JP2009244344A - ポート割り当て装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンピュータを利用したマルチトラックレコーディングにおいて作業を簡略化する。
【解決手段】DAW(DegitalAudioWorkstation)ソフト4の操作画面において、録音する複数のトラックのうちのいずれか1つが選択されたときに、MIDI機器3あるいは楽器2のポート毎に信号の入力有無を検知することで、前記複数のポートのうちで、現在、オーディオ信号又はMIDI信号が入力されている1つのポートを判別し、判別された1つのポートを選択されたトラックに自動的に割り当てる。
【選択図】図1

Description

この発明は、複数のトラックを用いたマルチトラックレコーディングなどを行う音楽処理装置において任意のトラックに任意のポートを割り当てるためのポート割り当て装置、及び、該ポートを割り当て処理をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
従来から、コンピュータを中心に構成されるデジタルレコーディングシステムにおいて、デジタル信号処理により音楽演奏データの録音や、録音物の編集や、ミキシング等の音楽処理作業を行うことが知られている。デジタルレコーディングシステムの中核となるコンピュータは、デジタルレコーディングに必要な各種ハードウェア装置(オーディオインターフェースやMIDIインターフェースなど)を有し、該パーソナルコンピュータにデジタルレコーディング機能をコンピュータに実行させる専用のソフトウェアプログラムを実装している。この種のデジタルレコーディングシステムは、一般に「デジタルオーディオワークステーション(Digital Audio Workstation、略称DAW)」などと呼ばれている。この明細書では、前記専用のソフトウェアプログラム、つまりDAW機能をコンピュータに実行させるソフトウェアプログラムのことを「DAWソフト」と称する。なお、MIDIとは、Musical Instrument Digital Interfaceの略であり、電子楽器の演奏データを機器間でデジタル転送するための規格である。
周知の通り、DAWソフトは、コンピュータのオペレーティングシステム上で動作するアプリケーションプログラムであって、オーディオ信号のマルチトラックレコーディング機能、MIDIシーケンサ機能、ミキシング機能、あるいはマスタリング機能など各種音楽処理機能をコンピュータに提供するものである。近年では、マルチトラックレコーディング機能とMIDIシーケンサ機能とが統合されている仕様が一般的になっており、この仕様によれば、同一の環境でオーディオ信号やMIDI信号のシーケンスを録音トラック毎に録音し、オーディオトラックとMIDIトラックを同一の環境下でシームレスに管理することができる。
デジタルレコーディングシステムにおいて録音を行う時には、ユーザは、録音ソースとなるオーディオ信号発生機器やMIDI機器の接続やDAWソフトの起動など必要な録音環境の設定を行った上で、DAWソフト上の1乃至複数の録音トラックの1つずつに対して録音ソースを割り当てる作業を行う。該割り当て作業は、DAWソフト上の複数の録音トラックのうちの1つを録音先に選択する作業と、その次に該選択された1つの録音トラックに割り当てるべき録音ソースを、例えばリストウィンドウ等を利用して、選択する作業との2つの工程からなる。これにより、当該録音トラックに前記選択された録音ソースが割り当てられ、該割り当てられた録音ソースから出力された信号(オーディオ信号又はMIDI信号)が当該録音先に選択された録音トラックに録音できるように、DAWソフトの録音環境が設定された(例えば、下記非特許文献1を参照)。
http://www.zoom.co.jp/archive/Japanese_Manual/Getting_Started.pdf(製品名「Cubase LE」の取扱説明書。59ページ、72ページ等)
上記従来の技術では、録音トラックに録音ソースを割り当てる作業は、ユーザの手動操作によって行われていた。したがって、ユーザは、どの録音ソースがどの端子に接続されているかという物理的結線状態や、インターフェース機器のドライバの設定等の各種設定を把握した上で、録音ソースの割り当て作業を行う必要があった。また、DAWソフト上には複数の録音トラックがあり、それら全ての録音トラックに手動で録音ソースの割り当てを行うのは非常に面倒だった。つまり、従来の技術では、録音開始前の準備作業が煩雑且つ面倒であるという不都合があった。
この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、コンピュータを利用したマルチトラックレコーディングなど、複数のトラックを用いた音楽処理作業の効率化を目的とするものである。
この発明は、オーディオ信号又はMIDI信号を外部から入力するための複数のポートと、オーディオ信号又はMIDI信号を処理するための複数のトラックとを備えた音楽処理装置において、任意のトラックに任意のポートを割り当てるためのポート割り当て装置であって、前記複数のトラックのうちのいずれか1つをユーザに選択させる選択手段と、前記選択手段により1つのトラックが選択されたときに、前記複数のポートの中から、現在外部からオーディオ信号又はMIDI信号が入力されている1つのポートを判別する判別手段と、前記判別手段により判別された1つのポートを、前記選択手段により選択されたトラックに自動的に割り当てる割り当て手段と、前記割り当て手段により割り当てられた1つのポートから入力されたオーディオ信号又はMIDI信号が前記選択手段により選択されたトラックに供給されるよう信号の転送を制御する制御手段とを備えることを特徴とするポート割り当て装置である。
選択手段により1つのトラックが選択されたときに、複数のポート毎に信号の入力有無を検知して、前記複数のポートのうちの現在外部からオーディオ信号又はMIDI信号が入力されている1つのポートを判別し、該判別されたポートを前記選択されたトラックに自動的に割り当てる。該選択された録音トラックには、当該トラックに割り当てられたポートから入力されたオーディオ信号又はMIDI信号が供給されるようになる。
なお、この発明は、ポート割り当て機能を実現するための専用のハードウェア装置の形態で構成及び実施されるのみならず、コンピュータが実行する音楽処理機能においてポートをトラックに自動的に割り当てる処理を該コンピュータに実行させるソフトウェアプログラムの形態で構成及び実施されてもよい。
この発明によれば、選択された録音トラックに対して、現時点で信号が入力されているポートを自動的に割り当てることができるので、例えばマルチトラックレコーディングにおける録音開始前の準備作業が簡略化され、複数のトラックを用いた音楽処理作業を効率良く快適に行うことができるようになるという優れた効果を奏する。
以下、添付図面を参照してこの発明の一実施例について説明する。
図1は、この発明の一実施例に係るデジタルレコーディングシステムの機能的な構成に説明するブロック図である。デジタルレコーディングシステムは、パーソナルコンピュータ(PC)1に対して、録音すべきデータをPC1に供給する録音ソースであるところの、オーディオ信号を発生する機器2と、MIDI信号を発生する機器3とが外部接続されて構成される。オーディオ信号発生機器2は、例えば楽器やレコードなど、録音すべきオーディオ信号を発生する機器であればどのようなものでもよく、また、MIDI機器3は、例えばMIDIキーボードなど、記録すべきMIDI信号を発生する機器であればどのようなものでもよい。
図1において、パーソナルコンピュータ(PC)1は、汎用のパーソナルコンピュータであって、当該PC1において音楽処理機能を実行させるためのソフトウェアプログラム(DAWソフト)4を実装したものである。DAWソフト4は、PC1のオペレーティングシステム(OS)5上で動作するアプリケーションプログラムであって、少なくとも、PC1にマルチトラックレコーディング機能及びMIDIシーケンサ機能を実行させるものである。なお、マルチトラックレコーディング機能は、複数の録音トラック(オーディオトラック)にオーディオ信号を録音する機能であり、MIDIシーケンサ機能は複数の録音トラック(MIDIトラック)にMIDIデータのシーケンスを記録する機能である。この明細書では、マルチトラックレコーディング機能とMIDIシーケンサ機能との双方を併せて「オーディオ/MIDIシーケンサ機能」と呼ぶ。オーディオ/MIDIシーケンサ機能により、オーディオ信号を録音したオーディオトラックと、MIDI信号のシーケンスを記録したMIDIトラックとを同一の環境下でシームレスに管理することができる。
PC1には、オーディオ信号発生機器2をPC1に接続するオーディオI/O端子6と、MIDI機器3をPC1に接続するMIDI I/O端子7が具わる。オーディオI/O端子6とMIDI I/O端子7はそれぞれ複数系統具備されていてよく、その場合には、オーディオ信号発生機器2とMIDI機器3とを、それぞれ複数台ずつPC1に接続できる。
また、PC1には、オーディオI/O端子6を制御するためのオーディオドライバ8と、MIDI I/O端子7を制御するためのMIDIドライバ9とが組み込まれている。OS5は、オーディオドライバ8及びMIDIドライバ9により、1乃至複数のオーディオI/O端子6及びMIDI I/O端子7の1つずつに固有のポート番号を付与して、1乃至複数のオーディオI/O端子6及びMIDI I/O端子7を個別に認識する。OS5上で動作するDAWソフト4は、OS5がオーディオドライバ8及びMIDIドライバ9を利用して提供するインターフェース機能により、オーディオI/O端子6から入力されるオーディオ信号や、MIDI I/O端子7から入力されるMIDI信号を利用することができる。
OS5上で動作するDAWソフト4は、前述の通り、複数の録音トラックにオーディオ信号の録音とMIDI信号のシーケンスを記録するオーディオ/MIDIシーケンサ機能を提供するものである。DAWソフト4のオーディオ/MIDIシーケンサ機能により録音作業を行う時には、ユーザは、複数の録音トラック(オーディオトラック、およびMIDIトラック)の少なくとも何れか1つに、1乃至複数のオーディオI/O端子6又はMIDI I/O端子7の1つを割り当てる。オーディオ信号発生機器2又はMIDI機器3から出力されたオーディオ信号又はMIDI信号は、オーディオI/O端子6又はMIDI I/O端子7からPC1に入力される。DAWソフト4は、録音トラックと、当該録音トラックに割り当てられたオーディオI/O端子6又はMIDI I/O端子7の対応付けを各オーディオI/O端子6及びMIDI I/O端子7に付与されたポート番号に基づき制御する。これにより、或る端子6又は7から入力された信号が、当該端子に割り当てられた録音トラックに供給されるよう、該入力された信号の転送を制御することができる。詳しくは後述する通り、この発明によれば、録音トラックにオーディオI/O端子6又はMIDI I/O端子7を割り当てる処理を自動的に行えるようになる。
図2は、図1に示すPC1の電気的ハードウェア構成の一例を示すブロック図である。PC1は、CPU10、ROM11、RAM12、オーディオインターフェース(オーディオI/F)13、MIDIインターフェース(MIDI I/F)14、制御回路15、操作子18の操作を検出する検出回路16、及び表示器19の表示を制御する表示回路17を含んで構成され、各部がデータ及び通信バス10Bを介して接続される。CPU10は、ROM11又はRAM12に記憶されたシステムソフトウェア(OS5)を実行し、バス10Bに接続された各部の動作を制御する。また、CPU10は、RAM12に読み込まれたDAWソフト4に基づく処理を実行し、PC1をオーディオ/MIDIシーケンサとして動作させる。
オーディオI/F13は、オーディオ信号をコンピュータに入出力する装置であって、1乃至複数系統のオーディオI/O端子6で構成される。オーディオI/F13は、アナログオーディオ信号の入出力端子のみならず、各種デジタルオーディオI/O端子を含んでよい。MIDI I/F14は、MIDI信号をコンピュータに入出力する装置であって、1乃至複数系統のMIDI I/O端子7を備えるものである。オーディオI/F13及びMIDI I/F14のコンピュータとの接続の形状は、コンピュータの本体筐体に直接取り付けるサウンドボードタイプや、USBやFirewire(IEEE1394)規格のケーブルでコンピュータと接続するタイプなど、いろいろなタイプがある。
制御回路15は、CPU10の制御に基づき、オーディオI/F13及びMIDI I/F14と該CPU10が実行するDAWソフト4(図1参照)との間でのデータ転送を制御するもので、図1に示すオーディオドライバ8及びMIDIドライバ9に相当する。DAWソフト4が提供するオーディオ/MIDIシーケンサ機能により信号の録音を行う際の制御回路15の基本的な動作は、オーディオI/F13又はMIDI I/F14の或るポート(端子6又は7)から入力されたオーディオ信号又はMIDI信号が、複数の録音トラックのうちの適切な録音トラックに転送されるよう中継することである。
表示器19は、例えばLCDディスプレイなどで構成されるもので、表示回路17は、CPU10の制御に基づき、DAWソフト4が提供する各種機能に応じた各種画面を表示器19に表示させる。操作子18はマウスやキーボードなどで構成される。表示器19の画面上には、マウスの位置や状態を表示するマウスカーソルや各種ボタン画像などGUI(グラフィカル・ユーザ・インターフェース)部品が表示され、ユーザは操作子18の操作により、それらGUI部品を操作することができる。操作子18の操作は、検出回路16によって検出され、該検出回路16の検出結果に基づく各種指示及び制御をCPU10は行う。
図3は、DAWソフト4が提供するオーディオ/MIDIシーケンサ機能により表示器19に表示される基本的な操作画面の一例を示す図である。図3に示す操作画面には、1つのプロジェクトの全体概要がグラフィカルに表示される。ユーザは、この操作画面上のGUI部品を用いて、録音ソース(オーディオ信号発生機器2又はMIDI機器3)から入力されたオーディオ信号又はMIDI信号を録音する録音作業や、録音したデータの編集作業やアレンジ作業等に関する操作を行うことができる。1つのプロジェクトは、複数の録音トラックにより構成された録音作業環境であって、1つの楽曲に相当するものと考えて差し支えない。
操作画面には、当該プロジェクトを構成する複数の録音トラックのそれぞれについて、トラック番号を表示するトラック番号表示領域20、当該録音トラックに割り当てられたポート名や各種操作を行うGUI部品等を表示するトラックリスト表示領域21、及び、録音されたイベント(オーディオ信号又はMIDI信号)を表す表示物が時間経過に沿って配置された録音イベント表示領域22が設けられており、当該プロジェクトを構成する複数の録音トラックの情報が縦並びに一覧表示される。トラック番号表示領域20に表示されるトラック番号は、1つのプロジェクト内で複数の録音トラックのそれぞれに固有な番号である。なお、図3においては、各録音トラックの表示要素は同一であるため、1つの録音トラック(操作画面の一番上に配置されたトラック番号「1」の録音トラック)の各表示要素にのみ代表的に符号を付与する。また、図3の操作画面の表示例では、いずれの録音トラックの録音イベント表示領域22にもイベントが入っていない状態を示している。
1つの録音トラックのトラックリスト表示領域21には、その録音トラックに割り当てられたポートの名称を表示するポート名表示欄23が設けられている。ユーザは、ポート表示欄23に表示されたポート名により、当該録音トラックと割り当てられたポート(端子)の対応関係を知ることができる。ポート名表示欄23に表示されるポートの名称は、例えばオーディオポート又はMIDIポートの区別とポート番号とからなる。なお、オーディオポートは、オーディオ信号を入力するポート、すなわちオーディオI/O端子6に相当し、また、MIDIポートは、MIDI信号を入力するポート、すなわちMIDI I/O端子7に相当する。ポート番号は、1乃至複数のオーディオポート及び1乃至複数のMIDIポートのそれぞれにおいて、各ポートに固有の数字番号である。例えば、ポート名表示欄23に「Audio 04」と表示されていれば、ポート番号「4」のオーディオポートが当該録音トラックに割り当てられていることを表す。また、例えば、ポート表示欄23に「MIDI 01」と表示されていれば、ポート番号「1」のMIDIポートが当該録音トラックに割り当てられていることを表す。
また、各録音トラックのトラックリスト表示領域21には、前記ポート表示欄23の他に、録音開始を指示するRECボタン24や、録音トラックに録音された内容だけを再生する再生ボタン25、プロジェクト全体を再生している時に当該録音トラックだけをミュート(消音)させるミュートボタン26、あるいは、プロジェクト全体を再生している時に、当該録音トラックに録音された内容だけを発音させるソロボタン27などが設けられている。
ユーザは、録音を開始するにあたり、図3に示した操作画面上の複数のトラックの中から、これからオーディオ信号又はMIDI信号の録音を行う録音トラックを1つ選択する。1つの録音トラックを選択する方法は、例えば、操作子18を用いて、これから録音を行う録音トラックに対応するトラック番号表示領域20をポインタで指摘してマウスクリック操作するなど、適宜の方法を適用してよい。なお、録音を開始する前提として、DAWソフト4の起動、必要な録音ソース2,3の接続(演奏準備)、オーディオI/F13及びMIDI I/F14のドライバの設定など録音環境の準備ができていなければならない。
これから録音を行う録音トラックがユーザによって選択されると、該選択された録音トラックは、例えば表示色等の表示態様が変更され、当該録音トラックが選択中であることが明示される。図3では、選択中の録音トラック(トラック番号「03」の録音トラック)が網掛け表示されている。ユーザによって選択された録音トラックが、本実施例にかかる、録音トラックにポートを自動的に割り当てる処理の対象となる録音トラックである。
録音トラックがユーザによって選択されると、CPU10は該選択された録音トラックにポートを自動的に割り当てる処理を起動する。図4は、CPU10が実行するポート割り当て処理の手順の一例を示すフローチャートである。操作画面において、複数の音トラックの何れか1つが信号の録音先としてユーザに選択されると、図4のステップS1〜S3の処理により、全てのオーディオポート(オーディオI/O端子6)を対象にオーディオ信号が入力されているかどうかを判別する処理が行われる。CPU10は、例えば、ポート番号が若い(小さい)オーディオポートから1ポートずつ順番に、オーディオ信号の入力有無をチェックする。現在チェック対象のポートからオーディオ信号が入力されていれば(ステップS2のYES)、選択された録音トラックに該チェック対象のポートを割り当てる(ステップS4)。チェック対象のポートからオーディオ信号が入力されていなければ(ステップS2のNO)、チェック対象のポート番号を次に進めて(ステップS3)、該次のポート番号のポートにおけるオーディオ信号の入力有無をチェックする。なお、前記ステップS2におけるオーディオ信号の入力有無判断の方法は、例えば、所定の閾値以上のレベルの信号の入力が検知されたときに、オーディオ信号の入力有りと判断するなど、適宜の判断方法を適用してよい。
全てのオーディオポート(オーディオI/O端子6)のチェックが完了した場合(ステップS1のYES)、つまり、いずれのオーディオポートからもオーディオ信号が入力されていない場合には、ステップS5〜S7の処理により、全てのMIDIポート(MIDI I/O端子7)を対象にMIDI信号が入力されているかどうかを判別する処理が行われる。CPU10は、例えば、ポート番号が若い(小さい)MIDIポートから1ポートずつ順番に、MIDI信号の入力有無をチェックする。現在チェック対象のポートからMIDI信号が入力されていれば(ステップS6のYES)、選択された録音トラックに該チェック対象のポートを割り当てる(ステップS4)。当該チェック対象のポートにMIDI信号の入力がなければ(ステップS6のNO)、チェック対象のポート番号を次に進めて(ステップS7)、該次のポート番号のポートにおけるMIDI信号の入力有無をチェックする。
なお、前記ステップS6におけるMIDI信号の入力有無判断の方法は、例えばノートオンコマンドの入力があったかどうかにより判断するなど、適宜の判断方法を適用してよい。
すべてのMIDIポートをチェックし、いずれのポートからもMIDI信号の入力がなければ(ステップS5のYES)、CPU10はこの処理を終了する。なお、CPU10は、当該選択中の録音トラックの選択状態が解除されるまで、当該録音トラックについてポート割り当て処理ルーチンを繰り返し実行してよい。
前記図4の処理により、選択された録音トラックには、現在信号が入力されている1つのポートが自動的に割り当てられることになる。選択された録音トラックにユーザが意図したポートが自動的に割り当てられた後に、ユーザはDAWソフト4による音楽の録音を開始することができる。すなわち、ユーザがRECボタン24を押して録音開始を指示すると、DAWソフト4の録音動作が開始する。録音ソース(楽器2又はMIDI機器32又は3)から出力されたオーディオ信号又はMIDI信号がオーディオI/F13又はMIDI I/F14からPC1に入力され、CPU10は、図4のステップS4の処理により当該信号が入力されたポートを割り当てた録音トラックの録音内容として、該入力された信号をRAM12等の適宜の記憶媒体に書き込む処理を行う。これにより、或る録音ソースの出力信号を、複数の録音トラックのうちの適切な録音トラックに録音することができる。なお、複数の録音トラックに1つずつポート割り当て処理を実行しておくことで、複数の録音トラックへの録音を同時に行うことも可能である。
実際の使用状況に即して作業手順を考えてみると、まず、PC1のDAWソフト4を操作するオペレータがこれから録音を行う録音トラックを選択した後に、録音したい楽器2又はMIDI機器3からオーディオ信号又はMIDI信号を出力することを演奏者(この演奏者はオペレータと同一人物でもよい)に要求する。録音したい楽器2又はMIDI機器3から信号が出力されると、該録音したい楽器2又はMIDI機器3から出力された信号が1乃至複数のポート(オーディオI/O端子6又はMIDI I/O端子7)のうちのいずれかからPC1に入力される。PC1では、図4に例示したポート割り当て処理により、前記録音したい楽器2又はMIDI機器3から出力された信号が入力されているポートを自動的に検出し(前記ステップS2又はS6のYES)、該検出したポートのポート(録音したい楽器2又はMIDI機器3が接続されたポート)を、選択された録音トラックに自動的に割り当てること(前記ステップS4)ができる。もしも、選択された録音トラックに、オペレータが意図しないポートが割り当てられてしまった場合には、上記同じ手順で選択された録音トラックにポートを自動的に割り当てる処理をやり直せばよい。
このように、上記実施例によれば、録音トラックにポートを割り当てる処理を自動化することで、DAWソフト4を用いたマルチトラックレコーディングにおいて、録音開始前の準備作業が簡略化されるので、レコーディング作業を効率良く、快適に行うことができるようになるという優れた効果を奏する。
なお、前記図4の処理によって実現される録音トラックにポートを自動的に割り当てる機能を使うかどうかは、ユーザが任意に設定できてよい。例えば、図5に示すようなポート割り当て機能のオン・オフ設定ウィンドウからポート割り当て機能のオン・オフの設定をユーザが変更できるよう構成することができる。図5に示すポート割り当て機能のオン・オフ設定ウィンドウによれば、ユーザは、オンのラジオボタン28又はオフのラジオボタン29の何れか一方を選択し、操作子18を用いてOKボタン30をマウスクリック操作すれば、ポート割り当て機能のオン/オフ設定を、現在のラジオボタン28又は29の選択状態に応じて確定できる。操作子18を用いてキャンセルボタン31をマウスクリック操作すれば、現在のラジオボタン28又は29の選択状態に応じたポート割り当て機能のオン/オフ設定をキャンセルできる。ポート割り当て機能がオンに設定された状態(オンのラジオボタン28が選択されている状態)ならば、録音トラックが選択されたときに、上記の通り、図4の処理が起動して、ポート割り当て処理が行われる。一方、ポート割り当て機能がオンに設定された状態(オンのラジオボタン28が選択されている状態)ならば、録音トラックが選択されたときに、上記ポート割り当て処理が起動せず、ユーザは、当該選択された録音トラックに割り当てるポートを、手動で選択する。
なお、複数のポートから同時に入力があった場合には、予め決めておいたルールに基づいて1つのポートを録音トラックに割り当てるよう構成すればよい。前記ルールには、例えば、先に信号入力が検出されたポートを優先するか(先着優先)、遅れて信号入力が検出されたポートを優先するか(後着優先)の何れか一方をユーザに選択させること等がある。また、図4に例示する処理手順では、ステップS1〜3によりオーディオポートから先に信号入力のチェックを行う構成を示しているが、これに限らず、MIDIポートから先に信号入力のチェックを行い、その後、オーディオポートからの信号入力チェックを行う処理構成であってもよい。すなわち、図4の処理構成は一例に過ぎず、ユーザによって選択された録音トラックに1つのポートが自動的に割り当てることができさえすれば、どのような処理構成であっても本発明の実施に差し支えない。
なお、上記実施例において、録音トラックにポートを自動的に割り当てる機能は、基本的には、1つのモノラルの録音トラックに1つのモノラルのポートを割り当てられるものとした。しかし、1つの録音トラックをステレオトラックとし、このステレオトラックに、左右ステレオチャンネルを構成する2つで1組のステレオポートをまとめて割り当てること(ただし、当該ステレオトラック上では信号をステレオ信号として扱うことができてよい)や、1つの録音トラックをモノラルトラックとし、このモノラルトラックに2つで1組のステレオポートの何れか一方のみを割り当てること、或いは、2つのモノラルの録音トラックを1組のステレオトラックとみなし、該2つで1組のステレオトラックに2つで1組のステレオポートを1ポートずつ分配して割り当てることも可能である。
なお、上記実施例では、この発明に係る録音トラックにポートを自動的に割り当てる機能を、DAWソフトが提供するオーディオ/MIDIシーケンサ機能によるマルチトラックレコーディングに適用する例を示したが、単体のハードディスクレコーダ装置やシーケンサ装置などにおけるマルチトラックレコーディングに、この発明に係るポート割り当て機能を適用してもよい。すなわち、この発明は、ポート割り当て機能を実現するための専用のハードウェア装置の形態で構成及び実施されてもよいし、コンピュータが実行する音楽処理機能においてポートをトラックに自動的に割り当てる処理を該コンピュータに実行させるソフトウェアプログラムの形態で構成及び実施されてもよい。また、デジタルレコーディングのための装置に限らず、例えば、デジタルミキサにおいて、入力ポート(入力端子)をチャンネルに割り当てる場合など、レコーディング以外の音楽処理においてポートをトラックに割り当てる場合にも、この発明にかかるポート割り当て機能を適用することも可能である。
この発明の一実施例に係るポート割り当て装置を適用したデジタルレコーディングシステムの機能的構成を説明するためのブロック図。 図1に示すデジタルレコーディングシステムを構成するパーソナルコンピュータの電気的ハードウェア構成の一例を示すブロック図。 図1に示すデジタルレコーディングシステムを構成するパーソナルコンピュータにおいてDAWソフトが提供するオーディオ/MIDIシーケンサ機能の操作画面の表示例を示す図。 録音トラックにポートを自動的に割り当てる処理の手順の一例を示すフローチャート。 録音トラックにポートを自動的に割り当てる機能のオン・オフ設定ウィンドウの一例を示す図。
符号の説明
1 パーソナルコンピュータ、2 オーディオ信号発生機器、3 MIDI機器、4 DAWソフト、5 オペレーティングシステム、6 オーディオI/O端子、7 MIDI I/O端子、8 オーディオドライバ、9 MIDIドライバ、10 CPU、11 ROM、12 RAM、13 オーディオインターフェース、14 MIDIインターフェース、15 制御回路、16 検出回路、17 表示回路、18 操作子、19 表示器、20 トラック番号表示領域、21 トラックリスト表示領域、22 イベント表示領域、23 ポート名表示欄、24 RECボタン、25 再生ボタン、26 ミュートボタン、27 ソロボタン



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Claims (2)

  1. オーディオ信号又はMIDI信号を外部から入力するための複数のポートと、オーディオ信号又はMIDI信号を処理するための複数のトラックとを備えた音楽処理装置において、任意のトラックに任意のポートを割り当てるためのポート割り当て装置であって、
    前記複数のトラックのうちのいずれか1つをユーザに選択させる選択手段と、
    前記選択手段により1つのトラックが選択されたときに、前記複数のポートの中から、現在外部からオーディオ信号又はMIDI信号が入力されている1つのポートを判別する判別手段と、
    前記判別手段により判別された1つのポートを、前記選択手段により選択されたトラックに自動的に割り当てる割り当て手段と、
    前記割り当て手段により割り当てられた1つのポートから入力されたオーディオ信号又はMIDI信号が前記選択手段により選択されたトラックに供給されるよう信号の転送を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とするポート割り当て装置。
  2. オーディオ信号又はMIDI信号を外部から入力するための複数のポートと、オーディオ信号又はMIDI信号を処理するための複数のトラックとを備えた音楽処理機能を備えたコンピュータに、任意のトラックに任意のポートを割り当てる処理を実行させるためのプログラムであって、
    前記複数のトラックのうちのいずれか1つをユーザに選択させる選択手順と、
    前記選択手順により1つのトラックが選択されたときに、前記複数のポートの中から、現在外部からオーディオ信号又はMIDI信号が入力されている1つのポートを判別する判別手順と、
    前記判別手順により判別された1つのポートを、前記選択手順により選択されたトラックに自動的に割り当てる割り当て手順と、
    前記割り当て手順により割り当てられた1つのポートから入力されたオーディオ信号又はMIDI信号が前記選択手順により選択されたトラックに供給されるよう信号の転送を制御する制御手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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