合に、前記IDチップは除去され
    る、請求項15に記載の製造工程管理システム。
  17. 【請求項17】 除去された前記IDチップは、前記工
    程管理データを再登録された後に、他の半製品へ付加さ
    れる、請求項16に記載の製造工程管理システム。
JP2002040093A 2002-02-18 2002-02-18 薄膜磁性体記憶装置ならびにそれを用いた無線チップ、流通管理システムおよび製造工程管理システム Withdrawn JP2003243631A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002040093A JP2003243631A (ja) 2002-02-18 2002-02-18 薄膜磁性体記憶装置ならびにそれを用いた無線チップ、流通管理システムおよび製造工程管理システム
US10/219,270 US6795339B2 (en) 2002-02-18 2002-08-16 Thin film magnetic memory device having communication function, and distribution management system and manufacturing step management system each using thereof
TW091123474A TWI223261B (en) 2002-02-18 2002-10-11 Thin film magnetic device, and distribution management system and manufacturing step management system each using thereof
DE10248271A DE10248271A1 (de) 2002-02-18 2002-10-16 Dünnfilm-Magnetspeichervorrichtung mit Kommunikationsfunktion sowie Vertriebsmanagementsystem und Herstellungsschritt-Managementsystem unter Verwendung der Dünnfilm-Magnetspeichervorrichtung
KR1020020071602A KR20030069037A (ko) 2002-02-18 2002-11-18 통신 기능을 구비한 박막 자성체 기억 장치와 이를 이용한유통 관리 시스템 및 제조 공정 관리 시스템
CN02152203A CN1440036A (zh) 2002-02-18 2002-11-19 薄膜磁性体记忆装置和采用其的流通及制造工序管理系统

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002040093A JP2003243631A (ja) 2002-02-18 2002-02-18 薄膜磁性体記憶装置ならびにそれを用いた無線チップ、流通管理システムおよび製造工程管理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003243631A true JP2003243631A (ja) 2003-08-29

Family

ID=27678286

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002040093A Withdrawn JP2003243631A (ja) 2002-02-18 2002-02-18 薄膜磁性体記憶装置ならびにそれを用いた無線チップ、流通管理システムおよび製造工程管理システム

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6795339B2 (ja)
JP (1) JP2003243631A (ja)
KR (1) KR20030069037A (ja)
CN (1) CN1440036A (ja)
DE (1) DE10248271A1 (ja)
TW (1) TWI223261B (ja)

Cited By (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005317955A (ja) * 2004-04-02 2005-11-10 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
JP2006032762A (ja) * 2004-07-20 2006-02-02 Renesas Technology Corp 磁気記憶装置およびその製造方法
WO2006043687A1 (en) * 2004-10-22 2006-04-27 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device
WO2006043611A1 (en) * 2004-10-22 2006-04-27 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device
WO2006051816A1 (ja) * 2004-11-11 2006-05-18 Nec Corporation 半導体装置、及びその製造方法
JP2006148088A (ja) * 2004-10-22 2006-06-08 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
JP2006148084A (ja) * 2004-10-22 2006-06-08 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
JP2006156969A (ja) * 2004-10-29 2006-06-15 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置、icカード、icタグ、rfidタグ、トランスポンダ、紙幣、有価証券、パスポート、電子機器、バッグおよび衣類
JP2006165535A (ja) * 2004-11-11 2006-06-22 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
WO2006080552A1 (en) * 2005-01-31 2006-08-03 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device, and method for manufacturing thereof
JP2006229211A (ja) * 2005-01-21 2006-08-31 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
JP2006237581A (ja) * 2005-01-28 2006-09-07 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置および当該半導体装置の作製方法
JP2006236332A (ja) * 2005-01-31 2006-09-07 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
US7141842B2 (en) 2003-09-29 2006-11-28 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic memory device and method of manufacturing the same
JP2007525022A (ja) * 2003-12-08 2007-08-30 フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド 他の種類の回路と共に集積されたmram装置
JP2007273511A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Nec Corp 半導体装置及びその製造方法
JP2008041102A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Millipore Corp 調剤装置におけるガンマ硬化されたrfidタグの使用
JP2008543106A (ja) * 2005-06-07 2008-11-27 フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド インダクタおよび変圧器デバイスをmram内に3次元的に埋め込んだ集積回路
JP2011119752A (ja) * 2004-11-30 2011-06-16 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 通信システム及び通信方法
US8045369B2 (en) 2004-04-02 2011-10-25 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and driving method of the same
JP2013524489A (ja) * 2010-03-26 2013-06-17 クアルコム,インコーポレイテッド 集積磁気薄膜増強回路素子を有する磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(mram)
US8519846B2 (en) 2004-03-16 2013-08-27 Newage Industries, Inc. Tracking system for gamma radiation sterilized bags and disposable items
US8749063B2 (en) 2005-01-28 2014-06-10 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and method for manufacturing the same
US8957778B2 (en) 2007-08-02 2015-02-17 Emd Millipore Corporation Sampling system
US8994086B2 (en) 2004-11-11 2015-03-31 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Memory device made from stacked substrates bonded with a resin containing conductive particles
JP2016042594A (ja) * 2005-03-28 2016-03-31 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置
JP2018098799A (ja) * 2017-12-25 2018-06-21 Tdk株式会社 整流器および送受信装置
JP7511517B2 (ja) 2021-04-06 2024-07-05 エイブリック株式会社 シャントレギュレータ

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI288443B (en) 2002-05-17 2007-10-11 Semiconductor Energy Lab SiN film, semiconductor device, and the manufacturing method thereof
US7973313B2 (en) 2003-02-24 2011-07-05 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Thin film integrated circuit device, IC label, container comprising the thin film integrated circuit, manufacturing method of the thin film integrated circuit device, manufacturing method of the container, and management method of product having the container
KR100548997B1 (ko) 2003-08-12 2006-02-02 삼성전자주식회사 다층박막구조의 자유층을 갖는 자기터널 접합 구조체들 및이를 채택하는 자기 램 셀들
TWI250651B (en) * 2003-08-12 2006-03-01 Samsung Electronics Co Ltd Magnetic tunnel junction and memory device including the same
KR100527536B1 (ko) * 2003-12-24 2005-11-09 주식회사 하이닉스반도체 마그네틱 램
US8023302B2 (en) * 2005-01-31 2011-09-20 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Memory device and semiconductor device
WO2006085633A1 (en) * 2005-02-10 2006-08-17 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Memory element and semiconductor device
US7358590B2 (en) * 2005-03-31 2008-04-15 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and driving method thereof
US7700984B2 (en) 2005-05-20 2010-04-20 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd Semiconductor device including memory cell
CN1988251B (zh) * 2005-12-20 2012-02-08 财团法人工业技术研究院 无线射频识别天线的制作方法及其天线结构
KR100818994B1 (ko) * 2006-01-24 2008-04-02 삼성전자주식회사 반도체 소자의 제조 방법
US7480172B2 (en) * 2006-01-25 2009-01-20 Magic Technologies, Inc. Programming scheme for segmented word line MRAM array
TWI411964B (zh) 2006-02-10 2013-10-11 Semiconductor Energy Lab 半導體裝置
EP1850378A3 (en) * 2006-04-28 2013-08-07 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Memory device and semicondutor device
SG175569A1 (en) * 2006-10-04 2011-11-28 Semiconductor Energy Lab Semiconductor device and manufacturing method thereof
KR101408716B1 (ko) 2006-10-24 2014-06-20 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 저장 디바이스를 포함하는 반도체 디바이스와 이를 구동하기 위한 방법
KR101416876B1 (ko) * 2006-11-17 2014-07-08 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 반도체 장치 및 반도체 장치의 제조방법
JP5263757B2 (ja) * 2007-02-02 2013-08-14 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置の作製方法
JP5525694B2 (ja) 2007-03-14 2014-06-18 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置及び半導体装置の作製方法
JP2010232475A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Renesas Electronics Corp 磁気記憶装置およびその製造方法
CN116467899B (zh) * 2022-05-19 2024-06-04 湖南工学院 基于力密度方法的索膜反射面可展开天线的结构优化方法和装置

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6361405A (ja) * 1986-08-30 1988-03-17 Nec Home Electronics Ltd 薄膜積層型磁気ヘツドの製造方法
JPS6455716A (en) * 1987-08-26 1989-03-02 Hitachi Ltd Thin film magnetic head and its manufacture
JP3171638B2 (ja) * 1991-03-06 2001-05-28 三菱電機株式会社 磁性薄膜メモリ素子、それを用いた磁性薄膜メモリおよび磁性薄膜メモリに記録する方法
JPH07183458A (ja) * 1993-12-24 1995-07-21 Toshiba Corp 半導体装置
JPH07309032A (ja) * 1994-05-17 1995-11-28 Iwatsu Electric Co Ltd 熱磁気スイッチヘッド
JPH08315247A (ja) 1995-05-22 1996-11-29 Tokimec Inc 商品管理方法
US5963134A (en) * 1997-07-24 1999-10-05 Checkpoint Systems, Inc. Inventory system using articles with RFID tags
JPH11163128A (ja) * 1997-11-26 1999-06-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 配線交差部、配線交差部の製造方法、抵抗体、抵抗体の抵抗値調整方法及び薄膜デバイス
JP4095200B2 (ja) * 1998-05-19 2008-06-04 キヤノン株式会社 巨大磁気抵抗効果を利用したメモリ素子
JP2000057282A (ja) 1998-08-04 2000-02-25 Sony Corp 記憶装置
JP2000059260A (ja) 1998-08-04 2000-02-25 Sony Corp 記憶装置
US6242770B1 (en) * 1998-08-31 2001-06-05 Gary Bela Bronner Diode connected to a magnetic tunnel junction and self aligned with a metallic conductor and method for forming the same
US5940319A (en) * 1998-08-31 1999-08-17 Motorola, Inc. Magnetic random access memory and fabricating method thereof
KR100442959B1 (ko) * 2001-05-22 2004-08-04 주식회사 하이닉스반도체 마그네틱 램 및 그 형성방법

Cited By (46)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7141842B2 (en) 2003-09-29 2006-11-28 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic memory device and method of manufacturing the same
JP2007525022A (ja) * 2003-12-08 2007-08-30 フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド 他の種類の回路と共に集積されたmram装置
US8519846B2 (en) 2004-03-16 2013-08-27 Newage Industries, Inc. Tracking system for gamma radiation sterilized bags and disposable items
JP2005317955A (ja) * 2004-04-02 2005-11-10 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
US8045369B2 (en) 2004-04-02 2011-10-25 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and driving method of the same
JP2006032762A (ja) * 2004-07-20 2006-02-02 Renesas Technology Corp 磁気記憶装置およびその製造方法
JP2006148084A (ja) * 2004-10-22 2006-06-08 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
US7781758B2 (en) 2004-10-22 2010-08-24 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device
WO2006043687A1 (en) * 2004-10-22 2006-04-27 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device
US7935958B2 (en) 2004-10-22 2011-05-03 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device
WO2006043611A1 (en) * 2004-10-22 2006-04-27 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device
US8227802B2 (en) 2004-10-22 2012-07-24 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device
JP2006148088A (ja) * 2004-10-22 2006-06-08 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
JP2006156969A (ja) * 2004-10-29 2006-06-15 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置、icカード、icタグ、rfidタグ、トランスポンダ、紙幣、有価証券、パスポート、電子機器、バッグおよび衣類
US9362339B2 (en) 2004-11-11 2016-06-07 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor elements stacked and bonded with an anisotropic conductive adhesive
WO2006051816A1 (ja) * 2004-11-11 2006-05-18 Nec Corporation 半導体装置、及びその製造方法
US8994086B2 (en) 2004-11-11 2015-03-31 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Memory device made from stacked substrates bonded with a resin containing conductive particles
JPWO2006051816A1 (ja) * 2004-11-11 2008-05-29 日本電気株式会社 半導体装置、及びその製造方法
US9997568B2 (en) 2004-11-11 2018-06-12 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device
JP5007932B2 (ja) * 2004-11-11 2012-08-22 日本電気株式会社 半導体装置、及びその製造方法
JP2006165535A (ja) * 2004-11-11 2006-06-22 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
JP2011119752A (ja) * 2004-11-30 2011-06-16 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 通信システム及び通信方法
US8835907B2 (en) 2005-01-21 2014-09-16 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Memory device and semiconductor device
JP2006229211A (ja) * 2005-01-21 2006-08-31 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
JP2006237581A (ja) * 2005-01-28 2006-09-07 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置および当該半導体装置の作製方法
US8749063B2 (en) 2005-01-28 2014-06-10 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and method for manufacturing the same
US9728631B2 (en) 2005-01-28 2017-08-08 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and method for manufacturing the same
JP2006236332A (ja) * 2005-01-31 2006-09-07 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
US8232555B2 (en) 2005-01-31 2012-07-31 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device, and method for manufacturing thereof
WO2006080552A1 (en) * 2005-01-31 2006-08-03 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device, and method for manufacturing thereof
US9786669B2 (en) 2005-03-28 2017-10-10 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Memory device and manufacturing method the same
JP2016042594A (ja) * 2005-03-28 2016-03-31 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置
JP2008543106A (ja) * 2005-06-07 2008-11-27 フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド インダクタおよび変圧器デバイスをmram内に3次元的に埋め込んだ集積回路
JP2007273511A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Nec Corp 半導体装置及びその製造方法
US8497775B2 (en) 2006-08-09 2013-07-30 Emd Millipore Corporation Use of gamma hardened RFID tags in pharmaceutical devices
JP2008041102A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Millipore Corp 調剤装置におけるガンマ硬化されたrfidタグの使用
JP2013127817A (ja) * 2006-08-09 2013-06-27 E M D Millipore Corp 調剤装置におけるガンマ硬化されたrfidタグの使用
US8405508B2 (en) 2006-08-09 2013-03-26 Emd Millipore Corporation Use of gamma hardened RFID tags in pharmaceutical devices
JP2015181053A (ja) * 2006-08-09 2015-10-15 イー・エム・デイー・ミリポア・コーポレイシヨン 調剤装置におけるガンマ硬化されたrfidタグの使用
JP2011204262A (ja) * 2006-08-09 2011-10-13 Millipore Corp 調剤装置におけるガンマ硬化されたrfidタグの使用
US8957778B2 (en) 2007-08-02 2015-02-17 Emd Millipore Corporation Sampling system
US9429585B2 (en) 2007-08-02 2016-08-30 Emd Millipore Corporation Sampling system
JP2014195115A (ja) * 2010-03-26 2014-10-09 Qualcomm Inc 集積磁気薄膜増強回路素子を有する磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(mram)
JP2013524489A (ja) * 2010-03-26 2013-06-17 クアルコム,インコーポレイテッド 集積磁気薄膜増強回路素子を有する磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(mram)
JP2018098799A (ja) * 2017-12-25 2018-06-21 Tdk株式会社 整流器および送受信装置
JP7511517B2 (ja) 2021-04-06 2024-07-05 エイブリック株式会社 シャントレギュレータ

Also Published As

Publication number Publication date
CN1440036A (zh) 2003-09-03
DE10248271A1 (de) 2003-09-04
TWI223261B (en) 2004-11-01
KR20030069037A (ko) 2003-08-25
US20030156449A1 (en) 2003-08-21
US6795339B2 (en) 2004-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003243631A (ja) 薄膜磁性体記憶装置ならびにそれを用いた無線チップ、流通管理システムおよび製造工程管理システム
US7995402B2 (en) Method for erasing a semiconductor magnetic memory integrating a magnetic tunneling junction above a floating-gate memory cell
US6462980B2 (en) MRAM memory with drive logic arrangement
US7190611B2 (en) Spin-transfer multilayer stack containing magnetic layers with resettable magnetization
US6891748B2 (en) MRAM having memory cell array in which cross-point memory cells are arranged by hierarchical bit line scheme and data read method thereof
CN100565700C (zh) 磁隧道结随机访问存储器系统
US6757191B2 (en) Thin film magnetic memory device sharing an access element by a plurality of memory cells
US8495437B2 (en) Semiconductor memory device
TW200404286A (en) Thin film magnetic memory device and semiconductor integrated circuit device including the same as one of circuit blocks
US8804410B2 (en) Stacked MRAM device and memory system having the same
CN104081463B (zh) 带有具有两个堆叠的磁性隧道结(mtj)部件的元件的存储器
JP4637388B2 (ja) 薄膜磁性体記憶装置
US6940749B2 (en) MRAM array with segmented word and bit lines
US20060039193A1 (en) Thin film magnetic memory device suppressing internal magnetic noises
US6594191B2 (en) Segmented write line architecture
JP2008310876A (ja) 磁気ランダムアクセスメモリ
US20080007991A1 (en) Reversed Magnetic Tunneling Junction for Power Efficient Byte Writing of Mram
JP2004022148A (ja) 磁気ランダムアクセスメモリ
US7471549B2 (en) Semiconductor memory device
JP4341355B2 (ja) 磁気記憶装置、磁気記憶装置の書き込み方法および磁気記憶装置の製造方法
US20230082665A1 (en) Magnetic memory device
JP2006185961A (ja) 磁気ランダムアクセスメモリ
Daughton Magnetoresistive memories-analogies with ferroelectrics
JP2002319661A (ja) 磁気メモリ装置及びその駆動方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050510