JP2004064684A - 音響調整装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作を簡便にすることができる音響調整装置を提供すること。
【解決手段】互いに異なる複数のチャンネルの音響信号をチャンネル毎に調整操作する複数の調整操作器111乃至116と、複数のチャンネルから分けられるグループの最小番号のチャンネルと最大番号のチャンネルとを選択操作する複数の選択操作器121乃至127と、最小番号から最大番号までのチャンネルをグループに分けるグループ分け器150と、グループに分けられた複数のチャンネルを表示する複数の表示器181乃至186とを備えた構成を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】互いに異なる複数のチャンネルの音響信号をチャンネル毎に調整操作する複数の調整操作器111乃至116と、複数のチャンネルから分けられるグループの最小番号のチャンネルと最大番号のチャンネルとを選択操作する複数の選択操作器121乃至127と、最小番号から最大番号までのチャンネルをグループに分けるグループ分け器150と、グループに分けられた複数のチャンネルを表示する複数の表示器181乃至186とを備えた構成を有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のチャンネルの音響信号を調整する音響調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の音響調整装置を図11に示す。図11において、従来の音響調整装置1100は、複数のチャンネルの音響信号がそれぞれ入力される複数の音響信号入力端子1111乃至1116と、入力された音響信号について音量および音質を調整する音響信号調整器1120と、調整された音響信号を後述の複数の発音体1141、1142に出力する複数の音響信号出力端子1131、1132と、入力された音響信号を音に変換して発音する発音体1141、1142と、複数のチャンネルにそれぞれ対応する複数のフェーダ1151乃至1156と、複数のチャンネルにそれぞれ対応する複数の選択スイッチ1161乃至1166と、複数のチャンネルにそれぞれ対応する複数の表示灯1171乃至1176と、複数の選択スイッチ1161乃至1166の何れが押下されたかを判定する判定器1180とを備える。
【0003】
前述のように構成された従来の音響信号調整装置1100において、複数のチャンネルを1つにまとめて調整する際の動作を説明する。
【0004】
例えば、第1のチャンネル、第2のチャンネル、および第3のチャンネルを1つにまとめて調整する際、まず、操作者によって第1のチャンネルに対応する第1の選択スイッチ1161が押下され、判定器1180によって第1の選択スイッチ1161の押下が判定され、第1のチャンネルに対応する第1の表示灯1171が点灯する。次に、操作者によって第2のチャンネルに対応する第2の選択スイッチ1162が押下され、判定器1180によって第2の選択スイッチ1162の押下が判定され、第2のチャンネルに対応する第2の表示灯1172が点灯する。次に、操作者によって第3のチャンネルに対応する第3の選択スイッチ1163が押下され、判定器1180によって第3の選択スイッチ1163の押下が判定され、第3のチャンネルに対応する第3の表示灯1173が点灯する。
【0005】
このように、第1の表示灯1171、第2の表示灯1172、および第3の表示灯1173が点灯した状態で、音響信号調整器1120によって、第1のチャンネル、第2のチャンネルおよび第3のチャンネルの音響信号について音量および音質が同様に調整される。ここでいう「調整」とは例えば、第1のチャンネルの音響信号と第2のチャンネルの音響信号と第3のチャンネルの音響信号とについて、高周波成分が同様にカットされることを含む。また、調整された音響信号は、音響信号出力端子1131、1132から出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の音響調整装置1100では、選択するチャンネルの数の分だけ複数の選択スイッチ1161乃至1166を押下しなければならず、操作が簡便ではないという問題があった。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、選択するチャンネルの数の分だけ選択スイッチを押下しなければならなかった従来の音響調整装置と比較して、操作を簡便にすることができる音響調整装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の音響調整装置は、互いに異なる複数のチャンネルの音響信号をチャンネル毎に調整操作する複数の調整操作器と、前記複数のチャンネルから分けられるグループの最小番号のチャンネルと最大番号のチャンネルとを選択操作する複数の選択操作器と、前記最小番号から前記最大番号までのチャンネルをグループに分けるグループ分け器と、前記グループに分けられた前記複数のチャンネルを表示する複数の表示器とを備える構成を有している。
【0009】
この構成により、2つの選択操作器を操作するだけで、複数のチャンネルをグループに分けることができるため、操作を簡便にすることができる。
【0010】
また、本発明の音響調整装置は、前記複数の調整操作器は、前記複数の選択操作器の間に配置され、前記グループ分け器は、前記複数の選択操作器のうち操作された2つの選択操作器の間に配置された前記複数の調整操作器にそれぞれ対応するチャンネルをグループに分けるようにした構成を有している。
【0011】
この構成により、複数の調整操作器を間に配置された2つの選択操作器を操作することにより複数のチャンネルをグループに分けることができるため、調整操作器を基準にグループにまとめられるチャンネルを視覚的に把握しつつチャンネルを選択することができることになり、操作が簡便になる。
【0012】
さらに、本発明の音響調整装置は、前記複数の選択操作器が操作された回数を計数する計数器を備え、前記グループ分け器は、前記回数に基づいて、前記複数の選択操作器のうち連続して操作された2つの選択操作器の間に配置された前記複数の調整操作器にそれぞれ対応するチャンネルをグループに分けるようにした構成を有している。
【0013】
この構成により、グループに分けたいチャンネルに対応する調整操作器が間に配置された選択操作器を操作するだけでチャンネルを複数のグループに分けることができるため、操作が簡便になる。
【0014】
さらに、本発明の音響調整装置は、前記選択操作器が操作されている時間を計時する計時器と、一定時間操作された前記選択操作器に対応するチャンネルを含むグループを解除するグループ解除器とを備える構成を有している。
【0015】
この構成により、作成したグループに含まれるチャンネルに対応する選択操作器を一定時間操作するだけで、グループを解除することができるため、操作が簡便になる。
【0016】
さらに、本発明の音響調整装置は、前記複数の表示器は、隣り合う前記複数の調整操作器の間に配置された構成を有している。
【0017】
この構成により、選択操作器と同様の感覚で表示を確認することができるため、操作が簡便になる。
【0018】
さらに、本発明の音響調整装置は、前記複数の表示器は、前記選択操作器と一体に形成された構成を有している。
【0019】
この構成により、選択操作器と表示器とを分けて配置した場合と比較して、表示器を配置する分だけ省スペース化することができるため、装置を小さくすることができる。
【0020】
さらに、本発明の音響調整装置は、前記複数の表示器は、グループ毎に互いに異なる色で表示するようにした構成を有している。
【0021】
この構成により、複数のグループを作成した場合でも、色の違いによってどのチャンネルがどのグループに含まれるか一見して判別することができるため、操作が簡便になる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0023】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態の音響調整装置100の構成図である。
【0024】
図1において、複数の音響信号入力端子11乃至16は、音響信号がチャンネル毎に入力されるものである。音響信号調整器20は、入力された音響信号について、音量および音質の何れかまたは両方を調整するものである。複数の音響信号出力端子31、32は、調整された音響信号を後述の発音体41、42に出力するものである。複数の発音体41、42は、入力された音響信号を音に変換して、発音するものである。
【0025】
複数のフェーダ111乃至116は、複数のチャンネルの音響信号について、チャンネル毎に調整操作が行われるものである。例えば、第1のチャンネルの音響信号のレベルについて調整する場合、第1のフェーダ111はスライド操作されるものである。なお、複数のフェーダ111乃至116は、それぞれ本発明の音響調整装置における調整操作器を構成する。
【0026】
複数の選択スイッチ121乃至127は、複数のフェーダ111乃至116のそれぞれを間に置くように配置され、複数のチャンネルから分けられるグループの最小番号のチャンネルと最大番号のチャンネルとを選択する操作がされるものである。例えば、第1のチャンネルから第3のチャンネルまでをグループに分ける場合、第1のチャンネルに対応する第1のフェーダ111の左側に配置された第1の選択スイッチ121と第3のチャンネルに対応する第3のフェーダ113の右側に配置された第4の選択スイッチ124とが押下されるものである。なお、複数の選択スイッチ121乃至127は、それぞれ本発明の音響調整装置における選択操作器を構成する。
なお、「複数の調整操作器は、複数の選択操作器の間に配置される」とは、各調整操作器そのものが隣り合う2つの選択操作器の間に配置されるだけでなく、図1に示すように、各調整操作器の軸線の延長線が隣り合う2つの選択操作器の間に配置されることも含む。
【0027】
複数の表示灯181乃至186は、グループに分けられたチャンネルを表示するものである。例えば、第1の表示灯181は、点灯することにより、最も近い第1のフェーダ111に対応する第1のチャンネルがグループに分けられていることを示すものである。なお、複数の表示灯181乃至186は、それぞれ本発明の音響調整装置における表示器を構成する。
【0028】
グループ分け器150は、複数のフェーダ111乃至116のうちで、複数の選択スイッチ121乃至127の押下された2つの選択スイッチの間にあるフェーダ全てにそれぞれ対応するチャンネルをグループに分けるものである。例えば、第1の選択スイッチ121と第4の選択スイッチ124とが押下された場合、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとをグループに分けるものである。
【0029】
また、グループ分け器150は、複数の表示灯181乃至186のうち、グループに分けられているチャンネルに対応するものを点灯させるものである。例えば、第1のチャネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられている場合、グループ分け器150は、第1の表示灯181と第2の表示灯182と第3の表示灯183とを点灯させるものである。
【0030】
次に、本実施の形態の音響調整装置100の動作について説明する。
【0031】
以下、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとをグループに分ける場合について説明する。
【0032】
第1の選択スイッチ121と第4の選択スイッチ124とが押下されたとき、まず、グループ分け器150によって、第1の選択スイッチ121と第4の選択スイッチ124とが押下されたことが検出される。
【0033】
次に、グループ分け器150によって、第1の選択スイッチ121と第4の選択スイッチ124との間に配置された第1のフェーダ111と第2のフェーダ112と第3のフェーダ113とにそれぞれ対応する第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられる。また、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられたという情報、すなわちグループ分け情報がグループ分け器150から音響信号調整器20に出力される。さらに、グループ分け器150によって、図2に示すように、第1の表示灯181と第2の表示灯182と第3の表示灯183とが点灯され、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられたことが示される。
【0034】
次に、音響信号調整器20によって、グループ分け情報に基づいて、第1のチャンネルの音響信号と第2のチャンネルの音響信号と第3のチャンネルの音響信号とが同様に調整される。ここでいう「調整」とは例えば、第1のチャンネルの音響信号と第2のチャンネルの音響信号と第3のチャンネルの音響信号、それぞれの高周波成分が同様にカットされることを含む。
【0035】
次に、調整された音響信号が、第1の音響信号出力端子31と第2の音響信号出力端子32とを介して、第1の発音体41と第2の発音体42とに出力され、第1の発音体41と第2の発音体42とによって、音響信号が音に変換され、発音される。
【0036】
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態の音響調整装置100は、複数のチャンネルの音響信号についてチャンネル毎に調整する操作がされる複数のフェーダ111乃至116と、複数のチャンネルから分けられるグループの最小番号のチャンネルと最大番号のチャンネルとを選択操作する複数の選択スイッチ121乃至127と、最小番号から最大番号までのチャンネルをグループに分けるグループ分け器150と、グループに分けられたチャンネルを表示する複数の表示灯181乃至186とを備えるので、2つの選択スイッチを操作するだけで、複数のチャンネルをグループに分けることができることになり、操作を簡便にすることができる。
【0037】
また、複数のフェーダ111乃至116は、複数の選択スイッチ121乃至127の間に配置され、グループ分け器150は、複数の選択スイッチ121乃至127のうち押下された2つの選択スイッチの間にあるフェーダ全てにそれぞれ対応するチャンネルをグループに分けるようにしたので、複数のフェーダ111乃至116を基準にグループにまとめられるチャンネルを視覚的に把握しつつチャンネルを選択することができることになり、操作性が良くなる。
【0038】
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の第2の実施の形態の音響調整装置装置300の構成図である。
【0039】
図3において、図1に示した第1の実施の形態の音響調整装置100と同じ構成要素には、同じ符号を付して説明を省略する。
【0040】
複数の表示灯381乃至385は、複数のフェーダ111乃至116のそれぞれの間に配置され、グループに分けられたチャンネルを表示するものである。例えば、第1の表示灯381は、点灯することにより、両隣にある第1のフェーダ111と第2のフェーダ112にそれぞれ対応する第1のチャンネルと第2のチャンネルとがグループに分けられていることを示すものである。なお、複数の表示灯381乃至385は、それぞれ本発明の音響調整装置における表示器を構成する。
【0041】
グループ分け器350は、複数のフェーダ111乃至116のうち、複数の選択スイッチ121乃至127の押下された2つの選択スイッチの間にあるフェーダ全てにそれぞれ対応するチャンネルをグループに分けるものである。
【0042】
また、グループ分け器350は、複数の表示灯381乃至385のうち、グループに分けられているチャンネルに対応するものを点灯させるものである。例えば、第1のチャネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられている場合、第1の表示灯381と第2の表示灯382とを点灯させるものである。
【0043】
次に、本実施の形態の音響調整装置300の動作について説明する。
【0044】
以下、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとをグループにまとめる場合について説明する。
【0045】
第1の選択スイッチ121と第4の選択スイッチ124とが押下されたとき、まず、グループ分け器350によって、第1の選択スイッチ121と第4の選択スイッチ124とが押下されたことが検出される。
【0046】
次に、グループ分け器350によって、第1の選択スイッチ121と第4の選択スイッチ124との間に配置された第1のフェーダ111と第2のフェーダ112と第3のフェーダ113とにそれぞれ対応する第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられる。また、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられたという情報、すなわちグループ分け情報がグループ分け器350から音響信号調整器20に出力される。さらに、グループ分け器350によって、図4に示すように、第1の表示灯381と第2の表示灯382とが点灯され、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられたことが示される。
【0047】
次に、音響信号調整器20によって、グループ分け情報に基づいて、第1のチャンネルの音響信号と第2のチャンネルの音響信号と第3のチャンネルの音響信号とが同様に調整される。ここでいう「調整」とは、前述同様に例えば、第1のチャンネルの音響信号と第2のチャンネルの音響信号と第3のチャンネルの音響信号それぞれの高周波成分が同様にカットされることを含む。
【0048】
次に、調整された音響信号が、第1の音響信号出力端子31と第2の音響信号出力端子32とを介して第1の発音体41と第2の発音体42とに出力され、第1の発音体41と第2の発音体42とによって、音響信号が音に変換され、発音される。
【0049】
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態の音響調整装置300は、複数のフェーダ111乃至116のそれぞれの間に表示灯381乃至385が配置されているので、選択スイッチ121乃至127と同様の感覚で表示を確認することができる。
【0050】
(第3の実施の形態)
図5は、本発明の第3の実施の形態の音響調整装置500の構成図である。
【0051】
図5において、図1に示した第1の実施の形態の音響調整装置100と同じ構成要素は、同じ符号を付して説明を省略する。
【0052】
表示灯を有する複数の選択スイッチ521乃至527は、複数のフェーダ111乃至116のそれぞれを間に置くように配置され、チャンネルの選択操作がされるとともに、グループに分けられたチャンネルを表示するものである。例えば、第2の選択スイッチ522の表示灯は、点灯することにより、両隣にある第1のフェーダ111と第2のフェーダ112にそれぞれ対応する第1のチャンネルと第2のチャンネルとがグループに分けられていることを示すものである。なお、複数の選択スイッチ521乃至527は、それぞれ本発明の音響調整装置における選択操作器および表示器を構成する。
【0053】
グループ分け器550は、複数のフェーダ111乃至116のうちで、複数の選択スイッチ521乃至527の押下された2つの選択スイッチの間にあるフェーダ全てにそれぞれ対応するチャンネルをグループに分けるものである。例えば、第1の選択スイッチ521と第4の選択スイッチ524とが押下された場合、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとをグループに分けるものである。
【0054】
また、グループ分け器550は、複数の選択スイッチ522乃至526の表示灯のうち、グループに分けられているチャンネルに対応するものを点灯させるものである。例えば、第1のチャネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられている場合、第2の選択スイッチ522の表示灯と第3の選択スイッチ523の表示灯とを点灯させるものである。
【0055】
次に、本実施の形態の音響調整装置500の動作について説明する。
【0056】
以下、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとをグループに分ける場合について説明する。
【0057】
第1の選択スイッチ521と第4の選択スイッチ524とが押下されたとき、まず、グループ分け器550によって、第1の選択スイッチ521と第4の選択スイッチ524とが押下されたことが検出される。
【0058】
次に、グループ分け器550によって、第1の選択スイッチ521と第4の選択スイッチ524との間に配置された第1のフェーダ111と第2のフェーダ112と第3のフェーダ113とにそれぞれ対応する第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられる。また、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられたという情報、すなわちグループ分け情報がグループ分け器550から音響信号調整器20に出力される。さらに、グループ分け器550によって、図6に示すように、第2の選択スイッチ522の表示灯と第3の選択スイッチ523の表示灯とが点灯され、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられたことが示される。
【0059】
次に、音響信号調整器20によって、グループ分け情報に基づいて、第1のチャンネルの音響信号と第2のチャンネルの音響信号と第3のチャンネルの音響信号とが同様に調整される。ここでいう「調整」とは、前述同様に例えば、第1のチャンネルの音響信号と第2のチャンネルの音響信号と第3のチャンネルの音響信号それぞれの高周波成分が同様にカットされることを含む。
【0060】
次に、調整された音響信号が、第1の音響信号出力端子31と第2の音響信号出力端子32とを介して、第1の発音体41と第2の発音体42とに出力され、第1の発音体41と第2の発音体42とによって、音響信号が音に変換され、発音される。
【0061】
以上説明したように、本発明の第3の実施の形態の音響調整装置は、表示灯が選択スイッチと一体に形成されているため、選択スイッチと表示灯とを分けて配置した場合と比較して、表示灯を配置する分だけ省スペース化することができる。また、選択スイッチと表示灯とを同じ視点で確認することができる。
【0062】
(第4の実施の形態)
図7は、本発明の第4の実施の形態の音響調整装置700の構成図である。
【0063】
図7において、図1に示した第1の実施の形態の音響調整装置100と同じ構成要素は、同じ符号を付して説明を省略する。
【0064】
複数の表示灯781乃至786は、複数の色で点灯することができるものであり、グループ毎に互いに異なる色で表示するものである。例えば、第1の表示灯781が赤色に点灯し、第6の表示灯786が青色に点灯した場合は、第1のチャンネルと第6のチャンネルとは別々のグループに分けられていることを示すものである。なお、複数の表示灯781乃至786は、それぞれ本発明の音響調整装置における表示器を構成する。
【0065】
計数器73は、複数の選択スイッチ121乃至127が押下された回数を計数するものである。
【0066】
計時器74は、複数の選択スイッチ121乃至127がそれぞれ押下されている時間を計時するものである。
【0067】
グループ分け器75は、複数の選択スイッチ121乃至127のうちで奇数回目および偶数回目に連続して押下された2つの選択スイッチを検出し、この検出された2つの選択スイッチの間にあるフェーダ全てにそれぞれ対応するチャンネルをグループに分けるものである。例えば、1回目に第1の選択スイッチ121が押下され、2回目に第4の選択スイッチ124が押下されたとき、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとを第1のグループに分け、3回目に第5の選択スイッチ125が押下され、4回目に第7の選択スイッチ127が押下されたとき、第5のチャンネルと第6のチャンネルとを第2のグループに分けるものである。
【0068】
グループ解除器76は、計時器74によって計時された複数の選択スイッチ121乃至127のそれぞれが押下されている時間が一定時間を越えた場合に、押下されている選択スイッチにそれぞれ対応するチャンネルが含まれるグループを解除するものである。例えば、第2の選択スイッチ122が一定時間を越えて押下され続けた場合、第1のチャンネルと第2のチャンネルとが含まれるグループが解除されるものである。なお、第1の選択スイッチ121が一定時間を越えて押下された場合、第1のチャンネルが含まれるグループが解除され、第7の選択スイッチ127が一定時間を越えて押下された場合、第6のチャンネルが含まれるグループが解除されるものである。
【0069】
表示色決定器77は、複数のグループが作成された場合において、それぞれのグループ毎に表示色を異ならせて、複数の表示灯781乃至786のうち、それぞれのグループに分けられているチャンネルに対応するものを点灯させるものである。例えば、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとが第1のグループであり、第5のチャンネルと第6のチャンネルとが第2のグループである場合、第1の表示灯781と第2の表示灯782と第3の表示灯783とが赤色で点灯させられ、第5の表示灯785と第6の表示灯786とが青色で点灯されるものである。
【0070】
次に、本実施の形態の音響調整装置700の動作について説明する。
【0071】
まず、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとを第1のグループにまとめ、第5のチャンネルと第6のチャンネルとを第2のグループにまとめる場合について説明する。
【0072】
まず、第1の選択スイッチ121が押下されたとき、計数器73によって、1回目の押下が検出され、検出された押下の回数が計数器73からグループ分け器75に出力される。また、第4の選択スイッチ124が押下されたとき、計数器73によって、2回目の押下が検出され、検出された押下の回数が計数器73からグループ分け器75に出力される。
【0073】
1回目に第1の選択スイッチ121が押下されたという情報と2回目に第4の選択スイッチ124が押下されたという情報とがグループ分け器75に入力された段階で、グループ分け器75によって、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとが第1のグループに分けられる。また、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとが第1のグループに分けられたという情報、すなわちグループ分け情報が、表示色決定器77と音響信号調整器20とに出力される。
【0074】
次に、表示色決定器77によって、グループ分け情報に基づいて、図8に示すように第1の表示灯781と第2の表示灯782と第3の表示灯783とが第1の色、例えば赤色で点灯され、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられたことが示される。
【0075】
次に、第5の選択スイッチ125が押下されたとき、計数器73によって、3回目の押下が検出され、検出された押下の回数が計数器73からグループ分け器75に出力される。また、第7の選択スイッチ127が押下されたとき、計数器73によって、4回目の押下が検出され、検出された押下の回数が計数器73からグループ分け器75に出力される。
【0076】
3回目に第5の選択スイッチ125が押下されたという情報と4回目に第7の選択スイッチ127が押下されたという情報とがグループ分け器75に入力された段階で、グループ分け器75によって、第5のチャンネルと第6のチャンネルとが第2のグループに分けられる。また、第5のチャンネルと第6のチャンネルとが第2のグループに分けられたという情報、すなわちグループ分け情報が、表示色決定器77と音響信号調整器20とに出力される。
【0077】
次に、表示色決定器77によって、グループ分け情報に基づいて、図8に示すように第5の表示灯785と第6の表示灯786とが第2の色、例えば青色に点灯され、第5のチャンネルと第6のチャンネルとがグループに分けられたことが示される。
【0078】
次に、音響信号調整器20によって、第1のチャンネルの音響信号と第2のチャンネルの音響信号と第3のチャンネルの音響信号とが同様に調整され、第5のチャンネルの音響信号と第6のチャンネルの音響信号とが同様に調整される。ここでいう「調整」とは、前述同様に例えば、第1のチャンネルの音響信号と第2のチャンネルの音響信号と第3のチャンネルの音響信号それぞれの高周波成分が同様にカットされるとともに、第5のチャンネルの音響信号と第6のチャンネルの音響信号とにリバーブが同様にかけられることを含む。
【0079】
次に、調整された音響信号が、第1の音響信号出力端子31と第2の音響信号出力端子32とを介して第1の発音体41と第2の発音体42とに出力され、第1の発音体41と第2の発音体42とによって、音響信号が音に変換され、発音される。
【0080】
次に、第1のグループを解除する場合について説明する。
【0081】
第1の選択スイッチ121、第2の選択スイッチ122、第3の選択スイッチ123、および第4の選択スイッチ124の何れかが一定時間を越えて押下されたとき、まず、計時器74によって、第1の選択スイッチ121、第2の選択スイッチ122、第3の選択スイッチ123、および第4の選択スイッチ124の何れかが一定時間を越えて押下されたことが検出される。
【0082】
次に、グループ解除器76によって、第1のグループが解除され、第1のグループが解除されたこと、すなわちグループ解除情報が表示色決定器77と音響信号調整器20とに出力される。
【0083】
次に、表示色決定器77によって、グループ解除情報に基づいて、第1の表示灯781と第2の表示灯782と第3の表示灯783とが消灯され、第1のグループが解除されたことが示される。
【0084】
次に、音響信号調整器20によって、第1のチャンネルの音響信号と第2のチャンネルの音響信号と第3のチャンネルの音響信号とが個別に調整される。
【0085】
以上説明したように、本発明の第4の実施の形態の音響調整装置700は、複数のグループを作成する場合にも、それぞれのグループに含まれるチャンネルに対応するフェーダを間に配置された選択スイッチを押下するだけでチャンネルを複数のグループに分けることができる。また、作成したグループに含まれるチャンネルに対応する選択スイッチを一定時間押下するだけで、グループを解除することができる。
【0086】
(第5の実施の形態)
図9は、本発明の第5の実施の形態の音響調整装置900の構成図である。
【0087】
図9において、図7に示した第4の実施の形態の音響調整装置700と同じ構成要素は、同じ符号を付して説明を省略する。
【0088】
表示灯を有する複数の選択スイッチ921乃至927は、複数のフェーダ111乃至116のそれぞれを間に置くように配置され、チャンネルの選択操作がされるとともに、複数の色で点灯することができる表示灯により、複数のグループに分けられたチャンネルを表示するものである。例えば、第2の選択スイッチ922の表示灯が、赤色に点灯することにより、両隣にある第1のフェーダ111と第2のフェーダ112にそれぞれ対応する第1のチャンネルと第2のチャンネルとが第1のグループに分けられていることを示すものである。また、例えば、第6の選択スイッチ926の表示灯が、青色に点灯することにより、両隣にある第5のフェーダ115と第6のフェーダ116にそれぞれ対応する第5のチャンネルと第6のチャンネルとが第2のグループに分けられていることを示すものである。
【0089】
グループ解除器96は、計時器74によって計時された複数の選択スイッチ922乃至926のそれぞれが押下されている時間が一定時間を越えた場合に、押下されている選択スイッチにそれぞれ対応するチャンネルが含まれるグループを解除するものである。例えば、第2の選択スイッチ922が一定時間を越えて押下され続けた場合、第1のチャンネルと第2のチャンネルとが含まれるグループが解除される。
【0090】
表示色決定器97は、複数のグループが作成された場合において、それぞれのグループ毎に表示色を異ならせて、複数の選択スイッチ922乃至926の表示灯のうち、それぞれのグループに分けられているチャンネルに対応するものを点灯させるものである。例えば、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルが第1のグループであり、第5のチャンネルと第6のチャンネルが第2のグループである場合、第2の選択スイッチ922の表示灯と第3の選択スイッチ923の表示灯とが赤色で点灯させられ、第6の選択スイッチの表示灯926が青色で点灯させられるものである。
【0091】
次に、本実施の形態の音響調整装置900の動作について説明する。
【0092】
まず、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとを第1のグループに分け、第5のチャンネルと第6のチャンネルとを第2のグループに分ける場合について説明する。
【0093】
1回目に第1の選択スイッチ921が押下され、2回目に第4の選択スイッチ924が押下されたとき、まず、計数器73によって、押下の回数が計数され、次に、グループ分け器75によって、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとが第1のグループに分けられ、次に、表示色決定器97によって、図10に示すように第2の選択スイッチ922の表示灯と第3の選択スイッチ923の表示灯とが第1の色、例えば赤色に点灯され、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられたことが示される。また、3回目に第5の選択スイッチ925が押下され、4回目に第7の選択スイッチ927が押下されたとき、まず、計数器73によって、押下の回数が計数され、次に、グループ分け器75によって、第5のチャンネルと第6のチャンネルとが第2のグループに分けられ、次に、表示色決定器97によって、図10に示すように第6の選択スイッチ926の表示灯が第2の色、例えば青色に点灯され、第5のチャンネルと第6のチャンネルとがグループに分けられたことが示される。
【0094】
次に、第1のグループを解除する場合について説明する。
【0095】
第1の色で点灯した第2の選択スイッチ922および第3の選択スイッチ923の何れかが一定時間を越えて押下され続けたとき、まず、計時器74によって第2の選択スイッチ922および第3の選択スイッチ923の何れかが一定時間を越えて押下され続けたことが検出され、次に、グループ解除器96によって、第1のグループが解除され、次に、表示色決定器97によって、第2の選択スイッチ922の表示灯と第3の選択スイッチ923の表示灯とが消灯され、第1のグループが解除されたことが示される。
【0096】
以上説明したように、本発明の第5の実施の形態の音響調整装置900は、複数のグループを作成する際にも、選択スイッチを押下するだけで複数のチャンネルを複数のグループに分けることができる。また、作成したグループに含まれるチャンネルに対応する選択スイッチを一定時間押下するだけで、グループを解除することができる。また、表示灯が選択スイッチと一体に形成されているため、選択スイッチと表示灯とを分けて配置した場合と比較して、表示灯を配置する分だけ省スペース化することができる。さらに、選択スイッチと表示灯とを同一の視点で確認することができる。
【0097】
なお、前述の第1から第5までの実施の形態において、本発明の音響調整装置における調整操作器を、スライド操作によって調整操作がされるフェーダによって構成した例について説明したが、回転式ボリューム調整器その他の調整操作器によって構成してもよい。また、本発明の音響調整装置における選択操作器を、押下操作によって選択操作がされる選択スイッチによって構成した例について説明したが、トグルスイッチその他の選択操作器によって構成してもよい。また、本発明の音響調整装置における表示器は、発光ダイオードその他のどのような表示器によって構成してもよい。
【0098】
また、前述の第1から第5までの実施の形態において、本発明の音響信号調整器が、同一のグループに含まれる複数のチャンネルの音響信号について、高周波成分を同様にカットする例およびリバーブをかける例について説明したが、その他音質の調整や音量の調整を行なうようにしてもよい。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、操作を簡便にすることができる音響調整装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の音響調整装置のブロック図
【図2】本発明の第1の実施の形態の音響調整装置におけるチャンネルのグループ分け状態を示すブロック図
【図3】本発明の第2の実施の形態の音響調整装置のブロック図
【図4】本発明の第2の実施の形態の音響調整装置におけるチャンネルのグループ分け状態を示すブロック図
【図5】本発明の第3の実施の形態の音響調整装置のブロック図
【図6】本発明の第3の実施の形態の音響調整装置におけるチャンネルのグループ分け状態を示すブロック図
【図7】本発明の第4の実施の形態の音響調整装置のブロック図
【図8】本発明の第4の実施の形態の音響調整装置におけるチャンネルのグループ分け状態を示すブロック図
【図9】本発明の第5の実施の形態の音響調整装置のブロック図
【図10】本発明の第5の実施の形態の音響調整装置におけるチャンネルのグループ分け状態を示すブロック図
【図11】従来の音響調整装置のブロック図
【符号の説明】
100、300、500、700、900 音響調整装置
111、112、113、114、115、116 フェーダ(調整操作器)
121、122、123、124、125、126、127 選択スイッチ(選択操作器)
181、182、183、184、185、186、381、382、383、384、385、781、782、783、784、785、786 表示灯(表示器)
521、522、523、524、525、526、527、921、922、923、924、925、926、927 表示灯付き選択スイッチ(表示器および選択操作器)
11、12、13、14、15、16 音響信号入力端子
20 音響信号調整器
31、32 音響信号出力端子
41、42 発音体
73 計数器
74 計時器
75、150、350、550 グループ分け器
76、96 グループ解除器
77、97 表示色決定器
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のチャンネルの音響信号を調整する音響調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の音響調整装置を図11に示す。図11において、従来の音響調整装置1100は、複数のチャンネルの音響信号がそれぞれ入力される複数の音響信号入力端子1111乃至1116と、入力された音響信号について音量および音質を調整する音響信号調整器1120と、調整された音響信号を後述の複数の発音体1141、1142に出力する複数の音響信号出力端子1131、1132と、入力された音響信号を音に変換して発音する発音体1141、1142と、複数のチャンネルにそれぞれ対応する複数のフェーダ1151乃至1156と、複数のチャンネルにそれぞれ対応する複数の選択スイッチ1161乃至1166と、複数のチャンネルにそれぞれ対応する複数の表示灯1171乃至1176と、複数の選択スイッチ1161乃至1166の何れが押下されたかを判定する判定器1180とを備える。
【0003】
前述のように構成された従来の音響信号調整装置1100において、複数のチャンネルを1つにまとめて調整する際の動作を説明する。
【0004】
例えば、第1のチャンネル、第2のチャンネル、および第3のチャンネルを1つにまとめて調整する際、まず、操作者によって第1のチャンネルに対応する第1の選択スイッチ1161が押下され、判定器1180によって第1の選択スイッチ1161の押下が判定され、第1のチャンネルに対応する第1の表示灯1171が点灯する。次に、操作者によって第2のチャンネルに対応する第2の選択スイッチ1162が押下され、判定器1180によって第2の選択スイッチ1162の押下が判定され、第2のチャンネルに対応する第2の表示灯1172が点灯する。次に、操作者によって第3のチャンネルに対応する第3の選択スイッチ1163が押下され、判定器1180によって第3の選択スイッチ1163の押下が判定され、第3のチャンネルに対応する第3の表示灯1173が点灯する。
【0005】
このように、第1の表示灯1171、第2の表示灯1172、および第3の表示灯1173が点灯した状態で、音響信号調整器1120によって、第1のチャンネル、第2のチャンネルおよび第3のチャンネルの音響信号について音量および音質が同様に調整される。ここでいう「調整」とは例えば、第1のチャンネルの音響信号と第2のチャンネルの音響信号と第3のチャンネルの音響信号とについて、高周波成分が同様にカットされることを含む。また、調整された音響信号は、音響信号出力端子1131、1132から出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の音響調整装置1100では、選択するチャンネルの数の分だけ複数の選択スイッチ1161乃至1166を押下しなければならず、操作が簡便ではないという問題があった。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、選択するチャンネルの数の分だけ選択スイッチを押下しなければならなかった従来の音響調整装置と比較して、操作を簡便にすることができる音響調整装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の音響調整装置は、互いに異なる複数のチャンネルの音響信号をチャンネル毎に調整操作する複数の調整操作器と、前記複数のチャンネルから分けられるグループの最小番号のチャンネルと最大番号のチャンネルとを選択操作する複数の選択操作器と、前記最小番号から前記最大番号までのチャンネルをグループに分けるグループ分け器と、前記グループに分けられた前記複数のチャンネルを表示する複数の表示器とを備える構成を有している。
【0009】
この構成により、2つの選択操作器を操作するだけで、複数のチャンネルをグループに分けることができるため、操作を簡便にすることができる。
【0010】
また、本発明の音響調整装置は、前記複数の調整操作器は、前記複数の選択操作器の間に配置され、前記グループ分け器は、前記複数の選択操作器のうち操作された2つの選択操作器の間に配置された前記複数の調整操作器にそれぞれ対応するチャンネルをグループに分けるようにした構成を有している。
【0011】
この構成により、複数の調整操作器を間に配置された2つの選択操作器を操作することにより複数のチャンネルをグループに分けることができるため、調整操作器を基準にグループにまとめられるチャンネルを視覚的に把握しつつチャンネルを選択することができることになり、操作が簡便になる。
【0012】
さらに、本発明の音響調整装置は、前記複数の選択操作器が操作された回数を計数する計数器を備え、前記グループ分け器は、前記回数に基づいて、前記複数の選択操作器のうち連続して操作された2つの選択操作器の間に配置された前記複数の調整操作器にそれぞれ対応するチャンネルをグループに分けるようにした構成を有している。
【0013】
この構成により、グループに分けたいチャンネルに対応する調整操作器が間に配置された選択操作器を操作するだけでチャンネルを複数のグループに分けることができるため、操作が簡便になる。
【0014】
さらに、本発明の音響調整装置は、前記選択操作器が操作されている時間を計時する計時器と、一定時間操作された前記選択操作器に対応するチャンネルを含むグループを解除するグループ解除器とを備える構成を有している。
【0015】
この構成により、作成したグループに含まれるチャンネルに対応する選択操作器を一定時間操作するだけで、グループを解除することができるため、操作が簡便になる。
【0016】
さらに、本発明の音響調整装置は、前記複数の表示器は、隣り合う前記複数の調整操作器の間に配置された構成を有している。
【0017】
この構成により、選択操作器と同様の感覚で表示を確認することができるため、操作が簡便になる。
【0018】
さらに、本発明の音響調整装置は、前記複数の表示器は、前記選択操作器と一体に形成された構成を有している。
【0019】
この構成により、選択操作器と表示器とを分けて配置した場合と比較して、表示器を配置する分だけ省スペース化することができるため、装置を小さくすることができる。
【0020】
さらに、本発明の音響調整装置は、前記複数の表示器は、グループ毎に互いに異なる色で表示するようにした構成を有している。
【0021】
この構成により、複数のグループを作成した場合でも、色の違いによってどのチャンネルがどのグループに含まれるか一見して判別することができるため、操作が簡便になる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0023】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態の音響調整装置100の構成図である。
【0024】
図1において、複数の音響信号入力端子11乃至16は、音響信号がチャンネル毎に入力されるものである。音響信号調整器20は、入力された音響信号について、音量および音質の何れかまたは両方を調整するものである。複数の音響信号出力端子31、32は、調整された音響信号を後述の発音体41、42に出力するものである。複数の発音体41、42は、入力された音響信号を音に変換して、発音するものである。
【0025】
複数のフェーダ111乃至116は、複数のチャンネルの音響信号について、チャンネル毎に調整操作が行われるものである。例えば、第1のチャンネルの音響信号のレベルについて調整する場合、第1のフェーダ111はスライド操作されるものである。なお、複数のフェーダ111乃至116は、それぞれ本発明の音響調整装置における調整操作器を構成する。
【0026】
複数の選択スイッチ121乃至127は、複数のフェーダ111乃至116のそれぞれを間に置くように配置され、複数のチャンネルから分けられるグループの最小番号のチャンネルと最大番号のチャンネルとを選択する操作がされるものである。例えば、第1のチャンネルから第3のチャンネルまでをグループに分ける場合、第1のチャンネルに対応する第1のフェーダ111の左側に配置された第1の選択スイッチ121と第3のチャンネルに対応する第3のフェーダ113の右側に配置された第4の選択スイッチ124とが押下されるものである。なお、複数の選択スイッチ121乃至127は、それぞれ本発明の音響調整装置における選択操作器を構成する。
なお、「複数の調整操作器は、複数の選択操作器の間に配置される」とは、各調整操作器そのものが隣り合う2つの選択操作器の間に配置されるだけでなく、図1に示すように、各調整操作器の軸線の延長線が隣り合う2つの選択操作器の間に配置されることも含む。
【0027】
複数の表示灯181乃至186は、グループに分けられたチャンネルを表示するものである。例えば、第1の表示灯181は、点灯することにより、最も近い第1のフェーダ111に対応する第1のチャンネルがグループに分けられていることを示すものである。なお、複数の表示灯181乃至186は、それぞれ本発明の音響調整装置における表示器を構成する。
【0028】
グループ分け器150は、複数のフェーダ111乃至116のうちで、複数の選択スイッチ121乃至127の押下された2つの選択スイッチの間にあるフェーダ全てにそれぞれ対応するチャンネルをグループに分けるものである。例えば、第1の選択スイッチ121と第4の選択スイッチ124とが押下された場合、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとをグループに分けるものである。
【0029】
また、グループ分け器150は、複数の表示灯181乃至186のうち、グループに分けられているチャンネルに対応するものを点灯させるものである。例えば、第1のチャネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられている場合、グループ分け器150は、第1の表示灯181と第2の表示灯182と第3の表示灯183とを点灯させるものである。
【0030】
次に、本実施の形態の音響調整装置100の動作について説明する。
【0031】
以下、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとをグループに分ける場合について説明する。
【0032】
第1の選択スイッチ121と第4の選択スイッチ124とが押下されたとき、まず、グループ分け器150によって、第1の選択スイッチ121と第4の選択スイッチ124とが押下されたことが検出される。
【0033】
次に、グループ分け器150によって、第1の選択スイッチ121と第4の選択スイッチ124との間に配置された第1のフェーダ111と第2のフェーダ112と第3のフェーダ113とにそれぞれ対応する第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられる。また、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられたという情報、すなわちグループ分け情報がグループ分け器150から音響信号調整器20に出力される。さらに、グループ分け器150によって、図2に示すように、第1の表示灯181と第2の表示灯182と第3の表示灯183とが点灯され、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられたことが示される。
【0034】
次に、音響信号調整器20によって、グループ分け情報に基づいて、第1のチャンネルの音響信号と第2のチャンネルの音響信号と第3のチャンネルの音響信号とが同様に調整される。ここでいう「調整」とは例えば、第1のチャンネルの音響信号と第2のチャンネルの音響信号と第3のチャンネルの音響信号、それぞれの高周波成分が同様にカットされることを含む。
【0035】
次に、調整された音響信号が、第1の音響信号出力端子31と第2の音響信号出力端子32とを介して、第1の発音体41と第2の発音体42とに出力され、第1の発音体41と第2の発音体42とによって、音響信号が音に変換され、発音される。
【0036】
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態の音響調整装置100は、複数のチャンネルの音響信号についてチャンネル毎に調整する操作がされる複数のフェーダ111乃至116と、複数のチャンネルから分けられるグループの最小番号のチャンネルと最大番号のチャンネルとを選択操作する複数の選択スイッチ121乃至127と、最小番号から最大番号までのチャンネルをグループに分けるグループ分け器150と、グループに分けられたチャンネルを表示する複数の表示灯181乃至186とを備えるので、2つの選択スイッチを操作するだけで、複数のチャンネルをグループに分けることができることになり、操作を簡便にすることができる。
【0037】
また、複数のフェーダ111乃至116は、複数の選択スイッチ121乃至127の間に配置され、グループ分け器150は、複数の選択スイッチ121乃至127のうち押下された2つの選択スイッチの間にあるフェーダ全てにそれぞれ対応するチャンネルをグループに分けるようにしたので、複数のフェーダ111乃至116を基準にグループにまとめられるチャンネルを視覚的に把握しつつチャンネルを選択することができることになり、操作性が良くなる。
【0038】
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の第2の実施の形態の音響調整装置装置300の構成図である。
【0039】
図3において、図1に示した第1の実施の形態の音響調整装置100と同じ構成要素には、同じ符号を付して説明を省略する。
【0040】
複数の表示灯381乃至385は、複数のフェーダ111乃至116のそれぞれの間に配置され、グループに分けられたチャンネルを表示するものである。例えば、第1の表示灯381は、点灯することにより、両隣にある第1のフェーダ111と第2のフェーダ112にそれぞれ対応する第1のチャンネルと第2のチャンネルとがグループに分けられていることを示すものである。なお、複数の表示灯381乃至385は、それぞれ本発明の音響調整装置における表示器を構成する。
【0041】
グループ分け器350は、複数のフェーダ111乃至116のうち、複数の選択スイッチ121乃至127の押下された2つの選択スイッチの間にあるフェーダ全てにそれぞれ対応するチャンネルをグループに分けるものである。
【0042】
また、グループ分け器350は、複数の表示灯381乃至385のうち、グループに分けられているチャンネルに対応するものを点灯させるものである。例えば、第1のチャネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられている場合、第1の表示灯381と第2の表示灯382とを点灯させるものである。
【0043】
次に、本実施の形態の音響調整装置300の動作について説明する。
【0044】
以下、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとをグループにまとめる場合について説明する。
【0045】
第1の選択スイッチ121と第4の選択スイッチ124とが押下されたとき、まず、グループ分け器350によって、第1の選択スイッチ121と第4の選択スイッチ124とが押下されたことが検出される。
【0046】
次に、グループ分け器350によって、第1の選択スイッチ121と第4の選択スイッチ124との間に配置された第1のフェーダ111と第2のフェーダ112と第3のフェーダ113とにそれぞれ対応する第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられる。また、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられたという情報、すなわちグループ分け情報がグループ分け器350から音響信号調整器20に出力される。さらに、グループ分け器350によって、図4に示すように、第1の表示灯381と第2の表示灯382とが点灯され、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられたことが示される。
【0047】
次に、音響信号調整器20によって、グループ分け情報に基づいて、第1のチャンネルの音響信号と第2のチャンネルの音響信号と第3のチャンネルの音響信号とが同様に調整される。ここでいう「調整」とは、前述同様に例えば、第1のチャンネルの音響信号と第2のチャンネルの音響信号と第3のチャンネルの音響信号それぞれの高周波成分が同様にカットされることを含む。
【0048】
次に、調整された音響信号が、第1の音響信号出力端子31と第2の音響信号出力端子32とを介して第1の発音体41と第2の発音体42とに出力され、第1の発音体41と第2の発音体42とによって、音響信号が音に変換され、発音される。
【0049】
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態の音響調整装置300は、複数のフェーダ111乃至116のそれぞれの間に表示灯381乃至385が配置されているので、選択スイッチ121乃至127と同様の感覚で表示を確認することができる。
【0050】
(第3の実施の形態)
図5は、本発明の第3の実施の形態の音響調整装置500の構成図である。
【0051】
図5において、図1に示した第1の実施の形態の音響調整装置100と同じ構成要素は、同じ符号を付して説明を省略する。
【0052】
表示灯を有する複数の選択スイッチ521乃至527は、複数のフェーダ111乃至116のそれぞれを間に置くように配置され、チャンネルの選択操作がされるとともに、グループに分けられたチャンネルを表示するものである。例えば、第2の選択スイッチ522の表示灯は、点灯することにより、両隣にある第1のフェーダ111と第2のフェーダ112にそれぞれ対応する第1のチャンネルと第2のチャンネルとがグループに分けられていることを示すものである。なお、複数の選択スイッチ521乃至527は、それぞれ本発明の音響調整装置における選択操作器および表示器を構成する。
【0053】
グループ分け器550は、複数のフェーダ111乃至116のうちで、複数の選択スイッチ521乃至527の押下された2つの選択スイッチの間にあるフェーダ全てにそれぞれ対応するチャンネルをグループに分けるものである。例えば、第1の選択スイッチ521と第4の選択スイッチ524とが押下された場合、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとをグループに分けるものである。
【0054】
また、グループ分け器550は、複数の選択スイッチ522乃至526の表示灯のうち、グループに分けられているチャンネルに対応するものを点灯させるものである。例えば、第1のチャネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられている場合、第2の選択スイッチ522の表示灯と第3の選択スイッチ523の表示灯とを点灯させるものである。
【0055】
次に、本実施の形態の音響調整装置500の動作について説明する。
【0056】
以下、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとをグループに分ける場合について説明する。
【0057】
第1の選択スイッチ521と第4の選択スイッチ524とが押下されたとき、まず、グループ分け器550によって、第1の選択スイッチ521と第4の選択スイッチ524とが押下されたことが検出される。
【0058】
次に、グループ分け器550によって、第1の選択スイッチ521と第4の選択スイッチ524との間に配置された第1のフェーダ111と第2のフェーダ112と第3のフェーダ113とにそれぞれ対応する第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられる。また、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられたという情報、すなわちグループ分け情報がグループ分け器550から音響信号調整器20に出力される。さらに、グループ分け器550によって、図6に示すように、第2の選択スイッチ522の表示灯と第3の選択スイッチ523の表示灯とが点灯され、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられたことが示される。
【0059】
次に、音響信号調整器20によって、グループ分け情報に基づいて、第1のチャンネルの音響信号と第2のチャンネルの音響信号と第3のチャンネルの音響信号とが同様に調整される。ここでいう「調整」とは、前述同様に例えば、第1のチャンネルの音響信号と第2のチャンネルの音響信号と第3のチャンネルの音響信号それぞれの高周波成分が同様にカットされることを含む。
【0060】
次に、調整された音響信号が、第1の音響信号出力端子31と第2の音響信号出力端子32とを介して、第1の発音体41と第2の発音体42とに出力され、第1の発音体41と第2の発音体42とによって、音響信号が音に変換され、発音される。
【0061】
以上説明したように、本発明の第3の実施の形態の音響調整装置は、表示灯が選択スイッチと一体に形成されているため、選択スイッチと表示灯とを分けて配置した場合と比較して、表示灯を配置する分だけ省スペース化することができる。また、選択スイッチと表示灯とを同じ視点で確認することができる。
【0062】
(第4の実施の形態)
図7は、本発明の第4の実施の形態の音響調整装置700の構成図である。
【0063】
図7において、図1に示した第1の実施の形態の音響調整装置100と同じ構成要素は、同じ符号を付して説明を省略する。
【0064】
複数の表示灯781乃至786は、複数の色で点灯することができるものであり、グループ毎に互いに異なる色で表示するものである。例えば、第1の表示灯781が赤色に点灯し、第6の表示灯786が青色に点灯した場合は、第1のチャンネルと第6のチャンネルとは別々のグループに分けられていることを示すものである。なお、複数の表示灯781乃至786は、それぞれ本発明の音響調整装置における表示器を構成する。
【0065】
計数器73は、複数の選択スイッチ121乃至127が押下された回数を計数するものである。
【0066】
計時器74は、複数の選択スイッチ121乃至127がそれぞれ押下されている時間を計時するものである。
【0067】
グループ分け器75は、複数の選択スイッチ121乃至127のうちで奇数回目および偶数回目に連続して押下された2つの選択スイッチを検出し、この検出された2つの選択スイッチの間にあるフェーダ全てにそれぞれ対応するチャンネルをグループに分けるものである。例えば、1回目に第1の選択スイッチ121が押下され、2回目に第4の選択スイッチ124が押下されたとき、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとを第1のグループに分け、3回目に第5の選択スイッチ125が押下され、4回目に第7の選択スイッチ127が押下されたとき、第5のチャンネルと第6のチャンネルとを第2のグループに分けるものである。
【0068】
グループ解除器76は、計時器74によって計時された複数の選択スイッチ121乃至127のそれぞれが押下されている時間が一定時間を越えた場合に、押下されている選択スイッチにそれぞれ対応するチャンネルが含まれるグループを解除するものである。例えば、第2の選択スイッチ122が一定時間を越えて押下され続けた場合、第1のチャンネルと第2のチャンネルとが含まれるグループが解除されるものである。なお、第1の選択スイッチ121が一定時間を越えて押下された場合、第1のチャンネルが含まれるグループが解除され、第7の選択スイッチ127が一定時間を越えて押下された場合、第6のチャンネルが含まれるグループが解除されるものである。
【0069】
表示色決定器77は、複数のグループが作成された場合において、それぞれのグループ毎に表示色を異ならせて、複数の表示灯781乃至786のうち、それぞれのグループに分けられているチャンネルに対応するものを点灯させるものである。例えば、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとが第1のグループであり、第5のチャンネルと第6のチャンネルとが第2のグループである場合、第1の表示灯781と第2の表示灯782と第3の表示灯783とが赤色で点灯させられ、第5の表示灯785と第6の表示灯786とが青色で点灯されるものである。
【0070】
次に、本実施の形態の音響調整装置700の動作について説明する。
【0071】
まず、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとを第1のグループにまとめ、第5のチャンネルと第6のチャンネルとを第2のグループにまとめる場合について説明する。
【0072】
まず、第1の選択スイッチ121が押下されたとき、計数器73によって、1回目の押下が検出され、検出された押下の回数が計数器73からグループ分け器75に出力される。また、第4の選択スイッチ124が押下されたとき、計数器73によって、2回目の押下が検出され、検出された押下の回数が計数器73からグループ分け器75に出力される。
【0073】
1回目に第1の選択スイッチ121が押下されたという情報と2回目に第4の選択スイッチ124が押下されたという情報とがグループ分け器75に入力された段階で、グループ分け器75によって、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとが第1のグループに分けられる。また、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとが第1のグループに分けられたという情報、すなわちグループ分け情報が、表示色決定器77と音響信号調整器20とに出力される。
【0074】
次に、表示色決定器77によって、グループ分け情報に基づいて、図8に示すように第1の表示灯781と第2の表示灯782と第3の表示灯783とが第1の色、例えば赤色で点灯され、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられたことが示される。
【0075】
次に、第5の選択スイッチ125が押下されたとき、計数器73によって、3回目の押下が検出され、検出された押下の回数が計数器73からグループ分け器75に出力される。また、第7の選択スイッチ127が押下されたとき、計数器73によって、4回目の押下が検出され、検出された押下の回数が計数器73からグループ分け器75に出力される。
【0076】
3回目に第5の選択スイッチ125が押下されたという情報と4回目に第7の選択スイッチ127が押下されたという情報とがグループ分け器75に入力された段階で、グループ分け器75によって、第5のチャンネルと第6のチャンネルとが第2のグループに分けられる。また、第5のチャンネルと第6のチャンネルとが第2のグループに分けられたという情報、すなわちグループ分け情報が、表示色決定器77と音響信号調整器20とに出力される。
【0077】
次に、表示色決定器77によって、グループ分け情報に基づいて、図8に示すように第5の表示灯785と第6の表示灯786とが第2の色、例えば青色に点灯され、第5のチャンネルと第6のチャンネルとがグループに分けられたことが示される。
【0078】
次に、音響信号調整器20によって、第1のチャンネルの音響信号と第2のチャンネルの音響信号と第3のチャンネルの音響信号とが同様に調整され、第5のチャンネルの音響信号と第6のチャンネルの音響信号とが同様に調整される。ここでいう「調整」とは、前述同様に例えば、第1のチャンネルの音響信号と第2のチャンネルの音響信号と第3のチャンネルの音響信号それぞれの高周波成分が同様にカットされるとともに、第5のチャンネルの音響信号と第6のチャンネルの音響信号とにリバーブが同様にかけられることを含む。
【0079】
次に、調整された音響信号が、第1の音響信号出力端子31と第2の音響信号出力端子32とを介して第1の発音体41と第2の発音体42とに出力され、第1の発音体41と第2の発音体42とによって、音響信号が音に変換され、発音される。
【0080】
次に、第1のグループを解除する場合について説明する。
【0081】
第1の選択スイッチ121、第2の選択スイッチ122、第3の選択スイッチ123、および第4の選択スイッチ124の何れかが一定時間を越えて押下されたとき、まず、計時器74によって、第1の選択スイッチ121、第2の選択スイッチ122、第3の選択スイッチ123、および第4の選択スイッチ124の何れかが一定時間を越えて押下されたことが検出される。
【0082】
次に、グループ解除器76によって、第1のグループが解除され、第1のグループが解除されたこと、すなわちグループ解除情報が表示色決定器77と音響信号調整器20とに出力される。
【0083】
次に、表示色決定器77によって、グループ解除情報に基づいて、第1の表示灯781と第2の表示灯782と第3の表示灯783とが消灯され、第1のグループが解除されたことが示される。
【0084】
次に、音響信号調整器20によって、第1のチャンネルの音響信号と第2のチャンネルの音響信号と第3のチャンネルの音響信号とが個別に調整される。
【0085】
以上説明したように、本発明の第4の実施の形態の音響調整装置700は、複数のグループを作成する場合にも、それぞれのグループに含まれるチャンネルに対応するフェーダを間に配置された選択スイッチを押下するだけでチャンネルを複数のグループに分けることができる。また、作成したグループに含まれるチャンネルに対応する選択スイッチを一定時間押下するだけで、グループを解除することができる。
【0086】
(第5の実施の形態)
図9は、本発明の第5の実施の形態の音響調整装置900の構成図である。
【0087】
図9において、図7に示した第4の実施の形態の音響調整装置700と同じ構成要素は、同じ符号を付して説明を省略する。
【0088】
表示灯を有する複数の選択スイッチ921乃至927は、複数のフェーダ111乃至116のそれぞれを間に置くように配置され、チャンネルの選択操作がされるとともに、複数の色で点灯することができる表示灯により、複数のグループに分けられたチャンネルを表示するものである。例えば、第2の選択スイッチ922の表示灯が、赤色に点灯することにより、両隣にある第1のフェーダ111と第2のフェーダ112にそれぞれ対応する第1のチャンネルと第2のチャンネルとが第1のグループに分けられていることを示すものである。また、例えば、第6の選択スイッチ926の表示灯が、青色に点灯することにより、両隣にある第5のフェーダ115と第6のフェーダ116にそれぞれ対応する第5のチャンネルと第6のチャンネルとが第2のグループに分けられていることを示すものである。
【0089】
グループ解除器96は、計時器74によって計時された複数の選択スイッチ922乃至926のそれぞれが押下されている時間が一定時間を越えた場合に、押下されている選択スイッチにそれぞれ対応するチャンネルが含まれるグループを解除するものである。例えば、第2の選択スイッチ922が一定時間を越えて押下され続けた場合、第1のチャンネルと第2のチャンネルとが含まれるグループが解除される。
【0090】
表示色決定器97は、複数のグループが作成された場合において、それぞれのグループ毎に表示色を異ならせて、複数の選択スイッチ922乃至926の表示灯のうち、それぞれのグループに分けられているチャンネルに対応するものを点灯させるものである。例えば、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルが第1のグループであり、第5のチャンネルと第6のチャンネルが第2のグループである場合、第2の選択スイッチ922の表示灯と第3の選択スイッチ923の表示灯とが赤色で点灯させられ、第6の選択スイッチの表示灯926が青色で点灯させられるものである。
【0091】
次に、本実施の形態の音響調整装置900の動作について説明する。
【0092】
まず、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとを第1のグループに分け、第5のチャンネルと第6のチャンネルとを第2のグループに分ける場合について説明する。
【0093】
1回目に第1の選択スイッチ921が押下され、2回目に第4の選択スイッチ924が押下されたとき、まず、計数器73によって、押下の回数が計数され、次に、グループ分け器75によって、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとが第1のグループに分けられ、次に、表示色決定器97によって、図10に示すように第2の選択スイッチ922の表示灯と第3の選択スイッチ923の表示灯とが第1の色、例えば赤色に点灯され、第1のチャンネルと第2のチャンネルと第3のチャンネルとがグループに分けられたことが示される。また、3回目に第5の選択スイッチ925が押下され、4回目に第7の選択スイッチ927が押下されたとき、まず、計数器73によって、押下の回数が計数され、次に、グループ分け器75によって、第5のチャンネルと第6のチャンネルとが第2のグループに分けられ、次に、表示色決定器97によって、図10に示すように第6の選択スイッチ926の表示灯が第2の色、例えば青色に点灯され、第5のチャンネルと第6のチャンネルとがグループに分けられたことが示される。
【0094】
次に、第1のグループを解除する場合について説明する。
【0095】
第1の色で点灯した第2の選択スイッチ922および第3の選択スイッチ923の何れかが一定時間を越えて押下され続けたとき、まず、計時器74によって第2の選択スイッチ922および第3の選択スイッチ923の何れかが一定時間を越えて押下され続けたことが検出され、次に、グループ解除器96によって、第1のグループが解除され、次に、表示色決定器97によって、第2の選択スイッチ922の表示灯と第3の選択スイッチ923の表示灯とが消灯され、第1のグループが解除されたことが示される。
【0096】
以上説明したように、本発明の第5の実施の形態の音響調整装置900は、複数のグループを作成する際にも、選択スイッチを押下するだけで複数のチャンネルを複数のグループに分けることができる。また、作成したグループに含まれるチャンネルに対応する選択スイッチを一定時間押下するだけで、グループを解除することができる。また、表示灯が選択スイッチと一体に形成されているため、選択スイッチと表示灯とを分けて配置した場合と比較して、表示灯を配置する分だけ省スペース化することができる。さらに、選択スイッチと表示灯とを同一の視点で確認することができる。
【0097】
なお、前述の第1から第5までの実施の形態において、本発明の音響調整装置における調整操作器を、スライド操作によって調整操作がされるフェーダによって構成した例について説明したが、回転式ボリューム調整器その他の調整操作器によって構成してもよい。また、本発明の音響調整装置における選択操作器を、押下操作によって選択操作がされる選択スイッチによって構成した例について説明したが、トグルスイッチその他の選択操作器によって構成してもよい。また、本発明の音響調整装置における表示器は、発光ダイオードその他のどのような表示器によって構成してもよい。
【0098】
また、前述の第1から第5までの実施の形態において、本発明の音響信号調整器が、同一のグループに含まれる複数のチャンネルの音響信号について、高周波成分を同様にカットする例およびリバーブをかける例について説明したが、その他音質の調整や音量の調整を行なうようにしてもよい。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、操作を簡便にすることができる音響調整装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の音響調整装置のブロック図
【図2】本発明の第1の実施の形態の音響調整装置におけるチャンネルのグループ分け状態を示すブロック図
【図3】本発明の第2の実施の形態の音響調整装置のブロック図
【図4】本発明の第2の実施の形態の音響調整装置におけるチャンネルのグループ分け状態を示すブロック図
【図5】本発明の第3の実施の形態の音響調整装置のブロック図
【図6】本発明の第3の実施の形態の音響調整装置におけるチャンネルのグループ分け状態を示すブロック図
【図7】本発明の第4の実施の形態の音響調整装置のブロック図
【図8】本発明の第4の実施の形態の音響調整装置におけるチャンネルのグループ分け状態を示すブロック図
【図9】本発明の第5の実施の形態の音響調整装置のブロック図
【図10】本発明の第5の実施の形態の音響調整装置におけるチャンネルのグループ分け状態を示すブロック図
【図11】従来の音響調整装置のブロック図
【符号の説明】
100、300、500、700、900 音響調整装置
111、112、113、114、115、116 フェーダ(調整操作器)
121、122、123、124、125、126、127 選択スイッチ(選択操作器)
181、182、183、184、185、186、381、382、383、384、385、781、782、783、784、785、786 表示灯(表示器)
521、522、523、524、525、526、527、921、922、923、924、925、926、927 表示灯付き選択スイッチ(表示器および選択操作器)
11、12、13、14、15、16 音響信号入力端子
20 音響信号調整器
31、32 音響信号出力端子
41、42 発音体
73 計数器
74 計時器
75、150、350、550 グループ分け器
76、96 グループ解除器
77、97 表示色決定器
Claims (7)
- 互いに異なる複数のチャンネルの音響信号をチャンネル毎に調整操作する複数の調整操作器と、前記複数のチャンネルから分けられるグループの最小番号のチャンネルと最大番号のチャンネルとを選択操作する複数の選択操作器と、前記最小番号から前記最大番号までのチャンネルをグループに分けるグループ分け器と、前記グループに分けられた前記複数のチャンネルを表示する複数の表示器とを備えることを特徴とする音響調整装置。
- 前記複数の調整操作器は、前記複数の選択操作器の間に配置され、前記グループ分け器は、前記複数の選択操作器のうち操作された2つの選択操作器の間に配置された前記複数の調整操作器にそれぞれ対応するチャンネルをグループに分けるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の音響調整装置。
- 前記複数の選択操作器が操作された回数を計数する計数器を備え、前記グループ分け器は、前記回数に基づいて、前記複数の選択操作器のうち連続して操作された2つの選択操作器の間に配置された前記複数の調整操作器にそれぞれ対応するチャンネルをグループに分けるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の音響調整装置。
- 前記選択操作器が操作されている時間を計時する計時器と、一定時間操作された前記選択操作器に対応するチャンネルを含むグループを解除するグループ解除器とを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の音響調整装置。
- 前記複数の表示器は、隣り合う前記複数の調整操作器の間に配置されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の音響調整装置。
- 前記複数の表示器は、前記選択操作器と一体に形成されたことを特徴とする請求項5に記載の音響調整装置。
- 前記複数の表示器は、グループ毎に互いに異なる色で表示するようにしたことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の音響調整装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006100945A (ja) * | 2004-09-28 | 2006-04-13 | Yamaha Corp | ミキサー装置 |
JP2010212933A (ja) * | 2009-03-10 | 2010-09-24 | Yamaha Corp | オーディオ信号処理装置 |
-
2002
- 2002-07-31 JP JP2002223724A patent/JP2004064684A/ja active Pending
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JP2006100945A (ja) * | 2004-09-28 | 2006-04-13 | Yamaha Corp | ミキサー装置 |
JP2010212933A (ja) * | 2009-03-10 | 2010-09-24 | Yamaha Corp | オーディオ信号処理装置 |
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