JP2010278821A - ミキシングコンソールおよびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 各入力チャンネルおよび各ミキシングバスに対して、モノラル、ステレオ、サラウンド等のカテゴリを設定する。ユーザが所定の操作を行うと、各入力チャンネルおよび各ミキシングバスの組み合わせに対して、両者のカテゴリおよび信号種別(L,C,R等)に基づいて、センドレベル初期値テーブル400に予め設定されたセンドレベルの初期値が自動的に設定される。
【選択図】 図12
Description
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、各入力チャンネルおよびMIXバスの用途に応じて、これらに適用されるセンドレベルの初期値を自動的に設定することにより、高い操作性を実現することができるミキシングコンソールおよびプログラムを提供することを目的としている。
請求項1記載のミキシングコンソールにあっては、複数の入力チャンネルの音声信号を複数のミキシングバス(116−1〜116−96)に適宜供給することにより該ミキシングバス(116−1〜116−96)においてこれら音声信号をミキシングするミキシングエンジン(1300)に対して、前記各入力チャンネルの音声信号を前記各ミキシングバス(116−1〜116−96)に各々供給するか否かを表すセンドオンオフ状態と、該音声信号を供給する場合におけるゲインであるセンドレベルとを指示するミキシングコンソール(1100)において、前記複数の入力チャンネルを複数のグループに分類するとともに分類状態を書き換え可能な入力チャンネル管理テーブル(300)を記憶する入力チャンネル管理テーブル記憶手段(300,1116)であって、前記各グループは、各々、一の入力チャンネルから成るモノラル、二の入力チャンネルから成るステレオ、および三以上の入力チャンネルから成るサラウンドのうちの何れかのカテゴリに属するものである、入力チャンネル管理テーブル記憶手段(300,1116)と、前記複数のミキシングバス(116−1〜116−96)を複数のグループに分類するとともに、分類状態を書き換え可能なミキシングバス管理テーブル(200)を記憶するミキシングバス管理テーブル記憶手段(200,1116)であって、前記各グループは、各々、一のミキシングバスから成るモノラル、二のミキシングバスから成るステレオ、および三以上のミキシングバスから成るサラウンドのうちの何れかのカテゴリに属するものである、ミキシングバス管理テーブル記憶手段(200,1116)と、前記各入力チャンネルおよび前記各ミキシングバスから成る組み合わせのうち所定の条件を満たす組み合わせを抽出する抽出手段(CPU1114,SP10)と、該抽出された組み合わせに対して、当該入力チャンネルにおける当該ミキシングバスへのセンドレベルを所定の初期値に設定する初期値設定手段(CPU1114,SP20)とを有することを特徴とする。
さらに、請求項2記載の構成にあっては、請求項1記載のミキシングコンソールにおいて、前記ステレオのカテゴリを成す二の入力チャンネルは、左および右の信号種別の入力チャンネルから成るものであり、前記ステレオのカテゴリを成す二のミキシングバスは、左および右の信号種別のミキシングバスから成るものであり、前記初期値設定手段(CPU1114,SP20)は、前記入力チャンネルおよび前記ミキシングバスのカテゴリが共にステレオである組み合わせに対して、左の入力チャンネルから左のミキシングバスへのセンドレベルと、右の入力チャンネルから右のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」よりも大きい初期値(「1」)に設定するとともに、左の入力チャンネルから右のミキシングバスへのセンドレベルと右の入力チャンネルから左のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」に設定するものであることを特徴とする。
さらに、請求項3記載の構成にあっては、請求項2記載のミキシングコンソールにおいて、前記サラウンドのカテゴリを成す三以上の入力チャンネルは、左、右および中央の信号種別の入力チャンネルを少なくとも有するものであり、前記サラウンドのカテゴリを成す三以上のミキシングバスは、左、右および中央の信号種別のミキシングバスを少なくとも有するものであり、前記初期値設定手段(CPU1114,SP20)は、前記入力チャンネルおよび前記ミキシングバスのカテゴリが共にサラウンドである組み合わせに対して、左の入力チャンネルから左のミキシングバスへのセンドレベルと、右の入力チャンネルから右のミキシングバスへのセンドレベルと、中央の入力チャンネルから中央のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」よりも大きい初期値(「1」)に設定するとともに、左の入力チャンネルから右および中央のミキシングバスへのセンドレベルと右の入力チャンネルから左および中央のミキシングバスへのセンドレベルと、中央の入力チャンネルから左および右のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」に設定するものであることを特徴とする。
さらに、請求項4記載の構成にあっては、請求項3記載のミキシングコンソールにおいて、前記初期値設定手段(CPU1114,SP20)は、前記入力チャンネルのカテゴリがステレオであり前記ミキシングバスのカテゴリがサラウンドである組み合わせに対して、左の入力チャンネルから左および中央のミキシングバスへのセンドレベルと、右の入力チャンネルから右および中央のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」よりも大きい初期値(「1」,「X21」,「X22」)に設定するとともに、左の入力チャンネルから右のミキシングバスへのセンドレベルと右の入力チャンネルから左のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」に設定するものであることを特徴とする。
さらに、請求項5記載の構成にあっては、請求項4記載のミキシングコンソールにおいて、前記初期値設定手段(CPU1114,SP20)は、前記入力チャンネルのカテゴリがサラウンドであり前記ミキシングバスのカテゴリがステレオである組み合わせに対して、左の入力チャンネルから左のミキシングバスへのセンドレベルと、右の入力チャンネルから右のミキシングバスへのセンドレベルと、中央の入力チャンネルから右および左のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」よりも大きい初期値(「X01」,「X02」,「X03」)に設定するとともに、左の入力チャンネルから右のミキシングバスへのセンドレベルと右の入力チャンネルから左のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」に設定するものであることを特徴とする。
さらに、請求項6記載の構成にあっては、請求項1ないし5の何れかに記載のミキシングコンソールにおいて、前記入力チャンネル管理テーブル記憶手段(300,1116)は、前記入力チャンネル毎に自動割当モードのオン/オフ状態を記憶するものであり、前記ミキシングバス管理テーブル記憶手段(200,1116)は、前記ミキシングバス毎に自動割当モードのオン/オフ状態を記憶するものであり、前記初期値設定手段(CPU1114,SP20)は、ユーザによる所定の操作(イニシャライズ操作)を検出すると、前記入力チャンネルおよび前記ミキシングバスの自動割当モードが共にオン状態である組み合わせに対して、前記センドレベルの初期値を設定するとともに、該組み合わせに係るセンドオンオフ状態をオフ状態に設定するものであることを特徴とする。
また、請求項7記載のプログラムにあっては、複数の入力チャンネルの音声信号を複数のミキシングバス(116−1〜116−96)に適宜供給することにより該ミキシングバス(116−1〜116−96)においてこれら音声信号をミキシングするミキシングエンジン(1300)に対して、前記各入力チャンネルの音声信号を前記各ミキシングバス(116−1〜116−96)に各々供給するか否かを表すセンドオンオフ状態と、該音声信号を供給する場合におけるゲインであるセンドレベルとを指示するミキシングコンソール(1100)に適用されるプログラムであって、前記ミキシングコンソール(1100)は、処理装置(1114)と、前記複数の入力チャンネルを複数のグループに分類するとともに分類状態を書き換え可能な入力チャンネル管理テーブル(300)を記憶する入力チャンネル管理テーブル記憶手段(300,1116)であって、前記各グループは、各々、一の入力チャンネルから成るモノラル、二の入力チャンネルから成るステレオ、および三以上の入力チャンネルから成るサラウンドのうちの何れかのカテゴリに属するものである、入力チャンネル管理テーブル記憶手段(300,1116)と、前記複数のミキシングバス(116−1〜116−96)を複数のグループに分類するとともに、分類状態を書き換え可能なミキシングバス管理テーブル(200)を記憶するミキシングバス管理テーブル記憶手段(200,1116)であって、前記各グループは、各々、一のミキシングバスから成るモノラル、二のミキシングバスから成るステレオ、および三以上のミキシングバスから成るサラウンドのうちの何れかのカテゴリに属するものである、ミキシングバス管理テーブル記憶手段(200,1116)とを有するものであり、前記各入力チャンネルおよび前記各ミキシングバスから成る組み合わせのうち所定の条件を満たす組み合わせを抽出する抽出過程(SP10)と、該抽出された組み合わせに対して、当該入力チャンネルにおける当該ミキシングバスへのセンドレベルを所定の初期値に設定する初期値設定過程(CPU1114,SP20)とを前記処理装置(1114)に実行させることを特徴とする。
以下、この発明の一実施例の音響システムの構成を図1を参照し説明する。
図1において1000はIP網であり、デジタル音声および各種制御信号をIPパケットとして伝送する。1300はエンジンであり、複数チャンネルの音声信号をIP網1000を介して受信し、これら音声信号に対してイコライジング、ミキシング、エフェクト等の処理を施し、その結果である複数チャンネルの音声信号をIPパケットに変換し、IP網1000を介して出力する。1400はマイク・コントローラであり、複数のマイク1402から入力された音声信号をIPパケットに変換し、IP網1000を介してエンジン1300に出力する。1500はアンプコントローラであり、IP網1000を介してエンジン1300から受信したIPパケットを所定形式のデジタル信号に変換し、複数のアンプ1502に供給する。
次に、エンジン1300等において実現されるアルゴリズムの内容を図3を参照し説明する。なお、当該アルゴリズムはDSP1326に設定されるプログラムによって実現されるものであり、該プログラムは、CPU1314の制御の下、メモリ1316等からDSP1326にロードされる。また、当該アルゴリズムにおける各種パラメータ(例えば、スイッチのオン/オフ状態や増幅部のゲイン等)は、メイン・コンソール1100から、IP網1000を介して、ネットワークI/O部1328に供給される制御信号に基づいて、CPU1314によって設定される。
次に、メイン・コンソール1100の平面図を図5に示す。メイン・コンソール1100の操作パネル(上板)は、前パネル1102と、後パネル1104とから構成される。前パネル1102において、72は音質調整部であり、選択された一のチャンネル(以下、「選択チャンネル」という)に対して、音質調整部150,170,180およびチャンネル遅延部152,176−L,R、186等のパラメータの詳細設定を行うための各種操作子および表示器から構成されている。また、70−1〜70−16はチャンネルストリップであり、指定された「レイヤ」に属する「16」のチャンネルに対して、フェーダレベル等の各種パラメータを設定する操作子等から構成されている。
4.1.MIXバス管理テーブル200
メイン・コンソール1100のメモリ1116には、図6に示すMIXバス管理テーブル200、図7に示す入力チャンネル管理テーブル300および図12に示すセンドレベル初期値テーブル400が記憶されている。
まず、図6の管理テーブル200内において202はチャンネル番号欄であり、MIXバス116−1〜116−96に対して、「Mix 1」〜「Mix 96」の番号が順次記憶されている。204はカテゴリ欄であり、「モノラル」「ステレオ」、または「サラウンド」の何れかのカテゴリが記憶される。ここで、「モノラル」とは、一のMIXバスの音声信号が他のMIXバスの音声信号とは独立しており、当該MIXバスに対するセンドレベルを独立して調節すべきカテゴリである。また、「ステレオ」とは、二のMIXバスの音声信号がグループ(ペア)を構成し、両MIXバスに対するセンドレベルを連動して調節すべきカテゴリである。
次に、図7の入力チャンネル管理テーブル300内において302はチャンネル番号欄であり、入力チャンネル調整部112−1〜112−128に対して、「Ch 1」〜「Ch 128」の番号が順次記憶されている。304はカテゴリ欄であり、上述したMIXバス管理テーブル200におけるカテゴリ欄204と同様に、各入力チャンネル毎に、「モノラル」、「ステレオ」、または「サラウンド」の何れかのカテゴリが記憶される。また、「サラウンド」のカテゴリが、「3.1サラウンド」、「5.1サラウンド」、「6.1サラウンド」、「4チャンネルステレオ」等に区別される点、および各カテゴリ内における当該MIXバスの音声信号の信号種別(例えばステレオの場合はL(左)またはR(右))が記憶される点も、カテゴリ欄204と同様である。
次に、図12のセンドレベル初期値テーブル400において、横軸は、入力チャンネルのカテゴリおよび信号種別を表しており、縦軸は、MIXバスのカテゴリおよび信号種別を表している。横軸および縦軸の交差点は、当該入力チャンネルから当該MIXバスへのセンドレベルの初期値をリニアスケールで表したものである。すなわち、デシベル表記に変換すると、図中の「1」は「0 [dB]」、図中の「0」は「−∞ [dB]」になる。「X01」,「X02」,「X03」等、「X」と2桁の数字で表される変数は、リニアスケールで「0〜1」の範囲で、ユーザが任意に設定することができる。但し、これらの変数は、通常の使用状態では「0」よりも大きい値に設定される。また、図12は、入力チャンネルおよびMIXバスのカテゴリとして「モノラル」、「ステレオ」、「LCR」、「5.1サラウンド」の「4」種類のみについて図示し、他のカテゴリについては図示を省略している。
5.1.管理パラメータ設定処理
5.1.1.MIXバス
ユーザが小型ディスプレイ74において所定の操作を行うと、上記MIXバス管理テーブル200(図6)の内容を設定するために、図8に示すMIXバス設定ウィンドウ250が左右メインディスプレイ82,84に表示される。図8において252はチャンネル番号欄であり、上記MIXバス管理テーブル200(図6)におけるチャンネル番号欄202の内容が表示される。また、254はカテゴリ選択欄であり、管理テーブル200におけるカテゴリ欄204の内容を設定するために、各チャンネル毎に設けられたリストボックスによって構成されている。
また、ユーザが小型ディスプレイ74において他の所定の操作を行うと、上記入力チャンネル管理テーブル300(図7)の内容を設定するために、図9に示す入力チャンネルウィンドウ350が左右メインディスプレイ82,84に表示される。図9において352はチャンネル番号欄であり、上記入力チャンネル管理テーブル300(図7)におけるチャンネル番号欄302の内容が表示される。また、354はカテゴリ選択欄であり、管理テーブル300におけるカテゴリ欄304の内容を設定するために、各チャンネル毎に設けられたリストボックスによって構成されている。上述したMIXバス設定ウィンドウ250の場合と同様に、カテゴリ選択欄354においてある入力チャンネルのカテゴリが「ステレオ」または「サラウンド」に設定されると、これに続く番号の所要数のチャンネルについても、同一のカテゴリが自動的に設定される。
上述したMIXバス管理テーブル200または入力チャンネル管理テーブル300が更新された場合においても、そのままでは、ミキシングアルゴリズムにおけるパラメータは更新されず、所定のイニシャライズ操作(例えば小型ディスプレイ74における所定の操作)が検出された際に、図10に示すイニシャライズ処理ルーチンがメイン・コンソール1100のCPU1114において起動され、これらのパラメータが更新される。そこで、該ルーチンの動作を説明する。図10において処理がステップSP10に進むと、管理テーブル200,300における自動割当モード欄210,310が検索され、センドレベルを自動的に割り当てる範囲が抽出される。すなわち、入力チャンネルの自動割当モードが“ON”であり、かつ、MIXバスの自動割当モードが“ON”である組み合わせの範囲が自動割当範囲である。そして、この自動割当範囲におけるセンドオンオフ切換部(自動割当モードが“ON”である第n入力チャンネル調整部(1≦n≦128)において、自動割当モードが“ON”であるセンドオンオフ切換部166−m(1≦m≦96))が全てオフ状態に設定される。これにより、これら入力チャンネルからMIXバスに対する信号の供給が停止される。
次に、上記ステップSP20において、各入力チャンネルから各MIXバスに対して設定されるセンドレベルの詳細を図12を再び参照しつつ説明する。ここで、以後の説明におけるセンドレベルの表記方法について説明する。まず、第n入力チャンネルからMIXバス116−mへのセンドレベル(センドレベル調節部164−mのゲイン)を、チャンネル番号を用いて、「センドレベルSL(n,m)」のように表記することができる。また、チャンネル番号に代えて、信号種別と、入力チャンネルを現す「_in」,MIXバスを現す「_out」とを用いて表記する場合もある。すなわち、第n入力チャンネルおよびMIXバス116−mの信号種別が共にL(左)であれば、「センドレベルSL(L_in,L_out)」のように表記することができる。
L_out=X00・L_in
のような数式である。この式において、左辺における「L_out」は、対応するMIXバスに現れる信号レベルである。また、右辺における「L_in」は、あるMIXバスへのセンドレベルが「0」dBであるときに当該MIXバスに出力される信号レベルである。そして、「L_in」に対する係数「X00」は、センドレベルSL(L_in,L_out)をリニアスケールで表現した値になる。
第n,第(n+1)入力チャンネルが「ステレオ」グループを形成し、MIXバス116−m,116−(m+1)が「ステレオ」グループを形成し、これらの自動割当モードが共に“ON”であったとする。かかる場合、図12によれば、リニアスケールで表したセンドレベルは以下の通りになる。
SL(L_in,L_out)=1,
SL(L_in,R_out)=0,
SL(R_in,L_out)=0,
SL(R_in,R_out)=1 …式(1)
また、第n入力チャンネル,MIXバス116−mの信号種別はL(左)であり、第(n+1)入力チャンネル,MIXバス116−(m+1)の信号種別はR(右)であるから、信号種別に代えてチャンネル番号を用いるとともに、ログスケールでセンドレベルを表すと、各センドレベルは以下のように表記できる。
SL(n,m+1)=−∞ [dB],
SL(n+1,m)=−∞ [dB],
SL(n+1,m+1)=0 [dB] …式(2)
ここで、信号種別を表すL_in,L_out,R_in,R_outをリニアスケールの「信号レベル」も表すものとし、上記各センドレベルを係数として用いた数式で信号レベルR_in,R_outを表現すると、下式のようになる。
L_out=1・L_in+0・R_in=L_in
R_out=0・L_in+1・R_in=R_in …式(3)
式(1)〜(3)は等価であり、以後は主として式(3)の形式によって各種センドレベルを表記する。上記センドレベルは、例えば図11において、第1,第2入力チャンネル(Ch 1,Ch 2)と、MIXバス116−1,116−2(Mix 1,Mix 2)との交差点に対応する。
第n〜第(n+2)入力チャンネルが「LCR」グループを形成し、MIXバス116−m,116−(m+1)が「ステレオ」グループを形成し、これらの自動割当モードが共に“ON”であったとする。かかる場合、図12によれば、上記ステップSP20において、各センドレベルは、下式に基づいて設定される。
SL(L_in,L_out)=X01,
SL(L_in,R_out)=0,
SL(R_in,L_out)=0,
SL(R_in,R_out)=X02,
SL(C_in,L_out)=X03,
SL(C_in,R_out)=X03 …式(4)
また、式(4)は、上式(3)の表現方法によれば、次のように表記できる。
L_out=X01・L_in+X03・C_in
R_out=X02・R_in+X03・C_in …式(5)
上記センドレベルは、例えば図11において、第14〜第16入力チャンネル(Ch 14〜Ch 16)と、MIXバス116−1,116−2(Mix 1,Mix 2)との交差点に対応する。
第n〜第(n+5)入力チャンネルが「5.1サラウンド」グループを形成し、MIXバス116−m,116−(m+1)が「ステレオ」グループを形成し、これらの自動割当モードが共に“ON”であったとする。かかる場合、図12によれば、上記ステップSP20において、各センドレベルは、下式に基づいて設定される。
L_out=X11・L_in+X13・Ls_in+X15・C_in+X16・LFE_in,
R_out=X12・R_in+X14・Rs_in+X15・C_in+X16・LFE_in …式(6)
上記センドレベルは、例えば図11において、第7〜第12入力チャンネル(Ch 7〜Ch 12)と、MIXバス116−1,116−2(Mix 1,Mix 2)との交差点に対応する。
第n,第(n+1)入力チャンネルが「ステレオ」グループを形成し、MIXバス116−m〜116−(m+2)が「LCR」グループを形成し、これらの自動割当モードが共に“ON”であったとする。かかる場合、図12によれば、上記ステップSP20において、各センドレベルは、下式に基づいて設定される。
L_out=L_in,
C_out=X21・L_in+X22・R_in,
R_out=R_in …式(7)
第n〜第(n+2)入力チャンネルが「LCR」グループを形成し、MIXバス116−m〜116−(m+2)が「LCR」グループを形成し、これらの自動割当モードが共に“ON”であったとする。かかる場合、図12によれば、上記ステップSP20において、各センドレベルは、下式に基づいて設定される。
L_out=L_in,
C_out=C_in,
R_out=R_in …式(8)
第n〜第(n+5)入力チャンネルが「5.1サラウンド」グループを形成し、MIXバス116−m〜116−(m+2)が「LCR」グループを形成し、これらの自動割当モードが共に“ON”であったとする。かかる場合、上記ステップSP20においては、各センドレベルは、下式に基づいて設定される。
L_out=X31・L_in+X33・Ls_in+X36・LFE_in,
C_out=C_in+X36・LFE_in,
R_out=X32・R_in+X34・Rs_in+X36・LFE_in …式(9)
第n,第(n+1)入力チャンネルが「ステレオ」グループを形成し、MIXバス116−m〜116−(m+5)が「5.1サラウンド」グループを形成し、これらの自動割当モードが共に“ON”であったとする。かかる場合、図12によれば、上記ステップSP20において、各センドレベルは、下式に基づいて設定される。
L_out=L_in,
C_out=X41・L_in+X41・R_in,
R_out=R_in,
Ls_out=L_in,
Rs_out=R_in,
LFE_out=X42・L_in+X42・R_in …式(10)
第n〜第(n+2)入力チャンネルが「LCR」グループを形成し、MIXバス116−m〜116−(m+5)が「5.1サラウンド」グループを形成し、これらの自動割当モードが共に“ON”であったとする。かかる場合、図12によれば、上記ステップSP20において、各センドレベルは、下式に基づいて設定される。
L_out=L_in,
C_out=C_in,
R_out=R_in
Ls_out=C_in+X51・L_in,
Rs_out=C_in+X52・R_in,
LFE_out=C_in+X53・L_in+X54・R_in …式(11)
第n〜第(n+5)入力チャンネルが「5.1サラウンド」グループを形成し、MIXバス116−m〜116−(m+5)が「5.1サラウンド」グループを形成し、これらの自動割当モードが共に“ON”であったとする。かかる場合、図12によれば、上記ステップSP20において、各センドレベルは、下式に基づいて設定される。
L_out=L_in,
C_out=C_in,
R_out=R_in
Ls_out=Ls_in,
Rs_out=Rs_in,
LFE_out=LFE_in …式(12)
該第n入力チャンネルおよびMIXバス116−mの自動割当モードが共に“ON”であって第n入力チャンネルのカテゴリが「モノラル」である場合、図12によれば、MIXバス116−mのカテゴリに関わらず、上記ステップSP20において、該第n入力チャンネルから該MIXバス116−mへのセンドレベルは、リニアスケールで「1」に設定される。また、該第n入力チャンネルおよびMIXバス116−mの自動割当モードが共に“ON”であってMIXバス116−mのカテゴリが「モノラル」である場合、図12によれば、第n入力チャンネルのカテゴリに関わらず、上記ステップSP20において、該第n入力チャンネルから該MIXバス116−mへのセンドレベルは、リニアスケールで「1」に設定される。
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記実施例においては、コンソール1100,1200、エンジン1300、マイク・コントローラ1400、アンプコントローラ1500、およびその他音声機器1600等の装置を別々の筐体内に収容し、これらの装置をIP網1000で接続したが、これらの装置の全部または一部を同一の筐体内に収納してもよい。
6 CUEボタン、8:fボタン、10:SELボタン、12:オン/オフ・ボタン、14,18:ノブ、70−1:チャンネルストリップ、70−1〜70−16:チャンネルストリップ、72:音質調整部、74:小型ディスプレイ、76−L,76−R:チャンネルストリップ、80:センドレベル調整部、80a:ノブ群、80b:レイヤ選択部、82:左メインディスプレイ、82a:選択チャンネル領域、82,84:左右メインディスプレイ、82b,84b:ナビゲーション領域、82c,84c:パラメータ領域、82e,84e:チャンネル表示領域、82a:(画像表示手段)、84:右メインディスプレイ、102:アナログ入力部、104:デジタル入力部、106:内蔵エフェクタ部、108:入力パッチ部、110:ステレオ入力チャンネル調整部、112:入力チャンネル調整部、112−1〜112−128:入力チャンネル調整部、112−n:第n入力チャンネル調整部、114:エフェクトリターン部、116:MIXバス群、116−1〜116−96:MIXバス(ミキシングバス)、118:ステレオバス、120:ステレオ出力チャンネル部、122:MIX出力チャンネル部、122−m:第mMIX出力チャンネル部、123:マトリクスバス群、124:マトリクス出力チャンネル部、126:出力パッチ部、128:アナログ出力部、130:デジタル出力部、150,170,180:音質調整部、152:チャンネル遅延部、154:音量調整部、156:オンオフ切換部、158:ステレオセンドオンオフ切換部、160:PAN設定部、162−1〜162−96:信号切換部、164−1〜164−96:センドレベル調節部、166−1〜166−96:センドオンオフ切換部、172−L,R:音量調整部、174−L,R:オンオフ切換部、176−L,R:チャンネル遅延部、182:音量調整部、184:オンオフ切換部、186:チャンネル遅延部、200:MIXバス管理テーブル(MIXバス管理テーブル記憶手段)、202:チャンネル番号欄、204:カテゴリ欄、206:名称欄、208:グループID欄、210,310:自動割当モード欄、250:MIXバス設定ウィンドウ、252:チャンネル番号欄、254:カテゴリ選択欄、256:名称設定欄、258:チェックボックス、260:OKボタン、262:キャンセルボタン、264:スクロールボタン、300:入力チャンネル管理テーブル(入力チャンネル管理テーブル記憶手段)、302:チャンネル番号欄、304:カテゴリ欄、306:名称欄、308:グループID欄、350:入力チャンネルウィンドウ、352:チャンネル番号欄、354:カテゴリ選択欄、356:名称設定欄、360:OKボタン、364:スクロールボタン、400:センドレベル初期値テーブル、1000:IP網、1100:メイン・コンソール(ミキシングコンソール)、1102:前パネル、1104:後パネル、1110:パネル表示器群、1112:パネル操作子群、1114:CPU(処理装置)、1116:メモリ、1118:コンソールI/O部、1120:CPUバス、1122:電動フェーダ群、1124:音声I/O部、1126:DSP、1128:ネットワークI/O部、1130:オーディオバス、1132:その他I/O部、1200:サブ・コンソール、1300:エンジン、1310:パネル表示器群、1312:パネル操作子群、1314:CPU、1316:メモリ、1326:DSP、1328:ネットワークI/O部、1330:オーディオバス、1332:その他I/O部、1400:マイク・コントローラ、1402:マイク、1500:アンプコントローラ、1502:アンプ、1504:スピーカ、1600:その他音声機器。
Claims (7)
- 複数の入力チャンネルの音声信号を複数のミキシングバスに適宜供給することにより該ミキシングバスにおいてこれら音声信号をミキシングするミキシングエンジンに対して、前記各入力チャンネルの音声信号を前記各ミキシングバスに各々供給するか否かを表すセンドオンオフ状態と、該音声信号を供給する場合におけるゲインであるセンドレベルとを指示するミキシングコンソールにおいて、
前記複数の入力チャンネルを複数のグループに分類するとともに分類状態を書き換え可能な入力チャンネル管理テーブルを記憶する入力チャンネル管理テーブル記憶手段であって、前記各グループは、各々、一の入力チャンネルから成るモノラル、二の入力チャンネルから成るステレオ、および三以上の入力チャンネルから成るサラウンドのうちの何れかのカテゴリに属するものである、入力チャンネル管理テーブル記憶手段と、
前記複数のミキシングバスを複数のグループに分類するとともに、分類状態を書き換え可能なミキシングバス管理テーブルを記憶するミキシングバス管理テーブル記憶手段であって、前記各グループは、各々、一のミキシングバスから成るモノラル、二のミキシングバスから成るステレオ、および三以上のミキシングバスから成るサラウンドのうちの何れかのカテゴリに属するものである、ミキシングバス管理テーブル記憶手段と、
前記各入力チャンネルおよび前記各ミキシングバスから成る組み合わせのうち所定の条件を満たす組み合わせを抽出する抽出手段と、
該抽出された組み合わせに対して、当該入力チャンネルにおける当該ミキシングバスへのセンドレベルを所定の初期値に設定する初期値設定手段と
を有することを特徴とするミキシングコンソール。 - 前記ステレオのカテゴリを成す二の入力チャンネルは、左および右の信号種別の入力チャンネルから成るものであり、前記ステレオのカテゴリを成す二のミキシングバスは、左および右の信号種別のミキシングバスから成るものであり、
前記初期値設定手段は、前記入力チャンネルおよび前記ミキシングバスのカテゴリが共にステレオである組み合わせに対して、左の入力チャンネルから左のミキシングバスへのセンドレベルと、右の入力チャンネルから右のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」よりも大きい初期値に設定するとともに、左の入力チャンネルから右のミキシングバスへのセンドレベルと右の入力チャンネルから左のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」に設定するものである
ことを特徴とする請求項1記載のミキシングコンソール。 - 前記サラウンドのカテゴリを成す三以上の入力チャンネルは、左、右および中央の信号種別の入力チャンネルを少なくとも有するものであり、前記サラウンドのカテゴリを成す三以上のミキシングバスは、左、右および中央の信号種別のミキシングバスを少なくとも有するものであり、
前記初期値設定手段は、前記入力チャンネルおよび前記ミキシングバスのカテゴリが共にサラウンドである組み合わせに対して、左の入力チャンネルから左のミキシングバスへのセンドレベルと、右の入力チャンネルから右のミキシングバスへのセンドレベルと、中央の入力チャンネルから中央のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」よりも大きい初期値に設定するとともに、左の入力チャンネルから右および中央のミキシングバスへのセンドレベルと右の入力チャンネルから左および中央のミキシングバスへのセンドレベルと、中央の入力チャンネルから左および右のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」に設定するものである
ことを特徴とする請求項2記載のミキシングコンソール。 - 前記初期値設定手段は、前記入力チャンネルのカテゴリがステレオであり前記ミキシングバスのカテゴリがサラウンドである組み合わせに対して、左の入力チャンネルから左および中央のミキシングバスへのセンドレベルと、右の入力チャンネルから右および中央のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」よりも大きい初期値に設定するとともに、左の入力チャンネルから右のミキシングバスへのセンドレベルと右の入力チャンネルから左のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」に設定するものである
ことを特徴とする請求項3記載のミキシングコンソール。 - 前記初期値設定手段は、前記入力チャンネルのカテゴリがサラウンドであり前記ミキシングバスのカテゴリがステレオである組み合わせに対して、左の入力チャンネルから左のミキシングバスへのセンドレベルと、右の入力チャンネルから右のミキシングバスへのセンドレベルと、中央の入力チャンネルから右および左のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」よりも大きい初期値に設定するとともに、左の入力チャンネルから右のミキシングバスへのセンドレベルと右の入力チャンネルから左のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」に設定するものである
ことを特徴とする請求項4記載のミキシングコンソール。 - 前記入力チャンネル管理テーブル記憶手段は、前記入力チャンネル毎に自動割当モードのオン/オフ状態を記憶するものであり、
前記ミキシングバス管理テーブル記憶手段は、前記ミキシングバス毎に自動割当モードのオン/オフ状態を記憶するものであり、
前記初期値設定手段は、ユーザによる所定の操作を検出すると、前記入力チャンネルおよび前記ミキシングバスの自動割当モードが共にオン状態である組み合わせに対して、前記センドレベルの初期値を設定するとともに、該組み合わせに係るセンドオンオフ状態をオフ状態に設定するものである
ことを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載のミキシングコンソール。 - 複数の入力チャンネルの音声信号を複数のミキシングバスに適宜供給することにより該ミキシングバスにおいてこれら音声信号をミキシングするミキシングエンジンに対して、前記各入力チャンネルの音声信号を前記各ミキシングバスに各々供給するか否かを表すセンドオンオフ状態と、該音声信号を供給する場合におけるゲインであるセンドレベルとを指示するミキシングコンソールに適用されるプログラムであって、
前記ミキシングコンソールは、
処理装置と、
前記複数の入力チャンネルを複数のグループに分類するとともに分類状態を書き換え可能な入力チャンネル管理テーブルを記憶する入力チャンネル管理テーブル記憶手段であって、前記各グループは、各々、一の入力チャンネルから成るモノラル、二の入力チャンネルから成るステレオ、および三以上の入力チャンネルから成るサラウンドのうちの何れかのカテゴリに属するものである、入力チャンネル管理テーブル記憶手段と、
前記複数のミキシングバスを複数のグループに分類するとともに、分類状態を書き換え可能なミキシングバス管理テーブルを記憶するミキシングバス管理テーブル記憶手段であって、前記各グループは、各々、一のミキシングバスから成るモノラル、二のミキシングバスから成るステレオ、および三以上のミキシングバスから成るサラウンドのうちの何れかのカテゴリに属するものである、ミキシングバス管理テーブル記憶手段と
を有するものであり、
前記各入力チャンネルおよび前記各ミキシングバスから成る組み合わせのうち所定の条件を満たす組み合わせを抽出する抽出過程と、
該抽出された組み合わせに対して、当該入力チャンネルにおける当該ミキシングバスへのセンドレベルを所定の初期値に設定する初期値設定過程と
を前記処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
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