JP2005204052A - 外部機器の制御方法、外部機器の制御装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 音楽ソフトウエア・ウィンドウ200のトラック表示部220には、複数のトラックの名称、出力ポート等の情報が表示される。起動ボタン部222には各トラック毎の起動ボタンが表示される。何れかの起動ボタンがマウスでクリックされると、当該出力ポートから出力される演奏情報を受信する外部機器の遠隔操作を行う遠隔制御ソフトウエアが認識され、当該遠隔制御ソフトウエアの状態を設定するパネルウィンドウがディスプレイに表示される。
【選択図】 図3
Description
「Studio Manager for DM2000 V1.1 取扱説明書」ヤマハ株式会社, 2002年1月
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、関連するソフトウエアを相互に連携させつつ動作させることができる外部機器の制御方法、外部機器の制御装置およびプログラムを提供することを目的としている。
請求項1記載の外部機器の制御方法にあっては、各々が異なる外部機器を制御する複数の遠隔制御プロセスと、これら遠隔制御プロセスを管理する管理プロセスとが通信可能に設定され、さらに該管理プロセスと所定のアプリケーションプロセスとが通信可能に設定されたコンピュータ上で実行される外部機器の制御方法であって、前記アプリケーションプロセスは、複数の外部機器に対応する複数の操作部(起動ボタン部222の各ボタン)を有する前記アプリケーションプロセスの画面をディスプレイ上に表示する第1の表示過程と、何れかの前記操作部に対応する操作を検出すると、前記管理プロセスに対し、操作が検出された操作部に対応する外部機器の前記遠隔制御プロセスに遠隔操作画面を表示させる表示指令を発行させる発行指令を送信する過程とを実行し、前記管理プロセスは、前記アプリケーションプロセスからの前記発行指令に応じて、当該遠隔制御プロセスに遠隔操作画面を表示させる表示指令を発行し、当該遠隔制御プロセスに送信する過程を実行し、前記遠隔制御プロセスは、前記管理プロセスからの表示指令に応じて、遠隔操作を行う遠隔操作画面(パネルウィンドウ500)を前記ディスプレイ上に表示する第2の表示過程を実行することを特徴とする。
また、請求項2記載の外部機器の制御方法にあっては、各々が異なる外部機器を制御する複数の遠隔制御プロセス(リモート制御プラグインのプロセス)と、これら遠隔制御プロセスを管理する管理プロセス(ワークスペース・プログラム)とが通信可能に設定され、さらに該管理プロセスと所定のアプリケーションプロセス(音楽ソフトウエアのプロセス)とが通信可能に設定されたコンピュータ上で実行される前記外部機器の制御方法であって、前記管理プロセスは、前記アプリケーションプロセスから利用可能な複数の第1群のリソース(MIDI出力ポート)を示す情報を受け取る過程と、該第1群のリソースの中から、当該管理プロセスが管理している遠隔制御プロセスのためのリソースを第2群のリソースとして確保する過程と、前記各遠隔制御プロセスに対して、前記第2群のリソースの中から既に他の遠隔制御プロセスに使用されているリソースを除いた一または複数の第3群のリソースを示す情報を、前記各遠隔制御プロセスに対して割当可能なリソースとして通知する過程と、前記各遠隔制御プロセスから当該遠隔制御プロセスの使用している一または複数の第4群のリソースを示す情報を受け取る過程とを実行することを特徴とする。
また、請求項3記載の外部機器の制御方法にあっては、各々が異なる外部機器を制御する複数の遠隔制御プロセスと、これら遠隔制御プロセスを管理する管理プロセスとが通信可能に設定され、さらに該管理プロセスと所定のアプリケーションプロセスとが通信可能に設定されたコンピュータ上で実行される外部機器の制御方法であって、前記アプリケーションプロセスは、複数トラックの各々についてリソース(MIDI出力ポート)を設定する過程と、再生された複数トラックの演奏情報を、各々設定されたリソースに従って出力する過程と、前記管理プロセスから、前記各遠隔制御プロセスが使用している一または複数の第1群のリソースを示す情報を受け取る過程と、複数トラックの何れかのトラックについて遠隔操作画面の表示が指示されたのに応じ、当該トラックに設定されたリソースと前記管理プロセスから受け取った情報とに基づいて当該トラックの演奏情報が供給されている外部機器を判別し、前記管理プロセスに対し、判別された外部機器に対応する遠隔制御プロセスである指定遠隔制御プロセスに前記遠隔操作画面を表示させる表示指令を発行させる発行指令を送信する過程とを実行し、前記管理プロセスは、前記各遠隔制御プロセスから当該遠隔制御プロセスの使用している第1群のリソースを示す情報を受け取る過程と、前記アプリケーションプロセスからの前記発行指令に応じて、前記指定遠隔制御プロセスに対して前記遠隔操作画面を表示させる表示指令を発行し、前記指定遠隔制御プロセスに送信する過程とを実行し、前記遠隔制御プロセスは、前記管理プロセスからの前記表示指令に応じて、遠隔操作を行う前記遠隔操作画面をディスプレイ上に表示する遠隔操作画面表示過程を実行することを特徴とする。
また、請求項4記載の外部機器の制御方法にあっては、各々が異なる外部機器を制御する複数の遠隔制御プロセス(リモート制御プラグインのプロセス)と、これら遠隔制御プロセスを管理する管理プロセス(ワークスペース・プログラム)とが通信可能に設定され、さらに該管理プロセスと所定のアプリケーションプロセス(音楽ソフトウエアのプロセス)とが通信可能に設定されたコンピュータ上で実行される前記外部機器の制御方法であって、前記アプリケーションプロセスは、前記管理プロセスに対して、該管理プロセスが管理している何れかの前記遠隔制御プロセスにおいて実行すべき動作を指定する(パネルウィンドウの表示を指示する)動作指令を発行させる発行指令を送信する過程を実行し、前記管理プロセスは、前記アプリケーションプロセスからの前記発行指令に応じて、当該遠隔制御プロセスに前記実行すべき動作を指定する動作指令を発行して前記遠隔制御プロセスに転送する過程を実行し、前記遠隔制御プロセスは、前記管理プロセスからの動作指令に基づいて、前記実行すべき動作(パネルウィンドウを表示する)を実行することを有することを特徴とする。
さらに、請求項5記載の構成にあっては、請求項4記載の外部機器の制御方法において、前記アプリケーションプロセスは、さらに、所定のセーブ指示操作を検出すると、前記管理プロセスに対し、現在の状態の情報を要求する要求指令を送信する過程と、該要求指令に応じて前記管理プロセスから供給された現在の状態の情報に対して、該アプリケーションプロセスにおいて保有するデータを結合し、この結合結果を一のファイルとして記録媒体に記録する過程とを実行し、前記管理プロセスは、さらに、前記アプリケーションプロセスからの前記要求指令に応答して、前記各遠隔制御プロセスから当該遠隔制御プロセスの最新の状態に対応する第1のパラメータを収集する過程と、当該管理プロセスの最新の状態に対応する第2のパラメータと収集された前記第1のパラメータとを結合し、この結合結果を前記アプリケーションソフトに対して前記現在の状態の情報として供給する過程とを実行することを特徴とする。
さらに、請求項6記載の構成にあっては、請求項4記載の外部機器の制御方法において、前記アプリケーションプロセスは、さらに、所定のロード指示操作を検出すると、前記管理プロセスおよび前記複数の遠隔制御プロセスの状態を規定する設定データを含む一のファイルを読み出す過程と、前記管理プロセスに対して、前記設定データを供給する過程とを実行し、前記管理プロセスは、さらに、前記設定データにパラメータが規定されている遠隔制御プロセスを起動する過程と、これら起動された遠隔制御プロセスに対して、前記設定データに規定されているパラメータを供給する過程とを実行することを特徴とする。
さらに、請求項7記載の構成にあっては、請求項4記載の外部機器の制御方法において、前記実行すべき動作には、前記遠隔制御プロセスと該遠隔制御プロセスが制御している外部機器とがその現在の状態を相互に一致させる同期化動作、または、前記遠隔制御プロセスが前記外部機器の遠隔操作を行うための遠隔操作画面をディスプレイ上に表示させる表示動作のうちの少なくとも一方の動作が含まれることを特徴とする。
さらに、請求項8記載の構成にあっては、請求項1ないし7の何れかに記載の外部機器の制御方法において、前記各遠隔制御プロセスは、前記アプリケーションプロセスにより直接管理されることも可能であることを特徴とする。
さらに、請求項9記載の構成にあっては、請求項1ないし7の何れかに記載の外部機器の制御方法において、前記管理プロセスは、前記コンピュータの記憶装置に記憶されている遠隔制御プログラムに基き、当該管理プロセスで管理する遠隔制御プロセスを登録する過程を実行することを特徴とする。
また、請求項10記載の外部機器の制御装置にあっては、請求項1ないし9の何れかに記載の外部機器の制御方法を実行することを特徴とする。
1 請求項1記載のプログラムにあっては、請求項1ないし9の何れかに記載の外部機器の制御方法を処理装置に実行させることを特徴とする。
さらに、管理プロセスが、コンピュータの記憶装置に記憶されている遠隔制御プログラムに基き、当該管理プロセスで管理する遠隔制御プロセスを登録する構成によれば、記憶装置に記憶されている遠隔制御プログラムに基づいて、管理プロセスで一括管理する遠隔制御プロセスを自由に選択することができる。
1.1.全体構成
次に、本発明の一実施例の音楽編集システムの構成を図1を参照し説明する。
図において100はPC/AT互換のパーソナルコンピュータであり、USBポート102およびIEEE1394ポート104が設けられている。パーソナルコンピュータ100のIEEE1394ポート104には、コントローラ156、シンセサイザ162、ミキサ168の各IEEE1394ポートが順次直列に接続されている。これらの機器は、本出願人が提案している楽音信号用LAN(mLAN、登録商標)に準拠している。この楽音信号用LANにおいては、IEEE1394規格に基づく接続線を用いて、MIDI信号、波形データ(オーディオデータ)、制御信号等が送受信され、それらの信号を伝達するための機器間の論理的な結線は、後述するLANパッチベイ154により制御される。
次に、パーソナルコンピュータ100の構成を図2を参照し説明する。2は通信インタフェースであり、上述したUSBポート102およびIEEE1394ポート104や図示しないMIDI端子などが設けられている。4は入力装置であり、文字入力用キーボードおよびマウス等から構成されている。6は演奏操作子であり、演奏用キーボード等から構成されている。8はディスプレイであり、ユーザに対して各種情報を表示する。10はCPUであり、後述するプログラムに基づいて、バス16を介して他の構成要素を制御する。12はROMであり、イニシャルプログラムローダ等が記憶されている。
次に、本実施例のソフトウエアモジュール構成を図5(a),(b)を参照し説明する。
まず、各外部機器を制御する遠隔制御ソフトウエアは、他のソフトウエアにプラグインされるプラグインモジュール(リモート制御プラグイン)の形式で構成されている。このリモート制御プラグインは、従来より、音楽ソフトウエア等のソフトウエアに直接プラグインされ、対応する外部機器を制御するようになっている。図5(a),(b)において402,404等は、そのような種類のリモート制御プラグインである。一般的に、各種のプラグインを他のソフトウェアで利用しようとする場合、当該プラグインのプログラムファイルはパーソナルコンピュータ100の所定のプラグイン用フォルダに記憶される。プラグインを利用しようとする該他のソフトウェアは、その起動時に該プラグイン用フォルダをチェックし、そこで検出されたプラグインが該他のソフトウェアにプラグインされる。
3.1.スタンドアローン型ワークスペースソフトウエア430の動作
パーソナルコンピュータ100において所定の操作が実行されると、スタンドアローン型ワークスペースソフトウエア430が起動され、図4(a)に示すワークスペース管理ウィンドウ300がディスプレイ8に表示される。管理ウィンドウ300の内部において305はメニューバーであり、ここに「File」ボタン302、「Synchronize」ボタン304等が表示される。310はフィールド部であり、図示のように各種アイコン320〜334が表示される。これらのアイコンは、ワークスペースに登録されたリモート制御プラグインのアイコンであり、ワークスペースソフトウエア430が初めて起動された場合など、登録されたリモート制御プラグインが何も無い状態では、フィールド部310には何も表示されない。
(1)「Open」が選択された場合の処理
「File」ボタン302がマウスで左クリックされると、図4(b)に示す「File」メニュー352が表示される。ここで「Open」が選択されると、ファイルを開くためのウィンドウが表示され、ユーザはワークスペース設定ファイルを選択することができる。何れかのワークスペース設定ファイルが選択されると、図10(b)に示すワークスペースロード・ルーチンが起動される。ここで、「ワークスペース設定ファイル」とは、ワークスペースを格納したファイルをいう。また、ワークスペースにて使用されるリモート制御プラグインを「登録プラグイン」という。さらに、起動されているワークスペースソフトウエア430の現在のワークスペースを「カレント・ワークスペース」という。
また、「File」メニュー352において「Setup」が選択されると、図7に示すワークスペース設定ウィンドウ600がディスプレイ8上に表示される。図7において610は登録可能プラグイン表示部であり、パーソナルコンピュータ100にインストールされている(プラグイン用フォルダに、対応するプログラムファイルが置かれている)全てリモート制御プラグインの名称がリストアップされる。また、620は登録プラグイン表示部であり、カレント・ワークスペースの登録プラグインの名称がリストアップされる。これら表示部610,620においては、マウスのクリック操作により、表示されている任意の一または複数のプラグインを選択状態にすることができる。
「File」メニュー352において「Save」が選択されると、図10(a)に示すワークスペースセーブルーチンが起動される。図10(a)において処理がステップSP2に進むと、各登録プラグインからパラメータメモリの内容が収集される。上述したように、登録プラグインが「オンライン状態」であれば、時々刻々の外部機器の状態に基づいてパラメータメモリが更新されるから、ステップSP2によって収集されるパラメータメモリの内容は、各外部機器の最新の状態に対応したものである。具体的には、ステップSP2において、ワークスペース・プログラムは、各登録プラグインに対してそのメモリ領域に記憶されているパラメータメモリの内容を問い合わせ、それに応じて各登録プラグインからパラメータメモリの内容を受け取る処理を行っている。
「File」メニュー352において「Save As」が選択されると、カレント・ワークスペースを記録するための新たな設定ファイルのファイル名を入力するウィンドウがディスプレイ8に表示される。そして、ユーザがファイル名を指定すると、指定されたファイル名に対して、上記「Save」が選択された場合と同様の処理が行われる。また、「File」メニュー352において「Close」が選択されると、カレント・ワークスペースが閉じられ、デフォルト・ワークスペースの内容がカレント・ワークスペースに設定される。また、「File」メニュー352において「Quit」が選択されると、ワークスペース管理ウィンドウ300が閉じられ、ワークスペースソフトウエア430が終了される。なお、カレント・ワークスペースの内容が未だ設定ファイルに記録されていない状態で「Close」または「Quit」が選択された場合には、ユーザに対してその旨が警告され、必要に応じて上記「Save」または「Save As」と同様の処理が実行される。
マウス操作によりアイコン320〜334のうち何れかにカーソルを移動して、その状態でマウスの左スイッチをダブルクリック(左ダブルクリック)すると、そのアイコンに係るリモート制御プラグインに対して、そのパネルウィンドウ(例えば図6に示すリモート制御プラグイン・パネルウィンドウ500)を表示するように指令が出力される。これにより、対応するリモート制御プラグインによってそのパネルウィンドウが表示され、対応する外部機器のパラメータ等を該パネルウィンドウによって制御することが可能になる。なお、パネルウィンドウ500における処理の詳細については後述する。
マウス操作により「Synchronize」ボタンにカーソルを移動して、その状態でマウスの左スイッチをクリック(左クリック)すると、図4(c)に示す「Synchronize」メニュー354が表示される。ここで「Total Recall」が選択されると、図11(b)に示す一括同期化処理ルーチンが起動される。図11(b)において処理がステップSP72に進むと、図9(b)に示す一括同期化確認ウィンドウ720がディスプレイ8に表示される。図9(b)において722,724はラジオボタンであり、これらがマウスでクリックされることにより、一括同期化方向として「To Hardware」(登録プラグインから外部機器へ)または「From Hardware」(外部機器から登録プラグインへ)のうち一方が選択される。
フィールド部310に表示されている何れかのアイコンがマウスで右クリックされると、図4(d)に示すアイコンメニュー360が表示される。ここで「Open」が選択されると、上述した「アイコンの左ダブルクリック」が行われた場合と同様に、対応するアイコンに係るリモート制御プラグインのパネルウィンドウ(例えば図6)が表示される。また、アイコンメニュー360において「Close」が選択されると、該パネルウィンドウが閉じられる。
上述したように、アイコン320〜334の何れかが左ダブルクリックされると、対応する機器の遠隔制御ソフトウエアのパネルウィンドウが表示される。ここで、アイコン320に対応するコントローラ156のリモート制御プラグイン・パネルウィンドウ500(図6)が表示された場合を例として、その動作の詳細を説明する。図6において510はメニューバーであり、ここに「File」ボタン512、「Synchronize」ボタン516等が表示される。520はフィールド部であり、図示のようにレベルメータ522,524、チャンネル名表示部526、回転つまみ528、スイッチ530,532、フェーダ534,536等の画像が表示される。
メニューバー510において「File」ボタン512がマウスで左クリックされると、上述したワークスペース管理ウィンドウ300の「File」メニュー352(図4(b))と同様の「File」メニューが表示される。この「File」メニューにおいて「Setup」が選択されると、図8に示すリモート制御プラグイン設定ウィンドウ650がディスプレイ8上に表示される。図8において652,656は、各々制御信号および演奏情報を入力するMIDI入力ポートを選択するコンボボックスである。これらコンボボックスにおいては、複数の候補の中から制御信号用および演奏情報用のMIDI入力ポートが選択される。
また、「File」メニューにおいて「Open」が選択されると、ファイルを開くためのウィンドウが表示され、ユーザは当該登録プラグインの設定ファイルを選択することができる。ここで、プラグイン用の設定ファイルは、上述したワークスペース用の設定ファイルとは別形式の、当該登録プラグインに独自の形式であり、対応するプラグインのみのパラメータを記憶する。そして、設定ファイルが選択されると、該設定ファイルに規定されたパラメータが該登録プラグインのパラメータメモリに上書きされる。
パーソナルコンピュータ100において所定の操作が実行されると、波形データないしMIDIデータ等から成るシーケンスデータを複数のトラックに各々記録、再生、編集可能な音楽ソフトウエア420が起動され、図3(a)に示す音楽ソフトウエア・ウィンドウ200がディスプレイ8に表示される。図3(a)において210はメニューバーであり、「File」ボタン211, 「Plugins」ボタン214等、各種のメニューボタンが表示される。220はトラック表示部であり、音楽ソフトウエア420によって再生されるシーケンスデータの各トラック毎に分割された複数の「行」から構成されている。222は起動ボタン部であり、各トラックで再生されるMIDI信号ないし波形データの供給先である外部機器(MIDI音源、ミキサ、エフェクタ等)ないしソフトウエア(ソフトシンセ、ソフトエフェクタ等)のパネルウィンドウを開くための起動ボタンが、各トラック毎に設けられている。
「Plugins」ボタン214がマウスでクリックされると、図3(b)に示すプラグインメニュー270が表示される。ここには、音楽ソフトウエア420にプラグインされている各種プラグインソフトウエア(すなわち、プラグイン用フォルダに、対応するプログラムファイルの置かれているプラグイン)の名称が表示される。ここには、例えば「XG editor」、「DX editor」等、上述したリモート制御プラグインのプラグインソフトウエアも表示される。「WS manager」は上述したワークスペースプラグイン410の名称である。
起動ボタン部222中のMIDIデータ(M)トラックに属する何れかの起動ボタンがマウスでクリックされると、図10(c)に示す起動ボタン操作イベントルーチンが起動される。図において処理がステップSP32に進むと、該トラックで再生される演奏情報の出力先であるMIDI出力ポートに基づいて、その出力ポートを演奏情報の入力元に設定している外部機器(MIDI音源)ないしソフトウェア(ソフトシンセ)が検出される。ここで、音楽ソフトウエア420に直接プラグインされたリモート制御プラグインを使用している場合、音楽ソフトウエア420がそのリモート制御プラグインに問い合わせることにより、該リモート制御プラグインに対応する外部機器がどのMIDI出力ポートの演奏情報を入力しているかを知ることができる。また、音楽ソフトウエア420がワークスペースプラグイン410を使用している場合、音楽ソフトウエア420がそのワークスペースプラグイン410に問い合わせることにより、そのワークスペースの各登録プラグインに対応する外部機器が、どのMIDI出力ポートからの演奏情報を入力しているかを知ることができる。上述したように、ワークスペースプラグイン410は、各登録プラグインとその演奏情報用のMIDI入出力ポートとの対応関係を各登録プラグインから入手することができ、入手した対応関係の情報を音楽ソフトウェア420に通知する。また、音楽ソフトウェアがソフトシンセを使用している場合、各ソフトシンセは起動時に各々専用の仮想MIDIポートを用意しているので、上記出力ポートから直ちに判断することができる。そして、外部機器が検出された場合には、当該外部機器を制御しているリモート制御プラグインが確認され、ソフトウェアが検出されたときは、対応するソフトウェア制御プラグインが確認される。
(1)「Open」が選択された場合の処理
「File」ボタン211がマウスで左クリックされると、先に図4(b)に示したものと同様の「File」メニューが表示される。ここで「Open」が選択されると、ファイルを開くためのウィンドウが表示され、ユーザは演奏情報等のシーケンスデータファイルを選択することができる。ここで、何れかのシーケンスデータファイルが選択されると、その内容が読み込まれ、上述したように録音再生操作部250において演奏情報の再生等の処理が可能になる。
また、音楽ソフトウエア420でワークスペースプラグイン410が使用(常駐)されるように設定されている場合、上記「File」ボタン211に係る「File」メニューにおいて「Save」が選択されると、音楽ソフトウエア420からワークスペースプラグイン410に対して、ワークスペースの状態を収集するように指令が出力される。これにより、ワークスペースプラグイン410においては、上述したワークスペースセーブルーチン(図10(a))と同様の処理が実行される。すなわち、各登録プラグインに対して要求を発生することにより、各登録プラグインからパラメータメモリの内容が収集され(SP2)、収集されたデータと、ワークスペース・プログラム自身のパラメータとが結合され、その結果、「ワークスペース設定データ」が作成される(SP4)。
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記実施例においては、パーソナルコンピュータ上で動作するワークスペース・プログラム、アプリケーションプログラム、リモート制御プラグイン等によって各種処理を行ったが、これらのプログラムのみをCD−ROM、フレキシブルディスク等の記録媒体に格納して頒布し、あるいは伝送路を通じて頒布することもできる。
Claims (11)
- 各々が異なる外部機器を制御する複数の遠隔制御プロセスと、これら遠隔制御プロセスを管理する管理プロセスとが通信可能に設定され、さらに該管理プロセスと所定のアプリケーションプロセスとが通信可能に設定されたコンピュータ上で実行される外部機器の制御方法であって、
前記アプリケーションプロセスは、
複数の外部機器に対応する複数の操作部を有する前記アプリケーションプロセスの画面をディスプレイ上に表示する第1の表示過程と、
何れかの前記操作部に対応する操作を検出すると、前記管理プロセスに対し、操作が検出された操作部に対応する外部機器の前記遠隔制御プロセスに遠隔操作画面を表示させる表示指令を発行させる発行指令を送信する過程と
を実行し、
前記管理プロセスは、前記アプリケーションプロセスからの前記発行指令に応じて、当該遠隔制御プロセスに遠隔操作画面を表示させる表示指令を発行し、当該遠隔制御プロセスに送信する過程を実行し、
前記遠隔制御プロセスは、前記管理プロセスからの表示指令に応じて、遠隔操作を行う遠隔操作画面を前記ディスプレイ上に表示する第2の表示過程を実行する
ことを特徴とする外部機器の制御方法。 - 各々が異なる外部機器を制御する複数の遠隔制御プロセスと、これら遠隔制御プロセスを管理する管理プロセスとが通信可能に設定され、さらに該管理プロセスと所定のアプリケーションプロセスとが通信可能に設定されたコンピュータ上で実行される前記外部機器の制御方法であって、
前記管理プロセスは、
前記アプリケーションプロセスから利用可能な複数の第1群のリソースを示す情報を受け取る過程と、
該第1群のリソースの中から、当該管理プロセスが管理している遠隔制御プロセスのためのリソースを第2群のリソースとして確保する過程と、
前記各遠隔制御プロセスに対して、前記第2群のリソースの中から既に他の遠隔制御プロセスに使用されているリソースを除いた一または複数の第3群のリソースを示す情報を、前記各遠隔制御プロセスに対して割当可能なリソースとして通知する過程と、
前記各遠隔制御プロセスから当該遠隔制御プロセスの使用している一または複数の第4群のリソースを示す情報を受け取る過程と
を実行することを特徴とする外部機器の制御方法。 - 各々が異なる外部機器を制御する複数の遠隔制御プロセスと、これら遠隔制御プロセスを管理する管理プロセスとが通信可能に設定され、さらに該管理プロセスと所定のアプリケーションプロセスとが通信可能に設定されたコンピュータ上で実行される外部機器の制御方法であって、
前記アプリケーションプロセスは、
複数トラックの各々についてリソースを設定する過程と、
再生された複数トラックの演奏情報を、各々設定されたリソースに従って出力する過程と、
前記管理プロセスから、前記各遠隔制御プロセスが使用している一または複数の第1群のリソースを示す情報を受け取る過程と、
複数トラックの何れかのトラックについて遠隔操作画面の表示が指示されたのに応じ、当該トラックに設定されたリソースと前記管理プロセスから受け取った情報とに基づいて当該トラックの演奏情報が供給されている外部機器を判別し、前記管理プロセスに対し、判別された外部機器に対応する遠隔制御プロセスである指定遠隔制御プロセスに前記遠隔操作画面を表示させる表示指令を発行させる発行指令を送信する過程と
を実行し、前記管理プロセスは、
前記各遠隔制御プロセスから当該遠隔制御プロセスの使用している第1群のリソースを示す情報を受け取る過程と、
前記アプリケーションプロセスからの前記発行指令に応じて、前記指定遠隔制御プロセスに対して前記遠隔操作画面を表示させる表示指令を発行し、前記指定遠隔制御プロセスに送信する過程と
を実行し、前記遠隔制御プロセスは、
前記管理プロセスからの前記表示指令に応じて、遠隔操作を行う前記遠隔操作画面をディスプレイ上に表示する遠隔操作画面表示過程
を実行することを特徴とする外部機器の制御方法。 - 各々が異なる外部機器を制御する複数の遠隔制御プロセスと、これら遠隔制御プロセスを管理する管理プロセスとが通信可能に設定され、さらに該管理プロセスと所定のアプリケーションプロセスとが通信可能に設定されたコンピュータ上で実行される前記外部機器の制御方法であって、
前記アプリケーションプロセスは、前記管理プロセスに対して、該管理プロセスが管理している何れかの前記遠隔制御プロセスにおいて実行すべき動作を指定する動作指令を発行させる発行指令を送信する過程を実行し、
前記管理プロセスは、前記アプリケーションプロセスからの前記発行指令に応じて、当該遠隔制御プロセスに前記実行すべき動作を指定する動作指令を発行して前記遠隔制御プロセスに転送する過程を実行し、
前記遠隔制御プロセスは、前記管理プロセスからの動作指令に基づいて、前記実行すべき動作を実行する
ことを有することを特徴とする外部機器の制御方法。 - 前記アプリケーションプロセスは、さらに、
所定のセーブ指示操作を検出すると、前記管理プロセスに対し、現在の状態の情報を要求する要求指令を送信する過程と、
該要求指令に応じて前記管理プロセスから供給された現在の状態の情報に対して、該アプリケーションプロセスにおいて保有するデータを結合し、この結合結果を一のファイルとして記録媒体に記録する過程と
を実行し、前記管理プロセスは、さらに、
前記アプリケーションプロセスからの前記要求指令に応答して、前記各遠隔制御プロセスから当該遠隔制御プロセスの最新の状態に対応する第1のパラメータを収集する過程と、
当該管理プロセスの最新の状態に対応する第2のパラメータと収集された前記第1のパラメータとを結合し、この結合結果を前記アプリケーションソフトに対して前記現在の状態の情報として供給する過程と
を実行する
ことを特徴とする請求項4記載の外部機器の制御方法。 - 前記アプリケーションプロセスは、さらに、
所定のロード指示操作を検出すると、前記管理プロセスおよび前記複数の遠隔制御プロセスの状態を規定する設定データを含む一のファイルを読み出す過程と、
前記管理プロセスに対して、前記設定データを供給する過程と
を実行し、前記管理プロセスは、さらに、
前記設定データにパラメータが規定されている遠隔制御プロセスを起動する過程と、
これら起動された遠隔制御プロセスに対して、前記設定データに規定されているパラメータを供給する過程と
を実行する
ことを特徴とする請求項4記載の外部機器の制御方法。 - 前記実行すべき動作には、前記遠隔制御プロセスと該遠隔制御プロセスが制御している外部機器とがその現在の状態を相互に一致させる同期化動作、または、前記遠隔制御プロセスが前記外部機器の遠隔操作を行うための遠隔操作画面をディスプレイ上に表示させる表示動作のうちの少なくとも一方の動作が含まれることを特徴とする請求項4記載の外部機器の制御方法。
- 前記各遠隔制御プロセスは、前記アプリケーションプロセスにより直接管理されることも可能であることを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載の外部機器の制御方法。
- 前記管理プロセスは、前記コンピュータの記憶装置に記憶されている遠隔制御プログラムに基き、当該管理プロセスで管理する遠隔制御プロセスを登録する過程を実行することを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載の外部機器の制御方法。
- 請求項1ないし9の何れかに記載の外部機器の制御方法を実行することを特徴とする外部機器の制御装置。
- 請求項1ないし9の何れかに記載の外部機器の制御方法を処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
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