JP4626626B2 - 音響機器 - Google Patents

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Description

この発明は、入力される信号に信号処理を施してミキシングバスへ出力する入力チャンネルを備える音響機器に関する。
従来、多数のマイクロホンあるいは電気・電子楽器などから出力されるオーディオ信号のレベルや周波数特性を調整してミキシングし、パワーアンプに送り出すコンサートホール等で使用されるミキサと呼ばれる音響機器が知られている。ミキサを操作するオペレータは、楽器音や歌唱の各オーディオ信号の音量や音色を、ミキサにおける各種パネル操作子を操作することにより、演奏を最もふさわしく表現していると思われる状態に調整している。ミキシング装置は、入力信号系列として複数の入力チャンネルと該入力チャンネルから出力される信号をミキシングするバスと、ミキシングされた信号を出力する出力系列である出力チャンネルを備えている。各入力チャンネルはそれぞれ入力する信号の周波数特性やミキシングレベル等を制御して各ミキシングバスに出力し、各ミキシングバスはそれぞれ入力する信号をミキシングして対応する出力チャンネルに出力する。出力チャンネルからの出力は増幅されてスピーカ等から放音される。
特開2007−43249号公報
従来のミキサにおける入力チャンネルとミキシングを行うバスの構成を図9に示す。
入力チャンネルにおいては、Φ130、ATT131、HPF132、PEQ133、GATE134、COMP135、FADER136のそれぞれ異なる信号処理を行う各信号処理モジュールが縦続してメイン経路に接続されている。Φ130は入力信号のフェイズを切り替える処理を行う位相器であり、ATT131は入力信号のレベルを減衰又は増幅する処理を行うレベル制御器である。HPF132は特定周波数より低域成分を除去する処理を行うハイパスフィルタであり、PEQ132は入力信号の周波数特性を調整する処理を行うパラメトリックイコライザである。また、GATE134は入力レベルがスレッショルドレベル以下となると出力レベルを急激に小さくする処理を行うゲートであり、COMP135は信号のダイナミックレンジを圧縮する処理を行うコンプレッサである。FADER136はチャンネルの入力レベルを調整する処理を行うフェーダであり、チャンネルがDCAグループに属している場合はDCAグループに属している複数のチャンネルのレベルを一括操作するDCAフェーダによっても操作される。
FADER136から出力される入力信号はチャンネルのオン/オフを切り換えるスイッチONを介してパンPAN1に供給され、音像の定位が設定されたL、R信号がメインバスであるステレオバス(STバス)138にそれぞれ供給される。また、サブ経路を構成する第1の選択スイッチSW1からの信号はミキシングバス(MIXバス)137へ送られる信号のセンドレベルを調整する第1のセンドレベル調整器(MIX SEND1)139を介してパンPAN2に供給され、音像の定位が設定されたL、R信号がサブバスであるMIXバス137の内の2本のバスにそれぞれ供給される。第1の選択スイッチSW1は、COMP135を経由したポストコンプ信号(P.C)とFADER136を経由したポストフェーダ信号(P.F)とHPF132を経由したポストハイパス信号(P.H)との内のいずれかの信号を選択している。さらに、別のサブ経路を構成する第2の選択スイッチSW2からの信号はMIXバス137へ送られる信号のセンドレベルを調整する第2のセンドレベル調整器(MIX SEND2)140を介してパンPAN3に供給され、音像の定位が設定されたL、R信号がサブバスであるMIXバス137の内の2本のバスにそれぞれ供給される。第2の選択スイッチSW2も、COMP135を経由したポストコンプ信号(P.C)とFADER136を経由したポストフェーダ信号(P.F)とHPF132を経由したポストハイパス信号(P.H)との内のいずれかの信号を選択している。
ここで、選択スイッチSW1,SW2においてポストコンプ信号あるいはポストフェーダ信号が選択されてMIXバス137へ入力信号が送られる場合は、その入力信号にはPEQ132によるイコライザ処理、GATE134によるゲート処理およびCOMP135によるコンプレッサ処理の各信号処理が施される。この場合、サブ経路においてメイン経路と異なる内容の信号処理を施したいときがあるが、このような信号処理を施せないという問題点があった。また、選択スイッチSW1,SW2においてポストハイパス信号(P.H)が選択されてMIXバス137へ送られる場合は、その信号にはイコライザ処理、ゲート処理およびコンプレッサ処理を施すことができないという問題点があった。さらに、MIXバス137に送る入力信号を選択するポイントが3種類しかなく、メイン経路における任意のポイントからの信号をMIXバス137に送ることができないという問題点があった。
そこで、本発明はメイン経路における任意のポイントからの信号をサブバスに送ることができると共に、サブ経路においてメイン経路と異なる内容の信号処理を施せる音響機器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の音響機器は、メインバスへ送るメイン経路に設けられている第1の処理部における任意のポイントからの信号を選択してサブバスへ送る少なくとも1つのサブ経路が設けられ、該サブ経路に第2の処理部が挿入されて、第2の処理部が行う信号処理の種類が、第1の処理部が行う信号処理の種類に対応していることを最も主要な特徴としている。
本発明によれば、メインバスへ送るメイン経路に設けられている第1の処理部における任意のポイントからの信号を選択してサブバスへ送る少なくとも1つのサブ経路が設けられ、該サブ経路に第2の処理部が挿入されて、第2の処理部が行う信号処理の種類が、第1の処理部が行う信号処理の種類に対応していることから、メインバスへ送るメイン経路に設けられている第1の処理部の任意のポイントからサブバスへ送ることができると共に、第2の処理部において任意のポイントからの信号に対してサブバスへ送る信号に第2の信号処理部によりメイン経路と異なる内容の信号処理を施すことができるようになる。
本発明の実施例にかかるミキサ等とされる音響機器の概要の構成を示すブロック図を図1に示す。
図1に示す音響機器1は、ミキサとされた際にミキシング処理を行う信号処理回路2と、ミキシング処理の制御を行う処理回路3とを備えている。処理回路3はCPU(Central Processing Unit)を備え、ミキシング操作を行う操作子6からの操作信号に応じてミキシング処理の制御を行うと共に、各種設定を行える操作画面等を表示器7に表示している。信号処理回路2はDSP(Digital Signal Processor)を備え、音声信号入力回路4から入力された複数の入力系列のオーディオ信号に処理回路3からの制御信号に応じてミキシング処理を施し、複数の出力系列の音声信号出力回路5に出力している。
次に、本発明にかかる音響機器1の詳細な構成を示すブロック図を図2に示す。
図2において、CPU(Central Processing Unit)10は処理回路3を構成しており、音響機器1の全体の動作を制御すると共に、表示器16に各種設定を行う操作画面等を表示する描画プログラムや制御用プログラム等の動作ソフトウェアを実行している。ROM(Read Only Memory)11には、CPU10が実行する描画プログラムや制御用プログラム等の動作ソフトウェアが格納されており、RAM(Random Access Memory)12には、CPU10のワークエリアや各種データの記憶エリアが設定されている。このROM11をフラッシュメモリ等の書き換え可能なROMとすることで、動作ソフトウェアを書き換え可能となり、動作ソフトウェアのバージョンアップを容易に行うことができる。DSP13は複数種類の信号処理を行う信号処理回路2を構成しており、前記したように複数の入力系列のオーディオ信号に複数種類の信号処理を施している。
検出回路15は、パネル操作子等の操作子14を走査することによって操作子14のイベントを検出して、イベントのあった操作子14に対応するイベント出力を出力している。操作子14には、各チャンネルの入力信号の特性を制御する操作子やシーンの切換を行ったりするための多数の操作子が含まれている。この操作子14では、DSP13が行う入力信号のフェイズ処理、レベル処理、周波数特性処理等のパラメータ値を設定したり調整したりすることができる。表示回路17は液晶表示器(LCD)等の表示器16を備え、この表示器16に各チャンネルの入力信号に施す信号処理の種類等を設定する際の操作画面等が表示される。各種操作は、GUI(Graphical User Interface)を利用した操作画面上においてユーザが設定操作を行えるようにされている。通信インターフェース(I/F)19は、外部機器18を接続するインターフェースであり、このインタフェースを介して音響機器1と外部機器18とが論理的に接続される。音声信号入力回路21は図1に示す音声信号入力回路4に相当し、外部音を取り込むためのマイクなどの入力部20から音響信号を音響機器1へ取り込んでおり、音声信号出力回路23は図1に示す音声信号出力回路5に相当し、音響機器1から出力されるミキシング処理等の信号処理された音響信号を外部のスピーカ等の出力部22へ出力して放音している。入力部20は、マイク/ラインのオーディオ信号を入力する入力ユニットとすることができ、出力部22はスピーカ等から放音する出力ユニットとすることができる。これらの各部は通信バス24に接続されて、通信バス24を介してデータの授受を行っている。
次に、音響機器1における入力チャンネルとミキシングを行うバスの構成を示すブロック図を図3に示す。
入力チャンネルにおいては、Φ30、ATT31、HPF32、PEQ33、GATE34、COMP35、FADER36の複数の信号処理モジュールからなる第1の処理部が、メインバスであるステレオバス(ST)38へ送るメイン経路に接続されている。この第1の信号処理部における縦続されている複数の信号処理モジュールによりそれぞれ異なる種類の信号処理が入力信号に施される。ここで、Φ30は入力信号の正相・逆相のフェイズを切り替える処理を行う位相器であり、ATT31は入力信号のレベルを減衰又は増幅する処理を行うレベル制御器である。HPF32は特定周波数より低域成分を除去する処理を行うハイパスフィルタであり、PEQ32は入力信号の周波数特性を調整する処理を行い、例えばHIGH、HIGH MID、LOW MID、LOWの4バンドを備えるパラメトリックイコライザとされている。
また、GATE34は入力レベルがスレッショルドレベル以下となると出力レベルを急激に小さくするゲート、あるいは、信号をダイナミックにゲインダウンするダッキングの処理を行い、COMP35は信号のダイナミックレンジを圧縮するコンプレッサ、信号のダイナミックレンジを伸張するエキスパンダ、あるいは、信号の最大レベルを設定したレベルに抑えるリミッタの処理を行う。COMP35からの信号が入力されるFADER36は、入力チャンネルの入力レベルを調整する処理を行うフェーダであり、入力チャンネルがDCAグループに属している場合はDCAグループに属している複数の入力チャンネルのレベルを一括操作するDCAフェーダによっても操作される。FADER36から出力される入力信号は入力チャンネルのオン/オフを切り換えるスイッチONを介してパンPAN1に供給され、パンPAN1により音像の定位が設定されたL、R信号がメインバスであるSTバス38のL、Rにそれぞれ供給される。
また、入力チャンネルにおいてはサブバスとされるMIXバス37へ入力信号を供給するサブ経路として「経路1」と「経路2」とが設けられている。「経路1」において、第1の選択スイッチSW1は、第1の信号処理部における複数の信号処理モジュールの任意のポイントを選択している。すなわち、FADER36を経由したポストフェーダ信号(P.F)、COMP135を経由したポストコンプ信号(P.C)、GATE34を経由したポストゲート信号(P.G)、PEQ33を経由したポストイコライザ信号(P.P)およびHPF32を経由したポストハイパス信号(P.H)の内のいずれかを第1の選択スイッチSW1は選択している。また、「経路1」にはPEQ39、GATE40、COMP41のそれぞれ異なる種類の信号処理を行う複数の信号処理モジュールからなる第2の信号処理部と、MIXバス37へ送られる信号のセンドレベルを調整する第1のセンドレベル調整器(MIX SEND1)42が挿入されている。この場合、PEQ39、GATE40、COMP41が行う信号処理の種類は、第1の信号処理部におけるPEQ33、GATE34、COMP35に対応している。そして、第1の選択スイッチSW1で選択された信号は第2の信号処理部に供給され、各信号処理モジュールによりそれぞれ異なる種類の信号処理が行われ、さらに、パンPAN2において音像の定位が設定されたL、R信号がサブバスであるMIXバス37の内の2本のバスにそれぞれ供給される。
また、第2の信号処理部におけるPEQ39、GATE40、COMP41には第1の信号処理部における対応するPEQ33、GATE34、COMP35に設定されているパラメータ値と同値のパラメータ値、あるいは、任意に設定したパラメータ値のいずれかを指定して設定することができる。さらに、第2の信号処理部におけるPEQ39、GATE40、COMP41のそれぞれの信号処理モジュールをバイパスすることで、それぞれの信号処理機能をオフすることができるようにされている。これにより、第1の選択スイッチSW1でいずれのポイントが選択されても選択された信号にイコライザ処理、ゲート処理やコンプレッサ処理を施してサブバスであるMIXバス37へ送ることができるようになる。この場合、第1の信号処理部に設定されているパラメータ値と異なるパラメータ値を第2の信号処理部における複数の信号処理モジュールに設定することで、メイン経路とは信号処理の内容が異なる信号処理を第2の信号処理部において行うことができるようになる。
次に、「経路2」は「経路1」と同様の構成とされ、第2の選択スイッチSW2も、第1の信号処理部における任意のポイントを選択している。すなわち、FADER36を経由したポストフェーダ信号(P.F)、COMP135を経由したポストコンプ信号(P.C)、GATE34を経由したポストゲート信号(P.G)、PEQ33を経由したポストイコライザ信号(P.P)およびHPF32を経由したポストハイパス信号(P.H)の内のいずれかを第2の選択スイッチSW2は選択している。また、「経路2」にはPEQ43、GATE44、COMP45のそれぞれ異なる種類の信号処理を行う複数の信号処理モジュールからなる第3の信号処理部と、MIXバス37へ送られる信号のセンドレベルを調整する第2のセンドレベル調整器(MIX SEND2)46が挿入されている。この場合、PEQ43、GATE44、COMP45が行う信号処理の種類は、第1の信号処理部におけるPEQ33、GATE34、COMP35に対応している。そして、第2の選択スイッチSW2で選択された信号は第3の信号処理部に供給され、各信号処理モジュールによりそれぞれ異なる種類の信号処理が行われる。さらに、パンPAN3において音像の定位が設定されたL、R信号がサブバスであるMIXバス37の内の2本のバスにそれぞれ供給される。
また、第3の信号処理部におけるPEQ43、GATE44、COMP45には第1の信号処理部における対応するPEQ33、GATE34、COMP35に設定されているパラメータ値と同値のパラメータ値、あるいは、任意に設定したパラメータ値のいずれかを指定して設定することができる。さらに、第3の信号処理部におけるPEQ43、GATE44、COMP45のそれぞれの信号処理モジュールをバイパスすることで、それぞれの信号処理機能をオフすることができるようにされている。これにより、第2の選択スイッチSW2でいずれのポイントが選択されても選択された信号にイコライザ処理、ゲート処理やコンプレッサ処理を施してサブバスであるMIXバス37へ送ることができるようになる。この場合、第1の信号処理部に設定されているパラメータ値と異なるパラメータ値を第3の信号処理部における各信号処理モジュールに設定することで、メイン経路とは信号処理の内容が異なる信号処理を第3の信号処理部において行うことができるようになる。
MIXバス37およびSTバス38には、複数の入力チャンネルから上記した第1の信号処理部ないし第3の信号処理部により信号処理が施された入力信号が選択的に供給されてミキシングされる。そして、MIXバス37およびSTバス38においてミキシングされたミキシング信号は図示しない複数の出力チャンネルに出力される。図示していないが各出力チャンネルにおいては、上記したイコライザ処理やコンプレッサ処理およびフェーダ処理等各信号処理モジュールが縦続されて設けられており、この複数の信号処理モジュールによりミキシング信号に信号処理が施される。そして、信号処理が施されて出力チャンネルから出力された出力信号は音声信号出力回路23から出力されて出力部22におけるスピーカ等から放音されるようになる。
上記説明したように、本発明の音響機器1においては、MIXバス37へ送る信号に施される信号処理の種類および反映されるパラメータを、第1の選択スイッチSW1あるいは第2の選択スイッチSW2においていずれのポイントを選択しても多彩とすることができるようになる。このように、第1の選択スイッチSW1あるいは第2の選択スイッチSW2において選択されたポイントからの信号をMIXバス37へ送る場合にも多くの信号処理を施せると共に任意のパラメータを反映させることもできるので、より柔軟なオペレートが可能になり、より多くのユーザの要求にこたえることができるようになる。
ところで、第2の信号処理部におけるPEQ39、GATE40、COMP41および第3の信号処理部におけるPEQ43、GATE44、COMP45は、それぞれの信号処理モジュールをオン/オフする指定をすることができる。この指定を行う際に表示器16に表示される設定一覧のテーブルの例を図4に示す。図4に示す設定一覧のテーブルは、入力チャンネルの内の入力チャンネル1(ch1)が選択されてch1の設定を示す設定一覧とされている。この設定一覧において、「Bus」の欄はMIXバス37へ送る経路を指定しており、この場合はMIX1,MIX2,MIX3・・・のサブ経路が設けられている例とされており、その内のいずれかのサブ経路を指定することができる。「Point」の欄はMIXバス37へ送る信号を取り出すポイントを指定しておりポストフェーダ信号(Post Fader:P.F)、ポストコンプ信号(Post Comp(Pre Fader):P.C)、ポストゲート信号(Post Gate(Pre Comp):P.G)、ポストイコライザ信号(Post PEQ(Pre Gate):P.P)およびポストハイパス信号(Post HPF(Pre PEQ):P.H)の内のいずれかを指定することができる。
「PEQ」「GATE」「COMP」の各欄はイコライザ処理、ゲート処理、コンプレッサ処理を行う各信号処理モジュールのオン/オフを指定している。そして、オンが指定された場合には、第1の信号処理部におけるPEQ33、GATE34、COMP35に設定されているパラメータ値と同値のパラメータ値を対応する信号処理モジュールに設定する同期設定(On (Synchronization))、あるいは、第1の信号処理部の各信号処理モジュールに設定されているパラメータ値に関係なくパラメータ値を任意に設定する個別設定(On (Individual))のいずれかを指定することができる。また、オフが指定された場合は指定された信号処理モジュールはバイパス(Off (Bypass))される。
図4に示す設定一覧のテーブルにおける例においては、ch1においてMIX1のサブ経路からMIXバス37へ送る信号としてポストハイパス信号(Post HPF(Pre PEQ):P.H)が指定されており、「PEQ」はオンが指定されてパラメータ値を個別に設定する個別設定(On (Indivi))が指定されており、「GATE」もオンが指定されてパラメータ値を個別に設定する個別設定(On (Indivi))が指定されており、「COMP」はオンが指定されてCOMP35に設定されているパラメータ値と同値のパラメータ値を設定する同期設定(On (Synchro))が指定されている。また、MIX2のサブ経路からMIXバス37へ送る信号としては、ポストゲート信号(Post Gate(Pre Comp):P.G)が指定されており、「PEQ」および「GATE」はオフ(バイパス)が指定されており、「COMP」はオンが指定されてパラメータ値を個別に設定する個別設定(On (Indivi))が指定されている。さらに、MIX3のサブ経路からMIXバス37へ送る信号としては、ポストフェーダ信号(Post Fader:P.F)が指定されており、「PEQ」、「GATE」および「COMP」はオフ(バイパス)が指定されている。
図4に示す設定一覧のテーブルにおいて「Point」の欄における指定を行う際に、表示器16上で開くウィンドウの例を図5(a)に示す。このウィンドウは、「▼」をクリックして開いたウィンドウが示されており、Post HPF(Pre PEQ)、Post PEQ(Pre Gate)、Post Gate(Pre Comp)、Post Comp(Pre Fader)、Post Faderの内のいずれかを選択することができる。図示する例では、Post HPF(Pre PEQ)が選択されてポストハイパス信号(P.H)が指定されている。また、図4に示す設定一覧のテーブルにおいて「PEQ」の欄における指定を行う際に、表示器16上で開くウィンドウの例を図5(b)に示す。このウィンドウは、「▼」をクリックして開いたウィンドウが示されており、Off (Bypass)、On (Synchronization)、On (Individual)の内のいずれかを選択することができる。図示する例では、Off (Bypass)が選択されてオフ(バイパス)が指定されている。なお、図示していないが「GATE」「COMP」の欄における指定を行う際に開くウィンドウは図5(b)に示すウィンドウと同様とされている。
次に、本発明にかかる音響機器1において各チャンネル毎に実行されるMIXバス37へ送る信号を作成するバスセンド信号作成処理のフローチャートを図6に示す。
定期的に起動されるタイミングに達したとき、あるいは、音響機器1の電源が投入された際にバスセンド信号作成処理が起動され、設定されている入力チャンネルの各サブ経路からMIXバス37へ送られるポイントや信号へ施す信号処理の種類およびパラメータ値がステップS10にて図4に示す設定一覧のテーブルを参照して決定される。この場合、設定一覧のテーブルにおいてオンに設定されている信号処理モジュールの信号処理の種類に決定されると共に、オンがOn (Synchronization)とされているかOn (Individual)に応じてパラメータ値が決定される。次いで、ステップS11にて当該チャンネルにおけるセンドレベル調整器(MIX SEND)に設定されているバスセンドレベルがMIXバス37へ送るセンドレベルとして決定される。この場合、サブ経路が2以上ある場合はサブ経路別にセンドレベル調整器(MIX SEND)に設定されているバスセンドレベルに決定される。そして、ステップS10およびステップS11の処理において取得されたパラメータ値が係数としてレジスタにセットされる。レジスタにセットされた係数は各サブ経路の各信号処理モジュールに設定されるが、実際にはDSP13が信号処理を行う際のパラメータ値として使用される。これにより、バスセンド信号作成処理は終了する。
次に、バスセンド信号作成処理におけるステップS10にて実行される信号処理決定処理のフローチャートを図7に示す。
信号処理決定処理がスタートすると、ステップS20にて図4に示す設定一覧のテーブルを参照して信号処理設定が取得される。次いで、取得された信号処理設定の内容に基づいて第1の信号処理部における複数の信号処理モジュールからMIXバス37へ送られるポイント(Send Point)がステップS21にてサブ経路毎に取得される。さらに、取得された信号処理設定の内容に基づいてサブ経路に挿入されている「PEQ」の信号処理モジュールの設定内容がステップS22にて取得される。ここで取得される設定内容は、On (Synchronization)、On (Individual)、Off (Bypass)のいずれが設定されているか、および、オンと設定されている場合は当該信号処理モジュールに設定するパラメータ値も取得される。さらにまた、取得された信号処理設定の内容に基づいて「GATE」および「COMP」の信号処理モジュールの設定内容がステップS23およびステップS24にて取得される。ここで取得される設定内容も、On (Synchronization)、On (Individual)、Off (Bypass)のいずれが設定されているか、および、オンと設定されている場合は当該信号処理モジュールに設定するパラメータ値も取得される。次いで、ステップS21にて取得されたセンドポイント、およびステップS22ないしステップS24にて取得されたパラメータ値に基づいて係数がステップS25にて作成され、信号処理決定処理は終了する。なお、ステップS22ないしステップS24にて取得された設定内容がOff (Bypass)が取得された場合は、当該信号処理モジュールをバイパスする係数が作成される。
次に、信号処理決定処理におけるステップS22において実行されるPEQ設定の取得処理のフローチャートを図8に示す。
PEQ設定の取得処理がスタートすると、ステップS30において図4に示す設定一覧のテーブルにおける「PEQ」の欄が参照されて「PEQ」の設定がサブ経路毎に取得される。図4に示すテーブルの設定一覧を例に挙げると、MIX1のサブ経路ではOn (Individual)が取得され、MIX2およびMIX3のサブ経路ではOff (Bypass)が取得される。ここで、設定内容としてOn (Individual)が取得された場合は、ステップS31に分岐して当該サブ経路の「PEQ」に設定されているパラメータ値が取得される。また、設定内容としてOn (Synchronization)が取得された場合はステップS32に分岐して、メイン経路のPEQ33に設定されているパラメータ値が取得される。さらに、設定内容としてOff (Bypass)が取得された場合は、そのままPEQ設定の取得処理は終了する。なお、ステップS31およびステップS32の処理が終了した場合もPEQ設定の取得処理は終了する。
なお、信号処理決定処理におけるステップS23およびステップS24において実行されるGATE設定の取得処理およびCOMP設定の取得処理のフローチャートは、図8に示すPEQ設定の取得処理のフローチャートと同様とされる。
以上説明した本発明において、音響機器をミキサとしたがこれに限るものではなく、オーディオ信号を扱う汎用の音響機器に適用することができる。
また、入力チャンネルにおいてはMIXバス37へ入力信号を供給する経路として「経路1」と「経路2」との2つのサブ経路が設けられているとしたが、これに限ることはなく3つ以上の経路を各入力チャンネルに設けるようにしてもよい。
本発明の実施例にかかる音響機器の概要の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例にかかる音響機器の詳細な構成を示すブロック図である。 本発明の実施例にかかる音響機器において、音響機器における入力チャンネルとミキシングを行うバスの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例にかかる音響機器において、設定された入力チャンネルの設定一覧のテーブルの例を示す図である。 図4に示す設定された入力チャンネルの設定一覧のテーブルにおいて「Point」および「PEQ」の欄における指定を行う際に開くウィンドウの例を示す図である。 本発明の実施例にかかる音響機器において各チャンネル毎に実行されるMIXバスへ送る信号を作成するバスセンド信号作成処理のフローチャートである。 本発明の実施例の音響機器において実行されるバスセンド信号作成処理のステップS10にて実行される信号処理決定処理のフローチャートである。 本発明の実施例の音響機器において実行される信号処理決定処理のステップS22において実行されるPEQ設定の取得処理のフローチャートである。 従来のミキサにおける入力チャンネルとミキシングを行うバスの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 音響機器、2 信号処理回路、3 処理回路、4 音声信号入力回路、5 音声信号出力回路、6 操作子、7 表示器、10 CPU、11 ROM、12 RAM、13 DSP、14 操作子、15 検出回路、16 表示器、17 表示回路、18 外部機器、19 通信I/F、20 入力部、21 音声信号入力回路、22 出力部、23 音声信号出力回路、24 通信バス、30 Φ、31 ATT、32 HPF、33,39,43 PEQ、34,40,44 GATE、35,41,45 COMP、36 FADER、37 MIXバス、38 STバス、42 第1のセンドレベル調整器、46 第2のセンドレベル調整器、PAN1〜PAN3 パン、SW1 第1の選択スイッチ、SW2 第2の選択スイッチ

Claims (3)

  1. ミキシングを行うメインバスとサブバスとを有しているミキシングバスと、
    入力信号のそれぞれに対し信号処理を行って前記メインバスまたは前記サブバスへ出力する複数の入力チャンネルとを備え、
    前記各入力チャンネルにおいて、入力信号にそれぞれ異なる種類の信号処理を行う複数の処理部からなる第1の処理部が前記メインバスへ送るメイン経路に設けられており、該第1の処理部における前記複数の処理部の入力側のポイントを含む任意のポイントからの信号を選択して前記サブバスへ送る少なくとも1つのサブ経路が設けられ、該サブ経路にそれぞれ異なる種類の信号処理を行う複数の処理部からなる第2の処理部と、前記サブバスへ送る入力信号のセンドレベルを調整するセンドレベル調整手段とが挿入されており、
    前記第2の処理部が行う信号処理の種類が、前記第1の処理部が前記入力側のポイント以降にて行う信号処理の種類に対応していることを特徴とする音響機器。
  2. 前記第2の処理部における各処理部に、前記第1の処理部における対応する種類の処理部に設定されているパラメータ値、あるいは、任意のパラメータ値のいずれかを選択して設定することができるようにしたことを特徴とする請求項1記載の音響機器。
  3. 前記第2の処理部における各処理部毎にバイパスする設定を行うことができるようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の音響機器。
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