JP2012213045A - 音響信号処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ミュートされた時に、完全にミュートされるのではなく音量を残しておく。
【解決手段】 選択ボタン3aでミュートグループ1を選択するとチャンネル表示フィールド3に、ミュートグループ1に属するchがハイライト表示される。chのSELスイッチを押すことにより、そのchをミュートグループ1に割り当てられる。ミュートボタン4bを操作すると、操作されたミュートグループがミュートオンされる。ミュートオンされた際の音量は、つまみ4aを操作することにより所望の値をミュートグループごとに設定することができる。
【選択図】 図5

Description

この発明は、音響信号の処理を行う複数のチャンネルのうちの、1つのグループに属するチャンネルの音響信号を、一括でミュートすることができる音響信号処理装置に関する。
音楽コンテンツのレコーディングやコンサートにおける音声信号の調整等に使用されるデジタルミキサが知られている。従来のデジタルミキサにおいては、ミュートマスタ(MUTE MASTER)機能が設けられている。
ミュートマスタ機能は、ミュートグループに属する全チャンネルのミュートのオン/オフ状態の切り替えを一括して行う機能である。ミュートグループは、任意の入力チャンネルおよび任意の出力チャンネルからなるグループとされ、ミュートグループには入力チャンネルと出力チャンネルとを混在させることができる。ミュートグループでは、一括してミュートのオン/オフ状態を切り替えたい複数のチャンネルを1つにグループ化している。このミュートグループは、例えばミュートグループ1ないしミュートグループ8の8グループ設けることができ、使用する場面ごとのミュートグループが作成される。例えば、全チャンネルをまとめたミュートグループ、曲間でトークや拍手が入るときにミュートするチャンネルをまとめたミュートグループ等とされる。
このミュートグループ1ないしミュートグループ8において、チャンネルの割り当て先となるいずれかのミュートグループを選択して割り当てたい入力チャンネル/出力チャンネルのチャンネルストリップに設けられている[SEL]キーを押すことにより、当該チャンネルが選択されているミュートグループに割り当てられる。次いで、1〜8のMUTE GROUP MASTERボタンのいずれかを押すと、当該ミュートグループに属している全てのチャンネルのミュートのオン/オフ状態が反転するするようになる。
特開2005−80265号公報
ヤマハデジタルミキシングコンソールLS9 取扱説明書,P.121-123,[online], [平成23年3月17日検索],インターネット<http://www2.yamaha.co.jp/manual/pdf/pa/japan/mixers/ls9_ja_om_h0.pdf>
音楽イベントにおいて、ミュージシャンのモニターレベルを大音量の演奏に耐えうるように大きくセットすることが多々あるが、その場合、静かな曲や司会がしゃべっているMCのタイミングではモニターレベルが大きすぎてハウリングに陥ることがある。また、深めのリバーブをかけて演奏中に、演奏者がメンバ紹介をするとき、一時的にリバーブのデプスを下げたい場合がある。しかしながら、従来のデジタルミキサにおいては、ミュートグループに属している全てのチャンネルをミュートすることができるが、ミュートグループに属している全てのチャンネルの音量は完全にミュートされてしまう。このため、ミュージシャンがモニタしている音響信号の入力チャンネルからなるミュートグループをミュートするとその音響信号のモニタが全くできなくなり、リバーブ(reverbrator)へ音響信号を送出している出力チャンネルからなるミュートグループをミュートすると、会場に放音されている音響信号にリバーブ(残響)が全くかからなくなってしまうという問題点があった。
そこで、本発明は、ミュートの目的に応じて、完全にミュートしてしまうのではなく、音量を残しておくことができる音響信号処理装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の音響信号処理装置は、それぞれ音響信号の特性を制御する複数のチャンネルを備えた音響信号処理装置であって、ユーザ操作に応じて、前記複数の各チャンネルの音量値を設定する音量設定部と、ユーザ操作に応じて、前記複数のチャンネルのうちの所望の1ないし複数チャンネルからなるグループを、複数作成するグループ作成部と、ユーザ操作に応じて、各グループに所望の減衰量を設定する減衰量設定部と、ユーザ操作に応じて、各グループの状態をオンまたはオフに設定するオンオフ設定部とを備え、前記複数の各チャンネルは、そのチャンネルが属するグループがオン状態にないとき、そのチャンネルの音響信号のレベルをそのチャンネルの音量値に応じて制御し、該グループがオン状態にあるとき、そのグループの減衰量だけそのチャンネルの音量値を減衰させた音量値を生成し、そのチャンネルの音響信号のレベルをその生成された音量値に応じて制御する音量制御部を備えていることことを最も主要な特徴としている。
本発明によれば、各ミュートグループ毎に減衰量を設定して、あるミュートグループがミュートオンされたとき、そのグループの各チャンネルをその設定された減衰量だけ減衰させるようにしている。これにより、複数のモニターチャンネルからなるミュートグループをミュートオンした時に、複数のモニタチャンネルの音量を、一括で、ハウリングが起きない程度に絞ることができる。また、深めのリバーブをかけているチャンネルからなるミュートグループをミュートオンした時に、リバーブへの複数のセンドレベルを、一括で、絞ることができる。ただし、センドレベルはいくらか残すので、リバーブがなくなることはない。
本発明の実施例にかかる音響信号処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例にかかる音響信号処理装置のパネルの構成を示す図である。 本発明の実施例の音響信号処理装置における信号処理の等価回路を示すブロック図である。 本発明の実施例の音響信号処理装置における入力チャンネルおよび出力チャンネルの構成を示す回路図である。 本発明の実施例の音響信号処理装置に表示されるMUTE GROUP画面を示す図である。 本発明の実施例の音響信号処理装置で実行されるxchの係数更新ルーチンAのフローチャートである。 本発明の実施例の音響信号処理装置で実行されるxchの係数更新ルーチンBのフローチャートである。 本発明の実施例の音響信号処理装置で実行されるxchのフェーダ操作イベント処理、グループgのつまみ操作イベント処理、グループgに属するchの係数更新ルーチンのフローチャートである。 本発明の実施例の音響信号処理装置で実行されるxchのオンSW操作イベント処理、グループgのミュートスイッチ操作イベント処理のフローチャートである。
本発明の実施例にかかる音響信号処理装置の構成を示すブロック図を図1に示す。
図1に示す本発明の実施例に係る音響信号処理装置1において、音響信号処理装置1の全体の動作を制御すると共に、パネルに設けられた操作子の操作に応じて制御信号を生成しているCPU(Central Processing Unit)10と、CPU10が実行する音響信号処理のプログラム等の動作ソフトウェアが格納されている書き換え可能な不揮発性のフラッシュメモリ11と、CPU10のワークエリアや各種データ等が記憶されるRAM(Random Access Memory)12を備えている。このように、フラッシュメモリ11に動作ソフトウェアを格納することにより、フラッシュメモリ11内の動作ソフトウェアを書き換えることで、動作ソフトウェアをバージョンアップすることができる。また、ディジタルレコーダ等のその他の機器は、入出力インタフェースであるその他I/O 13を介して音響信号処理装置1に接続される。
音響信号処理装置1の全ての入力と全ての出力は波形I/O(波形データインタフェース)14により行われる。この波形I/O14は、アナログ信号が入力される複数のA入力ポートと、アナログ信号が出力される複数のA出力ポートと、外部からディジタル信号を入力すると共に外部へディジタル信号を出力する双方向とされている複数のD入力/D出力ポートとを備えている。また、信号処理部15は、音響信号のサンプリング周期後毎に複数ステップのマイクロプログラムを実行する、1乃至複数のDSP(Digital Signal Processor)を用いて構成されており、CPU10の制御の基で、音響信号に対するミキシング処理やエフェクト処理などを行っている。表示器16は、音響信号処理にかかる設定画面等を表示する液晶表示装置等からなるディスプレイである。電動フェーダ17は、入力チャンネルの信号あるいは出力チャンネルの信号のレベルを調整する音量設定部であり、手動および電動によりレベル調整することができる。操作子18は、複数チャンネル(以下、「チャンネル」を「ch」と表す)分設けられているchストリップを入力チャンネルあるいは出力チャンネルに割り当てる割当スイッチ、表示器16に表示されるカーソルを移動するカーソル移動キー、設定される値を増減する増減キー、設定される値を選択するロータリエンコーダ、設定した値を確定させるエンターキー等からなるパネルに設けられている操作子である。各部はバス19に接続されている。
次に、本発明にかかる音響信号処理装置1における各種操作子18が設けられているパネルの構成を図2に示す。
図2において、表示器16とされるタッチパネル30の下側には、chストリップ40−1,40−2,40−3,・・・・が8本と、ステレオ用のSTchストリップ40−9が1本設けられている。8本のchストリップ40−1,・・・には、そのchストリップに割り当てられたchを選択するSELスイッチ41aと、そのchをオンオフするオンSW41bと、割り当てられたchのレベルを制御する電動フェーダ17におけるフェーダつまみ41cと、割り当てられたchを検聴するCUEスイッチ41dがそれぞれ設けられている。STchストリップ40−9にも同様にSELスイッチ41a、オンSW41bと、フェーダつまみ41cと、CUEスイッチ41dが設けられている。なお、SELスイッチ41aを押すと、押されたSELスイッチ41aのchストリップに割り当てられているchの詳細なパラメータの設定画面がタッチパネル30に表示されてパラメータの設定ができたり、当該chをミュートグループ等のグループに属させることができるようになる。
パネルの右側の中段に設けられている「マスタ1」のボタン32aを押すと、8本のchストリップ40−1,・・・に、MIXバスの出力とされる出力ch1ないし出力ch8が割り当てられる。また、「マスタ2」のボタン32bを押すと、8本のchストリップ40−1,・・・に、出力ch9ないし出力ch16が割り当てられる。これにより、ボタン32a,32bを切り換えることで、出力ch1〜16を8本のchストリップ40−1,・・・を使用して制御できるようになる。さらに、「マスタ2」の下の「レイヤ1」のボタン33aを押すと、8本のchストリップ40−1,・・・に、入力ch1ないし入力ch8が割り当てられる。また、「レイヤ2」のボタン33bを押すと、8本のchストリップ40−1,・・・に、入力ch9ないし入力ch16が割り当てられる。さらに、「レイヤ3」のボタン33cを押すと、8本のchストリップ40−1,・・・に、入力ch17ないし入力ch24が割り当てられる。さらにまた、「レイヤ4」のボタン33dを押すと、8本のchストリップ40−1,・・・に、入力ch25ないし入力ch32が割り当てられる。これにより、ボタン33a〜33dを切り換えることで、入力ch1〜32を8本のchストリップ40−1,・・・を使用して制御できるようになる。
このようにして、16chの出力chと、32chの入力chのレベル制御やCUE設定を、8本のchストリップ40−1,・・・により8chずつ制御できるようにしている。すなわち、8本のchストリップ40−1,・・・は、全入力チャンネルおよび全出力チャンネルに対応して、8ch毎の入力チャンネルあるいは出力チャンネルを8本のchストリップ40−1,・・・でそれぞれ制御できるようになる。また、ステレオchのレベル制御やCUE設定は、STchストリップ40−9で制御することができる。
「レイヤ4」のボタン33dの下にタッチパネル30に表示されるカーソルを上下左右に移動させるカーソル移動キー34と、種々の設定可能な値を増減する増減キー35と、種々の設定可能な値を選択できるロータリエンコーダ36と、増減キー35やロータリエンコーダ36により選択された設定値や、カーソルにより選択されたオブジェクトを確定させるエンターキー37とが設けられている。また、パネルの右側の一番上にオン/オフなどのあらかじめプログラムされた機能を実行するためのU1〜U6の6つのユーザ定義キー(user defined keys)31が設けられている。ユーザ定義キー31のU1〜U6には、それぞれ異なる機能をアサインできるようにされており、ミュートグループのミュートのオン/オフを切り換えるミュートグループマスタボタンをアサインすることにより、ユーザ定義キー31のU1〜U6を押すことにより、アサインされたミュートグループのオン/オフを切り換えることができるようになる。なお、ミュートグループマスタ(MUTE GROUP MASTER)機能は、ミュートグループに属する全chのミュートのオン/オフ状態の切り替えを一括して行う機能である。
次に、本発明にかかる音響信号処理装置1における信号処理の等価回路を示すブロック図を図3に示す。
図3において、複数のアナログ入力ポート(A入力)50に入力されたアナログ信号は、波形I/O14に内蔵されているAD変換器によりディジタル信号に変換されて入力パッチ52に入力される。また、複数のディジタル入力ポート(D入力)51に入力されたディジタル信号は、そのまま入力パッチ52に入力される。入力パッチ52では、信号の入力元である複数の入力ポートの何れか1つの入力ポートを、例えば32チャンネルとされる複数の入力ch部53の各入力チャンネル毎に選択的にパッチ(結線)することができ、各入力チャンネルには、入力パッチ52でパッチされた入力ポートからの信号が供給される。
入力ch部53における各入力チャンネルには、アッテネータ、イコライザ、コンプレッサやゲート、フェーダと、ステレオ(ST)バス54やミキシング(MIX)バス55への送り出しレベルを調整するセンド調整部が備えられており、これらの入力チャンネルにおいて、周波数バランスやレベル制御およびSTバス54やMIXバス55への送出レベルが調整される。入力ch部53から出力される32チャンネルのディジタル信号は、それぞれSTバス54およびMIX1〜16の16本のMIXバス55の1ないし複数に選択的に出力される。STバス54においては、32入力チャンネルのうちの任意の入力チャンネルから選択的に入力された1ないし複数のディジタル信号がミキシングされて、ステレオチャンネルL/Rのミキシング出力がST出力ch部57に出力される。MIXバス55においては、16本の各バスにおいて、32入力チャンネルのうちの任意の入力チャンネルから選択的に入力された1ないし複数のディジタル信号がミキシングされて、合計16チャンネルのミキシング出力がMIX出力ch部56に出力される。これにより、1chのステレオ出力と、16chのミキシング出力とを得ることができる。
ST出力ch部57およびMIX出力ch部56における各出力チャンネルには、アッテネータ、イコライザ、コンプレッサ、フェーダが備えられており、これらの出力チャンネルにおいて、周波数バランスやレベル調整および出力パッチ58へ送出されるレベルが制御される。出力パッチ58では、信号の入力元であるST出力ch部57およびMIX出力ch部56からの1chのステレオ信号および16chの出力ch信号の何れか1つのchを、アナログ出力ポート部(A出力)59やディジタル出力ポート部(D出力)60の各出力ポート毎に選択的にパッチ(結線)することができ、各出力ポートには、出力パッチ58でパッチされたチャンネルからの信号が供給される。
また、複数のアナログ出力ポートを備えるアナログ出力ポート部(A出力)59へ供給されたディジタル出力信号は、波形I/O18に内蔵されているDA変換器によりアナログ出力信号に変換されてアナログ出力ポートから出力される。そして、アナログ出力ポート部(A出力)59から出力されるアナログ出力信号は、増幅されてメインのスピーカから放音される。さらに、このアナログ出力信号は出演者が耳に装着するインイヤーモニタに供給されたり、その出演者の近傍に置かれたステージモニタスピーカで再生される。また、複数のディジタル出力ポートを備えるディジタル出力ポート部(D出力)60から出力されるディジタルオーディオ信号は、レコーダや外部接続されたDAT等に供給されてディジタル録音することができるようにされている。
次に、入力ch部53におけるi番目の入力チャンネルiの構成を示すブロック図を図4(a)に示す。
入力チャンネルiにおいて、STバス54へ入力信号を送る経路には、特性制御部61と、フェーダ(Vol)62と、オンSW(CH_ON)63と、STスイッチ(TO_ST)64と、パン(PAN)65とが接続されている。特性制御部61は、入力信号の周波数特性を調整するイコライザ(EQ)やダイナミックレンジを圧縮するコンプレッサ(COMP)等の音響信号の特性制御処理を行う要素から構成されている。フェーダ(Vol)62は、入力チャンネルiの入力レベルを調整する処理を行う音量設定部である。オンSW(CH_ON)63は、入力チャンネルiのオン/オフを切り換えるスイッチであり、また、STスイッチ(TO_ST)64はSTバス54への入力信号をオン/オフするスイッチである。パン(PAN)65は、音像が所望の位置に定位されるようL、R信号のレベルを設定して、STバス54のL、Rにそれぞれ供給している。
また、入力チャンネルiにはMIXバス55へそれぞれ入力信号を供給する16本の同じ構成の経路が設けられている。MIXバス55へ入力信号を供給する各経路においては、特性制御部61と、プリポストスイッチ(PP)66と、センドレベル調整器(SND_L)67と、センドスイッチ(SND_ON)68とが接続されている。プリポストスイッチ(PP)66は、フェーダ(Vol)62に入る前のプリフェーダ信号とフェーダ(Vol)62を経由したポストフェーダ信号とのいずれかの信号を選択するスイッチである。センドレベル調整器(SND_L)67は、MIXバス55へ入力させる信号のセンドレベルを調整し、センドスイッチ(SND_ON)は、MIXバス55への入力信号をオンオフするスイッチである。16本のMIXバス55へそれぞれ入力信号を供給する16本の経路の構成は同様とされており、MIXバス55へ入力信号を供給する各経路においては、上記説明した経路と同様の回路構成を経てMIXバス55のそれぞれへ入力信号が供給される。
また、入力チャンネルiにおける各構成要素を制御するカレントメモリ(RAM12)中のパラメータを、イタリック文字で示している。CP1(i)〜CPn(i)は特性制御部61で使用されるn個のパラメータであり、入力チャンネルiのEQの周波数特性やCOMPの音量特性は、これらのパラメータに基づいて制御される。Vol(i)は、フェーダ62のパラメータであり、入力チャンネルiのフェーダ62においては、音響信号の音量がパラメータVol(i)に基づいて制御される。ON(i)はオンSW63のパラメータであり、この値が”1”の場合は、入力チャンネルiにおいて、音響信号がオンSW63を通過し、”0”の場合は、通過しない。Pre(i, j)はプリポストスイッチ66のパラメータであり、この値が”1”の場合は、入力チャンネルiからMIXバスjへ送出する音響信号が、入力チャンネルiのフェーダ62の前から取得され(プリフェーダ)、”0”の場合は、入力チャンネルiのオンSW63の後ろから取得される(ポストフェーダ)。SL(i, j)はセンドレベル調整器67のパラメータであり、入力チャンネルiからMIXバスjへ送出する音響信号の音量が、パラメータSL(i, j)に基づいて制御される。SON(i, j)はセンドスイッチ68のパラメータであり、この値が”1”の場合は、音響信号が入力チャンネルiからMIXバスjへ送出され、”0”の場合は、送出されない。なお、(i, j)のiは入力chの番号であり、jは出力ch(MIXch)の番号である。CPU10は、図示する破線内のフェーダ62とオンSW63の要素の2つのパラメータVol(i)とパラメータON(i)とを乗算([dB]の場合は加算)して1つの係数L1(i)を生成し、信号処理部(DSP)15は、入力チャンネルiの該2つの要素の処理として、マイクロプログラムの1つのステップ(特定ステップ)において、該生成された1つの係数L1(i)を音響信号に対して乗算する。すなわち、該2つの要素はCPU10とDSP15の共同によって実現されており、DSP15では、音響信号に対する係数L1(i)の乗算が1回行われるだけである。また、図示する破線内のセンドレベル調整器67とセンドスイッチ68の要素についても同様に1つの係数L2(i)が生成されて同様に扱われる。なお、ある入力チャンネルiのオンSW63がオン状態で、その入力チャンネルiを含むグループgのミュートがオンされたとき、その入力チャンネルiの係数L1(i)はゼロ(−∞[dB]の減衰率に相当)になるとは限らず、その時点のそのグループgの減衰量Att(g)に応じた値となる。各グループgの減衰量Att(g)は、後述するミュートグループを操作する時にユーザが任意の値に設定することができ、入力チャンネルiのレベルが設定された減衰量だけ減衰されることから、ミュートオンされた際に残る音量のレベルが設定されることになる。
次に、MIX出力ch部56におけるj番目の出力チャンネルjの構成を示すブロック図を図4(b)に示す。
出力チャンネルjにおいて、MIXバス55から出力パッチ58へ出力信号を送る経路には、特性制御部70と、フェーダ(Vol)71と、ミュートスイッチ(CH_ON)72とが接続されている。特性制御部70は、特性制御部61と同様とされ、出力信号の周波数特性を調整するイコライザ(EQ)やダイナミックレンジを圧縮するコンプレッサ(COMP)等の音響信号の特性制御処理を行う要素から構成されている。フェーダ(Vol)71は、出力チャンネルjの出力レベルを調整する処理を行う音量設定部である。オンSW(CH_ON)72は、出力チャンネルjのオン/オフを切り換えるスイッチである。ST出力ch部57は、ステレオL/Rの2ch構成になっている点を除き、MIX出力ch部56と同じ構成とされており、ST出力ch部57では、各ブロックのパラメータがLchとRchとで連動している。
また、出力チャンネルjにおける各構成要素を制御するカレントメモリ(RAM12)中のパラメータを、イタリック文字で示している。CP1(j)〜CPn(j)は特性制御部70で使用されるn個のパラメータであり、出力チャンネルjのEQの周波数特性やCOMPの音量特性は、これらのパラメータに基づいて制御される。Vol(j)は、フェーダ71のパラメータであり、出力チャンネルjのフェーダ71においては、音響信号の音量がパラメータVol(j)に基づいて制御される。ON(j)はオンSW72のパラメータであり、この値が”1”の場合は、出力チャンネルjにおいて、音響信号がオンSW72を通過し、”0”の場合は、通過しない。
出力チャンネルjにおいても、CPU10は、図示する破線内のフェーダ71とオンSW72の要素の2つのパラメータVol(j)とパラメータON(j)とを乗算([dB]の場合は加算)して1つの係数L1(j)を生成し、信号処理部(DSP)15は、出力チャンネルjの該2つの要素の処理として、マイクロプログラムの1つのステップ(特定ステップ)において、該生成された1つの係数L1(j)を音響信号に対して乗算する。また、ある出力チャンネルjのオンSW72がオン状態で、その出力チャンネルjを含むグループgのミュートがオンされたとき、その出力チャンネルjの係数L1(j)はゼロ(−∞[dB])になるとは限らず、その時点のそのグループgの減衰量Att(g)に応じた値となる。各グループgの減衰量Att(g)はユーザが設定することができ、出力チャンネルjのレベルが設定された減衰量だけ減衰されることから、ミュートされた際に残る音量のレベルが設定されることになる。
本発明の実施例の音響信号処理装置1は、複数chのミュートを一括して操作するミュートグループマスタ(MUTE GROUP MASTER)機能を備えている。このミュートマスタ(MUTE MASTER)機能におけるミュートグループの作成や、設定、操作方法を、表示器16に表示された図5に示すMUTE GROUP画面2を参照して説明する。
ミュートグループは、任意の入力チャンネルおよび任意の出力チャンネルからなるグループとされ、ミュートグループには入力チャンネルと出力チャンネルとを混在させることができる。ミュートグループでは、一括してミュートのオン/オフ状態を切り替えたい複数のチャンネルを1つにグループ化している。図5に示すMUTE GROUP画面2においては、チャンネル表示フィールド3に、32chの入力chが8chずつのCH1−8、CH9−16、CH17−24、CH25−32に区切られて表示され、16chの出力chが8chずつのMIX1−8、MIX9−16に区切られて表示され、1つのステレオchがSTとして表示されている。チャンネル表示フィールド3の下に1〜4のミュートグループの1つを選択する選択ボタン3aが表示されて、ミュートグループ1の「1」が選択されている。チャンネル表示フィールド3には選択されたミュートグループ1に属するchがハイライトされて表示されている。すなわち、CH9−16における入力ch11と入力ch12と入力ch13と、CH17−24における入力ch21と、CH25−32における入力ch25と入力ch26と、MIX1−8の出力ch8との7chがミュートグループ1に属している。図示する例では、ミュートグループは、ミュートグループ1ないしミュートグループ4の4グループ設けることができ、使用する場面ごとのミュートグループが作成される。例えば、ミュージシャンのモニタ用の音響信号を処理している複数の入力チャンネルからなるグループや、リバーブへ送出する音響信号を処理している複数の出力チャンネルからなるグループなどを作成することができる。
新たなミュートグループを作成する際には、新たに作成したいミュートグループの番号の選択ボタン3aにカーソルを合わせてエンターキー37を押す。次に、チャンネル表示フィールド3に表示されているCLEAR ALLボタン3bにカーソルを合わせてエンターキー37を押すと、現在チャンネル表示フィールド3にハイライト表示されているchが一括して解除される。そして、新たなミュートグループに割り当てたい入力chや出力chのSELスイッチ41aを押すと、当該chが新たなミュートグループに属するようになる。この場合、複数chのSELスイッチ41aを押して複数chを新たなミュートグループに属させることができる。この時、押されたSELスイッチ41aが点灯すると共に、チャンネル表示フィールド3では、対応するchが赤くハイライト表示されて、割り当てられたことが示される。点灯したSELスイッチ41aをもう1回押して消灯させれば、割り当てを解除することができる。以上のような操作により、ユーザは、任意の入力チャンネルないし出力チャンネルで構成されるミュートグループを作成することができる。
選択ボタン3aの下にはMUTE GROUP MASTER画面4が表示されており、MUTE GROUP MASTER画面4には1〜4のミュートグループの状態をオンまたはオフに設定するオンオフ設定部であるミュートボタン4bと、1〜4のミュートボタン4bの上にそれぞれつまみ4aが表示されている。なお、ミュートボタン4bはミュートグループマスタボタンである。つまみ4aにより、1〜4の各ミュートグループ毎のミュートオン時の減衰量を設定することができ、あるミュートグループがミュートオンされたとき、そのミュートグループの各チャンネルのレベルが設定された減衰量だけ減衰するようになる。すなわち、つまみ4aは各グループに所望の減衰量を設定する減衰量設定部であり、つまみ4aを調整することでミュートされた際に残る音量のレベルを設定することができる。また、ミュートボタン4bにカーソルを合わせてエンターキー37を押すことにより、選択されたミュートボタン4bが点灯し、そのミュートグループに属するすべてのchがミュート状態になる。このとき、ミュートされているチャンネルのオンSW41bが点滅表示される。ミュートボタン4bは複数選択することができ、図示する例では、「1」と「2」のミュートボタン4bが点灯しており、ミュートグループ1とミュートグループ2がミュートオンされている。ミュートグループのミュートオンを解除するには、点灯しているミュートボタン4bにカーソルを合わせ、エンターキー37を押すことにより、ミュートオンが解除されてミュートボタン4bが消灯する。
また、選択ボタン3aの右側に表示されているSAFEボタン3cは、すべてのミュートグループの中から、特定のchを一時的に除外したいときに使用する。SAFEボタン3cにカーソルを合わせ、エンターキー37を押す。そして、ミュートグループから除外したいchのSELスイッチ41aを押すと、SELスイッチ41aが点灯し、画面内のチャンネル表示フィールド3に対応するchが緑色でハイライト表示される。点灯しているSELスイッチ41aをもう1回押して消灯させれば、当該chのミュートセーフを解除することができる。ミュートセーフに設定したchは、そのchが属するミュートグループがミュートオンされても影響を受けないようになる。
次に、本発明の実施例の音響信号処理装置1で実行されるx番目のチャンネル(xch)の係数更新ルーチンAのフローチャートを図6に示す。ここで、xは、複数の入力チャンネルおよび複数の出力チャンネルの何れか1つを特定するチャンネル番号を記憶するレジスタである。xchの係数更新ルーチンAは、フェーダつまみ41cが操作された時、いずれかのミュートグループのつまみ4aが操作された時、いずれかのchのオンSW41bが操作された時やいずれかのミュートグループのミュートボタン4bが操作された時に実行される処理の一部として実行される。なお、図6ないし図9におけるパラメータおよびレジスタをイタリック文字で示している。
xchの係数更新ルーチンAが起動されると、ステップS10にてxchのオンSW(63又は72)のパラメータON(x)が確認されて“1”(オン)か“0”(オフ)かが判定される。ここで、ON(x)が“1”と判定されるとステップS11に進み、一時的に減衰量が格納されるレジスタattxに0[dB](値が1の係数に相当)が設定される。これは、オンSW(63又は72)がオン状態の時の減衰量が0[dB]になるからである。また、ミュートグループgに1番目のミュートグループ1を示す[1]が設定される。次いで、ステップS12にてミュートグループgのミュートボタン4bの状態MUTE(g)が確認されて“1”(オン)か“0”(オフ)かが判定される。ここで、MUTE(g)が“1”でミュートグループgがオンされていると判定されると、ステップS13に進みxchはミュートグループgに属するか否かが判定される。ここで、xchはミュートグループgに属すると判定された場合は、ステップS14にてミュートグループgのつまみ4aのパラメータAtt(g)の値がレジスタattxの値より小さい(減衰量が大きい)か否かが判定される。ここで、Att(g)の値がattxの値より小さい(減衰量が大きい)と判定された場合は、ステップS15にて減衰量が大きい方のAtt(g)の値がレジスタattxに格納される。そして、ステップS16にてミュートグループgが1つインクリメントされて次のミュートグループg+1とされ、ステップS17にて次のミュートグループg+1が最後のミュートグループ4を超えるか否かが判定される。ここで、次のミュートグループg+1が最後のミュートグループ4を超えていないと判定された場合は、ステップS12に戻り、ステップS12ないしステップS17の処理が再度行われる。このステップS12ないしステップS17の処理は、次のミュートグループg+1が最後のミュートグループ4を超えるまで繰り返し行われる。
また、ステップS12にてMUTE(g)が“0”でミュートグループgがオフされていると判定されると、ミュートされていないことから当該xchの係数更新を行う必要がないので、ステップS13ないしステップS15の処理はスキップされてステップS16へジャンプする。さらに、ステップS13にてxchはミュートグループgに属していないと判定された場合は、当該xchの係数更新を行う必要がないことから、ステップS14,S15の処理はスキップされる。さらにまた、ステップS14にてAtt(g)の値がattxの値より大きい(減衰量が小さい)と判定された場合は、ステップS15の処理はスキップされてattx(g)の値は更新されない。
ここで、ステップS12ないしステップS17の処理が繰り返し行われて、次のミュートグループg+1が最後のミュートグループ4を超えるとステップS17からステップS18へ進んで、レジスタvolxに、x chのフェーダ(62又は71)のボリュームレベルVol(x) [dB]にレジスタattxの値[dB]を加算した値が設定される。そして、ステップS19にてレジスタvolxの値に対応する係数を、信号処理部(DSP)15におけるx chの処理のうちの、前記特定ステップの係数としてDSP15に設定する。この場合、この場合、レジスタattxにはステップS14,S15の処理により、x chが属するすべてのミュートグループの減衰量のうちの最大の減衰量(つまみ4aが一番絞られたミュートグループの減衰量)が格納されており、この減衰量の最大値に応じて減衰された係数がx chの特定ステップに設定されることになる。ステップS19の処理が終了するとxchの係数更新ルーチンAの処理は終了する。なお、このxchの係数は上記した係数L1(i)あるいは係数L1(j)に相当する。また、ステップS10にてON(x)が“0”と判定されると、ステップS20に分岐してレジスタvolxに−∞[dB]の値(ゼロの係数に相当)が設定されステップS19に進むようになる。この場合、x chにおいては−∞[dB]の減衰量に対応する係数(=0)が設定されることから、x chが属するミュートグループのミュートがオンかオフかに関わらず、x chのオンSW(63又は72)からは、その後段に向けて無音の音響信号が出力される(そのchの音は出ない)。
次に、本発明の実施例の音響信号処理装置1でxchの係数更新ルーチンAに替えて実行されるxchの係数更新ルーチンBのフローチャートを図7に示す。
xchの係数更新ルーチンBのステップS30ないしステップS33の処理は、xchの係数更新ルーチンAのステップS10ないしステップS13の処理と同様とされているのでその説明は省略する。そして、ステップS33にてxchはミュートグループgに属すると判定された場合は、ステップS34にてミュートグループgのつまみ4aのパラメータAtt(g) [dB]がレジスタattxの値[dB]に加算されてレジスタattxに格納される。これにより、ステップ32ないしステップS36の処理がミュートグループ数だけ繰り返し行われると、レジスタattxの値は、x chが属する全てのミュートグループgについて、その各ミュートグループgの減衰量Att(g)を累算した累算値となる。また、ステップS35ないしステップS39の処理は、xchの係数更新ルーチンAのステップS16ないしステップS20の処理と同様とされているのでその説明は省略する。
xchの係数更新ルーチンBでは、ステップS34において、xchが属する各ミュートグループのつまみ4aで設定された減衰量が、前回のレジスタattxの値に加算されてレジスタattxに格納される。すなわち、ステップS37においては、レジスタvolxに、x chのフェーダ(62又は71)のボリュームレベルVol(x) [dB]にレジスタattxの値[dB]を加算した値が設定されるが、この場合のレジスタattxの値は、x chが属する全てのミュートグループgについて、その各ミュートグループgの減衰量Att(g)を累算した累算値となる。そして、ステップS38にてレジスタvolxの値に対応する係数を、信号処理部(DSP)15におけるx chの処理のうちの、前記特定ステップの係数としてDSP15に設定する。ステップS38の処理が終了するとxchの係数更新ルーチンBの処理は終了する。このように、x chの係数更新ルーチンBでは、x chが属するミュートグループのうちの、ミュートオンされているミュートグループの減衰量が全て効くので、複数のミュートグループがミュートオンされている場合のx chの減衰量は、係数更新ルーチンAにおける減衰量より大きな値となる。
次に、xchのフェーダ操作イベント処理のフローチャートを図8(a)に示す。x chのフェーダ操作イベント処理は、x chが割り当てられたchストリップ40のフェーダつまみ41cをユーザが操作したときに起動される。
xchのフェーダ操作イベント処理が起動されると、ステップS40にて、x chのフェーダ(62又は71)のパラメータVol(x)に、ユーザが操作したフェーダつまみ41cの位置に応じた減衰量[dB]が設定される。次いで、ステップS41にて、x chの係数更新ルーチンA(またはB)を実行することにより、変更されたパラメータVol(x)の値が、信号処理部15におけるx chの処理の特定ステップの係数L1(x)に反映されて、x chのフェーダ操作イベント処理は終了する。
次に、ミュートグループgのつまみ操作イベント処理のフローチャートを図8(b)に示す。ミュートグループgのつまみ操作イベント処理は、ミュートグループgのつまみ4aをユーザが操作したときに起動される。
ミュートグループgのつまみ操作イベント処理が起動されると、ステップS45にて、ミュートグループgのパラメータAtt(g)に、ユーザが操作したつまみ4aの位置に応じた減衰量[dB]が設定される。次いで、ステップS46にてミュートグループgのミュートボタン4bのパラメータMUTE(g)が確認されて“1”(オン)か“0”(オフ)かが判定される。ここで、MUTE(g)が“1”でミュートグループgがオンされていると判定されると、ステップS47に進みミュートグループgに属するchの係数更新ルーチンが実行される。ステップS46にてMUTE(g)が“0”でミュートグループgがオフされていると判定された場合、またはステップS47の処理が終了した場合は、ミュートグループgのつまみ操作イベント処理は終了する。
ミュートグループgのパラメータAtt(g)乃至パラメータMUTE(g)の値が変更され、その変更を信号処理部15の係数に反映すべきとき(例えば、上述したステップS47など)に実行される、ミュートグループgに属するchの係数変更ルーチンのフローチャートを図8(c)に示す。
ミュートグループgに属するchの係数更新ルーチンが起動されると、ステップS50にてミュートグループgに属する1つ目のchの番号がレジスタxに設定される。次いで、ステップS51にて、レジスタxに設定されたx chの係数更新ルーチンA(またはB)を実行することにより、変更されたパラメータAtt(g)乃至パラメータMUTE(g)の値が、信号処理部15における、ミュートグループgに属するx chの処理の特定ステップの係数L1(x)に反映される。ステップS51の処理が終了すると、ステップS52にてミュートグループgに属する次のchの番号がレジスタxに設定される。次いで、ステップS53にてレジスタxに設定された次のchがあるか否かが判定されて、レジスタxに設定された次のchがあると判定された場合は、ステップS51の処理が次のchに対して行われる。そして、繰り返しステップS51ないしステップS53の処理が行われて、ミュートグループgに属する最後のchに対してステップS51の処理が行われると、ステップS53にてレジスタxに設定された次のchがないと判定されて、ミュートグループgに属するchの係数更新ルーチンは終了する。
このようにして、ミュートグループgに属するchの係数更新ルーチンにおいては、ミュートグループgに属する全てのchについて、x chの係数更新ルーチンが実行される(ステップS51)。これにより、変更されたミュートグループgのパラメータAtt(g)乃至パラメータMUTE(g)の値は、信号処理部15における、ミュートグループgに属する全てのチャンネルxの処理の、特定ステップの係数L1(x)に反映される。
次に、xchのオンSW操作イベント処理のフローチャートを図9(a)に示す。x chのオンSW操作イベント処理は、x chが割り当てられたchストリップ40のオンSW41bが、ユーザにより操作される毎に起動される。
x chのオンSW操作イベント処理が起動されると、x chのオンSW(63又は72)のパラメータON(x)の値がステップS55にて反転される。すなわち、パラメータON(x)の値が”1”(オン)であった場合は”0”(オフ)に変更され、”0”(オフ)であった場合は”1”(オン)に変更される。次いで、ステップS56にて、x chの係数更新ルーチンA(またはB)を実行することにより、変更されたパラメータON(x)の値が、信号処理部15におけるx chの処理の特定ステップの係数L1(x)に反映されて、x chのオンSW操作イベント処理は終了する。
次に、ミュートグループgのミュートスイッチ操作イベント処理のフローチャートを図9(b)に示す。ミュートグループgのミュートスイッチ操作イベント処理は、ミュートグループgのミュートボタン4bが操作されたときに起動される。
ミュートグループgのミュートスイッチ操作イベント処理が起動されると、ステップS60にて、ミュートグループgのパラメータMUTE(g)の値が反転される。すなわち、パラメータMUTE(g)の値が”1”(オン)であった場合は”0”(オフ)に変更され、”0”(オフ)であった場合は”1”(オン)に変更される。次いで、ステップS61にて、図8(c)に示すミュートグループgに属するchの係数変更処理ルーチンを実行することにより、変更されたパラメータMUTE(g)の値が、信号処理部15における、ミュートグループgに属するxchの処理の特定ステップの係数L1(x)に反映されて、ミュートグループgのミュートスイッチ操作イベント処理は終了する。
以上説明した本発明の実施例にかかる音響信号処理装置において、ch係数更新ルーチンAとch係数更新ルーチンBの2つを示したが、もともとの「いくらか聞こえて欲しい」という要望からすると、ch係数更新ルーチンAのほうがより適している。これら2つの「ch係数更新ルーチン」は、その何れか1つをユーザが選択できるようにしてもよい。また、これら2つの「ch係数更新ルーチン」の折衷案として、ミュートオンされているグループ中で1番大きな減衰量に、2番目以降の減衰量を、その何割かに減じて合成(加算)するようにしてもよい。
また、本発明の実施例にかかる音響信号処理装置では、種々の減衰値をそれぞれデシベル([dB])で扱っていたが、リニアで扱うようにしてもよい。その場合、実施例において加算により行われていた合成は、それぞれ、乗算により行うように変更される。
さらに、本発明の実施例は音響信号処理装置としたが、本発明はこれに限ることはなく、複数チャンネルの処理を行う音響機器に広く適用できる。例えば、イコライザ、コンプレッサ、リバーブ、レコーダ、スピーカプロセッサ、サラウンドアンプ、ミキサエンジンなどに適用することができる。
1 音響信号処理装置、2 MUTE GROUP画面、3 チャンネル表示フィールド、3a 選択ボタン、3b CLEAR ALLボタン、3c SAFEボタン、4 MUTE GROUP MASTER画面、4a つまみ、4b ミュートボタン、10 CPU、11 フラッシュメモリ、12 RAM、13 その他I/O、14 波形I/O、15 信号処理部、16 表示器、17 電動フェーダ、18 操作子、19 バス、30 タッチパネル、31 ユーザ定義キー、32a ボタン、32b ボタン、33a〜33d ボタン、34 カーソル移動キー、35 増減キー、36 ロータリエンコーダ、37 エンターキー、40−1,40−2,40−3 chストリップ、40−9 STchストリップ、41a SELスイッチ、41b オンSW、41c フェーダつまみ、41d CUEスイッチ、50 A入力、51 D入力、52 入力パッチ、53 入力ch部、54 STバス、55 MIXバス、56 MIX出力ch部、57 ST出力ch部、58 出力パッチ、59 A出力、60 D出力、61 特性制御部、62 フェーダ、66 プリポストスイッチ、67 センドレベル調整器、68 センドスイッチ、70 特性制御部、71 フェーダ

Claims (3)

  1. それぞれ音響信号の特性を制御する複数のチャンネルを備えた音響信号処理装置であって、
    ユーザ操作に応じて、前記複数の各チャンネルの音量値を設定する音量設定部と、
    ユーザ操作に応じて、前記複数のチャンネルのうちの所望の1ないし複数チャンネルからなるグループを、複数作成するグループ作成部と、
    ユーザ操作に応じて、各グループに所望の減衰量を設定する減衰量設定部と、
    ユーザ操作に応じて、各グループの状態をオンまたはオフに設定するオンオフ設定部とを備え、
    前記複数の各チャンネルは、そのチャンネルが属するグループがオン状態にないとき、そのチャンネルの音響信号のレベルをそのチャンネルの音量値に応じて制御し、該グループがオン状態にあるとき、そのグループの減衰量だけそのチャンネルの音量値を減衰させた音量値を生成し、そのチャンネルの音響信号のレベルをその生成された音量値に応じて制御する音量制御部を備えていることを特徴とする音響信号処理装置。
  2. 前記複数のグループのうちの複数のグループを同時にオン状態とすることができ、
    前記各チャンネルの音量制御部は、そのチャンネルが属している複数のグループがオン状態にあるとき、そのオン状態にある複数のグループの複数の減衰量うち、最も大きい減衰量だけそのチャンネルの音量値を減衰させた減衰値を生成し、そのチャンネルの音響信号のレベルをその生成された減衰量に応じて制御することを特徴とする請求項1記載の音響信号処理装置。
  3. 前記複数のグループのうちの複数のグループを同時にオン状態とすることができ、
    前記各チャンネルの音量制御部は、そのチャンネルが属している複数のグループがオン状態にあるとき、そのオン状態にある複数のグループの複数の減衰量を加算合成し、その加算合成された減衰量だけそのチャンネルの音量値を減衰させた減衰値を生成し、そのチャンネルの音響信号のレベルをその生成された減衰量に応じて制御することを特徴とする請求項1記載の音響信号処理装置。
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