JP4957324B2 - 音楽処理装置 - Google Patents
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Description
音楽処理装置1においては、プロジェクトと呼ばれる各音楽ファイルについて、MIDIイベントを記録するMIDIトラック、オーディオ信号を記録するオーディオトラック、オーディオ信号をミキシングするバスをそれぞれ任意数ずつ、ユーザが作成することができるようにされている。MIDIトラックは、音楽処理装置1が備える1ないし複数のMIDI入力ポート/チャンネルの1つから入力するMIDIイベントを、各MIDIトラック毎に選択的に録音することができ、MIDIトラックで再生されるMIDIイベントの出力先として、音楽処理装置1が備える複数のMIDI出力ポート/チャンネルの中から任意の1つを選択することができるようにされている。そして、ユーザがMIDIトラックを作成する毎に、MIDIミキサ画面には対応するMIDIチャンネルストリップの表示が追加されるようになる。
なお、ハード音源のパラメータ編集およびハード効果器のパラメータ編集は、ソフト音源およびソフト効果器と同様にして行うことができる。
以上のように、楽器プラグインおよびハード音源を追加することにより種々の音源(楽器)を音楽処理装置1に追加することができ、効果プラグインおよびハード効果器を追加することにより種々の効果器を音楽処理装置1に追加することができるようになる。
また、MIDIトラック&MIDIミキサ制御部13は、各MIDIトラックにおけるMIDIイベントの入力元と出力先、および、MIDIミキサにおけるMIDIチャンネルのMIDIイベントの入力元と出力先の設定を含むMIDIトラックおよびMIDIミキサの制御を行っており、MIDIイベントの入力元と出力先の設定は、その他の各種設定と同様にユーザがGUI制御部11により表示される設定画面上でマウス等を操作することにより行うことができる。
オーディオトラック&オーディオミキサ制御部15は、各オーディオトラックにおける入力元と出力先、および、オーディオミキサにおけるバスの入力元と出力先の設定を含むオーディオトラックおよびオーディオミキサの制御を行っており、入力元と出力先の設定は、その他の設定と同様にユーザがGUI制御部11により表示される設定画面上でマウス等を操作することにより行うことができる。
なお、音楽処理装置1に外部接続されている音楽機器31〜34のいずれかが誤操作や事故等で切り離された場合は、切り離された音楽機器はダミー状態とされて使用できないようになる。この場合、当該音楽機器に設定されていたポートをダミー状態とすると共に、当該音楽機器に設定していたパラメータ情報等の動作データを保持しておく。さらに、当該機器が音楽LAN30に接続されていた場合は音楽LAN30の論理的パスを構築するための接続情報も保持しておく。そして、切り離された音楽機器が再び接続された際には、保持されていた接続情報に基づいてダミー化されたポートを元の動作状態に戻すと共に、動作データを当該機器に転送して元の動作状態に復帰させる。
なお、ミキサ画面44における左から2番目のオーディオチャンネルストリップでは、入力44aが「MOTIE FS7」に設定され出力44bが「A Tr 3」に設定されている。すなわち、このオーディオチャンネルでは、ハード音源「MOTIE FS7」において生成されたオーディオ信号(楽音)が、ハード音源「MOTIE FS7」用に設定されたオーディオ入力ポートからそのオーディオチャンネルに入力され、そのオーディオチャンネルからは3番目のオーディオトラック(A Tr 3)に出力されるように設定されていることがわかる。さらに、このオーディオチャンネルには効果器名「SPX1500 comp」の効果器44c、すなわちコンプレッサが挿入されている。コンプレッサは、音量が予め設定した閾値を超えた場合に、音量を設定した比率で減少させる効果器である。この効果器の効果パラメータは、その横に対応して表示されているエディットボタン44dを操作して効果器の編集画面を開くことにより編集することができる。
図7に示すようにTGテーブルは、TGテーブルのデータサイズや管理する機器数等の管理情報と、各音楽機器の機器データである機器1データ,機器2データ,機器3データ・・・から構成されている。各音楽機器の機器データのデータ構造は同様とされており、図7では機器3データのデータ構造が展開されて示されている。図7に示すように機器3データは、機器3データのデータサイズやI/Oデバイス数等の管理情報と、「MOTIE# FS」とされている機器名あるいは機器ID(identification)、「MF100008」とされている機器シリアル番号、「ML Editor-1」とされているエディタのプログラムないしインスタンスを示すエディタ対応付け情報、「ML#I/O#aS2」とされている制御用ポートを特定する制御用ポート情報、MIDIイベントおよびオーディオ信号の通信用のポートを示すポート情報、その他の情報とフラグから構成されている。ここで、機器シリアル番号は同種の音楽機器が複数台音楽処理装置1に外部接続された際にそれぞれの音楽機器を区別するための情報であり、エディタ対応付け情報は音楽機器のパラメータを編集するエディタ(リモート制御ソフト)を指定するリンク情報であり、同種のエディタが複数起動される場合であってもそのうちの1つのインスタンスとの対応付けできる情報である。制御用ポート情報は、リモート制御部(起動されたリモート制御ソフト)14がシリアル通信により音楽機器と通信を行う際のポートを示す情報であり、制御用ポートを介して音楽機器の各パラメータや各種設定が行われる。なお、制御用ポートはシリアルポートに限らずMIDI入力/出力ポートとすることもできる。また、フラグでは当該音楽機器が使用されているか否かの情報、および、動作状態かダミー状態かの情報が示される。また、その他情報は、I/Oデバイス毎の遅延特性やゲイン特性の情報とされる。
「追加」ボタン操作イベント処理が起動されると、ステップS10にて図9に示す追加登録ダイアログが開かれて表示される。次いで、ステップS11にて楽器名の入力欄、制御の入力欄、MIDI出力ポート(MIDI#out)の入力欄、オーディオ入力ポート(Audio#in)の入力欄への入力が受け付けられる。次いで、ステップS12にて登録の指示があったか否かが判定される。ここで、「OK」ボタンが操作された場合は登録の指示があったと判定されて、ステップS13にて当該ハード音源(楽器)の機器データが図7に示すTGテーブルに追加登録され、「追加」ボタン操作イベント処理が終了する。また、「Cancel」ボタンが操作されてステップS12にて登録の指示がないと判定された場合は、そのまま「追加」ボタン操作イベント処理が終了する。
なお、「追加」ボタン操作イベント処理により追加された音楽機器(ハード音源)のポート情報を記憶するポート記憶領域も作成されるが、該ポート情報における個別のポートの指定は未入力とされ、その表示を行うI/Oポート欄は空欄となっている。従って、ユーザは、空欄となっているI/Oポート欄を順次クリックし、ポートの指定を順次設定していかなければならない。なお、この時点では追加された音楽機器(ハード音源)は未だ音源ラックには登録されていない。また、音楽機器がハード効果器の場合は、EFテーブルに登録された時点で、オーディオチャンネルストリップにおけるEF選択メニューに表示されるが、未だ、個別ポートの指定が設定できていないので、挿入しても挿入ポイントの接続を行うことができない。
外部音源登録画面における所望の音楽機器(楽器)のI/Oポート欄をクリックすると、クリックイベント処理が開始され、ステップS20にて音楽信号処理装置1のI/Oデバイスのポートのうち、クリックした当該欄に対応する種類で、かつ、未割当のポートが列挙されたメニューを表示する。次いで、ステップS21にて選択操作の入力が受け付けられ、メニューに表示されたいずれかを選択する選択の指示があるか否かがステップS22で判定される。ここで、選択の指示があると判定された場合は、ステップS23に進んでその選択されたポートを指定する情報をTGテーブルの当該機器の機器データに書き込む。そしてステップS24にてI/Oポート欄がクリックされた音楽機器(楽器)が音源ラックに登録されているかが判定され、当該音楽機器(楽器)が音源ラックに登録されている場合は、ステップS25に進む。ステップS25では、表示されるあるいは表示されているポート名のうち、当該選択されたポートの名称を当該音楽機器(楽器)のポート名に更新する。ステップS25の処理が終了した場合、および、ステップS22にてメニューの外等がクリックされて選択の指示がなかったと判断された場合は所望の楽器の所望のポート欄クリックイベント処理が終了する。このようにして、このクリックイベント処理が実行される毎に、1つのポートの指定の設定が行われる。
なお、音楽機器が効果器であった場合は、EFテーブルに登録された時点で、オーディオチャンネルストリップにおけるEF選択メニューに表示され、選択して挿入することができるようになる。従って、ステップS24では、「当該効果器が何れかのチャンネルストリップに挿入されているか?」が判定され、挿入されていた場合は、ステップS25において、その挿入ポイントに指定されたポートに対する結線が設定される。さらに、音楽機器が効果器の場合は、ステップS25において更新される「ポート名」が「効果器名」になり、更新された効果器名が、オーディオミキサの各オーディオチャンネルへ挿入する効果を選択するための「効果器選択メニュー」や、各オーディオチャンネルへの効果器の挿入を設定する設定部で表示されるようになる。
所望の楽器のTGライブラリストア指示イベント処理が開始されると、ステップS30にてTGテーブルにおける音楽機器(楽器)の機器データが、音楽機器(楽器)単位で当該音楽機器(楽器)名に対応する名称でTGライブラリにお気に入りの音楽機器(楽器)として保存される。また、音楽機器が効果器とされている場合は、EFライブラリのストア指示がされた際に、EFテーブルにおける音楽機器(効果器)のデータが、音楽機器(効果器)単位で当該音楽機器(効果器)名に対応する名称でEFライブラリにお気に入りの音楽機器(効果器)として保存される。
TGライブラリの所望の楽器のリコール指示イベント処理が開始されると、ステップS40にてTGライブラリにおけるリコール指示された音楽機器(楽器)の機器データを読出し、TGテーブルに登録する。次いで、ステップS41にて登録された機器データがTGライブラリに自動登録された音楽機器(楽器)の機器データか否かが判定される。ここで、TGライブラリに自動登録された音楽機器(楽器)の機器データと判定された場合は、ステップS42に進みTGライブラリに自動登録された音楽機器(楽器)は1つのみ登録可能とされていることからTGライブラリに登録されていた当該音楽機器(楽器)を機器データと共に削除する。また、自動登録された音楽機器(楽器)の機器データではないと判定された場合は、ステップS43に分岐するが、当該音楽機器(楽器)はユーザがマニュアルでTGライブラリに登録した音楽機器(楽器)であり、その各ポートは既に使用されている可能性がある。そこで、ステップS43ではTGテーブルに登録された当該機器データにおける各ポートを、現在存在していて使用されていない各ポートに対応付けるようにする。次いで、ステップS44にて対応付けできなかったポートを削除する。ステップS42あるいはステップS44の処理が終了するとTGライブラリの所望の楽器のリコール指示イベント処理は終了する。
まず、音楽LAN30における論理結線画面48の一例を図27に示す。論理結線画面48において、左辺に表示されているPC48aは音楽処理装置1を実現している図1に示すパソコンである。また、上辺に表示されている「MOTIE# FS」48bおよび「TRITOTT」48cは音楽処理装置1に音楽LAN30により外部接続されているハード音源であり、右辺に表示されている「SPXX」48dおよび「SPXY」48eは音楽処理装置に音楽LAN30により外部接続されているハード効果器である。PC48aとハード音源48b,48cとの間、および、PC48aとハード効果器48d,48eとの間を接続している破線で示す通信路(結線)はMIDI用の双方向通信路であり、実線で示す通信路(結線)はオーディオ用の双方向通信路とされている。核通信路に表示されている五角形のマークは当該通信路の各方向の通信ラインを示しており、マーク内の数字がそのライン数を示している。尖った先端がPC48aに向けられているマーク48hで示されるラインが各機器からPCへの入力ラインであり、尖った先端がハード音源48b、48cあるいはハード効果器48d、48eに向けられているマーク48iで示されるラインがPCから各機器への出力ラインである。例えば、PC48aとハード音源48bの間にはMIDIの入力ラインと出力ラインが各1設定されており、さらにオーディオの入力ラインが6つ設定されている。その場合、PC48aには、それに対応してソフトウェア的にMIDI入力ポートとMIDI出力ポートが各1用意され、さらにソフトウェア的にオーディオ入力ポートが6つ用意される。
切断イベント処理が開始されると、ステップ70にてその音楽LAN30から切断された音楽機器がハード音源の場合は音源ラックに登録されて使用されているか否かが、ハード効果器の場合はオーディオチャンネルに挿入されて使用されているか否かが判定される。ここで、当該音楽機器が登録/挿入されていないと判定された場合は、ステップS73に分岐して当該音楽機器のTGライブラリ(ハード音源の場合)あるいはEFライブラリ(ハード効果器の場合)からその切断された音楽機器の機器データが削除される。
音源名欄クリックイベント処理が開始されると、ステップS80にてTG選択メニューが表示される。このTG選択メニューにはTGテーブルに登録されているハード音源やプラグインされたソフト音源が表示されるが、既に音源ラックに登録されている音源はグレー表示あるいは表示されないようにされて選択不可とされる。次いで、ステップS81にてTG選択メニューにおけるユーザの入力が受け付けられ、ステップS82にてTG選択メニューにおいて選択指示の入力か否かが判定される。ここで、選択指示の入力と判定された場合はステップS83に進み、選択指示前(変更前)においてクリックされた音源名欄に音源が選択されていたか否かが判定される。ここで指示前(変更前)においていずれかの音源が選択されていたと判定された場合はステップS84に分岐して、変更前の音源を音源ラックに登録する前の状態に戻す処理が行われる。ステップS84の処理が終了した場合、あるいは、ステップS83にて指示前(変更前)において音源が選択されていなかったと判定された場合は、ステップS85に進み選択指示の入力によりTG選択メニューに表示された音源のいずれかが選択されたか否か、すなわち選択指示後(変更後)においてクリックされた音源名欄に音源が選択されているか否かが判定される。ここで、クリックされた音源名欄に音源が選択されていると判定された場合は、ステップS86に分岐して変更後の音源を音源ラックに登録する処理が行われる。そして、ステップS86の処理が終了するか、あるいは、TG選択メニューに表示された「−」が選択指示されて音源をはずす指示がされ、ステップS85においてクリックされた音源名欄に音源が選択されていないと判定された場合に所望のラックの音源名欄クリックイベント処理が終了する。また、ステップS82にてTG選択メニュー外の領域等がクリックされて選択指示の入力ではないと判定された場合は、音源名欄クリックイベント処理が中止されるのでこの処理は終了する。
前の状態に戻す処理が開始されると、ステップS90にて当該音源名(楽器名)を音源ラックの当該欄から消去する。次いで、ステップS91にて当該音源の種類、すなわちハード音源(H音源)かソフト音源(S音源)かが判定される。ここで、ハード音源と判定された場合はステップS92に進んで音楽処理装置1において表示されるあるいは表示されているポート名のうち、当該ハード音源(楽器)の機器データにより当該ハード音源との接続ポートとして指定されているポートの名称を元の名称に戻す。さらに、該機器データでエディタの対応付けが設定されていれば、起動されているそのエディタを終了させ、音楽処理装置1における当該ハード音源(楽器)に対応する図28に示すパソコンPCのRAM4上のワークメモリ領域内におけるパラメータの記憶領域を開放する。次いでステップS93にて当該楽器を「未使用」に変更する。これにより、外部音源登録画面46における使用の欄の「×」がはずされる。また、ステップS91にてソフト音源と判定された場合は、ステップS94に分岐して当該ソフト音源(楽器)における接続されているポートを全て切断すると同時にそのポート名を消去する。次いで、ステップS95にて、当該ソフト音源(楽器)のプログラムが停止されることにより、対応するポートが消滅するとともに、このポートに対応して図28に示すパソコンPCのRAM4上のワークメモリ領域内に確保していたパラメータの記憶領域が開放される。ステップS93あるいはステップS95の処理が終了すると前の状態に戻す処理は終了し、所望のラックの音源名欄クリックイベント処理のステップS85にリターンする。
音源ラックに入れる処理が開始されると、ステップS100にて当該音源名(楽器名)を音源ラックの当該欄に表示する。次いで、ステップS101にて当該音源の種類、すなわちハード音源かソフト音源かが判定される。ここで、ハード音源と判定された場合はステップS102に進んで音楽処理装置1において表示されるあるいは表示されているポート名のうち、当該ハード音源(楽器)の機器データにより当該ハード音源との接続ポートとして指定されているポートの名称を、該機器データに基づいて当該音源名(楽器名)の名称に更新する。さらに、該機器データでエディタの対応付けがされていれば、そのエディタのプログラムを起動し、当該ハード音源(楽器)をリモート制御するためのパラメータの記憶領域を図28に示すパソコンPCのRAM4上のワークメモリ領域に確保する。次いで、ステップS103にて当該楽器を「使用中」に変更する。これにより、外部音源登録画面46における使用の欄に「×」が表示される。また、ステップS101にてソフト音源と判定された場合は、ステップS104に分岐して当該ソフト音源(楽器)のプログラムを起動することにより、当該ソフト音源のパラメータを記憶する記憶領域が図28に示すパソコンPCのRAM4上のワークメモリ領域に確保され、当該ソフト音源を接続するためのポートが生成される。次いで、ステップS105にて生成されたポートを接続可能とすると共に、当該ソフト音源(楽器)の名称とされるポート名を付与する。ステップS103あるいはステップS105の処理が終了すると音源ラックに入れる処理は終了して、所望のラックの音源名欄クリックイベント処理にリターンする。
ポート選択操作イベント処理が開始されると、ステップS110にてポート選択メニューが表示され、ステップS111にてユーザの入力が受け付けられる。ポート名選択メニューに表示される音源との接続用のポート名や効果器との接続用のポート名は、音源ラックに登録された音源についてはその音源名が、また、EFテーブルに登録された効果器についてはその効果器名が付与されて直感的に選択することができるようにされている。そして、ステップS112にて受け付けられた入力がポート選択指示の入力か否かが判定される。ここで、ポート選択指示の入力と判定された場合は、ステップS113に進んで選択指示されたポートを当該要素とされるMIDI/オーディオトラックあるいはMIDI/オーディオチャンネルに接続する。一つのポートは一つの要素にしか接続しないので、さらに、既に選択指示されているポートが表示されないようポート選択メニューが更新される。ステップS113の処理が終了すると、ポート選択操作イベント処理は終了する。また、ステップS112にてポート選択メニュー外の領域等がクリックされて選択指示の入力ではないと判定された場合は、ポート選択操作イベント処理が中止されるのでこの処理は終了する。
効果器名欄クリックイベント処理が開始されると、ステップS120にてEF選択メニューが表示される。このEF選択メニューにはEFテーブルに登録されているハード効果器やプラグインされたソフト効果器が表示されるが、既にオーディオチャンネルに挿入されている効果器はグレー表示あるいは表示されないようにされて選択不可とされる。次いで、ステップS121にてEF選択メニューにおけるユーザの入力が受け付けられ、ステップS122にてEF選択メニューにおいて選択指示の入力か否かが判定される。ここで、選択指示の入力と判定された場合はステップS123に進みクリックされた効果器名欄において指示前(変更前)において効果器が選択されていたか否かが判定される。ここで指示前(変更前)においていずれかの効果器が選択されていたと判定された場合はステップS124に分岐して、変更前の効果器をオーディオチャンネルに挿入する前の状態に戻す処理が行われる。ステップS124の処理が終了した場合、あるいは、ステップS123にて指示前(変更前)において効果器が選択されていなかったと判定された場合は、ステップS125に進み選択指示の入力によりEF選択メニューに表示された効果器のいずれかが選択されたか否か、すなわち指示後(変更後)においてクリックされた効果器名欄に効果器が選択されているか否かが判定される。ここで、クリックされた効果器名欄に効果器が選択されていると判定された場合は、ステップS126に分岐して変更後の効果器をオーディオチャンネルに挿入する処理が行われる。そして、ステップS126の処理が終了するか、あるいは、EF選択メニューに表示された「−」が選択指示されて効果器をはずす指示がされ、ステップS125においてクリックされた効果器名欄に効果器が選択されていないと判定された場合にオーディオミキサの所望chの効果器名欄クリックイベント処理が終了する。また、ステップS122にてEF選択メニュー外の領域等がクリックされて選択指示の入力ではないと判定された場合は、効果器名欄クリックイベント処理が中止されるのでこの処理は終了する。
前の状態に戻す処理が開始されると、ステップS130にて当該効果器名を当該オーディオチャンネルの当該欄から消去する。次いで、ステップS131にて当該効果器の種類、すなわちハード効果器(H効果器)かソフト効果器(S効果器)かが判定される。ここで、ハード効果器と判定された場合はステップS132に進んで当該ハード効果器の機器データが指定する入出力ポートへの接続を解除し、挿入ポイントをスルーする挿入接続解除処理が行われる。さらに、該機器データでエディタの対応付けが設定されていれば、起動されているそのエディタを終了させ、音楽処理装置1における当該ハード効果器のパラメータの記憶領域を開放する。次いでステップS133にて当該効果器を「未使用」に変更する。また、ステップS131にてソフト音源と判定された場合は、ステップS134に分岐して当該ソフト効果器のポートを挿入ポイントから解除し挿入ポイントをスルーする挿入接続解除処理が行われる。次いで、ステップS135にて、当該ソフト効果器のプログラムが停止されることにより、対応するポートが消滅するとともに、確保していたパラメータの記憶領域が開放される。ステップS133あるいはステップS135の処理が終了すると前の状態に戻す処理は終了し、オーディオミキサの所望chの効果器名欄クリックイベント処理のステップS125にリターンする。
chストリップに挿入する処理が開始されると、ステップS140にて当該効果器名をオーディオチャンネルの当該欄に表示する。次いで、ステップS141にて当該効果器の種類、すなわちハード効果器かソフト効果器かが判定される。ここで、ハード効果器と判定された場合はステップS142に進んで当該ハード効果器の機器データにより当該ハード効果器との接続ポートとして指定されているオーディオ信号の入出力ポートを当該オーディオチャンネルにおける挿入ポイントに挿入接続する。さらに、該機器データでエディタの対応付けがされていれば、そのエディタのプログラムを起動し、当該ハード効果器をリモート制御するためのパラメータの記憶領域を確保する。次いで、ステップS143にて当該効果器を「使用中」に変更する。また、ステップS141にてソフト効果器と判定された場合は、ステップS144に分岐して当該ソフト効果器のプログラムを起動することにより、当該ソフト効果器のパラメータを記憶する記憶領域が確保され、当該ソフト効果器を接続するためのオーディオ信号の入出力ポートが生成される。次いで、ステップS145にて生成されたポートを接続可能とすると共に、オーディオチャンネルにおける挿入ポイントに挿入接続する。ステップS143あるいはステップS145の処理が終了するとchに挿入する処理は終了して、オーディオミキサの所望chの効果器名欄クリックイベント処理にリターンする。
音楽処理装置1のファイルメニューからプロジェクトファイルのロードが選択されると、プロジェクトロードコマンドが発行され、これに応じてプロジェクトロード処理ルーチンが起動される。該ルーチンによりプロジェクトロード処理が開始されると、ステップS150にて記憶デバイス(図28に示すパソコンPCのハードディスク3aやフラッシュメモリ3b等)に記憶されているプロジェクトファイルが、図28に示すパソコンPCのRAM4上のワークメモリ領域に読み込まれる。このプロジェクトファイルのデータ構造は図4に示すとおりであり、ステップS151にて、その時点において音楽処理装置1に音楽LAN30により接続されているハード音源およびハード効果器が検出され、検出された現存機器と読み込まれたプロジェクトファイルにおける音楽LANのデータとの対応付けが行われ、対応付けすることのできたハード音源およびハード効果器の論理接続が復元される。次いで、ステップS152にて読み込まれたプロジェクトファイルにおけるTGテーブルおよびEFテーブルに登録されている各機器データと、ハード音源およびハード効果器とされる音楽機器との対応付けが行われ、さらに、音楽処理装置1の現存する入出力ポートとの対応付けが行われる。ここで、音楽LAN30に接続された各音楽機器については、音楽処理装置1が問い合わせることにより音楽機器の機器名やIDを特定ができるので、機器データと音楽機器との対応付けはシリアル番号まで含めて厳密に行なってもよいし、シリアル番号が異なっていても機種IDが合うものを対応付けするようにしてもよい。また、音楽LAN30に接続されている音楽機器については、どのポートに接続されているかを取得できるので、その情報に基づいてTGテーブルないしEFテーブルに登録されている機器データのポート情報が修正される。なお、音楽LAN30以外の固定のポートついては、その先に接続されている音楽機器を確認することができないので、TGテーブルおよびEFテーブルの機器データに従って音楽機器との対応付けを無条件に行う。その場合、その音楽機器が接続されているという保障はないが、そのポートに接続されている音楽機器がプロジェクトファイルを保存したときから変更されていなければ、問題なく使用することができる。
音楽処理装置1のファイルメニューからプロジェクトファイルのセーブが選択されると、プロジェクトセーブコマンドが発行され、これに応じてプロジェクトセーブ処理ルーチンが起動される。該ルーチンによりプロジェクトセーブ処理が開始されると、ステップS160にて図4に示すプロジェクトファイルを構成する各データが音楽処理装置1における対応する各モジュールからデータ収集される。次いで、ステップS161にてデータ収集された各データからなるプロジェクトファイルが音楽処理装置1における記憶デバイス(図28に示すパソコンPCのハードディスク3aやフラッシュメモリ3b等)に書き込まれて保存される。これにより、プロジェクトセーブ処理は終了する。
なお、上記説明したように切り離された音楽機器はダミー表示(グレー表示)されるようになるが、ダミー状態の音楽機器におけるパラメータを音楽処理装置1における制御用のエディタにより編集することができる。そして、当該音楽機器が再接続された際に、上記したように音楽処理装置1において制御用のエディタにより編集されたパラメータが、再接続された当該音楽機器に転送されてパラメータが同期化されるようになる。
また、切断が検出された外部機器はダミー表示になるが、ダミー表示になった場合であっても、当該機器のリモート制御ソフトがパラメータを編集できるようにしてもよい。そのようにすれば、機器が手元になくても、リモート制御ソフトによりそのパラメータの仕込みを行うことができる。
さらに、音源を駆動する演奏のイベントデータは、MIDIイベントのデータに限らない。音源の各パートの音色を指定したり、発音すべき楽音の音高、強度およびタイミングが指定できるあらゆる種類の演奏イベントデータで代用可能である。
さらにまた、ダミー状態となったハード音源を音源ラックにおけるTG選択メニューで選択できないようにしていたが、仕込み等を行うために選択できるようにしてもよい。ただし、そのハード音源は実際には接続されていないので、MIDIイベントを送っても、そのハード音源から対応するオーディオ信号は戻ってこない。
さらにまた、音楽LANへの接続が検出された機器がダミー状態の音楽機器に対応付けられた際、その対応付けられた音楽機器のパラメータを転送して同期化をしてから、ダミー状態の表示を作動中の表示に変えるようになっていたが、同期化処理を行わずに表示の変更のみを行うようにしてもよい。
Claims (9)
- 演奏イベントやオーディオ信号の録音/再生、編集、ミキシングなどの一連の音楽処理を実行することができ、また、所定の音楽機能を備えたプラグインソフトをラックオブジェクトに登録することにより、該プラグインソフトの該音楽機能を前記音楽処理の一部に利用できる音楽処理装置であって、
前記演奏イベントや前記オーディオ信号のリアルタイム伝送が可能な音楽ネットワークに当該音楽処理装置を接続するための第1インターフェース手段と、
使用登録された各機器について、当該機器の機器名と当該機器を前記音楽処理装置の前記音楽処理に接続する接続ポートの情報とを含む機器データを記憶する記憶手段と、
前記機器データを複数セット記憶することができるライブラリ手段と、
前記ネットワークに新たに接続された前記音楽機能と同種の音楽機能を備えた外部機器を検出するとともに、検出された外部機器からの情報に基づいて当該機器の機器データを生成する接続検出手段と、
前記接続検出手段により新たな外部機器の接続が検出されたとき、当該外部機器が使用登録されていなければ、当該外部機器の機器データを前記ライブラリ手段に記憶させる自動登録手段と、
ユーザ操作に応じて、前記機器データが前記ライブラリ手段に記憶された複数の機器のうちの1つを選択して使用登録し、その機器の機器データを前記記憶手段に書き込むとともに、その使用登録された機器が前記接続検出手段により検出された外部機器であった場合、その外部機器の機器データを前記ライブラリ手段から削除する使用登録手段と、
ユーザ操作に応じて、前記使用登録された機器を前記ラックオブジェクトに登録するラック登録手段とを備えており、
前記ラックオブジェクトに登録された機器の前記音楽機能を、同登録されたプラグインソフトの前記音楽機能と同様に、前記音楽処理の一部として利用できることを特徴とする音楽処理装置。 - さらに、前記演奏イベントや前記オーディオ信号を直接入出力するための第2インターフェース手段を備えることを特徴とする請求項1記載の音楽処理装置。
- 前記プラグインソフトは、前記ラックオブジェクトに登録されたときに起動され、前記音楽処理装置内に当該プラグインソフトを制御するための動作データが記憶されるとともに、前記音楽処理装置の前記音楽処理に対して仮想的な接続ポートにより接続されることを特徴とする請求項1乃至2記載の音楽処理装置。
- 前記使用登録された外部機器の1つが前記ラックオブジェクトに登録されたとき、前記音楽処理装置の前記音楽処理に対して当該機器の機器データが示す接続ポートにより接続が行われることを特徴とする請求項1乃至3記載の音楽処理装置。
- 前記音楽処理装置は、前記複数の機器の各々をリモート制御するための複数のリモート制御ソフトを備え、また、各機器の機器データには、当該機器をリモート制御する前記リモート制御ソフトを示すリンク情報が含まれており、当該機器が前記ラックオブジェクトに登録されたとき、該リンク情報の示すリモート制御ソフトが起動され、前記音楽処理装置内に当該機器をリモート制御するためのパラメータ情報が記憶されることを特徴とする請求項1乃至4記載の音楽処理装置。
- さらに、
前記音楽ネットワークにそれまで接続されていた外部機器の切断を検出する切断検出手段と、
前記切断検出手段により切断が検出されたとき、切断された機器の機器データが前記ライブラリ手段に含まれていれば、該機器データを該ライブラリ手段から削除する自動削除手段を備えることを特徴とする請求項1記載の音楽処理装置。 - さらに、
前記音楽ネットワークにそれまで接続されていた外部機器の切断を検出する切断検出手段と、
前記切断検出手段により切断が検出されたとき、切断された機器が使用登録されていれば、当該音楽処理装置における当該機器に関するデータの表示態様を通常状態からダミー状態に変化させるダミー化手段を備えることを特徴とする請求項5記載の音楽処理装置。 - さらに、
前記接続検出手段により新たな機器の接続が検出されたとき、当該機器が使用登録されていれば、当該音楽処理装置における当該機器に関するデータの表示態様をダミー状態から通常状態に戻す通常化手段を備えていることを特徴とする請求項7記載の音楽処理装置。 - さらに、
前記通常化手段によりある機器の表示態様が通常状態に戻されるとき、音楽処理装置に当該機器をリモート制御するために記憶されている動作データを、前記音楽ネットワークを介して当該機器に送信し、当該機器が受信した動作データを内部に設定することにより、当該音楽処理装置と当該機器のデータを同期化する同期化手段を備えていることを特徴とする請求項8記載の音楽処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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