JP4823482B2 - 外部機器の制御方法、外部機器の制御装置およびプログラム - Google Patents
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Description
「Studio Manager for DM2000 V1.1 取扱説明書」ヤマハ株式会社, 2002年1月
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、関連する遠隔制御ソフトウエアを容易に管理することができる外部機器の制御方法、外部機器の制御装置およびプログラムを提供することを目的としている。
請求項1記載のプログラムにあっては、コンピュータ上で、各々が該コンピュータに接続される異なる外部機器を制御するための複数の遠隔制御プロセス(リモート制御プラグインのプロセス)と、これら遠隔制御プロセスを管理する管理プロセス(ワークスペース・プログラム)とを相互に通信可能に起動して実行されるプログラムであって、前記遠隔制御プロセスを起動するための遠隔制御プログラムを、前記コンピュータの記憶装置に記憶されている複数の遠隔制御プログラムの中から選択する選択操作を検出すると、該選択された遠隔制御プログラムを前記管理プロセスで管理する前記複数の遠隔制御プロセスを起動するためのプログラムとして登録する登録過程と、前記登録された遠隔制御プログラムに基づいて遠隔制御プロセスを起動する起動過程と、前記管理プロセスによって、前記管理プロセスの表示フィールド上に前記起動された各遠隔制御プロセスに各々対応するアイコンを表示させるアイコン表示過程(SP14)と、同期化指示操作を検出する同期化指示操作検出過程と、前記同期化指示操作を検出すると、前記各遠隔制御プロセスと対応する外部機器との間で動作パラメータの同期化処理を行う同期化過程と、前記各遠隔制御プロセスごとに前記動作パラメータの同期化処理が完了したか否かを判定し、同期化処理が完了した場合に当該遠隔制御プロセスを、当該遠隔制御プロセスと対応する前記外部機器とがリアルタイムに同期するオンライン状態に設定するオンライン化過程(0048,0053)と、前記管理プロセスによって、前記アイコンのうち何れかに対する所定の操作(ダブルクリック)を検出すると、該所定の操作が行われたアイコンに対応する遠隔制御プロセスに対して、前記外部機器を制御するための制御用画面(パネルウィンドウ500)を表示するように画面表示指令を出力する画面表示指令出力過程と、前記画面表示指令を受信した一の遠隔制御プロセスによって、前記制御用画面を表示する制御用画面表示過程と、前記制御用画面(500)における編集操作に応じて、前記一の遠隔制御プロセスの動作パラメータを編集するパラメータ編集過程と、前記遠隔制御プロセスが前記オンライン状態に設定されている場合に、前記パラメータ編集過程による前記動作パラメータの編集に応じて、当該動作パラメータが編集された遠隔制御プロセスに対応する前記外部機器に対して、該編集された動作パラメータの内容を通知するリアルタイム同期過程と、を前記コンピュータに実行させ、前記制御用画面表示過程および前記パラメータ編集過程は、前記遠隔制御プロセスに対応する前記外部機器が当該コンピュータと通信可能に接続されたか否かに関わらず実行可能であることを特徴とする。
さらに、請求項2記載の構成にあっては、請求項1記載のプログラムにおいて、さらに、所定のセーブ指示操作を検出すると、前記管理プロセスが、前記起動された各遠隔制御プロセスから前記各外部機器の動作パラメータを収集する過程(SP2)と、前記収集した動作パラメータと結合する対象として予め設定された前記管理プロセス自体の動作パラメータと、前記収集した各遠隔制御プロセスの動作パラメータとを結合し、この結合結果を一の設定ファイルとして記録媒体に記録する記録過程(SP4,SP6)とを前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
さらに、請求項3記載の構成にあっては、請求項2記載のプログラムにおいて、さらに、前記管理プロセスによって、ユーザ操作に応じて、前記遠隔制御プログラムの選択または登録を行うための管理プロセス設定画面を表示させる管理プロセス設定画面表示過程(ワークスペース設定ウィンドウ600の表示)を前記コンピュータに実行させ、前記登録過程は、表示された前記管理プロセス設定画面における選択または登録操作に応じて前記遠隔制御プログラムを登録するものであり、前記予め設定された前記管理プロセス自体の動作パラメータは、前記管理プロセス設定画面にて登録された前記遠隔制御プロセスを示す情報であることを特徴とする。
さらに、請求項4記載の構成にあっては、請求項1ないし3の何れかに記載のプログラムにおいて、さらに、所定のロード指示操作を検出すると、前記管理プロセスが、前記登録された複数の遠隔制御プログラムの動作パラメータを含む設定ファイルを読み出す過程(SP12)と、読み出した前記設定ファイルに動作パラメータが含まれる、前記登録された遠隔制御プログラムに基づいて遠隔制御プロセスを起動する過程(SP18)と、これら起動された複数の遠隔制御プロセスに対して、各々前記設定ファイルに含まれている前記各外部機器の動作パラメータを供給する過程(SP20)と、前記管理プロセスによって、前記管理プロセスの表示フィールド上に前記起動された遠隔制御プロセスに対応するアイコンを表示させる過程(SP14)とを前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
さらに、請求項5記載の構成にあっては、請求項1ないし4の何れかに記載のプログラムにおいて、同種の外部機器が複数接続されている場合にそれらの複数外部機器を制御するため、前記登録過程は、一の遠隔制御プログラムに基き該遠隔制御プロセスを複数登録することが可能であることを特徴とする。
また、請求項6記載の外部機器の制御装置にあっては、コンピュータ上で、各々が該コンピュータに接続される異なる外部機器を制御するための複数の遠隔制御プロセス(リモート制御プラグインのプロセス)と、これら遠隔制御プロセスを管理する管理プロセス(ワークスペース・プログラム)とを相互に通信可能に起動して実現される前記外部機器の制御装置であって、前記遠隔制御プロセスを起動するための遠隔制御プログラムを、前記コンピュータの記憶装置に記憶されている複数の遠隔制御プログラムの中から選択する選択操作を検出すると、該選択された遠隔制御プログラムを前記管理プロセスで管理する前記複数の遠隔制御プロセスを起動するためのプログラムとして登録する登録手段と、前記登録された遠隔制御プログラムに基づいて遠隔制御プロセスを起動する起動手段と、前記管理プロセスによって、前記管理プロセスの表示フィールド上に前記起動された各遠隔制御プロセスに各々対応するアイコンを表示させるアイコン表示手段(SP14)と、同期化指示操作を検出する同期化指示操作検出手段と、前記同期化指示操作を検出すると、前記各遠隔制御プロセスと対応する外部機器との間で動作パラメータの同期化処理を行う同期化手段と、前記各遠隔制御プロセスごとに前記動作パラメータの同期化処理が完了したか否かを判定し、同期化処理が完了した場合に当該遠隔制御プロセスを、当該遠隔制御プロセスと対応する前記外部機器とがリアルタイムに同期するオンライン状態に設定するオンライン化手段(0048,0053)と、前記管理プロセスによって、前記アイコンのうち何れかに対する所定の操作(ダブルクリック)を検出すると、該所定の操作が行われたアイコンに対応する遠隔制御プロセスに対して、前記外部機器を制御するための制御用画面(パネルウィンドウ500)を表示するように画面表示指令を出力する画面表示指令出力手段と、前記画面表示指令を受信した一の遠隔制御プロセスによって、前記制御用画面を表示する制御用画面表示手段と、前記制御用画面(500)における編集操作に応じて、前記一の遠隔制御プロセスの動作パラメータを編集するパラメータ編集手段と、前記遠隔制御プロセスが前記オンライン状態に設定されている場合に、前記パラメータ編集手段による前記動作パラメータの編集に応じて、当該動作パラメータが編集された遠隔制御プロセスに対応する前記外部機器に対して、該編集された動作パラメータの内容を通知するリアルタイム同期手段と、を有し、前記制御用画面表示手段および前記パラメータ編集手段は、前記遠隔制御プロセスに対応する前記外部機器が当該コンピュータと通信可能に接続されたか否かに関わらず機能することを特徴とする。
また、所定のセーブ指示操作を検出すると、管理プロセスが各遠隔制御プロセスから第1のパラメータを収集し、これを第2のパラメータと結合して記録する構成によれば、関連するパラメータを一のファイルに格納することにより、これらを一元管理することができる。
また、一の遠隔制御プログラムに基き遠隔制御プロセスを複数登録することができる構成によれば、同種の外部機器が複数接続されている場合に、それらの外部機器を同時に平行して制御することができる。
1.1.全体構成
次に、本発明の一実施例の音楽編集システムの構成を図1を参照し説明する。
図において100はPC/AT互換のパーソナルコンピュータであり、USBポート102およびIEEE1394ポート104が設けられている。パーソナルコンピュータ100のIEEE1394ポート104には、コントローラ156、シンセサイザ162、ミキサ168の各IEEE1394ポートが順次直列に接続されている。これらの機器は、本出願人が提案している楽音信号用LAN(mLAN、登録商標)に準拠している。この楽音信号用LANにおいては、IEEE1394規格に基づく接続線を用いて、MIDI信号、波形データ(オーディオデータ)、制御信号等が送受信され、それらの信号を伝達するための機器間の論理的な結線は、後述するLANパッチベイ154により制御される。
次に、パーソナルコンピュータ100の構成を図2を参照し説明する。2は通信インタフェースであり、上述したUSBポート102およびIEEE1394ポート104や図示しないMIDI端子などが設けられている。4は入力装置であり、文字入力用キーボードおよびマウス等から構成されている。6は演奏操作子であり、演奏用キーボード等から構成されている。8はディスプレイであり、ユーザに対して各種情報を表示する。10はCPUであり、後述するプログラムに基づいて、バス16を介して他の構成要素を制御する。12はROMであり、イニシャルプログラムローダ等が記憶されている。
次に、本実施例のソフトウエアモジュール構成を図5(a),(b)を参照し説明する。
まず、各外部機器を制御する遠隔制御ソフトウエアは、他のソフトウエアにプラグインされるプラグインモジュール(リモート制御プラグイン)の形式で構成されている。このリモート制御プラグインは、従来より、音楽ソフトウエア等のソフトウエアに直接プラグインされ、対応する外部機器を制御するようになっている。図5(a),(b)において402,404等は、そのような種類のリモート制御プラグインである。一般的に、各種のプラグインを他のソフトウェアで利用しようとする場合、当該プラグインのプログラムファイルはパーソナルコンピュータ100の所定のプラグイン用フォルダに記憶される。プラグインを利用しようとする該他のソフトウェアは、その起動時に該プラグイン用フォルダをチェックし、そこで検出されたプラグインが該他のソフトウェアにプラグインされる。
3.1.スタンドアローン型ワークスペースソフトウエア430の動作
パーソナルコンピュータ100において所定の操作が実行されると、スタンドアローン型ワークスペースソフトウエア430が起動され、図4(a)に示すワークスペース管理ウィンドウ300がディスプレイ8に表示される。管理ウィンドウ300の内部において305はメニューバーであり、ここに「File」ボタン302、「Synchronize」ボタン304等が表示される。310はフィールド部であり、図示のように各種アイコン320〜334が表示される。これらのアイコンは、ワークスペースに登録されたリモート制御プラグインのアイコンであり、ワークスペースソフトウエア430が初めて起動された場合など、登録されたリモート制御プラグインが何も無い状態では、フィールド部310には何も表示されない。
(1)「Open」が選択された場合の処理
「File」ボタン302がマウスで左クリックされると、図4(b)に示す「File」メニュー352が表示される。ここで「Open」が選択されると、ファイルを開くためのウィンドウが表示され、ユーザはワークスペース設定ファイルを選択することができる。何れかのワークスペース設定ファイルが選択されると、図10(b)に示すワークスペースロード・ルーチンが起動される。ここで、「ワークスペース設定ファイル」とは、ワークスペースを格納したファイルをいう。また、ワークスペースにて使用されるリモート制御プラグインを「登録プラグイン」という。さらに、起動されているワークスペースソフトウエア430の現在のワークスペースを「カレント・ワークスペース」という。
また、「File」メニュー352において「Setup」が選択されると、図7に示すワークスペース設定ウィンドウ600がディスプレイ8上に表示される。図7において610は登録可能プラグイン表示部であり、パーソナルコンピュータ100にインストールされている(プラグイン用フォルダに、対応するプログラムファイルが置かれている)全てリモート制御プラグインの名称がリストアップされる。また、620は登録プラグイン表示部であり、カレント・ワークスペースの登録プラグインの名称がリストアップされる。これら表示部610,620においては、マウスのクリック操作により、表示されている任意の一または複数のプラグインを選択状態にすることができる。
「File」メニュー352において「Save」が選択されると、図10(a)に示すワークスペースセーブルーチンが起動される。図10(a)において処理がステップSP2に進むと、各登録プラグインからパラメータメモリの内容が収集される。上述したように、登録プラグインが「オンライン状態」であれば、時々刻々の外部機器の状態に基づいてパラメータメモリが更新されるから、ステップSP2によって収集されるパラメータメモリの内容は、各外部機器の最新の状態に対応したものである。具体的には、ステップSP2において、ワークスペース・プログラムは、各登録プラグインに対してそのメモリ領域に記憶されているパラメータメモリの内容を問い合わせ、それに応じて各登録プラグインからパラメータメモリの内容を受け取る処理を行っている。
「File」メニュー352において「Save As」が選択されると、カレント・ワークスペースを記録するための新たな設定ファイルのファイル名を入力するウィンドウがディスプレイ8に表示される。そして、ユーザがファイル名を指定すると、指定されたファイル名に対して、上記「Save」が選択された場合と同様の処理が行われる。また、「File」メニュー352において「Close」が選択されると、カレント・ワークスペースが閉じられ、デフォルト・ワークスペースの内容がカレント・ワークスペースに設定される。また、「File」メニュー352において「Quit」が選択されると、ワークスペース管理ウィンドウ300が閉じられ、ワークスペースソフトウエア430が終了される。なお、カレント・ワークスペースの内容が未だ設定ファイルに記録されていない状態で「Close」または「Quit」が選択された場合には、ユーザに対してその旨が警告され、必要に応じて上記「Save」または「Save As」と同様の処理が実行される。
マウス操作によりアイコン320〜334のうち何れかにカーソルを移動して、その状態でマウスの左スイッチをダブルクリック(左ダブルクリック)すると、そのアイコンに係るリモート制御プラグインに対して、そのパネルウィンドウ(例えば図6に示すリモート制御プラグイン・パネルウィンドウ500)を表示するように指令が出力される。これにより、対応するリモート制御プラグインによってそのパネルウィンドウが表示され、対応する外部機器のパラメータ等を該パネルウィンドウによって制御することが可能になる。なお、パネルウィンドウ500における処理の詳細については後述する。
マウス操作により「Synchronize」ボタンにカーソルを移動して、その状態でマウスの左スイッチをクリック(左クリック)すると、図4(c)に示す「Synchronize」メニュー354が表示される。ここで「Total Recall」が選択されると、図11(b)に示す一括同期化処理ルーチンが起動される。図11(b)において処理がステップSP72に進むと、図9(b)に示す一括同期化確認ウィンドウ720がディスプレイ8に表示される。図9(b)において722,724はラジオボタンであり、これらがマウスでクリックされることにより、一括同期化方向として「To Hardware」(登録プラグインから外部機器へ)または「From Hardware」(外部機器から登録プラグインへ)のうち一方が選択される。
フィールド部310に表示されている何れかのアイコンがマウスで右クリックされると、図4(d)に示すアイコンメニュー360が表示される。ここで「Open」が選択されると、上述した「アイコンの左ダブルクリック」が行われた場合と同様に、対応するアイコンに係るリモート制御プラグインのパネルウィンドウ(例えば図6)が表示される。また、アイコンメニュー360において「Close」が選択されると、該パネルウィンドウが閉じられる。
上述したように、アイコン320〜334の何れかが左ダブルクリックされると、対応する機器の遠隔制御ソフトウエアのパネルウィンドウが表示される。ここで、アイコン320に対応するコントローラ156のリモート制御プラグイン・パネルウィンドウ500(図6)が表示された場合を例として、その動作の詳細を説明する。図6において510はメニューバーであり、ここに「File」ボタン512、「Synchronize」ボタン516等が表示される。520はフィールド部であり、図示のようにレベルメータ522,524、チャンネル名表示部526、回転つまみ528、スイッチ530,532、フェーダ534,536等の画像が表示される。
メニューバー510において「File」ボタン512がマウスで左クリックされると、上述したワークスペース管理ウィンドウ300の「File」メニュー352(図4(b))と同様の「File」メニューが表示される。この「File」メニューにおいて「Setup」が選択されると、図8に示すリモート制御プラグイン設定ウィンドウ650がディスプレイ8上に表示される。図8において652,656は、各々制御信号および演奏情報を入力するMIDI入力ポートを選択するコンボボックスである。これらコンボボックスにおいては、複数の候補の中から制御信号用および演奏情報用のMIDI入力ポートが選択される。
また、「File」メニューにおいて「Open」が選択されると、ファイルを開くためのウィンドウが表示され、ユーザは当該登録プラグインの設定ファイルを選択することができる。ここで、プラグイン用の設定ファイルは、上述したワークスペース用の設定ファイルとは別形式の、当該登録プラグインに独自の形式であり、対応するプラグインのみのパラメータを記憶する。そして、設定ファイルが選択されると、該設定ファイルに規定されたパラメータが該登録プラグインのパラメータメモリに上書きされる。
パーソナルコンピュータ100において所定の操作が実行されると、波形データないしMIDIデータ等から成るシーケンスデータを複数のトラックに各々記録、再生、編集可能な音楽ソフトウエア420が起動され、図3(a)に示す音楽ソフトウエア・ウィンドウ200がディスプレイ8に表示される。図3(a)において210はメニューバーであり、「File」ボタン211, 「Plugins」ボタン214等、各種のメニューボタンが表示される。220はトラック表示部であり、音楽ソフトウエア420によって再生されるシーケンスデータの各トラック毎に分割された複数の「行」から構成されている。222は起動ボタン部であり、各トラックで再生されるMIDI信号ないし波形データの供給先である外部機器(MIDI音源、ミキサ、エフェクタ等)ないしソフトウエア(ソフトシンセ、ソフトエフェクタ等)のパネルウィンドウを開くための起動ボタンが、各トラック毎に設けられている。
「Plugins」ボタン214がマウスでクリックされると、図3(b)に示すプラグインメニュー270が表示される。ここには、音楽ソフトウエア420にプラグインされている各種プラグインソフトウエア(すなわち、プラグイン用フォルダに、対応するプログラムファイルの置かれているプラグイン)の名称が表示される。ここには、例えば「XG editor」、「DX editor」等、上述したリモート制御プラグインのプラグインソフトウエアも表示される。「WS manager」は上述したワークスペースプラグイン410の名称である。
起動ボタン部222中のMIDIデータ(M)トラックに属する何れかの起動ボタンがマウスでクリックされると、図10(c)に示す起動ボタン操作イベントルーチンが起動される。図において処理がステップSP32に進むと、該トラックで再生される演奏情報の出力先であるMIDI出力ポートに基づいて、その出力ポートを演奏情報の入力元に設定している外部機器(MIDI音源)ないしソフトウェア(ソフトシンセ)が検出される。ここで、音楽ソフトウエア420に直接プラグインされたリモート制御プラグインを使用している場合、音楽ソフトウエア420がそのリモート制御プラグインに問い合わせることにより、該リモート制御プラグインに対応する外部機器がどのMIDI出力ポートの演奏情報を入力しているかを知ることができる。また、音楽ソフトウエア420がワークスペースプラグイン410を使用している場合、音楽ソフトウエア420がそのワークスペースプラグイン410に問い合わせることにより、そのワークスペースの各登録プラグインに対応する外部機器が、どのMIDI出力ポートからの演奏情報を入力しているかを知ることができる。上述したように、ワークスペースプラグイン410は、各登録プラグインとその演奏情報用のMIDI入出力ポートとの対応関係を各登録プラグインから入手することができ、入手した対応関係の情報を音楽ソフトウェア420に通知する。また、音楽ソフトウェアがソフトシンセを使用している場合、各ソフトシンセは起動時に各々専用の仮想MIDIポートを用意しているので、上記出力ポートから直ちに判断することができる。そして、外部機器が検出された場合には、当該外部機器を制御しているリモート制御プラグインが確認され、ソフトウェアが検出されたときは、対応するソフトウェア制御プラグインが確認される。
(1)「Open」が選択された場合の処理
「File」ボタン211がマウスで左クリックされると、先に図4(b)に示したものと同様の「File」メニューが表示される。ここで「Open」が選択されると、ファイルを開くためのウィンドウが表示され、ユーザは演奏情報等のシーケンスデータファイルを選択することができる。ここで、何れかのシーケンスデータファイルが選択されると、その内容が読み込まれ、上述したように録音再生操作部250において演奏情報の再生等の処理が可能になる。
また、音楽ソフトウエア420でワークスペースプラグイン410が使用(常駐)されるように設定されている場合、上記「File」ボタン211に係る「File」メニューにおいて「Save」が選択されると、音楽ソフトウエア420からワークスペースプラグイン410に対して、ワークスペースの状態を収集するように指令が出力される。これにより、ワークスペースプラグイン410においては、上述したワークスペースセーブルーチン(図10(a))と同様の処理が実行される。すなわち、各登録プラグインに対して要求を発生することにより、各登録プラグインからパラメータメモリの内容が収集され(SP2)、収集されたデータと、ワークスペース・プログラム自身のパラメータとが結合され、その結果、「ワークスペース設定データ」が作成される(SP4)。
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記実施例においては、パーソナルコンピュータ上で動作するワークスペース・プログラム、アプリケーションプログラム、リモート制御プラグイン等によって各種処理を行ったが、これらのプログラムのみをCD−ROM、フレキシブルディスク等の記録媒体に格納して頒布し、あるいは伝送路を通じて頒布することもできる。
Claims (6)
- コンピュータ上で、各々が該コンピュータに接続される異なる外部機器を制御するための複数の遠隔制御プロセスと、これら遠隔制御プロセスを管理する管理プロセスとを相互に通信可能に起動して実行されるプログラムであって、
前記遠隔制御プロセスを起動するための遠隔制御プログラムを、前記コンピュータの記憶装置に記憶されている複数の遠隔制御プログラムの中から選択する選択操作を検出すると、該選択された遠隔制御プログラムを前記管理プロセスで管理する前記複数の遠隔制御プロセスを起動するためのプログラムとして登録する登録過程と、
前記登録された遠隔制御プログラムに基づいて遠隔制御プロセスを起動する起動過程と、
前記管理プロセスによって、前記管理プロセスの表示フィールド上に前記起動された各遠隔制御プロセスに各々対応するアイコンを表示させるアイコン表示過程と、
同期化指示操作を検出する同期化指示操作検出過程と、
前記同期化指示操作を検出すると、前記各遠隔制御プロセスと対応する外部機器との間で動作パラメータの同期化処理を行う同期化過程と、
前記各遠隔制御プロセスごとに前記動作パラメータの同期化処理が完了したか否かを判定し、同期化処理が完了した場合に当該遠隔制御プロセスを、当該遠隔制御プロセスと対応する前記外部機器とがリアルタイムに同期するオンライン状態に設定するオンライン化過程と、
前記管理プロセスによって、前記アイコンのうち何れかに対する所定の操作を検出すると、該所定の操作が行われたアイコンに対応する遠隔制御プロセスに対して、前記外部機器を制御するための制御用画面を表示するように画面表示指令を出力する画面表示指令出力過程と、
前記画面表示指令を受信した一の遠隔制御プロセスによって、前記制御用画面を表示する制御用画面表示過程と、
前記制御用画面における編集操作に応じて、前記一の遠隔制御プロセスの動作パラメータを編集するパラメータ編集過程と、
前記遠隔制御プロセスが前記オンライン状態に設定されている場合に、前記パラメータ編集過程による前記動作パラメータの編集に応じて、当該動作パラメータが編集された遠隔制御プロセスに対応する前記外部機器に対して、該編集された動作パラメータの内容を通知するリアルタイム同期過程と、
を前記コンピュータに実行させ、
前記制御用画面表示過程および前記パラメータ編集過程は、前記遠隔制御プロセスに対応する前記外部機器が当該コンピュータと通信可能に接続されたか否かに関わらず実行可能である
ことを特徴とするプログラム。 - さらに、
所定のセーブ指示操作を検出すると、前記管理プロセスが、前記起動された各遠隔制御プロセスから前記各外部機器の動作パラメータを収集する過程と、
前記収集した動作パラメータと結合する対象として予め設定された前記管理プロセス自体の動作パラメータと、前記収集した各遠隔制御プロセスの動作パラメータとを結合し、この結合結果を一の設定ファイルとして記録媒体に記録する記録過程と
を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項1記載のプログラム。 - さらに、
前記管理プロセスによって、ユーザ操作に応じて、前記遠隔制御プログラムの選択または登録を行うための管理プロセス設定画面を表示させる管理プロセス設定画面表示過程
を前記コンピュータに実行させ、
前記登録過程は、表示された前記管理プロセス設定画面における選択または登録操作に応じて前記遠隔制御プログラムを登録するものであり、
前記予め設定された前記管理プロセス自体の動作パラメータは、前記管理プロセス設定画面にて登録された前記遠隔制御プロセスを示す情報である
ことを特徴とする請求項2記載のプログラム。 - さらに、
所定のロード指示操作を検出すると、前記管理プロセスが、前記登録された複数の遠隔制御プログラムの動作パラメータを含む設定ファイルを読み出す過程と、
読み出した前記設定ファイルに動作パラメータが含まれる、前記登録された遠隔制御プログラムに基づいて遠隔制御プロセスを起動する過程と、
これら起動された複数の遠隔制御プロセスに対して、各々前記設定ファイルに含まれている前記各外部機器の動作パラメータを供給する過程と、
前記管理プロセスによって、前記管理プロセスの表示フィールド上に前記起動された遠隔制御プロセスに対応するアイコンを表示させる過程と
を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載のプログラム。 - 同種の外部機器が複数接続されている場合にそれらの複数外部機器を制御するため、前記登録過程は、一の遠隔制御プログラムに基き該遠隔制御プロセスを複数登録することが可能であることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載のプログラム。
- コンピュータ上で、各々が該コンピュータに接続される異なる外部機器を制御するための複数の遠隔制御プロセスと、これら遠隔制御プロセスを管理する管理プロセスとを相互に通信可能に起動して実現される前記外部機器の制御装置であって、
前記遠隔制御プロセスを起動するための遠隔制御プログラムを、前記コンピュータの記憶装置に記憶されている複数の遠隔制御プログラムの中から選択する選択操作を検出すると、該選択された遠隔制御プログラムを前記管理プロセスで管理する前記複数の遠隔制御プロセスを起動するためのプログラムとして登録する登録手段と、
前記登録された遠隔制御プログラムに基づいて遠隔制御プロセスを起動する起動手段と、
前記管理プロセスによって、前記管理プロセスの表示フィールド上に前記起動された各遠隔制御プロセスに各々対応するアイコンを表示させるアイコン表示手段と、
同期化指示操作を検出する同期化指示操作検出手段と、
前記同期化指示操作を検出すると、前記各遠隔制御プロセスと対応する外部機器との間で動作パラメータの同期化処理を行う同期化手段と、
前記各遠隔制御プロセスごとに前記動作パラメータの同期化処理が完了したか否かを判定し、同期化処理が完了した場合に当該遠隔制御プロセスを、当該遠隔制御プロセスと対応する前記外部機器とがリアルタイムに同期するオンライン状態に設定するオンライン化手段と、
前記管理プロセスによって、前記アイコンのうち何れかに対する所定の操作を検出すると、該所定の操作が行われたアイコンに対応する遠隔制御プロセスに対して、前記外部機器を制御するための制御用画面を表示するように画面表示指令を出力する画面表示指令出力手段と、
前記画面表示指令を受信した一の遠隔制御プロセスによって、前記制御用画面を表示する制御用画面表示手段と、
前記制御用画面における編集操作に応じて、前記一の遠隔制御プロセスの動作パラメータを編集するパラメータ編集手段と、
前記遠隔制御プロセスが前記オンライン状態に設定されている場合に、前記パラメータ編集手段による前記動作パラメータの編集に応じて、当該動作パラメータが編集された遠隔制御プロセスに対応する前記外部機器に対して、該編集された動作パラメータの内容を通知するリアルタイム同期手段と、
を有し、
前記制御用画面表示手段および前記パラメータ編集手段は、前記遠隔制御プロセスに対応する前記外部機器が当該コンピュータと通信可能に接続されたか否かに関わらず機能する
ことを特徴とする外部機器の制御装置。
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