JP4063227B2 - 音響機器の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ミキサ装置その他音響機器に用いて好適な音響機器の制御装置に関する。
ミキサ装置においては複数のフェーダ等の操作子が設けられており、これらの操作状態によって最終的なミキシング状態が決定される。近年のミキサ装置においては、これらフェーダ等の操作子にエンコーダおよびアクチュエータが装着され、自動的に操作状態の検出および設定が可能であるものが多い。かかるミキサ装置においては、例えばコンサートのリハーサル時において、各種の舞台状況毎に、オペレータが設定したミキシング状態(シーン)を予めメモリに記憶させることができる(非特許文献1)。
そして、コンサートの本番時においては、舞台転換が行われる毎に、必要なシーンをワンタッチで再現(リコール)することができる。かかる操作を「シーンリコール」と呼ぶ。このようなミキサ装置においては、現在のシーンの内容(カレントデータ)を記憶するカレントバッファと、シーンデータを複数記憶するシーンバッファとが記憶装置内に確保される。シーンリコール時においては、リコールされたシーンデータとカレントデータとを比較することによって両者の相違点を検出し、この相違がある箇所に係る操作子のみを自動的に駆動することが一般的である。
「DM2000取扱説明書」 ヤマハ株式会社,平成14年2月
ところで、シーンリコールに基づくシーン変更中において、なんらかのエラーが発生すると、ミキサ装置の一部のセッティングが所望のシーンの通りにならない場合が発生する。これらの「エラー」は、データ転送に障害が生じた場合や、操作子の操作量の設定中にオペレータが誤って操作子を操作した場合等に発生する。しかし、従来のミキサ装置においては、このようなエラーが発生した場合に再びシーンリコールを行ったとしても、正しいシーンの内容が各操作子に反映されない場合があった。
このような不具合は、カレントデータと操作子の実際の操作量とが異なっていたとしても、直ちにカレントデータが更新されないことに起因する。すなわち、これらミキサ装置においてはカレントデータと各操作子の実際状態との整合性が逐次監視されているわけではなく、操作子の「操作イベント」が発生した時に操作量に応じてカレントデータが更新され、「操作イベント」が発生しなければ、整合性の無いカレントデータが保持され続けるのである。
このため、操作子の操作量自体はリコールされたシーンデータとは整合していないにもかかわらず、ミキサ装置の内部ではリコールされたシーンデータとカレントデータとの比較結果に基づいて、「リコールされたシーンデータが現実に操作量に反映されている」と判断されることになる。かかる状態において、オペレータがシーンリコールを繰り返しても所望のシーンが再現されないという問題が生じる。一方、リコールされたシーンデータとカレントデータとの相違があるか否かにかかわらず、該シーンデータに基づいて全ての操作子の操作量を再設定すれば、かかる不具合は解消される。しかし、全ての操作子の操作量を再設定すると、シーンを再現するための設定時間が長くなり、操作性が悪化するという問題がある。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、迅速なシーンリコールを可能としつつ、必要な場合には確実にシーンを再現することができる音響機器の制御装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため本発明にあっては、下記構成を具備することを特徴とする。なお、括弧内は例示である。
請求項1記載の音響機器の制御装置にあっては、音声信号に対するパラメータを指定するとともに自動駆動または操作量の自動設定が可能な複数のパラメータ設定操作子(204,206)と、前記各パラメータ設定操作子(204,206)の現在の操作状態であるカレントデータを記憶するカレントバッファ(30)と、シーンに応じた前記各パラメータ設定操作子(204,206)の操作状態であるシーンデータを記憶するシーンバッファ(10)と、シーンリコール操作子(48)と、前記シーンリコール操作子(48)が第1の態様で操作されると、前記各パラメータ毎に前記シーンデータと前記カレントデータとを比較し、この比較結果において相違があるパラメータに係るパラメータ設定操作子(204,206)のみを該シーンデータに基づいて駆動または前記操作量を設定する一方、前記シーンリコール操作子(48)が第2の態様で操作されると、前記シーンデータと前記カレントデータとの異同にかかわらず、前記シーンデータの全パラメータに基づいて、全てのパラメータ設定操作子を駆動または前記操作量を設定する設定手段とを有することを特徴とする。
さらに、請求項2記載の構成にあっては、請求項1記載の音響機器の制御装置において、前記シーンバッファは複数のシーンデータを記憶するものであり、これら複数のシーンデータのうち何れかを指定するシーン選択操作子(44,46)をさらに具備し、前記第1の態様は、前記シーン選択操作子(44,46)によってシーンを選択した後に前記シーンリコール操作子(48)を1回だけ操作する態様であり、前記第2の態様は、前記第1の態様による操作を行った後に前記シーン選択操作子(44,46)を操作することなくさらに前記シーンリコール操作子(48)を操作する態様であることを特徴とする。
このように本発明によれば、第1の態様でシーンリコール操作子を操作すると迅速にシーンリコールを行うことができる。また、エラーが生じた場合等においては第2の態様でシーンリコール操作子を操作することにより、確実なシーンリコールを行うことができる。
1.実施例の構成
1.1.全体構成
次に、本発明の一実施例のデジタルミキサ装置のハードウエア構成を図1を参照し説明する。図において202は表示器であり、バス220を介して供給された表示情報に基づいて、ユーザに対して各種情報を表示する。204は電動フェーダであり、オペレータによって操作されると、その操作位置をバス220を介して出力するとともに、バス220を介して供給された操作コマンドに応じて駆動され、これによってフェーダ位置が自動設定される。206は操作子であり、フィルタ特性等の音色パラメータ、モニタ箇所、表示器202の表示内容等を設定するための操作子等から構成されている。
208は波形I/O部であり、アナログ音声信号またはデジタル音声信号の入出力を行う。本実施例においては、各種音声信号のミキシング処理・効果処理等は全てデジタル処理により実行される。しかし、外部から入力される音声信号および外部に出力すべき音声信号はアナログ信号であることが多い。このため、波形I/O部208には、必要に応じてマイクレベルアナログ入力、ラインレベルアナログ入力、デジタル入力、アナログ出力、デジタル出力等、各種機能を有するカードが挿入され、これらカードによって必要な変換処理が実行される。
210は信号処理部であり、一群のDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)によって構成されている。信号処理部210は、波形I/O部208を介して供給されたデジタル音声信号に対してミキシング処理や効果処理を施し、その結果を波形I/O部208に出力する。212はその他I/O部であり、各種の外部機器との間でタイムコードその他の情報を入出力する。214はCPUであり、後述する制御プログラムに基づいて、バス220を介して各部を制御する。216はフラッシュメモリであり、上記制御プログラムおよびデジタルミキサ装置のセッティング情報等を記憶する。218はRAMであり、CPU214のワークメモリとして使用される。
1.2.信号処理部210等におけるアルゴリズムの構成
次に、信号処理部210等において実現されるアルゴリズムの内容を図2を参照し説明する。図において102,106,142,144は、波形I/O部208に挿入される一または複数のカードである。まず、102はアナログ入力カードであり、マイクレベルまたはラインレベルのアナログ音声信号を受信すると、これをデジタル音声信号に変換し、信号処理部210に供給する。106はステレオデジタル入力カードであり、ステレオのデジタル音声信号を受信すると、これを信号処理部210内部のフォーマットに変換する。
142はアナログ出力カードであり、信号処理部210から供給されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し外部に出力する。144はデジタル出力カードであり、信号処理部210から供給された内部フォーマットのデジタル音声信号を所定フォーマット(AES/EBU,ADAT,TASCAM等)のデジタル音声信号に変換し出力する。
以上述べた構成は、信号処理部210とは別体のハードウエアである波形I/O部208および各種カードにより実現されているが、上記以外の構成は信号処理部210において動作するプログラムによって実現されている。114は入力チャンネル調整部であり、電動フェーダ204および操作子206における操作に基づいて、最大96チャンネルの入力チャンネルに対して音量・音質等の調整を行う。112は入力パッチ部であり、入力カード102,106等から供給されたデジタル音声信号を入力チャンネル調整部114の任意のチャンネルに割り当てる。108は内蔵エフェクタであり、最大8チャンネルの音声信号に対してエフェクト処理を施し、その結果を入力パッチ部112を介して入力チャンネル調整部114に供給する。
118は「10」系統のMIXバスであり、各入力チャンネルのポストフェードのデジタル音声信号を系統毎にミキシングする。各入力チャンネルにおいては、音声信号ををMIXバス118に供給するか否かを各系統毎に設定することができる。128はMIX出力チャンネル部であり、これらMIXバス118の系統毎にミキシング結果MIX1〜MIX10のレベル調節を行ない、出力する。また、各入力チャンネルにおいては、別に12系統の音量調節が可能になっており、音量調節結果は12系統のAUXバス124を介してAUX出力チャンネル部130に供給される。
そして、MIX出力チャンネル部128およびAUX出力チャンネル部130におけるミキシング結果は、出力パッチ部134に供給される。出力パッチ部134においては、これら出力チャンネル部128,130から出力されたデジタル音声信号が各出力カード142,144または上記内蔵エフェクタ108の任意のチャンネルに割り当てられる。
1.3.RAM218のメモリマップ
次に、シーンリコールに関係する箇所に関するRAM218のメモリマップを図3を参照し説明する。図において30はカレントバッファであり、現在のデジタルミキサ装置の操作状態を示すカレントデータが記憶される。このカレントデータは、第1〜第Mパラメータと、各パラメータ毎に対応するフラグDF_1〜DF_Mとから構成されている。ここで、第1〜第Mパラメータは、各電動フェーダ204および操作子206の操作量を示すデータである。
すなわち、電動フェーダ204等がオペレータによって操作されると、その内容がカレントバッファ30に記憶されるとともに、シーンリコール等によってカレントバッファ30の内容が更新されると、これに応じて電動フェーダ204等の操作量が変更される。10はシーンバッファであり、第1〜第Nシーンデータが記憶されている。各シーンデータは、カレントデータと同様に第1〜第Mパラメータを含むが、フラグDF_1〜DF_Mは設けられていない。20はワークバッファであり、シーンリコール操作が行われた場合に、リコールされたシーンデータを一時的に記憶するために用いられる。
1.4.デジタルミキサ装置のパネル構成
次に、デジタルミキサ装置のうちシーンリコールに関係する部分の外観構成を図4を参照し説明する。図において202aはシーン番号等表示器であり、上述した表示器202に含まれ、処理対象となるシーンデータのシーン番号を表示する。44はアップキー、46はダウンキーであり、当該シーン番号を「1」づつインクリメントまたはデクリメントさせる。42はストアキーであり、オペレータによって押下されると、カレントデータをシーンバッファ10内の処理対象となるシーン番号の領域にストアする。また、48はリコールキーであり、オペレータによって押下されると、処理対象となるシーンデータがリコールされ、カレントデータが更新される。
2.実施例の動作
次に、本実施例の動作を図5を参照し説明する。まず、リコールキーが押下されると、同図(a)に示すルーチンが起動される。図において処理がステップSP2に進むと、「リコール指示フラグ」がオン(“1”)であるか否かが判定される。なお、リコール指示フラグはデジタルミキサ装置の電源が投入された際にオフ(“0”)にリセットされている。リコール指示フラグがオフ状態であれば、ここで「NO」と判定され、処理はステップSP4に進む。ステップSP4においては、リコール指示フラグがオン状態に変更される。
次に、処理がステップSP6に進むと、処理対象となるシーンデータがワークバッファ20に転送され、ワークバッファ20の内容とカレントデータとが第1〜第Mパラメータ毎に比較される。次に、処理がステップSP8に進むと、この比較結果に基づいて、フラグDF_1〜DF_Mのうち相違のあったパラメータに対応するフラグはオン状態に、相違の無かったフラグはオフ状態に設定される。次に、処理がステップSP10に進むと、ワークバッファ20内のパラメータのうち、オン状態であるフラグDF_1〜DF_Mに対応するパラメータがカレントバッファ30上に上書きされる。
次に、処理がステップSP12に進むと、カレントバッファ30内において変更されたパラメータすなわちフラグDF_1〜DF_Mがオン状態であるパラメータに基づいて電動フェーダ204が駆動されるとともに、操作子206の操作量が設定され、これによってカレントデータの内容が反映される。以上のステップが終了すると、本ルーチンの処理が終了する。なお、ステップSP4〜SP12による更新処理を「差分更新処理」と呼ぶ。差分更新処理においては、ステップSP12の実行中に例えば一部の電動フェーダ204または操作子206が誤って操作された場合等においては、当該電動フェーダ204等の操作量がカレントデータ上の操作量とは異なる値になるという不具合も発生し得る。
かかる場合に、オペレータによって再びリコールキー48が押下されると、再び本ルーチンが起動される。先に本ルーチンが実行された際にステップSP4においてリコール指示フラグがオン状態に設定されたから、今回はステップSP2において「YES」と判定され処理はステップSP14に進む。ここでは、リコール指示フラグがオフ状態にリセットされる。次に、処理がステップSP16に進むと、カレントバッファ30上の全パラメータに基づいて電動フェーダ204が駆動されるとともに、操作子206の操作量が設定され、これによってカレントデータの内容が反映される。これにより、電動フェーダ204等の操作量がカレントデータと異なっていたとしても、カレントデータに整合するようにこれらが駆動されることになる。このように、ステップSP14,SP16に基づく更新処理を「全更新処理」と呼ぶ。
次に、アップキー44またはダウンキー46の操作イベントが発生した場合の動作を説明する。これらのキーのうち何れかが押下されると、同図(b)に示すルーチンが起動される。図において処理がステップSP22に進むと、リコール指示フラグがオフ状態にリセットされる。次に、処理がステップSP24に進むと、シーン番号がカウントアップ(アップキー44の場合)またはカウントダウン(ダウンキー46の場合)され、変更されたシーン番号がシーン番号等表示器202aに表示され、本ルーチンの処理が終了する。
また、ストアキー42またはその他のキーが操作されると、同図(c)に示すルーチンが起動される。図において処理がステップSP32に進むと、リコール指示フラグがオフ状態にリセットされる。次に、処理がステップSP34に進むと、操作されたキーに応じた処理(例えばストア操作)が実行され、本ルーチンの処理が終了する。
このように、リコールキー48が押下された後に他のキーが操作されると、必ずリコール指示フラグがオフ状態にリセットされる。従って、他のキーの操作を介在させることなく2回連続してリコールキー48が押下された場合にのみ、「全更新処理」が実行されることになる。
3.変形例
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記実施例においては、シングルタスク処理によって必要な機能を実現したが、同様の処理をマルチタスク処理によっても実現することができる。その一例を図6に示す。図において50はシーン制御タスクであり、アップキー44、ダウンキー46の操作イベントに基づいて、処理対象となるシーンデータのシーン番号を確定するとともに、リコールキー48の操作イベントを検出すると、指定されたシーンデータをシーンバッファ10からカレントバッファ30に転送するとともに、表示・操作子制御タスク52およびDSP制御タスク54に対してシーン変更イベントを発生させる。
ここで、シーン変更イベントには「差分更新」および「全更新」の2種類がある。すなわち、最初にリコールキー48が操作された時には「差分更新」のシーン変更イベントが発生し、他のキーが操作されることなく続けてリコールキー48が操作された時には「全更新」のシーン変更イベントが発生する。なお、リコールキー48の操作イベントに応じて何れのシーン変更イベントを発生させるかは、上述した図5の処理と同様の手法により決定される。60は表示・操作子制御タスク52用のテンポラリ領域であり、各種操作子の現在の操作状態を記憶する。また、62はDSP制御タスク54用のテンポラリ領域であり、現在のミキシングアルゴリズムを記憶する。
ここで、「差分更新」のシーン変更イベントが発生すると、表示・操作子制御タスク52においては、カレントバッファ30の内容とテンポラリ領域60の内容とがパラメータ毎に比較される。そして、相違点が検出されると、カレントバッファ30内のパラメータがテンポラリ領域60に転送され、転送が行われる毎に対応する操作子が駆動され操作量が設定される。同様に、DSP制御タスク54においては、カレントバッファ30の内容とテンポラリ領域62の内容とがパラメータ毎に比較され、相違点が検出されると、カレントバッファ30内のパラメータがテンポラリ領域62に転送される。そして、テンポラリ領域62の更新が終了すると、信号処理部210におけるアルゴリズムが再設定される。
一方、「全更新」のシーン変更イベントが発生すると、表示・操作子制御タスク52においては、相違点の有無にかかわらず、カレントバッファ30の内容がパラメータ毎にテンポラリ領域60に転送され、転送が行われる毎に対応する操作子が駆動され操作量が設定される。同様に、DSP制御タスク54においても、カレントバッファ30内のパラメータが全てテンポラリ領域62に転送され、テンポラリ領域62の更新が終了すると、信号処理部210におけるアルゴリズムが再設定される。
(2)上記実施例の全更新処理(ステップSP14,SP16)においては、カレントバッファ30上の全パラメータに基づいて電動フェーダ204、操作子206を駆動または操作量を設定したが、カレントバッファ30に代えて、ワークバッファ20の内容に基づいて、これら電動フェーダ204等を駆動または操作量を設定するようにしてもよい。
(3)上記実施例においては、全更新処理を実行するか差分更新処理を実行するかはリコールキー48の連続押下回数に基づいて決定されたが、実行すべき処理を他の操作態様に基づいて決定するようにしてもよい。例えば、所定のシフトキーなどと共にリコールキー48が押下された時に全更新処理を実行し、リコールキー48が単独で押下された時に差分更新処理を実行するようにしてもよい。
(4)また、上記実施例においては、ミキシングアルゴリズムを信号処理部210において実行するデジタルミキサ装置に本発明を適用した例を説明したが、本発明はデジタルミキサ装置に限定されるものではない。すなわち、各ボリューム操作子およびフェーダ操作子が可変抵抗器に直結され該可変抵抗器によって音声信号のゲインが直接的に設定されるアナログミキサ装置においても、これらボリューム操作量およびフェーダ操作量をシーンとしてメモリに記憶させることができれば本発明を適用することが可能である。
(5)さらに、本発明はミキサ装置のみに限定されるものではなく、電子オルガン等の電子楽器に採用されているレジストレーション機能(演奏中に動的に音色等を切り換える機能)をリコールするために用いてもよい。
(6)上記実施例においては、全更新処理が実行される際にリコール指示フラグがオフ状態に設定された(ステップSP14)が、このステップSP14を省略してもよい。これにより、リコールキー48が連続して操作され続ける限り、繰り返し全更新処理を実行させることができる。
本発明の一実施例のデジタルミキサ装置のハードウエアブロック図である。 一実施例におけるミキシングアルゴリズムのブロック図である。 RAM218のメモリマップである。 シーンリコールに関係する操作子および表示器の平面図である。 一実施例において実行される制御プログラムのフローチャートである。 上記実施例の変形例におけるタスクのブロック図である。
符号の説明
10:シーンバッファ、20:ワークバッファ、30:カレントバッファ、42:ストアキー、44:アップキー(シーン選択操作子)、46:ダウンキー(シーン選択操作子)、48:リコールキー(シーンリコール操作子)、50:シーン制御タスク、52:表示・操作子制御タスク、54:DSP制御タスク、60:テンポラリ領域、62:テンポラリ領域、102:アナログ入力カード、106:ステレオデジタル入力カード、108:内蔵エフェクタ、112:入力パッチ部、114:入力チャンネル調整部、118:MIXバス、124:AUXバス、128:MIX出力チャンネル部、130:AUX出力チャンネル部、134:出力パッチ部、142:アナログ出力カード、144:デジタル出力カード、202:表示器、202a:シーン番号等表示器、204:電動フェーダ(パラメータ設定操作子)、206:操作子(パラメータ設定操作子)、208:波形I/O部、210:信号処理部、212:その他I/O部、214:CPU、216:フラッシュメモリ、218:RAM、220:バス、128,130:出力チャンネル部、142,144:出力カード。

Claims (2)

  1. 音声信号に対するパラメータを指定するとともに自動駆動または操作量の自動設定が可能な複数のパラメータ設定操作子と、
    前記各パラメータ設定操作子の現在の操作状態であるカレントデータを記憶するカレントバッファと、
    シーンに応じた前記各パラメータ設定操作子の操作状態であるシーンデータを記憶するシーンバッファと、
    シーンリコール操作子と、
    前記シーンリコール操作子が第1の態様で操作されると、前記各パラメータ毎に前記シーンデータと前記カレントデータとを比較し、この比較結果において相違があるパラメータに係るパラメータ設定操作子のみを該シーンデータに基づいて駆動または前記操作量を設定する一方、前記シーンリコール操作子が第2の態様で操作されると、前記シーンデータと前記カレントデータとの異同にかかわらず、前記シーンデータの全パラメータに基づいて、全てのパラメータ設定操作子を駆動または前記操作量を設定する設定手段と
    を有することを特徴とする音響機器の制御装置。
  2. 前記シーンバッファは複数のシーンデータを記憶するものであり、
    これら複数のシーンデータのうち何れかを指定するシーン選択操作子をさらに具備し、
    前記第1の態様は、前記シーン選択操作子によってシーンを選択した後に前記シーンリコール操作子を1回だけ操作する態様であり、
    前記第2の態様は、前記第1の態様による操作を行った後に前記シーン選択操作子を操作することなくさらに前記シーンリコール操作子を操作する態様である
    ことを特徴とする請求項1記載の音響機器の制御装置。
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