JP3891143B2 - 状態設定装置及びプログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ディジタルオーディオミキサーなどの信号処理装置の動作状態を設定するための状態設定装置及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ディジタルオーディオミキサーなどの音楽信号処理装置においては、装置に設定されている各種動作パラメータの値を1つのシーン(scene )データとして記録しておき、記録されたシーンデータをユーザの指示で読み出して動作パラメータの設定状態を再現するシーン機能が設けられている。
【0003】
従来のディジタルオーディオミキサーにおけるシーン機能を説明すると、例えば、ミキサーの動作状態に関する設定データとして複数個のシーンデータA,B,Cが記録されており、ユーザの読出し指示により或るシーンデータAから動作パラメータPの設定値PsAが読み出された後、ユーザのマニュアル操作により当該動作パラメータPに現在値Pnが設定されているものとする。現在値Pnは、ユーザ操作後ミキサーに実際に設定されるパラメータPの値であり、設定値PsAとの差を“ユーザ操作による調整値ΔP”と呼ぶ(ΔP=Pn−PsA,Pn=PsA+ΔP)。
【0004】
ここで、新たなシーンデータBの読出しが指示されると、読み出されたシーンデータBから当該動作パラメータPの設定値PsBが読み出され、このパラメータ設定値PsBに調整値ΔPを加算した値“PsB+ΔP”が新たなパラメータ値Pnewに決定される。つまり、ユーザ操作による調整値ΔPは、新たなシーンデータBの読出し時にミキサーに設定されている現在パラメータ値Pnと前回読み出されたシーンデータAのパラメータ設定値PsAとの差分Pn−PsAを表わし、新たなシーンデータBの設定値PsBを読み出した時の新たなパラメータ値Pnewを決定する(Pnew=PsB+ΔP)。
【0005】
この場合、新たなパラメータ加算値“PsB+ΔP”が、当該パラメータPについて予め定められた上限値Pmaxを超えてしまうときには(PsB+ΔP>Pmax)、当該パラメータ上限値Pmaxを新たなパラメータ値Pnewに決定し直すようにしている(Pnew=Pmax)。つまり、ミキサーには、パラメータ加算値PsB+ΔPがパラメータ上限値Pmaxを超えるか否かに応じて、パラメータ上限値Pmax或いはパラメータ加算値PsB+ΔPが、新たなパラメータ値Pnewとして設定される。
【0006】
従って、或るパラメータPについて、パラメータ上限値Pmaxが新たなパラメータ値Pnewに決定された場合には(Pnew=Pmax)、それまでに継続してきた調整値が結果的にΔPからΔP’に減少する(変更される)ことになり(ΔP=Pn−PsB→ΔP’=Pmax−PsB)、それ以降に利用されることになる調整値ΔP’には、それまでに継続してきていたユーザの意図した調整値ΔPが反映されなくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、このような従来技術の不都合に鑑み、読み出された設定データ(シーンデータ)の値に拘わらず、ミキサーなどの信号処理の設定状態に反映される調整値を一義的に決定して、ユーザの意図する調整値を維持しつつ設定状態に反映させながら設定データを切り換えていくことができる状態設定システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の主たる特徴に従うと、信号処理回路(A2)の動作状態を設定するために用いられる複数のパラメータ(P)の基準値(Ps)を表わす設定データ(シーンデータ)を記憶する設定データ記憶手段(4)と、各パラメータ(P)の調整値(ΔP)を記憶する調整値記憶手段(3)と、ユーザ操作に応じて調整値(ΔP)の変更を指示する調整値変更指示手段(FS;M1)と、この変更の指示に応じて、調整値記憶手段に記憶された調整値(ΔP)を指示された値に変更する調整値更新手段(M2,M3)と、設定データ記憶手段から設定データを読み出す設定データ読出し手段(M4,M5:S1)と、この設定データの読出しに応じて、当該設定データの基準値(Ps)及び調整値記憶手段に記憶されている調整値(ΔP)からパラメータの設定値(Pn)を算出する設定値算出手段(M5:S4)と、算出されたパラメータの設定値が予め設定された制限値(Pmax)を超えるか否かに応じて、当該設定値又は制限値をパラメータの新たな設定値(Pnew)に決定する設定値決定手段(M5:S5〜S7)と、決定された新たな設定値を信号処理回路(A2)に送る動作設定手段(M5:S6〜S8,M6)とを具備し、調整値記憶手段(3)に記憶される調整値の内容は、調整値変更指示手段(FS;M1)による変更指示乃至調整値更新手段(M2,M3)による更新がなされるまで値を保持し、設定値算出手段(M5:S4)により算出されたパラメータの設定値が上記制限値を超えた場合であっても上記調整値は変更されないようにした状態設定装置(A1)〔請求項1〕、並びに、信号処理回路(A2)の動作状態を設定するために用いられる複数のパラメータ(P)の基準値(Ps)を表わす設定データ(シーンデータ)を記憶する設定データ記憶手段(4)及び各パラメータの調整値(ΔP)を記憶する調整値記憶手段(3)を備え、状態設定情報処理装置として機能するコンピュータ(A1)に、ユーザ操作に応じて調整値の変更を指示する調整値変更指示ステップ(M1)と、この変更の指示に応じて、調整値記憶手段に記憶された調整値(ΔP)を指示された値に変更する調整値更新ステップ(M2,M3)と、設定データ記憶手段から設定データを読み出す設定データ読出しステップ(M4,M5:S1)と、この設定データの読出しに応じて、当該設定データの基準値(Ps)及び調整値記憶手段に記憶されている調整値(ΔP)からパラメータの設定値(Pn)を算出する設定値算出ステップ(M5:S4)と、算出されたパラメータの設定値が予め設定された制限値(Pmax)を超えるか否かに応じて、当該設定値又は制限値をパラメータの新たな設定値に決定する設定値決定ステップ(M5:S5〜S7)と、決定された新たな設定値を信号処理回路(A2)に送る動作設定ステップ(M5:S6〜S8,M6)とから成り、調整値記憶手段(3)に記憶される調整値の内容は、調整値変更指示ステップ(M1)での変更指示乃至調整値更新ステップ(M2,M3)での更新がなされるまで値を保持し、設定値算出ステップ(M5:S4)で算出されたパラメータの設定値が上記制限値を超えた場合であっても上記調整値は変更されないようになされている手順を実行させるための状態設定プログラム〔請求項5〕が提供される。なお、括弧書きは、理解の便のために付記した後述する実施例の参照記号乃至用語を表わし、以下においても同様である。
【0009】
この発明の状態設定装置(A1)は、さらに、パラメータ(P)の設定値を変更するための操作子(FDc)を具備し、動作設定手段は、操作子の操作に応じて、設定値決定手段(M3)で決定された新たな設定値を変更し、変更された新たな設定値を信号処理回路(A2)に送る(M6)ように構成することができる〔請求項2〕。
【0010】
また、この発明の状態設定装置(A1)の調整値記憶手段(3)は、設定データ記憶手段(4)に記憶される設定データの各パラメータ(P)に対応する調整値(ΔP)を記憶し、調整値変更指示手段(FS;M1,M2)は各調整値を独立して変更するように構成することができる〔請求項3〕。
【0011】
さらに、この発明の状態設定装置(A1)において、信号処理回路(A2)に設定されるパラメータ(P)は第1種及び第2種パラメータから成り、調整値記憶手段(3)は第1種パラメータの調整値を記憶し、動作設定手段は、第2種パラメータについて、設定データの読出しに応じて、当該設定データの基準値をそのまま新たな設定値に決定して信号処理回路(A2)に送る(S8)ように構成することができる〔請求項4〕。
【0012】
〔発明の作用〕
この発明の主たる特徴によると、設定データ(シーンデータ)を用いてミキサーなどにおける信号処理回路(A2:7)の各種動作パラメータ(P)を一括して設定する機能を有する状態設定装置(A1)において、複数のパラメータ(P)の基準値(Ps)をもつ設定データを設定データ記憶手段(4:シーンメモリ)に記憶しておくと共に、ユーザ操作により当該パラメータ(P)の調整値(オフセット値ΔP)を変更する指示があると、指示された調整値(ΔP)を調整値記憶手段(3:オフセットバッファ)に記憶・更新する。設定データ記憶手段(4:シーンメモリ)からの設定データの読出しがあると、読み出された設定データの持つパラメータ基準値(Ps)に調整値記憶手段の調整値(ΔP)を反映(例えば、加算)させて当該パラメータ(P)の設定値(パラメータ値Pn)を算出する。そして、算出された設定値(Pn)の限界値(最大値又は上限値Pmax)との対比判定結果に応じて新たな設定値(Pnew)を決定し(Pn<Pmaxなら値Pnをそのまま採用し、Pn>Pmaxならパラメータ限界値Pmaxに丸め込む。)、決定された新たな設定値を信号処理回路(A2)へ送る。
【0013】
この発明では、このように、ユーザによってパラメータ調整値の変更が指示されたときに限り、調整値記憶手段(3)に記憶されたパラメータ調整値(ΔP)を指示された値に変更すると共に、設定データの読出し時にのみ、当該設定データの持つパラメータ基準値(Ps)及び記憶手段のパラメータ調整値(ΔP)から新たなパラメータ設定値(Pnew)を決定する。つまり、調整値記憶手段(3)のパラメータ調整値(ΔP)は、ユーザの意図的な操作によってのみ変更可能であり、自動的に変更されることはない。例えば、設定データのパラメータ基準値及び調整値(Ps,ΔP)から算出される設定値(Pn)がパラメータ限界値(Pmax)を超えた場合であっても、内容は変更されず、既に記憶されている内容を保持する。従って、何れの設定データのパラメータ基準値(Ps)が読み出された場合でも、当該パラメータ基準値(Ps)に反映させるパラメータ調整値(ΔP)が一義的に決定されているため、ユーザの意図するパラメータ調整値(ΔP)を維持しつつ新たなパラメータ設定値(Pnew)に反映させながら、順次、設定データを切り換えていくことができる。
【0014】
この発明の状態設定装置では、さらに、パラメータ(P)の設定値を変更するためのマニュアル操作子(FDc)の操作に応じて、パラメータ設定値(Pnew)を変更して信号処理回路(A2)に送る機能(M6)により、マニュアル操作子(FDc)の操作に応じて、直ちに、その操作量に応じて変更されたパラメータ設定値を信号処理回路(A2)に設定することができる。この発明では、信号処理回路(A2)に設定されるパラメータは、上述のパラメータ調整値(ΔP)或いはこのマニュアル操作子(FDc)を用いて互いに独立して設定値を変更することができる。ここで、パラメータ調整値(ΔP)は、前述したように、ユーザの意図的な操作によってのみ変更可能であり自動的に変更されることがなく、ユーザにより変更されただけでは、直ちに、信号処理回路(A2)のパラメータ設定値の変更に寄与しない。これに対して、このマニュアル操作子(FDc等)を用いると、その操作時点で、その操作値を信号処理回路へのパラメータ設定値に反映させることができる。
【0015】
また、この発明では、調整値記憶手段(3)に、設定データの持つ複数のパラメータ(P)の夫々に対応する調整値(ΔP)が記憶され、調整値変更指示手段(FS;M1,M2)によってこれら複数の調整値(ΔP)を独立して変更することができる。さらに、信号処理回路(A2)に設定されるパラメータ(P)を第1種及び第2種パラメータ(図4)から成るものとし、第1種パラメータについてのみ、その調整値(ΔP)を調整値記憶手段(3)に記憶して、前述したように、設定データの持つパラメータの基準値(Ps)に反映させる一方、第2種パラメータについては、動作設定手段により、設定データの読出しに応じて、当該設定データの持つパラメータの基準値(Ps)を、そのまま、新たな設定値(Pnew)として信号処理回路(A2)に送る(S8)ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の好適な実施例を詳述する。なお、以下の実施例は単なる一例であって、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0017】
〔ハードウエア構成〕
図1は、この発明の一実施例による状態設定システムが適用されるディジタルオーディオミキサーのハードウエア構成のブロック図を示す。図1において、ディジタルオーディオミキサーAは、中央処理装置(CPU)1、読出専用メモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3、外部記憶装置4、検出回路5、表示回路6、信号処理回路7、オーディオ入出力インターフェース(I/F)8及び通信インターフェース(I/F)9などを備え、これらの装置1〜9は通信バス10を介して互いに接続されている。
【0018】
CPU1、ROM2、RAM3、外部記憶装置4、検出回路5及び表示回路6は、検出回路5に接続される操作子装置11及び表示回路6に接続される表示部12と共に、ディジタルミキサーAのコントロールセクションA1を構成する。CPU1は、所定のソフトウエア・プログラムに従ってミキサーA全体を管制する。例えば、信号処理回路7によるミキシング処理を管理し、特に、ミキサーの動作状態を設定するための状態設定処理を遂行する。
【0019】
ROM2には、所定の制御プログラムが記憶されており、これらの制御プログラムには、通常のミキシング処理や状態設定のための処理に関する各種プログラムの外、これらの処理に付随する各種テーブル及び各種データが含まれる。RAM3には、これらの処理に際して利用されるフラグやバッファなどの情報が記憶される。例えば、RAM3内のオフセットバッファには、ミキサーの設定状態を所定のパラメータ値から任意の操作対応量だけ変更するための調整値が記憶され、この調整値は「オフセット値」或いは単に「オフセット」と呼ばれる。
【0020】
また、外部記憶装置4は、ハードディスク(HD)、コンパクトディスク・リード・オンリィ・メモリ(CD−ROM)、フロッピィディスク(FD)、光磁気(MO)ディスク、ディジタル多目的ディスク(DVD)、メモリカード(PCカード)等の記憶媒体が用いられ、各種制御プログラムや各種データを記憶することができ、例えば、ミキサーの全動作設定状態が一括して記録されたシーンデータを多数枚保存しておくシーンメモリとして使用することができる。
【0021】
検出回路5に接続される操作子装置11は、ミキシングや状態設定のためのスイッチ、ダイヤル、フェーダー(スライダー)等の操作子(CP1〜CP4)が含まれ、例えば、コントロールセクションA1の操作パネル(PN)等に設けられる。検出回路5は、操作子装置11の操作子に対するユーザ操作に応じて発生する制御データ(オフセット値を表わすオフセット情報を含む。)を表示回路6及び信号処理回路7に送る。
【0022】
表示回路6に接続される表示部12は、操作パネル(PN)上に設けられたディスプレイ(画面表示部CP5)やチャンネル(CH)別表示器(DPc)、各種インジケータを含む。表示回路6は、検出回路5や通信I/F9から受け取る制御データに沿った内容を表示部12に表示させる。また、操作パネル(PN)上には、入力チャンネル(CH)や出力チャンネル(CH)毎に、操作子装置11の所定の操作子及び表示部12のCH別表示部(DPc)でチャンネル(CH)専用のチャンネルコントローラ(ChC)が構成される。
【0023】
信号処理回路7は、DSPエンジンを主要素とした処理回路であり、ディジタルミキサーAの信号処理の中枢部である信号処理セクションA2を構成する。この回路は、シーンデータの内容や操作子装置11の操作に基づく設定状態に応じて、オーディオ入出力I/F8からの複数チャンネルの入力オーディオ信号を処理し、処理された各チャンネルの出力オーディオ信号を入出力I/F8に返す。
【0024】
オーディオ入出力I/F8は、アナログディジタル(A/D)変換器及びディジタルアナログ(D/A)変換器を備え、ミキサーAの入出力(I/O)セクションA3を構成し、外部オーディオ入出力機器Bとの間で複数チャンネルの入出力オーディオ信号を中継する。つまり、外部オーディオ入力機器Bからの入力オーディオ信号を(アナログ信号の場合はディジタル化して)信号処理回路7に伝え、信号処理回路7からの出力オーディオ信号を外部オーディオ出力機器Bに(アナログ機器の場合は信号をアナログ化して)送る。
【0025】
なお、信号処理回路7及び入出力I/F8はMIDI信号に対する処理及び中継機能をも有し、外部オーディオ入出力機器Bには、電子楽器や自動演奏装置などのMIDI機器が含まれる。従って、信号処理回路7は、例えば、MIDI機器Bから入出力I/F8を介してMIDI信号を受け、音源回路などを利用してディジタルオーディオ信号として入出力I/F8を経てオーディオ出力機器Bに出力することができる。
【0026】
また、通信I/F9は、ミキサーAの付加的制御セクションA4を構成し、操作子装置11の操作子と同等の制御データを発生させることができるパーソナルコンピュータなどの外部ディジタル制御機器Cが接続され、制御機器Cから操作子と同等の制御データを制御機器Cから受け取ることができる。また、外部制御機器Cから通信I/F9を介して制御データを含む各種データや制御プログラムを受信すると、これらを外部記憶装置4にストアすることができる。なお、外部制御機器Cは、ローカルエリアネットワーク(LAN)やインターネット、電話回線等の通信ネットワークを介して接続することもできる。
【0027】
ミキサーの動作を簡単に説明すると、オーディオ入出力I/F8は、複数チャンネル(CH)分のオーディオ信号を外部オーディオ入出力機器Bから入力して信号処理回路7に送る。信号処理回路7は、検出回路5から制御データを受け取るか、或いは、外部ディジタル制御機器Cで発生される操作子装置11の操作子と同等の制御データを受け取り、受け取った制御データに基づいて、オーディオ入出力I/F8から受け取る入力オーディオ信号を信号処理(ミキシング)する。そして、信号処理回路7は、ミキシングした結果の出力オーディオ信号をオーディオ入出力I/F8に送り、入出力I/F8は、信号処理回路7から受け取るオーディオ信号を外部オーディオ入出力機器Bに送る。
【0028】
〔操作パネルの構成例〕
図2は、この発明の一実施例による状態設定システムの操作パネルの一構成例を極く概略的に表わした上面図である。ミキサーAの制御部をなすコントロールセクションA1の操作パネルPNは、図示2(1)の下側(操作者側)が下方になるように弱く傾斜しており、「コントローラ」とも呼ばれる。このパネルPN上には、図2(1)に示すように、コントローラ部CP1〜CP4及び画面表示部(ディスプレイ)CP5に区画されており、これら各部に操作子装置11の各種操作子及び表示部12の各種表示器が設けられる。
【0029】
操作パネルPNの制御コントローラ部CP1は、ミキサーAの動作状態を設定するために設けられたものであり、図2(2)に示すように、シーンデータのオフセットの入力を開始するためのオフセット入力スイッチFS、シーンデータのシーン番号を指定するための複数のシーン選択スイッチSS1〜SS3(図示の例では、選択可能なシーン数=“3”)、オフセットに関する各種パラメータ値を設定するためのロータリエンコーダREなどの操作子や、オフセットの値などを提示するための制御表示器DPsで構成される。
【0030】
なお、図示以外にも操作子があるが煩雑さを避けるために省略している。例えば、各シーンデータにオフセットを反映させる(オン)か反映させない(オフ)かを設定するためにオフセット反映設定スイッチが設けられる。シーンデータの読出しに先立って、オフセット反映設定スイッチを操作することによりシーンデータをディスプレイCP5(又は制御表示器DPs)上に呼び出す。ユーザは、カーソルスイッチ(図示せず)の操作で指示されるパラメータ種類毎チャンネル毎のパラメータを視認しつつ、当該パラメータに対してオフセット反映フラグをオン(“1”)又はオフ(“0”)とする操作を順次行うことによって、オフセット反映のオン/オフを設定しておくことができる。
【0031】
そして、これらの要素によって各種パラメータを設定することができる。例えば、シーン選択スイッチSS1〜SS3は、外部記憶装置4のシーンメモリに保存されている多数のシーンデータのうち必要に応じて設定された複数(“3”)のシーンデータに対応し、スイッチSS1〜SS3の何れかを操作することにより、これらのシーンデータから所望のシーンデータを選択して読み出すことができる。また、操作子(ロータリエンコーダ)REの操作により、当該操作時の操作設定環境に応じて、シーンデータのオフセットの値や、設定対象となるチャンネル、パラメータの種類などを入力することができる。
【0032】
操作パネルPNの入力コントローラ部は、図示の例では、入力チャンネルコントローラ部(1)CP2及び入力チャンネルコントローラ部(2)CP3に左右に2分されており、出力コントローラ部CP4は操作パネルPNの中央に設けられ、LCD又はCRTで構成される画面表示部(ディスプレイ)CP5が中央上部(奥側=反操作者側)にパネル面に対して調整可能に傾斜して配置される。
【0033】
入出力コントローラ部、即ち、入力チャンネルコントローラ部CP2,CP3及び出力コントローラ部CP4には、それぞれ、図2(3)に示すような入力及び出力チャンネルコントローラChCが、入力及び出力チャンネル(CH)数分だけ設けられている。
【0034】
各入出力チャンネルコントローラChCは、当該1チャンネル(CH)分のミキシング処理の制御状態を設定するためのコントローラであり、CH別表示器(例えば、文字数字表示器)DPcや「フェーダー」と呼ばれるスライド式操作子FDcなどを備える。CH別表示部には、チャンネル(CH)毎の名前やオフセット値などの各種情報を表示し、フェーダーFDcを操作することにより、当該チャンネルコントローラChCに対応するチャンネル信号の入力レベル又は出力レベルを制御することができる。なお、図示以外にも、設定すべきパラメータの種類に対応して多数の操作子があるが、煩雑さを避けるために省略している。
【0035】
〔メイン処理フロー及びシーンデータ〕
図3は、この発明の一実施例による状態設定システムのメイン処理を表わすフローチャートを示し、図4は、この発明の一実施例による状態設定システムで使用されるシーンデータの構成例を示す。この状態設定システムでは、複数のシーン(図4の例では、3つのシーン1〜3)の夫々に対応して、ミキサーの各種動作パラメータの設定値を表わすシーンデータが外部記憶装置4のシーンメモリからRAM3上に呼び出されるようになっている。各シーンデータは、利用可能な全入出力チャンネルの動作パラメータの設定状態を表わす一括設定情報であり、「状態設定データ」又は単に「設定データ」と呼ばれ、図4に示すように、第1種パラメータ及び第2種パラメータの設定値から成る。
【0036】
第1種パラメータは、オフセットを入力できる種類のパラメータ即ち連続的な数値を表わすことができるパラメータである。第1種パラメータには、例えば、入力レベル・出力レベル・ミックス量・音像定位位置・効果の付与レベルなどが含まれ、これらのパラメータの設定値は、オフセットに対する“基準値”として用いられる。また、第2種パラメータには、オフセットを入力できない種類のパラメータ即ちオンオフや番号などの絶対的な値を表わしているパラメータであり、例えば、設定しようとする効果の種類を表わす番号やミュートのオンオフ状態などが含まれる。
【0037】
さて、図3のメイン処理において、最初のステップM1では、例えば、オフセット入力スイッチFSに対するユーザ操作によって、当該シーンデータにおける第1種パラメータにつきオフセットの入力を開始する指示があったか否かを判定する。ここで、オフセット入力開始の指示があると(M1→YES)、ステップM2〜M3のオフセット設定処理に進み、ステップM2では、入力しようとするオフセットの対象となるチャンネル(CH)、パラメータの種類及びオフセットの値ΔP〔「(パラメータ)調整値」とも呼ぶ。〕の入力を受け付ける。
【0038】
ステップM2では、例えば、ユーザがオフセット入力スイッチFSの操作直後にロータリエンコーダREを操作すると、入力しようとするオフセットの対象となる入力又は出力チャンネル(CH)番号がセットされ、セットされたCH番号がディスプレイCP5上に表示されるので、ユーザがこの番号表示を確認してオフセット入力スイッチFSを操作することにより、セットされたCH番号が入力される。
【0039】
次いで、ロータリエンコーダREを操作するとパラメータの種類がセットされ、セットされたパラメータ種類がディスプレイCP5上に表示されるので、この種類表示を確認してオフセット入力スイッチFSを操作することにより、セットされたパラメータ種類が入力される。さらに、ロータリエンコーダREを操作すると、この操作に応じたオフセット値ΔPがセットされ、セットされたオフセット値がディスプレイCP5上に表示されるので、この値表示を確認してオフセット入力スイッチFSを操作することにより、セットされたオフセット値ΔPが入力される。
【0040】
なお、上述したロータリエンコーダREとオフセット入力スイッチFSの順次操作に代えて、チャンネルコントローラChCの操作によりオフセット値を設定することもできる。すなわち、オフセット入力スイッチFSの最初の操作の後、所望チャンネルのチャンネルコントローラChCにおいて所望のパラメータ種類に対応するフェーダーFDcを操作し、オフセット入力スイッチFSを再操作することにより、フェーダーFDcの操作量に対応するオフセット値ΔPをチャンネル及びパラメータ種類毎に直ちに入力することができる。
【0041】
次のステップM3では、ステップM2で入力されたオフセット値を、同じくステップM2で入力された対象チャンネル及びパラメータ種類に対応付けて、RAM3内に設けられたオフセットバッファに格納する。これにより、オフセットバッファに保持されたチャンネル毎パラメータ種類毎のオフセット値は、後述する設定処理(M5)において、新たに選択されるシーンデータに反映される。なお、オフセット値は、チャンネル及びパラメータ種類を選択して個々に入力するものに限らず、チャンネル毎やパラメータ毎にまとめて入力することもできる。また、オフセットバッファには、入力された複数チャンネル分、複数パラメータ分のオフセット値が格納される。
【0042】
なお、オフセット値をユーザのマニュアル操作によっても変更できないように設定するオフセットロック機能を設けることにより、オフセット値が無用に変更されることを防ぐことができる。このオフセットロック機能は、例えば、複数あるオフセット値ごとにオフセットロックのフラグ情報を記録しておき、オフセットロックのフラグがオンになっているオフセット値については変更を禁止し、オフになっているオフセット値についてのみユーザのマニュアル操作で変更できるように制御するものである。
【0043】
ステップM3のオフセット記憶処理の後、或いは、ステップM1でオフセット入力開始の指示がないと判定されたときは(M1→NO)、ステップM4に進んで、新たなシーンデータが選択されたか否かを判定する。ここで、シーン選択スイッチSS1〜SS3が操作されて新たなシーンデータが選択されたときは、ステップM5(次の図5及び図6により詳述する)の設定処理を実行した後ステップM6に進み、そうでないときは直ちにステップM6に進む。
【0044】
ステップM6では、その他の操作などに関する処理を行なう。これらの処理には、例えば、コントローラ部CP1〜CP4や画面表示部CP5を使って直接入力された各種パラメータの値に基づいた制御データを信号処理回路7に送ったり、フェーダーFDcなどのマニュアル操作子の手動操作により各種の動作パラメータの設定状態を一時的に(次のシーンデータが読み出されるまでの間だけ)任意に変更する信号処理や、パラメータ毎、シーンデータ毎に、オフセットを反映させるか否かを設定する処理がある。
【0045】
このようなマニュアル操作子による操作値は、オフセット値とは異なり、その操作時点で信号処理回路7に反映される。この場合、マニュアル操作があった時に、その操作時点でその操作量から求められる操作値と、その操作時点において信号処理回路7に設定されている値とから、新たな設定値が求められる。また、新たな設定値は、信号処理回路7に設定されている値をマニュアル操作子の操作値を加算(或いは、減算、乗算、除算など)して求めることができる。
【0046】
なお、オフセットバッファに格納されるオフセット値は、ステップM5の設定処理で後述するように、シーンデータの読出し時においてのみ利用されるものであり、オフセット値によるパラメータ設定値の変更は、フェーダーFDcなどのマニュアル操作子によるパラメータ設定値の変更(操作時点で直ちに信号処理回路7に反映される)とは機能が異なる。つまり、オフセット入力スイッチFS等のユーザ操作によりオフセット値の変更が指示されたとき、その時点では、指示された変更値を信号処理回路7に送らず、従って、信号処理回路7のパラメータ設定値を変更することはない。また、オフセット値は、ユーザの意図的な操作によってのみ変更可能なものであり、自動的に変更されることはない。例えば、新たに読み出したシーンデータのパラメータ値と保持されているオフセット値の総和がそのパラメータの限界値(上限値)を超え、信号処理回路7に送る新たな設定値として限界値を設定した場合〔後述する設定処理(図6:S6)を参照〕であっても、オフセット値は変更されず既に格納されている内容を保持する。
【0047】
ステップM6の処理後は、ステップM7で、装置の停止が指示されたか否かを判定し、停止指示がないときは(M7→NO)、ステップM1に戻り、停止指示がない間はステップM1〜M6の処理を繰り返す。そして、装置の停止指示があると(M7→YES)このメイン処理を終了する。
【0048】
〔設定処理フロー〕
図5及び図6は、この発明の一実施例による設定処理を表わすフローチャートである。外部記憶装置4のシーンメモリに記録された多数のシーンデータは、それぞれ、ミキサーAにおける多数の動作パラメータを一括して設定するための一括設定情報であり、第1種パラメータについては基準値を表わす設定値情報を含んでいる。また、これらのシーンデータのうち予め定められた複数(例えば、“3”)のシーンデータは、ミキサーAの動作に先立って、シーン選択スイッチSS1〜SS3の操作により所望のシーンデータを選択することができるようにセットされている。そこで、メイン処理のステップM4(図3)で、シーン選択スイッチSS1〜SS3が操作され、新たにシーンデータが選択されたと判断されると(M4→YES)、ステップM5即ち図5及び図6の設定処理フローが実行される。
【0049】
ここで、図5及び図6に示される状態設定手順の概略を簡単に説明しておく。この状態設定システムのシーンメモリには、音楽信号処理回路7(A2)の各種動作パラメータを一括設定するためのシーンデータ(設定データ)が複数記憶されており、オフセットバッファには、オフセット入力スイッチFSのユーザ操作に応じて各動作パラメータ(第1種パラメータ)のオフセット値(調整値)ΔPが設定・記憶される(M1〜M3)。シーン選択スイッチSS1〜SS3のユーザ操作により新たなシーンデータが選択されると、シーンメモリから、選択されたシーンデータのパラメータ値(基準値)Psが1つずつ読み出され(S1)、読み出されたパラメータ値Psにオフセットバッファのオフセット値ΔPを反映させた値Pnに基づき、予め設定された制限値(上限値)Pmaxを考慮して、新たなパラメータ設定値Pnewを決定する(S4〜S7)。
【0050】
以下、この設定処理について詳述する。図5において、まず、ステップS1で、選択されたシーンデータからパラメータを1つ読み出す。続くステップS2では、読み出されたパラメータが、オフセットを反映させるパラメータであるかを判定し、次のステップS3(図6)において、オフセットを反映させる必要があるか否かを決定する。
【0051】
ステップS3で、当該パラメータの種類及びチャンネルに対応するオフセットがオフセットバッファに保持されており而もオフセット反映フラグがオンされているときは、オフセットを反映させる必要があると決定され(S3→YES)、ステップS4に進む。このステップS4では、新たに読み出されたパラメータPの値Ps〔「(パラメータ)基準値」とも呼ぶ。〕にオフセットバッファに保持されているオフセット値ΔPを加算して新たなパラメータ値Pnを算出する。次いで、ステップS5で、算出された新たな値Pnが、当該パラメータに予め設定されているパラメータ上限値Pmaxを超えているか否かを判断する。
【0052】
ステップS5で、新たな算出値Pnが当該パラメータの上限値Pmaxを超えていると判断されると(S5→YES)、ステップS6に進み、当該パラメータ上限値Pmaxを新たなパラメータ設定値Pnewとして設定を変更し、また、そうでないときは(S5→NO)、ステップS7に進んで、ステップS4で算出された新たなパラメータ値Pnを新たな設定値Pnewとして設定を変更する。なお、この「設定の変更」とは、変更対象のパラメータPに対応しているフェーダーFDcなどの連続値操作子を新たなパラメータ設定値Pnewに相当する位置へ移動し、CH別表示器DPcにおける当該パラメータの表示内容を新たな設定値Pnewに変更し、新たな設定値Pnewを信号処理回路7に送ることをいう。
【0053】
一方、ステップS3で、オフセットを反映させる必要がないと決定されたときは(S3→NO)、ステップS8に進んで、新たに読み出されたパラメータの値を新たな値として設定を変更し、新たな値を信号処理回路7に送る。
【0054】
例えば、ステップS1で読み出されたパラメータが第2種パラメータであれば、反映させるオフセットがないためオフセットが反映されない。また、第1種パラメータであっても、対応するオフセットがオフセットバッファに記録されていなければ、オフセットが反映されない。さらに、第1種パラメータであってオフセットがオフセットバッファに記録されていても、オフセット反映フラグのオフによりオフセットの反映がオフに設定されていれば、当該チャンネルのパラメータについてはオフセットが反映されない。
【0055】
ステップS6〜S8の設定変更処理の後はステップS9に進んで、選択されているシーンデータから全てのパラメータが読み出されたか否かを判断する。ここで、全パラメータが読み出されていないときは(S9→NO)、ステップS1に戻って新たなパラメータを読み出し、新たなパラメータについてステップS2〜S8の処理を繰り返す。そして、当該シーンデータの全パラメータについて処理が行われると(S9→YES)この設定処理を終了する。
【0056】
〔種々の実施態様〕
以上、この発明を一実施例について説明したが、この発明は、例えば、次のような態様でも実施することができる:
(1)新たなパラメータ設定値Pnewの制限値は、実施例では上限値(最大値)Pmaxとしたが、下限値(最小値)を含んでもよい。
(2)オフセット値ΔPは、シーンデータのパラメータ基準値Psに対する加算値に限らずともよい。要は、シーンデータで規定されている第1種パラメータ値Psを調整するための値であればよく、減算値や乗算値などであってもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ユーザによって調整値の変更が指示されたときにだけ、調整値記憶手段に記憶されたパラメータ調整値(オフセット値)を指示された値に変更すると共に、設定データ(シーンデータ)の読出し時に当該設定データの持つパラメータ基準値及び記憶されているパラメータ調整値から新たなパラメータ設定値を決定し、パラメータ基準値及び調整値から算出された設定値がパラメータ限界値を超えた場合であっても、調整値記憶手段に記憶されている調整値の内容は変更されないようになっており、何れの設定データのパラメータ基準値が読み出された場合でも、当該パラメータ基準値に反映させるパラメータ調整値が一義的に決定されているため、設定データを切り換えて、順次、ユーザの意図するパラメータ調整値を維持しつつ新たなパラメータ設定値に反映させていくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施例による状態設定システムが適用されるディジタルミキサーのハードウエア構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、この発明の一実施例によるコントロールセクションの外観(操作パネル)の一構成例である。
【図3】図3は、この発明の一実施例によるメイン処理を表わすフローチャートである。パート設定バッファの一構成例である。
【図4】図4は、この発明の一実施例によるシーンデータの構成例を表わす図である。
【図5】図5は、この発明の一実施例による設定処理を表わすフローチャートの一部である。
【図6】図6は、この発明の一実施例による設定処理を表わすフローチャートの他部である。
【符号の説明】
A コントロールセクションA1、信号処理セクションA2、入出力(I/O)セクションA3及び付加的制御セクションA4から成るミキサー、
SS1〜SS3 シーン(シーン1〜シーン3)選択スイッチ、
FS オフセット入力スイッチ、
RE オフセット設定用ロータリーエンコーダ、
ChC チャンネル(CH)別表示器DPc及びフェーダー(スライド式操作器)FDc等を備える各入出力チャンネルコントローラ(1CH分)。

Claims (5)

  1. 信号処理回路の動作状態を設定するために用いられる複数のパラメータの基準値を表わす設定データを記憶する設定データ記憶手段と、
    各パラメータの調整値を記憶する調整値記憶手段と、
    ユーザ操作に応じて上記調整値の変更を指示する調整値変更指示手段と、
    この変更の指示に応じて、上記調整値記憶手段に記憶された調整値を指示された値に変更する調整値更新手段と、
    上記設定データ記憶手段から設定データを読み出す設定データ読出し手段と、
    この設定データの読出しに応じて、当該設定データの基準値及び上記調整値記憶手段に記憶されている調整値から上記パラメータの設定値を算出する設定値算出手段と、
    算出されたパラメータの設定値が予め設定された制限値を超えるか否かに応じて、当該設定値又は制限値を上記パラメータの新たな設定値に決定する設定値決定手段と、
    決定された新たな設定値を信号処理回路に送る動作設定手段とを具備し、
    上記調整値記憶手段に記憶される調整値の内容は、上記調整値変更指示手段による変更指示乃至上記調整値更新手段による更新がなされるまで値を保持し、上記設定値算出手段により算出されたパラメータの設定値が上記制限値を超えた場合であっても上記調整値は変更されないようにしたことを特徴とする状態設定装置。
  2. さらに、
    前記パラメータの設定値を変更するための操作子
    を具備し、
    前記動作設定手段は、上記操作子の操作に応じて、前記設定値決定手段で決定された新たな設定値を変更し、変更された新たな設定値を前記信号処理回路に送ることを特徴とする請求項1に記載の状態設定装置。
  3. 前記調整値記憶手段は、前記設定データ記憶手段に記憶される設定データの各パラメータに対応する調整値を記憶し、
    前記調整値変更指示手段は各調整値を独立して変更することを特徴とする請求項1に記載の状態設定装置。
  4. 信号処理回路に設定されるパラメータは第1種及び第2種パラメータから成り、
    前記調整値記憶手段は第1種パラメータの調整値を記憶し、
    前記動作設定手段は、第2種パラメータについて、前記設定データの読出しに応じて、当該設定データの基準値をそのまま新たな設定値に決定して前記信号処理回路に送ることを特徴とする請求項1に記載の状態設定装置。
  5. 信号処理回路の動作状態を設定するために用いられる複数のパラメータの基準値を表わす設定データを記憶する設定データ記憶手段及び各パラメータの調整値を記憶する調整値記憶手段を備え、状態設定情報処理装置として機能するコンピュータに、
    ユーザ操作に応じて上記調整値の変更を指示する調整値変更指示ステップと、
    この変更の指示に応じて、調整値記憶手段に記憶された調整値を指示された値に変更する調整値更新ステップと、
    設定データ記憶手段から設定データを読み出す設定データ読出しステップと、
    この設定データの読出しに応じて、当該設定データの基準値及び上記調整値記憶手段に記憶されている調整値から上記パラメータの設定値を算出する設定値算出ステップと、
    算出されたパラメータの設定値が予め設定された制限値を超えるか否かに応じて、当該設定値又は制限値を上記パラメータの新たな設定値に決定する設定値決定ステップと、
    決定された新たな設定値を信号処理回路に送る動作設定ステップとから成り、
    上記調整値記憶手段に記憶される調整値の内容は、上記調整値変更指示ステップでの変更指示乃至上記調整値更新ステップでの更新がなされるまで値を保持し、上記設定値算出ステップで算出されたパラメータの設定値が上記制限値を超えた場合であっても上記調整値は変更されないようになされている手順を実行させるための状態設定プログラム。
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