JP5418357B2 - デジタルミキサおよびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、コンサート等における音声信号の調整に用いて好適なデジタルミキサおよびプログラムに関する。
非特許文献1等に開示されているミキサにおいては、マイク等から入力された複数系統の音声信号は、複数段階に渡って音質、音量等の調整が施された後に出力される。その各段階における音声信号を監視するため、ミキサにはこれらの段階に対応して多数の「CUEボタン」と称するボタンが設けられている。そして、ユーザが何れかのCUEボタンを押下してオン状態に設定すると、そのCUEボタンに対応する音声信号が「CUEバス」に供給される。CUEバスに対しては複数系統の音声信号を供給することが可能であり、これらの音声信号はCUEバスにおいてミキシングされる。そして、CUEバスにおいてミキシングされた音声信号(CUE出力信号)は、ヘッドフォンあるいはモニタスピーカとアンプとから成るサウンドシステムを介して、ミキサのユーザに対して放音される。
「PM5D/PM5D-RH V2 DSP5D 取扱説明書」 ヤマハ株式会社,2004年
ところで、デジタルミキサにおいて入出力される音声信号は、「モノラル」、「ステレオ」、「LCR」、あるいは「5.1サラウンドシステム」等、複数の形式に分類される。これらの形式を本明細書においては「カテゴリ」と呼ぶ。従来のミキサにおいては、CUEバスのカテゴリは例えば「ステレオ」に固定されていることが一般的であったが、監視しようとする音声信号のうち主要なもののカテゴリに合せてCUEバスのカテゴリを適宜変更したいという要望があった。また、入力チャンネルおよびその他のCUE信号のソースのカテゴリと、CUEバスのカテゴリとに応じて、CUE信号のソースからCUEバスへのセンドレベルを自動的に決定できれば便利である。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、CUEバスのカテゴリをユーザが任意に設定できるとともに、入力チャンネル等、CUE信号のソースのカテゴリと、CUEバスのカテゴリとに応じて、CUE信号のソースからCUEバスへのセンドレベルを自動的に決定できるようにし、これによって高い操作性を実現できるデジタルミキサおよびプログラムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するため本発明にあっては、下記構成を具備することを特徴とする。なお、括弧内は例示である。
請求項1記載のデジタルミキサにあっては、複数の入力チャンネルの音声信号に対して、各々複数段階に渡る信号処理を施す入力チャンネル調整部(112−1〜112−128)と、前記入力チャンネル調整部(112−1〜112−128)から出力された信号をミキシングするミキシングバス(116)と、前記複数の入力チャンネルを複数のグループに分類するとともに、ユーザの操作に基づいて分類状態を書き換え可能な入力チャンネル管理テーブル(300)を記憶する入力チャンネル管理テーブル記憶手段(300,26)であって、前記各グループは、各々、一の入力チャンネルから成るモノラル、二の入力チャンネルから成るステレオ、および三以上の入力チャンネルから成るサラウンドのうちの何れかのカテゴリに属するものである、入力チャンネル管理テーブル記憶手段(300,26)と、前記入力チャンネル調整部(112−1〜112−128)における前記複数段階に渡る信号処理の途中段階に挿入され、モノラル、ステレオまたはサラウンドのうち何れかのカテゴリを有するインサーション・エフェクタと、前記各入力チャンネルおよびインサーション・エフェクタをCUE信号ソースとして、これらCUE信号ソースに対応して設けられ、前記各入力チャンネルおよびインサーション・エフェクタのCUEオンおよびCUEオフ状態を切り替える複数のCUEオン/オフ切替手段(6,210)と、前記各CUE信号ソースのうち、CUEオン状態に設定されたCUE信号ソースから出力される一または複数チャンネルの音声信号であるCUE信号をミキシングするCUEバス(131,132)と、該CUEバス(131,132)においてミキシングされた音声信号を出力するCUE信号出力手段(134)と、前記CUEバス(131,132)のカテゴリを、少なくともステレオおよびサラウンドを含む複数の選択肢の中から、ユーザの操作に基づいて選択するCUEバスカテゴリ選択手段(250)と、前記各CUE信号ソースのカテゴリと、前記CUEバス(131,132)のカテゴリとに対応して、前記各CUE信号ソースから前記CUEバス(131,132)に出力される前記CUE信号のセンドレベルを記憶するCUEバスセンドレベル記憶手段(400)と、前記CUEオン/オフ切替手段(6,210)が操作されることにより、前記各CUE信号ソースのうち何れかがCUEオン状態に設定されると、当該CUE信号ソースから前記CUEバス(131,132)に対するセンドレベルを前記CUEバスセンドレベル記憶手段(400)に記憶されたセンドレベルに設定するCUEバスセンドレベル設定手段(SP32)とを有することを特徴とする。
さらに、請求項2記載の構成にあっては、請求項1記載のデジタルミキサにおいて、前記ステレオのカテゴリが設定されたCUE信号ソースは、左および右の信号種別のチャンネルから成るものであり、前記ステレオのカテゴリが設定されたCUEバス(131,132)は、左および右の信号種別のチャンネルから成るものであり、前記CUEバスセンドレベル設定手段(SP32)は、前記CUE信号ソースおよび前記CUEバス(131,132)のカテゴリが共にステレオである組み合わせに対して、前記CUE信号ソースの左チャンネルから前記CUEバス(131,132)の左チャンネルへのセンドレベルと、前記CUE信号ソースの右チャンネルから前記CUEバス(131,132)の右チャンネルへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」よりも大きい所定値(「1」)に設定するとともに、前記CUE信号ソースの左チャンネルから前記CUEバス(131,132)の右チャンネルへのセンドレベルと、前記CUE信号ソースの右チャンネルから前記CUEバス(131,132)の左チャンネルへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」に設定するものであることを特徴とする。
さらに、請求項3記載の構成にあっては、請求項2記載のデジタルミキサにおいて、前記サラウンドのカテゴリが設定されたCUE信号ソースは、左、右および中央の信号種別のチャンネルを少なくとも有するものであり、前記サラウンドのカテゴリが設定されたCUEバス(131,132)は、左、右および中央の信号種別のチャンネルを少なくとも有するものであり、前記CUEバスセンドレベル設定手段(SP32)は、前記CUE信号ソースおよび前記CUEバス(131,132)のカテゴリが共にサラウンドである組み合わせに対して、前記CUE信号ソースの左チャンネルから前記CUEバス(131,132)の左チャンネルへのセンドレベルと、前記CUE信号ソースの右チャンネルから前記CUEバス(131,132)の右チャンネルへのセンドレベルと、前記CUE信号ソースの中央チャンネルから前記CUEバス(131,132)の中央チャンネルへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」よりも大きい値(「1」)に設定するとともに、前記CUE信号ソースの左チャンネルから前記CUEバス(131,132)の右および中央チャンネルへのセンドレベルと、前記CUE信号ソースの右チャンネルから前記CUEバス(131,132)の左および中央チャンネルへのへのセンドレベルと、前記CUE信号ソースの中央チャンネルから前記CUEバス(131,132)の左および右チャンネルへのへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」に設定するものであることを特徴とする。
さらに、請求項4記載の構成にあっては、請求項3記載のデジタルミキサにおいて、前記CUEバスセンドレベル設定手段(SP32)は、前記CUE信号ソースのカテゴリがステレオであり、前記CUEバス(131,132)のカテゴリがサラウンドである組み合わせに対して、前記CUE信号ソースの左チャンネルから前記CUEバス(131,132)の左および中央チャンネルへのセンドレベルと、前記CUE信号ソースの右チャンネルから前記CUEバス(131,132)の右および中央チャンネルへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」よりも大きい値(「1」,「X21」,「X22」)に設定するとともに、前記CUE信号ソースの左チャンネルから前記CUEバス(131,132)の右チャンネルへのセンドレベルと前記CUE信号ソースの右チャンネルから前記CUEバス(131,132)の左チャンネルへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」に設定するものであることを特徴とする。
さらに、請求項5記載の構成にあっては、請求項4記載のデジタルミキサにおいて、前記CUEバスセンドレベル設定手段(SP32)は、前記CUE信号ソースのカテゴリがサラウンドであり、前記CUEバス(131,132)のカテゴリがステレオである組み合わせに対して、前記CUE信号ソースの左チャンネルから前記CUEバス(131,132)の左チャンネルへのセンドレベルと、前記CUE信号ソースの右チャンネルから前記CUEバス(131,132)の右チャンネルへのセンドレベルと前記CUE信号ソースの中央チャンネルから前記CUEバス(131,132)の左および右チャンネルへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」よりも大きい値(「X01」,「X02」,「X03」)に設定するとともに、前記CUE信号ソースの左チャンネルから前記CUEバス(131,132)の右チャンネルへのセンドレベルと前記CUE信号ソースの右チャンネルから前記CUEバス(131,132)の左チャンネルへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」に設定するものであることを特徴とする。
また、請求項6記載のプログラムにあっては、複数の入力チャンネルの音声信号に対して、各々複数段階に渡る信号処理を施す入力チャンネル調整部(112−1〜112−128)と、前記入力チャンネル調整部(112−1〜112−128)から出力された信号をミキシングするミキシングバス(116)と、前記複数の入力チャンネルを複数のグループに分類するとともに、ユーザの操作に基づいて分類状態を書き換え可能な入力チャンネル管理テーブル(300)を記憶する入力チャンネル管理テーブル記憶手段(300,26)であって、前記各グループは、各々、一の入力チャンネルから成るモノラル、二の入力チャンネルから成るステレオ、および三以上の入力チャンネルから成るサラウンドのうちの何れかのカテゴリに属するものである、入力チャンネル管理テーブル記憶手段(300,26)と、前記入力チャンネル調整部(112−1〜112−128)における前記複数段階に渡る信号処理の途中段階に挿入され、モノラル、ステレオまたはサラウンドのうち何れかのカテゴリを有するインサーション・エフェクタと、前記各入力チャンネルおよびインサーション・エフェクタをCUE信号ソースとして、これらCUE信号ソースに対応して設けられ、前記各入力チャンネルおよびインサーション・エフェクタのCUEオンおよびCUEオフ状態を切り替える複数のCUEオン/オフ切替手段(6,210)と、前記各CUE信号ソースのうち、CUEオン状態に設定されたCUE信号ソースから出力される一または複数チャンネルの音声信号であるCUE信号をミキシングするCUEバス(131,132)と、該CUEバス(131,132)においてミキシングされた音声信号を出力するCUE信号出力手段(134)と、前記CUEバス(131,132)のカテゴリを、少なくともステレオおよびサラウンドを含む複数の選択肢の中から、ユーザの操作に基づいて選択するCUEバスカテゴリ選択手段(250)と、前記各CUE信号ソースのカテゴリと、前記CUEバス(131,132)のカテゴリとに対応して、前記各CUE信号ソースから前記CUEバス(131,132)に出力される前記CUE信号のセンドレベルを記憶するCUEバスセンドレベル記憶手段(400)と、処理装置(CPU24,DSP36)とを有するデジタルミキサに適用されるプログラムであって、前記処理装置を前記CUEオン/オフ切替手段(6,210)が操作されることにより、前記各CUE信号ソースのうち何れかがCUEオン状態に設定されると、当該CUE信号ソースから前記CUEバス(131,132)に対するセンドレベルを前記CUEバスセンドレベル記憶手段(400)に記憶されたセンドレベルに設定するCUEバスセンドレベル設定手段(SP32)として機能させるためのものであることを特徴とする。
本発明によれば、CUEバスカテゴリ選択手段を有することにより、ユーザの操作に基づいてCUEバスのカテゴリを選択することができる。また、本発明によれば、CUEバスセンドレベル記憶手段とCUEバスセンドレベル設定手段とを有することにより、CUE信号のソースからCUEバスへのセンドレベルを自動的に決定することができ、高い操作性を実現することができる。
本発明の一実施例のデジタルミキサのブロック図である。 デジタルミキサのアルゴリズムのブロック図である。 該アルゴリズムの要部のブロック図である。 該アルゴリズムの他の要部のブロック図である。 デジタルミキサの平面図である。 イコライザ設定画面の例を示す図である。 入力チャンネル管理テーブル300の内容を示す図である。 CUEバスセンドレベルテーブル400の内容を示す図である。 CUEグループの説明図である。 入力チャンネル設定ウィンドウ350の構成を示す図である。 CUEバス設定ウィンドウ250の構成を示す図である。 CUEオン/オフ設定イベントルーチンのフローチャートである。 本実施例の動作説明図である。
1.実施例のハードウエア構成
次に、本発明の一実施例のデジタルミキサのハードウエア構成を図1を参照し説明する。図1において20はパネル表示器群であり、操作パネル上に設けられたドットマトリクス・ディスプレイ、LED等から構成されている。22はパネル操作子群であり、操作パネル上に設けられたボタン、ノブ等から構成されている。24はCPUであり、メモリ26(ROMおよびRAM)に格納されたプログラムに基づいて、CPUバス30を介して他の構成要素を制御する。なお、メモリ26のRAMには、電源がオフされた場合にも記憶内容を保持する不揮発性領域が設けられている。32は電動フェーダ群であり、ユーザの操作に基づいて各入出力チャンネル等の信号レベルを調節するために設けられている。さらに、電動フェーダ群32は、CPUバス30を介して操作コマンドが供給されると、その操作量が自動設定されるように構成されている。
34は音声I/O部であり、アナログ音声信号が入力されると、これをデジタル音声信号に変換し、オーディオバス40を介して出力するとともに、オーディオバス40を介して供給されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、外部に出力する。36はDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)であり、オーディオバス40を介して供給された音声信号に対してミキシング処理およびイコライジング処理等を施す。38はネットワークI/O部であり、オーディオバス40を介して供給された制御信号およびCPUバス30を介して供給された音声信号をIPパケットに変換し、必要に応じて外部のIP網に出力するとともに、IP網から受信したIPパケットを制御信号または音声信号に変換し、CPUバス30またはオーディオバス40を介して出力する。28はその他I/O部であり、その他の機器、例えば汎用パーソナルコンピュータとの間でデータを入出力する。
2.ミキシングアルゴリズム構成
2.1.アルゴリズムの全体構成
次に、DSP36等において実現されるアルゴリズムの内容を図2を参照し説明する。なお、当該アルゴリズムはDSP36に設定されるプログラムによって実現されるものであり、該プログラムは、CPU24の制御の下、メモリ26からDSP36にロードされる。また、当該アルゴリズムにおける各種パラメータ(例えば、スイッチのオン/オフ状態や増幅部のゲイン等)CPU24によって設定される。
図2において102はアナログ入力部であり、マイクレベルまたはラインレベルのアナログ音声信号を受信すると、これをデジタル音声信号に変換し、DSP36に供給する。104はデジタル入力部であり、デジタル音声信号を受信すると、これを所定の内部フォーマットに変換し、DSP36に供給する。また、128はアナログ出力部であり、DSP36から供給されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し外部に出力する。130はデジタル出力部であり、DSP36から供給された内部フォーマットのデジタル音声信号を所定フォーマット(AES/EBU,ADAT,TASCAM等)のデジタル音声信号に変換し出力する。136はCUE用アナログ出力部であり、DSP36から供給されたデジタル音声信号である第1および第2のCUE出力信号を各々アナログ音声信号に変換し外部に出力する。
上記各構成要素102,104,128,130,136は、図1における音声I/O部34によって実現されるものであり、それ以外の構成は、DSP36において動作するマイクロプログラムによって実現されている。112は入力チャンネル調整部であり、パネル操作子群22および電動フェーダ群32の操作に基づいて、「128」チャンネルの入力チャンネルに対して音量・音質等の調整を行う。110はステレオ入力チャンネル調整部であり、最大4チャンネルのステレオ入力チャンネルに対して音量・音質等の調整を行う。なお、「1」系統のステレオの音声信号は左右「2」系統の音声信号から構成されていることとする。
114はエフェクトリターン部であり、「4」チャンネルの音声信号に対して音量・音質等の調整を行う。なお、エフェクトリターン部114は、主としてエフェクト処理の施された音声信号に割り当てられる。108は入力パッチ部であり、入力部102,104等の複数の入力ポートから供給されたデジタル音声信号を、ステレオ入力チャンネル調整部110、入力チャンネル調整部112、エフェクトリターン部114の任意の入力チャンネルに割り当てる。106は内蔵エフェクタ部であり、最大「8」ユニットのエフェクタから成り、供給された音声信号に対して、リバーブ、ディレイ、モジュレーション等のエフェクト処理を施し、その結果を入力パッチ部108を介してエフェクトリターン部114等に供給する。
116はMIXバス群であり、「96」系統のMIXバスから構成されている。なお、これらMIXバスを個別に指すときは、「第nMIXバス116−n」(1≦n≦96)のように表記する。各MIXバスにおいては、各入力チャンネル、各ステレオ入力チャンネルおよび各エフェクトリターン(以下、「入力チャンネル等」という)のデジタル音声信号のうち当該MIXバスに供給されたものがミキシングされる。各入力チャンネル等においては、音声信号をMIXバスに供給するか否かを各MIXバス毎に設定することができ、供給する場合には各MIXバスに対するセンドレベルやフェードモード(プリフェード/ポストフェード)等も系統毎に独立して設定することができる。118はステレオバスであり、「1」系統のステレオバスから構成されている。ステレオバスの構成は上記MIXバスと同様である。
120はステレオ出力チャンネル部であり、該ステレオバスにおけるミキシング結果のレベル調節および音質調節を行なう。122はMIX出力チャンネル部であり、上記各MIXバスにおける「96」系統のミキシング結果のレベル調節および音質調節を行なう。123はマトリクスバス群であり、ステレオ出力チャンネル部120およびMIX出力チャンネル部122の出力信号をさらにミキシングする「48」チャンネルのマトリクスバスから構成されている。124はマトリクス出力チャンネル部であり、マトリクスバス群123におけるミキシング結果のレベル調節および音質調節を行なう。126は出力パッチ部であり、ステレオ出力チャンネル部120、MIX出力チャンネル部122およびマトリクス出力チャンネル部124の出力信号を、各出力部128,130の任意のポートまたは上記内蔵エフェクタ部106の任意のユニットに割り当てる。
131は第1CUEバス、132は第2CUEバスであり、上記各構成要素106〜126における音声信号のうち、CUEオン状態である一または複数の音声信号(CUE信号)をミキシングする。また、ユーザは、第1,第2CUEバス131,132のカテゴリとして、「ステレオ」、「LCR」、または「5.1サラウンドシステム」等の中から何れかを任意に選択することができる。すなわち、第1,第2CUEバス131,132は各々複数のチャンネルから成り、チャンネル数は選択されたカテゴリに応じて決定されることになる。例えば、「ステレオ」であれば「2」チャンネル、「LCR」であれば「3」チャンネル、「5.1サラウンドシステム」であれば「6」チャンネルになる。これら第1,第2CUEバス131,132におけるミキシング結果は、CUE出力信号としてCUE調整部134に供給され、音質・音量等が調整された後にCUE用アナログ出力部136に供給される。また、上記各構成要素106〜126は、第1または第2CUEバス131,132のうち一方に対してのみCUE信号を出力することができる。各CUE信号を何れのCUEバスに出力するかについては、ユーザが適宜設定することができる。
2.2.アルゴリズムの要部の構成
次に、入力チャンネル調整部112、ステレオ出力チャンネル部120およびMIX出力チャンネル部122におけるアルゴリズム構成の詳細を図3を参照し説明する。図3において112−nは第n入力チャンネル調整部であり、第n入力チャンネル(1≦n≦128)における音質・音量調整を行う。また、122−mは第mMIX出力チャンネル部であり、第mMIX出力チャンネル(1≦m≦96)における音質・音量調整を行う。第n入力チャンネル調整部112−nの内部において150はヘッドアンプであり、入力パッチ部108から供給された音声信号を増幅する。151はパラメトリックイコライザであり、該音声信号に対する音質調整を行う。すなわち、該音声信号は高域、中高域、中低域および低域の4バンドに帯域分割され、各帯域毎に、バンドパスフィルタ、ローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、またはシェルビングフィルタによって周波数特性が調整される。152はダイナミクス設定部であり、音声信号のダイナミックレンジの伸長/圧縮処理を行う。
153はチャンネル遅延部であり、必要に応じて第n入力チャンネルの音声信号を遅延させる。154は音量調整部であり、第n入力チャンネルの音声信号のゲイン(信号レベル)を調節する。156はオンオフ切換部であり、第n入力チャンネル全体のオンオフを切り換える。162−1〜162−96は信号切換部であり、第n入力チャンネルから「96」系統のMIXバスに各々出力され得る音声信号をフェードモードに応じて切り換える。すなわち、フェードモードが「プリフェード」に設定されると、チャンネル遅延部152の出力信号が選択され、「ポストフェード」に設定されるとオンオフ切換部156の出力信号が選択される。164−1〜164−96はセンドレベル調節部であり、各MIXバスに出力する信号のゲインすなわちセンドレベルを調節する。
166−1〜166−96はセンドオンオフ切換部であり、各MIXバスに対するセンドオンオフ状態(各MIXバスに対して音声信号を供給するか否かの状態)を設定する。158はステレオセンドオンオフ切換部であり、第n入力チャンネルの音声信号をステレオバス118に供給するか否かを切り換える。160はPAN設定部であり、該音声信号をステレオバス118に供給する際の左右の音量バランスを設定する。168−L,RはCUE信号セレクタであり、第n入力チャンネル調整部112−nからCUEバス132に供給され得る音声信号を選択する。ここで、選択され得る音声信号とは、チャンネル遅延部152、音量調整部154、およびPAN設定部160の各出力信号である。169−L,RはCUEスイッチであり、CUEオン/オフ状態(選択された音声信号をCUEバス132に供給するか否か)を切り替える。
ところで、詳細は後述するが、本実施例においては、ユーザは、各入力チャンネルに対して「モノラル」、「ステレオ」、または「サラウンド」等のカテゴリを指定することができる。上述した構成要素168−L,Rおよび169−L,Rの構成は、第n入力チャンネルに対して「モノラル」のカテゴリが指定され、かつ、CUE信号の供給先であるCUEバスのカテゴリが「ステレオ」であった場合の構成である。入力チャンネル等のCUE信号ソースのカテゴリは「モノラル」以外の場合があり、CUEバスのカテゴリも「ステレオ」以外の場合もある。このように、様々なカテゴリの組み合わせに応じて、構成要素168−L,Rおよび169−L,Rに対応する箇所のアルゴリズムの構成は様々に相違し、信号の「減衰」や「ミキシング」等を伴う場合もある。より具体的には、当該部分のアルゴリズムは図8に示すCUEバスセンドレベルテーブル400によって決定されるが、該テーブル400の内容について詳細は後述する。
次に、ステレオ出力チャンネル部120の内部において170は音質調整部であり、上述したヘッドアンプ150、パラメトリックイコライザ151、およびダイナミクス設定部152と同様のものが「2」系統設けられており、ステレオ出力チャンネルにおける音質調整処理等を行う。172−L,Rは音量調整部であり、ステレオ出力チャンネルの左右の出力ゲインを調節する。174−L,Rはオンオフ切換部であり、ステレオ出力チャンネルの左右のオン/オフ状態を切り換える。176−L,Rはチャンネル遅延部であり、ステレオ出力チャンネルの音声信号を必要に応じて遅延する。また、特に図示しないが、ステレオ出力チャンネル部120においても、上記構成要素168−L,Rおよび169−L,Rに対応するCUE信号セレクタおよびCUEスイッチが設けられている。そして、該CUE信号セレクタにおいては、音質調整部170、音量調整部172−L,Rおよびチャンネル遅延部176−L,Rの何れかの出力信号がCUEバス132に供給され得る音声信号として選択され、CUEスイッチにおいては、CUEオン/オフ状態が切り替えられる。
次に、第mMIX出力チャンネル部122−mの内部において180は音質調整部であり、上述したヘッドアンプ150、パラメトリックイコライザ151、およびダイナミクス設定部152と同様に構成され第mMIX出力チャンネルにおける音質調整処理等を行う。182は音量調整部であり、第mMIX出力チャンネルの出力ゲインを調節する。184はオンオフ切換部であり、第mMIX出力チャンネルのオン/オフ状態を切り換える。186はチャンネル遅延部であり、第mMIX出力チャンネルの音声信号を必要に応じて遅延する。また、特に図示しないが、第mMIX出力チャンネル部122−mにおいても、上記構成要素169−L,Rおよび168−L,Rに対応するCUE信号セレクタおよびCUEスイッチが設けられている。そして、該CUE信号セレクタにおいては、音質調整部180、音量調整部182およびチャンネル遅延部186の何れかの出力信号がCUEバス132に供給され得る音声信号として選択され、CUEスイッチにおいては、CUEオン/オフ状態が切り替えられる。
図2においては、内蔵エフェクタ部106に属する各エフェクタは、出力パッチ部126を介して出力された音声信号を入力信号とし、エフェクト処理を施した音声信号を入力パッチ部108を介して出力するものであったが、これらのエフェクタは、第n入力チャンネル調整部112−n、ステレオ出力チャンネル部120、および第mMIX出力チャンネル部122−mの途中段階に介挿することもできる。例えば、第n入力チャンネル調整部112−nにおいては、ヘッドアンプ150の後段、パラメトリックイコライザ151の後段、ダイナミクス設定部152の後段、または音量調整部154の後段のうち、任意の箇所にエフェクタを挿入することができる。
また、ステレオ出力チャンネル部120および第mMIX出力チャンネル部122−mにおいても、同様の位置にエフェクタを挿入することができる。このように、各調整部112−n,120,122−mに挿入されたエフェクタを「インサーション・エフェクタ」という。ここで、第1入力チャンネル調整部112−1のパラメトリックイコライザ151の後段にモノラルのインサーション・エフェクタ192を挿入した例を図4(a)に示す。また、エフェクタはモノラルのものに限られず、ステレオ、あるいは5.1サラウンドシステムなどのカテゴリに属するエフェクタもあり、これらもインサーション・エフェクタとして適用することができる。その例を図4(b),(c)に示す。
図4(b)は、第1,第2入力チャンネル調整部112−1,112−2の各パラメトリックイコライザ151の後段にステレオのインサーション・エフェクタ193を挿入した例であり、図4(c)は、第1〜第6入力チャンネル調整部112−1〜112−6の各パラメトリックイコライザ151の後段に5.1サラウンドシステムのインサーション・エフェクタ194を挿入した例である。これらインサーション・エフェクタ192,193,194もCUEオン状態にすることができ、その際に第1または第2CUEバス131,132に供給されるCUE信号は、インサーション・エフェクタ192,193,194の出力端(図中で「Cueポイント」と表記されている箇所)における音声信号である。インサーション・エフェクタのCUE信号は、入力チャンネル等のCUE信号とは別個のものとして扱われる。
3.デジタルミキサの外観構成
次に、本実施例のデジタルミキサの平面図を図5に示す。図5の前方左側において72は音質調整部であり、選択された一のチャンネル(以下、「選択チャンネル」という)に対して、各種パラメータ(上記構成要素150〜153等のパラメータ)の詳細設定を行うための各種操作子および表示器から構成されている。また、70はチャンネルストリップ群であり、「16」のチャンネルストリップ70−1〜70−16から構成されている。これらチャンネルストリップは、指定された「レイヤ」に属する「16」のチャンネルに対して、信号レベル等の各種パラメータを設定する操作子等から構成されている。
一のチャンネルストリップは、電動フェーダ2、文字表示器4、CUEボタン6、fボタン8、SELボタン10、オン/オフ・ボタン12、ノブ14,18から構成されている。特に電動フェーダ2は、割り当てられたチャンネルの信号レベル(音量調整部154,172−L,R,182のゲイン)を調整するものであり、CUEボタン6は、CUEオン/オフ状態(CUEスイッチ169−L,R等のオン/オフ状態)をトグルで切り替えるものである。74は小型ディスプレイであり、ドットマトリクスディスプレイと、その上面に貼付されたタッチパネルとから構成されている。小型ディスプレイ74は、シーンリコール、ユーザ定義機能、その他各種動作モードについての表示および操作を行うためのものである。また、76−L,76−Rは、ステレオ出力チャンネル部120専用のチャンネルストリップである。
ここで、チャンネルストリップ70−1〜70−16に割り当てられ得る「レイヤ」について説明しておく。上述したように、入力チャンネルの数は「128」、MIX出力チャンネルの数は「96」、マトリクス出力チャンネルの数は「48」であり、これらのチャンネルにおいては、「16」チャンネルづつチャンネル番号順に分割したものが「レイヤ」になる。従って、レイヤ数は、入力チャンネルについては「8」、MIX出力チャンネルについては「6」、マトリクス出力チャンネルについては「3」である。さらに、本実施例においては「DCA」用に、「1」のレイヤ(「16」チャンネル)が設けられている。
「DCA(Ditigal Controlled Amplifier)」とは、複数の入力チャンネル等に対して、各入力チャンネル等のフェーダとは別の共通のフェーダ(DCAフェーダ)を割り当て、DCAフェーダによって設定されたゲインを、各入力チャンネル等のフェーダによって設定されたゲインに加算(リニアスケールでは乗算)し、これによって該複数の入力チャンネル等のゲインを決定することをいう。DCAフェーダは、主として、ピアノ、ドラムなどの大型の楽器や、例えばオーケストラの一部のパートの音量制御に用いられる。一般的にピアノ等、大型の楽器の演奏音は複数本のマイクによって集音される。これら複数のマイクはバランス調節を行うために各々個別の入力チャンネル等に割り当てられる。そして、これら入力チャンネル等によって「DCAグループ」が構成され、このDCAグループに対して一のDCAフェーダに割り当てられ、楽器全体としての音量はDCAフェーダによって調節されるのである。なお、DCAフェーダに対応するCUE信号は、上記DCAグループに属する入力チャンネル等のCUE信号をミキシングした結果になる。
次に、図5の後方左側において80はセンドレベル調整部であり、選択チャンネルが入力チャンネル等であるとき、該選択チャンネルから、各MIXバスへのセンドレベル等を設定する。センドレベル調整部80の内部においては、「16」個のノブから成るノブ群80aと、ノブ群80aにアサインするレイヤを選択するための複数のボタンから成るレイヤ選択部80bとが設けられている。ノブ群80aに含まれる各ノブは、選択チャンネルにおけるセンドレベル調節部164−1〜164−96(図3参照)の何れかに割り当てられ、当該ノブが回動操作されると、対応するセンドレベル調節部164−m(1≦m≦96)のゲインが増減される。82は左メインディスプレイ、84は右メインディスプレイであり、各々ドットマトリクスディスプレイと、その上面に貼付されたタッチパネルとから構成されている。
4.エフェクタ設定画面の例
ユーザは、所定の操作を行うことにより、次に、左右メインディスプレイ82,84に所望のエフェクタの設定画面を表示させることができる。図6に、その一例であるエフェクタ設定画面200を示す。図6において202は画像表示部であり、該エフェクタによって付与される効果処理の内容を画像によって表示する。203〜207はノブ画像であり、該エフェクタのパラメータ値を表示する。なお、ノブ画像203〜207は、操作パネルにおける複数のノブ18(図5参照)の直後の位置に配置され、ユーザは、これらノブ画像に対応するパラメータ値をノブ18を操作することによって設定することができる。210はCUEボタン画像であり、ユーザによって押下される毎に当該エフェクタのCUEオン/オフ状態がトグルで切り替えられる。
5.データ構成
5.1.入力チャンネル管理テーブル300
メモリ26のRAMには、図7に示す入力チャンネル管理テーブル300および図8に示すCUEバスセンドレベルテーブル400が記憶されている。
まず、図7の管理テーブル300内において302はチャンネル番号欄であり、入力チャンネル調整部112−1〜112−128に対して、「Ch 1」〜「Ch 128」の番号が順次記憶されている。304はカテゴリ欄であり、「モノラル」「ステレオ」、または「サラウンド」の何れかのカテゴリが記憶される。「モノラル」においては、一の入力チャンネルの音声信号が他の入力チャンネルの音声信号とは独立しており、「ステレオ」においては、二の入力チャンネルの音声信号がグループ(ペア)を構成している。また、「サラウンド」とは、三以上の入力チャンネルの音声信号がグループを構成している場合である。より詳細には、「サラウンド」のカテゴリは、実際は「LCR」、「5.1サラウンド」等に区別される。
また、カテゴリ欄304においては、各カテゴリ内における当該入力チャンネルの信号種別も記憶される。例えば、カテゴリが「ステレオ」であれば、信号種別としてL(左),R(右)の別が記憶される。また、カテゴリが「サラウンド」である場合は、サラウンドの種類に応じて信号種別も異なるが、例えば「LCR」においては、L(左フロント),C(センター),R(右フロント)の信号種別が記憶される。また、例えば5.1サラウンドシステムにおいては、L(左フロント),C(センター),R(右フロント)に加えて、Ls(左サラウンド),Rs(右サラウンド),LFE(低域効果音)の信号種別が記憶される。なお、LFE(低域効果音)とは、低域の効果音のみを出力するチャンネルであり、120Hz以下の周波数成分を有する(120Hz以上の周波数帯域をカットした)重低音を補助的に出力することで、音響に迫力を加えるためのものである。
306は名称欄であり、当該入力チャンネルの名称が記憶される。但し、同一のグループを構成するチャンネルには、同一の名称が記憶される。308はグループID欄であり、入力チャンネルのグループ毎に一意の識別番号を記憶する。図7の例にあっては、第1,第2入力チャンネル(Ch 1,Ch 2)には、共に同一の識別番号「101」が付与されており、両者によってステレオのグループが構成されている。また、第7〜第12入力チャンネル(Ch 7〜Ch 12)には、共に同一の識別番号「106」が付与され、これらによって「5.1サラウンド」のグループが構成されている。また、第14〜第16入力チャンネル(Ch 14〜Ch 16)には、共に同一の識別番号「108」が付与され、これらによって「LCR」のグループが構成されている。他の入力チャンネルは、各々が「モノラル」のグループを構成している。なお、入力チャンネル管理テーブル300にあっては、チャンネル番号欄302は固定であり、カテゴリ欄304、名称欄306、および自動割当モード欄310の内容はユーザが任意に設定することができる。また、グループID欄308における識別番号は、ユーザによるカテゴリ欄304の設定結果に基づいて自動的に付与される。
以上、入力チャンネル管理テーブル300の内容について詳述したが、メモリ26のRAM内にはMIX出力チャンネル部122およびマトリクス出力チャンネル部124に対しても、入力チャンネル管理テーブル300と同様の管理テーブルが記憶されており、各MIX出力チャンネルおよび各マトリクス出力チャンネルに対して、入力チャンネルと同様に、カテゴリ、名称、グループIDが指定される。なお、第mMIX出力チャンネル部122−mに設定されるカテゴリおよび信号種別は、そのままMIXバス116−mのカテゴリおよび信号種別でもある。
5.2.CUEバスセンドレベルテーブル400
次に、図8のCUEバスセンドレベルテーブル400において、横軸は、CUE信号ソースのカテゴリおよび信号種別を表しており、縦軸は、CUEバスのカテゴリおよび信号種別を表している。「CUE信号ソース」とは、具体的には入力チャンネル、MIX出力チャンネル、マトリクス出力チャンネル、エフェクタ等である。横軸および縦軸の交差点は、当該CUE信号ソースからCUEバスへのセンドレベル(ゲイン)をリニアスケールで表したものである。すなわち、デシベル表記に変換すると、図中の「1」は「0 [dB]」、図中の「0」は「−∞ [dB]」になる。「X01」,「X02」,「X03」等、「X」と2桁の数字で表される変数は、リニアスケールで「0〜1」の範囲で、ユーザが任意に設定することができる。但し、これらの変数は、通常の使用状態では「0」よりも大きい値に設定される。また、図8は、入力チャンネルのカテゴリとして「モノラル」、「ステレオ」、「LCR」、「5.1サラウンド」の「4」種類のみについて図示し、他のカテゴリについては図示を省略している。
以下、図8の内容についてさらに詳細を説明する。まず、CUE信号ソースにおける各チャンネルの信号種別(「L」,「C」,「R」等)に「_in」の文字列を付加し、CUEバスにおける各チャンネルの信号種別に「_out」の文字列を付加すると、CUE信号ソースのL(左)チャンネルからCUEバスのL(左)チャンネルへのセンドレベルを「センドレベルSL(L_in,L_out)」のように表記することができる。また、信号種別を表すL_in,L_out等の文字列がリニアスケールの「信号レベル」も表すものとし、L_outをL_inの一次関数として表現することにより、リニアスケールのセンドレベルを表すことができる。例えば、
L_out=X00・L_in …式(1)
のような数式である。この式において、左辺における「L_out」は、CUEバスのL(左)チャンネルに現れる信号レベルである。また、右辺における「L_in」は、CUE信号ソースの元々の信号レベルである。そして、「L_in」に対する係数「X00」は、センドレベルSL(L_in,L_out)をリニアスケールで表現した値になる。
(1)ソース:ステレオ→CUEバス:ステレオ
CUE信号ソースが「ステレオ」グループを形成し、対応するCUEバスに設定されたカテゴリも「ステレオ」である場合、リニアスケールで表したセンドレベルは以下の通りになる。
SL(L_in,L_out)=1,
SL(L_in,R_out)=0,
SL(R_in,L_out)=0,
SL(R_in,R_out)=1 …式(2)
ここで、信号種別を表すL_in,L_out,R_in,R_outをリニアスケールの「信号レベル」も表すものとし、上記各センドレベルを係数として用いた数式で信号レベルR_in,R_outを表現すると、下式のようになる。
L_out=1・L_in+0・R_in=L_in
R_out=0・L_in+1・R_in=R_in …式(3)
式(2),(3)は等価であり、以後は主として式(3)の形式によって各種センドレベルを表記する。上記センドレベルは、図8において、横軸の「ステレオ」と縦軸の「ステレオ」との交差範囲に相当する。
(2)ソース:LCR→CUEバス:ステレオ
CUE信号ソースが「LCR」グループを形成し、対応するCUEバスに設定されたカテゴリが「ステレオ」である場合、各センドレベルは、下式に基づいて設定される。
SL(L_in,L_out)=X01,
SL(L_in,R_out)=0,
SL(R_in,L_out)=0,
SL(R_in,R_out)=X02,
SL(C_in,L_out)=X03,
SL(C_in,R_out)=X03 …式(4)
また、式(4)は、上式(3)の表現方法によれば、次のように表記できる。
L_out=X01・L_in+X03・C_in
R_out=X02・R_in+X03・C_in …式(5)
上記センドレベルは、図8において、横軸の「LCR」と縦軸の「ステレオ」との交差範囲に相当する。
(3)ソース:5.1サラウンド→CUEバス:ステレオ
CUE信号ソースが「5.1サラウンド」グループを形成し、対応するCUEバスに設定されたカテゴリが「ステレオ」である場合、各センドレベルは、下式に基づいて設定される。
L_out=X11・L_in+X13・Ls_in+X15・C_in+X16・LFE_in,
R_out=X12・R_in+X14・Rs_in+X15・C_in+X16・LFE_in …式(6)
上記センドレベルは、図8において、横軸の「5.1サラウンド」と縦軸の「ステレオ」との交差範囲に相当する。
(4)ソース:ステレオ→CUEバス:LCR
CUE信号ソースが「ステレオ」グループを形成し、対応するCUEバスに設定されたカテゴリが「LCR」である場合、図8によれば、各センドレベルは、下式に基づいて設定される。
L_out=L_in,
C_out=X21・L_in+X22・R_in,
R_out=R_in …式(7)
(5)ソース:LCR→CUEバス:LCR
CUE信号ソースが「LCR」グループを形成し、対応するCUEバスに設定されたカテゴリが「LCR」である場合、図8によれば、各センドレベルは、下式に基づいて設定される。
L_out=L_in,
C_out=C_in,
R_out=R_in …式(8)
(6)ソース:5.1サラウンド→CUEバス:LCR
CUE信号ソースが「5.1サラウンド」グループを形成し、対応するCUEバスに設定されたカテゴリが「LCR」である場合、図8によれば、各センドレベルは、下式に基づいて設定される。
L_out=X31・L_in+X33・Ls_in+X36・LFE_in,
C_out=C_in+X36・LFE_in,
R_out=X32・R_in+X34・Rs_in+X36・LFE_in …式(9)
(7)ソース:ステレオ→CUEバス:5.1サラウンド
CUE信号ソースが「ステレオ」グループを形成し、対応するCUEバスに設定されたカテゴリが「5.1サラウンド」である場合、図8によれば、各センドレベルは、下式に基づいて設定される。
L_out=L_in,
C_out=X41・L_in+X41・R_in,
R_out=R_in,
Ls_out=L_in,
Rs_out=R_in,
LFE_out=X42・L_in+X42・R_in …式(10)
(8)ソース:LCR→CUEバス:5.1サラウンド
CUE信号ソースが「LCR」グループを形成し、対応するCUEバスに設定されたカテゴリが「5.1サラウンド」である場合、図8によれば、各センドレベルは、下式に基づいて設定される。
L_out=L_in,
C_out=C_in,
R_out=R_in
Ls_out=C_in+X51・L_in,
Rs_out=C_in+X52・R_in,
LFE_out=C_in+X53・L_in+X54・R_in …式(11)
(9)ソース:5.1サラウンド→CUEバス:5.1サラウンド
CUE信号ソースが「5.1サラウンド」グループを形成し、対応するCUEバスに設定されたカテゴリが「5.1サラウンド」である場合、図8によれば、各センドレベルは、下式に基づいて設定される。
L_out=L_in,
C_out=C_in,
R_out=R_in
Ls_out=Ls_in,
Rs_out=Rs_in,
LFE_out=LFE_in …式(12)
(10)CUE信号ソースがモノラルである場合
CUE信号ソースのカテゴリが「モノラル」である場合は、図8によれば、対応するCUEバスに設定されたカテゴリに関わらず、センドレベルは、リニアスケールで「1」に設定される。
以上のように、CUEバスセンドレベルテーブル400においては、各CUE信号ソースおよびCUEバスのカテゴリの組み合わせに対して、CUEバスへのセンドレベルが指定されている。
6.実施例の動作
6.1.動作の前提
(1)CUEグループについて
次に、本実施例における動作の前提について説明する。まず、本実施例においては、CUE信号は図9に示すように複数のグループに分類されている。これらのグループを「CUEグループ」という。CUEグループには、「Output」、「DCA」、「Input」および「Others」の4種類がある。ここで、CUEグループ「Output」は、MIX出力チャンネル、マトリクス出力チャンネルおよびステレオ出力チャンネルのCUE信号から構成されている。また、CUEグループ「DCA」は、DCAグループのCUE信号から構成されている。また、CUEグループ「Input」は、入力チャンネルのCUE信号から構成されている。また、CUEグループ「Others」は、その他のCUE信号、例えば内蔵エフェクタ部106、インサーション・エフェクタ192,193,194等のCUE信号から構成されている。
ここで、各CUEグループには、「常用度」という値が定義されており、これは、常用される傾向が強いほど、高い値になる。ミキサのユーザが通常の状態で監視する傾向の強いCUE信号は、最終的に出力されている音声信号であるから、「Output」に対して、最高の常用度「4」が付与されている。また、「DCA」に属するCUE信号は、複数の入力チャンネルをミキシングした結果であるから、個々の入力チャンネルに係る「Input」のCUE信号よりも常用される傾向が強いと考えられるため、「DCA」および「Input」には、各々「3」および「2」の常用度が付与されている。また、「Others」に属するその他のCUE信号は、ユーザがモニタする頻度は最も低いと考えられるため、最低の常用度「1」が付与されている。
(2)CUEモード
各チャンネルストリップ70−1〜70−16,76−L,76−Rにおいて、CUEボタン6を操作すると、当該CUEボタン6に係るCUE信号のオン/オフ状態がトグルで切り替えられる。その際、他のチャンネルのCUE信号の取扱を定める動作モードとして、ユーザは、小型ディスプレイ74において所定の操作を行うことにより、「CUEモード」を指定することができる。CUEモードは、「ラストCUEモード」または「ミックスCUEモード」のうち何れかである。ラストCUEモードにおいては、最後にオン操作された一のCUEボタン6に係る一系統のCUE信号のみがオン状態になり、他のCUE信号はオフ状態に設定される。
一方、ミックスCUEモードにおいては、複数のCUEボタン6のオン操作によって複数チャンネルのCUE信号をオン状態に設定することができ、これら複数のCUE信号はミキシングされ、ユーザにモニタされるCUE出力信号として出力される。但し、同時にオン状態に設定できるCUE信号は、上記CUEグループ「Output」、「DCA」、「Input」、「Others」のうち何れか一グループに属するCUE信号に限られる。従って、ミックスCUEモードが選択され、あるCUEグループに属する複数のCUE信号がオン状態であるとき、他のグループに係るCUEボタン6がオン操作されると、この最後にオン操作されたCUEボタン6に係るCUE信号のみがオン状態になり、それ以前にオン状態であったCUE信号は全てオフ状態に設定されることになる。
6.2.管理パラメータ設定処理
6.2.1.入力チャンネル等の設定
ユーザが小型ディスプレイ74において所定の操作を行うと、上記入力チャンネル管理テーブル300(図7)の内容を設定するために、図10に示す入力チャンネル設定ウィンドウ350が左右メインディスプレイ82,84に表示される。図10において352はチャンネル番号欄であり、上記入力チャンネル管理テーブル300(図7)におけるチャンネル番号欄302の内容が表示される。また、354はカテゴリ選択欄であり、管理テーブル300におけるカテゴリ欄304の内容を設定するために、各チャンネル毎に設けられたリストボックスによって構成されている。
356は名称設定欄であり、管理テーブル300における名称欄306の内容を設定するために、各チャンネル毎に設けられたテキストボックスによって構成されている。360はOKボタンであり、ユーザによって押下されると、入力チャンネル設定ウィンドウ350における設定内容を反映するように入力チャンネル管理テーブル300の内容が更新され、しかる後に入力チャンネル設定ウィンドウ350が閉じられる。また、362はキャンセルボタンであり、ユーザによって押下されると、管理テーブル300を更新することなく設定ウィンドウ350が閉じられる。364はスクロールボタンであり、設定ウィンドウ350に表示される入力チャンネルをスクロールする(「16」チャンネルづつ増加または減少させる)。
上記カテゴリ選択欄354のリストボックスにおいては、モノラル、ステレオ、サラウンド等のカテゴリが選択できる。そして、ステレオおよびサラウンドにあっては、ある入力チャンネルのカテゴリが設定されると、これに続く番号のチャンネルについても、カテゴリが自動的に設定される。例えば、ある第n入力チャンネルのカテゴリが「ステレオ」に設定されると、該第n入力チャンネルの信号種別がステレオL(左)に設定され、番号が「1」だけ大きい第(n+1)入力チャンネルの信号種別が同一グループのステレオR(右)に設定される。また、第n入力チャンネルに対して「LCR」のカテゴリが設定されると、該第n入力チャンネルを始点とする「3」チャンネルによってLCRのグループが形成される。これら信号種別はチャンネル番号順に、L(左フロント),C(センター),R(右フロント)に設定される。第n入力チャンネルに対して「5.1サラウンド」のカテゴリが設定されると、当該入力チャンネルを始点とする「6」チャンネルによってサラウンドのグループが形成される。これら信号種別はチャンネル番号順に、L(左フロント),C(センター),R(右フロント),Ls(左サラウンド),Rs(右サラウンド),LFE(低域効果音)に設定される。
図示の例にあっては、第1入力チャンネルのカテゴリが「ステレオ」に設定された結果、第1,第2入力チャンネルのカテゴリが共に「ステレオ」に設定されている。また、第1入力チャンネルの信号種別がL(左)に設定されるとともに、第2入力チャンネルの信号種別がR(右)に設定されている。また、第7入力チャンネルのカテゴリが「5.1サラウンド」に設定された結果、第7〜第12入力チャンネルによって「5.1サラウンド」のグループが形成され、これらの信号種別がL(左フロント),C(センター),R(右フロント),Ls(左サラウンド),Rs(右サラウンド),LFE(低域効果音)に順次設定されている。
以上、入力チャンネル設定ウィンドウ350(図10)の内容について説明したが、MIX出力チャンネルおよびマトリクス出力チャンネルについても、左右メインディスプレイ82,84に同様のウィンドウを表示させることができ、これらのカテゴリ、信号種別および名称を指定することができる。
6.2.2.CUEバスのカテゴリ設定
ユーザが小型ディスプレイ74において所定の操作を行うと、図11に示すCUEバス設定ウィンドウ250が左右メインディスプレイ82,84に表示される。図11において252,254は第1および第2CUEバス用カテゴリ選択欄であり、ユーザは、「ステレオ」、「LCR」または「5.1サラウンド」の中から所望のものを第1および第2CUEバス131,132のカテゴリとして選択することができる。256はOKボタンであり、ユーザによって押下されると、CUEバス設定ウィンドウ250における設定内容を反映するように、DSP36内のアルゴリズムの内容が更新され、しかる後に設定ウィンドウ250が閉じられる。また、258はキャンセルボタンであり、ユーザによって押下されると、DSP36内のアルゴリズムを更新することなく、設定ウィンドウ250が閉じられる。
6.3.CUEオン設定イベント処理(図12(a))
次に、CUEオン設定イベントルーチン(図12(a))の処理内容を説明する。本ルーチンは、CUEオフ状態になっているチャンネルに係るCUEボタン6、あるいはCUEオフ状態になっているエフェクタに係るCUEボタン画像(図6の210等)がオン操作された場合に起動される。図12(a)において処理がステップSP20に進むと、他にCUEオン状態である一または複数のCUE信号ソース(チャンネルまたはエフェクタ等。以下、「現在ソース」という)が存在するか否かが判定される。ここで「NO」(存在しない)と判定されると、処理はステップSP32に進み、今回のCUEオン設定イベントに係るCUE信号ソース(チャンネルまたはエフェクタ等。以下、「対象ソース」という)がCUEオン状態に設定される。すなわち、当該CUE信号ソースのカテゴリと、該CUE信号ソースに割り当てられたCUEバスのカテゴリとに応じて、図8に示したセンドレベルが設定される。
一方、既にCUEオン状態である現在ソースが存在する場合は、ステップSP20において「YES」と判定され、処理はステップSP22に進む。ここでは、現在ソースの属するCUEグループ名(「Output」、「DCA」、「Input」または「Others」)が取得される。次に、処理がステップSP24に進むと、対象ソースに係るCUEグループ(以下、「対象グループ」という)と、現在ソースに係るCUEグループ(以下、「現在グループ」という)とが同一であるか否かが判定される。ここで「YES(同一グループ)」と判定されると処理はステップSP32に進み、対象ソースがCUEオン状態に設定される。
このように、ステップSP24を介してステップSP32が実行される場合、現在ソースがCUEオフ状態に設定されるか否かは、CUEモードとして「ラストCUEモード」、「ミックスCUEモード」の何れが選択されているかに応じて異なる。すなわち、ラストCUEモードが選択されている場合は、現在ソースは全てCUEオフ状態に設定され、対象ソースのみがCUEオン状態に設定される。一方、CUEモードとしてミックスCUEモードが選択されている場合、現在ソースはCUEオン状態のまま維持されるとともに、それに加えて、対象ソースもCUEオン状態に設定される。
一方、対象グループと現在グループとが異なる場合、ステップSP24において「NO」と判定され、処理はステップSP26に進む。ここでは、対象グループの常用度が現在グループの常用度よりも高いか否かが判定される。ここで「NO」と判定されると、処理はステップSP28に進み、現在ソースを特定する情報(以下、「ソース情報」という)がメモリ26内の所定領域に記憶される。ここで、ソース情報は、CUEグループ毎に記憶されるが、常用度が最低である「Others」についてはソース情報を記憶する状況は生じないため、メモリ26には、「Output」、「DCA」および「Input」の各CUEグループに対応した、最大「3」種類のソース情報が記憶される。そして、ステップSP28にあっては、「Output」、「DCA」または「Input」のうち、現在グループに係るソース情報が記憶される(または更新される)ことになる。次に、ステップSP30,32が実行されることにより、現在ソースが全てCUEオフ状態に設定され、対象ソースがCUEオン状態に設定される。
6.4.CUEオフ設定イベント
次に、CUEオフ設定イベントルーチン(図12(b))の処理内容を説明する。本ルーチンは、CUEオン状態になっているチャンネルに係るCUEボタン6、あるいはCUEオン状態になっているエフェクタに係るCUEボタン画像がオフ操作された場合に起動される。図12(b)において処理がステップSP40に進むと、他にCUEオン状態である一または複数のソースが存在するか否かが判定される。ここで「YES」(存在する)と判定されると、処理はステップSP46に進み、今回のCUEオフ設定イベントに係るソース(以下、「対象ソース」という)がCUEオフ状態に設定され、本ルーチンが終了する。
一方、他にCUEオン状態であるソースが無い場合は、ステップSP40において「NO」と判定され、処理はステップSP41に進む。ここでは、対象グループ(対象ソースの属するCUEグループ)に係るソース情報(上記ステップSP28において記憶される情報)がクリアされる。次に処理がステップSP42に進むと、対象ソースに係る常用度よりも高い常用度を有するソース情報がメモリ26内に保存されているか否かが判定される。ここで「YES」(保存されている)と判定されると、処理はステップSP44に進み、「対象ソースに係る常用度よりも高い常用度を有するソース情報のうち、常用度が最も低いソース情報」に基づいてCUEオン/オフ状態が再現される。
このステップSP44の処理において、「対象ソースに係る常用度よりも高い常用度を有するソース情報のうち、常用度が最も低いソース情報」について具体的に説明しておく。例えば現在グループが「Others」であって、該「Others」グループの全てのチャンネルがCUEオフ状態にされると、「Input」に係るソース情報が記憶されているか否かが判定され、記憶されている場合には、「Input」に係るソース情報に基づいてCUEオン/オフ状態が再現される。一方、「Input」に係るソース情報が記憶されていない場合には、「DCA」に係るソース情報が記憶されているか否かが判定され、記憶されている場合には、「DCA」に係るソース情報に基づいてCUEオン/オフ状態が再現される。「Input」,「DCA」の何れに係るソース情報も記憶されていない場合には、「Output」に係るソース情報が記憶されているか否かが判定され、記憶されている場合には、「Output」に係るソース情報に基づいてCUEオン/オフ状態が再現される。また、「Input」,「DCA」,「Output」の何れのCUEグループについてもソース情報が記憶されていない場合には、ステップSP44においては実質的な処理は行われない。次に、処理がステップSP46に進むと、今回のCUEオフ設定イベントに係る対象ソースがCUEオフ状態に設定され、本ルーチンが終了する。
7.具体的動作例
次に、本実施例の具体的な動作例を図13を参照し説明する。図13は、第1〜第16入力チャンネルをCUE信号ソースとし、これらCUE信号ソースがCUEオン状態に設定されたときに第1,第2CUEバス131,132に供給されるCUE信号のセンドレベルの概要を示したものである。ここで、第1〜第16入力チャンネルのカテゴリは、図10の入力チャンネル設定ウィンドウ350の通りであるとし、これらのCUE信号の出力先として第2CUEバス132が選択されているものとする。また、第1,第2CUEバス131,132のカテゴリは、図11の設定ウィンドウ250の通りであるとする。
ここで、5.1サラウンドのグループを構成する第7〜第12入力チャンネルの音声信号をモニタする必要が生じたとする。この場合、ユーザは、CUEモードとしてミックスCUEモードを選択し、操作パネル上で第7〜第12入力チャンネルに係る「6」個のCUEボタン6を押下してCUEオン状態にするとよい。すると、図13に示すように、第7〜第12入力チャンネルにおけるL(左フロント),C(センター),R(右フロント)Ls(左サラウンド),Rs(右サラウンド),LFE(低域効果音)の各音声信号が、第2CUEバス132において対応するチャンネルにのみ、自動的に供給される。この第2CUEバス132から出力されたCUE出力信号を5.1サラウンドシステムのスピーカを介して放音することにより、ユーザは、第7〜第12入力チャンネルによる音像位置などを正確に把握することができる。
ここで、第7〜第12入力チャンネルには、5.1サラウンドシステムのインサーション・エフェクタ(例えば、図4(c)のインサーション・エフェクタ194)が挿入されていたとする。そして、そのエフェクタのパラメータを調節する必要が生じたとする。この場合、ユーザは、当該インサーション・エフェクタの設定画面(例えば図6のエフェクタ設定画面200)を左右メインディスプレイ82,84に表示させパラメータを調節すればよい。ここで、該インサーション・エフェクタのパラメータを調節するにあたっては、該インサーション・エフェクタ自体の出力信号を聞きながら行うことが望ましい。そこで、ユーザは、該設定画面におけるCUEボタン画像210を押下し、これをCUEオン状態に設定することになる。
CUEボタン画像210に対するCUEオン操作が行われると、上述のようにCUEオン設定イベントルーチン(図12(a))が起動される。この時点以前にCUEオン状態であったCUE信号ソース、すなわち現在ソースは第7〜第12入力チャンネルであり、図9によれば、その常用度は「2」である。そして、新たにCUEオン操作がなされたCUE信号ソース、すなわち対象ソースはインサーション・エフェクタであり、図9によれば、その常用度は「1」である。このように、対象ソース(エフェクタ)よりも現在ソースの常用度が高いため、この場合はステップSP28の処理が実行され、これら現在ソースを特定するソース情報がメモリ26に記憶される。
そして、ステップSP30の処理が実行されると、これら現在ソース(第7〜第12入力チャンネル)がCUEオフ状態に設定され、しかる後に対象ソース(エフェクタ)がCUEオン状態に設定される。すなわち、当該エフェクタから出力されるL(左フロント),C(センター),R(右フロント)Ls(左サラウンド),Rs(右サラウンド)およびLFE(低域効果音)の各チャンネルの信号が、第2CUEバス132における対応するチャンネルに供給される。そして、第2CUEバス132からのCUE出力信号が5.1サラウンドシステムのスピーカを介して放音されると、ユーザは、音像位置などを正確に把握しつつ、インサーション・エフェクタのパラメータを調整することができる。
インサーション・エフェクタのパラメータ調整が終了し、再び第7〜第12入力チャンネルの出力信号をモニタする必要が生じると、ユーザは再びCUEボタン画像210を押下し、インサーション・エフェクタをCUEオフ状態に設定するとよい。CUEボタン画像210に対するCUEオフ操作が行われると、CUEオフ設定イベントルーチン(図12(b))が起動される。ここで、先にステップSP28が実行された際に、第7〜第12入力チャンネルに係るソース情報がメモリ26に記憶されていたから、ステップSP44においては、これら第7〜第12入力チャンネルがCUEオン状態に設定され、しかる後にステップSP46が実行されることにより、インサーション・エフェクタがCUEオフ状態に設定される。すなわち、本実施例においては、この場合に「CUEボタン画像210をオフ操作する」というワンタッチの操作によって、「第7〜第12入力チャンネルの6個のCUEボタン6をCUEオン操作する事と全く等価な結果を実現することができる。
このように、本実施例によれば、各入力チャンネルおよびCUEバスに対してカテゴリを予め指定しておくことにより、各CUE信号ソースからCUEバスの各チャンネルへのセンドレベルを予め指定しておくことができる。そして、入力チャンネル、MIX出力チャンネル等に係るCUEボタン6を押下し、あるいはエフェクタ設定画面200におけるCUEボタン画像210を押下するという単純な操作によって、CUE信号ソースを構成する各信号種別の音声信号を、CUEバスにおける対応するチャンネルに対して、予め設定したセンドレベルで自動的に供給することができる。これにより、本実施例のデジタルミキサは、高い操作性を実現することができる。
8.変形例
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記実施例においては、CUEバスセンドレベルテーブル400に記憶されるセンドレベルは、リニアスケールで「1」または「0」に固定されるものと、ユーザが任意に設定できるもの(例えばX01,X02など)とから構成されていたが、テーブルに記憶される全てのセンドレベルについて、ユーザが任意に設定できるようにしてもよい。これにより、例えば、図8においてリニアスケールで「1」と表記されているセンドレベルは、「0」よりも大きい任意の値に設定することができる。
(2)また、上記実施例においては、デジタルミキサのCPU24上で動作するプログラム、またはDSP36上で動作するプログラムによってCUEバスへのセンドレベルを設定したが、このプログラムのみをCD−ROM、メモリカード等の記録媒体に格納して頒布し、あるいは伝送路を通じて頒布することもできる。
2:電動フェーダ、4:文字表示器、6:CUEボタン(CUEオン/オフ切替手段)、8:fボタン、10:SELボタン、12:オン/オフ・ボタン、14,18:ノブ、20:パネル表示器群、22:パネル操作子群、24:CPU、26:メモリ、28:その他I/O部、30:CPUバス、32:電動フェーダ群、34:音声I/O部、36:DSP、38:ネットワークI/O部、40:オーディオバス、70:チャンネルストリップ群、70−1:チャンネルストリップ、70−1〜70−16:チャンネルストリップ、72:音質調整部、74:小型ディスプレイ、76−L,76−R:チャンネルストリップ、80:センドレベル調整部、80a:ノブ群、80b:レイヤ選択部、82,84:左右メインディスプレイ、102:アナログ入力部、104:デジタル入力部、106:内蔵エフェクタ部、108:入力パッチ部、110:ステレオ入力チャンネル調整部、112:入力チャンネル調整部、112−1〜112−128:入力チャンネル調整部、114:エフェクトリターン部、116:MIXバス(ミキシングバス)、118:ステレオバス、120:ステレオ出力チャンネル部、122:MIX出力チャンネル部、122−m:第mMIX出力チャンネル部、123:マトリクスバス群、124:マトリクス出力チャンネル部、126:出力パッチ部、128:アナログ出力部、128,130:各出力部、130:デジタル出力部、131:第1CUEバス、132:第2CUEバス、136:CUE信号用アナログ出力部、150:ヘッドアンプ、151:パラメトリックイコライザ、152:ダイナミクス設定部、153:チャンネル遅延部、154:音量調整部、156:オンオフ切換部、158:ステレオセンドオンオフ切換部、160:PAN設定部、162−1〜162−96:信号切換部、164−1〜164−96:センドレベル調節部、166−1〜166−96:センドオンオフ切換部、168−L,R:CUE信号セレクタ、169−L,R:CUEスイッチ、170:音質調整部、172−L,R:音量調整部、174−L,R:オンオフ切換部、176−L,R:チャンネル遅延部、180:音質調整部、182:音量調整部、184:オンオフ切換部、186:チャンネル遅延部、192,193,194:インサーション・エフェクタ、200:エフェクタ設定画面、202:画像表示部、203〜207:ノブ画像、210:CUEボタン画像(CUEオン/オフ切替手段)、250:設定ウィンドウ、250:CUEバス設定ウィンドウ(CUEバスカテゴリ選択手段)、252,254:CUEバス用カテゴリ選択欄、256:OKボタン、258:キャンセルボタン、300:管理テーブル、300:入力チャンネル管理テーブル、300:(入力チャンネル管理テーブル)、302:チャンネル番号欄、304:カテゴリ欄、306:名称欄、308:グループID欄、310:自動割当モード欄、350:設定ウィンドウ、350:入力チャンネル設定ウィンドウ、352:チャンネル番号欄、354:カテゴリ選択欄、356:名称設定欄、360:OKボタン、362:キャンセルボタン、364:スクロールボタン、400:CUEバスセンドレベルテーブル(CUEバスセンドレベル記憶手段)。

Claims (6)

  1. 複数の入力チャンネルの音声信号に対して、各々複数段階に渡る信号処理を施す入力チャンネル調整部と、
    前記入力チャンネル調整部から出力された信号をミキシングするミキシングバスと、
    前記複数の入力チャンネルを複数のグループに分類するとともに、ユーザの操作に基づいて分類状態を書き換え可能な入力チャンネル管理テーブルを記憶する入力チャンネル管理テーブル記憶手段であって、前記各グループは、各々、一の入力チャンネルから成るモノラル、二の入力チャンネルから成るステレオ、および三以上の入力チャンネルから成るサラウンドのうちの何れかのカテゴリに属するものである、入力チャンネル管理テーブル記憶手段と、
    前記入力チャンネル調整部における前記複数段階に渡る信号処理の途中段階に挿入され、モノラル、ステレオまたはサラウンドのうち何れかのカテゴリを有するインサーション・エフェクタと、
    前記各入力チャンネルおよびインサーション・エフェクタをCUE信号ソースとして、これらCUE信号ソースに対応して設けられ、前記各入力チャンネルおよびインサーション・エフェクタのCUEオンおよびCUEオフ状態を切り替える複数のCUEオン/オフ切替手段と、
    前記各CUE信号ソースのうち、CUEオン状態に設定されたCUE信号ソースから出力される一または複数チャンネルの音声信号であるCUE信号をミキシングするCUEバスと、
    該CUEバスにおいてミキシングされた音声信号を出力するCUE信号出力手段と、
    前記CUEバスのカテゴリを、少なくともステレオおよびサラウンドを含む複数の選択肢の中から、ユーザの操作に基づいて選択するCUEバスカテゴリ選択手段と、
    前記各CUE信号ソースのカテゴリと、前記CUEバスのカテゴリとに対応して、前記各CUE信号ソースから前記CUEバスに出力される前記CUE信号のセンドレベルを記憶するCUEバスセンドレベル記憶手段と、
    前記CUEオン/オフ切替手段が操作されることにより、前記各CUE信号ソースのうち何れかがCUEオン状態に設定されると、当該CUE信号ソースから前記CUEバスに対するセンドレベルを前記CUEバスセンドレベル記憶手段に記憶されたセンドレベルに設定するCUEバスセンドレベル設定手段と
    を有することを特徴とするデジタルミキサ。
  2. 前記ステレオのカテゴリが設定されたCUE信号ソースは、左および右の信号種別のチャンネルから成るものであり、前記ステレオのカテゴリが設定されたCUEバスは、左および右の信号種別のチャンネルから成るものであり、
    前記CUEバスセンドレベル設定手段は、前記CUE信号ソースおよび前記CUEバスのカテゴリが共にステレオである組み合わせに対して、前記CUE信号ソースの左チャンネルから前記CUEバスの左チャンネルへのセンドレベルと、前記CUE信号ソースの右チャンネルから前記CUEバスの右チャンネルへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」よりも大きい所定値に設定するとともに、前記CUE信号ソースの左チャンネルから前記CUEバスの右チャンネルへのセンドレベルと、前記CUE信号ソースの右チャンネルから前記CUEバスの左チャンネルへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」に設定するものである
    ことを特徴とする請求項1記載のデジタルミキサ。
  3. 前記サラウンドのカテゴリが設定されたCUE信号ソースは、左、右および中央の信号種別のチャンネルを少なくとも有するものであり、前記サラウンドのカテゴリが設定されたCUEバスは、左、右および中央の信号種別のチャンネルを少なくとも有するものであり、
    前記CUEバスセンドレベル設定手段は、前記CUE信号ソースおよび前記CUEバスのカテゴリが共にサラウンドである組み合わせに対して、前記CUE信号ソースの左チャンネルから前記CUEバスの左チャンネルへのセンドレベルと、前記CUE信号ソースの右チャンネルから前記CUEバスの右チャンネルへのセンドレベルと、前記CUE信号ソースの中央チャンネルから前記CUEバスの中央チャンネルへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」よりも大きい値に設定するとともに、前記CUE信号ソースの左チャンネルから前記CUEバスの右および中央チャンネルへのセンドレベルと、前記CUE信号ソースの右チャンネルから前記CUEバスの左および中央チャンネルへのへのセンドレベルと、前記CUE信号ソースの中央チャンネルから前記CUEバスの左および右チャンネルへのへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」に設定するものである
    ことを特徴とする請求項2記載のデジタルミキサ。
  4. 前記CUEバスセンドレベル設定手段は、前記CUE信号ソースのカテゴリがステレオであり、前記CUEバスのカテゴリがサラウンドである組み合わせに対して、前記CUE信号ソースの左チャンネルから前記CUEバスの左および中央チャンネルへのセンドレベルと、前記CUE信号ソースの右チャンネルから前記CUEバスの右および中央チャンネルへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」よりも大きい値に設定するとともに、前記CUE信号ソースの左チャンネルから前記CUEバスの右チャンネルへのセンドレベルと前記CUE信号ソースの右チャンネルから前記CUEバスの左チャンネルへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」に設定するものである
    ことを特徴とする請求項3記載のデジタルミキサ。
  5. 前記CUEバスセンドレベル設定手段は、前記CUE信号ソースのカテゴリがサラウンドであり、前記CUEバスのカテゴリがステレオである組み合わせに対して、前記CUE信号ソースの左チャンネルから前記CUEバスの左チャンネルへのセンドレベルと、前記CUE信号ソースの右チャンネルから前記CUEバスの右チャンネルへのセンドレベルと前記CUE信号ソースの中央チャンネルから前記CUEバスの左および右チャンネルへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」よりも大きい値に設定するとともに、前記CUE信号ソースの左チャンネルから前記CUEバスの右チャンネルへのセンドレベルと前記CUE信号ソースの右チャンネルから前記CUEバスの左チャンネルへのセンドレベルとをリニアスケールで「0」に設定するものである
    ことを特徴とする請求項4記載のデジタルミキサ。
  6. 複数の入力チャンネルの音声信号に対して、各々複数段階に渡る信号処理を施す入力チャンネル調整部と、
    前記入力チャンネル調整部から出力された信号をミキシングするミキシングバスと、
    前記複数の入力チャンネルを複数のグループに分類するとともに、ユーザの操作に基づいて分類状態を書き換え可能な入力チャンネル管理テーブルを記憶する入力チャンネル管理テーブル記憶手段であって、前記各グループは、各々、一の入力チャンネルから成るモノラル、二の入力チャンネルから成るステレオ、および三以上の入力チャンネルから成るサラウンドのうちの何れかのカテゴリに属するものである、入力チャンネル管理テーブル記憶手段と、
    前記入力チャンネル調整部における前記複数段階に渡る信号処理の途中段階に挿入され、モノラル、ステレオまたはサラウンドのうち何れかのカテゴリを有するインサーション・エフェクタと、
    前記各入力チャンネルおよびインサーション・エフェクタをCUE信号ソースとして、これらCUE信号ソースに対応して設けられ、前記各入力チャンネルおよびインサーション・エフェクタのCUEオンおよびCUEオフ状態を切り替える複数のCUEオン/オフ切替手段と、
    前記各CUE信号ソースのうち、CUEオン状態に設定されたCUE信号ソースから出力される一または複数チャンネルの音声信号であるCUE信号をミキシングするCUEバスと、
    該CUEバスにおいてミキシングされた音声信号を出力するCUE信号出力手段と、
    前記CUEバスのカテゴリを、少なくともステレオおよびサラウンドを含む複数の選択肢の中から、ユーザの操作に基づいて選択するCUEバスカテゴリ選択手段と、
    前記各CUE信号ソースのカテゴリと、前記CUEバスのカテゴリとに対応して、前記各CUE信号ソースから前記CUEバスに出力される前記CUE信号のセンドレベルを記憶するCUEバスセンドレベル記憶手段と、
    処理装置と
    を有するデジタルミキサに適用されるプログラムであって、前記処理装置を
    前記CUEオン/オフ切替手段が操作されることにより、前記各CUE信号ソースのうち何れかがCUEオン状態に設定されると、当該CUE信号ソースから前記CUEバスに対するセンドレベルを前記CUEバスセンドレベル記憶手段に記憶されたセンドレベルに設定するCUEバスセンドレベル設定手段
    として機能させるためのプログラム。
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