JP4107243B2 - 音楽処理ソフトウェア - Google Patents

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この発明は、例えばマルチトラックレコーディング用のレコーダソフトや音楽用のシーケンサソフト等のようなコンピュータを用いた音楽作成等を行うための音楽処理ソフトウェアのプログラムに関し、詳しくは、複数チャンネルでのオーディオ波形データのミキシング機能を備えるものであって、該ミキサの複数のチャンネルの各々に対して1乃至複数のエフェクトを設定できるものに関する。
従来から、コンピュータを用いた音楽作成に関連する各種機能(編集、録音、再生など)を実現するアプリケーションプログラム(音楽処理ソフトウェアのプログラム。)が知られている。最近では、こうした音楽処理ソフトに備わるシーケンサ(ソフトウェアシーケンサ)上において、或るトラックにはオーディオ波形信号を録音してオーディオ波形トラックを作成し、また、或るトラックではMIDIデータの入ったMIDIトラックを作成することで、MIDIデータとオーディオ波形データとを自由に組み合わせた楽曲作成が行えるようになっている。この種のソフトウェアシーケンサ上では、ユーザは波形トラック及びMIDIトラック数を任意に増設することができる。また、ユーザは、音楽処理ソフトに備わるソフトウェアミキサを用いて、前記波形トラックで再生される波形データに対して、ミキシング処理を行ったり、エフェクト付与等の波形処理を施したりすることができる。こうしたソフトウェアミキサ上のミキサチャンネル数もまたユーザが任意に追加することができる。
上記のような音楽処理ソフトウェアのソフトウェアミキサにおいては、プラグインエフェクトを利用することで、使用可能なエフェクトの種類を拡張することができる。該音楽処理ソフトにおけるプラグインエフェクトの利用手順は次のようである。なお、ここでプラグインエフェクトはソフトウェアプログラムによって実現されるものとする。(1)所定のプラグイン用のフォルダ内に当該プラグインエフェクトのファイルを置く。これにより、当該プラグインエフェクトが、該音楽処理ソフト上で利用可能なプラグインエフェクトとして表示されるようになる。(2)ミキサに備わる複数のチャンネルストリップの各々には、各チャンネル毎に1乃至複数のエフェクトを割り当てるためのエフェクトボックスが設けられており、ユーザは所望の波形チャンネルの所望のエフェクトボックスにて、所望のプラグインエフェクトを挿入できる。(3)ユーザは、挿入されたプラグインエフェクトについて、パラメータ設定パネルを開き、該設定パネルにおいて当該エフェクトのパラメータ設定を行うことができる。以上の手順により、音楽処理ソフト上でプラグインエフェクトを使用できる。
ところで、プラグインエフェクトを使用可能なソフトウェアミキサにおいて、ユーザが新規にミキサのチャンネル(及びシーケンサのトラック)を追加した場合、該追加されたチャンネルは、プラグインエフェクトが何も挿入されていない初期設定の状態とされる。また、ユーザがミキシングのチャンネルにプラグインエフェクトを挿入した場合、その挿入されたプラグインエフェクトのパラメータ設定は、メーカでの初期設定等に従う特定の初期状態(例えば、イコライザであればフラットな状態、コンプレッサであればレシオがゼロの効いていない状態等)とされていた。
従って、ユーザは、プラグインエフェクトを使用するソフトウェアミキサにおいて、新規にチャンネル(トラック)を追加する度に、上述した手順に従って、新規チャンネルに対するプラグインエフェクトの挿入操作及び該挿入したプラグインエフェクトのパラメータ設定操作を行わなければならず、面倒であった。
この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、前記音楽処理ソフト上でプラグインエフェクトを使用するに際して、新規にミキサのチャンネル(又はシーケンサのトラック)が追加された場合に、該追加されたチャンネル(又はトラック)に対してプラグインエフェクトを挿入するためのユーザ操作及びそのパラメー設定のためのユーザ操作という操作手間を省き、音楽作成の効率を上げることができるようにすることを目的とする。
この発明は、オーディオ波形データのミキサ機能を具えた音楽処理ソフトウェアのプログラムであって、コンピュータに、ユーザ操作に応じて、前記ミキサの複数チャンネルの各々につき、1又は複数のプラグインエフェクトを選択して挿入る手順と、ユーザ操作に応じて、各チャンネルチャンネルに挿入された1又は複数のプラグインエフェクトの各々についてパラメータを設定する手順と、ユーザ操作に応じて、前記複数チャンネルの中から所望のチャンネルを選択る手順と、前記選択されたチャンネルについて挿入されている各プラグインエフェクトのID及びそのパラメータをデフォルトデータとして保存する手順と、ユーザ操作に応じて、前記ミキサで新規のチャンネルを追加する手順と、前記新規のチャンネルが追加されたとき、該追加された新規のチャンネルに関して前記デフォルトデータとして保存された前記IDが示す各プラグインエフェクトを自動的に挿入するとともに、該デフォルトデータとして保存された各プラグインエフェクトの前記パラメータを自動的に設定する手順とを実行させるプログラムであることを特徴とする。
これによれば、ミキサの複数チャンネルの各々には、ユーザが選択した1又は複数のプラグインエフェクトが挿入され、ユーザ操作に応じて、各チャンネルに挿入された各プラグインエフェクトのパラメータが設定される。ユーザが、複数チャンネルの中から所望のチャンネルを選択すると、その選択されたチャンネルに挿入されている各プラグインエフェクトのID及びそのパラメータがデフォルトデータとして保存される。ユーザは、例えば、自身がよく使用する1又は複数のプラグインエフェクトと、そのプラグインエフェクトのパラメータの設定状態を、前記デフォルトデータとして保存することができる。そしてユーザが新規チャンネル追加したときに、該新規に追加されたチャンネルにして前記デフォルトデータとして保存された前記IDが示す各プラグインエフェクトを自動的に挿入するとともに、該デフォルトデータとして保存された各プラグインエフェクトの前記パラメータを自動的に設定することができる。このように、デフォルトデータを利用することで、新規チャンネルが作成される度に複数のプラグインエフェクトをそのチャンネルに1つずつ挿入する操作手間及びそれらのプラグインエフェクトのパラメータを設定する操作手間を省いて、所望のエフェクトを所望のパラメータの設定状態で利用できるようになるので、音楽作成作業の効率を向上できる。
以下添付図面を参照して、この発明の一実施例について説明する。以下の説明において、この実施例に係る音楽処理ソフトウェアは、例えば汎用のパーソナルコンピュータ上で実行されるものであって、シーケンサ機能、並びに、オーディオ波形データに対するミキサ機能等、コンピュータを利用した音楽(ソング)作成に必要な各種機能を備える。ユーザは、当該音楽処理ソフトのシーケンサ上において、或るトラックにはオーディオ波形信号を録音してオーディオ波形トラックを作成し、また、或るトラックではMIDI形式の演奏イベントデータ等のMIDIデータの入ったMIDIトラックを作成して、音楽(ソング)作成を行う。ディスプレイ上には、該音楽処理ソフトで実現される各種機能(データ編集、ミキシング、録音、再生など)に応じた種々の操作画面(ウィンドウ)が表示され、ユーザは、各種機能の切り替えや各種数値設定、入力指示等の音楽作成に関する各種作業の大半を、GUIによる表示画面上からマウスなどのポインティングデバイスを用いて行なうことができる。
図1は、当該音楽処理ソフトによる音楽作成のメイン画面(「Arrange Window」)のディスプレイ表示例を示している。図においてメイン画面の上部に表記された当該ウィンドウ名を示す文字列「Arrange Window」の右側には、現在作成中の曲名(ソング名)として、文字列「My Music」が表示されている。このメイン画面において、現在作成中の曲(ソング)を構成する複数のトラックを表すトラック表示部10が設けられている。トラック表示部10において横一列の表示段が1つのトラックに対応しており、図の例ではトラック1〜6が設定されている。各トラック1〜6には、トラック名(「Track Name」)が与えられており、図示の通り「Piano」「Guitar」など適宜のトラック名が表示される。各トラック1〜6の左端には、各トラックに入っているデータが、夫々、波形データかMIDIデータであるかを標識する表示領域「T」が設けられており、ここに識別子「M」が表示されていれば、当該トラックがMIDIデータトラックであることを示し、図の例ではトラック6がこれに該当する。また、識別子「W」によって当該トラックがオーディオ波形トラックであることを示し、図の例ではトラック1〜5がこれに該当する。この領域「T」の左側には、各トラック1〜6ごとのミュートのオン/オフ設定状態を示す表示領域「M」が設けられており、黒丸(「●」)の表示により当該トラックがミュート・オンされていることを表す。また「Output」欄には、各トラックに入っているデータの出力先が示されている。図において「Master]はマスター出力に出力することを示し、「Group(1又は2)」は、同一のグループとして設定された複数トラックの波形データが、当該グループ単位でミキシング処理等されるべく1つのミキサ上のチャンネル(グループチャンネル)に出力されることを表す。また、図において、MIDIトラックであるトラック6の出力先として示されている「ES−3ch」は、「ES」というソフトウェアのプラグインインストゥルメンツ(ソフトウェア音源)にトラック6内のMIDIデータを送ることを示す。
図1のメイン画面において、各トラック1〜6の右手には、各トラック内のデータの時間軸上の位置を示すタイムラインが設けられている。このタイムライン上において、各トラック1〜6毎の表示段に示す帯(図においては1つの帯のみを符号7で示し、他を代表する)は、当該トラックにおける各波形データに対応しており、この帯7の表示位置により、時間軸8上での当該データの記録位置を表す。前記時間軸8の時間単位は実時間単位で示されていてもよいし、拍単位で示されていてもよい。カーソル9は、現時点でのデータ再生開始位置を示している。カーソル9が示す時間位置は、メイン画面とは別のウィンドウ20に設けられたタイマ(時計)30に表示される。ウィンドウ20には、タイマ30とともに、録音を指示するためのアイコン31、データの再生を指示するためのアイコン32、停止を指示するアイコン33、早送りを指示するアイコン34、巻き戻しを指示するアイコン35が設けられている。タイマ30は、カーソル7が示す再生位置を例えば「時間:分:秒:ミリ秒」という実時間で表示する。
図1に示す波形トラック(トラック1〜5)内のオーディオ波形データが再生されると、オーディオ波形データは当該音楽処理ソフト上のソフトウェアミキサに入る。ユーザは、例えばメニューパネル(図示せず)を開いてディスプレイ上に表示させるウィンドウを選択でき、そこからミキシング操作を行うためのウィンドウ(ミキサ画面)を選択することで、ディスプレイ上にこれを表示させることができる。図2(a)は、そのミキサ画面(「Channel Mixer Window」)のディスプレイ表示例を示す。この実施例では、ソフトウェアミキサ上には、前記複数の波形トラック(図1例ではトラック1〜5)の各々に対応して、複数のミキサのチャンネルが設定されている。つまり、1つの波形トラックが1つのミキサチャネルに対応し、各トラック毎の波形データに対して個別にミキシング操作(音量調整、パン設定、エフェクト付与等)を施すことができる。
図2(a)に示すように、ミキサ画面には複数の波形トラックのミキサチャンネルに対応する複数のチャンネルスリット40が備わる。各チャンネルストリップ40には、音量設定用のフェーダ式操作子のアイコン41、音量メータ42、パン設定用の回転操作子のアイコン43、ミュートオン・オフ切り替え用のアイコン44、並びに、当該チャンネルに対してプラグインエフェクトを割り当てるためのエフェクトモジュール45が設けられている。各チャンネルのエフェクトモジュール45には、4つのエフェクト割り当てボックス46a〜46dが設けられており、1つのチャネルのエフェクトモジュール45に対して最大4つのプラグインエフェクトを割り当てることができる。例えば図2(a)において左端のチャンネルスリット40に設定されたプラグインエフェクトは、エフェクト割り当てボックス46aのゲート(「GATE」)及び、割り当てボックス46bのコンプレッサー(「COMP.」)であり、ボックス46c,46dは夫々スルーになっている。また、各エフェクト割り当てボックス46a〜46dの右端には、当該ボックスに割り当てられたエフェクトのパラメータを設定するためのパラメータ設定パネルを開くアイコン47a〜47dが設けられている。ユーザは、パラメータ設定したいエフェクトが割り当てられたボックス46a〜46dに対応する前記アイコン47a〜47dをマウスクリック等によって選択することで、当該エフェクトのパラメータ設定パネルを開き、該パネル上の各種操作子アイコン等を調整することで、当該エフェクトに対して所望のパラメータの設定を行うことができる。
この実施例では、プラグインエフェクトはソフトウェアプログラムによって実現されるものとする。既述の通り、当該音楽処理ソフト上の所定のプラグイン用のフォルダ内に、該プラグインエフェクトのプログラムファイルを置くことで、当該プラグインエフェクトが該音楽処理ソフト上で利用可能な状態となる。該プラグインエフェクトのプログラムファイルには、各種エフェクト名や、各エフェクトに応じた波形処理プログラムや、各エフェクトのパラメータ設定を行うためのルーチン等が含まれる。ユーザは、所望の(プラグインエフェクトを挿入したい)チャンネルにおいて、適宜の選択操作(例えばマウスの右クリック等)を行うことで、当該チャンネルを選択し、且つ、図2(b)に示すようなメニューウィンドウをポップアップさせることができる。なお、図2(a)においてユーザにより選択されたチャンネルスリット40(右から2番目)を太線枠で囲んで示す。メニューウィンドウには、プラグインエフェクトのファイルに記録されている各種のエフェクト名がリスト表示(図において「Gate」「Comp.」「EQ」「Dist.」等)される。ユーザは、選択したチャネルのエフェクトモジュールから所望のエフェクト割り当てボックスを選択し、前記メニュー中に表示されたエフェクトのリストから、そこに挿入したいエフェクトを選択することで、所望のプラグインエフェクトを任意のエフェクト割り当てボックスに設定する。以上の手順により、所望のチャンネルに所望の1乃至複数のプラグインエフェクトを設定できる。なお、前記メニューウィンドウには、エフェクトのリストのほかに、「チャンネル追加(ch追加)」、「チャンネル設定コピー(ch設定コピー)」、「チャンネル設定ペースト(ch設定ペースト)」、「チャンネル設定初期化(ch設定初期化)」、及び、「デフォルトエフェクト設定」というアイコンが表示されており、ここでいう「チャンネル設定」とは、各チャンネル毎のエフェクト設定状態を含む各種設定状態である。これらのうち、「チャンネル追加」と「デフォルトエフェクト設定」については後述する。
図3は1つのミキサチャンネルでの波形データの出力の概念図を示す。図3において、各ブロックには、便宜上、各ブロックでの処理に対応する図2(a)のチャンネンルストリップ40のアイコンの符号を付与する。また、各エフェクト割り当てボックス46a〜46dに設定されたエフェクトには、夫々符号1〜4を付けて区別している。図3に示すように、或る波形トラックから対応するミキサチャンネルに入力された波形データには、各エフェクト割り当てボックス46a〜46d(図2(a))に設定されているエフェクト1〜4に応じた波形処理が、各エフェクトのパラメータ設定状態に従って順次施される。なお、プラグインエフェクトのプログラムは当該音楽処理ソフト上から起動されるものであって、各エフェクト毎の波形処理やパラメータ設定ルーチン等自体はプラグインのプログラム上で実行され、適宜処理された波形データが当該音楽処理ソフトのミキサに戻される。適宜エフェクトが付与された波形データは、フェーダ式操作子のアイコン41の設定値に応じて音量調整され、ミュート・オン/オフの設定状態に応じてミュート・オン又はオフ制御されたのち、当該波形データのチャネルから出力される。なお、各波形トラックのデータ出力先は前記図1に示す波形トラックの出力先欄(「Output」欄)に表示されており、複数の波形トラックの出力先が同じに設定された場合には、ソフトウェアミキサによってそれらの波形データのトラックがミキシングされ、ミキシングされた波形データがその指定された出力先へ出力される。
ここで、図4を参照してソングデータの構成例について説明する。(a)に示すようにソングデータには、当該ソングを構成する1乃至複数の波形トラックのデータ並びに1乃至複数のMIDIトラックのデータと、プラグイン・インストゥルメンツ(ソフトウェア音源)のデータと、当該ソング内の1乃至複数の波形トラックで使用される複数の波形データなどが含まれている。波形トラックのデータには、各波形トラックについて、(b)に示すようなパラメータの設定情報が含まれている。(b)に示すように1波形トラック分のデータには、トラック名、ステレオ/モノラルの設定情報、リージョン管理データ、制御データのシーケンス及びと当該波形トラックに対応するミキサチャンネルのチャンネル設定データ等が含まれる。リージョン管理データは、上記複数の波形データのうちの当該トラックに含まれる各波形データと、その各波形データについて当該トラックにおける再生タイミングとを指定するデータである。制御データシーケンスには、パン制御データや音量制御データ等が時系列的に連続して管理されている。チャンネル設定データの詳細は(c)に示すようである。(c)に示すようにチャンネル設定データには、当該チャンネルのエフェクトモジュール45(図2(a)参照)に設定された1乃至複数のプラグインエフェクトのデータや、ユーザがミキサ画面にて設定した音量調整用のフェーダ設定値のデータや、ミュートオン・オフの制御情報、或いは、出力先の情報等が含まれる。前記各プラグインエフェクトのデータは、図において、「プラグインエフェクト(Pエフェクト)1データ」、「プラグインエフェクト(Pエフェクト)2データ」…という風に示されているように、自身が設定されているエフェクト割り当てボックスに対応付けされて記憶されている。各プラグインエフェクトのデータは(d)に示すように、当該エフェクトのID等を含むエフェクト情報と当該エフェクトのパラメータ設定情報を含む。ここでエフェクト情報は、プラグインエフェクトのプログラム上で当該エフェクト情報に基づきエフェクトを作成するのに利用される。また、パラメータ設定情報は、前記パラメータ設定パネルにおいてユーザが設定した各種パラメータの設定状態の情報である。
図2に戻ると、(b)に示すメニューウィンドウに表示されている「デフォルトエフェクト設定」が指定されると、現在選択されている波形トラックのチャンネル(図2(a)では選択されたチャンネルを太枠で示している)のエフェクトモジュール45に設定されている各プラグインエフェクトのIDと、該各エフェクトのパラメータ設定値が「デフォルトデータ」として保存される。(b)では、「デフォルトエフェクト設定」が網かけ表示されており、これは、該「デフォルトエフクト設定」がユーザによって選択されたことを表す。図5は、「デフォルトエフェクト設定」の処理例を示すフローチャートである。
図5において、ユーザ操作により、所望のチャネンルが選択され、(b)に示すメニューウィンドウから「デフォルトエフクト設定」が選択されると(ステップS1)、ステップS2において、該選択されたチャンネルに設定されている全てのプラグインエフェクトのデータを取得し、それをデフォルトデータとして適宜の記憶装置に記録する。ここで、記憶装置に記録するプラグインエフェクトのデータは、各エフェクトのID等のエフェクト情報と各エフェクトのパラメータ設定情報(図4参照)であって、夫々が割り当てられた特定のエフェクト割り当てボックス(図2(a)参照)に対応付けられている。これにより、当該チャンネルに設定されている全てのプラグインエフェクトと、それら全てのエフェクトのパラメータ設定値が、該記憶装置内のファイル等に保存される(ステップS3)。このようにして「デフォルトエフェクト設定」に応じてデフォルトデータとして登録された1又は複数のプラグインエフェクトのデータを、次回以降に新規に追加されるチャンネル(及び波形トラック)のエフェクトの初期設定として、自動的に挿入できるようになる。
ユーザが図2(b)のメニューウィンドウから「チャンネル追加」を選択すると、当該ソフトウェアミキサ上には新規のチャンネルが生成され、ミキサ画面において、図2(c)に示すような新規のチャンネルストリップが追加される。新規に追加されるチャネンルストリップは、例えば選択されたチャンネルストリップの1つ後(図2(a)において左隣)に挿入されてよい。当該新規に追加されるチャンネルには、前記「デフォルトデータ」に基づくプラグインエフェクトが自動的に挿入されている。図示の例では太枠で示すチャネルのエフェクトモジュールに設定されているプラグインエフェクトが「デフォルトデータ」として登録されており、図2(c)の新規追加チャンネルストリップには、該登録されている「デフォルトデータ」に基づき、エフェクト割り当てボックス46aにコンプレッサが、また、割り当てボックス46cにイコライザが夫々設定されることになる。図6は、この新規チャンネル追加とプラグインエフェクトの自動挿入を実現するための処理の一例を示すフローチャートである。
図6において、先ずユーザ操作によって、ソフトウェアミキサの「チャンネル追加(図2(b)のメニューウィンドウを参照)」が指示されると、ミキサ上に新規にチャンネルが追加される(ステップS10及びS11)。この実施例ではシーケンサの波形トラックとソフトウェアミキサのチャンネルが1対1に対応する構成であるから、チャンネルが追加されると、該追加されたチャンネルに対応するシーケンサ上のトラックも同様に追加される。図1に示すメイン画面では、この追加されたトラックに対応するトラック表示欄が、例えば、ソフトウェアミキサの「チャンネル追加」に際して選択されていたチャンネルに対応する波形トラックの表示欄の1つ後(図においては1段下側)に挿入されてよい。
図6のステップS12において、前記図5のフローチャートのステップS3において記憶装置内に保存されている「デフォルトデータ」を読み出して、該読み出した「デフォルトデータ」に記憶されている各プラグインエフェクト毎に、次に述べるプラグインエフェクト設定処理(図において点線で囲む)を実行する。具体的には、ステップS13において、前記読み出した「デフォルトデータ」に記録されているエフェクト情報に基づきプラグインエフェクトを作成する。「デフォルトデータ」においてプラグインエフェクトは、所定のエフェクト割り当てボックスに対応付けて記録されているので、該作成されたエフェクトは、追加チャンネルのエフェクトモジュールのうちの特定のエフェクト割り当てボックスに割り当てられる。続いて、ステップS14において、「デフォルトデータ」に記憶されているパラメータ設定情報により、当該挿入されたプラグインエフェクトのパラメータ設定状態を変更する。
デフォルトデータ」に記憶されている全てのプラグインエフェクトのデータについて、エフェクトの作成と、そのパラメータ設定とを行い終えるまで、ステップS15をNOに分岐して、上記ステップS13、S14の処理を繰り返す。この実施例では、エフェクトモジュール45には4つのエフェクト割り当てボックス46a〜46dが設けられているので、ステップS13、S14の処理は最大で4回繰り返されるだろう。こうして、新規に追加された入力チャンネルには、ユーザが任意に選択したプラグインエフェクトが、ユーザ所望のパラメータ設定状態で、初期設定として自動的に挿入される。
この発明係るプラグインエフェクトの自動挿入を実現するための処理は、上記のように新規にチャンネルが追加された場合のみならず、新規にソング作成を開始する場合や、当該音楽処理ソフトを起動した際等に実行されてよい。この場合の処理の一例を図7に示す。なお、以下の処理の前提として、既に何らかの「デフォルトデータ」が登録されているものとする。ユーザにより所定のメニューから新規ソング作成が指示された場合(ステップS20)、あるいは、当該音楽処理ソフトが起動され(ステップS21)、当アプリケーションプログラムの初期化(ステップS22)が行われ場合、新規ソングの生成及びその初期化処理(ステップS23)において、ソフトウェアシーケンサ上に所定数のトラックが生成されるとともに、生成されたトラックが初期設定の状態(例えば、イベントなし且つプラグインエフェクトなしの状態)に設定される。続いて、ステップS24において、前記生成されたトラックのうちの或る波形トラックに対応する入力チャンネルの指定が行われると、そのチャンネルに対して図6のフローにおいて点線で囲って示すプラグインエフェクト設定処理が実行される(ステップS25)。当該チャンネルに「デフォルトデータ」が挿入されたのち、次の(他の)波形トラックに対する入力チャンネルの指定が行われる(ステップS26)。そしてステップS25、S26を、全ての波形トラックのチャンネル分繰り返すことで、各波形トラックのチャンネルに対して「デフォルトデータ」を自動挿入できる。
なお、上述の例では、新規チャンネル追加と、それに対するプラグインエフェクトの自動挿入の処理例として、チャンネル追加に伴い、対応するシーケンサ上の波形トラックも同様に新規に追加されるものとして説明したが、これに限らず、ユーザは、図1に示すメイン画面から波形トラックの新規追加を行うこともでき、この場合は、トラックが新規追加されるのに伴い、対応する入力チャンネルが追加される。また、図1のメイン画面には現れていないが、図1に示すメイン画面の各波形トラックから、当該波形トラックの波形データに付与するプラグインエフェクトの選択・設定、及びそのパラメータ設定を行うこともできる。すなわち、ユーザは、メイン画面上の任意の波形トラックを選択して、当該波形トラックに設定されているエフェクト及びそのパラメータ設定状態を、「デフォルトデータ」として登録でき、シーケンサ上に新規に追加された波形トラックに対しても上述したチャンネル追加の場合と同様に、該「デフォルトデータ」に基づくエフェクト及びそのパラメータ設定状態が自動的に設定される。
また、上述の例では図2(b)のメニューウィンドウに示す「チャンネル追加」アイコンを選択指示することで、1チャンネンル分のエフェクト設定状態、つまり1種類のエフェクト設定状態を「デフォルトデータ」として登録する例について示したが、これに限らず、複数のタイプの「デフォルトデータ」を登録できるようにしてもよい。その場合は、例えば、「チャンネル追加」アイコンの選択に応じて、複数の「デフォルトデータ」を選択可能なメニューウィンドウがポップアップされるよう構成する等してよい。
また、上述の実施例では、各波形トラックのチャンネルにおいて最大4つのエフェクトが設定できるように構成されていたが、1チャンネルに設定可能なエフェクト数は、それより多くても少なくても良い。また、4つのエフェクト割り当てボックスの全てについて、ユーザはこれを任意に選択し、そこでエフェクトの設定ができるようになっていたが、これに限らず、一部のエフェクトが固定されていてもよい。
なお、上述の実施例では、各オーディオ波形トラックに1対1で対応する波形トラックのミキサチャンネルについて説明したが、これに限らず、複数の波形トラックの波形データをまとめてミキシングしたものが入力されるグループチャンネルや、プラグイン・インストゥルメンツ(プラグインのソフト音源)で生成した波形データを入力するインストルメントチャンネルの何れであってもよい(ただし、MIDIデータを入力するMIDIトラックのチャンネルは対象から除外される)。
また、本実施例では、ソフトウェアで実現されたプラグインエフェクトについて、そのデフォルト設定を行う例を示したが、この発明は、専用のハードウェアやDSPで実現されたプラグインエフェクトに適用しても良い。ここで、専用のハードウェアでプラグインエフェクトを実現する場合は、各エフェクト種類ごとに数の限られたエフェクトを各波形トラックのチャンネルに対して割当てる処理が必要になる。また、DSPの場合は、DSPの限られた演算リソースを各波形トラックのチャンネルに対して割当てる処理が必要になる。
この発明の一実施例に係る音楽処理ソフトによるソング作成のメイン画面表示例。 (a)同実施例に係る音楽処理ソフト上のソフトウェアミキサのミキサ画面表示例、(b)前記ミキサ画面においてポップアップされるチャンネル設定に関するメニューウィンドウ、(c)新規に追加されるチャンネルストリップ例。 1つの波形トラックのチャンネルでの波形データ出力概念図。 ソングデータのデータ構成を示す概念図であって、(a)はソングデータの全体構成、(b)は1波形トラック分のデータ、(b)は1つの波形トラックに対応する入力チャンネルのチャンネル設定データ、(d)は前記チャンネル設定データ中のプラグインエフェクトのデータ、を夫々示す。 同実施例に係る「デフォルトエフェクト設定」の処理例を示すフローチャート。 同実施例に係る新規チャンネル追加とプラグインエフェクトの自動挿入を実現するための処理の一例を示すフローチャート。 同実施例に係る音楽処理ソフト起動時または新規ソング作成時にプラグインエフェクトの自動挿入を実現するための処理の一例を示すフローチャート。
符号の説明
1〜6 トラック、10トラック表示部(メイン画面)、40 チャンネンルストリップ、45 エフェクトモジュール、46a〜46d エフェクト割り当てボックス

Claims (1)

  1. オーディオ波形データのミキサ機能を具えた音楽処理ソフトウェアのプログラムであって、
    コンピュータに、
    ユーザ操作に応じて、前記ミキサの複数チャンネルの各々につき、1又は複数のプラグインエフェクトを選択して挿入る手順と、
    ユーザ操作に応じて、各チャンネルに挿入された1又は複数のプラグインエフェクトの各々についてパラメータを設定する手順と、
    ユーザ操作に応じて、前記複数チャンネルの中から所望のチャンネルを選択る手順と、
    前記選択されたチャンネルについて挿入されている各プラグインエフェクトのID及びそのパラメータをデフォルトデータとして保存する手順と、
    ユーザ操作に応じて、前記ミキサで新規のチャンネルを追加する手順と、
    前記新規のチャンネルが追加されたとき、該追加された新規のチャンネルに関して前記デフォルトデータとして保存された前記IDが示す各プラグインエフェクトを自動的に挿入するとともに、該デフォルトデータとして保存された各プラグインエフェクトの前記パラメータを自動的に設定する手順と
    を実行させるプログラムであることを特徴とするプログラム。
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