JP3823631B2 - ディジタルミキサー装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ディジタルミキサー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、ミキサー装置はオーディオ信号に対して種々のパラメータを設定する機能を有している。これらのパラメータのうち、特にレベル、パン、バランスは基本的なパラメータとして知られている。ここで、レベルとは、ミキサー機器から出力されるオーディオ信号の全体の音量を調整するパラメータであり、バランスとはステレオ出力の左右の音量バランスを調整するパラメータである。パンとはモノラルソースをステレオ出力に送る時の右側音量と左側音量の比率を設定するパラメータであり、このパラメータにより音像定位が調整される。
【0003】
図1は、上述したパラメータを含むアナログミキサーの要部の構成を示す概略構成図である。
101はこのミキサーの入力端子であり、入力端子101に入力された信号は、レベル調整器102により音量を調整され、パン調整器103によりステレオ出力における左側と右側の音量比率を決められた後、ステレオ出力するためのステレオバスライン104に入力される。
このレベル調整器102とパン調整器103からチャネルCN1は構成されており、図示したチャネルCN2、チャネルCN3・・・はチャネルCN1と同一に構成されている。
【0004】
ステレオバスライン104に入力された各チャネルの右側出力と左側出力の信号は、バランス調整器105により、最終的なステレオ出力の左右の音量バランスを調整された後、出力端子106から出力される。
以上が、アナログミキサーの要部の構成であるが、さらにイコライザーやコンプレッサーを構成に加える場合や、出力側のチャネルを複数にする場合等がある。
【0005】
ところで、ミキサーでのレベル、パン、バランスのパラメータ調整は、フェーダーやボリュームを使用して行うのが一般的である。
例えば、ボリュームとLED表示器によりパラメータ調整ができるようにLED表示装置を構成するとき、図2(a)、(b)に示すようにボリュームの近くにLED表示器を所定の軌跡に沿って設置し、ボリュームの位置に対応するLEDを点灯表示して、調整値を示すようにしている。使用者は、このLEDの点灯表示で調整値を確認しながら、ボリュームを操作してパラメータ設定を行うことができる。
【0006】
また、レベルに対しては0レベル(ノミナルレベル)、パンおよびバランスに対してはセンター値(C値)というように、各々のパラメータには設定基準値が存在する。この設定基準値は、使用者にとって非常に重要な値であるので、常にその位置を明示する必要があり、通常は図2(a)に示すようにボリュームの近傍に指標として印刷する方法がとられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ミキサーはスタジオ内や舞台裏といった照明が十分でない環境下で使用されることが多いため、ミキサー使用者にとって、ミキサー本体に印刷した指標が読みとりにくく、各パラメータの設定が効率よく行うことができないという問題が生じていた。
【0008】
この問題は、指標をミキサーに印刷して表示するのではなく、図2(b)に示すように指標用の専用表示LEDを別途設置することで解決できるが、この専用LEDを設けるためのコストがかかるという別の問題を発生した。
【0009】
また、図3に一般的なディジタルミキサの外観部の一部を示したが、この外観パネル上には百個程度のボリュームやLEDが配置されている。
この図に示すように、最近のミキサーにおいては、多機能化・多チャンネル化の方向にあるが、一方でミキサ本体は小型化の要望がある。そのため、複数のパラメータ設定を1つのボリュームで行い、LED表示装置はその時点で選択されているパラメータの値を表示し、ボリュームおよびLEDを共有する方法が採られている。
【0010】
しかし、この場合においては、指標の位置はパラメータ毎に異なるため、指標用の専用LEDをパラメータ分だけ別途設けなければならず、さらに、現在のLED表示がいずれのパラメータの設定表示を行っているのかを示す手段も別途必要となる問題が生じていた。
本発明は、以上の点に鑑み、多数のパラメータ設定機能を持つディジタルミキサー装置において、複数のパラメータに対する設定値の表示を、1の表示器により効率よく明確に行うディジタルミキサー装置の提供を行うことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するために、複数チャンネルを備えたディジタルミキサー装置において、前記チャンネル毎に、チャンネルに入力されたオーディオ信号を、各チャンネルに設けられた第1端子または第2端子へ出力する切替手段と、前記第1端子に出力されたオーディオ信号を第1ラインと第2ラインとに伝え、前記第1ラインに伝えられたオーディオ信号のレベルを、第1調整値に応じて制御する一方、前記第2ラインに伝えられたオーディオ信号のレベルを、第2調整値に応じて制御し、前記第2端子に出力されたオーディオ信号のレベルを第3調整値に応じて制御し、該レベルが制御されたオーディオ信号を第3ラインと第4ラインとに伝える際、前記第3ラインに伝えるオーディオ信号と前記第4ラインに伝えるオーディオ信号の比率を、第4調整値に応じて制御する信号処理手段と、第1操作子と、第2操作子と、前記オーディオ信号が前記第1端子へ出力されている場合、前記第1操作子に行われた操作に応じて前記第1調整値を変更する一方、前記第2操作子に行われた操作に応じて前記第2調整値を変更し、前記オーディオ信号が前記第2端子に出力されている場合、前記第1操作子に行われた操作に応じて前記第3調整値を変更する一方、前記第2操作子に行われた操作に応じて前記第4調整値を変更する調整値変更手段と、前記第1操作子の動作軌跡に沿って配置された複数の表示セグメントを備え、前記第1操作子の近傍に配置された第1表示手段と、前記第2操作子の動作軌跡に沿って配置された複数の表示セグメントを備え、前記第2操作子の近傍に配置された第2表示手段と、前記オーディオ信号が前記第1端子に出力されている場合、前記第1調整値に対応した表示を前記第1表示手段に行わせる一方、前記第2調整値に対応した表示を前記第2表示手段に行わせ、前記オーディオ信号が前記第2端子に出力されている場合、前記第3調整値に対応した表示を前記第1表示手段に行わせる一方、前記第4調整値に対応した表示を前記第2表示手段に行わせ、前記オーディオ信号が前記第1端子に出力されている場合と、前記第2端子に出力されている場合とで、前記第2調整値の表示態様と、前記第4調整値の表示態様とを異ならせる表示制御手段とを具備することを特徴とするディジタルミキサー装置を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施形態について説明する。
図4はこの発明の一実施形態であるディジタルミキサー装置の構成を表すブロック図である。
【0013】
(1)ディジタルミキサー装置の構成について
1はディジタルミキサー装置本体の入力端子であり、入力端子1に入力されたアナログ信号は、ゲイン調整器2でゲインを調整された後、A/D変換器3でアナログ/ディジタル変換され、ディジタル信号処理回路4に入力される。
このディジタル信号処理回路4は、ディジタルフィルタ回路やディレイ回路を包含し、周波数特性やディレイ等の効果を付与する機能を有するものである。
そして、ディジタル信号処理部4によりディジタル信号処理された信号は、切換スイッチ5に入力される。
切換スイッチ5は、1つの入力端子に対して出力端子を2つ有するものであり、入力端子に入力された信号を、出力端子5aあるいは5bのうちのいずれかから出力する。
【0014】
切換スイッチ5の5a出力端子に出力された信号は、バス出力するために2分割された後、レベル調整器6aおよび7aによりそれぞれ独立にレベル調整され、バスライン8に入力される。
切換スイッチ5の5b出力端子に出力された信号は、レベル調整器6bによりレベル調整され、パン調整器7bによってステレオ出力の音像定位を付与された後、バスライン8に入力される。
【0015】
レベル調整器6a、6bの調整値および調整基準値は、LED表示ブロック17によって表示されるようになっており、レベル調整器7a、パン調整器7bの調整値および調整基準値はLED表示ブロック18によって表示されるようになっている。
図5はLED表示ブロック17とLED表示ブロック18の外観である。
LED表示ブロック17は、操作子であるつまみ17Aの近傍に円周上に配置された複数のLEDpxにより構成されており、LED表示ブロック18は、操作子であるつまみ18Aの近傍に円周上に配置された複数のLEDpxにより構成されている。
【0016】
ここで、レベル調整器6a、6b、7aとパン調整器7bの制御系統の構成について図6を参照して説明する。
まず、レベル調整器7aとパン調整器7bの制御系統の構成について述べる。
【0017】
つまみ18Aの回転動作量はエンコーダ回路801内のエンコーダ(図示せず)によって、回転動作量に応じた電気信号に変換される。そしてこの電気信号は、エンコーダ回路801により、書換可能メモリ803に入力するためのデータに変換される。
【0018】
ここで、セレクタ802は、1つの入力端子に対して2つの出力端子を有し、入力端子に入力された入力信号は、出力端子802a、802bのいずれかから出力される。
この出力端子の選択は、操作ボタン23の操作に応じてCPUから出力されるコントロール信号Saにより行われる。
【0019】
セレクタ802の出力端子802aから出力されたデータは、書換可能メモリ803内のアドレス803aに入力され、直前に書き込まれていたデータと加減算される。この演算結果がアドレス803aの新しい値として書き換わる。
そして、書換後のアドレス803aの値は、レベル駆動回路804に入力され、レベル調整器7aの調整を実行するための信号に変換される。
このレベル駆動回路804は、書換可能メモリ803内のアドレス803a値(調整値)に対応したレベル値となるように、レベル調整器7aを調整する回路である。
上述したことから判るように、アドレス803aは、レベル調整器7aのレベル調整をするために専用に設けたアドレスであり、すなわち、このアドレス803a内の値により、レベル調整器7aがレベル調整される。なお、図6中に表記している「1F」値は具体例である。
【0020】
一方、セレクタ802の出力端子802bから出力されたデータは、書換可能メモリ803内のアドレス803bに入力され、直前に書き込まれているデータと加減算される。この演算結果がアドレス803bの新しい値として書き換わる。
そして、書換後のアドレス803bの値は、パン駆動回路805に入力され、パン調整器7bの調整を実行するための信号に変換される。
パン駆動回路805は、書換可能メモリ803内のアドレス803b値(調整値)に対応したパン値となるように、パン調整器7bを調整する回路である。
上述したことから判るように、アドレス803bは、パン調整器7bのパン調整をするために専用に設けたアドレスであり、すなわち、このアドレス803b内の値により、パン調整器7bがパン調整される。なお、図6中に表記している「2C」値は具体例である。
【0021】
書換可能メモリ803内のアドレス803aとアドレス803bの値は、セレクタ806の入力端子806aと入力端子806bにそれぞれ入力される。
セレクタ806は、2つの入力端子に対して1つの出力端子を有し、2つの入力端子806a、806bに入力された信号のいずれか一方を、出力端子から出力する機能を持つものである。この2つの入力端子の切換はセレクタ802と同様、コントロール信号Saによって行われる。
【0022】
セレクタ806の出力信号は、LEDドライバ807に入力され、LED表示器18Bを点灯させるための信号に変換される。
LEDドライバ807は、LED表示器18B内のLEDpxにそれぞれ独立に電流を供給し、点灯させる。
【0023】
以上が、図4におけるミキサー本体の入力端子1からバスライン8までの構成概要であり、それぞれのバスラインに対して個別に上記構成がされる。
ゲイン調整器2からLED表示ブロック18までの回路構成によりチャネルCN21が構成されている。図示したチャネルCN22、CN23・・・はチャネルCN21と同一に構成されており、各々のチャネルの入力信号は、CN21と同様の信号処理をされた後、バスライン8に入力される。
【0024】
バスライン8に入力された後の信号は、ディジタル信号処理回路9に入力される。
ディジタル信号処理回路9は、ディジタル信号処理回路4と同様、ディジタルフィルタ回路やディレイ回路を包含し、周波数特性やディレイ等の効果を付与する。
【0025】
ディジタル信号処理部9によりディジタル信号処理された信号は、切換スイッチ部10に入力される。
切換スイッチ部10は、2つの連動する切換スイッチを有しており、各スイッチは1入力2出力のスイッチとして構成されている。一方の入力端子に供給された信号は、出力端子10aまたは10bから出力され、他方の入力端子に供給された信号は、出力端子10cまたは10dから出力される。
【0026】
切換スイッチ10の10a、10c端子から出力された出力信号は、それぞれレベル調整器12a、13aによりレベル調整され、A/D変換器14a、15aでディジタル/アナログ変換された後、出力端子16aから出力される。
一方、切換スイッチ10の10d端子から出力された出力信号は、レベル調整器12bによりレベル調整された後、バランス調整器13bによりステレオ出力の左右の音量バランスを調整され、出力端子16bからステレオ出力される。
【0027】
レベル調整器12a、12b、13a、およびバランス調整器13bの調整値は、LED表示ブロック19,20内のLED表示器(図示せず)によって表示されるが、LED表示ブロック19,20は前述した図6におけるLED表示ブロック17、18と同様に構成されている。
具体的には、LED表示ブロック19内のLED表示器は、レベル調整器12a、12bの調整値のいずれかの内容を表示し、LED表示ブロック20内のLED表示器は、レベル調整器13aあるいはバランス調整器13bの調整値のいずれかの内容を表示する。
【0028】
また、上述したディジタル信号処理回路9からLED表示ブロック20までの回路構成によりチャネルCN24は構成されているが、図示したチャネルCN25、CN26・・・はチャネルCN24の構成内容と同一である。
バスライン8から、チャネルCN25、チャネルCN26・・・に入力された入力信号は、チャネルCN24と同様の信号処理が行われた後、ミキサーの出力信号として出力される。
【0029】
次に、上述したディジタルミキサー装置の動作を説明するが、本実施形態においては、レベルやパンといった複数のパラメータ調整を行うためにモード切換を行っている。以下、このモードについて述べていく。
【0030】
本実施形態においては、レベル調整器6a、7aを用いて音量バランスを設定するモード(第1のモード)と、レベル調整器6bとパン調整器7bを用いて音量バランスを調整するモード(第2のモード)がある。
これらの第1のモードと第2のモードの切換は操作ボタン23によって行われる。すなわち、操作ボタン23の操作に基づくコントロール信号Saによってモード切換が行われるが、コントロール信号Saが「1」を出力したときは、第1のモードが設定され、コントロール信号Saが「0」を出力したときは、第2のモードが設定される。
【0031】
以下に各モード毎に動作説明を行う。
(1)第1のモード
第1のモードにおいては、コントロール信号Saは「1」となり、図6において、切換スイッチ5の出力端子は5a端子、セレクタ802の出力端子は802a、セレクタ806の入力端子は806aがそれぞれ選択される。
この選択により、ディジタルミキサー装置に入力された入力信号は、レベル調整器6a、7aに入力される。そして、LED表示ブロック18内のつまみ18Aで、レベル調整器7aのレベルを調整することができ、レベル調整器7aのレベル調整値がLED表示器18Bにより表示される。
【0032】
また同様に、図6のブロック81内の2つのセレクタが、コントロール信号Saに応じて選択される。これにより、LEDブロック17内のつまみ17Aで、レベル調整器6aのレベルが調整され、レベル調整器6aのレベル調整値がLED表示器17Bにより表示される。
【0033】
図7(a)は、この第1のモードの時に、レベル調整器7aの調整値をLED表示器18Bにより表示した一例である。
LED表示器18B内の左下のLEDが最も低いレベル、そこから時計回りに順次高いレベルを示すLEDになり、右下のLEDが最も高いレベルに対応している。
LED表示器18B内のLEDpxのうち、レベル調整器7aのレベル調整値に相当するLEDと、それより低いレベル値に対応するLEDをすべて点灯させることによりレベルの表示を行っている。
図7(a)はレベル調整値が指標値(ノミナル値)よりも小さい場合の表示例である。
【0034】
なお、レベル調整値の表示と同時に、レベル調整基準値であるノミナル値(0dB)に相当するLEDも点灯させ、レベル調整のための指標としているが、ここでは指標に相当するLEDの点灯輝度を高くしている。すなわち、レベル調整値を示すLEDと、ノミナル値(0dB)に相当するLEDの点灯輝度を変え、両者の区別を明確に行っている。
【0035】
図7(b)は、レベル調整器7aの調整値が指標値(ノミナル値)に等しくなったときのLED表示器18Bの表示であるが、この場合はLEDの点灯輝度を指標用LEDの点灯輝度と同一にしている。
【0036】
図7(c)は、レベル調整器7aの調整値が指標値(ノミナル値)よりも大きい値の場合のLED表示例である。
この場合のLED表示器18Bの表示形態は、レベル調整値が指標値(ノミナル値)よりも小さいときと同様に、レベル調整値に相当するLEDおよびそれよりも低いレベル値に相当するLEDをすべて点灯させ、同時に、指標を示すLEDのみ輝度を明るくして点灯することとしている。
このようにLED点灯輝度を変えて表示を行うことにより、レベル調整値と指標値(ノミナル値)との区別を明確に行っている。
【0037】
なお、レベル調整器6aの調整値をLED表示器17Bにより表示するときも、上記と同様の形態により表示する。
【0038】
(2)第2のモード
第2のモードにおいては、コントロール信号Saは「0」となり、図6において、切換スイッチ5の出力端子は5b端子、セレクタ802の出力端子は802b、セレクタ806の入力端子は806bが、それぞれ選択される。
この選択により、ディジタルミキサー装置に入力された入力信号は、レベル調整器6b、パン調整器7bに入力される。そして、LED表示ブロック18内のつまみ18Aで、パン調整器7bのパンを調整することができ、同時にパン調整値がLED表示器18Bにより表示される。
【0039】
また同様に、図6のブロック81内の2つのセレクタがコントロール信号に応じて選択される。これにより、LEDブロック17内のつまみ17Aで、レベル調整器6bのレベルを調整することができ、レベル調整器6bのレベル調整値がLED表示器17Bにより表示される。
【0040】
図8(a)は、第2のモードの時に、パン調整器7bの調整値をLED表示器18Bにより表示した一例である。
LED表示器18B内の左下のLEDが最も左側に音像を付与する場合に相当し、そこから時計回りに音像を右側に付与する場合に相当していき、右下のLEDが最も右側に音像を付与する場合に相当している。
パン調整値の表示は、LED表示器18B内のLEDのうち、パン調整器7bの調整値に相当するLEDおよびその両隣のLEDを点灯させることにより、パン調整値をLED表示している。
また、パンの調整基準値であるセンター値(C値)に相当するLEDを指標として別途点灯させているが、レベルの指標と同様、指標表示LEDの点灯輝度と、パン調整値を表示するLEDの点灯輝度とを変えることで、両者の区別を明確に行っている。
【0041】
図8(b)は、パン調整器7bの調整値に相当するLEDが、指標値(センター値)を示すLEDに等しくなったときのLED表示器15Bの表示例である。この場合は、指標値(センター値)を示すLEDを高い点灯輝度により点灯させて、音像が中央であることを示している。
【0042】
図8(c)は、パン調整値を表示するLEDが、指標値(センター値)を示すLEDに一定範囲内まで近づいたときのLED表示器15Bの表示例である。
この場合は、指標値のLED点灯を行わないようにし、指標値とパン調整値の表示が混乱するのを避けるよう配慮している。
【0043】
なお、図8(d)は、パン調整器7bのパン調整値についての別の表示例であり、LED表示器18B内のLEDのうち、パン調整値に相当するLEDのみを点灯させることにより、パン調整値をLED表示したものである。
この場合の指標値(センター値)の表示は、パン調整値を表示するLEDの位置に係わらずに指標値を示すLEDの点灯を行ってもよく、上述したように、パン調整値を表示するLEDが、指標値を示すLEDに一定範囲内まで近づいたときに指標値のLED点灯を行わないようにしてもよい。
【0044】
また、レベル調整器6bの調整値をLED表示器17Bにより表示するときは、第1のモードの際に述べたレベル調整値の表示方法を適用することが可能である。
【0045】
以上、第1のモードにおいて、レベル調整器6aとレベル調整器7aの調整を、LED表示ブロック17のつまみ17AとLED表示ブロック18のつまみ18Aにより行い、第2のモードにおいて、レベル調整器6bとパン調整器7bの調整を、LED表示ブロック17のつまみ17AとLED表示ブロック18のつまみ18Aにおいて行う動作について述べた。
ここで、両モードにおいての調整値は、いずれもLED表示器17BおよびLED表示器18Bを使用して表示されているが、上述のように、レベル調整値の表示形態とパン調整値の表示形態は異なるため、いずれのモードが選択されているか明確に区別することが可能である。
例えば、操作ボタン23により第1のモードから第2のモードにモード切換が行われたとき、LED表示器18Bの表示は、図7(a)から図8(a)のように切り換わるため、その表示形態によりモードは明確に区別できる。
【0046】
以上、図4において、チャネルCN21についてのモード切換によりレベルとパンの調整値を同一のLED表示器で表示したときの例であるが、同様にして、チャネルCN22、CN23・・・についても、モード切換によりレベルとパンの調整値を同一のLED表示器で表示できることは言うまでもない。
チャネルCN21のモード切換を行っているコントロール信号Saを用いてCN22,CN23・・・のモード切換を行ってもよく、また、操作ボタン23を別途設けて、各チャネルに対してのコントロール信号を設定し、各チャネル毎にモード切換を行うこととしてもよい。
【0047】
このモード切換は、ディジタルミキサー装置の出力側のチャネルCN24、CN25、CN26・・・にも適用される。ここではレベル調整器とバランス調整器の調整値を同一のLED表示器で表示している。
たとえば、チャネルCN24においては、コントロール信号Saが1のとき、すなわちモード1が選択されているときは、レベル調整器12a、13aのレベル調整値をLED表示ブロック19,20により表示する。また、コントロール信号Saが0のとき、すなわちモード0が選択されているときは、レベル調整器12bのレベル調整値および、バランス調整器13bのバランス調整値をLED表示ブロック19,20により表示する。
この場合も、レベル調整値とバランス調整値のLED表示形態を異ならせることにより、各モードに対しての明確なパラメータ表示が可能となる。
【0048】
以上、この発明の一実施形態であるディジタルミキサー装置を例にとり説明したが、上記例は本発明の一実施例に過ぎず、当発明に何ら限定を与えるものではない。
【0049】
たとえば、パラメータとしてレベル、パン、バランスの例を示したが、それ以外のパラメータの調整に関しても、本発明を同様に適用することは可能である。また、3つ以上のパラメータの調整に関して、1つのLED表示ブロックを共有使用してもよく、この場合は3つのLED表示形態を設定すればよい。
【0050】
パラメータの1つであるレベルについては、ステレオ左出力に対応するレベル調整を行う場合、ステレオ右出力に対応するレベル調整を行う場合、両出力全体のレベルを調整する場合については、それぞれ異なるパラメータ設定と考えて各レベルの表示態様を変えてもよい。
また、パラメータ調整値の表示をLED表示器とした例を上げたが、LED、液晶、面表示器のドット表示を使用する表示手段を採用してもよい。
【0051】
さらに、レベルの調整基準値としてノミナル値以外の値、また、パンやバランスの調整基準値としてセンター値以外の値を使用したい場合にも、本発明は調整基準値として専用LEDを設ける必要がないため、本発明がそのまま応用でき、複数の基準値を用いたい場合にも容易に対応可能である。
【0052】
なお、実施例においては、各パラメータの調整ボリュームとしてディジタルエンコーダを使用することを想定してミキサーの構成を行ったが、例えば、アナログ2連ボリュームを使用してもよい。
この場合は、1のパラメータに1のボリュームが対応することになるが、各ボリュームの設定値を1のLED表示器に表示し、LED表示器の表示形態を異ならせることにより、各パラメータの表示を明確に行うように構成する。
【0053】
いずれにしても、本発明により、複数のパラメータの調整値、および各パラメータの調整基準値を1つのLED表示ブロック上で明確に表示することが可能となる。
なお、この表示はすべて複数の表示セグメントにより行われるため、暗い環境下において使用されるミキサー機器等において特に効果を発揮する。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、多数のパラメータ設定機能を持つディジタルミキサー装置において、複数のパラメータに対する設定値表示を、1の表示器により効率よく明確に行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のアナログミキサーの要部構成を示す概略構成図である。
【図2】 従来のミキサーのLED表示ブロックの外観図である。
【図3】 一般的なディジタルミキサの外観図の一部である。
【図4】 本発明の一実施形態であるディジタルミキサー装置の構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明の一実施形態であるディジタルミキサー装置のLED表示ブロックの外観図である。
【図6】 本発明の一実施形態であるディジタルミキサー装置のLED表示ブロック周辺の構成を示すブロック図である。
【図7】 本発明の一実施形態であるディジタルミキサー装置において、第1のモード選択時におけるレベル調整値のLED表示例である。
【図8】 本発明の一実施形態であるディジタルミキサー装置において、第2のモード選択時におけるパン調整値のLED表示例である。
【符号の説明】
1 ミキサー入力端子、2 ゲイン調整器、3 A/D変換器、4 ディジタル信号処理回路、5 切換スイッチ、6a〜7a レベル調整器、7b パン調整器、8 バスライン、9 ディジタル信号処理回路、10 切替スイッチ、12a〜13a レベル調整器、13b バランス調整器、14a〜15b D/A変換器、16a〜16b 出力端子、17〜20 LED表示ブロック、22 CPU、23 パラメータ選択手段

Claims (1)

  1. 複数チャンネルを備えたディジタルミキサー装置において、
    前記チャンネル毎に、
    チャンネルに入力されたオーディオ信号を、各チャンネルに設けられた第1端子または第2端子へ出力する切替手段と、
    前記第1端子に出力されたオーディオ信号を第1ラインと第2ラインとに伝え、前記第1ラインに伝えられたオーディオ信号のレベルを、第1調整値に応じて制御する一方、前記第2ラインに伝えられたオーディオ信号のレベルを、第2調整値に応じて制御し、前記第2端子に出力されたオーディオ信号のレベルを第3調整値に応じて制御し、該レベルが制御されたオーディオ信号を第3ラインと第4ラインとに伝える際、前記第3ラインに伝えるオーディオ信号と前記第4ラインに伝えるオーディオ信号の比率を、第4調整値に応じて制御する信号処理手段と、
    第1操作子と、第2操作子と、
    前記オーディオ信号が前記第1端子へ出力されている場合、前記第1操作子に行われた操作に応じて前記第1調整値を変更する一方、前記第2操作子に行われた操作に応じて前記第2調整値を変更し、前記オーディオ信号が前記第2端子に出力されている場合、前記第1操作子に行われた操作に応じて前記第3調整値を変更する一方、前記第2操作子に行われた操作に応じて前記第4調整値を変更する調整値変更手段と、
    前記第1操作子の動作軌跡に沿って配置された複数の表示セグメントを備え、前記第1操作子の近傍に配置された第1表示手段と、
    前記第2操作子の動作軌跡に沿って配置された複数の表示セグメントを備え、前記第2操作子の近傍に配置された第2表示手段と、
    前記オーディオ信号が前記第1端子に出力されている場合、前記第1調整値に対応した表示を前記第1表示手段に行わせる一方、前記第2調整値に対応した表示を前記第2表示手段に行わせ、前記オーディオ信号が前記第2端子に出力されている場合、前記第3調整値に対応した表示を前記第1表示手段に行わせる一方、前記第4調整値に対応した表示を前記第2表示手段に行わせ、前記オーディオ信号が前記第1端子に出力されている場合と、前記第2端子に出力されている場合とで、前記第2調整値の表示態様と、前記第4調整値の表示態様とを異ならせる表示制御手段と
    を具備することを特徴とするディジタルミキサー装置。
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