JP5486456B2 - カラオケシステム - Google Patents

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Description

本発明は、カラオケ用の楽音を再生するカラオケシステムに関し、特に、歌唱者の特性に基づいて音場設定を実行する技術分野に属する。
近年、伴奏のみからなる楽曲データ(いわゆる、カラオケ用楽曲データ)を再生し、当該再生された楽曲データに併せてユーザ(すなわち、歌唱者)が歌うカラオケは、娯楽や趣味として認知されている。また、一の店舗を複数の部屋に分け、部屋毎に専用の装置、すなわち、カラオケシステムを設置してカラオケを提供するカラオケボックスなど、飲食店のサービスの一つとして提供されるのみならず、カラオケそのものを提供する店舗も多く出現し、数人のグループにてカラオケに興じることも広く行われている。
一方、最近では、DVDなどの記録媒体を用いて映画またはコンサートなどのコンテンツデータを再生する際に、臨場感のある音楽または音を再生するために、コンテンツを聴取する場(すなわち、音場または音場空間)を解析しつつ、当該解析した音場空間に基づいて音信号に対して信号処理を実行して再生するサラウンドシステムが実用に供されている。
例えば、このようなサラウンドシステムは、視聴者が過去に設定した設定履歴情報または再生するコンテンツデータの属性情報に基づいて、当該コンテンツデータを再生するための音場形成条件を判定し、当該判定結果に基づいて最適な音を聴取させるための各種の音特性(すなわち、出力特性)を調整するようになっている。そして、このサラウンドシステムは、調整された音特性に基づいて再生された音信号に対して信号処理を実行するようになっている(例えば、特許文献1)。
特開2006−254187号公報
しかしながら、特許文献1に記載のサラウンドシステムにあっては、データ化されたコンテンツを履歴またはその属性に基づいて音場形成条件を解析して音の出力特性を調整しており、カラオケ用の楽曲データに併せて歌唱者が歌う際に、すなわち、カラオケを行う際に年齢などの歌唱者そのものの特性を判断し、出力する楽音の音特性を調整することについては言及されていない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、歌唱者の年齢に基づいて音場空間に出力される楽音の出力特性を調整するカラオケシステムを提供することにある。
(1)上記課題を解決するため、本発明のカラオケシステムは、複数の楽曲データから一の楽曲データを選択して当該選択された楽曲データを再生して楽音を音場空間に出力させるとともに、当該楽音の出力に伴って前記選択された楽曲の歌詞を表示手段に表示するカラオケシステムあって、前記出力される楽音に合わせて歌唱する歌唱者の年齢を年齢情報として設定するために用いる設定手段と、前記楽曲データを再生する再生手段と、前記設定された年齢情報に基づいて前記再生される楽曲データの楽音の音像を調整する調整手段と、集音手段によって集音された歌唱者の声とともに、前記調整手段によって調整された楽音を前記音場空間に出力する出力手段と、を備える構成を有している。
この構成により、本発明のカラオケシステムは、設定された歌唱者の年齢情報に基づいて再生される楽曲データの楽音の音像を調整することができるので、例えば、出力された楽音の音場空間における音像が歌唱者から発声された声の音場空間における音像と重ならないように、または、当該音場空間における歌唱者から発声された声の出力レベルが楽音の出力レベルより大きくなるように、音場空間に出力すべき楽音の特性を制御することができる。したがって、本発明のカラオケシステムは、年齢とともに歌唱者の発声音域が狭くなることによって、または、年齢ともに当該歌唱者の声量が少なくなることによって、生ずる歌唱力の低下を、当該歌唱者及び聴取者に感じさせることなく、楽曲を提供することができるので、あらゆる年代においてあらゆるジャンルの楽曲を、歌唱しやすく提供することができる。
(2)また、本発明のカラオケシステムは、前記調整手段が、前記設定された年齢情報に基づいて、前記音場空間の予め定められた領域に前記出力手段によって出力されるべき楽音の音像を調整する構成を有している。
この構成により、本発明のカラオケシステムは、音場空間における予め定められた領域において、例えば、出力された楽音の音像が歌唱者から発声された声の音像と重ならないように、または、歌唱者から発声された声の出力レベルが楽音の出力レベルより大きくなるように、音場空間に出力すべき楽音の特性を制御することができるので、年齢とともに歌唱者の発声音域が狭くなることによって、または、年齢ともに当該歌唱者の声量が少なくなることによって、生ずる歌唱力の低下を、当該歌唱者及び聴取者に感じさせることなく、楽曲を提供することができる。
(3)また、本発明のカラオケシステムは、前記音場空間の予め定められた領域が、前記年齢によって異なる構成を有している。
この構成により、本発明のカラオケシステムは、年齢によって音場空間における予め定められた領域が変化するので、年齢とともに生ずる歌唱力の低下に合わせて音場空間に出力すべき楽音の特性を制御することができる。
(4)また、本発明のカラオケシステムは、前記楽曲データに前記楽曲のジャンルを示すジャンル情報が含まれ、前記調整手段が、前記設定された年齢情報と前記ジャンル情報とに基づいて前記再生される楽曲データの再生音の音像を調整する構成を有している。
この構成により、本発明のカラオケシステムは、バラードなどの楽曲自体が静かな曲、または、ロックなどの楽曲自体が激しい曲などのジャンルに応じても音場空間に出力すべき楽音の特性を制御することができるので、例えば、静かな曲と激しい曲において楽音の出力特性を変化させることができる。したがって、本発明のカラオケシステムは、あらゆるジャンルの楽曲を、歌唱しやすく提供することができる。
(5)また、本発明のカラオケシステムは、前記楽曲データに前記楽曲の構成を示す楽曲構成情報が含まれ、前記調整手段が、前記設定された年齢情報と前記楽曲構成情報とに基づいて前記再生される楽曲データの再生音の音像を調整する構成を有している。
この構成により、本発明のカラオケシステムは、例えば、Aメロ、Bメロまたはサビなどの楽曲構成に基づいて、楽音の出力特性を変化させることが可能となり、歌唱者の発声の変化に伴って当該楽音の出力特性を変化させることができる。したがって、本発明のカラオケシステムは、一の楽曲のどの部分であっても、歌唱しやすく、かつ、楽音と発声との音のバランスを維持させることができる。
(6)また、本発明のカラオケシステムは、前記楽曲データが、複数の楽器における楽器データによって形成され、前記再生手段が、前記楽器データ毎の楽音を調整可能に再生し、前記調整手段が、楽器データの楽音毎に、前記音像を調整する構成を有している。
この構成により、本発明のカラオケシステムは、楽器音毎に楽音の出力特性を制御することができるので、歌唱者の発声に対して影響を与える楽音のみ、その出力特性を制御することができる。
(7)また、本発明のカラオケシステムは、前記調整手段が、前記音像として、前記音場空間の左右若しくは上下における楽音の出力レベルのバランス、または、前記音場空間における楽音の奥行き感を調整する構成を有している。
この構成により、本発明のカラオケシステムは、音場空間の左右若しくは上下における楽音の出力レベルのバランス、または、音場空間における楽音の奥行き感の音像を調整するので、楽音自体の出力レベルを抑制することなく、歌唱者に対して歌いやすい楽曲を提供することができる。
(8)また、本発明のカラオケシステムは、前記調整手段が、前記設定された年齢情報に基づいて前記集音手段によって集音された歌唱者の声の出力レベルを調整する構成を有している。
この構成により、本発明のカラオケシステムは、マイクロホンなどの集音手段によって集音された歌唱者の声の出力レベルによっても、音場空間における楽音と歌唱者の声のレベルを調整することができる。
本発明のカラオケシステムは、年齢とともに歌唱者の発声音域が狭くなることによって、または、年齢ともに当該歌唱者の声量が少なくなることによって、生ずる歌唱力の低下を、当該歌唱者及び聴取者に感じさせることなく、楽曲を提供することができるので、あらゆる年代においてあらゆるジャンルの楽曲を、歌唱しやすく提供することができる。
本発明に係るカラオケシステムの一の実施形態における構成を示すブロック図である。 一の本実施形態においてカラオケデータの楽音における音像定位の調整を説明するための図である。 一実施形態における年齢毎に規定された音場空間の制御領域の一例である。 一実施形態における年齢対応テーブルのデータ構成を示す一例である。 一実施形態におけるカラオケデータの再生開始処理における動作を示すフローチャートである。 ジャンル対応テーブルのデータ構成を示す一例である。
次に、本発明に好適な実施の形態について、図面に基づいて説明する。
以下に説明する実施の形態は、カラオケ用の楽曲データ(以下、単に「カラオケデータ」という。)を再生し、マイクロホンによって集音された歌唱者の発声音とともにカラオケボックスなどの音場空間に楽曲の各楽音を出力するカラオケシステムに対して本願のカラオケシステムを適用した場合の実施形態である。
[カラオケシステムの概要]
まず、図1及び図2を用いて本実施形態のカラオケシステム100の概要について説明する。なお、図1は、本実施形態におけるカラオケシステム100の構成を示す構成図であり、図2は、本実施形態においてカラオケデータの楽音における音像定位の調整を説明するための図である。
本実施形態のカラオケシステム100は、カラオケボックスなどのカラオケを提供する音場空間Rに設置されるとともに、複数のカラオケデータが記録されたデータベース200と、インターネット上において提供されるWorld Wide Web システムなどのネットワークNによって接続されている。そして、カラオケシステム100は、再生されたカラオケの楽曲に合わせて歌を歌う歌唱者またはその歌を聴取する聴取者の操作に基づいて一の楽曲の選曲が実行されると、当該選曲によって該当するカラオケデータをデータベース200から取得し、当該カラオケデータを歌唱者が歌唱可能に再生するようになっている。
特に、本実施形態のカラオケシステム100は、カラオケデータを選曲する際に、歌唱者または聴取者の操作に基づいて、歌唱者の年齢を年齢情報として設定するようになっている。そして、カラオケシステム100は、カラオケデータを再生しつつ、設定された年齢に基づいて、再生されるカラオケデータに対して信号処理を実行して当該音場空間R内に形成される音像及び音量を調整し、音像及び音量が調整された再生音(楽音)を音場空間Rに出力するようになっている。
具体的には、カラオケシステム100は、音場空間R内における年齢毎に予め定められた領域(以下、「制御領域」という。)20において、再生音の各楽音が小さくなるとともに、マイクロホンMから出力される歌唱者の発声音の音量を大きく聴取可能に、音場空間Rに出力される再生音(楽音)に対して音像及び音量を調整して出力するようになっている。
通常、人間は、音を聴取した場合に、音が到来した空間的方向及びその距離を認識する能力(音像定位能)を有している。したがって、聴取者の正面や側面の上下左右に配置された各スピーカSPから出力された音のバランス及び各スピーカSPから出力される各音に対するリバーブを調整することによって、音場空間Rに出力された音を様々な位置に定位させる音像を作り出せることができる。また、カラオケボックスなどカラオケを行う音場空間Rにおいては、各スピーカSPが配置された前面などの聴取位置を中心に形成される領域(例えば、音場空間Rにおける中心に形成される領域)に、当該歌唱者の発声音を聴取できるようにその音像及び音量を調整するのが一般的である。
例えば、カラオケシステム100は、入力されて設定された年齢に基づいて、図2に示すように、カラオケデータが再生される際に、歌唱者または聴取者が楽音及び発声音を的確に聴取可能な音場空間Rの中心に形成される領域(以下、「聴取領域」という。)10において、平面的にも垂直方向的にも音場空間Rの中心に形成される歌唱者の発声音が聴取される制御領域20に存在するギター及びバスドラムの特定の楽音が小さくなり、マイクロホンMから出力される歌唱者の発声音の音量が大きく聴取できるように音像を調整して出力するようになっている。
すなわち、本実施形態のカラオケシステム100は、図2に示すように、入力されて設定された年齢に基づいて、オリジナルのギターの音像30を制御領域20の外の位置(調整後のギターの音像40)に移動させ、かつ、オリジナルのバスドラムの音像50を制御領域20の外の位置(調整後のバスドラムの音像60)に移動させることができるようになっている。
なお、図2においては、ギター及びバスドラムの特定の楽音に対して、音像を調整していることを説明しているが、これらの音像とともにまたは音像に代えて、制御領域20に属する各楽音の音量を調整してもよい。
このような構成を有することによって、本実施形態のカラオケシステム100は、年齢とともに歌唱者の発声音域が狭くなることによって、または、年齢ともに当該歌唱者の声量が少なくなることによって、生ずる歌唱力の低下を、当該歌唱者及び聴取者に感じさせることなく、カラオケの楽曲を提供することができるので、あらゆる年代においてあらゆるジャンルのカラオケの楽曲を、歌唱しやすく提供することができるようになっている。
また、本実施形態のカラオケシステム100は、図示しないサーバ装置とネットワークを介して接続されており、歌唱者または聴取者によって入力されたログインID(以下、「利用者ID」という。)に基づいてサーバ装置によって提供される利用者情報にアクセス可能に構成されており、当該利用者情報にアクセスしている場合には、すなわち、利用者IDに基づいてサーバ装置にログインしている場合には、歌唱者または聴取者の年齢情報及びその他の情報を取得するようになっている。そして、カラオケシステム100は、取得した年齢情報に基づいて、再生されるカラオケデータに対して信号処理を実行して当該音場空間R内に形成される音像及び音量を調整し、音像及び音量が調整された再生音(楽音)を音場空間Rに出力することができるようになっている。なお、カラオケシステム100は、複数のログインを維持することができるようになっており、歌唱者だけでなく、歌唱する順番を待っている聴取者においても利用者IDによってログイン可能となっている。
[データベース及びカラオケデータ]
次に、本実施形態のデータベース200及び当該データベース200に記憶され、カラオケシステム100において再生されるカラオケデータについて説明する。
本実施形態のデータベース200は、カラオケデータを選曲番号データに対応付けて格納するためのデータベース200である。例えば、データベース200には、選曲番号毎に、カラオケ用の楽曲データであり、楽器毎に割り当てられたチャンネル毎のMIDI(Musical Instrument Digital Interface)データを主として構成されるカラオケデータと、カラオケデータの再生中に表示させる歌詞データと、が対応付けて記憶されている。
特に、カラオケデータには、MIDIデータの他に、曲のジャンルを示すジャンルデータ、楽曲の進行に伴ってAメロ、Bメロ及びサビなどの曲構成を示す曲構成データ、及び、歌唱者が用いるマイクロホンMの音量を強制的に制御するマイク音量データと、が含まれる。また、MIDIデータには、具体的には、チャンネル毎に、ノートナンバーなどの再生する楽音を特定するためのデータ(演奏データ)、該当するチャンネルの楽器の音源を特定するためのデータ(演奏楽器データ)、各チャンネルの左右の音像定位(楽音の出力レベルのバランス)に関するPANの設定データ(以下、「PAN設定データ」という。)、上下の音像定位に関する設定データ(以下、「上下バランスデータ」という。)、及び、楽音の奥行き感を表現するためのリバーブデータなど、各種のMIDI関する各種のデータが含まれる。
[カラオケシステムの構成]
次に、上述した図1を用いて本実施形態のカラオケシステム100の具体的な構成及びその動作について説明する。
本実施形態のカラオケシステム100は、図1に示すように、ネットワークNを介してデータベース200からカラオケデータを取得するための通信を行う通信制御部102と、カラオケデータを再生するカラオケ再生部104と、再生されたカラオケデータにおける各楽音に対して信号処理を実行する信号処理部105と、各部を制御するシステム制御部106と、を備えている。
また、カラオケシステム100は、カラオケデータの再生その他の操作を行う操作部108と、アクセスポイントAPを介してカラオケデータの再生その他の操作を行うリモコン120または電子早見表130と、マイクロホンMから入力された音声信号に対して所定の処理を行う音声入力処理部110と、再生されたカラオケデータに対応してカラオケ用の楽音及び歌唱者の発声音を各スピーカSPに出力させる拡声処理部112と、カラオケデータの再生中に背景画像及び歌詞を表示するための表示部114と、表示部114を制御する表示制御部116と、を備えている。
そして、カラオケシステム100は、少なくとも一のマイクロホンMから入力された歌唱者の発声音を信号として受信するとともに、少なくとも左右一対のメインのスピーカSPに信号処理された楽音及び音量調整された発声音に応じた信号を出力するようになっている。
なお、例えば、本実施形態のカラオケ再生部104は、本発明の再生手段を構成し、信号処理部105は、本発明の調整手段を構成する。また、例えば、本実施形態の操作部108、リモコン120及び電子早見表130は、本発明の設定手段を構成し、拡声処理部112は、本発明の出力手段を構成する。
通信制御部102は、システム制御部106の制御の下、ネットワークNを介してデータベース200に接続して通信回線を構築し、カラオケデータの授受のための通信を行うようになっている。特に、通信制御部102は、操作部108、リモコン120または電子早見表130によって入力されたカラオケデータを指定する選曲番号のデータ(以下、「選曲番号データ」という。)に基づいて、データベース200から、選曲番号データの選曲番号に対応付けられて記録されているカラオケデータを取得し、カラオケ再生部104に出力するようになっている。また、通信制御部102は、操作部108、リモコン120または電子早見表130によって入力された利用者IDに基づいて図示しないサーバ装置にログインするための各種のデータの授受及びログイン後には、当該利用者ID対応付けて登録されている年齢情報及びその他の情報をデータとして授受するようになっている。
カラオケ再生部104は、楽器毎に対応付けられたチャンネル毎のMIDI音源を有し、システム制御部106の制御の下、操作部108、リモコン120または電子早見表130を介して入力された選曲番号から出力された選曲番号データに基づいて、通信制御部102を介してデータベース200からカラオケデータを取得するようになっている。
また、カラオケ再生部104は、取得したカラオケデータに含まれるMIDIデータに基づいてMIDI音源を制御し、各楽器音を信号処理部105に出力するとともに、カラオケデータに含まれるジャンルデータ、曲構成データなどの各種のデータを、再生開始時にまたは再生中に、順次、信号処理部105に出力するようになっている。特に、カラオケ再生部104は、カラオケデータの再生中に、各チャンネルのPAN設定データと、Aメロ、Bメロまたはサビなど再生している楽曲の楽曲構成を検出するようになっており、検出したPAN設定データ(すなわち、PANボリューム値)と楽曲構成部分を信号処理部105に出力するようになっている。
なお、カラオケ再生部104は、カラオケデータの再生中に、楽音の再生とタイミングを合わせつつ歌詞データを表示部114に出力するようになっている。
信号処理部105は、Aメロ、Bメロまたはサビなどの該当する曲構成部分またはそれら全部に属する各チャンネルの楽音データに対し、設定された年齢情報に基づいて、音像定位及び音量(チャンネル音量)を制御するようになっている。また、信号処理部105は、各チャンネルとは別に再生された楽音の全チャンネルにおける音量(マスター音量)及びマイクロホンMによって集音された歌唱者の音声の音量を制御するようになっている。そして、信号処理部105は、カラオケ再生部104から出力された各チャンネルの楽音データに対して所定の信号処理を実行して拡声処理部112に出力するようになっている。なお、本実施形態の信号処理部105の詳細については後述する。
システム制御部106は、主に中央演算処理装置(CPU)とROM及びRAMによって構成され、各部とバスBによって接続されている。また、このシステム制御部106は、操作部108、リモコン120または電子早見表130を介して入力された選曲番号に基づいてカラオケデータの取得制御及び再生制御を行うとともに、歌唱者の年齢情報の入力時における各種の処理(以下、単に「入力処理」という。)及び当該入力された年齢情報に基づく信号処理部105への指示を実行するようになっている。なお、本実施形態における入力処理及びそれに伴う信号処理部105への指示を含むカラオケデータの再生開始処理における動作の詳細については後述する。
操作部108は、カラオケシステム100の筐体前面等に設けられたコントロールパネルによって構成され、各種確認ボタン及び数字キー等の多数のキーを有している。また、リモコン120及び電子早見表130は、各種確認ボタン及び数字キー等の多数のキーを有し、アクセスポイントAPを介してシステム制御部106に操作入力を送信するようになっている。そして、操作部108、リモコン120または電子早見表130は、カラオケデータの選曲、利用者IDの入力、図示しないマイクロホンMの音量操作などカラオケを実行するための各種の操作の他に、表示部114と連動して歌唱者の年齢を入力する入力処理を行う際に用いられるようになっている。
拡声処理部112は、システム制御部106の制御の下、信号処理部105から出力された音データをアナログ形式のオーディオ信号に変換する処理及び変換されたオーディオ信号を所定のレベルに増幅してスピーカSPに出力する処理を行うようになっている。
なお、スピーカSPは、カラオケシステム100が設けられた設置場所によって適したシステムによって構成されており、左右一対のメインスピーカ、4つのメインスピーカ(4チャンネルのスピーカ)、または、左右一対のメインスピーカとその他の補助スピーカ、サラウンドスピーカ若しくはウーハーによって構成されている。
表示部114は、例えば、有機EL(Electro−Luminescence)素子、液晶表示素子またはCRT(Cathode Ray Tube)によって構成され、表示部114の制御にしたがって所定の映像信号を表示するようになっている。具体的には、この表示部114は、背景画像を表示しつつ、音データの出力、すなわち、再生される楽曲に併せて歌詞データを表示するようになっている。また、表示部114は、利用者IDの入力や年齢の入力など、操作部108、リモコン120または電子早見表130と連動し、カラオケを実行する際に必要な情報を入力するための表示を行うようになっている。
表示制御部116は、システム制御部106の制御の下、各種の情報を入力するための各種の表示を表示部114に表示させるための制御の他に、カラオケデータの再生時の背景画像データ及び歌詞データに基づいて、表示部114に表示させるための表示データを生成して表示部114に出力するようになっている。特に、この表示制御部116は、背景画像と歌詞データを重畳的に表示部114に表示させるとともに、音データの出力、すなわち、再生される楽曲に併せて歌詞データを表示部114に表示させるための表示制御を行うようになっている。
[信号処理部]
次に、図3及び図4を用いて本実施形態のカラオケシステム100の具体的な構成及びその動作について説明する。なお、図3は、本実施形態における年齢毎に規定された音場空間Rの制御領域20の一例であり、図4は、本実施形態における年齢対応テーブルのデータ構成を示す一例である。
信号処理部105は、該当する曲構成部分またはそれら全部に属する各チャンネルの楽音データに対し、カラオケ再生部104によって再生される際に用いている各チャンネルのPAN設定データに基づいて、各チャンネルの楽音データの音場空間Rにおける音像定位の位置を認識するようになっている。また、信号処理部105は、該当する曲構成部分の再生が実行されている際に、年齢層毎に予め定められた制御領域20の範囲に、認識した各チャンネルの楽音データの音場空間Rにおける音像定位の位置が含まれると判断した場合に、平面的にも上下方向(平面に対して垂直方向)においても当該制御領域20の外部に当該音像定位の位置を移動させるために、各スピーカSPにおける出力レベルの調整及びリバーブの調整を行うようになっている。
具体的には、信号処理部105は、年齢層毎に、音場空間Rにおける制御領域20の範囲と、音像及び音量を制御すべき各チャンネル(すなわち、楽器)と、全チャンネルにおける楽音の音量と、マイクロホンMの音量と、音像及び音量を制御する曲構成部分と、が規定された年齢対応テーブルデータを有している。
例えば、信号処理部105は、図3に示すような年齢層毎に異なる音場空間Rの制御領域20に対して図4に示すようなテーブルデータを有している。この年齢対応テーブルデータには、
(1)0歳から40歳については、信号処理を実行せずに、すなわち、全てのチャンネルの楽音データをそのまま拡声処理部112に出力するための情報、
(2)41歳から50歳については、全チャンネルの演奏音量(マスター音量)の増減が無く、サビが再生された場合であって、図3に示す制御領域(A)20Aに属するバスドラム、スネア及びギターのチャンネルに対して制御領域(A)20Aの外に音像を定位させるための情報、
(3)51歳から60歳については、全チャンネルの演奏音量(マスター音量)の増減が無く、かつ、マイクロホンMの音量を「+1」大きくし、サビが再生された場合であって、図3に示す制御領域(A)20A及び制御領域(B)20Bに属するバスドラ、スネア、ギター及びベースのチャンネルに対して制御領域(A)20A及び制御領域(B)20Bの外に音像を定位させるための情報、
(4)61歳から70歳については、全チャンネルの演奏音量(マスター音量)の増減が無く、かつ、マイクロホンMの音量を「+2」大きくし、Aメロ、Bメロ及びサビが再生された場合であって、図3に示す制御領域(A)20A、制御領域(B)20B及び制御領域(C)20Cに属するバスドラ、スネア、タム、ギター及びベースのチャンネルに対して制御領域(A)20A、制御領域(B)20B及び制御領域(C)20Cの外に音像を定位させるための情報、
(5)71歳から80歳については、全チャンネルの演奏音量(マスター音量)の増減が無く、かつ、マイクロホンMの音量を「+3」大きくし、Aメロ、Bメロ及びサビが再生された場合であって、図3に示す制御領域(A)20A、制御領域(B)20B、制御領域(C)20C及び制御領域(D)20Dに属するバスドラ、クラッシュシンバル、タム、スネア、ギター及びベースのチャンネルに対して制御領域(A)20A、制御領域(B)20B、制御領域(C)20C及び制御領域(D)20Dの外に音像を定位させるための情報、及び
(6)81歳から90歳及び91歳から100歳については、全チャンネルの演奏音量(マスター音量)の増減が無く、かつ、マイクロホンMの音量を「+4」または「+5」大きくし、構成部分全てにおいて再生された場合であって、図3に示す制御領域(A)20A〜制御領域(E)20E、または、制御領域(A)20A〜制御領域(E)20E及び制御領域(F)20Fの制御領域20に属する全てのチャンネルに対して制御領域(A)20A〜制御領域(E)20E、または、制御領域(A)20A〜制御領域(E)20E及び制御領域(F)20Fの外に音像を定位させるための情報
が規定されている。
また、信号処理部105は、カラオケデータの再生中に、カラオケ再生部104によって検出された曲構成部分のデータを受信し、カラオケ再生部104によって再生されている曲構成部分を認識するようになっている。
さらに、信号処理部105は、年齢情報が入力されて開始されたカラオケデータの再生中に、カラオケ再生部104によって検出された各チャンネルのPAN設定データを受信するとともに、年齢対応テーブルを参照しつつ、該当するチャンネルにおける音像定位の設定(PANボリュームの設定)が制御領域20に含まれるか否か、または、該当する曲構成部分であって該当するチャンネルにおける音像定位の設定(PANボリュームの設定)が制御領域20に含まれるか否かを判断するようになっている。そして、信号処理部105は、該当するチャンネルの楽音データの音場空間Rにおける音像定位の位置が制御領域20に含まれると判断した場合には、当該楽音データに対して制御領域20外に音像が定位させるためにPANボリュームを調整して拡声処理部112に出力するようになっている。
例えば、信号処理部105は、年齢情報によって歌唱者「55歳」と設定された場合には、カラオケ再生部104によって検出されたPAN設定データがサビ中に生業領域(B)、すなわち、PANボリュームが40〜88に属するか否かを判断するようになっている。そして、信号処理部105は、サビを再生中にPAN設定データが40〜64であることを検出した場合には、カラオケ再生部104によって検出されたPAN設定データに対して「−24」を加算してPANボリュームを合計「40」以下に設定する信号処理を実行し、サビ中にPAN設定データが65〜88の場合には、カラオケ再生部104によって検出されたPAN設定データに対して「+24」を加算してPANボリュームを「88」以上にする信号処理を実行するようになっている。
なお、PANボリュームは、左右の出力バランスの割合を示す値「0〜127」の範囲で調整可能であって、「64」は、音像定位が音場空間Rの中心にあることを示す。そして、制御領域20の中心を示すPANボリューム値を基準に、PAN設定データが制御領域20に含まれた場合であって当該制御領域20を規定するPANボリュームの下限に近い場合には、下限側に、当該制御領域20を規定するPANボリュームの上限に近い場合には、上限側に、音像定位を調整するようになっている。
また、信号処理部105は、カラオケデータの再生中には、年齢対応テーブルを参照しつつ、全チャンネルの音量(マスター音量)の一律的な調整及びマイクロホンMの音量の調整も同時並行して実行するようになっている。
[カラオケデータの再生開始処理]
次に、図5を用いて本実施形態におけるカラオケデータの再生開始処理における動作の詳細について説明する。なお、図5は、本実施形態におけるカラオケデータの再生開始処理における動作を示すフローチャートである。
本動作においては、既に歌唱者または聴取者によって利用者IDに基づいてサーバ装置が提供する情報にログインされている場合には、その状態を維持しているものとする。
まず、歌唱者が操作部108、リモコン120または電子早見表130を介して選曲番号を入力したことを検出すると(ステップS101)、システム制御部106は、当該選曲番号に基づいて通信制御部102にデータベース200から該当するカラオケデータを取得させる(ステップS102)。
次いで、システム制御部106は、歌唱者における利用者IDによって図示しないサーバ装置において提供されている利用者情報にログインしているか否かを判断する(ステップS103)。すなわち、システム制御部106は、選曲前の操作部108、リモコン120または電子早見表130における操作によって歌唱者が自己の利用者IDを用いてサーバ装置にログインしつつ、選曲番号を入力したか否かを判断する。
このとき、システム制御部106は、歌唱者における利用者IDによってログインされていると判断した場合には(ステップS103:Yes)、サーバ装置によって提供されている利用者情報から歌唱者の年齢情報を取得し(ステップS104)、ステップS111の処理に移行する。
一方、システム制御部106は、歌唱者における利用者IDによってログインされていないと判断した場合には(ステップS103:No)、何れか一の聴取者における利用者IDによって図示しないサーバ装置において提供されている利用者情報にログインしているか否かを判断する(ステップS105)。すなわち、システム制御部106は、一の聴取者が自己の利用者IDを用いてサーバ装置にログインした状態であって、その状態を維持しつつ、他のユーザ(歌唱者)が異なる利用者(ゲスト)として選曲番号を入力したか否かを判断する。
このとき、システム制御部106は、聴取者における利用者IDによってログインされていると判断した場合には(ステップS105:Yes)、サーバ装置によって提供されている利用者情報から聴取者の年齢情報を取得し(ステップS106)、ステップS111の処理に移行する。なお、この場合には、システム制御部106は、歌唱者と聴取者においては、同年代のグループと推定することによって聴取者の年齢情報から歌唱者の年齢を推定するようになっている。
一方、システム制御部106は、聴取者における利用者IDによってログインされていないと判断した場合には(ステップS105:No)、表示部114に年齢を入力するか否かを表示させ、操作部108、リモコン120または電子早見表130によるその入力を待機する(ステップS107)。
次いで、システム制御部106は、操作部108、リモコン120または電子早見表130における歌唱者の操作を検出すると(ステップS108)、当該操作が年齢情報の入力であるか否かを判断する(ステップS109)。このとき、システム制御部106は、操作部108、リモコン120または電子早見表130における歌唱者の操作が年齢情報の入力でないと判断した場合には(ステップS109:No)、ステップ110の処理に移行し、操作部108、リモコン120または電子早見表130における歌唱者の操作が年齢情報の入力であると判断した場合には(ステップS109:Yes)、ステップ111の処理に移行する。
次いで、システム制御部106は、ステップS109の処理において、操作部108、リモコン120または電子早見表130における歌唱者の操作が年齢情報の入力でないと判断した場合には、入力された指示を実行しつつ、カラオケ再生部104に取得したカラオケデータの再生を開始させるとともに背景画像の表示を開始させ(ステップS110)、本動作を終了させる。
なお、ステップS110において、カラオケ再生部104は、カラオケデータの再生を開始すると、当該データの再生に伴って各チャンネルの楽音データを拡声処理部112を介してスピーカSPから出力させるとともに、歌詞データを表示制御部116を介して表示部114に表示させる。
次いで、システム制御部106は、ステップS104若しくはステップS106の処理を実行した場合に、または、ステップS109の処理において操作部108、リモコン120または電子早見表130における歌唱者の操作が年齢情報の入力であると判断した場合には、取得されたまたは入力された年齢情報を信号処理部105に出力する(ステップS111)。このとき、信号処理部105は、入力された年齢情報に基づいて、年齢対応テーブルデータを参照しつつ、制御領域20、マイクロホンMの音量の値及び音像定位制御の曲構成部分を認識し、マイクロホンMの音量をセットする。
次いで、システム制御部106は、カラオケ再生部104に取得したカラオケデータの再生を開始させるとともに背景画像の表示を開始させ(ステップS112)、本動作を終了させる。なお、ステップS112の処理において、信号処理部105は、カラオケデータの再生に伴ってカラオケ再生部104から出力された曲構成データ及びPAN設定データを受信し、該当する曲構成部分であって、PAN設定データにおける値がステップS111の処理において認識された制御領域20内であると判断した場合には、PANボリュームを変化させて当該制御領域20外に音像定位を調整する。
[作用効果]
以上本実施形態のカラオケシステム100は、設定された歌唱者の年齢情報に基づいて再生されるカラオケデータの楽音の音像及び音量を調整することができるので、例えば、出力された楽音の音場空間Rにおける音像が歌唱者から発声された声の音場空間Rにおける音像と重ならないように、または、当該音場空間Rにおける歌唱者から発声された声の出力レベルが楽音の出力レベルより大きくなるように、音場空間Rに出力すべき楽音データの特性を制御することができる。したがって、本実施形態のカラオケシステム100は、年齢とともに歌唱者の発声音域が狭くなることによって、または、年齢ともに当該歌唱者の声量が少なくなることによって、生ずる歌唱力の低下を、当該歌唱者及び聴取者に感じさせることなく、楽曲を提供することができるので、あらゆる年代においてあらゆるジャンルの楽曲を、歌唱しやすく提供することができる。
また、本実施形態のカラオケシステム100は、音場空間Rの予め定められた制御領域20が、年齢によって異なるので、年齢とともに生ずる歌唱力の低下に合わせて音場空間Rに出力すべき楽音の出力特性を制御することができる。
また、本実施形態のカラオケシステム100は、カラオケデータに含まれた楽曲の構成を示す楽曲構成情報と、設定された年齢情報とに基づいて再生される楽曲データの再生音の音像を調整することができる。本実施形態のカラオケシステム100は、例えば、Aメロ、Bメロまたはサビなどの楽曲構成に基づいて、楽音の出力特性を変化させることが可能となり、歌唱者の発声の変化に伴って当該楽音の出力特性を変化させることができる。したがって、本発明のカラオケシステム100は、一の楽曲のどの部分であっても、歌唱しやすく、かつ、楽音と発声との音のバランスを維持させることができる。
[変形例]
次に、図6を用いて上記のカラオケシステム100における変形例について説明する。なお、図6は、変形例におけるジャンル対応テーブルのデータ構成を示す一例である。
第1の変形例は、上記の実施形態において、年齢対応テーブルによって規定された該当する曲構成部分に対して、PANボリュームを調整する信号処理を実行する点に代えて、カラオケデータの再生中に、常に、該当するチャンネルのPAN設定データが年齢対応テーブルに規定された制御領域20に属するか否かを判断してPANボリュームを調整する信号処理を実行してもよい。
すなわち、上記の実施形態であっては、カラオケデータの曲構成部分を検出し、年齢対応テーブルに規定された曲構成部分に該当する場合に、該当するチャンネルの楽音データがPANボリュームを調整する信号処理を実行している。しかしながら、第1の変形例では、信号処理部105は、カラオケデータの曲構成部分に無関係に、常に、該当するチャンネルのPAN設定データが年齢対応テーブルに規定された制御領域20に属するか否かを判断してPANボリュームを調整する信号処理を実行するようになっている。
第2の変形例は、上記の実施形態において、年齢対応テーブルによって規定された該当する曲構成部分に対して、PANボリュームを調整する信号処理を実行する点に代えて、カラオケ再生中に検出されたジャンル情報に基づいて、PANボリュームを調整するチャンネルを変更してもよい。
すなわち、上記の実施形態であっては、PANボリュームを調整するチャンネルは、設定された年齢情報に基づいて固定化されていたが、図6に示すように、ロック、バラードまたはクラッシックなど、カラオケデータのジャンルに基づいて、PANボリュームを調整するチャンネルを変更してもよい。
例えば、図6に示すように、年齢が「51歳から60歳」の場合であって、
(1)カラオケ再生部104によって検出されたカラオケデータのジャンルが「ロック」の場合には、PANボリュームを調整するチャンネルとして、バスドラム、クラッシュシンバル、ギター及びベースを規定、
(2)検出されたカラオケデータのジャンルが「演歌」の場合には、PANボリュームを調整するチャンネルとして、バスドラム及びキーボード(ピアノ音)を規定、
(3)検出されたカラオケデータのジャンルが「ポップス」の場合には、PANボリュームを調整するチャンネルとして、バスドラム、スネア及びギターを規定、
(4)検出されたカラオケデータのジャンルが「バラード」の場合には、PANボリュームを調整するチャンネルとして、タム、スネア及びギターを規定、及び、
(5)検出されたカラオケデータのジャンルが「合唱」または「テクノ」の場合には、PANボリュームを調整するチャンネルとして、キーボード(ピアノ)を規定するようになっている。
また、第3の変形例は、上記の実施形態において、歌唱者または聴取者の利用者IDに基づいて取得した年齢情報によって、音場空間Rに出力すべき楽音データまたはマイクロホンMの音像または音量を制御している点に代えて、歌唱者及び聴取者の平均年齢に基づいて参照すべき年齢対応テーブルデータを変化させてもよい。すなわち、第3の変形例において、カラオケシステム100は、図示しないサーバ装置によって提供された利用者情報にログイン中の歌唱者及び聴取者の複数の年齢情報を取得し、当該取得した各年齢情報に基づいて平均年齢を算出する。そして、カラオケシステム100は、当該算出した平均年齢に基づいて、音場空間Rにおける制御領域20の範囲と、音像及び音量を制御すべき各チャンネル(すなわち、楽器)と、全チャンネルにおける楽音の音量と、マイクロホンMの音量と、音像及び音量を制御する曲構成部分と、を参照し、当該参照された各情報に基づいて楽音データ及びマイクロホンMの音像及び音量を制御するようになっている。
なお、この第3の変形例においては、平均年齢に代えて歌唱者及び聴取者の最高齢に基づいて参照すべき年齢対応テーブルデータを変化させてもよい。すなわち、カラオケシステム100は、図示しないサーバ装置によって提供された利用者情報にログイン中の歌唱者及び聴取者の各年齢情報を取得し、当該取得した年齢情報に基づいて最高齢を抽出する。そして、カラオケシステム100は、当該抽出した最高齢に基づいて、音場空間Rにおける制御領域20の範囲と、音像及び音量を制御すべき各チャンネル(すなわち、楽器)と、全チャンネルにおける楽音の音量と、マイクロホンMの音量と、音像及び音量を制御する曲構成部分と、を参照し、当該参照された各情報に基づいて楽音データ及びマイクロホンMの音像及び音量を制御するようにしてもよい。
また、本実施形態の信号処理部105は、年齢対応テーブルデータを保持しつつ、音像定位の調整及び音量の調整を行っているが、年齢対応テーブルデータがカラオケデータに含まれて、カラオケデータを再生する毎に取得するようにしてもよい。なお、信号処理部105がカラオケデータから年齢対応テーブルデータを取得する他は、上述の実施形態と同一である。
M … マイクロホン
R … 音場空間
SP … スピーカ
10 … 聴取領域
20 … 制御領域
30〜60 … 音像
100 … カラオケシステム
102 … 通信制御部
104 … カラオケ再生部
105 … 信号処理部
106 … システム制御部
108 … 操作部
110 … 音声入力処理部
112 … 拡声処理部
114 … 表示部
116 … 表示制御部
120 … リモコン
130 … 電子早見表
200 … データベース

Claims (8)

  1. 複数の楽曲データから一の楽曲データを選択して当該選択された楽曲データを再生して楽音を出力させるとともに、当該楽音の出力に伴って前記選択された楽曲の歌詞を表示手段に表示するカラオケシステムあって、
    前記出力された楽音に合わせて歌唱する歌唱者の年齢を年齢情報として設定するために用いる設定手段と、
    前記楽曲データを再生する再生手段と、
    前記設定された年齢情報に基づいて前記再生される楽曲データの楽音の音像を調整する調整手段と、
    集音手段によって集音された歌唱者の声とともに、前記調整手段によって調整された楽音を音場空間に出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とするカラオケシステム。
  2. 請求項1に記載のカラオケシステムにおいて、
    前記調整手段が、前記設定された年齢情報に基づいて、前記音場空間の予め定められた領域に前記出力手段によって出力されるべき楽音の音像を調整する、カラオケシステム。
  3. 請求項2に記載のカラオケシステムにおいて、
    前記音場空間の予め定められた領域が、前記年齢によって異なる、カラオケシステム。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載のカラオケシステムにおいて、
    前記楽曲データに前記楽曲のジャンルを示すジャンル情報が含まれ、
    前記調整手段が、前記設定された年齢情報と前記ジャンル情報とに基づいて前記再生される楽曲データの再生音の音像を調整する、カラオケシステム。
  5. 請求項1〜3の何れか一項に記載のカラオケシステムにおいて、
    前記楽曲データに前記楽曲の構成を示す楽曲構成情報が含まれている場合に、
    前記調整手段が、前記設定された年齢情報と前記楽曲構成情報とに基づいて前記再生される楽曲データの再生音の音像を調整する、カラオケシステム。
  6. 請求項1〜3の何れか一項に記載のカラオケシステムにおいて、
    前記楽曲データが、複数の楽器における楽器データによって形成され、前記再生手段が、楽器データ毎の楽音を調整可能に再生し、
    前記調整手段が、楽器データの楽音毎に、前記音像を調整する、カラオケシステム。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載のカラオケシステムにおいて、
    前記調整手段が、前記音像として、前記音場空間の左右若しくは上下における楽音の出力レベルのバランス、または、前記音場空間における楽音の奥行き感を調整する、カラオケシステム。
  8. 請求項1〜7の何れか一項に記載のカラオケシステムにおいて、
    前記調整手段が、前記設定された年齢情報に基づいて前記集音手段によって集音された歌唱者の声の出力レベルを調整する、カラオケシステム。
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