JP4001121B2 - イベントデータ再生方法、イベントデータ再生装置、電子機器およびプログラム - Google Patents

イベントデータ再生方法、イベントデータ再生装置、電子機器およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、デジタルミキサに用いて好適なイベントデータ再生方法、イベントデータ再生装置、電子機器およびプログラムに関する。
近年のデジタルミキサにおいては、フェーダやボリューム操作子等で設定されたパラメータ値、各種ボタンのオン/オフ状態、その他デジタルミキサの設定状態を「シーンデータ」としてメモリにストアし、ストアしたシーンデータをワンタッチで再現する機能(シーンリコール機能)が設けられている。従って、例えば演劇やコンサート等の様々な舞台設定状態におけるミキシング状態を各々シーンデータとして記録しておくことにより、必要なミキシング状態を速やかに再現することができる。
また、特に映像・音楽コンテンツの製作に供されるデジタルミキサには、「オートミックス」という機能が備えられている。これは、各チャンネルのフェーダレベル、パン、センドレベル等のパラメータをタイムコードに対応させつつ「オートミックスデータ」として記録しておき、後に再生すべき「オートミックスデータ」を指定してタイムコードをデジタルミキサに供給すると、このオートミックスデータに基づいてパラメータが自動的にタイムコードに応じた値に設定される、というものである。これにより、映像・音楽等の素材とともに記録されているタイムコードに同期して、フェーダレベル等を自動的に設定することができる(非特許文献1)。
「DM2000取扱説明書」 ヤマハ株式会社,平成14年2月 p.157−181
ところで、コンサートや演劇のリハーサル時においては、デジタルミキサの操作者の数が本番時よりも少ない場合がある。このような場合は、シーンリコールを自動的に実行できれば操作者の負担を減らすことができる。また、本番中であっても、一部のシーンリコールを自動的に実行して差し支えない場合もあり得る。かかる場合には、上述したオートミックスのパラメータとして「シーンリコール」を指定すると、タイムコードに基づいてシーンリコールを自動的に実行することができる。
しかし、実際のコンサートや演劇等においては、予定時間に対して多少の時間の「ずれ」が生じたり、突発的な出来事に対応する必要も生じる。さらに、リハーサル時においては、一部のシーンの「やり直し」や「省略」などが頻繁に生じる。単にオートミックスのパラメータとして「シーンリコール」を含められるようにした技術においては、このような突発的な変更に対応することは事実上不可能である。これは、オートミックスデータを編集することは煩雑であり、瞬時に対応することが困難だからである。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、シーンリコール等のイベントを自動的に実行しつつ、突発的な実行タイミングの変更に速やかに対応できるイベントデータ再生方法、イベントデータ再生装置、電子機器およびプログラムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するため本発明にあっては、下記構成を具備することを特徴とする。なお、括弧内は例示である。
請求項1記載のイベントデータ再生方法にあっては、実行すべきイベントを示すイベントデータと該イベントの実行タイミングを規定するトリガデータとから成る複数のイベントセットに対して実行順位を付与して成るシーケンスデータに基づいて、前記各イベントデータを再生するイベントデータ再生方法であって、前記シーケンスデータ中、何れかのイベントセットに係るイベントデータが実行されると、該イベントセットの次の実行順位のイベントセットを指標する(イベントリスト110内でカーソル118を置く)指標過程(SP4)と、タイムコードが入力されると、前記指標されたイベントセットおよびそれ以降の実行順位のイベントセットの中に、該タイムコードに基づいて実行タイミングに達した一のイベントセットが存在することを条件として、該一のイベントセットに係るイベントデータを実行する自動実行過程(SP36,SP38)と、第1の操作(NEXTボタン230の押下)が検出されると、前記指標されたイベントセットに係るイベントデータを実行する第1の手動実行過程(SP2)とを処理装置に実行させることを特徴とする。
さらに、請求項2記載の構成にあっては、請求項1記載のイベントデータ再生方法において、第2の操作(PREVボタン232の押下)が検出されると、前記指標されたイベントセットより実行順位が「2」だけ早いイベントセットに係るイベントデータを実行する第2の手動実行過程(SP22,SP2)をさらに有することを特徴とする。
さらに、請求項3記載の構成にあっては、請求項1または2記載のイベントデータ再生方法において、所定のタイムコードオフ操作(TCオン/オフ・ボタン142のオフ操作)に応じて前記タイムコードの入力を停止するタイムコード停止過程をさらに有することを特徴とする。
さらに、請求項4記載の構成にあっては、請求項1記載のイベントデータ再生方法において、前記シーケンスデータに含まれる複数の前記トリガデータは、前記自動実行過程による自動実行を容認する自動実行容認型トリガデータ(タイムコード型,アフター型)と、該自動実行過程による自動実行を容認しない自動実行不可型トリガデータ(マニュアル型)とを含むことを特徴とする。
さらに、請求項5記載の構成にあっては、請求項4記載のイベントデータ再生方法において、前記指標過程(SP4〜SP14)において前記自動実行不可型トリガデータに係るイベントセットが指標されると、所定の注意表示(赤文字の点滅表示)を行う注意表示過程(SP8)をさらに有することを特徴とする。
また、請求項6記載のイベントデータ再生装置にあっては、請求項1ないし5の何れかに記載のイベントデータ再生方法を実行することを特徴とする。
また、請求項7記載の電子機器にあっては、請求項6記載のイベントデータ再生装置を含む電子機器であって、一組のパラメータを記憶するカレントメモリ(14a)と、該カレントメモリ(14a)の記憶するパラメータに応じて該電子機器の状態を制御する制御部(6)と、複数組のパラメータを複数のシーンとして記憶するシーンメモリ(12b)と、前記複数のシーンのうち選択された一のシーンを前記シーンメモリ(12b)から前記カレントメモリ(14a)に転送する転送手段(10)とを有し、前記イベントデータは、前記転送手段(10)に対して、前記一のシーンを指定して転送を指示するデータであることを特徴とする。
また、請求項8記載のプログラムにあっては、請求項1ないし5の何れかに記載のイベントデータ再生方法を処理装置に実行させることを特徴とする。
このように本発明によれば、タイムコードに基づいてイベントデータを自動的に実行しつつ、必要に応じてイベントデータを手動で実行できるため、その時々の状況に応じて迅速に実行タイミングを変更することができる。
1.実施例のハードウエア構成
次に、本発明の一実施例のデジタルミキサのハードウエア構成を図1を参照し説明する。
図において2は操作パネルであり、各種表示器および操作子等から構成されている。ここで「操作子」には電動フェーダ、ロータリーエンコーダ、ボタンなどの種類がある。電動フェーダは、オペレータ(操作者)によって操作されると、その操作状態がバス7を介して出力される。ロータリーエンコーダおよびボタンについても同様である。また、デジタルミキサにはパーソナルコンピュータ用のマウスおよびキーボードも接続することができる。これらマウスおよびキーボードも操作パネル2に含まれることとする。
操作パネル2内の電動フェーダは、バス7を介して操作コマンドが供給されると、その操作位置が自動設定されるように構成されている。一方、ボタンあるいはロータリーエンコーダは物理的に駆動されることはない。但し、各ボタンにはLEDが内蔵されており、そのLEDのオンオフによって、当該ボタンに係る操作内容のオンオフ状態を表示している。また、各ロータリーエンコーダの近辺には、当該ロータリーエンコーダの操作量を表示する表示器が設けられている。そして、これら表示器の表示状態はバス7を介して自動的に設定される場合もある。
4は波形I/O部であり、アナログ音声信号またはデジタル音声信号を入出力する。本実施例においては、各種音声信号のミキシング処理・効果処理等は全てデジタル処理により実行される。しかし、外部から入力される音声信号および外部に出力すべき音声信号はアナログ信号であることが多い。このため、波形I/O部4には、必要に応じてマイクレベルアナログ入力、ラインレベルアナログ入力、デジタル入力、アナログ出力、デジタル出力等、各種機能を有するカードが挿入され、これらカードによって必要な変換処理が実行される。
次に、6は信号処理部であり、一群のDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)によって構成されている。信号処理部6は、波形I/O部4を介して供給されたデジタル音声信号に対してミキシング処理や効果処理を施し、その結果を波形I/O部4に出力する。8はその他I/O部であり、各種の外部機器との間でタイムコードその他の情報を入出力する。10はCPUであり、後述する制御プログラムに基づいて、バス7を介して各部を制御する。12はフラッシュメモリであり、その内部のプログラム領域12aには上記制御プログラムが記憶されている。14はRAMであり、CPU10のワークメモリとして使用される。
ところで、ある舞台状況等に応じたデジタルミキサの設定状態を「シーン」と呼ぶ。本実施例のデジタルミキサにおいては、現在の「シーン」の内容(カレントシーン)はRAM14内のカレント領域14aに記憶されている。そして、操作者が所定の操作を行うと、カレント領域14aの内容は適宜フラッシュメモリ12内のシーン・シーケンス領域12bまたは他の記憶装置に「シーンデータ」として格納される。シーン・シーケンス領域12bには複数のシーンデータを格納することができ、舞台転換等の際には、オペレータは必要なシーンをワンタッチでカレント領域14aに再現(シーンリコール)することができる。また、シーン・シーケンス領域12bには、タイムコード等に基づいてシーンリコールを自動的に実行するためのシーケンスデータも格納される。
2.実施例のデータ構造
次に、シーン・シーケンス領域12bのデータ構造を図4を参照し説明する。
図においてSCN1〜SCNmは「m」個のシーンデータであり、個々のシーンデータには、リコール対象になるパラメータについて再現すべきパラメータ値等が記録されている。また、シーケンスデータは、「n」個のイベントの内容を規定するイベントセットES1〜ESnから構成されている。ここで、一のイベントセットESk(kは1〜n)は、トリガタイプTTkと、タイムデータTDkと、イベントデータEDkとから構成される。なお、トリガタイプTTkとタイムデータTDkを合せて「トリガデータ」と呼ぶ。
イベントデータEDkには、当該イベントにおいてリコールすべき何れかのシーンデータSCN1〜SCNmのポインタが記録される。但し、当該イベントセットESkに何もシーンが割り当てられていない場合には、イベントデータEDkには所定の「ノーアサイン」データが記録される。トリガデータは、当該シーンリコールを実行するトリガを定めるものであり、このトリガには以下の種類がある。
・「タイムコード型」:デジタルミキサの内部で生成され、あるいは外部から供給されるタイムコードが所定の時刻に達したときにシーンリコールを実行する。
・「アフター型」:直前のイベントセットES(k-1)が実行された後、所定時間経過後にシーンリコールを実行する。
・「マニュアル型」:シーンリコールを自動的には実行せず、操作者が所定のマニュアル操作を行った場合にのみシーンリコールを実行する。
上記トリガタイプTTkにおいては、上述した「3」種類のトリガのうち、適用すべきトリガの種類が指定される。ここで、トリガタイプTTkが「タイムコード型」であるときはシーンリコールを実行すべき時刻を定める必要があり、「アフター型」であるときにはイベントセットES(k-1)実行後に待機する相対時間を定める必要がある。そこで、これらの時刻あるいは相対時間は、タイムデータTDkとして規定される。なお、トリガタイプTTkが「マニュアル型」であるときには、タイムデータTDkの内容は無視される。
3.イベントリスト編集画面(図3)
操作パネル2には図2に示すようにドットマトリクス表示部202が設けられている。操作者が所定の操作を行うと、このドットマトリクス表示部202に図3に示すイベントリスト編集画面が表示される。図において110はイベントリストであり、その各行には各イベントセットES1〜ESnの内容が表示される。イベントリスト110の内部において112はシーケンスナンバ表示部であり、各イベントセットの実行順位が昇順の数字によって表示される。
114はトリガデータ表示部であり、各イベントセットのトリガデータの内容が表示される。まず、図中で「00:00:38:02」のように8桁の数値が表示されている行のトリガタイプは「タイムコード型」であって、表示されている数値は、「時:分:秒:百分の1秒」の単位で表示された、実行タイミングのタイムコードである。また、「↑After 30.0sec」のように、「↑After」の文字が表示されている行のトリガタイプは「アフター型」であって、その後に表示されている「30.0sec」等の時間は、直前のイベントセットが実行された後に当該イベントセットが実行されるまでの相対時間である。また、[MANUAL]と表示されている行のトリガタイプは「マニュアル型」である。
116はシーン表示部であり、当該イベントセットにおいてリコールされるシーンデータの「シーンナンバ」と、「シーンネーム」とが表示される。ここで、シーンナンバとは、各シーンデータに対して付与されたユニークな番号であって、図中では「001」のように3桁の数値で表されている。また、シーンネームは当該シーンデータの内容を表す文字列であり、図中ではシーンナンバの後に表示されている。118はカーソルであり、直前に実行されたイベントセットの次の実行順位のイベントセットに係る行を反転表示してなるものである。なお、カーソル行のトリガデータ表示部114およびシーン表示部116は、操作者によって適宜編集することができ、編集された内容はシーケンスデータに直ちに反映される。そして、シーケンスデータおよびイベントリスト110の内容は編集後のタイムコード等に基づいてソートされる。このソートの詳細については後述する。
134はイベントトリガ・ボタンであり、マウスでクリックされる毎に「イベントトリガ」という動作モードのオート/マニュアル状態を交互に切り替える。ここで、「イベントトリガ」がオートであるときは、「タイムコード型」および「アフター型」であるイベントセットのシーンリコールは、受信したタイムコードあるいは内部生成されたタイムコードに基づいて、自動的に実行される。一方、「イベントトリガ」がマニュアルであるときは、これらは自動的には実行されない。
120はマニュアルトリガボタンであり、このボタンがマウスでクリックされると、「イベントトリガ」のオート/マニュアル状態にかかわらず、イベントリスト110上のカーソル行のイベントセットが実行される。102はUPボタン、104はDOWNボタンであり、これらはイベントリスト110内で「マニュアル型」または「アフター型」の行にカーソル118が位置しているときのみに有効にされ、カーソル行が「タイムコード型」であるときは無効にされる。カーソル行が「マニュアル型」であるときにUPボタン102がマウスでクリックされると、カーソル行自体が「1」行上に移動され、DOWNボタン104がマウスでクリックされると、カーソル行自体が「1」行下に移動される。何れの場合も、移動後の行にカーソル118が再び配置される。
また、図3のイベントリスト110においては、シーケンスナンバ「005」の「マニュアル型」行の後ろにシーケンスナンバ「006」の「アフター型」行が続いている。このように、カーソル行(「マニュアル型」または「アフター型」)の後にさらに一または複数の「アフター型」行が続いている場合は、UP/DOWNボタン102,104によってカーソル行が移動されると、これに追従して該一または複数の「アフター」行も移動される。例えば、図3の例においてシーケンスナンバ「005」の「マニュアル」行にカーソル118を位置させ、UPボタン102をマウスでクリックすると、元々シーケンスナンバ「005」,「006」にあった「マニュアル」行および「アフター」行がそれぞれシーケンスナンバ「004」,「005」の位置に移動され、元々シーケンスナンバ「004」にあった「タイムコード」行がシーケンスナンバ「006」に移動されることになる。
138はTCソース設定部であり、使用するタイムコードとして、デジタルミキサの内部タイムコード、あるいは外部機器から供給される外部タイムコードのうち何れかを選択する。136はタイムコード表示部であり、TCソース設定部138において選択されたタイムコードを表示する。また、選択されたタイムコードが内部タイムコードである場合は、操作者はタイムコード表示部136において該タイムコードを適宜編集(増減)することができる。140はTCオフセット設定部であり、TCソース設定部138において外部タイムコードが選択されている場合にのみ有効にされる。TCオフセット設定部140においては、供給されたタイムコードに加算されるオフセット値を設定することができ、この加算結果がイベントセットの実行タイミングを決定するためのタイムコードになる。なお、タイムコード表示部136に表示されるタイムコードは、外部から供給されるタイムコードではなく、この加算結果の方である。
142はTCオン/オフ・ボタンであり、タイムコードのオン/オフ状態を設定する。タイムコードがオン状態になると、トリガタイプが「タイムコード型」であるイベントセットはタイムコードの進行とともに自動実行される。一方、タイムコードがオフ状態になると、トリガタイプが「アフター型」であるイベントセットを除いて、自動的にシーンリコールされることはなくなる。なお、その詳細は動作とともに後述する。
122はキャプチャボタンであり、マウスでクリックされる毎に、そのオン/オフ状態が交互に切り替えられる。キャプチャボタン122がオン状態であって、かつ、TCオン/オフ・ボタン142がオン状態であれば(内部タイムコードを生成しあるいは外部タイムコードを受信している状態であれば)、操作者がリコールボタン214(詳細は後述する)を用いてシーンリコール操作を行うと、リコールしたシーンに応じたイベントセットがシーケンスデータ内に挿入される。挿入されたイベントセットのトリガタイプは「タイムコード型」であり、タイムデータはリコール時のタイムコードである。そして、イベントデータEDkには、リコールされたシーンデータのポインタが記録される。
キャプチャボタン122は、イベントトリガがオート/マニュアルの何れであっても有効である。そして、トリガタイプが「タイムコード型」である場合、すなわちTCオン/オフ・ボタン142がオン状態である場合には、シーケンスデータはタイムコード順に自動的にソートされる。それに応じて、表示されているイベントリスト110にも、この挿入されたイベントセットが挿入され、該挿入されたイベントセットに係る行がカーソル行になる。
一方、タイムコードがオフの状態でシーンリコール操作が行われると、現在のカーソル行の位置に新たなイベントセットが追加される。追加されたイベントセットにおいては、イベントデータに当該リコールされたシーンデータのポインタが記録されるとともに、トリガタイプは「マニュアル型」に設定される。なお、以降の説明では、特に断らない限り、シーケンスデータが編集されると、編集箇所のトリガタイプが「タイムコード型」であるものは自動的にソートされる。また、このようにシーケンスデータに変動が生じると、その結果が直ちにイベントリスト110にも反映されることとする。
124はインサートボタンであり、TCオン/オフ・ボタン142がオン状態のときにマウスでクリックされると、現在のタイムコードがキャプチャされ、トリガタイプTTkを「タイムコード型」、タイムデータTDkを該キャプチャされたタイムコードとする新たなイベントセットがシーケンスデータに挿入される。このイベントセットにおけるイベントデータは「ノーアサイン」に設定される。
126はオーバライトボタンであり、TCオン/オフ・ボタン142がオン状態のときにマウスでクリックされると、現在のタイムコードがキャプチャされ、現在のカーソル行に係るイベントセットのトリガタイプが「タイムコード型」に設定されるとともに、タイムデータは該キャプチャされたタイムコードに変更される。なお、この場合はイベントデータは変更されない。
128はクリアボタンであり、マウスでクリックされると、現在のカーソル行に係るイベントセットにおいて、トリガタイプが「マニュアル型」に変更されるとともに、イベントデータが「ノーアサイン」に変更される。130はデリートボタンであり、マウスでクリックされると、現在のカーソル行のイベントセットが削除される。132はアンドゥボタンであり、マウスでクリックされると、シーケンスデータおよびイベントリスト110の編集状態が「1」段階前の状態に戻される。
4.操作パネル2の要部構成
次に、操作パネル2の要部構成を図2を参照し説明する。図において202はドットマトリクス表示部であり、上述したイベントリスト編集画面(図3)、その他デジタルミキサの各種設定状態のうち操作者によって選択されたものをグラフィック表示する。204はネクストイベント表示部であり、直前に実行されたイベントセットの次の実行順位のイベントセットについて、シーケンスナンバ、トリガデータ、リコールされるシーンのシーンナンバおよびシーンネームを表示する。
また、本実施例においては、上述したようにタイムコードおよびシーケンスデータに基づいて自動的にシーンリコールを実行できるが、操作者は必要に応じて任意のシーンをマニュアル操作でリコールすることもできる。206はシーンナンバ表示部であり、このようなマニュアル操作によってリコールされるシーンのシーンナンバを表示する。208はストア・ボタンであり、現在のカレント領域14aの内容を新たなシーンデータとしてシーン・シーケンス領域12bにストアするものである。210はUPボタンであり、シーンナンバ表示部206に表示されているシーンナンバを「1」だけインクリメントする。また、212はDOWNボタンであり、この表示されているシーンナンバを「1」だけデクリメントする。214はリコール・ボタンであり、シーンナンバ表示部206に表示されているシーンナンバに係るシーンをリコールする。
216〜220はカーソル・ボタンであり、ドットマトリクス表示部202に表示されているマウスカーソルを上下左右方向に移動する。すなわち、マウスカーソルはマウスの操作によっても移動でき、カーソル・ボタン216〜220によっても移動させることができる。224はデクリメント・ボタン、226はインクリメント・ボタンであり、例えばタイムコード表示部136に表示されているタイムコード、その他の数値を減少および増加するものである。227はホイールであり、操作者によって回動操作されることにより、ボタン224,226と同様に、各種数値を増減する。228はエンター・ボタンであり、ホイール227によって設定された数値を確定させる。
230はNEXTボタンであり、イベントリスト110上のカーソル行のイベントセットを実行するとともに、カーソル118を「1」行下に進めるものである。232はPREVボタンであり、カーソル行の「2」行上のイベントセットを実行するとともに、カーソル118を「1」行下(最初のカーソル行の「1」行上)にセットするものである。これらNEXTボタン230およびPREVボタン232の押下イベントに対する処理の詳細は後述する。
5.実施例の動作
5.1.主要なイベント処理の動作
次に、本実施例の動作を説明する。まず、操作者が所定の操作を行うと、ドットマトリクス表示部202にイベントリスト編集画面(図3)が表示される。この状態で、各種イベントが生じた時に実行される、主要なイベント処理の内容を説明する。
5.1.1.NEXTボタン230の押下イベント
まず、NEXTボタン230が押下されると、図5(a)に示すNEXTボタン・オンイベント処理ルーチンが起動される。図において処理がステップSP2に進むと、イベントリスト110内のカーソル行におけるイベントデータが実行される。すなわち、当該イベントセットに係るシーンリコールが実行される。次に、処理がステップSP4に進むと、カーソル118が「1」行下に移動され、移動後のカーソル行に係るイベントセットがシーケンスデータの中から読み出される。
次に、処理がステップSP6に進むと、トリガタイプに基づいて処理が分岐される。まず、トリガタイプが「マニュアル型」であると判定されると、処理はステップSP8に進み、当該イベントセットの内容、すなわちイベントリスト110におけるカーソル行の内容がネクストイベント表示部204に「赤文字の点滅」によって表示される。これは、当該行のイベントセットは、操作者がマニュアルトリガボタン120あるいはNEXTボタン230を操作しない限り実行されることはないため、操作者の注意を喚起したものである。
一方、ステップSP4において読み出されたイベントセットが「タイムコード型」であれば処理はステップSP10に進む。ここでは、当該イベントセットの内容がネクストイベント表示部204に非点滅の「黒文字」で表示される。なお、イベントリスト110のカーソル行が非点滅の「黒文字」で表示されている場合は、「タイムコードの進行に伴って自動的に実行されることが予定されている」という意味である。
また、読み出されたイベントセット(イベントセットAという)が「アフター型」であれば、処理はステップSP12に進む。ここでは、現在のタイムコードの値とイベントセットAのタイムデータが加算されることにより、イベントセットAの「実行予定時刻」が求められる。次に、シーケンスデータ中、当該カーソル行よりも下に位置するイベントセットの中で最初に現れる、「タイムコード型」のイベントセット(イベントセットBという)が検索される。ステップSP12においては、イベントセットAの実行予定時刻が、イベントセットBのタイムデータよりも後であるか否かが判定される。
ステップSP12において「YES」と判定されると、処理はステップSP14に進み、当該イベントの内容がネクストイベント表示部204に非点滅の「赤文字」で表示される。詳細はタイムコード入力イベント処理ルーチン(図6(a))とともに後述するが、本実施例においては、現在のカーソル行より上に位置するイベントセットは、自動的には実行されないようになっている。このため、操作者が特に何も操作しなければ、イベントセットAよりも先にイベントセットBが実行され、イベントセットBの次の行にカーソル118が移動するから、イベントセットAは実行されなくなる。このように、操作者が特に何も操作しなければ、結局イベントセットAは実行されなくなるため、ステップSP14では、その旨が「赤文字」で警告されるのである。
一方、ステップSP12において「NO」と判定されると、処理はステップSP10に進み、当該イベントセットの内容がネクストイベント表示部204に非点滅の「黒文字」で表示される。この場合はイベントセットBよりも前にイベントセットAが実行され、しかる後にイベントセットBも実行されることになる。上記ステップSP6〜SP14の処理が終了すると、処理はステップSP16に進み、カーソル行がイベントリスト110の中央に位置するようにイベントリスト110全体がスクロールされる。そして、カーソル行における表示態様は、先に設定されたネクストイベント表示部204の表示態様(「赤文字の点滅」、「非点滅の赤文字」または「非点滅の黒文字」)と同一になるように設定される。
例えば、図3に示す状態においてNEXTボタン230が押下されると、ステップSP2においてカーソル行におけるシーケンスナンバ「004」のイベントセットが実行され、シーケンスナンバ「005」の行にカーソル118が移動する(SP4)。そして、この行のトリガタイプは「マニュアル型」であるから、このカーソル行が赤文字の点滅によって、ネクストイベント表示部204およびイベントリスト110に表示されることになる(SP8,SP16)。
5.1.2.PREVボタン232の押下イベント
また、イベントリスト編集画面(図3)が表示された状態で、PREVボタン232が押下されると、図5(b)に示すPREVボタン・オンイベント処理ルーチンが起動される。図において処理がステップSP2に進むと、カーソル118が「2」行上に移動される。次に、処理がステップSP24に進むと、NEXTボタン・オンイベント処理ルーチン(図5(a))が呼び出される。
例えば、図3に示す状態においてPREVボタン232が押下されると、カーソル118が「2」行上のシーケンスナンバ「002」に移動される(SP22)。そして、この移動後のカーソル行におけるイベントセットが実行され(SP2)、シーケンスナンバ「003」の行にカーソル118が移動する(SP4)。そして、この行は「タイムコード型」であるから、このカーソル行は通常の非点滅の黒文字によって表示されることになる(SP10)。
5.1.3.タイムコード入力イベント
本実施例においては、内部/外部タイムコードは、何れも「1/100秒」単位で更新されることとする。そして、イベントトリガが「オート」であって、かつ、タイムコードがオン状態である場合には、タイムコードが更新される毎に割り込みが発生し、図6(a)に示すタイムコード入力イベント処理ルーチンが起動される。
図において処理がステップSP32に進むと、イベントリスト110内の現在のカーソル行と、それ以降の行に係るイベントセットの中から、実行予定時刻が現在のタイムコードに等しいものが検索される。ここで、「実行予定時刻」は、トリガタイプが「タイムコード型」または「アフター型」であるイベントセットに対して決定される値であり、「タイムコード型」のイベントセットは、そのイベントセットに含まれる「タイムデータ」そのものが実行予定時刻になる。従って、「タイムコード型」のイベントセットは、実行予定時刻は最初から既知である。
一方、「アフター型」のイベントセットの実行予定時刻は、実行順位がその直前である他のイベントセット(従属先イベントセットという)の実行時刻と、「タイムデータ」との加算結果である。従って、トリガタイプが「アフター」であるイベントセットの実行予定時刻は、当該従属先イベントセットが現実に実行された時に特定されることになる。
次に、処理がステップSP34に進むと、実行予定時刻が現在のタイムコードに等しいイベントセットが存在するか否かが判定される。ここで「NO」と判定されると、実質的な処理が行われることなく本ルーチンは直ちに終了する。一方、ステップSP34において「YES」と判定されると、処理はステップSP36に進み、一致が判定されたイベントセットに係る行にカーソル118が移動する。次に、処理がステップSP38に進むと、NEXTボタン・オンイベント処理ルーチン(図5(a))が呼び出される。これにより、現在のカーソル行のイベントセットが実行され(SP2)、さらに「1」行下にカーソル118が移動する(SP4)。
5.1.4.バック・タイムコード(BTC)入力イベント
TCオン/オフ・ボタン142によってタイムコードがオフ状態に設定され、かつ、イベントトリガ・ボタン134によってイベントトリガが「オート」に設定されると、操作者に対しては明示されないバック・タイムコードが生成される。このバックタイムコードも通常のタイムコードと同様に「1/100秒」単位で更新される。このバックタイムコードが更新されると、図6(b)に示すBTC入力イベント処理ルーチンが起動される。
図において処理がステップSP42に進むと、イベントリスト110内の現在のカーソル行に係るイベントセットの「実行予定時刻」が現在のバックタイムコードに等しいか否かが判定される。但し、本ルーチンにおいては「実行予定時刻」は、現在のカーソル行が「アフター型」であって、かつ、従属先イベントセットが実行された場合に、当該カーソル行のイベントセットに対してのみ規定される。すなわち、該イベントセットの実行予定時刻は、従属先イベントセットのバックタイムコードに基づく実行時刻と、該イベントセットの「タイムデータ」との加算結果である。
次に、処理がステップSP44に進むと、実行予定時刻が現在のバックタイムコードに等しいか否かが判定される。ここで「NO」と判定されると、実質的な処理が行われることなく本ルーチンは直ちに終了する。なお、カーソル行が「タイムコード型」あるいは「マニュアル型」である場合には、ステップSP44では常に「NO」と判定される。一方、ステップSP44において「YES」と判定されると、処理はステップSP46に進み、NEXTボタン・オンイベント処理ルーチン(図5(a))が呼び出される。これにより、現在のカーソル行のイベントセットが実行され(SP2)、さらに「1」行下にカーソル118が移動する(SP4)。
5.2.シーケンスデータの再生動作の総括
ここで、シーケンスデータが再生されている際の本実施例の動作を総括しておく。
まず、イベントトリガのオート/マニュアル状態およびタイムコードのオン/オフ状態に対して、各処理が実行されるか否かを図7に示す。なお、同図において「○」は実行されること、「×」は実行されないことを示す。図において「TC Recall」の欄は、「タイムコード型」のイベントセットが自動的に実行されるか否かを示す。上述したように、タイムコード入力イベント処理ルーチン(図6(a))は、イベントトリガが「オート」であってタイムコードが「オン状態」の時のみに実行されるから、この条件においてのみ、「タイムコード型」のイベントセットが自動的に実行される。
また、「After Recall」の欄は、「アフター型」のイベントセットが自動的に実行されるか否かを示す。上述したように、タイムコード入力イベント処理ルーチン(図6(a))においては、「アフター型」のイベントセットも実行されるから、イベントトリガが「オート」であってタイムコードが「オン状態」の時には当該イベントセットは実行される。さらに、BTC入力イベント処理ルーチン(図6(b))において説明したように、当該イベントセットは、タイムコードがオフ状態であっても実行される。結局、「アフター型」のイベントセットは、タイムコードのオン/オフ状態にかかわらず、イベントトリガが「オート」であれば実行される。
また、「List 選択移動」の欄は、カーソル118がイベントリスト110上で自動的に移動するか否かを示す。そして、図示のように、タイムコードがオン状態であれば、イベントトリガのオート/マニュアル状態にかかわらず、イベントリスト110上でカーソル118が移動する。ここで、イベントトリガが「マニュアル」であって操作者がマニュアルトリガボタン120、NEXTボタン230、PREVボタン232を全く操作しなかった場合には、カーソル118はイベントリスト110上の先頭から末尾まで移動して何れのイベントセットも実行されることはない。但し、上述したように、何れかのイベントセットがこれらのボタンによって実行された場合には、当該イベントセットに従属する「アフター型」のイベントセットも実行されることになる。
また、「手動 Recall」の欄は、マニュアルトリガボタン120、NEXTボタン230、PREVボタン232による手動のシーンリコールが可能であるか否かを示す。図示のように、手動のシーンリコールは、イベントトリガ、タイムコードの状態にかかわらず、常に可能である。
5.3.イベントリスト110の編集動作
次に、イベントリスト110に対して各種編集を加えた場合の動作を図8(a)〜(f)を参照し説明する。なお、これらの図においてタイムコードは「時:分:秒」の形式で略記されている。まず、図8(a)の例においては、カーソル行のイベントセットは「タイムコード型(1:00:00)」であり、該イベントセットには「アフター型(10sec)」のイベントセットが従属し、さらにそのイベントセットには、他の「アフター型(30sec)」のイベントセットが従属している。そして、そのさらに下方には、「マニュアル型」および「タイムコード型(1:01:00)」が続いている。
ここで、操作者が、カーソル行のタイムデータを変更すると、変更後のタイムコードと下記条件とに基づいて、カーソル行の位置が変更される。
(ケース1)更新後のタイムコードよりも早いタイムコードを有する他のタイムコード型のイベントセットが存在しない場合:
かかる場合には、カーソル行のイベントセットの実行順位はイベントリストの先頭に移動される。
(ケース2)更新後のタイムコードよりも早いタイムコードを有する他のタイムコード型のイベントセットAが存在し、当該イベントセットAに従属する他のイベントセットが存在しない場合:
かかる場合には、カーソル行のイベントセットの実行順位は、イベントセットAの直後に移動される。
(ケース3)更新後のタイムコードよりも早いタイムコードを有する他のタイムコード型のイベントセットAが存在し、当該イベントセットAに従属する一または複数の他のイベントセットBが存在する場合:
かかる場合には、カーソル行のイベントセットの実行順位は、一または複数のイベントセットBの直後に移動される。なお、ここで、「イベントセットAに従属する他のイベントセットB」には、「イベントセットAに直接従属するイベントセット」に限られず、「イベントセットAに従属するイベントセットにさらに従属するイベントセット」も含まれる。
図8(a)の例にあっては、カーソル行のタイムコードが「2:00:00」に変更されたから、これよりも早い「タイムコード型」のイベントセット(1:01:00)が存在する。そして、当該「タイムコード型」のイベントセットには「アフター型」のイベントセットは従属していない。これにより、かかる操作は「ケース2」に該当し、該「タイムコード型(1:01:00)」のイベントセットの直後にカーソル行のイベントセットおよびそれに従属するイベントセットが移動されることになる。
次に、図8(b)の例においては、「変更前」のシーケンスデータは図8(a)と同様であるが、カーソル行は「アフター型(10sec)」のイベントセットである。ここで、カーソル行のイベントセットが操作者によって「タイムコード型(0:55:00)」に変更されたとする。かかる場合は、変更後のタイムコードよりも早いタイムデータを有する他のタイムコード型イベントセットは存在しないから、上記「ケース1」に該当し、カーソル行がイベントリストの先頭に移動される。さらに、このカーソル行のイベントセットに従属していた「アフター型(30sec)」のイベントセットは、カーソル行に追従して先頭から「2」番目の位置に移動される。
次に、図8(c)の例においては、「変更前」のシーケンスデータは図8(a)と同様であるが、カーソルは「アフター型(10sec)」のイベントセットに置かれている。ここで、インサートボタン124が操作された場合、あるいはあるいはキャプチャボタン122がオン状態であってリコール・ボタン214が操作された場合には、「タイムコード型」の新たなイベントセットがイベントリストに挿入される。その時点のタイムコード、すなわち挿入されたイベントセットのタイムデータが「1:00:05」であったとすると、かかる操作は上記「ケース3」に該当するから、「アフター型(30sec)」のイベントセットの直後にカーソル行が移動することになる。
ここで、「タイムコード型(1:00:05)」のイベントセットは、「タイムコード型(1:00:00)」のイベントセットが実行された後「5」秒後に実行されることになるから、先にタイムコード入力イベント処理ルーチン(図6(a))において説明したように、「アフター型(10sec)」および「アフター型(30sec)」の両イベントセットは実行されることはない。このため、両イベントセットは非点滅の赤文字によって表示される(非点滅の赤文字の行には、図中に星印を付す)。
次に、図8(d)の例においては、「変更前」のシーケンスデータは図8(a)と同様であるが、カーソルは最後のイベントセットよりもさらに下の「未定義行」に置かれている。ここで、インサートボタン124、オーバライトボタン126等が操作された場合、あるいはキャプチャボタン122がオン状態であってリコール・ボタン214が操作された場合には、上記図8(c)の場合と同様に、現在のタイムコードに基づく新たなイベントセットがシーケンスデータ内に挿入されるとともに、「アフター型(30sec)」のイベントセットの直後にカーソル行が移動することになる。
次に、図8(e)の例においては、「変更前」のシーケンスデータは図8(a)と同様であるが、カーソルは「タイムコード型(1:01:00)」のイベントセットに置かれている。ここで、カーソル行がデリートボタン130によって削除されると、カーソルは直下の「アフター型(10sec)」のイベントセットに移動される。ここで、「アフター型(10sec)」のイベントセットには従属先のイベントセットが存在しないため、該イベントセットは自動的に実行されることはない。従って、これに従属している「アフター型(30sec)」のイベントセットも自動的に実行されることはない。従って、両イベントセットは、非点滅の赤文字によって表示される。
次に、図8(f)の例においては、「変更前」のシーケンスデータは図8(a)と同様であるが、カーソルは「アフター型(10sec)」のイベントセットに置かれている。ここで、UPボタン102がマウスでクリックされると、カーソル行は、その「1」行上に位置する「タイムコード型(1:00:00)」のイベントセットの上に移動される。その際、該「アフター型(10sec)」のイベントセットに従属していた「アフター型(30sec)」のイベントセットは追従して移動されない点に特徴がある。すなわち、該「アフター型(30sec)」のイベントセットの従属先は、元々「アフター型(10sec)」の従属先であった「タイムコード型(1:00:00)」のイベントセットに変更される。また、カーソル行の「アフター型(10sec)」のイベントセットは何れのイベントセットにも従属しておらず、自動的に実行されないから、非点滅の赤文字によって表示される。
6.変形例
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記実施例は、本発明をデジタルミキサに適用した例について説明したが、本発明はデジタルミキサに限定されるものではなく、アナログミキサ、その他シーケンスデータに基づいて各種イベントを実行する他の装置に適用することができる。
(2)上記実施例においては、CPU10で動作するプログラムによって各種イベント処理等を実行したが、このプログラムのみをCD−ROM、フレキシブルディスク等の記録媒体に格納して頒布し、あるいは伝送路を通じて頒布することもできる。
本発明の一実施例のデジタルミキサのハードウエアブロック図である。 該デジタルミキサの操作パネル2の要部の平面図である。 ドットマトリクス表示部202に表示されるイベントリスト編集画面を示す図である。 シーケンスデータおよびシーンデータのデータ構造図である。 ボタン操作に係るイベント処理ルーチンのフローチャートである。 タイムコードに係る割込み処理ルーチンのフローチャートである。 一実施例のデジタルミキサの動作説明図である。 一実施例のデジタルミキサのリスト編集時の動作説明図である。
符号の説明
1:デジタルミキサ、2:操作パネル、4:波形I/O部、6:信号処理部、8:その他I/O部、10:CPU、12:フラッシュメモリ、12a:プログラム領域、12b:シーン・シーケンス領域、14:RAM、14a:カレント領域、102:UPボタン、104:DOWNボタン、110:イベントリスト、112:シーケンスナンバ表示部、114:トリガデータ表示部、116:シーン表示部、118:カーソル、120:マニュアルトリガボタン、122:キャプチャボタン、124:インサートボタン、126:オーバライトボタン、128:クリアボタン、130:デリートボタン、132:アンドゥボタン、134:イベントトリガ・ボタン、136:タイムコード表示部、138:TCソース設定部、140:TCオフセット設定部、142:TCオン/オフ・ボタン、202:ドットマトリクス表示部、204:ネクストイベント表示部、206:シーンナンバ表示部、208:ストア・ボタン、210:UPボタン、212:DOWNボタン、214:リコール・ボタン、216〜220:カーソル・ボタン、224:デクリメント・ボタン、226:インクリメント・ボタン、227:ホイール、228:エンター・ボタン、230:NEXTボタン、232:PREVボタン。

Claims (8)

  1. 実行すべきイベントを示すイベントデータと該イベントの実行タイミングを規定するトリガデータとから成る複数のイベントセットに対して実行順位を付与して成るシーケンスデータに基づいて、前記各イベントデータを再生するイベントデータ再生方法であって、
    前記シーケンスデータ中、何れかのイベントセットに係るイベントデータが実行されると、該イベントセットの次の実行順位のイベントセットを指標する指標過程と、
    タイムコードが入力されると、前記指標されたイベントセットおよびそれ以降の実行順位のイベントセットの中に、該タイムコードに基づいて実行タイミングに達した一のイベントセットが存在することを条件として、該一のイベントセットに係るイベントデータを実行する自動実行過程と、
    第1の操作が検出されると、前記指標されたイベントセットに係るイベントデータを実行する第1の手動実行過程と
    を処理装置に実行させることを特徴とするイベントデータ再生方法。
  2. 第2の操作が検出されると、前記指標されたイベントセットより実行順位が「2」だけ早いイベントセットに係るイベントデータを実行する第2の手動実行過程
    をさらに有することを特徴とする請求項1記載のイベントデータ再生方法。
  3. 所定のタイムコードオフ操作に応じて前記タイムコードの入力を停止するタイムコード停止過程
    をさらに有することを特徴とする請求項1または2記載のイベントデータ再生方法。
  4. 前記シーケンスデータに含まれる複数の前記トリガデータは、前記自動実行過程による自動実行を容認する自動実行容認型トリガデータと、該自動実行過程による自動実行を容認しない自動実行不可型トリガデータとを含むことを特徴とする請求項1記載のイベントデータ再生方法。
  5. 前記指標過程において前記自動実行不可型トリガデータに係るイベントセットが指標されると、所定の注意表示を行う注意表示過程
    をさらに有することを特徴とする請求項4記載のイベントデータ再生方法。
  6. 請求項1ないし5の何れかに記載のイベントデータ再生方法を実行することを特徴とするイベントデータ再生装置。
  7. 請求項6記載のイベントデータ再生装置を含む電子機器であって、
    一組のパラメータを記憶するカレントメモリと、
    該カレントメモリの記憶するパラメータに応じて該電子機器の状態を制御する制御部と、
    複数組のパラメータを複数のシーンとして記憶するシーンメモリと、
    前記複数のシーンのうち選択された一のシーンを前記シーンメモリから前記カレントメモリに転送する転送手段と
    を有し、前記イベントデータは、前記転送手段に対して、前記一のシーンを指定して転送を指示するデータであることを特徴とする電子機器。
  8. 請求項1ないし5の何れかに記載のイベントデータ再生方法を処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
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