JP4003638B2 - ミキシングシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数のモニタ信号系統を有するミキシングシステムに用いて好適なミキシングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、特に業務用の音響設備においてデジタルミキシングシステムが普及しつつある。このシステムにおいては、マイク等から収集された音声信号が全てデジタル信号に変換され、DSPアレイ等によって構成されたエンジンにおいてミキシング処理が行われる。ここで、ミキシングシステムが出力する音声信号は、例えばコンサートホール等に放音する音声信号のみならず、出演者に対するモニタ信号も含まれる。特に、アンサンブルのコンサート等を行う場合においては、各演奏者毎にモニタ信号に対する要求が異なるため、一人一人の演奏者の要望に応じて異なるモニタ信号を供給することが求められている。かかる要望に応えるために、数十系統のモニタ信号を出力できるミキシングシステムも知られている。なお、このように多系統のモニタ信号を出力するミキシングシステムは、例えば非特許文献1に開示されている。
【0003】
【非特許文献1】
「CS1D CONTROL SURFACE 取扱説明書」ヤマハ株式会社, 平成12年12月
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このように多系統のモニタ信号を出力する場合、ミキシングシステムのオペレータ(操作者)は、演奏者各人の要望に応じて個々のモニタ信号のミキシング状態を設定しなければならず、その負担が多大なものになるという問題があった。この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、多系統の信号のミキシング状態を効率的に設定でき、オペレータの負担を軽減できるミキシングシステムを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明にあっては、下記構成を具備することを特徴とする。なお、括弧内は例示である。
請求項記載のミキシングシステムにあっては、複数の入力信号の音質調整および音量調整を行う複数の入力チャンネル(入力チャンネル調整部30−1〜30−24;0013,0016)と、これら各入力チャンネルの出力信号を混合する複数の混合バス(MIXバス32−1〜32−24)と、これら各混合バス毎に設けられた複数の出力チャンネル(MIX出力チャンネル部36−1〜36−24)とを有するミキシングシステムにおいて、前記複数の入力チャンネルのうち一の入力チャンネルを選択するチャンネル選択手段と、前記混合バス毎に設けられ、これら混合バスにおける信号のゲインを前記混合バス毎に制御するための複数のレベル操作子(ロータリーエンコーダ218)と、第1の動作モードまたは第2の動作モードを選択するための動作モード設定操作子(MIXSENDキー202、MIXMASTERキー204)とを備え、前記動作モード設定操作子の操作に応じて第1の動作モードまたは第2の動作モードのいずれかが設定され、前記各レベル操作子(218)は、前記第1の動作モード(ミックスセンドモード)が設定されたとき、前記複数の入力チャンネルのうち前記選択された一の入力チャンネルから該レベル操作子に対応する混合バス(32)に供給される信号のゲインを調節する操作子になり(ミックスセンドモード:段落0052,0054,0055)、前記第2の動作モード(ミックスマスタモード)が設定されたとき該レベル操作子に対応する混合バスから出力される信号のゲインを調節する操作子になる(ミックスマスタモード:段落0052,0056,0057)ことを特徴とする。
また、請求項記載のミキシングシステムにあっては、複数の入力信号の音質調整および音量調整を行う複数の入力チャンネル(入力チャンネル調整部30−1〜30−24;0013,0016)と、これら各入力チャンネルの出力信号を混合する複数の混合バス(MIXバス32−1〜32−24)と、これら各混合バス毎に設けられた複数の出力チャンネル(MIX出力チャンネル部36−1〜36−24)とを有するミキシングシステムにおいて、前記複数の入力チャンネルのうち一の入力チャンネルを選択するチャンネル選択手段と、前記複数の入力チャンネルについて,各入力チャンネルの減衰率を制御するフェーダ(524)と、当該入力チャンネルを前記チャンネル選択手段にて選択される一のチャンネルとして指示するためのチャンネル選択操作子とをそれぞれ備えた入力チャンネル操作子群(入力チャンネルストリップ部500,図9)と、前記チャンネル選択手段によって選択された一の入力チャンネルにおける前記入力信号の前記音質調整を詳細設定するための複数の設定操作子を含む選択チャンネル制御操作子群(選択チャンネル制御部300,図7,図8,0022)と、前記混合バス毎に設けられ、これら混合バスにおける信号のゲインを前記混合バス毎に制御するための複数のレベル操作子(218)を含むバス制御操作子群(バス操作子部200,図6,0022)と、第1の動作モードまたは第2の動作モードを選択するための動作モード設定操作子(MIXSENDキー202、MIXMASTERキー204)とを備え、前記動作モード設定操作子(202,204)の操作に応じて第1の動作モードまたは第2の動作モードのいずれかが設定され、前記各レベル操作子(218)は、前記第1の動作モード(ミックスセンドモード)が設定されたとき、前記複数の入力チャンネルのうち前記選択された一の入力チャンネルから該レベル操作子に対応する混合バス(32)に供給される信号のゲインを調節する操作子になり(ミックスセンドモード:段落0052,0054,0055)、前記第2の動作モード(ミックスマスタモード)が設定されたとき、該レベル操作子に対応する混合バスから出力される信号のゲインを調節する操作子になり(ミックスマスタモード:段落0052,0056,0057)、前記入力チャンネルにおける前記入力信号の前記音質調整は、前記選択チャンネル制御操作子群(300)の前記複数の設定操作子による詳細設定により制御され、前記入力チャンネルにおける前記入力信号の前記音量調整は、前記フェーダにより制御される前記減衰率と、前記レベル操作子によって調整される前記ゲインとによ り制御されることを特徴とする。
さらに、請求項3記載の構成にあっては、請求項2記載のミキシングシステムにおいて、さらに、前記各入力チャンネルの特性制御画面を含む複数の表示画面を表示可能な表示器(表示器720)を備え、該ミキシングシステムの上面に設けられる操作パネル(図2全体、操作パネル2)には、正面から見て手前側に前記入力チャンネル操作子群が配置され、該入力チャンネル操作子群の奥側に、前記表示器(720)と前記選択チャンネル制御操作子群(300)と前記バス制御操作子群(200)とがその順序で一列に配置されていること(図2)を特徴とする。
さらに、請求項4記載の構成にあっては、請求項1〜3の何れかに記載のミキシングシステムにおいて、さらに、前記混合バス毎に設けられた各出力チャンネルのオン/オフ状態を切り替える複数のオン/オフ状態設定操作子(ONキー216)を備え、前記動作モード設定操作子によって前記第1の動作モード(ミックスセンドモード)が選択されると、前記オン/オフ状態設定操作子(216)を前記複数の入力チャンネルのうち選択された一の入力チャンネルから該オン/オフ状態設定操作子に対応する混合バスに供給される信号のオン/オフ状態を切り替える操作子に設定する一方、前記第2の動作モードが選択されると、前記オン/オフ状態設定操作子(216)を該オン/オフ状態設定操作子に対応する混合バスから出力される信号のオン/オフ状態を切り替える操作子に設定することを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
1.実施形態のハードウエア構成
次に、本発明の一実施形態のミキシングシステムのハードウエア構成を図1を参照し説明する。
図において2は操作パネルであり、各種表示器および操作子等から構成されている。ここで「操作子」には電動フェーダ、ロータリーエンコーダ、キーなどの種類がある。電動フェーダは、オペレータ(操作者)によって操作されると、その操作状態がバス7を介して出力される。ロータリーエンコーダおよびキーについても同様である。
【0007】
さらに、電動フェーダは、バス7を介して操作コマンドが供給されると、その操作位置が自動設定されるように構成されている。一方、キーあるいはロータリーエンコーダは物理的に駆動されることはない。但し、各キーにはLEDが内蔵されており、そのLEDのオンオフによって、当該キーに係る操作内容のオンオフ状態を表示している。また、各ロータリーエンコーダの近辺には、当該ロータリーエンコーダの操作量を表示する表示器が設けられている。そして、キーに内蔵されたLEDの点滅状態はバス7を介して自動的に設定される場合もある。
【0008】
また、ロータリーエンコーダに対応する表示器には、複数のLEDをロータリーエンコーダの周囲に環状に配列したもの(例えば図7のロータリーエンコーダ312)、または、ロータリーエンコーダ近辺に設けられた8セグメントLED(同図のロータリーエンコーダ326に対する表示器324)などがある。何れの場合においても、これら表示器によって各ロータリーエンコーダに係る操作量を自動的に表示することができる。なお、操作パネル2の詳細構成については後述する。
【0009】
図1に戻り、4は波形I/O部であり、アナログ音声信号またはデジタル音声信号の入出力を行う。本実施形態においては、各種音声信号のミキシング処理・効果処理等は全てデジタル処理により実行される。しかし、外部から入力される音声信号および外部に出力すべき音声信号はアナログ信号であることが多い。このため、波形I/O部4には、必要に応じてマイクレベルアナログ入力、ラインレベルアナログ入力、デジタル入力、アナログ出力、デジタル出力等、各種機能を有するカードが挿入され、これらカードによって必要な変換処理が実行される。なお、アナログ出力のうち一部は操作者用モニタ装置16を介して放音される。
【0010】
次に、6は信号処理部であり、一群のDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)によって構成されている。信号処理部6は、波形I/O部4を介して供給されたデジタル音声信号に対してミキシング処理や効果処理を施し、その結果を波形I/O部4に出力する。8はその他I/O部であり、各種の外部機器との間でタイムコードその他の情報を入出力する。なお、本実施形態においては、その他I/O部8を介して外部機器の遠隔操作を行うことができる。10はCPUであり、後述する制御プログラムに基づいて、バス7を介して各部を制御する。12はフラッシュメモリであり、その内部のプログラム領域12aには上記制御プログラムが記憶されている。14はRAMであり、CPU10のワークメモリとして使用される。
【0011】
ところで、ある舞台状況等に応じたミキシングシステムの設定状態を「シーン」と呼ぶ。本実施形態のミキシングシステムにおいては、現在の「シーン」の内容(カレントシーン)はRAM14内のカレントシーン領域14aに記憶されている。そして、カレントシーン領域の内容は適宜フラッシュメモリ12内のシーン領域12bまたは他の記憶装置に格納することができる。そして、シーン領域12bには複数種類のシーンの内容を格納することができる。従って、舞台転換等の際には、オペレータは必要なシーンをワンタッチでカレントシーン領域内に再現することができる。
【0012】
2.実施形態のミキシングアルゴリズム構成
次に、信号処理部6等において実現されるアルゴリズムの内容を図3を参照し説明する。
図において22はアナログ入力部であり、マイクレベルまたはラインレベルのアナログ音声信号を受信すると、これをデジタル音声信号に変換し、信号処理部6に供給する。24はデジタル入力部であり、デジタル音声信号を受信すると、これを信号処理部6内部のフォーマットに変換する。44はアナログ出力部であり、信号処理部6から供給されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し外部に出力する。46はデジタル出力部であり、信号処理部6から供給された内部フォーマットのデジタル音声信号を所定フォーマット(AES/EBU,ADAT,TASCAM等)のデジタル音声信号に変換し出力する。また、49はモニタ用アナログ出力部であり、供給された音声信号をアナログ音声信号に変換し、操作者用モニタ装置16に出力する。
【0013】
以上述べた構成は、信号処理部6とは別体のハードウエアである波形I/O部4およびここに介挿される各種カードにより実現されているが、上記以外の構成は信号処理部6において動作するプログラムによって実現されている。30は入力チャンネル調整部であり、操作パネル2上の電動フェーダおよび操作子の操作に基づいて、最大48チャンネルの入力チャンネルに対して音量・音質等の調整を行う。28は入力パッチ部であり、入力部22,24等の複数の入力ポートから供給されたデジタル音声信号を入力チャンネル調整部30の任意の入力チャンネルに割り当てる。26は内蔵エフェクタであり、最大8チャンネルの音声信号に対してエフェクト処理を施し、その結果を入力パッチ部28を介して入力チャンネル調整部30に供給する。
【0014】
32はMIXバス群であり、「24」系統のMIXバス32−1〜32−24(図4参照)から構成されている。各MIXバス32−1〜32−24においては、各入力チャンネルのデジタル音声信号がミキシングされる。各入力チャンネルにおいては、音声信号をMIXバス32−1〜32−24に供給するか否かを各MIXバス毎に設定することができ、供給する場合には各MIXバスに対するセンドレベルも系統毎に独立して設定することができる。36はMIX出力チャンネル部であり、これらMIXバス32−1〜32−24におけるミキシング結果のレベル調節および音質調節を行なう。42は出力パッチ部であり、MIX出力チャンネル部36による調整結果を、各出力部44,46または上記内蔵エフェクタ26の任意の出力ポートに割り当てる。
【0015】
詳細は後述するが、操作パネル2の各部には、操作に係る音声信号を監視するか否かを指定するCUEキーが設けられている。34はCUEバスであり、CUEキーがオンされた箇所の音声信号をミキシングするとともにミキシング結果をCUE信号として出力する。また、38はモニタ用セレクタであり、CUEバス34とは別系統のモニタ箇所を選択する。上記CUE信号と、モニタ用セレクタ38において選択されたモニタ信号とはモニタ用ミキサ40においてさらにミキシングされ、その結果がモニタ用アナログ出力部49を介して出力されることになる。
【0016】
次に、入力チャンネル調整部30およびMIX出力チャンネル部36におけるアルゴリズム構成を図4を参照し説明する。図において30−1は第1入力チャンネル調整部であり、第1入力チャンネルにおける音質・音量調整を行う。また、36−1は第1MIX出力チャンネル部であり、第1MIX出力チャンネルにおける音質・音量調整を行う。
【0017】
第1入力チャンネル調整部30−1の内部において52は音質調整部であり、第1入力チャンネルにおけるリミッタ処理、コンプレッサ処理、イコライザ処理等を行う。54はオンオフ切換部であり、第1入力チャンネル全体のオンオフを切り換える。なお、このオンオフ切換部54がオフ状態に設定されると、何れのMIXバス32−1〜32−24に対しても音声信号が供給されないことになる。
【0018】
56は音量調整部であり、第1入力チャンネルの音声信号のレベルを調節する。60はCUEオンオフ切換部であり、該音声信号をCUEバス34に供給するか否かを切り換える。58はCUE信号用の信号切換部であり、CUEオンオフ切換部60を介してCUEバス34に出力する音声信号(センドモニタ出力)として、音量調整部56による音量調節が行われる前(以下、プリフェードという)の信号、または音量調節が行われた後の信号(以下、ポストフェードという)の何れか一方を選択する。
【0019】
62−1〜62−24はMIXバス用の信号切換部であり、各MIXバスに出力する信号をプリフェード/ポストフェードのうち一方から選択する。64−1〜64−24はセンドレベル調節部であり、各MIXバスに出力する信号のセンドレベルを調節する。66−1〜66−24はセンドオンオフ切換部であり、各MIXバス32−1〜32−24に対する音声信号の供給をオン/オフする。
【0020】
次に、第1MIX出力チャンネル部36−1の内部において72は音質調整部であり、第1MIX出力チャンネルにおけるリミッタ処理、コンプレッサ処理、イコライザ処理等を行う。74はオンオフ切換部であり、第1MIX出力チャンネルのオンオフを切り換える。76は音量調整部であり、第1MIX出力チャンネルの音声信号の出力レベルを調節する。80はCUEオンオフ切換部であり、第1MIX出力チャンネル部36−1の音声信号をCUEバス34に供給するか否かを切り換える。78はCUE信号用の信号切換部であり、CUEオンオフ切換部80を介してCUEバス34に出力する音声信号(センドモニタ出力)として、プリフェード/ポストフェードの音声信号の何れかを選択する。
【0021】
以上、第1入力チャンネルに対する第1入力チャンネル調整部30−1および第1MIX出力チャンネルに対する第1MIX出力チャンネル部36−1のアルゴリズムの詳細を説明したが、上記以外の入力チャンネルおよびMIX出力チャンネルについてもこれらと同様の入力チャンネル調整部30−2〜30−24およびMIX出力チャンネル部36−2〜36−24が設けられている(図示せず)。
【0022】
3.操作パネル2の構成
次に、操作パネル2の全体構成を図2を参照し説明する。図において100はバス選択部であり、何れかのMIXバス32−1〜32−24を択一的に選択する操作子等が設けられている。200はバス操作子部であり、バス選択部100において選択されたMIXバスに対する各入力チャンネルからのセンドレベルおよびMIX出力チャンネル部36内の各音量調整部76のレベル設定等を行う操作子等から構成されている。また、300は選択チャンネル制御部であり、選択された一の入力チャンネルまたはMIX出力チャンネルについて音質調整部52,72の詳細設定を行う操作子等から構成されている。
【0023】
500は入力チャンネルストリップ部であり、入力チャンネルの音量調整部56に対応する複数のフェーダ、その他入力チャンネル調整部30に係る操作子等から構成されている。600は割当チャンネルストリップ部であり、フェーダ等の操作子が設けられ、入力チャンネルの音量調節、MIX出力チャンネルの音量調節またはDCAグループの音量調節(詳細は後述する)等、割り当てられた機能に応じた動作を行う。710,740はレベルメータであり、入力チャンネル、MIX出力チャンネル等のレベルを表示する。
【0024】
720は表示器(グラフィックディスプレイ)であり、選択チャンネル制御部300においてリミッタ処理、コンプレッサ処理、イコライザ処理等の設定が行われている際に、各種特性のグラフ等を表示する。730はシーン選択部であり、カレントシーン領域14aの内容をシーン領域12bに転送し、あるいは既にシーン領域12b記憶されたシーンをカレントシーン領域14aに再現する等の操作を行うものである。
【0025】
次に、750は画面選択部であり、表示器720に表示すべき画面制御を行う。例えば、オペレータが選択チャンネル制御部300において音質調整部52,72等のコンプレッサ処理の設定を行うのであればコンプレッサの特性画面に、またイコライザ処理を行うのであればイコライザの特性画面に、表示器720の表示内容を任意に設定することができる。760は画面制御部であり、表示器720上に表示されたカーソルを移動するカーソルキー、ポインティングデバイス、データ入力用のロータリーエンコーダ、エンターキー等によって構成されている。770はその他制御部であり、上述した以外の各種操作子等が設けられている。
【0026】
ここで、画面選択部750において所定の操作を行うと、ミキシングシステムのカスタマイズを行うための「プレファレンス画面」が表示器720に表示される。該プレファレンス画面には、以下の3種類の連動機能をオン/オフする3個のボタンが表示され、画面制御部760の操作によってこれらのボタンのオン/オフ状態を切り換えることができる。
(1)入力CUE連動ボタン:このボタンは、入力チャンネルストリップ部500に設けられたCUEキー526の操作に対してSELキー516を連動させる機能(入力CUE連動機能)のオン/オフ状態を選択するボタンである。
(2)出力CUE連動ボタン:このボタンは、バス操作子部200に設けられたCUEキー224の操作に連動してSELキー222を連動させる機能(出力CUE連動機能)のオン/オフ状態を選択するボタンである。
(3)バス選択連動ボタン:このボタンは、MIXバス選択キー109の操作に対してCUEキー224を連動させる機能(バス選択連動機能)のオン/オフ状態を選択するボタンである。
【0027】
ここで、上記入力CUE連動機能(1),出力CUE連動機能(2)の何れかと、バス選択連動機能(3)とは同時にオン状態に設定することはできない。すなわち、ボタン(1),(2)は同時にオン状態に設定することができ、ボタン(3)がオン状態に設定されるとボタン(1),(2)は自動的にオフ状態に設定される。また、ボタン(1),(2)のうち何れかがオン状態に設定されると、ボタン(3)は自動的にオフ状態に設定される。なお、プレファレンス画面には、上述したボタン(1)〜(3)以外にも各種操作子の操作に対する画面切換の連動機能、各種確認ダイアログの表示機能、各種警告ダイアログの表示機能等のオン/オフを制御する複数のボタンが表示される。
【0028】
3.1.バス選択部100
以下、操作パネル2上の主要部分について詳述するが、まずバス選択部100の詳細構成を図5を参照し説明する。
図5において109−1〜109−24はMIXバス選択キーであり、「24」系統のMIXバス32−1〜32−24に対応して「24」個設けられている。これらMIXバス選択キー109−1〜109−24は、入力チャンネルストリップ部500内に設けられたロータリーエンコーダ514およびONキー512等において操作対象になるMIXバス(以下「操作対象MIXバス」という)をトグルで選択するものであり、操作対象MIXバス以外のMIXバス32−kに対応するMIXバス選択キー109−kの操作(オン操作)に応じて、当該MIXバス選択キー109−kが点灯されるとともに、MIXバス32−kが操作対象MIXバスとして選択されることになる。
【0029】
従って、複数のMIXバス選択キーが順次オン操作された場合は、最後にオン操作されたMIXバス選択キー109−kに対応するMIXバス32−kのみが操作対象MIXバスになる。また、既に操作対象MIXバスに選択されているMIXバス32−k対応するMIXバス選択キー109−kの操作(オフ操作)に応じて、当該MIXバス選択キー109−kは消灯され、操作対象MIXバスが存在しない状態(非選択状態)になる。104はLED表示器であり、操作対象MIXバスの番号(「1」〜「24」)ないし非選択状態を示す文字列「−−」を表示する。
【0030】
ところで、詳細は後述するが、本実施形態においては入力チャンネルストリップ部500に対して、「通常モード」、「FLIPモード」、「HA_REMOTEモード」および「PANモード」のうちから動作モードを選択することが可能になっている。なお、各動作モードの詳細については後述する。102はFLIPキー、106はHA_REMOTEキー、108はPANキーであり、各々「FLIPモード」、「HA_REMOTEモード」、「PANモード」のオン/オフ状態をトグルで切り換えるとともに、対応する動作モードが設定されている場合には、内蔵されているLEDが点灯するように構成されている。ここで、FLIPモード、PANモードおよびHA_REMOTEモードは、排他的にオン状態に設定することができる。すなわち、キー102,106,108の操作によって対応する動作モードがオン状態になると、他の動作モードは強制的にオフ状態になる。そして、これら「3」モードの何れもオフ状態であれば、動作モードは通常モードになる。なお、MIXバス選択キー109−1〜109−24による操作対象MIXバスの選択は、HA_REMOTEモードまたはPANモードにおいても実行可能であるが、その結果は通常モードとFLIPモードにおいてのみ入力チャンネルストリップ部500に反映される。
【0031】
3.2.入力チャンネルストリップ部500
次に、入力チャンネルストリップ部500の詳細構成を図9を参照し説明する。入力チャンネルストリップ部500には、「24」個のチャンネルストリップ510−1〜510−24が設けられている。上述したように入力チャンネル数は「48」であるが、入力チャンネルは「24」チャンネル毎に「2」レイヤに分割されている。そして、何れかのレイヤが選択されると、選択されたレイヤに属する入力チャンネルが該チャンネルストリップ510−1〜510−24に割り当てられ、音量等の調節が可能になる。以下、個々のチャンネルストリップに割り当てられた入力チャンネルを「割当入力チャンネル」と呼ぶ。各チャンネルストリップ510−1〜510−24は同様の構成を有しているため、以下チャンネルストリップ510−1を例として詳細構成を説明する。
【0032】
チャンネルストリップ510−1の内部において、514はロータリーエンコーダであり、上述した動作モードに基づいて、以下のように機能する。すなわち、ロータリーエンコーダ514は、通常モードにおいては操作対象MIXバスへのセンドレベル(図4におけるセンドレベル調節部64−1〜64−24のゲイン)を設定する操作子になり、PANモードにおいては、各チャンネルのPANバランスを調節する操作子になり、HA_REMOTEモードにおいては、その他I/O部8に接続された機器を遠隔操作する操作子になり、FLIPモードにおいては割当入力チャンネルのレベル(図4における音量調整部56のゲイン)を調節する操作子になる。
【0033】
512はONキーであり、動作モードに基づいて以下のように機能する。すなわち、ONキー512は、通常モードにおいては操作対象MIXバスへのセンドのオン/オフ状態(図4における信号切換部62−1〜62−24の状態)を切り換えるキーになり、FLIPモードにおいては割当入力チャンネルのオン/オフ状態(図4におけるオンオフ切換部54の状態)を切り換えるキーになり、PANモードにおいては機能せず、HA_REMOTEモードにおいては、その他I/O部8に接続された機器における所定状態のオン/オフ状態を操作する遠隔操作用のキーになる。ONキー512にはLEDが内蔵され、当該LEDは、何れのモードにおいても、対応する状態がオンになると点灯し、オフになると消灯する。
【0034】
516はSELキーであり、選択チャンネル制御部300およびバス操作子部200(ミックスセンドモード;後述)等における操作対象となるチャンネル(以下、「選択チャンネル」という)を、割当入力チャンネルに設定することを指示するキーである。ここで、SELキー516は全チャンネルストリップ510−1〜510−24に設けられているが、そのうち一のSELキーのみを択一的にオン状態に設定することができる。従って、何れかのチャンネルストリップにおいてSELキー516が押下されてオン状態に設定されると、他のチャンネルストリップのSELキー516は強制的にオフ状態に設定される。
【0035】
518はディスプレイであり、割当入力チャンネルのチャンネル名(最大4文字)を表示する。520はONキーであり、動作モードに基づいて以下のように機能する。すなわち、ONキー520は、FLIPモードにおいては、操作対象MIXバスへのセンドのオン/オフ状態(図4における信号切換部62−1〜62−24の状態)を切り換えるキーになり、FLIPモード以外の動作モードにおいては、当該割当入力チャンネルのオン/オフ状態(図4におけるオンオフ切換部54の状態)を切り換えるキーになる。なお、ONキー520においても、対応するオン/オフ状態に応じて点灯/消灯するLEDが設けられている。
【0036】
524は電動フェーダであり、動作モードに基づいて以下のように機能する。すなわち、電動フェーダ524は、FLIPモードにおいては、操作対象MIXバスへのセンドレベルを設定する操作子になり、他の動作モードにおいては、当該割当入力チャンネルのレベル(図4における音量調整部56のゲイン)を調節する操作子になる。526はCUEキーであり、割当入力チャンネルのCUEのオン/オフ状態を切り換える。CUEがオン状態になると、割当入力チャンネルの音声信号がCUEバス34に供給される。
【0037】
ここで、CUEキー526および後述するその他のCUEキーの動作モードには、「MIX_CUEモード」および「LAST_CUEモード」の2種類がある。MIX_CUEモードは、複数のCUEキーをオン状態にすることを許容する動作モードであり、オン状態に設定された複数のCUEキーに係る音声信号がCUEバス34においてミキシングされ、その結果がCUE信号として出力されることになる。一方、LAST_CUEモードは、最後にオン状態に設定されたCUEキーに係る音声信号のみをCUEバス34に供給し、他のCUEキーに係る音声信号を自動的にオフ状態に設定する動作モードである。なお、MIX_CUEモードまたはLAST_CUEモードを選択する操作子は上記その他制御部770に設けられている。
【0038】
さらに、入力CUE連動機能がオン状態にされている場合、上記LAST_CUEモードにおいては、何れかのチャンネルストリップ510−1〜510−24のCUEキー526がオン状態になると、SELキー516も連動してオン状態に設定される。ここに本実施形態の特徴の一つがある。すなわち、LAST_CUEモードが選択された場合においては、何れかのチャンネルストリップにおいてCUEキー526が操作されオン状態に設定されると、該チャンネルストリップに対する割当入力チャンネルの状態が選択チャンネル制御部300に自動的に反映されることになる。但し、逆に何れかのSELキー516が操作された場合であっても、同一のチャンネルストリップに属するCUEキー526のオン/オフ状態は「連動させない」点に特徴がある。
【0039】
本実施形態においてかかる操作方法を採用した理由を説明しておく。
まず、オペレータがあるチャンネルストリップにおいてLAST_CUEモードでCUEキー526をオン状態に設定する場合とは、当該割当入力チャンネルの音声信号のみを「重点的にモニタしたい場合」である。そして、「特定の入力チャンネルのみを重点的にモニタしたい場合」とは、大部分のケースにおいて、「当該入力チャンネルの音質調節を行う場合」すなわち、当該入力チャンネルを選択チャンネル制御部300における「選択チャンネルに設定したい場合」に等しいことが経験上明らかである。
【0040】
そこで、本実施形態においては、かかる場合にCUEキー526のみを操作すればCUEバス34によるモニタ対象チャンネルと、選択チャンネル制御部300およびバス操作子部200(ミックスセンドモード)における操作対象チャンネルとを同時に切り換えるようにし、これによってオペレータによる操作労力を軽減させたのである。一方、SELキー516の操作に基づいてCUEキー526を連動させないこととした理由は、選択チャンネル制御部300における操作対象チャンネルをオペレータが切り換えた場合であっても、CUEバス34によるモニタ対象チャンネルを切り換えるべきではない場合が多々存在するためである。例えば、オペレータが全体の音質・音量をモニタしながら、選択チャンネル制御部300においてある特定の入力チャンネルの調節を行いたい場合等がこれに該当する。
【0041】
3.3.割当チャンネルストリップ部600
次に、割当チャンネルストリップ部600の詳細構成を図10を参照し説明する。
図において630−1〜630−8は「8」個のチャンネルストリップであり、各チャンネルストリップは同様の構成を有している。これらチャンネルストリップには、様々な機能を割り当てることが可能である。各チャンネルストリップ630−1〜630−8に対して一対一に機能を割り当てた状態を「1フェーダモード」といい、これらチャンネルストリップには合計「7フェーダモード」の機能を割り当てることができる。610はフェーダモード選択部であり、その内部に設けられたキー612〜622により、何れかのフェーダモードを択一的に選択する。なお、キー612〜622は、択一的にオン状態に設定される。
【0042】
各チャンネルストリップに割り当てられる機能(動作モード)は、入力チャンネルの音量調節(入力チャンネルモード)、MIX出力チャンネルの音量調節(MIX出力チャンネルモード)、内蔵エフェクタ26(図2参照)のゲイン調節(エフェクタモード)、およびDCAレベルの調節(DCAモード)等である。まず、入力チャンネルの音量調節は、上述した入力チャンネルストリップ部500において実行可能であるが、チャンネルストリップ630−1〜630−8に入力チャンネルを割り当てることにより、選択されていないレイヤに属する入力チャンネルに対してもフェーダによる音量調節が可能になる。
【0043】
また、バス操作子部200内にはロータリーエンコーダが設けられており(詳細は後述する)、これによって各MIX出力チャンネルの音量調節を行うことができるが、特に操作頻度の高いMIX出力チャンネル等を何れかのチャンネルストリップに割り当てることにより、当該MIX出力チャンネルの操作性を高めることができる。次に、「DCA(Ditigal Controlled Amplifier または Ditigal Controlled Attenuator 」について説明しておく。DCAとは、複数の入力チャンネルに対して、各入力チャンネルのフェーダとは別の共通のフェーダ(DCAフェーダ)を割り当て、DCAフェーダによって設定されたゲインを、各入力チャンネルのフェーダによって設定されたゲインに乗算し、これによって該複数の入力チャンネルのゲインを決定することをいう。DCAモードは、主として、ピアノ、ドラムなどの大型の楽器や、例えばオーケストラの一部のパートの音量制御に用いられる。
【0044】
一般的にピアノ等、大型の楽器の演奏音は複数本のマイクによって集音される。これら複数のマイクはバランス調節を行うために各々個別の入力チャンネルに割り当てられる。そして、これら入力チャンネルが一のDCAフェーダに割り当てられるのである。これにより、個々のマイクから集音された音声信号相互間のバランスは各入力チャンネルのフェーダによって調節され、楽器全体としての音量はDCAフェーダによって調節されるのである。
【0045】
従って、何れかのチャンネルストリップ630−1〜630−8の機能がDCAに割り当てられると、当該DCAグループに属する入力チャンネルのレベルすなわち音量調整部56(図4参照)に対して設定されるレベルは、該入力チャンネル固有のフェーダの操作量と、DCAフェーダの操作量との乗算結果に設定されることになる。
【0046】
次に、チャンネルストリップ630−1の内部において、631はディスプレイであり、該チャンネルストリップに割り当てられたチャンネル名(最大4文字)を表示する。632はDCA_MUTEキーであり、動作モードがDCAモードである場合にのみ機能する。すなわち、DCAモードにおいてDCA_MUTEキー632がオン状態に設定されると、そのDCAグループに含まれる入出力チャンネルのレベル(音量調整部56のゲイン)が全て「0」に設定される。
【0047】
634は電動フェーダであり、チャンネルストリップに割り当てられた機能に応じて、DCAレベル、入出力チャンネルレベル等を調節する。636はCUEキーであり、DCAモード以外の動作モードにおいては、対応する入出力チャンネルまたはエフェクタの出力信号のCUEバス34への供給をオン/オフ制御するキーになる。また、CUEキー636は、DCAモードにおいては、当該DCAグループに属する全ての入力チャンネルに係るCUEオンオフ切換部60(図4参照)を同時にオン/オフ制御するキーになる。なお、割当チャンネルストリップ部600に設けられている他のチャンネルストリップ630−2〜630−8も、チャンネルストリップ630−1と同様に構成されている。
【0048】
3.4.選択チャンネル制御部300
次に、図7,図8を参照し、選択チャンネル制御部300の詳細について説明する。まず、図7において310はアッテネータ部であり、選択チャンネルの音質調整部52,72におけるアッテネーション、位相切換、およびインサーションエフェクトの挿入等を行う。320はノイズゲート部であり、音質調整部52,72におけるノイズゲートの設定を行う。340はレベルメータ部であり、選択チャンネルの音声信号レベルを表示する。
【0049】
350はチャンネルセレクト部であり、選択チャンネルの指定を行う。なお、選択チャンネルは入力チャンネルストリップ部500に設けられたSELキー516等によっても指定可能であるが、このチャンネルセレクト部350によっても指定可能になっている。チャンネルセレクト部350の内部において表示器352は選択チャンネルのチャンネル番号を表示する。354はINCキーであり、選択チャンネルの番号を「1」だけ増加させる。また、356はDECキーであり、選択チャンネルの番号を「1」だけ減少させる。
【0050】
364はCOPYキーであり、操作されると選択チャンネル制御部300の設定内容をコピーバッファ(RAM14内の所定領域)にコピーする。また、368はPASTEキーであり、コピーバッファに記憶されている設定内容を選択チャンネルの設定内容として選択チャンネル制御部300に反映させる。370はグループ設定部であり、選択チャンネルをDCAグループ等に加入させ、あるいは選択チャンネルをDCAグループ等から除外する等の操作を行う。380はディレイ部であり、音声信号の遅延特性の設定を行う。
【0051】
次に、図8において400はコンプレッサ部であり、選択チャンネルの音質調整部52,72における内蔵コンプレッサの設定を行う。430はイコライザ部であり、音質調整部52,72のイコライザにおける高音部(HIGH)、高中音部(HIGH MID)、低中音部(LOW MID)および低音部(LOW)から成る4バンドの周波数特性を設定するものである。ここで、ロータリーエンコーダ438は高音部(HIGH)の中心周波数を設定するものであり、設定された周波数は表示器434に表示される。また、ロータリーエンコーダ437は高音(HIGH)の中心周波数におけるゲインを、ロータリーエンコーダ432はQ値を、各々調節するものである。これらの操作量はロータリーエンコーダの周囲に環状に配列されたLEDによって表示される。また、高中音部(HIGH MID)、低中音部(LOW MID)および低音部(LOW)に対しても同様の操作子および表示器が設けられている。480はハイパスフィルタ設定部であり、音声信号に適用されるハイパスフィルタの設定を行う。
【0052】
3.5.バス操作子部200
次に、バス操作子部200の詳細構成を図6を参照し説明する。バス操作子部200においては、「ミックスセンドモード」および「ミックスマスタモード」の動作モードが選択可能である。ここで、ミックスセンドモードとは、何れかの入力チャンネルが選択チャンネルである場合に、該入力チャンネルから複数のMIXバスに供給する信号レベル(センドレベル)を制御する動作モードである。例えば、入力チャンネルストリップ部500のSELキー516によって第1入力チャンネルが選択されたのであれば、当該入力チャンネル調整部30−1における複数のセンドレベル調節部64−1〜64−24(図4参照)の信号レベル等がバス操作子部200において調節されることになる。また、ミックスマスタモードとは、各MIX出力チャンネル部36−1〜36−24における音量調整部76のレベル等を調節するモードである。なお、何れかの出力チャンネルが選択チャンネルである場合には、動作モードとしてミックスマスタモードのみが選択可能になり、ミックスセンドモードは選択できない。また、ミックスセンドモードが選択された状態で、選択チャンネルが何れかのMIX出力チャンネルに変更された場合は、ミックスセンドモード、ミックスマスタモードの何れも選択されていない動作モードになり、バス操作子部200における操作は無効にされる。
【0053】
202はミックスセンドキー、204はミックスマスタキーであり各々押下される毎に動作モードを「ミックスセンドモード」または「ミックスマスタモード」に切り換えるとともに、対応する動作モードが選択されている際には内部のLEDが点灯状態になる。210−1〜210−24はバス制御部であり、何れの動作モードにおいても、これらはMIXバス32−1〜32−24に各々対応する。バス制御部210−1の内部において、216はONキー、218はロータリーエンコーダ、224はCUEキー、222はSELキーである。なお、他のバス制御部210−2〜210−24においても、同様の操作子が設けられている。これら操作子の機能について、以下動作モード毎に詳述する。
【0054】
3.5.1.ミックスセンドモード
まず、「ミックスセンドモード」においては、バス制御部210−n(但しn=1〜24)はMIXバス32−nに対応付けられ、バス制御部210−nは、選択チャンネルである第m入力チャンネルからMIXバス32−nへの信号供給に係る制御を行う操作子群になる。本動作モードにおいてONキー216は、第m入力チャンネルからMIXバス32−nへの信号供給のオンオフ、すなわち入力チャンネル調整部30−mにおける信号切換部62−nのオン/オフ状態をトグルで切り換えるキーになる。
【0055】
また、ロータリーエンコーダ218は、入力チャンネル調整部30−mにおけるセンドレベル調節部64−nのレベルを調節する操作子になる。また、本モードにおいてCUEキー224は機能せず、該キーは常に消灯状態になる。また、SELキー222の機能はバス選択部100内に設けられたMIXバス選択キー109−1〜109−24の機能と同一になり、SELキー222は対応するMIXバス選択キー109−nと連動して操作対象MIXバスを選択するキーになる。但し、SELキー222は常に消灯状態であり、操作対象MIXバスの表示はMIXバス選択キー109−nにおいてのみ行われる。
【0056】
3.5.2.ミックスマスタモード
次に、ミックスマスタモードにおいては、バス制御部210−k(但しk=1〜24)は、MIX出力チャンネル部36−kに対応付けられ、該MIX出力チャンネル部36−kにおける制御を行う操作子群になる。本動作モードにおいてONキー216は、MIX出力チャンネル部36−k全体のオン/オフ状態すなわちオンオフ切換部74の状態をトグルで切り換えるキーになる。また、ロータリーエンコーダ218は、MIX出力チャンネル部36−kにおける音量調整部76のレベルを調節する操作子になる。
【0057】
また、本動作モードにおいて、CUEキー224は、CUEオンオフ切換部80のオン/オフ状態すなわち該MIX出力チャンネル部36−kの音声信号をCUEバス34に供給するか否かをトグルで切り換えるキーになる。また、SELキー222は、当該MIX出力チャンネル部36−kを、選択チャンネル(選択チャンネル制御部300等における操作対象となるチャンネル)に設定するキーになる。なお、上述したように、何れかのMIX出力チャンネルが選択チャンネルである場合には、バス操作子部200の動作モードをミックスセンドモードに設定することはできない。
【0058】
ここで、CUEキー224の動作モードは、上述した他のCUEキーと同様にLAST_CUEモードまたはMIX_CUEモードの中から選択される。ここで、出力CUE連動機能がオンされている場合の上記LAST_CUEモードにおける動作に本実施形態の特徴の一つがある。すなわち、出力CUE連動機能がオンでありかつLAST_CUEモードが選択された場合においては、何れかのバス制御部210−kにおいてCUEキー224がオン状態に設定されると、当該バス制御部210−kに属するSELキー222も連動してオン状態に設定されるのである。但し、逆に何れかのSELキー222が操作された場合であっても、同一のバス制御部に属するCUEキー224のオン/オフ状態は「連動させない」点に特徴がある。
【0059】
本実施形態においてかかる操作方法を採用した理由は、上述した入力チャンネルストリップ部500におけるSELキー516およびCUEキー526の操作方法を採用した理由と同様である。すなわち、オペレータがあるバス制御部210−kにおいてLAST_CUEモードでCUEキー224をオン状態に設定する場合とは、大部分のケースにおいて、「当該MIX出力チャンネル部の音質調節を行う場合」である。
【0060】
そこで、本実施形態においては、入力チャンネルストリップ部500の場合と同様に、かかる場合にCUEキー224のみを操作すればCUEバス34によるモニタ対象チャンネルと、選択チャンネル制御部300における操作対象チャンネルとを同時に切り換えるようにし、これによってオペレータによる操作労力を軽減させたのである。一方、オペレータが全体の音質・音量をモニタしながら、選択チャンネル制御部300においてある特定のMIX出力チャンネルの調節を行いたい場合も考えられるため、SELキー222が操作されたとしてもCUEキー224の状態を連動されない。
【0061】
さらに、LAST_CUEモードあるいはMIX_CUEモードの何れかにかかわらず動作する、CUEキー224の以下の連動機能にも本実施形態の特徴がある。
(連動機能1)まず、バス選択連動機能がオン状態である場合に、上述したバス選択部100において何れかのMIXバス選択キー109−kがオン状態に設定されると、MIXバス32−kに対応するMIX出力チャンネル部36−kのCUEオンオフ切換部80がオン状態(連動CUEのオン状態)になり、バス操作子部200がミックスマスタモードである場合には、対応するバス制御部210−kに属するCUEキー224が点灯される。
【0062】
(連動機能2)また、MIXバス選択キー109−kのオン操作時に既に何れかの入力チャンネルないしMIX出力チャンネルのCUE(既存CUE)がオンであった場合、その既存CUEは一時的に解除され、その代わりにMIX出力チャンネル部36−kの連動CUEがオン状態にになる。さらに、その状態で別のMIXバス選択キー109−jがオン操作された場合、直前の連動CUEが解除され、その代わりにMIX出力チャンネル部36−jの連動CUEがオン状態になる。
【0063】
(連動機能3)また、連動CUEがオン状態であって操作対象MIXバスのMIXバス選択キー109−kがオフ操作された場合には、その連動CUEが解除される。ここで、連動CUEの開始時に、既存CUEを一時的に解除していた場合には、その際に、該一時的に解除されていた既存CUEが復活される。
【0064】
(連動機能4)また、連動CUEがオン状態であって何れかの入力チャンネルないしMIX出力チャンネルのCUEキー526ないし224がオン操作された場合には、その連動CUEが解除され、オン操作されたCUEキーに対応するCUEのみがオン状態になる。
【0065】
以下、各々の機能を設けた意義について説明する。
(連動機能1について)
従来のミキシングシステムにおいては、コンサートにおいて演奏者に返すモニタ信号や、番組の出演者に返すモニタ信号を調節する際には、MIXバス選択キー109−kの操作によりそのモニタ信号をミキシングしているMIXバス32−kを操作対象MIXバスとして選択した後、さらにその操作対象MIXバスに対応したバス制御部210−k内のCUEキー224を操作しなければならなかった。本実施形態のミキシングシステムにおいては、バス選択連動機能をオン状態に設定することにより、操作対象MIXバスの指定と操作対象MIXバスの連動CUEの設定とを同時に実行することが可能になる。
【0066】
(連動機能2について)
連動機能1の実行に際して、LAST_CUEモードあるいはMIX_CUEモードにおけるCUE信号の指定が既に行われていたとしても、MIXバス選択キー109−kのオン操作に応じて、その既存CUEを解除して操作対象MIXバスに対して単独の連動CUEを設定することができる。
【0067】
(連動機能3について)
さらに、MIXバス選択キー109−kのオフ操作が実行されると、連動CUEが解除され、連動CUEが実行される前のCUEの状態が回復される。従って、オペレータが通常の作業を行っている際に、割り込みでモニタ信号の調整依頼を受けた場合であっても、モニタ信号の調整後に、従前の作業を速やかに開始することができる。モニタ信号の調整依頼は一時的な作業であり、かつ、不定期に発生するため、モニタ信号の調整と通常の作業を迅速に切り換えることにより、オペレータの労力を大幅に低減することができるのである。
【0068】
(連動機能4について)
また、入力チャンネルないしMIX出力チャンネルのCUEキー526,224を操作することにより、新たなCUE状態を設定することも可能である。さらに、CUEキー526,224はそれぞれトグル動作するキーであるため、同じCUEキーを続けて操作することにより、該新たなCUE状態を解消し、全てのCUEが解除された状態に設定することもできる。
【0069】
3.5.3.バス操作子部200と他の部分との関係について
上述したように、バス操作子部200においては、バス制御部210−1〜210−24が、横8列縦3列に配列されている。すなわち、最上行にはバス制御部210−1〜210−8が順次配置され、第2行にはバス制御部210−9〜210−16が順次配置され、最下行にはバス制御部210−17〜210−14が順次配置されている。かかる配置により、調整すべき入力チャンネルまたはMIXバスに対応するバス制御部210−1〜210−24を、オペレータはきわめて容易に特定することができる。
【0070】
また、本実施形態においては、入力チャンネルストリップ部500に平行してバス選択部100、バス操作子部200、選択チャンネル制御部300および表示器720を左から右に向かって順次配置したことも特徴の一つである。まず、選択チャンネル制御部300においてリミッタ処理等の設定を行っている際に、該選択チャンネル制御部300に隣接した表示器720において、設定されている特性のグラフが表示される。これにより、オペレータは、選択チャンネル制御部300における各操作子の操作位置と設定中の特性のグラフとの関係を容易に見比べながら、特性を設定することができる。一方、バス操作子部200における設定内容はゲイン等であるから、特になんらかのグラフとバス操作子部200の操作内容とを見比べることは必要性に乏しい。従って、バス操作子部200と表示器720との距離が離れていたとしても、ほとんど支障が生じないのである。
【0071】
ところで、従来のミキシングシステム(例えば非特許文献1に挙げられているミキシングシステム)においては、表示器720の表示内容に対して無関係な操作子群、すなわち複数のMIXバスに対するセンドレベルを設定する操作子群が選択チャンネル制御部300の中に含まれていたため、選択チャンネル制御部300内の操作子数が多くなり、操作が煩雑で使い難かったという問題があった。さらに、非特許文献1に開示された技術においては、入力チャンネル用の選択チャンネル制御部と、MIX出力チャンネル用の選択チャンネル制御部とが個別に設けられていたため、操作子の数が一層多くなるという問題もあった。
【0072】
これに対して本実施形態によれば、従来は選択チャンネル制御部300に含まれていた操作子群すなわち複数のMIXバスに対するセンドレベルを設定する操作子群が、バス操作子部200として選択チャンネル制御部300から独立しており、選択チャンネル制御部300の隣であって表示器720から離れた側に配置されている。これにより、オペレータにとって操作子の配置が理解し易く、視点移動の距離を短くすることができる。
【0073】
さらに、本実施形態においては、動作モードの切換により、バス操作子部200を「一の選択チャンネルから複数のMIXバスに送出する信号の制御」と、「複数のMIXバスに各々対応する複数のMIX出力チャンネルから送出される信号の制御」とに対してバス操作子部200を共用することができるため、操作子数を大幅に削減でき、これによって操作性を一層向上させることができる。しかも、これら二種類の信号制御は、それぞれ複数のMIXバス32−1〜32−24の個々に対応した制御であって、任意のMIXバス32−kに対応するバス制御部210−kは動作モードに拘らず一定である。従って、本実施形態によれば、動作モードに応じた複数の機能を共通の操作子に割り当てているにも拘らず、対象となるMIXバスと操作子との対応関係が明確で解りやすいという格別の効果を奏するのである。
【0074】
さらに、本実施形態においては、バス操作子部200の各MIXバスに対応する操作子が横8列縦3列に配置されている。かかる配置は、入力チャンネルストリップ部500のロータリーエンコーダ514等の機能を切り換える、バス選択部100内のMIXバス選択キー109−1〜109−24の配置と全く同様である。従って、オペレータがバス操作子部200を操作した後でバス選択部100を操作する場合、あるいは逆の順に操作する場合に、個別の操作子と対応するMIXバスとの関係を視覚的に容易に認識することができる。さらに、バス操作子部200の動作モードがミックスセンドモードである場合、バス操作子部200内のSELキー222は、バス選択部100内のMIXバス選択キー109−1〜109−24と同一の機能を奏することができる。これにより、バス操作子部200における一の選択チャンネルから複数のMIXバスへのセンドレベル調節と、入力チャンネルストリップ部500におけるロータリーエンコーダ514による一のMIXバスへのセンドレベル調節とを交互に行う場合等において、本実施形態は高い操作性を発揮することができる。
【0075】
4. 実施形態の動作
4. 1. 一般的動作
次に、本実施形態のミキシングシステムの動作について説明する。
本実施形態のミキシングシステムにおいて、何れかのフェーダ(例えば、図9の入力チャンネルストリップ部500に設定された各チャンネルに対応した電動フェーダ524)、ロータリーエンコーダ(例えば、図9の入力チャンネルストリップ部500に設置された各チャンネルに対応したロータリーエンコーダ514)あるいはキー(例えば、図9の入力チャンネルストリップ部500に設置された各チャンネルに対応したONキー512,520、SELキー516、CUEキー526)が操作されたことに応じて、操作のあった操作子に対応する操作イベントが発生すると、CPU10は制御プログラムに従って、その操作内容に応じたルーチン起動する。特に、一般的な(シーンの再現等、特殊な操作イベントを除いた)音量・音質調節等に係る操作イベントが発生すると、図11に示す操作イベントルーチンが起動される。
【0076】
11に示す操作イベントルーチンは、まず、ステップSP2に、操作内容に基づいてCPU10のワークメモリとして使用されるRAM14内のカレントシーン領域14aを含むカレント領域に保持されている内容が更新される。
例えばフェーダ(電動フェーダ524など)あるいはロータリーエンコーダ(ロータリーエンコーダ514など)が操作されると、操作後の操作量に対応する制御データ(レベルデータ、周波数データなど)が上記カレント領域の対応領域に格納されている制御データが更新され、キー(ONキー512など)が操作された場合にはその操作後のオンオフ状態等に上記カレント領域中の対応領域に格納されているオン/オフ状態の内容が更新されることになる。
次に、処理がステップSP4に進むと、ミキシングアルゴリズム(図3,4参照)における各種パラメータ信号処理部(DSP)6内に設けられたパラメータ用のレジスタに格納されている各種パラメータ)の内容が上記ステップSP2にて更新された上記カレント領域の内容に基づいて更新される。
【0077】
次に、処理がステップSP6に進むと、上記ステップSP2にて更新されたRAM14内のカレント領域の内容に基づ操作パネル2上の各種設定が実行される。
例えば、前述(“ 3. 2. 入力チャンネルストリップ部500”に関する説明を参照)の通りONキー512内部のLEDをキーのオン/オフ状態に合わせて点灯/消灯したり、ロータリーエンコーダ(ロータリーエンコーダ514など)の周囲のLEDの点灯/消灯をしたりその他、各種表示器の表示内容の変更、電動フェーダの駆動等の設定が実行される。
なお、本実施形態のミキシングシステムでは、前述の(“ 3. 操作パネル2の構成”中の画面選択部750、画面制御部760に関する説明を参照)通り、表示器720にて表示される「プレファレンス画面」にて設定可能な入力CUE連動機能、出力CUE連動機能、バス選択連動機能の3種類の連動が可能であるが、これらの連動に係る処理は全て前述したステップSP2において行われる。テップSP2にて、操作されたCUEキー(例えばCUEキー526)の操作内容に基づいて、上記カレント領域中の対応する制御データが更新されるとともに、そのCUEキーに関連する連動機能がオン状態に設定されているか否かが判定される。CUEキーに関連する連動機能がオン状態に設定されている場合には、その連動機能に従って連動すべき他の操作子の制御データも更新される。例えば、前述(“ 3. 2. 入力チャンネルストリップ部500”中の入力CUE連動機能がONである場合に関する説明を参照)のとおり、入力CUE連動機能がオン状態にされている場合であって、LAST_CUEモードであれば、入力チャンネルストリップ部500の何れかのチャンネルストリップ510−1〜510−24のCUEキー526がオン状態になると、そのチャンネルストリップのSELキー516も合わせてオン状態に設定され、割当入力チャンネルが選択チャンネルとして設定される。
【0078】
4. 2. 具体的動作例
次に、本実施形態における代表的な動作例を具体的に説明する。
一例として、舞台上のある演奏者に対するモニタ信号として複数のMIX出力チャンネルのうち第2MIX出力チャンネルの信号選択されていたとする。そして、そのモニタ信号について「全体に音量を上げて、パーカッションの音を落としてほしい」との要望があったとする。かかる要望を充足するためのオペレータの操作は以下の通りである。
【0079】
まず、オペレータが本実施形態のミキシングシステム1の操作パネル2の左上部分に配置されているバス操作子部200においてミックスマスタキー204を押下すると、図11を用いて説明した操作イベントルーチンによりバス操作子部200の動作モードはミックスマスタモードに設定される。この際、前述(“ 3. 5. バス操作子部200”、特に“ 3. 5. 2. ミックスマスタモード”に関する説明を参照)の通り、バス操作子部200の各バス制御部210−kは、対応するMIX出力チャンネル部36−kに対応付けられるとともに、各ロータリーエンコーダ218は対応するMIX出力チャンネル部36−kのレベル(ゲイン)を調節する操作子となり、各バス制御部210−kには、対応するMIX出力チャンネル部36−kの設定内容が反映される。すなわち、ミキシングシステムの動作モードがミックスマスタモードに設定されたとき、各MIX出力チャンネル部36−k内の音量調整部76(図4参照)に設定されていたゲインに応じて、各バス制御部210−k内のロータリーエンコーダ218の周囲のLEDの点灯状態が設定される。
【0080】
次に、オペレータが操作パネル2のバス操作子部200左方に隣接した位置に配置され、MIXバス選択キー109−1〜109−24がバス操作子部200のバス制御部210−1〜210−24と同様の配列にて配置された、バス選択部100においてMIXバス選択キー109−2をオン操作すると、該MIXバス選択キー109−2に対応する第2MIX出力チャンネル(上記演奏者に対するモニタ信号出力)が操作対象MIXバスとして選択される。その際、バス選択連動機能がオン状態に設定されていると、(連動機能1)として前述したようにMIX出力チャンネル部36−2のCUEオンオフ切換部80自動的にオン状態に設定される。その結果、上記演奏者へのモニタ信号として選択されている第2MIX出力チャンネルのモニタ信号(センドモニタ出力)CUEバス34を介してモニタ用ミキサ40に導入され、モニタ用アナログ出力部49より操作者(オペレータ)用モニタ装置16(例えば、ヘッドフォンまたはモニタスピーカから放音されることになる。
【0081】
また、(連動機能1)として前述したように、バス操作子部200の動作モードがミックスマスタモードに設定されているので、MIXバス選択キー109−2の操作に連動して、バス制御部210−2のCUEキー224も自動的に点灯状態にされる。なお、(連動機能2)として前述したように、該連動CUEが設定される前の既存のCUE状態は、RAM14内の所定領域に一時的に記憶される。
また、第2MIX出力チャンネルが操作対象MIXバスに設定されたことにより、バス操作子部200およびバス選択部100の手前側に配置された入力チャンネルストリップ部500の動作モードが通常モードであれば、入力チャンネルストリップ部500の各チャンネルストリップ510−1〜510−24に含まれるロータリーエンコーダ514は、各チャンネルストリップ510−1〜510−24が対応する入力チャンネルから第2MIX出力チャンネルへのセンドレベルを設定する操作子となり、各ロータリーエンコーダには、その時点における各入力チャンネルから第2MIX出力チャンネルへのセンドレベルが反映される。
【0082】
以上のような設定処理が実行された結果、オペレータは、上記演奏者に対するモニタ信号となる第2MIX出力チャンネルに対応するバス制御部210−2内のロータリーエンコーダ218を操作することにより、第2MIX出力チャンネルの全体の音量ゲイン演奏者の要望に従って調節することができるようになる
また、各入力チャンネルのうち「パーカッション」に係るチャンネルに対応する入力チャンネルストリップ部500のチャンネルストリップ510内のロータリーエンコーダ514を操作することにより、「パーカッション」のセンドレベルを演奏者の要望に従って低下させることができる。これらゲインの調節を行う際、MIX出力チャンネル部36−2のCUEオンオフ切換部80が連動CUEとして自動的にオン状態に設定されているから、オペレータは、実際に上記演奏者に対するモニタ信号として選択されている第2MIX出力チャンネルの信号をヘッドフォンまたはモニタスピーカにて聞きながらこれらの操作を行うことができる。
【0083】
そして、第2MIX出力チャンネルに対する設定が完了した後、オペレータがMIXバス選択キー109−2を再び押下(オフ操作)すると、(連動機能3)として前述したとおり連動CUEが設定される前のCUE状態がRAM14内の上記所定領域から読み出され、操作パネル2上に再現される。これにより、オペレータは以上の演奏者の要望に応じた第2MIX出力チャンネルに係るモニタ信号のレベル調整を行う以前に行っていた調整等を速やかに続行することができるのである。
以上のように、ミックスマスタモードは、ある演奏者の要望に応じて、その演奏者用のモニタ信号、すなわちMIX出力チャンネルの出力信号の設定を行うためには好適な動作モードである。しかし、ミックスマスタモードにおいては、選択チャンネルである第m入力チャンネルについて、その選択チャンネルから第n(n=1〜24)MIX出力チャンネルへの信号のオン/オフ状態、またはセンドレベルを調整しようとするとき、MIX出力チャンネル毎に、「対応するMIXバス選択キー109−nを押下し、チャンネルストリップ510−mのロータリーエンコーダ514を調整する」という操作を繰り返さなければならない。これに対して、段落0054〜0055に述べたように、ミックスセンドモードにあっては、各ONキー216およびロータリーエンコーダ218を、これらMIX出力チャンネルに各々対応付けることができ、MIX出力チャンネル毎に切替を行う必要がなくなる。
このように、本実施例によれば、実行しようとする調整内容に応じてミックスセンドモードおよびミックスマスタモードのうち好適な側を選択できるため、ミキシングシステムの状態をきわめて効率的に設定することが可能である。
【0084】
5.変形例
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記各実施形態においては、CPU10上で動作するプログラムによってミキシングシステムを制御したが、このプログラムのみをCD−ROM、フレキシブルディスク等の記録媒体に格納して頒布し、あるいは伝送路を通じて頒布することもできる。
【0085】
(2)上記実施形態においては、バス制御部210−1〜210−24を横3行縦8列に配列したが、バス制御部210−1〜210−24の配列方向はこれに限定されるものではない。すなわち、P,Qを「2」以上の任意の自然数とし、「P×Q」だけ設けられた「バス制御部」を横P行縦Q列に配置するのであれば、全て本発明の範疇に含まれる。さらに、P,Qを共に「3」以上の自然数とすると、バス制御部210−1〜210−24全体の配列形状をより正方形に近い形状にすることができるから、一層好適である。同様に、バス選択部100においてはMIXバス選択キー109−1〜109−24を横3行縦8列に配列したが、R,Sを「2」以上の任意の自然数とし、「R×S」だけ設けられたMIXバス選択キー109−1〜109−24を横R行縦S列に配置するのであれば、全て本発明の範疇に含まれる。この場合もR,Sを「3」以上の自然数とすると、MIXバス選択キー109,……,109全体の配列形状をより正方形に近い形状にすることができるから、一層好適である。
【0086】
(3)上記実施形態においては、SELキー516の操作によってCUEキー526が連動せず、またSELキー222の操作によってCUEキー224が連動しないように設定されていた。これは、上述したように、オペレータが全体の音質・音量をモニタしながら、選択チャンネル制御部300においてある特定のMIX出力チャンネルの調節を行うことを考慮したものである。しかし、ミキシングシステムの使用状態によっては、これらのキーを連動させた方が望ましい場合もあるため、
SELキー222または516の操作によってCUEキー224または526が連動するようにしてもよい。
【0087】
(4)また、上記実施形態のバス選択連動機能によれば、MIXバス選択キー109−kのオン操作およびオフ操作の双方に対してMIX出力チャンネル部36−k内のCUEオンオフ切換部80の状態を連動させたが、MIXバス選択キー109−kのオン操作「のみ」に対して該CUEオンオフ切換部80の状態を連動してオン状態に設定し、オフ操作に対しては連動させないようにしてもよい。
【0088】
(5)また、上記実施形態においては、フラッシュメモリ12に格納されたプログラムによってミキシングシステムの各部を制御したが、このプログラムのみをCD−ROM、フレキシブルディスク等の記録媒体に格納して頒布し、あるいは伝送路を通じて頒布することもできる。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、動作モード設定操作子によって第1の動作モードが選択されると、各レベル操作子を複数の入力チャンネルのうち選択された一の入力チャンネルから該レベル操作子に対応する混合バスに供給される信号のゲインを調節する操作子に設定する一方、第2の動作モードが選択されると、前記各レベル操作子を該レベル操作子に対応する混合バスから出力される信号のゲインを調節する操作子に設定するから、実行しようとする調整内容に応じて、最適な動作モードを選択でき、ミキシングシステムの状態をきわめて効率的に設定することが可能である。
例えば、上記実施形態においては、ミックスマスタキー204とミックスセンドキー202を切り換えるだけで、入力チャンネルストリップ部500のモニタセンドユニット毎のロータリーエンコーダ・フェーダ類がすべて対象センドモニタ用のストリップとして動作するようになるため、センドモニタチャンネル毎のモニタセンド量を細かに確実に操作でき、あわせてCUE連動機能をONしておけば、これらのセンドモニタチャンネル毎の音をスタジオモニタやヘッドフォンで確認しながら調節できるので、非常に多くの系統の入力チャンネルを有するミキシング時にも、モニタセンド状態を効率的に設定することが可能である。
また、動作モードの切換により、バス操作子部200を「一の選択チャンネルから複数のMIXバスに送出する信号の制御」(ミックスセンドモード)と、「複数のMIXバスに各々対応する複数のMIX出力チャンネルから送出される信号の制御」(ミックスマスタモード)とに対してバス操作子部200を共用することができるため、操作子数を大幅に削減でき、これによって操作性を一層向上させることができる。しかも、これら二種類の信号制御は、それぞれ複数のMIXバス32−1〜32−24の個々に対応した制御であって、任意のMIXバス32−kに対応するバス制御部210−kは動作モードに拘わらず一定であるので、これら動作モードに応じた複数の機能を共通の操作子に割り当てているにも拘わらず、対象となるMIXバスと操作子との対応関係が明確で解りやすい。
また、従来は選択チャンネル制御部300に含まれていた操作子群すなわち複数のMIXバスに対するセンドレベルを設定する操作子群が、バス操作子部200として選択チャンネル制御部300から独立しており、選択チャンネル制御部300の隣であって表示器720から離れた側に配置されている。これにより、オペレータにとって操作子の配置が理解し易く、視点移動の距離を短くすることができる。従って、多系統の信号のミキシングを行う場合であっても、調整対象のチャンネルの状態を効率的に設定することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のミキシングシステムの全体ブロック図である。
【図2】 一実施形態のミキシングシステムの操作パネル2の全体平面図である。
【図3】 信号処理部6等において実行されるミキシングアルゴリズムの全体ブロック図である。
【図4】 ミキシングアルゴリズムの要部のブロック図である。
【図5】 バス選択部100の平面図である。
【図6】 バス操作子部200の平面図である。
【図7】 選択チャンネル制御部300の平面図(1/2)である。
【図8】 選択チャンネル制御部300の平面図(2/2)である。
【図9】 入力チャンネルストリップ部500の平面図である。
【図10】 割当チャンネルストリップ部600の平面図である。
【図11】 CPU10において実行される制御プログラムのフローチャートである。
【符号の説明】
2:操作パネル、4:波形I/O部、6:信号処理部、7:バス、8:その他I/O部、10:CPU、12:フラッシュメモリ、12a:プログラム領域、12b:シーン領域、14:RAM、14a:カレントシーン領域、16:操作者用モニタ装置、22:アナログ入力部、24:デジタル入力部、26:内蔵エフェクタ、28:入力パッチ部、30:入力チャンネル調整部、32:MIXバス群、34:CUEバス、36:MIX出力チャンネル部、38:モニタ用セレクタ、40:モニタ用ミキサ、42:出力パッチ部、44:アナログ出力部、46:デジタル出力部、49:モニタ用アナログ出力部、54:オンオフ切換部、56:音量調整部、58:信号切換部、60:CUEオンオフ切換部、62−1〜62−24:信号切換部、64−1〜64−24:センドレベル調節部、66−1〜66−24:センドオンオフ切換部、74:オンオフ切換部、76:音量調整部、78:信号切換部、80:CUEオンオフ切換部、100:バス選択部、102:FLIPキー、104:LED表示器、106:HA_REMOTEキー、108:PANキー、109,……,109:MIXバス選択キー、200:バス操作子部、202:ミックスセンドキー、204:ミックスマスタキー、216:ONキー、218:ロータリーエンコーダ、222:SELキー、224:CUEキー、300:選択チャンネル制御部、500:入力チャンネルストリップ部、510:チャンネルストリップ、512:ONキー、514:ロータリーエンコーダ、516:SELキー、518:ディスプレイ、520:ONキー、524:電動フェーダ、526:CUEキー、600:割当チャンネルストリップ部、720:表示器、730:シーン選択部、750:画面選択部、760:画面制御部、770:その他制御部。

Claims (4)

  1. 複数の入力信号の音質調整および音量調整を行う複数の入力チャンネルと、これら各入力チャンネルの出力信号を混合する複数の混合バスと、これら各混合バス毎に設けられた複数の出力チャンネルとを有するミキシングシステムにおいて、
    前記複数の入力チャンネルのうち一の入力チャンネルを選択するチャンネル選択手段と、
    前記混合バス毎に設けられ、これら混合バスにおける信号のゲインを前記混合バス毎に制御するための複数のレベル操作子と、
    第1の動作モードまたは第2の動作モードを選択するための動作モード設定操作子と
    を備え、
    前記動作モード設定操作子の操作に応じて第1の動作モードまたは第2の動作モードのいずれかが設定され、
    前記各レベル操作子は、前記第1の動作モードが設定されたとき、前記複数の入力チャンネルのうち前記選択された一の入力チャンネルから該レベル操作子に対応する混合バスに供給される信号のゲインを調節する操作子になり、前記第2の動作モードが設定されたとき該レベル操作子に対応する混合バスから出力される信号のゲインを調節する操作子になることを特徴とするミキシングシステム。
  2. 複数の入力信号の音質調整および音量調整を行う複数の入力チャンネルと、これら各入力チャンネルの出力信号を混合する複数の混合バスと、これら各混合バス毎に設けられた複数の出力チャンネルとを有するミキシングシステムにおいて、
    前記複数の入力チャンネルのうち一の入力チャンネルを選択するチャンネル選択手段と、
    前記複数の入力チャンネルについて,各入力チャンネルの減衰率を制御するフェーダと、当該入力チャンネルを前記チャンネル選択手段にて選択される一のチャンネルとして指示するためのチャンネル選択操作子とをそれぞれ備えた入力チャンネル操作子群と、
    前記チャンネル選択手段によって選択された一の入力チャンネルにおける前記入力信号の前記音質調整を詳細設定するための複数の設定操作子を含む選択チャンネル制御操作子群と、
    前記混合バス毎に設けられ、これら混合バスにおける信号のゲインを前記混合バス毎に制御するための複数のレベル操作子を含むバス制御操作子群と、
    第1の動作モードまたは第2の動作モードを選択するための動作モード設定操作子と
    を備え、
    前記動作モード設定操作子の操作に応じて第1の動作モードまたは第2の動作モードのいずれかが設定され、
    前記各レベル操作子は、前記第1の動作モードが設定されたとき、前記複数の入力チャンネルのうち前記選択された一の入力チャンネルから該レベル操作子に対応する混合バスに供給される信号のゲインを調節する操作子になり、前記第2の動作モードが設定されたとき、該レベル操作子に対応する混合バスから出力される信号のゲインを調節する操作子になり、
    前記入力チャンネルにおける前記入力信号の前記音質調整は、前記選択チャンネル制御操作子群の前記複数の設定操作子による詳細設定により制御され、前記入力チャンネルにおける前記入力信号の前記音量調整は、前記フェーダにより制御される前記減衰率と、前記レベル操作子によって調整される前記ゲインとにより制御される
    ことを特徴とするミキシングシステム。
  3. さらに、
    前記各入力チャンネルの特性制御画面を含む複数の表示画面を表示可能な表示器を備え、
    該ミキシングシステムの上面に設けられる操作パネルには、正面から見て手前側に前記入力チャンネル操作子群が配置され、該入力チャンネル操作子群の奥側に、前記表示器と前記選択チャンネル制御操作子群前記バス制御操作子群とがその順序で一列に配置されていること
    を特徴とする請求項2記載のミキシングシステム。
  4. さらに、
    前記混合バス毎に設けられた各出力チャンネルのオン/オフ状態を切り替える複数のオン/オフ状態設定操作子を備え、
    前記動作モード設定操作子によって前記第1の動作モードが選択されると、前記オン/オフ状態設定操作子を前記複数の入力チャンネルのうち選択された一の入力チャンネルから該オン/オフ状態設定操作子に対応する混合バスに供給される信号のオン/オフ状態を切り替える操作子に設定する一方、前記第2の動作モードが選択されると、前記オン/オフ状態設定操作子を該オン/オフ状態設定操作子に対応する混合バスから出力される信号のオン/オフ状態を切り替える操作子に設定する
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のミキシングシステム。
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