JP4957324B2 - 音楽処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、演奏イベントやオーディオ信号の録音/再生、編集、ミキシングなどの一連の音楽処理を実行することができ、また、所定の音楽機能を備えたプラグインソフトを登録することにより、該プラグインソフトの該音楽機能を前記音楽処理の一部に利用できる音楽処理装置に関する。
従来、DAW(Digital Audio Warkstation )と呼ばれるパーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」という)にインストールされるアプリケーションソフトウェアが知られている。DAWが起動されたパソコンは音楽処理装置として動作し、MIDIイベントやオーディオ信号の録音/再生、編集、ミキシングなどの一連の音楽処理を実行することができるようになる。この音楽処理装置では、各音楽ファイルについて、MIDIイベントを記録するMIDIトラック、オーディオ信号を記録するオーディオトラック、オーディオ信号をミキシングするバスが作成されて、それぞれのトラックに記録できるようにされている。各トラックに対応してMIDIチャンネルストリップおよびオーディオchストリップが作成される。MIDIチャンネルストリップには、操作子が用意されておりその操作子の操作に応じて、対応するMIDIトラックで再生されるMIDIイベントの音量(エクスプレッション)や定位(パン)などが制御されるようになる。また、オーディオチャンネルストリップに用意されている操作子の操作に応じて、オーディオ信号の周波数特性、音量、定位などが制御されるようになる。
また、音楽処理装置には機能を追加するために楽器プラグインおよび効果器プラグインが用意されている。プラグインとは、アプリケーションソフトウェアに追加機能を提供するためのプログラムであり、楽器プラグインによりアナログシンセサイザやサンプラー、あるいは、ピアノやギター専用のソフトウェア音源(以下、「ソフト音源」という)を、音楽処理装置に追加することができる。また、効果器プラグインによりリバーブ、コンプレッサ、イコライザ等のソフトウェアエフェクタ(以下、「ソフト効果器」という)を音楽処理装置に追加することができる。楽器プラグインにより追加されたソフト音源を使用する際には、音楽処理装置において登録画面を開いてソフト音源の登録処理を行う。また、効果器プラグインにより追加されたソフト効果器を使用する際には、所望のオーディオチャンネルにソフト効果器を挿入する挿入処理を行う。登録処理あるいは挿入処理が行われることにより、楽器プラグインあるいは効果器プラグインのプログラムが実行されて、音楽処理装置とソフト音源あるいはソフト効果器との間でデータの授受を行うためのポートが設定されるようになる。このポートには、登録処理が行われることによりソフト音源の名称あるいはソフト効果器の名称が付与されるようになる。
さらに、音楽処理装置にはハードウェアの音楽機器を外部接続することにより、ハードウェア音源(以下、「ハード音源」という)やハードウェア効果器(以下、「ハード効果器」という)を追加することができる。外部の音楽機器は、音楽処理装置の音楽I/O部が備える個別端子であるアナログ出力ポート、アナログ入力ポート、SPDIFの入出力ポート、MIDI入力ポート、MIDI出力ポート等の静的なポートに対して接続される。さらに、外部の音楽機器が、音楽処理装置の音楽I/O部の音楽ネットワークI/Oに接続された音楽ネットワークに接続された場合、当該機器及び音楽処理装置にそれぞれオーディオやMIDIの入出力ポートが動的に形成され、それらの動的に形成されたポート間が論理的に結線される。また、外部に接続されたハード音源やハード効果器は、ユーザが、その名称や接続されているポートを設定することにより、音楽処理装置において、楽器プラグインや効果器プラグインのように使うことができる。音楽処理装置に音楽機器が外部接続されると、その音楽機器に音楽処理装置が問い合わせることにより取得したポート関連情報に基づいてポートが設定されるようになる。また、外部接続することにより追加されたハード音源を使用する際には、音楽処理装置において登録画面を開いてハード音源の登録処理を行うようにすればよい。さらに、外部接続することにより追加されたハード効果器を使用する際には、所望のオーディオチャンネルにハード効果器を挿入する挿入処理を行う。このように、ハード音源を追加することにより種々の音源を音楽処理装置に追加することができ、ハード効果器を追加することにより種々の効果器を音楽処理装置に追加することができるようになる。
従来の音楽処理装置の静的なポートでは、音楽機器を外部接続した際に、そのポートに何の機器が接続されたか確認したり、その機器の名称を取得することはできなかった。また、従来の音楽処理装置の動的なポートでは、音楽機器を外部接続した際に、接続に必要なポートの生成と、ポート間の結線が自動で行われるが、その接続された機器の名称や種別、その音楽処理装置側の接続ポートなどの情報は音楽I/O部に関する制御処理の中にとどめられており、音楽処理装置のその他の処理で用いられることはなかった。このため、追加された音楽機器を楽器プラグイン、効果器プラグインとして使用したければ、接続された機器の名称、その機器が接続されているポートの情報、その機器のリモート制御ソフトに関する情報等を手動で設定しなければならず設定作業が煩雑になるという問題点があった。また、外部接続してあった音楽機器が誤操作や事故で切り離されても、当該音楽機器名が表示される表示画面は変更されずユーザが切り離されたことに気が付きにくいという問題点があった。さらに、音楽機器が切り離されたことに気がついて当該音楽機器を再接続したときには、当該音楽機器に設定されていたデータが消去されていることから手動でデータを再設定しなければならないという問題点があった。
そこで、本発明は外部接続された外部機器を使用する際の設定を容易に行うことができる音楽処理装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の音楽処理装置は、接続された外部機器を検出するとともに、検出された外部機器からの情報に基づいて当該外部機器の機器データを生成してライブラリ手段に記憶し、ライブラリ手段に記憶された機器から使用登録された機器をラックオブジェクトに登録することにより音楽処理の一部として利用できるようにしたことを最も主要な特徴としている。
本発明は、音楽機器が外部接続された際に、接続された外部機器を検出するとともに、検出された外部機器からの情報に基づいて当該外部機器の機器データを生成してライブラリ手段に記憶し、ライブラリ手段に記憶された機器から使用登録された機器をラックオブジェクトに登録することにより音楽処理の一部として利用できるようにしている。これにより、外部接続された音楽機器を使用する際に、ライブラリ手段に記憶された機器から使用登録された外部機器をラックオブジェクトに登録する設定を行うことで音楽処理の一部として利用できるようになる。
本発明の音楽処理装置の実施例の構成を図1に示す。図1に示す音楽処理装置1は、DAW(Digital Audio Warkstation )と呼ばれるアプリケーションソフトウェアをパソコン(パーソナルコンピュータ)PCのOS(Operating System)上で起動させることにより実現されている。すなわち、DAW2が動作しているパソコンPCにより音楽処理装置1が実現されている。音楽処理装置1では、MIDIイベントやオーディオ信号の録音/再生、編集、ミキシングなどの一連の音楽処理を実行することができる。
音楽処理装置1においては、プロジェクトと呼ばれる各音楽ファイルについて、MIDIイベントを記録するMIDIトラック、オーディオ信号を記録するオーディオトラック、オーディオ信号をミキシングするバスをそれぞれ任意数ずつ、ユーザが作成することができるようにされている。MIDIトラックは、音楽処理装置1が備える1ないし複数のMIDI入力ポート/チャンネルの1つから入力するMIDIイベントを、各MIDIトラック毎に選択的に録音することができ、MIDIトラックで再生されるMIDIイベントの出力先として、音楽処理装置1が備える複数のMIDI出力ポート/チャンネルの中から任意の1つを選択することができるようにされている。そして、ユーザがMIDIトラックを作成する毎に、MIDIミキサ画面には対応するMIDIチャンネルストリップの表示が追加されるようになる。
このため、MIDIミキサ画面には、各MIDIトラックの出力に対応するMIDIチャンネルストリップが存在しており、さらに、ユーザがMIDIミキサ画面上において任意数のMIDIチャンネルストリップを作成することができる。前者の各MIDIチャンネルストリップでは、MIDIイベントの出力先をユーザが任意に選択することができ、また、後者の各MIDIチャンネルストリップでは、MIDIイベントの入力元およびMIDIイベントの出力先を、ユーザが任意に選択することができ、各MIDIチャンネルストリップに用意されている操作子の操作に応じて、対応するMIDIトラックで再生されるMIDIイベントの音量(エクスプレッション)や定位(パン)やミュートなどを制御することができる。
また、オーディオトラックは、録音のために入力されるオーディオ信号の入力元として、音楽処理装置1が備える複数のオーディオ入力ポートあるいはオーディオミキサのバスの中から任意の1つを各オーディオトラック毎に、ユーザが選択することができる。また、オーディオトラックで再生されるオーディオ信号の出力先(対応するオーディオチャンネルの出力先)として、音楽処理装置1が備える複数のオーディオ出力ポートあるいはオーディオミキサのバスの中からユーザが任意の1つを選択することができるようにされている。この場合、オーディオトラックと選択された出力先との間には、オーディオチャンネルが自動挿入される。そして、ユーザがオーディオトラックを作成する毎に、オーディオミキサ画面には対応するオーディオチャンネルストリップの表示が追加されるようになる。さらに、ユーザがバスを作成する毎に、オーディオミキサ画面にはそのバスの出力に対応するオーディオチャンネルストリップの表示が追加される。このため、オーディオミキサ画面には、各オーディオトラックと各バスに対応するオーディオチャンネルストリップが存在するようになる。
さらに、ユーザが、任意数のオーディオチャンネルストリップを作成することができる。前者(オーディオトラックおよびバス)の各オーディオチャンネルストリップでは、出力先を任意に選択することができ、後者の各オーディオチャンネルストリップでは、入力元および出力先を任意に選択することができる。具体的には、各オーディオチャンネルのチャンネルストリップでは、オーディオ信号の入力元として、音楽処理装置1が備える複数のオーディオ入力ポート、オーディオトラック、オーディオミキサのバスの中から任意の1つを選択可能であり、オーディオ信号の出力先として、音楽処理装置1が備える複数のオーディオ出力ポートあるいはオーディオミキサのバスの中から任意の1つを選択することができる。そして、オーディオミキサ画面における各オーディオチャンネルストリップに用意されている操作子の操作に応じて、対応するオーディオチャンネルにおけるオーディオ信号の周波数特性、音量、定位などを制御することができる。また、各バスは、入力する1ないし複数のオーディオ信号を混合し、混合されたオーディオ信号が対応するオーディオチャンネルストリップに供給されるようになる。
このような音楽処理装置1には、プラグインによりソフトウェア音源(以下、「ソフト音源」という)を追加することができると共に、プラグインによりソフトウェア効果器(以下、「ソフト効果器」という)を追加することができる。ソフト音源は楽器プラグインにより提供され、楽器プラグインによりアナログシンセサイザやサンプラー、あるいは、ピアノやギター専用のソフト音源(楽器)を音楽処理装置1に追加することができる。また、ソフト効果器は効果プラグインにより提供され、リバーブ、コンプレッサ、イコライザ等のソフト効果器を音楽処理装置1に追加することができる。なお、プラグインは、アプリケーションソフトウェア(DAW)に追加機能を提供するためのプログラムである。
楽器プラグインについて説明すると、音楽処理装置1の所定のフォルダに1ないし複数の楽器プラグインソフトのファイルを入れてDAW2を起動すると、その楽器プラグインソフトの情報がDAW2に読み込まれ、DAW2のラックオブジェクトである音源ラックで表示される音源メニューにその楽器プラグインソフトに対応するソフト音源(楽器)の名前が追加され、選択できるようになる。音源メニューでそのソフト音源が選択され音源ラックに登録されると、そのソフト音源のプログラムが起動され、1ないし複数のMIDI出力ポート/チャンネルおよびオーディオ入力ポートが生成されるようになる。この場合、MIDI出力ポート/チャンネルは、DAW2がそのソフト音源にMIDIイベントを供給するための仮想ポートであり、オーディオ入力ポートはそのソフト音源により生成されたオーディオ信号(楽音)を受けるためのポートである。このMIDI出力ポートおよびオーディオ入力ポートには、そのソフト音源(楽器)の名称が付与されるようになる。これにより、選択する際には、ソフト音源(楽器)の名称がポートに付されているため、各MIDIトラックあるいはMIDIチャンネルでは、MIDIイベントの出力先としてそのソフト音源用のMIDI出力ポートを容易に選択することができるようになり、また、各オーディオトラックあるいはオーディオチャンネルでは、オーディオ信号の入力元としてそのソフト音源用のオーディオ入力ポートを容易に選択できるようになる。登録されたソフト音源は、MIDI出力ポートを介してDAW2から当該ソフト音源に供給されるMIDIイベントに応じて1ないし複数のオーディオ信号を生成して混合し、混合されたオーディオ信号をオーディオ入力ポートを介してDAW2に出力するように動作する。
また、各楽器プラグインソフトにはエディタのプログラムが含まれており、音源ラックに登録された各ソフト音源の対応するエディタのパラメータ編集画面を開くことにより、当該ソフト音源の音色パラメータや音源パラメータ等の動作データを編集することができる。パラメータ編集画面は、音源ラックの表示画面に登録された各ソフト音源に対応して用意されたエディットボタン、そのソフト音源をMIDIイベントの出力先として設定したMIDIトラックの表示画面に用意されたエディットボタン、そのソフト音源をオーディオ信号の入力元として設定したオーディオチャンネルストリップの表示画面に用意されたエディットボタンの何れかが操作された際に開くようになる。
次に、効果プラグインについて説明すると、音楽処理装置1の所定のフォルダに1ないし複数の効果プラグインソフトのファイルを入れてDAW2を起動すると、その効果器プラグインソフトの情報がDAW2に読み込まれ、DAW2のオーディオチャンネルストリップの挿入設定部で表示される効果器メニューにその効果器プラグインソフトに対応するソフト効果器の名前が追加され、選択できるようになる。効果器メニューでそのソフト効果器が選択されオーディオチャンネルストリップに挿入されると、そのソフト効果器のプログラムが起動され、1ないし複数のオーディオ出力ポートおよびオーディオ入力ポートが生成され、オーディオ出力ポートにはそのオーディオチャンネルにおける挿入ポイントの直前の出力端子が接続され、オーディオ入力ポートにはその挿入ポイントの直後の入力端子が接続される。これにより、オーディオチャンネルにソフト効果器が挿入される。挿入されたソフト効果器には、そのオーディオチャンネルにおける挿入ポイントの直前の処理からのオーディオ信号が入力され、所定の効果付与処理が施されて効果付与されたオーディオ信号がそのオーディオチャンネルの挿入ポイントの直後の処理へ出力されるようになる。また、各効果器プラグインソフトにはエディタのプログラムが含まれており、挿入された各ソフト効果器の対応するエディタのパラメータ編集画面を開くことにより効果パラメータ等の動作データを編集することができる。パラメータ編集画面は、そのソフト効果器が挿入されたオーディオチャンネルストリップの効果用エディとボタンが操作された際に開くようになる。
さらに、音楽処理装置1に外部機器とされるハードウェアの音楽機器31〜34を外部接続し、対応する機器データを設定することにより、ハードウェア音源(以下、「ハード音源」という)やハードウェア効果器(以下、「ハード効果器」という)を追加することができる。音楽機器31〜34を音楽処理装置1に外部接続し機器データを設定することにより波形メモリ音源や物理モデル音源等のハード音源、鍵盤付きのシンセサイザ、あるいは、電子ピアノや電子ギター等の楽器、および、リバーブ、コンプレッサ、イコライザ等のハード効果器を音楽処理装置1に追加することができる。音楽処理装置1に音楽LAN30を介して音楽機器31〜33が外部接続されると、MIDIイベントやオーディオ信号のデータ交換を行うための論理的パスが自動ないし手動で設定され、その音楽機器31〜33に音楽処理装置1が問い合わせることにより取得した情報に基づいて、その機器の機器名、制御用のエディタ(リモート制御ソフト)との対応付け、および、MIDI入力/出力ポートやオーディオ入力/出力ポートのポート数の設定やその音楽機器とポートとの個別の対応付けの設定が行われるようになる。なお、ポートは論理的パスのサブアドレスとして機能する。静的なポートであるMIDI出力ポートやアナログ入力/出力ポートに接続された音楽機器34については、音楽処理装置1は音楽機器34からそういった情報を得ることができないので、機器名、エディタとの対応付け、ポート数、ポートとの対応付け等の設定は手動にて行われる。そして、対応する機器データの設定された音楽機器31〜34のハード音源を使用する際には、音楽処理装置1において音源ラックの登録画面を開いてにハード音源を登録すればよい。これにより、各MIDIトラックあるいはMIDIチャンネルストリップでは、そのハード音源の機器名により、MIDIイベントの出力先としてそのハード音源の接続されているMIDI出力ポートを選択することができるようになり、また、各オーディオトラックあるいはオーディオチャンネルストリップでは、そのハード音源の機器名により、オーディオ信号の入力元としてそのハード音源の接続されているオーディオ入力ポートを選択できるようになる。この場合、ハード音源とされる音楽機器用のポートの名称は、音源ラックに登録された際にハード音源(楽器)の名称に付け替えられ、ハード効果器の音楽機器用のポートの名称は、オーディオチャンネルに挿入された際にハード効果器の名称に付け替えられるようになる。このようにハード音源(楽器)の名称がポートに付されるようになるため、選択する際には容易にそのポートを選択することができるようになる。登録されたハード音源は、音楽処理装置1のMIDI出力ポートを介して当該ハード音源に入力されるMIDIイベントに応じて1ないし複数のオーディオ信号を生成して混合し、混合されたオーディオ信号をオーディオ入力ポートを介して音楽処理装置1に出力するようになる。
さらに、外部接続することにより追加されたハード効果器を使用する際には、所望のオーディオチャンネルの挿入ポイントにハード効果器を挿入する挿入処理を行えばよい。ここで、そのハード効果器の機器名およびポートとの対応付けの設定がされていれば、挿入の指示は、その効果器の機器名で行うことができる。指示された効果器のオーディオ出力ポートにはそのオーディオチャンネルの挿入ポイントの直前の出力端子が接続され、オーディオ入力ポートにはその挿入ポイントの直後の入力端子が接続される。これによりそのオーディオチャンネルストリップにハード効果器が挿入される。挿入されたハード効果器には、そのオーディオチャンネルにおける挿入ポイントの直前の処理からのオーディオ信号が入力され、所定の効果付与処理が施されて効果付与されたオーディオ信号がそのオーディオチャンネルの挿入ポイントの直後の処理へ出力されるようになる。
なお、ハード音源のパラメータ編集およびハード効果器のパラメータ編集は、ソフト音源およびソフト効果器と同様にして行うことができる。
以上のように、楽器プラグインおよびハード音源を追加することにより種々の音源(楽器)を音楽処理装置1に追加することができ、効果プラグインおよびハード効果器を追加することにより種々の効果器を音楽処理装置1に追加することができるようになる。
図1に戻り、音楽処理装置1におけるDAW2はGUI制御部11を備えている。GUI制御部11におけるGUI(Graphical User Interface )は、ユーザに対する情報の表示にグラフィックを多用して、大半の操作をマウスなどのポインティングデバイスによって行なうことができるユーザインターフェースである。GUI制御部11は、各種楽器プラグイン12、MIDIトラック&MIDIミキサ制御部13、リモート制御部14、オーディオトラック&オーディオミキサ制御部15および各種効果プラグイン16における各種設定をGUI制御部11により表示される設定画面上でマウス等を操作することにより簡易な操作により行うことができる。これにより、上述した選択や設定およびパラメータの編集等をGUI制御部11により表示される画面上でマウス等を操作することにより行うことができる。
各種楽器プラグイン12は、プラグインフォルダにファイルが置かれた楽器プラグインソフトのうちの、音源ラックに登録され起動された楽器プラグインソフトから構成されており、各種効果プラグイン16は、プラグインフォルダにファイルが置かれた効果器プラグインソフトのうち、オーディオチャンネルストリップに挿入され起動された効果器プラグインソフトから構成されている。
また、MIDIトラック&MIDIミキサ制御部13は、各MIDIトラックにおけるMIDIイベントの入力元と出力先、および、MIDIミキサにおけるMIDIチャンネルのMIDIイベントの入力元と出力先の設定を含むMIDIトラックおよびMIDIミキサの制御を行っており、MIDIイベントの入力元と出力先の設定は、その他の各種設定と同様にユーザがGUI制御部11により表示される設定画面上でマウス等を操作することにより行うことができる。
オーディオトラック&オーディオミキサ制御部15は、各オーディオトラックにおける入力元と出力先、および、オーディオミキサにおけるバスの入力元と出力先の設定を含むオーディオトラックおよびオーディオミキサの制御を行っており、入力元と出力先の設定は、その他の設定と同様にユーザがGUI制御部11により表示される設定画面上でマウス等を操作することにより行うことができる。
リモート制御部14は、音楽処理装置1に外部接続された音楽機器31〜34の各パラメータや各種設定をコントロールすることができる。この場合、リモート制御部14はシリアル通信により音楽機器31〜34と通信を行うことにより、当該音楽機器31〜34の各パラメータや各種設定を行えるようにしている。このリモート制御部14では、音楽機器31〜34に対するエディットボタンが操作されてその編集画面が開かれ、この編集画面においてユーザがマウス等を操作することにより音楽機器31〜34の各パラメータの編集や各種設定の設定指示が行われる。なお、リモート制御部14がMIDI通信路により音楽機器31〜34と通信を行うようにしてもよい。
DAW2におけるMIDIトラック&MIDIミキサ制御部13、リモート制御部14、オーディオトラック&オーディオミキサ制御部15とドライバ群20との間には、OS(Operating System)のAPI(Application Programming Interface)17が介在されている。APIとは、アプリケーションから利用できるOSやプログラミング言語で用意された機能の入り口であり、ファイル制御、ウインドウ制御、画像処理、文字制御などのための関数として提供されている。ドライバ群20には、接続された音楽機器31〜34を動作させるためのソフトウェアであるドライバが複数種類用意されており、用意されているドライバは、各種のMIDI機器用の各種MIDIドライバ21、シリアル通信用のS通信ドライバおよび各種オーディオ機器用の各種WAVEドライバとされている。そして、音楽処理装置1に用意された各種音楽I/O25により音楽機器31〜34と接続されている。各種音楽I/O25には、MIDII/Oポート、シリアルI/OポートおよびオーディオI/Oポートを少なくとも備えている。音楽処理装置1に用意されている各種音楽I/O25には、音楽機器34のように直接接続することができるインターフェースを備えている音楽機器は直接接続される。また、各種音楽I/O25には音楽LAN(Local Area Network)30が接続されており、この音楽LAN30のネットワークに音楽機器31,32,33が接続されている。音楽LAN30は、IEEE1396、USB(Universal Serial Bus)、イーサネットやmLAN(登録商標)等で構成され、MIDIイベント、オーディオ信号、シリアル信号等をリアルタイム伝送できる音楽ネットワークとされている。音楽LANに接続される各音楽機器には、MIDIイベント、オーディオ信号、シリアル信号等の伝送を行うための論理的な入出力ポートがハードウェア的に設けられており、一方、音楽処理装置1には接続しようとする音楽機器に合わせて論理的な入出力ポートがソフトウェア的に生成され、音楽処理装置1と各音楽機器の入出力ポート間にMIDIイベントやオーディオ信号を伝送するための論理的な結線が行われる。
これにより、あるMIDIトラックの入力元としていずれかの音楽機器31〜34が設定されている場合は、例えばMIDI鍵盤とされている音楽機器31〜33のMIDI出力ポートからのMIDIイベントが、各種音楽I/O25におけるMIDI入力ポートから音楽処理装置1に取り込まれ、各種MIDIドライバ21およびOSのAPI17の機能によりDAW2へ渡され、MIDIトラック&MIDIミキサ制御部13の制御により当該MIDIトラックに取り込まれるようになる。また、あるMIDIトラックのMIDIイベントの出力先としてハード音源の音楽機器31〜33のMIDI入力ポートに接続されたMIDI出力ポートが設定されている共に、あるオーディオトラック/オーディオミキサのバスのオーディオ信号の入力元として、当該ハード音源の音楽機器31〜33のオーディオ出力ポートに接続されたオーディオ入力ポートが設定されている場合は、MIDIトラック&MIDIミキサ制御部13の制御により前記MIDIトラックから出力されたMIDIイベントが、OSのAPI17、各種MIDIドライバ21の機能により各種音楽I/O25に渡され、そのMIDI出力ポートを介して当該ハード音源の音楽機器31〜34に供給される。そのハード音源においては、供給されたMIDIイベントに基づいて1つまたは複数のオーディオ信号(楽音)が生成され、このオーディオ信号が各種音楽I/O25のオーディオ入力ポートから取り込まれる。取り込まれたオーディオ信号は、各種WAVEドライバ23およびOSのAPI17の機能によりDAW2へ渡され、オーディオトラック&オーディオミキサ制御部15の制御により設定されたオーディオトラック/オーディオミキサのバスに取り込まれるようになる。
また、音楽処理装置1に外部接続されている音楽機器31〜34の各パラメータや各種設定を行うリモート制御部14は、S通信ドライバ22および各種音楽I/O25におけるシリアルI/Oポートを使用して、各種設定を行う音楽機器31〜34とシリアル通信を行うことにより、当該音楽機器31〜34の各パラメータの編集や各種設定を行うようにしている。音楽処理装置1には、音楽機器31〜34の各々のパラメータを記憶するためのパラメータメモリが設けられている。このパラメータメモリは、音楽処理装置1を実現しているパソコンPCに備えられている読出および書込可能な不揮発性あるいは揮発性の記憶デバイスとされる。ここで、音楽処理装置1を実現するパソコンPCの構成例を示すブロック図を図28に示す。図28に示すパソコンPCは、プログラム動作時のワークメモリ等として機能する揮発性の記憶デバイスであるRAM(Random Access Memory)4、ハードディスク3aやフラッシュメモリ3b等の不揮発性の記憶デバイス、中央処理演算装置(CPU)5、ブートプログラム等を記憶したROM(Read Only Memory)6、各種操作画面や各種情報を表示するための液晶表示器(LCD)等の表示器7、キーボードやマウス等の操作子8、音楽機器31〜34等の外部装置を接続してこれら装置と通信を行うためのインターフェース部9(各種音楽I/O25を含む)により構成されており、CPU5と各部は図示しないバス等によって相互に接続されている。上記OS、DAW2(アプリケーションソフトウェア)、各種プラグインソフト等のプログラムを記録したファイルがハードディスク3aやフラッシュメモリ3b上の所定のフォルダに読み出し可能に記憶されており、CPU5がこれらファイルを適宜読み出して、各プログラムに基づく処理を実行することにより、パソコンPCが音楽処理装置1として機能するようになる。
なお、音楽処理装置1に外部接続されている音楽機器31〜34のいずれかが誤操作や事故等で切り離された場合は、切り離された音楽機器はダミー状態とされて使用できないようになる。この場合、当該音楽機器に設定されていたポートをダミー状態とすると共に、当該音楽機器に設定していたパラメータ情報等の動作データを保持しておく。さらに、当該機器が音楽LAN30に接続されていた場合は音楽LAN30の論理的パスを構築するための接続情報も保持しておく。そして、切り離された音楽機器が再び接続された際には、保持されていた接続情報に基づいてダミー化されたポートを元の動作状態に戻すと共に、動作データを当該機器に転送して元の動作状態に復帰させる。
次に、音楽処理装置1において録音や再生する際に表示されるアレンジウィンドウ40の画面を図2に示す。図2に示すアレンジウィンドウ40には、「MyMusic」というファイル名のプロジェクトファイルが表示されている。プロジェクトファイルは音楽処理装置1における1曲分の全データを含むデータを記憶するファイルであり、プロジェクトファイルは、図28に示された音楽処理装置1のパソコンPC内のハードディスク3aやフラッシュメモリ3bのような記憶デバイスに記憶される。音楽処理装置1は、CPU5にて実行されるOSやDAW2の処理により、プロジェクトファイルをパソコンPCのRAM4のワークメモリ領域にロードしたり、逆にワークメモリ領域の記憶内容を該ファイルとしてハードディスク3aやフラッシュメモリ3b等の記憶デバイスにセーブしたりすることができる。そのプロジェクトファイルのデータ構造を図4に示すが、プロジェクトファイル43は図示するように、ヘッダ、オーディオトラックのデータ(複数トラック分の波形データおよび管理データ)、オーディオミキサのデータ(複数チャンネル分のパラメータ)、MIDIトラックのデータ(複数トラック分のシーケンスデータ)、MIDIミキサのデータ(複数チャンネル分のパラメータ)、ソフト音源のデータ(起動されたソフト音源のパラメータ)、ハード音源のデータ(音源ラックに登録されたハード音源のパラメータ)、ソフト効果器のデータ(起動されたソフト効果器のパラメータ)、ハード効果器のデータ(挿入されたハード効果器のパラメータ)、TG(音源)テーブル&EF(効果器)テーブル、音楽LANのデータ、その他のデータから構成されている。ヘッダでは、ファイル名、作成年月日やサイズなどの情報が管理されている。TGテーブルは、音楽処理装置1に外部接続されたハード音源である音楽機器31〜34の各々の機器名、エディタとの対応付け、ポート数、ポートとの対応付け、等を含む機器データからなるテーブルであり、EFテーブルは、音楽処理装置1に外部接続されたハード効果器である音楽機器31〜34の各々の機器名、エディタとの対応付け、ポート数、ポートとの対応付け、等を含む機器データからなるテーブルである。また、音楽LANのデータは音楽LANを介して接続された音楽機器31〜33と音楽処理装置1との間での論理的結線を示す接続情報であり、プロジェクトファイル43内のその他のデータはユーザにより手動で設定された複数機器分の機器データからなる機器データライブラリ等の情報を記憶する領域である。
アレンジウィンドウ40には、トラックのタイプ(Type)を表示するトラックタイプ欄40bと、トラックの名前(TrackName)を表示するトラック名欄40cと、トラックの出力先を表示する出力先欄40dとがトラック毎に設けられており、各トラックの設定を行うためのエディットボタン40aが各トラックの先頭に表示されている。トラックタイプ欄40bには、オーディオトラックが「A」で示されており、MIDIトラックが「M」で示されている。プロジェクトファイル「MyMusic」では、トラック名が「Piano 1」のオーディオトラックの出力先がバス8(bus 8)とされ、トラック名が「Guitar」のオーディオトラックの出力先もバス8(bus 8)とされ、トラック名が「Sax」のオーディオトラックの出力先がバス12(bus 12)とされている。さらに、トラック名が「Drums」のMIDIトラックの出力先が音源名「MOTIE FS7」のハード音源の第1ポートとされ、トラック名が「Bass」のMIDIトラックの出力先が音源名「vB-5」のソフト音源とされ、トラック名が「Synth ES」のMIDIトラックの出力先が音源名「MOTIE FS7」のハード音源の第3ポートとされている。さらにまた、各トラックの時系列のイベントが各トラックに対応するようイベント表示部40eに表示されている。そして、表示された操作ボタン41をマウスでクリックして操作することにより、操作された操作ボタンに応じてアレンジウィンドウ40で選択されているトラックに録音したり、選択されたトラックを再生することができる。
次に、プラグインされたソフト音源および外部接続されたハード音源を使用する際に登録するラックオブジェクトである音源ラックのラック画面42を図3に示す。ラック画面42に示すように、音源ラックにはミュートボタン42cと、エディットボタン42dと音源名欄42bが設けられている。例えば、図3に示す音源ラック名42aが「カスタム1」の音源ラックでは、音源名「vGM」のソフト音源、音源名「MOTIE FS7」のハード音源、および音源名「vB-5」のソフト音源がマウントされている。ここで、音源名「vB-5」のソフト音源が音源ラックに登録されると、対応する楽器プラグインソフトのソフト音源のプログラムが実行されて、音楽処理装置1からソフト音源「vB-5」にMIDIイベントを供給するためのMIDI出力ポートと、ソフト音源「vB-5」において生成された楽音を音楽処理装置1に出力するためのオーディオ入力ポートが作成されるようになる。この場合、MIDI出力ポートおよびオーディオ入力ポートには、音源名である「vB-5」の名称が自動的に付与されるようになる。例えば、MIDIトラックでは、ソフト音源の名前「vB-5」でMIDIイベントの出力先を指定できるようになる。また、音源ラックにおけるソフト音源「vB-5」に対応するミュートボタン42cをオンすることにより、当該ソフト音源「vB-5」からオーディオ入力ポートを介して供給されるオーディオ信号をミュートすることができ、また、エディットボタン42dをクリックすることにより、ソフト音源「vB-5」の編集画面が開かれて、ソフト音源「vB-5」の音色パラメータや音源パラメータを編集することができるようになる。
次に、ミキサ画面を開くとソフト音源「vB-5」に対応してオーディオチャンネルストリップが追加されたミキサ画面が表示されるようになる。追加されたオーディオチャンネルストリップでは、そのオーディオチャンネルの入力と出力のルーティング、そのオーディオチャンネルへのソフト効果器あるいはハード効果器の挿入の設定を行うことができる。また、オーディオチャンネルストリップにはミュート、パン、フェーダの操作子とレベルメータが設けられている。オーディオチャンネルの入力と出力のルーティングの設定を行う際に開くポップアップメニューには、選択することのできる入力ポートと出力ポートに音源名やトラック名、バス名が付されて表示されることから、容易にルーティングの設定を行うことができる。
また、音源名「MOTIE FS7」のMIDI音源が音楽処理装置1に外部接続されたハード音源とされている場合は、ハード音源「MOTIE FS7」が音楽処理装置1に外部接続された際に、ハード音源「MOTIE FS7」に音楽処理装置1が問い合わせて、当該ハード音源「MOTIE FS7」の音源部の機器データを生成し、機器データライブラリに記憶する。そして、該ライブラリから当該ハード音源の機器データが選択され使用登録されると、当該ハード音源の機器データは機器データライブラリからTGテーブルに移動され、当該音源ラックに当該ハード音源「MOTIE FS7」を登録できるようになる。その後、音源ラックに当該ハード音源が登録されると、ミキサ画面には当該ハード音源に対応してオーディオチャンネルストリップが追加されたミキサ画面が表示されるようになる。音源ラックに登録されたハード音源については、TGテーブルの対応する機器データに基づいてポート名の置換が行われるので、ハード音源「MOTIE FS7」に対応するMIDI出力ポートおよびオーディオ入力ポートの名称は、音源名である「MOTIE FS7」の名称に付け替えられるようになる。さらに、音源ラックに登録されたハード音源については、TGテーブルの対応する機器データに基づいてエディタとの対応付けが行われるので、音源ラックのハード音源「MOTIE FS7」に対応するエディットボタン42dをクリックすることにより、ハード音源「MOTIE FS7」のエディタの編集画面が開かれて、ハード音源「MOTIE FS7」の音色パラメータや音源パラメータを編集することができるようになる。
次に、図5にミキサ画面44の一例を示す。図5に示すミキサ画面44において、各オーディオチャンネルストリップでは、そのオーディオチャンネルの入力と出力のルーティング、そのオーディオチャンネルへのソフト効果器あるいはハード効果器の挿入の設定を行うことができる。また、オーディオチャンネルストリップにはミュート44e、パン44f、フェーダ44gの操作子とレベルメータ44hが設けられている。そして、オーディオチャンネルの入力と出力のルーティングの設定を行う際に開くポップアップメニューでは、音源名やトラック名、バス名が付与された入力ポートないし出力ポートのメニューから選択すればよいため、容易にルーティングの設定を行うことができる。
なお、ミキサ画面44における左から2番目のオーディオチャンネルストリップでは、入力44aが「MOTIE FS7」に設定され出力44bが「A Tr 3」に設定されている。すなわち、このオーディオチャンネルでは、ハード音源「MOTIE FS7」において生成されたオーディオ信号(楽音)が、ハード音源「MOTIE FS7」用に設定されたオーディオ入力ポートからそのオーディオチャンネルに入力され、そのオーディオチャンネルからは3番目のオーディオトラック(A Tr 3)に出力されるように設定されていることがわかる。さらに、このオーディオチャンネルには効果器名「SPX1500 comp」の効果器44c、すなわちコンプレッサが挿入されている。コンプレッサは、音量が予め設定した閾値を超えた場合に、音量を設定した比率で減少させる効果器である。この効果器の効果パラメータは、その横に対応して表示されているエディットボタン44dを操作して効果器の編集画面を開くことにより編集することができる。
ここで、オーディオチャンネルにおいて効果器44cが挿入される挿入ポイントを図6に示す。効果器44cの挿入処理を行うと、入力44aとフェーダ44gとの間の挿入ポイント44c’に効果器44cが挿入される。すなわち、入力44aから入力されたオーディオ信号に効果器44cにより効果が付与されてフェーダ44gに出力される。フェーダ44gにおいて所定レベルに調整されたオーディオ信号は、ミュート44eを介して出力44bに出力される。そこで、オーディオチャンネルストリップに設けられているミュート44eのボタンを操作することによりミュートすることができる。なお、オーディオチャンネルにおける出力レベルはレベルメータ44hに表示される。
次に、図7にハード音源の情報を管理するTGテーブルのデータ構造を示す。TGテーブルには、ユーザがマニュアルで追加した音楽機器(ハード音源)の機器データが登録されると共に、TGライブラリに登録されている音楽機器(ハード音源)の機器データを登録することができる。
図7に示すようにTGテーブルは、TGテーブルのデータサイズや管理する機器数等の管理情報と、各音楽機器の機器データである機器1データ,機器2データ,機器3データ・・・から構成されている。各音楽機器の機器データのデータ構造は同様とされており、図7では機器3データのデータ構造が展開されて示されている。図7に示すように機器3データは、機器3データのデータサイズやI/Oデバイス数等の管理情報と、「MOTIE# FS」とされている機器名あるいは機器ID(identification)、「MF100008」とされている機器シリアル番号、「ML Editor-1」とされているエディタのプログラムないしインスタンスを示すエディタ対応付け情報、「ML#I/O#aS2」とされている制御用ポートを特定する制御用ポート情報、MIDIイベントおよびオーディオ信号の通信用のポートを示すポート情報、その他の情報とフラグから構成されている。ここで、機器シリアル番号は同種の音楽機器が複数台音楽処理装置1に外部接続された際にそれぞれの音楽機器を区別するための情報であり、エディタ対応付け情報は音楽機器のパラメータを編集するエディタ(リモート制御ソフト)を指定するリンク情報であり、同種のエディタが複数起動される場合であってもそのうちの1つのインスタンスとの対応付けできる情報である。制御用ポート情報は、リモート制御部(起動されたリモート制御ソフト)14がシリアル通信により音楽機器と通信を行う際のポートを示す情報であり、制御用ポートを介して音楽機器の各パラメータや各種設定が行われる。なお、制御用ポートはシリアルポートに限らずMIDI入力/出力ポートとすることもできる。また、フラグでは当該音楽機器が使用されているか否かの情報、および、動作状態かダミー状態かの情報が示される。また、その他情報は、I/Oデバイス毎の遅延特性やゲイン特性の情報とされる。
ポート情報は、管理情報とポート毎の情報からなり、図7にポート情報のデータ構造が展開されている。図7に示すように、ポート情報は、ポート情報のデータサイズ、MIDI出力ポート数、オーディオ入力ポート数、オーディオチャンネルのチャンネル構成等を管理する管理情報と、I/Oデバイスの情報、I/Oポートの情報、遅延およびリターンゲインからなるポート毎の情報とから構成されている。図7に示す例では、「MOTIE FS」との通信用として音楽処理装置1の1つのMIDI出力ポートと5.1チャンネル対応の6チャンネル分のオーディオ入力ポートとを指定する情報が設定されている。MIDI出力ポート(MIDI#out1)として音楽LANのI/Oデバイス「ML#I/O1」の論理I/Oポート「3M1」が指定されており、この出力ポートに関してはそれ以外のパラメータはない。6チャンネル分のオーディオ入力ポート(Audio#inL、Audio#inR、Audio#inC、Audio#inLS、Audio#inRS、Audio#inLE)として、音楽LANのI/Oデバイス「ML#I/O1」の6つの論理I/Oポート「2A1」、「2A2」、「2A3」、「2A4」、「2A5」、「2A6」が指定されており、各オーディオ入力ポートのパラメータとして0.8msの遅延と、−2dBのリターンゲインとが設定されている。「遅延」は、「MOTIE#FS」にMIDIイベントが供給されて対応するオーディオ信号が出力されるまでの遅れ時間であり、DAW2はその遅れを補償するように「MOTIE FS」に対して供給すべきMIDIイベントを、その時刻より早めに出力する機能を備えている。なお、I/Oポート「3M1」は、音楽LANに接続された音楽機器に対してMIDIイベントを出力するMIDI出力ポートとして音楽処理装置1内に論理的に形成されたポートであり、「3M1」の情報が読み込まれた際にMIDI出力ポートとして認識される。また、I/Oポート「2A1」〜「2A6」はオーディオ入力ポート用として用意されたポートであり、「2A1」〜「2A6」の情報が読み込まれた際にオーディオ入力ポートとして認識される。なお、ハード効果器についても、TGテーブルと同様のEFテーブルが作成されて管理されている。
次に、TGテーブルに音楽機器(ハード音源)の機器データを登録する外部音源登録画面を図8に示す。図8に示す外部音源登録画面46では、「外部楽器を追加」ボタン46aと「ライブラリ」ボタン46bとが設けられている。ユーザがマニュアルでハード音源を追加して登録する場合は、「外部楽器を追加」ボタン46aを操作することにより開く追加登録ダイアログにより、ハード音源の必要な情報を設定する項目をTGテーブルに追加して、その追加された項目に対して個別に手動で登録することができる。また、ライブラリ(機器データライブラリ)から音楽機器(ハード音源)の機器データをTGテーブルに登録する場合には、「ライブラリ」ボタン46bを操作する。これにより、ライブラリに登録されている音楽機器(ハード音源)の機器データを選択するための選択メニューが開き、所望の音楽機器(ハード音源)を選択することでTGテーブルに登録することができる。なお、ライブラリにはユーザのお気に入りとして登録された音楽機器(ハード音源)の機器データや、音楽機器(ハード音源)が音楽LANを介して音楽処理装置1に接続された際に自動登録された音楽機器(ハード音源)の機器データが登録されている。このように、TGテーブルへの登録処理を行った際に、登録された音楽機器(ハード音源)の機器データが外部音源登録画面における音楽機器のリストに追加されて表示されるようになる。
外部音源登録画面のリストには、TGテーブルに登録された音楽機器(ハード音源)の機器データとして、その音楽機器の名称と、その音楽機器に接続されているI/OデバイスとI/Oポートの情報(ポートを特定する情報)、その音楽機器を制御するエディタとその制御用ポートを示す情報、および、その音楽機器が使用されているか否かを示すフラグが示されている。図8に示す外部音源登録画面46では、音楽機器の機器名としてハード音源「TRITOTT」、「PHONTOM」、「MOTIE#FS」が登録されている。ハード音源名「TRITOTT」に続いて表示されている「制御/TOTT#Editor(ML#I/O1#aS1)」の「TOTT#Editor」はリモート制御用のソフトウェア(エディタ)を指定する情報であり、該ソフトウェアはハード音源「TRITOTT」をリモート制御してパラメータの編集や設定を行う際に起動される。また、「ML#I/O1#aS1」は、音楽LAN(例えばmLAN(登録商標))のI/O デバイス(ML#I/O1)のアシンクロナスチャンネル(a)におけるシリアルポート(S1)を意味している。すなわち、ハード音源「TRITOTT」は音楽LAN30に接続されている。また、ハード音源名「MOTIE#FS」に続いて表示されている「制御/MOTIE#Editor(ML#I/O1#aS2)」についても同様であり、リモート制御用として指定されたソフトウェア「MOTIE#Editor」は、ハード音源「MOTIE#FS」をリモート制御してパラメータの編集や設定を行う際に起動される。また、「ML#I/O1#aS2」はmLAN(登録商標)I/Oデバイス(ML#I/O1)のアシンクロナスチャンネル(a)におけるシリアルポート(S2)を意味している。すなわち、ハード音源「MOTIE#FS」もmLAN(登録商標)の音楽LAN30に接続されている。なお、ハード効果器についても、EFテーブルに音楽機器(ハード効果器)の機器データを登録するための同様な外部効果器登録画面が用意されており、同様の操作で音楽機器(ハード効果器)の機器データがEFテーブルに登録される。
図8に示す外部音源登録画面46では、ハード音源「MOTIE#FS」の階層が展開されて表示されており、1つ下の階層にはMIDII/Oポートの構成と、オーディオI/Oポートの構成が示されている。図示されるように、ハード音源「MOTIE#FS」用としてMIDI出力ポートを1つ(MIDI#out1)と、オーディオ入力ポートを6つ(Audio#inL、Audio#inR、Audio#inC、Audio#inLS、Audio#inRS、Audio#inLE)有している。これらのポートの項目には、図7に示すTGテーブルのハード音源「MOTIE#FS」の機器データに基づいて、I/OデバイスおよびI/Oポートの表示が行われている。この外部音源登録画面46での操作に応じて、TGテーブルに格納されている音楽機器の機器データが編集される。そして、TGテーブルに対応する機器データが登録されたハード音源は音源ラックにおけるTG選択メニューで表示されて選択することができるようになる。なお、ダミー状態となったハード音源は音源ラックにおけるTG選択メニューにおいてグレー表示されて選択することができないように表示される。そして、音源ラックのTG選択メニューで選択されて登録されると、外部音源登録画面46における使用の欄に「×」が表示されると共に、TGテーブルのフラグが使用されていることを示すフラグに変更される。さらに、そのハード音源の名称が、音源ラックにおけるTG選択メニューから削除され表示されないようになる。これにより、ハード音源は音源ラックにおいて2つ登録することができないようになる。なお、ソフト音源は、TGテーブルとは別に管理されているが、ソフト音源は一度登録されてもTG選択メニューに表示されて複数登録することができるようにされている。
次に、図9に「外部楽器を追加」ボタン46aを操作することにより開く追加登録ダイアログ47の画面を示す。図9に示す追加登録ダイアログ47においては、追加するハード音源の名称「PHONTOM」が楽器名の入力欄に入力されている。さらに、ハード音源「PHONTOM」のポート数として、MIDI出力ポート(MIDI#out)の入力欄に「1」が入力され、オーディオ入力ポート(Audio#in)の入力欄に「4」が入力されている。また、リモート制御用のソフトウェアの名称を「制御」の入力欄に入力することができると共に、リモート制御で使用するポートを「ポート」の入力欄に入力することができる。各入力欄に入力したデータに基づいて、ハード音源の機器データをTGテーブルに追加する場合は、「OK」ボタンを操作する。これにより、ハード音源「PHONTOM」の機器データがTGテーブルに追加され、外部音源登録画面46には対応する項目が表示される。この時点では、MIDI/オーディオの各入出力ポートを示すポート情報等の項目は未だ設定されておらず空欄となっているので、ユーザは、各項目の設定を手動で順次行わなければならない。また、追加しない場合は「Cancel」ボタンを操作すればよい。
ここで、ライブラリ(機器データライブラリ)について説明する。ライブラリには、ハード音源が登録されているTGライブラリと、ハード効果器が登録されているEFライブラリとがある。TGライブラリには、ユーザのお気に入りとして登録された音楽機器(ハード音源)の機器データや、音楽LANを介して音楽処理装置1に接続された際に自動登録された音楽機器(ハード音源)の機器データが登録されている。ユーザはTGライブラリから所望のハード音源の機器データを選択してTGテーブルに登録することができる。また、ユーザによる切り離し操作に限らず、誤操作や事故等で音楽処理装置1から音楽機器(ハード音源)が切り離された場合には、その音楽機器(ハード音源)の機器データがTGライブラリから削除される。この場合に、音源ラックに登録済みのハード音源が音楽処理装置1から切り離された場合は、その音楽機器(ハード音源)の登録は「ダミー」状態になるが、音楽機器(ハード音源)のパラメータ等の設定データは、音楽処理装置1内のパラメータメモリ(図28に示すパソコンPCのRAM4上のワークメモリ領域やハードディスク3aやフラッシュメモリ3b上の所定の作業領域等)に保持される。そして、再びそのハード音源が音楽処理装置1に接続された場合に、その保持された設定データがそのハード音源に転送されて自動設定されると共に、ダミー状態が解除され作動状態となる。なお、EFライブラリに関しても同様の処理が行われ、EFテーブルの音楽機器(ハード効果器)の機器データをEFテーブルに登録することができる。また、EFテーブルに登録された音楽機器は、オーディオチャンネルストリップにおいて挿入する効果器を選択するためのEF選択メニューに表示されて選択できるようになる。
また、EFライブラリには、ユーザのお気に入りとして登録された音楽機器(ハード効果器)の機器データや、音楽LANを介して音楽処理装置に接続された際に自動登録された音楽機器(ハード効果器)の機器データが登録されている。ユーザはEFライブラリから所望のハード効果器の機器データを選択してEFテーブルに登録することができる。EFテーブルに登録されたハード効果器はEF選択メニューに表示され、所望のオーディオチャンネルストリップに挿入することができるようになる。また、ユーザによる切り離し操作に限らず、誤操作や事故等で音楽処理装置1から音楽機器(ハード効果器)が切り離された場合には、その音楽機器(ハード効果器)がEFライブラリから削除される。この場合に、オーディオチャンネルストリップに挿入されているハード効果器が音楽処理装置1から切り離された場合は、その音楽機器(ハード効果器)は「ダミー」状態になるが、音楽機器(ハード効果器)のパラメータ等の設定データは、音楽処理装置1内のパラメータメモリ(図28に示すパソコンPCのRAM4上のワークメモリ領域やハードディスク3aやフラッシュメモリ3b上の所定の作業領域等)に保持される。そして、再びそのハード効果器が音楽処理装置1に接続された場合に、その保持された設定データがそのハード効果器に転送されて自動設定されると共に、ダミー状態が解除され作動状態となる。
次に、図8に示す外部音源登録画面において「外部楽器を追加」ボタン46aを操作した際に起動される「追加」ボタン操作イベント処理のフローチャートを図10に示す。
「追加」ボタン操作イベント処理が起動されると、ステップS10にて図9に示す追加登録ダイアログが開かれて表示される。次いで、ステップS11にて楽器名の入力欄、制御の入力欄、MIDI出力ポート(MIDI#out)の入力欄、オーディオ入力ポート(Audio#in)の入力欄への入力が受け付けられる。次いで、ステップS12にて登録の指示があったか否かが判定される。ここで、「OK」ボタンが操作された場合は登録の指示があったと判定されて、ステップS13にて当該ハード音源(楽器)の機器データが図7に示すTGテーブルに追加登録され、「追加」ボタン操作イベント処理が終了する。また、「Cancel」ボタンが操作されてステップS12にて登録の指示がないと判定された場合は、そのまま「追加」ボタン操作イベント処理が終了する。
なお、「追加」ボタン操作イベント処理により追加された音楽機器(ハード音源)のポート情報を記憶するポート記憶領域も作成されるが、該ポート情報における個別のポートの指定は未入力とされ、その表示を行うI/Oポート欄は空欄となっている。従って、ユーザは、空欄となっているI/Oポート欄を順次クリックし、ポートの指定を順次設定していかなければならない。なお、この時点では追加された音楽機器(ハード音源)は未だ音源ラックには登録されていない。また、音楽機器がハード効果器の場合は、EFテーブルに登録された時点で、オーディオチャンネルストリップにおけるEF選択メニューに表示されるが、未だ、個別ポートの指定が設定できていないので、挿入しても挿入ポイントの接続を行うことができない。
パソコンPCにおいてDAW2が起動され、パソコンPCが音楽処理装置1として機能している状態において、マウス等の操作子8による画面操作やインターフェイス部9(各種音楽I/O25を含む)における外部機器の接続検知等に応じて操作イベントや処理コマンドが発生し、DAW2の一部を構成する該イベントやコマンドに対応する処理ルーチンを適宜起動することにより、画面操作や外部機器の接続検知に応じた処理が行われる。以下、主要なイベント対応処理ルーチンおよびコマンド処理ルーチンを説明する。まず、外部音源登録画面あるいはTGテーブルにおける所望の音楽機器(楽器)のI/Oポート欄をクリックした際に起動されるクリックイベント処理のフローチャートを図12に示す。
外部音源登録画面における所望の音楽機器(楽器)のI/Oポート欄をクリックすると、クリックイベント処理が開始され、ステップS20にて音楽信号処理装置1のI/Oデバイスのポートのうち、クリックした当該欄に対応する種類で、かつ、未割当のポートが列挙されたメニューを表示する。次いで、ステップS21にて選択操作の入力が受け付けられ、メニューに表示されたいずれかを選択する選択の指示があるか否かがステップS22で判定される。ここで、選択の指示があると判定された場合は、ステップS23に進んでその選択されたポートを指定する情報をTGテーブルの当該機器の機器データに書き込む。そしてステップS24にてI/Oポート欄がクリックされた音楽機器(楽器)が音源ラックに登録されているかが判定され、当該音楽機器(楽器)が音源ラックに登録されている場合は、ステップS25に進む。ステップS25では、表示されるあるいは表示されているポート名のうち、当該選択されたポートの名称を当該音楽機器(楽器)のポート名に更新する。ステップS25の処理が終了した場合、および、ステップS22にてメニューの外等がクリックされて選択の指示がなかったと判断された場合は所望の楽器の所望のポート欄クリックイベント処理が終了する。このようにして、このクリックイベント処理が実行される毎に、1つのポートの指定の設定が行われる。
なお、音楽機器が効果器であった場合は、EFテーブルに登録された時点で、オーディオチャンネルストリップにおけるEF選択メニューに表示され、選択して挿入することができるようになる。従って、ステップS24では、「当該効果器が何れかのチャンネルストリップに挿入されているか?」が判定され、挿入されていた場合は、ステップS25において、その挿入ポイントに指定されたポートに対する結線が設定される。さらに、音楽機器が効果器の場合は、ステップS25において更新される「ポート名」が「効果器名」になり、更新された効果器名が、オーディオミキサの各オーディオチャンネルへ挿入する効果を選択するための「効果器選択メニュー」や、各オーディオチャンネルへの効果器の挿入を設定する設定部で表示されるようになる。
次に、所望の楽器のTGライブラリストア指示イベント処理のフローチャートを図11に示す。この処理は、例えばマウスの右クリックで表示されるメニューにおいてTGライブラリストアが選択された際に起動する。
所望の楽器のTGライブラリストア指示イベント処理が開始されると、ステップS30にてTGテーブルにおける音楽機器(楽器)の機器データが、音楽機器(楽器)単位で当該音楽機器(楽器)名に対応する名称でTGライブラリにお気に入りの音楽機器(楽器)として保存される。また、音楽機器が効果器とされている場合は、EFライブラリのストア指示がされた際に、EFテーブルにおける音楽機器(効果器)のデータが、音楽機器(効果器)単位で当該音楽機器(効果器)名に対応する名称でEFライブラリにお気に入りの音楽機器(効果器)として保存される。
次に、TGライブラリの所望の楽器のリコール指示イベント処理のフローチャートを図13に示す。この処理は、例えばマウスの右クリックで表示されるメニューにおいてTGライブラリリコール指示が選択された際に起動する。
TGライブラリの所望の楽器のリコール指示イベント処理が開始されると、ステップS40にてTGライブラリにおけるリコール指示された音楽機器(楽器)の機器データを読出し、TGテーブルに登録する。次いで、ステップS41にて登録された機器データがTGライブラリに自動登録された音楽機器(楽器)の機器データか否かが判定される。ここで、TGライブラリに自動登録された音楽機器(楽器)の機器データと判定された場合は、ステップS42に進みTGライブラリに自動登録された音楽機器(楽器)は1つのみ登録可能とされていることからTGライブラリに登録されていた当該音楽機器(楽器)を機器データと共に削除する。また、自動登録された音楽機器(楽器)の機器データではないと判定された場合は、ステップS43に分岐するが、当該音楽機器(楽器)はユーザがマニュアルでTGライブラリに登録した音楽機器(楽器)であり、その各ポートは既に使用されている可能性がある。そこで、ステップS43ではTGテーブルに登録された当該機器データにおける各ポートを、現在存在していて使用されていない各ポートに対応付けるようにする。次いで、ステップS44にて対応付けできなかったポートを削除する。ステップS42あるいはステップS44の処理が終了するとTGライブラリの所望の楽器のリコール指示イベント処理は終了する。
次に、音楽LANへの機器接続検出イベント処理のフローチャートを図14に示す。音楽LANへの機器接続検出イベント処理は所定周期毎に起動され、起動されるとステップS50にて新たに接続されたことが検出された音楽機器の機器ID等の機器情報が取得されて、音楽機器がハード音源なのかハード効果器なのかが判定される。次いで、ステップS51にて検出された音楽機器が音楽処理装置1で機能しているプラグ&プレイ機能に準拠しているか否かが判定される。ここで、準拠していないと判定されると自動接続することができないことから音楽LANへの機器接続検出イベント処理は終了する。また、準拠していると判定された場合はステップS52に進み音楽処理装置1が実現されているパソコン(PC)の制御の基で検出された音楽機器の音楽処理装置1への自動接続が行われる。ただし、音楽機器がmLANインタフェースを有している機器とされている場合は、当該機器が接続された際にmLANの機能により論理接続されていることから、この場合にはステップS52の処理を行う必要はない。
次いで、ステップS53にて検出された音楽機器にリモート制御部14がシリアル通信の経路により問い合わせて、機器名やMIDIポートおよびオーディオポートのデバイスI/OおよびI/Oポートの諸データを取得して機器データを作成する。そして、現在表示がダミー状態となっている音楽機器との対応付けが行われる。そして、ステップS55にてダミー状態となっているいずれかの音楽機器に検出された音楽機器が対応付けできたか否かが判定される。ここで、ダミー状態の音楽機器に対応していると判定された場合は、当該音楽機器にそのダミー状態の音楽機器のパラメータをパラメータメモリ(図28に示すパソコンPCのRAM4上のワークメモリ領域やハードディスク3aやフラッシュメモリ3b上の所定の作業領域)から読み出してその設定を復元する。さらに、当該音楽機器の表示をダミー状態から作動中(通常状態)に変更する。これにより、当該音楽機器に対応するエディタによりリモート制御できる状態になって、パラメータを編集することができるようになる。なお、作動中あるいはダミーの状態に関わらず、音源ラックに登録された音楽機器(ハード音源)およびオーディオチャンネルストリップに挿入された音楽機器(ハード効果器)については、エディタとの対応付けがされていれば、対応するエディタが起動されており、それらの音楽機器の動作を制御するパラメータが音楽処理装置1内(図28に示すパソコンPCのRAM4上のワークメモリ領域等)に記憶されている。そして、ダミー状態から作動中の状態(通常状態)に切り替えるときに、音楽処理装置内の上記パラメータと当該音楽機器内のパラメータとを自動的に同期化させリモート制御を開始するようになっている。
次いで、ステップS57にてグレー表示とされていたTGテーブルあるいはEFテーブルの当該音楽機器の表示や設定されているポートの表示を元に戻す。ここで、ダミー状態となるのは使用されるように設定されたが現在は接続されていない音楽機器である。すると、当該音楽機器がハード音源の場合は、音源ラックに登録されているのでダミー状態となっている場合は音源ラックにおいてグレー表示されていることから、このグレー表示も元に戻す。また、当該音楽機器がハード効果器の場合は、オーディオチャンネルに挿入されているので、そのオーディオチャンネルストリップにおける効果器の表示もグレー表示とされることから、このグレー表示も元に戻す。さらに、ステップS55にてダミー状態となっているいずれかの音楽機器に、検出された音楽機器が対応していないと判定された場合は、使用されるよう設定されたことがなく新たに接続された音楽機器であることからステップS58に分岐して、検出された音楽機器がハード音源の場合はその機器データをTGライブラリに保存する。また、検出された音楽機器がハード効果器の場合はその機器データをEFライブラリに保存する。ステップS57あるいはステップS58の処理が終了すると音楽LANへの機器接続検出イベント処理は終了する。このように、音楽LANへの接続が検出された音楽機器のTGライブラリないしEFライブラリへの自動登録は、その音楽機器がダミー状態になっている音楽機器に対応付けできなかった場合にのみ行われるようになっている。
次に、音楽LANでの論理接続変更イベント処理のフローチャートを図15に示す。この処理は、音楽LAN30における機器間の論理結線を設定するための論理結線画面において接続変更イベントが生じた際に起動される。
まず、音楽LAN30における論理結線画面48の一例を図27に示す。論理結線画面48において、左辺に表示されているPC48aは音楽処理装置1を実現している図1に示すパソコンである。また、上辺に表示されている「MOTIE# FS」48bおよび「TRITOTT」48cは音楽処理装置1に音楽LAN30により外部接続されているハード音源であり、右辺に表示されている「SPXX」48dおよび「SPXY」48eは音楽処理装置に音楽LAN30により外部接続されているハード効果器である。PC48aとハード音源48b,48cとの間、および、PC48aとハード効果器48d,48eとの間を接続している破線で示す通信路(結線)はMIDI用の双方向通信路であり、実線で示す通信路(結線)はオーディオ用の双方向通信路とされている。核通信路に表示されている五角形のマークは当該通信路の各方向の通信ラインを示しており、マーク内の数字がそのライン数を示している。尖った先端がPC48aに向けられているマーク48hで示されるラインが各機器からPCへの入力ラインであり、尖った先端がハード音源48b、48cあるいはハード効果器48d、48eに向けられているマーク48iで示されるラインがPCから各機器への出力ラインである。例えば、PC48aとハード音源48bの間にはMIDIの入力ラインと出力ラインが各1設定されており、さらにオーディオの入力ラインが6つ設定されている。その場合、PC48aには、それに対応してソフトウェア的にMIDI入力ポートとMIDI出力ポートが各1用意され、さらにソフトウェア的にオーディオ入力ポートが6つ用意される。
各ラインのライン数は、そのラインのマークをクリックすることで表示されるポップアップメニューにより任意の数に設定することができる。例えば、ハード音源48b用のオーディオ入力ラインのマークをクリックすると、そのライン数を「6」から任意のライン数に変更することができる。変更すると、そのマーク内の数が変更した数に変更され、ここで、実行ボタン48fを操作することにより、その設定されたライン数に応じてPC48aおよび各音楽機器の音楽LAN設定のパラメータがそれぞれ制御され、音楽LANの論理結線が設定される。PC48aと音楽機器間のライン数を増やす場合は、それに応じてPC48aに新たな接続のためのポートが生成され、ライン数を減らす場合は、PC48aの対応する接続ポートが消滅する。また、ライン数を減らす操作が行われた場合に、その減らそうとするラインが使用中であれば、実行ボタン48fを操作しても減らすことができないようにされている。なお、「閉じる」ボタン48gを操作することにより論理結線画面48が閉じるようになる。
論理接続変更イベント処理は図27に示す論理結線画面48において実行ボタン48fが操作された際に開始され、ステップS60にて論理接続が変更される音楽機器がハード音源の場合は音源ラックに登録されて使用されているか否かが、ハード効果器の場合はオーディオチャンネルに挿入されて使用されているか否かが判定される。ここで、当該音楽機器が登録/挿入されていないと判定された場合は、ステップS63に分岐して当該音楽機器のTGライブラリ(ハード音源の場合)あるいはEFライブラリ(ハード効果器の場合)の機器データのポート情報がその接続変更イベントにより変更された論理接続の状態を反映するよう更新される。
また、ステップS60にて登録/挿入されている音楽機器の論理接続が変更されたと判定された場合は、ステップS61に進んで当該音楽機器のTGテーブル(ハード音源の場合)あるいはEFテーブル(ハード効果器の場合)の機器データのポート情報がその接続変更イベントにより変更された論理接続の状態を反映するよう更新される。次いで、ステップS62にて論理接続の変更に対応して各表示を更新する。具体的には、既接続のポートのうち、論理接続が変更されたことで存在しなくなったポートがダミー化されてグレー表示される。また、未接続のポートについては、現在存在しているポートのみが「ポート選択メニュー」に表示されるよう制御が行われる。なお、論理接続が変更されることによりダミー化されたポートが復活した場合は、グレー表示から通常の表示に戻される。ステップS62あるいはステップS63の処理が終了した際に、音楽LANでの論理接続変更イベント処理は終了する。
次に、音楽LANからの機器の切断イベント処理のフローチャートを図16に示す。このイベント処理は、音楽LAN30の論理結線画面で音楽機器の切り離しが行われた際に限らず、それまで接続されていた音楽機器が何らかの理由で物理的ないし論理的に音楽LAN30から切り離された際にも起動される。
切断イベント処理が開始されると、ステップ70にてその音楽LAN30から切断された音楽機器がハード音源の場合は音源ラックに登録されて使用されているか否かが、ハード効果器の場合はオーディオチャンネルに挿入されて使用されているか否かが判定される。ここで、当該音楽機器が登録/挿入されていないと判定された場合は、ステップS73に分岐して当該音楽機器のTGライブラリ(ハード音源の場合)あるいはEFライブラリ(ハード効果器の場合)からその切断された音楽機器の機器データが削除される。
また、ステップS70にて登録/挿入されている音楽機器の論理接続が切断されたと判定された場合は、ステップS71に進んで当該機器のTGテーブル(ハード音源の場合)あるいはEFテーブル(ハード効果器の場合)の切断された音楽機器の機器データがダミー化され、対応する設定データが音楽処理装置1内のパラメータメモリ(図28に示すパソコンPCのRAM4上のワークメモリ領域やハードディスク3aやフラッシュメモリ3b上の所定の作業領域等)に保持される。次いで、ステップS72にて、音楽処理装置1におけるそのダミー化された機器データに関連した全ての表示がダミー化される。具体的には、音源ラックやオーディオチャンネルストリップ等において、その機器データに基づいて行われているの当該音楽機器の機器名の表示等がダミー化されグレー表示になる。また、各種選択メニューに当該音楽機器のデータが表示されないように制御される。ステップS72あるいはステップS73の処理が終了した際に、音楽LANからの機器の切断イベント処理は終了する。なお、音楽処理装置1の切断された音楽機器が接続されていたポートは、その音楽装置が切り離されたときに自動的に消滅するので、オーディオチャンネルストリップ等において表示されるポートの選択メニューには、特に何も制御しなくても表示されなくなる。
次に、音源ラックにおける所望の音源名欄をクリックした際に起動される音源名欄クリックイベント処理のフローチャートを図17に示す。
音源名欄クリックイベント処理が開始されると、ステップS80にてTG選択メニューが表示される。このTG選択メニューにはTGテーブルに登録されているハード音源やプラグインされたソフト音源が表示されるが、既に音源ラックに登録されている音源はグレー表示あるいは表示されないようにされて選択不可とされる。次いで、ステップS81にてTG選択メニューにおけるユーザの入力が受け付けられ、ステップS82にてTG選択メニューにおいて選択指示の入力か否かが判定される。ここで、選択指示の入力と判定された場合はステップS83に進み、選択指示前(変更前)においてクリックされた音源名欄に音源が選択されていたか否かが判定される。ここで指示前(変更前)においていずれかの音源が選択されていたと判定された場合はステップS84に分岐して、変更前の音源を音源ラックに登録する前の状態に戻す処理が行われる。ステップS84の処理が終了した場合、あるいは、ステップS83にて指示前(変更前)において音源が選択されていなかったと判定された場合は、ステップS85に進み選択指示の入力によりTG選択メニューに表示された音源のいずれかが選択されたか否か、すなわち選択指示後(変更後)においてクリックされた音源名欄に音源が選択されているか否かが判定される。ここで、クリックされた音源名欄に音源が選択されていると判定された場合は、ステップS86に分岐して変更後の音源を音源ラックに登録する処理が行われる。そして、ステップS86の処理が終了するか、あるいは、TG選択メニューに表示された「−」が選択指示されて音源をはずす指示がされ、ステップS85においてクリックされた音源名欄に音源が選択されていないと判定された場合に所望のラックの音源名欄クリックイベント処理が終了する。また、ステップS82にてTG選択メニュー外の領域等がクリックされて選択指示の入力ではないと判定された場合は、音源名欄クリックイベント処理が中止されるのでこの処理は終了する。
次に、所望のラックの音源名欄クリックイベント処理におけるステップS84で実行される変更前音源を音源ラックに登録する前の状態に戻す処理のフローチャートを図18に示す。
前の状態に戻す処理が開始されると、ステップS90にて当該音源名(楽器名)を音源ラックの当該欄から消去する。次いで、ステップS91にて当該音源の種類、すなわちハード音源(H音源)かソフト音源(S音源)かが判定される。ここで、ハード音源と判定された場合はステップS92に進んで音楽処理装置1において表示されるあるいは表示されているポート名のうち、当該ハード音源(楽器)の機器データにより当該ハード音源との接続ポートとして指定されているポートの名称を元の名称に戻す。さらに、該機器データでエディタの対応付けが設定されていれば、起動されているそのエディタを終了させ、音楽処理装置1における当該ハード音源(楽器)に対応する図28に示すパソコンPCのRAM4上のワークメモリ領域内におけるパラメータの記憶領域を開放する。次いでステップS93にて当該楽器を「未使用」に変更する。これにより、外部音源登録画面46における使用の欄の「×」がはずされる。また、ステップS91にてソフト音源と判定された場合は、ステップS94に分岐して当該ソフト音源(楽器)における接続されているポートを全て切断すると同時にそのポート名を消去する。次いで、ステップS95にて、当該ソフト音源(楽器)のプログラムが停止されることにより、対応するポートが消滅するとともに、このポートに対応して図28に示すパソコンPCのRAM4上のワークメモリ領域内に確保していたパラメータの記憶領域が開放される。ステップS93あるいはステップS95の処理が終了すると前の状態に戻す処理は終了し、所望のラックの音源名欄クリックイベント処理のステップS85にリターンする。
次に、所望のラックの音源名欄クリックイベント処理におけるステップS86で実行される変更後音源を音源ラックに入れる処理のフローチャートを図19に示す。
音源ラックに入れる処理が開始されると、ステップS100にて当該音源名(楽器名)を音源ラックの当該欄に表示する。次いで、ステップS101にて当該音源の種類、すなわちハード音源かソフト音源かが判定される。ここで、ハード音源と判定された場合はステップS102に進んで音楽処理装置1において表示されるあるいは表示されているポート名のうち、当該ハード音源(楽器)の機器データにより当該ハード音源との接続ポートとして指定されているポートの名称を、該機器データに基づいて当該音源名(楽器名)の名称に更新する。さらに、該機器データでエディタの対応付けがされていれば、そのエディタのプログラムを起動し、当該ハード音源(楽器)をリモート制御するためのパラメータの記憶領域を図28に示すパソコンPCのRAM4上のワークメモリ領域に確保する。次いで、ステップS103にて当該楽器を「使用中」に変更する。これにより、外部音源登録画面46における使用の欄に「×」が表示される。また、ステップS101にてソフト音源と判定された場合は、ステップS104に分岐して当該ソフト音源(楽器)のプログラムを起動することにより、当該ソフト音源のパラメータを記憶する記憶領域が図28に示すパソコンPCのRAM4上のワークメモリ領域に確保され、当該ソフト音源を接続するためのポートが生成される。次いで、ステップS105にて生成されたポートを接続可能とすると共に、当該ソフト音源(楽器)の名称とされるポート名を付与する。ステップS103あるいはステップS105の処理が終了すると音源ラックに入れる処理は終了して、所望のラックの音源名欄クリックイベント処理にリターンする。
次に、ポート選択操作イベント処理のフローチャートを図20に示す。この処理は、MIDIトラック、MIDIミキサ、オーディオトラック、オーディオミキサ等においてポート欄(40d、44a、44b等)あるいはメニューにおける「ポート選択」がクリックされた際に起動する。
ポート選択操作イベント処理が開始されると、ステップS110にてポート選択メニューが表示され、ステップS111にてユーザの入力が受け付けられる。ポート名選択メニューに表示される音源との接続用のポート名や効果器との接続用のポート名は、音源ラックに登録された音源についてはその音源名が、また、EFテーブルに登録された効果器についてはその効果器名が付与されて直感的に選択することができるようにされている。そして、ステップS112にて受け付けられた入力がポート選択指示の入力か否かが判定される。ここで、ポート選択指示の入力と判定された場合は、ステップS113に進んで選択指示されたポートを当該要素とされるMIDI/オーディオトラックあるいはMIDI/オーディオチャンネルに接続する。一つのポートは一つの要素にしか接続しないので、さらに、既に選択指示されているポートが表示されないようポート選択メニューが更新される。ステップS113の処理が終了すると、ポート選択操作イベント処理は終了する。また、ステップS112にてポート選択メニュー外の領域等がクリックされて選択指示の入力ではないと判定された場合は、ポート選択操作イベント処理が中止されるのでこの処理は終了する。
次に、オーディオミキサにおける所望オーディオチャンネルストリップの効果器名欄(44c等)をクリックした際に起動される効果器名欄クリックイベント処理のフローチャートを図21に示す。
効果器名欄クリックイベント処理が開始されると、ステップS120にてEF選択メニューが表示される。このEF選択メニューにはEFテーブルに登録されているハード効果器やプラグインされたソフト効果器が表示されるが、既にオーディオチャンネルに挿入されている効果器はグレー表示あるいは表示されないようにされて選択不可とされる。次いで、ステップS121にてEF選択メニューにおけるユーザの入力が受け付けられ、ステップS122にてEF選択メニューにおいて選択指示の入力か否かが判定される。ここで、選択指示の入力と判定された場合はステップS123に進みクリックされた効果器名欄において指示前(変更前)において効果器が選択されていたか否かが判定される。ここで指示前(変更前)においていずれかの効果器が選択されていたと判定された場合はステップS124に分岐して、変更前の効果器をオーディオチャンネルに挿入する前の状態に戻す処理が行われる。ステップS124の処理が終了した場合、あるいは、ステップS123にて指示前(変更前)において効果器が選択されていなかったと判定された場合は、ステップS125に進み選択指示の入力によりEF選択メニューに表示された効果器のいずれかが選択されたか否か、すなわち指示後(変更後)においてクリックされた効果器名欄に効果器が選択されているか否かが判定される。ここで、クリックされた効果器名欄に効果器が選択されていると判定された場合は、ステップS126に分岐して変更後の効果器をオーディオチャンネルに挿入する処理が行われる。そして、ステップS126の処理が終了するか、あるいは、EF選択メニューに表示された「−」が選択指示されて効果器をはずす指示がされ、ステップS125においてクリックされた効果器名欄に効果器が選択されていないと判定された場合にオーディオミキサの所望chの効果器名欄クリックイベント処理が終了する。また、ステップS122にてEF選択メニュー外の領域等がクリックされて選択指示の入力ではないと判定された場合は、効果器名欄クリックイベント処理が中止されるのでこの処理は終了する。
次に、オーディオミキサの所望chの効果器名欄クリックイベント処理におけるステップS124で実行される変更前効果器を挿入する前の状態に戻す処理のフローチャートを図22に示す。
前の状態に戻す処理が開始されると、ステップS130にて当該効果器名を当該オーディオチャンネルの当該欄から消去する。次いで、ステップS131にて当該効果器の種類、すなわちハード効果器(H効果器)かソフト効果器(S効果器)かが判定される。ここで、ハード効果器と判定された場合はステップS132に進んで当該ハード効果器の機器データが指定する入出力ポートへの接続を解除し、挿入ポイントをスルーする挿入接続解除処理が行われる。さらに、該機器データでエディタの対応付けが設定されていれば、起動されているそのエディタを終了させ、音楽処理装置1における当該ハード効果器のパラメータの記憶領域を開放する。次いでステップS133にて当該効果器を「未使用」に変更する。また、ステップS131にてソフト音源と判定された場合は、ステップS134に分岐して当該ソフト効果器のポートを挿入ポイントから解除し挿入ポイントをスルーする挿入接続解除処理が行われる。次いで、ステップS135にて、当該ソフト効果器のプログラムが停止されることにより、対応するポートが消滅するとともに、確保していたパラメータの記憶領域が開放される。ステップS133あるいはステップS135の処理が終了すると前の状態に戻す処理は終了し、オーディオミキサの所望chの効果器名欄クリックイベント処理のステップS125にリターンする。
次に、オーディオミキサの所望chの効果器名欄クリックイベント処理におけるステップS126で実行される変更後の効果器をchストリップに挿入する処理のフローチャートを図23に示す。
chストリップに挿入する処理が開始されると、ステップS140にて当該効果器名をオーディオチャンネルの当該欄に表示する。次いで、ステップS141にて当該効果器の種類、すなわちハード効果器かソフト効果器かが判定される。ここで、ハード効果器と判定された場合はステップS142に進んで当該ハード効果器の機器データにより当該ハード効果器との接続ポートとして指定されているオーディオ信号の入出力ポートを当該オーディオチャンネルにおける挿入ポイントに挿入接続する。さらに、該機器データでエディタの対応付けがされていれば、そのエディタのプログラムを起動し、当該ハード効果器をリモート制御するためのパラメータの記憶領域を確保する。次いで、ステップS143にて当該効果器を「使用中」に変更する。また、ステップS141にてソフト効果器と判定された場合は、ステップS144に分岐して当該ソフト効果器のプログラムを起動することにより、当該ソフト効果器のパラメータを記憶する記憶領域が確保され、当該ソフト効果器を接続するためのオーディオ信号の入出力ポートが生成される。次いで、ステップS145にて生成されたポートを接続可能とすると共に、オーディオチャンネルにおける挿入ポイントに挿入接続する。ステップS143あるいはステップS145の処理が終了するとchに挿入する処理は終了して、オーディオミキサの所望chの効果器名欄クリックイベント処理にリターンする。
次に、プロジェクトファイルを音楽処理装置1にロードするプロジェクトロード処理のフローチャートを図24に示す。
音楽処理装置1のファイルメニューからプロジェクトファイルのロードが選択されると、プロジェクトロードコマンドが発行され、これに応じてプロジェクトロード処理ルーチンが起動される。該ルーチンによりプロジェクトロード処理が開始されると、ステップS150にて記憶デバイス(図28に示すパソコンPCのハードディスク3aやフラッシュメモリ3b等)に記憶されているプロジェクトファイルが、図28に示すパソコンPCのRAM4上のワークメモリ領域に読み込まれる。このプロジェクトファイルのデータ構造は図4に示すとおりであり、ステップS151にて、その時点において音楽処理装置1に音楽LAN30により接続されているハード音源およびハード効果器が検出され、検出された現存機器と読み込まれたプロジェクトファイルにおける音楽LANのデータとの対応付けが行われ、対応付けすることのできたハード音源およびハード効果器の論理接続が復元される。次いで、ステップS152にて読み込まれたプロジェクトファイルにおけるTGテーブルおよびEFテーブルに登録されている各機器データと、ハード音源およびハード効果器とされる音楽機器との対応付けが行われ、さらに、音楽処理装置1の現存する入出力ポートとの対応付けが行われる。ここで、音楽LAN30に接続された各音楽機器については、音楽処理装置1が問い合わせることにより音楽機器の機器名やIDを特定ができるので、機器データと音楽機器との対応付けはシリアル番号まで含めて厳密に行なってもよいし、シリアル番号が異なっていても機種IDが合うものを対応付けするようにしてもよい。また、音楽LAN30に接続されている音楽機器については、どのポートに接続されているかを取得できるので、その情報に基づいてTGテーブルないしEFテーブルに登録されている機器データのポート情報が修正される。なお、音楽LAN30以外の固定のポートついては、その先に接続されている音楽機器を確認することができないので、TGテーブルおよびEFテーブルの機器データに従って音楽機器との対応付けを無条件に行う。その場合、その音楽機器が接続されているという保障はないが、そのポートに接続されている音楽機器がプロジェクトファイルを保存したときから変更されていなければ、問題なく使用することができる。
さらに、ステップS153にて、TGテーブルおよびEFテーブルに登録されている各機器データで対応付けられたエディタを起動する。起動されたハード音源のエディタは、読み込まれたプロジェクトファイルにおけるハード音源のデータをリモート制御用のパラメータとして使用し、ハード効果器のエディタは、同ハード効果器のデータをリモート制御用のパラメータとして使用する。音楽LAN30以外の固定の制御ポートを使用するエディタについては、ここで制御ポートとの対応付けが行われる。そして、ステップS154にてユーザに確認して、作動中の各エディタから対応付けられた音楽機器に設定データを転送することによりパラメータを同期化する。以上により、音楽LAN30に接続された音楽機器については、プロジェクトファイルの保存後にポートが変更された/されないにかかわらず音楽処理装置1と音楽機器とを接続する論理的パスが復元され、さらにパラメータが復元される。また、TGテーブルおよびEFテーブルに登録されているが、切り離される等の理由により対応付けできなかったハード音源およびハード効果器は、ステップS155にてTGテーブルあるいはEFテーブルにおける当該ハード音源あるいは当該ハード効果器をダミー表示(グレー表示)する。次いで、ステップS156にてプラグインされているソフト音源およびソフト効果器の各ソフトモジュールを起動すると共に、読み込まれたプロジェクトファイルの各データにより動作状態の復元を行う。例えば、読み出されたプロジェクトファイル内のトラックデータは、図28に示すパソコンPCのハードディスク3aやフラッシュメモリ3b内に備えられたトラックデータメモリに記憶され、パラメータは、図28に示すパソコンPCのハードディスク3aやフラッシュメモリ3bやRAM4に備えられたパラメータメモリに記憶される。次いで、ステップS157にて通常動作を開始する。これにより、読み込まれたプロジェクトを保存した際の状態が復元されるようになり、プロジェクトロード処理は終了する。
次に、プロジェクトファイルを音楽処理装置1にセーブするプロジェクトセーブ処理のフローチャートを図25に示す。
音楽処理装置1のファイルメニューからプロジェクトファイルのセーブが選択されると、プロジェクトセーブコマンドが発行され、これに応じてプロジェクトセーブ処理ルーチンが起動される。該ルーチンによりプロジェクトセーブ処理が開始されると、ステップS160にて図4に示すプロジェクトファイルを構成する各データが音楽処理装置1における対応する各モジュールからデータ収集される。次いで、ステップS161にてデータ収集された各データからなるプロジェクトファイルが音楽処理装置1における記憶デバイス(図28に示すパソコンPCのハードディスク3aやフラッシュメモリ3b等)に書き込まれて保存される。これにより、プロジェクトセーブ処理は終了する。
次に、音楽処理装置1に接続された音楽機器に対するエディタ(リモート制御ソフト)によるリモート制御の様子を簡略的に図26に示す。図26において、音楽処理装置1と音楽機器を接続するリモート制御用の通信路は、MIDI通信路、シリアル通信路、音楽LANのシリアル通信路、イーサネットなどであり、音楽処理装置1では各音楽機器毎に接続されている制御ポートが特定されている。音楽処理装置1の起動されたエディタは、PCの備える表示器や操作子を用いてユーザとのインターフェースを行うGUI部11と、該GUI部11を介してユーザから与えられる指示に応じて音楽処理装置1内に記憶されているリモート制御用のパラメータを編集するとともに、音楽機器51のリモート制御を行うR制御モジュールとを備えており、音楽機器51は少なくとも、音楽機器51の備える表示器や操作子を用いてユーザとのインターフェースを行うUI部51aと、該UI部51aを介してユーザから与えられる指示ないし音楽制御装置1からのリモート制御に応じて当該音楽機器内に記憶されているパラメータを編集するとともに、その編集されたパラメータに基づいて当該音楽機器の動作を制御する制御プログラム51bとを備えている。音楽機器51のリモート制御を開始する際には、リモート制御用の通信路を介して音楽処理装置1内のリモート制御用のパラメータがR制御モジュール50aの機能により音楽機器51に転送されて、転送されたデータに基づいて制御プログラム51bが当該音楽機器内のパラメータを設定することにより、音楽処理装置1と音楽機器51とでパラメータが同期化される。
以降においては、音楽処理装置1においてエディタを起動して音楽機器51のパラメータをGUI11を用いて編集した場合と、音楽機器51においてUI51aを用いてパラメータを編集した場合のいずれにおいても、R制御モジュール50aと制御プログラム51bとの機能により両者のパラメータのデータが、リモート制御用の通信路を通じて同期化されるように制御される。なお、音楽機器51がダミー状態から作動中の状態に切り替えられる際にも、音楽処理装置1内の上記データと音楽機器51のデータとがリモート制御により同期化される。
なお、上記説明したように切り離された音楽機器はダミー表示(グレー表示)されるようになるが、ダミー状態の音楽機器におけるパラメータを音楽処理装置1における制御用のエディタにより編集することができる。そして、当該音楽機器が再接続された際に、上記したように音楽処理装置1において制御用のエディタにより編集されたパラメータが、再接続された当該音楽機器に転送されてパラメータが同期化されるようになる。
上記の説明では、TGライブラリに登録されているお気に入りのハード音源を、TGテーブルに登録することにより音源ラックに登録できるようにしていたが、ハード音源が外部接続された際にTGテーブルに登録されるようにしてもよい。また、新たなハード音源は使用する際に接続される場合も多いことから、ハード音源が外部接続された際に音源ラックに直接登録するようにしてもよい。なお、音楽処理装置において上記した登録態様を選択可能としていずれかの登録態様に設定できるようにしてもよい。これらの登録態様は、ハード効果器にも適用することができ、ハード効果器においても同様の登録態様とすることができる。
また、切断が検出された外部機器はダミー表示になるが、ダミー表示になった場合であっても、当該機器のリモート制御ソフトがパラメータを編集できるようにしてもよい。そのようにすれば、機器が手元になくても、リモート制御ソフトによりそのパラメータの仕込みを行うことができる。
さらに、音源を駆動する演奏のイベントデータは、MIDIイベントのデータに限らない。音源の各パートの音色を指定したり、発音すべき楽音の音高、強度およびタイミングが指定できるあらゆる種類の演奏イベントデータで代用可能である。
さらにまた、ダミー状態となったハード音源を音源ラックにおけるTG選択メニューで選択できないようにしていたが、仕込み等を行うために選択できるようにしてもよい。ただし、そのハード音源は実際には接続されていないので、MIDIイベントを送っても、そのハード音源から対応するオーディオ信号は戻ってこない。
さらにまた、音楽LANへの接続が検出された機器がダミー状態の音楽機器に対応付けられた際、その対応付けられた音楽機器のパラメータを転送して同期化をしてから、ダミー状態の表示を作動中の表示に変えるようになっていたが、同期化処理を行わずに表示の変更のみを行うようにしてもよい。
本発明の音楽処理装置の実施例の構成を示すブロック図である。 本発明の音楽処理装置において録音や再生する際に表示されるアレンジウィンドウの画面を示す図である。 本発明の音楽処理装置においてプラグインされたソフト音源および外部接続されたハード音源を使用する際に登録する音源ラックを表示するラック画面を示す図である。 本発明の音楽処理装置におけるプロジェクトファイルのデータ構造を示す図である。 本発明の音楽処理装置におけるミキサ画面を示す図である。 本発明の音楽処理装置におけるオーディオチャンネルにおいて効果器が挿入される挿入ポイントを示す図である。 本発明の音楽処理装置におけるTGテーブルのデータ構造を示す図である。 本発明の音楽処理装置における外部音源登録画面を示す図である。 本発明の音楽処理装置において外部音源を追加する際に表示される追加登録ダイアログの画面を示す図である。 本発明の音楽処理装置における「追加」ボタン操作イベント処理のフローチャートである。 本発明の音楽処理装置における所望の楽器のTGライブラリストア指示イベント処理のフローチャートである。 本発明の音楽処理装置における所望の楽器の所望のポート欄クリックイベント処理のフローチャートである。 本発明の音楽処理装置におけるTGライブラリの所望の楽器のリコール指示イベント処理のフローチャートである。 本発明の音楽処理装置における音楽LANへの機器接続検出イベント処理のフローチャートである。 本発明の音楽処理装置における音楽LANでの論理接続変更イベント処理のフローチャートである。 本発明の音楽処理装置における音楽LANからの機器の切断イベント処理のフローチャートである。 本発明の音楽処理装置における所望のラックの音源名欄クリックイベント処理のフローチャートである。 本発明の音楽処理装置における所望のラックの音源名欄クリックイベント処理のステップS84で実行される前の状態に戻す処理のフローチャートである。 本発明の音楽処理装置における所望のラックの音源名欄クリックイベント処理のステップS86で実行されるラックに入れる処理のフローチャートである。 本発明の音楽処理装置におけるポート選択操作イベント処理のフローチャートである。 本発明の音楽処理装置におけるオーディオミキサの所望chの効果器名欄クリックイベント処理のフローチャートである。 本発明の音楽処理装置におけるオーディオミキサの所望chの効果器名欄クリックイベント処理のステップS124で実行される前の状態に戻す処理のフローチャートである。 本発明の音楽処理装置におけるオーディオミキサの所望chの効果器名欄クリックイベント処理のステップS126で実行されるchに挿入する処理のフローチャートである。 本発明の音楽処理装置におけるプロジェクトロード処理のフローチャートである。 本発明の音楽処理装置におけるプロジェクトセーブ処理のフローチャートである。 本発明の音楽処理装置に音楽機器が接続された際のリモート制御を簡略的に示す図である。 本発明の音楽処理装置において音楽LANにおける論理結線画面の一例を示す図である。 本発明の音楽処理装置を実現するパソコンPCの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1 音楽処理装置、2 DAW、3a HDD、3b フラッシュメモリ、4 RAM、5 CPU、6 ROM、7 表示器、8 操作子、9 I/F、11 GUI制御部、12 各種楽器プラグイン、13 MIDIトラック&MIDIミキサ制御部、14 リモート制御部、15 オーディオトラック&オーディオミキサ制御部、16 各種効果プラグイン、17 OSのAPI、20 ドライバ群、21 各種MIDIドライバ、22 S通信ドライバ、23 各種WAVEドライバ、25 各種音楽I/O、30 音楽LAN、31〜34 音楽機器、40 アレンジウィンドウ、40a エディットボタン、40b トラックタイプ欄、40c トラック名欄、40d 出力先欄、40e イベント表示部、41 操作ボタン、42 ラック画面、42a 音源ラック名、42b 音源名欄、42c ミュートボタン、42d エディットボタン、43 プロジェクトファイル、44 ミキサ画面、44a 入力、44b 出力、44c 効果器、44c’ 挿入ポイント、44d エディットボタン、44e ミュート、44f パン、44g フェーダ、44h レベルメータ、46 外部音源登録画面、47 追加登録ダイアログ、48 論理結線画面、48a PC、48b,48c ハード音源、48d,48e ハード効果器、48f 「実行」ボタン、48g 「閉じる」ボタン、48h,48i マーク、50a R制御モジュール、51 音楽機器、51a UI、51b 制御プログラム

Claims (9)

  1. 演奏イベントやオーディオ信号の録音/再生、編集、ミキシングなどの一連の音楽処理を実行することができ、また、所定の音楽機能を備えたプラグインソフトをラックオブジェクトに登録することにより、該プラグインソフトの該音楽機能を前記音楽処理の一部に利用できる音楽処理装置であって、
    前記演奏イベントや前記オーディオ信号のリアルタイム伝送が可能な音楽ネットワークに当該音楽処理装置を接続するための第1インターフェース手段と、
    使用登録された各機器について、当該機器の機器名と当該機器を前記音楽処理装置の前記音楽処理に接続する接続ポートの情報とを含む機器データを記憶する記憶手段と、
    前記機器データを複数セット記憶することができるライブラリ手段と、
    前記ネットワークに新たに接続された前記音楽機能と同種の音楽機能を備えた外部機器を検出するとともに、検出された外部機器からの情報に基づいて当該機器の機器データを生成する接続検出手段と、
    前記接続検出手段により新たな外部機器の接続が検出されたとき、当該外部機器が使用登録されていなければ、当該外部機器の機器データを前記ライブラリ手段に記憶させる自動登録手段と、
    ユーザ操作に応じて、前記機器データが前記ライブラリ手段に記憶された複数の機器のうちの1つを選択して使用登録し、その機器の機器データを前記記憶手段に書き込むとともに、その使用登録された機器が前記接続検出手段により検出された外部機器であった場合、その外部機器の機器データを前記ライブラリ手段から削除する使用登録手段と、
    ユーザ操作に応じて、前記使用登録された機器を前記ラックオブジェクトに登録するラック登録手段とを備えており、
    前記ラックオブジェクトに登録された機器の前記音楽機能を、同登録されたプラグインソフトの前記音楽機能と同様に、前記音楽処理の一部として利用できることを特徴とする音楽処理装置。
  2. さらに、前記演奏イベントや前記オーディオ信号を直接入出力するための第2インターフェース手段を備えることを特徴とする請求項1記載の音楽処理装置。
  3. 前記プラグインソフトは、前記ラックオブジェクトに登録されたときに起動され、前記音楽処理装置内に当該プラグインソフトを制御するための動作データが記憶されるとともに、前記音楽処理装置の前記音楽処理に対して仮想的な接続ポートにより接続されることを特徴とする請求項1乃至2記載の音楽処理装置。
  4. 前記使用登録された外部機器の1つが前記ラックオブジェクトに登録されたとき、前記音楽処理装置の前記音楽処理に対して当該機器の機器データが示す接続ポートにより接続が行われることを特徴とする請求項1乃至3記載の音楽処理装置。
  5. 前記音楽処理装置は、前記複数の機器の各々をリモート制御するための複数のリモート制御ソフトを備え、また、各機器の機器データには、当該機器をリモート制御する前記リモート制御ソフトを示すリンク情報が含まれており、当該機器が前記ラックオブジェクトに登録されたとき、該リンク情報の示すリモート制御ソフトが起動され、前記音楽処理装置内に当該機器をリモート制御するためのパラメータ情報が記憶されることを特徴とする請求項1乃至4記載の音楽処理装置。
  6. さらに、
    前記音楽ネットワークにそれまで接続されていた外部機器の切断を検出する切断検出手段と、
    前記切断検出手段により切断が検出されたとき、切断された機器の機器データが前記ライブラリ手段に含まれていれば、該機器データを該ライブラリ手段から削除する自動削除手段を備えることを特徴とする請求項1記載の音楽処理装置。
  7. さらに、
    前記音楽ネットワークにそれまで接続されていた外部機器の切断を検出する切断検出手段と、
    前記切断検出手段により切断が検出されたとき、切断された機器が使用登録されていれば、当該音楽処理装置における当該機器に関するデータの表示態様を通常状態からダミー状態に変化させるダミー化手段を備えることを特徴とする請求項5記載の音楽処理装置。
  8. さらに、
    前記接続検出手段により新たな機器の接続が検出されたとき、当該機器が使用登録されていれば、当該音楽処理装置における当該機器に関するデータの表示態様をダミー状態から通常状態に戻す通常化手段を備えていることを特徴とする請求項7記載の音楽処理装置。
  9. さらに、
    前記通常化手段によりある機器の表示態様が通常状態に戻されるとき、音楽処理装置に当該機器をリモート制御するために記憶されている動作データを、前記音楽ネットワークを介して当該機器に送信し、当該機器が受信した動作データを内部に設定することにより、当該音楽処理装置と当該機器のデータを同期化する同期化手段を備えていることを特徴とする請求項8記載の音楽処理装置。
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