JP4609234B2 - デジタルミキサ - Google Patents

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Description

この発明は、複数の入力チャンネルから入力する音響信号に対して信号処理を施し、複数の混合部でそれらを混合するデジタルミキサに関する。
従来から、複数の入力チャンネルから入力する音響信号に対して信号処理を施し、複数の混合部でそれらを混合し、混合後の信号を複数の出力チャンネルから出力するデジタルミキサが知られている。そして、このようなデジタルミキサは、サウンド・レインフォースメント(SR)等の用途で広く用いられている。
ここで、一般的なデジタルミキサの機能構成は、以下のようなものである。
まず、各入力チャンネル(ch)には、入力パッチを介して外部から音響信号の入力を受け付け、入力した信号の周波数特性やレベル等を調整して、複数の混合バスのうちの所望のバスへ出力する機能を設ける。また、各混合バスには、入力する信号を混合して対応する出力チャンネルに出力する機能を設ける。そして、各出力チャンネルには、入力する信号の周波数特性やレベルを調整して、出力パッチを介して外部へ出力する機能を設ける。
そして、ユーザから種々のパラメータの設定指示を受け付け、設定された値に従って上記の各部の動作を制御する。また、これらのパラメータのうち、各入力chから各混合バスへの信号送出に関する設定については、入力chと混合バスの組み合わせ毎に、信号の供給を行うか否か、供給を行う際の入力chからの信号の出力位置、及び送出レベルを調整可能にするか固定にするか等の設定を受け付けることが行われていた。
なお、送出位置については、入力chと混合バスの組み合わせ毎の設定として、入力chのレベル調整部(フェーダ)の前後どちらとするかの設定を受け付けるようにすることが行われている。また、それとは別に、フェーダの前から出力する場合の出力位置を、周波数特性調整部(イコライザ)の前後どちらとするかの設定を受け付けることも行われているが、従来のデジタルミキサにおいては、この設定は、入力chに関する設定として受け付けるようにしていた。
このようなデジタルミキサについては、例えば以下の非特許文献1及び2に記載されている。
「DM2000 取扱説明書」,ヤマハ株式会社,2002年,p.88−96 「PM5D/PM5D−RH 取扱説明書」,ヤマハ株式会社,2004年,p.268−276
ところで、上述した設定項目のうち、入力chから混合バスへの送出レベルは、バスをエフェクトへ送る信号のミキシングや、出演者がモニタする信号(フォールドバック)のミキシングに利用する場合に調整可能なように、バスを所定のグループに属する一部の入力chの信号をミキシングするのに用いたり(この場合、混合された信号はステレオバスに送られ、そこで別の信号とミキシングされる)、録音のための図示しないマルチトラックレコーダ(MTR)の各トラックに送る信号のミキシングに利用したりする場合に固定に設定することが多い。
また、フォールドバックする入力chからの送出位置については、混合後の信号の出力先である出演者の手元にその出演者が操作できるイコライザが別途用意されている場合には、当該入力chのイコライザの前に設定し、出力先に別途イコライザを設けない場合にはイコライザの後ろに設定することが多い。
従って、これらの設定内容は、混合バスで混合した信号の出力先での使われ方、すなわち混合バスで混合された信号の用途に応じて設定を行うことが多い項目であると言える。
しかしながら、上述したような従来のデジタルミキサにおいては、これらの項目の設定は、入力chと混合バスの組み合わせ毎の設定及び入力chに関する設定として別々の画面で設定を受け付けていた。そしてこのため、上記のような混合バスの用途に応じて行うことが多い設定も、入力ch毎に行う必要があり、操作が煩雑である上に、混合バス毎の設定の状態が分かりづらいという問題があった。
この発明は、このような問題を解決し、デジタルミキサにおいて、複数の入力チャンネルから複数の混合部への信号出力に関する設定を、内容を容易に把握できる状態で簡単な操作で行えるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するため、この発明のデジタルミキサは、複数の入力チャンネルから入力する音響信号に対して信号処理を施し、複数の混合部でそれらを混合するデジタルミキサにおいて、上記各入力チャンネルに、そのチャンネルに入力した音響信号の周波数特性を調整する周波数特性調整手段と、その手段による周波数特性調整後の音響信号のレベルを調整する第1のレベル調整手段と、そのチャンネルから上記各混合部に伝達する信号のレベルを個別に調整する第2のレベル調整手段とを設け、上記混合部毎に選択可能なモードとして、その混合部に入力する信号を上記各入力チャンネルの上記周波数特性調整手段より前から取得し、かつその混合部と対応する上記第2のレベル調整手段を有効にする第1のモードその混合部に入力する信号を上記各入力チャンネルの上記周波数特性調整手段と上記第1のレベル調整手段との間から取得し、かつその混合部と対応する上記第2のレベル調整手段を有効にする第2のモード、およびその混合部に入力する信号を上記各入力チャンネルの上記第1のレベル調整手段よりも後から取得し、かつその混合部と対応する上記第2のレベル調整手段を無効にする第3のモードのうち少なくとも2つのモードを有し、上記混合部毎に、その少なくとも2つのモードのうち1つのモードを択一的に選択する選択手段を設けたものである。
また、この発明の別のデジタルミキサは、複数の入力チャンネルから入力する音響信号に対して信号処理を施し、複数の混合部でそれらを混合するデジタルミキサにおいて、上記各入力チャンネルに、そのチャンネルに入力した音響信号の周波数特性を調整する周波数特性調整手段と、その手段による周波数特性調整後の音響信号のレベルを調整する第1のレベル調整手段と、そのチャンネルから上記各混合部に伝達する信号のレベルを個別に調整する第2のレベル調整手段とを設け、上記混合部毎に、その混合部に入力する信号を上記各入力チャンネルの上記周波数特性調整手段より前から取得し、かつその混合部と対応する上記第2のレベル調整手段を有効にする第1のモードと、その混合部に入力する信号を上記各入力チャンネルの上記周波数特性調整手段と上記第1のレベル調整手段との間から取得し、かつその混合部と対応する上記第2のレベル調整手段を有効にする第2のモードと、その混合部に入力する信号を上記各入力チャンネルの上記第1のレベル調整手段よりも後から取得し、かつその混合部と対応する上記第2のレベル調整手段を無効にする第3のモードとの選択を、各々近傍に配置された一群の操作子により択一的に受け付ける選択受付手段を設けたものである。
このようなデジタルミキサにおいて、上記選択受付手段を、上記混合部2つからなる組毎に上記第1乃至第3のモードの選択を受け付ける手段とし、上記各組毎に、その組を構成する混合部をステレオ用とモノラル用のいずれとして機能させるかの選択を受け付ける第2の選択受付手段を設けるとよい。
以上のようなこの発明のデジタルミキサによれば、複数の入力チャンネルから複数の混合部への信号出力に関する設定を、内容を容易に把握できる状態で簡単な操作で行えるようにすることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、この発明の実施形態であるデジタルミキサの構成について説明する。図1は、そのデジタルミキサの構成を示すブロック図である。
図1に示す通り、このデジタルミキサ10は、CPU11,フラッシュメモリ12,RAM13,表示器14,操作子15,外部機器入出力部(I/O)16,波形I/O17,信号処理部(DSP)18を備え、これらがシステムバス19によって接続されている。そして、複数の入力チャンネル(ch)から入力する音響信号に対して種々の信号処理を施して複数の出力chから出力する機能を有する。
そして、CPU11は、このデジタルミキサ10の動作を統括制御する制御手段であり、フラッシュメモリ12に記憶された所要のプログラムを実行することにより、外部機器I/O16及び波形I/O17における通信や表示器14における表示を制御したり、操作子15の操作を検出してその操作に従ってパラメータの値の設定/変更や各部の動作を制御したりといった処理を行う。
フラッシュメモリ12は、CPU11が実行する制御プログラム等を記憶する書き換え可能な不揮発性記憶手段である。
RAM13は、一時的に記憶すべきデータを記憶したり、CPU11のワークメモリとして使用したりする記憶手段である。
表示器14は、CPU11による制御に従って種々の情報を表示する表示手段であり、例えば液晶パネル(LCD)や発光ダイオード(LED)によって構成することができる。そして、LCDは、パラメータの値の参照や設定の受付を行うためのグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)を表示できるような大きさのものとするのがよい。
操作子15は、デジタルミキサ10に対する操作を受け付けるためのものであり、種々のキー、ボタン、ダイヤル、スライダ等によって構成することができる。ここでは、表示器14のLCDに積層したタッチパネルも用いている。
外部機器I/O16は、種々の外部機器を接続し入出力を行うためのインタフェースであり、例えば外部のディスプレイ、マウス、文字入力用のキーボード、操作パネル等を接続するためのインタフェースが用意される。そして、本体の表示器14や操作子15をごく単純な構成にしたとしても、これらの外部機器を活用することによりパラメータの変更/設定や動作指示を行うことができるようにすることも考えられる。
波形I/O17は、DSP18で処理すべき音響信号の入力を受け付け、また処理後の音響信号を出力するためのインタフェースである。そして、この波形I/O17には、1枚で4チャンネル(ch)のアナログ入力が可能なA/D変換ボード,1枚で4chのアナログ出力が可能なD/A変換ボード,1枚で8chのデジタル入出力が可能なデジタル入出力ボードを適宜組み合わせて複数枚装着可能であり、実際にはこれらのボードを介して信号の入出力を行う。
DSP18は、信号処理回路を含み、波形I/O17から入力する音響信号に対し、カレントデータとして設定されている各種処理パラメータに従って、ミキシング、イコライジング等の各種信号処理を施して波形I/O17に出力する信号処理部である。この処理に用いるカレントデータは、RAM13あるいはDSP18自身に備えるメモリに記憶しておくことができる。
なお、このDSP18は、入力chを24ch有し、波形I/O17の入力chとDSP18の入力chとを入力パッチにより対応付けて、波形I/O17に入力する信号をその対応付けた各入力chに入力することができる。
また、DSP18は、1対のステレオ(ST)バスと、12本の混合(MIX)バスを有し、入力chに入力した信号を、パラメータの設定内容に従って各バスに送出すると共に、同じバスに入力された信号同士をミキシングすることができる。これらの各バス、特にMIXバスが、混合部に該当する。
そして、これらのバスの出力は、対応する出力chから出力されるが、出力経路についても、入力時の場合と同様に、出力パッチによりDSP18の出力chと波形I/O17の出力chとを対応付けるようにしている。
なお、DSP18において、各入力chには、アッテネータ,イコライザ,コンプレッサ,フェーダ,オン等の信号処理部を設けており、これらの各信号処理部において、入力chに入力した信号を処理することができる。そして、この処理のどの工程の信号をMIXバスに入力するかを、ユーザが設定することができるようにしてる。
また、出力chにも、アッテネータ,イコライザ,コンプレッサ,フェーダ,オン等の信号処理部を設け、ミキシング後の信号に対して信号処理を行うことができるようにしてもよい。さらに、処理対象の信号にエフェクトを付与するエフェクタを設けてもよい。
次に、図2に、このDSP18のうち、各入力chからSTバス及びMIXバスへの信号の入力に関する部分の構成を示す。
図2に示す通り、各入力ch30には、アッテネータ31,イコライザ32,コンプレッサ33,フェーダ34,オンスイッチ35を設けている。また、その先の、STバス50に信号を入力する経路にはパン36を設け、各MIXバス60に信号を入力する経路には、それぞれプリフェーダ/プリイコライザ(PF/PEQ)スイッチ41,プリ/ポスト(PRE/POST)スイッチ42,センドレベルフェーダ43,センドオンスイッチ44を設けている。
これらのうち、イコライザ32は、処理対象の信号の周波数特性を調整する周波数特性調整手段であり、フェーダ34は、処理対象の信号のレベルを調整する第1のレベル調整手段である。また、センドレベルフェーダ43は、処理対象の信号のレベルを調整する第2のレベル調整手段である。また、これらの各部の動作に使用するパラメータの値や、スイッチの切り替え等は、ユーザが設定することができる。
そして、このような入力ch30に入力した信号は、アッテネータ31,イコライザ32,コンプレッサ33,フェーダ34による信号処理を受けた後、オンスイッチ35がオンであれば、パン36に設定されている音像定位位置に従ってLとRに分配され、それぞれLとRのSTバス50に入力される。
また、各MIXバス60に対する信号入力経路のPF/PEQスイッチ41とPRE/POSTスイッチ42の状態に応じた位置の信号が、該当のMIXバス60に入力される。そして、その入力の過程で、センドレベルフェーダ43によってレベル調整がなされ、センドオンスイッチ44がオンの場合のみ、MIXバス60への信号の入力がなされる。
MIXバス60へは、PRE/POSTスイッチ42がPOST側であれば、フェーダ34及びオンスイッチ35の後の信号が入力される。PRE/POSTスイッチ42がPRE側で、かつPF/PEQスイッチ41がPF側であれば、イコライザ32及びコンプレッサ33の後でかつフェーダ34の前の信号が入力される。また、PRE/POSTスイッチ42がPRE側で、かつPF/PEQスイッチ41がPEQ側であれば、イコライザ32及びアッテネータ31の前の信号が入力される。
さらに、センドレベルフェーダ43は、ノミナルレベル(0.0dB)に固定して実質的に無効化すること、ないし、ノミナルレベルでパン36で設定される音像定位位置に従うLとRの分配のみを行うことも可能であり、このようなモードでは、PRE/POSTスイッチ42をPOST側に切り替え、MIXバス60にSTバス50に対する入力と同じ信号を入力するようにしている。
図2には、1つの入力ch30の構成のみを詳細に示したが、他の23の入力chも同様な構成を有し、STバス50及び各MIXバス60では、それら24の入力chから入力する信号を混合することができる。
なお、以上のような入力ch30や各バスを始めとするDSP18の機能は、専用のハードウェアによって実現しても、汎用のCPUに適当なソフトウェアを実行させることにより実現しても、これらを組み合わせて実現してもよい。
ところで、以上のようなデジタルミキサ10においては、MIXバス60は、Nを自然数として、2N−1番目と2N番目の2本のバスを組にし、その組毎に、入力ch30からMIXバス60への信号入力経路に関する設定を受け付けるようにしている。
図3に、その設定を受け付けるMIXバス設定画面の例を示す。
この画面、及び次に説明する図4の画面等は、デジタルミキサ10の表示器14に表示させるGUIであり、ユーザは、この画面に表示されるボタンにタッチしたり、マウスでクリックしたりすることにより、所望の設定を行うことができる。この設定は、CPU11が所要のプログラムを実行してユーザによる操作を検出し、その操作に応じて、表示器14の表示やRAM13等に記憶しているパラメータの値を変更することにより、実現することができる。
そして、MIXバス設定画面70には、MIXバス60の各組毎にバスペア設定部71を設け、その中に、バスモード設定部72,送出設定部73,パンリンク設定部74を設けている。
このうち、バスモード設定部72は、該当する組のMIXバス60を、1組のステレオバスとして使用するか2本のモノラルバスとして使用するかのバスモードの設定を受け付ける部分であり、「STEREO」と「MONO*2」のボタンにより、好みの設定の選択を受け付けるようにしている。また、図に示すように選択された設定に係るボタンを太線で表示する等して、なされている設定の内容を示すことも行っている。
そして、この部分で第n組のMIXバスがステレオに設定されている場合、奇数番のバス「MIX(2n−1)」をL側のバスとし、偶数番のバス「MIX(2n)」をR側のバスとして、該当する組のMIXバス60に対する送出経路上のセンドレベルフェーダ43を連動して動作させ、入力ch30からL側のバスとR側のバスへ入力する信号について、その総合レベルと、パン36と同様なLとRへの分配(パン)とを設定できるようにしている。また、モノラルが選択されている場合には、各MIXバス60をモノラルバスとしてセンドレベルフェーダ43を独立して動作させ、バス毎に独立してレベル設定できるようにしている。
また、送出設定部73は、入力ch30から該当する組のMIXバス60への信号出力経路の選択及びセンドレベルフェーダ43の可変/固定の送出設定の選択を受け付ける部分である。そして、各々近傍に配置された一群の操作子である「VARI(PRE EQ)」、「VARI(PRE FADER)」、「FIXED」のボタンにより、好みのモードの選択を択一的に受け付けると共に、選択されているモードの種類を表示するようにしている。各ボタンと対応する設定内容は、以下の表1に示す通りである。
Figure 0004609234
すなわち、「VARI(PRE EQ)」のボタンにより、PRE/POSTスイッチ42がPREのときMIXバス60に入力する信号を各入力ch30のイコライザ32より前から取得し、かつセンドレベルフェーダ43を有効にする第1のモードを選択でき、「VARI(PRE FADER)」のボタンにより、PRE/POSTスイッチ42がPREのときMIXバス60に入力する信号を各入力ch30のイコライザ32とフェーダ34との間から取得し、かつセンドレベルフェーダ43を有効にする第2のモードを選択でき、「FIXED」のボタンにより、MIXバス60に入力する信号を各入力ch30のフェーダ34よりも後から取得し、かつセンドレベルフェーダ43を無効にする第3のモードを選択できる。
なお、VARIは、センドレベルフェーダ43が可変のモードであることを示し、FIXはこれが固定のモードであることを示す。FIXモードでは、バスモードがモノラルであれば、そのモノラルバスへのセンドレベルフェーダ43はノミナルレベルで固定とされ、バスモードがステレオであれば、そのステレオバスへのセンドレベルフェーダ43は、総合レベルがノミナルで固定、かつ、パン36で設定される音像定位位置に従うLR分配が行われるよう制御される。
また、VARIの場合、PF/PEQスイッチ41の設定は送出設定部73で受け付けるが、PRE/POSTスイッチ42の設定は、後述する送出設定画面により受け付けるようにしている。そして、ここでPOSTが設定された場合、混合バス設定画面で受け付けた設定の内容によらず、フェーダ34及びオンスイッチ35の後の信号がMIXバス60に入力されることになる。FIXの場合は、PRE/POSTスイッチ42をPOSTに固定するようにしており、PF/PEQスイッチ41がどちらであっても、フェーダ34及びオンスイッチ35の後の信号がMIXバス60に入力される。
また、バスモードがステレオの場合、上述したようにセンドレベルフェーダ43によりパンが実現されるが、パンリンク設定部74は、そのパンの動作をパン36に連動させるか否かの設定を受け付ける部分である。ただし、この設定は、バスモードがステレオかつ送出設定がVARIの場合のみ意味があるので、この場合のみ「PANLINK」のボタンを表示して、トグルで連動のオン/オフを切り替えられるようにしている。
なお、送出設定部73における設定内容は、該当する組のMIXバス60への信号出力経路について、全ての入力ch30において一律に反映されるようにしている。ここで設定を受け付ける内容は、MIXバス60の用途に応じて定めることが多いものであるので、このようにすることにより、各入力ch30について個別に設定を行う手間を省き、操作性を向上させることができる。さらに、上述の3つのモードを、各々近傍に配置された一群の操作子により択一的に選択できるようにしているので、PF/PEQスイッチ41の状態とセンドレベルフェーダ43の状態とを個別に設定する場合に比べ、操作が容易である。また、設定内容も容易に把握することができる。
そして、あまり複雑な設定を行うことを想定せず、かつ使用者の習熟度もあまり高くないと想定される、低機能、低価格のデジタルミキサにおいては、このような送出設定部73を設けることが、操作性の向上や直感的な動作内容の把握可能性向上に特に有効である。ただし、送出設定部73以外に、別途各入力ch30について個別に同内容の設定を受け付ける手段を設けることを妨げるものではない。
パンリンク設定部74における設定内容についても、同様である。
次に、図4に、送出設定画面の例を示す。
この送出設定画面80も、MIXバス設定画面70と同様、表示器14に表示させるGUIであり、各入力ch30から特定のMIXバス60への信号出力経路に関するパラメータの設定を受け付けるための画面である。そして、送出設定画面80には、混合バス選択部81,入力ch選択部82,PRE/POST設定ボタン83,オン設定ボタン84,パンスイッチ85,レベルスイッチ86を設けている。
このうち、混合バス選択部81は、どのMIXバス60への信号出力経路に関するパラメータの設定を行うかの選択を受け付ける部分であり、ユーザがこの部分にタッチした場合に、バスの一覧を表示してその中から所望のバスを選択できるようにしている。ここでは、図3のMIXバス設定画面で「STEREO」かつ「VARI(PRE FADER)」に設定されたバス「MIX5」が選択されている。また、送出設定画面80には、サイズの制限から、全ての入力ch30と対応する操作子を配置することができないため、1画面に8ch分の操作子を表示し、入力ch選択部82により、画面に表示するchの番号を8ch単位で切り替えることができるようにしている。
また、以下の操作子83〜86に係る設定については、入力ch30とMIXバス60の各組み合わせについて、個別に受け付けることになる。
このうち、PRE/POST設定ボタン83は、PRE/POSTスイッチ42の状態の設定を受け付けるための操作子であり、送出設定がVARIの場合にのみ表示される。そして、PRE/POST設定ボタン83の操作により、トグルでPREとPOSTを切り替えることができるようにしている。また、ボタンの輪郭線の太さ、色、模様等により、該当するボタンによりなされている設定の内容を表示するようにしている。図では、太線で示したボタンについてはPRE、細線で示したボタンについてはPOSTが設定されていることを示しているが、キャプションを変更して表示してもよい。
オン設定ボタン84は、センドオンスイッチ44の状態の設定を受け付けるための操作子であり、バスモードや送出設定に関わらず送出設定画面80に常時表示される。そして、オン設定ボタン84の操作により、トグルでオンとオフを切り替えることができるようにしている。また、PRE/POST設定ボタン83の場合と同様に、該当するボタンによりなされている設定の内容を表示するようにしている。図では、太線で示したボタンについてはON、細線で示したボタンについてはOFFが設定されていることを示している。
パンスイッチ85は、送出先がステレオバスの場合に、センドレベルフェーダ43で実現されるパンの音像定位位置の設定を受け付けるための操作子であり、送出先のMIXバス60がステレオに設定されており、かつ、送出設定がVARIの場合にのみ表示される。また、対になるMIXバス60に関する設定の一方が変更された場合には、他方の設定も自動的に同じ値になるように変更される。
レベルスイッチ86は、センドレベルフェーダ43におけるレベル調整量の設定を受け付けるための操作子であり、送出設定がVARIの場合にのみ表示される。ここで、送出先のMIXバス60がモノラルの場合には、レベルスイッチ86の内容(デシベル単位で設定されたレベル)をセンドレベルフェーダ43の動作に直接反映させればよく、ステレオの場合は、レベルスイッチ86の内容を総合レベルとして、それに対しパンスイッチ85の内容(マイナスがL,プラスがRとして、整数で設定された定位位置)に応じた分配調整を行って、センドレベルフェーダ43によるレベルの調整内容を決定するようにしている。
なお、オン設定ボタン84でセンドオンスイッチ44のオフが設定されている場合には、対応する送出経路での信号の送出が行われないことから、パンスイッチ85とレベルスイッチ86による設定に意味がないため、これらのスイッチを操作できないようにしている。図では、操作子を破線で記載することにより、このことを示している。
また、送出先のMIXバス60について、送出設定がFIXである場合、PRE/POSTスイッチ42はPOSTに固定するようにしているし、センドレベルフェーダ43もノミナルレベルに固定するようにしているため、PRE/POST設定ボタン83,パンスイッチ85,レベルスイッチ86は、操作子自体の表示をやめるようにしているが、ぼかしたり薄く表示したりして、操作を受け付けないようにしてもよい。
デジタルミキサ10においては、以上のようなMIXバス設定画面70及び送出設定画面80でユーザによる設定指示を受け付けることにより、ユーザが各入力chからMIXバス60への信号の送出に係るパラメータの設定を容易に行うことができるようにしている。なお、イコライザ32やフェーダ34、パン36等の動作内容に関するパラメータは、入力ch30の動作に関するパラメータであるので、入力chと対応させて設ける図示しない別の画面で設定の指示を受け付けるようにしている。
以上でこの実施形態の説明を終了するが、装置の構成や具体的な処理内容等が上述の実施形態で説明したものに限られないことはもちろんである。
例えば、上述した実施形態においては、混合バス設定画面においてMIXバスの組毎に送出設定を受け付ける例について説明したが、MIXバス1本毎にこのような設定を受け付けるようにしてもよい。ただし、その場合、ステレオであればバスの組に設定していたパラメータを、モノラルでは個別のバスに設定することになり、習熟度のあまり高くないユーザを混乱させかねない。
また、入力chに、上述した構成以外の、例えばノイズゲートやトゥーステレオスイッチ等を設けてもよい。また、図2に示したもの以外の位置からMIXバスに信号を送信できるようにしてもよい。入力chやバスの数も、上述したものに限られない。
また、この発明が、単体のデジタルミキサ以外にも、ハードディスクレコーダ、電子楽器、カラオケ装置、音源装置、MIDIシーケンサ等の音響信号処理装置にミキサの機能を持たせたような装置にも適用なことは、もちろんである。また、PCに適当なソフトウェアを実行させてミキサとして機能させる場合にも当然適用可能である。
以上の説明から明らかなように、この発明のデジタルミキサによれば、複数の入力チャンネルから複数の混合部への信号出力に関する設定を、内容を容易に把握できる状態で簡単な操作で行えるようにすることができる。
従って、操作性の高いデジタルミキサを提供することができる。
この発明の実施形態であるデジタルミキサの構成を示すブロック図である。 図1に示したDSPのうち、各入力chからSTバス及びMIXバスへの信号の入力に関する部分の構成を示す図である。 図1に示したデジタルミキサにおいて使用するMIXバス設定画面の例を示す図である。 同じく送出設定画面の例を示す図である。
符号の説明
10…デジタルミキサ、11…CPU,12…フラッシュメモリ、13…RAM、14…表示器、15…操作子、16…外部機器I/O、17…波形I/O、18…DSP、19…システムバス、30…入力ch、31…アッテネータ、32…イコライザ、33…コンプレッサ、34…フェーダ、35…オンスイッチ、36…パン、41…PF/PEQスイッチ、42…PRE/POSTスイッチ、43…センドレベルフェーダ、44…センドオンスイッチ、50…STバス、60…MIXバス、70…MIXバス設定画面、80…送出設定画面

Claims (3)

  1. 複数の入力チャンネルから入力する音響信号に対して信号処理を施し、複数の混合部でそれらを混合するデジタルミキサであって、
    前記各入力チャンネルに、該チャンネルに入力した音響信号の周波数特性を調整する周波数特性調整手段と、該手段による周波数特性調整後の音響信号のレベルを調整する第1のレベル調整手段と、該チャンネルから前記各混合部に伝達する信号のレベルを個別に調整する第2のレベル調整手段とを有し、
    前記混合部毎に選択可能なモードとして
    該混合部に入力する信号を前記各入力チャンネルの前記周波数特性調整手段より前、ないし、前記第1のレベル調整手段の後から取得し、かつ該混合部と対応する前記第2のレベル調整手段を有効にする第1のモード
    該混合部に入力する信号を前記各入力チャンネルの前記周波数特性調整手段と前記第1のレベル調整手段との間、ないし、前記第1のレベル調整手段の後から取得し、かつ該混合部と対応する前記第2のレベル調整手段を有効にする第2のモード、および
    該混合部に入力する信号を前記各入力チャンネルの前記第1のレベル調整手段よりも後から取得し、かつ該混合部と対応する前記第2のレベル調整手段を無効にする第3のモードのうち少なくとも2つのモードを有し、
    前記混合部毎に、当該少なくとも2つのモードのうち1つのモードを択一的に選択する選択手段を設けたことを特徴とするデジタルミキサ。
  2. 複数の入力チャンネルから入力する音響信号に対して信号処理を施し、複数の混合部でそれらを混合するデジタルミキサであって、
    前記各入力チャンネルに、該チャンネルに入力した音響信号の周波数特性を調整する周波数特性調整手段と、該手段による周波数特性調整後の音響信号のレベルを調整する第1のレベル調整手段と、該チャンネルから前記各混合部に伝達する信号のレベルを個別に調整する第2のレベル調整手段とを有し、
    前記混合部毎に、
    該混合部に入力する信号を前記各入力チャンネルの前記周波数特性調整手段より前、ないし、前記第1のレベル調整手段の後から取得し、かつ該混合部と対応する前記第2のレベル調整手段を有効にする第1のモードと、
    該混合部に入力する信号を前記各入力チャンネルの前記周波数特性調整手段と前記第1のレベル調整手段との間、ないし、前記第1のレベル調整手段の後から取得し、かつ該混合部と対応する前記第2のレベル調整手段を有効にする第2のモードと、
    該混合部に入力する信号を前記各入力チャンネルの前記第1のレベル調整手段よりも後から取得し、かつ該混合部と対応する前記第2のレベル調整手段を無効にする第3のモードと
    の選択を、各々近傍に配置された一群の操作子により択一的に受け付ける選択受付手段を設けたことを特徴とするデジタルミキサ。
  3. 請求項記載のデジタルミキサであって、
    前記選択受付手段は、前記混合部2つからなる組毎に前記第1乃至第3のモードの選択を受け付ける手段であり、
    前記各組毎に、該組を構成する混合部をステレオ用とモノラル用のいずれとして機能させるかの選択を受け付ける第2の選択受付手段を設けたことを特徴とするデジタルミキサ。
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