JP3713710B2 - パラメータ設定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、各種の電子機器、特に楽音信号に効果付与する効果付与装置やミキサ装置などに適用して好適なパラメータ設定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子楽器などの電子機器では、複数のパラメータをユーザが設定して、例えば所望の楽音を発生させるなど、その動作を制御する。パラメータを設定する方式として、画面上に複数のパラメータ項目を表示し、カーソルなどで1つを選択し、ノブなどの操作子を用いてその値を設定する方式が知られている。これによれば、ユーザは任意のパラメータ項目を所望の通りに設定することができる。また、あらかじめ複数のパラメータ値の組み合わせを複数組用意しておき、ユーザがその中から1つの組を選択することにより、複数のパラメータ項目を一括して設定する方式が知られている。これによれば、複数組の中から1つの組を選択するだけで、複数のパラメータ項目の値を設定できるので、初心者でも操作が容易である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
複数のパラメータ項目から1つを選択してその値を設定する方式では、膨大な設定値の組み合わせがあるため設定が面倒で難しい。一方、複数のパラメータの値の組み合わせを用意しておき、その中から選択して一括設定する方式では、設定は容易になるものの、設定値の組み合わせが限定されるので、組み合わせの自由度がなくなり多様な設定ができない。組み合わせの種類を増やせば自由度が上がるが、選択肢が増えると選択が面倒になる。
【0004】
この発明は、上述の従来技術における問題点に鑑み、複数のパラメータ項目の値を自由度高くかつ容易に設定することができるパラメータ設定技術を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、電子機器の動作を規定する複数のパラメータ項目の値を設定するパラメータ設定装置であって、複数のパラメータ項目に設定するパラメータ値の組であるパラメータセットを複数組記憶するパラメータセット記憶手段と、第1及び第2の操作態様を有する操作子と、前記操作子の第1の操作態様による操作に応じて、前記パラメータセット記憶手段に記憶されている複数組のパラメータセットから1組のパラメータセットを指定する指定手段と、前記指定されたパラメータセットを電子機器に一括設定する一括設定手段と、前記操作子の第2の操作態様による操作に応じて、一括設定した複数のパラメータ項目のうち、2つ以上のパラメータ項目のパラメータ値を同時に連動して変更する連動パラメータ変更手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のパラメータ設定装置において、前記一括設定した複数のパラメータ項目のうちの1つを指定する個別パラメータ指定手段と、前記複数のパラメータ項目のうちの1つが指定されている場合に、前記操作子の第2の操作態様による操作に応じて、該指定された1つのパラメータ項目のパラメータ値のみを変更する個別パラメータ変更手段とをさらに備えたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載のパラメータ設定装置において、前記連動パラメータ変更手段は、前記連動して変更する2つ以上のパラメータのパラメータ値を前記操作子の第2の操作態様の操作に応じてそれぞれ所定の変化特性で変化するように設定したことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載のパラメータ設定装置において、前記連動パラメータ変更手段は、前記連動して変更する2つ以上のパラメータのうち、所定のパラメータのパラメータ値を前記操作子の第2の操作態様による増減操作に追従して増減または減増変化するように対応付けたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いてこの発明の実施の形態を説明する。
【0008】
図1は、この発明のパラメータ設定装置を適用した効果付与およびミキシング機能付きのディジタルレコーダの構成を示すブロック図である。この装置は、中央処理装置(CPU)101、タイマー102、リードオンリメモリ(ROM)103、ランダムアクセスメモリ(RAM)104、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)105、サウンドシステム106、パネル操作子107、表示装置108、記憶装置109、インターフェース110、およびバスライン120を備える。
【0009】
CPU101は、この装置の全体の動作を制御する処理装置である。ROM103は、CPU101が実行・使用する各種の制御プログラムやデータなどを格納した不揮発性メモリである。RAM104は、CPU101が実行するプログラムのロード領域やワーク領域に使用する揮発性メモリである。DSP105は、CPU101の指示に応じて、楽音信号に効果を付与したりミキシングを行なう信号処理装置である。サウンドシステム106は、DSP105から出力される楽音信号を放音する。パネル操作子107は、この装置の外部パネル上に設けられている種々の操作子を示す。表示装置108は、この装置の外部パネル上に設けられているディスプレイである。記憶装置109は、プログラムやデータの他、ディジタル楽音データを格納するハードディスクなどの記憶装置である。インターフェース110には、楽音データ再生機111やマイクロフォン112が接続される。
【0010】
この装置では、楽音データ再生機111やマイクロフォン112から入力した楽音を、記憶装置109上にディジタルデータで録音することができる。また、入力した楽音や既に録音された楽音を、DSP105を用いて任意にミキシングし、再び記憶装置109に格納することができる。録音やミキシングにおいては、任意の入力チャンネル(ch)や出力chについてDSP105を用いて楽音に効果(エフェクト)を付与することができる。どの入力系列をどのchに割り当てるか、およびどの出力系列をどのchに割り当てるかは、任意に設定できる。
【0011】
各chの楽音に効果を付与する際には、複数のパラメータを設定する必要がある。以下、図1の装置におけるパラメータ設定の操作と動作について説明する。なお、説明を簡単にするため、単にパラメータと言うときには、パラメータ項目を指す場合と、そのパラメータ項目に設定するデータ(値)としてのパラメータを指す場合があるものとする。またここでは、DSP105をコンプレッサやリミッタとして動作させる例で説明する。コンプレッサやリミッタは、入出力信号レベル間でダイナミクスを変化させる効果装置であり、入力信号レベルが一定値(スレッショルド)を超えると、超えた部分についてレベルを減衰させるものである。パラメータとしては、上記のスレッショルドのほか、レシオ、アタックタイム、リリースタイムなどがあり、これらの値を設定する。
【0012】
図2は、図1の装置のパネル外観図を示す。パネル200上には、図1のパネル操作子107および表示装置108が設けられている。201は、図1の表示装置108に相当するディスプレイである。211〜215はF1〜F5キーを示す。221はディスプレイ201に表示されるカーソルを移動するためのカーソル移動キー、223は決定操作子であるエンターキー、224は設定したパラメータ値の保存を指示するためのストアキーである。222は、ディスプレイ201に表示されたカーソルを移動したり、各種データの設定値を設定変更するための値入力操作子(データ入力ダイアル)である。以下、この操作子をノブ222と呼ぶ。ノブ222は、そのまま回す通常操作と、押し込みながら回す押し回し操作を行なうことができるものである。
【0013】
231は、任意の入力chあるいは出力chに割り当て、そのchに関する制御を行なう操作子セットである。操作子セット231のうち、232は当該chに関する画面を表示して各種のパラメータ設定を行なうことを指示するSELキー、233は当該chのオン/オフの切り替えに使用するONキー、234は当該chの音量レベル調整のためのフェーダである。操作子セット231と同様の操作子セットが、操作可能なch数分だけ設けられている。
【0014】
図3は、パラメータを一括して設定するライブラリ画面の例を示す。ディスプレイ201に表示される画面は、311や312に示すようなタブ部で切り替えるようになっており、各タブ部はそれらがディスプレイ上で表示される位置の下部に位置するF1〜F5キー211〜215にそれぞれ対応している。ライブラリ画面のタブ部312にはF2キー212が対応しているので、F2キー212を押下することにより、図3の画面が表示される。
【0015】
図3において、301にパラメータ設定の対象となるchとして現在設定されているchが表示される。この対象chは、図2の各操作子セットのSELキーにより変更することができる。302に、選択可能なライブラリの一覧が表示されている。ライブラリとは、複数のパラメータ項目を一括して設定するパラメータ値の組データ(以下、パラメータセットと呼ぶ)を示す。ライブラリは、あらかじめ定められたパラメータセットに適当なライブラリ名(その設定における音のイメージを連想しやすい名称とするのがよい)を付して、複数用意しておく。各ライブラリには、それを特定するための一意なNo.(番号)が付けられている。303は、ライブラリ一覧302中に表示されたカーソルを示す。
【0016】
ユーザは、ノブ222を押し回し操作することにより、ライブラリ一覧302中でカーソル303を移動させることができる。所望のライブラリにカーソル303を合わせてエンターキー223を押下すると、そのライブラリが選択される。すなわち、そのライブラリのパラメータセットが読み出されてDSP105に設定される。これ以後は、当該chの楽音に対しては、DSP105によって、設定されたパラメータによる効果付与処理が行なわれることになる。
【0017】
304は、現在選択されているライブラリが属する変化テーブルのグラフ表示である。変化テーブルについては、後述する。
【0018】
この装置におけるパラメータ設定のモードとしては、連動モードと個別モードがある。これらは択一的である。図3のライブラリ画面が呼び出されたときは、連動モードとなる。連動モードにおいて、ユーザは、ノブ222を通常操作することにより、複数のパラメータ項目を変化テーブルにしたがって連動して変更することができる。以下、変化テーブルおよび連動モードにおける複数パラメータの変更について説明する。
【0019】
図4および図5は、変化テーブルの例を示す。401は見出し行である。No.とNameは、図3のライブラリ一覧303中に表示される各ライブラリのNo.とライブラリ名である。Nameの右側に各パラメータ項目を示す。
【0020】
スレッショルドThresholdは、音量がどれくらいで効果をかけはじめるのかを決めるパラメータである。レシオRATIOは、スレッショルドを超えるレベルについてゲイン圧縮する割合を示す。スレッショルドより音量が超えたとき、設定したレシオで音量を下げる。例えば、レシオが3:1なら音量を3分の1にする。これがコンプレッションである。レシオが∞:1なら音量をスレッショルド以上にしない。これがリミッティングである。レンジRangeは、効果をかける際の減衰量を示す。アタックAttackは、スレッショルドを超えて効果が始まるまでの時間を示す。アウトゲインOutGainは、出力レベルの調整値を示す。ニーKneeは、スレッショルドでのレベルの折れ曲がり方の鋭さを示す。ウィドゥスWidthは、コンプレッサの効果の境界とエキスパンドの効果の境界の幅を示す。リリースReleaseは、信号がスレッショルドレベル以下に下がった後、コンプレッサの機能が切れるまでに要する時間を示す。ホールドHoldは、信号がスレッショルドレベル以下に下がった後、ゲートが閉じはじめるまでの待ち時間を示す。ディケイDecayは、ホールドの待ち時間を経た後、ゲートが最大に閉じるまでに要する時間を示す。
【0021】
なお、図4および図5では、パラメータの実際の値が記載されている欄には……を記載して具体的な値は省略した。−が記載されている欄は、そのパラメータが意味を持たない、あるいは現在値のままであることを示す。
【0022】
変化テーブル中、No.とライブラリ名が記載されているのがライブラリのパラメータセットである。逆に言えば、図3のライブラリ一覧302には、図4や図5の変化テーブル中に記載されているNo.とライブラリ名が抽出されて表示される。変化テーブル中で、No.とライブラリ名が一方のみ記載されているものはなく、必ずセットで記載されている。また、No.とライブラリ名が記載されていないのは、ライブラリではないパラメータセットである。ここでは図4と図5の2つの変化テーブルのみ図示したが、実際にはさらに多くの変化テーブルが保持されている。
【0023】
No.またはライブラリ名が特定されれば、どの変化テーブルのどの位置かが特定される。例えば、図3はライブラリNo.3の「Studio Lead」が選択されたところであるが、この選択されたライブラリは図4の変化テーブルの第2行目(パラメータデータが記載されている先頭行403から1行目、2行目、…と数えるものとする)にあると特定できるので、その位置のパラメータセットが読み出されてDSP105に設定される。
【0024】
図6および図7は、図4および図5の変化テーブルをそれぞれグラフ化したものである。ここでは、スレッショルド、レシオ、およびアウトゲインのみを図示した。図3において、ライブラリが選択されたときにはそのライブラリが属する変化テーブルが領域304に表示される。図3では、No.3の「StudioLead」が選択され、このライブラリは図4の変化テーブルに属するので、該変化テーブルをグラフ化した図6の変化カーブが領域304に表示される。
【0025】
図6および図7において、横軸は変化テーブル上の位置を示す。すなわち、横軸の数値1,2,…は、変化テーブル中でパラメータデータが記載されている行のうちの先頭行(図4では403)から数えた1行目、2行目、…の位置を示している。以下、変化テーブル中の位置は、この値で表すものとする。例えば、図4の変化テーブル中の位置「1」は、変化テーブルの1行目であるNo.9「Stack Lead」のパラメータセットを示し、これは図6の変化カーブの横軸の値1の位置に相当する。図6および図7の変化カーブの縦軸は、各パラメータの値を示す。縦軸にはパラメータの相対的な変化が分かるように数値を記載したが、実際には各パラメータの単位は基本的に異なる。
【0026】
図4や図5の変化テーブル中で、現在、DSP105に設定されている(あるいは設定する)パラメータセットの位置を現在位置と言う。図3では、No.3の「Studio Lead」が選択され、このライブラリは図4の変化テーブルの位置「2」にあるので、現在位置は図4の変化テーブルの位置「2」(これは図6の変化カーブの横軸の値2の位置に相当する)である。
【0027】
図3のライブラリ画面において、ノブ222を通常操作することにより、変化テーブル中の現在位置を変更できる。これにより、複数パラメータを連動して変更できる。例えば、図3でNo.3の「Studio Lead」が選択されて現在位置が図4の変化テーブルの位置「2」(図6の変化カーブの横軸の値2の位置)にある状態から、ノブ222を所定角度左側に回すと、現在位置が「1」になり、その位置のパラメータセットがDSP105に設定される。逆にノブ222を右側に回すと、現在位置が「3」「4」…と変更され、これらの位置のパラメータセットに変更できる。これにより、ユーザは、図4や図5の変化テーブル(すなわち図6や図7の変化カーブ)にしたがって、複数のパラメータ項目を連動して変更できる。
【0028】
変化テーブルは、1つの基準パラメータを持つ。図4や図5では、見出しの直下の行に下向き矢印402,502を記載して基準パラメータを示した。図4の変化テーブルの基準パラメータはアウトゲインであり、図5の変化テーブルの基準パラメータはスレッショルドである。基準パラメータは、ノブ222の操作の増減方向(通常は右回しが増加で左回しが減少)に合わせて増減するように設定されているパラメータであり、ユーザが変化をイメージすることができるような基準となるパラメータである。例えば、図4の変化テーブルの基準パラメータであるアウトゲインは、図6のカーブから分かるように、ノブ222の回し方に応じて線形に増減するように変化カーブが設定されている。図5の変化テーブルの基準パラメータであるスレッショルドは、図7のように単調減少のグラフになっているので、ノブ222を右回し(増加方向)するとスレッショルドが増加する方向(すなわち図7の変化カーブでは横軸に沿って左方向)に変化し、ノブ222を左回し(減少方向)するとスレッショルドが減少する方向(すなわち図7の変化カーブでは横軸に沿って右方向)に変化する。これにより、ユーザは、ノブ222を操作したとき、基準パラメータの変化を基準として、複数パラメータの連動した変更を行なうことができる。
【0029】
なお、図4と図5の変化テーブルの基準パラメータが異なるように、基準パラメータは変化テーブルごとに異ならせてよい。また、基準パラメータは、必ずしも線形に変化するようにしなくてもよい。ここではノブ222の操作の増減の方向と基準パラメータの増減の方向が一致するようにしたが、ノブ222の操作の増減の方向と変化テーブル上の現在位置の増減の方向を一致させてもよい。この場合は、変化カーブが図6と図7のどちらであっても、ノブ222を増加方向に操作(右回し)したとき変化カーブ上で右方向に現在位置が変更され、ノブ222を減少方向に操作(左回し)したとき変化カーブ上で左方向に現在位置が変更されることになる。
【0030】
また、図3の領域304に表示した変化カーブ中に現在位置を示すカーソル(例えば縦線でよい)を表示し、ノブ222を操作して現在位置を変更したときに、その変化が目視確認できるようにしてもよい。領域304には、変化カーブでなく、各パラメータの値を表示するようにしてもよい。
【0031】
図4や図5に示した変化テーブル(すなわち図6や図7の変化カーブ)は機器の製造者側で任意に構成することができる。したがって、図6や図7に示すようにパラメータ値が上下に変化するような変化カーブとしてもよい。また、基準パラメータが変化可能な範囲において既に最大値または最小値に至ってしまったパラメータについては、その値を維持する(変化させない)ように変化カーブを設定してもよい。ただし、ユーザがノブを回したとき、楽音に付与される効果が違和感無く変化するように(特に、基準パラメータの変化がユーザの判断の基準になるように)、各パラメータの変化カーブを設定しておくのがよい。
【0032】
図8は、パラメータを個別に設定するエディット画面の例を示す。エディット画面のタブ部311にはF1キー211が対応しているので、F1キー211を押下することにより、図8の画面が表示される。エディット画面は、図3のライブラリ画面で連動して設定変更を行なっていた複数のパラメータ項目について、それぞれ個別に値を変更するための画面である。801は、スレッショルドやレシオなど、個別のパラメータ項目のそれぞれの現在値を表示した個別パラメータ表示領域である。図8の画面に移行した時点ではどのパラメータ項目も選択されていないので、モードは連動モードのままである。したがって、ノブ222を通常操作すると、図3の画面での一括変更と同じく、変化テーブルにしたがって複数パラメータが連動して変更される。この場合、変更された各パラメータ値が、個別パラメータ表示領域801に表示される。カーソルキー221を操作すると、個別パラメータ表示領域801の先頭のパラメータ(図8では「THRESHOLD」)に反転カーソルが出現する。この時点で、モードは連動モードから個別モードに切り替わる。カーソルが出現した状態で、さらにカーソルキー221を操作することにより、カーソル位置(反転表示)を各パラメータ間で移動することができる。カーソルを任意のパラメータにセットして、ノブ222を通常操作することにより、当該パラメータ項目の個別の変更が可能である。なお、各パラメータの個別の変更は、そのパラメータに固有の変化特性で変更するものとする。
【0033】
次に、上述したような動作を実現するための本装置の処理手順について説明する。
【0034】
図9は、本装置においてCPU101が実行するメインプログラムのフローチャートを示す。ステップ901で初期化を行なった後、ステップ902でパネル設定処理を行ない、ステップ903で演奏/録音処理を行なう。パネル設定処理は、パネル操作子107の操作を検出しその操作に応じた処理を行なうものであり、上述のパラメータ設定処理も含まれる。演奏/録音処理は、楽音信号の入力、録音、再生などの処理を行なうものである。
【0035】
図10および図11は、ステップ902のパネル設定処理のうち、パラメータ設定に関連する部分の処理手順を示す。ステップ1001では、チャンネル選択操作(図2の何れかのSELキーのオン)の有無を判別する。選択があったときは、そのチャンネルを処理対象のチャンネルとする。ステップ1003では、ライブラリ画面の読み出し指示(F2キー212のオン)がされたか否か判別する。指示があった場合は、ステップ1004で連動モードに設定し、ステップ1005でライブラリ画面(図3)を表示する。ステップ1006では、エディット画面の読み出し指示(F1キー211のオン)がされたか否か判別する。指示があった場合は、ステップ1007でエディット画面(図8)を表示する。
【0036】
次に、ステップ1008で、ノブ222が押し回し操作されたか否か判別する。押し回し操作された場合は、ステップ1009で、現在、ライブラリ画面を表示中か否か判別する。ライブラリ画面が表示されていた場合は、ステップ1010で、ノブ222の操作に応じて、ライブラリ一覧302のカーソル303の位置を変更する。ライブラリ画面でない場合は、ステップ1011でその他の設定事項を設定する。
【0037】
ステップ1012では、エンターキー223がオンされたか否か判別する。オンされたときは、ステップ1013で、現在、ライブラリ画面を表示中か否か判別する。ライブラリ画面が表示されていた場合は、ステップ1014で、選択されたライブラリ名(すなわち、その時点でカーソル303がセットされていたライブラリ)に対応するパラメータセットを読み出して、DSP105にセットする。このとき、当該ライブラリが属する変化テーブルとその中の位置を特定して、そこからパラメータセットを読み出すが、その位置を現在位置として記憶しておく。ライブラリ画面でない場合は、ステップ1015でその他の設定事項を設定する。
【0038】
図11に進んで、ステップ1101では、ノブ222が通常操作されたか否か判別する。通常操作されていた場合は、ステップ1102で、現在のモードが連動モードであるか否か判別する。連動モードのときは、ステップ1103で、現在位置である変化テーブルとその中の位置を特定する。ステップ1104で、ノブ222の操作量(操作の方向も含む)を取得する。ステップ1105で、その操作量に応じて、ステップ1103で特定した変化テーブル中の現在位置を変更する。ここでは、上述したように、ノブ222の操作の増減方向と基準パラメータの増減方向が一致するように、変化テーブル中の現在位置を変更するものとする。次に、ステップ1106で、その現在位置のパラメータセットを読み出してDSP105に設定する。
【0039】
ステップ1102で連動モードでないときは、個別モードであるから、ステップ1107でノブ222の操作量を取得し、ステップ1108でその操作量に応じて個別にパラメータ値を変更する。変更するパラメータは、図8で説明したように、個別パラメータ表示領域801中でカーソルがセットされているパラメータである。変更したパラメータ値は、DSP105に設定する。
【0040】
次に、ステップ1109で、カーソル移動キー221が操作されたか否か判別する。操作されていたときは、ステップ1110で、現在、エディット画面が表示中か否か判別する。エディット画面のときは、ステップ1111で、現在、個別パラメータ表示領域801中でパラメータが選択されていない(すなわち、カーソルが表示されていない状態)かどうか判別する。パラメータが選択されている(カーソルが表示されている)ときは、ステップ1112で、カーソル移動キー221の操作に応じてパラメータの選択状態(カーソル)を移動する。パラメータが選択されていない(カーソルが表示されていない)ときは、ステップ1113で、個別モードに設定し、個別パラメータ表示領域801中の先頭のパラメータを選択表示(カーソルを合わせる)する。ステップ1110でエディット画面でないときは、ステップ1114でその他モードに対応した処理を実行する。
【0041】
次に、ステップ1115で、ストアキー224がオンされたか否か判別する。ストアキーのオンであるときは、ステップ1116で、現在のパラメータ設定値を、選択されているライブラリ名に対応つけて記憶する。なお、ストアキー224がオンされたときには、具体的には、パラメータ設定値を格納する場所やそのライブラリ名を入力する画面が表示されるものとする。また、ストアしたライブラリは、ファクトリプリセットのライブラリと同様にして呼び出すことができる。
【0042】
次に、ステップ1117で、その他の操作子入力があるか否か判別する。あったときは、ステップ1118で、その入力に応じて処理を実行する。
【0043】
上記実施形態によれば、個々のパラメータの意味がわからない場合など、大雑把にパラメータを設定したい場合は、ライブラリ画面でノブを操作しライブラリを呼び出すだけでよい。これにより、簡単に複数のパラメータを一括設定できる。また、設定したライブラリのパラメータセットから、ノブ222を操作するだけで、複数のパラメータの変更(調整)を行なえる。この変更は、変化テーブルにしたがって複数のパラメータを連動して変更するので操作は容易である。また、ユーザは、基準パラメータの増減による楽音の変化を目安にして複数パラメータの変更を行なえる。さらに、個々のパラメータを個別に設定したい場合は、エディット画面に切り替え、カーソルで目的のパラメータを選択し、ノブを操作することで、目的のパラメータのみを変更することができる。これらの動作は自由に行き交うことができるため、大雑把な設定から詳細な設定までを自由に行なうことができる。
【0044】
なお、上記実施形態では電子楽器の効果付与のためのパラメータ設定に本発明を適用した例を説明したが、これに限らず、本発明は各種の電子機器のパラメータ設定に適用できる。また、楽音生成のための発音特性(音色や効果設定など)を制御するパラメータの設定を例に説明したが、どのようなパラメータの設定にも適用できる。
【0045】
上記実施形態では、ライブラリを選択して設定した複数のパラメータのすべてを対象として連動モードでの変更を行なっているが、ライブラリを選択して設定した複数のパラメータのうちの一部のパラメータについて連動モードでの変更を行なうようにしてもよい。また、上記実施形態では、連動モードと個別モードで同じ操作子(ノブ)を用いてパラメータの変更を行なっているが、別の操作子を用いるようにしてもよい。
【0046】
上記実施形態では、図4や図5に示した変化テーブルにしたがってパラメータ値を変更したが、テーブル形式でなく、何らかの演算式で算出する方式を採ってもよい。例えば、図4や図5のようなテーブル形式でパラメータ値の組を記憶しておくのではなく、各パラメータ項目ごとに演算式を保持しておき、ユーザの選択により特定された代入値をそれらの演算式に適用して、パラメータ値を求めてもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、複数のパラメータを目的に応じて、一括して設定したり、その一括して設定したパラメータを連動して変更したり、さらに個別に設定したりでき、これらの操作を簡単に行なうことができる。したがって、パラメータ設定の自由度を高くすることができるとともに、関連する複数のパラメータの役割がわかっていなくてもその組み合わせによる効果的な設定を連続的に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のパラメータ設定装置を適用した効果付与およびミキシング機能付きのディジタルレコーダの構成を示すブロック図
【図2】本実施形態の装置のパネル外観図
【図3】パラメータを一括して設定するライブラリ画面の例を示す図
【図4】変化テーブルの例(その1)を示す図
【図5】変化テーブルの例(その2)を示す図
【図6】変化カーブの例(その1)を示す図
【図7】変化カーブの例(その2)を示す図
【図8】パラメータを個別に設定するエディット画面の例を示す図
【図9】メインプログラムのフローチャート図
【図10】パネル設定処理プログラム(その1)のフローチャート図
【図11】パネル設定処理プログラム(その2)のフローチャート図
【符号の説明】
101…中央処理装置(CPU)、102…タイマ、103…リードオンリメモリ(ROM)、104…ランダムアクセスメモリ(RAM)、105…DSP、106…サウンドシステム、107…パネル操作子、108…表示装置、109…記憶装置、110…アインターフェース、111…楽音データ再生機、112…マイクロフォン。

Claims (4)

  1. 電子機器の動作を規定する複数のパラメータ項目の値を設定するパラメータ設定装置であって、
    複数のパラメータ項目に設定するパラメータ値の組であるパラメータセットを複数組記憶するパラメータセット記憶手段と、
    第1及び第2の操作態様を有する操作子と、
    前記操作子の第1の操作態様による操作に応じて、前記パラメータセット記憶手段に記憶されている複数組のパラメータセットから1組のパラメータセットを指定する指定手段と、
    前記指定されたパラメータセットを電子機器に一括設定する一括設定手段と、
    前記操作子の第2の操作態様による操作に応じて、一括設定した複数のパラメータ項目のうち、2つ以上のパラメータ項目のパラメータ値を同時に連動して変更する連動パラメータ変更手段と
    を備えたことを特徴とするパラメータ設定装置。
  2. 請求項に記載のパラメータ設定装置において、
    前記一括設定した複数のパラメータ項目のうちの1つを指定する個別パラメータ指定手段と、
    前記複数のパラメータ項目のうちの1つが指定されている場合に、前記操作子の第2の操作態様による操作に応じて、該指定された1つのパラメータ項目のパラメータ値のみを変更する個別パラメータ変更手段と
    をさらに備えたことを特徴とするパラメータ設定装置。
  3. 請求項1または2に記載のパラメータ設定装置において、
    前記連動パラメータ変更手段は、前記連動して変更する2つ以上のパラメータのパラメータ値を前記操作子の第2の操作態様の操作に応じてそれぞれ所定の変化特性で変化するように設定したことを特徴とするパラメータ設定装置。
  4. 請求項に記載のパラメータ設定装置において、
    前記連動パラメータ変更手段は、前記連動して変更する2つ以上のパラメータのうち、所定のパラメータのパラメータ値を前記操作子の第2の操作態様による増減操作に追従して増減または減増変化するように対応付けたことを特徴とするパラメータ設定装置。
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