JP5560760B2 - 音響信号処理装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、コンサートホールまたはレコーディングスタジオ等における音声信号のミキシングに用いて好適な音響信号処理装置およびプログラムに関する。
近年のデジタルミキサにおいては、フェーダやボリューム操作子等で設定されたパラメータ値、各種ボタンのオン/オフ状態、その他デジタルミキサの設定状態を「シーンデータ」としてメモリにストアし、ストアしたシーンデータをワンタッチで再現する機能(シーンリコール機能)が設けられている。従って、例えば演劇やコンサート等の様々な舞台設定状態におけるミキシング状態を各々シーンデータとして記録しておくことにより、必要なミキシング状態を速やかに再現することができる。また、特許文献1においては、呼び出すべきシーンと当該シーンを呼び出すタイミングとをデータリスト(シーケンスデータ)として記録し、このデータリストを再生することによって複数のシーンを自動的に順次リコールしてゆく技術が開示されている。
特開2005−243075号公報
ところで、データリストの編集中または再生中において、データリストが参照しているシーンデータ自体を編集する要望が生じる場合がある。この場合、特許文献1の技術およびその他従来のデジタルミキサにおいては、データリストの編集または再生作業を一旦中断し、シーンデータを編集するための設定画面を改めて表示させるような操作が必要であり、データリストの編集または再生と、シーンデータの編集とを交互に行う際に操作が煩雑になるという問題があった。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、データリストの編集等の作業と、シーンデータの編集とを交互に行う際に、効率的に編集作業を行うことができる音響信号処理装置およびプログラムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するため本発明にあっては、下記構成を具備することを特徴とする。なお、括弧内は例示である。
請求項1記載の音響信号処理装置にあっては、指定された複数のパラメータ値(100)に基づいて音声信号処理を行う信号処理手段と、前記複数のパラメータ値の集合を一のシーンデータとして、これらシーンデータを複数記憶するシーンデータ記憶手段(20,102)と、複数のコマンドデータを実行順位を規定して配列してなるデータリストを記憶するデータリスト記憶手段(20,120A)、前記データリストの内容を表示するデータリスト表示手段(200,220)と、ユーザ操作によって、前記データリスト表示手段において何れかの前記コマンドデータを指定するコマンドデータ指定手段(252,256)と、ユーザ操作によって、前記信号処理手段に現在設定されている各種のパラメータ値の集合を、該指定されたコマンドデータに対応するシーンデータとして記録するように指示するストア指示手段(258)と、前記ストア指示手段(258)が操作されると、現在の前記パラメータ値の集合を、前記コマンドデータ指定手段によって指定されたコマンドデータにおいて呼び出しが指定されるシーンデータとして、前記シーンデータ記憶手段(20,102)に格納するシーンデータ格納処理手段(SP12,SP16)とを有することを特徴とする。
さらに、請求項2記載の構成にあっては、請求項1記載の音響信号処理装置において、前記各コマンドデータは、その種別として、前記シーンデータ記憶手段から一のシーンデータを呼び出して現在値に反映する処理の実行を指示ものを含み、前記コマンドデータ指定手段によって指定されたコマンドデータが何れかの前記シーンデータを呼び出すコマンドデータであるのか否かを判定するコマンドデータ種別判定手段(SP4)をさらに有し、前記シーンデータ格納処理手段(SP12,SP16)は、該コマンドデータ種別判定手段の判定結果が肯定的であることを条件として、現在の前記パラメータ値の集合を、前記コマンドデータ指定手段によって指定されたコマンドデータにおいて呼び出しが指定されるシーンデータとして、前記シーンデータ記憶手段(20,102)に格納するものであることを特徴とする。
さらに、請求項3記載の構成にあっては、請求項1記載の音響信号処理装置において、ユーザ操作に基づいて、第1および第2のストアモードのうち何れかを選択するモード選択手段をさらに有し、前記シーンデータ格納処理手段は、前記モード選択手段によって前記第1のストアモード(別シーンモード)が選択された場合は、現在の前記パラメータ値の集合を新たなシーンデータとして前記シーンデータ記憶手段(20,102)に記憶する(SP10)とともに、前記指定されたコマンドデータの内容を、該新たなシーンデータを呼び出すように変更する(SP12)一方、前記モード選択手段によって前記第2のストアモード(上書きモード)が選択された場合は、前記指定されたコマンドデータにおいて既に指定されているシーンデータの内容を、現在の前記パラメータ値の集合によって上書きする(SP14,SP16)ものであることを特徴とする。
また、請求項4記載のプログラムにあっては、指定された複数のパラメータ値(100)に基づいて音声信号処理を行う信号処理手段と、前記複数のパラメータ値の集合を一のシーンデータとして、これらシーンデータを複数記憶するシーンデータ記憶手段(20,102)と、複数のコマンドデータを実行順位を規定して配列してなるデータリストを記憶するデータリスト記憶手段(20,120A)、前記データリストの内容を表示するデータリスト表示手段(200,220)と、ユーザ操作によって、前記データリスト表示手段において何れかの前記コマンドデータを指定するコマンドデータ指定手段(252,256)と、ユーザ操作によって、前記信号処理手段に現在設定されている各種のパラメータ値の集合を、該指定されたコマンドデータに対応するシーンデータとして記録するように指示するストア指示手段(258)と、処理装置(18)とを有する音響信号処理装置に適用されるプログラムであって、前記処理装置(18)を、前記ストア指示手段(258)が操作されると、現在の前記パラメータ値の集合を、前記コマンドデータ指定手段によって指定されたコマンドデータにおいて呼び出しが指定されるシーンデータとして、前記シーンデータ記憶手段(20,102)に格納するシーンデータ格納処理手段(SP12,SP16)として機能させるためのものであることを特徴とする。
本発明によれば、データリストの編集等のためにデータリスト表示手段にデータリストが表示されている際に、ユーザがアクションデータ指定手段によって何れかのアクションデータを指定し、さらにストア指示手段を操作すると、現在のパラメータ値の集合が、当該指定されたアクションデータにおいて呼び出しが指定されるシーンデータとして、シーンデータ記憶手段に格納される。
これにより、指定されたアクションデータに対応するシーンデータの内容を迅速に編集することができ、データリストの編集等の作業と、シーンデータの編集とを効率的に進めることができる。
本発明の一実施例のデジタルミキサのブロック図である。 該デジタルミキサのアルゴリズムのブロック図である。 該デジタルミキサのデータ構成を示す図である。 リスト表示・制御画面の表示例を示す図である。 リスト表示・制御画面の他の表示例を示す図である。 アクション・ストアボタンの押下処理ルーチンのフローチャートである。
1.実施例の構成
1.1.ハードウエア構成
次に、本発明の一実施例のデジタルミキサの構成を図1を参照し説明する。
図1において2はタッチパネルであり、バスライン12を介して供給された表示情報に基づいてユーザに各種画面を表示するディスプレイと、このディスプレイの表面に貼付され、ユーザの指で押下されると、その旨および押下位置を検出するタッチスクリーンとから構成されている。タッチパネル2内のディスプレイは、例えば「1024×768」程度の解像度を有するフラットパネルディスプレイによって構成されている。4は表示器・操作子群であり、操作パネル上の各部に配置される各種のノブ、スイッチおよびLEDキーから構成されている。LEDキーに内蔵されたLEDの点滅状態はバスライン12を介して設定される。また、ノブ、スイッチおよびLEDキー等の操作状態はバスライン12を介して出力される。
6は電動フェーダ群であり、複数の電動フェーダから構成され、各電動フェーダは、操作者の操作に基づいて各入出力チャンネルの信号レベルを調節する。さらに、各電動フェーダは、バスライン12を介して操作コマンドが供給されると、その操作位置が自動設定されるように構成されている。10は波形I/O部であり、アナログ音声信号またはデジタル音声信号を入出力する。本実施例においては、各種音声信号のミキシング処理・効果処理等は全てデジタル処理により実行される。しかし、外部から入力される音声信号および外部に出力すべき音声信号はデジタル、アナログ信号の双方が考えられる。このため、波形I/O部10においては、アナログ信号とデジタル信号間の変換、複数種類のデジタル信号相互間の変換等の処理が行われる。次に、8は信号処理部であり、一群のDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)によって構成されている。信号処理部8は、波形I/O部10を介して供給されたデジタル音声信号に対してミキシング処理や効果処理を施し、その結果を波形I/O部10に出力する。
16はその他I/O部であり、レコーダあるいは映像機器等、各種の外部機器との間でタイムコードその他の情報を入出力する。18はCPUであり、後述する制御プログラム(図6)に基づいて、バスライン12を介して各部を制御する。20はフラッシュメモリであり、その内部のプログラム領域には上記制御プログラムが記憶されている。22はRAMであり、CPU18のワークメモリとして使用される。本実施例のデジタルミキサにおいては、当該デジタルミキサの制御に用いられる全パラメータの現在の設定値(カレントデータ)がRAM22の所定領域(カレント領域)に記憶されている。すなわち、ユーザが表示器・操作子群4、電動フェーダ群6を操作することによりカレントデータの内容(当該操作の操作対象であるパラメータの設定値)が更新され、また、該カレントデータに基づいて信号処理部10におけるミキシング処理や効果処理、タッチパネル2における表示状態、表示器・操作子群4内のLEDの点滅状態、電動フェーダ群6の各フェーダの位置などが制御される。
1.2.ミキシングアルゴリズムの構成
次に、信号処理部8等において実現されるアルゴリズムの内容を図2を参照し説明する。なお、当該アルゴリズムは信号処理部8に設定されるプログラムによって実現されるものであり、該プログラムは、CPU18の制御の下、フラッシュメモリ20等から信号処理部8にロードされる。図2において51はアナログ入力部であり、マイクレベルまたはラインレベルのアナログ音声信号を受信すると、これをデジタル音声信号に変換し、信号処理部8に供給する。52はデジタル入力部であり、デジタル音声信号を受信すると、これを信号処理部8内部のフォーマットに変換する。66はアナログ出力部であり、信号処理部8から供給されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し外部に出力する。68はデジタル出力部であり、信号処理部8から供給された内部フォーマットのデジタル音声信号を所定フォーマット(AES/EBU,ADAT,TASCAM等)のデジタル音声信号に変換し出力する。
以上述べた構成は、信号処理部8とは別体のハードウエアである波形I/O部10およびここに介挿される各種カードにより実現されているが、上記以外の構成は信号処理部8において動作するプログラムによって実現されている。55は入力チャンネル調整部であり、操作パネル30上の電動フェーダおよびノブ等の操作子の操作に基づいて、「48」チャンネルの入力チャンネルに対して音量・音質等の調整を行う。54は入力パッチ部であり、入力部51,52等の複数の入力ポートから供給されたデジタル音声信号を、入力チャンネル調整部55内の任意の入力チャンネルに割り当てる。
58はMIXバス群であり、「16」系統のMIXバスから構成されている。各MIXバスにおいては、各入力チャンネルのデジタル音声信号のうち当該MIXバスに供給されたものがミキシングされる。各入力チャンネルにおいては、音声信号をMIXバスに供給するか否かを各MIXバス毎に設定することができ、供給する場合には各MIXバスに対するセンドレベル等も系統毎に独立して設定することができる。62はMIX出力チャンネル部であり、上記各MIXバスにおけるミキシング結果のレベル調節および音質調節を行なう。64は出力パッチ部であり、MIX出力チャンネル部62の出力信号を、各出力部66,68の任意のポートに割り当てる。56は汎用イコライザ群であり、インサーションエフェクト、グラフィックイコライザ等の汎用イコライザから構成され、これら汎用イコライザは、入力チャンネル調整部55またはMIX出力チャンネル部62のうち任意のチャンネルに介挿することができる。
ここで、入力チャンネル調整部55およびMIX出力チャンネル部62において調整されるパラメータについてさらに詳細を説明しておく。入力チャンネル調整部55においては、「48」の入力チャンネルのそれぞれに対して、イコライザが設けられており、これによって各入力チャンネル音声信号の周波数特性が調節される。また、各イコライザの後段には、ダイナミックス調整部が設けられており、これによって、各チャンネルの音声信号に対して、コンプレッサ処理、ゲート処理等が実行される。ダイナミックス調整部の後段には、音量調整部が設けられ、ここでは対応する電動フェーダの操作量に応じて、各チャンネルの音声信号の信号レベル(ゲイン)が調節される。
信号レベルが調節された音声信号は、「16」系統のMIXバスに対応して設けられた「16」のセンドレベル調節部において、さらにセンドレベル(ゲイン)が調節される。センドレベルが調節された、「48」×「16」系統の音声信号は、当該音声信号を実際にMIXバスに供給するか否かを切り替えるセンドオンオフ切換部を介して、必要に応じて「16」系統のMIXバスに供給される。また、MIX出力チャンネル部62においても、「16」のMIX出力チャンネルのそれぞれに対して、上述したイコライザ、ダイナミックス調整部、および音量調整部が設けられており、これらを経由して調整された音声信号が出力パッチ部64に供給される。これら入力チャンネル調整部55およびMIX出力チャンネル部62におけるイコライザおよびダイナミックス調整部の特性、音量調整部における信号レベル、センドオンオフ切換部におけるオン/オフ状態、およびセンドレベル等のパラメータの設定値は、カレントデータとしてRAM22に記憶される。
1.3.データ構成
次に、本実施例におけるデータ構成を図3を参照し説明する。なお、図3は、RAM22およびフラッシュメモリ20に記憶される各種データを示すものである。
100はカレントデータであり、上述したように信号処理部10におけるミキシング処理に係る各種のパラメータによって構成されている。108はタイムコード・レジスタ、110はイベント・タイマ・レジスタ、112はアクション・タイマ・レジスタであり、何れもリセットされた時点からの経過時間を記憶する。レジスタ108,110,112に記憶される経過時間は、何れも10msec毎に自動的に更新されるが、これらレジスタがリセットされるタイミングは独立させることができる。より具体的には、タイムコード・レジスタ108は、データリストの再生が開始された後の経過時間を計時するものであり(データリスト処理における「タイムコード」とは、当該経過時間をデジタルミキサ内部で計時されている内部タイムコードもしくはデジタルミキサ外部から受信する外部タイムコードのいずれか一方を基準とした時刻によってあらわしたもの)、イベント・タイマ・レジスタ110は、各イベントデータが実行された後の経過時間を計時するものであり、アクション・タイマ・レジスタ112は、各アクションデータが実行された後の経過時間を計時するものである。
以上のカレントデータ100、およびレジスタ108,110,112は、何れもRAM22内の領域に設けられるが、他のデータは電源がオフされた場合にも消失しないようにフラッシュメモリ20に記憶されるとともに、必要に応じてRAM22にロードされる。まず、102はシーンデータ群であり、複数のシーンデータSCN−1〜SCN−mから構成される。一のシーンデータは、ある時点のカレントデータ中の、入力チャンネル調整部55、汎用イコライザ群56、およびMIX出力チャンネル部62のパラメータ(カレントデータ中のパラメータ群のうち、信号処理部8を制御するパラメータ群であって、少なくとも後述するライブラリデータ104に記録されるパラメータ群は含まない)を記憶したものである。ユーザがタッチパネル2において所定のシーンストア操作を行うと、これらパラメータに関する当該操作時点におけるカレントデータ中の設定値が、指定された一のシーンデータSCN−k(1≦k≦m)としてフラッシュメモリ20に記憶され、また、ユーザがタッチパネル2においてシーンデータを指定して所定のシーンリコール操作を行うと、RAM22内のカレントデータ100が当該シーンデータに一致するように更新され、更新されたカレントデータ100に一致するように信号処理部8、タッチパネル2、表示器・操作子群4の状態が更新されるとともに電動フェーダ群6が駆動される。
次に、104はライブラリデータ群であり、複数のライブラリデータLIB−1〜LIB−nから構成される。一のライブラリデータは、ある時点のカレントデータ中の、入力パッチ部54および出力パッチ部64における割当状態(カレントデータ中のパラメータ群のうち、信号処理部8を制御するパラメータ群であって、少なくとも後述するライブラリデータ104に記録されるパラメータ群は含まない)を記憶したものである。ユーザがタッチパネル2において所定のライブラリストア操作を行うと、これら割当状態に関する当該操作時点におけるカレントデータ中の設定値が指定されたライブラリデータLIB−−k(1≦k≦n)としてフラッシュメモリ20に記憶され、また、ユーザがタッチパネル2においてライブラリデータを指定して所定のライブラリリコール操作を行うと、RAM22内のカレントデータ100が当該ライブラリデータに一致するように更新され、更新されたカレントデータ100に一致するように入力パッチ部54および出力パッチ部64の割当状態が更新される。なお、上記シーンデータはライブラリデータにリンクすることが可能になっており、ライブラリデータにリンクされたシーンデータがリコールされると、リンクされたライブラリデータも自動的にリコールされる。
上述したデータ群102,104は、ユーザのマニュアル操作によってリコール可能であるが、これらのリコールは、所定の順序で自動的に実行することが可能である。その実行順序および実行タイミング等を定めたものが、データリスト120A〜120Nである。データリスト120A〜120Nは、何れも、各々が「コマンド」を指定する複数の「コマンドデータ」を実行順に配列し、最後にコマンドデータの終端を示すエンドデータ130を配置して記録されたものである。ここで、「コマンド」は「イベント」および「アクション」の2種類に分類され、各々に対応するコマンドデータを「イベントデータ」および「アクションデータ」と呼ぶ。つまり、コマンド(コマンドデータ)はイベント(イベントデータ)およびアクション(アクションデータ)の両方を含めた上位概念のデータ名称であり、コマンドと記載する場合は、イベントとアクションとを上位概念的に同種類のデータとみなして取り扱う場合とする。データリスト120Aの例にあっては、「E」の文字を付した121,123,125がイベントデータであり、「A」の文字を付した122−1〜p,124−1〜q,126−1〜rがアクションデータである。このように、データリストはイベントデータとアクションデータとを素直に実行順で配列した構造(ひとつのファイル内に読み出し順でコマンドデータを配列した構造)とされている。106はコマンドレジスタであり、データリストを実行または編集する際に用いられる。データリストを実行中においては、コマンドレジスタ106は、現在実行中であるコマンドデータ、または最後に実行された一のコマンドデータを指示する。また、データリストの編集中においては、編集対象とするコマンドデータを指示する。このコマンドレジスタ106によって指示されたコマンドデータを「カレントコマンドデータ」という。カレントコマンドとされるコマンドは常に一のコマンドのみであり、同時に複数のコマンドがカレントコマンドとなることはない。
次に、イベントデータおよびアクションデータの詳細を説明する。まず、各イベントデータは、「トリガ部」と「タイトル部」とから構成される。ここでタイトル部は、当該イベントデータの名称として任意の文字列を指定するものである。イベントはアクションのひとまとまり、例えば、曲ごとのまとまりや幕ごとのまとまり(あるいはそのひとまとまりの区切り)をあらわすものであり、それを容易に認識できるように「曲A」、「曲B」、「第1幕」、あるいは「第2幕」などの名称をつけるとよい。また、トリガ部とは、当該イベントを実行すべきタイミングを指定するものであり、このタイミングを指定する態様により、トリガ部は、以下の3種類に分類される。なお、当該3種類はイベントデータの分類でもある。
(1)マニュアル型:このトリガ部は、ユーザが所定のイベント実行操作を行ったタイミングを実行タイミングとするものである。
(2)相対時刻型:このトリガ部は、当該イベントデータよりも実行順位が先である直近のイベントデータの実行タイミングからの経過時間(これはイベント・タイマ・レジスタ110によってカウントされる時間)によって実行タイミングを規定するものである。
(3)絶対時刻型:このトリガ部は、基準となるタイムコードの値によって実行タイミングを規定するものである。
なお、「イベントを実行する」とは、具体的には「タッチパネル2の表示内容を変更する」こと、つまり、アクションのひとまとまりの区切りをユーザに認識させるための処理を行うことである。アクションデータのように、カレントデータ100内のパラメータ値に影響を与えるものではなく、また、外部機器に対して信号を出力するような動作を伴うものでもない。
また、本実施例においては一のイベントデータといくつかのアクションデータ(典型的には複数個のアクションデータであるが、ひとつのアクションデータでもよい)とがひとまとまりとされており、当該ひとまとまりに含まれている前記いくつかのアクションデータは、当該ひとまとまりに含まれている前記一のイベントデータに「従属する」と呼び、当該一のイベントデータに従属する当該いくつかのアクションデータをひとつの「アクションデータ・グループ」と呼ぶ。このひとまとまりは、典型的には演目中における1曲分や1幕分などに相当する。実施例のデータリストでは、一のイベントデータと、当該一のイベントデータに続けて配列されているアクションデータ・グループ(前記一のイベントデータからその次のイベントデータまでの間に配列されているアクションデータから成るグループ)をひとまとまりとしている。データリスト120Aの例においては、アクションデータ122−1〜pは一のアクションデータ・グループを構成し、イベントデータ121に従属している。同様に、アクションデータ124−1〜qは他の一のアクションデータ・グループを構成し、イベントデータ123に従属している。同様に、アクションデータ126−1〜rは他の一のアクションデータ・グループを構成し、イベントデータ125に従属している。
次に、各アクションデータは、「トリガ部」と「タイトル部」と「アクション部」とから構成される。ここでタイトル部は、当該アクションデータの名称として任意の文字列を指定するものである。アクションは、演目中におけるシーンリコールやMIDIデータ出力やGPIデータ出力など、デジタルミキサにおけるパラメータ制御を実行するものであり、それらを容易に認識できるように、「シーン1リコール」、「シーン2リコール」、「MIDI1出力」、あるいは「GPI1出力」などの名称をつけるとよい。また、トリガ部とは、当該アクションを実行すべきタイミングを指定するものであり、このタイミングを指定する態様により、トリガ部は、以下の3種類に分類される。なお、当該3種類はアクションデータの分類でもある。
(1)マニュアル型:このトリガ部は、イベントデータの場合と同様に、ユーザが所定のイベント実行操作を行ったタイミングを実行タイミングとするものである。
(2)イベント基準相対時刻型:このトリガ部は、従属先のイベントデータが実行された後の経過時間(換言すれば、当該アクションデータよりも実行順位が先である直近のイベントデータの実行タイミングからの経過時間であり、これはイベント・タイマ・レジスタ110によってカウントされる時間)によって実行タイミングを規定するものである。
(3)コマンド基準相対時刻型:このトリガ部は、直前の実行順位のコマンドデータ(イベント/アクションの別を問わない)が実行された後の経過時間(これはアクション・タイマ・レジスタ112によってカウントされる時間)によって実行タイミングを規定するものである。
一のアクションデータ・グループにおいて先頭の実行順位のアクションデータが「コマンド基準相対時刻型」である場合、その実行タイミングは、従属先のイベントデータの実行タイミングを基準として規定されるから、この場合については基準を「イベント」としても「コマンド」としても、実行タイミングを表す設定値は全く同一になる。また、先頭以外の実行順位のアクションデータについては、基準が「イベント」である場合と「コマンド」である場合とでは、その実行タイミングを表す設定値は、当然に異なる。なお、上記イベントデータとは異なり、アクションデータに「絶対時刻型」は無い。
また、各アクションデータの「アクション部」は、実行すべきアクションの内容を指定するものであり、具体的には
(1)何れかのシーンデータSCN−1〜SCN−mのリコール
(2)何れかのライブラリデータLIB−1〜LIB−nのリコール
(3)MIDIデータの出力
(4)GPIデータの出力
のうち何れかである。アクション部においてシーンリコールまたはライブラリリコールを行う場合には、リコールされるべきシーンデータまたはライブラリデータの番号(SCN−1〜SCN−m、またはLIB−1〜LIB−n)が当該アクション部にて指定される。また、MIDIデータまたはGPIデータを出力する場合には、当該MIDIデータまたはGPIデータの実体がアクション部に記述され、当該アクションデータが実行された場合には、記述されたMIDIデータまたはGPIデータがその他I/O部16を介して外部機器に出力される。なお、GPIデータとは、映像編集機器等を遠隔制御するためのデータである。
2.実施例の動作
2.1.リスト表示・制御画面の表示
タッチパネル2においてユーザが所定の操作を行うと、図4に示すリスト表示・制御画面が該タッチパネル2に表示される。
図4において230はデータリスト選択部であり、ここを操作することによって、ユーザは編集対象とする一のデータリスト120A〜120Nを選択することができる。次に、200はイベントリスト表示部であり、選択されたデータリストの中からイベントデータのみを抽出して成るリスト(イベントリスト)の内容を表示する。無論、前記データリスト内の全イベントデータが一画面で同時に表示されるものに限らず、いわゆるスクロール機能などを利用して前記全イベントデータを表示可能としているものでもよい。イベントリスト表示部200は、各イベントデータに対応する複数の「行」(イベント欄)から構成されており、各イベント欄は実行順位に従って、上から下に向かって配列されている。また、各イベント欄は、横方向にイベントナンバ表示部202と、トリガ表示部204と、イベント内容表示部206とに分割されている。
イベントナンバ表示部202においては、各イベントデータの実行順位に従って、「000」,「001」,……の番号が昇順に表示される。トリガ表示部204においては、当該イベントデータのトリガ部の内容が表示される。まず、「00:00:00:00」のように「2桁×4」の数字が表示されているものは、絶対時刻型であり、「↑After 120 sec」のように「↑After」の文字の後に時間が表示されているものは、相対時刻型であり、「[MANUAL]」と表示されているものは、マニュアル型である。また、イベント内容表示部206においては、当該イベントデータのタイトル部で指定された名称が表示される。
次に、220はアクションリスト表示部であり、「カレントイベント」に従属するアクションデータのみを抽出して成るリスト(アクションリスト)の内容を表示する。つまり、選択されている一のデータリスト内の、現在選択されているイベント(カレントイベント)に従属するすべてのアクションデータのみを実行順に配置したリストを表示する。従って、アクションリストの内容は、カレントイベントが変更される毎に更新される。アクションリスト表示部220は、各アクションデータに対応する複数の「行」(アクション欄)から構成されており、各アクション欄は実行順位に従って、実行順位の早いものから順に上から下に向かって配列されている。また、各アクション欄は、横方向にアクションナンバ表示部222と、トリガ表示部224と、アクション内容表示部226とに分割されている。アクションナンバ表示部222においては、各アクションの実行順位に従って、「000」,「001」,……の番号が昇順に表示される。トリガ表示部224においては、当該アクションデータのトリガ部の内容が当該アクションデータの実行タイミングとして表示される。まず、「↑After 0.5 sec」のように「↑After」の文字の後に時間が表示されているものは、「コマンド基準相対時刻型」であり、「Event After 30.0 sec」のように、「Event After」の文字の後に時間が表示されているものは、「イベント基準相対時刻型」であり、「[MANUAL]」と表示されているものは、マニュアル型である。また、アクション内容表示部226においては、当該アクションデータのタイトル部で指定された名称が表示される。
210は行カーソルであり、イベントリスト表示部200内の一のイベント欄、および、アクションリスト表示部220内の一のアクション欄に同時に配置され、それらの欄をそれら以外の欄よりも強調して表示する。図4においてはこの強調表示をハッチングによってあらわしている。行カーソル210が配置されているイベント欄のイベントを「カレントイベント」、アクション欄のアクションを「カレントアクション」、カレントイベントとカレントアクションの属する欄を「カーソル欄」と呼ぶ。また、212はリストカーソルであり、イベントリスト表示部200またはアクションリスト表示部220のうち何れか一方を囲うように表示される。リストカーソル212は、カレントコマンド(コマンドレジスタ106によって指示されたコマンド)がイベントである場合には、イベントリスト表示部200側に表示され、カレントコマンドがアクションである場合には、アクションリスト表示部220側に表示される。リストカーソル212と、行カーソル210との交差位置を「カーソル位置」と呼び、カレントコマンドは、このカーソル位置におけるコマンド(イベントまたはアクションのいずれか一つ)である。
なお、カレントイベントとされるイベントは常に一のイベントのみである(同時に複数のイベントがカレントイベントとなることはない)。同様に、カレントアクションとされるアクションは常に一のアクションのみである(同時に複数のアクションがカレントアクションとなることはない)。また、当該カレントイベントとカレントアクションのうち、直近に編集対象にされた何れかひとつのみがカレントコマンドとされる(カレントイベントとカレントアクションとの両方が同時にカレントコマンドとされることはない)。また、リスト表示・制御画面内において行カーソル210自体の位置は図示の位置に固定されている。従って、カレントイベントが変更される場合には、新たなカレントイベントに相当するイベントが行カーソル210の位置に表示されるように、イベントリスト表示部200の全行の表示内容をまとめて(表示されているイベントの表示順を固定したまま)上あるいは下へスクロールする。同様に、カレントアクションが変更される場合には、新たなカレントアクションに相当するアクションが行カーソル210の位置に表示されるように、アクションリスト表示部220の全行の表示内容をまとめて(表示されているアクションの表示順を固定したまま)上あるいは下へスクロールする。
252は上スクロールボタンであり、カレントコマンドに対して実行順位が一つ前のコマンドにカーソル位置を戻し、そのカーソル位置におけるコマンドを新たなカレントコマンドに設定する事を指示するものである。256は下スクロールボタンであり、カレントコマンドに対して実行順位が一つ後のコマンドにカーソル位置を進め、そのカーソル位置におけるコマンドを新たなカレントコマンドに設定する事を指示するものである。254はEDITボタンであり、カレントコマンドの編集を指示するものである。すなわち、EDITボタン254が押下されると、当該カレントコマンドの内容を編集するポップアップウィンドウが表示され(図示略)、ユーザは、該ポップアップウィンドウにおいて、トリガ部、タイトル部および(アクションデータの場合は)アクション部の内容を任意に編集することができる。但し、該ポップアップウィンドウにおいて、アクション部の内容としてシーンリコールを指定する場合には、指定されるシーンデータは、シーンデータ群102において既に存在しているシーンデータに限られる。258はアクション・ストアボタンであり、現時点のカレントデータ100の内容を、カレントコマンドにおいてリコールされるべきシーンデータとしてフラッシュメモリ20に格納することを指示するものである。
2.2.アクション・ストアボタン258の押下に対応する処理
次に、アクション・ストアボタン258が押下されたときに実行される処理の内容を図6を参照し説明する。
図6において処理がステップSP2に進むと、現在選択されているデータリストの中からカレントコマンドの内容が読み出され、該カレントコマンドがシーンリコールを指示するものであるか否かが確認される。次に、処理がステップSP4に進むと、このステップSP2の確認結果に応じて処理が分岐される。まず、カレントコマンドがシーンリコールを指示するものではなかった場合は、ここで「NO」と判定され、本ルーチンの処理は直ちに終了する。より具体的には、カレントコマンドがライブラリリコール、MIDIデータの出力またはGPIデータの出力を指示するアクションデータであった場合、またはイベントデータであった場合は本ルーチンの処理は直ちに終了する。一方、カレントコマンドがシーンリコールを指示するアクションデータであった場合には「YES」と判定され、処理はステップSP6に進む。
ここで、カレントデータ100の内容をカレントコマンドにてリコールされるシーンデータとしてフラッシュメモリ20に格納する際、元々カレントコマンドにおいて指定されていたシーンデータにカレントデータ100の内容を上書きする場合(上書きモード)と、元々指定されていたシーンデータはそのまま残し、新たにシーンデータを作成する場合(別シーンモード)とが考えられる。両者を総称して「ストアモード」という。ステップSP6においては、このストアモードが上書きモードであるのか別シーンモードであるのかが確認される。具体的には、本実施例においては、図5に示すようにポップアップウィンドウ270がタッチパネル2に表示され、背景のリスト表示・制御画面はダークアウトされる(図上ではダークアウトを破線で表現する)。
ポップアップウィンドウ270の内部において272は上書きボタンであり、押下されるとストアモードとして上書きモードが指定される。また、274は別シーンボタンであり、押下されるとストアモードとして別シーンモードが指定される。また、276は注意書き部であり、カレントアクション(すなわちカレントコマンド)で指定されているシーンデータと同一のシーンデータをリコール対象として指定する他のアクションデータが存在する場合に、その旨の注意書きを表示する。これは、かかる場合にカレントデータ100の内容を上書きモードで保存してしまうと、当該他のアクションデータの動作にも影響が及ぶためである。なお、カレントアクション(すなわちカレントコマンド)で指定されているシーンデータと同一のシーンデータをリコール対象として指定する他のアクションデータが存在しない場合には、注意書き部276には何も表示されない。
上書きボタン272または別シーンボタン274のうち一方がユーザによって押下されると、ポップアップウィンドウ270は閉じられ、リスト表示・制御画面(図4)が通常状態で再びタッチパネル2に表示される。そして、図6においては、処理はステップSP8に進み、指定されたストアモードが「別シーンモード」であるか否かに応じて処理が分岐される。すなわち、別シーンモードが指定された場合は「YES」と判定され処理はステップSP10に進む。ここでは、フラッシュメモリ20内のシーンデータ群102内に新たなシーンデータが追加作成され(新たな番号(新たなシーンナンバ)をもつシーンデータが追加作成され)、この新たなシーンデータ内に現在のカレントデータ100に記録されている各種のパラメータの設定値が書き込まれる。次に、処理がステップSP12に進むと、カレントアクション(すなわちカレントコマンド)において現在指定されているシーンデータが、新たに作成されたシーンデータに変更される。すなわち、現在選択されているデータリストにおいて、カレントコマンドに係るアクション部の内容が、もともと指定されていたシーンデータ(前記現在指定されているシーンデータ)の番号から、新たに作成したシーンデータの番号へ書き換えられる。さらに、タッチパネル2上のアクションリスト表示部220においては、カーソル位置におけるアクション内容表示部226が、この新たに作成されたシーンデータに対応する内容に変更される。以上のステップが終了すると、本ルーチンの処理が終了する。
一方、指定されたストアモードが「上書きモード」であった場合はステップSP8において「NO」と判定され、ステップSP14に進む。ここでは、カレントアクション(すなわちカレントコマンド)において現在指定されているシーンデータが、処理対象のシーンデータとして指定される。次に、処理がステップSP16に進むと、処理対象のシーンデータの内容が、現在のカレントデータ100の内容によって上書きされる。すなわち、現在選択されているデータリストにおける、カレントコマンドに係るアクション部の内容(シーンデータを指定するためのシーンデータの番号)は書き換えることなく維持し、当該カレントコマンドに係るアクション部の内容として指定されているシーンデータの番号に該当するシーンデータについて、当該該当するシーンデータ内に記録されている各種のパラメータの設定値を、現在のカレントデータ100に記録されている設定値へ書き換える。以上のステップが終了すると、本ルーチンの処理が終了する。このように、上書きモードにおいては、カレントアクションにおいて現在指定されているシーンデータの内容が更新されるが、現在選択されているデータリストの内容自体は全く変更されず、イベントリスト表示部200およびアクションリスト表示部220の表示内容も変更されない。
以上のように、本実施例によれば、ユーザは、アクションリスト表示部220において所望のアクションデータの箇所にカーソルを動かし、アクション・ストアボタン258を押下すると、現在のカレントデータ100の内容が当該アクションデータにおいてリコールされるべきシーンデータの内容としてシーンデータ群102に格納される。これにより、指定されたアクションデータに対応するシーンデータの内容を迅速に指定することができ、データリストの編集作業と、シーンデータの編集作業とを効率的に進めることができる。
3.変形例
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記実施例においては、CPU18によって実行される各種のプログラムによって、イベントデータおよびアクションデータを実行する処理を行ったが、これらのプログラムのみをCD−ROM、メモリカード等の記録媒体に格納して頒布し、あるいは伝送路を通じて頒布することもできる。
(2)また、上記実施例においては、データリストは一つのファイル内にイベントデータとアクションデータとを実行順に記録したものであったが、データ構造は上記実施例のものに限られない。例えば、上記実施例におけるイベントデータに相当するコマンド(コマンドデータ)が存在せず、アクションデータに相当するコマンド(コマンドデータ)のみによってデータリストが構成されている場合(例えば特許文献1)においても、本願発明を適用することができる。
(3)また、上記実施例のステップSP6においては、ポップアップウィンドウ270(図5)を表示することによりストアモードが上書きモードであるのか別シーンモードであるのかを決定したが、ステップSP6におけるストアモードの決定方法は実施例のものに限定されるわけではない。例えば、適用されるストアモードとして上書きモードまたは別シーンモードのうち一方をユーザが予め指定しておき、アクション・ストアボタン258が押下された時に直ちにこの予め指定されたストアモードが適用されるようにしてもよい。
(4)また、ステップSP6におけるストアモードの決定方法の他の変形例として、アクション・ストアボタン258の操作の仕方によってストアモードを確認するようにしてもよい。例えば、ユーザがアクション・ストアボタン258のみを押下した場合は別シーンモードを選択し、他のスイッチ(図示せぬシフトスイッチなど)を押下しつつアクション・ストアボタン258を押下した場合は上書きモードを選択するようにしてもよい。
(5)また、ステップSP6におけるストアモードの決定方法の他の変形例として、ユーザが意図的にストアモードを指定するのではなく、データリストに基づいてストアモードを自動的に決定するようにしてもよい。例えば、カレントコマンド(すなわちカレントアクション)においてリコール対象として指定されているシーンデータが、現在選択されているデータリストにおける他のアクションデータにおいてもリコール対象として指定されているか否かを判定し、この判定結果が肯定的である場合(該シーンデータが他のアクションデータにおいても指定されている場合)はストアモードとして別シーンモードを選択し、この判定結果が否定的である場合(該シーンデータがカレントコマンドのみにおいて指定されている場合)はストアモードとして上書きモードを選択するようにしてもよい。
(6)また、上記実施例においては、行カーソル210とリストカーソル212とによってカーソル位置を表示したが、カーソル位置の表示はこの実施例のものに限られるものではない。例えば、「カーソル」をハイライト表示によって示すこととし、このカーソルがカレントコマンドに係る表示欄(イベント欄またはアクション欄のうち一方)のみに現れるようにしてもよい。
(7)また、上記実施例は、本発明をデジタルミキサに適用した例を説明したが、本発明はデジタルミキサに限られず、アナログミキサ、その他データリストに従って自動制御を行う各種の音響信号処理装置に適用できることは言うまでもない。
音響信号処理装置
2:タッチパネル、4:表示器・操作子群、6:電動フェーダ群、8:信号処理部、10:波形I/O部、12:バスライン、16:その他I/O部、18:CPU、18:(処理装置)、20:フラッシュメモリ、22:RAM、51:アナログ入力部、51,52:入力部、52:デジタル入力部、54:入力パッチ部、55:入力チャンネル調整部、56:汎用イコライザ群、58:MIXバス群、62:MIX出力チャンネル部、64:出力パッチ部、66:アナログ出力部、66,68:出力部、68:デジタル出力部、100:カレントデータ、102:シーンデータ群、102,104:データ群、104:ライブラリデータ群、106:コマンドレジスタ、108:タイムコード・レジスタ、108,110,112:レジスタ、110:イベント・タイマ・レジスタ、112:アクション・タイマ・レジスタ、120A〜120N:データリスト、121,123,125:イベントデータ、122−1〜p,124−1〜q,126−1〜r:アクションデータ、130:エンドデータ、200:イベントリスト表示部、202:イベントナンバ表示部、204:トリガ表示部、206:イベント内容表示部、210:行カーソル、212:リストカーソル、220:アクションリスト表示部、222:アクションナンバ表示部、224:トリガ表示部、226:アクション内容表示部、230:データリスト選択部、252:上スクロールボタン、254:EDITボタン、256:下スクロールボタン、258:アクション・ストアボタン、270:ポップアップウィンドウ、272:上書きボタン、274:別シーンボタン、276:注意書き部。

Claims (4)

  1. 指定された複数のパラメータ値に基づいて音声信号処理を行う信号処理手段と、
    前記複数のパラメータ値の集合を一のシーンデータとして、これらシーンデータを複数記憶するシーンデータ記憶手段と、
    複数のコマンドデータを実行順位を規定して配列してなるデータリストを記憶するデータリスト記憶手段
    前記データリストの内容を表示するデータリスト表示手段と、
    ユーザ操作によって、前記データリスト表示手段において何れかの前記コマンドデータを指定するコマンドデータ指定手段と、
    ユーザ操作によって、前記信号処理手段に現在設定されている各種のパラメータ値の集合を、該指定されたコマンドデータに対応するシーンデータとして記録するように指示するストア指示手段と、
    前記ストア指示手段が操作されると、現在の前記パラメータ値の集合を、前記コマンドデータ指定手段によって指定されたコマンドデータにおいて呼び出しが指定されるシーンデータとして、前記シーンデータ記憶手段に格納するシーンデータ格納処理手段と
    を有することを特徴とする音響信号処理装置。
  2. 前記各コマンドデータは、その種別として、前記シーンデータ記憶手段から一のシーンデータを呼び出して現在値に反映する処理の実行を指示ものを含み、
    前記コマンドデータ指定手段によって指定されたコマンドデータが何れかの前記シーンデータを呼び出すコマンドデータであるのか否かを判定するコマンドデータ種別判定手段をさらに有し、
    前記シーンデータ格納処理手段は、該コマンドデータ種別判定手段の判定結果が肯定的であることを条件として、現在の前記パラメータ値の集合を、前記コマンドデータ指定手段によって指定されたコマンドデータにおいて呼び出しが指定されるシーンデータとして、前記シーンデータ記憶手段に格納するものである
    ことを特徴とする請求項1記載の音響信号処理装置。
  3. ユーザ操作に基づいて、第1および第2のストアモードのうち何れかを選択するモード選択手段をさらに有し、
    前記シーンデータ格納処理手段は、前記モード選択手段によって前記第1のストアモードが選択された場合は、現在の前記パラメータ値の集合を新たなシーンデータとして前記シーンデータ記憶手段に記憶するとともに、前記指定されたコマンドデータの内容を、該新たなシーンデータを呼び出すように変更する一方、前記モード選択手段によって前記第2のストアモードが選択された場合は、前記指定されたコマンドデータにおいて既に指定されているシーンデータの内容を、現在の前記パラメータ値の集合によって上書きするものである
    ことを特徴とする請求項1記載の音響信号処理装置。
  4. 指定された複数のパラメータ値に基づいて音声信号処理を行う信号処理手段と、
    前記複数のパラメータ値の集合を一のシーンデータとして、これらシーンデータを複数記憶するシーンデータ記憶手段と、
    複数のコマンドデータを実行順位を規定して配列してなるデータリストを記憶するデータリスト記憶手段
    前記データリストの内容を表示するデータリスト表示手段と、
    ユーザ操作によって、前記データリスト表示手段において何れかの前記コマンドデータを指定するコマンドデータ指定手段と、
    ユーザ操作によって、前記信号処理手段に現在設定されている各種のパラメータ値の集合を、該指定されたコマンドデータに対応するシーンデータとして記録するように指示するストア指示手段と、
    処理装置と
    を有する音響信号処理装置に適用されるプログラムであって、前記処理装置を、
    前記ストア指示手段が操作されると、現在の前記パラメータ値の集合を、前記コマンドデータ指定手段によって指定されたコマンドデータにおいて呼び出しが指定されるシーンデータとして、前記シーンデータ記憶手段に格納するシーンデータ格納処理手段
    として機能させるためのプログラム。
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