JPH10187172A - カラオケ装置 - Google Patents

カラオケ装置

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JPH10187172A
JPH10187172A JP8345871A JP34587196A JPH10187172A JP H10187172 A JPH10187172 A JP H10187172A JP 8345871 A JP8345871 A JP 8345871A JP 34587196 A JP34587196 A JP 34587196A JP H10187172 A JPH10187172 A JP H10187172A
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sound
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vocal
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JP8345871A
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Takahiro Tanaka
孝浩 田中
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者に十分な歌唱効果を与えることができ
るカラオケ装置を提供する。 【解決手段】 コンプレッサーやディストーション等の
音響効果要素を含む複数のブロックを有し、マイク2か
ら供給されるボーカル音信号に音響効果要素による音響
効果を付与して音声信号VS2を出力するエフェクター
部21と、楽曲データを解釈・実行して音響効果制御信
号ECSおよび音源制御信号SCSを出力する再生制御
部11と、音源制御信号SCSに応じた楽音信号MSを
生成する音源12と、楽音信号MSと音声信号VS2と
を合成・増幅してスピーカ4へ出力するミキシングアン
プ部とからなる。エフェクター部21は、楽曲の再生前
に音響効果制御信号ECSに基づいて各ブロックの電気
的な配置を設定し、楽曲の再生中に効果制御信号ECS
に基づいて各音響効果要素のパラメータを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、楽曲データに応じ
た楽音を出力して楽曲を再生するとともに歌唱音声に多
彩な音響効果を与えるカラオケ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、歌唱音声に、エコーやリバー
ブ等の残響効果を付与するカラオケ装置が広く使用され
ている。図12は従来のカラオケ装置の構成例を示すブ
ロック図であり、この図において、1は楽音信号を再生
するカラオケ再生機、2は歌唱音声(ボーカル音)を収
録しボーカル音信号を出力するマイク、3はカラオケ再
生機1からの楽音信号とマイク2からのボーカル音信号
とをミキシングおよび増幅して出力するミキシングアン
プであり、ミキシングアンプ3の出力信号はスピーカ4
へ供給される。
【0003】また、ミキシングアンプ3には、ボーカル
音信号に対してエコーやリバーブ等の残響効果を付与す
るボーカルエフェクターが内蔵され、ミキシングアンプ
3の操作パネル上には、残響効果の具合(例えばエコー
レベル)を設定するための摘み3aが設けられており、
この摘み3aを適宜回すことにより、ボーカル音信号に
付与される残響効果の具合を調節することができる。す
なわち、従来のカラオケ装置では、残響効果の具合は、
使用者自身あるいは当該カラオケ装置の設置店の店員が
摘み3aを回すことで設定・調整される。なお、エコー
レベルが“0”の場合には、ボーカル音信号に対してエ
コーは付与されない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一部に残響
効果を付与したり、曲の進行途中で残響効果の具合を変
更したりするような原曲が多くなっている。しかしなが
ら、使用者が摘み3aを曲の進行に合わせて適切に回す
ことは極めて困難であるので、一旦設定された残響効果
の具合は、通常、曲の初めから終わりまで一定とならざ
るを得ない。そもそも、曲の途中はもちろん、曲の開始
時ですら、原曲における残響効果と同程度の残響効果を
設定するのは困難である。すなわち、使用者の歌唱音声
に付与される残響効果は、原曲において歌手の歌唱音声
に付与される効果とは異なってしまう。
【0005】通常、使用者は、あたかも原曲の歌手にな
ったような臨場感を期待してカラオケ装置を使用する
が、自らの歌唱音声に付与される音響効果(残響効果を
含む)と原曲における音響効果とが異なると、臨場感が
薄れてしまう。そもそも、従来のカラオケ装置では、歌
唱音声に付与可能な音響効果として、上述した残響効果
の他に、ハーモニーや斉唱等のコーラス効果程度しか用
意しておらず、しかもエコーレベルの程度や音響効果の
オン/オフ程度の調整しかできず、近年に多い多彩な音
響効果を施した曲には十分に対応できない。したがっ
て、従来のカラオケ装置では、原曲の忠実な再現を目的
とする使用者に十分な歌唱効果を与えることができない
虞があった。
【0006】本発明は、上述した事情に鑑みて為された
ものであり、その目的は、使用者の歌唱音声に対して臨
場感に溢れた音響効果を付与し、使用者に十分な歌唱効
果を与えることができるカラオケ装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1記載のカラオケ装置は、楽曲データの
進行に応じた楽音を出力して楽曲を再生するとともに歌
唱音声に音響効果を付与するカラオケ装置において、複
数の音響効果要素を有し、前記各音響効果要素の接続態
様に応じた音響効果をボーカル音に付与する音響効果手
段と、前記楽曲データの進行に応じて前記各音響効果要
素の接続態様を設定する配置設定手段とを具備し、前記
ボーカル音に付与される前記音響効果は前記楽曲データ
の進行に応じて設定されることを特徴としている。
【0008】また、請求項2記載のカラオケ装置は、楽
曲データの進行に応じた楽音を出力して楽曲を再生する
とともに歌唱音声に音響効果を付与するカラオケ装置に
おいて、パラメータの値に応じた度合いの遅延および音
声変換をボーカル音に施して効果音を生成する音響効果
要素を備え、前記ボーカル音に対して前記効果音を付加
することで音響効果を付与する音響効果手段と、前記楽
曲データの進行に応じて前記音響効果要素のパラメータ
の値を設定するパラメータ設定手段とを具備し、前記ボ
ーカル音に付与される前記音響効果の度合いは前記楽曲
データの進行に応じて変動することを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
カラオケ装置について図面を参照して説明する。
【0010】A:カラオケ装置の全体構成 図1は本実施形態によるカラオケ装置の全体構成を示す
ブロック図であり、この図において、図12と共通する
部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0011】図1において、10は楽曲データに基づい
て楽音信号MSを再生・出力するとともに、マイク2か
ら出力されるボーカル音信号VS1に付与する音響効果
を制御するための音響効果制御信号ECSを出力するカ
ラオケ再生機、20は操作子(後述する)を備えた信号
処理機であり、音響効果制御信号ECSおよび操作子の
操作内容に応じた音響効果をボーカル音信号VS1に付
与し、付与後の音声信号VS2とカラオケ再生機10が
再生した楽音信号とをミキシングおよび増幅してスピー
カ4へ出力する。
【0012】カラオケ再生機10において、11は楽曲
データを再生して音源制御信号SCSおよび音響効果制
御信号ECSを生成・出力する再生制御部であり、図示
を略すが、再生制御プログラム等を格納したROM(Re
ad Only Memory)、再生制御プログラムに従って作動す
るCPU(中央処理装置)、CPUに使用されるRAM
(Random Access Memory)、各種I/Oインタフェー
ス、および当該インタフェースを介してCPUに制御さ
れる外部記憶装置等から構成される。12は再生制御装
置11から出力された音源制御信号SCSに応じて楽音
信号MSを生成・出力する音源であり、FM音源やPC
M音源等の公知のものを利用可能である。
【0013】信号処理機20において、21は音響効果
制御信号ECSと信号処理機20に設けられた操作子の
操作内容に応じた音響効果をボーカル音信号VS1に付
与して音声信号VS2を生成・出力するボーカルエフェ
クター部であり、詳細な構成は後述する。22は楽音信
号MSと音声信号VS2とをミキシングするとともに、
信号処理機20に設けられた操作子の操作内容に応じた
増幅度で、楽音信号MSおよび音声信号VS2の各々、
あるいはミキシング後の信号を増幅し、音響信号ASと
して出力する。
【0014】B:信号処理機20の操作子について 次に、信号処理機20に設けられた操作子について説明
する。図2は、信号処理機20に設けられた操作子の一
部を示す図であり、この図において、31は主音量摘
み、32は楽音信号MSのレベル(音量)を設定するた
めのミュージック音量摘み、33は音声信号VS2のレ
ベルを設定するためのマイク音量摘み、34は音声信号
VS2における効果音信号(後述する)のレベル(割
合)を設定するための効果音レベル摘み、35はボーカ
ルエフェクター部21による音響効果を曲の進行に合わ
せて自動的に変更する自動エフェクトを行うか否かを設
定するための自動エフェクトスイッチ、36は音声信号
VS2に対するエコーレベルを設定するためのエコーレ
ベル摘みである。
【0015】また、切り替えボタン37U,37Dおよ
び変更ボタン37L,37Rは手動エフェクト時に各音
響効果のパラメータを設定するためのボタンであり、切
り替えボタン37U,37Dが押下されると、設定対象
のパラメータの種類(液晶パネル等の表示パネル38に
パラメータの名称が表示される)が順次切り替わり、変
更ボタン37L,37Rが押下されると、設定対象の音
響効果のパラメータの値が、当該音響効果に応じて予め
設定されたステップで減少、増加する。
【0016】C:ボーカルエフェクター部21の構成 図3は前述したボーカルエフェクター部21の電気的構
成を示すブロック図であり、この図において、41はボ
ーカル音信号VS1をディジタル信号VS1dに変換し
て出力するA/D変換器、42はディジタル信号VS1
dに対して自らの機能(後述する)に従ったディジタル
信号処理を施し、ディジタル信号VS2dを出力するD
SP(Digital Signal Processor)、43はディジタル
信号VS2dをアナログの音声信号VS2に変換するD
/A変換器、44は図示せぬCPU,ROM,RAM、
インタフェース等から構成された機能設定部であり、音
響効果制御信号ECSと、効果音レベル摘み34、自動
エフェクトボタン35、エコーレベル摘み36、切り替
えボタン37U,37D、および変更ボタン37L,3
7Rの操作内容とに基づいて、DSP42の機能を設定
する。
【0017】また、機能設定部44は、音響効果制御信
号ECSの伝送形式に対応したインタフェース(例え
ば、MIDI等のシリアルインタフェース)や各種操作
子の操作内容を入力するためのインタフェース等を備え
ており、そのROMには当該インタフェースを介して音
響効果制御信号ECSを受信するためのプログラムや、
表示パネル38の制御プログラム、DSP42の機能を
設定するための各プログラム等が格納されている。これ
らのプログラムをCPUが実行することにより、機能設
定部44が作動する。
【0018】D:DSP42の構成 DSP42は、マイクロプログラムおよび自らの動作プ
ログラムを格納するメモリ、データメモリ、各種レジス
タ、ALU、インタフェース等を備えており、マイクロ
プログラムに従って単数または複数の音響効果毎にブロ
ック化されている。ブロックの数については任意である
が、ここでは、図4に示すように、7種類、9個のブロ
ックが予め設定されているものとする。
【0019】図4中の各ブロックには、入力信号につい
て、波形をクリップするコンプレッサーよびディストー
ション、周波数特性を変化させるパラメトリックイコラ
イザー、ディレイを与えるダブリング,ステレオエコー
ディレイ,ロングディレイ(1ch,2ch),および
カラオケエコー、ディレイタイムを変調するフランジン
グ,フェージング,およびオートパン、周波数軸処理ま
たは時間軸処理を行うピッチチェンジおよびハーモナイ
ザー(ボイスチェンジ、ピッチシフト、和音付加)等の
スタジオで使用されるような音響効果要素のうち、単数
または複数の音響効果要素が含まれている。なお、ブロ
ック1−1,1−2やブロック2−1,2−2のよう
に、同一内容のブロックを設けているのは、これらのブ
ロックが同時に使用される可能性があるからである。ま
た、例えば、ロングディレイ1chのディレイタイムを
0〜2.5秒とした場合には,ロングディレイ2chの
ディレイタイムは0〜1.25秒となる。
【0020】DSP42は、自らの動作プログラムに従
って、図4中の各ブロックのうち、1つ以上のブロック
を選択して音響効果回路を構成する。図5はDSP42
による音響効果回路の構成例を示すブロック図であり、
この図に示す例では、DSP42は、A/D変換器41
からの入力されたデジタル信号VS1dを2系統に分離
し、一方に対してブロック5およびブロック6内の音響
効果要素による音響効果を順に付与し、付与後の信号を
合成手段42aにて他方と合成し、合成後の信号にブロ
ック6内の音響効果要素による音響効果を付与し、付与
後のデジタル信号VS2dをD/A変換器43へ出力す
るよう構成されている。
【0021】各ブロック5〜7において用いる音響効果
要素や音響効果の具合については、機能設定部44から
各ブロック5〜7に割り当てられるパラメータに従う。
例えば、ブロック5〜7に割り当てるパラメータを、 ロングディレイ1ch = 1[s」 ロングディレイ2ch = 0[s] ボイスチェンジ = +125[Hz] ピッチシフト = 0[Hz] 和音付加 = −3[度] カラオケエコー = 300[ms] とすると、図6に示すように、前述の一方の信号を、ブ
ロック5において遅延させ、ブロック6において周波数
を上げ、これを他方の信号と合成した後にカラオケエコ
ーを付与する音響効果回路となる。
【0022】なお、図4において、ブロック7(カラオ
ケエコー)を除く各ブロックの音響効果要素のパラメー
タは前述の音響効果制御信号ECSに含まれる。また、
図5および図6に示されるように、合成手段42aは機
能設定部44に制御され、効果音レベル摘み34(図2
参照)の操作内容に応じた比率で、一方の信号と他方の
信号とを合成する。この合成比率は、音響効果制御信号
ECSに包含され得る。
【0023】E:動作 次に、上述した構成のカラオケ装置の動作について、自
動エフェクト時と手動エフェクト時とに分けて説明す
る。
【0024】E−1:自動エフェクト時の動作 まず、自動エフェクトボタン35(図2参照)がオン状
態にある自動エフェクト時の動作について、演奏開始前
と開始後とに分けて説明する。なお、以下の説明におい
て、再生する楽曲データは、図7に示すような曲の楽曲
データであるものとする。この図に示される曲は、歌唱
音声Aに対してコーラス音声Bが付加された曲であり、
歌唱の最初の部分では輪唱、次の部分ではハーモニ
ー、となるようにコーラス音声Bが付与される。
【0025】E−1−a:演奏開始前の動作 使用者からの再生指示によって楽曲の再生が指示される
と、カラオケ再生機10(図1参照)の再生制御部11
がRAM上に読み出された楽曲データ中の命令を順次、
解釈・実行する。本実施形態における楽曲データには、
図8に示すように、実際に演奏している間に解釈・実効
されるリアルタイムデータに先立って、当該曲中におい
てボーカル音に付与される音響効果の種類、各音響効果
の関係(並列、縦列など)、および各音響効果とDSP
42に入力されるディジタル信号VS1dとの関係を示
す音響効果回路データが含まれている。ここでは、図9
に示すような音響効果回路が音響効果回路データによっ
て規定されているものとする。再生制御部11は、この
ような音響効果回路データを解釈すると、当該音響効果
回路データに応じた音響効果制御信号ECSをボーカル
エフェクター部21の機能設定部44(図3参照)へ供
給する。
【0026】機能設定部44は再生制御部11から音響
効果制御信号ECSが供給されると、図10に示すよう
に、まず、音響効果制御信号ECSで表される音響効果
回路にカラオケエコーのブロックを付加した音響効果回
路を初期のブロック構成を用いて構成可能であるか否か
を判断し(ステップSA1)、「構成可能」であれば、
最も無駄の少ない組み合わせのブロックを用いて音響効
果回路を構成する(ステップSA2)。なお、ここでい
う「無駄」とは、曲中に使用されない音響効果要素を意
味している。
【0027】ステップSA1での判断が、「構成不可
能」であれば、機能設定部44は、DSP42のブロッ
ク構成を変更することによって上記判断を「構成可能」
とすることができるか否かを判断する(ステップSA
3)。そして、「構成可能」とすることができる場合に
は、DSP42のマイクロプログラムを書き換えてブロ
ック構成を変更し(ステップSA4)、上述の音響効果
回路を構成する(ステップSA2)。逆に、「構成可
能」とすることができない場合には、上述の音響効果回
路に最も近似した音響効果回路を構成可能なブロック構
成に変更し(ステップSA5)、欠落している音響効果
要素に関する情報を記憶し(ステップSA6)、上述の
音響効果回路に近似した音響効果回路を構成する(ステ
ップSA7)。「最も近似した音響効果回路」を構成す
る手法は任意に選択可能であるが、ここでは、予め、音
響効果要素毎に代替可能な音響効果要素を対応付けると
ともに、パラメータの変換パターンを設定しておき、こ
れらに基づいて最も近似した音響効果回路を構成するよ
うにしている。なお、ここでは、初期のブロック構成に
おけるブロック5〜7を用いて音響効果回路を構成でき
るので、処理はステップSA1,SA2の順に進む。
【0028】E−1−b:演奏開始後の動作 上述した処理が終了し、カラオケ再生機10の再生制御
部11がリアルタイムデータを解釈・実効することによ
り、演奏が開始・進行される。リアルタイムデータに
は、音源12を制御するための演奏データと、音響効果
要素のパラメータを設定するためのパラメータ設定デー
タとが含まれており、演奏データに従った音源制御信号
SCSが音源12に供給されるとともに、パラメータ設
定データに応じた音響効果制御信号ECSがボーカルエ
フェクター部21の機能設定部44へ供給される。
【0029】これにより、音源12が、音源制御信号S
CSに従って作動し、楽音信号MSを生成してミキシン
グアンプ部22へ供給するとともに、機能設定部44
が、DSP42を制御し、DSP42によって実現され
た音響効果回路の各音響効果要素に対してパラメータを
設定する。元のパラメータ設定データは図7に示す曲に
応じたデータであるので、各音響効果要素に対するパラ
メータは、図7の部分の開始時点で、 ロングディレイ1ch = 1[s」 ロングディレイ2ch = 0[s] ボイスチェンジ = +125[Hz] ピッチシフト = 0[Hz] 和音付加 = 0[度] と設定され、図6に示す音響効果回路が実現される。ま
た、部分の開始時点では、ロングディレイ1chのパ
ラメータが“0”に、ピッチシフトのパラメータが“−
3”に変更されるので、図11と等価な音響効果回路が
実現される。なお、上記以外に合成手段42aの合成比
率を表すパラメータ(ここでは、1:1)も逐次設定さ
れる。また、カラオケエコーのパラメータは、エコーレ
ベル摘み36の操作状態に応じて機能設定部44が設定
するので、任意の時点で設定された範囲内で変化し得
る。
【0030】ところで、演奏に合わせた使用者の歌唱音
声は、図1のマイク2によってボーカル音信号VS1に
変換され、ボーカルエフェクター部21へ供給される。
図3のボーカルエフェクター部21において、ボーカル
音信号VS1はA/D変換器41によってディジタル信
号VS1dに変換され、DSP42に入力される。DS
P42によって構成される音響効果回路は、部分では
図6の回路となるので、使用者の歌唱音声と同一メロデ
ィを1秒遅れで唄うボイスチェンジ後の音声とを1:1
の比率で合成した音声を表すディジタル信号VS2d
が、部分では図11の回路と等価な回路となるので、
使用者の歌唱音声とハーモニーを形成する他者の音声と
を1:1の比率で合成した音声を表すディジタル信号V
S2dがDSP42から出力される。このディジタル信
号VS2dはD/A変換器43でアナログの音声信号V
S2に変換され、図1のミキシングアンプ22に供給さ
れる。
【0031】ミキシングアンプ22では、音源12から
の楽音信号MSをミュージック音量摘み32の操作状態
に応じた増幅度で増幅するとともに、ボーカルエフェク
ター部21からの音声信号VS2をマイク音量摘み33
の操作状態に応じた増幅度で増幅し、両者を合成した後
に主音量摘み31の操作状態に応じた増幅度で増幅し音
響信号ASとして出力する。この音響信号ASがスピー
カ4を駆動することにより、曲が再生される。この際、
再生された曲における使用者の歌唱音声には、曲の進行
に合わせて原曲と同様な音響効果が付与されるので、使
用者は臨場感を十分に得ることができる。
【0032】なお、曲が終了すると、その旨の信号がカ
ラオケ再生機10の再生制御部11からボーカルエフェ
クター部21の機能設定部44へ供給される。これによ
り、機能設定部44がDSP42のマイクロプログラム
を元に戻し、DSP42内のブロック構成を初期の状態
とする。
【0033】E−2:手動エフェクト時の動作 自動エフェクトボタン35(図2参照)がオフ状態にあ
る手動エフェクト時には、ボーカルエフェクター部21
のDSP42により構成される音響効果回路は、図12
に示すように、初期の構成となる。また、機能設定部4
4は、カラオケ再生機10の再生制御部11から音響効
果制御信号ECSが供給されても、これを無視し、信号
処理機20の切り替えボタン37U,37Dおよび変更
ボタン37L,37Rを用いて設定されたパラメータ、
およびエコーレベル摘み36を用いて設定されたパラメ
ータを、即座に各音響効果要素に設定する。したがっ
て、使用者は、自らが設定した所望の音響効果を自らの
歌唱音声に付与することができる。もちろん、使用者
が、曲の途中で音響効果を変化させることも可能であ
る。上述した点以外は、自動エフェクト時の動作と同様
な動作となるので、以下、説明を省略する。
【0034】F:まとめ 以上説明したように、上述した実施形態によれば、自動
エフェクト時には、使用者の歌唱音声に対して原曲と同
様な音響効果を付与することができるので、使用者は、
あたかも原曲の歌手と同じ音響環境で唄っているような
臨場感を得ることができる。また、自動エフェクト時お
よび手動エフェクト時のいずれにおいても、使用者の歌
唱音声に対して多彩な音響効果を付与することができる
ので、使用者に十分な歌唱効果を与えることができる。
また、音響効果回路データで指定された回路を構成でき
なかったときに、欠落している音響効果要素の情報を記
憶するようにしたので、この情報に基づいて、用意して
おくべき音響効果要素を特定することができる。
【0035】なお、再生制御部11とボーカルエフェク
ター部21とのインタフェースはシリアルインタフェー
スである必要はなく、パラレルインタフェースであって
もよい。さらに、音響効果回路データとリアルタイムデ
ータとを完全に分離すれば、音響効果回路データのデー
タ形式を任意とすることができる。また、再生制御部1
1とボーカルエフェクター部21の機能設定部44との
同期をとるようにすれば、音響効果回路データにパラメ
ータの変更タイミングとその値とを包含させ、演奏開始
前に音響効果回路データを送信すれば、以後、演奏が終
わるまで、音響効果制御信号ECSの送受を不要とする
ことができる。
【0036】さらに、音響効果の付与の可否を選択する
ためのスイッチを設ければ、手動エフェクト時におい
て、全てのパラメータの値を“0”せずとも、音響効果
を付与しないようにすることができる。また、パラメー
タ設定データと演奏データとを同一の形式とすれば、再
生制御部11の処理を簡素とすることができる。例え
ば、演奏データをMIDI形式とし、MIDIの特定の
命令から始まるシーケンスをパラメータ設定データとし
て定義すれば、従来のシステムに大幅な変更を加えるこ
となく、カラオケ再生機を構成することができる。さら
に、音源12に代えて、自動演奏楽器を使用することも
可能である。
【0037】さらに、手動エフェクト時に、音響効果回
路のブロック構成を任意に選べるようにしてもよい。ま
た、カラオケエコーはボーカルエフェクター部21側で
はなく、ミキングアンプ22側にあってもよい。また、
DSPを使用せずに、複数のエフェクターの接続態様を
電気的に切り換えて音響効果回路を構成するようにして
もよい。さらに、各音響効果要素のパラメータの値のみ
ならず、DSP42内のブロック構成をも、楽曲の進行
に合わせて動的に変更するようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ボーカル音に対する音響効果要素のパラメータ、ま
たはボーカル音に対する音響効果要素の接続態様を楽曲
の再生の進行に合わせて制御することにより、使用者の
歌唱音声に対して臨場感に溢れた音響効果を付与するこ
とができる。したがって、本発明によれば、使用者に十
分な歌唱効果を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるカラオケ装置の全
体構成を示すブロック図である。
【図2】 同カラオケ装置の信号処理機20に設けられ
た操作子の一部を示す図である。
【図3】 同カラオケ装置のボーカルエフェクター部2
1の電気的構成を示すブロック図である。
【図4】 同ボーカルエフェクター部21内のDSP4
2の初期のブロック構成例を示す図である。
【図5】 DSP42による音響効果回路の構成例を示
すブロック図である。
【図6】 図5の音響効果回路に具体的なパラメータを
設定した場合の回路構成例を示す図である。
【図7】 本発明の一実施形態によるカラオケ装置が再
生する楽曲データの一例を示す図である。
【図8】 同カラオケ装置で使用される楽曲データの構
成を示す図である。
【図9】 同カラオケ装置で使用される音響効果回路デ
ータによって規定された音響効果回路の一例を示す図で
ある。
【図10】 同カラオケ装置の再生開始時の機能設定部
44およびDSP42の動作を示すフローチャートであ
る。
【図11】 同カラオケ装置で使用される音響効果回路
データによって規定された音響効果回路の一例を示す図
である。
【図12】 従来のカラオケ装置の構成例を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
2…マイク、4…スピーカ、10…カラオケ再生機、1
1…再生制御部、12…音源、20…信号処理機、21
…ボーカルエフェクター部、22…ミキシングアンプ
部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽曲データの進行に応じた楽音を出力し
    て楽曲を再生するとともに歌唱音声に音響効果を付与す
    るカラオケ装置において、 複数の音響効果要素を有し、前記各音響効果要素の接続
    態様に応じた音響効果をボーカル音に付与する音響効果
    手段と、 前記楽曲データの進行に応じて前記各音響効果要素の接
    続態様を設定する配置設定手段とを具備し、 前記ボーカル音に付与される前記音響効果は前記楽曲デ
    ータの進行に応じて設定されることを特徴とするカラオ
    ケ装置。
  2. 【請求項2】 楽曲データの進行に応じた楽音を出力し
    て楽曲を再生するとともに歌唱音声に音響効果を付与す
    るカラオケ装置において、 パラメータの値に応じた度合いの遅延および音声変換を
    ボーカル音に施して効果音を生成する音響効果要素を備
    え、前記ボーカル音に対して前記効果音を付加すること
    で音響効果を付与する音響効果手段と、 前記楽曲データの進行に応じて前記音響効果要素のパラ
    メータの値を設定するパラメータ設定手段とを具備し、 前記ボーカル音に付与される前記音響効果の度合いは前
    記楽曲データの進行に応じて変動することを特徴とする
    カラオケ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005215068A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Brother Ind Ltd カラオケ装置
JP2008206172A (ja) * 2008-03-17 2008-09-04 Dimagic:Kk 音楽コンテンツファイル及び音楽コンテンツ配信方法

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