JP3242900U - 音響出力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 臨場感に優れた音響信号を出力することができる音響出力装置を提供する。【解決手段】 複数種類の楽器音信号が含まれる音響信号から各楽器音信号を分離する楽器音信号分離部11と、複数のスピーカ20FR,20FL,20RR,20RLと、分離された楽器音信号を複数の前記スピーカに振り分けて同時に出力するように制御する出力制御部12とを備える音響出力装置1である。複数のスピーカは、受聴者に対して左前側、右前側、左後側、右後側にそれぞれ配置され、出力制御部12は、楽器音信号分離部11による楽器音信号の分離に基づき、各スピーカから出力する音量の配分割合を調整し、複数のスピーカから出力される楽器音の音量配分を楽器音毎に調整するための入力部14を更に備える。【選択図】 図1
Description
本考案は、音響出力装置に関し、より詳しくは、複数種類の楽器音信号が含まれる音響信号を出力するのに好適な音響出力装置に関する。
音響信号を複数のスピーカから出力する装置として、例えば、特許文献1に開示されたオーディオ再生装置が知られている。この装置は、音響信号を2つの周波数帯域に分割し、それぞれを異なるスピーカで再生するように構成されている。
ところで、実際のオーケストラ等のコンサート会場においては、種々の楽器の配置が予め定められており、それぞれの位置から楽器音が発せられることによって、楽器音全体の空間的な広がりを得ることができる。ところが、従来においては、音響信号を周波数帯域に応じて複数のスピーカに振り分けることは行われるものの、楽器ごとの振り分けを行うものではないため、臨場感を得にくいという問題があった。
そこで、本考案は、臨場感に優れた音響信号を出力することができる音響出力装置の提供を目的とする。
本考案の前記目的は、複数種類の楽器音信号が含まれる音響信号から各楽器音信号を分離する楽器音信号分離部と、複数のスピーカと、分離された楽器音信号を複数の前記スピーカに振り分けて同時に出力するように制御する出力制御部とを備え、複数の前記スピーカは、受聴者に対して左前側、右前側、左後側、右後側にそれぞれ配置され、前記出力制御部は、前記楽器音信号分離部による楽器音信号の分離に基づき、前記各スピーカから出力する音量の配分割合を調整し、複数の前記スピーカから出力される楽器音の音量配分を楽器音毎に調整するための入力部を更に備える音響出力装置により達成される。
本考案によれば、臨場感に優れた音響信号を出力することができる音響出力装置を提供することができる。
以下、本考案の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本考案の一実施形態に係る音響出力装置の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、音響出力装置1は、装置本体10と、複数のスピーカ20LF,20LR,20RF,20RRとを備えて構成されている。
装置本体10は、楽器音分離部11、出力制御部12、スピーカ駆動部13および入力部14を備えている。楽器音分離部11は、通信ネットワークや記録媒体等から入力された、複数種類の楽器音信号が含まれる音響信号から、各楽器音信号を分離する。楽器音信号の分離は、公知の多重音解析により行うことができる。例えば、楽器音の周波数特性の学習データを利用する方法、楽器音の基本周波数を推定する方法、非負値行列因子分解(NMF)を用いる方法等を挙げることができる。
出力制御部12は、分離された楽器音信号を、複数のスピーカ20LF,20LR,20RF,20RRに振り分けて、同時に出力するようにスピーカ駆動部13を制御する。スピーカ駆動部13は、アンプを有しており、出力制御部12から入力された楽器音信号を増幅し、増幅した信号を各スピーカ20LF,20LR,20RF,20RRに出力する。楽器音信号の振り分け先は、楽器音毎に個別に対応する単一のスピーカであってもよく、あるいは、2以上のスピーカであってもよい。
図2は、図1に示す音響出力装置の配置の一例を示す概略平面図である。図2に示すように、各スピーカ20LF,20LR,20RF,20RRは、受聴者30に対してそれぞれ予め設定された方向および距離に配置され、実際に演奏する際の楽器の配置に基づいて振り分けられた楽器音を出力する。例えば、オーケストラの音響信号を出力する場合には、受聴者30に対して左前側および右前側に位置するスピーカ20LF,20RFから弦楽器の楽器音を出力し、受聴者30に対して左後側および右後側に位置するスピーカ20LR,20RRから木管楽器、金管楽器および打楽器の楽器音を出力することができる。
このように、本実施形態の音響出力装置1は、音響信号から分離された楽器音信号を、複数のスピーカ20LF,20LR,20RF,20RRに振り分けて同時に出力することにより、受聴者30に対して、実際にコンサート会場にいるかのような臨場感を与えることができる。
各スピーカ20LF,20LR,20RF,20RRの数や、受聴者30に対する配置(方向および距離)は、本実施形態のものに限定されず、分離する楽器音や、演奏時の楽器の配置等に合わせて設定することができる。また、楽器音信号を複数のスピーカに振り分ける場合には、各スピーカから出力する音量の配分割合を予め適宜設定することで、各スピーカ間における所望の位置に音像定位を行うことができるため、実際の楽器の配置により近い音響を再現することができる。
複数のスピーカ20LF,20LR,20RF,20RRに対する楽器音信号の振り分けは、入力部14の操作により変更することができる。図3は、装置本体10が備える入力部14の正面図である。入力部14は、装置本体10を構成するケーシングの側面に設けられており、「とりあえずモード」のボタンを操作した場合には、音響信号から分離された各楽器音信号が、楽器音毎に予め設定された1または複数の振り分け先となる各スピーカ20LF,20LR,20RF,20RRから、それぞれ出力される。
各スピーカ20LF,20LR,20RF,20RRからの音響信号の出力中に、「お気に入りモード」のボタンを長押し操作した場合には、その後、楽器の種類(楽器A~D)毎に設定された「楽器」ボタンを操作することにより、各スピーカ20LF,20LR,20RF,20RRから出力される楽器音の音量配分を楽器音毎に調整し、振り分け先を変更することができる。音量配分の調整は、各スピーカ20LF,20LR,20RF,20RRの前後左右の配置に応じて、「前後のバランス」のスライダー操作と「後側左右バランス」および「前側左右バランス」のダイヤル操作とを併用して行うことができ、これによって楽器音の振り分け先が決定される。こうして変更された楽器音毎の振り分け先は、「お気に入りモード」のボタンを再び長押しする等して、装置本体10が備えるメモリに記憶され、次回の音響出力時には、「お気に入りモード」のボタン操作により、受聴者30の好みに応じて各楽器音信号を各スピーカ20LF,20LR,20RF,20RRに振り分けて、出力することができる。
このように、初心者や不慣れな受聴者30に対しては、「とりあえずモード」ボタンの操作によって、予め製作者が用意した音響出力を手軽に提供することができる一方、「お気に入りモード」を操作した場合には、受聴者30が最適と感じる音響バランスで出力することができるので、受聴者30の満足度を高めることができる。
以上、本考案の一実施形態について詳述したが、本考案の具体的な態様は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、「とりあえずモード」ボタンの操作によって、楽器音分離部11による楽器音信号の分離に基づき、各スピーカから出力する音量の配分割合を調整することができる。例えば、楽器音分離部11が分離した楽器音が、ピアノ(1台)音、あるいは、ピアノ(1台)音とソロの楽器音の場合、出力制御部12の制御により、図4に示すように、入力部14の「前後のバランス」のスライダーSが最下部の「リサイタルモード」に自動シフトすると共に、前側に位置するスピーカ20LF,20RFのみから楽器音信号が出力される。
また、上記のリサイタルモードにおいて、音源が実際のホール等の演奏であるために残響音や反射音が含まれている場合には、出力制御部12の制御により、スライダーSは「リサイタルモード」よりも一段上方の「残響付きリサイタルモード」に自動シフトすると共に、後側に位置するスピーカ20LR,20RRからも、小さい音量で楽器音信号が出力される。
ジャズや室内楽のように前側の楽器が強い一方で、後側の楽器の下支えが侮れない場合には、出力制御部12の制御により、スライダーSは「残響付きリサイタルモード」よりも一段上方の「セッション・室内楽モード」に自動シフトすると共に、後側に位置するスピーカ20LR,20RRからの音量が更に大きくなる。
オーケストラのように全体に拡がる音を検知した場合には、出力制御部12の制御により、スライダーSは「セッション・室内楽モード」よりも一段上方の中央位置である「オーケストラモード」に自動シフトすると共に、前側に位置するスピーカ20LF,20RFと、後側に位置するスピーカ20LR,20RRとから、等量の音量で出力される。
上記の各種モード(「リサイタルモード」、「残響付きリサイタルモード」、「セッション・室内楽モード」、「オーケストラモード」等)は、製品出荷時等に予め記憶しておき、受聴者が「とりあえずモード」のボタンを操作することで、それぞれのモードで試し聴きができるように構成してもよい。
スライダーSは、上記のように自動操作する代わりに、受聴者が手動で操作可能に構成してもよい。例えば、「オーケストラモード」において、前後のスピーカの音声信号電力を同等に設定しても、後側のスピーカの能力が前側のスピーカの能力よりも劣る場合には、受聴者が手動でスライダーSを上方にシフトさせる「後方優先モード」とすることで、所望の前後音量バランスにすることができる。スライダーSを最上部にシフトさせると、後側に位置するスピーカ20LR,20RRのみから楽器音信号が出力される。
スライダーSがいずれのモードに設定されているかを、受聴者が容易に把握できるように、「リサイタルモード」、「残響付きリサイタルモード」、「セッション・室内楽モード」、「オーケストラモード」および「後方優先モード」を表示する表示部Dを、スライダーSに隣接して設けることが好ましい。こうして、受聴者は現在のモードを視覚的に認識することができ、気に入った音場になれば「お気に入り」ボタンを押すことで、好みのモードを装置本体10に記憶させることができる。
表示部Dは、装置本体から剥離可能なシール材とすることが好ましく、受聴者の好みの変化に応じてシール材を取り替えることにより、スライダーSの位置に対応するモードを適宜変更することができる。スライダーSは、装置本体10に設ける代わりに、装置本体10から分離されたリモコン等に設けて、受聴者がリモコン操作できるように構成してもよい。
受聴者がスライダーSを操作することにより設定したモードは、図5に示すように入力部14に「モードメモリ」ボタンを設けることで、「モードメモリ」ボタンの押圧により、装置本体10が備えるメモリに記憶させることができる。「モードメモリ」ボタンの近傍には、設定したモードのメモリ番号および名称を表示する表示部が設けられ、受聴者による入力キーやタッチパネル等の操作により、記憶させたモードに対応する名称(例えば、「ベートーベン第9用モード」等)を入力することができる。記憶されたモードは、「お気に入りモード」ボタンの押圧毎に、表示されるモードの番号および名称を順次切り替えることで、受聴者が所望のモードを選択することができる。記憶されたモードのうち不要なものは、「メモリ消去」ボタンの押圧により削除することができる。
図5に示す入力部14は、図3に示す楽器の種類(楽器A~D)毎に設定された「楽器」ボタンを追加して、図6に示す構成にしてもよい。この構成によれば、受聴者がスライダーSの操作により設定したモードだけでなく、受聴者が「楽器」ボタンを操作して決定した楽器音の振り分け先も、「モードメモリ」のボタン操作により記憶させることができる。
1 音響出力装置
10 装置本体
11 楽器音信号分離部
12 出力制御部
13 スピーカ駆動部
14 入力部
20LF,20LR,20RF,20RR スピーカ
10 装置本体
11 楽器音信号分離部
12 出力制御部
13 スピーカ駆動部
14 入力部
20LF,20LR,20RF,20RR スピーカ
Claims (2)
- 複数種類の楽器音信号が含まれる音響信号から各楽器音信号を分離する楽器音信号分離部と、
複数のスピーカと、
分離された楽器音信号を複数の前記スピーカに振り分けて同時に出力するように制御する出力制御部とを備え、
複数の前記スピーカは、受聴者に対して左前側、右前側、左後側、右後側にそれぞれ配置され、
前記出力制御部は、前記楽器音信号分離部による楽器音信号の分離に基づき、前記各スピーカから出力する音量の配分割合を調整し、
複数の前記スピーカから出力される楽器音の音量配分を楽器音毎に調整するための入力部を更に備える音響出力装置。 - 前記入力部は、前記各スピーカの前後左右の配置に応じて、「前後のバランス」のスライダー操作と「後側左右バランス」および「前側左右バランス」のダイヤル操作とを併用して、前記音量配分を調整することができる請求項1に記載の音響出力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023001755U JP3242900U (ja) | 2023-05-23 | 2023-05-23 | 音響出力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023001755U JP3242900U (ja) | 2023-05-23 | 2023-05-23 | 音響出力装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019024136A Continuation JP2020136746A (ja) | 2019-02-14 | 2019-02-14 | 音響出力装置および方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3242900U true JP3242900U (ja) | 2023-07-21 |
Family
ID=87200525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023001755U Active JP3242900U (ja) | 2023-05-23 | 2023-05-23 | 音響出力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3242900U (ja) |
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2023
- 2023-05-23 JP JP2023001755U patent/JP3242900U/ja active Active
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