JP2007193291A - ネットワークを介して接続された複数の機器で構成される音楽システムの制御装置及び該音楽システムを制御するための統合的なソフトウェアプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御ノードにおいて、各機器毎に、当該機器の動作内容をリモート制御するための第1カレントデータセット及び当該機器と他の機器との間の論理接続をリモート制御するための第2カレントデータセットを夫々記憶するカレントメモリと、各機器毎に、当該機器の動作内容をリモート制御するための第1データセット及び当該機器と他の機器との間の論理接続をリモート制御するための第2データセットを夫々複数記憶するライブラリメモリとを備える。シーンの読み出し指示に応じて、指示されたシーンに対応する第1及び第2データセットをライブラリメモリから読み出し、これを第1及び第2カレントデータセットとしてカレントメモリに記憶させ、かつ、ネットワークを介して音楽システム内の各機器に該読み出し指示されたシーンの読み出し命令を送信する。
【選択図】 図15
Description
Studio Manager for DM2000 (商標)の取扱説明書 XG Editor (商標)の取扱説明書 DME Manager (商標)の取扱説明書
これによれば、音楽システムでは、制御装置でのシーン読み出し(シーンリコール)指示に応じて、ネットワークに接続された複数の音楽機器の各動作内容と該ネットワークにおける複数の音楽機器の相互間の論理接続とを、リモート制御で一括して再現することができる。
図1はこの発明に係る動作及び接続設定用統合CADソフトウェアの一実施例を適用することができる音楽システムの構成例を概略的に示すブロック図である。この音楽システムは、所定の通信規格(例えば商標「mLAN」で呼ばれる当出願人が提唱するディジタルデータ転送プロトコルや、USB、CobraNet(Ethernet)、無線LAN、MADIなど、任意の規格でよい)に従うネットワーク(音楽LAN)10を介して接続された複数のノード(音楽の演奏、再生、制御等に関連する音楽機器)2〜6で構成される。この音楽LAN10においては、所定の通信規格(例えばIEEE1394規格)に基づく複数の伝送線によりMIDIデータ用及びディジタルオーディオデータ用のバスが構成され、該複数の伝送線を用いて、MIDIデータ、オーディオ波形データ、制御信号等が任意のノードから任意のノードへリアルタイムに伝送される。なお、本統合CADソフトウェアの実行に際して、各ノードに与えられる命令や制御データ等はMIDIデータのバスを介して伝送するようにしてよい。
図1において、ノードの基本的な例として、制御装置1と各種の音楽機器2〜6が例示されている。制御装置1は、典型的にはパーソナルコンピュータ(以下PCと略称する)で構成されており、本実施例に係る統合CADソフトウェアが組み込まれると共に、各種音楽関連機能を実現するソフトウェアが組み込まれていて該各種音楽関連機能の動作に関するプログラムを実行する。また、PC1には各音楽機器2〜6を当該PC1上からリモート制御するためのリモート制御用のソフトウェア(上記非特許文献1〜3を参照)がインストールされている。リモート制御用ソフトは、従来より他のソフトウェアにプラグインされるプラグインモジュールの形式で構成されるものであり、また、各音楽機器の機種毎に個別に提供されている。統合CADソフトウェア(以下「統合CADソフト」)は、音楽LAN10における各機器の動作及び接続設定を管理する動作を行なうためのプログラムであって、詳しくは後述する通り、異なる複数の機種の機器の動作設定と、各機器間の論理接続を一括して管理・制御することができる。
本実施例では、PC1において、前記音楽関連機能として「シーケンサ」(MIDIデータの記録再生つまり自動演奏機能)及び「レコーダ」(オーディオ波形記録再生機能)の機能を実現する音楽制作ソフトウェア(音楽ソフト)がインストールされており、前記統合CADソフトを音楽ソフトのプラグインとして実装するものとし、各リモート制御用ソフトを該統合CADソフトのプラグインとして実装するものとする。なお、PC1における音楽関連機能としては、上記の他にも、「シンセサイザ」(楽音合成機能)、「ミキサ」(オーディオ波形信号ミキシング機能)、「エフェクタ」(オーディオ効果付与機能)等のその他の音楽関連機能の処理モジュールが必要に応じて組み込まれていてよい。
なお、図1においてPC1及び各ノード2〜6に添えたアルファベット「HW」は、各機器がハードウェア資源により構成されていることを示している。また、図1では、処理エンジン2とミキサ3とが、カスケード接続ケーブルを介して物理的結線(「カスケード接続」)されるシステム構成例を示している。カスケード接続とは、複数のミキサ間でオーディオ信号及び制御信号を相互に交換することにより、全体としてのミキサの処理能力(ミキシングバス数など)を拡張させるミキサ間接続である。すなわち、カスケード接続は専用のケーブルを介した物理的結線であり、これは音楽LAN10における各ノード間の論理的結線とは異なる。
当該画面において「Plugins」のメニューボタン画像をユーザがマウスで左クリックすると、音楽ソフトにプラグインさえているプラグインソフトを選択するポップアップメニューウィンドウが表示開かされる。該ポップアップメニューウィンドウにリストアップされるプラグインソフト名には、この実施例に係る統合CADソフトや、音源モジュールの編集ソフトや、各音楽機器2〜6のリモート制御ソフトの名前が含まれる。その中のから更に「統合CAD」の名前タブをマウスでクリックすることで、統合CADソフトが選択・起動される。勿論、これに限らず、この統合CADソフトを独立したアプリケーションソフトとしてPC1内に組み込み、独立に立ち上げるようにしてもよい。
SモジュールはPC1やエンジン2及び5において、ソフトウェアプログラム(エンジンではDSPのマイクロプログラム)の実行により実現される処理モジュールであって、図4においては、エンジン2(「エンジンC」)の「ミキサA−2_Sモジュール」及び「エフェクタC_USモジュール」、エンジン5(「エンジンD」)の「ミキサC_Sモジュール」及び「イコライザB_Sモジュール」、或いは、PC1で実現される「シーケンサA_Sモジュール」及び「レコーダD_Sモジュール」が、Sモジュールとして取り扱われる。なお、「レコーダD_Sモジュール」は前記図3に示すオーディオ波形トラック(レコーダトラック)の機能を、また、「シーケンサA_Sモジュール」はMIDIトラック(シーケンサトラック)の機能をそれぞれ実現するモジュールである。
図5は、音楽LAN10におけるデータ伝送の概要を説明するためのデータ伝送タイミング図であって、周知のIEEE1394規格に準拠したネットワークにおいて伝送されるデータパケットの時間的配置例を示している。データの転送サイクルの開始を規定するサイクルスタートパケット100が所定周期(例えば125μs)の時間間隔で送出され、各転送サイクル内に複数のアイソクロナスパケット101が配置される。複数のアイソクロナスパケット101は、音楽データ(MIDIデータやオーディオデータ)のように厳密なリアルタイム性を要求されるデータを転送するために用いる伝送チャンネルであって、同図において丸囲み数字1〜6は、図4のCAD画面における伝送チャンネル番号に対応している。音楽LAN10では、ノード間の論理接続により、各ノード1〜6毎に1つの伝送チャンネルが割り当てられると共に、データ受け側のノードにおいてどの伝送チャンネルのどの信号を受け取るかが設定される。なお、送受信ノードの論理接続を設定する情報やその他の厳密なリアルタイム性が要求されないデータは、前記アイソクロナスパケット101の伝送後の当該転送サイクルの空き時間にアシンクロナス転送で転送される。なお、音楽LAN10におけるデータ伝送方式は図5に例示した方法に限らず、従来から知られる適宜の方式、例えば同図に別例として示す時分割多重方式(TDM方式)、すなわち、各信号の符号列を時間的に分割して伝送路を占有する時間をずらして多重化する方式などであってもよい。この場合は、リアルタイム性を要求されるデータ伝送については、伝送チャンネル番号によりタイムスロットを指定して、その指定されたタイムスロットを用いて伝送を行なうようにすればよく、リアルタイム性を要求されないデータ伝送については、アシンクロナス伝送用に予め確保されたタイムスロットを用いて、或いは、リアルタイム伝送に使われていないタイムスロットを自動割当して、伝送を行なうようにすればよい。
また、「シンセサイザC」(図1のシンセサイザ4)とPC1内のソフトウェアモジュールである「シーケンサA」との間では1チャンネルの接続ラインでMIDIデータを授受するように接続設定されている。また、ミキサ43によるハードウェア「ミキサA」と処理エンジン2にて実現されたソフトウェア「ミキサA−2」はカスケード接続されている。図4のCAD画面では両者の接続ラインに記号「C」を付与し、この結線32がカスケード接続であることを明示する。
図7の例ではエフェクタCについてのUSモジュールCAD編集画面を示す。図の例では、「エフェクタC_US」が、コンポーネントA(例えばコンプレッサ)、コンポーネントA−2(例えば別のコンプレッサ)、コンポーネントC(例えばイコライザ)、コンポーネントC−2(例えば別のイコライザ)を4チャンネルの入力コネクタ(Input)と6チャンネルの出力コネクタ(Output)の間にパラレルに配置して構成されている。ユーザは当該画面において、モジュールを構成する各コンポーネント間及びコネクタ間、ならびに、前記コンポーネントとコネクタとの間の接続の変更やコンポーネントの追加、削除などを行い、USモジュールを自由に構成することができる。なお、このようにモジュールを自由に構成できるのは、USモジュールだけであり、その他のSモジュールの構成はファクトリセットで固定されている。
また、図7のCAD編集画面において当該USモジュールと他のモジュールの論理接続設定を行う場合は、例えば入力コネクタ(Input)又は出力コネクタ(Output)のアイコンのクリックにより展開される論理接続設定用のポップアップウィンドウから各種の論理接続条件等を入力又は選択・指定して論理接続設定の操作を行ないうる。あるいは、CAD編集画面において、一般のCADで行なわれるような結線によって論理接続設定が行なわれるようにしてもよい。例えば先ず線を描画するモードを起動して、入力コネクタと出力コネクタの何れか一方の結線を、これから描く接続線の基点として、クリック操作によって指定することにより、線の描画を開始し、任意のポイントを順次クリックすることにより、それらのポイントが順次線で結線され、結線先であるコネクタまで結線されたところで操作完了となる。
なお、「SMライブラリ」と「Cライブラリ」のデータについてはユーザが編集できないデータであり、後述する同期化処理の際に同期化の対象とならない。言い換えれば、PC1側のデータと各装置実体(機器)側のデータとが予め一致している(同期化されている)。
「Mライブラリ」は、モジュールID(SM_ID)により特定される各モジュールについて、そのモジュールの機能に対応してDSP乃至PCが実行すべき信号処理内容を規定するデータと、該モジュールに与える動作データセットを定義しその動作データセットにより該信号処理を制御するデータと、該動作データセットの編集のためのデータを記憶する。
一方、「Dライブラリ」は、1つのモジュールについて、該モジュールで使用する動作データのセットを複数セット記憶しており、各動作データセットは、当該モジュールのモジュールID(HM_ID又はSM_ID)に対応したデータ構成になっている。
なお、図8(c)に示す各機器毎のワークメモリ内容のうち、各種カレント(ローカルカレントメモリ)の領域はRAM22(図2参照)内に確保され、また、各種ライブラリ(ローカルライブラリメモリ)の領域はフラッシュメモリ21(図2参照)内に確保されるものとする。また、図8(a)の統合CADワークメモリの各モジュールのワークエリアについても同様に、各種カレントの領域はPC1内のRAMに、また、各種ライブラリの領域はPC1内のフラッシュメモリ等適宜の書換可能な不揮発性メモリに確保されるようにするとよい。
ユーザにより一括同期化指示が行なわれると、統合CAD画面は図12(b)に示すようにオンライン状態に切り替わる。ボタン34上の文字列「ONLINE」によりオンライン状態であることが示され、各アイコン及び結線が太線で示される。オンライン状態では、ユーザによる操作をPC1上の統合CADと各モジュール間で伝達しあうことで、統合CADソフト上で開いた各モジュールの動作パラメータ設定画面(図6(a),(b)や図7参照)での操作が対応する該モジュール(実体)にリアルタイムに反映され、また、或るモジュール(実体)におけるユーザの操作がPC上の当該モジュールの動作パラメータ設定画面に反映されることになる。なお、統合CADソフトによる一括同期化処理の動作の詳細については後述する。
また、SMカレント(#x)63には、当該音楽LAN10内の各Sモジュール(♯x)毎の動作データのセットがある。SM_ID(#x)64に応じてMライブラリ65内の任意のSモジュール乃至USMモジュールのライブラリデータ(信号処理内容やその制御、動作データの編集方法等)が指定され、SMカレント(#x)63に対して該Mライブラリ65からSM_ID(#x)64に対応するSモジュール乃至USMモジュールのデータ(動作パラメータ編集用のデータ)が供給される。SMカレント(#x)63により音楽LAN10上のエンジンにおいて実現されるSモジュールのリモート制御をしている場合には、オンライン状態においてPC1上で行なわれたSMカレント(#x)63の動作データの編集内容はNC_I/O27を介して音楽LAN10上に送出され、対応するエンジンが該データを受け取る。また、SMカレント(#x)63によりPC1上で実現されるSモジュールを制御している場合には、Mライブラリ65から当該Sモジュール乃至USMモジュールのライブラリデータ(信号処理内容やその制御)が信号処理部66に供給され、また、SMカレント(#x)63に動作データを編集するためのデータを供給し、該PC1上でSMカレント(#x)63の動作データを使ってSモジュール機能を実現する。この場合には、制御対象がPC1内の信号処理部66であるので、SMカレント(#x)63の動作データは音楽LAN10上に送出されない。また、何れのSモジュールの場合であっても、各Sモジュール(#x)に対応するのSMカレント63とDライブラリ(MDライブラリ)67の間では、各Sモジュール毎にシーンストア・シーンリコールの動作が可能である。また、オンライン状態における各モジュールとのデータ送受動作は上記と同様である。
また、オンライン状態において、PC1上で行なわれた各カレントや各ライブラリの編集・変更内容はNC_I/O27を介して音楽LAN10上に送出され、対応する機器において該編集・変更内容が実行される。また、オンライン状態において、シーンストア・シーンリコールが行なわれた場合、シーンストア指示又はリコール指示がNC_I/O27を介して音楽LAN10上に送出され、対応するモジュールにおいて該シーンストア指示又はリコール指示に応じたシーンストア/リコール制御が行なわれる。
図8に戻ると、同図(a)に示す通り、PC1内の統合CADワークメモリには「統合シーンメモリ」エリアがある。この「統合シーンメモリ」には、ネットワーク内の各モジュールの動作設定状態、論理接続設定状態等を一括してシーン制御できるようにする制御データ(シーン指定データ)が記憶されている。この実施例に係る統合CADソフトによれば、音楽LAN10を構成する各モジュールの動作設定状態と各モジュール間の論理接続設定状態を1つのシーンとして一括して管理(シーンストア・リコール)することができるようになる。
図11は「統合シーンメモリ」の構成例を詳細に示す図である。図11(a)において、「管理データ」エリアには、この「統合シーンメモリ」の読み書きアドレス等を管理するために必要なメモリ管理データを記憶する。「統合CADシーンメモリ」エリアには、所定複数のシーンのそれぞれにつき、当該シーンに関する統合CAD画面やCAD図形の描画形成に必要なCADデータの記憶位置等を指定するためのデータが記憶されており、また、各シーンの統合CAD画面上でエンジンの領域外に配置されたSモジュールが存在すれば、そのシーン制御を行なうためのシーン指定データが記憶されている。(a)に示す通り「統合シーンメモリ」において、音楽LAN10内の各モジュール1〜6毎のシーンメモリエリア、すなわち、「音楽ソフトシーンメモリ」、「波形I/OAシーンメモリ」、「シンセサイザCシーンメモリ」、「ミキサAシーンメモリ」、「エンジンCシーンメモリ」及び「エンジンDシーンメモリ」の各エリアが確保されている。「音楽ソフトシーンメモリ」エリアは、PC1上の音楽ソフトが実現している「レコーダ」機能と「シーケンサ」機能に関してシーン制御を行うためのシーン指定データ(当該シーンの記憶位置に応じたデータ番号を指定するデータ)を所定複数のシーンのそれぞれにつき記憶している。この「音楽ソフトシーンメモリ」以外の5つのシーンメモリエリアを、各モジュール2〜6毎のシーンメモリエリアと呼ぶ。
図11(b)に「エンジンCシーンメモリ」について一例を示すSモジュールを実現するエンジンに対応するワークエリアも上記と同様にメモリ管理データと、所定の複数nのシーン指定データ(シーン1〜シーンn)を記憶している。この場合、1つのシーン指定データは、(c)に示すように、当該エンジンにおいて実現しているSモジュール(USモジュールを含む)の数を示すデータ「モジュール数」と、Sモジュール(USモジュールを含む)の種類を指定するためのデータ「SMp」と、動作データ指定データ「MDp」、ネットワーク論理接続データ指定データ「MNDp」とから構成され、「SMp」、「MDp」及び「MNDp」は当該エンジンが当該シーンにおいて実現するSモジュール数に応じて用意される。(c)の例ではSモジュール数が2個、すなわち、「SMp」、「MDp」及び「MNDp」がそれぞれ2つずつ記憶される例が示されている。Sモジュールの種類を指定するためのデータ「SMp」は、当該エンジンについての「SMライブラリ」又は「USMライブラリ」中の記憶位置に応じたデータ番号を指定することにより、当該シーンにおいて呼び出すべきSモジュール乃至USモジュールを特定するデータである。また、「MDp」と「MNDp」は前述と同様に、当該エンジンについてのMDライブラリとMNDライブラリ中の記憶位置に応じたデータ番号を指定することで、当該シーンにおいて呼び出すべき動作データの1セットとネットワーク論理接続データの1セットとをそれぞれ特定するデータである。
各機器2〜6にシーンストアイベントを送信した後乃至オフライン状態の場合は、PC1側ではステップS3以下の処理により、統合CADワークメモリの各モジュール毎(但し、エンジンについては実行する各Sモジュール毎)のカレントを新規のシーンとして記録する処理を行なう。すなわち、ステップS3において、最初にストア処理するモジュールを指定し、ステップS4において該指定されたモジュールのカレントの各パラメータ値において、該カレントに直近に読み込まれたデータが、ライブラリのデータに対して変更されているか(つまりから編集されているか)否かの有無を確認する。すなわち、当該カレントにライブラリーの或るデータセットを読み込んだ後に、ユーザが該データセットに変更を加えたかどうかを確認する。編集が行なわれた場合(ステップS5のYES)、当該モジュールの当該カレントの現データを新規データセットとして、対応するライブラリーの適宜の記憶位置に保存してデータ番号を付与し(ステップS136)、前記データセットに付与された新規データ番号を当該モジュールのシーンメモリエリアの当該シーン番号の領域MDp乃至MNDp(図11参照)に記憶する。一方、カレントデータ領域のデータに直近に読み込んだライブラリのデータから編集が行なわれていない場合(ステップS5のNO)、ステップS8において該直近に読み込んだライブラリのデータのデータ番号(記憶位置)を当該モジュールのシーンメモリエリアの当該シーン番号の領域MDp乃至MNDpに記憶する。なお、モジュールがSモジュールである場合は、そのモジュール種類を示すデータを当該シーン番号の領域SMpに記憶し、更に、そのSモジュールがエンジン内で起動されているときはモジュール数も記録される。ステップS4〜ステップS8をMカレントとMNカレントの双方について行なうことで、PC1側における当該モジュールについてシーンストアが行なわれる。ステップS9では、次のストア処理対象のモジュールを指定を行い、未処理のモジュールが残っていれば(ステップS10のYES)、前記指定したモジュールについてステップS4〜ステップS8を実行する。上記の処理を当該音楽LAN10の全てのモジュールについて行なうことで、音楽LAN10の全てのモジュールにおける現在の動作データと論理接続設定のセットをシーンデータとしてストアできる。
各機器2〜6にシーンリコールイベントを送信した後乃至オフライン状態の場合は、PC1側ではステップS18以下の処理により、統合CADワークメモリの各モジュール毎にシーンリコール処理を行なう。すなわち、ステップS18において、最初にストアリコール処理するモジュールを指定し、ステップS19において図11の統合CADシーンメモリの該指定されたモジュールについてリコールすべきシーン番号に基づき、当該モジュールの各ライブラリのデータ番号指定データ(図11のMDp,MNDpやSMp)を取得し、ステップS20において前記取得した各データ番号に対応する各動作データのセットと論理接続データのセットをPC1上の統合CADワークメモリの当該モジュールの各ライブラリから同各カレントに読み出して、当該シーンをリコールする。ここで当該モジュールがSモジュールである場合は、取得したSMpが直前現在のSモジュールと同じ種類を示しているか否かを判断し、同じ種類を示している場合は、当該現在処理すべきモジュールに対応するカレントをそのまま使用して、同じ種類でない場合は、取得したSMpに対応したデータ構成のカレントを用意して、当該シーンのリコールに使う。ステップS21では、次のリコール処理対象のモジュールを指定し、未処理のモジュールが残っていれば(ステップS22のYES)、前記指定したモジュールについてステップS19〜ステップS21を実行する。上記の処理を当該音楽LAN10の全てのモジュールについて行なうことで、音楽LAN10の全てのモジュールの動作データと論理接続設定について所望のシーンをリコールできる。
なお、モジュールのカレントの各種パラメータ値が変更される状況としては、そのモジュールに対応する動作パラメータ設定画面における個別のパラメータに対応した操作子の操作時に限らず、同画面でそのモジュールのライブラリのリコール(シーンのリコールではない)を行なった場合等も考えられる。また、オンライン中は、PC1と各機器2〜6のワークメモリの各種カレントにおける各動作データの同期が崩れていないか定期的にチェックするようにすればよく、例えば、動作データを適宜ブロック分けし、該ブロック毎のチェックサムを各機器2〜6からPC1に対して送信し、PC1側では該チェックサムに基づきその一致(同期が崩れていないかどうか)を確認するようにすることができる。ある機器のあるブロックで同期が崩れていることが検出された場合は、ユーザに指示を仰いで、或いは、自動的に、そのブロックのデータをPC1側から機器側へ(乃至、その機器側からPC1側へ)転送し、その機器側(乃至PC1側)で受信したブロックをカレントに上書きすることにより、同期を回復するようにすればよい。この方式であれば、同期が部分的に崩れていても、そのブロックのみの転送で同期を回復できる。
図4において統合CAD画面の上側にはいくつかのメニューボタン又はタブが配列表示されている。このうち「Devices」のメニューボタンをユーザがマウスクリックすると、デバイスについてポップアップメニューが開き、該ポップアップメニューには、音楽LAN10内に追加可能なハードウェアモジュール(つまりリモート制御ソフトがプラグインされているデヴァイス)のリストが表示される。ユーザは、このリストの中から所望のハードウェアモジュールを選択することで、統合CAD画面に新規のハードウェアモジュールのアイコンを追加表示させることができる。
また、「Modules」のメニューボタンをユーザがマウスクリックすると、ソフトウェアモジュールについてポップアップメニューが開く。このポップアップには音楽LAN10内に追加可能なSモジュールのリスト、すなわち、Mライブラリ(図8等参照)に入っているSモジュール乃至USモジュールのリストがポップアップ表示される。なお、以下では格別の断りのない場合は、USモジュールをも含めて「Sモジュール」と言う。ユーザは、このリストの中から所望のSモジュールを指定し、統合CAD画面に該選択したSモジュールのアイコンを追加表示させることができる。このとき、Sモジュールの追加場所、すなわち、PC1でSモジュールを実現するか、ネットワーク中のエンジン2又は5においてSモジュールを実現するかは任意に選択しうる。
一方、リソース割当がリソース不足等の理由で失敗した場合(ステップS736のNO)は、ステップS40において所定のエラー処理によりPC1のディスプレイ上にエラー表示(例えば「リソース不足」等、適宜のメッセージ表示)が行なわれ、当該処理を終了する。
なお、上記ステップS51の結線変更が可能かどうか確認する処理や、ステップS55の結線変更処理の詳細については後述する。
PC1の統合CADソフトがオンライン状態の場合(ステップS63のYES)、ステップS64において当該Sモジュールの停止イベントを、該Sモジュールを実現しているエンジンに送信し、該エンジン上のSモジュールを停止させる。なお、オフラインであれば(ステップS63のNO)、エンジンに対する停止イベントの送信は行なわない。また、ステップS65において、PC1における該Sモジュールのリモート制御を停止し、統合CADワークメモリ内の当該SモジュールのSM_IDに対応するワークエリアの各カレントを開放する。結線変更ができない場合(ステップS59のNO)や、新規Sモジュール配置処理に失敗した場合(ステップS61のNO)は、上記と同様なエラー処理が行われる(ステップS66)。なお、ステップS57又はS66でエラー処理が行われた場合は、Sモジュールの移動に失敗したということであるので、その後のステップS50では、当該Sモジュールのアイコンは移動されない。
結線の設定・変更が同一機器内で行なわれる場合(ステップS67のYES)、ステップS68において、指示された結線の設定・変更が可能かどうか確認する。ここでは、指定された結線を実施するための当該機器内でのリソース(信号処理部23内の1DSPの内部レジスタや2DSP間の通信ラインなど)の割当が行なわれる。リソース割当は、PC内の結線の場合はメモリ領域等の演算リソースの割当を行い、エンジン内の結線の場合は演算リソースと、Sモジュール間の結線リソースの割当を行なう。指示された結線の設定・変更が可能であって(ステップS69のYES)、PC1の統合CADソフトがオンライン状態の場合(ステップS70のYES)、ステップS71において当該結線がを行なわれるう機器(具体的にはエンジン)に対して結線を指示する結線イベントを、ステップS68の割当に従うリソース指定データと共に送信する。それらを受信したエンジンは、そのエンジン内の該リソース指定データの示すリソースを使用して、該結線イベントの示すSモジュール間の結線を実行する。なお、PC内で結線を行なうときはオンライン状態であっても結線イベントの送信は不要である。また、オフライン状態の場合(ステップS70のYES)には結線イベントの送信は行なわれない。ステップS72では、PC1において当該結線を実施する機器について当該結線の設定を追加する。すなわち、PC内の結線の場合は、PC1が制御する両Sモジュール(送信側と受信側)について、それぞれ結線の設定内容を書き込む。また、エンジン内の結線の場合は、PC1の統合CADワークメモリ内の当該エンジンのワークエリアにおいて両Sモジュール(送信側と受信側)について、それぞれ当該結線の設定内容を書き込めばよい。なお、リソース不足等により指示された結線の設定・変更が不可能な場合(ステップS69のNO)、例えばエラーメッセージ表示等、所定のエラー処理を行う(ステップS73)。
なお、送信側機器、受信側機器乃至ネットワークの通信帯域のリソース不足等により指示された結線の設定・変更が不可能な場合(ステップS75のNO)には上記と同様に、所定のエラー処理を行う(ステップS79)。
ステップS81において、音楽LAN10上の全てのモジュール(音楽機器)のID情報に基づき、当該統合CADソフトによって一括同期化の対象とされている各モジュール(図12(a)の画面にリストアップされている各モジュール)に関するのID情報(∪_ID、HW_ID、および、SW_ID)のうち、個々の機器毎に固有のID情報「U_ID」が一致する機器を音楽LAN10内から検索し、一括同期化対象の各モジュールに対して、「U_ID」が一致する機器を割り当てる。また、「U_ID」が一致する機器が音楽LAN10上に存在せず、一括同期化対象のモジュール群に機器を未割当のモジュールが存在している場合には(ステップS82の「あり」)、音楽LAN10上の全てのモジュール(音楽機器)のID情報に基づき、各機器の機種を特定するID情報「HW_ID」が未割当モジュールの「HW_ID」と一致する機器を音楽LAN10内から検索し、未割当モジュールに対して、「HW_ID」が一致する機器を割り当てる。
また、割り当てられた音楽機器が、統合CAD側の∪_IDが示す機器、又は、それと等価な機器(ハードウェアIDが一致)である場合は、統合CADソフトと該機器の動作データ及び論理接続データの構成が−致するので、統合CADソフトと当該機器の間で動作データ及び論理接続データをそのまま転送するだけでよいが、そうでない機器(代替する機器)の場合は、その同期化対象のモジュール又は機器の種類に応じて適宜追加の処理が必要になる。例えば、統合CAD側から音楽機器側への転送を行うとき、割り当てられた音楽機器が前記「大きい機能の装置」である場合は、動作データ及び論理接続データの構成が相互に異なるので、当該機器の動作データ及び論理接続データの(より大きな)構成に変換しつつ転送を行う。また、等価なSモジュールを実行可能なエンジンである場合は、転送に先立って該エンジンで該等価なSモジュールを起動し、該エンジンのワークメモリに当該Sモジュールに対応する記憶が用意できてから、動作データ及び論理接続データの転送を行う。何れの場合も、論理接続データはそのまま使うことができないので、当該Sモジュールの論理接続が前記U_IDの示す機器のモジュールの論理接続と同じになるよう、該論理接続データを転送先の機器の状況に応じて適宜変換する。一方、PC1で代替する場合は、統合CADソフトの当該機器の動作データ及び論理接続データの記憶領域をそのまま当該Sモジュールの記憶領域として使用して該PC1にて等価なSモジュールを起動すればよい。該Sモジュールは、リモート動作ではなくローカル動作を行う。或いは、該等価なSモジュールを別の記憶領域を使用するように起動してそこへ動作データ及び論理接続データをコピーし、PC1内でのリモート動作を行わせるようにしてもよい。
ステップS89において次に同期化処理を実行するモジュールの指定を行い、指定されたモジュールがあれば(ステップS90のYES)、ステップS87〜S89の処理を各モジュールについて実行する。これにより、一括同期化の対象とされている全モジュール(典型的には音楽LAN10上の全てのモジュール)の同期化が行なわれる。
2〜6 音楽機器
10 音楽LAN
Claims (10)
- ネットワークを介して接続された複数の機器と該制御装置により構成される音楽システムにおいて、前記複数の機器の設定状態を前記ネットワークを介してリモート制御する制御装置であって、
前記各機器毎に、当該機器の動作内容をリモート制御するための第1カレントデータセット、及び当該機器と他の機器との間の論理接続をリモート制御するための第2カレントデータセットをそれぞれ記憶するカレントメモリと、
前記各機器毎に、当該機器の動作内容をリモート制御するための第1データセット、及び当該機器と他の機器との間の論理接続をリモート制御するための第2データセットをそれぞれ複数記憶するライブラリメモリと、
シーンの読み出し指示に応じてシーン読み出し制御を行うシーン制御部と
を具備し、前記シーン制御部が行う前記シーン読み出し制御とは、前記各機器毎のライブラリメモリに記憶されている前記読み出し指示されたシーンに対応する前記第1及び第2データセットをそれぞれ読み出して、これをそれぞれに対応する前記各機器毎のカレントメモリに前記第1及び第2カレントデータセットとしてそれぞれ記憶させ、かつ、前記音楽システム内の各機器に、前記読み出し指示されたシーンの読み出し命令を前記ネットワークを介して送信することにより、前記制御装置と前記複数の機器がシーンの読み出しを一括して行なうことができるようにすることである、ことを特徴とする制御装置。 - 前記シーン制御部は、更に、シーンの書き込み指示に応じて、シーン書き込み制御を行うものであり、前記シーン書き込み制御とは、前記各機器毎のカレントメモリに記憶されている前記第1及び第2カレントデータセットを、前記書き込み指示されたシーンに対応付けて、前記第1及び第2データセットとして、それぞれに対応する前記各機器毎の前記ライブラリメモリに書き込み、かつ前記音楽システム内の各機器に、前記書き込み指示されたシーンの書き込み命令を前記ネットワークを介して送信することにより、前記制御装置と前記複数の機器についてシーンの書き込みを一括して行うものである、請求項1に記載の制御装置。
- 前記シーン読み出し指示及び前記シーン書き込み指示は、ユーザの操作に従って発生される、請求項2に記載の制御装置。
- 所与の同期化指示に応じて、前記各機器毎の前記カレントメモリ及び前記ライブラリメモリの内容を、前記音楽システム内の対応する機器に一括して送出する、又は、該音楽システム内の前記各機器の動作内容及び論理接続の設定状態を該各機器に対応する前記カレントメモリ及び前記ライブラリメモリに一括して書き込む同期化装置を更ステに具える、請求項1に記載の制御装置。
- 前記音楽システムにおける前記各機器は、
当該機器の現在の動作内容を制御するための第1カレントデータセット、及び当該機器と他の機器との間の論理接続を制御するための第2カレントデータセットを記憶するローカルカレントメモリと、
当該機器の動作内容を制御するための第1データセット、及び当該機器と他の機器との間の論理接続を制御するための第2データセットをそれぞれ複数記憶するローカルライブラリメモリと、
前記制御機器から送信される前記シーンの読み出し命令に応じて、当該機器内の前記ライブラリメモリに記憶されている前記読み出し指示されたシーンに対応する前記第1及び第2データセットを読み出して、当該機器内の前記カレントメモリに前記第1及び第2カレントデータセットとして記憶させるローカルシーン制御部と
を具備する、請求項1に記載の制御装置。 - 前記シーン制御部は、前記各機器毎の前記シーンのそれぞれを管理するシーン指定データを記憶するシーンメモリを具え、前記シーン指定データは、各シーンに対応する前記各機器毎のライブラリメモリにおける前記第1及び第2データセットの記憶位置をそれぞれ指定するデータであり、
前記シーン制御部は、前記読み出し指示されたシーンに対応する前記シーン指定データを前記シーンメモリから読み出し、読み出されたシーン指定データの指定する前記第1及び第2データセットを、当該シーンに対応する第1及び第2データセットとして特定して、前記各機器毎のライブラリメモリから、読み出す、請求項1に記載の制御装置。 - 前記シーン制御部は、前記各機器毎の前記シーンのそれぞれを管理するシーン指定データを記憶するシーンメモリを具え、前記シーン指定データは、各シーンに対応する前記各機器毎のライブラリメモリにおける前記第1及び第2データセットの記憶位置をそれぞれ指定するデータであり、
前記シーン制御部は、前記シーンの書き込み指示に応じて、前記カレントメモリに記憶されている前記第1及び第2カレントデータセットを前記第1及び第2データセットとして前記ライブラリメモリに書き込んだ際に、該ライブラリメモリにおける該書き込まれた第1及び第2データセットの記憶位置を指定するシーン指定データを、当該シーンに対応する前記シーン指定データとして前記シーンメモリに書き込む、請求項2に記載の制御装置。 - ネットワークを介して接続された複数の機器と該制御ノードにより構成される音楽システムにおいて、前記複数の機器の設定状態を前記ネットワークを介してリモート制御するために、制御ノードのコンピュータに下記ステップを実行させるためのプログラムであって、該プログラムは、
前記制御ノードのメモリ装置内に、前記各機器毎のカレントメモリを確立するステップと、ここで、各機器毎の前記カレントメモリは、各機器毎に、当該機器の動作内容をリモート制御するための第1カレントデータセット、及び当該機器と他の機器との間の論理接続をリモート制御するための第2カレントデータセットをそれぞれ記憶するためのものであり、
前記制御ノードのメモリ装置内に、前記各機器毎のライブラリメモリを確立するステップと、ここで、各機器毎の前記ライブラリメモリは、各機器毎に、当該機器の動作内容をリモート制御するための第1データセット、及び当該機器と他の機器との間の論理接続をリモート制御するための第2データセットをそれぞれ複数記憶するためのものであり、
シーンの読み出し指示に応じてシーン読み出し制御を行うステップとを含み、ここで、前記シーン読み出し制御とは、前記各機器毎のライブラリメモリに記憶されている前記読み出し指示されたシーンに対応する前記第1及び第2データセットをそれぞれ読み出して、これをそれぞれに対応する前記各機器毎のカレントメモリに前記第1及び第2カレントデータセットとしてそれぞれ記憶させ、かつ、前記音楽システム内の各機器に、前記読み出し指示されたシーンの読み出し命令を前記ネットワークを介して送信することにより、前記制御装置と前記複数の機器がシーンの読み出しを一括して行なうことができるようにすることである。 - 更に、シーンの書き込み指示に応じて、シーン書き込み制御を行うステップを含み、前記シーン書き込み制御とは、前記各機器毎のカレントメモリに記憶されている前記第1及び第2カレントデータセットを、前記書き込み指示されたシーンに対応付けて、前記第1及び第2データセットとして、それぞれに対応する前記各機器毎の前記ライブラリメモリに書き込み、かつ前記音楽システム内の各機器に、前記書き込み指示されたシーンの書き込み命令を前記ネットワークを介して送信することにより、前記制御装置と前記複数の機器についてシーンの書き込みを一括して行うものである、請求項8に記載のプログラム。
- ネットワークを介して接続された複数の機器と制御装置により構成される音楽システムであって、前記制御装置は、前記複数の機器の設定状態を前記ネットワークを介してリモート制御するものであり、
前記各機器は、
当該機器の現在の動作内容を制御するための第1カレントデータセット、及び当該機器と他の機器との間の論理接続を制御するための第2カレントデータセットを記憶するローカルカレントメモリと、
当該機器の動作内容を制御するための第1データセット、及び当該機器と他の機器との間の論理接続を制御するための第2データセットをそれぞれ複数記憶するローカルライブラリメモリと、
前記制御機器から送信される前記シーンの読み出し命令に応じて、当該機器内の前記ローカルライブラリメモリに記憶されている前記読み出し指示されたシーンに対応する前記第1及び第2データセットを読み出して、当該機器内の前記ローカルカレントメモリに前記第1及び第2カレントデータセットとして記憶させるローカルシーン制御部と
を具備し、
前記制御装置は、
前記各機器毎に、当該機器の動作内容をリモート制御するための第1カレントデータセット、及び当該機器と他の機器との間の論理接続をリモート制御するための第2カレントデータセットをそれぞれ記憶するカレントメモリと、
前記各機器毎に、当該機器の動作内容をリモート制御するための第1データセット、及び当該機器と他の機器との間の論理接続をリモート制御するための第2データセットをそれぞれ複数記憶するライブラリメモリと、
シーンの読み出し指示に応じてシーン読み出し制御を行うシーン制御部とを具備し、前記シーン読み出し制御とは、前記各機器毎のライブラリメモリに記憶されている前記読み出し指示されたシーンに対応する前記第1及び第2データセットをそれぞれ読み出して、これをそれぞれに対応する前記各機器毎のカレントメモリに前記第1及び第2カレントデータセットとしてそれぞれ記憶させ、かつ、前記音楽システム内の各機器に、前記読み出し指示されたシーンの読み出し命令を前記ネットワークを介して送信することにより、前記制御装置と前記複数の機器がシーンの読み出しを一括して行なうことができるようにすることである、
ことを特徴とする音楽システム。
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