JP2005243075A - イベントデータ再生方法、イベントデータ再生装置、電子機器およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ドットマトリクス表示部に表示されるイベントリスト110の各行には、実行すべきイベントを示すシーン表示部116と、該イベントの実行タイミングを規定するトリガデータ表示部114とが設けられる。各イベントは、タイムコードに基づいてリスト順に自動的に実行され、実行される毎にカーソル118が下に移動する。但し、操作者によってマニュアルトリガボタン120が操作されると、カーソル位置のイベントデータに係るイベントが実行される。ここで、トリガデータ表示部114に「↑After 30.0sec」のように表示された行は、その直上にある行の実行タイミングに対する相対時間によって、実行タイミングが決定される。
【選択図】 図3
Description
「DM2000取扱説明書」 ヤマハ株式会社,平成14年2月 p.157−181
請求項1記載のイベントデータ再生方法にあっては、実行すべきイベントを示すイベントデータと該イベントの実行タイミングを規定するトリガデータとから成る複数のイベントセットに対して実行順位を付与して成るシーケンスデータに基づいて、前記各イベントデータを再生するイベントデータ再生方法であって、前記シーケンスデータ中、何れかのイベントセットに係るイベントデータが実行されると、該イベントセットの次の実行順位のイベントセットを指標する(イベントリスト110内でカーソル118を置く)指標過程(SP4)と、タイムコードが入力されると、前記指標されたイベントセットおよびそれ以降の実行順位のイベントセットの中に、該タイムコードに基づいて実行タイミングに達した一のイベントセットが存在することを条件として、該一のイベントセットに係るイベントデータを実行する自動実行過程(SP36,SP38)と、第1の操作(NEXTボタン230の押下)が検出されると、前記指標されたイベントセットに係るイベントデータを実行する第1の手動実行過程(SP2)とを処理装置に実行させることを特徴とする。
さらに、請求項2記載の構成にあっては、請求項1記載のイベントデータ再生方法において、第2の操作(PREVボタン232の押下)が検出されると、前記指標されたイベントセットより実行順位が「2」だけ早いイベントセットに係るイベントデータを実行する第2の手動実行過程(SP22,SP2)をさらに有することを特徴とする。
さらに、請求項3記載の構成にあっては、請求項1または2記載のイベントデータ再生方法において、所定のタイムコードオフ操作(TCオン/オフ・ボタン142のオフ操作)に応じて前記タイムコードの入力を停止するタイムコード停止過程をさらに有することを特徴とする。
さらに、請求項4記載の構成にあっては、請求項1記載のイベントデータ再生方法において、前記シーケンスデータに含まれる複数の前記トリガデータは、前記自動実行過程による自動実行を容認する自動実行容認型トリガデータ(タイムコード型,アフター型)と、該自動実行過程による自動実行を容認しない自動実行不可型トリガデータ(マニュアル型)とを含むことを特徴とする。
さらに、請求項5記載の構成にあっては、請求項4記載のイベントデータ再生方法において、前記指標過程(SP4〜SP14)において前記自動実行不可型トリガデータに係るイベントセットが指標されると、所定の注意表示(赤文字の点滅表示)を行う注意表示過程(SP8)をさらに有することを特徴とする。
また、請求項6記載のイベントデータ再生装置にあっては、請求項1ないし5の何れかに記載のイベントデータ再生方法を実行することを特徴とする。
また、請求項7記載の電子機器にあっては、請求項6記載のイベントデータ再生装置を含む電子機器であって、一組のパラメータを記憶するカレントメモリ(14a)と、該カレントメモリ(14a)の記憶するパラメータに応じて該電子機器の状態を制御する制御部(6)と、複数組のパラメータを複数のシーンとして記憶するシーンメモリ(12b)と、前記複数のシーンのうち選択された一のシーンを前記シーンメモリ(12b)から前記カレントメモリ(14a)に転送する転送手段(10)とを有し、前記イベントデータは、前記転送手段(10)に対して、前記一のシーンを指定して転送を指示するデータであることを特徴とする。
また、請求項8記載のプログラムにあっては、請求項1ないし5の何れかに記載のイベントデータ再生方法を処理装置に実行させることを特徴とする。
次に、本発明の一実施例のデジタルミキサのハードウエア構成を図1を参照し説明する。
図において2は操作パネルであり、各種表示器および操作子等から構成されている。ここで「操作子」には電動フェーダ、ロータリーエンコーダ、ボタンなどの種類がある。電動フェーダは、オペレータ(操作者)によって操作されると、その操作状態がバス7を介して出力される。ロータリーエンコーダおよびボタンについても同様である。また、デジタルミキサにはパーソナルコンピュータ用のマウスおよびキーボードも接続することができる。これらマウスおよびキーボードも操作パネル2に含まれることとする。
次に、シーン・シーケンス領域12bのデータ構造を図4を参照し説明する。
図においてSCN1〜SCNmは「m」個のシーンデータであり、個々のシーンデータには、リコール対象になるパラメータについて再現すべきパラメータ値等が記録されている。また、シーケンスデータは、「n」個のイベントの内容を規定するイベントセットES1〜ESnから構成されている。ここで、一のイベントセットESk(kは1〜n)は、トリガタイプTTkと、タイムデータTDkと、イベントデータEDkとから構成される。なお、トリガタイプTTkとタイムデータTDkを合せて「トリガデータ」と呼ぶ。
・「タイムコード型」:デジタルミキサの内部で生成され、あるいは外部から供給されるタイムコードが所定の時刻に達したときにシーンリコールを実行する。
・「アフター型」:直前のイベントセットES(k-1)が実行された後、所定時間経過後にシーンリコールを実行する。
・「マニュアル型」:シーンリコールを自動的には実行せず、操作者が所定のマニュアル操作を行った場合にのみシーンリコールを実行する。
操作パネル2には図2に示すようにドットマトリクス表示部202が設けられている。操作者が所定の操作を行うと、このドットマトリクス表示部202に図3に示すイベントリスト編集画面が表示される。図において110はイベントリストであり、その各行には各イベントセットES1〜ESnの内容が表示される。イベントリスト110の内部において112はシーケンスナンバ表示部であり、各イベントセットの実行順位が昇順の数字によって表示される。
次に、操作パネル2の要部構成を図2を参照し説明する。図において202はドットマトリクス表示部であり、上述したイベントリスト編集画面(図3)、その他デジタルミキサの各種設定状態のうち操作者によって選択されたものをグラフィック表示する。204はネクストイベント表示部であり、直前に実行されたイベントセットの次の実行順位のイベントセットについて、シーケンスナンバ、トリガデータ、リコールされるシーンのシーンナンバおよびシーンネームを表示する。
5.1.主要なイベント処理の動作
次に、本実施例の動作を説明する。まず、操作者が所定の操作を行うと、ドットマトリクス表示部202にイベントリスト編集画面(図3)が表示される。この状態で、各種イベントが生じた時に実行される、主要なイベント処理の内容を説明する。
まず、NEXTボタン230が押下されると、図5(a)に示すNEXTボタン・オンイベント処理ルーチンが起動される。図において処理がステップSP2に進むと、イベントリスト110内のカーソル行におけるイベントデータが実行される。すなわち、当該イベントセットに係るシーンリコールが実行される。次に、処理がステップSP4に進むと、カーソル118が「1」行下に移動され、移動後のカーソル行に係るイベントセットがシーケンスデータの中から読み出される。
また、イベントリスト編集画面(図3)が表示された状態で、PREVボタン232が押下されると、図5(b)に示すPREVボタン・オンイベント処理ルーチンが起動される。図において処理がステップSP2に進むと、カーソル118が「2」行上に移動される。次に、処理がステップSP24に進むと、NEXTボタン・オンイベント処理ルーチン(図5(a))が呼び出される。
本実施例においては、内部/外部タイムコードは、何れも「1/100秒」単位で更新されることとする。そして、イベントトリガが「オート」であって、かつ、タイムコードがオン状態である場合には、タイムコードが更新される毎に割り込みが発生し、図6(a)に示すタイムコード入力イベント処理ルーチンが起動される。
TCオン/オフ・ボタン142によってタイムコードがオフ状態に設定され、かつ、イベントトリガ・ボタン134によってイベントトリガが「オート」に設定されると、操作者に対しては明示されないバック・タイムコードが生成される。このバックタイムコードも通常のタイムコードと同様に「1/100秒」単位で更新される。このバックタイムコードが更新されると、図6(b)に示すBTC入力イベント処理ルーチンが起動される。
ここで、シーケンスデータが再生されている際の本実施例の動作を総括しておく。
まず、イベントトリガのオート/マニュアル状態およびタイムコードのオン/オフ状態に対して、各処理が実行されるか否かを図7に示す。なお、同図において「○」は実行されること、「×」は実行されないことを示す。図において「TC Recall」の欄は、「タイムコード型」のイベントセットが自動的に実行されるか否かを示す。上述したように、タイムコード入力イベント処理ルーチン(図6(a))は、イベントトリガが「オート」であってタイムコードが「オン状態」の時のみに実行されるから、この条件においてのみ、「タイムコード型」のイベントセットが自動的に実行される。
次に、イベントリスト110に対して各種編集を加えた場合の動作を図8(a)〜(f)を参照し説明する。なお、これらの図においてタイムコードは「時:分:秒」の形式で略記されている。まず、図8(a)の例においては、カーソル行のイベントセットは「タイムコード型(1:00:00)」であり、該イベントセットには「アフター型(10sec)」のイベントセットが従属し、さらにそのイベントセットには、他の「アフター型(30sec)」のイベントセットが従属している。そして、そのさらに下方には、「マニュアル型」および「タイムコード型(1:01:00)」が続いている。
(ケース1)更新後のタイムコードよりも早いタイムコードを有する他のタイムコード型のイベントセットが存在しない場合:
かかる場合には、カーソル行のイベントセットの実行順位はイベントリストの先頭に移動される。
(ケース2)更新後のタイムコードよりも早いタイムコードを有する他のタイムコード型のイベントセットAが存在し、当該イベントセットAに従属する他のイベントセットが存在しない場合:
かかる場合には、カーソル行のイベントセットの実行順位は、イベントセットAの直後に移動される。
かかる場合には、カーソル行のイベントセットの実行順位は、一または複数のイベントセットBの直後に移動される。なお、ここで、「イベントセットAに従属する他のイベントセットB」には、「イベントセットAに直接従属するイベントセット」に限られず、「イベントセットAに従属するイベントセットにさらに従属するイベントセット」も含まれる。
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記実施例は、本発明をデジタルミキサに適用した例について説明したが、本発明はデジタルミキサに限定されるものではなく、アナログミキサ、その他シーケンスデータに基づいて各種イベントを実行する他の装置に適用することができる。
Claims (8)
- 実行すべきイベントを示すイベントデータと該イベントの実行タイミングを規定するトリガデータとから成る複数のイベントセットに対して実行順位を付与して成るシーケンスデータに基づいて、前記各イベントデータを再生するイベントデータ再生方法であって、
前記シーケンスデータ中、何れかのイベントセットに係るイベントデータが実行されると、該イベントセットの次の実行順位のイベントセットを指標する指標過程と、
タイムコードが入力されると、前記指標されたイベントセットおよびそれ以降の実行順位のイベントセットの中に、該タイムコードに基づいて実行タイミングに達した一のイベントセットが存在することを条件として、該一のイベントセットに係るイベントデータを実行する自動実行過程と、
第1の操作が検出されると、前記指標されたイベントセットに係るイベントデータを実行する第1の手動実行過程と
を処理装置に実行させることを特徴とするイベントデータ再生方法。 - 第2の操作が検出されると、前記指標されたイベントセットより実行順位が「2」だけ早いイベントセットに係るイベントデータを実行する第2の手動実行過程
をさらに有することを特徴とする請求項1記載のイベントデータ再生方法。 - 所定のタイムコードオフ操作に応じて前記タイムコードの入力を停止するタイムコード停止過程
をさらに有することを特徴とする請求項1または2記載のイベントデータ再生方法。 - 前記シーケンスデータに含まれる複数の前記トリガデータは、前記自動実行過程による自動実行を容認する自動実行容認型トリガデータと、該自動実行過程による自動実行を容認しない自動実行不可型トリガデータとを含むことを特徴とする請求項1記載のイベントデータ再生方法。
- 前記指標過程において前記自動実行不可型トリガデータに係るイベントセットが指標されると、所定の注意表示を行う注意表示過程
をさらに有することを特徴とする請求項4記載のイベントデータ再生方法。 - 請求項1ないし5の何れかに記載のイベントデータ再生方法を実行することを特徴とするイベントデータ再生装置。
- 請求項6記載のイベントデータ再生装置を含む電子機器であって、
一組のパラメータを記憶するカレントメモリと、
該カレントメモリの記憶するパラメータに応じて該電子機器の状態を制御する制御部と、
複数組のパラメータを複数のシーンとして記憶するシーンメモリと、
前記複数のシーンのうち選択された一のシーンを前記シーンメモリから前記カレントメモリに転送する転送手段と
を有し、前記イベントデータは、前記転送手段に対して、前記一のシーンを指定して転送を指示するデータであることを特徴とする電子機器。 - 請求項1ないし5の何れかに記載のイベントデータ再生方法を処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
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