JP2005080265A - 複数チャンネルのミュート設定装置およびそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 チャンネル別ミュート操作子とは独立したグループマスターミュート操作子により、グループのミュート音量レベルを、複数のグループについて容易に一括設定できる装置を提供する。
【解決手段】 ミュートグループ設定部23は、ミュートグループ割当操作子22により、任意のチャンネルをまとめたミュートグループを割り当てる。チャンネル別音量レベル設定部12は、各チャンネルに対し、各チャンネル別オン/オフスイッチ14のスイッチング操作に応じて設定される各チャンネル単独のミュート音量レベル、または、ミュートグループ設定部23により各チャンネルに割り当てられる各ミュートグループのミュート音量レベルのいずれによってもミュート音量レベルを設定する。
【選択図】 図3
【解決手段】 ミュートグループ設定部23は、ミュートグループ割当操作子22により、任意のチャンネルをまとめたミュートグループを割り当てる。チャンネル別音量レベル設定部12は、各チャンネルに対し、各チャンネル別オン/オフスイッチ14のスイッチング操作に応じて設定される各チャンネル単独のミュート音量レベル、または、ミュートグループ設定部23により各チャンネルに割り当てられる各ミュートグループのミュート音量レベルのいずれによってもミュート音量レベルを設定する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、ミュート操作子のスイッチング操作に応じて複数チャンネルの信号をミュート制御するためのミュート音量レベルを各チャンネルに設定する技術に関するものである。例えば、複数の入力チャンネルの信号をミキシングして出力するオーディオ・ミキサー装置の音量レベルの設定に適用される。
オーディオ・ミキサー装置を用いて、ドラムセット,グランドピアノ等、大型楽器の演奏パートの楽音、あるいは、コーラス,ストリングス(弦楽奏団)等、多人数による演奏パートの楽音や音声を集音する場合がある。
このような演奏パートに対して、オペレータは、複数本のマイクロフォンを立てて、複数の入力チャンネルの信号としてミキサーに入力する。
1つの演奏パートに含まれる各マイクロフォンからの入力信号は、入力チャンネルのフェーダ操作子をオペレータが操作して音量バランスをとる。
オーケストラ演奏などにおいては、上述した複数のマイクロフォンからの楽音信号や音声信号は、他の演奏パートの入力信号とともにミキサーに入力される。そのため、オペレータは、各入力チャンネルのフェーダ操作子を操作することにより、複数の演奏パートの間の音量バランスもとる必要がある。
ところが、オペレータが、1つの演奏パートに含まれる複数の入力チャンネル相互の音量バランスをとった後に、この演奏パート全体を対象として音量を増減したい場合がある。例えば、特定の演奏パートの音量レベルを、他の演奏パートに比べて小さくしたり大きくしたりして音作りをしたい。
このような演奏パートに対して、オペレータは、複数本のマイクロフォンを立てて、複数の入力チャンネルの信号としてミキサーに入力する。
1つの演奏パートに含まれる各マイクロフォンからの入力信号は、入力チャンネルのフェーダ操作子をオペレータが操作して音量バランスをとる。
オーケストラ演奏などにおいては、上述した複数のマイクロフォンからの楽音信号や音声信号は、他の演奏パートの入力信号とともにミキサーに入力される。そのため、オペレータは、各入力チャンネルのフェーダ操作子を操作することにより、複数の演奏パートの間の音量バランスもとる必要がある。
ところが、オペレータが、1つの演奏パートに含まれる複数の入力チャンネル相互の音量バランスをとった後に、この演奏パート全体を対象として音量を増減したい場合がある。例えば、特定の演奏パートの音量レベルを、他の演奏パートに比べて小さくしたり大きくしたりして音作りをしたい。
このような場合に、個々の演奏パートに関し、複数本のマイクロフォンのセッティングで形成した音場感や音色を崩すことなく、この演奏パートに含まれる入力チャンネルのフェーダ操作子を一括して同率で操作しなければならない。しかし、それは実際上困難である。
そこで、各入力チャンネルをグループ化し、共通のグループマスターフェーダ操作子により、関連する入力チャンネル全体のフェーダ量を調整するものが知られている(特許文献1参照)。
また、各入力チャンネルに複数のグループを設定し、各グループ内のいずれかのフェーダ操作子を操作することにより、その直前の単一操作モード時に設定された入力チャンネル相互間の音量バランスを保って、そのグループに含まれる他のチャンネルのフェーダ操作子をモータ駆動により強制追従させるという、フェーダ装置が知られている(特許文献1参照)。
そこで、各入力チャンネルをグループ化し、共通のグループマスターフェーダ操作子により、関連する入力チャンネル全体のフェーダ量を調整するものが知られている(特許文献1参照)。
また、各入力チャンネルに複数のグループを設定し、各グループ内のいずれかのフェーダ操作子を操作することにより、その直前の単一操作モード時に設定された入力チャンネル相互間の音量バランスを保って、そのグループに含まれる他のチャンネルのフェーダ操作子をモータ駆動により強制追従させるという、フェーダ装置が知られている(特許文献1参照)。
しかし、前者の場合、グループマスターフェーダは1個しか用意されていない。そのため、複数のグループを設定した場合に、このグループマスターフェーダを複数のグループ用に切り替えて使用しなければならないために、複数のグループ間の音量バランスを制御することが難しい。
後者の場合、複数のミュートグループを割り当てると、各グループとしての音量レベルを設定するフェーダ操作子が、様々なチャンネル位置にあることになるので、やはり、複数のグループ間の音量バランスを設定することが難しい。
後者の場合、複数のミュートグループを割り当てると、各グループとしての音量レベルを設定するフェーダ操作子が、様々なチャンネル位置にあることになるので、やはり、複数のグループ間の音量バランスを設定することが難しい。
また、上述したような、複数本のマイクロフォンを立てて、複数の入力チャンネルの信号としてミキサーに入力する演奏パートに、まとめてミュート制御をかけて、一時的に音を消した上でミキシング出力したい場合がある。
例えば、オーケストラ演奏において、主要な演奏パートをミュートし、背景となる演奏パートの音作りをしたい場合がある。また、音場の中央に位置する演奏パートをミュートし、周辺の演奏パートの音作りをしたい場合がある。
このような場合のために、このようなミュート制御したいチャンネルをミュートグループ化し、このミュートグループに含まれる1つの入力チャンネルのオンオフ操作子をオフにすると、このグループに含まれる他のチャンネルについてもオフにするという製品がある。
しかし、複数のミュートグループを割り当てると、各グループとしてのミュート制御をするオンオフ操作子が、様々なチャンネル位置にあることになるので、複数のグループのミュート制御が難しい。
特許2630651号公報
例えば、オーケストラ演奏において、主要な演奏パートをミュートし、背景となる演奏パートの音作りをしたい場合がある。また、音場の中央に位置する演奏パートをミュートし、周辺の演奏パートの音作りをしたい場合がある。
このような場合のために、このようなミュート制御したいチャンネルをミュートグループ化し、このミュートグループに含まれる1つの入力チャンネルのオンオフ操作子をオフにすると、このグループに含まれる他のチャンネルについてもオフにするという製品がある。
しかし、複数のミュートグループを割り当てると、各グループとしてのミュート制御をするオンオフ操作子が、様々なチャンネル位置にあることになるので、複数のグループのミュート制御が難しい。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたもので、チャンネル別ミュート操作子とは独立したグループマスターミュート操作子により、グループのミュート音量レベルを、複数のミュートグループについて容易に一括設定できる、複数チャンネルのミュート設定装置および複数チャンネルのミュート設定用プログラムを提供することを目的とするものである。
本発明は、請求項1に記載の発明においては、操作子のスイッチング操作に応じて複数チャンネルの信号をミュート制御するための音量レベルを各チャンネルに設定する複数チャンネルのミュート設定装置であって、複数のチャンネル別ミュート操作子と、ミュートグループ割当操作子と、ミュートグループ設定手段と、複数のグループマスターミュート操作子と、ミュートグループ音量レベル割当手段と、前記各チャンネルに対し、前記各チャンネル別ミュート操作子のスイッチング操作に応じて設定される各チャンネル単独のミュート音量レベル、または、前記ミュートグループ音量レベル割当手段により当該チャンネルに割り当てられる各ミュートグループのミュート音量レベルのいずれによってもミュート音量レベルを設定する、チャンネル別音量レベル設定手段を有するものである。
従って、チャンネル別ミュート操作子とは独立したグループマスターミュート操作子により、ミュートグループのミュート音量レベルを、複数のグループについて容易に一括設定できる。ミュートグループは、フェーダのグループとは独立して自由に設定できる。
従って、チャンネル別ミュート操作子とは独立したグループマスターミュート操作子により、ミュートグループのミュート音量レベルを、複数のグループについて容易に一括設定できる。ミュートグループは、フェーダのグループとは独立して自由に設定できる。
請求項2に記載の発明においては、操作子のスイッチング操作に応じて複数チャンネルの信号をミュート制御するための音量レベルを各チャンネルに設定する複数チャンネルのミュート設定用プログラムであって、チャンネル別ミュート操作入力ステップと、ミュートグループ設定操作入力ステップと、ミュートグループ設定ステップと、グループマスターミュート操作入力ステップと、ミュートグループ音量レベル割当ステップと、前記各チャンネルに対し、前記各チャンネル別ミュート操作入力ステップにより入力される複数のチャンネル別ミュート操作子のスイッチング操作に応じて設定される各チャンネル単独のミュート音量レベル、または、前記ミュートグループ音量レベル割当ステップのいずれによってもミュート音量レベルを設定する、チャンネル別音量レベル設定ステップをコンピュータに実行させるものである。
従って、上述した請求項1に記載の複数チャンネルのミュート設定装置をコンピュータに実行させるプログラムの形態で実現することができる。
従って、上述した請求項1に記載の複数チャンネルのミュート設定装置をコンピュータに実行させるプログラムの形態で実現することができる。
本発明は、チャンネル別ミュート操作子とは独立したグループマスターミュート操作子により、互いに関連し合う信号を通すチャンネルをまとめたミュートグループに対し、ミュート音量レベルを、複数のグループについて容易に一括設定することができるという効果がある。
より具体的には、ドラムセット,ピアノなどの複数の入力チャンネルを用いる楽器の演奏パートやコーラスのような複数の入力チャンネルを用いる演奏パートに対し、ミュート音量レベルを一括設定することができる。
より具体的には、ドラムセット,ピアノなどの複数の入力チャンネルを用いる楽器の演奏パートやコーラスのような複数の入力チャンネルを用いる演奏パートに対し、ミュート音量レベルを一括設定することができる。
図1は、本発明の実施の形態のハードウエア構成を示す説明図である。
図1(a)において、1はCPU(Central Processing Unit)、2はROM/RAM(Read Only Memory/Random Access Memory)である。CPU1は、ROM/RAM2に記憶された制御プログラムによって、バス3に接続されたコンソール4に設けられた表示器(液晶表示器、LCD)やフェーダ(FADER)等の入出力制御を行う。また、ディジタル信号処理プロセッサ(DSP)5を制御する。
ディジタル信号処理プロセッサ(DSP)5は、アナログ入出力インターフェース6を通して入力される複数のオーディオ入力信号に対し、入力チャンネルへの割当(パッチ)、オンオフ等のスイッチング、音量レベル調整、ミキシングの入出力ルート切り替え、リバーブ,イコライザ,コンプレッサ等のエフェクトの付加、複数の出力チャンネルのオンオフ、複数の出力チャンネルの出力信号への割当(パッチ)等を行った上でオーディオ信号を出力する機能を有している。
アナログ入出力インターフェース6は、オーディオ入力信号をA/D変換し、ディジタル信号処理されたオーディオ信号をD/A変換する。
7はその他のオプション装置、例えば、コンソール4と同様な制御ができるパーソナルコンピュータとの接続インターフェース、シーンデータなどの制御パラメータの一括記録再生などができる外部記録装置などである。
図1(a)において、1はCPU(Central Processing Unit)、2はROM/RAM(Read Only Memory/Random Access Memory)である。CPU1は、ROM/RAM2に記憶された制御プログラムによって、バス3に接続されたコンソール4に設けられた表示器(液晶表示器、LCD)やフェーダ(FADER)等の入出力制御を行う。また、ディジタル信号処理プロセッサ(DSP)5を制御する。
ディジタル信号処理プロセッサ(DSP)5は、アナログ入出力インターフェース6を通して入力される複数のオーディオ入力信号に対し、入力チャンネルへの割当(パッチ)、オンオフ等のスイッチング、音量レベル調整、ミキシングの入出力ルート切り替え、リバーブ,イコライザ,コンプレッサ等のエフェクトの付加、複数の出力チャンネルのオンオフ、複数の出力チャンネルの出力信号への割当(パッチ)等を行った上でオーディオ信号を出力する機能を有している。
アナログ入出力インターフェース6は、オーディオ入力信号をA/D変換し、ディジタル信号処理されたオーディオ信号をD/A変換する。
7はその他のオプション装置、例えば、コンソール4と同様な制御ができるパーソナルコンピュータとの接続インターフェース、シーンデータなどの制御パラメータの一括記録再生などができる外部記録装置などである。
図1(b)は、コンソール4の上に設けられる複数のフェーダの一例を示す説明図である。
図示の例では、フェーダ81〜896という合計96チャンネルのチャンネルフェーダが示されている。コンソール4上に物理的に配置されるのは24チャンネル分とし、レイヤー切り替え操作子により、1〜24,25〜48,49〜72,73〜96チャンネルに切り替えることができる。また、入力チャンネル用として機能するだけでなく、バスアウトマスター等の出力系チャンネル用として機能するように切り替えることもできる。
91〜996は、フェーダ81〜896に設けられたチャンネル1〜96のチャンネルオン/オフ操作子であって、各チャンネルの信号をオンオフする。8a1〜8a96はフェーダ摘みであって、上下にスライド操作することによって、各チャンネルの音量レベルを設定する。このフェーダ摘み8a1〜8a96は、モータドライブさせる場合もある。
また、フェーダ81〜896は、コンソール4上の表示器LCDに表示される仮想的なフェーダであってもよい。この場合は、GUI(Graphical User Interface)を用いて、コンソール4のパネル上に設けられたカーソルキーなどで操作される。
図示の例では、フェーダ81〜896という合計96チャンネルのチャンネルフェーダが示されている。コンソール4上に物理的に配置されるのは24チャンネル分とし、レイヤー切り替え操作子により、1〜24,25〜48,49〜72,73〜96チャンネルに切り替えることができる。また、入力チャンネル用として機能するだけでなく、バスアウトマスター等の出力系チャンネル用として機能するように切り替えることもできる。
91〜996は、フェーダ81〜896に設けられたチャンネル1〜96のチャンネルオン/オフ操作子であって、各チャンネルの信号をオンオフする。8a1〜8a96はフェーダ摘みであって、上下にスライド操作することによって、各チャンネルの音量レベルを設定する。このフェーダ摘み8a1〜8a96は、モータドライブさせる場合もある。
また、フェーダ81〜896は、コンソール4上の表示器LCDに表示される仮想的なフェーダであってもよい。この場合は、GUI(Graphical User Interface)を用いて、コンソール4のパネル上に設けられたカーソルキーなどで操作される。
図2は、本発明の実施の形態の機能構成を示す第1の説明図である。
グループフェーダおよびグループオン/オフスイッチを用いた機能構成を示し、グループとしての音量レベル制御とミュート制御とを行う。
図中、11はチャンネル別音量レベル制御部であり、複数チャンネルの各入力信号の音量レベルを制御して複数チャンネルの出力信号として出力する。図1に示したDSP5により実現される。
12はチャンネル別音量レベル設定部であり、図1に示したCPU1により実現される。
13はチャンネル別フェーダである。その操作量をチャンネル別音量レベル設定部12に出力することにより、その操作量に応じて複数チャンネルそれぞれの単独の音量レベルを設定する。図1(b)に示したフェーダ81〜896に対応する。
チャンネル別オン/オフスイッチ14を備える場合がある。このスイッチ14は、そのスイッチング操作に応じて各チャンネルそれぞれの単独のミュート音量レベル(ゲイン0,−∞dB)を設定するためのものである。図1(b)に示したオン/オフ操作子91〜996に対応する。
グループフェーダおよびグループオン/オフスイッチを用いた機能構成を示し、グループとしての音量レベル制御とミュート制御とを行う。
図中、11はチャンネル別音量レベル制御部であり、複数チャンネルの各入力信号の音量レベルを制御して複数チャンネルの出力信号として出力する。図1に示したDSP5により実現される。
12はチャンネル別音量レベル設定部であり、図1に示したCPU1により実現される。
13はチャンネル別フェーダである。その操作量をチャンネル別音量レベル設定部12に出力することにより、その操作量に応じて複数チャンネルそれぞれの単独の音量レベルを設定する。図1(b)に示したフェーダ81〜896に対応する。
チャンネル別オン/オフスイッチ14を備える場合がある。このスイッチ14は、そのスイッチング操作に応じて各チャンネルそれぞれの単独のミュート音量レベル(ゲイン0,−∞dB)を設定するためのものである。図1(b)に示したオン/オフ操作子91〜996に対応する。
一方、15はグループマスターフェーダであり、複数のグループに対応して設けられ、グループとしての音量レベルを設定する。グループマスタオン/オフスイッチ16を備える場合がある。後述するグループ音量レベル割当部17にその操作量を出力することにより、その操作量に応じて各グループの音量レベルを設定する。
グループマスタオン/オフスイッチ16は、そのスイッチ操作に応じて各グループの音量をミュート音量レベルに設定するためのものである。
グループマスターフェーダ15,グループマスタオン/オフスイッチ16は、図4を参照して後述する例では、コンソール4上のLCDに表示される仮想的な操作子であるが、図1のコンソール4上のパネルに配置されてもよい。
グループマスタオン/オフスイッチ16は、そのスイッチ操作に応じて各グループの音量をミュート音量レベルに設定するためのものである。
グループマスターフェーダ15,グループマスタオン/オフスイッチ16は、図4を参照して後述する例では、コンソール4上のLCDに表示される仮想的な操作子であるが、図1のコンソール4上のパネルに配置されてもよい。
18はフェーダグループ割当操作子であって、図4を参照して後述する例では、コンソール4上の表示器LCDに表示される仮想的な操作子である。
19はフェーダグループ設定部であって、フェーダグループ割当操作子18により、任意のチャンネルをまとめたグループを割り当てるもので、複数のグループが設定可能である。
グループ音量レベル割当部17は、グループマスターフェーダ15の操作量に応じた各グループの音量レベルを、フェーダグループ設定部19により各グループにまとめられた各チャンネルに割り当てて、チャンネル別音量レベル設定部12に出力する。
フェーダグループ設定部19およびグループ音量レベル割当部17の機能は、図1のCPU1により実現される。
19はフェーダグループ設定部であって、フェーダグループ割当操作子18により、任意のチャンネルをまとめたグループを割り当てるもので、複数のグループが設定可能である。
グループ音量レベル割当部17は、グループマスターフェーダ15の操作量に応じた各グループの音量レベルを、フェーダグループ設定部19により各グループにまとめられた各チャンネルに割り当てて、チャンネル別音量レベル設定部12に出力する。
フェーダグループ設定部19およびグループ音量レベル割当部17の機能は、図1のCPU1により実現される。
チャンネル別音量レベル設定部12は、各チャンネルに対し、各チャンネル別フェーダ13の操作量および各チャンネル別のオン/オフスイッチ14のスイッチング操作に応じて設定される各チャンネル単独の音量レベルの相互関係を保持しつつ、グループ音量レベル割当部17により各チャンネルに割り当てられた、各グループとしての音量レベルを設定する。
従って、各グループ内のチャンネル別フェーダ13を操作することにより設定されたチャンネル相互間の音量バランスを保って、グループマスターフェーダ15を操作することにより関連する入力チャンネルのグループとしての音量レベルを設定する。
より具体的には、各チャンネルにおいて、各チャンネル単独の音量レベルを表すゲインとグループとしての音量レベルを表すゲインとを乗算(dBでは各ゲインを加算)したゲインを、各チャンネルの信号を制御する音量レベルのゲインとして、チャンネル別音量レベル制御部11に出力する。
従って、各グループ内のチャンネル別フェーダ13を操作することにより設定されたチャンネル相互間の音量バランスを保って、グループマスターフェーダ15を操作することにより関連する入力チャンネルのグループとしての音量レベルを設定する。
より具体的には、各チャンネルにおいて、各チャンネル単独の音量レベルを表すゲインとグループとしての音量レベルを表すゲインとを乗算(dBでは各ゲインを加算)したゲインを、各チャンネルの信号を制御する音量レベルのゲインとして、チャンネル別音量レベル制御部11に出力する。
ここで、チャンネル別音量レベル設定部12において、チャンネル毎に音量レベルをまとめて設定した上で、チャンネル別音量レベル制御部11に出力するという必要は必ずしもない。
例えば、各チャンネルについて、予め設定されていた各チャンネル単独の音量レベルを表すゲインと、各グループとしての音量レベル表すゲインとを、個別にチャンネル別音量レベル制御部11に出力してもよい。このような場合でも、チャンネル別音量レベル制御部11が、これらを乗算(dB加算)してまとめた結果の音量レベルのゲインを入力した場合と同じ信号処理を行うことができる。
チャンネル別音量レベル設定部12は、また、各チャンネルについて、チャンネル別フェーダ13、チャンネル別オン/オフスイッチ14、マスターフェーダグループ15、グループマスタオン/オフスイッチ16のそれぞれにより設定される音量レベルを個別にチャンネル別音量レベル制御部11に出力することも可能である。
例えば、各チャンネルについて、予め設定されていた各チャンネル単独の音量レベルを表すゲインと、各グループとしての音量レベル表すゲインとを、個別にチャンネル別音量レベル制御部11に出力してもよい。このような場合でも、チャンネル別音量レベル制御部11が、これらを乗算(dB加算)してまとめた結果の音量レベルのゲインを入力した場合と同じ信号処理を行うことができる。
チャンネル別音量レベル設定部12は、また、各チャンネルについて、チャンネル別フェーダ13、チャンネル別オン/オフスイッチ14、マスターフェーダグループ15、グループマスタオン/オフスイッチ16のそれぞれにより設定される音量レベルを個別にチャンネル別音量レベル制御部11に出力することも可能である。
各チャンネル単独の音量レベルは、チャンネル別フェーダ13のフェーダ摘み(図1においては、フェーダ摘み8a1〜8a96)のスライド位置によって表示される。
一方、グループとしての音量レベルは、グループマスターフェーダ15のフェーダ摘みのスライド位置によって表示される。その結果、複数のグループ間の音量バランスを容易に把握することができ、調整を容易に行うことができる。
一方、グループとしての音量レベルは、グループマスターフェーダ15のフェーダ摘みのスライド位置によって表示される。その結果、複数のグループ間の音量バランスを容易に把握することができ、調整を容易に行うことができる。
図3は、本発明の実施の形態の機能構成を示す第2の説明図である。
グループマスターミュートスイッチを用いた機能構成を示す。
図2に示した構成においても、グループマスタオン/オフスイッチ16によって、グループとしてのミュート制御機能を有している。しかし、このグループは、グループマスターフェーダのグループと同じであるという制約がある。
そこで、図3に示した構成では、グループマスターフェーダのグループと独立してミュートグループを設定し、フェーダグループとは独立したミュートグループのミュート制御ができるようにした。
図2と図3とを別構成として説明する。しかし、実際の装置では、両者を一体化して用いることができる。図2と同じ部分には同じ符号を付している。
グループマスターミュートスイッチを用いた機能構成を示す。
図2に示した構成においても、グループマスタオン/オフスイッチ16によって、グループとしてのミュート制御機能を有している。しかし、このグループは、グループマスターフェーダのグループと同じであるという制約がある。
そこで、図3に示した構成では、グループマスターフェーダのグループと独立してミュートグループを設定し、フェーダグループとは独立したミュートグループのミュート制御ができるようにした。
図2と図3とを別構成として説明する。しかし、実際の装置では、両者を一体化して用いることができる。図2と同じ部分には同じ符号を付している。
図中、チャンネル別オン/オフスイッチ14は、図2にも示されたものである。そのスイッチング操作に応じて各チャンネルそれぞれの単独のミュート音量レベルを設定する。
21はグループマスターミュートスイッチであり、複数のグループに対応して設けられ、スイッチング操作に応じてグループとしてのミュート音量レベルを設定する。
後述するミュートグループ音量レベル割当部24にその操作状態を出力することにより、スイッチング操作に応じて各ミュートグループに対するミュート音量レベル(−∞dB)を設定する。なお、ミュート音量レベルを設定しないときは、音量レベルとして0dBを設定する。
図4を参照して後述する例では、コンソール4上のLCD表示画面表示される仮想的な操作子であるが、図1のコンソール4上のパネルに配置されてもよい。
21はグループマスターミュートスイッチであり、複数のグループに対応して設けられ、スイッチング操作に応じてグループとしてのミュート音量レベルを設定する。
後述するミュートグループ音量レベル割当部24にその操作状態を出力することにより、スイッチング操作に応じて各ミュートグループに対するミュート音量レベル(−∞dB)を設定する。なお、ミュート音量レベルを設定しないときは、音量レベルとして0dBを設定する。
図4を参照して後述する例では、コンソール4上のLCD表示画面表示される仮想的な操作子であるが、図1のコンソール4上のパネルに配置されてもよい。
22はミュートグループ割当操作子であって、図4を参照して後述する例では、コンソール4上の表示器LCDに表示される仮想的な操作子である。
23はミュートグループ設定部であって、ミュートグループ割当操作子22により、任意のチャンネルをまとめたミュートグループを割り当てるもので、複数のミュートグループが設定可能である。
ミュートグループ音量レベル割当部24は、各グループマスターミュートスイッチ21のスイッチング操作に応じて設定される各グループのミュート音量レベルを、ミュートグループ設定部23によりグループにまとめられた各チャンネルに割り当てて、チャンネル別音量レベル設定部12に出力する。
ミュートグループ設定部23およびミュートグループ音量レベル割当部17の機能は、図1のCPU1により実現される。
23はミュートグループ設定部であって、ミュートグループ割当操作子22により、任意のチャンネルをまとめたミュートグループを割り当てるもので、複数のミュートグループが設定可能である。
ミュートグループ音量レベル割当部24は、各グループマスターミュートスイッチ21のスイッチング操作に応じて設定される各グループのミュート音量レベルを、ミュートグループ設定部23によりグループにまとめられた各チャンネルに割り当てて、チャンネル別音量レベル設定部12に出力する。
ミュートグループ設定部23およびミュートグループ音量レベル割当部17の機能は、図1のCPU1により実現される。
チャンネル別音量レベル設定部12は、各チャンネルに対し、各チャンネル別オン/オフスイッチ14のスイッチング操作に応じて設定される各チャンネル単独のミュート音量レベル、または、ミュートグループ音量レベル割当部24により各チャンネルに割り当てられる各グループのミュート音量レベルのいずれによってもミュート音量レベルを設定する。
より具体的には、各チャンネルにおいて、各チャンネル単独の音量レベルを表すゲインとグループとしての音量レベルを表すゲインとを乗算(dBでは各ゲインを加算)したゲインを、各チャンネルの信号を制御する音量レベルのゲインとして、チャンネル別音量レベル制御部11に出力する。
ここで、図2を参照して説明したように、チャンネル別音量レベル設定部12において、チャンネル毎に音量レベルをまとめて設定する必要は必ずしもない。
より具体的には、各チャンネルにおいて、各チャンネル単独の音量レベルを表すゲインとグループとしての音量レベルを表すゲインとを乗算(dBでは各ゲインを加算)したゲインを、各チャンネルの信号を制御する音量レベルのゲインとして、チャンネル別音量レベル制御部11に出力する。
ここで、図2を参照して説明したように、チャンネル別音量レベル設定部12において、チャンネル毎に音量レベルをまとめて設定する必要は必ずしもない。
図4は、図2,図3に示した機能構成を実現する一具体例における操作画面の説明図である。図1に示したコンソール4の表示器LCDの画面上に表示され、カーソルキーやセレクトキー等によって操作される。
図4(a)では、表示画面にフェーダグループ設定ページ30aが表示され、図4(b)では、グループマスターフェーダ操作ページ30bが表示されている。
図4(c)では、ミュートグループに関するグループマスターミュート操作ページ30cが表示されている。
図4(a)では、表示画面にフェーダグループ設定ページ30aが表示され、図4(b)では、グループマスターフェーダ操作ページ30bが表示されている。
図4(c)では、ミュートグループに関するグループマスターミュート操作ページ30cが表示されている。
図4(b)に示す31A〜31Hはグループマスターフェーダである。32はオールノミナルスイッチであって、グループマスターフェーダ31A〜31Hを、全て公称値0dBに設定するとともに、それぞれの摘みの表示位置が0dBになるように移動させる。
33A〜33Hは、グループマスタオン/オフスイッチで、オンのときにグループマスターフェーダ31A〜31Hの操作量に応じた音量レベルを設定し、オフのときに音量レベルを−∞dB(最大減衰量)に設定する。
33A〜33Hは、グループマスタオン/オフスイッチで、オンのときにグループマスターフェーダ31A〜31Hの操作量に応じた音量レベルを設定し、オフのときに音量レベルを−∞dB(最大減衰量)に設定する。
図4(a)に示すフェーダグループ設定ページ30aは、1〜96の入力チャンネルを4つのレイヤーに分割し、同時に2つのレイヤーについて入力チャンネルを表示する。図示の例では、1〜24チャンネルのレイヤーと、25〜48チャンネルのレイヤーとが示されている。チャンネルが横方向に、グループが縦方向に配列され、入力チャンネルとグループとでマトリクス状の交点が配置されている。
34A〜34Hはグループイネーブルスイッチである。入力チャンネル1〜24および25〜26のレイヤーに同じものが表示されている。グループマスターフェーダ31A〜31Hによるレベル設定は、それぞれのイネーブルのときに可能となる。ディスエーブルのときは各フェーダの摘みは動かないが、音量レベルは0dBに設定される。このグループイネーブルスイッチ34A〜34Hはイネーブル状態のときにハイライト(反転)表示になる。
34A〜34Hはグループイネーブルスイッチである。入力チャンネル1〜24および25〜26のレイヤーに同じものが表示されている。グループマスターフェーダ31A〜31Hによるレベル設定は、それぞれのイネーブルのときに可能となる。ディスエーブルのときは各フェーダの摘みは動かないが、音量レベルは0dBに設定される。このグループイネーブルスイッチ34A〜34Hはイネーブル状態のときにハイライト(反転)表示になる。
35はグループアサインスイッチ(図2に示したフェーダグループ割当操作子18に対応する)である。複数の入力チャンネルに対して割り当てるフェーダグループA〜Hを決定するパッチボード形式のスイッチである。
ユーザは、図示しないカーソルキーを用いて、マトリクス上を上下左右に移動し、セレクトキーによって、マトリクスの交点に黒丸印を付すことによって、入力チャンネルのフェーダグループへの割当が行われる。
黒丸印が付されていない入力チャンネルは、いずれのグループにも割り当てられていないので、グループマスターフェーダとしての制御量は0dBにされる。
図示の例では、入力チャンネル1〜4および25〜28がグループAに、入力チャンネル5〜8および29〜32がグループBに割り当てられている。入力チャンネルは4チャンネルずつがペアに設定された上で、割り当てられているが、必ずしもペアにされていることを要しない。
なお、表示されていない入力チャンネル49〜96の中においても、フェーダグループA〜Hのいずれかに割り当てられているものがあり得る。
ユーザは、図示しないカーソルキーを用いて、マトリクス上を上下左右に移動し、セレクトキーによって、マトリクスの交点に黒丸印を付すことによって、入力チャンネルのフェーダグループへの割当が行われる。
黒丸印が付されていない入力チャンネルは、いずれのグループにも割り当てられていないので、グループマスターフェーダとしての制御量は0dBにされる。
図示の例では、入力チャンネル1〜4および25〜28がグループAに、入力チャンネル5〜8および29〜32がグループBに割り当てられている。入力チャンネルは4チャンネルずつがペアに設定された上で、割り当てられているが、必ずしもペアにされていることを要しない。
なお、表示されていない入力チャンネル49〜96の中においても、フェーダグループA〜Hのいずれかに割り当てられているものがあり得る。
フェーダグループ設定ページ30aおよびグループマスターフェーダ操作ページ30bのいずれにも、チェックボックスとして表示されているマスターフェーダイネーブルスイッチ36は、グループマスターフェーダ31A〜31Hを用いてフェーダをグループ化して制御する機能を有効にするか否かを決定するスイッチである。
37A〜37Hは、それぞれグループマスターフェーダ31A〜31Hおよびその他のスイッチ等によって、全体として各入力チャンネルにグループマスターフェーダ機能として与える音量レベルを示す表示部である。ただし、図4(a)に図示した音量レベルは、図4(b)に示したグループマスターフェーダ31A〜31Hの摘み位置を反映するようには作図されていない。
入力チャンネル1〜24と25〜26とには同じものが表示される。OFF表示は、グループマスタオン/オフスイッチ33A〜33Hがオフであることを示す。
37A〜37Hは、それぞれグループマスターフェーダ31A〜31Hおよびその他のスイッチ等によって、全体として各入力チャンネルにグループマスターフェーダ機能として与える音量レベルを示す表示部である。ただし、図4(a)に図示した音量レベルは、図4(b)に示したグループマスターフェーダ31A〜31Hの摘み位置を反映するようには作図されていない。
入力チャンネル1〜24と25〜26とには同じものが表示される。OFF表示は、グループマスタオン/オフスイッチ33A〜33Hがオフであることを示す。
図4(c)に示すグループマスターミュート設定ページ30cは、図4(a)と同様に、1〜96の入力チャンネルを4つのレイヤーに分割し、同時に2つのレイヤーについて入力チャンネルを表示している。
41I〜41Pはマスターミュートスイッチである。IからPまでの独立した8グループに対して設けられる。オフのときに音量レベルを−∞dB(最大減衰量)に設定する。ミュートされたマスターミュートスイッチ41A〜41Hは反転表示される。ミュートグループI〜Pは、上述したフェーダグループA〜Hとは独立に設定される。
42I〜42Pはグループイネーブルスイッチである。入力チャンネル1〜24および25〜26のレイヤーに同じものが表示されている。マスターミュートスイッチ41I〜41Pによるレベル設定は、それぞれのイネーブル状態のときに可能となり、ディスエーブル状態のときは、ミュート機能としての音量レベル設定を0dBとすることにより、ミュートを無効にする。
41I〜41Pはマスターミュートスイッチである。IからPまでの独立した8グループに対して設けられる。オフのときに音量レベルを−∞dB(最大減衰量)に設定する。ミュートされたマスターミュートスイッチ41A〜41Hは反転表示される。ミュートグループI〜Pは、上述したフェーダグループA〜Hとは独立に設定される。
42I〜42Pはグループイネーブルスイッチである。入力チャンネル1〜24および25〜26のレイヤーに同じものが表示されている。マスターミュートスイッチ41I〜41Pによるレベル設定は、それぞれのイネーブル状態のときに可能となり、ディスエーブル状態のときは、ミュート機能としての音量レベル設定を0dBとすることにより、ミュートを無効にする。
43はグループアサインスイッチ(図3のミュートグループ割当操作子22)である。複数の入力チャンネルに対して割り当てるミュートグループI〜Pを決定するパッチボード形式のスイッチである。
ユーザは、図示しないカーソルキーを用いて、マトリクス上を上下左右に移動し、セレクトキーによって、マトリクスの交点に黒丸印を付すことによって、入力チャンネルのミュートグループへの割当が行われる。
黒丸印が付されていない入力チャンネルは、いずれのグループにも割り当てられていないので、グループマスターミュートスイッチとしての音量レベルは0dBにされる。
図示の例では、入力チャンネル1〜4および25〜28がグループIに、入力チャンネル5〜8および29〜32がグループJに割り当てられている。
なお、表示されていない入力チャンネル49〜96の中においても、グループI〜Pのいずれかに割り当てられているものがあり得る。
チェックボックスとして表示されているマスターミュートスイッチ44は、マスターミュートスイッチ41I〜41Pを用いてグループ化してミュート制御する機能を有効にするか否かを決定するスイッチである。
ユーザは、図示しないカーソルキーを用いて、マトリクス上を上下左右に移動し、セレクトキーによって、マトリクスの交点に黒丸印を付すことによって、入力チャンネルのミュートグループへの割当が行われる。
黒丸印が付されていない入力チャンネルは、いずれのグループにも割り当てられていないので、グループマスターミュートスイッチとしての音量レベルは0dBにされる。
図示の例では、入力チャンネル1〜4および25〜28がグループIに、入力チャンネル5〜8および29〜32がグループJに割り当てられている。
なお、表示されていない入力チャンネル49〜96の中においても、グループI〜Pのいずれかに割り当てられているものがあり得る。
チェックボックスとして表示されているマスターミュートスイッチ44は、マスターミュートスイッチ41I〜41Pを用いてグループ化してミュート制御する機能を有効にするか否かを決定するスイッチである。
図5は、図4(a),図4(b)に示した具体例に対応した処理を示す等価ブロックダイアグラムである。
図1,図4と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略する。
グループAにおいて、グループマスターフェーダ31Aの音量レベルの値(−∞〜10dB)は、グループマスターオン/オフスイッチ33Aに入力され、ここで−∞の値との間で選択操作がなされる。ただし、オールノミナルスイッチ32の操作によって、グループマスターフェーダ31A〜31Hの音量レベルの値は、0dBにされる。
グループマスターオン/オフスイッチ33Aにより選択された値は、グループイネーブルスイッチ34Aに入力され、ここで0dBの値との間で選択操作がなされる。選択された値は、グループアサインスイッチ35に入力され、ここで、入力チャンネル1〜96に割り当てられる。他のグループB〜Hについても同様である。
図1,図4と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略する。
グループAにおいて、グループマスターフェーダ31Aの音量レベルの値(−∞〜10dB)は、グループマスターオン/オフスイッチ33Aに入力され、ここで−∞の値との間で選択操作がなされる。ただし、オールノミナルスイッチ32の操作によって、グループマスターフェーダ31A〜31Hの音量レベルの値は、0dBにされる。
グループマスターオン/オフスイッチ33Aにより選択された値は、グループイネーブルスイッチ34Aに入力され、ここで0dBの値との間で選択操作がなされる。選択された値は、グループアサインスイッチ35に入力され、ここで、入力チャンネル1〜96に割り当てられる。他のグループB〜Hについても同様である。
グループアサインスイッチ35は、全ての入力チャンネル1〜96に対応して設けられ、各グループの音量レベルの値は、各グループに割り当てられた入力チャンネルのそれぞれに並列的に設けられたマスターフェーダイネーブルスイッチ36に供給される。各入力チャンネルのマスターフェーダイネーブルスイッチ36は、連動してイネーブルまたはディスエーブルに切り替えられ、ここで、0dBの値との間で選択操作がなされる。各入力チャンネルの選択された値は、可変増幅器51に出力され増幅率を可変制御される。
各入力チャンネルの入力信号は、チャンネル別フェーダ13(図1では81〜896)において、入力チャンネル毎の単独の音量レベルで制御された後、可変増幅器51において、グループ内の音量レベルを保持したまま、グループとしての共通の音量レベルで制御され、後続回路に出力される。
後続回路においては、各チャンネルの信号はミキシングされて、入力チャンネルとは独立に設定される出力チャンネル、例えば、ステレオ信号出力、5.1サラウンド信号、補助信号出力などとして装置の外部に出力される。
各入力チャンネルの入力信号は、チャンネル別フェーダ13(図1では81〜896)において、入力チャンネル毎の単独の音量レベルで制御された後、可変増幅器51において、グループ内の音量レベルを保持したまま、グループとしての共通の音量レベルで制御され、後続回路に出力される。
後続回路においては、各チャンネルの信号はミキシングされて、入力チャンネルとは独立に設定される出力チャンネル、例えば、ステレオ信号出力、5.1サラウンド信号、補助信号出力などとして装置の外部に出力される。
図6は、図4(c)に示した具体例に対応した処理を示す等価ブロックダイアグラムである。
図1,図4と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略する。
グループIにおいて、グループIのマスターミュートスイッチ41Iの音量レベル(ミュート制御オン時−∞dB、オフ時0dB)は、グループIのイネーブルスイッチ42Iに入力され、ここで0dBの値との間で選択操作がなされる。選択された値は、グループアサインスイッチ43に入力され、ここで、入力チャンネル1〜96に割り当てられる。他のグループJ〜Pについても同様である。
図1,図4と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略する。
グループIにおいて、グループIのマスターミュートスイッチ41Iの音量レベル(ミュート制御オン時−∞dB、オフ時0dB)は、グループIのイネーブルスイッチ42Iに入力され、ここで0dBの値との間で選択操作がなされる。選択された値は、グループアサインスイッチ43に入力され、ここで、入力チャンネル1〜96に割り当てられる。他のグループJ〜Pについても同様である。
グループアサインスイッチ43は、複数の入力チャンネル1〜96に対応して設けられ、各グループの音量レベルの値は、各グループに割り当てられた入力チャンネルのそれぞれに並列的に設けられたマスターミュートイネーブルスイッチ44に供給される。このスイッチは、連動してイネーブル/ディスエーブルに切り替えられ、ここで、0dBの値との間で選択操作がなされる。各入力チャンネルの選択された値は、可変増幅器61に出力され増幅率を可変制御される。
各入力チャンネルの入力信号は、チャンネル別オン/オフスイッチ14(図1では、91〜996)において、入力チャンネル毎にオンオフ制御された後、可変増幅器61において、グループとしての共通の一括ミュート制御されて後続回路に出力される。
なお、図5と図6とを一体化して用いる場合は、例えば、入力チャンネルの信号を、図5に示したチャンネル別フェーダ13において音量レベル制御し、可変増幅器51で制御した後、図6に示したチャンネル別オン/オフスイッチ14および可変増幅器61で制御して後続回路に出力すればよい。
各入力チャンネルの入力信号は、チャンネル別オン/オフスイッチ14(図1では、91〜996)において、入力チャンネル毎にオンオフ制御された後、可変増幅器61において、グループとしての共通の一括ミュート制御されて後続回路に出力される。
なお、図5と図6とを一体化して用いる場合は、例えば、入力チャンネルの信号を、図5に示したチャンネル別フェーダ13において音量レベル制御し、可変増幅器51で制御した後、図6に示したチャンネル別オン/オフスイッチ14および可変増幅器61で制御して後続回路に出力すればよい。
図7は、図4ないし図6を参照して説明した本発明の一具体例の動作を説明するフローチャートである。
図7(a)は、メインプログラムのフローチャートである。
電源投入により起動し、S71においてシステムが初期化される。S72において、図示しないメニュー選択ページを表示し、ユーザに処理メニューを選択させる。システム初期状態では、フェーダグループ設定ページの30aの表示を選択させるようにする。
フェーダグループ処理とミュートグループ処理を示し、その他の処理は図示を省略している。各処理の後、S72に戻して処理を繰り返す。
図7(a)は、メインプログラムのフローチャートである。
電源投入により起動し、S71においてシステムが初期化される。S72において、図示しないメニュー選択ページを表示し、ユーザに処理メニューを選択させる。システム初期状態では、フェーダグループ設定ページの30aの表示を選択させるようにする。
フェーダグループ処理とミュートグループ処理を示し、その他の処理は図示を省略している。各処理の後、S72に戻して処理を繰り返す。
図7(b)は、図7(a)に示したフェーダグループ処理S73の詳細を説明するフローチャートである。
S81において、図4(a)に示したフェーダグループ設定ページ(GROUP設定ページ)30aと、グループマスターフェーダ操作ページ(MASTER FADER操作ページ)30bとの間で表示を切り替える選択入力を受け付け、S83またはS84に処理を進める。
S83において、図4(a)に示したフェーダグループ設定ページ30aを表示する。
S85において、グループマスターフェーダイネーブルスイッチ(G.MASTER FADER ENABLE)36Hの操作を検出し、グループとしての音量レベル設定機能を可能にするか、しないかを決定する。グループとしての音量レベル設定機能を可能にしないときは、全チャンネル1〜96に対して、そのグループ音量レベルを0dBに設定する。
S86において、グループアサインスイッチ35の操作を検出し、各チャンネル1〜96をまとめるグループA〜Hを設定する。
S87において、グループイネーブルスイッチ34A〜34Hの操作を検出し、グループA〜H毎に、各グループマスターフェーダ31A〜31Hによるグループ毎のグループ音量設定機能を可能にするか、しないかを決定する。グループ毎のグループ音量設定機能を可能にしない場合は、そのグループに含まれるチャンネルのグループ音量レベルを0dBに設定する。
S87の処理終了後、処理を図7(a)のS72に戻す。
S81において、図4(a)に示したフェーダグループ設定ページ(GROUP設定ページ)30aと、グループマスターフェーダ操作ページ(MASTER FADER操作ページ)30bとの間で表示を切り替える選択入力を受け付け、S83またはS84に処理を進める。
S83において、図4(a)に示したフェーダグループ設定ページ30aを表示する。
S85において、グループマスターフェーダイネーブルスイッチ(G.MASTER FADER ENABLE)36Hの操作を検出し、グループとしての音量レベル設定機能を可能にするか、しないかを決定する。グループとしての音量レベル設定機能を可能にしないときは、全チャンネル1〜96に対して、そのグループ音量レベルを0dBに設定する。
S86において、グループアサインスイッチ35の操作を検出し、各チャンネル1〜96をまとめるグループA〜Hを設定する。
S87において、グループイネーブルスイッチ34A〜34Hの操作を検出し、グループA〜H毎に、各グループマスターフェーダ31A〜31Hによるグループ毎のグループ音量設定機能を可能にするか、しないかを決定する。グループ毎のグループ音量設定機能を可能にしない場合は、そのグループに含まれるチャンネルのグループ音量レベルを0dBに設定する。
S87の処理終了後、処理を図7(a)のS72に戻す。
一方、S84において、図4(b)に示したグループマスターフェーダ操作ページ30bを表示する。
S88においても、S85と同様に、グループマスターフェーダイネーブルスイッチ(G.MASTER FADER ENABLE)36の操作を検出し、グループとしての音量レベル設定機能を可能にしないときは、全チャンネル1〜96に対して、そのグループ音量レベルを0dBに設定する。
S89において、各グループA〜Hのグループマスターオン/オフスイッチ(MASTER FADER ON/OFF)33A〜33Hの操作を検出し、各グループA〜H毎に、そのオン/オフを設定する。オフのときは、そのグループに含まれるチャンネルの音量レベルを−∞dBに設定する。
S90において、グループマスターフェーダ31A〜31Hの操作位置を検出し、グループA〜H毎に、操作位置に応じたグループ音量レベル(−∞〜10dB)の設定を行い、そのグループに含まれる各チャンネルのグループ音量レベルを−∞dBに設定する。
また、オールノミナルスイッチ32の操作が検出されたときは、全てのチャンネルのグループ音量レベルを公称値(0dB)に設定するとともに、グループマスターフェーダ31A〜31Hの摘みの位置が0dBになるようにする。
S90の処理終了後、処理を図7(a)のS72に戻す。
S88においても、S85と同様に、グループマスターフェーダイネーブルスイッチ(G.MASTER FADER ENABLE)36の操作を検出し、グループとしての音量レベル設定機能を可能にしないときは、全チャンネル1〜96に対して、そのグループ音量レベルを0dBに設定する。
S89において、各グループA〜Hのグループマスターオン/オフスイッチ(MASTER FADER ON/OFF)33A〜33Hの操作を検出し、各グループA〜H毎に、そのオン/オフを設定する。オフのときは、そのグループに含まれるチャンネルの音量レベルを−∞dBに設定する。
S90において、グループマスターフェーダ31A〜31Hの操作位置を検出し、グループA〜H毎に、操作位置に応じたグループ音量レベル(−∞〜10dB)の設定を行い、そのグループに含まれる各チャンネルのグループ音量レベルを−∞dBに設定する。
また、オールノミナルスイッチ32の操作が検出されたときは、全てのチャンネルのグループ音量レベルを公称値(0dB)に設定するとともに、グループマスターフェーダ31A〜31Hの摘みの位置が0dBになるようにする。
S90の処理終了後、処理を図7(a)のS72に戻す。
図7(c)は、図7(a)に示したS74のミュートグループ処理の詳細を示すフローチャートである。
S91において、図4(c)に示したグループマスターミュート設定ページ30cを表示させる。
S92において、グループマスターミュートイネーブルスイッチ(GROUP MASTER MUTE ENABLE)44の操作を検出し、グループとしてのミュート機能を設定するか、しないかを決定する。グループとしてのミュート機能を設定しないときは、全チャンネル1〜96に対して、そのグループ音量レベルを0dBに設定する。
S93において、グループアサインスイッチ(GROUP ASSIGN)43の操作を検出し、チャンネル1〜96をまとめるグループI〜Pを設定する。
S94において、グループI〜Pのグループイネーブルスイッチ(GROUP ENABLE)42I〜42Pの操作を検出し、グループI〜P毎に、グループマスターミュートスイッチ41I〜41Pによるグループ一括ミュートの機能を設定するかしないかを決定する。設定しないときは、そのチャンネルのグループ音量レベルを0dBに設定する。
S95において、グループマスターミュートスイッチ(G.MASTER MUTE)41I〜41Pのオン/オフ操作を検出し、グループI〜P毎に、そのグループに含まれるチャンネルのグループ音量レベルを設定する。オンのときはミュート音量レベル(−∞)に、オフのときは0dBに設定する。
S95の処理終了後、処理を図7(a)のS72に戻す。
S91において、図4(c)に示したグループマスターミュート設定ページ30cを表示させる。
S92において、グループマスターミュートイネーブルスイッチ(GROUP MASTER MUTE ENABLE)44の操作を検出し、グループとしてのミュート機能を設定するか、しないかを決定する。グループとしてのミュート機能を設定しないときは、全チャンネル1〜96に対して、そのグループ音量レベルを0dBに設定する。
S93において、グループアサインスイッチ(GROUP ASSIGN)43の操作を検出し、チャンネル1〜96をまとめるグループI〜Pを設定する。
S94において、グループI〜Pのグループイネーブルスイッチ(GROUP ENABLE)42I〜42Pの操作を検出し、グループI〜P毎に、グループマスターミュートスイッチ41I〜41Pによるグループ一括ミュートの機能を設定するかしないかを決定する。設定しないときは、そのチャンネルのグループ音量レベルを0dBに設定する。
S95において、グループマスターミュートスイッチ(G.MASTER MUTE)41I〜41Pのオン/オフ操作を検出し、グループI〜P毎に、そのグループに含まれるチャンネルのグループ音量レベルを設定する。オンのときはミュート音量レベル(−∞)に、オフのときは0dBに設定する。
S95の処理終了後、処理を図7(a)のS72に戻す。
上述した説明では、フェーダおよびミュートのグループ化について、関連する入力チャンネルのグループ化は1回だけであった。しかし、階層的に複数回のグループ化をしてもよい。
例えば、関連する入力チャンネルをグループ化したものを小グループとし、このような小グループを複数個設定し、複数の小グループをさらにグループ化して、中グループとしてもよい。同様にこのような中グループをさらにグループ化して大グループとするようにしてもよい。
具体的には、オーケストラ演奏の収録において、バストラム,スネアドラム,ハイハットシンバル等をそれぞれ1本のマイクロフォンで受け、これらの入力チャンネルをドラムセットとして小グループとし、ドラムセットと他の打楽器系の小グループを合わせて打楽器系の中グループとする。
あるいは、オーケストラ演奏の収録において、複数のバイオリンをそれぞれ1本のマイクロフォンで受け、これらの入力チャンネルを第1バイオリンの演奏パートという小グループとし、同様に第2バイオリンの演奏パートの小グループを割り当てる。第1,第2バイオリンの演奏パートの小グループをバイオリンの演奏パートの中グループとし、さらに、他の弦楽器パートの小グループあるいは中グループとを合わせて弦楽器演奏パートの大グループとすることができる。
例えば、関連する入力チャンネルをグループ化したものを小グループとし、このような小グループを複数個設定し、複数の小グループをさらにグループ化して、中グループとしてもよい。同様にこのような中グループをさらにグループ化して大グループとするようにしてもよい。
具体的には、オーケストラ演奏の収録において、バストラム,スネアドラム,ハイハットシンバル等をそれぞれ1本のマイクロフォンで受け、これらの入力チャンネルをドラムセットとして小グループとし、ドラムセットと他の打楽器系の小グループを合わせて打楽器系の中グループとする。
あるいは、オーケストラ演奏の収録において、複数のバイオリンをそれぞれ1本のマイクロフォンで受け、これらの入力チャンネルを第1バイオリンの演奏パートという小グループとし、同様に第2バイオリンの演奏パートの小グループを割り当てる。第1,第2バイオリンの演奏パートの小グループをバイオリンの演奏パートの中グループとし、さらに、他の弦楽器パートの小グループあるいは中グループとを合わせて弦楽器演奏パートの大グループとすることができる。
上述した説明では、各チャンネルのグループ音量レベルは、グループマスターフェーダの操作に完全に連動して追従するように設定されることを前提としていた。
しかし、他のグループ音量レベル設定方法として、グループ化による追従の速度、追従の時間応答性を設定できるようにしてもよい。例えば、グループマスターフェーダの操作量は、グループ音量レベルの目標値を与えるものとする。チャンネル別音量レベルとしては、この目標値に予め設定された到達時間で到達するグループ音量レベルを設定し、チャンネル別音量レベル制御部に出力する。その際、チャンネル毎に上述した到達時間を異なる値に設定できるようにしてもよい。
また、さらに他のグループ音量レベルの設定方法として、グループ音量レベルは、各チャンネルの単独の音量レベルに対し、dBとして加算される代わりに減算されるようにしてもよい。予め、チャンネル毎に、加算されるか減算されるかを設定してもよい。この場合、グループ内の複数のチャンネルについて、互いにフェードイン、フェードアウトされてクロスフェードする音量レベルの設定ができる。その際、上述した他のグループ音量レベル設定方法を組み合わせれば、上述した到達時間の設定によりクロスフェード制御を自動的に行うことができる。
しかし、他のグループ音量レベル設定方法として、グループ化による追従の速度、追従の時間応答性を設定できるようにしてもよい。例えば、グループマスターフェーダの操作量は、グループ音量レベルの目標値を与えるものとする。チャンネル別音量レベルとしては、この目標値に予め設定された到達時間で到達するグループ音量レベルを設定し、チャンネル別音量レベル制御部に出力する。その際、チャンネル毎に上述した到達時間を異なる値に設定できるようにしてもよい。
また、さらに他のグループ音量レベルの設定方法として、グループ音量レベルは、各チャンネルの単独の音量レベルに対し、dBとして加算される代わりに減算されるようにしてもよい。予め、チャンネル毎に、加算されるか減算されるかを設定してもよい。この場合、グループ内の複数のチャンネルについて、互いにフェードイン、フェードアウトされてクロスフェードする音量レベルの設定ができる。その際、上述した他のグループ音量レベル設定方法を組み合わせれば、上述した到達時間の設定によりクロスフェード制御を自動的に行うことができる。
上述した説明では、入力チャンネルについて、音量レベルおよび音量レベルのミュート制御をグループ化したものであった。同様に出力チャンネルについて、グループ化することもできる。
また、音量レベル以外の信号処理量をグループ化して制御することもできる。
その一例として、音量レベルの分配比ともいえる音像定位(パンニング)がある。
2チャンネルステレオあるいは5.1チャンネルサラウンドなどの複数出力チャンネルへの分配比を設定するパンニングについて、関連する入力チャンネル間(グループ内)の定位(分配比)を保ったままで、関連する入力チャンネル全体(グループ)の、他のグループ等に対する定位(分配比)を調整して音像定位を移動させることもできる。
例えば、2チャンネルステレオの場合、単独の入力チャンネルに対する左右への分配比と、関連する入力チャンネルのグループとしての分配比とを乗算することにより、各入力チャンネルに対する全体としての分配比が決定される。
また、その他の例として、イコライザ,コンプレッサ等のエフェクトの信号制御量をグループ化して制御することもできる。
また、音量レベル以外の信号処理量をグループ化して制御することもできる。
その一例として、音量レベルの分配比ともいえる音像定位(パンニング)がある。
2チャンネルステレオあるいは5.1チャンネルサラウンドなどの複数出力チャンネルへの分配比を設定するパンニングについて、関連する入力チャンネル間(グループ内)の定位(分配比)を保ったままで、関連する入力チャンネル全体(グループ)の、他のグループ等に対する定位(分配比)を調整して音像定位を移動させることもできる。
例えば、2チャンネルステレオの場合、単独の入力チャンネルに対する左右への分配比と、関連する入力チャンネルのグループとしての分配比とを乗算することにより、各入力チャンネルに対する全体としての分配比が決定される。
また、その他の例として、イコライザ,コンプレッサ等のエフェクトの信号制御量をグループ化して制御することもできる。
上述した説明では、グループマスターフェーダ15,グループマスターミュートスイッチ21を、表示画面上の仮想的な操作子とした。しかし、コンソール4のパネル上に、チャンネル別フェーダ13と同様な物理的フェーダを、チャンネル別フェーダ13とは独立したものとして設けてもよい。
また、グループマスターフェーダ15,グループマスターミュートスイッチ21は、必ずしもフェーダ型である必要はなく、コンソール4上の他の操作子(ジョグダイヤル、INC/DECキースイッチ、テンキーなど)で設定できるようにしてもよいし、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)、USB(Universal Serial Bus)、IEEE-1394、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)など各種の通信プロトコルを用いたネットワークにつながれた外部装置から設定量を与えるようにしてもよい。
また、グループマスターフェーダ15,グループマスターミュートスイッチ21は、必ずしもフェーダ型である必要はなく、コンソール4上の他の操作子(ジョグダイヤル、INC/DECキースイッチ、テンキーなど)で設定できるようにしてもよいし、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)、USB(Universal Serial Bus)、IEEE-1394、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)など各種の通信プロトコルを用いたネットワークにつながれた外部装置から設定量を与えるようにしてもよい。
上述した図1に示したオーディオ・ミキサー装置において、ディジタル信号処理プロセッサDSP5により、オーディオ入力信号に対し音量レベル制御等の信号処理を行ってオーディオ信号を出力していた。CPU1は、このディジタル信号処理プロセッサDSP5に対して音量レベル等の信号制御量を設定していた。
ここで、ディジタル信号処理プロセッサDSP5を、外付けのディジタル信号処理ユニットに配置するハードウェア構成にしてもよい。
また、ディジタル信号処理プロセッサDSP5を用いることなく、CPU1がディジタル信号処理プロセッサDSP5の機能を兼ねることもできる。その一例として、パーソナルコンピュータにミキサー機能を持たせることができる。
オーディオ入力信号としては、単にマイクロフォンで集音した生の楽音信号に限らず、オーディオ・ファイルから再生されたもの、あるいは、楽曲データファイルを入力する音源で生成される波形データであってもよい。そのミキシング出力もスピーカから放音される場合に限らず、ディジタル・オーディオ・データとして録音されたり、オーディオ・ファイル形式で記録されたりしてもよい。
ここで、ディジタル信号処理プロセッサDSP5を、外付けのディジタル信号処理ユニットに配置するハードウェア構成にしてもよい。
また、ディジタル信号処理プロセッサDSP5を用いることなく、CPU1がディジタル信号処理プロセッサDSP5の機能を兼ねることもできる。その一例として、パーソナルコンピュータにミキサー機能を持たせることができる。
オーディオ入力信号としては、単にマイクロフォンで集音した生の楽音信号に限らず、オーディオ・ファイルから再生されたもの、あるいは、楽曲データファイルを入力する音源で生成される波形データであってもよい。そのミキシング出力もスピーカから放音される場合に限らず、ディジタル・オーディオ・データとして録音されたり、オーディオ・ファイル形式で記録されたりしてもよい。
11…チャンネル別音量レベル制御部、12…チャンネル別音量レベル設定部、13…チャンネル別フェーダ、14…チャンネル別オン/オフスイッチ、15…グループマスターフェーダ、16…グループマスタオン/オフスイッチ、18…フェーダグループ割当操作子、21…グループマスターミュートスイッチ、22…ミュートグループ割当操作子
Claims (2)
- 操作子のスイッチング操作に応じて複数チャンネルの信号をミュート制御するための音量レベルを各チャンネルに設定する複数チャンネルのミュート設定装置であって、
スイッチング操作に応じて前記複数チャンネルそれぞれの単独のミュート音量レベルを設定する複数のチャンネル別ミュート操作子と、
前記複数チャンネルの中から任意のチャンネルを選択し、該チャンネルにミュートグループを割り当てるミュートグループ割当操作子と、
該ミュートグループ割当操作子により、任意のチャンネルをまとめたミュートグループを設定し、複数のミュートグループを設定可能なミュートグループ設定手段と、
該ミュートグループ設定手段により設定された各ミュートグループに対応し、スイッチング操作に応じて当該ミュートグループのミュート音量レベルを設定する複数のグループマスターミュート操作子と、
該各グループマスターミュート操作子のスイッチング操作に応じて設定される各ミュートグループのミュート音量レベルを、前記ミュートグループ設定手段により当該ミュートグループにまとめられた各チャンネルに割り当てるミュートグループ音量レベル割当手段と、
前記各チャンネルに対し、前記各チャンネル別ミュート操作子のスイッチング操作に応じて設定される各チャンネル単独のミュート音量レベル、または、前記ミュートグループ音量レベル割当手段により当該チャンネルに割り当てられる各ミュートグループのミュート音量レベルのいずれによってもミュート音量レベルを設定する、チャンネル別音量レベル設定手段、
を有することを特徴とする複数チャンネルのミュート設定装置。 - 操作子のスイッチング操作に応じて複数チャンネルの信号をミュート制御するための音量レベルを各チャンネルに設定する複数チャンネルのミュート設定用プログラムであって、
前記複数チャンネルそれぞれの単独のミュート音量レベルを設定する複数のチャンネル別ミュート操作子のスイッチング操作を入力するチャンネル別ミュート操作入力ステップと、
前記複数チャンネルの中から任意のチャンネルを選択し、該チャンネルにミュートグループを割り当てるミュートグループ割当操作子の操作を入力するミュートグループ設定操作入力ステップと、
該ミュートグループ設定操作入力ステップにより、任意のチャンネルをまとめたミュートグループを設定し、複数のミュートグループを設定可能なミュートグループ設定ステップと、
該ミュートグループ設定ステップにより設定された各ミュートグループに対応し、当該ミュートグループのミュート音量レベルを設定する複数のグループマスターミュート操作子のスイッチング操作を入力するグループマスターミュート操作入力ステップと、
該グループマスターミュート操作入力ステップにより入力された各グループマスターミュート操作子のスイッチング操作に応じて設定される各ミュートグループのミュート音量レベルを、前記ミュートグループ設定ステップにより当該各ミュートグループにまとめられた各チャンネルに割り当てるミュートグループ音量レベル割当ステップと、
前記各チャンネルに対し、前記各チャンネル別ミュート操作入力ステップにより入力される複数のチャンネル別ミュート操作子のスイッチング操作に応じて設定される各チャンネル単独のミュート音量レベル、または、前記ミュートグループ音量レベル割当ステップのいずれによってもミュート音量レベルを設定する、チャンネル別音量レベル設定ステップ、
をコンピュータに実行させることを特徴とする複数チャンネルのミュート設定用プログラム。
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