JP3925110B2 - 音声信号編集装置の制御方法、音声信号編集装置およびプログラム - Google Patents

音声信号編集装置の制御方法、音声信号編集装置およびプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンサートホール等におけるミキシングに用いて好適な音声信号編集装置の制御方法、音声信号編集装置およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ミキシングコンソールにおいては複数の入力信号および複数の出力信号を複数の入力チャンネルおよび出力チャンネルにそれぞれ割り当てる必要がある。このうち「入力信号」はデジタル入力とアナログ入力があり、アナログ入力はレベルに応じてマイク入力、ライン入力等に分類される。そして、このような入力信号の種類に応じて必要な入力ユニットは異なる。出力ユニットも、出力信号がデジタルであるのかアナログであるのかに応じてユニットが異なる。これら複数の入出力ユニットとミキシングコンソール間の物理的な結線状態を変更することなく、これらユニットを適切な入出力チャンネルを割り当てることができれば、コンサート等におけるその時々の状況に応じて、フェーダ等の配置を最適な状態にすることができる。このため、物理的な入出力信号の結線を任意の入出力チャンネルに割り当てることができる入出力パッチを備えるミキシングコンソールも多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、コンサートホールには種々の音響設備が備えられているが、コンサートの内容によっては備えつけの音響設備が不十分である場合が多い。かかる場合には、外部から音響設備を持ち込んで設置することになる。この作業のために与えられる時間は非常に短いことが多く、様々な設置作業を迅速に実行する必要がある。
従来のミキシングコンソールにおける入出力パッチは、実際の入出力ユニットとして何がミキシングコンソールに接続されているかを作業員が確認しながら操作する必要があったため、作業を迅速に行うことが困難であった。また、このような入出力パッチの設定を行った後、様々なレベルやパラメータの設定を行う必要があるため、作業時間を短縮することが困難であった。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、ミキシングコンソール等の設置作業を迅速かつ正確に行うことができる音声信号編集装置の制御方法、音声信号編集装置およびプログラムを提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明にあっては、下記構成を具備することを特徴とする。なお、括弧内は例示である。
請求項1記載の構成にあっては、表示器(コンソール1000またはパーソナルコンピュータ2106のディスプレイ)を備え複数のチャンネルで音声信号の編集を行う本体部(1000と2000、または、2106と2000)と、前記本体部に対して着脱可能であるとともに前記本体部に接続されると複数のチャンネルで音声の入力または音声の出力を行うユニット(2200、2300、または2400)とを有する音声信号編集装置の制御方法であって、前記本体部が、前記本体部に未だ接続されていないユニットであるバーチャル・ユニットについて、該バーチャル・ユニットの種別を特定しつつ該バーチャル・ユニットのパラメータの設定(図23のカードステータス表示部264)、あるいは前記本体部におけるチャンネル(論理的チャンネル)の該バーチャル・ユニットに対する割当(入力パッチ表示・設定ウィンドウ600における対応付け)を行うバーチャル・ユニット設定過程(図18〜図24)と、前記本体部に未接続であったユニットが新たに接続されると、該新たなユニット(2200,2300,2400のうち何れか)が接続されたことを検出するユニット検出過程(SP4)と、該新たなユニットの種別が前記バーチャル・ユニットの種別に一致するときに(ステップSP26において「YES」と判定された場合に)、前記バーチャル・ユニットに対して設定されたパラメータまたは前記バーチャル・ユニットに対する前記本体部におけるチャンネル(論理的チャンネル)の割当のうち少なくとも一方を該新たなユニットに対して承継させるユニット設定過程(図26、段落0043〜0049、SP38)とを有する処理を実行することを特徴とする。
さらに、請求項2記載の構成にあっては、請求項1記載の構成において、前記バーチャル・ユニット設定過程(図18〜図24)は、該バーチャル・ユニットが装備すべき一または複数の部品(カード)であるバーチャル部品(バーチャル・カード)の種別を特定しつつ、これらバーチャル部品のパラメータの設定、あるいは前記本体部におけるチャンネルの前記部品に対する割当を行う過程であり、前記ユニット設定過程(図26、段落0043〜0049、SP38)は、前記バーチャル部品の種別と、前記新たなユニットに実装されている部品(リアル・カード)の種別とを個々に判定し、これらの種別が一致するときに(ステップSP36において「YES」と判定された場合に)、前記バーチャル部品に対して設定されたパラメータまたは前記バーチャル部品に対する前記本体部におけるチャンネル(論理的チャンネル)の割当のうち少なくとも一方を該新たなユニットに実装されている部品に対して承継させる過程であることを特徴とする。
さらに、請求項3記載の構成にあっては、請求項1記載の構成において、前記バーチャル・ユニット設定過程(図18〜図24)は、該バーチャル・ユニットが装備すべき一または複数の部品であるバーチャル部品(バーチャル・カード)の種別を特定しつつ、これらバーチャル部品のパラメータの設定、あるいは前記本体部におけるチャンネルの前記部品に対する割当を行う過程であり、前記ユニット設定過程(図26、段落0043〜0049、SP38)は、前記バーチャル部品の種別と、前記新たなユニットに実装されている部品(リアル・カード)の種別とを個々に判定し、これらの種別が一致しないときに(ステップSP36において「NO」と判定された場合に)、前記バーチャル部品に対して設定されたパラメータを前記本体部内に残存させるか、あるいは該バーチャル部品のパラメータに代えて該新たなユニットに実装されている部品のパラメータを設定するかを、操作者の指定に応じて選択する過程であることを特徴とする。
また、請求項4記載の構成にあっては、表示器(コンソール1000またはパーソナルコンピュータ2106のディスプレイ)を備え複数のチャンネルで音声信号の編集を行う本体部(1000と2000、または、2106と2000)と、前記本体部に対して着脱可能であるとともに前記本体部に接続されると複数のチャンネルで音声の入力または音声の出力を行うユニット(2200、2300、または2400)とを有する音声信号編集装置の制御方法であって、前記本体部が、前記本体部に未だ接続されていないユニットであるバーチャル・ユニットについて、該バーチャル・ユニットの種別を特定しつつ該バーチャル・ユニットのパラメータの設定(図23のカードステータス表示部264)、あるいは前記本体部におけるチャンネル(論理的チャンネル)の該バーチャル・ユニットに対する割当(入力パッチ表示・設定ウィンドウ600における対応付け)を行うバーチャル・ユニット設定過程と、前記本体部(エンジン2000)に未接続であったユニットが新たに接続されると、該新たなユニット(2200,2300,2400のうち何れか)が接続されたことを検出するユニット検出過程(SP4)と、該新たなユニットの種別が前記バーチャル・ユニットの種別に一致しないときに(ステップSP26において「NO」と判定された場合に)警告表示を行うとともに、少なくとも第1および第2の選択肢をオペレータに呈示する過程(SP28)と、該オペレータによって第1の選択肢が選択された(「YES」ボタンがクリックされた)ことを条件として、前記本体部内において前記バーチャル・ユニットの設定を残存させる過程(段落0080)と、該オペレータによって第2の選択肢が選択された(「NO」ボタンがクリックされた)ことを条件として、前記本体部内において前記バーチャル・ユニットに代えて前記新たなユニットのパラメータを設定する過程(SP30)とを有する処理を実行することを特徴とする。
また、請求項5記載の構成にあっては、表示器(コンソール1000またはパーソナルコンピュータ2106のディスプレイ)を備え複数のチャンネルで音声信号の編集を行う本体部(1000と2000、または、2106と2000)と、前記本体部に対して着脱可能であるとともに前記本体部に接続されると複数のチャンネルで音声の入力または音声の出力を行うユニット(2200、2300、または2400)とを有する音声信号編集装置の制御方法であって、前記本体部が、前記本体部に接続されているユニットに対して、パラメータの設定(図23のカードステータス表示部264)、あるいは前記本体部におけるチャンネル(論理的チャンネル)の該ユニットに対する割当(入力パッチ表示・設定ウィンドウ600における対応付け)を行うユニット設定過程(図14)と、前記ユニットの前記本体部からの離脱を検出するユニット離脱検出過程(SP4)と、前記ユニットが離脱した旨の警告表示を行うとともに、少なくとも第1および第2の選択肢をオペレータに呈示する過程(図15、SP72)と、該オペレータによって第1の選択肢が選択された(「YES」ボタンがクリックされた)ことを条件として、前記ユニットが実際には接続されていないことを明示しつつ(バーチャル・ユニットフラグVUF(TN)を“1”にしつつ)前記本体部内において前記ユニットの設定を残存させる過程(SP74)と、該オペレータによって第2の選択肢が選択された(「NO」ボタンがクリックされた)ことを条件として、前記本体部内において前記ユニットの設定内容を、何れのユニットも設定されていない状態に変更する過程(SP76,SP78)とを有する処理を実行することを特徴とする。
また、請求項6記載の構成にあっては、表示器(コンソール1000またはパーソナルコンピュータ2106のディスプレイ)を備え、複数のチャンネルで音声の入力または音声の出力を行うユニット(2200,2300,2400)接続され、複数のチャンネルで音声信号の編集を行う本体部(1000と2000、または、2106と2000)を有する音声信号編集装置であって、前記本体部が請求項1ないし5の何れかに記載の音声信号編集装置の制御方法を実行することを特徴とする。
また、請求項7記載の構成にあっては、表示器(コンソール1000またはパーソナルコンピュータ2106のディスプレイ)を備え、複数のチャンネルで音声の入力または音声の出力を行うユニット(2200,2300,2400)接続され、複数のチャンネルで音声信号の編集を行う本体部(1000と2000、または、2106と2000)を有する音声信号編集装置に適用されるプログラムであって、前記本体部に請求項1ないし5の何れかに記載の音声信号編集装置の制御方法を実行させることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
1.実施形態の構成
1.1.全体構成
次に、本発明の一実施形態のデジタル・ミキシングシステムの全体構成を図1を参照し説明する。
図において1000はコンソールであり、音量調節用のフェーダ、音質調整用の操作子、表示用の表示器等が設けられている。このコンソール1000には、必要に応じてMIDIシーケンサ1102、ハードディスクレコーダ1104等が接続される。1106はパーソナルコンピュータであり、必要に応じてコンソール1000に接続され、その各種セッティングを行う。パーソナルコンピュータ1106で行うことができるセッティングは全てコンソール1000の本体においても実行することが可能であるが、予めパーソナルコンピュータ1106を用いてセッティングを行ない、その結果をコンソール1000に転送することにより、コンソール1000のセッティングを瞬時に完了することができる。
以上述べたコンソール1000等は、観客席または観客席の後のミキサ室等に設置される。
【0006】
次に、2000はエンジンであり、コンソール1000の操作内容に基づいて、実際のミキシング処理・効果処理等を実行する。エンジン2000にも必要に応じてMIDIシーケンサ2102、ハードディスクレコーダ2104等が接続される。また、エンジン2000にもパーソナルコンピュータ2106を接続することができ、該パーソナルコンピュータ2106によって入出力パッチ等のセッティングを行うことができる。
【0007】
2200はADユニットであり、外部からのアナログ入力すなわちマイク入力あるいはライン入力をデジタル信号に変換し、エンジン2000に供給する。また、2400はDAユニットであり、エンジン2000から供給されたデジタル信号をアナログ信号に変換し、パワーアンプ等に供給する。2300はデジタル入出力ユニットであり、他のエンジン等との間でデジタル信号を入出力する。以上述べたエンジン2000、ユニット2200〜2400等は主として舞台裏等に設置される。
【0008】
1.2.コンソール1000の構成
次に、コンソール1000の構成を図2を参照し説明する。図において1008は波形I/O部であり、アナログ信号の入出力を行う。本実施形態においては、各種音声信号のミキシング処理・効果処理等はエンジン2000において実行される。しかし、コンソール1000のオペレータ(操作者)の手元にあるMIDIシーケンサ1102およびハードディスクレコーダ1104から出力される音声信号はコンソール1000に直接入力できれば便利である。また、リハーサル段階等においては、コンソール1000のオペレータがマイクを使って舞台裏の作業員に指示を行えることが望ましい。さらに、オペレータはコンサート中に個別の入出力チャンネルをモニタすべき場合もある。このため、波形I/O部1008において小規模なアナログ信号の入出力を可能にしたものである。すなわち、波形I/O部1008は、供給されたモニタ用のデジタル信号をアナログ信号として出力するとともに、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し出力する。
【0009】
1010はデータI/O部であり、エンジン2000から供給されたモニタ用のデジタル音声信号を波形I/O部1008に供給するとともに、波形I/O部1008を介して出力されたデジタル音声信号をエンジン2000に出力する。1002は表示器であり、バス1024を介して供給された表示情報に基づいて、オペレータに対して各種情報を表示する。1004は電動フェーダであり、オペレータによって操作されると、その操作位置をバス1024を介して出力するとともに、バス1024を介して供給されたセッティング情報に応じて駆動され、フェーダ位置が自動設定される。
【0010】
1006は操作子であり、フィルタ特性等の音色パラメータを編集する。操作子1006もその操作情報をバス1024を介して出力するとともに、バス1024を介して供給されたセッティング情報に応じて駆動され、操作位置が自動設定される。1012は通信I/O部であり、エンジン2000との間で各種制御信号を入出力する。1014はPC・I/O部であり、パーソナルコンピュータ1106との間で各種セッティング情報を入出力する。1016はその他I/O部であり、その他各種の装置との間で情報を入出力する。
【0011】
1018はCPUであり、後述する制御プログラムに基づいて、バス1024を介して各部を制御する。1020はフラッシュメモリであり、上記制御プログラムおよびデジタル・ミキシングシステムのセッティング情報を記憶する。1022はRAMであり、CPU1018のワークメモリとして使用される。
【0012】
1.3.エンジン2000の構成
次に、エンジン2000の構成を図3を参照し説明する。図において2002は通信I/O部であり、コンソール1000の通信I/O部1012との間で各種制御信号を入出力する。また、2004はデータI/O部であり、データI/O部1010との間でデジタル音声信号を入出力する。2008はデータI/O部であり、ADユニット2200、デジタル入出力ユニット2300およびDAユニット2400との間でデジタル音声信号を入出力する。2010は通信I/O部であり、これらユニット2200〜2400との間で各種制御信号を入出力する。
【0013】
2006は信号処理部であり、一群のDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)によって構成されている。信号処理部2006は、データI/O部2004,2008を介して受信したデジタル音声信号に対してミキシング処理や効果処理を施し、その結果をデータI/O部2004,2008を介してユニット2200〜2400およびコンソール1000に出力する。2014はPC・I/O部、2016はその他I/O部、2018はCPU、2020はフラッシュメモリ、2022はRAMであり、上述したコンソール1000の構成要素1014〜1022と同様に構成されている。
【0014】
エンジン2000において、入出力パッチ、フェーダ量、音質設定状態等を総称して「アルゴリズム」と呼ぶ。上述したようにコンソール1000におけるフラッシュメモリ1020にはこのアルゴリズムが記憶されている。一方、エンジン2000内のフラッシュメモリ2020には、プログラム等は記憶されるがアルゴリズムは記憶されない。このため、エンジン2000内におけるアルゴリズムは、コンソール1000が接続されている場合にはコンソール1000によって指定され、コンソール1000が接続されていない場合には、PC・I/O部2014に接続されたパーソナルコンピュータ2106によって指定される。換言すれば、コンソール1000をパーソナルコンピュータ2106よりも優先することにより、アルゴリズムの設定元(マスター)が明確にされている。
【0015】
1.4.ユニット2200〜2400の構成
エンジン2000内のデータI/O部2008には、10個の入力端子と6個の出力端子が設けられている(図示略)。1台のADユニット2200は1個の入力端子を占有し、1台のDAユニット2400は1個の出力端子を占有する。また、1台のデジタル入出力ユニット2300は最大2個の入力端子と最大2個の出力端子とを占有する。これにより、入力端子および出力端子が空いている範囲内において、任意のユニット2200〜2400をエンジン2000に接続することが可能であるまた、ユニット2200〜2400は、エンジン2000に対する活線挿抜(いわゆるホットプラグイン)が可能になっている。
【0016】
1台のADユニット2200には、8個のスロットが設けられており、ここに最大8枚のカードを挿入することができる。カードが挿入された状態におけるADユニット2200の外観は、例えば図14の画面上の上半分に表示されているようになる。ADユニット2200に挿入可能なカードは、2チャンネルのマイクレベル入力カードまたは4チャンネルのラインレベル入力カードのうち何れかである。
【0017】
同様に、1台のDAユニット2400には、8個のスロットが設けられており、ここに最大8枚のカードを挿入することができる。DAユニット2400に挿入できるカードは4チャンネルのアナログ出力カードのみである。また、1台のデジタル入出力ユニット2300にも8個のスロットが設けられ、ここに最大8枚のカードを挿入することができる。デジタル入出力ユニット2300に挿入可能なカードは8チャンネルのデジタル入力と8チャンネルのデジタル出力とを備えるデジタル入出力カードのみである。但し、デジタル音声信号のフォーマットAES/EBU,ADAT,TASCAM(何れも商標)に応じて3種類のカードのうち任意のものを挿入することができる。
【0018】
1.5.信号処理部2006内のアルゴリズムの全体構成
次に、信号処理部2006内において実現されるアルゴリズムの内容を図4を参照し説明する。図において102は、ADユニット2200に挿入された一または複数のマイクレベル入力カードである。同様に、104はDAユニット2400に挿入された一または複数のラインレベル入力カードである。106はデジタル入出力ユニット2300に挿入された一または複数のデジタル入出力カードの入力部である。142はDAユニット2400に挿入された一または複数のアナログ出力カードであり、144は上記デジタル入出力カードの出力部である。以上述べた、図上で破線で囲まれている構成要素は信号処理部2006とは別体のハードウエアによって実現されているが、それ以外の構成要素は信号処理部2006におけるソフトウエアによって構築されている。
【0019】
次に、108は内蔵エフェクタであり、最大8チャンネルの入力チャンネルに対してエフェクト処理を施す。また、110は内蔵イコライザであり、マイクの周波数特性等のイコライジング処理を最大24チャンネルの入力チャンネルに施すことができる。114はモノラル入力チャンネル調整部であり、コンソール1000における操作に基づいて、最大48チャンネルの入力チャンネルに対して音量・音質等の調整を行う。また、116はステレオ入力チャンネル調整部であり、モノラルの2チャンネルを一組とする最大4系統のステレオ入力チャンネルに対して、コンソール1000における操作に基づいて音量・音質等の調整を行う。
【0020】
112は入力パッチ部であり、マイクレベル入力カード102、ラインレベル入力カード104またはデジタル入出力カード・入力部106から供給されたデジタル音声信号を入力チャンネル調整部114,116の任意のチャンネルに割り当てる。ここで、上述したように、必要な場合には内蔵エフェクタ108あるいは内蔵イコライザ110によってエフェクト処理あるいはイコライジング処理が施されたデジタル音声信号が入力チャンネル調整部114,116に供給されることになる。
【0021】
120はステレオバスであり、入力チャンネル調整部114,116のフェーダによって音量調節されたデジタル音声信号をミキシングする。このミキシング結果は、2チャンネル×2系統のステレオ出力チャンネル部128に供給され、主として客席全体に対して放音する音声信号として用いられる。また、各チャンネルには、フェーダとは別に多系統の音量調節つまみが設けられている。各チャンネルにおいて、そのうちの一系統の調節結果はMIXバス118に供給される。MIXバス118におけるミキシング結果は、MIX出力チャンネル部130に供給され、舞台上の出演者に対するエコーバック、録音、その他様々な用途に使用される。このため、MIX出力チャンネル部130は最大で48チャンネルのデジタル音声信号を出力することが可能になっている。
【0022】
122はキューバスである。コンソール1000における各入力チャンネルの電動フェーダ1004には、その近傍にキューバス122にデジタル音声信号を供給するか否かを指定するスイッチが設けられている。このスイッチがオンされると、当該デジタル音声信号がキューバス122、データI/O部2004を介して、コンソール1000に供給される。これにより、コンソール1000のオペレータは、所望の一または複数の入出力チャンネルの音声をモニタすることが可能になっている。
【0023】
次に、132はマトリクス出力チャンネル部であり、ステレオ出力チャンネル部128およびMIX出力チャンネル部130におけるミキシング結果をさらにミキシングし出力する。そして、ステレオ出力チャンネル部128、MIX出力チャンネル部130およびマトリクス出力チャンネル部132におけるミキシング結果は、キーインバス124および出力パッチ部134に供給される。146は内蔵エフェクタであり、最大8チャンネルの入力チャンネルに対してエフェクト処理を施す。また、148は内蔵イコライザであり、コンサートホール全体の音場調整等のイコライジング処理を最大24チャンネルの出力チャンネルに施すことができる。
【0024】
出力パッチ部134は、ステレオ出力チャンネル部128、MIX出力チャンネル部130またはマトリクス出力チャンネル部132から出力されたデジタル音声信号をアナログ出力カード142またはデジタル入出力カード・出力部144の任意のチャンネルに割り当てる。ここで、必要な場合には、内蔵エフェクタ146あるいは内蔵イコライザ148によってエフェクト処理あるいはイコライジング処理が施されたデジタル音声信号がアナログ出力カード142あるいはデジタル入出力カード・出力部144に供給されることになる。
【0025】
なお、上述した入力パッチ部112には、ハードディスクレコーダ2104からの再生信号等、図上で省略されている各種信号も入力することができる。同様に、出力パッチ部134からは、ハードディスクレコーダ2104の録音用の音声信号、データI/O部1010へのモニタ用の音声信号等、各部に音声信号を出力することができる。また、内蔵エフェクタ146あるいは内蔵イコライザ148の出力信号は入力パッチ部112にも供給することができる。従って、あるミキシング結果にエフェクト処理/イコライジング処理を施した結果を再び入力パッチ部112に戻し、これを新たな入力信号として用いることができる。
【0026】
2.実施形態の動作
2.1.動作の概要
2.1.1.ユニット選択ウィンドウ(初期画面)(図16)
次に、本実施形態の動作概要を図13〜図26を参照し説明する。なお、これらの図は、コンソール1000における表示器1002の表示内容を示す。
まず、オペレータが操作子1006によって所定の操作を行うと、図16に示すユニット選択ウィンドウ200が表示器1002に表示される。ユニット選択ウィンドウ200において、210は入力ユニット選択部であり、エンジン2000の最大10系統の入力端子に接続されているユニットが表示される。図示の例においては、全入力端子に対して「Blank」と表示されているから、エンジン2000の入力端子にはユニットが全く接続されていないことが解る。
【0027】
また、220は出力ユニット選択部であり、エンジン2000の最大6系統の出力端子に接続されているユニットが表示される。図示の例においては、1番目の出力端子対応部分に「AO8」と表示されている。「AO8」とはDAユニット2400の型番であり、ここにDAユニット2400が接続されていることが解る。また、他の(2番目〜6番目)の出力端子には、全くユニットが接続されていない。本実施形態においては、ユニット選択ウィンドウ200に表示されるユニットのうち実際に接続されているユニット(以下、リアル・ユニット)は、同図に示すように白地に灰色の文字によって表示される。一方、実際には接続されていないユニット(以下、バーチャル・ユニット)は、黒地に灰色文字で表示することとする。
【0028】
さて、図16において、コンソール1000のオペレータが何れかの入力端子あるいは出力端子に接続されている(または接続することを予定している)ユニットについて設定しようとするときは、操作子1006に含まれるポインティングデバイスによって、当該入出力端子に係るアイコンをクリックする。例えば、1番目の入力端子に係るアイコン211にカーソル201を合わせ、該ポインティングデバイスをクリックする。かかる操作により、選択された入出力端子に係る入力ユニット・ウィンドウ250(図17)が表示される。
【0029】
2.1.2.入力ユニット・ウィンドウ250(図17)
図17において入力ユニット・ウィンドウ250には、ユニット2200〜2400を模した画像が表示される。252はユニット番号表示部であり、該ユニットのユニット番号(ここでは「1」)を表示する。254はユニット名表示部であり、現在のところ実際にユニットが存在しないため「Blank」と表示される。256はユニット選択ボタンであり、該ユニット番号におけるユニットを変更するときにオペレータによってクリックされる。260はカード表示部であり、当該ユニットに挿入されている(あるいは挿入しようとする)カードを模した画像が表示される。
【0030】
264はカードステータス表示部であり、ポインティングデバイスによって選択されたカード(図示の例では1番目のカード)の状態を表示する。但し、この場合には、1番目のカードは「Blank」であるから、その旨のみが表示されている。オペレータは、入力ユニット・ウィンドウ250においては、1番目ないし8番目のスロットに挿入しようとするカードを指定することが可能である。但し、図示の状態ではユニットの種別が未定であるため、挿入可能なカードを列挙することも不可能である。そこで、オペレータがユニット選択ボタン256をポインティングデバイスでクリックすると、図18に示すユニット選択ウィンドウ300が表示される。
【0031】
2.1.3.ユニット選択ウィンドウ300(図18)
ユニット選択ウィンドウ300においては、バーチャル・ユニットとして選択可能なユニットの候補が表示される。302はDAユニット選択ボタンであり、ADユニット2200(型番AI8)の選択を指示するためのものである。304,306はデジタル入出力ユニット選択ボタンであり、デジタル入出力ユニット2300の選択を指示するためのものである。但し、デジタル入出力ユニット2300は、合計8枚のデジタル入出力カードのうち前半4枚と後半4枚とで異なる入力端子を占有するため、その何れかを選択するために2つの選択ボタン304,306に分割したものである。また、1番目の入力端子を引き続き「Blank」状態に設定しておく必要が生ずることもあるため、ユニット非接続ボタン308が設けられている。
【0032】
2.1.4.コンフリクト警告ウィンドウ350(図19)
ここで、オペレータがDAユニット選択ボタン302をポインティングデバイスでクリックすると、図19に示すコンフリクト警告ウィンドウ350が表示される。この画面では、「実際にはユニットが接続されていないにもかかわらず、ADユニット2200(型番AI8)が指定された旨」をオペレータに警告している。このコンフリクト警告ウィンドウ350において、操作可能なボタンはOKボタン352のみであるため、オペレータがOKボタン352をポインティングデバイスでクリックすると、再び入力ユニット・ウィンドウ250が表示される。
【0033】
2.1.5.バーチャル表示を伴う入力ユニット・ウィンドウ250(図20)
図20に示された入力ユニット・ウィンドウ250は、図17のウィンドウと比較して種々異なる点があるが、まずユニット名表示部254においてADユニット2200の型番である「AI8」が明記されている。但し、当該ADユニット2200は実際には接続されていないため、バーチャル・ユニット(黒地に灰色文字)として表示されている。
【0034】
2.1.6.ユニット選択ウィンドウ200における表示内容の変更(図21)
図20の入力ユニット・ウィンドウ250において、オペレータが「SYSTEM CONNECTION」タブ270をポインティングデバイスでクリックすると、表示器1002に再びユニット選択ウィンドウ200が表示される。このウィンドウ200においては、図16と比較すると、1番目の入力端子に係るアイコン211がバーチャル・ユニットであるADユニット2200(型番AI8)のものに変更されていることが解る。ここでアイコン211が再びポインティングデバイスでクリックされると、表示器1002には図20に示す入力ユニット・ウィンドウ250が再び表示される。
【0035】
2.1.7.入力ユニット・ウィンドウ250におけるスロットの選択(図20)
再び図20において、バーチャル・ユニットであるとはいえ、当該ユニットの種類が決定されたため、該ユニットに挿入可能なカードも特定される。すなわちバーチャル・カードを指定することが可能になる。カード表示部260において各カードに対応する部分の上方には、スロット選択スイッチ272,…,272が設けられている。ユニットの種類が決定される前、これらスロット選択スイッチ272,…,272は操作不能状態であったが、ユニットの種類が決定されるとともに、バーチャル・カードの指定操作が可能になる。
【0036】
2.1.8.カード選択ウィンドウ400におけるカード選択(図22)
図20において、オペレータが、例えば1番目のカードに係るスロット選択スイッチ272をポインティングデバイスでクリックすると、それに応じて図22に示すカード選択ウィンドウ400が表示される。ここには、ADユニット2200(型番AI8)に対して挿入可能なカードすなわちブランクカード、2チャンネルのマイクレベル入力カード(型番LMY−ML)または4チャンネルのラインレベル入力カード(型番LMY4−AD)を各々指標するアイコン402,404,406と、キャンセルボタン408とが表示される。
【0037】
このカード選択ウィンドウ400において、挿入しようとするカードをオペレータが選択すると、ユニット選択ウィンドウ200においてその選択結果が反映される。例えば、マイクレベル入力カード(型番LMY2−ML)に係るアイコン404をオペレータがポインティングデバイスでクリックすると、カード選択ウィンドウ400は表示器1002上から消去され、図23に示すように入力ユニット・ウィンドウ250が再び表示される。
【0038】
2.1.9.入力ユニット・ウィンドウ250におけるパラメータの設定(図23,図24)
図23において、カード表示部260の1番目のスロットには、マイクレベル入力カード(型番LMY2−ML)を模した画像が表示される。該カードの外観構成もこの画像に示されているものと同様である。但し、該カードは実際には接続されていないバーチャル・カードであるため、「VIRTUAL」の文字列が画像下部に表示される。マイクレベル入力カード(型番LMY2−ML)における2系統のマイクレベルのアナログ信号をマイクチャンネル1,2と呼ぶ。各マイクチャンネル1,2には、それぞれ2個のキャノンコネクタの端子A,Bが設けられており、何れかを入力端子として選択可能になっている。
【0039】
また、カードステータス表示部264には、当該マイクレベル入力カード(型番LMY2−ML)について種々のパラメータを設定する操作子画像が表示される。すなわち、各操作子画像の上にカーソル201を移動させ所定の操作を行うことにより、各操作子画像に応じたパラメータを設定することができる。まず、281,282は端子選択ボタンであり、マイクチャンネル1,2として用いる端子を端子A,Bのうちから択一的に選択する。283はファンタム電源ボタンであり、各端子1A,1B,2A,2B毎に設けられ、端子に接続されたマイクにファンタム電源(コンデンサマイク等に対して必要とされる電源)を供給するか否かを選択する。
【0040】
284は位相反転ボタンであり、入力された音声信号の位相を反転するか否かを選択する。これは、同一の発音源に対して複数本のマイクから音声信号をピックアップするとき、各マイクの音声信号の位相が反転していれば低音域が抜ける等の不具合が発生するためである。285はヘッドアンプボリューム操作子であり、該音声信号の増幅量を設定する。286はゲイン表示部であり、ヘッドアンプボリューム操作子285によって設定されたゲインを数値(デシベル)で表示する。このカードステータス表示部264において様々な設定を行った結果を図24に示す。
【0041】
2.1.10.ライブラリウィンドウ450(図25)
ここで、オペレータが所定の操作を行うと、図25に示すライブラリウィンドウ450が表示器1002に表示される。ライブラリウィンドウ450において452はライブラリリストであり、デジタル・ミキシングシステムにおける設定内容のライブラリナンバと、ライブラリ名が表示される。このライブラリリスト452の何れかの行をポインティングデバイスでクリックすると、当該行のライブラリが処理対象として選択されることになる。
【0042】
処理対象のライブラリを選択した後、オペレータがストアボタン456をポインティングデバイスでクリックすると、先に設定された内容がフラッシュメモリ1020内の当該ライブラリに保存される。また、オペレータがリコールボタン454をポインティングデバイスでクリックすると、既に当該ライブラリに記憶されている設定内容に基づいて、コンソール1000およびエンジン2000等における各種パラメータが設定される。また、458はタイトル編集ボタンであり、オペレータによってクリックされると、選択されたライブラリのライブラリ名を編集するための処理が実行される。460はEXITボタンであり、該ボタンがクリックされるとライブラリウィンドウ450が閉じられる。
【0043】
2.1.11.リアル・ユニットの接続(図26)
ところで、上述したように、エンジン2000に対してユニット2200〜2400は活線挿抜が可能になっている。このため、デジタル・ミキシングシステムの動作中に、バーチャル・ユニットとして設定されている何れかのユニットが、実際にエンジン2000に接続されることもありうる。かかる場合には、図26に示すようなコンフリクト警告ウィンドウ500が表示される。このウィンドウでは、「バーチャル・ユニットとして設定されている筈の1番目の入力ユニットに、現実のユニットが接続されたた旨」をオペレータに警告している。
【0044】
このコンフリクト警告ウィンドウ500においては、操作可能なボタンはOKボタン502のみであるため、オペレータがOKボタン502をポインティングデバイスでクリックすると、該コンフリクト警告ウィンドウ500が閉じられる。これは、「コンフリクト」が生じたと言っても、単に「バーチャル・ユニット」と「リアル・ユニット」の違いのみであり、ユニットの型番そのものにはなんら矛盾が無いため、OKボタン502のみを操作可能にしたものである。
【0045】
2.1.12.ユニット選択ウィンドウ200におけるリアル・ユニット化の反映(図13)
このように、1番目の入力端子に係るユニットがバーチャル・ユニットからリアル・ユニットに変更され、その後にユニット選択ウィンドウ200が表示されると、該ウィンドウは図13に示すように変更される。すなわち、1番目の入力端子に係るアイコン211の表示状態が、リアル・ユニットを示す「白地に灰色文字」に変更される。
【0046】
2.1.13.入力ユニット・ウィンドウ250におけるリアル・ユニット化の反映(図14)
図13においてアイコン211がポインティングデバイスでクリックされると、上述したように該ユニットの入力ユニット・ウィンドウ250が表示される。但し、アイコン211がリアル・ユニットのものに変更されたことにより、入力ユニット・ウィンドウ250は、現実のADユニット2200(型番AI8)の状態を反映したものになる。さらに、リアル・ユニット化に伴い、ユニット名表示部254も「白地に灰色文字」に変更される。
【0047】
リアル・ユニットに対する入力ユニット・ウィンドウ250の表示例を図14に示す。図において、カード表示部260には、1番目〜4番目のスロットにはマイクレベル入力カード(型番LMY2−ML)が、また、5番目〜8番目のスロットにはラインレベル入力カード(型番LMY4−AD)が表示されている。図14における各カードには「VIRTUAL」と表示されているものが存在しない。すなわち、実際にこのウィンドウに示された通りのカードがADユニット2200に挿入されていることになる。
【0048】
図示の状態において、カード表示部260のうち1番目のスロットが選択状態であるため、カードステータス表示部264には、ここに挿入されたマイクレベル入力カード(型番LMY2−ML)のパラメータが表示されている。該カードに設定されているパラメータは、先にバーチャル・ユニットのバーチャル・カードに設定されたパラメータすなわち図24のカードステータス表示部264に示されているパラメータに一致している。
【0049】
このように、本実施形態によれば、バーチャル・ユニットあるいはバーチャル・カードに設定されたパラメータは、同一型番のリアル・ユニットあるいはリアル・カードが接続された時に、該リアル・ユニットあるいはリアル・カードのパラメータとしてそのまま用いられることになる。なお、図24においてパラメータが設定されたバーチャル・カードは1番目のスロットのバーチャル・カードのみであり、その他の(2番目〜8番目の)スロットについては特にパラメータは設定されていなかった。かかる場合は、これらスロットに挿入されたカードのパラメータはデフォルト状態に設定される。「デフォルト状態」とは、例えばマイクレベル入力カード(型番LMY2−ML)おいては、ゲインを絞りきった状態である。
【0050】
2.1.14.リアル・ユニットを外した場合の処理(図15)
ここで、リアル・ユニットとして設定されたADユニット2200(型番AI8)が取り外された場合には、図15に示す離脱警告ウィンドウ550が表示器1002に表示される。このウィンドウにおいては、「リアル・ユニットであったADユニット2200(型番AI8)が離脱された」旨がオペレータに警告されるとともに、2つのボタン552,554が表示される。
【0051】
ボタン552は、「離脱されたユニットをバーチャル・ユニットとしてそのまま残す」ことを指示するものであり、ボタン554は「離脱されたユニットを消去する」ことを指示するものである。従って、オペレータがボタン552をポインティングデバイスでクリックすると、ユニット選択ウィンドウ200は図21に示す状態に戻る一方、ボタン554をクリックすると、図16に示す状態に戻ることになる。
【0052】
2.1.15.入力パッチ部112の表示・設定(図8)
オペレータが所定の操作を行うと、表示器1002に図8に示す入力パッチ表示・設定ウィンドウ600が表示される。このウィンドウ600は入力パッチ部112における設定内容を表示するものである。この図においては、物理的な入力チャンネル(列)と、入力チャンネル調整部114,116における論理的な入力チャンネル(行)とによってマトリクスが形成されている。例えば、縦軸タイトル部602の左端部分には「IN 1 (AI8)」と表示されている。これは、「エンジン2000の1番目の入力端子にADユニット2200(型番AI8)が接続されている」または、「該ユニットの接続が予定されバーチャル・ユニットとして設定されている」ということである。
【0053】
この「IN 1 (AI8)」の直下に「1」「2」「3」の数字が表示されているのは、当該ユニットにおいてスロット1〜3になんらかのカードが挿入されていること、またはなんらかのバーチャル・カードが設定されている事を示す。その直下においては「1」,「2」の数字が3組配列されているが、これは当該カードにおける物理的な入力チャンネルを示す。すなわち、1枚のカードあたり2入力チャンネルを有しているから、該カードはマイクレベル入力カード(型番LMY2−ML)であることが解る。
【0054】
さらに、「IN 1 (AI8)」の部分の右側には、「IN 3 (AI8)」と表示されている。これは、エンジン2000の3番目の入力端子にもADユニット2200(型番AI8)が接続され、あるいはバーチャル・ユニットとして設定されているという意味である。この3番目の入力端子のユニットにおいても、1〜3番目のスロットに各2入力チャンネルを有するカード(すなわち型番LMY2−ML)が挿入され、あるいはバーチャル・カードとして設定されている。
【0055】
一方、入力パッチ表示・設定ウィンドウ600の各行は、モノラル入力チャンネル調整部114の各入力チャンネルと、(図上では隠れているが)ステレオ入力チャンネル調整部116の各入力チャンネルとに順次対応している。これら、入力チャンネル調整部114,116の入力チャンネルを「論理的チャンネル」と呼ぶ。ウィンドウ600の各行および列の交差部分には、適宜丸印が表示されている。これは、当該丸印の属する行の入力チャンネルとして、当該丸印の属する列の物理的チャンネルが割り当てられていることを示す。このように、ウィンドウ600のマトリクスによって、入力パッチ部112の設定状態が表示されることになる。
【0056】
図示の例にあっては、エンジン2000の1番目および3番目の入力端子に接続された2台のADユニット2200(型番AI8)における各チャンネルは、モノラル入力チャンネル調整部114における第1〜第12番の論理的チャンネルに割り当てられていることになる。オペレータは、このマトリクス上の任意の交差箇所をポインティングデバイスでクリックすることにより、物理的チャンネルと、論理的チャンネルとの対応関係を設定することができる。
【0057】
2.1.16.リアル・ユニットの挿入(図9,図10)
ここで、新たな入力ユニット(リアル・ユニット)が接続されると、表示器1002において図9に示すようなコンフリクト警告ウィンドウ650が表示される。図示の例においては、今まで何も接続されておらず、かつ、バーチャル・ユニットとしても接続が予定されていなかった2番目の入力端子に新たなADユニット2200(型番AI8)が接続されたことがオペレータに警告されている。このウィンドウ650において操作可能なボタンはOKボタン652のみである。そこで、オペレータがOKボタン652をポインティングデバイスでクリックすると、ウィンドウ600はこの新たな入力ユニットの内容を反映したものに更新される。
【0058】
ここで、更新された入力パッチ表示・設定ウィンドウ600の一例を図10に示す。この図において縦軸タイトル部602には、「IN 1 (AI8)」および「IN 3 (AI8)」の間に、「IN 2 (AI8)」と表示されている部分が追加されている。これは、新たに2番目の入力端子に接続されたADユニット2200(型番AI8)に対応するものであり、当該ユニットにも1〜3番目のスロットに各2入力チャンネルを有するカード(すなわち型番LMY2−ML)が挿入されていることが解る。但し、図示の状態では、物理的チャンネルと論理的チャンネルとの対応関係はなんら変更されていない。すなわち、新たに接続された入力ユニットの各物理的チャンネルは、論理的チャンネルには全く対応付けられていない。
【0059】
2.1.17.入力チャンネル設定ウィンドウ750におけるパラメータの設定(図27)
オペレータが所定の操作を行うと、入力チャンネル調整部114,116における論理的チャンネルに対する入力チャンネル設定ウィンドウ750が表示器1002に表示される。その一例を図27に示す。上述したように入出力ユニットにおける各カードのパラメータ設定は、入力ユニット・ウィンドウ250(図23,図24)において実行することができる。しかし、入力チャンネル調整部114,116における論理的チャンネルとして対応付けられたカードの設定は、この入力チャンネル設定ウィンドウ750においても実行することが可能である。
【0060】
例えば、図27においては、入力チャンネル番号の順(CH1,CH2,CH3,……)に、各入力チャンネルに対する設定を行うための要素が表示される。この図においてチャンネルCH1〜CH8はマイクレベル入力カードに対応付けられており、図23において説明した構成要素281〜286と同様の端子選択ボタン781,782、ファンタム電源ボタン783、位相反転ボタン784、ヘッドアンプボリューム操作子785およびゲイン表示部786が表示されている。
【0061】
従って、オペレータは、各論理的チャンネルがどの物理的チャンネルに対応するのかを意識することなく、パラメータ設定作業を行うことができる。なお、各論理的チャンネルに対応付けられている物理的チャンネルは、カード表示部787において特定されている。例えば、CH1においてカード表示部787には「I1A8:1-1」と表示されている。これは、「1番目の入力端子に接続されたADユニット2200(型番AI8)の第1スロットに挿入されたカードの第1チャンネル」の意味である。
【0062】
2.1.18.オートセットアップ動作(図11,図12)
ところで、図10において入力パッチ表示・設定ウィンドウ600には、「AUTO SETUP」ボタン610が表示されている。このボタンは、マトリクス上の丸印が斜め一直線上に並ぶように物理的チャンネルと論理的チャンネルとの対応関係を修正することを指令するボタンである。但し、内蔵エフェクタ108から返される8チャンネルの音声信号は、ステレオ入力チャンネル調整部116における4×2チャンネルの入力に順次対応付けられるように修正される。オペレータがポインティングデバイスで「AUTO SETUP」ボタン610をクリックすると、図11に示す「AUTO SETUP」確認ウィンドウ700が表示器1002上に表示される。
【0063】
このウィンドウは、実際に「AUTO SETUP」を実行して良いのかをオペレータに確認するためのウィンドウであり、OKボタン702およびキャンセルボタン704が操作可能なボタンとして表示されている。ここで、オペレータがキャンセルボタン704をポインティングデバイスでクリックすると、「AUTO SETUP」はキャンセルされ、表示器1002上の表示は図10に示す状態に戻る。一方、オペレータがOKボタン702をクリックすると、「AUTO SETUP」が実行され、入力パッチ表示・設定ウィンドウ600は図12に示すように変更される。
【0064】
図12においては、マトリクス上の丸印が斜め一直線上に並ぶように対応関係が修正されている。すなわち、入力ユニットは接続された入力端子の順に左側から配列され、各入力ユニットにおいては、スロット番号順に、かつカードの入力チャンネル番号順に物理的チャンネルが配置されている。但し、各行に対応する論理的チャンネルの配置は変更されていない。これにより、1番目ないし3番目の入力端子に接続された3台のADユニット2200(型番AI8)における各チャンネルは、1番目ないし18番目の論理的チャンネルに順次対応付けられることになる。
【0065】
2.1.19.パーソナルコンピュータ1106,2106におけるシミュレーション
以上述べた動作はコンソール1000において実行される動作であるが、このコンソール1000の動作をシミュレートするアプリケーションプログラムをパーソナルコンピュータ1106,2106にインストールしておくことにより、上述した動作をこれらパーソナルコンピュータ上で実行することができる。また、これらパーソナルコンピュータは必ずしもコンソール1000あるいはエンジン2000に接続されている必要は無い。
【0066】
但し、パーソナルコンピュータがコンソール1000等に接続されていない場合には、実際にパーソナルコンピュータにユニット2200〜2400等を接続することはできないため、これらユニットは、バーチャル・ユニットおよびバーチャル・カードとして各種パラメータが設定されることになる。
【0067】
2.2.プログラムの詳細
2.2.1.メインルーチン(図5)
次に、以上述べた概要動作を実現するプログラムの詳細を図5〜図7を参照し説明する。
なお、説明の便宜上、本プログラムはコンソール1000上で動作するものとして説明するが、パーソナルコンピュータ2106がエンジン2000のマスターであれば、パーソナルコンピュータ2106においても動作させることが可能である。換言すれば、本プログラムは、エンジン2000のマスターとなる装置上で動作する。
【0068】
コンソール1000の電源が投入されると、図5に示すメインルーチンが実行される。図において処理がステップSP2に進むと、所定の初期設定が実行される。次に、処理がステップSP4に進むと、デジタル・ミキシングシステムにおける各部がスキャンされ、生じたイベントが検出される。ここに言う「イベント」とは、MIDI信号のイベント、自動的なシーン切換、オペレータによるパネル操作、およびユニット2200〜2400等の接続あるいは離脱等が含まれる。
【0069】
次に、処理がステップSP6に進むと、ステップSP4において何らかのイベントが生じたか否かが判定される。ここで「NO」と判定されると、処理はステップSP4に戻り、イベントの検出が繰り返される。一方、「YES」と判定されると、処理はステップSP8に進み、検出されたイベントに対応した処理が実行される。以下、各種イベントの内容と、それに応じた処理を説明する。
【0070】
2.2.2.新規ユニットの接続検出(図6)
(1)「Blank」状態であった端子への接続
先のステップSP4において、新たなユニットのエンジン2000への接続が検出されると、ステップSP6においては図6に示すサブルーチンが呼び出される。なお、このサブルーチンの呼出に際して、新規接続が確認された入出力端子の端子番号TNが当該サブルーチンに渡される。端子番号TNは、10個の入力端子に対して「0」〜「9」,6個の出力端子に対して「10」〜「15」の値が順次割り当てられている。
【0071】
図6において処理がステップSP20に進むと、該端子番号TNに係るユニットのユニット種別UTが判定される。なお、ユニット種別UTは、ユニットの型番毎に割り当てられた固有の値である。各ユニットの接続端子には複数のピンが設けられているが、これらピンの一部はユニット検出用のピンとして用いられる。すなわち、ピンのうち何本かは接地レベルにストラップされ、その態様によってユニット種別UTが直ちに判別される。
【0072】
次に、処理がステップSP22に進むと、端子番号TNのユニットに対して、実装されているカードの種別が問い合わされる。該ユニットにおいては、この問合わせを受信すると、第1〜第8スロットに実装されているカードのカード種別CT1〜CT8をコンソール1000に返信する。なお、カード種別CT1〜CT8の値は、カードの型番毎に割り当てられた固有の値である。
【0073】
次に、処理がステップSP24に進むと、フラグVUF(TN)が“1”であるか否かが判定される。なお、フラグVUF(TN)は、端子番号TNに対応するユニットがバーチャル・ユニットであるか否かを示すフラグであり、“1”がバーチャル・ユニットであることを示す。ここで「NO」と判定されると、処理はステップSP30に進む。
【0074】
かかる状態では、何も接続されていなかった入出力端子に新たなユニットが接続され、しかもその入出力端子になんらバーチャル・ユニットが割り当てられていなかったため、当該入出力端子については「Blank」状態であったことになる。さて、ステップSP30においては、変数UT(TN)として上記ユニット種別UTの値がセットされる。なお、変数UT(TN)は、「端子番号TNの入出力端子に接続されたユニットのユニット種別UT」を示す変数である。
【0075】
また、ステップSP30においては、フラグVUF(TN)が“0”に設定される。これは、端子番号TNにリアル・ユニットが接続されたためである。また、変数CTi(TN)(但し、i=1〜8)の値として、上記カード種別CTi(i=1〜8)が設定される。なお、変数CTi(TN)は、「端子番号TNの入出力端子に接続されたユニットにおけるi番目のスロットに挿入されたカード種別」を示す変数である。
【0076】
さらに、ここでは、フラグVCFi(TN)(i=1〜8)が“0”に設定される。フラグVCFi(TN)は、「端子番号TNの入出力端子に接続されたユニットにおけるi番目のスロットに挿入されたカードはバーチャル・カードであるか否か」を示すフラグであり、“1”がバーチャル・カードであることを示す。上述したように、元々端子番号TNの入出力端子においては「Blank」状態であったため、現実のカードの状態を全てリアル・カードの状態として反映させても差し支えないためである。以上により、本ルーチンの処理が終了する。従って、以後の各種パラメータの設定等は、ステップSP30において設定されたリアル・ユニットおよびリアル・カードの内容に基づいて実行されることになる。
【0077】
ところで、先に図8〜図27等においては、各種ユニットの接続状態等によって表示器1002の画面表示が自動的に切り替わる旨を説明したが、ここで各種ユニットの接続状態等は、実際には上述したバーチャル・ユニットフラグVUF(TN)、ユニット種別UT(TN)、カード種別CTi(TN)およびバーチャル・カードフラグVCFi(TN)等を参照することによって判定される。
【0078】
(2)バーチャル状態に矛盾するユニット接続
端子番号TNに対してバーチャル・ユニットが設定されていた場合には、上記ステップSP24において「YES」と判定され、処理はステップSP26に進む。ここでは、変数UT(TN)すなわち元々のバーチャル・ユニットの端子番号TNが、実際に接続されたリアル・ユニットの端子番号TNに等しいか否かが判定される。
【0079】
両者が異なっていれば「NO」と判定され、処理はステップSP28に進む。ここでは、表示器1002に所定のコンフリクト・ユニット警告ウィンドウが表示される。このウィンドウの内容は離脱警告ウィンドウ550(図15参照)に近似している。すなわち、設定されていたバーチャル・ユニットとリアル・ユニットとが異なることがオペレータに警告され、当該端子番号TNを元々のバーチャル・ユニットの状態として残すか否かをオペレータが指示できるように、「YES」および「NO」の2つのボタンが表示される。
【0080】
オペレータによって「YES」のボタンがクリックされると、本ルーチンの処理は終了する。すなわち、端子番号TNに係る設定内容はバーチャル・ユニットの状態のまま残されることになる。なお、かかる状態において、端子番号TNが単にバーチャル・ユニットとして残されているのか、リアル・ユニットに矛盾するバーチャル・ユニットとして残されているのかの区別を表示器1002上に表示するようにしてもよい。
【0081】
一方、ステップSP28においてオペレータによって「NO」のボタンがクリックされると、処理はステップSP30に進む。すなわち、先に設定されていたバーチャル・ユニットの状態が無視され、リアル・ユニットおよびリアル・カードの内容に基づいて各種パラメータが設定される。
【0082】
(3)バーチャル状態に一致するユニット接続
端子番号TNに新たに接続されたユニットのユニット種別UTが、バーチャル・ユニットのユニット種別UT(TN)に一致する場合は、ステップSP26において「YES」と判定され処理はステップSP32に進む。ここでは、バーチャル・ユニットフラグVUF(TN)が“0”に設定される。次に、処理がステップSP34に進むと、スロットをカウントするための変数iに「1」が代入される。
【0083】
次に、処理がステップSP36に進むと、バーチャル・カードとして設定されていたカード種別CTi(TN)がリアル・カードのカード種別CTiに等しいか否かが判定される。ここで、両者が一致していれば「YES」と判定され処理はステップSP38に進む。ここでは、該カードに係るバーチャル・カードフラグVCFi(TN)が“0”に設定される。すなわち、元々バーチャル・カードとして設定されていたカードと同一型番のカードが実際に挿入されたため、フラグVCFi(TN)を“0”にすることによりリアル・カードに変更したものである。
【0084】
一方、両者のカード種別CTi(TN)およびカード種別CTiが一致しなかった場合はステップSP36において「NO」と判定され、処理はステップSP44に進む。ここでは、先にステップSP28で述べたコンフリクト・ユニット警告ウィンドウと同様の内容でコンフリクト・カード警告ウィンドウが表示器1002に表示され、当該カードを元々のバーチャル・カードの状態として残すか否かをオペレータが指示できるように、「YES」および「NO」の2つのボタンが表示される。
【0085】
オペレータによって「YES」のボタンがクリックされると、処理はステップSP46に進み、バーチャル・カードフラグVCFi(TN)が“1”に設定される。このように、本実施形態においては、ユニット自体がリアル・ユニットであったとしても、ここに設定される個々のカードをバーチャル・カードに設定することができる。かかる状態においても、当該バーチャル・カードが単にバーチャル・カードとして設定されているのか、リアル・カードに矛盾するバーチャル・カードとして残されているのかの区別を表示器1002上に表示するようにしてもよい。
【0086】
一方、コンフリクト・カード警告ウィンドウ(ステップSP44)においてオペレータによって「NO」のボタンがクリックされると、処理はステップSP48に進む。ここでは、カード種別CTi(TN)の内容として、リアル・カードのカード種別CTiが設定される。また、当該カードに係るバーチャル・カードフラグVCFi(TN)が“0”に設定される。次に、処理がステップSP50に進むと、当該カードの設定が所定の初期状態にクリアされる。例えば、当該カードにおけるゲインが最小になるように絞りこまれる。
【0087】
以上、ステップSP36〜SP38あるいはSP44〜SP50の処理が終了すると、処理はステップSP40に進む。ここでは、スロットをカウントするための変数iが「1」だけインクリメントされる。次に、処理がステップSP42に進むと、変数iは「9」以上であるか否かが判定される。ここで「YES」と判定されると本ルーチンの処理が終了する一方、「NO」と判定されると、処理はステップSP36に戻る。これにより、i=1〜8の全スロットに対してステップSP36〜SP38あるいはSP44〜SP50の設定処理が実行された後、本ルーチンの処理が終了することになる。
【0088】
2.2.3.ユニットの離脱検出(図7(a))
メインルーチンのステップSP4において、ユニットの離脱が検出されると、ステップSP6において図7(a)に示すサブルーチンが呼び出される。この場合にも、ユニットが離脱した入出力端子の端子番号TNが当該サブルーチンに渡される。図において処理がステップSP70に進むと、バーチャル・ユニットフラグVUF(TN)が“0”であるか否かが検出される。ここで「NO」と判定されると、本ルーチンの処理は直ちに終了する。かかる場合は、実際に接続されていたユニットと異なるユニットがバーチャル・ユニットとして設定されていたことに他ならない。従って、実際に接続されていたユニットが離脱したとしても、特にパラメータを修正する必要等が生じないのである。
【0089】
一方、ステップSP70において「NO」と判定されると、処理はステップSP72に進む。ここでは、先に説明した離脱警告ウィンドウ550(図15参照)が表示器1002に表示される。ここで、ボタン552がクリックされた場合(すなわち離脱したユニットをバーチャル・ユニットとして残す場合)は処理はステップSP74に進む。ここでは、バーチャル・ユニットフラグVUF(TN)が“1”に設定されるとともに、該バーチャル・ユニットの全スロットについてバーチャル・カードフラグVCFi(TN)(i=1〜8)が“1”に設定される。
【0090】
一方、ステップSP72(離脱警告ウィンドウ550)においてボタン554がクリックされた場合(すなわち、離脱したユニットを消去する場合)は、処理はステップSP76に進む。ここでは、ユニット種別UT(TN)が「0」(ここで「0」は「Blank」を表す)に設定され、バーチャル・ユニットフラグVUF(TN)が“0”に設定される。これは、「Blankである」という意味において現実の状態を示しているからである。
【0091】
ステップSP72においては、さらに、i=1〜8のカードについて、カード種別CTi(TN)が「0」(「0」は「Blank」を表す)に設定され、バーチャル・カードフラグVCFi(TN)が“0”に設定される。次に、処理がステップSP78に進むと、端子番号TNに係るバーチャル・カードの設定内容が全てクリアされる(初期状態に戻される)。以上により、本ルーチンの処理が終了する。
【0092】
2.3.デジタル・ミキシングシステムの設定作業
2.3.1.パーソナルコンピュータ上のシミュレーション
次に、本実施形態のデジタル・ミキシングシステムのセッティングを行うにあたって、主として作業員によって為される作業の概要を図7(b),(c)を参照し説明する。 まず、作業員はコンサートホール全体の音響系統図を作成し、それに必要なユニット、カードをバーチャル・ユニットおよびバーチャル・カードとしてパーソナルコンピュータ1106上のアプリケーションプログラム上で登録してゆく(ステップSP80)。なお、かかる設定作業はコンソール1000を用いて行っても差し支え無いが、コンソール1000は重量が大きい上に、現物が運送中であったり他の用途に使用中である場合もあるため、通常はパーソナルコンピュータ1106上のシミュレーションにより設定作業が行われる。
【0093】
次に、入力パッチ部112および出力パッチ部134の設定、すなわち各バーチャル・ユニットおよびバーチャル・カードにおける物理的チャンネルと論理的チャンネルとの対応関係を入力パッチ表示・設定ウィンドウ600およびこれと同様の出力パッチ表示・設定ウィンドウ(図示せず)によって設定する。そして、マイクレベル入力カードに対しては、マイクの種類に応じて、マイクゲインやファンタム電源等の設定を行う(ステップSP82)。以上の作業が終了すると、設定内容をライブラリとして不揮発性メモリ(パーソナルコンピュータにおいては、ハードディスク等)にストアする(ステップSP84)。
【0094】
2.3.2.現場における設定作業
次に、主としてコンサートホール等において実行される作業を図7(c)を参照し説明する。まず、コンソール1000を所定位置に設置し、コンソール1000とエンジン2000とを接続し、両者の電源を投入した後、パーソナルコンピュータ1106からライブラリの内容をコンソール1000にロードする(ステップSP90)。その後、作業員がエンジン2000に各種ユニットを接続してゆくのであるが、正しいユニットが接続される毎にバーチャル・ユニットがリアル・ユニットに変換されてゆくことになる。また、誤ったユニットを接続した場合には、バーチャル・ユニットに対して矛盾が生じるため、その旨が直ちに警告される(SP92)。勿論、事情に応じて、実際に接続されたユニットをそのまま使用できることは上述した通りである。
【0095】
そして、全てのユニットを完全に接続したならば、バーチャル・ユニットは全てリアル・ユニットに変更されている筈である。このようにして入出力ユニットを接続した後は、各ユニット内のカードの端子にマイク、アンプ等を接続してゆくことになる。これらマイク、アンプ等に対して設定すべきゲイン等も予め設定されているため、マイク、アンプ等は接続すれば直ちに適正なレベルで使用可能になる(SP94)。
【0096】
このように、本実施形態によれば、コンソール1000あるいはエンジン2000の現物が運送中である場合、あるいは他の用途に使用中である場合においても、パーソナルコンピュータ単独で各種パラメータを設定することができる。そして、設定されたパラメータは、コンソール1000等が使用可能になった際、瞬時にコンソール1000等に反映させることができる。これにより、コンサートホール等、音響設備を設置する現場において、デジタル・ミキシングシステムの設定作業をきわめて短時間で完了させることが可能になる。
【0097】
3.変形例
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記各実施形態においては、パーソナルコンピュータ上で動作するアプリケーションプログラムによってデジタル・ミキシングシステムのシミュレーションを行ったが、このアプリケーションプログラムのみをCD−ROM、フロッピーディスク等の記録媒体に格納して頒布し、あるいは伝送路を通じて頒布することもできる。
【0098】
(2)上記実施形態の入力パッチ表示・設定ウィンドウ600においては、論理的チャンネルと物理的チャンネルとの対応付けを自動設定する方法としては、「AUTO SETUP」ボタン610をクリックしてマトリクス上の丸印が斜め一直線上に並べることに限られていた。しかし、この自動設定の態様を複数種類設け、オペレータが任意に選択できるようにしても良い。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように、新たなユニットの種別がバーチャル・ユニットの種別に一致するときに該バーチャル・ユニットに対する設定を新たなユニットに承継させる構成によれば、ユニットが実際に未接続である状態においても種々の設定を行うことができ、実際に各ユニットを接続した時にこれらの設定を迅速に完了させることができる。
【0100】
また、ユニットが離脱した際に第1および第2の選択肢をオペレータに呈示する構成によれば、オペレータの意図に応じて接続されていないユニットの設定内容をそのまま残存させることができるから、該ユニットが再び接続された時に、そのユニットの設定を迅速に完了させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のデジタル・ミキシングシステムの全体ブロック図である。
【図2】 該実施形態におけるコンソール1000のブロック図である。
【図3】 該実施形態におけるエンジン2000のブロック図である。
【図4】 該実施形態において信号処理部2006によって実現されるアルゴリズムのブロック図である。
【図5】 コンソール1000またはパーソナルコンピュータ2106において実行されるメインルーチンのフローチャートである。
【図6】 新規ユニットの接続が検出された際に実行されるサブルーチンのフローチャートである。
【図7】 エンジン2000からユニットが離脱した際に実行されるサブルーチン、および作業員によって実行される作業のフローチャートである。
【図8】 入力パッチ表示・設定ウィンドウ600の表示例を示す図である。
【図9】 コンフリクト警告ウィンドウ650の表示例を示す図である。
【図10】 新たなユニットが追加された場合における入力パッチ表示・設定ウィンドウ600の表示例を示す図である。
【図11】 「AUTO SETUP」確認ウィンドウ700の表示例を示す図である。
【図12】 「AUTO SETUP」実行後の入力パッチ表示・設定ウィンドウ600の表示例を示す図である。
【図13】 ユニット選択ウィンドウ200の表示例を示す図である。
【図14】 リアル・ユニットに対する入力ユニット・ウィンドウ250の表示例を示す図である。
【図15】 離脱警告ウィンドウ550の表示例を示す図である。
【図16】 ユニット選択ウィンドウ200の他の表示例を示す図である。
【図17】 「Blank」ユニットに対する入力ユニット・ウィンドウ250の表示例を示す図である。
【図18】 ユニット選択ウィンドウ300の表示例を示す図である。
【図19】 コンフリクト警告ウィンドウ350表示例を示す図である。
【図20】 バーチャル・ユニットに対する入力ユニット・ウィンドウ250の表示例を示す図である。
【図21】 ユニット選択ウィンドウ200の他の表示例を示す図である。
【図22】 カード選択ウィンドウ400の表示例を示す図である。
【図23】 バーチャル・ユニットに対する入力ユニット・ウィンドウ250の他の表示例を示す図である。
【図24】 バーチャル・ユニットに対する入力ユニット・ウィンドウ250の他の表示例を示す図である。
【図25】 ライブラリウィンドウ450の表示例を示す図である。
【図26】 ユニット離脱に対するコンフリクト警告ウィンドウ500の表示例を示す図である。
【図27】 入力チャンネル設定ウィンドウ750の表示例を示す図である。
【符号の説明】
102…マイクレベル入力カード、104…ラインレベル入力カード、106…デジタル入出力カード・入力部、108…内蔵エフェクタ、110…内蔵イコライザ、112…入力パッチ部、114…モノラル入力チャンネル調整部、116…ステレオ入力チャンネル調整部、118…MIXバス、120…ステレオバス、122…キューバス、124…キーインバス、128…ステレオ出力チャンネル部、130…MIX出力チャンネル部、132…マトリクス出力チャンネル部、134…出力パッチ部、142…アナログ出力カード、144…デジタル入出力カード・出力部、146…内蔵エフェクタ、148…内蔵イコライザ、200…ユニット選択ウィンドウ、250…入力ユニット・ウィンドウ、220…出力ユニット選択部、252…ユニット番号表示部、254…ユニット名表示部、256…ユニット選択ボタン、260…カード表示部、264…カードステータス表示部、270…「SYSTEM CONNECTION」タブ、272,…,272…スロット選択スイッチ、281,282…端子選択ボタン、283…ファンタム電源ボタン、284…位相反転ボタン、285…ヘッドアンプボリューム操作子、286…ゲイン表示部、300…ユニット選択ウィンドウ、350…コンフリクト警告ウィンドウ、400…カード選択ウィンドウ、450…ライブラリウィンドウ、500…コンフリクト警告ウィンドウ、550…離脱警告ウィンドウ、600…入力パッチ表示・設定ウィンドウ、650…コンフリクト警告ウィンドウ、700…「AUTO SETUP」確認ウィンドウ、750…入力チャンネル設定ウィンドウ、781,782…端子選択ボタン、783…ファンタム電源ボタン、784…位相反転ボタン、785…ヘッドアンプボリューム操作子、786…ゲイン表示部、787…カード表示部、1000…コンソール、1002…表示器、1004…電動フェーダ、1006…操作子、1008…波形I/O部、1010…データI/O部、1012…通信I/O部、1014…PC・I/O部、1016…その他I/O部、1018…CPU、1020…フラッシュメモリ、1022…RAM、1024…バス、1102…MIDIシーケンサ、1104…ハードディスクレコーダ、1106,2106…パーソナルコンピュータ、2000…エンジン、2002…通信I/O部、2004,2008…データI/O部、2006…信号処理部、2010…通信I/O部、2014…PC・I/O部、2016…その他I/O部、2018…CPU、2020…フラッシュメモリ、2022…RAM、2102…MIDIシーケンサ、2104…ハードディスクレコーダ、2200…ADユニット、2300…デジタル入出力ユニット、2400…DAユニット。

Claims (7)

  1. 表示器を備え複数のチャンネルで音声信号の編集を行う本体部(1000と2000、または、2106と2000)と、前記本体部に対して着脱可能であるとともに前記本体部に接続されると複数のチャンネルで音声の入力または音声の出力を行うユニット(2200、2300、または2400)とを有する音声信号編集装置の制御方法であって、前記本体部が、
    前記本体部に未だ接続されていないユニットであるバーチャル・ユニットについて、該バーチャル・ユニットの種別を特定しつつ該バーチャル・ユニットのパラメータの設定、あるいは前記本体部におけるチャンネルの該バーチャル・ユニットに対する割当を行うバーチャル・ユニット設定過程と、
    前記本体部に未接続であったユニットが新たに接続されると、該新たなユニットが接続されたことを検出するユニット検出過程と、
    該新たなユニットの種別が前記バーチャル・ユニットの種別に一致するときに、前記バーチャル・ユニットに対して設定されたパラメータまたは前記バーチャル・ユニットに対する前記本体部におけるチャンネルの割当のうち少なくとも一方を該新たなユニットに対して承継させるユニット設定過程と
    を有する処理を実行することを特徴とする音声信号編集装置の制御方法。
  2. 前記バーチャル・ユニット設定過程は、該バーチャル・ユニットが装備すべき一または複数の部品であるバーチャル部品の種別を特定しつつ、これらバーチャル部品のパラメータの設定、あるいは前記本体部におけるチャンネルの前記部品に対する割当を行う過程であり、
    前記ユニット設定過程は、前記バーチャル部品の種別と、前記新たなユニットに実装されている部品の種別とを個々に判定し、これらの種別が一致するときに、前記バーチャル部品に対して設定されたパラメータまたは前記バーチャル部品に対する前記本体部におけるチャンネルの割当のうち少なくとも一方を該新たなユニットに実装されている部品に対して承継させる過程である
    ことを特徴とする請求項1記載の音声信号編集装置の制御方法。
  3. 前記バーチャル・ユニット設定過程は、該バーチャル・ユニットが装備すべき一または複数の部品であるバーチャル部品の種別を特定しつつ、これらバーチャル部品のパラメータの設定、あるいは前記本体部におけるチャンネルの前記部品に対する割当を行う過程であり、
    前記ユニット設定過程は、前記バーチャル部品の種別と、前記新たなユニットに実装されている部品の種別とを個々に判定し、これらの種別が一致しないときに、前記バーチャル部品に対して設定されたパラメータを前記本体部内に残存させるか、あるいは該バーチャル部品のパラメータに代えて該新たなユニットに実装されている部品のパラメータを設定するかを、操作者の指定に応じて選択する過程である
    ことを特徴とする請求項1記載の音声信号編集装置の制御方法。
  4. 表示器を備え複数のチャンネルで音声信号の編集を行う本体部(1000と2000、または、2106と2000)と、前記本体部に対して着脱可能であるとともに前記本体部に接続されると複数のチャンネルで音声の入力または音声の出力を行うユニット(2200、2300、または2400)とを有する音声信号編集装置の制御方法であって、前記本体部が、
    前記本体部に未だ接続されていないユニットであるバーチャル・ユニットについて、該バーチャル・ユニットの種別を特定しつつ該バーチャル・ユニットのパラメータの設定、あるいは前記本体部におけるチャンネルの該バーチャル・ユニットに対する割当を行うバーチャル・ユニット設定過程と、
    前記本体部に未接続であったユニットが新たに接続されると、該新たなユニットが接続されたことを検出するユニット検出過程と、
    該新たなユニットの種別が前記バーチャル・ユニットの種別に一致しないときに警告表示を行うとともに、少なくとも第1および第2の選択肢をオペレータに呈示する過程と、
    該オペレータによって第1の選択肢が選択されたことを条件として、前記本体部内において前記バーチャル・ユニットの設定を残存させる過程と、
    該オペレータによって第2の選択肢が選択されたことを条件として、前記本体部内において前記バーチャル・ユニットに代えて前記新たなユニットのパラメータを設定する過程と
    を有する処理を実行することを特徴とする音声信号編集装置の制御方法。
  5. 表示器を備え複数のチャンネルで音声信号の編集を行う本体部(1000と2000、または、2106と2000)と、前記本体部に対して着脱可能であるとともに前記本体部に接続されると複数のチャンネルで音声の入力または音声の出力を行うユニット(2200、2300、または2400)とを有する音声信号編集装置の制御方法であって、前記本体部が、
    前記本体部に接続されているユニットに対して、パラメータの設定、あるいは前記本体部におけるチャンネルの該ユニットに対する割当を行うユニット設定過程と、
    前記ユニットの前記本体部からの離脱を検出するユニット離脱検出過程と、
    前記ユニットが離脱した旨の警告表示を行うとともに、少なくとも第1および第2の選択肢をオペレータに呈示する過程と、
    該オペレータによって第1の選択肢が選択されたことを条件として、前記ユニットが実際には接続されていないことを明示しつつ前記本体部内において前記ユニットの設定を残存させる過程と、
    該オペレータによって第2の選択肢が選択されたことを条件として、前記本体部内において前記ユニットの設定内容を、何れのユニットも設定されていない状態に変更する過程と
    を有する処理を実行することを特徴とする音声信号編集装置の制御方法。
  6. 表示器を備え、複数のチャンネルで音声の入力または音声の出力を行うユニット接続され、複数のチャンネルで音声信号の編集を行う本体部(1000と2000、または、2106と2000)を有する音声信号編集装置であって、前記本体部が請求項1ないし5の何れかに記載の音声信号編集装置の制御方法を実行することを特徴とする音声信号編集装置。
  7. 表示器を備え、複数のチャンネルで音声の入力または音声の出力を行うユニット接続され、複数のチャンネルで音声信号の編集を行う本体部(1000と2000、または、2106と2000)を有する音声信号編集装置に適用されるプログラムであって、前記本体部に請求項1ないし5の何れかに記載の音声信号編集装置の制御方法を実行させることを特徴とするプログラム。
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