JP5338416B2 - 音響装置 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、パラメータセットからなる設定データが既に複数読み込まれている際に、別の複数の設定データを追加して読み込んでも、既に読み込んであるいずれの設定データも上書きされることなく、追加する設定データを追加して読み込むことのできる音響装置を提供することを目的としている。
図1に示す本発明の実施例に係るディジタルミキサ1において、ディジタルミキサ1の全体の動作を制御すると共に、スイッチやノブ等の操作子の操作に応じた操作信号を生成しているCPU(Central Processing Unit)1−1と、CPU1−1が実行するミキシング制御プログラム等の動作ソフトウェアが格納されている書き換え可能な不揮発性のフラッシュメモリ1−2と、CPU1−1のワークエリアや各種データ等が記憶されるRAM(Random Access Memory)1−3を備えている。このように、フラッシュメモリ1−2に動作ソフトウェアを格納することにより、フラッシュメモリ1−2内の動作ソフトウェアを書き換えることで、動作ソフトウェアをバージョンアップすることができる。また、USBメモリやSDメモリ等の外部記憶媒体は、入出力インタフェースである外部記憶I/O1−4を介してディジタルミキサ1に接続され、RAM1−3のワークエリア等に格納されているデータを外部記憶媒体に保存することができる。また、通信用のインタフェースである通信I/O1−5には、通信線を介してPC2が接続されている。
図2において、複数のアナログ入力ポート(A入力)30に入力されたアナログ信号は、波形I/O1−9に内蔵されているAD変換器によりディジタル信号に変換されて入力パッチ32に入力される。また、複数のディジタル入力ポート(D入力)31に入力されたディジタル信号は、そのまま入力パッチ32に入力される。入力パッチ32では、信号の入力元である複数の入力ポートの何れか1つの入力ポートを、例えば48チャンネルとされる複数の入力ch部33の各入力チャンネル毎に選択的にパッチ(結線)することができ、各入力チャンネルには、入力パッチ32でパッチされた入力ポートからの信号が供給される。
また、複数のアナログ出力ポートを備えるアナログ出力ポート部(A出力)39へ供給されたディジタル出力信号は、波形I/O1−9に内蔵されているDA変換器によりアナログ出力信号に変換されてアナログ出力ポートから出力される。そして、アナログ出力ポート部(A出力)39から出力されるアナログ出力信号は、増幅されてメインのスピーカから放音される。さらに、このアナログ出力信号は出演者が耳に装着するインイヤーモニタに供給されたり、その出演者の近傍に置かれたステージモニタスピーカで再生される。また、複数のディジタル出力ポートを備えるディジタル出力ポート部(D出力)40から出力されるディジタルオーディオ信号は、レコーダや外部接続されたDAT等に供給されてディジタル録音することができるようにされている。
さらに、RAM1−3上のワークメモリにはカレントメモリ領域が作成されており、このカレントメモリのデータ構造が図6に示されている。図6に示すように、ディジタルミキサ1に現在設定されている使用中のパラメータセットとその他のデータがカレントメモリに記憶されている。
また、SLDが追加されたSリストは記憶媒体にも記憶される。その後、PC2をディジタルミキサ1に接続したり、上記記憶媒体をディジタルミキサ1の外部記憶I/O1−4に装着することで、SリストやSデータ等のPC2で編集されたスナップショットのデータを、ディジタルミキサ1内に書き込むことができる。これにより、PC2により編集/作成されたスナップショットをディジタルミキサ1で実現することができる。
リスト名が指定されて書き出しが指示されると書き出し処理がスタートされて、指示されたリスト名のSリスト(あるいはEリスト)を保存する記憶媒体上のターゲットフォルダに、指定されたファイル名のサブフォルダがステップS10にて作成される。ターゲットフォルダには、記憶媒体の既存のフォルダや新規作成されたフォルダを選択することができる。次いで、作成されたサブフォルダにステップS11にて、指定されたリスト名のSリスト(あるいはEリスト)に記録されているSIDで特定される全てのSデータがSFとされて書き込まれる。さらに、指定されたSリスト(あるいはEリスト)がSLF(あるいはELF)とされてサブフォルダに書き込まれて、書き出し処理は終了する。このように、この書き出し処理により記憶媒体のサブフォルダには、SLF(あるいはELF)と共に、このファイルのSリストのSLD(あるいはEリストのELD)に記録されているSIDで特定される全てのSデータのSFが書き込まれる。そこで、記憶媒体がUSBメモリ等のリムーバブルメモリとされている場合は、記憶媒体を取り外して他のディジタルミキサに装着することにより、PC2や一のディジタルミキサで作成/編集したスナップショットを他のディジタルミキサに移して再現することができるようになる。
パラメータを変更できる操作子が操作されると、パラメータ変更処理がスタートされてステップS20にて操作子により変更された操作値がレジスタに操作値valとして格納される。次いで、ステップS21にてカレントメモリ上の現在使用しているパラメータセットにおける、操作された操作子1−8に割り当てられているパラメータの値が、操作値valに応じて変更される。ステップS21の処理が終了するとパラメータ変更処理は終了する。パラメータ値が変更されたパラメータセットは、新たなスナップショットを実現するSデータとして保存することができるが、その処理のフローチャートは後述する。
Sリストのn番目が指定されて「呼出」が指示されると呼出処理がスタートされて、ステップS30にて呼出が指定されたSリストのn番目のSLD_nが参照されて、SLD_n内に記録されているSID_nが識別情報SIDとしてレジスタに格納される。次いで、ステップS31にて当該識別情報SIDで特定されるSデータが読み出されて、読み出されたSデータにおけるパラメータセットによりカレントメモリ上のパラメータセットが上書きされる。これにより、呼出が指定されたSLD_nに対応するスナップショットのパラメータセットがカレントメモリに設定され、ディジタルミキサ1において、Sリストのn番目に記録されたスナップショットが再現されるようになる。ステップS31の処理が終了すると、呼出処理は終了する。
ELD_nに記録されているTD_nのトリガ条件が満たされたことが検出されるとリコール処理がスタートされて、ステップS40にてトリガ条件が満たされたELD_nが参照されて、当該ELD_n内に記録されているSID_nが識別情報SIDとしてレジスタに格納される。次いで、ステップS41にて当該識別情報SIDで特定されるSデータが読み出されて、読み出されたSデータにおけるパラメータセットによりカレントメモリ上のパラメータセットが上書きされる。次いで、ステップS42にてELD_nに記載されているOD_nに基づいてその他の処理が実行される。これにより、トリガ条件が満たされたELD_n内に記録されているSID_nで特定されるスナップショットがリコールされて、そのスナップショットがディジタルミキサ1において再現されるようになる。ステップS42の処理が終了すると、リコール処理は終了する。なお、TD_nが時刻情報とされている場合は、時刻がTD_nに達した際にトリガ条件が満たされたことになり、TD_nがマニュアル型とされている場合は、トリガボタンが押された時にトリガ条件が満たされたことになる。
Sリストのn番目が指定されると共にSnapshot名(SN)が指定され、「保存」が指示されると保存処理(1)がスタートされて、指定されたSNのスナップショットが新規か否かがステップS50にて判断される。ここで、指定されたSNのスナップショットがRAM上1−3に格納されておらず新規と判断された場合はステップS51に進み、指定されたSNのSデータ領域がRAM1−3に作成される。次いで、ステップS52にてユニークなIDが生成されて、生成されたIDがSIDとしてレジスタに格納される。さらに、ステップS53にて既存のファイル名と重複しないファイル名SFNが決定され、決定されたSFNの空のSファイル(SF)が記憶媒体上に作成される。続いて、ステップS54にて、Sリストのn番目にレジスタ上のSIDを含む新たなSLD_nが追加される。そして、ステップS55にてカレントメモリ上のパラメータセットにレジスタ上のSIDが付与されて、新規のスナップショットのSデータとしてステップS51で作成されたRAM1−3上のSデータ領域およびステップS53で作成された記憶媒体上の空のSFに書き込まれる。このSデータのSNは指定されたSNとされる。このように、カレントメモリ上の編集等されたパラメータセットを新規スナップショットとして保存する際には、新規スナップショットを特定する新規なSIDが生成されて、このSIDを含む新規スナップショットに対応するSLDがSリストに追加されると共に、カレントメモリ上のパラメータセットに生成されたSIDが付与されて、新規スナップショットのSデータとしてRAM1−3上のSデータ領域に書き込まれると共に、記憶媒体に当該SデータのSFが書き込まれるようになる。
Eリストのn番目が指定されると共にEvent名(EN)が指定され、「保存」が指示されると保存処理(2)がスタートされて、指定されたEvent名(EN)のイベントが新規か否かがステップS60にて判断される。ここで、指定されたENのイベントがEリストに記録されておらず新規と判断された場合はステップS61に進み、指定されたENがスナップショット名(SN)とされるSデータ領域がRAM1−3に作成される。次いで、ステップS62にてユニークなIDが生成されて、生成されたIDがSIDとしてレジスタに格納される。さらに、ステップS63にて既存のファイル名と重複しないファイル名SFNが決定され、決定されたSFNの空のSファイル(SF)が記憶媒体上に作成される。続いて、ステップS64にてSリストの空き番号が自動あるいはユーザ選択により取得されてレジスタに番号mとして格納される。次いで、ステップS62で生成されたレジスタ上のSIDを含む番号mとされた新たなSLD_mがステップS65にてSリストのm番目に追加される。さらに、Event名が指定されたENとされ、レジスタ上のSIDを含むイベントのELD_nがステップS66にてEリストのn番目に追加される。そして、ステップS67にてカレントメモリ上のパラメータセットにレジスタ上のSIDが付与されて、新規イベントに対応するスナップショットのSデータとしてステップS61で作成されたRAM1−3上のSデータ領域およびステップS63で記憶媒体上に作成した空のSFに書き込まれる。このSデータのSNは指定されたSNとされる。これにより、生成されたSIDで特定されるスナップリストが追加されたELD_nのトリガ条件が満たされた際にリコールされるようになる。なお、新規なイベントを保存する際には、新規なイベントでリコールされるスナップショットのSデータがRAM1−3上のSデータ領域に書き込まれると共に、記憶媒体に当該SデータがSFとされて書き込まれるようになる。
1つのSFが指定され、「読込」が指示されると読込処理Aがスタートされて、ステップS70にてRAM1−3のSデータ領域におけるSリストの空き番号が自動あるいはユーザ選択により取得されてレジスタに番号nとして格納される。次いで、ステップS71にてRAM1−3にSデータ領域が作成され、作成されたSデータ領域に「読込」が指示されたSFのSデータが読み込まれる。読み込まれるSデータのSFNは、指定されたSFのSFNとされる。次いで、ステップS72にて、RAM1−3のSリストのn番目に、読み込まれたSデータのヘッダの中のSIDを含む新たなSLD_nが追加されて、Sリストが更新される。ステップS72の処理が終了すると、読込処理Aは終了する。このように、読込処理Aでは1つのスナップショットを追加読み込みする処理とされ、指定されたスナップショットのSデータがRAM1−3のSデータ領域に追加される。その際に、追加されたスナップショットを特定するSIDが含まれるSLDがSリストに追加されて、Sリストが更新されるようになる。
複数のSFが指定されると共にその読込順が指定され、「読込」が指示されると読込処理Bがスタートされ、指定された読込順に基づいて1番目のSファイル(SF)がステップS80にて指定される。次いで、ステップS81にて上記した読込処理Aが実行されて1番目のSFのSデータがRAM1−3のSデータ領域に追加して読み込まれると共に、追加されたSデータを特定するSIDが含まれるSLDがSリストに追加される。続いて、ステップS82にて次の順番のSファイル(SF)が指定される。さらに、ステップS82で指定されたうちの処理されていないSFがあるか否かが判断され、あると判断された場合はステップS81に戻りステップS82で指定された順番のSFのSデータがRAM1−3のSデータ領域に追加されると共に、追加されたSデータを特定するSIDが含まれるSLDがSリストに追加される。ステップS81およびステップS82の処理はステップS83にて、ステップS82で処理されていないSFがないと判断されるまで繰り返し行われ、指定された複数のSFのSデータが指定された読込順でRAM1−3のSデータ領域に読み込まれていく。そして、ステップS82で指定された処理されていないSFがないとステップS83にて判断されると、読込処理Bは終了する。このように、読込処理BではSFとして指定された複数のスナップショットのSデータがRAM1−3のSデータ領域に追加されると共に、追加されたそれぞれのスナップショットを特定するSIDが含まれる複数のSLDがSリストに追加されて、更新されるようになる。
このように、読込処理Bでは複数のスナップショットを追加読み込みする処理とされ、指定された複数のスナップショトのSデータが読込処理Aを実行することにより1つずつRAM1−3のSデータ領域に追加される。その際に、追加されたスナップショットを特定するSIDが含まれるSLDがSリストに追加されることにより、Sリストが更新されるようになる。
SリストのSLNが指定され、「新規作成」が指示されると、新規作成処理がスタートされてステップS90にて全Sデータ領域が開放されることにより、全てのSデータがクリアされると共に、SリストおよびEリストがクリアされる。次いで、指定された名称の空のSリストおよびEリストがステップS91にてRAM1−3上に作成される。さらに、ステップS92にて指定された名称のフォルダが記憶媒体上に作成されて、ステップS91で作成された空のSリストファイル(SLF)および空のEリストファイル(ELF)がステップS93にて当該フォルダに格納される。ステップS93の処理が終了すると、新規作成処理は終了する。
このように、新規作成処理ではRAM1−3上のスナップショットのデータの全てが消去されると共に、これに合わせてSリストおよびEリストが空にされる。そして、記憶媒体上にはフォルダが作成され、このフォルダに空のSリストおよび空のEリストのSLFおよびELFが格納される。空のSリストや空のEリストには、他で作成されたSリストやEリストを読み込むことができる。
記憶媒体上のSLFが指定され「新規読込」が指示されると、新規読込処理がスタートされてステップS100にてRAM1−3上の全Sデータ領域が開放されることにより、全てのSデータがクリアされると共に、SリストおよびEリストがクリアされる。次いで、指定されたSLFのSリストがステップS101にて記憶媒体からRAM1−3上に読み込まれて、読み込まれたSリストが現Sリストに指定される。さらに、指定されたSLFに対応するELFのEリストがステップS102にて記憶媒体からRAM1−3上に読み込まれて、読み込まれたEリストが現Eリストに指定される。続いて、ステップS101で指定された現Sリストの各SLDに記録されている全てのSデータを読み込む読込順がステップS103にて決定される。読込順は、Sデータの作成日時やSFNまたはSN等により決定することができる。そして、決定された読込順で前記した読込処理BがステップS104にて行われて、Sリストに登録されている全てのSデータが順次RAM1−3上の開放されたSデータ領域に読み込まれる。全てのSデータが読み込まれると、ステップS104の処理が終了して新規読込処理が終了する。
このように、SLFの新規読込が行われる時には、RAM1−3上のSデータ領域内の全データが消去されて、そのSデータ領域に、新規読み込みされたSリストに対応する全てのSデータが読み込まれるようになる。
記憶媒体上のSLFが指定され「追加読込」が指示されると、追加読込処理(1)がスタートされてステップS110にて指定されたSLFのSリストがRAM1−3に読み込まれる。次いで、読み込まれたSリストの各SLDに記録されているSIDで特定される全てのSデータがRAM1−3のSデータ領域に読込済みかステップS111にて確認される。そして、ステップS111の確認された結果が読込済みか否かがステップS112で判断され、読込済みと判断された場合はそのまま追加読込処理(1)は終了する。また、ステップS112で読込済みでないと判断された場合はステップS113に進み指定されたSLFに基づいて、読み込まれていない全てのSデータを読み込む読込順がステップS113にて決定される。読込順は、Sデータの作成日時やSFNまたはSN等により決定することができる。そして、決定された読込順で前記した読込処理BがステップS114にて行われて、読み込まれていないSデータが順次に記憶媒体上の該当するSFからRAM1−3のSデータ領域に読み込まれると共に、読み込まれたそれぞれのSデータを特定するSIDが含まれる各SLDがSリストに追加されるようになる。全てのSデータが読み込まれると、ステップS114の処理が終了して追加読込処理(1)が終了する。
このように、Sリストが追加読込される時には、追加読込されたSリストに登録されているスナップショットのSデータも自動的に追加読込されるようになる。
記憶媒体上の複数のSFが指定され「追加読込」が指示されると、追加読込処理(2)がスタートされて指定された複数のSFのSデータの全てがRAM1−3のSデータ領域に既に読込済みかステップS120にて確認される。そして、ステップS120の確認された結果が読込済みか否かがステップS121で判断され、読込済みと判断された場合はそのまま追加読込処理(2)は終了する。また、ステップS121で読込済みでないと判断された場合はステップS122に進み指定されたSFのSデータの内の読み込まれていないSデータの作成日時やSFNまたはSN等により読込順を決定する。そして、決定された読込順で前記した読込処理BがステップS123にて行われて、読み込まれていないSデータがRAM1−3のSデータ領域に読み込まれると共に、読み込まれたそれぞれのSデータを特定するSIDが含まれる各SLDがSリストに追加されるようになる。全ての読み込まれていないSデータが読み込まれると、ステップS123の処理が終了して追加読込処理(2)が終了する。
このように、複数のスナップショットが追加読込される時には、追加読込された複数のスナップショットのSデータを特定するSIDを含むSLDが自動的にSデータに追加されるようになる。
記憶媒体上のELFが指定され、「読込」が指示されるとELF読込処理がスタートされて、ステップS130にて指定されたELFのEリストがRAM1−3に読み込まれて、読み込まれたEリストが現Eリストに指定される。この場合、RAM1−3にEリストが存在している場合はそのEリストはクリアされる。次いで、ステップS131にて読み込まれたEリストのELDに記録されているSIDにより特定されるSデータの全てが読込済みか確認される。そして、ステップS131の確認された結果が読込済みか否かがステップS132で判断され、読込済みと判断された場合はそのままELF読込処理は終了する。また、ステップS132で読込済みでないと判断された場合はステップS133に進み読み込まれたEリストに基づいて読み込まれていないSデータの読込順が決定される。読込順は、Sデータの作成日時やSFNまたはSN等により決定することができる。そして、決定された読込順で前記した読込処理BがステップS134にて行われて、読み込まれていないSデータが記憶媒体の該当するSFからRAM1−3のSデータ領域に読み込まれると共に、読み込まれたそれぞれのSデータを特定するSIDが含まれる複数のSLDがSリストに追加されるようになる。全ての読み込まれていないSデータが読み込まれると、ステップS134の処理が終了してELF読込処理が終了する。
このように、Eリストが新しく読み込まれるときに、新しく読み込まれるEリストのイベントで示されるスナップショットが読み込まれていない場合は、そのスナップショットのSデータも読み込まれるようになる。
「不使用Sデータの抽出」が指示されると不使用Sデータの抽出処理がスタートされ、ステップS140にてRAM1−3のSデータ領域に読込済みのSデータの中から、Eリストで使用されていないSデータを抽出する。次いで、ステップS141にて不使用Sリストを表示する。不使用Sリストは、Eリストの何れのイベントからも指定されないスナップショットのSデータのリストである。ステップS141の処理が終了するとSデータ抽出処理は終了する。
次に、不使用Sリスト上でSデータが指定され、「削除」が指示されたときに実行されるSデータ削除処理のフローチャートを図21(b)に示す。
不使用Sリスト上でSデータが指定されて「削除」が指示されると、Sデータ削除処理がスタートされステップS150にて指定されたSデータのRAM1−3上の記憶領域および記憶媒体上の指定されたSデータのSFの記憶領域が開放される。次いで、ステップS151にてRAM1−3上および記憶媒体上のSリストから指定されたSデータが削除される。具体的には、指定されたSデータのSIDが記録されているSLDが削除される。ステップS151の処理が終了するとSデータ削除処理は終了する。
上記したSデータ抽出処理およびSデータ削除処理を定期的に行うことにより、RAM1−3および記憶媒体から不要なデータを効率的に削除することができるようになる。
また、本発明においては、既存のスナップショットのSデータと追加するスナップショットのSデータとを部分的に組み合わせて新たなスナップショットを作成することができる。また、既存のスナップショットと追加したスナップショットの両方を使用して、1つのEリストを作成することができる。この場合、EリストにはEvent番号に対応付けて1つのスナップショットを示すSIDが記憶されるが、SIDはユニークなIDとされていることから、間違ったスナップショットが指定されることはない。さらに、EリストにおけるあるイベントのSIDが示すSデータが、RAM上のSデータ領域に読み込まれていないときは、その旨が判るような表示が行われる。その際には、当該イベントが再生されるとき、スナップショットのリコールは行われない。
本発明は、ディジタルミキサに限らずエフェクタ、デジタルアンプ等の音響信号処理を行うDSPを備える音響装置に適用することができる。
Claims (3)
- 複数のパラメータからなるパラメータセットを記憶したカレントメモリと、
変更指示に応じて、カレントメモリのパラメータセットの各パラメータの値を変更する変更手段と、
入力する音響信号に対し、カレントメモリのパラメータセットに基づく信号処理を施して出力する音響信号処理手段と、
前記パラメータセットと同じ構成の設定データであって、付与されたユニークなIDでそれぞれ特定される複数の設定データを記憶する設定データメモリと、
前記データメモリに記憶されている前記複数の設定データをそれぞれ特定する複数のIDを、それぞれ異なるデータ番号と対応付けて記憶するリストメモリと、
データ番号を伴う保存指示に応じて、前記リストメモリに当該データ番号に対応付けられたIDが記憶されていない場合は、ユニークなIDを生成し、前記カレントメモリのパラメータセットを、該生成されたユニークなIDで特定される設定データとして前記設定データメモリに記憶し、かつ、前記リストメモリに、当該データ番号に対応付けて該生成されたユニークなIDを記憶するとともに、前記リストメモリに当該データ番号に対応付けられたIDが記憶されている場合は、前記カレントメモリのパラメータセットを、前記設定データメモリの当該IDで特定される設定データに上書きする保存手段と、
データ番号を伴う呼出指示に応じて、前記リストメモリに当該データ番号に対応付けられたIDが記憶されている場合は、前記設定データメモリから当該IDで特定される設定データを読み出して、前記カレントメモリのデータセットに上書きする呼出手段と、
他のリストメモリを指定した追加読込指示に応じて、当該他のリストメモリのリストに記録されているIDで特定される設定データが既に前記設定データメモリに読み込まれているか否かを確認して、読み込まれていない設定データを読み込み、読み込んだ設定データを特定するIDを前記リストメモリに追加記録する追加記録手段と、
を備えることを特徴とする音響装置。 - 複数のパラメータからなるパラメータセットを記憶したカレントメモリと、
変更指示に応じて、カレントメモリのパラメータセットの各パラメータの値を変更する変更手段と、
入力する音響信号に対し、カレントメモリのパラメータセットに基づく信号処理を施して出力する音響信号処理手段と、
前記パラメータセットと同じ構成の設定データであって、付与されたユニークなIDでそれぞれ特定される複数の設定データを記憶する設定データメモリと、
前記データメモリに記憶されている前記複数の設定データをそれぞれ特定する複数のIDを、それぞれ異なるデータ番号と対応付けて記憶するリストメモリと、
データ番号を伴う保存指示に応じて、前記リストメモリに当該データ番号に対応付けられたIDが記憶されていない場合は、ユニークなIDを生成し、前記カレントメモリのパラメータセットを、該生成されたユニークなIDで特定される設定データとして前記設定データメモリに記憶し、かつ、前記リストメモリに、当該データ番号に対応付けて該生成されたユニークなIDを記憶するとともに、前記リストメモリに当該データ番号に対応付けられたIDが記憶されている場合は、前記カレントメモリのパラメータセットを、前記設定データメモリの当該IDで特定される設定データに上書きする保存手段と、
データ番号を伴う呼出指示に応じて、前記リストメモリに当該データ番号に対応付けられたIDが記憶されている場合は、前記設定データメモリから当該IDで特定される設定データを読み出して、前記カレントメモリのデータセットに上書きする呼出手段と、
他の設定データメモリに記憶されている設定データを指定した追加読込指示に応じて、指定された当該設定データが既に前記設定データメモリに読み込まれているか否かを確認して、読み込まれていない設定データを読み込み、読み込んだ設定データを特定するIDを前記リストメモリに追加記録する追加記録手段と、
を備えることを特徴とする音響装置。 - さらに、
リストの新規読込指示に応じて、前記リストメモリに記憶されているIDと前記設定データメモリに記憶されている複数の設定データとを消去するとともに、新規読込が指示されたリストのリストファイルに記憶された複数のIDを読み出し、該複数のIDの各々について、当該IDで特定される設定データを読み出して前記設定データメモリに記憶し、かつ、新規読込が指示されたリストを前記リストメモリに記憶する新規読込手段と、
を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の音響装置。
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