JP5201016B2 - オーディオ信号処理装置 - Google Patents

オーディオ信号処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5201016B2
JP5201016B2 JP2009056077A JP2009056077A JP5201016B2 JP 5201016 B2 JP5201016 B2 JP 5201016B2 JP 2009056077 A JP2009056077 A JP 2009056077A JP 2009056077 A JP2009056077 A JP 2009056077A JP 5201016 B2 JP5201016 B2 JP 5201016B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
channel
function
channels
group
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009056077A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010212933A (ja
Inventor
秀樹 萩原
昌明 岡林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2009056077A priority Critical patent/JP5201016B2/ja
Priority to US12/721,221 priority patent/US20100234971A1/en
Priority to EP10156052A priority patent/EP2228923A3/en
Publication of JP2010212933A publication Critical patent/JP2010212933A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5201016B2 publication Critical patent/JP5201016B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04HBROADCAST COMMUNICATION
    • H04H60/00Arrangements for broadcast applications with a direct linking to broadcast information or broadcast space-time; Broadcast-related systems
    • H04H60/02Arrangements for generating broadcast information; Arrangements for generating broadcast-related information with a direct linking to broadcast information or to broadcast space-time; Arrangements for simultaneous generation of broadcast information and broadcast-related information
    • H04H60/04Studio equipment; Interconnection of studios

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Stereophonic System (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Description

この発明は、2つ以上のチャンネルをまとめて一括操作する複数の機能からチャンネルを簡単に切り離せるオーディオ信号処理装置に関する。
従来、オーディオ信号処理装置の一つとして、多数のマイクロホンあるいは電気・電子楽器などから出力されるオーディオ信号のレベルや周波数特性を調整してミキシングし、パワーアンプに送り出すコンサートホール等で使用されるミキシング装置が知られている。ミキシング装置を操作するオペレータは、楽器の演奏音やボーカルの各オーディオ信号の音量や音色を、ミキシング装置における各種パネル操作子を操作することにより、演奏を最もふさわしく表現していると思われる状態に調整している。ミキシング装置は、入力信号系列として複数の入力チャンネルと該入力チャンネルから出力される信号をミキシングするバスと、ミキシングされた信号を出力する出力系列である出力チャンネルを備えている。各入力チャンネルはそれぞれ入力する信号の周波数特性やミキシングレベル等を制御して各ミキシングバスに出力し、各ミキシングバスはそれぞれ入力する信号をミキシングして対応する出力チャンネルに出力する。出力チャンネルからの出力は増幅されてスピーカ等から放音される。
特開2006−262079号公報
従来のミキシング装置においては、パネルに設けられているフェーダ、ノブやスイッチ等の操作子により設定された全パラメータを、シーンデータとしてシーンメモリ等にストアすることができる。シーンデータの各々にはシーン番号が付与されてストアされ、シーン番号を指定してリコール操作することにより、指定されたシーン番号のシーンデータが読み出され、そのシーンデータに応じた設定状態がミキシング装置で再現することができる。これにより、一度設定した会議室、宴会場、ミニシアターや多目的ホールまでの様々なシーンを再現することができるようになる。ところで、シーンリコールをする際に、あるチャンネルについてはパラメータ値をリコールしたくない場合がある。このような場合に備えて、従来は特定のチャンネルのパラメータをリコールしないリコールセーフ機能が設けられている。リコールセーフする場合は、リコールセーフ機能のエディット画面へ移行して、リコールセーフしたいチャンネルを選択してリコールセーフをセットすることで、シーンリコールされた際に当該チャンネルのパラメータがリコールされず変化しないようになる。
また、従来のミキシング装置においてはチャンネルリンク機能が備えられている。チャンネルリンクでは、2つ以上のチャンネルをリンクさせたチャンネルリンクグループが作成され、チャンネルリンクグループに属する複数のチャンネルのフェーダ操作やイコライザなどのパラメータを連動( リンク)させて操作することができる。すなわち、チャンネルリンクされたチャンネルの内の一つのチャンネルにおいてパラメータを操作すると、チャンネルリンクされた他のチャンネルにおける同じパラメータが連動して操作されるようになる。チャンネルリンクの設定は、シーンの一部として保存されるが、チャンネルリンクはリコールセーフの対象にはされておらず、シーンリコールすると、必ずリンクの状態が再現されるようになる。さらに、従来のミキシング装置においては、複数のチャンネルを1グループとするDCA(Digital Controlled Amplifire)グループと呼ばれるチャンネルグループを作成することができ、DCAグループに属している複数のチャンネルのレベル操作を一括して操作することができる機能を有している。さらにまた、複数のチャンネルを1グループとするミュートグループと呼ばれるチャンネルグループを作成することができ、ミュートグループに属している複数のチャンネルのオン/オフを一括して切り替えることができる機能を有している。
しかしながら、チャンネルに問題が発生してシーンリコールから問題の発生したチャンネルを切り離す際には、リコールセーフ機能のエディット画面へ移行して、問題のチャンネルにリコールセーフをセットして、シーンリコール機能から切り離す必要があった。また、チャンネルリンクされたチャンネルに問題が発生して、チャンネルリンク機能から問題が発生したチャンネルを切り離す際には、リコールセーフのセットとは別に、チャンネルリンク機能のエディット画面へ移行して、問題のチャンネルをチャンネルリンク機能から切り離すように設定する必要があった。さらに、DCAグループやミュートグループからチャンネルを切り離す場合も、その機能のエディット画面へ移行して切り離す必要があった。このように、問題発生後に安全な状態をセットするまでに大変な手間と時間がかかり、迅速に安全な状態をセットすることができないと云う問題点があった。
そこで、本発明は、複数のチャンネルの内の2つ以上のチャンネルをまとめて一括操作する複数の機能から、所望のチャンネルを簡単に切り離すことができるオーディオ信号処理装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のオーディオ信号処理装置は、複数のチャンネルの内の2つ以上のチャンネルをまとめて一括操作する複数の機能の1つずつを、チャンネルごとに設定することができ、1つのチャンネルに対して、機能から切り離すことができる切離スイッチが操作された際に、該切離スイッチに対応するチャンネルにおいて設定されている複数の機能の切り離しが一括して行われることを最も主要な特徴としている。
本発明によれば、1つのチャンネルに対して、機能から切り離すことができる切離スイッチが操作された際に、該切離スイッチに対応するチャンネルにおいて設定されている複数の機能の切り離しが一括して行われることから、複数のチャンネルの内の2つ以上のチャンネルをまとめて一括操作する複数の機能から、所望のチャンネルを簡単に切り離すことができるようになる。これにより、問題発生時に問題チャンネルの切り離しを簡単、迅速、正確に行うことができるようになり、問題発生時に迅速に安全な状態をセットでき、システムの安全性を高められるようになる。
本発明のオーディオ信号処理装置の実施例であるミキシング装置の構成を示すブロック図である。 本発明にかかるミキシング装置の信号処理部で行われるミキシング処理と、該ミキシング処理に接続された波形I/Oの入出力ポートの等価的な機能ブロック図である。 本発明にかかるミキシング装置のパネルの構成を示す図である。 本発明にかかるミキシング装置のパネルの一部を拡大して示す図である。 本発明にかかるミキシング装置のパネルにおけるチャンネルストリップの構成を拡大して示す図である。 本発明にかかるミキシング装置における表示器に表示されるアイソレイトアイコンの構成を示す図である。 本発明にかかるミキシング装置において実行されるアイソレイトスイッチ処理のフローチャートである。 本発明にかかるミキシング装置において設定されているアイソレイトフラグのテーブルを示す図である。 本発明にかかるミキシング装置において実行されるシーンリコール処理のフローチャートである。 本発明にかかるミキシング装置において実行されるチャンネルリンク処理のフローチャートである。
本発明のオーディオ信号処理装置の実施例であるミキシング装置の構成を示すブロック図を図1に示す。
図1に示す本発明の実施例に係るミキシング装置1において、ミキシング装置1の全体の動作を制御すると共に、パネルに設けられている各種操作子の操作に応じた制御信号を生成しているCPU(Central Processing Unit)10と、CPU10が実行するミキシング制御プログラム等の動作ソフトウェアが格納されている書き換え可能な不揮発性のフラッシュメモリ11と、CPU10のワークエリアや各種データ等が記憶されるRAM(Random Access Memory)12を備えている。このように、フラッシュメモリ11に動作ソフトウェアを格納することにより、フラッシュメモリ11内の動作ソフトウェアを書き換えることで、動作ソフトウェアをバージョンアップすることができる。また、ディジタルレコーダ等のその他の機器は、入出力インタフェースであるその他I/O 13を介してミキシング装置1に接続される。
表示器14は、後述する割当型ストリップに割り当てられた各チャンネルのパラメータを設定する設定画面を表示し、割当型ストリップにDCAグループが割り当てられた際には、DCAグループに属するチャンネルを表示するタッチパネルとされた液晶表示器とされている。電動フェーダ15は、入力チャンネルの信号あるいは出力チャンネルの信号のレベルを調整するフェーダであり、手動および電動によりレベル調整することができる。操作子16は、パネルに設けられているスイッチやノブ等の各種操作子や、タッチパネルとされている表示器14のタッチスイッチ等である。CPU10は、操作子16を走査することによってスイッチやノブあるいはタッチパネルのイベントを検出して、イベントのあった操作子16に対応するイベントを検出している。ミキシング装置1における全ての入力と全ての出力は波形I/O(波形データインタフェース)17により行われる。この波形I/O17は、アナログ信号が入力される複数のA入力ポートと、アナログ信号が出力される複数のA出力ポートと、外部からディジタル信号を入力すると共に外部へディジタル信号を出力する双方向とされている複数のD入力/D出力ポートとを備えている。
また、信号処理部(DSP)18は多数のDSP(Digital Signal Processor)を用いて構成されており、CPU10の制御の元でミキシング処理やエフェクト処理などを行っている。RAM12には、このミキシング処理やエフェクト処理を制御するための各種パラメータの、信号処理部18に設定されている現在値を記憶しているカレント領域がある。CPU10は、操作子16の操作に応じてRAM12のカレント領域に記憶しているパラメータの現在値を変更する。当該変更が行われた時には、変更後の現在値を信号処理部18へ新たに設定することによって、信号処理部18が行うミキシング処理やエフェクト処理の係数やアルゴリズムを制御する。この信号処理部18においてミキシング処理されたミキシング信号をレコーダ19に供給して記録することができると共に、レコーダ19から再生したミキシング信号を信号処理部18へ供給することができる。この場合、レコーダ19においてはミキシング信号を圧縮して記録し、再生したミキシング信号を伸張して出力することができるようにされている。なお、ミキシング装置1の各部はコントロールバス、アドレスバスおよびデータバスからなる通信バス20により相互にデータの授受を行っている。
次に、本発明にかかる図1に示す構成のミキシング装置1の信号処理部18で行われるミキシング処理と、該ミキシング処理に接続された波形I/O17の入出力ポートの等価的な機能ブロック図を図2に示す。
図2において、複数のアナログ入力ポート(A入力)30に入力された複数のアナログ信号は、波形I/O17に内蔵されているAD変換器によりディジタル信号に変換されて入力パッチ32に入力される。また、複数のディジタル入力ポート(D入力)31に入力された複数のディジタル信号は、そのまま入力パッチ32に入力される。入力パッチ32では、信号の入力元である複数の入力ポートの何れか1つの入力ポートを、例えば96チャンネルとされる複数の入力ch部33a,33b,・・・33nの各入力チャンネル毎に選択的にパッチ(結線)することができ、各入力チャンネルには、入力パッチ32でパッチされた入力ポートからの信号が供給される。
入力ch部33a〜33nにおける各入力チャンネルには、アッテネータ、イコライザ、コンプレッサやゲート、フェーダと、ミキシング(MIX)バス34a,34b,・・・34kへの送り出しレベルを調整するセンド調整部が備えられており、これらの入力チャンネルにおいて、周波数バランスやレベル制御およびMIXバス34a〜34kへの送出レベルが調整される。入力ch部33a〜33nから出力される96チャンネルのディジタル信号は、それぞれMIX1〜96の96本のMIXバス34a〜34kの1ないし複数に選択的に出力される。MIXバス34a〜34kにおいては、96本の各バスにおいて、96入力チャンネルのうちの任意の入力チャンネルから選択的に入力された1ないし複数のディジタル信号がミキシングされて、合計96チャンネルのミキシング出力が出力ch部35a,35b,・・・35mに出力される。これにより、96通りにミキシングされた96チャンネルのミキシング出力を得ることができる。
出力ch部35a〜35mにおける各出力チャンネルには、アッテネータ、イコライザ、コンプレッサ、フェーダが備えられており、これらの出力チャンネルにおいて、周波数バランスやレベル調整および出力パッチ36へ送出されるレベルが制御される。出力パッチ36では、信号の入力元である出力ch部35a〜35mからの96チャンネルのミキシング信号の何れか1つの出力チャンネルを、アナログ出力ポート部(A出力)37やディジタル出力ポート部(D出力)38の各出力ポート毎に選択的にパッチ(結線)することができ、各出力ポートには、出力パッチ36でパッチされた出力チャンネルからの信号が供給される。
また、複数のアナログ出力ポートを備えるアナログ出力ポート部(A出力)37へ供給されたディジタル出力信号は、波形I/O17に内蔵されているDA変換器によりアナログ出力信号に変換されてアナログ出力ポートから出力される。そして、アナログ出力ポート部(A出力)37から出力されるアナログ出力信号は、増幅されてメインのスピーカから放音される。さらに、このアナログ出力信号は出演者が耳に装着するインイヤーモニタに供給されたり、その出演者の近傍に置かれたステージモニタスピーカで再生される。また、複数のディジタル出力ポートを備えるディジタル出力ポート部(D出力)38から出力されるディジタルオーディオ信号は、レコーダや外部接続されたDAT等に供給されてディジタル録音することができるようにされている。
本発明にかかるミキシング装置1は、複数のチャンネルをまとめて、それらのパラメータを一括して調整する(1つの操作で複数のチャンネルのパラメータを同時に調整する)機能を有する。シーン機能、チャンネルリンク機能、DCAグループ機能、ミュートグループ機能が、この機能に該当する。以下、これらの機能を総称して一括調整機能と呼ぶ。
シーン機能とは、シーンデータとして記憶している各種のパラメータの変更値を一括して読み出し、読み出した変更値に基づいて、カレント領域に記憶されている各種のパラメータの現在値を一括で調整する(現在値を変更値へ変更する)機能である。シーン機能には、ユーザが指定したチャンネルやパラメータに対して、シーンデータの変更値で現在値を変更することなく現在値を保持するリコールセーフ機能がある。チャンネルリンク機能とは、複数のチャンネルを1つのリンクグループとしてまとめ、そのリンクグループに属するチャンネルの各種のパラメータの値を一括して調整する機能である。詳細には、リンクグループに属する或るチャンネルの或るパラメータの現在値が変更されたときに(例えば、チャンネルストリップ部にある当該或るチャンネル用のフェーダを使って、前記或るチャンネルの信号レベルの現在値が変更されたときに)、そのリンクグループに属する残りの他のチャンネルの当該或るパラメータの現在値を、或るチャンネルの変更後の現在値と同じ値(あるいは或るチャンネルの変更量を加味した値)に書き換える機能である。
DCAグループ機能とは、複数のチャンネルを1つのDCAグループとしてまとめ、そのDCAグループに属するチャンネルの信号レベルの値を一括して調整する機能である。詳細には、DCA用のフェーダ(割当型ストリップ部のフェーダ)を使って、DCAグループに属するすべてのチャンネルで共有するDCA信号レベルの値が変更されたときに、当該DCAグループに属するすべてのチャンネルについて、変更後のDCA信号レベルとチャンネルごとの信号レベルの現在値とから決定される値を、チャンネルごとの新たな信号レベルとして信号処理部18へ設定する機能である。DCA信号レベルの値が変更されたときに、カレント領域に記憶されている当該DCAグループに属する各チャンネルの信号レベルの現在値は書き換えられない。ミュートグループ機能とは、複数のチャンネルを1つのミュートグループとしてまとめ、そのミュートグループに属するチャンネルのミュートのオン/オフの状態を一括して調整する機能である。詳細には、或るミュートグループに対してミュートのオン/オフを切り替える指示を受けたときに(或るミュートグループ用のミュートスイッチが押されたときに)、そのミュートグループに属するすべてのチャンネルのミュートのオン/オフの現在値を、オンからオフ(あるいはオフからオン)へ書き換える機能である。
また、本発明にかかるミキシング装置1は、一時的に、或るチャンネルを当該チャンネルが属しているすべての一括調整機能から切り離す機能を有する。チャンネルを一括調整機能から切り離すとは、当該一括調整機能が実行された場合にその実行に伴うパラメータの調整を当該チャンネルに反映させないように設定すること、つまり、当該チャンネルについてはその実行に伴うパラメータの調整を無視あるいは無効化して、その実行に伴う影響を受けないように当該チャンネルを設定することである。以下、この機能をアイソレイト機能と呼ぶ。アイソレイト機能はチャンネルごとに設定することができる。アイソレイト機能がオンに設定されたチャンネルは、アイソレイト機能がオンされている間、当該チャンネルが属しているすべての一括調整機能から切り離される。また、当該チャンネルの一括調整機能に関する設定情報の内容が保持されたままで切り離される。つまり、切り離しが開始されたときに、RAM12に記憶されている各種の一括調整機能についての設定情報(シーン機能領域、チャンネルリンク機能領域、DCAグループ領域、ミュートグループ機能領域に記憶されている設定情報)は書き換えられない。
本発明にかかるミキシング装置1におけるパネルの構成を図3に示す。
図3に示すミキシング装置1のパネルには、右側の上部にタッチパネルとされている表示器14が設けられ、表示器14の下に選択チャンネル操作部50および割当型ストリップ部51とが設けられている。割当型ストリップ部51の右側には割当選択部52が設けられている。また、パネルの左半分の上側にはチャンネルストリップ部(上段)53が設けられ、その下側にチャンネルストリップ部(下段)54が設けられている。チャンネルストリップ部(上段)53とチャンネルストリップ部(下段)54とは、例えばそれぞれ32本ずつチャンネルストリップが設けられており、図示しないレイヤースイッチで選択された32個の入力チャンネルが1チャンネルストリップに1チャンネルずつ割り当てられる。チャンネルストリップ部(上段)53とチャンネルストリップ部(下段)54における各チャンネルストリップには、当該チャンネルストリップに割り当てられた入力チャンネルのボリュームを設定できるフェーダと、チャンネル番号やチャンネル名が表示される表示部と、その入力チャンネルを選択するSELスイッチおよびチャンネルをオン/オフするONスイッチと、アイソレイト機能の開始あるいは停止を指示するアイソレイトスイッチ(ISO)とが図示するように設けられている。
割当型ストリップ部51は主要なパラメータを制御することのできる16本のストリップ部からなり、割当型ストリップ部51には、16チャンネルを割当単位として入力チャンネルを割り当てることができると共に、最大16グループとされるDCAグループを割り当てることができるようにされている。表示器14はタッチパネルとされており、ストリップ表示部102および選択チャンネル表示部103が表示される。ストリップ表示部102の各ストリップには、その直下のストリップ部に割り当てられている入力チャンネルネルにおいてチャンネルストリップ部53,54では操作することのできない細かいパラメータの操作子が表示されている。その詳細については後述する。割当型ストリップ部51における各ストリップ部には割り当てられた入力チャンネル/DCAグループのレベル操作を行うフェーダと、チャンネル/グループ番号やチャンネル/グループ名が表示される表示部と、割り当てられたチャンネルを選択するSELスイッチおよびオン/オフするONスイッチとパラメータを設定するノブとが設けられている。割当型ストリップ部51への割り当ては割当選択部52により行える。図示する例では、第1入力チャンネルないし第96入力チャンネルを16チャンネルずつに分割して割り当てるスイッチ(1−16,17−32,33−48,49−64,65−80,81−96)と、最大16グループとされたDCAグループを割り当てるDCAスイッチとが、割当選択部52に設けられている。
ここで、チャンネルストリップ53,54より右側のパネルを拡大して図4に示し、この図に基づいて説明する。なお、図4における表示器14の表示態様は、割当型ストリップ部51に第1入力チャンネル(CH1)ないし第16入力チャンネル(CH16)が、割り当てられた場合の表示態様とされている。
割当選択部52におけるスイッチ(1−16)を操作するとCH1〜CH16が割当型ストリップ部51における16本の各割当型ストリップ51−1,51−2,・・・・51−16にそれぞれ割り当てられ、各割当型ストリップ51−1〜51−16における表示部65には、割り当てられた入力チャンネルの番号が表示される。16本の割当型ストリップ51−1〜51−16の構成は同様とされており、割当型ストリップ51−1〜51−16にはパラメータの値を設定する調整ノブ62と、各割当型ストリップに割り当てられた入力チャンネルをオン/オフするONスイッチ63と、割り当てられた入力チャンネルを選択するSELスイッチ64と、チャンネル番号やチャンネル名が表示される表示部65と、割り当てられた入力チャンネルのレベルを設定できるフェーダ摘みを備えるフェーダ66とが設けられている。調整ノブ62で設定するパラメータはストリップ表示部102において選択することができる。
図示するように縦に細長く形成されている16本の割当型ストリップ51−1〜51−16を延伸するように、ストリップ表示部102に16本の対応するストリップ102−1,102−2,・・・102−16が表示され、各ストリップ102−1〜102−16には割り当てられた入力チャンネルの番号が表示される。ストリップ102−1〜102−16における各ストリップにはイコライザのパラメータに対応するノブのアイコンが複数表示されている。このイコライザの構成は、選択チャンネル操作部50に設けられているEQノブ50aと同様の機能のノブ構成とされており、EQノブ50aにはHIGHバンドとHIGH MIDバンドとLOW MIDバンドとLOWバンドの4つの周波数帯域に分割した各バンドの選択度(Q)とゲイン(G)とをそれぞれ設定するノブが合計8個設けられており、ストリップ102−1〜102−16には対応するノブのアイコンが表示されている。この場合、タッチパネルとされているストリップ102−1〜102−16において、設定したいパラメータのノブアイコンにタッチするとそのパラメータが選択されて、当該ストリップの直下に設けられている割当型ストリップ51−1〜51−16における調整ノブ62により当該選択されたパラメータを操作できるようになる。
また、チャンネルストリップ部(上段)53とチャンネルストリップ部(下段)54に設けられているいずれかのチャンネルストリップにおけるSELスイッチを操作すると、操作されたSELスイッチが設けられているチャンネルストリップに割り当てられている入力チャンネルが選択されたチャンネルとして選択チャンネル表示部103および選択チャンネル操作部50に割り当てられる。あるいは、割当型ストリップ51−1〜51−16におけるSELスイッチ64のいずれかを操作すると、操作されたSELスイッチ64が設けられている割当型ストリップ51−1〜51−16に割り当てられている入力チャンネルが選択チャンネル表示部103および選択チャンネル操作部50に割り当てられる。すると、選択チャンネル表示部103における図示しない操作子により選択された入力チャンネルのパラメータを操作することができると共に、選択チャンネル表示部103における表示アイコン(Safe)103bに、選択されたチャンネルにおけるリコールセーフのオン/オフ状態が表示される。さらに、選択チャンネル表示部103に表示されているアイソレイトスイッチアイコン(ISO)103aにタッチすると選択された入力チャンネルに対してアイソレイト機能が開始される。
さらにまた、選択チャンネル操作部50において、選択された入力チャンネルのイコライザのパラメータを8個のEQノブ50aにより設定できると共に、4個のエフェクトノブ50bによりコンプレッサやディレイのパラメータを設定できるようになる。そして、選択チャンネル操作部50に設けられている表示素子(Safe)50dに、選択されたチャンネルにおけるリコールセーフのオン/オフ状態が表示される。さらに、選択チャンネル操作部50におけるアイソレイトスイッチ(ISO)50cを操作すると選択された入力チャンネルに対してアイソレイト機能が開始される。なお、表示アイコン(Safe)103bおよびアイソレイトスイッチアイコン(ISO)103aと、表示素子(Safe)50dおよびアイソレイトスイッチ(ISO)50cとの一方を省略するようにしてもよい。
ここで、チャンネルストリップ部53,54に設けられている合計64本のチャンネルストリップの構成は同様とされており、その構成が拡大されて図5に示されている。
図5に示すチャンネルストリップ70には、一括調整機能から、チャンネルストリップ70に割り当てられたチャンネルを切り離すアイソレイトスイッチ(ISO)71と、チャンネルストリップ70に割り当てられた入力チャンネルをオン/オフするONスイッチ72と、割り当てられた入力チャンネルを選択するSELスイッチ73と、チャンネル番号やチャンネル名が表示される表示部74と、割り当てられた入力チャンネルのレベルを設定できるフェーダ摘み75aを備えるフェーダ75とが設けられている。チャンネルストリップ70におけるアイソレイトスイッチ(ISO)71を操作すると選択された入力チャンネルに対してアイソレイト機能が開始される。また、ONスイッチ72を操作してオフすると、操作されたONスイッチ72が設けられているチャンネルストリップ70に割り当てられている入力チャンネルからMIX バス34a〜34kには一切信号が送られなくなる。さらにまた、フェーダ75におけるフェーダ摘み75aを上下に操作すると、操作に応じて当該フェーダ75が設けられているチャンネルストリップ70に割り当てられている入力チャンネルのボリューム値が操作される。
ところで、表示器14の選択チャンネル表示部103に表示アイコン(Safe)103bおよびアイソレイトスイッチアイコン(ISO)103aを表示する替わりに、表示器14の任意の箇所に図6に示すアイソレイトアイコン104を固定的に表示するようにしてもよい。アイソレイトアイコン104は、図6に示すようにアイソレイトスイッチ部(ISO)104aと、チャンネル選択部(CH)104bとから構成されている。そして、アップ/ダウンボタン104cを操作して所望のチャンネルのチャンネル番号をチャンネル選択部(CH)104bに表示させ、アイソレイトスイッチ部(ISO)104aにタッチする。これにより、チャンネル選択部(CH)104bに表示されて選択されたチャンネルに対してアイソレイト機能が開始される。
次に、ミキシング装置1の制御部とされるCPU10が実行するアイソレイトスイッチ処理のフローチャートを図7に示す。説明を簡単にするために、本実施例では、アイソレイト機能の処理対象となる一括調整機能をシーン機能とチャンネルリンク機能の2つとして説明する。アイソレイトスイッチ処理は、チャンネルストリップ70に設けられているアイソレイトスイッチ(ISO)71、選択チャンネル操作部50に設けられているアイソレイトスイッチ(ISO)50cが操作されたり、選択チャンネル表示部103に設けられているアイソレイトスイッチアイコン(ISO)103aにタッチされた際に起動される。
アイソレイトスイッチ処理が起動されると、ステップS10にて操作あるいはタッチされたアイソレイトスイッチ(ISO)50c,71あるいはアイソレイトスイッチアイコン(ISO)103aに割り当てられているチャンネルが処理対象として決定され、処理対象のチャンネルについて、後述する図8におけるアイソレイトのフラグのオン/オフ状態が現在と反対の状態へ(現在がオンならオフへ、現在がオフならオンへ)切り替えられる。ここで、オンからオフへ切り替えられた場合は処理対象のチャンネルについて起動していたアイソレイト機能が停止されることになり、オフからオンへ切り替えられた場合は処理対象のチャンネルについて新たにアイソレイト機能を開始することになる。次いで、処理対象のチャンネルに新たに設定されたフラグの状態がオフか否かがステップS11にて判断される。ここで、処理対象のチャンネルに新たに設定されたフラグの状態がオフと判断された場合は、アイソレイト機能の停止が指示されたと判断して、処理対象となる一括調整機能それぞれについてアイソレイト終了処理を行う。シーン機能についてはアイソレイト終了処理として実行する処理はない。チャンネルリンク機能についてはアイソレイト終了処理として実行する処理があり、ステップS12に進み、RAM12のチャンネルリンク領域に記憶されている設定情報を参照して、処理対象のチャンネルがチャンネルリンクグループに属しており、チャンネルリンクされているかが調べられる。そして、調べた結果、処理対象のチャンネルがチャンネルリンクされているか否かがステップS13にて判断される。
ここで、処理対象のチャンネルがチャンネルリンクされていると判断された場合は、チャンネルリンク機能についてのアイソレイト終了処理としてステップS14の処理を実行する。そこで、ステップS14に進み処理対象のチャンネルにチャンネルリンクされている他のチャンネルの1つを、チャンネルリンク領域に記憶されている設定情報を参照して抽出する。抽出したチャンネルの各種のパラメータのうち、チャンネルリンクされている複数のチャンネル間で、その現在値を同一とするように調整する種類のパラメータを抽出し、当該パラメータの現在値をコピーして、コピーした値を処理対象のチャンネルの当該パラメータの現在値へ上書きする。ここで、各種のパラメータのうち、チャンネルリンクされている複数のチャンネル間で、その現在値を同じ増減量だけ調整する種類のパラメータについては何らの処理も行わない。そして、ステップS14におけるチャンネルリンク機能についてのアイソレイト終了処理が完了した後、あるいは、ステップS13にて処理対象のチャンネルがチャンネルリンクされていないと判断された場合、アイソレイトスイッチ処理は終了する。また、ステップS11にて処理対象のチャンネルに新たに設定されたフラグの状態がオンと判断された場合は、アイソレイト機能の開始が指示されたと判断して、処理対象となる一括調整機能それぞれについてアイソレイト機能の開始処理を行う。しかし、シーン機能とチャンネルリンク機能はいずれもアイソレイト開始処理として実行する処理がないため、なんらの処理もすることなくアイソレイトスイッチ処理を終了する。
上記したアイソレイトスイッチ処理が行われることにより、各チャンネルにアイソレイトの状態を示すフラグが設定されるようになる。設定された各チャンネルのアイソレイトフラグの状態はテーブルに格納され、アイソレイト機能に関する設定情報としてRAM12のアイソレイト機能領域に記憶される。このテーブルの一例を図8に示す。テーブルは、各チャンネルのチャンネル番号と、チャンネル番号に対応するオン/オフのいずれかとされたアイソレイトフラグから構成されている。図8に示す例では、チャンネル1,2,4,・・・,96のアイソレイトフラグがオフとされており、これらのチャンネルにおいてチャンネルリンクグループ、DCAグループやミュートグループの機能が設定されていた場合は、それらの機能が有効になっていると共に、シーンリコール時に処理対象のチャンネルのパラメータがリコールされるようになる。また、残るチャンネルにおいてはアイソレイトフラグがオンとされており、これらのチャンネルにおいてはリコールセーフされると共に、設定されているチャンネルリンクグループ、DCAグループやミュートグループから一括してチャンネルが切り離されている。
ここで、シーン機能の動作について説明する。ユーザによってシーンストアが指示されると、RAM12のカレント領域に記憶されているパラメータのうち、ミキシング装置1の信号処理部18を制御する全てのパラメータの現在値を1つのシーンデータにまとめて、シーン機能に関する設定情報としてRAM12のシーン機能領域に記憶する。シーン機能領域には、複数個のシーンデータを記憶でき、それぞれのシーンデータは固有のシーン番号を持つ。また、リコールセーフ機能の制御対象としてユーザが指定したチャンネルやパラメータを表す情報も、シーン機能に関する設定情報として記憶される。
次に、ミキシング装置1の制御部とされるCPU10が実行するシーンリコール処理のフローチャートを図9に示す。
シーン番号を指定してリコール操作することにより、シーンリコール処理が起動される。リコール操作は、表示器14にシーンリコールの設定画面を表示してシーン番号を選択してリコールボタンにタッチしたり、パネルに設けられている図示しないリコールキーを操作することにより行われる。シーンリコール処理が起動されると、指示されたシーンデータをステップS20にてシーンリコールで用いるデータとして設定する。次いで、ステップS21にてアイソレイトされているチャンネルを図8に示すテーブルのアイソレイトフラグの状態を参照して特定し、アイソレイトされているチャンネルをシーンリコールから切り離すよう設定する。そして、ステップS21における設定を踏まえて、シーンリコールを開始する。これにより、シーンリコールされた際にアイソレイトされたチャンネルのパラメータはリコールされず、その現在値が設定されたシーンデータに基づいて変化しないようになる。また、リコールセーフ機能をミキシング装置1が有している場合は、シーンリコール処理において、リコールセーフされているチャンネルを特定し、リコールセーフされているチャンネルをシーンリコールから切り離すように設定することで、リコールセーフ機能が設定されているチャンネルのパラメータはシーンリコール時にリコールされない、つまり、その現在値を設定されているシーンデータに基づいて変化しないようにする。そして、アイソレイトされているチャンネルおよびリコールセーフされているチャンネル以外の残りのチャンネルについては、それらのチャンネルのパラメータがリコールされ、その現在値が設定されているシーンデータに基づいて変化するようになる。
また、チャンネルリンク機能の動作について説明する。ユーザによってチャンネルリンクする複数のチャンネルが指示されると、指示された複数のチャンネルを1つのまとまり(1つのチャンネルリンクグループ)としてチャンネルリンクすることを表す情報を、チャンネルリンク機能に関する設定情報としてRAM12のチャンネルリンク機能領域に記憶する。ちなみに、チャンネルリンク機能領域に記憶できるチャンネルリンクグループの数は1つに限られるものではない。チャンネルリンク機能では、現在値のチャンネルリンクの方法によって、パラメータが2種類に分けられている。1つ目は、チャンネルリンクされている複数のチャンネル間で、その現在値を同一とするように調整する種類のパラメータであり、2つ目は、チャンネルリンクされている複数のチャンネル間で、その現在値を同じ増減量だけ調整する種類のパラメータである。パラメータの現在値をチャンネルリンクするときには、処理対象のパラメータの種類に応じたいずれか一方の方法で、チャンネルリンクグループに属する各チャンネルの当該パラメータの現在値を変更する。
次に、ミキシング装置1の制御部とされるCPU10が実行するチャンネルリンク処理のフローチャートを図10に示す。
チャンネルストリップ部53,54に設けられているいずれかのチャンネルストリップにおける操作子が操作された際にチャンネルリンク処理が起動され、ステップS30にて操作された操作子が設けられているチャンネルストリップに割り当てられているチャンネルのアイソレイトの状態が確認される。この場合、図8に示すテーブルが参照されて当該チャンネルのアイソレイトフラグのオン/オフ状態が確認される。次いで、ステップS31にてチャンネルストリップに割り当てられているチャンネルのアイソレイトフラグがオンか否かが判断される。ここで、当該チャンネルのアイソレイトフラグがオンと判断された場合は、チャンネルリンクグループから当該チャンネルは切り離されることからステップS32へ進む。ステップS32では、操作された操作子が設けられているチャンネルストリップに割り当てられているチャンネルについて、操作された操作子に対応する処理対象のパラメータの現在値を、今回の操作内容に基づいて変更し、チャンネルリンク処理は終了する。これにより、アイソレイトフラグがオンとされているチャンネルが割り当てられているチャンネルストリップにおける操作子を操作すると、当該チャンネルがチャンネルリンクグループに属していても、当該チャンネルにおいてだけ操作された操作子に対応するパラメータの値が変更されるようになる。
また、ステップS31にてチャンネルストリップに割り当てられているチャンネルのアイソレイトフラグがオフと判断された場合は、チャンネルリンク機能が有効とされていることから、ステップS33に分岐して、RAM12のチャンネルリンク機能領域に記憶されている設定情報を参照して、操作された操作子が設けられているチャンネルストリップに割り当てられているチャンネルがチャンネルリンクグループに属しているかが確認される。そして、ステップS34にて当該チャンネルがチャンネルリンクグループに属しているか否かが判断される。ここで、当該チャンネルがチャンネルリンクグループに属していると判断された場合は、ステップS35に進み、RAM12のチャンネルリンク機能領域に記憶されている設定情報を参照して、当該チャンネルと同じチャンネルリンクグループに属しているチャンネルを全て抽出する。そして、抽出したチャンネルの全てについて、アイソレイトの状態がステップS36にて確認される。この場合、図8に示すテーブルが参照されて抽出された各チャンネルのアイソレイトフラグのオン/オフ状態が確認され、抽出されたチャンネルのうち、アイソレイトフラグがオフとされているチャンネルがステップS37にて抽出される。次いでステップS38にて、ステップS37で抽出された全てのチャンネルにおいて、操作された操作子に対応する処理対象のパラメータの現在値を今回の操作内容に基づいて変更する。
次いで、ステップS32に進み操作された操作子が設けられているチャンネルストリップに割り当てられているチャンネルについて、操作された操作子に対応する処理対象のパラメータの現在値を、今回の操作内容に基づいて変更し、チャンネルリンク処理は終了する。これにより、アイソレイトフラグがオフとされているチャンネルが割り当てられているチャンネルストリップにおける操作子を操作すると、当該チャンネルと同じチャンネルリンクグループに属しているチャンネルであってアイソレイトフラグがオフとされているチャンネルにおける操作された操作子に対応するパラメータの値が連動して変更されるようになる。ステップS34にて当該チャンネルがチャンネルリンクグループに属していないと判断された場合は、ステップS31でYESと判断された場合と同じように、ステップS32へ進み操作された操作子が設けられているチャンネルストリップに割り当てられているチャンネルのみについて、操作された操作子に対応する処理対象のパラメータの現在値を、今回の操作内容に基づいて変更する。
なお、ここでは説明をわかりやすくするために、チャンネルストリップにおける操作子が操作されたときに限定して、図10のチャンネルリンク処理を説明したが、このチャンネルリンク処理はいずれかのチャンネルのいずれかのパラメータに対してその現在値の変更が指示されたときに起動するものである。
ここで、DCAグループ機能の動作について説明する。ユーザによってDCAグループにまとめる複数のチャンネルが指示されると、指示された複数のチャンネルを1つのDCAグループとすることを表す情報を、DCAグループ機能に関する設定情報としてRAM12のDCAグループ機能領域に記憶する。DCAグループは複数個つくることができる。DCAグループ機能がアイソレイト機能の処理対象とされている場合、DCAグループに属するチャンネルに対してアイソレイト機能の開始が指示されると(図7において、処理対象のチャンネルがDCAグループに属するチャンネルであることを確認した後に、ステップS11でNOと判断された場合)、DCAグループ機能についてのアイソレイト開始処理を実行する。このアイソレイト開始処理では、RAM12のカレント領域に記憶されている当該チャンネルのレベルの現在値を信号処理部18へ新たに設定する。これにより、当該チャンネルのレベルが、DCA信号レベルを加味していた値からDCA信号レベルを加味しない値へ変更されることになる。また、DCAグループに属するチャンネルに対してアイソレイト機能の終了が指示されると(図7において、処理対象のチャンネルがDCAグループに属するチャンネルであることを確認した後に、ステップS11においてYESと判断された場合)、DCAグループ機能についてのアイソレイト終了処理を実行する。このアイソレイト終了処理では、RAM12のカレント領域に記憶されている当該チャンネルのレベルの現在値に、当該チャンネルが属しているDCAグループのDCA信号レベルの現在値を加味したレベルを信号処理部18へ新たに設定する。これにより、当該チャンネルのレベルが、DCA信号レベルを加味していなかった値からDCA信号を加味した値へ変更されることになる。
次いで、割当型ストリップ部51のフェーダを使ってDCAグループのDCA信号レベルが変更されたときの動作を説明する。フェーダの操作が検出されると、当該割当型ストリップに割り当てられているDCAグループに属するチャンネルのうち、アイソレイトフラグがオフされているチャンネルを抽出する。この抽出は、RAM12のDCAグループ機能領域に記憶されている設定情報と図8に示すテーブルを参照して行う。そして、抽出されたすべてのチャンネルについて、当該チャンネルのレベルの現在値にDCA信号レベルの新たな値を加味して、当該値を信号処理部18へ設定する。DCAグループに属するチャンネルのうち、抽出されなかったチャンネルは、アイソレイト機能によってDCAグループ機能から切り離されているため、DCAグループ機能の影響を受けないことになる。
次に、ミュートグループ機能の動作について説明する。ユーザによってミュートグループにまとめる複数のチャンネルが指示されると、指示された複数のチャンネルを1つのミュートグループとすることを表す情報を、ミュートグループ機能に関する設定情報としてRAM12のミュートグループ機能領域に記憶する。ミュートグループは複数個つくることができる。ミュートグループ機能がアイソレイト機能の処理対象とされている場合、ミュートグループに属するチャンネルに対してアイソレイト機能の開始が指示されると(図7において、処理対象のチャンネルがミュートグループに属するチャンネルであることを確認した後に、ステップS11でNOと判断された場合)、ミュートグループ機能についてのアイソレイト開始処理を実行する。また、ミュートグループに属するチャンネルに対してアイソレイト機能の終了が指示されると(図7において、処理対象のチャンネルがミュートグループに属するチャンネルであることを確認した後に、ステップS11においてYESと判断された場合)、ミュートグループ機能についてのアイソレイト終了処理を実行する。しかし、ミュートグループ機能ではアイソレイト開始処理あるいはアイソレイト終了処理として実行する処理がないため、なんらの処理も行わない。
次いで、ミュートグループ用のミュートスイッチを使ってミュートのオン/オフが切り替えられたときの動作を説明する。ミュートスイッチの操作が検出されると、当該ミュートスイッチに割り当てられているミュートグループに属するチャンネルのうち、アイソレイトフラグがオフされているチャンネルを抽出する。この抽出は、RAM12のミュートグループ機能領域に記憶されている設定情報と図8に示すテーブルを参照して行う。そして、抽出されたすべてのチャンネルについて、当該チャンネルのミュートの現在値を反対の値に書き換えて(現在値がオンならオフへ、オフならオンへ書き換えて)、新たな値を信号処理部18へ設定する。ミュートグループに属するチャンネルのうち、抽出されなかったチャンネルは、アイソレイト機能によってミュートグループ機能から切り離されているため、ミュートグループ機能の影響を受けないことになる。
以上説明した本発明において、チャンネルストリップ部には、入力チャンネルを割り当てるようにしたが、出力チャンネルも同様にして32チャンネルずつ割り当てることができる。また、割当型ストリップ部には入力チャンネルやDCAグループを割り当てられるようにしたが、出力チャンネルを割り当てるようにしても良い。出力チャンネルを、チャンネルストリップ部あるいは割当型ストリップ部に割り当てた場合は、入力チャンネルに行えた操作と同様の操作を出力チャンネルに対して行えるようになる。
また、チャンネルストリップ部は32本ずつのチャンネルストリップを2段に設けていたが、任意の本数のチャンネルストリップを2段に設けるようにしても良い。また、割当型ストリップ部に設けられているストリップ部の本数も任意の本数とすることができる。この場合、DCAグループの設定可能な最大グループ数は、設けられたストリップ部の本数と同じとされる。
尚、アイソレイトフラグのオン/オフ状態を切り替える指示、つまり、アイソレイト機能の開始あるいは終了を指示する方法は、以上説明した、チャンネルごとに用意された操作子を使ってチャンネルごとに指示を行う方法には限られない。チャンネルを特定してそのチャンネルに対してアイソレイト機能の開始あるいは終了を指示できる方法であればどのような方法でもよい。例えば、チャンネルを特定する操作子と開始あるいは終了を指示する操作子を別々に用意したり、あるいは、複数のチャンネルを特定しておいてそれらのチャンネルに対して同時に開始あるいは終了を指示するようにしてもよい。
また、アイソレイト機能において切り離しの対象とする一括調整機能の種類や数は上述した実施例のものに限られない。複数(2つ以上)の一括調整機能を1つの操作で同時に切り離せるものであればよい。例えば、シーン機能とチャンネルリンク機能に加えてDCAグループ機能やミュートグループ機能についても同時に切り離しを行うようにしたり、あるいは、複数ある一括調整機能の中から切り離す機能をユーザが選択し、アイソレイト機能の開始が指示されたときには、当該ユーザが選択した(複数の)一括調整機能から処理対象のチャンネルを切り離すようにしてもよい。
1 ミキシング装置、10 CPU、11 フラッシュメモリ、12 RAM、13 その他 I/O、14 表示器、15 電動フェーダ、16 操作子、17 波形 I/O、18 信号処理部、19 レコーダ、20 通信バス、30 アナログ入力ポート、31 デジタル入力ポート、32 入力パッチ、33a〜33n 入力ch部、34a〜34k MIXバス、35a〜35m 出力ch部、36 出力パッチ、37 アナログ出力ポート部、38 ディジタル出力ポート部、50 選択チャンネル操作部、50a EQノブ、50b エフェクトノブ、50c アイソレイトスイッチ、50d 表示素子、51 割当型ストリップ部、51−1〜51−16 割当型ストリップ、52 割当選択部、53 チャンネルストリップ部、54 チャンネルストリップ部、62 調整ノブ、63 ONスイッチ、64 SELスイッチ、65 表示部、66 フェーダ、70 チャンネルストリップ、71 アイソレイトスイッチ、72 ONスイッチ、73 SELスイッチ、74 表示部、75 フェーダ、75a フェーダ摘み、102 ストリップ表示部、102−1〜102−16 ストリップ、103 選択チャンネル表示部、104 アイソレイトアイコン、104a アイソレイトスイッチ部、104b チャンネル選択部、104c アップ/ダウンボタン

Claims (1)

  1. チャンネルごとに設定されたパラメータに従って、複数のチャンネルにおける信号にそれぞれ信号処理を行う信号処理部と、
    前記複数のチャンネルの内の2つ以上のチャンネルをまとめて一括操作する複数の機能の1つずつを、チャンネルごとに設定することのできる機能設定部と、
    チャンネルに対して、前記機能から切り離すことができる切離スイッチとを備え、
    前記切離スイッチが前記機能から切り離すように操作された際に、該切離スイッチに対応するチャンネルにおいて設定されている前記複数の機能の切り離しが一括して行われることを特徴とするオーディオ信号処理装置。
JP2009056077A 2009-03-10 2009-03-10 オーディオ信号処理装置 Expired - Fee Related JP5201016B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009056077A JP5201016B2 (ja) 2009-03-10 2009-03-10 オーディオ信号処理装置
US12/721,221 US20100234971A1 (en) 2009-03-10 2010-03-10 Audio signal processing apparatus
EP10156052A EP2228923A3 (en) 2009-03-10 2010-03-10 Audio signal mixer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009056077A JP5201016B2 (ja) 2009-03-10 2009-03-10 オーディオ信号処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010212933A JP2010212933A (ja) 2010-09-24
JP5201016B2 true JP5201016B2 (ja) 2013-06-05

Family

ID=42110103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009056077A Expired - Fee Related JP5201016B2 (ja) 2009-03-10 2009-03-10 オーディオ信号処理装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20100234971A1 (ja)
EP (1) EP2228923A3 (ja)
JP (1) JP5201016B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20080192071A1 (en) * 2007-02-12 2008-08-14 Tektronix, Inc. Automatic Formation of Groups of Channels
JP5998477B2 (ja) * 2011-12-28 2016-09-28 ヤマハ株式会社 コントローラーおよび音響信号処理システム
DE102012217488A1 (de) * 2012-09-26 2014-03-27 Wolfgang Rein Verfahren und Vorrichtung zum Koppeln von Parametern von Audiosignalen
US9373245B2 (en) * 2013-02-22 2016-06-21 Cooper Technologies Company Smart notification appliances
JP5713042B2 (ja) * 2013-03-25 2015-05-07 ヤマハ株式会社 デジタルオーディオミキシング装置及びプログラム
JP7400341B2 (ja) * 2019-10-24 2023-12-19 ティアック株式会社 ミキシングコンソール

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2630651B2 (ja) * 1989-07-26 1997-07-16 ヤマハ株式会社 フェーダ装置
US6839441B1 (en) * 1998-01-20 2005-01-04 Showco, Inc. Sound mixing console with master control section
US20040013272A1 (en) * 2001-09-07 2004-01-22 Reams Robert W System and method for processing audio data
JP3800139B2 (ja) * 2002-07-09 2006-07-26 ヤマハ株式会社 レベル調節方法、プログラムおよび音声信号装置
JP3882190B2 (ja) * 2002-07-15 2007-02-14 ヤマハ株式会社 レベル調整装置
JP2004064684A (ja) * 2002-07-31 2004-02-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 音響調整装置
JP3800153B2 (ja) * 2002-09-06 2006-07-26 ヤマハ株式会社 設定更新装置および設定更新プログラム
EP1513277A3 (en) * 2003-09-04 2006-01-04 Yamaha Corporation Apparatus and program for setting signal controlled variables for controlling signals of a plurality of channels
JP4321259B2 (ja) * 2003-12-25 2009-08-26 ヤマハ株式会社 ミキサ装置およびミキサ装置の制御方法
EP1596395A3 (en) * 2004-05-07 2007-02-07 Yamaha Corporation Signal level adjustment apparatus and control method for the adjustment apparatus
EP1703652A3 (en) * 2005-03-17 2012-09-26 Yamaha Corporation Audio mixing console
JP4501746B2 (ja) * 2005-03-25 2010-07-14 ヤマハ株式会社 ミキサ装置及びそのコンピュータプログラム
EP2456103B1 (en) * 2005-03-31 2016-12-28 Yamaha Corporation Digital mixer with user-friendly display control
JP4449865B2 (ja) * 2005-09-05 2010-04-14 ヤマハ株式会社 ディジタル・オーディオ・ミキサ
JP4930113B2 (ja) * 2007-03-08 2012-05-16 ヤマハ株式会社 音響信号処理装置
JP4380746B2 (ja) * 2007-07-23 2009-12-09 ヤマハ株式会社 ディジタルミキサ

Also Published As

Publication number Publication date
US20100234971A1 (en) 2010-09-16
JP2010212933A (ja) 2010-09-24
EP2228923A3 (en) 2012-02-29
EP2228923A2 (en) 2010-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8098850B2 (en) Digital mixer
JP4321259B2 (ja) ミキサ装置およびミキサ装置の制御方法
JP5201016B2 (ja) オーディオ信号処理装置
JP6693569B2 (ja) ミキサ、ミキサの制御方法およびプログラム
JP2017188899A (ja) 音信号処理装置の制御方法、音信号処理装置及びプログラム
EP2506466A2 (en) Audio signal processing apparatus
US8503698B2 (en) Mixing apparatus
JP5861467B2 (ja) 音響信号処理システム
JP2013110585A (ja) 音響機器
JP6056195B2 (ja) 音響信号処理装置
JP5434784B2 (ja) ミキシング装置
JP4582109B2 (ja) 音響機器
US9549247B2 (en) Audio mixing system
JP4862546B2 (ja) ミキシング装置
JP5322032B2 (ja) ディジタルミキサ
JP4367496B2 (ja) ディジタル・ミキサ
JP5633140B2 (ja) 音響パラメータの制御装置
JP7225855B2 (ja) 音信号処理装置、音信号処理方法およびプログラム
JP5574019B2 (ja) 音響装置
JP5370210B2 (ja) ミキサー
JP5141588B2 (ja) ミキシング装置
JP5347616B2 (ja) 音響装置
JP5861468B2 (ja) 音響信号処理システム
JP2012216999A (ja) ミキシングコンソール
JP2011023837A (ja) ディジタルミキサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5201016

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160222

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees