JP2003134600A - ディジタル・ミキサ - Google Patents

ディジタル・ミキサ

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JP2003134600A JP2001325969A JP2001325969A JP2003134600A JP 2003134600 A JP2003134600 A JP 2003134600A JP 2001325969 A JP2001325969 A JP 2001325969A JP 2001325969 A JP2001325969 A JP 2001325969A JP 2003134600 A JP2003134600 A JP 2003134600A
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04HBROADCAST COMMUNICATION
    • H04H60/00Arrangements for broadcast applications with a direct linking to broadcast information or broadcast space-time; Broadcast-related systems
    • H04H60/02Arrangements for generating broadcast information; Arrangements for generating broadcast-related information with a direct linking to broadcast information or to broadcast space-time; Arrangements for simultaneous generation of broadcast information and broadcast-related information
    • H04H60/04Studio equipment; Interconnection of studios

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Stereophonic System (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エフェクタに選択されたサラウンド・モード
が用意されていない場合でも、選択されたサラウンド・
モードにおいてエフェクトを付与する。 【解決手段】 入力チャンネル部45からAUXバス4
9へ送るセンドレベルを、内蔵エフェクタ43が有する
設定されたAUXサラウンド・モードおよびサラウンド
操作子の操作量に応じて制御する。エフェクタ43から
出力されるエフェクトの付与された信号を、入力パッチ
44を介して入力チャンネル部45からMIXバス46
へ送る。この際の出力レベルを、選択されたMIXサラ
ウンド・モードおよびサラウンド操作子の操作量に応じ
て制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、所定のサラウンド
・モードにおいてエフェクトの付与されたミキシング信
号を得ることのできるディジタル・ミキサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多数のマイクロホンあるいは電気
・電子楽器などから出力されるオーディオ信号のレベル
や周波数特性を調整し、ミキシングしていくつかのミキ
シング・グループにまとめてパワーアンプに送り出すミ
キシング・コンソールが知られている。ミキシング・コ
ンソールを操作するオペレータは、楽器音や歌唱の各オ
ーディオ信号の音量や音色を、ミキシング・コンソール
に備えられた各種パネル操作子を操作することにより、
演奏を最もふさわしく表現していると思われる状態に調
整している。ミキシング・コンソールは、入力信号系列
として複数のマイク/ライン入力の入力チャンネルを備
え、入力信号系列をプログラムしてミキシングし、出力
信号系列である複数の出力チャンネルに出力している。
入力信号系列における各入力チャンネルの信号は、一般
にヘッドアンプにより増幅されてミキシング処理部に出
力される。そして、ミキシング処理部において周波数特
性およびレベルが調整されて、プログラムされた組み合
わせにおいてミキシングされる。次いで、出力フェーダ
により任意の出力レベルになるように設定されて出力チ
ャンネルの1つに出力される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなミキシング
・コンソールは、劇場、コンサートホールにおいて使用
されたり、コンパクト・ディスク(CD)やDVD等に
記録するための音楽ソースを作成するための録音スタジ
オ用機器として使用されている。例えば、コンサートホ
ールにおけるミキシング・コンソールにおいては、ステ
ージに多数のマイクが設置され演奏された楽器音や歌わ
れた歌唱音がマイクを通して入力されるようになる。ミ
キシング・コンソールは、入力された多数のマイク/ラ
イン信号のレベルや周波数特性を調整して所望の組み合
わせでミキシングし、ミキシング出力のレベルを調整し
てスピーカを駆動するパワーアンプに出力するようにし
ている。このようなミキシング・コンソールにおいてミ
キシング処理をDSP等を使用してディジタル処理によ
り行うようにしたディジタル・ミキサが知られている。
【0004】ところで、映画、劇場、DVDソフト等に
おいては観客に臨場感を味あわせるように前方および後
方に複数のスピーカを配置して臨場感の高い音場を生み
出すようにしている。このような臨場感の高い音場を生
み出すシステムはサラウンドシステムといわれ、ディジ
タル・ミキサにおいてもサラウンド効果を発揮すること
のできるミキシング信号を出力できるようにされてい
る。サラウンドには種々のサラウンド・モードが提案さ
れている。そのいくつかの概要を図16および図17に
示す。図16(a)に示すサラウンド・モードはステレ
オであり、前方に左スピーカLと右スピーカRを配置し
て臨場感を得るようにしている。また、図16(b)に
示すサラウンド・モードは(2+2)チャンネルモード
であり、前方に左スピーカLと右スピーカRとを配置す
ると共に、後方に左後スピーカLsと右後スピーカRs
とを配置して臨場感を得るようにしている。さらに、図
16(c)に示すサラウンド・モードは(3+1)チャ
ンネルモードであり、前方に左スピーカLと右スピーカ
R、およびその中央にセンタースピーカCとを配置する
と共に、後方中央にリアスピーカSを配置して臨場感を
得るようにしている。
【0005】さらにまた、図16(d)に示すサラウン
ド・モードは5.1チャンネルモードであり、前方に左
スピーカLと右スピーカR、およびその中央にセンター
スピーカCとを配置すると共に、後方に左後スピーカL
sと右後スピーカRsを配置し、さらにウーハ用スピー
カLFEを適所に配置して臨場感を得るようにしてい
る。さらにまた、図17(a)に示すサラウンド・モー
ドは6.1チャンネルモードであり、前方に左スピーカ
Lと右スピーカR、およびその中央にセンタースピーカ
Cとを配置すると共に、後方に左後スピーカLsと右後
スピーカRs、およびその中央にリアセンタースピーカ
Csを配置し、さらにウーハ用スピーカLFEを適所に
配置して臨場感を得るようにしている。さらにまた、図
17(b)に示すサラウンド・モードは7.1チャンネ
ルモードであり、前方に左スピーカLと右スピーカR、
およびその中央にセンタースピーカC、左スピーカLと
センタースピーカCとの間にスピーカLc、右スピーカ
RとセンタースピーカCとの間にスピーカRcとを配置
すると共に、後方に左後スピーカLsと右後スピーカR
sを配置し、さらにウーハ用スピーカLFEを適所に配
置して臨場感を得るようにしている。
【0006】従来のミキサにおいては、サラウンド・モ
ードに応じた定位の制御は、ミキシングバスにおいて1
セットだけ可能であり、例えばエフェクト付与用の出力
にその定位を反映させようとする場合には、そのための
設定をサラウンド・モードの助けなしにもう1セット分
独立して行なわなければならなかった。サラウンド・モ
ードに応じた定位の制御では、例えば、5.1チャンネ
ルのL、R、C、Ls、Rsのレベルを1つの操作子で
制御できるようになっている。それに対し、サラウンド
・モードを使えない場合は、5.1チャンネルのL、
R、C、Ls、Rsのレベル設定を1つずつ独立して行
なわなければならないという問題点があった。
【0007】また、いずれかのサラウンド・モードが選
択された際に、コーラスやフランジ等のエフェクトを付
与したい場合がある。しかしながら、一般にエフェクタ
で選択可能な複数エフェクトの中にはディジタル・ミキ
サで選択したサラウンド・モードに対応した入力構成の
エフェクトが必ずあるとは限らず、また、該サラウンド
・モードに対応した入力構成のエフェクトを必ず選択し
なければならないという訳でもない。従って、ディジタ
ル・ミキサで選択したサラウンド・モードと、エフェク
タで選択されたエフェクトの入力構成が異なる場合への
対応が望まれていた。
【0008】そこで、本発明は、メイン出力用のサラウ
ンドミキシングに連動して、エフェクトの入力等に使用
できるもう1セットのミキシングが行なえるようにした
ディジタル・ミキサを提供することを目的としている。
また、本発明は、メイン出力用のサラウンドミキシング
とエフェクト等用のサラウンドミキシングで異なるミキ
シング・モードを選択できるディジタル・ミキサを提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1のディジタル・ミキサは、複数の入力
チャンネルから信号が選択的に第1のバスおよび第2の
バスに送られて、送られた信号を該第1のバスおよび該
第2のバスにおいてミキシングして複数の出力チャンネ
ルに選択的に出力するディジタル・ミキサであって、選
択されたサラウンド・モードにおいてエフェクトを付与
した多チャンネルのサラウンド信号を前記出力チャンネ
ルから出力する場合に、前記第2のバスから前記出力チ
ャンネルを介して送られるエフェクタが有するサラウン
ド・モードにおける設定された定位位置に応じたセンド
レベルに調整して前記第2のバスに信号を送り、前記エ
フェクタにおいてエフェクトが付与された信号を、前記
入力チャンネルにおいて前記選択されたサラウンド・モ
ードにおける前記設定された定位位置に応じた出力レベ
ルに調整して前記第1のバスに送り、該第1のバスでミ
キシングされたエフェクトを付与した多チャンネルのサ
ラウンド信号を前記出力チャンネルから出力するように
している。また、上記本発明のディジタル・ミキサにお
いて、前記エフェクタが有するサラウンド・モードと、
前記選択されたサラウンド・モードとが異なるサラウン
ド・モードとされていてもよい。
【0010】また、上記目的を達成することのできる本
発明の第2のディジタル・ミキサは、信号を入力する複
数の入力チャンネルと、1つ以上の入力される信号をミ
キシングして出力する複数バスからなる第1バスと、1
つ以上の入力される信号をミキシングして出力する複数
バスからなる第2バスと、前記第1バスのサラウンドモ
ードを指定する第1指定手段と、それぞれの前記入力チ
ャンネルの2次元座標における定位位置を指定する第2
指定手段と、それぞれの前記入力チャンネルから前記第
2バスの各バスへ出力する際の送出レベルをそれぞれ指
定する第3指定手段と、前記第2バスの定位フォローの
オン/オフを指定する第4指定手段とを備え、複数の前
記入力チャンネルでは、入力信号のそれぞれに対して前
記第1指定手段により指定された前記サラウンドモード
と、前記第2指定手段により指定された当該チャンネル
の定位位置に応じたレベル制御を施して第1バスの各バ
スへ出力すると共に、前記入力信号に対し前記第3指定
手段により指定された送出レベルに応じたレベル制御を
施して前記第2バスの各バスへ出力すると共に、前記第
3指定手段は、定位フォローがオンである場合は、各入
力チャンネルの前記送出レベルを前記サラウンドモード
と当該チャンネルの前記定位位置に応じて指定し、定位
フォローがオフの場合は、各入力チャンネルの前記送出
レベルを前記サラウンドモードおよび前記定位位置とは
関係なく指定するようにしている。
【0011】さらに、上記目的を達成することのできる
本発明の第3のディジタル・ミキサは、信号を入力する
複数の入力チャンネルと、1つ以上の入力される信号を
ミキシングして出力する複数バスからなる第1バスと、
1つ以上の入力される信号をミキシングして出力する複
数バスからなる第2バスと、前記第1バスの第1サラウ
ンドモードを指定する第1指定手段と、それぞれの前記
入力チャンネルの2次元座標における定位位置を指定す
る第2指定手段と、それぞれの前記入力チャンネルから
前記第2バスの各バスへ出力する際の送出レベルをそれ
ぞれ指定する第3指定手段と、前記第2バスの第2サラ
ウンドモードを指定する第4指定手段とを備え、複数の
前記入力チャンネルでは、入力信号のそれぞれに対して
前記第1指定手段により指定された前記第1サラウンド
モードと、前記第2指定手段により指定された当該チャ
ンネルの定位位置に応じたレベル制御を施して前記第1
バスの各バスへ出力すると共に、前記入力信号に対し前
記第3指定手段により指定された送出レベルに応じたレ
ベル制御を施して前記第2バスの各バスへ出力するよう
にされており、前記第3指定手段により、それぞれの前
記入力チャンネルの送出レベルが前記第2サラウンドモ
ードと当該チャンネルの前記定位位置に応じて指定され
るようにしている。
【0012】このような本発明によれば、エフェクタが
有するサラウンド・モードに応じたセンドレベルに調整
して第2のバスに送り、第2のバスの出力を受けたエフ
ェクタにおいてエフェクトを付与し、次いで、選択され
たサラウンド・モードに応じた出力レベルに調整して第
1のバスに送るようにしている。これにより、エフェク
タにおいて選択されたサラウンド・モードが用意されて
いない場合でも、選択されたサラウンド・モードにおい
てエフェクトを付与することができるようになる。
【0013】また、指定された定位位置に応じたレベル
制御を各入力チャンネルに施して第1バスへ出力すると
共に、定位フォローがオンである場合は、各入力チャン
ネルの送出レベルを指定されたサラウンドモードと当該
チャンネルの定位位置に応じて制御して第2バスへ出力
するようにしている。これにより、メイン出力用のサラ
ウンドミキシングに連動して、エフェクトの入力等に使
用できるもう1セットのミキシングが行なえるようにな
る。この場合、第1バスにおけるサラウンドモードと第
2バスにおけるサラウンドモードとを独立して指定する
ことができる。従って、第2のサラウンドモードに設定
された第2バスからエフェクタに出力すると共にエフェ
クタから第1のサラウンドモードに設定された第1バス
へ出力することにより、エフェクタにおいて第1のサラ
ウンド・モードが用意されていない場合でも、第1バス
からエフェクトが付与された第1のサラウンド・モード
の信号を出力することができるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態のディジタル
・ミキサと、ディジタル・ミキサに接続される周辺機器
との構成を図1に示す。ディジタル・ミキサ1にはボー
カル用のマイク2や楽器集音用のマイク3が接続され、
これらのマイク2,3からの音声(歌唱音)や楽音が入
力されている。マイク2,3はそれぞれ複数本とするこ
とができる。また、ディジタル・ミキサ1にはモノラル
の楽器4や2チャンネルステレオの楽器5が接続され、
これらの楽器4,5からの楽音信号が入力されている。
これらの楽器4,5はそれぞれ複数台とすることができ
る。さらに、DVD(Digital Versatile Disk)ドライ
ブ8からの音声や楽音のディジタル信号、および、24
トラックレコーダ6からの音声、楽音、効果音等が、デ
ィジタル・ミキサ1に入力されている。ディジタル・ミ
キサ1では、これらの入力された音声や楽音の信号の内
のアナログ信号をディジタル信号に変換して、周波数特
性や遅延時間等を調整してミキシングバス等のバスに送
るようにしている。同時に、ディジタルの入力信号の周
波数特性や遅延時間等を調整してバスに送るようにして
いる。そして、バスにおいてミキシングされたミキシン
グ信号は、さらに周波数特性や遅延時間および出力レベ
ルが調整されて外部へ出力されるようになる。
【0015】ディジタル・ミキサ1から出力されたミキ
シング信号は、アンプ10により電力増幅されてスピー
カ11から放音されるようになる。また、ミキシング信
号を8トラックマスタレコーダ7に出力することによ
り、8トラックマスタレコーダ7において録音すること
ができるようにされている。図1には、ディジタル・ミ
キサ1においてサラウンド・モードとして5.1チャン
ネルモードが選択された場合が示されている。この場合
には、ディジタル・ミキサ1から5.1チャンネルに対
応するサラウンド信号が6チャンネル出力され、この6
チャンネルの信号がアンプ10によりそれぞれ電力増幅
されて、図16(d)のように配置されている5.1チ
ャンネルの6本のスピーカ11から放音されるようにな
る。これにより、臨場感あふれる音場を生成することが
できるようになされている。
【0016】この場合に、5.1チャンネルのサラウン
ド信号にエフェクトを付与したい場合は、ディジタル・
ミキサ1に内蔵されているエフェクタや外部に接続され
ている外部エフェクタ9により、エフェクトを付与する
ことになる。しかしながら、外部エフェクタ9において
エフェクトを付与する場合に、エフェクトを付与する外
部エフェクタで選択可能なエフェクトには、5ないし
5.1チャンネルの入力を持つエフェクトが含まれてい
るとは限らないし、また、仮に含まれていてもユーザが
そのエフェクトを選択するとは限らない。ここでは、
(2+2)チャンネルモードのエフェクトが、外部エフ
ェクタ9で選択されたとする。本発明にかかるディジタ
ル・ミキサ1においては、後述するように外部エフェク
タで(2+2)チャンネルのエフェクトが選択されて
も、そのエフェクトへの信号をAUXバスでミキシング
して生成し、外部エフェクタから戻ってきた信号を最終
的に5.1チャンネルモードのサラウンド信号に加算す
ることができる。
【0017】次に、本発明の実施の形態にかかるディジ
タル・ミキサ1の構成を示すブロック図を図2に示す。
ディジタル・ミキサ1は、ディジタル・ミキサ1の全体
の動作を制御すると共に、ミキシング用の操作子やサラ
ウンド操作子の操作に応じて制御信号を生成しているC
PU(Central Processing Unit)21と、CPU21
が実行するミキシング制御プログラムやサラウンド制御
プログラム等の動作ソフトウェアが格納されている書き
換え可能な不揮発性のフラッシュメモリ22と、CPU
21のワークエリアや各種データ等が記憶されるRAM
(Random Access Memory)23を備えている。このよう
に、フラッシュメモリ22に動作ソフトウェアを格納す
ることにより、フラッシュメモリ22内の動作ソフトウ
ェアを書き換えることで、動作ソフトウェアをバージョ
ンアップすることができる。また、信号処理部24は多
数のDSPを用いて構成されており、CPU21の制御
の元でミキシング処理やサラウンド処理を行っている。
【0018】さらに、ディジタル・ミキサ1の全ての波
形の入力と全ての波形の出力は波形データインタフェー
ス(波形I/O)25で行われる。この波形データイン
タフェース25は、波形入力用として複数チャンネルの
アナログ入力ユニット、ステレオアナログ入力ユニット
や複数チャンネルのステレオディジタル入力ユニットを
備えており、波形出力用として複数チャンネルのアナロ
グ出力ユニット、ステレオアナログ出力ユニット、複数
チャンネルのステレオディジタル出力ユニットやモニタ
用アナログ出力ユニットを備えている。
【0019】さらに、表示器26は、液晶表示器とされ
ており、この表示器26にはミキシングされる各過程に
おけるディジタル信号のレベルをバーグラフ状に表示す
ることができると共に、サラウンドの設定を行う際に2
次元定位制御画面やサラウンド・モード設定画面、フォ
ローサラウンド設定画面を表示することができる。さら
に、電動フェーダ27は後述するミキシングバス(MI
Xバス)やAUXバスへ送り出される信号の出力レベル
や、バスから出力された信号の出力レベルを調整するフ
ェーダであり、手動および電動により調整することがで
きる。パネル操作子28は、各信号のイコライジング特
性やPAN特性等を操作するための多数の操作子であ
り、サラウンドの設定を行う際に操作子の内のロータリ
エンコーダやジョイスティックを用いて、2次元定位位
置を任意に制御することができるようになされている。
さらにまた、その他のインタフェース(その他I/O)
29は、DVDドライブ8や外部エフェクタ9との間で
信号を授受するためのインタフェースであり、バス30
は各ブロック間でデータをやりとりするための共通路で
ある。
【0020】本発明にかかる図2に示す構成のディジタ
ル・ミキサ1におけるミキシング処理およびサラウンド
処理が行われる等価的な機能ブロック図を図3に示す。
図3において、アナログ入力ユニット(入力カードを含
む)40に入力されたアナログ信号は、内蔵されている
AD変換器によりディジタルオーディオ信号に変換され
て入力パッチ44に入力されている。また、ステレオア
ナログ入力ユニット(入力カードを含む)41に入力さ
れたステレオアナログ入力信号は、内蔵されているAD
変換器によりディジタルオーディオ信号に変換されて入
力パッチ44に入力されている。さらに、ステレオディ
ジタル入力ユニット(入力カードを含む)42に入力さ
れたディジタル信号も入力パッチ44に入力されてい
る。なお、ディジタル・ミキサ1には8個のエフェクタ
からなる内蔵エフェクタ43が用意されているが、この
内蔵エフェクタ43によりエフェクトの付与された信号
も入力パッチ44に入力されている。さらにまた、出力
チャンネル部51から出力される8チャンネルのミキシ
ング出力チャンネルおよび12チャンネルのAUX出力
チャンネルの信号を、入力パッチ44に入力できるよう
にされている。
【0021】入力パッチ44では、入力された複数の信
号を、例えば96チャンネルの入力チャンネル部45の
それぞれの入力チャンネルにパッチ(結線)することが
できる。入力チャンネル部45における各入力チャンネ
ルには、ノイズゲート、コンプレッサ、ディレイ、フェ
ーダ、MIXバス46およびAUXバス49へのレベル
調整部が備えられている。その詳細については後述する
が、これらの入力チャンネルにおいて、周波数特性およ
びMIXバス46およびAUXバス49へ出力されるレ
ベルが制御される。入力チャンネル部45から出力され
る96チャンネルのディジタル信号は、それぞれ8本の
ミキシングバス(MIXバス)46の1ないし複数に選
択的に出力されると共に、それぞれL,Rのバスからな
るステレオバス(Stereo#L/R)47と、それぞれL,R
のバスからなるソロバス(SOLO#L/R)48と、12本の
AUXバス49の1ないし複数に選択的に出力される。
【0022】MIXバス46においては、8本の各バス
においてミキシングプログラムに応じてそれぞれ選択的
に入力された96チャンネルのディジタル信号がミキシ
ングされて、合計8チャンネルのMIX出力が出力チャ
ンネル部(MIX出力ch AUX出力ch)51に出力されてい
る。これにより、最大8通りにミキシングされた8チャ
ンネルのMIX出力を得ることができる。このMIXバ
ス46からの出力には、最終的なサラウンド出力が含ま
れる。また、AUXバス49においては、12本の各バ
スにおいてミキシングプログラムに応じてそれぞれ選択
的に入力された96チャンネルのディジタル信号がミキ
シングされて、合計12チャンネルのAUX出力が出力
チャンネル部51に出力されている。これにより、最大
12通りにミキシングされた12チャンネルのAUX出
力を得ることができる。このAUXバス49からの出力
には中間的なサラウンド出力が含まれ、該サラウンド出
力は例えば内蔵エフェクタ43へ送られる。出力チャン
ネル部51は、後述するようにイコライザ、コンプレッ
サ、ディレイ、フェーダ等が備えられている(8+1
2)チャンネルの出力チャンネルから構成されている。
ステレオバス47においては、L,Rのバスにそれぞれ
入力された96チャンネルのディジタル信号をプログラ
ムされたとおりにミキシングして、1系統のステレオミ
キシング出力をステレオ出力チャンネル部50に出力し
ている。ソロバス48においては、L,Rのバスにそれ
ぞれ入力された96チャンネルのディジタル信号の内の
パネル操作子28で選択された1ないし複数チャンネル
がL,Rのバスで混合され、同バスからモニタ用ミキサ
59に出力されて、図示していないがそれぞれの入力チ
ャンネルの出力信号をモニタできるようにされている。
【0023】ステレオ出力チャンネル部50のステレオ
ミキシング出力と、出力チャンネル部51から出力され
る(8+12)チャンネルのMIX出力およびAUX出
力とは、マトリックス出力チャンネル部(MATRIX 出力
ch)52に選択的に入力されてミキシングされ、4チャ
ンネルのマトリックス出力が生成されている。マトリッ
クス出力チャンネル部52は、イコライザ、コンプレッ
サ、ディレイ、フェーダ等が備えられている4チャンネ
ルの出力チャンネルから構成されており、その出力チャ
ンネル毎に異なる制御がなされることにより、4系統の
異なるマトリックス出力信号を得ることができるように
されている。
【0024】上述したステレオ出力チャンネル部50か
らの2系統のステレオ出力信号と、出力チャンネル部5
1からの(8+12)チャンネルのMIX出力およびA
UX出力と、マトリックス出力チャンネル部52からの
4チャンネルのマトリックス出力信号は出力パッチ53
に供給される。出力パッチ53では、入力されたディジ
タル出力信号のそれぞれが、アナログ出力ユニット(カ
ードを含む)54、ステレオアナログ出力ユニット(カ
ードを含む)55、ステレオディジタル出力ユニット
(カードを含む)56、および、内蔵エフェクタ(8
個)43のいずれかへパッチ(結線)されている。内蔵
エフェクタ43では、リバーブ、エコーやコーラスのエ
フェクトがディジタルオーディオ信号に付加される。こ
の内蔵エフェクタ43は、信号処理部24を構成してい
るDSPにより実現されている。前述したように、内蔵
エフェクタ43の出力は入力パッチ44に入力すること
ができると共に、出力パッチ53に戻すことができるよ
うにされている。
【0025】また、アナログ出力ユニット(カードを含
む)54、ステレオアナログ出力ユニット(カードを含
む)55へ供給されたディジタル出力信号は、出力ユニ
ット54,55に内蔵されているDA変換器によりアナ
ログ出力信号に変換される。そして、出力ユニット5
4,55から出力されるアナログ出力信号は、アンプ1
0で増幅さ電力れてスピーカ11から放音される。ま
た、ステレオディジタル出力ユニット56から出力され
るディジタルオーディオ信号は、8トラックマスタレコ
ーダ7やDAT等に供給されてディジタル録音すること
ができるようにされている。
【0026】さらに、AUX出力の1ないし複数チャン
ネルを外部エフェクタに供給したい場合には、外部エフ
ェクタをアナログ出力ユニット54ないしステレオディ
ジタル出力ユニット56に接続し、出力パッチ53で、
該1ないし複数チャンネルを外部エフェクタの接続され
た出力ユニットにパッチ(結線)すればよい。また、外
部エフェクタで処理された信号を1ないし複数の入力チ
ャンネルに入力したい場合には、外部エフェクタをアナ
ログ入力ユニット40ないしステレオディジタル入力ユ
ニット42に接続し、入力パッチ44で、接続された入
力ユニットを該1ないし複数の入力チャンネルにパッチ
(結線)すればよい。内蔵エフェクタ43や外部エフェ
クタ9においては、複数チャンネルにエフェクトを付与
することができるようにされている。例えば、1入力6
出力のリバーブ、2入力2出力の3バンド・バンド別リ
ミッタ、コンプレッサ、エキスパンダ、4入力4出力の
リバーブやコンプレッサとされている。この場合、外部
エフェクタの種類によっては、5.1チャンネル専用の
オート・PAN、コーラス、フランジ、シンフォニック
を付与することができるものもあるが、ここでは外部エ
フェクタ9に5.1チャンネルや6.1チャンネル、
7.1チャンネルの機能が用意されていないものとして
いる。また、内蔵エフェクタ43は前述したように信号
処理部24を構成しているDSPにより実現されてお
り、5.1チャンネルや6.1チャンネル、7.1チャ
ンネル専用のエフェクタは用意されていないものとして
いる。
【0027】ところで、ディジタル・ミキサ1において
は、ステレオ出力チャンネル部50からの2系統のステ
レオ出力信号と、出力チャンネル部51からの(8+1
2)チャンネルのMIX出力およびAUX出力と、マト
リックス出力チャンネル部52からの4チャンネルのマ
トリックス出力信号のいずれか1つないし複数を、選択
的にモニタすることができる。いずれの出力信号をモニ
タするかのモニタ信号の選択は、モニタ用セレクタ58
により行われ、選択されたモニタ信号はモニタ用ミキサ
59においてミキシングされる。次いで、モニタ用アナ
ログ出力ユニット60においてアナログ信号に変換され
て、モニタ・スピーカあるいはモニタ用のヘッドフォン
から出力される。
【0028】次に、図3に示す入力チャンネル部45の
入力チャンネルの構成例を図4(a)に示す。図4
(a)に示すように、入力チャンネルにおいては、ノイ
ズゲート(GATE)70、パラメトリックイコライザ
(PEQ)71、コンプレッサ(COMP)72、ディ
レイ(DELAY)73、フェーダ74が縦続接続され
ている。そして、フェーダ74の出力はパン/サラウン
ドレベル制御部75に供給され、フェーダ74の出力お
よびフェーダ74の入力はAUXセンドレベル制御部7
6に供給されている。ここで、GATE70は、ノイズ
を遮断するノイズゲートであり、入力されたディジタル
オーディオ信号のレベルが基準値以下となった際に、入
力されたディジタルオーディオ信号のゲインを急激に低
下させてノイズを遮断している。PEQ71は、入力さ
れたディジタルオーディオ信号の周波数特性を調整す
る、例えば4バンドのイコライザとされており、HI,
MID HI,LOW MID,LOWの4バンドの各
バンド毎の周波数特性を可変できるようにされている。
COMP72は、入力されたディジタルオーディオ信号
のダイナミックレンジを狭くして、入力されたディジタ
ルオーディオ信号が飽和することを防止している。DE
LAY73は、音源とマイクとの距離補正等を行うよう
に、入力されたディジタルオーディオ信号の時間遅延を
行っている。
【0029】そして、GATE70の基準値、PEQ7
1のイコライザ特性、COMP72のコンプレス特性、
DELAY73の遅延特性等は、操作子28により変更
制御可能とされている。フェーダ74(電動フェーダ2
7の一部)は、MIXバス46への送り出しレベルを制
御するレベル可変手段であり、電動型とされている。ま
た、パン/サラウンドレベル制御部75は、操作子28
の一部である音像定位を調整するパン操作子ないしサラ
ウンド操作子、及び、サラウンド・モード(SMOD)
に応じてMIXバス46へ出力するディジタル信号のレ
ベルを制御している。このパン/サラウンドレベル制御
部75は8個設けられており、それぞれMIXバス46
のバス1〜バス8へ出力する信号のレベルを個別に制御
している。なお、MIXバス46のバス1〜バス8のう
ち、信号を出力しないバスへ出力する信号のレベルは0
とされる。さらに、AUXセンドレベル制御部76は、
選択信号(PRE/POST)に応じてフェーダ出力7
4の入力およびフェーダ74の出力の一方を選択し、選
択されたディジタル信号に対して、出力先であるAUX
バスの各バス毎に、センド操作子の操作量、及び、AU
Xサラウンド・モード(ASMOD)に応じたレベル制
御を行なっている。このAUXセンドレベル制御部76
は12個設けられており、それぞれAUXバス49のバ
ス1〜バス12へのセンドレベルを制御している。な
お、後述するフォローサラウンドをオンすることによ
り、該センド操作子の操作量をサラウンド操作子の操作
量に連動させることができる。以上の入力チャンネルに
供給される各パラメータは、システムに対して設定され
るサラウンド・モード(SMOD)とAUXサラウンド
・モード(ASMOD)を除いて、基本的には各入力チ
ャンネル毎に独立である。ただし、ペアリングやギャン
グの設定により、複数の入力チャンネルの1ないし複数
パラメータを連動させることもできる。
【0030】次に、図3に示すステレオ出力チャンネル
部50、出力チャンネル部51およびマトリックス出力
チャンネル部52の出力チャンネルの構成例を図4
(b)に示す。図4(b)に示すように、出力チャンネ
ルは、パラメトリックイコライザ(PEQ)80、コン
プレッサ(COMP)81、ディレイ(DELAY)8
2、フェーダ83を縦続接続して構成されている。PE
Q80は、出力されるディジタルオーディオ信号の周波
数特性を調整する、例えば6バンドのイコライザとされ
ており、HI,MID HI,MID,LOW MI
D,LOW,SUB MIDの6バンドの各バンド毎に
電気的特性を可変することができるようにされている。
COMP81は、出力されるディジタルオーディオ信号
のダイナミックレンジを狭くして、出力されるディジタ
ルオーディオ信号が飽和することを防止している。DE
LAY82は、スピーカの距離補正や定位の補正等を行
うように、出力されるディジタルオーディオ信号の時間
遅延を行っている。ここで、PEQ80のイコライザ特
性、COMP81のコンプレス特性、DELAY82の
遅延特性等は、操作子28で変更制御可能とされてい
る。フェーダ83(電動フェーダ27を割当可能)は、
各出力チャンネルから出力パッチ53へ出力する信号の
出力レベルを制御するレベル可変手段である。以上の出
力チャンネルに供給される各パラメータは、基本的には
各出力チャンネル毎に独立である。但し、ペアリングや
ギャングの設定により、複数の出力チャンネルの1ない
し複数パラメータを連動させることもできる。
【0031】次に、本発明にかかるディジタル・ミキサ
1においてサラウンドの設定を行う際の説明を、表示器
26に表示される画面を参照しながら説明する。図5は
サラウンドの設定を行う際に、各入力チャンネルにおけ
る音像の2次元定位制御を行う時に表示器26に表示さ
れる画面である。画面には隣り合う2チャンネルが表示
され、その奇数チャンネルが左側に偶数チャンネルが右
側に表示されている。例えば、図5にはCH番号94の
欄にCH17/18と表示されて、チャンネル17とチ
ャンネル18の2次元定位制御画面が表示されている。
CH番号94の欄に表示されるチャンネル番号を変更す
ることにより、表示されたチャンネルの2次元定位制御
を、各チャンネル毎に行うことができる。2次元定位制
御では、サラウンド操作子の種類に応じて異なる制御を
行うことができる。ここで、サラウンド操作子としてロ
ータリ・エンコーダを使用する場合には、7つ用意され
ている定位軌跡選択ボタン90のいずれかを選択する。
図示する例ではCH17とCH18共に円形の定位軌跡
となるボタン90が選択されている。この場合に、ロー
タリ・エンコーダを右回転させると、図6(b)に示す
円上を右回りに音像定位位置が移動していくようにな
る。また、ロータリ・エンコーダを左回転させると、図
6(b)に示す円上を左回りに音像定位位置が移動して
いくようになる。このようにして各チャンネルの音像定
位位置を調整することができる。
【0032】なお、右上がりの斜線が表示されたボタン
90を選択した場合は、図6(a)に示す右上がりの斜
線に沿ってそのチャンネルの音像定位位置を移動するこ
とができる。例えば、ロータリ・エンコーダを右回りさ
せると音像定位位置は斜線に沿って右上に移動してい
き、左回りさせると音像定位位置は斜線に沿って左下に
移動していくようになる。他のボタン90を選択した場
合も同様に選択された軌跡に沿って音像定位位置を移動
させていくことができる。また、定位軌跡選択ボタン9
0で選択された軌跡の形状および位置を定位範囲内にお
いて変更することができる。軌跡の横幅はWIDTH9
1の値をテンキーを操作して変更することにより制御す
ることができ、軌跡の高さはDEPTH92の値をテン
キーを操作して変更することにより制御することができ
る。さらに、軌跡の中心位置は横方向と縦方向のOFF
SET93の値をテンキーを操作して変更することによ
り制御することができる。ところで、サラウンド操作子
としてジョイスティックを使用する場合には、ジョイス
ティックの操作に従って、図6(c)に示すように音像
定位位置を任意の位置に移動することができる。
【0033】図5に示す画面を表示させて音像の定位を
行うことにより、各チャンネルにおけるMIXバス46
への出力レベルが変更され、フォローサラウンドオン時
はAUXバス49へのセンドレベルも変更される。MI
Xバス46への出力レベルは、図4に示すパン/サラウ
ンドレベル制御部75においてサラウンド操作子の操作
量である移動後の定位位置に応じて制御される。また、
フォローサラウンドがオンの場合、AUXバス49への
センドレベルは、図4に示すAUXセンドレベル制御部
76においてサラウンド操作子の操作量である移動後の
定位位置に応じて制御される。ここで、例えば図7に示
す定位範囲においてサラウンド操作子を操作した結果、
そのチャンネルの音像の定位位置がAとされたとする。
2次元の音像定位は、図16(b)の(2+2)チャン
ネルのサラウンドモードにおける音量分配の考え方が基
本となる。まず、左チャンネルと右チャンネルへのレベ
ルの分配は図7のVlとVrのようになり、また、前チ
ャンネルと後チャンネルへのレベルの分配は、図7のV
fとVsのようになる。ここで、レベルを定める曲線は
sin2の曲線とcos2の曲線とされており、それらの
和のエネルギーは一定である。従って、前方の左スピー
カチャンネルLへの出力レベルは(Vl×Vf)とな
り、右スピーカチャンネルRへの出力レベルは(Vr×
Vf)となる。また、後方の左スピーカチャンネルLs
への出力レベルは(Vl×Vs)となり、右スピーカチ
ャンネルRsへの出力レベルは(Vr×Vs)となる。
図16(d)に示す5.1チャンネルのサラウンド・モ
ードでは、(2+2)チャンネルで前方の左スピーカチ
ャンネルLと右スピーカチャンネルRの2つのスピーカ
に分配していた音量を、前方の左スピーカチャンネル
L、右スピーカチャンネルR、及び、センタースピーカ
チャンネルCの3つのスピーカに再分配すれば良い。こ
の再分配では、特開平10−290500号公報に記載
されている演算を行ってスピーカチャンネルL,R,C
への出力レベルを決定することができる。また、ウーハ
用スピーカチャンネルLFEへの出力する信号のレベル
は、LFE制御操作子により制御される。
【0034】なお、各スピーカチャンネルへの出力レベ
ルは、MIXバス46中の最終的なサラウンド出力を出
力する複数バスへの出力レベルと同等であり、上述した
ようにして決定された各スピーカチャンネルへの出力レ
ベルが、パン/サラウンドレベル制御部75から出力さ
れるMIXバス46への出力レベルとなる。このような
出力レベルの演算は、サラウンド操作子が操作された
り、サラウンド・モードが変更されたりした際に、信号
処理部24におけるDSPにより自動的に行われて、パ
ン/サラウンドレベル制御部75におけるサラウンド出
力分の出力レベルが決定される。
【0035】ここで、図3に示す本発明にかかるディジ
タル・ミキサ1においてサラウンド出力を得る場合の具
体的動作を説明する。この場合、入力パッチ44に入力
されるディジタル入力信号のうちの入力1〜入力4の4
入力を用いて5.1チャンネルのサラウンド・モードの
サラウンド出力を得るものと仮定する。すると、各ディ
ジタル入力信号は入力パッチ44において、それぞれの
入力チャンネルにパッチされる。例えば、入力1がチャ
ンネル1へ、入力2がチャンネル2へ、入力3がチャン
ネル3へ、入力4がチャンネル4へパッチされるように
なる。そして、それぞれの入力チャンネルにおいてイコ
ライザ特性、コンプレス特性、遅延特性が制御されると
共に、MIXバス46への出力レベルが制御される。こ
の場合、5.1チャンネルのサラウンド・モードとされ
ていることから、MIXバス46における6本のバス1
〜バス6へ、それぞれの入力チャンネルにおける出力が
送られる。すなわち、MIXバス46におけるバス1〜
バス6は、図16(d)に示す5.1チャンネルのスピ
ーカチャンネルL、C、R、Ls、Rs、LFEに対応
することになる。したがって、MIXバス46における
バス1〜バス6への出力レベルは、それぞれの入力チャ
ンネルにおけるパン/サラウンドレベル制御部75によ
り、サラウンド操作子の操作量や選択されているサラウ
ンド・モード(SMOD)、スピーカチャンネルに応じ
て制御されるようになる。
【0036】ここで、MIXバス46のサラウンド多チ
ャンネルへの割当は図13に示すようにされている。す
なわち、サラウンド・モードが5.1チャンネルに設定
された場合は、MIXバス46におけるバス1(BUS
1)に前方左スピーカチャンネルLが割り当てられ、バ
ス2(BUS2)に前方右スピーカチャンネルRが割り
当てられ、バス3(BUS3)に後方左スピーカチャン
ネルLsが割り当てられ、バス4(BUS4)に後方右
スピーカチャンネルRsが割り当てられ、バス5(BU
S5)に前方センタースピーカチャンネルCが割り当て
られ、バス6(BUS6)にウーハ用スピーカチャンネ
ルLFEが割り当てられる。また、他のサラウンド・モ
ードに設定された場合は図13に図示する通りに割り当
てられる。なお、サラウンド・モードにおいて使用して
いないバスは任意の用途に使用することができ、隣り合
う奇数と偶数からなる一対のバスをステレオ用に割り当
てることもできる。
【0037】MIXバス46のチャンネル割当は、この
ようにされているため、例えば、各チャンネル毎に前方
左スピーカチャンネルLの出力レベルで制御された入力
チャンネル1〜4の出力がMIXバス46のバス1に出
力される。同様にして、前方右スピーカチャンネルRの
出力レベルで制御された入力チャンネル1〜4の出力が
MIXバス46のバス2に出力され、後方左スピーカチ
ャンネルLsの出力レベルで制御された入力チャンネル
1〜4の出力がMIXバス46のバス3に出力され、後
方右スピーカチャンネルRsの出力レベルで制御された
入力チャンネル1〜4の出力がMIXバス46のバス4
に出力され、前方センタースピーカチャンネルCの出力
レベルで制御された入力チャンネル1〜4の出力がMI
Xバス46のバス5に出力され、ウーハ用スピーカチャ
ンネルLFEの出力レベルで制御された入力チャンネル
1〜4の出力がMIXバス46のバス6に出力される。
【0038】MIXバス46におけるバス1〜バス6に
おいて、それぞれ送られた4つの入力チャンネルからの
出力がミキシングされて、スピーカチャンネルL、C、
R、Ls、Rs、LFEに対応する6チャンネルのMI
X出力が出力チャンネル部51に出力される。図4
(b)に示す構成の出力チャンネル部51においては、
これらのスピーカチャンネルL、C、R、Ls、Rs、
LFEに応じたイコライザ特性、コンプレス特性、遅延
特性に制御されて出力パッチ53において、スピーカチ
ャンネルL、C、R、Ls、Rs、LFEに対応する出
力にパッチされて出力される。これにより、出力された
スピーカチャンネルL、C、R、Ls、Rs、LFEの
信号によりスピーカL、C、R、Ls、Rs、LFEが
それぞれ駆動されて、臨場感あふれる音場が生成される
ようになる。
【0039】ここで、サラウンド・モード(SMOD)
として5.1チャンネルが設定されており、そのサラウ
ンド出力にエフェクトを付与する場合について説明す
る。ディジタル・ミキサ1でエフェクトを付与したい場
合には、ユーザは、出力パッチ53および入力パッチ4
4において内蔵エフェクタ43あるいは外部エフェクタ
9を適宜結線すると共に、結線されたエフェクタにおい
て所望のエフェクトを選択する。ここでは、入力が5.
1チャンネル構成のエフェクトを備えていない内蔵エフ
ェクタ43でエフェクトを付与するものとし、内蔵エフ
ェクタ43において入力及び出力が(2+2)チャンネ
ル構成のエフェクトが選択されたとする。この場合、図
3で説明したように、入力1が入力チャンネル1へ、入
力2が入力チャンネル2へ、入力3が入力チャンネル3
へ、入力4が入力チャンネル4へそれぞれパッチされて
おり、MIXバス46のバス1〜バス6において5.1
チャンネルのミキシングが行われている。
【0040】ここで、選択したエフェクタの入力構成に
合わせて、AUXサラウンド・モード(ASMOD)を
(2+2)チャンネルサラウンドに設定し、AUXバス
49のバス1〜バス4のフォローサラウンドをオンにす
ることにより、AUXバス49のバス1〜バス4におい
て、選択されたエフェクタの入力構成に適合した(2+
2)チャンネルサラウンドのミキシングが行われる。M
IXバス46における5.1チャンネルのミキシング信
号とAUXバス49における(2+2)チャンネルのミ
キシング信号は、互いに定位位置が同じとされているが
サラウンドモードは異なっている。AUXバス49から
出力される(2+2)チャンネルのミキシング信号は、
出力チャンネル部51に出力される。図4(b)に示す
構成の出力チャンネル部51においては、(2+2)チ
ャンネルのスピーカチャンネルL、R、Ls、Rsに応
じたイコライザ特性、コンプレス特性、遅延特性に制御
されて出力パッチ53において、内蔵エフェクタ43に
対応する出力にパッチされて内蔵エフェクタ43に出力
される。これにより、内蔵エフェクタ43において選択
されたエフェクトが各チャンネルに付与され、(2+
2)チャンネル構成の信号が内蔵エフェクタ43から出
力される。
【0041】内蔵エフェクタ43により効果付与された
信号は入力パッチ44において、それぞれの入力チャン
ネルにパッチされる。例えば、(2+2)チャンネルの
うちのLがチャンネル8へ、Rがチャンネル9へ、Ls
がチャンネル10へ、Rsがチャンネル11へパッチさ
れるようになる。そして、それぞれの入力チャンネルに
おいてイコライザ特性、コンプレス特性、遅延特性が制
御されると共に、MIXバス49への出力レベルが制御
される。この場合、Lを入力するチャンネル8の信号
は、前方左スピーカチャンネルL(MIXバス46のバ
ス1)とセンタースピーカチャンネルC(MIXバス4
6のバス5)へ、Rを入力するチャンネル9の信号は、
前方右スピーカチャンネルR(MIXバス46のバス
2)とセンタースピーカチャンネルC(MIXバス46
のバス5)へ、それぞれ同レベルになるようレベル制御
されて出力される。さらに、Lsを入力するチャンネル
10の信号は後方左スピーカチャンネルLs(MIXバ
ス46のバス3)へ、Rsを入力するチャンネル11の
信号は後方右スピーカチャンネルRs(MIXバス46
のバス4)へ、それぞれレベル制御されて出力される。
【0042】これらの信号の振分けは、各入力チャンネ
ルにおける定位位置を適宜調整することにより行われ
る。また、入力チャンネル8〜11の信号は、各チャン
ネルのLFE操作子の操作量に応じたレベルでウーファ
ー用スピーカチャンネルLFE(MIXバス46のバス
6)に出力される。なお、入力チャンネル8〜11にお
けるAUXバス49への出力は全てオフに設定しておく
必要がある。そして、入力チャンネル8〜11のフェー
ダ74を操作することにより、MIXバス46でミキシ
ングされる5.1チャンネル信号に対する選択されたエ
フェクトのかかり具合を制御することができるようにな
る。
【0043】ここで、AUXバス49の各バスのセンド
レベルを、MIXバス46におけるサラウンドミキシン
グの定位位置に連動させるか否かを設定できる。追従さ
せたい場合、そのバスのフォローサラウンドにオンを設
定する。このようなフォローサラウンドのオン/オフの
設定は、図14に示すように設定することができる。先
の例のようにAUXサラウンド・モードに(2+2)チ
ャンネルが設定されている場合には、AUXバス49に
おけるバス1(AUX1)とバス2(AUX2)とがペ
アでフォローサラウンドを設定可能とされると共に、バ
ス3(AUX3)とバス4(AUX4)とがペアでフォ
ローサラウンドを設定可能とされる。また、他のAUX
サラウンド・モードで使用する場合は図14に図示する
通りに、ペアで設定可/設定不可とされる。また、フォ
ローサラウンドオンとされた場合には、AUXバス49
のサラウンド多チャンネルへの割当は図15に示すよう
にされる。すなわち、AUXサラウンド・モードが(2
+2)チャンネルに設定された場合は、AUXバス49
におけるバス1(AUX1)に前方左スピーカチャンネ
ルLが割り当てられ、バス2(AUX2)に前方右スピ
ーカチャンネルRが割り当てられ、バス3(AUX3)
に後方左スピーカチャンネルLsが割り当てられ、バス
4(AUX4)に後方右スピーカチャンネルRsが割り
当てられる。また、他のAUXサラウンド・モードに設
定された場合は図15に図示する通りに割り当てられ
る。
【0044】このように、本発明のディジタル・ミキサ
1においては、システムのサラウンド・モード(SMO
D:最終出力のためのMIXバス46のサラウンド・モ
ード)とエフェクタの入力構成が異なっている場合に、
AUXバス49において、該サラウンド・モードとは異
なるAUXサラウンド・モード(ASMOD)でそのエ
フェクトの入力構成に合ったミキシングを行うことがで
きる。
【0045】次に、サラウンド・モードを設定する画面
を図8,図9に示す。図8は、「SURR MODE」タブをク
リックして表示器26にサラウンド・モード選択画面を
表示した画面である。この画面では、「5.1」が選択
されて5.1チャンネルにおけるスピーカの配置と各ス
ピーカチャンネルL、C、R、Ls、Rs、LFEに割
り当てられたMIXバス46におけるバス1(BUS
1)〜バス6(BUS6)が示されている。この画面の
ように、5.1チャンネルのサラウンド・モードが選択
された場合は、6本のスピーカL、C、R、Ls、R
s、LFEを図示するように配置する。また、図9は、
サラウンド・モード選択画面において、「7.1」を選
択した場合の画面である。この画面では、7.1チャン
ネルにおけるスピーカの配置と各スピーカチャンネル
L、Lo、C、Ro、R、Ls、Rs、LFEに割り当
てられたMIXバス46におけるバス1(BUS1)〜
バス8(BUS8)が示されている。この画面のよう
に、7.1チャンネルのサラウンド・モードが選択され
た場合は、8本のスピーカL、Lo、C、Ro、R、L
s、Rs、LFEを図示するように配置する。
【0046】次に、サラウンド・モード設定処理のフロ
ーチャートを図10に示す。図10において、サラウン
ド・モード設定画面が表示器26に表示されてサラウン
ド・モード処理が開始されると、ステップS1にて選択
されたサラウンド・モード(SMOD)が取り込まれ
る。次いで、ステップS2において、ミキサの全入力チ
ャンネルについて、図4(a)に示す入力チャンネルに
おけるパン/サラウンドレベル制御部75に、取り込ま
れたサラウンド・モードに対応したMIXバス46の各
バスに対する出力レベルが設定されるようになる。これ
により、MIXバス46から該サラウンド・モードに対
応したミキシング信号が生成され、MIX出力チャンネ
ルで調整されて出力パッチ53に出力される。その出力
を、出力パッチ53において、該サラウンド・モードに
対応して配置されているスピーカに接続されたアナログ
出力ユニット54へパッチ(結線)してやることによ
り、該スピーカから臨場感あふれる音場が生成されるよ
うになる。
【0047】ここで、パン/サラウンドレベル制御部7
5における選択されたサラウンド・モード(SMOD)
に対する音量制御を、サラウンド・モード別に説明す
る。 [SMOD=0: ステレオ]FP(フォローパン)が
オンなら、入力信号に対してパン操作量に応じたパン音
量制御を行なった信号を各MIXバス46に出力する。
ここでは、隣り合う奇数番号のバスがLチャンネル、偶
数番号のバスがRチャンネルとされる。また、FPがオ
フなら、入力信号がそのままMIXバス46の各バスに
出力される。 [SMOD=1: 2+2チャンネル]入力信号に対し
てサラウンド操作子のSR操作量に応じて(2+2)チ
ャンネル音量制御を行なった信号を、MIXバス46の
バス1〜バス4に対して出力する。この場合、バス5〜
バス8のMIXバス46に関しては、前記した[ステレ
オ]の場合と同様とされる。
【0048】[SMOD=2: 3+1チャンネル]入
力信号に対してサラウンド操作子のSR操作量に応じて
(3+1)チャンネル音量制御を行なった信号を、MI
Xバス46のバス1〜バス4に対して出力する。この場
合、バス5〜バス8のMIXバス46に関しては、前記
した[ステレオ]の場合と同様とされる。 [SMOD=3: 5.1チャンネル]入力信号に対し
てサラウンド操作子のSR操作量に応じて5.1チャン
ネル音量制御を行なった信号を、MIXバス46のバス
1〜バス6に対して出力する。この場合、バス7、バス
8のMIXバス46に関しては、前記した[ステレオ]
の場合と同様とされる。 [SMOD=4: 6.1チャンネル]入力信号に対し
てサラウンド操作子のSR操作量に応じて6.1チャン
ネル音量制御を行なった信号を、MIXバス46のバス
1〜バス7に対して出力する。この場合、残るバス8の
MIXバス46に関しては、前記した[ステレオ]の場
合と同様とされる。 [SMOD=5: 7.1チャンネル]・入力信号に対
してサラウンド操作子のSR操作量に応じて7.1チャ
ンネル音量制御を行なった信号を、MIXバス46のバ
ス1〜バス8に対して出力する。
【0049】次に、フォローサラウンドの設定画面を図
11に示す。サラウンドの設定画面において、「OUTPU
T」タブをクリックして表示器26にフォローサラウン
ド設定画面を表示した画面である。画面にはAUXサラ
ウンド・モードを表示する表示欄104が設けられてお
り、図示する例では選択された(2+2)チャンネルの
AUXサラウンド・モードが表示されている。このAU
Xサラウンド・モードはAUXバス49のサラウンド・
モードであり、使用するエフェクトの入力構成に合わせ
て設定することができる。フォローサラウンドのオン/
オフは、AUXバス49における隣り合う2本のバスが
単位とされて設定される。フォローサラウンド設定画面
では、バス番号101で示すようにバス番号が表示され
ており、その間と下に単位とされる2本のバス及びその
出力チャンネルがペアリングされているかモノラルとさ
れているかのチャンネル態様が表示され、さらにその下
にフォローサラウンドのオン/オフが表示されている。
【0050】この画面では、AUXバス49におけるバ
ス1とバス2との間のハートマークが完成して表示され
ており、当該バスに割り当てられている2つの出力チャ
ンネルがペアリングされてステレオに設定されているこ
とが示されている。さらにこの2つのチャンネルではフ
ォローサラウンドがオンとされて、各入力チャンネル毎
に、AUXサラウンド・モードと当該チャンネルのサラ
ウンド操作子の操作量に応じてAUXバス49へのセン
ドレベルが制御されるようになされている。ここで、通
常は、ペアリングされた2つのバスへのセンドレベルが
同じになるよう制御されるが、フォローサラウンドがオ
ンとなっている場合は、フォローサラウンドによるセン
ドレベルの制御がそれに優先される。また、AUXバス
49におけるバス3とバス4に割り当てられている2つ
のチャンネルでは、ハートマークがブロークンとされて
ペアリングされずにモノラルに設定されていることが示
されている。さらにこの2つのチャンネルではフォロー
サラウンドがオフとされて、各入力チャンネルでは、当
該チャンネルの個々のセンドレベル操作子により独立し
てセンドレベルを設定するようにしている。さらに、選
択された(2+2)チャンネルではAUXバス49の4
本のバスを使用するので、残りのバス5〜バス12に割
り当てられている出力チャンネルではフォローサラウン
ドが破線で示されて、図14に示すようにフォローサラ
ウンドのオン/オフを設定することができないようにさ
れている。なお、これらのバス5〜バス12に割り当て
られているチャンネルは、サラウンド以外に使用可能と
される。
【0051】また、フォローサラウンド設定画面では、
図11に示すようにサラウンド・モード設定画面で設定
されたMIXサラウンド・モードの情報も表示されてい
る。すなわち、MIXサラウンド・モードがMIXサラ
ウンドの表示欄114に表示されて、図示する例では
5.1チャンネルのMIXサラウンド・モードが表示さ
れている。ただし、この画面ではMIXサラウンド・モ
ードを変更することはできない。さらに、バス番号11
1で示すようにMIXバス46におけるバス番号が表示
されており、その間と下に単位とされる2本のバスがペ
アリングされているかモノラルとされているかのチャン
ネル態様が表示され、さらにその下に各バスに割り当て
られているスピーカチャンネルが表示されている
【0052】この画面では、MIXバス46におけるバ
ス1とバス2の間のハートマークが完成して表示されて
おり、当該バスに割り当てられている2つのチャンネル
がペアリングされてステレオに設定されていることが示
されている。さらに、これらのバス1のチャンネルは前
方左スピーカチャンネルLに割り当てられ、バス2のチ
ャンネルは前方右スピーカチャンネルRに割り当てられ
ていることが表示されている。また、MIXバス46に
おけるバス3とバス4に割り当てられている2つのチャ
ンネルでは、ハートマークがブロークンとされておりペ
アリングされずにモノラルに設定されていることが示さ
れている。さらに、これらのバス3のチャンネルは後方
左スピーカチャンネルLsに割り当てられ、バス4のチ
ャンネルは後方右スピーカチャンネルRsに割り当てら
れていることが表示されている。さらにまた、MIXバ
ス46におけるバス5とバス6に割り当てられている2
つのチャンネルでは、ハートマークが完成しておらずペ
アリングされずにモノラルに設定されていることが示さ
れている。さらに、これらのバス5のチャンネルは前方
センタースピーカチャンネルCに割り当てられ、バス6
のチャンネルはウーハ用スピーカチャンネルLFEに割
り当てられていることが表示されている。MIXバス4
6における残るバス7とバス8は、サラウンド用として
使用されておらずこれらのバス7,バス8に割り当てら
れているチャンネルは、サラウンド以外に使用可能とさ
れる。
【0053】次に、AUXサラウンド・モード設定処理
のフローチャートを図12(a)に示す。図12(a)
において、AUXサラウンド・モード設定画面が表示器
26に表示されてAUXサラウンド・モード処理が開始
されると、ステップS10にて選択されたAUXサラウ
ンド・モード(ASMOD)が取り込まれる。次いで、
ステップS11において、ミキサの全チャンネルについ
て、図4(a)に示す入力チャンネルにおけるAUXセ
ンドレベル制御部76のセンドレベルのうち、フォロー
サラウンドがオンされているバスへのセンドレベルが、
取り込まれたAUXサラウンド・モードと当該チャンネ
ルの定位位置に対応した音量に設定される。これによ
り、エフェクタが有するAUXサラウンド・モードに応
じたAUXサラウンド出力をエフェクタに出力すること
ができるようになる。
【0054】次に、フォローサラウンドがオンに設定さ
れた際に実行されるフォローサラウンドオン処理のフロ
ーチャートを図12(b)に示す。図12(b)におい
て、AUXサラウンド・モード設定画面が表示器26に
表示されて単位とされる2本のAUXバスに割り当てら
れたチャンネルにおいてフォローサラウンド(FS)が
オンに設定されるとフォローサラウンドオン処理が開始
され、ステップS20にて、ミキサの全チャンネルにつ
いて、フォローサラウンドがオンに設定されたAUXバ
ス49のセンドレベルが、選択されたAUXサラウンド
・モード(ASMOD)と当該入力チャンネルのサラウ
ンド操作子の操作量(定位位置)に応じた音量に設定さ
れ、フォローサラウンドオン処理は終了する。設定され
たセンドレベル制御信号は、AUXセンドレベル制御部
76に供給される。これにより、AUXセンドレベル制
御部76においてAUXサラウンド・モードおよびサラ
ウンド操作子の操作量に応じたセンドレベルでAUXバ
ス49へ出力することができるようになる。
【0055】次に、フォローサラウンドがオフに設定さ
れた際に実行されるフォローサラウンドオフ処理のフロ
ーチャートを図12(c)に示す。図12(c)におい
て、AUXサラウンド・モード設定画面が表示器26に
表示されて単位とされる2本のAUXバスに割り当てら
れたチャンネルにおいてフォローサラウンド(FS)が
オフに設定されるとフォローサラウンドオフ処理が開始
され、ステップS30にて、ディジタル・ミキサ1の全
チャンネルについて、フォローサラウンドがオフに設定
されたAUXバス49のセンドレベルが、各入力チャン
ネルのセンドレベル操作子の操作量に応じたセンドレベ
ル(音量)制御信号が設定され、フォローサラウンドオ
フ処理は終了する。設定されたセンドレベル制御信号
は、AUXセンドレベル制御部76に供給される。
【0056】ここで、AUXセンドレベル制御部76に
おける選択されたAUXサラウンド・モード(ASMO
D)に対する音量制御を、AUXサラウンド・モード別
に説明する。 [ASMOD=0: ステレオ]入力信号に対してAU
Xバス49におけるバスごとに独立したセンドレベルが
設定されて、AUXバス49へ出力される。ただし、ペ
アリングされている場合はペアリングされているチャン
ネルのセンドレベルに連動されて、AUXバス49へ出
力される。 [ASMOD=1: 2+2チャンネル]FS(フォロ
ーサラウンド)がオンに設定されているAUXバス49
については、入力信号に対してサラウンド操作子のSR
操作量に応じて(2+2)チャンネル音量制御を行なっ
た信号を、AUXバス49のAUX1〜AUX4のバス
に対して出力する。残るAUXバス49のAUX5〜A
UX12のバスについては、前記した[ステレオ]の場
合と同様とされる。
【0057】[ASMOD=2: 3+1チャンネル]
FS(フォローサラウンド)がオンに設定されているA
UXバス49については、入力信号に対してサラウンド
操作子のSR操作量に応じて(3+1)チャンネル音量
制御を行なった信号を、AUXバス49のAUX1〜A
UX4のバスに対して出力する。残るAUXバス49の
AUX5〜AUX12のバスについては、前記した[ス
テレオ]の場合と同様とされる。 [ASMOD=3: 5.1チャンネル]FS(フォロ
ーサラウンド)がオンに設定されているAUXバス49
については、入力信号に対してサラウンド操作子のSR
操作量に応じて5.1チャンネル音量制御を行なった信
号を、UXバス49のAUX1〜AUX6のバスに対し
て出力する。残るAUXバス49のAUX7〜AUX1
2のバスについては、前記した[ステレオ]の場合と同
様とされる。
【0058】[ASMOD=4: 6.1チャンネル]
FS(フォローサラウンド)がオンに設定されているA
UXバス49については、入力信号に対してサラウンド
操作子のSR操作量に応じて6.1チャンネル音量制御
を行なった信号を、UXバス49のAUX1〜AUX7
のバスに対して出力する。残るAUXバス49のAUX
8〜AUX12のバスについては、前記した[ステレ
オ]の場合と同様とされる。 [ASMOD=5: 7.1チャンネル]FS(フォロ
ーサラウンド)がオンに設定されているAUXバス49
については、入力信号に対してサラウンド操作子のSR
操作量に応じて7.1チャンネル音量制御を行なった信
号を、AUX1〜AUX8のバスに対して出力する。残
るAUXバス49のAUX9〜AUX12のバスについ
ては、前記した[ステレオ]の場合と同様とされる。な
お、前記した[ASMOD=1〜5]において、FS
(フォローサラウンド)がオフに設定されているAUX
バス49については、前記した[ステレオ]の場合と同
様とされる。
【0059】以上の説明では、MIXサラウンド・モー
ドを5.1チャンネルに設定した場合について説明した
が、MIXサラウンド・モードが他のサラウンド・モー
ドに設定された場合も同様の動作が行われる。この場合
に、エフェクトを付与したサラウンド出力を得たい場合
に、MIXサラウンド・モードとエフェクタへ送るAU
Xサラウンド・モードとを異ならせることができる。こ
れにより、MIXサラウンド・モードに設定されている
サラウンド・モードと、エフェクタで選択されたエフェ
クトの入力構成が異なっている場合でも、エフェクトの
付与されたサラウンド出力を得ることができるようにな
る。また、エフェクタでMIXサラウンド・モードと同
じ入力構成のエフェクトが選択される場合には、AUX
サラウンド・モードをMIXサラウンド・モードと同じ
に設定すればよい。この場合、MIXバス46とAUX
バス49で同じサラウンド・モードのミキシングが行わ
れるが、MIXバス46には、先述したように、他の入
力チャンネルを介してそのエフェクトで処理された信号
も再入力される。エフェクトに入力する信号をミキシン
グするAUXバス49の出力チャンネルのフェーダ8
3、ないし、エフェクトからの出力を再入力する入力チ
ャンネルのフェーダ74を操作することにより、エフェ
クトを深くかけるか浅くかけるか等の制御を行うことが
できる。
【0060】なお、以上説明した本発明の実施の形態の
ディジタル・ミキサにおいては、AUXサラウンド・モ
ードが1つだけ設定できるようになっていたが、2つ以
上のAUXサラウンド・モードを設定できるようにして
もよい。例えば、2つのAUXサラウンド・モードを設
定できるようにする場合、AUXバス49において、2
つのAUXサラウンド・モードに対応した2セットのサ
ラウンドミキシングが異なるバスで行われるようにすれ
ばよい。
【0061】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、エフェクタが有するサラウンド・モードに応じたセ
ンドレベルに調整して第2のバスに送り、第2のバスの
出力を受けたエフェクタにおいてエフェクトを付与し、
次いで、選択されたサラウンド・モードに応じた出力レ
ベルに調整して第1のバスに送るようにしている。これ
により、エフェクタにおいて選択されたサラウンド・モ
ードが用意されていない場合でも、選択されたサラウン
ド・モードにおいてエフェクトを付与することができる
ようになる。
【0062】また、指定された定位位置に応じたレベル
制御を各入力チャンネルに施して第1バスへ出力すると
共に、定位フォローがオンである場合は、各入力チャン
ネルの送出レベルを指定されたサラウンドモードと当該
チャンネルの定位位置に応じて制御して第2バスへ出力
するようにしている。これにより、メイン出力用のサラ
ウンドミキシングに連動して、エフェクトの入力等に使
用できるもう1セットのミキシングが行なえるようにな
る。この場合、第1バスにおけるサラウンドモードと第
2バスにおけるサラウンドモードとを独立して指定する
ことができる。従って、第2のサラウンドモードに設定
された第2バスからエフェクタに出力すると共にエフェ
クタから第1のサラウンドモードに設定された第1バス
へ出力することにより、エフェクタにおいて第1のサラ
ウンド・モードが用意されていない場合でも、第1バス
からエフェクトが付与された第1のサラウンド・モード
の信号を出力することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本本発明の実施の形態のディジタル・ミキサ
と、ディジタル・ミキサに接続される周辺機器との構成
を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・ミ
キサの構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明にかかる図2に示す構成のディジタル
・ミキサにおけるミキシング処理およびサラウンド処理
が行われる等価的な機能ブロック図である。
【図4】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・ミ
キサにおける入力チャンネルおよび出力チャンネルの構
成を示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・ミ
キサにおいて各入力チャンネルにおける音像の2次元定
位制御を行う時に表示器に表示される画面を示す図であ
る。
【図6】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・ミ
キサにおいて音像の2次元定位制御を行う際の定位軌跡
を示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・ミ
キサにおいて、定位位置に応じたレベルを決定する原理
を示す図である。
【図8】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・ミ
キサにおいて、サラウンド・モード選択画面において
5.1チャンネルを選択した際の画面を示す図である。
【図9】 発明の実施の形態にかかるディジタル・ミキ
サにおいて、サラウンド・モード選択画面において7.
1チャンネルを選択した際の画面を示す図である。
【図10】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・
ミキサにおけるサラウンド・モード設定処理のフローチ
ャートである。
【図11】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・
ミキサにおけるフォローサラウンドの設定画面を示す図
である。
【図12】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・
ミキサにおけるAUXサラウンド・モード設定処理のフ
ローチャート、フォローサラウンドオン処理のフローチ
ャート、フォローサラウンドオフ処理のフローチャート
である。
【図13】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・
ミキサにおけるMIXバスのサラウンド多チャンネルへ
の割当を示す図表である。
【図14】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・
ミキサにおけるフォローサラウンドのオン/オフの設定
を示す図表である。
【図15】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・
ミキサにおけるAUXバスのサラウンド多チャンネルへ
の割当を示す図表である。
【図16】 サラウンド・モードとそのスピーカ配置を
示す図である。
【図17】 他のサラウンド・モードとそのスピーカ配
置を示す図である。
【符号の説明】
1 ディジタル・ミキサ、2 マイク、3 マイク、4
楽器、5 楽器、624トラックレコーダ、7 8ト
ラックマスタレコーダ、8 ドライブ、9 外部エフェ
クタ、10 アンプ、11 スピーカ、21 CPU、
22 フラッシュメモリ、23 RAM、24 信号処
理部、25 波形データインタフェース、26 表示
器、27 電動フェーダ、28 パネル操作子、29
その他I/O、30 バス、40 アナログ入力ユニッ
ト、41 ステレオアナログ入力ユニット、42 ステ
レオディジタル入力ユニット、43 内蔵エフェクタ、
44入力チャンネル部、44 入力パッチ、45 入力
チャンネル部、46 MIXバス、47 ステレオバ
ス、48 ソロバス、49 AUXバス、50 ステレ
オ出力チャンネル部、51 出力チャンネル部、52
マトリックス出力チャンネル部、53 出力パッチ、5
4 アナログ出力ユニット、55 ステレオアナログ出
力ユニット、56 ステレオディジタル出力ユニット、
58 モニタ用セレクタ、59 モニタ用ミキサ、60
モニタ用アナログ出力ユニット、74フェーダ、75
パン/サラウンドレベル制御部、76 AUXセンド
レベル制御部、83 フェーダ、90 定位軌跡選択ボ
タン、91 WIDTH、92DEPTH、93 OF
FSET、94 CH番号、101 バス番号、104
表示欄、111 バス番号、114 表示欄

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の入力チャンネルから信号が選択的
    に第1のバスおよび第2のバスに送られて、送られた信
    号を該第1のバスおよび該第2のバスにおいてミキシン
    グして複数の出力チャンネルに選択的に出力するディジ
    タル・ミキサであって、 選択されたサラウンド・モードにおいてエフェクトを付
    与した多チャンネルのサラウンド信号を前記出力チャン
    ネルから出力する場合に、前記第2のバスから前記出力
    チャンネルを介して送られるエフェクタが有するサラウ
    ンド・モードにおける設定された定位位置に応じたセン
    ドレベルに調整して前記第2のバスに信号を送り、前記
    エフェクタにおいてエフェクトが付与された信号を、前
    記入力チャンネルにおいて前記選択されたサラウンド・
    モードにおける前記設定された定位位置に応じた出力レ
    ベルに調整して前記第1のバスに送り、該第1のバスで
    ミキシングされたエフェクトを付与した多チャンネルの
    サラウンド信号を前記出力チャンネルから出力するよう
    にしたことを特徴とするディジタル・ミキサ。
  2. 【請求項2】 前記エフェクタが有するサラウンド・モ
    ードと、前記選択されたサラウンド・モードとが異なる
    サラウンド・モードとされていることを特徴とする請求
    項1記載のディジタル・ミキサ。
  3. 【請求項3】 信号を入力する複数の入力チャンネル
    と、 1つ以上の入力される信号をミキシングして出力する複
    数バスからなる第1バスと、 1つ以上の入力される信号をミキシングして出力する複
    数バスからなる第2バスと、 前記第1バスのサラウンドモードを指定する第1指定手
    段と、 それぞれの前記入力チャンネルの2次元座標における定
    位位置を指定する第2指定手段と、 それぞれの前記入力チャンネルから前記第2バスの各バ
    スへ出力する際の送出レベルをそれぞれ指定する第3指
    定手段と、 前記第2バスの定位フォローのオン/オフを指定する第
    4指定手段とを備え、 複数の前記入力チャンネルでは、入力信号のそれぞれに
    対して前記第1指定手段により指定された前記サラウン
    ドモードと、前記第2指定手段により指定された当該チ
    ャンネルの定位位置に応じたレベル制御を施して前記第
    1バスの各バスへ出力すると共に、前記入力信号に対し
    前記第3指定手段により指定された送出レベルに応じた
    レベル制御を施して前記第2バスの各バスへ出力すると
    共に、前記第3指定手段は、定位フォローがオンである
    場合は、各入力チャンネルの前記送出レベルを前記サラ
    ウンドモードと当該チャンネルの前記定位位置に応じて
    指定し、定位フォローがオフの場合は、各入力チャンネ
    ルの前記送出レベルを前記サラウンドモードおよび前記
    定位位置とは関係なく指定するようにしたことを特徴と
    するディジタル・ミキサ。
  4. 【請求項4】 信号を入力する複数の入力チャンネル
    と、 1つ以上の入力される信号をミキシングして出力する複
    数バスからなる第1バスと、 1つ以上の入力される信号をミキシングして出力する複
    数バスからなる第2バスと、 前記第1バスの第1サラウンドモードを指定する第1指
    定手段と、 それぞれの前記入力チャンネルの2次元座標における定
    位位置を指定する第2指定手段と、 それぞれの前記入力チャンネルから前記第2バスの各バ
    スへ出力する際の送出レベルをそれぞれ指定する第3指
    定手段と、 前記第2バスの第2サラウンドモードを指定する第4指
    定手段とを備え、 複数の前記入力チャンネルでは、入力信号のそれぞれに
    対して前記第1指定手段により指定された前記第1サラ
    ウンドモードと、前記第2指定手段により指定された当
    該チャンネルの定位位置に応じたレベル制御を施して前
    記第1バスの各バスへ出力すると共に、前記入力信号に
    対し前記第3指定手段により指定された送出レベルに応
    じたレベル制御を施して前記第2バスの各バスへ出力す
    るようにされており、前記第3指定手段により、それぞ
    れの前記入力チャンネルの送出レベルが前記第2サラウ
    ンドモードと当該チャンネルの前記定位位置に応じて指
    定されるようにしたことを特徴とする前記ディジタル・
    ミキサ。
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