JP6904012B2 - 音信号処理装置の制御方法、音信号処理装置及びプログラム - Google Patents

音信号処理装置の制御方法、音信号処理装置及びプログラム Download PDF

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Description

この発明は、キュー機能を備えた音信号処理装置の制御方法及び音信号処理装置、並びに、コンピュータに音信号処理装置を制御させるためのプログラムに関する。
従来から、デジタルミキサ等の、複数のチャンネル(ch)で音信号を処理する音信号処理装置において、ユーザがchを任意に選択してそのchの信号をモニタできるようにする機能を設けることが知られている(非特許文献1参照)。このような機能は、キュー機能と呼ばれる。
そして、このキュー機能を設ける場合、モニタ用の音信号を生成するために、キューバスと呼ばれる専用のミキシングバスを設けて、そのキューバスにおいて、ユーザに選択されたchの信号をミキシングした上で、モニタ用の端子にその音信号を出力していた。
「DIGITAL MIXING CONSOLE CL5/CL3/CL1 リファレンスマニュアル」,ヤマハ株式会社,2015年4月
ところで、従来の音信号処理装置では、キュー機能を専用のキューバスを用いて設けていたため、コストの問題で複数系統のキューバスを設けることが難しく、モニタの用途で出力できる信号は1系統だけであることがしばしばであった。しかし、音信号処理装置を使用する現場では、それだけでは十分でないとの要求があった。
例えば、音楽ライブ等において、ウェッジと呼ばれるモニタ用スピーカとイヤホン等によるIEM(インイヤーモニタ)を併用する場合に、これらで別々の音をモニタしたい、といった要求や、コンサートホール等において、FoH(フロントオブハウス)のエンジニアと舞台袖にいるエンジニアとが別々の音をモニタしたい、といった要求である。
しかしながら、このような要求に応えるために複数系統のキューバスを設けると、コストアップにつながるという問題があった。
この発明は、このような問題を解決し、音信号処理装置において、低コストで、異なる複数の箇所の信号を同時にモニタできるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するため、この発明の音信号処理装置の制御方法は、複数のチャンネルで処理した音信号をミキシングするミキシングバスを複数備える音信号処理装置の制御方法において、上記ミキシングバスの機能の切り替え指示を受け付ける受付手順と、上記切り替え指示に応じて、上記複数のミキシングバスのうち1又は複数の切替ミキシングバスを、上記複数のチャンネルの各々からその切替ミキシングバスへの信号送出有無を各チャンネルからその切替ミキシングバスへの信号送出有無の設定に従って制御する第1モードと、上記複数のチャンネルの各々からその切替ミキシングバスへの信号送出有無を各チャンネルと対応するキュー操作子の操作に従って制御する第2モードとのいずれで動作させるかを切り替える切替手順とを設けたものである。
このような音信号処理装置の制御方法において、上記音信号処理装置が、上記複数のミキシングバスの他に、キューバスであって、上記複数のチャンネルの各々からそのキューバスへの信号送出有無を各チャンネルと対応するキュー操作子の操作に従って制御するキューバスを備えるとよい。
さらに、上記各チャンネルについて、上記キュー操作子の操作に従ってそのチャンネルの信号を出力する場合にその出力を上記キューバスに対して行うか上記切替ミキシングバスに対して行うかを設定する第1設定手順と、上記切替ミキシングバスを上記第2モードで動作させる場合に、上記各チャンネルからの上記キュー操作子の操作に従った信号の出力先を、上記第1設定手順で行った設定に従って制御する出力制御手順とを設けるとよい。
あるいは、上記切替ミキシングバスを上記第2モードで動作させる場合に、上記各チャンネルからの上記キュー操作子の操作に従った信号の出力を、上記キューバスに対して行うか上記切替ミキシングバスに対して行うかを、上記操作されたキュー操作子を上記音信号処理装置が備えるか、上記音信号処理装置の外部にあるリモート制御装置が備えるかに従って制御する出力制御手順を備えるとよい。
また、上記の各音信号処理装置の制御方法において、上記切替ミキシングバスが、入力チャンネルで処理した音信号と、他のミキシングバスにおいてミキシング済みの音信号であってそのミキシング後に上記入力チャンネルを介さずに供給される音信号と、をさらにミキシングするバスであるとよい。
さらに、上記受付手順において、上記ミキシングバスの機能の切り替え指示を、上記複数のミキシングバスのうちの複数グループのミキシングバスについてそれぞれ受け付け、その複数グループはそれぞれ1又は複数の切替ミキシングバスにより構成され、上記切替手順において、上記各切り替え指示に応じて、その切り替え指示と対応するグループの切替ミキシングバスについて、その切替ミキシングバスを上記第1モードと上記第2モードとのいずれで動作させるかを切り替えるとよい。
また、この発明は、上記のように方法として実施する他、システム、装置、プログラム、記録媒体等、任意の態様で実施することができる。
以上のようなこの発明の構成によれば、音信号処理装置において、低コストで、異なる複数の箇所の信号を同時にモニタすることができる。
この発明の一実施形態である音信号処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図1に示したDSPで実行される信号処理の構成をより詳細に示す図である。 図2に示した入力chの概略構成を示す図である。 図1に示した音信号処理装置の操作パネルの概略構成を示す図である。 図1に示した外部コントローラに表示される操作画面の例を示す図である。 キュー設定画面の表示例を示す図である。 キューモードが選択された状態のキュー設定画面の表示例を示す図である。 キュー出力設定画面の表示例を示す図である。 図1に示した音信号処理装置のCPUが、出力先の設定操作がなされた場合に実行する処理のフローチャートである。 同じく、キュー追加設定ボタンの操作を検出した場合の処理のフローチャートである。 同じく、キューキー又はキューボタンの操作を検出した場合の処理のフローチャートである。 図11の続きの処理のフローチャートである。 変形例における図11と対応する処理のフローチャートである。 図13の続きの処理のフローチャートである。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、この発明の一実施形態である音信号処理装置について説明する。
図1は、その音信号処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図1に示す音信号処理装置10は、CPU11、フラッシュメモリ12、RAM13、外部機器I/O14、表示器15、操作子16、波形入出力部(I/O)17、信号処理部(DSP)18を備え、これらがシステムバス19によって接続されている。このような音信号処理装置10は、例えばデジタルミキサとして構成することができる。しかし、これには限られず、複数のチャンネルで処理した音信号をミキシングする任意の装置として構成できる。
図1の構成のうち、CPU11は、音信号処理装置10の全体の動作を制御する制御手段であり、フラッシュメモリ12に記憶された所要のプログラムを実行して所要のハードウェアを制御することにより、表示器15における表示の制御、操作子16に対する操作の検出、DSP18における音信号処理の制御等の種々の機能を実現する。
フラッシュメモリ12は、CPU11が実行する制御プログラム等を記憶する書き換え可能な不揮発性記憶手段である。
RAM13は、一時的に記憶すべきデータを記憶したり、CPU11のワークメモリとして使用したりする記憶手段である。
外部機器I/O14は、種々の外部機器を接続し入出力を行うためのインタフェースである。例えば、ネットワーク40を介して外部コントローラ30と通信を行うためのインタフェースが用意される。外部コントローラ30は、音信号処理装置10を外部から操作するためのリモート制御装置であり、例えば携帯型のPC(パーソナルコンピュータ)やタブレット型コンピュータ、スマートフォン等に、所要のアプリケーションプログラムを実行させてリモート制御機能を実現させたものである。あるいは、専用のコントローラであってもよい。また、ネットワーク40は、有線でも無線でも構わない。また、ピアツーピア通信によるものであることも妨げられない。
また、外部機器I/O14として、上記の他、外部のディスプレイ、マウス、文字入力用のキーボード、操作パネル、可搬性記録媒体等を接続するためのインタフェースを用意してもよい。
表示器15は、液晶ディスプレイ(LCD)、ランプ等により構成され、ユーザに対し、音信号処理装置10の動作状態や設定状態に関する情報を表示するための表示手段である。
操作子16は、音信号処理装置10に対する操作を受け付けるための操作手段であり、種々のキー、ボタン、ロータリーエンコーダ、スライダ、表示器15であるLCDに積層したタッチパネル等により構成できる。
なお、外部コントローラ30により音信号処理装置10を制御できればよい場合には、表示器15や操作子16を設けないか、または極めて簡素なものとすることも考えられる。
波形I/O17は、DSP18で処理すべき音信号の入力を受け付け、また処理後の音信号を出力するためのインタフェースである。
DSP18は、信号処理回路を含み、波形I/O17から入力する音信号に対し、カレントデータとして設定されている各種処理パラメータに従って、ミキシング、イコライジング等の各種信号処理を施して波形I/O17に出力する信号処理手段である。この処理に用いるパラメータを含むカレントデータは、RAM13上あるいはDSP18自身に備えるメモリ上に設けられたメモリに記憶されており、ユーザは、表示器15及び操作子16を用いて、そのパラメータの値を確認したり、変更したりすることができる。
次に、図2に、図1に示したDSP18で実行される信号処理の構成をより詳細に示す。
この図に示すように、DSP18での信号処理は、入力パッチ110、入力ch120−1〜128、ミキシングバス130、出力ch140−1〜96、マトリクスバス150、マトリクス出力ch160−1〜8、キューバス170、キュー出力ch180、出力パッチ190を有する。
そして、DSP18においては、入力パッチ110により、120−1から120−128まで128chある入力ch120(個体を特定する必要がない場合には「−」以降のない符号を用いる。他の符号についても同様。)にそれぞれ、波形I/O17の入力端子と対応するように用意されたアナログ入力部及びデジタル入力部の入力ポートのいずれかをパッチ(結線)することができる。
各入力ch120では、図3に示すように、そのパッチされた入力ポートから入力する信号に対してアッテネータ121、イコライザ122、およびフェーダ123の信号処理要素により信号処理を行った後、96系統あるミキシングバス130のうちの任意のバスに対して処理後の信号を出力する。もちろん、これら以外の信号処理要素を設けてもよい。図2では、図示の都合上、入力ch120からミキシングバス130の各系統への出力を1本の線で示しているが、この出力については、入力ch120とミキシングバス130の組み合わせ毎にオンオフ設定及びレベル調整を行うことが可能である。マトリクスバス150及びキューバス170への出力については後述する。
次に、ミキシングバス130では、各入力ch120から入力する信号をミキシングし、各ミキシングバス130と対応して140−1から140−96まで96ch設けられた出力ch140に出力する。そして、各出力ch140では、対応するミキシングバス130から入力する信号に対して入力ch120の場合と同様にイコライザ、コンプレッサ、フェーダ等により信号処理を行う。ただし、信号処理要素の種類や順序は入力ch120と同じでなくてもよい。
次に、マトリクスバス150は、8系統が設けられ、入力ch120−1〜128及び出力ch140−1〜96から任意に選択したchの信号を入力してミキシングすることができる。従って、各入力ch120及び各出力ch140は、各マトリクスバス150への信号出力も行う。この出力は、各ch120,140とマトリクスバス150の組み合わせ毎にオンオフ設定及びレベル調整を行うことが可能である。
また、マトリクスバス150でミキシングした信号は、マトリクスバス150の各系統と対応して160−1から160−8まで8ch設けられたマトリクス出力ch160に出力する。そして、各マトリクス出力ch160では、対応するマトリクスバス150から入力する信号に対してイコライザ、コンプレッサ等により、出力ch140と同様な信号処理を行う。
なお、マトリクスバス150のうち7番目の第7マトリクスバス150−7と、第8マトリクスバス150−8へは、1番目から6番目のマトリクス出力ch160−1〜6からの信号出力を可能としている。これらの各出力も、オンオフ設定及びレベル調整を個別に行うことができる。この出力は、第7マトリクスバス150−7と第8マトリクスバス150−8を第2のキューバスとして用いるために設けたものであるが、この点については後述する。
次に、キューバス170は、LRの2系統を有するステレオバスであり、モニタ用の信号を生成するためのバスである。このため、各入力ch120、各出力ch140及び各マトリクス出力ch160は、キューバス170への信号出力路を備え、それらの信号出力のオンオフ設定及びレベル調整を個別に行うことができるようにしている。キューバス170でミキシングした信号は、キュー出力ch180に出力する。そして、キュー出力ch180において、レベル調整等の簡単な信号処理を行う。キューバス170は、各chで処理されている信号をモニタするために設けているため、ここで生成したモニタ用信号に対しては、出力ch140におけるような多彩な信号処理を加える必要はないためである。しかし、出力ch140と同様な信号処理を行えるようにすることも妨げられない。
また、各出力ch140、各マトリクス出力ch160及びキュー出力ch180の出力は、出力パッチ190に供給される。そして、出力パッチ190により、これらの各種出力chを、波形I/O17に出力端子と対応するように用意されたアナログ出力部及びデジタル出力部の出力ポートにパッチし、出力chによる処理後の信号をパッチ先の出力ポートに供給してそこから出力させる。
キュー出力ch180については、所定のモニタ出力端子に固定でパッチするか、出力パッチを介さずに出力するようにしてもよい。
DSP18に設けるこれらの各部による信号処理は、メモリに記憶されている各パラメータの現在の設定値(カレントデータ)に基づいて制御される。これらのパラメータの値は、操作パネル200上の操作子により、chその他の信号処理要素毎に調整可能である。また、各部の機能は、ソフトウェアによって実現してもハードウェアによって実現してもよい。
音信号処理装置10においてキューバス170及びキュー出力ch180を設けたことにより、オペレータは、各入力ch120、出力ch140及びマトリクス出力ch160からバスあるいは出力パッチ190に出力する信号に影響を与えることなく、任意のchの信号をモニタすることができる。モニタの対象とするchの選択方法や、ch中のどの位置の信号をモニタするのかについては、後述する。
次に、図4に、音信号処理装置10の操作パネルの概略構成を示す。
図4に示すように音信号処理装置10の操作パネル200は、chストリップ部201、ディスプレイ230、ロータリーエンコーダ240、スイッチ群250を備えている。
chストリップ部201は、16のchストリップ210を備え、各chストリップ210には、レイヤ等を用いて入力ch120、出力ch140、マトリクス出力ch160等の信号処理chを操作対象として割り当て、そのchストリップ210に含まれる各操作子を、その割り当てたchに関する操作を行うための操作子として用いることができる。なお、DCAグループ等の、chのグループを割り当てることができるようにしてもよい。
また、各chストリップ210は、ロータリーエンコーダ211、キューキー212、選択キー213、オンキー214、フェーダ215を備える。
これらのうちロータリーエンコーダ211は、chに含まれるパラメータを割り当て、その割り当てられたパラメータの値を調整するために用いる操作子である。
キューキー212は、chをモニタの対象とする(該当chからキューバス170へ信号を出力する)指示を行うためのキュー操作子である。キューキー212の操作に応じたモニタ対象のchの選択方法は、ch毎のトグルでのオンオフ切り替え、後着優先など、種々の方法が考えられる。この点については後述する。
選択キー213は、chを選択するための操作子である。
オンキー214は、chからの音信号送出のオンオフを定めるパラメータをトグルで調整するための操作子である。
フェーダ215は、つまみ215aの操作によりchのフェーダパラメータの値を調整するための操作子である。
次に、ディスプレイ230は、GUI(グラフィカルユーザインタフェース)画面を表示し、パラメータの値の設定や、操作子へのパラメータの割り当て等を含む各種操作を受け付けたり、音信号処理装置10の動作状態あるいは現在設定されているパラメータの値を表示したりするための表示手段及び操作手段である。ディスプレイ230に、モニタ(キュー機能)に関する設定の状態や、その設定を受け付けるための画面を表示させることもできる。
ロータリーエンコーダ240は、ここまでに説明してきたものも含む任意のパラメータを割り当てて、そのパラメータを調整に用いることができる操作子である。
スイッチ群250は、レイヤの選択を含む種々の機能を備えるスイッチが配置された箇所である。
次に、図5に、外部コントローラ30に表示される操作画面の例を示す。
外部コントローラ30には、そのディスプレイ300に、音信号処理装置10に対する操作を受け付けるためのGUI画面が表示され、ユーザはそのGUI画面を操作して、音信号処理装置10に対する操作を行うことができる。
図5には、各chに対する操作を受け付けるための画面の例を示した。
図5の画面では、chストリップ部201をディスプレイ300に表示させると共に、図4のディスプレイ230に相当する詳細表示部203も表示させている。この画面においても、chストリップ部201の各chストリップ210に、操作パネル200の場合と同様にchを割り当て、各chストリップ210を、その割り当てたchに関する操作を行うための操作部として用いることができる。この操作には、キュー操作子の操作により、割り当てたchをモニタの対象とする指示を行うことが含まれる。
以上の音信号処理装置10において特徴的な点は、キューバス170以外のバスを、一時的に追加のキューバスとして用いることができるようにした点である。以下、この点について詳細に説明する。なお、この実施形態では、第7マトリクスバス150−7と第8マトリクスバス150−8を、追加の(第2の)キューバスとして用いる例について説明するが、追加のキューバスとできるバスは、これには限られない。
音信号処理装置10において、第7マトリクスバス150−7と第8マトリクスバス150−8は、マトリクスミキサの機能を実現するためのマトリクスバスとして動作させることが可能である(第1モードである通常モードの動作)。また、これに加え、ユーザの操作に応じて、モニタ出力の系統を追加するためのステレオのキューバスとしての動作(第2モードであるキューモードの動作)に切り替えることができる。
図6及び図7に、この切り替えの操作及びキュー機能に関する設定を受け付けるための画面を示す。図6に示すのが、第7マトリクスバス150−7及び第8マトリクスバス150−8が通常モードである場合の例(追加キューバス無効)で、図7に示すのが、キューモードである場合の例(追加キューバス有効)である。
図6及び図7に示すキュー設定画面400は、操作パネル200のディスプレイ230あるいは外部コントローラ30のディスプレイ300に表示される、キュー機能に関する設定を受け付けるためのGUI画面である。
キュー設定画面400には、キュー追加設定ボタン401が設けられており、ユーザは、このボタンを操作することにより、第7マトリクスバス150−7及び第8マトリクスバス150−8を通常モードとするかキューモードとするかを、トグルで切り替えることができる。
また、選択方法設定ボタン402として、モニタ対象のchの選択方法を、「MIX CUE」と「LAST CUE」とから選択するための操作子も設けている。「MIX CUE」は、ch毎にトグルでモニタオンオフを切り替え、複数がオンとなった場合にはそれらのchの出力をミキシングしてモニタ用信号とするモードである。「LAST CUE」は、後着優先でモニタ対象を選択し、最大1つのchの出力をモニタ用信号とするモードである。
さらに、出力選択部403として、モニタ対象のchのどの位置から取り出した信号をモニタするか(キューバスへ出力するか)を選択するための操作子を設けている。出力選択部403では、フェーダの前を示す「PFL」と、フェーダ123の後を示す「AFL」のいずれかを選択可能であり、各選択肢と対応する信号の出力位置は、一例として図3に示した通りである。「PFL」を選択すると、モニタ対象chでのレベル調整前の信号をモニタすることができ、該当chの信号のレベルをフェーダ123により絞っている場合でも、該当chで処理されている信号を確認できる。「AFL」を選択すると、実際にモニタ対象chからミキシングや出力に供されている信号を確認できる。
また、キュー追加設定ボタン401によりキューモードが選択された状態では、図7に示すように、キュー設定画面400にキューB設定部410が用意され、こちらで、追加のキューバスに関する設定を行うことができる。キューB設定部410で設定可能な項目は、通常モードの状態におけるキュー設定画面400で設定可能な項目と概ね同様である。しかし、追加キューバスによるキュー機能を、固定のキューバス170によるキュー機能と異なるものにする場合、設定可能な項目も、それに応じて異なったものとなる。
図6及び図7の例では、追加キューバスによるキュー機能を、固定のキューバス170によるキュー機能との差の一例として、バイパス設定ボタン414によるバイパスの設定が挙げられる。
ここで、マトリクスバス150の出力は、マトリクス出力ch160を介して出力パッチ190に供給され、キュー出力ch180を通るキューバス170の出力よりも、多彩な信号処理が可能である。上記のバイパスは、マトリクス出力ch160のうち、キュー出力ch180にない信号処理機能を無効化し、マトリクスバス150でミキシングしたモニタ用信号を、キューバス170でミキシングした場合と同様な信号処理を経て出力できるようにする機能である。マトリクス出力ch160の機能を活用して多彩な信号処理を行った上でモニタ用信号を出力したい場合には、バイパスをオフにすればよい。
また、選択方法設定ボタン412はキューB設定部410側にも用意され、モニタ対象のchの選択方法は、固定のキューバス170と追加のキューバスとについて独立に設定可能である。しかし、これらの設定をリンクすることも可能であり、モードリンク設定ボタン413により、そのリンクのオンオフを切り替えることができるようにしている。
これらの画面でなされた設定は、CPU11がフラッシュメモリ12あるいはRAM13に保存する。
次に、キュー出力先の設定について説明する。
音信号処理装置10においては、入力ch120、出力ch140、マトリクス出力ch160等の、モニタの対象となるch毎に、追加のキューバスを有効とした場合に、当該chの信号を、固定のキューバス(A)と追加のキューバス(B)のどちらを用いてモニタするかを設定できるようにしている。この設定は、該当のchがモニタの対象として選択された場合に働く設定である。なお、モニタの対象として選択できるものは、DCAグループ等、ch以外である場合もあるが、説明を簡単にするため、ここでは便宜上、モニタの対象として選択できるものを全て「ch」という言葉で表すものとする。
図8に、この設定のための画面の例を示す。
図8に示すのは、第1入力ch120−1に関するキュー出力先の設定を受け付けるためのキュー出力設定画面500である。この画面には、固定のキューバスへの出力オンオフを切り替えるためのキューA選択ボタン501と、追加のキューバスへの出力オンオフを切り替えるためのキューB選択ボタン502とが設けられている。両ボタンはトグルでオンオフを切り替え可能であるが、両ボタンを同時にオフにすることはできない。
すなわち、キュー出力先としては、固定のキューバスのみ(A)、追加のキューバスのみ(B)、両方(A+B)の3通りが設定可能である。
このキュー出力設定画面500において出力先の設定操作がなされた場合、CPU11は、図9の処理を実行し、ch毎のキュー出力先を設定する(S1)。この図9の処理は、第1設定手順の処理である。
次に、追加のキューバスに関する制御を行うためにCPU11が実行する処理について説明する。
まず図10に、図6及び図7に示したキュー追加設定ボタンの操作を検出した場合の処理のフローチャートを示す。キュー追加設定ボタンの操作を受け付ける処理が、受付手順の処理であり、図10の処理は、追加のキューバスを有効又は無効にするための、切替手順の処理である。
CPU11は、キュー追加設定ボタン401の操作を検出すると、図10のフローチャートに示す処理を開始する。
この処理において、CPU11はまず、第7、第8マトリクスバス150−7,8のモードを、通常モードとキューモードとをトグルで切り替える(S11)。そして、ステップS12以降で、切り替え後のモードに応じた処理を行う。
切り替え後のモードがキューモードである場合、CPU11は、操作されたキュー追加設定ボタン401を点灯させる(S13)と共に、キューB設定部410をキュー設定画面400に表示させる(S14)。そして、通常モードにおける、各chから第7、第8マトリクスバス150−7,8への送出設定を、メモリの所定の記憶領域に退避させる(S15)。この送出設定は、第7、第8マトリクスバス150−7,8をマトリクスバスとして使用する場合における、各chからこれらのバスへの信号送出オンオフ及び送出レベル等のパラメータの、現在の信号処理に反映されるカレントメモリにおける値である。
次に、CPU11は、各chから第7、第8マトリクスバス150−7,8への信号送出をオフ、送出レベルを0dBに設定する(S16)。この設定は、カレントメモリに対して行う。
ここで、通常モードでは、第7、第8マトリクスバス150−7,8への信号送出有無やその送出レベルは、ステップS15で退避させた、各chから第7、第8マトリクスバス150−7,8へ信号送出有無や送出レベルについてユーザが設定したパラメータの値に従って制御する。そして、キューキー212及びキューボタンの操作や、キューに関する設定は、第7、第8マトリクスバス150−7,8への信号送出有無やその送出レベルには影響を与えない。
しかし、キューモードでは、第7、第8マトリクスバス150−7,8への信号送出有無やその送出レベルは、キューに関する設定に従って制御する。例えば、モニタ対象として選択されているchから第7、第8マトリクスバス150−7,8への信号送出をオンにし、他のchからこれらのバスへの信号送出はオフにする、等である。ステップS16の処理は、その初期値として、信号を送出せず、また信号を変化させない設定を行うものである。
また、CPU11は、出力パッチ190の設定を、第7、第8マトリクス出力ch160−7,8の信号が追加のキューバスからの信号出力先として設定されている出力ポートに出力されるように変更する(S17)。この出力先は、キューB設定部410にて設定可能である。
ステップS17の後、CPU11は、音信号処理装置10が備える(モニタの対象となり得る)各chを処理対象として、ステップS18〜S20の処理をくり返す。すなわち、モニタの対象となっているchについて(S18)、そのchのキュー出力先に追加のキューバス(B)が含まれていれば(S19)、そのchから第7、第8マトリクスバス150−7,8への信号送出をオンに設定する(S20)。その他のchについては、信号送出がオフのままである。これらのステップS18〜S20の処理は出力制御手順の処理である。
なお、ステップS20において、モニタ用ステレオ信号の音像定位について設定がなされていれば、該当chから両バスへの出力レベルを、その音像定位に従って設定するとよい。以後の固定あるいは追加のキューバスへの信号送出の設定においても、特に断らない限り同様とする。
以上の処理により、追加のキューバスを有効にする操作に応じて、既になされているキュー機能の設定に従い、追加のキューバスを用いたモニタ用信号の出力を開始することができる。
一方、ステップS12で切り替え後のモードが通常モードであれば、CPU11は、操作されたキュー追加設定ボタン401を消灯させる(S21)と共に、キューB設定部410をキュー設定画面400から消去する(S22)。そして、ステップS15で退避させた、通常モードにおける、各chから第7、第8マトリクスバス150−7,8への送出設定を、カレントメモリに復帰させて(S23)、処理を終了する。この復帰には、出力パッチ190の設定も含む。
以上の処理により、追加のキューバスを無効にする操作に応じて、第7、第8マトリクスバス150−7,8の動作を、マトリクスバスとしての動作に復帰させることができる。また、この場合において、追加のキューバスを有効にした時点の設定に従った動作を行わせることができる。
次に、図11及び図12に、図4及び図5に示したキューキー212又はキューボタンの操作を検出した場合の処理のフローチャートを示す。この処理は、モニタの対象とするchを変更するための処理であり、出力制御手順の処理である。また、ここでは、操作パネル200のキューキー212が操作されたか、外部コントローラ30でキューボタンが操作されたかを区別する必要はない。これらを区別して行う処理については変形例で説明する。
CPU11は、キューキー212又はキューボタンの操作を検出すると、図11のフローチャートに示す処理を開始する。なお、ここでは、固定のキューバスについても追加のキューバスについても、モニタ対象chの選択方法として「LAST CUE」が選択されているとする。
図11の処理において、CPU11はまず、操作されたキューキー212又はキューボタンと対応するch(キューキー212又はキューボタンが属するchストリップ210に操作対象として割り当てられているchであり、ここではchXとする)がモニタ対象となっているか否か判断する(S31)。
ここでNoであれば、CPU11は、chXを新たにモニタ対象として選択とする(S32)。次に、CPU11は、第7,第8マトリクスバス150−7,8のモードを確認する(S33)。そして、通常モードであれば、キューバス170のみを用いてモニタを行うため、chXからキューバス170への信号送出をオンに設定する(S34)。
ステップS33でキューモードである場合、追加のキューバスへの出力も考慮する必要がある。そこで、CPU11は、chXについて図9の処理で設定されたキュー出力先を参照する(S35)。これがAのみであれば、ステップS34と同じ設定を行えばよい。Bのみであれば、chXから第7,第8マトリクスバス150−7,8への信号送出をオンに設定する(S36)。また、AとBの両方であれば、chXから、キューバス170及び第7,第8マトリクスバス150−7,8への信号送出をオンに設定する(S37)。
ここまでの処理により、chXの信号を、キュー出力先の設定に従った出力先にてモニタできるようになる。
次に、CPU11は、「LAST CUE」の設定に従い、以前に選択されたモニタ対象のchを、モニタ対象から外す処理を行う。
すなわち、CPU11は、chX以外でモニタ対象となっているchを探索する(S38)。発見されたchがあれば、それをchYとする。そして、chYがあれば(S39)、そのchYをモニタ対象から外すと共に(S40)、そのchYからキューバスへの信号送出をオフに設定する(S41〜S43)。ここで、第7,第8マトリクスバス150−7,8がキューモードであれば、キューバス170及び第7,第8マトリクスバス150−7,8に対する信号送出をオフに設定する(S42)。しかし、通常モードであれば、キューバス170に対する信号送出のみをオフに設定する(S43)。この場合に第7,第8マトリクスバス150−7,8に対する信号送出の設定を変更してしまうと、マトリクスバスとしての動作に影響を与えてしまうためである。
以上の処理により、「LAST CUE」の設定に従い、1つのみのchがモニタ対象となる状態を維持することができる。
また、ステップS31でYesの場合、処理は図12に示す部分に進む。この場合には、chXをモニタ対象から外す処理を行う。chXをモニタ対象とするか否かを、トグルで切り替えられるようにするためである。
図12のステップS44〜S47の処理は、chがchXである点以外は、図11のステップS40〜S43の処理と同じものである。
以上説明してきた音信号処理装置10では、ユーザの操作に応じて、第7、第8マトリクスバス150−7,8を一時的にキューバスとして機能させ、モニタ出力の系統数を増やすことができる。したがって、キューバスを増設することなく、低コストで、異なる複数の箇所の信号を同時にモニタできるようにすることができる。
したがって、2種類の信号を同時モニタしたいという要望や、モニタ対象を選択し直すことなく、2種類の信号を切り替えながらモニタしたいという要望にも、応えることができる。後者については、固定のキューバスからの出力をモニタ用端子に出力するか、追加のキューバスからの出力をモニタ用端子に出力するかを切り替えれば、各バスでミキシングしたモニタ用信号を任意に切り替えながらモニタすることができる。
また、各chについて、固定のキューバスと追加のキューバスのどちら(又は両方)を用いてモニタを行うかを設定できるようにしているため、2系統のモニタ出力の使い分けを、効率的に行うことができる。
なお、第7、第8マトリクスバス150−7,8をキューバスとして用いると、マトリクスバスの数は減ってしまうが、マトリクスバスを全て用いるケースはさほど多くないため、ユーザのニーズに応じて機能を切り替えられれば、さほど利便性が低下することはない。
〔変形例〕
以上で実施形態の説明を終了するが、装置の具体的な構成、バスやchの数及び種類、操作パネルや画面の構成、具体的な処理の手順などが、上述の実施形態で説明したものに限られないことはもちろんである。
例えば、キューキーの操作が、音信号処理装置10本体の操作パネル200でなされたか、外部コントローラ30からリモートでなされたかによって、モニタ用信号の出力先を自動で切り替えるようにすることも考えられる。
図13及び図14に、このようにする場合の、図11と対応する処理のフローチャートを示す。図13及び図14において、図11と共通する処理には同じステップ番号を付した。また、図13及び図14の処理では、ch毎のキュー出力先設定は無効とする。また、この例では、モニタ対象chの選択方法は「MIX CUE」であるとする。
図13の処理において、CPU11はまず、今回検出したキューキー又はキューボタンの操作が本体とリモートのどちらでなされたかを判断する(SA)。そして、これが本体であれば、ステップS31′以下の処理に進む。この処理は、ステップS31′で、操作されたものがキューキー212であり、ステップSBで参照する設定が、本体の操作パネル200のキューキー212が操作された場合のキュー出力先の設定である点を除けば、図11のステップS31乃至S37及び図12の処理と同じものである(ステップS31でYesの場合の処理は図12と共通であるので、図示を省略した)。
また、ステップSAでリモートであれば、図14に示す処理に進む。こちらも、ステップS31″で、操作されたものがキューボタンであり、ステップSCで参照する設定が、外部コントローラ30からのリモート操作によりキューボタンが操作された場合のキュー出力先の設定である点を除けば、図11のステップS31乃至S37及び図12の処理と同じである。
「MIX CUE」の場合、他のchをモニタ対象から外す処理は不要であるので、いずれの場合も、ステップS37までで処理は終了する。
以上の構成によれば、本体の操作パネル200と、外部コントローラ30とを別々のオペレータが操作する場合に、各自が自身が選択したchの信号を容易にモニタすることができる。例えば、本体から操作された場合は固定のキューバスへ、リモートから操作された場合は追加のキューバスへ、モニタ対象のchの信号を出力するようにし、各バスからの音信号を、各オペレータが使用するモニタ用のスピーカやイヤホン等に出力する等すればよい。
また、以上の他、追加のキューバスとして使用できるバスは、マトリクスバスには限られない。上述した実施形態でマトリクスバスを利用しているのは、マトリクスバスへは、その機能から、多くのchからの信号送出経路を用意する必要があり、その信号送出経路を利用して、比較的小さい改変により、キューバスとして利用できるようにすることが可能であるためである。
すなわち、マトリクスバスは、入力chの信号と、入力chの信号をミキシングバスでミキシングした後の出力chの信号とをミキシングできるバスとして設けることが通常である。したがって、入力chや出力chをはじめとする種々の箇所の信号を選択的に入力できることが望まれるキューバスと、機能面での共通点が大きい。
しかし、マトリクスバス以外でも、同様な機能を持つバスがあれば、同様に、容易にキューバスとして機能させることができる。例えば、図2のミキシングバス130に対して、出力ch140から、出力パッチ190を経ることなく直接信号を送出する経路がある場合には、ミキシングバス130の一部を同様にキューバスとして用いることが考えられる。例えば、マトリクス出力ch160からの信号送出経路がないといった場合であっても、追加のキューバスでは該当のchの信号はモニタできないといった制約を設けて、追加のキューバスとして用いることは可能である。
また、上述した実施形態では、追加のキューバスを1系統のみとしていたが、これを複数系統設けることができるようにしてもよい。例えば、第5、第6マトリクスバス150−5,6を、2系統目の追加のキューバスとして用いることが考えられる。もちろん、3系統以上の追加のキューバスを設けることができるようにしてもよい。この場合、各系統の追加のキューバスについて、通常モードとキューモードのどちらで動作させるかを、独立して選択できるようにすることが望ましい。
このようにすれば、低コストで、キュー機能に関する利便性をさらに向上させることができる。
また、この発明において、音信号処理装置10が固定のキューバス170を備えることは必須ではない。キュー機能の全てを、上述した実施形態における「追加の」キューバスにより賄うことも考えられる。
また、上述の実施形態では、キューバス170がステレオバスである例について説明した。そして、追加のキューバスもステレオバスとするため、2本のマトリクスバス150を1組として、追加のキューバスとして用いた。しかし、このようにすることは必須ではなく、モノラルの追加のキューバスを、1本のマトリクスバス150を用いて設けることも考えられる。5.1chの追加のキューバスを6本のマトリクスバス150を1組として用いて設けるなども可能であり、ch数に制約はない。また、固定のキューバスと追加のキューバスとで、ch数が一致している必要もない。
以上の他、キュー出力先につき、図8の画面で行うch毎の設定の他、これに優先して適用する、全chに共通な一時的な設定を行うことができるようにしてもよい。このようにすれば、ch毎の設定がある場合でも、一時的にそれに反しても特定のchの信号を特定の出力先でモニタしたい、といった要求に応えることができる。
この発明の実施形態であるプログラムは、1のコンピュータに、または複数のコンピュータを協働させて音信号処理装置を制御させ、以上説明してきた固定の及び追加のキューバスに関する制御機能を実現させるためのプログラムである。
そして、このようなプログラムをコンピュータに実行させることにより、上述したような効果を得ることができる。
このようなプログラムは、はじめからコンピュータに備えるROMや他の不揮発性記憶媒体(フラッシュメモリ,EEPROM等)などに格納しておいてもよい。しかし、メモリカード、CD、DVD、ブルーレイディスク等の任意の不揮発性記録媒体に記録して提供することもできる。それらの記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータにインストールして実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部装置あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部装置からダウンロードし、コンピュータにインストールして実行させることも可能である。
また、以上述べてきた構成及び変形例は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて適用することも可能である。
以上の説明から明らかなように、この発明によれば、低コストで、異なる複数の箇所の信号を同時にモニタすることができる音信号処理装置を提供することができる。
10…音信号処理装置、11…CPU、12…フラッシュメモリ、13…RAM、14…外部機器I/O、15…表示器、16…操作子、17…波形入出力部(I/O)、18…信号処理部(DSP)、19…システムバス、30…外部コントローラ、40…ネットワーク、110…入力パッチ、120…入力ch、121…アッテネータ、122…イコライザ、123…フェーダ、130…ミキシングバス、140…出力ch、150…マトリクスバス、160…マトリクス出力ch、170…キューバス、180…キュー出力ch、190…出力パッチ、200…操作パネル、201…chストリップ部、203…詳細表示部、210…chストリップ、211,240…ロータリーエンコーダ、212…キューキー、213…選択キー、214…オンキー、215…フェーダ、215a…つまみ、230,300…ディスプレイ、250…スイッチ群、400…キュー設定画面、401…キュー追加設定ボタン、402…選択方法設定ボタン、403…出力選択部、410…キューB設定部、412…選択方法設定ボタン、413…モードリンク設定ボタン、414…バイパス設定ボタン、500…キュー出力設定画面、501…キューA選択ボタン、502…キューB選択ボタン

Claims (8)

  1. 複数のチャンネルで処理した音信号をミキシングするミキシングバスを複数備える音信号処理装置の制御方法であって、
    前記ミキシングバスの機能の切り替え指示を受け付ける受付手順と、
    前記切り替え指示に応じて、前記複数のミキシングバスのうち1又は複数の切替ミキシングバスを、前記複数のチャンネルの各々から当該切替ミキシングバスへの信号送出有無を各チャンネルから当該切替ミキシングバスへの信号送出有無の設定に従って制御する第1モードと、前記複数のチャンネルの各々から当該切替ミキシングバスへの信号送出有無を各チャンネルと対応するキュー操作子の操作に従って制御する第2モードとのいずれで動作させるかを切り替える切替手順とを備えることを特徴とする音信号処理装置の制御方法。
  2. 請求項1に記載の音信号処理装置の制御方法であって、
    前記音信号処理装置は、前記複数のミキシングバスの他に、キューバスであって、前記複数のチャンネルの各々から当該キューバスへの信号送出有無を各チャンネルと対応するキュー操作子の操作に従って制御するキューバスを備えることを特徴とする音信号処理装置の制御方法。
  3. 請求項2に記載の音信号処理装置の制御方法であって、
    前記各チャンネルについて、前記キュー操作子の操作に従って該チャンネルの信号を出力する場合に該出力を前記キューバスに対して行うか前記切替ミキシングバスに対して行うかを設定する第1設定手順と、
    前記切替ミキシングバスを前記第2モードで動作させる場合に、前記各チャンネルからの前記キュー操作子の操作に従った信号の出力先を、前記第1設定手順で行った設定に従って制御する出力制御手順とを備えることを特徴とする音信号処理装置の制御方法。
  4. 請求項2に記載の音信号処理装置の制御方法であって、
    前記切替ミキシングバスを前記第2モードで動作させる場合に、前記各チャンネルからの前記キュー操作子の操作に従った信号の出力を、前記キューバスに対して行うか前記切替ミキシングバスに対して行うかを、前記操作されたキュー操作子を前記音信号処理装置が備えるか、前記音信号処理装置の外部にあるリモート制御装置が備えるかに従って制御する出力制御手順を備えることを特徴とする音信号処理装置の制御方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の音信号処理装置の制御方法であって、
    前記切替ミキシングバスは、入力チャンネルで処理した音信号と、他のミキシングバスにおいてミキシング済みの音信号であって該ミキシング後に前記入力チャンネルを介さずに供給される音信号と、をさらにミキシングするバスであることを特徴とする音信号処理装置の制御方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の音信号処理装置の制御方法であって、
    前記受付手順において、前記ミキシングバスの機能の切り替え指示を、前記複数のミキシングバスのうちの複数グループのミキシングバスについてそれぞれ受け付け、該複数グループはそれぞれ1又は複数の切替ミキシングバスにより構成され、
    前記切替手順において、前記各切り替え指示に応じて、該切り替え指示と対応するグループの切替ミキシングバスについて、該切替ミキシングバスを前記第1モードと前記第2モードとのいずれで動作させるかを切り替えることを特徴とする音信号処理装置の制御方法。
  7. 複数のチャンネルで処理した音信号をミキシングするミキシングバスを複数備える音信号処理装置であって、
    前記ミキシングバスの機能の切り替え指示を受け付ける受付手段と、
    前記切り替え指示に応じて、前記複数のミキシングバスのうち1又は複数の切替ミキシングバスを、前記複数のチャンネルの各々から当該切替ミキシングバスへの信号送出有無を各チャンネルから当該切替ミキシングバスへの信号送出有無の設定に従って制御する第1モードと、前記複数のチャンネルの各々から当該切替ミキシングバスへの信号送出有無を各チャンネルと対応するキュー操作子の操作に従って制御する第2モードとのいずれで動作させるかを切り替える切替手段とを備えることを特徴とする音信号処理装置。
  8. コンピュータに前記音信号処理装置を制御させて、前記コンピュータに請求項1乃至6のいずれか一項に記載の音信号処理装置の制御方法を実行させるためのプログラム。
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