JP2010278821A - ミキシングコンソールおよびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ミキシングコンソールにおいて、各入力チャンネルから各ミキシングバスへのセンドレベル(供給される音声信号のゲイン)の初期値を自動的に設定する。
【解決手段】 各入力チャンネルおよび各ミキシングバスに対して、モノラル、ステレオ、サラウンド等のカテゴリを設定する。ユーザが所定の操作を行うと、各入力チャンネルおよび各ミキシングバスの組み合わせに対して、両者のカテゴリおよび信号種別(L,C,R等)に基づいて、センドレベル初期値テーブル400に予め設定されたセンドレベルの初期値が自動的に設定される。
【選択図】 図12

Description

本発明は、コンサート等における音声信号の調整に用いて好適なミキシングコンソールおよびプログラムに関する。
コンサート等に用いられるミキサにおいて、マイク等から入力された複数系統の音声信号は、入力チャンネルに割り当てられ、これら音声信号は「入力チャンネル調整部」という箇所にて、音質、音量等の調整が施される。入力チャンネル調整部から出力された音声信号は、複数の「MIXバス」というバスのうち任意のものに対して任意のレベルで出力され、これらMIXバスにおいては供給された音声信号がミキシングされる。ここで、入力チャンネル調整部からMIXバスに出力される音声信号のゲインを「センドレベル」という。MIXバスにおいてミキシングされた音声信号は、「MIX出力チャンネル」という箇所において再び音質、音量等が調整され、その結果がアンプ、スピーカを介して放音される。ここで、入力チャンネルの数が「128」であるとし、MIXバスの数が「96」であるとすると、調整すべきセンドレベルの数は最大で「128×96」になる。これらのセンドレベルは、ノブ等の操作子を用いて、ユーザが個々に設定していた。このようなミキサは、例えば非特許文献1に開示されている。
「PM5D/PM5D-RH V2 DSP5D 取扱説明書」 ヤマハ株式会社,2004年
ところで、各入力チャンネルから各MIXバスに対するセンドレベルは、ユーザによって任意に設定できるが、通常の運用状態においては、センドレベルにある一定の傾向が見られる場合がある。例えば、ある「6」の入力チャンネルに対して、5.1サラウンドシステムを構成する「6」系統の音声信号を割り当て、ある「6」のMIXバスに対して、5.1サラウンドシステムを構成する「6」系統の信号を割り当てたとする。なお、5.1サラウンドシステムは、L(左フロント),C(センター),R(右フロント),Ls(左サラウンド),Rs(右サラウンド),LFE(低域効果音)の「6」系統の信号から成るものである。この例において、各入力チャンネルから信号種別(L,C,R等)が同一であるMIXバスへのセンドレベル(例えばL(左フロント)の入力チャンネルからL(左フロント)のMIXバスに対するセンドレベル)は、「0」dB付近の値に設定される傾向が高い。また、各入力チャンネルから信号種別の異なるMIXバスへのセンドレベルは「−∞」に設定される傾向が高い。そのため、各入力チャンネルから各MIXバスへのセンドレベルを、通常の運用状態において採用される傾向の高い値に予め設定しておくと、必要なユーザの操作を少なくする(例えばノブの回転角度を小さくする)ことができる。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、各入力チャンネルおよびMIXバスの用途に応じて、これらに適用されるセンドレベルの初期値を自動的に設定することにより、高い操作性を実現することができるミキシングコンソールおよびプログラムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するため本発明にあっては、下記構成を具備することを特徴とする。なお、括弧内は例示である。
請求項1記載のミキシングコンソールにあっては、複数の入力チャンネルの音声信号を複数のミキシングバス(116−1〜116−96)に適宜供給することにより該ミキシングバス(116−1〜116−96)においてこれら音声信号をミキシングするミキシングエンジン(1300)に対して、前記各入力チャンネルの音声信号を前記各ミキシングバス(116−1〜116−96)に各々供給するか否かを表すセンドオンオフ状態と、該音声信号を供給する場合におけるゲインであるセンドレベルとを指示するミキシングコンソール(1100)において、前記複数の入力チャンネルを複数のグループに分類するとともに分類状態を書き換え可能な入力チャンネル管理テーブル(300)を記憶する入力チャンネル管理テーブル記憶手段(300,1116)であって、前記各グループは、各々、一の入力チャンネルから成るモノラル、二の入力チャンネルから成るステレオ、および三以上の入力チャンネルから成るサラウンドのうちの何れかのカテゴリに属するものである、入力チャンネル管理テーブル記憶手段(300,1116)と、前記複数のミキシングバス(116−1〜116−96)を複数のグループに分類するとともに、分類状態を書き換え可能なミキシングバス管理テーブル(200)を記憶するミキシングバス管理テーブル記憶手段(200,1116)であって、前記各グループは、各々、一のミキシングバスから成るモノラル、二のミキシングバスから成るステレオ、および三以上のミキシングバスから成るサラウンドのうちの何れかのカテゴリに属するものである、ミキシングバス管理テーブル記憶手段(200,1116)と、前記各入力チャンネルおよび前記各ミキシングバスから成る組み合わせのうち所定の条件を満たす組み合わせを抽出する抽出手段(CPU1114,SP10)と、該抽出された組み合わせに対して、当該入力チャンネルにおける当該ミキシングバスへのセンドレベルを所定の初期値に設定する初期値設定手段(CPU1114,SP20)とを有することを特徴とする。
さらに、請求項2記載の構成にあっては、請求項1記載のミキシングコンソールにおいて、前記ステレオのカテゴリを成す二の入力チャンネルは、左および右の信号種別の入力チャンネルから成るものであり、前記ステレオのカテゴリを成す二のミキシングバスは、左および右の信号種別のミキシングバスから成るものであり、前記初期値設定手段(CPU1114,SP20)は、前記入力チャンネルおよび前記ミキシングバスのカテゴリが共にステレオである組み合わせに対して、左の入力チャンネルから左のミキシングバスへのセンドレベルと、右の入力チャンネルから右のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」よりも大きい初期値(「1」)に設定するとともに、左の入力チャンネルから右のミキシングバスへのセンドレベルと右の入力チャンネルから左のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」に設定するものであることを特徴とする。
さらに、請求項3記載の構成にあっては、請求項2記載のミキシングコンソールにおいて、前記サラウンドのカテゴリを成す三以上の入力チャンネルは、左、右および中央の信号種別の入力チャンネルを少なくとも有するものであり、前記サラウンドのカテゴリを成す三以上のミキシングバスは、左、右および中央の信号種別のミキシングバスを少なくとも有するものであり、前記初期値設定手段(CPU1114,SP20)は、前記入力チャンネルおよび前記ミキシングバスのカテゴリが共にサラウンドである組み合わせに対して、左の入力チャンネルから左のミキシングバスへのセンドレベルと、右の入力チャンネルから右のミキシングバスへのセンドレベルと、中央の入力チャンネルから中央のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」よりも大きい初期値(「1」)に設定するとともに、左の入力チャンネルから右および中央のミキシングバスへのセンドレベルと右の入力チャンネルから左および中央のミキシングバスへのセンドレベルと、中央の入力チャンネルから左および右のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」に設定するものであることを特徴とする。
さらに、請求項4記載の構成にあっては、請求項3記載のミキシングコンソールにおいて、前記初期値設定手段(CPU1114,SP20)は、前記入力チャンネルのカテゴリがステレオであり前記ミキシングバスのカテゴリがサラウンドである組み合わせに対して、左の入力チャンネルから左および中央のミキシングバスへのセンドレベルと、右の入力チャンネルから右および中央のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」よりも大きい初期値(「1」,「X21」,「X22」)に設定するとともに、左の入力チャンネルから右のミキシングバスへのセンドレベルと右の入力チャンネルから左のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」に設定するものであることを特徴とする。
さらに、請求項5記載の構成にあっては、請求項4記載のミキシングコンソールにおいて、前記初期値設定手段(CPU1114,SP20)は、前記入力チャンネルのカテゴリがサラウンドであり前記ミキシングバスのカテゴリがステレオである組み合わせに対して、左の入力チャンネルから左のミキシングバスへのセンドレベルと、右の入力チャンネルから右のミキシングバスへのセンドレベルと、中央の入力チャンネルから右および左のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」よりも大きい初期値(「X01」,「X02」,「X03」)に設定するとともに、左の入力チャンネルから右のミキシングバスへのセンドレベルと右の入力チャンネルから左のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」に設定するものであることを特徴とする。
さらに、請求項6記載の構成にあっては、請求項1ないし5の何れかに記載のミキシングコンソールにおいて、前記入力チャンネル管理テーブル記憶手段(300,1116)は、前記入力チャンネル毎に自動割当モードのオン/オフ状態を記憶するものであり、前記ミキシングバス管理テーブル記憶手段(200,1116)は、前記ミキシングバス毎に自動割当モードのオン/オフ状態を記憶するものであり、前記初期値設定手段(CPU1114,SP20)は、ユーザによる所定の操作(イニシャライズ操作)を検出すると、前記入力チャンネルおよび前記ミキシングバスの自動割当モードが共にオン状態である組み合わせに対して、前記センドレベルの初期値を設定するとともに、該組み合わせに係るセンドオンオフ状態をオフ状態に設定するものであることを特徴とする。
また、請求項7記載のプログラムにあっては、複数の入力チャンネルの音声信号を複数のミキシングバス(116−1〜116−96)に適宜供給することにより該ミキシングバス(116−1〜116−96)においてこれら音声信号をミキシングするミキシングエンジン(1300)に対して、前記各入力チャンネルの音声信号を前記各ミキシングバス(116−1〜116−96)に各々供給するか否かを表すセンドオンオフ状態と、該音声信号を供給する場合におけるゲインであるセンドレベルとを指示するミキシングコンソール(1100)に適用されるプログラムであって、前記ミキシングコンソール(1100)は、処理装置(1114)と、前記複数の入力チャンネルを複数のグループに分類するとともに分類状態を書き換え可能な入力チャンネル管理テーブル(300)を記憶する入力チャンネル管理テーブル記憶手段(300,1116)であって、前記各グループは、各々、一の入力チャンネルから成るモノラル、二の入力チャンネルから成るステレオ、および三以上の入力チャンネルから成るサラウンドのうちの何れかのカテゴリに属するものである、入力チャンネル管理テーブル記憶手段(300,1116)と、前記複数のミキシングバス(116−1〜116−96)を複数のグループに分類するとともに、分類状態を書き換え可能なミキシングバス管理テーブル(200)を記憶するミキシングバス管理テーブル記憶手段(200,1116)であって、前記各グループは、各々、一のミキシングバスから成るモノラル、二のミキシングバスから成るステレオ、および三以上のミキシングバスから成るサラウンドのうちの何れかのカテゴリに属するものである、ミキシングバス管理テーブル記憶手段(200,1116)とを有するものであり、前記各入力チャンネルおよび前記各ミキシングバスから成る組み合わせのうち所定の条件を満たす組み合わせを抽出する抽出過程(SP10)と、該抽出された組み合わせに対して、当該入力チャンネルにおける当該ミキシングバスへのセンドレベルを所定の初期値に設定する初期値設定過程(CPU1114,SP20)とを前記処理装置(1114)に実行させることを特徴とする。
このように、本発明によれば、各入力チャンネルおよび各ミキシングバスから成る組み合わせのうち所定の条件を満たす組み合わせを抽出し、該抽出された組み合わせに対して、当該入力チャンネルにおける当該ミキシングバスへのセンドレベルを所定の初期値に自動的に設定するから、高い操作性を実現することができる。
本発明の一実施例の音響システムのブロック図である。 コンソール1100およびエンジン1300のブロック図である。 エンジン1300等において実現されるアルゴリズムのブロック図である。 該アルゴリズムの要部のブロック図である。 コンソール1100の平面図である。 MIXバス管理テーブル200の内容を示す図である。 入力チャンネル管理テーブル300の内容を示す図である。 MIXバス設定ウィンドウ250の構成を示す図である。 入力チャンネル設定ウィンドウ350の構成を示す図である。 本実施例におけるイニシャライズ処理のフローチャートである。 本実施例の動作説明図である。 センドレベル初期値テーブル400の内容を示す図である。 センドレベル初期値テーブル400の変形例の内容を示す図である。
1.実施例のハードウエア構成
以下、この発明の一実施例の音響システムの構成を図1を参照し説明する。
図1において1000はIP網であり、デジタル音声および各種制御信号をIPパケットとして伝送する。1300はエンジンであり、複数チャンネルの音声信号をIP網1000を介して受信し、これら音声信号に対してイコライジング、ミキシング、エフェクト等の処理を施し、その結果である複数チャンネルの音声信号をIPパケットに変換し、IP網1000を介して出力する。1400はマイク・コントローラであり、複数のマイク1402から入力された音声信号をIPパケットに変換し、IP網1000を介してエンジン1300に出力する。1500はアンプコントローラであり、IP網1000を介してエンジン1300から受信したIPパケットを所定形式のデジタル信号に変換し、複数のアンプ1502に供給する。
アンプ1502は、供給されたデジタル信号をアナログ信号に変換するとともに増幅し、各々に接続された複数のスピーカ1504を介して放音する。1600はその他音声機器であり、例えばハードディスクレコーダ等から構成される。その他音声機器1600は、IP網1000を介してエンジン1300との間で、IPパケットとしての音声信号を入出力する。1100は、ユーザによって操作されるメイン・コンソールであり、エンジン1300、マイク・コントローラ1400、アンプコントローラ1500等に対し、各種パラメータの設定を指令する。すなわち、メイン・コンソール1100においてパラメータの設定を指示する操作がなされると、その内容は制御信号のIPパケットとしてエンジン1300に供給され、エンジン1300におけるパラメータに反映される。1200はサブ・コンソールであり、必要に応じてメイン・コンソール1100に接続される。なお、図1の例においてはサブ・コンソール1200は1台のみ図示されているが、サブ・コンソール1200は最大4台までメイン・コンソール1100に接続することが可能である。
次に、メイン・コンソール1100の詳細構成を図2(a)を参照し説明する。図において1110はパネル表示器群であり、操作パネル上に設けられたドットマトリクス・ディスプレイ、LED等から構成されている。1112はパネル操作子群であり、操作パネル上に設けられたボタン、ノブ等から構成されている。1114はCPUであり、メモリ1116(ROMおよびRAM)に格納されたプログラムに基づいて、CPUバス1120を介して他の構成要素を制御する。なお、メモリ1116のRAMには、電源がオフされた場合にも記憶内容を保持する不揮発性領域が設けられている。1122は電動フェーダ群であり、ユーザの操作に基づいて各入出力チャンネル等の信号レベルを調節するために設けられている。さらに、電動フェーダ群1122は、CPUバス1120を介して操作コマンドが供給されると、その操作位置が自動設定されるように構成されている。
1124は音声I/O部であり、アナログ音声信号が入力されると、これをデジタル音声信号に変換し、オーディオバス1130を介して出力するとともに、オーディオバス1130を介して供給されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、外部に出力する。1126はDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)であり、オーディオバス1130を介して供給された音声信号に対してイコライジング処理等を施す。本実施例の音響システムにおいては、大部分の音声信号処理はエンジン1300において実行されるが、トークバックやモニタ等の小規模な音声信号処理および入出力は、メイン・コンソール1100においても実行される。音声I/O部1124およびDSP1126は、このような音声信号処理および入出力を行うためのものである。
1128はネットワークI/O部であり、オーディオバス1130を介して供給された制御信号およびCPUバス1120を介して供給された音声信号をIPパケットに変換しIP網1000に出力するとともに、IP網1000から受信したIPパケットを制御信号または音声信号に変換し、CPUバス1120またはオーディオバス1130を介して出力する。1118はコンソールI/O部であり、サブ・コンソール1200との間で制御信号および音声信号を入出力する。1132はその他I/O部であり、その他の機器、例えば汎用パーソナルコンピュータとの間でデータを入出力する。
次に、エンジン1300の詳細構成を図2(b)を参照し説明する。図において1310はパネル表示器群、1312はパネル操作子群であり、エンジン1300に対する簡単な設定および表示を行うためのものである。1314はCPU、1316はメモリ(ROMおよびRAM)、1326はDSP、1328はネットワークI/O部、1330はオーディオバス、1332はその他I/O部であり、上記メイン・コンソール1100の構成要素1114、1116、1126、1128、1130、1132と略同様に構成されている。但し、DSP1326は音響システムの大部分のミキシングおよびイコライジング機能を担うため、DSP1126よりも大規模に構成されている。なお、エンジン1300は、それ自体でDSP1326のパラメータの値を調整するものではなく、メイン・コンソール1100から受信する信号処理パラメータの値に基づいて、DSP1326における各パラメータの値が調整される。
2.ミキシングアルゴリズム構成
次に、エンジン1300等において実現されるアルゴリズムの内容を図3を参照し説明する。なお、当該アルゴリズムはDSP1326に設定されるプログラムによって実現されるものであり、該プログラムは、CPU1314の制御の下、メモリ1316等からDSP1326にロードされる。また、当該アルゴリズムにおける各種パラメータ(例えば、スイッチのオン/オフ状態や増幅部のゲイン等)は、メイン・コンソール1100から、IP網1000を介して、ネットワークI/O部1328に供給される制御信号に基づいて、CPU1314によって設定される。
図3において102はアナログ入力部であり、マイクレベルまたはラインレベルのアナログ音声信号を受信すると、これをデジタル音声信号に変換し、IP網1000を介してエンジン1300に供給する。104はデジタル入力部であり、デジタル音声信号を受信すると、これをエンジン1300用のフォーマットに変換し、IP網1000を介してエンジン1300に供給する。これらアナログ入力部102およびデジタル入力部104は、図1におけるマイク・コントローラ1400およびその他音声機器1600によって実現されるものである。また、128はアナログ出力部であり、エンジン1300からIP網1000を介して供給されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し外部に出力する。130はデジタル出力部であり、エンジン1300からIP網1000を介して供給された内部フォーマットのデジタル音声信号を所定フォーマット(AES/EBU,ADAT,TASCAM等)のデジタル音声信号に変換し出力する。これらアナログ出力部128およびデジタル出力部130は、アンプコントローラ1500およびその他音声機器1600によって実現されるものである。
以上述べた構成は、エンジン1300とは別体のハードウエアにより実現されているが、上記以外の構成はエンジン1300において動作するプログラム(DSP1326用のマイクロプログラムを含む)によって実現されている。112は入力チャンネル調整部であり、コンソール1100,1200の電動フェーダおよびその他操作子の操作に基づいて、「128」チャンネルの入力チャンネルに対して音量・音質等の調整を行う。110はステレオ入力チャンネル調整部であり、最大4チャンネルのステレオ入力チャンネルに対して音量・音質等の調整を行う。なお、「1」系統のステレオの音声信号は左右「2」系統の音声信号から構成されていることとする。
114はエフェクトリターン部であり、「4」チャンネルの音声信号に対して音量・音質等の調整を行う。なお、エフェクトリターン部114は、主としてエフェクト処理の施された音声信号に割り当てられる。108は入力パッチ部であり、入力部102,104等の複数の入力ポートから供給されたデジタル音声信号を、ステレオ入力チャンネル調整部110、入力チャンネル調整部112、エフェクトリターン部114の任意の入力チャンネルに割り当てる。106は内蔵エフェクタ部であり、最大「8」ユニットのエフェクタから成り、供給された音声信号に対して、リバーブ、ディレイ、モジュレーション等のエフェクト処理を施し、その結果を入力パッチ部108を介してエフェクトリターン部114等に供給する。
116はMIXバス群であり、「96」系統のMIXバスから構成されている。なお、これらMIXバスを個別に指すときは、「MIXバス116−n」(1≦n≦96)のように表記する。各MIXバスにおいては、各入力チャンネル、各ステレオ入力チャンネルおよび各エフェクトリターン(以下、「入力チャンネル等」という)のデジタル音声信号のうち当該MIXバスに供給されたものがミキシングされる。各入力チャンネル等においては、音声信号をMIXバスに供給するか否かを各MIXバス毎に設定することができ、供給する場合には各MIXバスに対するセンドレベルやフェードモード(プリフェード/ポストフェード)等も系統毎に独立して設定することができる。118はステレオバスであり、「1」系統のステレオバスから構成されている。ステレオバスの構成は上記MIXバスと同様である。
120はステレオ出力チャンネル部であり、該ステレオバスにおけるミキシング結果のレベル調節および音質調節を行なう。122はMIX出力チャンネル部であり、上記各MIXバスにおけるミキシング結果のレベル調節および音質調節を行なう。123はマトリクスバス群であり、ステレオ出力チャンネル部120およびMIX出力チャンネル部122の出力信号をさらにミキシングする「48」チャンネルのマトリクスバスから構成されている。124はマトリクス出力チャンネル部であり、マトリクスバス群123におけるミキシング結果のレベル調節および音質調節を行なう。126は出力パッチ部であり、ステレオ出力チャンネル部120、MIX出力チャンネル部122およびマトリクス出力チャンネル部124の出力信号を、各出力部128,130または上記内蔵エフェクタ部106の任意のユニットに割り当てる。
次に、入力チャンネル調整部112、ステレオ出力チャンネル部120およびMIX出力チャンネル部122におけるアルゴリズム構成の詳細を図4を参照し説明する。図において112−nは第n入力チャンネル調整部であり、第n入力チャンネル(1≦n≦128)における音質・音量調整を行う。また、122−mは第mMIX出力チャンネル部であり、第mMIX出力チャンネル(1≦m≦96)における音質・音量調整を行う。第n入力チャンネル調整部112−nの内部において150は音質調整部であり、第n入力チャンネルにおけるゲート処理、コンプレッサ処理、イコライザ処理等を行う。ここで、「ゲート処理」とは、不要なノイズを自動的にカットする処理であり、「コンプレッサ処理」とは、ダイナミックレンジを圧縮または伸長する処理であり、「イコライザ処理」とは、パラメトリックイコライザによって各チャンネルの音声信号の周波数特性を設定する処理である。
152はチャンネル遅延部であり、必要に応じて第n入力チャンネルの音声信号を遅延させる。154は音量調整部であり、第n入力チャンネルの音声信号のゲインを調節する。156はオンオフ切換部であり、第n入力チャンネル全体のオンオフを切り換える。162−1〜162−96は信号切換部であり、第n入力チャンネルから「96」系統のMIXバスに各々出力され得る音声信号をフェードモードに応じて切り換える。すなわち、フェードモードが「プリフェード」に設定されると、チャンネル遅延部152の出力信号が選択され、「ポストフェード」に設定されるとオンオフ切換部156の出力信号が選択される。164−1〜164−96はセンドレベル調節部であり、各MIXバスに出力する信号のゲインすなわちセンドレベルを調節する。
166−1〜166−96はセンドオンオフ切換部であり、各MIXバスに対するセンドオンオフ状態(各MIXバスに対して音声信号を供給するか否かの状態)を設定する。158はステレオセンドオンオフ切換部であり、第n入力チャンネルの音声信号をステレオバス118に供給するか否かを切り換える。160はPAN設定部であり、該音声信号をステレオバス118に供給する際の左右の音量バランスを設定する。次に、ステレオ出力チャンネル部120の内部において170は音質調整部であり、ステレオ出力チャンネルにおけるリミッタ処理、コンプレッサ処理、イコライザ処理(周波数特性の調整)等を行う。172−L,Rは音量調整部であり、ステレオ出力チャンネルの左右の出力ゲインを調節する。174−L,Rはオンオフ切換部であり、ステレオ出力チャンネルの左右のオン/オフ状態を切り換える。
176−L,Rはチャンネル遅延部であり、ステレオ出力チャンネルの音声信号を必要に応じて遅延する。次に、第mMIX出力チャンネル部122−mの内部において180は音質調整部であり、上述した音質調整部150と同様に、第mMIX出力チャンネルにおけるリミッタ処理、コンプレッサ処理、イコライザ処理等を行う。182は音量調整部であり、第mMIX出力チャンネルの出力ゲインを調節する。184はオンオフ切換部であり、第mMIX出力チャンネルのオン/オフ状態を切り換える。186はチャンネル遅延部であり、第mMIX出力チャンネルの音声信号を必要に応じて遅延する。
3.メイン・コンソール1100の外観構成
次に、メイン・コンソール1100の平面図を図5に示す。メイン・コンソール1100の操作パネル(上板)は、前パネル1102と、後パネル1104とから構成される。前パネル1102において、72は音質調整部であり、選択された一のチャンネル(以下、「選択チャンネル」という)に対して、音質調整部150,170,180およびチャンネル遅延部152,176−L,R、186等のパラメータの詳細設定を行うための各種操作子および表示器から構成されている。また、70−1〜70−16はチャンネルストリップであり、指定された「レイヤ」に属する「16」のチャンネルに対して、フェーダレベル等の各種パラメータを設定する操作子等から構成されている。
一のチャンネルストリップは、電動フェーダ2、文字表示器4、CUEボタン6、fボタン8、SELボタン10、オン/オフ・ボタン12、ノブ14,18から構成されている。74は小型ディスプレイであり、ドットマトリクスディスプレイと、その上面に貼付されたタッチパネルとから構成されている。小型ディスプレイ74は、シーンリコール、ユーザ定義機能、その他各種動作モードについての表示および操作を行うためのものである。また、76−L,76−Rは、ステレオ出力チャンネル部120専用のチャンネルストリップである。
次に、メイン・コンソール1100の後パネル1104において、80はセンドレベル調整部であり、選択チャンネルが入力チャンネル等であるとき、該選択チャンネルから、各MIXバスへのセンドレベル等を設定する。センドレベル調整部80の内部においては、「16」個のノブから成るノブ群80aと、ノブ群80aにアサインするレイヤを選択するための複数のボタンから成るレイヤ選択部80bとが設けられている。ノブ群80aに含まれる各ノブは、選択チャンネルにおけるセンドレベル調節部164−1〜164−96(図4参照)の何れかに割り当てられ、当該ノブが回動操作されると、対応するセンドレベル調節部164−m(1≦m≦96)のゲインが増減される。
82は左メインディスプレイ、84は右メインディスプレイであり、各々ドットマトリクスディスプレイと、その上面に貼付されたタッチパネルとから構成されている。左右メインディスプレイ82,84は、各々複数の領域に分かれており、各領域毎に機能が異なる。左メインディスプレイ82の左端において82aは選択チャンネル領域であり、音質調整部72およびセンドレベル調整部80とともに、選択チャンネルにおける各種パラメータの表示および設定を行う。82b,84bはナビゲーション領域であり、チャンネルストリップ70−1〜70−16に対して、割り当てるレイヤを切り替えるためのものである。82e,84eはチャンネル表示領域であり、対応するチャンネルストリップ70−1〜70−16に割り当てられたチャンネルのチャンネル番号とチャンネル名とが表示される。82c,84cはパラメータ領域であり、対応するチャンネルストリップ70−1〜70−16に係る各種パラメータの内容および設定用のボタン等が表示される。
4.データ構成
4.1.MIXバス管理テーブル200
メイン・コンソール1100のメモリ1116には、図6に示すMIXバス管理テーブル200、図7に示す入力チャンネル管理テーブル300および図12に示すセンドレベル初期値テーブル400が記憶されている。
まず、図6の管理テーブル200内において202はチャンネル番号欄であり、MIXバス116−1〜116−96に対して、「Mix 1」〜「Mix 96」の番号が順次記憶されている。204はカテゴリ欄であり、「モノラル」「ステレオ」、または「サラウンド」の何れかのカテゴリが記憶される。ここで、「モノラル」とは、一のMIXバスの音声信号が他のMIXバスの音声信号とは独立しており、当該MIXバスに対するセンドレベルを独立して調節すべきカテゴリである。また、「ステレオ」とは、二のMIXバスの音声信号がグループ(ペア)を構成し、両MIXバスに対するセンドレベルを連動して調節すべきカテゴリである。
また、「サラウンド」とは、三以上のMIXバスの音声信号がグループを構成し、これらMIXバスに対するセンドレベルを連動して調節すべきカテゴリである。また、より詳細には、「サラウンド」のカテゴリは、実際は「3.1サラウンド」、「LCR」、「5.1サラウンド」、「6.1サラウンド」、「4チャンネルステレオ」等に区別される。また、カテゴリ欄204においては、各カテゴリ内における当該MIXバスの音声信号の信号種別も記憶される。例えば、カテゴリが「ステレオ」であれば、信号種別としてL(左),R(右)の別が記憶される。また、カテゴリが「サラウンド」である場合は、サラウンドの種類に応じて信号種別も異なるが、例えば「LCR」においては、L(左フロント),C(センター),R(右フロント)の信号種別が記憶される。また、例えば5.1サラウンドシステムにおいては、L(左フロント),C(センター),R(右フロント)に加えて、Ls(左サラウンド),Rs(右サラウンド),LFE(低域効果音)の信号種別が記憶される。
なお、LFE(低域効果音)とは、低域の効果音のみを出力するチャンネルであり、120Hz以下の周波数成分を有する(120Hz以上の周波数帯域をカットした)重低音を補助的に出力することで、音響に迫力を加えるためのものである。LFEに対応するMIXバスには、LFE専用の入力チャンネルから、元々120Hz以上の周波数帯域をカットした音声信号が供給される場合と、通常の入力チャンネルから、120Hz以上の周波数成分を有する音声信号が供給される場合とが想定される。このため、通常は、LFEに対応する第mMIX出力チャンネル部122−mにおいては、120Hz以上の周波数帯域をカットするように、音質調整部180(図4参照)のパラメータが設定される。なお、人間の聴覚は、低音域の方向性を判別する能力に乏しいため、LFEは音像の定位には寄与せず、音像はLFE以外のチャンネルによって決定される。
206は名称欄であり、当該MIX出力チャンネルの名称が記憶される。但し、同一のグループを構成するチャンネルには、同一の名称が記憶される。208はグループID欄であり、MIXバスのグループ毎に一意の識別番号を記憶する。図6の例にあっては、MIXバス116−1,116−2(Mix 1,Mix 2)には、共に同一の識別番号「1」が付与されており、両者によってステレオのグループが構成されている。同様に、MIXバス116−9,116−10(Mix 9,Mix 10)には、共に同一の識別番号「3」が付与されており、両者によってステレオのグループが構成されている。
また、MIXバス116−3〜116−8(Mix 3〜Mix 8)には、共に同一の識別番号「2」が付与され、これらによって「5.1サラウンド」のグループが構成されている。他のMIXバスは、各々が「モノラル」のグループを構成している。210は自動割当モード欄であり、自動割当モードのON/OFF状態を記憶する。自動割当モードは、各入力チャンネルから当該MIXバスに適用されるセンドレベルの初期値を自動的に設定する場合は“ON”に設定され、初期値を自動的に設定しない場合は“OFF”に設定される。自動割当モードのON/OFF状態は、同一のグループ内では同一の状態に設定される。なお、MIXバス管理テーブル200内においてチャンネル番号欄202は固定であるが、カテゴリ欄204、名称欄206、および自動割当モード欄310の内容はユーザが任意に設定することができる。また、グループID欄208における識別番号は、ユーザによるカテゴリ欄204の設定結果に基づいて自動的に付与される。
4.2.入力チャンネル管理テーブル300
次に、図7の入力チャンネル管理テーブル300内において302はチャンネル番号欄であり、入力チャンネル調整部112−1〜112−128に対して、「Ch 1」〜「Ch 128」の番号が順次記憶されている。304はカテゴリ欄であり、上述したMIXバス管理テーブル200におけるカテゴリ欄204と同様に、各入力チャンネル毎に、「モノラル」、「ステレオ」、または「サラウンド」の何れかのカテゴリが記憶される。また、「サラウンド」のカテゴリが、「3.1サラウンド」、「5.1サラウンド」、「6.1サラウンド」、「4チャンネルステレオ」等に区別される点、および各カテゴリ内における当該MIXバスの音声信号の信号種別(例えばステレオの場合はL(左)またはR(右))が記憶される点も、カテゴリ欄204と同様である。
306は名称欄であり、当該入力チャンネルの名称が記憶される。また、同一のグループを構成するチャンネルには、同一の名称が記憶される。308はグループID欄であり、入力チャンネルのグループ毎に一意の識別番号を記憶する。図7の例にあっては、第1,第2入力チャンネル(Ch 1,Ch 2)には、共に同一の識別番号「101」が付与されており、両者によってステレオのグループが構成されている。また、第7〜第12入力チャンネル(Ch 7〜Ch 12)には、共に同一の識別番号「106」が付与され、これらによって「5.1サラウンド」のグループが構成されている。また、第14〜第16入力チャンネル(Ch 14〜Ch 16)には、共に同一の識別番号「108」が付与され、これらによって「LCR」のグループが構成されている。他の入力チャンネルは、各々が「モノラル」のグループを構成している。
310は自動割当モード欄であり、自動割当モードのオン/オフ状態を記憶する。この入力チャンネルにおける自動割当モードは、当該入力チャンネルから、各MIXバスに適用されるセンドレベルの初期値を自動的に設定する場合は“ON”に設定され、初期値を自動的に設定しない場合は“OFF”に設定される。自動割当モードのON/OFF状態は、同一のグループ内では同一の状態に設定される。上述したMIXバス管理テーブル200と同様に、入力チャンネル管理テーブル300にあっては、チャンネル番号欄302は固定であり、カテゴリ欄304、名称欄306、および自動割当モード欄310の内容はユーザが任意に設定することができる。また、グループID欄308における識別番号は、ユーザによるカテゴリ欄304の設定結果に基づいて自動的に付与される。より詳細には、入力チャンネルとMIXバスとの組み合わせは「128×96」存在するが、入力チャンネルの自動割当モードが“ON”であり、かつ、MIXバスの自動割当モードが“ON”である組み合わせに対してのみ、センドレベルの初期値が自動的に設定される。
4.3.センドレベル初期値テーブル400
次に、図12のセンドレベル初期値テーブル400において、横軸は、入力チャンネルのカテゴリおよび信号種別を表しており、縦軸は、MIXバスのカテゴリおよび信号種別を表している。横軸および縦軸の交差点は、当該入力チャンネルから当該MIXバスへのセンドレベルの初期値をリニアスケールで表したものである。すなわち、デシベル表記に変換すると、図中の「1」は「0 [dB]」、図中の「0」は「−∞ [dB]」になる。「X01」,「X02」,「X03」等、「X」と2桁の数字で表される変数は、リニアスケールで「0〜1」の範囲で、ユーザが任意に設定することができる。但し、これらの変数は、通常の使用状態では「0」よりも大きい値に設定される。また、図12は、入力チャンネルおよびMIXバスのカテゴリとして「モノラル」、「ステレオ」、「LCR」、「5.1サラウンド」の「4」種類のみについて図示し、他のカテゴリについては図示を省略している。
5.実施例の動作
5.1.管理パラメータ設定処理
5.1.1.MIXバス
ユーザが小型ディスプレイ74において所定の操作を行うと、上記MIXバス管理テーブル200(図6)の内容を設定するために、図8に示すMIXバス設定ウィンドウ250が左右メインディスプレイ82,84に表示される。図8において252はチャンネル番号欄であり、上記MIXバス管理テーブル200(図6)におけるチャンネル番号欄202の内容が表示される。また、254はカテゴリ選択欄であり、管理テーブル200におけるカテゴリ欄204の内容を設定するために、各チャンネル毎に設けられたリストボックスによって構成されている。
256は名称設定欄であり、管理テーブル200における名称欄206の内容を設定するために、各チャンネル毎に設けられたテキストボックスによって構成されている。258はチェックボックスであり、ユーザによって押下される毎に、自動割当モードのON/OFF状態をトグルで切り替える。なお、チェックが付いているMIXバスは自動割当モードが“ON”であり、空欄であるMIXバスは自動割当モードが“OFF”である。260はOKボタンであり、ユーザによって押下されると、MIXバス設定ウィンドウ250における設定内容を反映するようにMIXバス管理テーブル200の内容が更新され、しかる後にMIXバス設定ウィンドウ250が閉じられる。また、262はキャンセルボタンであり、ユーザによって押下されると、管理テーブル200を更新することなくMIXバス設定ウィンドウ250が閉じられる。264はスクロールボタンであり、MIXバス設定ウィンドウ250に表示されるMIXバスをスクロールする(「16」チャンネルづつ増加または減少させる)。
上記カテゴリ選択欄254のリストボックスにおいては、モノラル、ステレオ、サラウンド等のカテゴリが選択できる。そして、ステレオおよびサラウンドにあっては、あるチャンネルのMIXバスのカテゴリが設定されると、これに続く番号のチャンネルについても、カテゴリが自動的に設定される。例えば、あるMIXバス116−nのカテゴリが「ステレオ」に設定されると、当該MIXバス116−nのの信号種別がステレオL(左)に設定され、番号が「1」だけ大きいMIXバス116−(n+1)の信号種別が同一グループのステレオR(右)に設定される。また、MIXバス116−nに対して「LCR」のカテゴリが設定されると、当該MIXバスを始点とする「3」チャンネルのMIXバスが確保され、これらによってLCRのグループが形成される。これら信号種別はMIXバスのチャンネル番号順に、L(左フロント),C(センター),R(右フロント)に設定される。同様に、MIXバス116−nに対して「5.1サラウンド」のカテゴリが設定されると、当該MIXバスを始点とする「6」チャンネルのMIXバスが確保され、これらによってサラウンドのグループが形成される。これら信号種別はMIXバスのチャンネル番号順に、L(左フロント),C(センター),R(右フロント),Ls(左サラウンド),Rs(右サラウンド),LFE(低域効果音)に設定される。
図示の例にあっては、MIXバス116−1(Mix 1)のカテゴリが「ステレオ」に設定された結果、MIXバス116−1,116−2(Mix 1,Mix 2)のカテゴリが共に「ステレオ」に設定されている。また、MIXバス116−1(Mix 1)の信号種別がL(左)に設定されるとともに、MIXバス116−2(Mix 2)の信号種別がR(右)に設定されている。また、MIXバス116−3(Mix 3)のカテゴリが「5.1サラウンド」に設定された結果、MIXバス116−3〜116−8(Mix 3〜Mix 8)によって「5.1サラウンド」のグループが形成され、これらMIXバスに係る信号種別がL(左フロント),C(センター),R(右フロント),Ls(左サラウンド),Rs(右サラウンド),LFE(低域効果音)に順次設定されている。
5.1.2.入力チャンネル
また、ユーザが小型ディスプレイ74において他の所定の操作を行うと、上記入力チャンネル管理テーブル300(図7)の内容を設定するために、図9に示す入力チャンネルウィンドウ350が左右メインディスプレイ82,84に表示される。図9において352はチャンネル番号欄であり、上記入力チャンネル管理テーブル300(図7)におけるチャンネル番号欄302の内容が表示される。また、354はカテゴリ選択欄であり、管理テーブル300におけるカテゴリ欄304の内容を設定するために、各チャンネル毎に設けられたリストボックスによって構成されている。上述したMIXバス設定ウィンドウ250の場合と同様に、カテゴリ選択欄354においてある入力チャンネルのカテゴリが「ステレオ」または「サラウンド」に設定されると、これに続く番号の所要数のチャンネルについても、同一のカテゴリが自動的に設定される。
356は名称設定欄であり、管理テーブル300における名称欄306の内容を設定するために、各チャンネル毎に設けられたテキストボックスによって構成されている。358はチェックボックスであり、ユーザによって押下される毎に、自動割当モードのON/OFF状態をトグルで切り替える。上記MIXバス設定ウィンドウ250の場合と同様に、チェックが付いているMIXバスは自動割当モードが“ON”であり、空欄であるMIXバスは自動割当モードが“OFF”である。360はOKボタンであり、ユーザによって押下されると、入力チャンネルウィンドウ350における設定内容を反映するように入力チャンネル管理テーブル300の内容が更新され、しかる後に入力チャンネルウィンドウ350が閉じられる。また、362はキャンセルボタンであり、ユーザによって押下されると、管理テーブル300を更新することなく入力チャンネルウィンドウ350が閉じられる。364はスクロールボタンであり、入力チャンネルウィンドウ350に表示される入力チャンネルをスクロールする(「16」チャンネルづつ増加または減少させる)。
5.2.イニシャライズ処理
上述したMIXバス管理テーブル200または入力チャンネル管理テーブル300が更新された場合においても、そのままでは、ミキシングアルゴリズムにおけるパラメータは更新されず、所定のイニシャライズ操作(例えば小型ディスプレイ74における所定の操作)が検出された際に、図10に示すイニシャライズ処理ルーチンがメイン・コンソール1100のCPU1114において起動され、これらのパラメータが更新される。そこで、該ルーチンの動作を説明する。図10において処理がステップSP10に進むと、管理テーブル200,300における自動割当モード欄210,310が検索され、センドレベルを自動的に割り当てる範囲が抽出される。すなわち、入力チャンネルの自動割当モードが“ON”であり、かつ、MIXバスの自動割当モードが“ON”である組み合わせの範囲が自動割当範囲である。そして、この自動割当範囲におけるセンドオンオフ切換部(自動割当モードが“ON”である第n入力チャンネル調整部(1≦n≦128)において、自動割当モードが“ON”であるセンドオンオフ切換部166−m(1≦m≦96))が全てオフ状態に設定される。これにより、これら入力チャンネルからMIXバスに対する信号の供給が停止される。
次に、処理がステップSP20に進むと、上記自動割当範囲におけるセンドレベル(自動割当モードが“ON”である第n入力チャンネル調整部(1≦n≦128)において、自動割当モードが“ON”であるセンドレベル調節部164−m(1≦m≦96)のゲイン)が、各入力チャンネルおよびMIXバスのカテゴリおよび信号種別と、センドレベル初期値テーブル400(図12)とに基づいて自動的に決定される。ここで、自動割当処理の概要を図11を参照し説明する。なお、図11は、管理テーブル200,300の状態が図6,図7に示した通りのものであるときの、センドレベルの設定状態の概要を示すものである。図11において、各横軸は入力チャンネル、各縦軸はMIXバスに対応している。横軸と縦軸との交差点のうち、円を付した交差点は「−∞」dBより大きいセンドレベルが付与され、円を付していない交差点は「−∞」dBのセンドレベルが付与される。
5.3.センドレベル設定の詳細
次に、上記ステップSP20において、各入力チャンネルから各MIXバスに対して設定されるセンドレベルの詳細を図12を再び参照しつつ説明する。ここで、以後の説明におけるセンドレベルの表記方法について説明する。まず、第n入力チャンネルからMIXバス116−mへのセンドレベル(センドレベル調節部164−mのゲイン)を、チャンネル番号を用いて、「センドレベルSL(n,m)」のように表記することができる。また、チャンネル番号に代えて、信号種別と、入力チャンネルを現す「_in」,MIXバスを現す「_out」とを用いて表記する場合もある。すなわち、第n入力チャンネルおよびMIXバス116−mの信号種別が共にL(左)であれば、「センドレベルSL(L_in,L_out)」のように表記することができる。
また、信号種別を表すL_in,L_out等の文字列がリニアスケールの「信号レベル」も表すものとし、L_outをL_inの一次関数として表現することにより、リニアスケールのセンドレベルを表すことができる。例えば、
L_out=X00・L_in
のような数式である。この式において、左辺における「L_out」は、対応するMIXバスに現れる信号レベルである。また、右辺における「L_in」は、あるMIXバスへのセンドレベルが「0」dBであるときに当該MIXバスに出力される信号レベルである。そして、「L_in」に対する係数「X00」は、センドレベルSL(L_in,L_out)をリニアスケールで表現した値になる。
(1)入力:ステレオ→出力:ステレオ
第n,第(n+1)入力チャンネルが「ステレオ」グループを形成し、MIXバス116−m,116−(m+1)が「ステレオ」グループを形成し、これらの自動割当モードが共に“ON”であったとする。かかる場合、図12によれば、リニアスケールで表したセンドレベルは以下の通りになる。
SL(L_in,L_out)=1,
SL(L_in,R_out)=0,
SL(R_in,L_out)=0,
SL(R_in,R_out)=1 …式(1)
また、第n入力チャンネル,MIXバス116−mの信号種別はL(左)であり、第(n+1)入力チャンネル,MIXバス116−(m+1)の信号種別はR(右)であるから、信号種別に代えてチャンネル番号を用いるとともに、ログスケールでセンドレベルを表すと、各センドレベルは以下のように表記できる。
SL(n,m)=0 [dB],
SL(n,m+1)=−∞ [dB],
SL(n+1,m)=−∞ [dB],
SL(n+1,m+1)=0 [dB] …式(2)
ここで、信号種別を表すL_in,L_out,R_in,R_outをリニアスケールの「信号レベル」も表すものとし、上記各センドレベルを係数として用いた数式で信号レベルR_in,R_outを表現すると、下式のようになる。
L_out=1・L_in+0・R_in=L_in
R_out=0・L_in+1・R_in=R_in …式(3)
式(1)〜(3)は等価であり、以後は主として式(3)の形式によって各種センドレベルを表記する。上記センドレベルは、例えば図11において、第1,第2入力チャンネル(Ch 1,Ch 2)と、MIXバス116−1,116−2(Mix 1,Mix 2)との交差点に対応する。
(2)入力:LCR→出力:ステレオ
第n〜第(n+2)入力チャンネルが「LCR」グループを形成し、MIXバス116−m,116−(m+1)が「ステレオ」グループを形成し、これらの自動割当モードが共に“ON”であったとする。かかる場合、図12によれば、上記ステップSP20において、各センドレベルは、下式に基づいて設定される。
SL(L_in,L_out)=X01,
SL(L_in,R_out)=0,
SL(R_in,L_out)=0,
SL(R_in,R_out)=X02,
SL(C_in,L_out)=X03,
SL(C_in,R_out)=X03 …式(4)
また、式(4)は、上式(3)の表現方法によれば、次のように表記できる。
L_out=X01・L_in+X03・C_in
R_out=X02・R_in+X03・C_in …式(5)
上記センドレベルは、例えば図11において、第14〜第16入力チャンネル(Ch 14〜Ch 16)と、MIXバス116−1,116−2(Mix 1,Mix 2)との交差点に対応する。
(3)入力:5.1サラウンド→出力:ステレオ
第n〜第(n+5)入力チャンネルが「5.1サラウンド」グループを形成し、MIXバス116−m,116−(m+1)が「ステレオ」グループを形成し、これらの自動割当モードが共に“ON”であったとする。かかる場合、図12によれば、上記ステップSP20において、各センドレベルは、下式に基づいて設定される。
L_out=X11・L_in+X13・Ls_in+X15・C_in+X16・LFE_in,
R_out=X12・R_in+X14・Rs_in+X15・C_in+X16・LFE_in …式(6)
上記センドレベルは、例えば図11において、第7〜第12入力チャンネル(Ch 7〜Ch 12)と、MIXバス116−1,116−2(Mix 1,Mix 2)との交差点に対応する。
(4)入力:ステレオ→出力:LCR
第n,第(n+1)入力チャンネルが「ステレオ」グループを形成し、MIXバス116−m〜116−(m+2)が「LCR」グループを形成し、これらの自動割当モードが共に“ON”であったとする。かかる場合、図12によれば、上記ステップSP20において、各センドレベルは、下式に基づいて設定される。
L_out=L_in,
C_out=X21・L_in+X22・R_in,
R_out=R_in …式(7)
(5)入力:LCR→出力:LCR
第n〜第(n+2)入力チャンネルが「LCR」グループを形成し、MIXバス116−m〜116−(m+2)が「LCR」グループを形成し、これらの自動割当モードが共に“ON”であったとする。かかる場合、図12によれば、上記ステップSP20において、各センドレベルは、下式に基づいて設定される。
L_out=L_in,
C_out=C_in,
R_out=R_in …式(8)
(6)入力:5.1サラウンド→出力:LCR
第n〜第(n+5)入力チャンネルが「5.1サラウンド」グループを形成し、MIXバス116−m〜116−(m+2)が「LCR」グループを形成し、これらの自動割当モードが共に“ON”であったとする。かかる場合、上記ステップSP20においては、各センドレベルは、下式に基づいて設定される。
L_out=X31・L_in+X33・Ls_in+X36・LFE_in,
C_out=C_in+X36・LFE_in,
R_out=X32・R_in+X34・Rs_in+X36・LFE_in …式(9)
(7)入力:ステレオ→出力:5.1サラウンド
第n,第(n+1)入力チャンネルが「ステレオ」グループを形成し、MIXバス116−m〜116−(m+5)が「5.1サラウンド」グループを形成し、これらの自動割当モードが共に“ON”であったとする。かかる場合、図12によれば、上記ステップSP20において、各センドレベルは、下式に基づいて設定される。
L_out=L_in,
C_out=X41・L_in+X41・R_in,
R_out=R_in,
Ls_out=L_in,
Rs_out=R_in,
LFE_out=X42・L_in+X42・R_in …式(10)
(8)入力:LCR→出力:5.1サラウンド
第n〜第(n+2)入力チャンネルが「LCR」グループを形成し、MIXバス116−m〜116−(m+5)が「5.1サラウンド」グループを形成し、これらの自動割当モードが共に“ON”であったとする。かかる場合、図12によれば、上記ステップSP20において、各センドレベルは、下式に基づいて設定される。
L_out=L_in,
C_out=C_in,
R_out=R_in
Ls_out=C_in+X51・L_in,
Rs_out=C_in+X52・R_in,
LFE_out=C_in+X53・L_in+X54・R_in …式(11)
(9)入力:5.1サラウンド→出力:5.1サラウンド
第n〜第(n+5)入力チャンネルが「5.1サラウンド」グループを形成し、MIXバス116−m〜116−(m+5)が「5.1サラウンド」グループを形成し、これらの自動割当モードが共に“ON”であったとする。かかる場合、図12によれば、上記ステップSP20において、各センドレベルは、下式に基づいて設定される。
L_out=L_in,
C_out=C_in,
R_out=R_in
Ls_out=Ls_in,
Rs_out=Rs_in,
LFE_out=LFE_in …式(12)
(10)入力または出力がモノラルである場合
該第n入力チャンネルおよびMIXバス116−mの自動割当モードが共に“ON”であって第n入力チャンネルのカテゴリが「モノラル」である場合、図12によれば、MIXバス116−mのカテゴリに関わらず、上記ステップSP20において、該第n入力チャンネルから該MIXバス116−mへのセンドレベルは、リニアスケールで「1」に設定される。また、該第n入力チャンネルおよびMIXバス116−mの自動割当モードが共に“ON”であってMIXバス116−mのカテゴリが「モノラル」である場合、図12によれば、第n入力チャンネルのカテゴリに関わらず、上記ステップSP20において、該第n入力チャンネルから該MIXバス116−mへのセンドレベルは、リニアスケールで「1」に設定される。
以上のように、本実施例によれば、各入力チャンネルおよび各MIXバスから成る組み合わせに対して、センドレベル初期値テーブル400に基づいてセンドレベルの初期値に自動的に設定できるから、高い操作性を実現することができる。
6.変形例
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記実施例においては、コンソール1100,1200、エンジン1300、マイク・コントローラ1400、アンプコントローラ1500、およびその他音声機器1600等の装置を別々の筐体内に収容し、これらの装置をIP網1000で接続したが、これらの装置の全部または一部を同一の筐体内に収納してもよい。
(2)また、上記実施例においては、センドレベル初期値テーブル400に記憶されるセンドレベルの初期値は、リニアスケールで「1」または「0」に固定されるものと、ユーザが任意に設定できるもの(例えばX01,X02など)とから構成されていたが、テーブルに記憶される全ての初期値について、ユーザが任意に設定できるようにしてもよい。これにより、例えば、リニアスケールで「1」である初期値は、「0」よりも大きい任意の初期値に設定することができる。
(3)また、図12に示すセンドレベル初期値テーブル400においては、図示の全ての組み合わせに対してセンドレベルの初期値を設定したが、「初期値を設定しない組み合わせ」をテーブルに含めてもよい。「初期値を設定しない組み合わせ」においては、当該入力チャンネルおよびMIXバスの自動割当モードが共に“ON”であっても、上記ステップSP20において初期値は設定されない。例えば、モノラルの入力チャンネルからモノラル以外のカテゴリに属するMIXバスへのセンドレベルを「初期値を設定しない組み合わせ」にする場合は、センドレベル初期値テーブル400の内容は、図13のように変更するとよい。
(4)また、上記実施例においては、メイン・コンソール1100のCPU1114上で動作するプログラムによってセンドレベルの初期値を設定したが、このプログラムのみをCD−ROM、メモリカード等の記録媒体に格納して頒布し、あるいは伝送路を通じて頒布することもできる。
2:電動フェーダ、4:文字表示器、5.1サラウンド:
6 CUEボタン、8:fボタン、10:SELボタン、12:オン/オフ・ボタン、14,18:ノブ、70−1:チャンネルストリップ、70−1〜70−16:チャンネルストリップ、72:音質調整部、74:小型ディスプレイ、76−L,76−R:チャンネルストリップ、80:センドレベル調整部、80a:ノブ群、80b:レイヤ選択部、82:左メインディスプレイ、82a:選択チャンネル領域、82,84:左右メインディスプレイ、82b,84b:ナビゲーション領域、82c,84c:パラメータ領域、82e,84e:チャンネル表示領域、82a:(画像表示手段)、84:右メインディスプレイ、102:アナログ入力部、104:デジタル入力部、106:内蔵エフェクタ部、108:入力パッチ部、110:ステレオ入力チャンネル調整部、112:入力チャンネル調整部、112−1〜112−128:入力チャンネル調整部、112−n:第n入力チャンネル調整部、114:エフェクトリターン部、116:MIXバス群、116−1〜116−96:MIXバス(ミキシングバス)、118:ステレオバス、120:ステレオ出力チャンネル部、122:MIX出力チャンネル部、122−m:第mMIX出力チャンネル部、123:マトリクスバス群、124:マトリクス出力チャンネル部、126:出力パッチ部、128:アナログ出力部、130:デジタル出力部、150,170,180:音質調整部、152:チャンネル遅延部、154:音量調整部、156:オンオフ切換部、158:ステレオセンドオンオフ切換部、160:PAN設定部、162−1〜162−96:信号切換部、164−1〜164−96:センドレベル調節部、166−1〜166−96:センドオンオフ切換部、172−L,R:音量調整部、174−L,R:オンオフ切換部、176−L,R:チャンネル遅延部、182:音量調整部、184:オンオフ切換部、186:チャンネル遅延部、200:MIXバス管理テーブル(MIXバス管理テーブル記憶手段)、202:チャンネル番号欄、204:カテゴリ欄、206:名称欄、208:グループID欄、210,310:自動割当モード欄、250:MIXバス設定ウィンドウ、252:チャンネル番号欄、254:カテゴリ選択欄、256:名称設定欄、258:チェックボックス、260:OKボタン、262:キャンセルボタン、264:スクロールボタン、300:入力チャンネル管理テーブル(入力チャンネル管理テーブル記憶手段)、302:チャンネル番号欄、304:カテゴリ欄、306:名称欄、308:グループID欄、350:入力チャンネルウィンドウ、352:チャンネル番号欄、354:カテゴリ選択欄、356:名称設定欄、360:OKボタン、364:スクロールボタン、400:センドレベル初期値テーブル、1000:IP網、1100:メイン・コンソール(ミキシングコンソール)、1102:前パネル、1104:後パネル、1110:パネル表示器群、1112:パネル操作子群、1114:CPU(処理装置)、1116:メモリ、1118:コンソールI/O部、1120:CPUバス、1122:電動フェーダ群、1124:音声I/O部、1126:DSP、1128:ネットワークI/O部、1130:オーディオバス、1132:その他I/O部、1200:サブ・コンソール、1300:エンジン、1310:パネル表示器群、1312:パネル操作子群、1314:CPU、1316:メモリ、1326:DSP、1328:ネットワークI/O部、1330:オーディオバス、1332:その他I/O部、1400:マイク・コントローラ、1402:マイク、1500:アンプコントローラ、1502:アンプ、1504:スピーカ、1600:その他音声機器。

Claims (7)

  1. 複数の入力チャンネルの音声信号を複数のミキシングバスに適宜供給することにより該ミキシングバスにおいてこれら音声信号をミキシングするミキシングエンジンに対して、前記各入力チャンネルの音声信号を前記各ミキシングバスに各々供給するか否かを表すセンドオンオフ状態と、該音声信号を供給する場合におけるゲインであるセンドレベルとを指示するミキシングコンソールにおいて、
    前記複数の入力チャンネルを複数のグループに分類するとともに分類状態を書き換え可能な入力チャンネル管理テーブルを記憶する入力チャンネル管理テーブル記憶手段であって、前記各グループは、各々、一の入力チャンネルから成るモノラル、二の入力チャンネルから成るステレオ、および三以上の入力チャンネルから成るサラウンドのうちの何れかのカテゴリに属するものである、入力チャンネル管理テーブル記憶手段と、
    前記複数のミキシングバスを複数のグループに分類するとともに、分類状態を書き換え可能なミキシングバス管理テーブルを記憶するミキシングバス管理テーブル記憶手段であって、前記各グループは、各々、一のミキシングバスから成るモノラル、二のミキシングバスから成るステレオ、および三以上のミキシングバスから成るサラウンドのうちの何れかのカテゴリに属するものである、ミキシングバス管理テーブル記憶手段と、
    前記各入力チャンネルおよび前記各ミキシングバスから成る組み合わせのうち所定の条件を満たす組み合わせを抽出する抽出手段と、
    該抽出された組み合わせに対して、当該入力チャンネルにおける当該ミキシングバスへのセンドレベルを所定の初期値に設定する初期値設定手段と
    を有することを特徴とするミキシングコンソール。
  2. 前記ステレオのカテゴリを成す二の入力チャンネルは、左および右の信号種別の入力チャンネルから成るものであり、前記ステレオのカテゴリを成す二のミキシングバスは、左および右の信号種別のミキシングバスから成るものであり、
    前記初期値設定手段は、前記入力チャンネルおよび前記ミキシングバスのカテゴリが共にステレオである組み合わせに対して、左の入力チャンネルから左のミキシングバスへのセンドレベルと、右の入力チャンネルから右のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」よりも大きい初期値に設定するとともに、左の入力チャンネルから右のミキシングバスへのセンドレベルと右の入力チャンネルから左のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」に設定するものである
    ことを特徴とする請求項1記載のミキシングコンソール。
  3. 前記サラウンドのカテゴリを成す三以上の入力チャンネルは、左、右および中央の信号種別の入力チャンネルを少なくとも有するものであり、前記サラウンドのカテゴリを成す三以上のミキシングバスは、左、右および中央の信号種別のミキシングバスを少なくとも有するものであり、
    前記初期値設定手段は、前記入力チャンネルおよび前記ミキシングバスのカテゴリが共にサラウンドである組み合わせに対して、左の入力チャンネルから左のミキシングバスへのセンドレベルと、右の入力チャンネルから右のミキシングバスへのセンドレベルと、中央の入力チャンネルから中央のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」よりも大きい初期値に設定するとともに、左の入力チャンネルから右および中央のミキシングバスへのセンドレベルと右の入力チャンネルから左および中央のミキシングバスへのセンドレベルと、中央の入力チャンネルから左および右のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」に設定するものである
    ことを特徴とする請求項2記載のミキシングコンソール。
  4. 前記初期値設定手段は、前記入力チャンネルのカテゴリがステレオであり前記ミキシングバスのカテゴリがサラウンドである組み合わせに対して、左の入力チャンネルから左および中央のミキシングバスへのセンドレベルと、右の入力チャンネルから右および中央のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」よりも大きい初期値に設定するとともに、左の入力チャンネルから右のミキシングバスへのセンドレベルと右の入力チャンネルから左のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」に設定するものである
    ことを特徴とする請求項3記載のミキシングコンソール。
  5. 前記初期値設定手段は、前記入力チャンネルのカテゴリがサラウンドであり前記ミキシングバスのカテゴリがステレオである組み合わせに対して、左の入力チャンネルから左のミキシングバスへのセンドレベルと、右の入力チャンネルから右のミキシングバスへのセンドレベルと、中央の入力チャンネルから右および左のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」よりも大きい初期値に設定するとともに、左の入力チャンネルから右のミキシングバスへのセンドレベルと右の入力チャンネルから左のミキシングバスへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」に設定するものである
    ことを特徴とする請求項4記載のミキシングコンソール。
  6. 前記入力チャンネル管理テーブル記憶手段は、前記入力チャンネル毎に自動割当モードのオン/オフ状態を記憶するものであり、
    前記ミキシングバス管理テーブル記憶手段は、前記ミキシングバス毎に自動割当モードのオン/オフ状態を記憶するものであり、
    前記初期値設定手段は、ユーザによる所定の操作を検出すると、前記入力チャンネルおよび前記ミキシングバスの自動割当モードが共にオン状態である組み合わせに対して、前記センドレベルの初期値を設定するとともに、該組み合わせに係るセンドオンオフ状態をオフ状態に設定するものである
    ことを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載のミキシングコンソール。
  7. 複数の入力チャンネルの音声信号を複数のミキシングバスに適宜供給することにより該ミキシングバスにおいてこれら音声信号をミキシングするミキシングエンジンに対して、前記各入力チャンネルの音声信号を前記各ミキシングバスに各々供給するか否かを表すセンドオンオフ状態と、該音声信号を供給する場合におけるゲインであるセンドレベルとを指示するミキシングコンソールに適用されるプログラムであって、
    前記ミキシングコンソールは、
    処理装置と、
    前記複数の入力チャンネルを複数のグループに分類するとともに分類状態を書き換え可能な入力チャンネル管理テーブルを記憶する入力チャンネル管理テーブル記憶手段であって、前記各グループは、各々、一の入力チャンネルから成るモノラル、二の入力チャンネルから成るステレオ、および三以上の入力チャンネルから成るサラウンドのうちの何れかのカテゴリに属するものである、入力チャンネル管理テーブル記憶手段と、
    前記複数のミキシングバスを複数のグループに分類するとともに、分類状態を書き換え可能なミキシングバス管理テーブルを記憶するミキシングバス管理テーブル記憶手段であって、前記各グループは、各々、一のミキシングバスから成るモノラル、二のミキシングバスから成るステレオ、および三以上のミキシングバスから成るサラウンドのうちの何れかのカテゴリに属するものである、ミキシングバス管理テーブル記憶手段と
    を有するものであり、
    前記各入力チャンネルおよび前記各ミキシングバスから成る組み合わせのうち所定の条件を満たす組み合わせを抽出する抽出過程と、
    該抽出された組み合わせに対して、当該入力チャンネルにおける当該ミキシングバスへのセンドレベルを所定の初期値に設定する初期値設定過程と
    を前記処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
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