JP4582107B2 - 音響機器 - Google Patents

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この発明は、入力される信号に信号処理を行ってミキシングバスへ出力する入力チャンネルを備える音響機器に関する。
従来、多数のマイクロホンあるいは電気・電子楽器などから出力されるオーディオ信号のレベルや周波数特性を調整し、ミキシングしていくつかのミキシング・グループにまとめてパワーアンプに送り出すコンサートホール等で使用されるミキサと呼ばれる音響機器が知られている。ミキサを操作するオペレータは、楽器音や歌唱の各オーディオ信号の音量や音色を、ミキサにおける各種パネル操作子を操作することにより、演奏を最もふさわしく表現していると思われる状態に調整している。ミキシング装置は、入力信号系列として複数の入力チャンネルと該入力チャンネルから出力される信号をミキシングするバスと、ミキシングされた信号を出力する出力系列である出力チャンネルを備えている。各入力チャンネルはそれぞれ入力する信号の周波数特性やミキシングレベル等を制御して各ミキシングバスに出力し、各ミキシングバスはそれぞれ入力する信号をミキシングして対応する出力チャンネルに出力する。出力チャンネルからの出力は増幅されてスピーカ等から放音される。
特開2007−43249号公報
従来のミキサにおける入力チャンネルとミキシングを行うバスの構成を図7に示す。
入力チャンネルにおいては、Φ130、ATT131、HPF132、PEQ133、GATE134、COMP135、LEVEL/DCAのそれぞれ異なる信号を処理を行う各信号処理モジュールが縦続して接続されている。Φ130は入力信号のフェイズを切り替える処理を行う位相器であり、ATT131は入力信号のレベルを減衰又は増幅する処理を行うレベル制御器である。HPF132は特定周波数より低域成分を除去する処理を行うハイパスフィルタであり、PEQ132は入力信号の周波数特性を調整する処理を行うパラメトリックイコライザである。また、GATE134は入力レベルがスレッショルドレベル以下となると出力レベルを急激に小さくする処理を行うゲートであり、COMP135は信号のダイナミックレンジを圧縮する処理を行うコンプレッサである。LEVEL/DCAはチャンネルの入力レベルを調整する処理を行うフェーダであり、チャンネルがDCAグループに属している場合はDCAグループに属している複数のチャンネルのレベルを一括操作するDCAフェーダによっても操作される。
LEVEL/DCAから出力される入力信号はチャンネルのオン/オフを切り換えるスイッチON1を介してパンPAN1に供給され、音像の定位が設定されたL、R信号がメインバスであるステレオバス(STバス)137にそれぞれ供給される。また、第1の選択スイッチSW1からの信号はオン/オフを切り換えるスイッチON2と、ミキシングバス(MIXバス)136へ送られる信号のセンドレベルを調整する第1のセンドレベル調整器(MIX SEND1)を介してパンPAN2に供給され、音像の定位が設定されたL、R信号がサブバスであるMIXバス136の内の2本のバスにそれぞれ供給される。第1の選択スイッチSW1は、LEVEL/DCAに入る前のプリフェーダ信号(PRE)とLEVEL/DCAを経由したポストフェーダ信号(POST)とHPF132の出力との内のいずれかの信号を選択している。さらに、第2の選択スイッチSW2からの信号はオン/オフを切り換えるスイッチON3と、MIXバス136へ送られる信号のセンドレベルを調整する第2のセンドレベル調整器(MIX SEND2)を介してパンPAN3に供給され、音像の定位が設定されたL、R信号がサブバスであるMIXバス136の内の2本のバスにそれぞれ供給される。第2の選択スイッチSW2も、LEVEL/DCAに入る前のプリフェーダ信号(PRE)とLEVEL/DCAを経由したポストフェーダ信号(POST)とHPF132の出力との内のいずれかの信号を選択している。
ここで、選択スイッチSW1,SW2においてプリフェーダ信号(PRE)が選択されてMIXバス136へ送られる場合、その信号のレベルはセンドレベル調整器(MIX SEND1,MIX SEND2)で調整されることになる。そして、選択スイッチSW1,SW2においてポストフェーダ信号(POST)が選択されてMIXバス136へ送られる場合、その信号のレベルはLEVEL/DCAおよびセンドレベル調整器(MIX SEND1,MIX SEND2)で調整されることになる。LEVEL/DCAではチャンネルフェーダによりレベルを調整できると共に、DCAフェーダによりレベルを調整することが可能とされる。このように、ポストフェーダ信号においてはMIXバス136へ送る信号のレベルに反映されるパラメータを多彩とすることができるが、プリフェーダ信号においてはMIXバス136へ送る信号のレベルに反映されるパラメータがセンドレベル調整器のみとなり、調整できるレベルの自由度がきわめて低くなるという問題点があった。
そこで、本発明はプリフェーダ信号をバスへ送る場合に、多彩なパラメータを反映することができる音響機器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の音響機器は、メイン経路に設けられたそれぞれ異なる信号処理を行う複数の処理部の出力を選択してサブバスへ出力する少なくとも1つのサブ経路が設けられ、該サブ経路に当該入力チャンネルにおける入力信号のレベルを調整する第2のレベル制御手段と、サブバスへ送る入力信号のセンドレベルを調整するセンドレベル調整手段とが挿入されており、第2のレベル制御手段はグループ化されている複数の入力チャンネルの入力信号を一括してレベル制御する操作手段によってもレベルが調整されるようにしたことを最も主要な特徴としている。
本発明によれば、メイン経路に設けられたそれぞれ異なる信号処理を行う複数の処理部の出力を選択してサブバスへ出力する少なくとも1つのサブ経路が設けられ、該サブ経路に当該入力チャンネルにおける入力信号のレベルを調整する第2のレベル制御手段と、サブバスへ送る入力信号のセンドレベルを調整するセンドレベル調整手段とが挿入されており、第2のレベル制御手段はグループ化されている複数の入力チャンネルの入力信号を一括してレベル制御する操作手段によってもレベルが調整されるようにしたことから、プリフェーダ信号にチャンネルフェーダやDCAフェーダなどの多彩なパラメータを反映させて、より柔軟にサブバスへ送るレベルを調整できるようになる。このように、プリフェーダ信号をサブバスへ送る場合にも多くのパラメータを反映させることができるので、より柔軟なオペレートが可能になり、より多くのユーザの要求にこたえることができるようになる。
本発明の実施例にかかるミキサ等とされる音響機器の概要の構成を示すブロック図を図1に示す。
図1に示す音響機器1は、ミキサとされた際にミキシング処理を行う信号処理回路2と、ミキシング処理の制御を行う処理回路3とを備えている。処理回路3はCPU(Central Processing Unit)を備え、ミキシング操作を行う操作子6からの操作信号に応じてミキシング処理の制御を行うと共に、各種設定を行える操作画面等を表示器7に表示している。信号処理回路2はDSP(Digital Signal Processor)を備え、音声信号入力回路4から入力された複数の入力系列のオーディオ信号に処理回路3からの制御信号に応じてミキシング処理を施し、複数の出力系列の音声信号出力回路5に出力している。
次に、本発明にかかる音響機器1の詳細な構成を示すブロック図を図2に示す。
図2において、CPU(Central Processing Unit)10は処理回路3を構成しており、音響機器1の全体の動作を制御すると共に、表示器16に各種設定を行う操作画面等を表示する描画プログラムや制御用プログラム等の動作ソフトウェアを実行している。ROM(Read Only Memory)11には、CPU10が実行する描画プログラムや制御用プログラム等の動作ソフトウェアが格納されており、RAM(Random Access Memory)12には、CPU10のワークエリアや各種データの記憶エリアが設定されている。このROM11をフラッシュメモリ等の書き換え可能なROMとすることで、動作ソフトウェアを書き換え可能となり、動作ソフトウェアのバージョンアップを容易に行うことができる。DSP13は信号処理回路2を構成しており、前記したように複数の入力系列のオーディオ信号を信号処理している。
検出回路15は、パネル操作子等の操作子14を走査することによって操作子14のイベントを検出して、イベントのあった操作子14に対応するイベント出力を出力している。操作子14には、各チャンネルの入力信号の特性を制御する操作子やシーンの切換を行ったりするための多数の操作子が含まれている。この操作子14では、入力信号のフェイズ、レベル、周波数等の特性を調整することができる。表示回路17は液晶表示器(LCD)等の表示器16を備え、この表示器16に各チャンネルの入力信号に信号処理を施すパラメータ等を操作する際の操作画面等が表示される。各種操作は、GUI(Graphical User Interface)を利用した操作画面上においてユーザが設定操作を行えるようにされている。通信インターフェース(I/F)19は、外部機器18を接続するインターフェースであり、このインタフェースを介して音響機器1と外部機器18とが論理的に接続される。音声信号入力回路21は図1に示す音声信号入力回路4に相当し、外部音を取り込むためのマイクなどの入力部20から音響信号を音響機器1へ取り込んでおり、音声信号出力回路23は図1に示す音声信号出力回路5に相当し、音響機器1から出力されるミキシング処理等の信号処理された音響信号を外部のスピーカ等の出力部22へ出力して放音している。入力部20は、マイク/ラインのオーディオ信号を入力する入力ユニットとすることができ、出力部22はスピーカ等から放音する出力ユニットとすることができる。これらの各部は通信バス24に接続されて、通信バス24を介してデータの授受を行っている。
次に、音響機器1における入力チャンネルとミキシングを行うバスの構成を示すブロック図を図3に示す。
入力チャンネルにおいて、メインバスであるステレオ(ST)バス37へ入力信号を送るメイン経路には、Φ30、ATT31、HPF32、PEQ33、GATE34、COMP35、第1のLEVEL/DCA1のそれぞれ異なる信号を処理を行う各信号処理モジュールが縦続して接続されている。ここで、Φ30は入力信号の正相・逆相のフェイズを切り替える処理を行う位相器であり、ATT31は入力信号のレベルを減衰又は増幅する処理を行うレベル制御器である。HPF32は特定周波数より低域成分を除去する処理を行うハイパスフィルタであり、PEQ32は入力信号の周波数特性を調整する処理を行うパラメトリックイコライザであり、例えばHIGH、HIGH MID、LOW MID、LOWの4バンドを備えている。
また、GATE34は入力レベルがスレッショルドレベル以下となると出力レベルを急激に小さくするゲート処理、あるいは、信号をダイナミックにゲインダウンするダッキング処理を行うであり、COMP35は信号のダイナミックレンジを圧縮するコンプレッサ処理、信号のダイナミックレンジを伸張するエキスパンダ処理、あるいは、信号の最大レベルを設定したレベルに抑えるリミッタ処理を行うコンプレッサである。COMP35からの信号が入力される第1のLEVEL/DCA1は、入力チャンネルの入力レベルを調整する処理を行うフェーダであり、入力チャンネルがDCAグループに属している場合はDCAグループに属している複数の入力チャンネルのレベルを一括操作するDCAフェーダによっても操作される。第1のLEVEL/DCA1から出力される入力信号は入力チャンネルのオン/オフを切り換えるスイッチON1を介してパンPAN1に供給され、パンPAN1により音像の定位が設定されたL、R信号がメインバスであるステレオバス(ST)37のL、Rにそれぞれ供給される。
また、入力チャンネルにおいてはサブバスとされるMIXバス36へ入力信号を供給するサブ経路として「経路1」と「経路2」とが設けられている。「経路1」においては、第1の選択スイッチSW1で選択された信号が第2のLEVEL/DCA2に供給され、信号が設定されたレベルに調整されて第1の選択スイッチSW1と連動して切り換えられる第3の選択スイッチSW3に供給される。第2のLEVEL/DCA2は第1のLEVEL/DCA1と同様の機能を有しており、入力チャンネルの入力レベルを調整するフェーダであって、入力チャンネルがDCAグループに属している場合はDCAグループに属している複数の入力チャンネルのレベルを一括操作するDCAフェーダによっても操作される。また、連動して切り換えられる第1の選択スイッチSW1および第3の選択スイッチSW3は、第1のLEVEL/DCA1に入る前のプリフェーダ信号(PRE)と第1のLEVEL/DCA1を経由したポストフェーダ信号(POST)とHPF32の出力との内のいずれかの信号を選択して出力している。
すなわち、第1の選択スイッチSW1および第3の選択スイッチSW3を「POST」側に切り換えた際には、第3のスイッチSW3からLEVEL/DCA1およびスイッチON1を経由したポストフェーダ信号が出力される。また、第1の選択スイッチSW1および第3の選択スイッチSW3を「PRE」側に切り換えた際には、第1の選択スイッチSW1から第1のLEVEL/DCA1に入る前のプリフェーダ信号が出力され、第2のLEVEL/DCA2により設定されたレベルに調整されたプリフェーダ信号が第3のスイッチSW3から出力される。さらに、第1の選択スイッチSW1および第3のスイッチSW3を「HPF」側に切り換えた際には、第1の選択スイッチSW1からHPF32までの信号処理モジュールにより信号処理されている入力信号が出力される。この入力信号は、第2のLEVEL/DCA2により設定されたレベルに調整されて第3のスイッチSW3から出力される。このようにして、第3のスイッチSW3から出力される信号は、入力チャンネルのオン/オフをスイッチON1と連動して切り換えるスイッチON2を介して、第1のセンドレベル調整器(MIX SEND1)へ供給されMIXバス36へ送られる信号のセンドレベルが調整される。第1のセンドレベル調整器(MIX SEND1)によりセンドレベルが調整された入力信号は、パンPAN2に供給され音像の定位が設定されたL、R信号がサブバスであるMIXバス36の内の2本のバスにそれぞれ供給される。
また、「経路2」においては「経路1」と同様の回路構成を経てMIXバス36へ入力信号が供給されている。すなわち、第2のスイッチSW2および第4のスイッチSW4を「POST」側に切り換えた際には、第4のスイッチSW4からLEVEL/DCA1およびスイッチON1を経由したポストフェーダ信号が出力される。また、第2のスイッチSW2および第4のスイッチSW4を「PRE」側に切り換えた際には、第2のスイッチSW2から第1のLEVEL/DCA1に入る前のプリフェーダ信号が出力され、第3のLEVEL/DCA3により設定されたレベルに調整されて第4のスイッチSW4からプリフェーダ信号が出力される。さらに、第2のスイッチSW2および第4のスイッチSW4を「HPF」側に切り換えた際には、第2のスイッチSW2からHPF32までの信号処理モジュールにより信号処理されている入力信号が出力される。この入力信号は、第3のLEVEL/DCA3により設定されたレベルに調整されて第4のスイッチSW4から出力される。このようにして、第4のスイッチSW4から出力される信号は入力チャンネルのオン/オフをスイッチON1およびスイッチON2と連動して切り換えるスイッチON3を介して、第2のセンドレベル調整器(MIX SEND2)へ供給されMIXバス36へ送られる信号のセンドレベルが調整される。第2のセンドレベル調整器(MIX SEND2)によりセンドレベルが調整された入力信号は、パンPAN3に供給され音像の定位が設定されたL、R信号がサブバスであるMIXバス36の内の2本のバスにそれぞれ供給される。
MIXバス36およびSTバス37には、複数の入力チャンネルから上記したように信号処理が施された入力信号が選択的に供給されてミキシングされる。そして、MIXバス36およびSTバス37においてミキシングされたミキシング信号は図示しない複数の出力チャンネルに出力される。各出力チャンネルにおいては、上記した「PEQ」や「COMP」および「LEVEL/DCA」等の信号処理モジュールが設けられており、これらの信号処理モジュールによりミキシング信号に信号処理が施される。そして、信号処理が施されて出力チャンネルから出力された出力信号は音声信号出力回路23から出力されて出力部22におけるスピーカ等から放音されるようになる。
本発明にかかる音響機器1において、入力チャンネルにおいて選択スイッチSW1,SW3あるいは選択スイッチSW2,SW4において「PRE」を選択して、プリフェーダ信号(PRE)をMIXバス36へ送るようにした場合、プリフェーダ信号のレベルを第2のLEVEL/DCA2あるいは第3のLEVEL/DCA3、および、センドレベル調整器(MIX SEND1,MIX SEND2)において調整することができるようになる。そして、選択スイッチSW1,SW3あるいは選択スイッチSW2,SW4において「POST」を選択して、ポストフェーダ信号(POST)をMIXバス36へ送るようにした場合、ポストフェーダ信号のレベルは第1のLEVEL/DCA1およびセンドレベル調整器(MIX SEND1,MIX SEND2)で調整することができるようになる。第1のLEVEL/DCA1ないし第3のLEVEL/DCA3ではチャンネルフェーダによりレベルを調整できると共に、DCAフェーダによりレベルを調整することが可能とされる。このように、本発明の音響機器1においては、MIXバス36へ送る信号のレベルに反映されるパラメータを、プリフェーダ信号およびポストフェーダ信号において多彩とすることができるようになる。このように、プリフェーダ信号をMIXバス36へ送る場合にも多くのパラメータを反映させることができるので、より柔軟なオペレートが可能になり、より多くのユーザの要求にこたえることができるようになる。
なお、「経路1」および「経路2」ではサブ経路毎に任意に選択した信号をMIXバス36へ送ることができる。また、上記の説明において入力チャンネルをオン/オフするスイッチON1ないしスイッチON3は、入力チャンネルがDCAグループに属している場合はDCAグループに属している複数の入力チャンネルのオン/オフを一括操作するDCAスイッチによっても操作される。
ところで、「経路1」における第2のLEVEL/DCA2およびスイッチON2と、「経路2」における第3のLEVEL/DCA3およびスイッチON3を選択的に有効/無効に設定することができる。この場合、第2のLEVEL/DCA2および第3のLEVEL/DCA3においてはチャンネルフェーダでレベルを調整できると共に、DCAフェーダによりレベルを調整できることから、それぞれのフェーダ操作を選択的に有効/無効に設定することができる。このような設定を行う表示器16に表示される設定画面の一例を図4に示す。図4に示す設定画面は、入力チャンネル1においてプリフェーダ信号を送るプロパティ(Ch.01 Pre Fader Send Property)を設定する設定画面とされており、図示する例ではチャンネルフェーダで調整されるレベル「Fader Level」における「Enable」のラジオボタンにマークが付されて有効と設定されていると共に、DCAフェーダで調整されるレベル「DCA Level」における「Enable」のラジオボタンにもマークが付されて有効と設定されており、スイッチON2のオン/オフ「DCA On」における「Enable」のラジオボタンにもマークが付されて有効と設定されている。この設定状態は、画面の下部に表示されている「OK」ボタンを押したときに決定され、「Cancel」ボタンを押したときは設定状態はキャンセルされる。
そして、このような設定は入力チャンネル毎に独立して設定することができ、設定された入力チャンネルの設定一覧のテーブルの例を図5に示す。
図5に示す例では、入力チャンネル1ではFader Level、DCA LevelおよびDCA Onがともに有効(Enable)と設定されており、チャンネルフェーダおよびDCAフェーダによりMIXバス36へ送るレベルを調整することができると共に、DCAスイッチの状態がチャンネルスイッチに反映されるように設定されている。また、入力チャンネル2ではFader Levelが無効(Disable)、DCA LevelおよびDCA Onがともに有効(Enable)と設定されており、チャンネルフェーダではMIXバス36へ送るレベルを調整することができないが、DCAフェーダによりMIXバス36へ送るレベルを調整することができると共に、DCAスイッチの状態がチャンネルスイッチに反映されるように設定されている。さらに、入力チャンネル3ではFader Level、DCA LevelおよびDCA Onがともに無効(Disable)と設定されており、チャンネルフェーダおよびDCAフェーダによりMIXバス36へ送るレベルを調整することができないと共に、DCAスイッチの状態がチャンネルスイッチに反映されないように設定されている。さらにまた、入力チャンネル4ではFader Levelが有効(Enable)、DCA LevelおよびDCA Onがともに無効(Disable)と設定されており、チャンネルフェーダによりMIXバス36へ送るレベルを調整することができるが、DCAフェーダによりMIXバス36へ送るレベルを調整することができないと共に、DCAスイッチの状態がチャンネルスイッチに反映されないように設定されている。
次に、本発明にかかる音響機器1において各チャンネル毎に実行されるセンドレベル決定処理のフローチャートを図6に示す。
定期的に起動されるタイミングに達したとき、あるいは、音響機器1の電源が投入された際にセンドレベル決定処理が起動され、設定されている入力チャンネルのMIXバス36へのバス送り設定がステップS10にて図5に示す設定一覧のテーブルを参照して取得される。次いで、ステップS11にて当該チャンネルにおけるセンドレベル調整器(MIX SEND)に設定されているバスセンド(Bus Send)レベルが取得される。この場合、サブ経路が2以上ある場合はサブ経路毎にセンドレベル調整器(MIX SEND)に設定されているバスセンドレベルが取得される。そして、ステップS12にてプリフェーダ信号(Pre Fader)に当該入力チャンネルにおけるチャンネルフェーダのFader値を反映するか否かがステップS10にて取得されたバス送り設定に基づいて判断される。
ここで、Fader値を反映すると判断された場合は、ステップS13に分岐して当該入力チャンネルにおけるチャンネルフェーダのFader値が取得され、ステップS11にて取得された現在のSend Levelに取得されたFader値がステップS14にて乗算されて新たに決定されたSend Levelとされる。この場合、サブ経路が2以上ある場合はサブ経路毎に取得された現在のSend Levelに取得されたFader値が乗算されてサブ経路別に新たなSend Levelが算出されるようになる。
ステップS14の処理が終了したとき、あるいは、ステップS12にてFader値を反映しないと判断された場合は、ステップS15に進みプリフェーダ信号(Pre Fader)にDCAフェーダのDCA値を反映するか否かが取得されたバス送り設定に基づいて判断される。ここで、DCA値を反映すると判断された場合は、ステップS16に分岐してDCAフェーダのDCA値が取得され、現在のSend Levelに取得されたDCA値がステップS17にて乗算されて新たに決定されたSend Levelとされる。この場合、サブ経路が2以上ある場合は経路毎に取得された現在のSend Levelに取得されたDCA値が乗算されてサブ経路別に新たなSend Levelが算出されるようになる。
そして、ステップS17の処理が終了したとき、あるいは、ステップS15にてDCA値を反映しないと判断された場合は、ステップS18に進みプリフェーダ信号(Pre Fader)にDCAスイッチのDCA On値を反映するか否かが取得されたバス送り設定に基づいて判断される。ここで、DCA On値を反映すると判断された場合は、ステップS19に分岐してDCA On値が取得され、現在のSend Levelに取得されたDCA On値がステップS20にて乗算されて新たに決定されたSend Levelとされる。この場合、経路が2以上ある場合は経路別に取得された現在のSend Levelに取得されたDCA On値が乗算されて新たなSend Levelが経路別に算出されるようになる。なお、DCA On値はDCAスイッチがオンの時に「1」とされ、DCAスイッチがオフの時に「0」とされる。ここで、ステップS20の処理が終了したとき、あるいは、ステップS18にてDCA On値を反映しないと判断された場合はステップS21に進み、以上の処理により決定されたSend Levelが設定されている入力チャンネルのMIXバス36へのバスセンド(Bus Send)レベルとして設定され、センドレベル決定処理は終了する。このようなセンドレベル決定処理は、使用するよう設定されている入力チャンネルの全てについて入力チャンネル毎に実行される。
以上説明した本発明において、音響機器をミキサとしたがこれに限るものではなく、オーディオ信号を扱う汎用の音響機器に適用することができる。
また、入力チャンネルにおいてはMIXバス36へ入力信号を供給する経路として「経路1」と「経路2」との2つの経路が設けられているとしたが、これに限ることはなく3つ以上の経路を入力チャンネルに設けるようにしてもよい。
本発明の実施例にかかる音響機器の概要の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例にかかる音響機器の詳細な構成を示すブロック図である。 本発明の実施例にかかる音響機器において、音響機器における入力チャンネルとミキシングを行うバスの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例にかかる音響機器において、信号処理の設定を行う設定画面の一例を示す図である。 本発明の実施例にかかる音響機器において、設定された入力チャンネルの設定一覧のテーブルの例を示す図である。 本発明の実施例にかかる音響機器において各チャンネル毎に実行されるセンドレベル決定処理のフローチャートである。 従来のミキサにおける入力チャンネルとミキシングを行うバスの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 音響機器、2 信号処理回路、3 処理回路、4 音声信号入力回路、5 音声信号出力回路、6 操作子、7 表示器、10 CPU、11 ROM、12 RAM、13 DSP、14 操作子、15 検出回路、16 表示器、17 表示回路、18 外部機器、19 通信I/F、20 入力部、21 音声信号入力回路、22 出力部、23 音声信号出力回路、24 通信バス、30 Φ(フェイズ)、31 ATT、32 HPF、33 PEQ、34 GATE、35 COMP、36 MIXバス、37 STバス、130 Φ(フェイズ)、131 ATT、132 HPF、133 PEQ、134 GATE、135 COMP、136 MIXバス、137 STバス、LEVEL/DCA〜LEVEL/DCA3 フェーダ、MIX SEND1,MIX SEND2 センドレベル調整器、ON1〜ON3 スイッチ、PAN1〜PAN3 パン、SW1〜SW4 選択スイッチ

Claims (1)

  1. ミキシングを行うメインバスとサブバスとを有しているミキシングバスと、
    入力信号のそれぞれに対し信号処理を行って前記メインバスと前記サブバスへ選択的に出力する複数の入力チャンネルとを備え、
    前記各入力チャンネルにおいて、入力信号にそれぞれ異なる種類の信号処理を行う複数の処理部が前記メインバスへ送るメイン経路に縦続されて設けられており、第1のレベル制御手段を含む前記複数の処理部の出力を選択して前記サブバスへ送る少なくとも1つのサブ経路が設けられ、該サブ経路に当該入力チャンネルにおける入力信号のレベルを調整する第2のレベル制御手段と、前記サブバスへ送る入力信号のセンドレベルを調整するセンドレベル調整手段とが挿入されており、前記第1のレベル制御手段および前記第2のレベル制御手段はグループ化されている前記複数の入力チャンネルの入力信号を一括してレベル制御する操作手段によってもレベルが調整されるようにしたことを特徴とする音響機器。
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